『まんがタイムきららMAX』2022年10月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。ぼっちと虹夏、ふたり一緒のプライベート写真。これ、場所はゲームセンター? ぼっちが、いつになくはっちゃけた格好していまして、しかもおどおどした感じがないもんだから、まいったな、普通に美少女だよ、この人! 虹夏も、髪を細かく三つ編みにして、これ手がかかってる。ちょっとロック? パンク? な雰囲気ある格好。やはりいつもとはちょっと違う、そんな印象与えてくれるふたりです。
『コンビニ夜勤のあくまちゃん』
驚きましたよ、コンビニに幽霊が出るっていうんですよ。まさに夏の話題!? ここがコンビニになる前のこと、ここに暮らした家族が経済苦から一家心中! 今もこの世に迷う家族の霊が、霊障を、怪奇現象を引き起こす! っていうんだから大変です。棚の商品がぽとりぽとりと落ちるのにはじまり、誰もいない店内に響くすみませんの声。
いやいや、これはあれでしょう。散々幽霊だおばけだと怖がらせておいて、最後に気のせいでした、原因はこれでしたー、って種明かしする系の話でしょう? そう思っていたら、な、なんか変だぞ? 雲行きがあやしい。
棚から落ちる商品、その後フォローなし! どころか、無人の店内に響いた声についても、女の声だった、いや男だと証言の食い違いが見られるどころか、アルが対応したカメラに映らない人物から、さらには逆にカメラに映るあやしい影!
最後には極めつけの描写まで放り込まれてきて、そうでした、この漫画、悪魔が普通に存在しているんでしたね。だからそうか、幽霊一家がいたって別におかしくもなんともない、むしろいて当然の世界でした。
この幽霊一家について、ばっちり知ってて意にも介さぬ光野の肝の太さ、と思わせてからの弱点発覚! いったいなにが怖くてなにがヤバいのか。そのあたりがいろいろ曖昧になるラスト、これもまた面白さでした。というか、光野は祓ったりはできない人なの?
『瑠東さんには敵いません!』
和村ちゃんは罪つくりですなあ。
瑠東と約束していた、夏のお出掛けプラン。自分が用意するといっていたのに、それをすっかり忘れてしまっていた。でも思い出したからには、ちゃんとしたプランを組みたい。で、それで自分のいきたいところというより、瑠東が普通に楽しめるような、そんなスポットを調べて聞き込みして選んじゃったんですね。
これ、妹の百々の意見が正しかったんじゃん。いや、百々の動機は不純なんですけどさ、姉の好きな場所を選んで、姉に好かれたいと思った。自分のいきたい場所を答えたわけじゃなかったんですね。でもこれって思ってみれば、和村の選択と一緒なんですよ。自分のいきたい場所じゃなくて、おすすめの場所、瑠東が楽しめるだろう場所を選んでしまった。でも、瑠東が本当に望んでいたのは、和村のいきたい場所だった。
このミスマッチ! すれ違い! そうか、そうだよ、瑠東は、和村のいきたい場所にいって、和村をこそより知りたいと思っていたんだ。なのに和村は、一番の興味あるスポット、コミフェス、ネカフェを選択肢から追い出して、本当の自分の姿、オタクとしての自分を隠蔽してしまった。
この気持ちの、思いの向かう先の微妙に違ってしまっていたところ。そのことに気づいてしまった瑠東の落胆や、失敗したことを自覚した和村の気持ちの置きどころ。
ああ、ほんと、夏休みはまだ終わらないんだ。これからももっといろいろふたりの場所を模索していけばいい。と、それと同時に、ふたり、とりわけ和村はもっと素直になればいい。なんて思って、ええ、その挽回の機会がくればいい。今日の水族館も楽しい思い出になればもっといい。なんて思わされたエピソード。ええ、なんか悲しい気持ちで終わるのはもったいないって思ったんですね。
『お姉様のVな事情』
シズクの配信にちらっと写り込んでしまったマリナ。その髪から女子とバレて、それで微妙に荒れるシズクのコメント欄。って、いや、待って? 心霊現象と思われてる? それくらいシズクのイメージと女子って相容れないんだ……。うん、むしろ話題にならなくてよかったのでは?
と思っていたら、なったよ話題に、しかも騒動だよ。炎上系Vtuber、姫野ヒメに放火されて、でもこれね、マリナもよくないよ。わざわざ燃料を投下してるじゃん。と思ったら、花屋敷がすごいな! 5万円の投げ銭つけて反論しまくるんだ。これ、ほんと、反論にせよ煽りにせよ、毎回5万円がくっついてくるんだから、姫野にしてもどう反応したものか戸惑うよな、これ。
ここからもですよ、姫野にうながされるまま通話に出たりね、いやいや、あかんって。さらにはマリナのアカウントが発見されて、加えてさらに、気にしないといってるミユキに黙って、姫野の呼び出しに乗っちゃう!?
インターネットで知り合った人と絶対に会ってはいけません!
いやもう、マリナの行動にはらはらさせられっぱなしですよ。これ、ほんとに穏便に決着つくんでしょうか!?
- 『まんがタイムきららMAX』第19巻第10号(2022年10月号)
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