『まんがホーム』2018年7月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかをメインとしまして、これはジューンブライドでありますね。まっしろなドレス着て振り向くその姿、ああ、結婚式の主役ですかい? ちょっとうろたえた? そんな顔してるんですが、これ手前には竹田がいるのかも、ですね。『おんなのおしろ』七瀬に『マツ係長は女ヲタ』マツ係長は、式への出席でありますね。ちょっと抑えめのドレス、シックでとてもいい感じです。
『孔明のヨメ。』。三国志についてある程度知ってる人は、この展開がくることを最初っから頭のどこかに置いていたはず。徐母のことです。三国志における悲しいエピソードにおいても、結構上位にくるのではないかという顛末であるのですが、はたしてこの漫画でこれをやるのだろうか? いや、やるだろうな……。きっとやる……。そう思って覚悟はしていたのですが、いやあ、やっぱり実際にその時がくるとキツいですね。徐母に届いた息子の康についての報せ。それが自分を捕えるための偽の情報とも知らずに襄陽を離れるというのですが、これがはたしてどのような決着を見るのか。まあおそらくは演義のとおりになるのでしょうけど、それだとつらすぎるよなあ! もしかしたら、なんらかのアレンジなど加わるのではないか。そうした期待しながら、この先も覚悟決めてつきあいますよ。
『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。合コンデビューした駒井です。その風貌からあまりに違和感? 場違い? 女性陣からは小さい可愛いといってもらえていますが、まさかこれがあんなことに……。駒井を狙ってるらしい池田。これ、のっけから駒井を酔わせようという腹だったのかな? 第一印象ゲームというのでいかにも駒井が指名されそうな条件提示して、ジョッキ一杯のビールを飲み干させようという。しかも、お酒が弱そうな人で選ばせてビール大量に飲ませるの、それあかんやろう。悪気があるのかどうなのか。さっぱりわからないけど、代わりに飲むと割って入った高瀬、頑張ったなあ! はいいんだけど、君、それでもし潰れでもしたらミッション遂行できないよ? しかし今回、駒井に逆風です。なんせ、幹事があからさまな駒井狙い。さらに駒井を守る高瀬でしょう。男ふたりが完全に駒井の方向いていて、自分たちはわりと粗雑な扱いで、となるとやっぱり面白くないし、駒井にも当たってしまう。同性からの悪意に触れて、駒井、こういうのには慣れてないのかなあ。逃げ出しちゃったわけだけど、ほんと、このコンパが駒井にとっての悲しい思い出にならなければいいがなあ。なんて思ったこの展開。とりあえず高瀬は追うべきなんじゃないかと思います。
『おんなのおしろ』。猫優先生活になりつつある七瀬。職場でのチーフとの会話、あれ面白かった。10万円のペットベッド。これ、半年後には買うってわけかい? チーフじゃなくてもびっくりですよ。そして悲しいチーフの身の上話。娘と意思疎通がはかれないとか、晩酌の相手は犬だとか、さらにそこに七瀬が、アイツら寿命短すぎるだなんて追い討ちかけて、動物はねえ、しかたないですよねえ。そして七瀬、自宅に戻れば、例の男がゴロゴロくつろいでいて、ああー、この男、居座るの? って思ったら追い出されちゃった。七瀬の癇にさわること、的確に踏み込んでいってますよね。これ、悪意ゼロなのにな! 才能ってやつかな! この男、猫のおやつと一緒に追い出されたわけですが、これ、結構な面当てになっちゃったりしてる? しかし、七瀬さん、まずは部屋の鍵を交換するところからだと思う。だらだらグズグズ、関係続けちゃ駄目なパターンだと思うのですよ。
『くらら嬢は今日もお暇』、ゲストです。ヒマを持て余しているくらら嬢。自由に外出させてもらえない。通学も車での送り迎えで、だから寄り道もしたことがないっていう、この子の身の上、貧しさなどは知らずにいられるとはいえ、さすがにちょっと可哀そうではありますよね。というか、父上、不器用っていってますけど、娘のこと溺愛してるのに、まるでその気持ちが伝わっていない、というか、むしろ娘に疎まれてますがな。うん、見事なパターナリズム、というか父親だからそのまんまではありますけどね。しかしこのくらら嬢の脱走計画とかね、普通に門から出るわけにはいかんのですか!? 結構アグレッシブで、そして憧れの外の世界に向ける興味、喜び、その気持ちの沸き立つ様はちょっとよかったです。しめつけがあるなら、負けじとそれを跳ね返すような強い個性、行動力。くらら嬢の美点であると思います。
- 『まんがホーム』第32巻第7号(2018年7月号)
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