2023年12月31日日曜日

大晦日は休みます

例年は今年見た映画を振り返るのですが、今年は一本も見ていなかったので、大晦日は休みます。

2023年12月30日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年2月号、一昨日の続きです。

『紡ぐ乙女と大正の月』

本棚に潰されることで、大正への再度移行を果たした紡。時間、タイミングを計ったつもりが、すでに地震が起きた後。銀座はそこかしこで建物が崩れ、街路には瓦礫が散乱。そして遠くには火の手が……。

この状況で、珍奇な格好をしている怪しい女と目をつけられた紡を助けたのは、他ならぬ旭。唯月を救うべく、単身銀座へと赴いたというのですね。

唯月が銀座にて地震に巻き込まれたのは自分のせい。旭から聞かされた話に責任を感じた紡。必ず唯月を助けて戻ると約束する彼女に、旭、自分の着物を脱いで与えて、その場を去っていく。この時の旭の心境やいかに。よほどの覚悟、決心のあったものと感ぜられ、胸に迫るものありました。

紡の耳に届いた鈴の音。銀座に火がまわるまでに唯月を見つけて逃げられるのか。さあ、いよいよ佳境です。

『mono』

山梨パンのレビュー動画を撮るために、パンを買い集めていきます。それはいいんだけど、事前にどのパンをレビューするとか絞っておかないものなの!? 暗くなるまであと30分くらいしかないというのに、さつきの長考。あかん! 段取りとかリハーサルとかしてないんか!

あまりのぶっつけ本番ぶりに驚きが走ります。

さて、なんとかパンを購入して山の上、和田峠みはらし広場に向かいます。で、のっけから偽田島ならぬ猪俣がしゃべるしゃべる! ほんと事前にある程度台本作っておかないものなのか。

あまりのぶっつけ本番ぶりに怖れおののきましたよ。

それにしてもみんなマイペースで、桜子はなかばレビューを諦めてるし、でもってさつきはカレーづくし。しかもフライドチキンを突っ込んでアレンジしてくるときた! いや、これはポイント高いのでは? レギュレーションにも違反してないし、ちゃんとパン屋の商品だしで、いやしかし序盤からこのカオスっぷり。続く撮影もちょっとばかり心配になりますね。

『恋する小惑星』

星空サマーキャンプ(仮)に参加できるのは5名まで! なので現役部員と顧問で満員。OGたちはといいますと、隣のキャンプ場に泊まります。ああ、これでみんなで参加できるというわけだ。久しぶりの大所帯? これはにぎやか、楽しくなりそうな予感ですね。

観測の目標も定まりました。小惑星帯を撮影し、画像処理した後に移動天体を目視探索。見つけだした候補天体の確認にはソフトウェアの力を借りるというのですが、当初予定の天体シミュレーションソフトではなく、石垣島天文台で使われていたソフトを使うことに。そのつてを手繰っていく先生の手腕、積極性、ネゴシエーションの鮮やかさに、さすが大人だ! と感心してしまいました。

そしてサマーキャンプがはじまります。まずは現役生たちが堂平天文台に到着。レクチャーを受けているというのですが、OGたちはというと、まず渓谷で桜が石に捕まり、そして堂平山頂にてはイノが三角点に捕まる! ほんと、多様にして広範な興味があっちにこっちに引っ掛かって、いやもう到着までも大変です。

さあ、いよいよサマーキャンプの目玉、天体望遠鏡のお目見えです。みら、あおにとっては高校最後の夏。はたしてなにかしらの結果は得られるのでしょうか。乞うご期待の数日が待っています。

2023年12月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年2月号、一昨日の続きです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

サンライズ荘に置き去りにされていた謎のスーツケース。不審物発見と大家に知らせるわけですが、いつにない緊張感ですよ。極道映画で見たことあるやつ! といわれて、ええと、爆弾かなにか? と思った私は極道映画の解像度がずいぶんと低い! ああ、なるほど、かたづけた組員を送りつける系のやつ! 極道系じゃないけど似たようなの見たことありました。

察しが悪いわけですよ。

しかし七恵の反応がおかしい。佳が入ってるんじゃないかと、佳に問い掛ける。落語かよって佳の返しもいいですよね。とりあえず住人は全員ここにいるから、誰かが襲われたとかそういう心配はなさそう。じゃあなんなのか。落とし物の線はないだろう、からの鬼の柄、さらには通りすがりの暴走族が介入してきて大騒ぎというの、この一連の流れでラストに繋がる可能性を一気に遠ざけたんだ! 本当、抗争を嗅ぎつけて駆けつけてきた姫子を見てなお、このラストは予想ができず、というか姫子の持ち物だったんだ。本当に意外な展開でした。

いつもそつなく事態を収める人が騒動の張本人になっていたという異例の展開に、驚きながらも笑いをさそわれずにはいられない。ええ、普段は見せない表情を見せてくれたところもまたとてもよかったです。あの、でへへーとか、本当にレアだと思います。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

週末に駅前でイベントがあります。その感想が、こんななにもないところにイベントがくるなんて一色というのがこの地方特有の感覚表していて面白かったです。だって、もうちょっと都会でやるもんじゃないのとか思ってそうで、でも交通の便はわりと悪くないから、遠くの人だとそんなにかかる時間が違わないっていうの、なるほど納得、盲点でした。

今回の八重の都会チャレンジは駅弁でした。そうか、八重ちゃん、新幹線も乗ったことないねんな。そんな八重が、皆とのお昼、一緒にお弁当を食べる時に旅情をかきたてるアナウンスをしてくれる。最初、なんのアナウンス? とか思ってたんですが、東京駅出発しましたからの6分後に品川、17分後に新横浜。律儀にタイマーかけて伝えてくれる八重の本気が、まさしく八重らしいと思わされたのでした。

そしてラストの皆の後ろ姿。みんなで遊ぶならどこでも楽しみという、その言葉にじんとさせられました。みんないい友達だなあ。素敵なしめくくりでありました。

『通勤通学クエスト』

今回の梅子の課題。こちらから誰かに話しかける? 竹重、松島みたく友達が多い人は、失敗を怖れず自分から話しかけていく。断られても気にしない。その姿勢に近づこうとちょっとチャレンジしてみるんですね。

学校からの帰り。見かけた猫と遊んでいたら、そこに桜井さんが。寡黙な人。けれど、ねこさわる? と話しかけ、一緒になでる。そこでなんとか話を繋げようと頑張る梅子がいい。じぶんちの猫の話をしてみたり、そうしたら桜井が興味持ったりしてくれて、この得意でないことでも挑戦して、そしてうまくいったことが梅子の自信になっていく?

自分のことながら驚いてますよね、梅子。そして翌日には普通に桜井とあいさつできるようになって、ええ、これは梅子の確かな一歩ですよ。世界を広げましたね。自信をつけましたね。素晴しいです、梅子さん。

『オネェの恋のはじめかた』

ああ、時宗、ピンチですか?

