2021年12月30日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年2月号、先日の続きです。

『恋する小惑星』

部でクリスマスパーティやってるんですね。去年の鍋を反省して今年は各自持ち寄りにしてみたら、みんながみんな鶏の唐揚げを持ってきてしまって、さあ大変。そうか、ごはんがないのか。でも若いから大丈夫よ。で、ここにさくらとモンローがカレーを持って登場。おお、OGカレー。ちょっとした救世主ですね。

しかし今回も地学的トピックちりばめられて実に面白かったです。クリスマスツリーのオーナメント、星と雪、天文と気象はあるのに地質がないっていうのね、そりゃそうかもだけど、ええと、ほら、地面があるじゃん! とはいかなかったっぽいですね。さらには降り出した雨に雪にならないかなあ? と、そこですかさずナナが、気温が高すぎるから雪にはならないって、期待とかそういうのをシビアに潰してくるのがほんと面白かったです。

ブールドネージュ、雪玉を模したクッキーを見て、スノーボールアース仮説が思い出されたり、全球凍結ですよね、そうした発想もいい。でもって、パンドーロ、これ、こういう型があるのかな? スズのはからいが食欲の前に瓦解する!

今年のこと、メンバーのこれまでを振り返りながら暮れてゆくクリスマス。これはちょっとした忘年会でもあったっぽいですね。ええ、振り返り、時には大事です。

『RPG不動産』

琴音の機転で、捕われていた皆の救出に成功。歌で火竜に働きかけ、溶岩に落ちようとする籠を引き上げることに成功。さらにはいつぞやの猫さん温泉! 状態異常と引き換えに一時的な能力アップを得るやつですよ。すっかり忘れてた! この水を琴音が持ち歩いていて、ラキラを強化、檻の破壊に成功するんですね。

ここからまた火竜の力を借りて、地下から脱出。ああよかった。捕われの勇者も亜人の皆も無事。琴音とラキラは、サトナの秘密をルフリア、ファーに伝えるべく火竜の子とともに動き出すのですが、そのルフリアとファーはというと、ともに捕われの身。

そしてここでルフリアの状況描かれて、館に、部屋に閉じ込められ、ひとり後悔に打ち拉がれている。そんな彼女の前に現れたもの、それは誰なのか!

いやほんと、次から次にイベントが発生して、それを乗り越えながら進んでいくのは常として、今回ほどに窮地に追い込まれたことってこれまであったでしょうか(あ、琴音が死んでましたね)。もしルフリアの前に現れた人物がサトナだったら? ルフリアはサトナの言葉を信じてしまうよね、きっと。などなど、まだまだ不安は、心配は続く。この一連の事件が決着を見るまでは、この落ち着かない気持ちのままということになりそうです。

『紡ぐ乙女と大正の月』

あれまあ、万里小路さんって昔はそんなでしたの! 髪はバサバサ、ひとり不貞腐れて地べたにあぐらで座り込んでおにぎりなんか食べてた、そんな令嬢とは程遠いご様子。これ、きっと旭なりの反抗だったんだろうなあ。令嬢ってなにさ、みんな体裁だけ取り繕っちゃって。自分はあんな風には絶対ならない。そう思っていたところが、唯月の振舞いを見て自身を省みることとなった旭。

唯月に思慕の情を寄せている旭ですが、そうか、もともとは唯月に理想の令嬢としてのあり方を見ていたのですね。それがいつしか憧れに、そして恋心に変わっていって、今に至る。

ああ、人に歴史ありとはこういうことでありますか。本当、意外な過去を垣間見ることになったものだと驚いています。

さて、ここからは旭の恋心の決着をつけよう、そういうお話になっていきそうな気配です。旭の恋のライバル? 天真爛漫、世事に疎く、浮世離れしている紡はというと、割烹実習に生き生き楽しげに取り組んでいて、そしてそこに初野からもたらされる衝撃の縁談事情! いや、実際そうだったらしいですよね。女学を卒業する前によき縁談に恵まれて退学する、それが女学生の花道だったとかなんとか。いやもう、令和の世に生きる私たちには到底想像もつかない常識があったもんですよ。

でもって、ここから時代先取りのバレンタインデー。バレンタインデーにチョコレートを贈る云々の先駆けは昭和も昭和、第二次大戦後のことだそうですから、今は大正11年、この子たちからすれば30年以上も先の風習が紡によってもたらされてしまって、これ大丈夫? なにか、いろいろ影響しちゃったりしない? もし唯月か初野か旭あたりが日記に、2月14日友達同士でチョコレートを贈りあう、これ友チョコというなり、なんて書いちゃったりしちゃった日には、後年歴史がいろいろ混乱しちゃうよ!?

といった心配はいいとして、明らかに紡に対しただならぬ情を抱いている唯月の様子。その面持ちたるやまさしく恋を覚えた少女のそれで、ああ、旭、いつになく険しい表情をちらりと見せて、これはちょっと大変なことになりそうですよ。

旭、紡を呼び出してなにをか話そうというのですが、これ、まさかの決闘!? いや、それはあるまい。ともかくなにかしらの決着をつけよう、そうした覚悟など感じさせる旭。この子の本気に紡はどのように応えることになるのでしょうか。自分としては唯月の思いを遂げさせてあげたい、その一心なのですが、反面、旭は旭でなにかしら自身納得して折りあいをつけられるような展開があればいいなとも思っているんですね。だからこそ、紡のこれからの動きに注目せざるを得ないのですよ。

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