2018年6月18日月曜日

ザ・ファブル

 講談社はこの漫画の販促に力をいれているのでしょうか。Twitterで、いかにも皆の興味を引きそうな数ページをチョイスしたtweetをプロモーションで流してまして、見たことある人もいるかなあ、チンピラにからまれてる主人公が、自分の強さを隠すために、弱そうな演技してみせるやつ。あえて頭部へのハイキックを受けたふりして倒れてみせたり、それから顔面へのパンチ、これもわざと受けて流れた鼻血で情けなさアピールしてみたり。でも実はめちゃくちゃ強い。こういう、弱いと思ってたやつが実は強いんですってパターン、結構好きなんですよね。なのでまんまと興味持っちゃって、そうしたら1巻2巻が無料というキャンペーンなんかやっちゃってて、もう完璧な作戦に脱帽。これ、きっと継続して読むことになると思います。

とりあえずまずは2巻まで。

天才的な技量を持つ殺し屋ファブルに1年間の休暇が与えられました。ちょっと仕事をしすぎてしまったため、潜伏してほとぼりをさますことになったのですが、身元を変えて、名前も変えて、同業の女とふたり大阪に住まいを移し、平凡な生活を送ることになる。もちろんその間はトラブル厳禁。殺しなんてもってのほかというのですが、このファブルという男、どうにもあぶなっかしい。社会性に欠けるというか、一般常識がないというか、なりこそは大きくとも、どこか子供みたいなところがあるんですよね。とにかくつまらんことでボロを出しそう。そんな予感をさせながらも、プロだからと、冒頭にいったように弱さ演出して見せたりね、そうかと思ったら本気出すべきところではしっかりその能力発揮してみせたりね、そのメリハリ、飽きさせず次を読みたいと思わせるものあったんですね。

ファブルのバックグラウンド、いまいちわかりません。猟奇的な性格とかじゃない。けれど人情味ある人間でもない。なにか欠けてる、そうした奇妙さのある男で、けれどこの変な兄さんが大阪での暮らしで変わっていったりするのでしょうか。重要なキーになりそうな女性も出てきてますね。大阪ヤクザのおっさんたちとも、なんだかんだで交流深めていきそうな感じもあるしで、このどことなく不気味で、なんか見てると愛嬌感じられる瞬間もあってというチグハグな男の活躍。一気に14巻というのは大変だから、少しずつ追っていきたいと思います。

  • 南勝久『ザ・ファブル』第1巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2015年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第2巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2015年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第3巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2015年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第4巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2015年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第5巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2016年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第6巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2016年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第7巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2016年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第8巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2016年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第9巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2017年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第10巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2017年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第11巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2017年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第12巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2017年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第13巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2018年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第14巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2018年。
  • 以下続刊

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