文化祭の演劇に力を入れている時宗。その様子を見て、なぜ高校では演劇部に入らなかったのだろう、疑問を持った桜子が時宗に聞くんですね。そうしたら、ちょっと冗談めかして答える時宗の、全部の言葉を全肯定していく桜子! 眩しい! このピュアさはぜひとも保存されてほしいものです!

さて、時宗がいうんです。演劇が好きな理由はあるって。舞台の上だとどんな役柄でも否定されないじゃない? この言葉の向こうにある彼の本心。冗談めかして、かき消そうとはするんだけど、やっぱり桜子はストレートに受けとめて、今ではもう完全にこのキャラクターで押し切れるだけの強さを持ってる時宗も、自分のありかたに迷ったり悩んだり苦しんだりしたことがあったのでしょうか。そして今、演劇部に入っていないのは、自分自身に対する迷いやなにかを吹っ切って、誰にも否定させないだけの強さを身につけたからなのでしょうか。

いろいろ思わせてくれる言葉でした。そしてその言葉は桜子にも響いて、だからこそ自分だけは自分を否定してはダメという、その言葉も同じく響くのでありましょうね。

さて冒頭にいってました時宗のピンチ。立ちくらみした桜子を助けるためにかばった時宗。足をひねってしまった!? 舞台の本番目前にして負傷。これ、痛みを押して舞台に立つのでしょうか。これはちょっと心配になる展開。ドラマの予感です。

2023年12月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年2月号、発売されました。表紙は『紡ぐ乙女と大正の月』。いつになく凛々しさをたたえた紡。いざ唯月を救わんと大正に向かわんとするその意気が漲って、周囲に舞うは白い羽根。これは、天女としての紡の降臨でしょうか。今号では巻頭、いよいよ佳境を迎える物語にて、紡はいかな活躍をして遂げようというのか。奇跡によって奇跡をおこそうとする、そんな紡の飛躍にここは一心、思いを委ねるばかりであります。

今月は新連載が1本、新規ゲストが4本です。

『押しかけ女房、コドモ付き!』

未来からやってきた自分の子供。しかし相手は女、私も女。こんなことってあるんだろうか。当然詐欺かなにかと警戒するのが道理。しかし子供にほだされ、家にあげてしまった。ここからはじまる不思議な会話。未来では女性同士でも普通に子供がつくれる。ということは私はこの女と結婚することになるのか?

いえ、過去の偉人の遺伝子バンクから作りました。

いまだ知らぬ、成しえぬことが、次から次へと開陳されて、喜んだり狼狽したり、もう本当に感情が忙しい。なかなかに穏かでない状況に放り出されてしまうのですね。

連載1話目は、前提となる状況が提示され、そして主人公高坂華子が謎の女ミライの連れてきたノゾミを認知? するにいたるといったところ。とりあえず、ノゾミは家に通そう。しかしミライは受け入れない! 一線を引く華子のいまだ解かれぬ警戒心。これが今後どう変わっていくか。それこそが見物でありますね。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

どえらい運命を背負わされたもんだ! タイトルにあるように、羞恥心をエネルギーとして力を発揮する魔法少女。この厄介なシステムに適任と、魔法少女のマスコットから、さらには憧れの先輩から見初められてしまった少女の物語。

はいいのだけど、なにをやっても失敗しては、そのたびに恥ずかしい思いをしてきた。その記憶にすらさいなまれる主人公の羞恥の情景。これは思いすぎるがためにより恥ずかしくなってしまうやつではないのか? あるいはそろそろ慣れてきて、ちょっとやそっとのことでは恥ずかしいだなんて思いもしない、そんなメンタルになったりしたりしないのかい?

とか思っていたのが、まさか先代魔法少女に起こった悲劇であったとは!

布面積を減らすことで、羞恥エネルギーをまかなってきた先代は、ついには貝殻ビキニ姿になってなお恥ずかしい気持ちがわいてこないまでに達観してしまった! って、先輩、そんな格好しても恥ずかしくないって、もう末期ですよ! その末期先輩から、次は君だとバトンを渡されても困る! というのが今回の物語。

ほんと、これ、どうなるんだ。いずれこの運命を受け入れることとなるのでしょうか。だとしたら、いずれは貝殻水着の境地に!? 初回からいきなりノーフューチャーです。

『まんまるの恋慕』

ひまるの秘密。それは望くんが好きということ。あまりに好きすぎて妄想にふければ、ちょっと人には見せられない表情になってしまう。この秘密を知っているのは友達の巴音だけ。というのですが、巴音はもうひとつひまるの秘密を知っている。

それは猫になってしまうということ。

くしゃみをすると猫になる。って、結構ヤバいな、これ。くしゃみなんて、そうそうめずらしいことじゃないから、油断すれば即猫じゃないですか! かくして今日も授業中に猫になってしまい、おっと、服はそのまま残されちまうのか。ヤバいな。うかつに戻れないパティーンだ!

くしゃみをすれば人に戻れる。って、これもヤバいな。うっかり戻ると全裸なのか!

ともあれ、結構危険な体質? のひまるだけれど、猫になったら望と接触できる? これを機会にもっと仲よくなれるといい? いや、でも猫のひまると人のひまるの接点、知ってるのは巴音だけだからなあ。今のところなかなかにむくわれなさそうな恋模様であります。

『ファルクスと白紙の帳簿』

奴隷制のあるこの世界では、身近に接してきた奴隷を売買するのも普通のこと。屋敷のお嬢様、ファルクスのもとで働いてきた奴隷のアトラスは、今日をかぎりに伯爵に売却される運命。ずっとお嬢様と一緒にいたかった、そう願うアトラスだけれど、それは身分が許さない。

かくして、奴隷の少女アトラスは、お嬢様への最後の奉仕をすることとなったのでした。

商談相手の伯爵との狩りの助手からディナーの給仕までつとめることとなったアトラス。これもすべて商品としての自分の価値を見せるため。お嬢様との一緒の時間を惜しむようにしながら、一緒に狩りをするアトラス。その手腕は伯爵のお気に召したようで……。そして買い取られた後は、娼館に送られ消耗品のように使われることが言明された。

ずっと大切にしていたアトラスの今後がしのばれたか、ファルクス、アトラスを売ることができずに手元に置いてしまったという話。この人情譚のその向こうに、奴隷制度があり、伯爵の娼館ですり潰される人たちがいるという、闇の部分に心が重くなりました。

『アクは延べよ!』

外道みつき、裏社会で暗躍するエージェントなのに貧乏なのか。今回の任務は財閥の令嬢の営利誘拐。5千万を要求するというのですが、そんな安値だなんて許さない! お嬢様から値上げを要求されるというから形無しであります。

仕事での誘拐かと思ったら、みつきの単独犯みたいですね。ともあれ、お嬢様の身代金としての5千万。みつきにとっては大金なれど、お嬢様にとってはぽいっと会社をスナック感覚で買っちゃう程度のおこづかい。その感覚の落差あり、さらにはこの身代金を元手にビジネスを起こし資産を増やしましょうとのプレゼンが。

