『まんがタイム』2020年7月号、一昨日の続きです。
『六畳一間の憑き物石』
こいしの来歴、ここまではっきりするとは思いもしませんでしたよ。ついに探しだした、こいしの憑いている石の出どころ。その祠には巫女装束の女の霊があって、その顔は凛々しく威厳のあるこいしそのものだというのです。
でも、この人、出落ち!? 話してみればえらくざっくばらんな性格で、生前の話などは雨乞いのため人柱になったとか、とんでもなくハードなのに、話せばわかる、そんな性格。むしろ純朴こいしとは違い、恋愛事情もろもろに興味津々、瞬に対しても明け透けにぐいぐい迫ってくる。亜依曰く、親戚のおじさん。でも、こんな美少女のおじさん、いないよ!? こいしも相当に美形だけど、それを上まわってくる感あるよな。同じ顔かたちでも、表情のつけかたでこんなに変わるんね!
ともあれ、こいしの来歴。あの石の出どころもばっちり判明。こいしも人柱の巫女からわかれたとわかって、石さえ戻せばもとどおり、こいしもその巫女の一部に戻れそう。
そこまでわかったところで、巫女さん、こいしの気持ちを尊重してくれてるんですね。はたして今のこいしは戻りたいのか。瞬との別れを受け入れるのか。その答を、こいし、そして瞬も、出していく時がきたのですね。
『良倉先生の承認欲求』
屋上に出て、星畑の誕生日の記念撮影をやりますよ。ええ、このイベント感! 良倉が持ち出してきたハッピーバースデー風船。わざわざじゃない、部室にあったやつっていうんですが、古岩がいぶかしがってる背後で、冷静にその由来に思い至っている星畑。そのギャップ! めちゃくちゃ面白いですよ。
上枝先生もすごいよ。女子化良倉企画、まだ進行中なんだ! いやもう、めちゃくちゃ面白い。最高だと思います。
今回、星畑と母の話、心情せつせつと訴えて、これ、いい話だったー。母子家庭だっていう。だからアタシの誕生日は、アタシおめでとーとママありがとーの日。星畑の表情もあいまって、涙出そうなほどにしみじみ感じいる名シーンでした。それに答える古岩もまた素晴しかった。ほんと、今回、星畑が輝いていましたよ。
そして皆でジャンプして写真におさまります。あの良倉のジャンプですよ! いや、これ、ちょっと好き! ほんと、ちょっとコミカルで、でもいいじゃないですか。みんな、生き生きしてるよ。星畑の笑顔がよかった。描かれていないママの笑顔も思い浮かぶように思われて、この広がる晴れ晴れとした気持ちのよさ。ほんと、いいエピソードでありました。
『午前0時のおねだりごはん』
牛喰の前に現れたチャラそうな男。見た目はどこか米沢に似て、話を聞けば聞くほどに米沢の関係者っぽい。いや、牛喰は速攻で拒否っちゃってましたけどね。
米沢に、不審な人物が探してたと話したら、どうもそれ兄らしい。誕生日のメールのやりとりで、ミスしてしまった米沢。それを兄も気にしてるんじゃないかという話なんですね。
ということで、今回のおねだりはちょっと異色です。帰宅時、再会した米沢兄を店に招待。米沢に出す予定の料理、試作品を兄に振る舞って、そして兄の話を聞くんですね。米沢は決して嫌っていないですよって。米沢兄も牛喰にいろいろと聞いてきて、どんな関係なの? とかね、ほんと牛喰がどれだけ米沢のことが好きかまるで隠せてなくて、とてもチャーミングなやりとりになっていました。
兄の妹に対する負い目とかね、そうか、こういう感情もあるんですね。それで妹を大切にしたいと思ってる、そんな気持ちも感じとれるから、兄妹一緒の食事、うまくいったらいいですね。
- 『まんがタイム』第40巻第7号(2020年7月号)
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