『まんがタイムきららキャラット』2022年1月号、発売されました。表紙は『RPG不動産』。大空を舞う琴音たち、RPG不動産の面々ですよ。背後にはグリフォンの背に乗ったファーにルフリア、ラキラたち。ルフリアがすごい顔していますよね! しかしこれ、思いっきり天地が転倒してますね! グリフォンに乗って移動中、思いっきり落っこちてる、そんな絵なんでしょうか。それにしても琴音がまあいい笑顔! 周囲にバラバラと舞っている荷物や本、書類たち。でもそれらが螺旋に渦巻く、そんな動き感じさせて躍動的で、その浮遊感、素晴しいものがあります。
今月は新規ゲストが5本です。
『キミと歌うシネマ』
音楽は好きだけど、歌えずにいた曲川詩織。ギター一本、ミュージシャンを目指すというのですが、ええとギターインスト? いや、バンドが解散しちゃったんか。そんな彼女が出会った内田愛歌は、内気ながらも歌がうまく、ふたり一緒だとすごく楽しく音楽活動できて……、けれどこれからというところで愛歌は転校してしまった。
詩織、学校を卒業してもなお愛歌のことを待っていたんですね。路上にてギターを弾く時も、そこには使われることのないマイクが常に用意されていて、ああ、それは愛歌のためのものだったんだ。
二十歳になって、もう音楽活動も駄目かと思ったその時、帰ってきた愛歌と再び演奏する機会を得て、ああ、ふたりともにもう二十歳。親の束縛もなく、自由に活動していいんだ。
愛歌はミュージックビデオを武器にネットに打って出ようと考えてるんですね。歌う人は愛歌。曲は詩織。ということは、映像は高校時分の回想にちらりと出ていた白紙ひまり? この活動が今後どんな展開を見せるのか。でもまずは歩きはじめることのできた、そんな第1回でした。
『プランタンワープ』
転校生、花園遊莉は駒鳥絢にご執心? お嬢様と遠巻きにされているところ、学内を案内してくれたのが絢。それから、リア充になりたいと熱心に絢にアタックを続けた結果、3週間の下積みを経て無事自宅に絢を招くことに成功するんですね。
しかしそこで見せられたものがすごい。邸宅の庭で花火! それも打ち上げの本格的なもの。リア充は花火で夏を楽しむと聞いてオーダーしちゃったんか! すごい行動力というか、この並外れた思い切り。絢もすっかり驚かされて、それでもって楽しむことができたみたいですよ。
絢は人混みとかが苦手なんだけど、ここまでされて、心も動いちゃった? 遊莉と一緒に買い物でもいこうかといってくれて、ふたりの友達としてのきずな、じわじわと深まっていきそうな予感です。
『ふる潔き!』
お婆ちゃん子の服部明海。なにごとにも古風? しゃべり口も懐かしさ感じさせるような方言で、そんな子と今どきの小学生、親戚のリンちゃんとのやりとり。なんせ、ゲームのことをピコピコといってしまうアケミです。リンの興味を引くことができなくて、むしろアケミの友達美濃彩、さやかの方がずっと相性がいいっていうんですね。
さやかがうまいことリンとコミュニケーションとってくれて、なんでアケミと遊ばないの? 聞いてみたらですよ、趣味があわないってこともあるけど、それ以前に言葉が通じないからって! そこまでですか!?
そんなアケミが取り出したのがメンコです。リンにとってははじめての遊び。カードゲームかと思ったけど、全然違うよ。さあやも加えて3人で、一緒にメンコで遊んで、それでだんだんに打ち解けてくれたのはいいんだけど、そうかあ、アケミの感触はお婆ちゃんかあ! わりと妥当な評価かと思ったんだけど、アケミにはショックだったみたいですね。えらい表情なさってました。
『放課後!DBK』
花園カヌレ。部活強制でないからと選んだ高校なのに、今年から強制になりました! さあ困った。どうしようと校内をさまよっていたところ、デリシャススイート部を名乗る不思議なふたり組に出会うんですね。
デリシャススイート部、略してで部活なのか。先輩ふたり、3年生の大空菜々に、2年生の鳴海米。割とジャンクな駄菓子系を、いろいろアレンジして食べてみよう。ハンバーガー味を砕いてふりかけにしてみたりね、そうした味の? 食の? 追求をしている部活のようですよ。
ともあれ、カヌレの当面の目標は、先輩ふたりみたいに豊満なボディを手に入れる? でもなかなか思うようにはいかないようで、体重増えつつサイズは変わらない。ああ、そりゃあそうですよ。すぐに効果は出ない、かつ効果には個人差があります、ってやつですね。
『無田さんは生きづらい』
会社にて総務を担当している無田律。自己主張が苦手な性格、それが災いして多量の雑務を抱えることになったり、同僚とのコミュニケーションもままならなかったりと、いろいろ生きづらそう。仕事はしっかりきちんとしていて、評判も悪くない。でもやっぱりどうにも人づきあいに苦しんでいるんですね。
それでまさか本格的にカウンセリングに通うことになろうとは予想もしない展開でした。
さらにその上、受診したクリニックの待合室で、まさか会社の同僚と遭遇。明るく元気、けれどなにかとド丁寧な弘中さん。あの会社での第一印象からしたらまた意外なところで出会ったもんだ! と思ったけれど、そうか、そうだわ、あのド丁寧さ! そこにこの人のカウンセリングを必要とする素地がある!
しかしこうして思わぬところで出会ってしまったふたり。これから仲を深めるにしてもはたしてうまくいきますか。とりあえず無田さんはアクションを起こす模様。これがふたりにとっていろいろよくなる、そんなきっかけになればいいですね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第18巻第1号(2022年1月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