まったくもっと前提からして感覚が違うというのですね。

こうしてお嬢様のビジネスプランに組み込まれてゆく外道みつき。これは更生のチャンスでは!? 少なくとも安定した生活を得られそうな予感。こいつはうらやましいかぎりです。

2023年12月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。来年は辰年、ということで龍にまつわる衣装で登場。山下さんは、金色の龍があしらわれた中国服を着ましてね、武術の型をびしっとキメてかっこいいんですね。『小森さんは断れない!』しゅりは、龍の絵柄の晴着ですか? このシックなモノトーン。不思議と若いしゅりに似合って素敵です。そして『らいか・デイズ』らいかは、龍の着ぐるみ! ああ、見事に持っていきますね。また似合ってるのがニクいです。

『となりのフィギュア原型師』

プラモデルの予約に、発売日に出遅れてしまった半藤です。悲しいかな、直前に売り切れてしまって……、いやなんだひとり前の人、えらい個性的だな。と思ったら半藤の昔なじみでありましたか。

専門学校時代の知りあい。課題そっちのけでプラモデル作ってたらしいですが、いいのんかそんなんで!? と思ったら、今は雑誌に掲載されたりするプロのモデラーなのですね。ならいいのか。

この男、鷹村轟太郎。やたら熱い男。というか、どっか違う漫画で見たことあるような男。ロボ一筋、量産機命でやってきた男。そんな鷹村が美少女プラモ、美プラに挑戦することになって困惑! この窮状を、我らがヒロイン実方せつかとともに半藤が手助けするというのですから、熱いのですよ。

でも、わりとせつかのアドバイス、暴言ぎりぎりよ? しかしこの暴言が鷹村、そして半藤の目を開かせる。熱い! そしてついにできあがる鷹村の理想の美少女像! イケる! これはイケる! いやほんと、これは好評だろうというの、わかりますわ。

からの、まさかのせっちゃんリニューアル! イケる! これはイケる! ほんと、せっちゃん、奥が深いお嬢さんです。

『アイドルはお忍びchu♡』

扉の芙蓉殿、最高でありますな!

さて、今回は調べものをしに図書館にいきますよ。目指すは富山市立図書館。そこにはガラス美術館も併設されていて、へー、そうなんだ、富山県ってガラスに力を入れてるんですね。

皆で見てまわるガラスの美術館。ああ、そうか、それで扉の芙蓉殿、眼鏡着用だったんだ。

休みを利用して富山にきた紗鳥。気あいを入れて新しい靴はいてきたために靴擦れできちゃって、痛みを気にしてるところを芙蓉に気を使われるのね。こうしたライバルながらも助けあう仲。いい関係でありますね。こうしてだんだんと深まるものもあるのだろう。ええ、今回はまさにそんな感じ。素敵な仲間になっていきそうです。

『おだまき君の道草ごはん』

小麦の恋する気持ちが、だんだん自覚されつつあるこのごろ。今回も、病欠した苧環のためにプリントを届けにいく道すがら、風邪に効くと教えてもらったオオバコを、そしてヒシ、キキョウを摘んでいく小麦。そんな自分に驚きを感じて、そしてそこに通り掛かった苧環の姉、ナナから聞かされた歌。そこに自分の恋の気持ちをはっきりとさせる小麦なのでした。

本当に、このところの小麦は感情豊かで素晴しい。今回も本当にそう。

けれどそんな小麦が、病の床に伏す苧環に、同居は嫌かななんてこといわれてショック!? と思ったら、そうか、苧環は小麦とふたりで金星に住むんだ。って、ふたりで住むこと確定なの!?

ああ、この発言、ちょっとした苧環の本音爆発だったのではないでしょうか。苧環、よもや後から取り消すなどするまいな。

『ヤンキー、ザコ男に片想い』

ヤンキーの比護から思われている座古田。しかし座古田はまさかそんなことになってるなどとは露知らず、どちらかというとビクビク怯えることも多かったりするのだけど、それでも比護が悪くいわれてるのを聞くと気持ちが落ち着かない。

運動会のリレーの練習の件で、比護にうっぷんが溜まっているクラスの皆。好き放題に比護のこと悪くいっていて、比護自身は気にしないというのだけれど、座古田、ここでしっかりと前に出ましたね。

比護が運動会の練習に力を入れてるのは自分のためなんだ。帰りのホームルームで自ら皆にそう告げる座古田がかっこよかったのですよ。もしこれをいったら矢面に立たされるのは自分かも知れない。そう思いながらも比護を悪者にはできないと、あえて自分がすべてのうっぷんを引き受けるんだとばかりにしっかり発言してみせた座古田。これには比護もぐっときたのではないでしょうか。

この漫画、次回で最終回だそうです。結構気にいっていたんですよ。ラストということは、比護の思い、座古田に届くといいですね。

2023年12月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年2月号、一昨日の続きです。

『ネコかぶりアンコール!』

理想の女の子、陽彩印、すなわち推しと話すことになってしまった音子。しかしそこまで緊張するものなのか。ナチュラルヒロインとネコかぶりヒロインの対話は、なんせ音子がモデルにしているのが印なものだから、どこかしら他人のような気がしなくって、という不思議な対話。

しかし会話が進んでいくと、ちょっと話が違ってくるのが面白い。なんと、印もネコかぶりヒロイン疑惑が出てきてですね、かわいいとはいわれなれてる、私ってかわいいから、話の流れがなにか不穏なものになってきて、あれあれ、ちょっと癖が強いよこの子? と思う間もなく、かっこいい私になりたい、具体的にいうと変身ヒーロー。

また音子とは違うベクトルで、思ってた子と違う、が発生しちゃってるんですね。

舞台での音子を見て、自分の秘めた思い、憧れのヒーローという夢を叶えたくなったのでしょう。と、ここまではいいとして、そこで音子、なぜ地の自分をさらしちゃう!? ほんと、読めない展開になってきました。互いに本当の自分を見せて、秘密を共有する仲になろうということなのでしょうか。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

内湯の壁画の話が続きます。ムーダの紹介でやってきた壁画師のピルタ。内気そうな女の子だけど、その腕は確かであるらしい。壁画の画題、ハルティー山についても、ずっと見てきた、目をつむっても描けるくらいと大変頼もしいのですが、銭湯の富士山に向けるルナの気持ちに触れて、迷い出してしまうというのですね。

ここで同じく迷っているのがスラー。異種族熱波師大会に参加するにあたり、自分の持ち味、スライムロウリュだけでは弱いのではないか。調べれば他の参加者はもっと派手だったりアピール力に長けていたりと、このままでは太刀打ちできない。

ピルタにせよスラーにせよ、自分の力、持ち味、個性に疑問を持ち、迷走しつつあるというのですね。

はたして悩めるふたりを力づけ、その能力を発揮させる、そんな手はあるのでしょうか。そこにどうルナは関わっていくことになるのでしょうか。ちょっとした正念場でありますよ。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

