『まんがタイムきららキャラット』2011年5月号、発売です。表紙は『Aチャンネル』ですね。ここは屋上? 手前からトオル、るん、ナギの順に座ってるんですが、これ、柵の外か! 屋上だったら危険! といったわけで、ユー子が慌てた風に見える、その理由もわかるように思います。というか、プールとかだったらどうしよう。しかし、ナギさん、悪い笑顔だなあ。もう、この表情、大好きです。
『うらバン!』、定期演奏会ですよ。一年前とはずいぶん違う。今年はちゃんとしたステージですよ。しかも、つつじ先生も若干ちゃんとしてる! 演奏者は、当初のメンバーに転校生、新入生、そして助っ人が加わって7人。フルート、クラリネット、トランペット、トロンボーン、ユーフォニウム、チューバ、パーカッション、って、相変らずの低音充実バンドだなあ。ブラスアンサンブルに木管とパーカッションを加えましたといったような編成だけど、でもこれだけメンバーがいたら結構いろいろできそうですね。
しかし、以前ギターで参加したこのみがユーフォニウム経験者とは意外な話。本番も、ちょこちょこ小さなトラブルはあるものの、スムーズに進行して、小さいながらも真摯に取り組んでいると感じられて、この漫画のこういうところ、好きなんですよ。そして、千夏の心情の描かれて、驚いた。そうか、こういうことを思っている人だったのか。ええ、正直、その穏やかな表情に、誰だ!? と驚いたりもしたけれど、つんと胸に兆すものもあったのですね。
『ユメミルかねこ』、面白いです。高校に通う幽霊の女の子、金子さんの話。けど、話の中心は太田ありさでありますね。頭に三角の布、あれをつけたままだと姿が見えなくなる金子さん。彼女と談笑してたせいで、あらぬ疑いかけられたり、名前間違えて100点をふいにしてしまったり、お弁当の中身を忘れてしまったり、いや、ほんと面白い。おっとりしたいい子なんだけど、ちょっとおっとりしすぎてる? なんだかいろいろ失敗しちゃうみたいで、そのエピソードのどれも面白い。いや、ほんと、面白可愛いです。「あ」という文字がゲシュタルト崩壊とか、もう最高です。笑いの中心はあさり、おおっと、ありさだけれど、金子さんと神様の関係、これも好きです。雲で会話。すごくよいと思います。
『九十九神いりませんか?』。キョウって後ろから見たシルエット、ねずみと一緒だ! さて、今回はキョウが和紗を追って学校にやってくるというのですが、このキョウというキャラクター、元気でコミカルで、行動力もあって、すごくいい。学校においてもそうした特性は充分に発揮されて、和紗を困らせる。また学校で出会った神さま? 無邪気なキョウ、対してなにか剣呑な雰囲気。こうしたところに、なにか動きが今後生まれてきたりするんじゃないかなと、期待しちゃったりしますね。でもってそれは、友達のいないという和紗、この人のこの隠しておきたい状況をも改善しちゃったりする? わからない。わからないけど、わからないからこそ面白いと思うのです。
『inote! — アイノテ!』、ダイナミック入湯! あの脱衣から入湯にいたるアクションは、実に見事。素晴しいのひとことです。まあ、入湯ではなく入水(じゅすいじゃなくにゅうすいね)だったんですが。
風呂の故障からみんなで銭湯というのは、それこそ基本形ともいえる展開であるわけですが、『inote!』ではちょっと違えて、なるほど、カヤコのうち、温泉旅館にいくというのですか。参加者は、小石原姉妹にカヤコ、そして泉川先生、って、えらい変則やな。先生も一緒にいくことになったくだり、これも面白かったのですが、それよりもカヤコ帰宅以降が素晴しい。評判のいい旅館の料理、売物だからカヤコには回ってこない。温泉の入り方、ルール厳守を求めたり、こういうのが地味に面白い。そして最後の夕ごはん。「カーコ専用」の付箋、これ、とてもいい。ご飯に冷奴、海苔の佃煮、ふりかけにあとはなんだ。こういう厳しい線引きに、カヤコのお母さんのしたたかな様が見て取れて、なんだかいいなって思ったんですね。いや、実際、面白かったです。
- 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第5号(2011年5月号)
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