『まんがタイムきららMAX』2022年1月号、発売されました。表紙は『妖こそ怪異戸籍課へ』。ちょっと暗めの色調、怪異の存在がかもしだすおどろおどろしさが感じられる? そんな雰囲気なんだけど、帝華ちゃんとかすごくいい笑顔やもんなあ、おどろおどろしくはないですね! 手の目の伊織もいい表情、つららさんはいい感じにクール、この暗めの色調に一番マッチしているんじゃないでしょうか。睦子や夏生の人間組も、そして気がつけば奴がいる! 饗子の振り向きがまたチャーミング! ええ、ちょっとの怪異とたくさんの愛らしさに溢れているこの漫画の魅力、それがよく表れたイラスト、素敵な雰囲気であります。
今月は新規ゲストが4本です。
『私、異世界で奴隷にされちゃいました(泣)しかもご主人様は性格の悪いエルフの女王様!(でも超美人←ここ大事)無能すぎて罵られまくるけど同僚のオークが癒やし系だし里のエルフは可愛いし結構楽しんでる私です。』
これ、タイトル、覚えられる気がしない……。というか、目次では『私、異世界で奴隷にされちゃいました(以下略)』になってるんですが……。書誌泣かせなタイトル。これが将来単行本になった時、いろんなところで大変な感じになりそう。100文字くらいなら、まあなんとでもなるかなあ。
さて、漫画家志望の女の子、薄辺光。持ち込み漫画の設定を考えてたらうっかり左右確認せず車道に出てしまった。迫るトラック! かくして、ベタすぎるから避けたいと思っていたトラック転生を、自らやらかしてしまうことになってしまいました。しかも異世界では奴隷商人に捕えられて、そのままエルフの女王の奴隷になってしまう。わりかしバッドな導入ですよね。でも、エルフの女王はそこまで過酷な扱いしてくる感じではなくて、むしろ奴隷の習慣がないから持て余してるっぽくもありますね。同じく奴隷として繋がれているオークも、なんか健気なタイプの女子で、ヒロインのことはげましてくれて、ああ、いい友達になれそうです!
って、奴隷同士で友情育むのはいいんだけど、これ、ここからなにかしらの展開していけるのかい? 自分には現代社会の知識もあるしなにかしらチート能力もあるだろうからなんとでもなるに違いない、根拠なく楽観している光だけど、ほんとにそうなのかな? 過酷なことにはならんけど、チョロくて都合のいい、そんな展開もなさそうに思うよ!?
ええ、なんかオークのスピカと美しい友情を育む、そんな未来が待ってそうな予感がしますよ。
『メイドさんとおたのしみ』
街中で見かけたメイドさん。喫茶店の従業員、ということはメイド喫茶かな? いちどお越しを、ビラを貰って、それでいってみたらそこはギャンブルをゲームとして楽しむことのできる、そんなお店だったというのですね。
飲食代を賭けるのか。これ、店に不利な条件じゃない? いや、単価が高めに設定されてるのか、あるいは店員がめったやたらと強いのか。今回はポーカーをやってみることとなって、主人公、桜井フブキはポーカーの経験ないのかな? 交換2回までというルールで役を作れずに敗退。連敗してしまってるんですね。
ただメイドさん相手にポーカーをするだけでなく、ポーカーのルールや駆け引き? そういうのも描いてきたところ見るに、ゲームのルールとそしてその楽しみを題材にして見せてくれる漫画になりそうです。とりあえずフブキ氏がチョロいのはよくわかりました。思いっきりメイドさんに遊ばれてますよね。そうした翻弄される少年、いや、翻弄してくるお姉さんかな? そちらの魅力も押し出してきそうですよ。
『ハコイリクリエイト』
広告制作会社で働く來田凛々と、新入社員の函入ハイル。ふたりの交流、それがメインとなりそうな漫画です。ハイルは大企業の会長のお嬢さん。けれど人づきあいが苦手だそうで、あまり人の多くないこの会社にやってきた。見事な箱入り娘といいますか、電車は人が多くて無理だからタクシーで通勤。パソコンの起動もおぼつかない。他にもいろいろいたらなくて、仕事といっても、いったいなにをお願いしたらよいのか……。
それでもとりあえずと任せられたレストランのノボリのデザイン。もらったアドバイスをもとに頑張って、それなりのかたちには持っていけました。先輩、凛々の手直しを受けることになるんですけど、初日で、慣れないPCで、しかもデザインの勉強とかしてきたわけじゃないんでしょう? 優秀、優秀、よく頑張ったっていってあげてもいいんじゃないでしょうか。
自立を目指して頑張っているハイル。なんと住居が凛々と同じアパートのしかも隣りの部屋。ああ、これは仕事、私生活ともども交流を深めていくことになりそうですね。今回は仕事編、じゃあ次回は自宅編だったりするのでしょうか。いろんな面が見えてくるとより面白くなりそうです。
『あいしー・あいしー』
高校生になったから新しいことをはじめよう。かざみにいわれて、なにをしようか、いろいろ思い悩むうにゅう? いや、生徒会に興味があるんだ。日曜の全校集会で生徒会の活動を紹介するらしいよとかざみから教えてもらって、って、かざみ、いろいろ詳しいなあ! かざみも新一年生なんだろう? 部活にも詳しい、生徒会の動きにも詳しい。頼りになる友人です。
この漫画、うにゅうのいうことが、いったとたんに逆になるのおかしくて、日曜だって忙しいから! といったら即暇すぎてやることない土曜のうにゅうが描かれたり、がっかりな生徒会活動紹介に、到底入る気なんてないみたいな反応していたと思ったら、翌日には入ろうと思ってるとかいってたり、えええ!? ゆうことなすこと、どったんばったん引っくり返りすぎやしない!?
そのテンポ感、勢いがいいのだと思います。生徒会長そでなしからはとのやり取りも、なんだかんだ微妙なポイントにしっかりうにゅうがツッコミいれてくれるから、ぽんぽんと次へ次へ進行する。そのテンポ、リズムに面白みあって、先へ先へと読み進めていける感じ、悪くなかったです。
- 『まんがタイムきららMAX』第19巻第1号(2022年1月号)
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