高瀬と江田、恋人になったふたりはもうすっかり打ち解けた? 一緒にドールの展示会にいったりして、ふたりの時間を大切にしつつ、ドル活にも余念がない。そこでの会話も、ひとりじゃ思いつかないこと、誰かと一緒にだからこそ作り出せるもの、まさにふたり、ともにあることの意味や大切さに目を向けさせるようなことを話していたというのですね。

そんなふたりの今回の共同作業。高瀬の家で、ふたり一緒にドールの撮影。江田の作ったドールヘッドをお披露目するために、一緒に着せ替えさせて、撮影して、楽しく充実した時間を過ごすというのですね。

そして、江田、はじめての恋人の家にお泊まりイベントですか! というか、太陽光でも撮影したい、朝から撮りたい、完全にドール一色になってる高瀬がもう本当にこの人らしくって、いやもう、なかなかスムーズには進行しなさそうな恋人関係。でも、これがこのふたりのテンポなんだって感じてほほえましいのですね。

『オールドヨコハマラジオアワー』

オルヨコ終了のきっかけになったのは月餅回リターンズだった可能性が高い。なぎさからもたらされた情報をもとに、悲劇を回避すべく台本を書き換えるハラスちゃん。これで新社長を激怒させることもなくなり、ひいてはスポンサー離れに起因する番組終了を避けられる!?

避けられませんでした!

どうしても月餅を顔にスタンプしてしまうルールー。どうしてもこの流れは避けられないものなのでしょうか。かくして新社長は激怒して、番組終了の流れ? となるところを、ハラスが謝罪に訪問。すると先にルールーが謝罪していて、よしこれでなんとかなる? と思ったら、社長の怒りはこれでもおさまらない!

ピンチ! となったところで、ハラスとなぎさが考えてきた月餅イメージアップ企画が刺さって、最初の危機は回避されたんですね。

しかし、おそらくはまだ終了の可能性は残る? 次になぎさたちが対処しなければならないこと、それはなんなのでしょうね。

2023年12月25日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、一昨日の続きです。

『ぬるめた』

お、ちょっと昔ばなし? 小籠とさきなの出会った頃。誰に対しても興味を持たず、尖りまくっていたさきながですよ、こごめを敵にまわしてしまい、大事な人、すなわちちあきにちょっかいかけられてしまうんです。母の死から誰にも心を開かなかったちあきが、こごめの対人スキルの高さによって攻略されてしまう。全部、さきなへの面当てだったのですが、それがいつしかこの3人の独特な人間関係を築かせるにいたるというのが面白い。

というか、キレまくってるさきながおかしい。で、さきなをキレさせるためのこごめの策略。まさか一緒の布団にはいってちあきにチューですか!?

キレた挙句に一線超えてしまいそうなさきなさんですよ。ほんと、このままいきつくところまでいけばいいのだと思いました。

『SAN値直葬!闇バイト』

闇のクリスマスフェア。えらいことおっしゃる店長ですが、最初は反対してたあかりが特別手当てちらつかされて途端に手のひら返すくだり。さすが、あかりさんですわー。としかいいようのない鮮やかさでした。

こよとなごみが着せられたクリスマス衣装。ああ、ふたり可愛いですね。じゃああかりはというと、まさかのショゴスちゃん。そこからの皆の働き? なごみが今回も活躍しましてね、アラクネーを召喚しちゃうっていうんですけど、ほんとこの店のお客、いろいろとヤバい。で、こよがそのあたり店長に聞くの、ちょっとしたナイスプレイだったのでは?

この店の、あるいはこの世界の立ち位置、状況というのが見えてきた気がした。この漫画の世界観を理解するために、結構重要なエピソードだったのでは? と思ったけど、あかりのいうように店長の戯言だったらどうしよう。

そしてラスト、皆の南極出張が決定です! って、唐突に遠いな! でも今は南極は夏。それなりに涼しくてすごしやすいかもですよ。でも、やらされることがやらされることだからなあ。古のものも暗黒ぬいにしちゃうんですか? というかショゴスは役にたてるのか? なかなかちょっとした危険な任務でありますよ。

『ギャルとネクラの吸血関係』

いよねに吸血鬼の能力、チャーム、魔眼が効かないの。これ、てっきり体質とかかと思っていたんですが、違ったんですね。今回提示された新事実。いよねが祖母からもらったネックレス、それが吸血鬼はじめ邪悪な者から持ち主を守っている。なに気なく触れたまくるに強烈な痛み。さらにはバンパイアハンター、アクアにも手痛い一撃。ええと、バンパイアハンターも邪悪なのですかい? 毒をもって毒を制すみたいなやつなんですかい? なかなかアクアも謎の人ですね。

ネックレスの由来、いよねの母から聞くことができました。いよねの祖母が子供の頃に親友からもらったものだという。その親友というのが吸血鬼の姫で、友達を同種から守るためにと贈ったのがそのネックレス。

ということは、バンパイアハンターが攻撃対象になるの、アクアが邪悪だったからじゃないのかも知れないね? よかったね、アクア。まだわからないけど。

そのネックレスを外そうとしたいよねを制止したまくる。その時の気持ち、不安や怖れが、すなわちありのままのいよねが好きというまくるの感情を表しているようでよかったです。いよねの変化をただ怖れただけ、って可能性もあるけど、それよりもロマンティックな方を採用したくなる、ふたりはそんな関係でしょうから。なんて思った展開でした。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

壱与はやっぱり有能なんだなあ。神社もクリスマスイベントに参加する。でも神社だよ? 異教の神の社がキリスト教のイベントに参加していいものなの? とか思っちゃった私は、壱与からさんざん罵倒される側の人間なのだろうと思います。あまんじて受けましょう。

壱与に意見されて、イベント参加に踏み切った桜子が発案したのがイルミネーション。壱与に頼んでPCでイメージを作ってもらうのですが、それを商店街会長に自ら持ち込むというやる気を見せた壱与。まあ、悪いこと考えてますよね。ほんと、予算度外視で飾り立てられた神社は、全力での壱与推しスポットとなって、まあ祭神を祀るという意味からしたらこれでいいのかも知れないけど、まあ、予算がなあ。

集客力を高められた、その手腕はさすがだけど、結局はわからされる壱与様。でもこれ、なかばわからされる結果になるとわかっててやってるんじゃないかなあ、なんて風にも思えてきて、だってこれだけ有能なお狐様よ? みたいに考えれば、壱与はちょっとしたチキンレースを楽しんでいるのかも知れません。

2023年12月24日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年2月号、一昨日の続きです。

『スローループ』

釣りから帰ってきた一花と楓。釣果の調理といくわけですが、その前に使いきれなかったサイマキ、車海老を下拵え。釣り餌の残りがそのまま人の食事になるというの、なんだかちょっと面白かったですよ。そして風呂からあがってきた一花がマゴチ、イネゴチを調理するのですが、この調理の様子をレシピとともに淡々と追っていくのが不思議と楽しい。

そうなんですよ。今回はほぼレシピ、マゴチと車海老を使った料理の作り方を楽しく学ぶみたいな誌面になっていたというのに、それだけで妙に充実を感じて、それは一花と楓のキャラクターがあったからなのか、あるいはその語りの筆致がゆえなのか。

おそらくはそのすべてなのだと思います。ただレシピが紹介されるだけでなく、白子と卵が入ってたと気づいてからのビールとか、そういうキャラクター同士のかけあいがはいることで、レシピもそしてかけあいも面白くなる。よりキャラクターについても好きになる。そうした相乗とでもいうような作用があるんだと思わされたエピソードでした。

『球詠』

マジか! あの状況からいかに逆転していくかという、その様が描かれるものだと思っていたものですから、いやあ本当に驚きました。新越谷、4-3で敗退!

