最初はスルーつもりでいました。たとえいろんなゲームが入ってる、それこそ51種も入ってるといっても、そんなに遊べる時間もないし、そもそもカードゲームとかボードゲームでしょう。CPU相手に遊ぶのは正直虚しさがつのるんです。だからスルーするつもりでいたのですが、このゲームのリリースが発表された時、反響がすごかった。任天堂のtweetについたコメント見れば、かなり熱心なファンがついてることがありありとわかって、ここまで熱中させるものなのか! 本当に驚いたのですよ。完全にスルーするつもりだったのに、DS版を相当に遊んだ、今でも遊んでいるなどのコメントは、私を心変わりさせるには充分でした。
はたして買ったのはいいけど、どれだけ遊べるものかなあ。
なんてこと思っていたわけですが、遊びはじめてみたらそんな心配なんて簡単に払拭されてしまいましたよ。
最初に遊んだのはマンカラでした。ガラス玉を移動させながら自陣に集めるゲーム。すごくシンプル。CPUの強さはふつう、つよい、すごい、やばいの4段階あって、すごいまではそれこそ楽々クリアできて、はー、マンカラってのは簡単なゲームなんだなあ、みたいに侮っていたらですよ、やばいですっかり世界が変わった。
勝てない! なんとまあ! 単純にガラス玉を移動させてるだけだと絶対に勝てない。こちらの意図を潰すような戦術がいくつもあると知らされて、また相手の思う壺になる展開もたびたびあって、これ、やばいぞ!? 難度やばいはやばいな! ほんと、相当考えさせられました。
現時点でクリアしたゲームは、マンカラ、ダーツ、花札、フィッシング、トイサッカー、麻雀ソリティア、スライドパズル、麻雀、ヨットの9種類。
クリアというのは、ゲームごとに異なる課題を達成することでもらえるトロフィーです。別に無視してもかまわないんですが、なんでかこういうの用意されると達成したくなるのが私という人間で、すっかり思う壺ってやつですね。逆にいうと、これがあるおかげで、ひととおり遊ぶぞ! って気持ちにもなるわけで、あながちこの手のトロフィー、悪くないかもと思います。
クリア要件は、マンカラや麻雀、花札、トイサッカーなんかがそうなんですが、CPUの強さ、ふつう、つよい、すごい、やばいのすべてに勝利するというのが大半です。ダーツだと全ルールで勝利、ヨットは1度でも勝てればそれでオッケー、フィッシングは3分で2000グラム以上釣るなど、ゲームによっては随分簡単で助かったりするのですが、まあ基本は強さやばいに勝てないといけない。
将棋とか、クリアできないんじゃないかな……。今から心配になっています。
このゲームのおそろしいのは、ゲームによってはそれこそ数分で終わったりする、かなり手頃感ある遊びやすさが罠になってるところでしょう。ちょっと時間があるから遊んでみようか。そう思って遊びはじめたらもう運のつき。勝っても負けても、もう一勝負! となって、気づいたら結構な時間がたってしまってる! というのがもう定番。ええ、これは実に危険なゲームです。
そして嬉しいのは、名前だけ知ってる、むかし盤だけ家にあった、でもルールは知らないんだ……、みたいなゲームを遊べるというところでしょう。これね、ドミノとかバックギャモンとか、かなり楽しみにしていましたよ。そしてチャイニーズチェッカー! これ、盤だけがあって、でも遊び方がわからないから、適当に盤に駒を置いて、その見た目だけを楽しんでいたりしたんです。そのルールがついにわかった!
これまで知らずにいた遊びに触れられること、それが楽しみでなりません。
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