2021年12月1日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年1月号、昨日の続きです。

『死神ドットコム』

新キャラ登場。メルメルの上司の上司? と思ったら、なんとメルメルの姉なんですか。ちんまり可愛いキャラクター、チルチル。でも見た目と違い、傲慢不遜、上から目線で、メルメルとはちょっと反りがあわない感じ? 一応一方的にメルメルが苦手にしてるだけで、チルチル自体は妹大好きではあるんですね。でもそれがストレートに伝わらないというか、伝え方が悪すぎるっちゅうか、不憫っちゃあ不憫な関係です。

この姉ですよ。タマのもとにやってきて、メルとケンカしたかと思うと速攻で追い出されて、と思ったら、ああー、大家に目をつけられてしまったよ、おい。この漫画、見た目可愛くデザインされてるキャラクターほどヤバいよなあ。大家はその筆頭格。いやもうほんと、この漫画における最強キャラは、やっぱりこの大家ってことでいいんでしょうか。チルチルを自室に呼び込み、家賃と称してねこちゃんごっこを強いるっていうの。はたしてどんだけなのか。死神の、わりと上位格っぽいチルが即おち? いやもう、大家、ヤバすぎるのに見た目が見た目だから、警戒せずに懐に飛び込まれてしまうでしょう。ほんと、酷い罠だと思う。これ本質を隠して近づく捕食者そのものじゃん。ヤバすぎますよ。

『しずねちゃんは今日も眠れない』

ねねって太るのか! 抱き枕なのに太るのか! このところお母さんが作ったお菓子、たくさんもらえるもんだからともりもりやってたら、体重ももりもり? 風呂場から自室までの搬送がやたら大変だったので、太った? そういわれたらむくれて抱き枕形態に戻っちゃってるんですが、あのむすー顔、めちゃくちゃいいですよね。眉間にちびっと刻まれたしわ、ここにふてくされ感が出ていてたまらん味わいです。

さて、そのねねが本気を出して変身したら、なんでか成長してしまってました。すっかりお姉さん。じゃあその性格、中身も成長して大人びたりしてるのか? と思ったら、そのへんはあんまり変わってない模様。でも見た目が変わって、包容力もアップ? 物理的な力もアップしてますけど。それから歌もうまくなりました。なるほど、ただ見た目が変わっただけじゃないみたいなんですね。

これからねねはこんな感じでいくのかな? と思ったら、やっぱり最後にはいつもどおりに戻るんですね。この安心感。なんでしょう、いろいろあっても最後にはいつもどおり。この実家に帰ってきた感、実にいい展開でした。

で、やっぱりねねって太るのか。抱き枕なのに太るんだ。しずねとママさんには好評だから、まあこれはこれでいいのでは?

『ササエルの中には誰もいない』

ササエル、街の人たちから愛されてるなあ! というか、お婆ちゃんたちから孫代わりに愛情注がれてる感ありますよね。でもお金もらって露骨な喜びかたするんな! ここは、ここはもうちょっと平静を装おうよ!

駅前市っていうのやるんですね。朝市みたいな感じですね。駅前に商店街の人たちが出店してるの、産直食材があれば屋台なんかもあったりして、これ、なんか楽しそうだなあ。実際、こういうの地域振興策としてどうなんだろう。うちの市なんかでやったら盛り上がったりするんかな。など、ちょっといろいろ考えちゃったりしちゃいましたよ。

駅前市で雲雀は焼きそば屋台やってて、かまぼこはわかるけどなんで鯨? っていうの、天河市は鯨でも有名って、あんまり意識してなかったけど沿岸なのか。そらそうか、だって笹かまぼこが名物なんだもんな。

団子屋のおやじさんが子供たちのために持ち出してきたドン。ポン菓子を作る機械なんですけど、ああー、懐かしい。子供のころ、これ持ってまわってくるおじさんがいたんね。で、家から米を持っていったらポン菓子作ってくれるわけさ。うちらの地域ではドンとはいわなかったなあ。あの釜をあけるときの爆音な。あれがもう楽しみなんだよなあ。実際この漫画でも迫力満点に描かれて、あのササエルもなんか楽しそう! いやもう実に面白そうなイベントでした。

最初はいろいろめんどくさがってたササエル、いやさ小依だけど、なんだかんだ楽しく過ごせたみたいですね。いろんな人にかかわって、いろんなことにチャレンジする。小依にとってもいい経験になってそう。なんかいいなって思っちゃいますよね。

『あやしびと』

ああ、この展開は予想していました。やっぱりアヤ、人の世界に帰るんですね。

別れを悲しみ妖人の世界に引き止めようとするみぞれやサカサ。それでもあえて帰ることを決断したの、本人はなにも考えてないって、それこそ別れの場面が悲しみ一色にならないように? 軽く、いろいろ冗談めかして、楽観的な態度を徹底してみせてるの、でもサカサはわかってるんだな。これも全部アヤの優しさなんだって。

一旦の離別を受け入れならがも、アヤは皆との再会を願っているんです。これ、ほんと、そりゃこういうだろうなあって思いました。人間の世界から妖人の世界への生き方を見つければいい。あんまりにも簡単そうにいうから皆からバカなんじゃないかっていわれちゃってますけど、これ、アヤの決意なんだね。あの皆との再会を願ってること口にした時の笑顔がね、いつにない強さ感じさせて、ほんと、これはぐっと胸に迫るものありました。

そしてサカサ、お前、ここぞという時には素直になるのなーっ! でもってそこからのアヤの自分も気づいていない感情? それからみぞれも? それをうかがう機微がね、なんだかね、ちょっと寂しくて、サカサ、つらいよね。でもサカサよ頑張るんだ。応援しているよ。

かくして異世界にてアヤを受け入れ、仲よくしてくれていたみぞれ、サカサ、カバネたちとのお別れ。次回、最終回。そこで描かれるだろう再会をここは楽しみにして待ちたく思います。

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