そうか、まだ春大会だから、そこまで勝ちにこだわる必要がなかったのか。にしても、シードのランクは低くなってしまう。ということは夏大会での試合数が増えるってことかな。その分見どころも増えると思えば、読者的にはよいのかも。それに今回の試合で、コンパクトに一年生たちの個性や強み弱みなど見えてきて、そしてさらに今回この後に描かれた上級生の会議にても、これまでの振り返り含め、今後の一年生育成の方針をともに、新入部員の位置づけなどが見えるようになっている。

ええ、この数回描かれたのは、これからの一年間を見通すための下地作りであったのかも知れませんね。

そして今回ラスト、中村希から小町に勝負が持ち掛けられる! 喜ぶ小町! はいいとして、この勝負の意味するところはなにか。希の意図たるやいかなるものであるのか。次回の展開に興味を持たせる、そんな幕切れとなりました。

『花唄メモワール』

今回は2話掲載! 描かれたのは、令和にも残る老舗のろうそく店。澤村ろうそく店の存続をめぐるお話。もしここで梅の介入がなかったら、逆に歴史が変わってろうそく店は廃業の憂き目に!? あるいは梅が関与しなくとも、なんらかの理由でもって存続することとなった?

そのあたりはわからない。けれど確実なのは、このろうそく店を守るために、本来ならもっとずっと後の時代になされるはずの取り組みを、ここ大正時代にて先取り! ああ、どうなる大叔父さん! これはこれで歴史変わっちゃうのでは!? あるいはこれも含めて、本来の歴史の一ページなの!?

わからん、ほんとにわからん。

わからんながらも、今回は大きな展開ありまして、竹子に呼び出された梅。向かうは花山城址というのですが、梅がいう赤い瓦の真っ白い城、それはこの大正の御代には影もかたちもなく、ここに梅の話との齟齬が出てくる。それ以前に梅が語ったいろいろ、その言葉のかけらを繋ぎあわせて、そして竹子が導いた結論というのが正鵠を射る。

梅は未来からきたのではないか。

その疑義にいかに答えるか、梅よ。そしてこの事実を知るものが大正時代に存在することとなった、その結果やいかがなるか。いよいよ物語は急展開を迎える? いやほんと、竹子がここまで踏み込んでくるとは予想外。驚かされた瞬間でした。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

今回は特別編。ということで、カンナの入学直前の状況が描かれて、この子が姫宮女学院を進学先として選んだその理由が明かされる! というほど大きな話ではないんですが、制服ですね、あの可愛い制服に袖を通したかった。普段は絶対着られない系統だけど、制服だったら合法だ! って、いやいや別に普段着たとしても違法じゃないよ!

カンナは自分の可愛さを見誤ってるのではないかなあ、というお話だったんだと思います。自分には似合わないと思ってる制服。実際に着てみても似合ってないと思ってしまう、というんですが、いや? そんなことないよね? めちゃくちゃ可愛いよね? カンナの家に出入りしている若い衆も、もっと全力で褒めろ! いやだって、べらぼうに可愛いもんなあ。

なんてことを思わないではおられなかったのでした。

かくしてカンナは、制服の上に一枚羽織ることとなって、こうして個性を出していく? いや、制服の甘さを抑えていくのか。甘味が好きというその性格、傾向を隠していく戦いは、入学の前からもう始まっていた、というお話でありました。

2023年12月23日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、一昨日の続きです。

『ばーがー・ふぉーゆー!』

おお、こむぎの新境地! なんとバイトだけでなく学校生活でも活躍するところを見せてくれるようですよ!

とはいうけれど、そうか……、まだ学校に友達いないのか。文化祭シーズンってことは秋よね? なのに友達といえる子がひとりもいなくて、だけど汚れ仕事をまわされるのも、ぼっち視されるのも嫌だからと、率先してなんでもやると立候補。いやもう、その思考、地獄に向かう暴挙なのでは? とは思うのだけど、それがこむぎなんだろうなあ。

そんなこむぎに朗報というのか、学級委員長糸巻まきはこむぎの幼なじみ。ああ、ちゃんと友達になれる子、いるんですね。よかった!

しかし実際今回こむぎが大活躍でしたよ。喫茶店がいい、迷路がいいと意見が割れたところを、ぼそっとテーブルゲームカフェ。クラスの意見をひとつにまとめて、方向性を決めるにいたったのですね。しかもまきに対する陰口聞いても、怖いとひるむだけでなく、一緒にテーブルゲーム体験することで和気あいあいとした雰囲気にチェンジ!

や、やるじゃんこむぎ! もう陰キャだなんていわせない! いやほんと、こんだけできて陰キャはないですよ。見事ですこむぎさん。で、そんなクラスで活躍こむぎに嫉妬しちゃう零ですよ。まあ、ほんと可愛らしい。こむぎの抱擁もまた素晴しかったです。

『スポチャン!』

スポチャン部にて、ももとアメリアを待つ新登場人物、広瀬あかり。ちんまり可愛い子だけれど、とっても厳しい2年生。基本動作が上手ということで、皆にそいつを披露するというんですが、へー、スポーツチャンバラにも型みたいのあるんだ! まったく知りませんでした。

礼にはじまり、号令を受けて動作を実施していく。知らないアメリアのためにやって見せようというのですが、それで下着姿になる朝比奈レイ。ほんと、この人大丈夫なのか? というか、一年一緒にやってきただろうに、あかりが狼狽するの、これまでは自重できてたの!? いやもう、困りものです、朝比奈先輩。

その後、ももも基本動作をやることになって、そこであかりからほめられて喜ぶところ。本当によかったねえと思える瞬間で、こうして先輩と同輩と一緒に頑張ることで、ももの世界は広がっていきそう。そんな予感させられてわくわくするのですね。

『ラスボスは逃げ出した▽』

堕天使、天界に帰省していたんですね。力を分けた同胞、ルーシー=パッフェルノンに召喚された? 家名にかけて、魔王のしもべとなるのはやめるようにと説得をしているのですが、堕天使バッファレイはまるで話を聞いちゃあいない。

このレイのマイペースさ。その根幹に関わる話に展開していった今回。思ったよりもしっかりした話だぞ!? もっとこう、すちゃらかな話だと思って読んでいたものですから、レイがかつてどんな存在だったか、そしてなぜ今はこのような性格になってしまっているのか。神の懲罰を受けたゆえという、そうした来歴が知らされて、ああ、レイが魔王のもとでなそうとしていること、それはなんなのか。そこに興味が出てきてしまったのですね。

