2018年6月2日土曜日

『まんがホーム』2018年7月号

『まんがホーム』2018年7月号、昨日の続きです。

『広島さん、友達になってください』。面白いなあ。広島人になりたいキミちゃん。今回はフリー情報誌のイメージキャラクターを考えようってことになるんですが、賞金5万円に目がくらんだ真理がいろいろ酷い。広島のキャラクターだから名物からイメージするという発想はいいとして、これ、たいていのものはもうキャラクターになってるっていうの、ここ数年のブームから考えたらそうだろうなあ。だからといって、奇をてらったもの狙うと酷いのができあがる。それを地でいく真理の案。怖い。強そう。紅、キミは真理とは違って、これと意識せずとも一味違ったもの生み出してしまうようで、紅のしまお。キミのシマウマ。ほんと、その方向性でいいんですか!? と思ったけど、紅のは千葉のチーバくん路線なんだから、いけるな、ありですよ。そして真理、渾身の作がきました。タィギィ。これ、別にいいんだけど、情報誌の募集規程どうこう以前に、イメージキャラクターとしてもうあかんのではないでしょうか。でも、私はこういうの好きです。

天国のススメ!』。めちゃくちゃ面白い。というか、キャラクター強すぎますよ。小町おばあちゃんの先輩、横幽霊の相談っていうんですが、あの飛び込んでくる様がすごいインパクト。そうか、その勢いでやっちまったか。入院してる子をはげましたくて、霊感のある看護師さんを倒しちゃったわけか……。しかも横幽霊さん。助けを求めてきた、その助け、必要なものって、小町のガワ……。やっぱり小町の、やっかいごとに巻きこまれそうという予感、正しかったんだ……。ガワを乗っ取……、借りてからも酷くって、いやいや、そのまま飛んでいくのか、不審なぬいぐるみだな! さらに病院でもまたひとり倒してって、いやもう、このくだり、最高でした。最後にはうまく解決に導かれるんですけどね、そこで横幽霊は直接的にかかわらず、ああ、やっぱり太一とその仲間にまかせときゃよかったんじゃん! ええ、途中は散々無茶でおかしくて、けれど最後にはきれいにまとまって、さすがの太一さんであります。

『マツ係長は女ヲタ』。マツ係長とウメ君、同じ部屋で夜を過ごすことになったというの、その理由、宍道湖が綺麗に見える部屋がここしかなかったって……、そうか、いやそれでも、ツインとシングル2部屋とるって選択肢はなかったのですか!? まあ、なかったんでしょうね。係長はウメ君にも宍道湖見せたかったろうからなあ。浴衣の無料貸出のくだり、あれはぐっときますよね。聖人のようなウメ君もグラッとくるわけですわ。ほんと、マツ係長との接近にいろいろゆらめくウメ君の気も知らずといった感じなのですけど、ブログのくだり、マツ係長にぐいっと接近するウメ君ですよ。なんという! なんという! ほんと、今回はなにか恋のニュアンス強めに盛って、ウメ君ときたら係長とのカラワン関係、その発端を夢に見る始末で、ほんと、このふたりの関係、今後どう転がっていくのだろう。と思ったところで、係長はほんとマイペース。現地解散なんだ! ウメ君おいてひとり大阪に向かうマツ係長とか、最高のオチだったと思います。

『うちの秘書さま』。マスターピースだ。扉にて七瀬が眼鏡。おおう、今回はサービス回か! 色めきたちましたよ。コンタクトをなくしてしまってという七瀬、眼鏡をかけて登場なのですが、いやいや、実にいいじゃありませんか。落着き感じさせて、クールさ感じさせて、素晴しい。それだけに、髪をうしろに結んだメイドの彼女のくだり、あれが惜しまれてなりません。メイド長に対するはじめの老眼指摘発言。あれ、相当なショックを与えたっぽいですが、ちょっとなかなか人に、とりわけ女性に対して指摘しづらいことを、こうもカジュアルに笑っていっちゃえるというの、はじめが無神経なのか、あるいはそれだけ身内として近しくあるからなのか、ほら、母ちゃんにいうような気安さでって感じなんですかね? いや、母ちゃんか……。それもメイド長、ショックだな……。今回、なにが面白かったかって、庭木が荒らされたあのくだり。はじめ様はリビングの警備をってやつ。ワンテンポ遅れて足手まとい扱いされてるって気づくのがおかしくって、こういうの大好きですよ。植木の件は、コンタクトを片方なくした庭師の田中の仕業でした。今回、全編を目をテーマにうまくまとめられて、読みごたえありました。あと、はじめ様の扱い! 目だけ。だけ!

  • 『まんがホーム』第32巻第7号(2018年7月号)

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