『まんがタウン』2020年7月号、一昨日の続きです。
『部長と2LDK』
部長、すっかり菜々に懐いちゃいましたね。これまでまったく参加してこなかった飲み会に、菜々が誘えば行くと答えて、この変わりようよ! 部長にとって菜々との同居は、大いに刺激? 知らなかったこと、もの、自分に出会える、そんな機会が目白押しになっていますね。
しかし飲み会に他部署の人間がいるなんて聞いてない! あの、男子どもを見て狼狽する部長が面白い。上座を勧められても、頑として拒否、菜々の隣を死守。苦手意識というか、自分が場違いみたいに感じちゃうんですね。
そんな部長の今回の発見。菜々は酒が飲めます! あまりの驚きに同居をバラしそうになるし! さらにはビール口にして、苦手なのか! でも無理して飲む! って、無茶しちゃ駄目だ。そしてここからの顛末。菜々が席を離れちゃって置いていかれた部長、コミュニケーション苦手を誤魔化すために沢山飲んだものだからすっかりできあがっちゃって、営業男子にもりもり野菜を食べさせるわ、菜々にしこたま甘えるわと、こんな姿、本当なら絶対に見せたくないよね!
でも締める時にはしっかり締める。若手のトラブルに割って入り、事を大きくさせず収束させる。ええ、やっぱりかっこいい人。それだけに菜々に甘えちゃうところね、可愛くなりすぎて、すごいですよね。でもって、またまた菜々との関係をバラしそうになる。というか、なんでそんな意味深な発言しちゃったの!? 社内で噂になるよ!? 公認カップルになるよ? いいの? 私はそれで一向にかまいません!
『袖振り合えば、君との縁』
着付け教室でであった女子高生と呉服屋さんにいくことになりました。これをデートと思っちゃう宇田川さん。感性がおっさんじみてきちゃってますよ!? しかも経済パワーで云々って、おっさんじみてますよ!?
けど、呉服屋でのこと、なんでも買ってくれそうな宇田川に、やめてくださいと釘を刺す若狭まゆこ。うん、ちゃんとした子でよかった。そしてここで判明する、まゆこのコンプレックス。ああ、センスがないのですか! 着物と帯の組み合わせ、まゆこの選んだのはどうにも残念感が出てしまって、ここのくだり、ちゃんとまゆこのセンスと宇田川の見立て、そこで差を見せてくれたのはさすが。宇田川はデザインの仕事してるってこともあるんでしょうね、まゆこにもすごいと思わせるコーディネートしてみせて、ああ、これからの交流で、まゆこもいろいろ知って、学んで、育って、苦手も克服していく、そんなことにもなったりするのでしょうか。ええ、今回の宇田川とまゆこの距離の変化もとてもよかった。段々に知り合っていく、その段階が見えるの、なんかいいんですね。
『立ち呑み布袋でもう一杯』
ああ、コロナ下の社会の一スケッチだ。世は空前の自粛ムード。きっと布袋も休みだろう、と思ったら開いてる。なるほど、テイクアウトで営業してるんですな。と思ったら、竜泉寺が飲んでる! このわりかし緩い感じは好きですよ。
皆でオンライン飲み会をすることになりました。その描写、実に面白かったです。部屋着はどうも恥ずかしい。というので部屋でもジャケットに帽子を着用したり、店長なんかは化粧にアクセサリーまで装備! でも、隠したくても漏れ出る生活の色。雑然とした部屋だったり、乱入してくる家族だったり。竜泉寺なんかは卒なく隠すんだけど、慣れてない人間こそ、あまり知られたくない家での自分がにじんじゃう。店長のママ呼びとかね。これ、白瀬にとっては嬉しかったりした事実なんでしょうか。
しかしなにがあれって舘さんですよ。まさかの萌えキャラアバター装備! ボイチェンありときたもんだ。普段、なになさっとるの? その見事な化けっぷり。ほんとすさまじい飛び道具っぷり。読者は、白瀬たちも一緒か、舘アバターの中身知ってるわけですからね! もうすさまじいギャップ。どえらいおかしさでした。
- 『まんがタウン』第21巻第7号(2020年7月号)
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