レイは感情を封じられてしまっている。だとすれば、思考や目的意識そのものは今もなお変わらずその身のうちにあると考えるのが自然でしょう。ええ、彼女がなにを考え、なにをなそうとしているのか。ちょっと目の離せない存在になったように思います。

『コンビニ夜勤あくまちゃん』

アルール、お医者の先生姿がよくお似合いで! さて、お医者コスプレではじまった今回は、皆で健康診断でありますよ。年に一回、社員に健康診断を受けさせる義務があるのでしたっけ? 社員の側も、もし受けなければ自費で受けることになる。それを聞かされて心底嫌がるアルールがめちゃくちゃ可愛かったです。

さて問題の健康診断ですが、予約できた時間の関係で夜勤明けに受けなければならないという過酷な状況。軽く仮眠して、というんですが、全然回復できてないやん! からの、ぐったり朦朧状態での受診。もうヤバいヤバい。体調面でのヤバさに加えて、イレイナ、アルールという人外受診者もいるので検査結果に異常値そのもののデータが出てくるヤバさもあるというのですから、病院スタッフも大変ですよ。

その後も、この日のために万全で臨んだはずの店長の悲哀とか、門音の目つきの秘密とか、いろいろ紆余曲折あった挙句に、アルール再検査! からの店長要精密検査!

店長はなあ、なんかもうしゃあないような気もするけれど、アルール再検査は血圧のあれが問題にされたのでなければ、ちょっといかんのでは!? ほんと、まだ若いのに。なにごともなければいいですが、アルールはともかく、店長はちょっとマズそうですね。

2023年12月22日金曜日

まんがタイムきららフォワード』2024年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年2月号、発売されました。表紙は『魔法使いロゼの佐渡ライフ』。お正月! といわんばかりの表紙がいかにもおめでたくしあがっておりますよ。思いっきり餅をつく紗菜を背後に、ぜんざい食べるロゼなのですが、ふたりともに服装が普段着のそれ! ロゼなんてTシャツに綿入り半纏! この気楽な様子が、お正月の特別な感覚と、ふたりの気を使わなくてもいい素朴な日常をうまくミックスしてみせて、ほんとう、なんだか楽しいお正月を思わせてくれるのですね。

今月は新規ゲストが2本です。

『巨大怪獣ポメラニアン』

なんかすごいのきたよ!? 絵を見たらわかる、『ももいろモンタージュ』の人だ! けれど今号は読み切りで、巨大化したワンコたちが大暴れする漫画が掲載されているというのですが、犬の描写がなんか尋常じゃないな!

リアルなタッチで描かれた犬たちの存在感たるやすさまじく、それが一般家屋どころかちょっとしたビルも凌駕する巨大さでもって迫ってくる。うわっ! デカっ! という感想と、そんなのが歯をむきだしにしたりするものだから、こわっ! という感想のいりまじる独特のテイストが異色ながらも読み手である私の興味を引きつけて、しかもこの破壊劇でもって描き出されるのが犬のしつけときたもんだ!

このギャップよ。

落差があまりにも大きいために、その効果や抜群。主人公リリが巨大ポメラニアンにぶっとばされる様子を見ながらも、へこたれることなく、というかものすごく丈夫よね貴方? 普通サイズの犬に接するかのごとく巨大ワンコに対処する。すごいわ。なかなかの怪作だったと思います。

しかし、クライマックスのあれもものすごかった。いやもう、インパクトってやつだと思います。有無をいわさず見せつける、そんな強力さ、さすがでありました。

『マンボウの人魚姫』

人魚姫、というからにはロマンティックなお話? いや、ロマンティックなんですけれど、なんだろうこの出落ち感。10歳になるまでに王子様を見つけないと人魚になってしまうと、友達のかもめちゃんに打ち明けたたゆちゃん。王子様を見つけることのできないまま10歳を迎えてしまったたゆちゃんは、なんと人魚に! 人魚に?

たゆを遊びに誘おうと家を訊ねたかもめを出迎えたのは、なんとマンボウの姿になったたゆでした! って、いや、これ人魚か? 人魚なのか!? たゆの痕跡は頭部側面のリボンだけ。でもちゃんと人の言葉は使えるし、当然コミュニケーションも可能。見た目は魚、心は人間。半人半魚の人魚姫! といいたいけど、人魚というよりかは魚人といったほうがしっくりくるなあ! いやほんと、ものすごい美少女ぶりを誇ったたゆちゃんをコミカルマンボウにしてしまうあたり、この思い切りにはやられました。

それからの王子様探しの難航する様子もおかしくて、呪いを解くには王子様とのキス! というので生鮮市場にやってきたかもめ。たゆちゃんは今は魚だから王子様も魚だよね? というんだけど、市場の魚は半死半生! 次に訪れたのは水族館。ついにはイルカにカニと魚類からも遠ざかっていくの。このかもめの天真爛漫というか、ちょっとズレてる感がずっと面白さのベースになっていて、そしていよいよお別れかとなった時のかもめの決断。

ここにきてきちんとセオリー踏んでくれるからこその主人公、王子様だったんだって思わされたのでした。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

紗菜を訊ねてきた吉岡麻衣。紗菜の後輩にして、紗菜を崇拝するフォロワーだというのですが、この子が密かにロゼに向ける反感ないしは敵愾心。それはいったいなにゆえか!? ととぼけるのもおこがましいと感じるほどに簡単で、単純に紗菜と一緒に暮らすロゼに対する嫉妬。いつも一緒にいて、紗菜の助けにもなっていて、そうしたロゼに対し感じる悔しさがゆえだというのですね。

そもそもが麻衣にして紗菜を崇拝するようになったのは、かつて海で溺れかけたところを紗菜に救われたからだという。その麻衣の紗菜に向ける感情の激しさ。それゆえのロゼとの相容れなさ。それをどのようにしてかわせばいいというのか?

というところで発生した事件とその解決が、麻衣の感情を一変させた! って、いやなんだ麻衣さん、あなたチョロいとよくいわれない!? とはいっても、ロゼの活躍、麻衣を助けるため、おのれを顧みず使用した魔法、奇跡といってもいい救出劇に、麻衣がコロリとまいってしまったとしてもしかたがない。

しかたがないけど、これまで紗菜に向けていた以上の懐きっぷりなのでは!? ほんと、そのあまりの激変に困惑する紗菜もまた面白かったです。

2023年12月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、昨日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

音楽祭も終わり、当座の目標もなくなって暇を持て余している美弦たち? とりわけ腱鞘炎になった美弦は練習も制限されて、ちょっとでもなんかやろうとしたら後ろから怖い目が見ている!

そんな彼女らに、新しいピアノの情景が開かれますよ。音楽祭に出店していたうまいコーヒー。今度はお店にいってみようという話になったんです。皆でいくうまいコーヒー。コーヒーを楽しもうと思ったら、店のかたすみにピアノを発見。さらに店長の馬居さんが、音楽祭で奏のファンになっちゃってて、とりみだすやら、サインねだるやら、もう大変だったんですが、店に置かれたピアノ、その演奏のバイトをしてみませんか? との申し出が!

ああ、かくして新たなピアノの世界に向きあうことになろうという彼女たち。まだひとりでピアノを弾くのは怖い奏が、美弦との連弾ならいいと。これは楽しいことになりそうです。どんな曲を選ぶのか、美弦よ、お店のBGMだからズンドコは駄目だよ? ええ、美弦にとっても新たな境地となりそうです。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

ひぐれの力になりたいと息巻くすかい。マリンと一緒に歌碑を調べにいきましょう! 三鷹へと赴くのですが、このあたり、三木露風のゆかりの地なのですね。そのためなのでしょうか、たくさんの歌碑がある。三木露風があり野口雨情がありと、その歌にまつわる話。歌詞を話題にしてみたり、そしてかつて自分が感じていた記憶を思い返してみたりと、その様子がとてもよかったです。

そしてなにがよかったって、マリンの短歌! いい歌を詠みなさる! ほんと、歌に織り込まれた情景の豊かさ、それが素敵で、ああ短歌、よいなあと思わされたのでした。

さて、今回の歌碑めぐり。メッセージでもってひぐれに届けます! というのですが、写真はピンボケ、手ぶれで大変なことに! さらにはふたりの豊かな発想ゆえの妄想暴走でカオスなことに! ええ、このメッセージをひぐれは活かすことができるのでしょうか! 乞うご期待でありますね。

『さうのあっ!』

皆で繰り出す浅草。のっけから警戒するこかげがですよ、リューディアに強くねだられると首をたてに振る。この様子に、この子たちの仲のよさ垣間見るようで、ほんと可愛いやりとりだったと思いました。

さてこの浅草行ですよ。まさか仕組まれたものであったとは! いえね、浅草見物ももちろん楽しみながら、帰りに寄るは三ノ輪駅。改栄湯へと向かうのですね。

これ、浅草メインついでに銭湯じゃなく、こっちがメインよね? しかもこかげは嫌がるだろうと、皆で内緒にしていたというの。いやもう、こかげのことよくわかってる! そしてこうしたらちゃんとつきあってくれるってこともよくわかってる。やっぱり仲がよいなって感じるんですね。

今回のお風呂屋さんは実在なんですね。取材協力へのお礼がしれっと差し挟まれたりするところもおかしかった。そして施設の案内から、はやりの飲み物、オロポ。ええ、これは知ってますよ! 芳文社の雑誌に載ってる漫画経由で調べて知りました!

浅草三ノ輪からの帰り道、電車で寝ちゃったこかげをいいことに皆で次の行き先を話しあっているところ。ああ、これはまたいずれ実在の銭湯探訪があるかも知れませんね。楽しみな企画になってまいりました。

2023年12月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、昨日の続きです。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

バレンタインデーの話題です。

いつもお世話になってるつくしになにか作って贈ろう! そう思ったユーリの即断念するところ。よほど前回の失敗がこたえてると見えますね。で、ここに参戦してくるのが倫とメイメイ。いやあ、倫、めっちゃ可愛いよなあ。バイト先でもチョコをねだってばかりいたとかいうんですけど、その倫が手伝って、お菓子づくりに邁進しますよ。

ここでの会話が面白かったんです。ちゃんと料理できるのかと不安がられる倫ですが、一人暮らしで炊事もばっちり。てきぱきそつなく調理をこなして、でもキッチンにまわされるの嫌だから料理できることバイト先には黙ってたっていうのがね、なるほどあるあるだなあといいましょうか。

倫、いいですよね。このへんのわりきり。

そしてできあがったカップケーキ。そこにメッセージを添えてつくしに贈る。そのサプライズの様子から、そしてふたりの対話もまた素敵で、ええ、いい関係築いているなあと思わされて、暖かな気持ちになれた。本当、これからもしあわせの続くこと、祈りたくなるふたりです。

『ぼっち・ざ・ろっく!』

修学旅行後半。そうか、ひとりは皆と一緒に風呂に入るのは嫌なタイプなんですね。ひとり部屋にて待機していたら、喜多の友人が大挙して押し掛けてきた、そのやりとりに見えるひとりの複雑な思い。ああ、この子の自意識、その苦しみ、わかるようでわからないところがナイスでした。

今回のひとり、なんだかんだで喜多と佐々木と、気があったのかあってないのか、わからないながらも最後までなんとか旅行を乗り切れたのがとてもよかったなと、なんせいろいろ心配な子ですから、そう思わないではおられなくて、なんといいましょうか保護者気分ですよね。木刀買っちゃったり、なんだかんだ羽目はずす程度には楽しめたようなのもまたよかったところ。いい思い出になったら本当にさいわいだと思います。

そして最後に、人のギャグで世界に羽ばたいた後藤ひとり! ほんと、この子の人をひきつける力のすごさよ。持ってますよね。

『アイドルビーバック!』

いやもう感動的な展開! ステージに駆けつけてきたトモコ様。急遽の飛び入りに段取りもセッティングもめちゃくちゃで、でも会場は大盛り上がり! アイビバ目当ての客が9人だけとは思えない、そんな高揚に、これからのアイビバ(仮)の躍進を期待させられる、そんな一場面でありましたよ。

そしてまだ一曲しかないから、次の曲は強制アンコールっていうの。ほんと、まだはじまったばかり。でも、その第一歩がこんなにも熱い。これはほんと、沁みましたね。

三人でのはじめてのステージを終えて、ようやく一息つけるかと思ったら、なんと、これからがむしろ本番!? 特典会っていうのがあるのね? すごい勢いで駆け出していくあんじゅたち。なるほどグッズやチェキの販売をするというのね!? 物販できるだけのグッズがないからチェキメインなのかな? スーツ姿のトモコ様がどえらい人気で、いや、これわかるわ。逆にレアやもんな。

そして椿の作った曲に対するラブコールもあって、いやもう最高だったのでは? 旧アイビバとは違う曲調、でもそれでもアイビバらしさが感じられて、というファンからの言葉が嬉しい。そしてファンの子、ゆぴぴさんとのやりとりの中で決まっていくアイビバ(仮)の正式名称。

アイドルビーバック!

ここにタイトルが現れてくるんですね。

物語はまだはじまったばかりなのに、こんなにも心が熱い。伸びやかなる彼女らのこれからに心持っていかれてしまっています。

2023年12月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年2月号、発売されました。表紙は『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』。どーんと大きく描かれたユーリ。頬を赤らめ、緊張? の汗をかきながらも、見事に決めポーズとって、かっこいい? いやカワイい? ええ、カワイすぎるその様子に、背後でつくしが見事にやられてしまっている! その様子もまたカワイらしいのであります。しかし、本当にユーリは美形ですね。配置された文字が、ユーリの姿をこれでもかと前に押し出すかのようで、いやもう本当に素敵です。

今月は新規ゲストが2本です。

『あかね空怪異譚』

怪異が見えてしまう上倉明日羽が遭遇した不思議な事案。放課後、アモンなる少女に声をかけられたことをきっかけに、明日羽の日常はがらりと変わってしまうというのですね。

その翌日、校内に出現した見るからに尋常ではない怪異。これまで見てきたものからさらにレベルが上がった、その脅威度に怖れおののく明日羽。この事態をいかに切り抜けるのか、というところでアモン様の出番なのですね。

キスによって明日羽から霊力を得たアモンは、怪異を圧倒する力を発揮する! しかし今回はまだ序盤? 突然現れた御器噛りに恐怖したせいで活躍しそこねてしまいまして、なのでかっこいいアモンはおあずけです! ともあれ、今後もあの唇おばけみたいなの、じゃんじゃん出てくるんですかね? 明日羽の毎日は、ちょっととんでもない感じになっていきそうですよ。

『プリマヴェーラはまだ待って』

幼なじみのはなちゃんは、女神の子孫であるらしい。

古浦末花は天真爛漫な女の子。優野香芽は末花の日常の世話を焼いたりして、それはそれは仲むつまじいのでありますが、そんな彼女らに突如告げられた秘密。それは末花が女神の末裔であるという事実。

かくしてこれから末花は、女神のリーダーとなる適性があるかどうかの試験を受けなければならなくなったのでありました。

って、冒頭から描かれている末花の様子見るに、リーダーの適性、ちょっとなさそうな? いやどうなのでしょう。

その試験の内容いかんによってはなんとかなるかも知れない。ということで、これから末花は、選んだ人間のパートナーの幸福度を上げていかねばなりません。選ばれた人物は、他ならぬ香芽。ささやかなことでも喜び幸福度を上げる香芽は、パートナーとして適任であるかも知れませんね。

実際その日の学校でも、世話を焼きつつ、調理実習で喜び、体育の時間、そしてお昼休みの会話で気持ちをほころばせて、実際香芽は末花の試験のパートナーとしてはうってつけ。少しずつでも幸福度を上げていくその先にある、ふたりのしあわせとはどんなものであるのか。いつか叶えてもらうこととなるかも知れない、香芽の幸福。その時のふたりの様子を見てみたくなる。そんな展開でありました。

2023年12月18日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年12月17日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年12月16日土曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年12月15日金曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年12月14日木曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、昨日の続きです。

『おねロリキャバクラ』

好きといってくれる人が好き。凛の言葉にいろいろ考えを巡らせる楓です。どういう風に、どんなタイミングでいえばいいのか。その踏ん切りがまるでつかず、鏡を前に練習してみてもしっくりとこない。

だったら手紙だと、あの手この手を試すのだけど、それで辿りついたのがそれなんですか!? いやあ、びっくりした。凛にVIPルームにいきたいと申し出て、さあ周囲と隔絶された空間でどう出る、なにする、なにをいう!? ハラハラしながら見守っていたら、ハートと星のかたちのパンケーキ、そのハートを贈ることで気持ちを伝えようという計画だったですって!?

ほんとびっくりした。迂遠すぎてびっくりしました。

でも、この作戦、なんらの結果残せるのかな。だって凛ちゃんは星を選んじゃったよ? 強引にハートを一口あげるも伝わってる? さらにはカラオケでラブソング、それもどうにも伝わっていない気がする。

いやもう気を揉む展開が続きまして、これは駄目だったかなあと思ったら、最後にお手紙渡すんですね。ああやっぱりちゃんとしてますね。ええ、これはさすがにしっかり伝わったみたいでありますよ?

My Private D☆V

『好都合セミフレンド』の千種みのりです。

D☆Vポイントは「受攻」! でっかい文字で、ゴシックで、これでもかと書かれたワードに、なるほど! わかりました! とおおいに納得。実際、連載されている『好都合セミフレンド』にしても変則的ではあるけれど受け攻め、攻守の時に入れ替わりながら繰り広げられる関係性のドラマであるわけで、なるほど! といった感、強かったのであります。

さて、今回添えられたイラストはといいますと、ボーイッシュなハンサム女子とちょっと内気そうな小柄女子のふたり。頬を染めていっぱいいっぱいになってる、小柄なリボンガール、この子が受けなのでありましょうね。その腰に回された手が意味深。ええ、このふたりの関係におきましては、わかりやすくストレート。リバとか下剋上とかそういう感じはなさそうで、うん、受攻だ! といった具合であります。

しかし、受の子、可愛いですよね。この子にとって攻の女子は憧れの先輩とかそういう感じなんでしょうか。この一枚の絵からも、いろいろ関係性を想像させる、そんな広がりが感じられましたよ。

2023年12月13日水曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

打たれ弱い花名。雪が積もって明るい朝。寝過ごしたと思って泣いちゃって、ほんと、可愛いよなあ。そんな花名をめぐるたまての嫉妬とか、そこからのギャルゲー談義に冠のコート。雪の日ならでは(?)の話題に花が咲いて、皆でコートを買いにいきましょうという話に落ち着くのですね。

そうだ、大会さんも誘おう。皆で繰り出すお買い物、楽しくなりそう。そう思ったら、雪に心の傷を覚える大会の様子。ここに一度に不穏な空気が醸成されて、ああ、ここから大会の心の傷に向きあおうという流れとなるのでしょうか。

ひとり部屋で落ち込んでいた大会の憔悴しきった表情にはっとさせられて、ああ、この人の曇りが晴らされる日がきてくれればどんなにか喜ばしいだろう。そう思わされた導入。ええ、なんとしても晴れる日がきてほしいと思いました。

『ほぐして、癒衣さん。』

大変です、癒衣さん。夏鈴の浮気がとまりません!

社内、ひとけのない倉庫で小柄な副社長に迫る夏鈴ですよ。メガネの似合うビューティフルレディだ……。服装もステキ。キザなセリフで副社長を夢中にさせるその様子。ああ、最高だと思う。まほさん。このままアオイさんだけでなく、夏鈴くんを推すといいのです。社内の女性、あの人、この人を夢中にさせる夏鈴の魔性。ああ、あの夏鈴が引き出す副社長の可愛さ、たまらないものがありました。

まほさん、アオイさんは手の届かぬ存在として、夏鈴を手の届く推しにしましょう。そして時に、ひとけのない倉庫で、秘密の楽しみにふけりましょう。ほんと、約束ですよ、まほさん!

『それでは、ステキなセッションを。』

鴫野あまねのバックバンドに就任した是沢たち。バックバンドが変われば、そのメンバーの手腕に応じた編成を打ち出してくる。それがあまねだというのですね。バンドにホーンセクションを加え、そしてバックダンサーも。これを一週間で仕上げてくるところに彼女の本気を見るわけですが、このステージに懸けているのは是沢たちも同じ。

彼女らは、ふたたびあまねに音楽の楽しさを思い出させようと、このライブにていろいろ仕掛けてくるというのですね。

トキオンのナンバーからフレーズを引用してくる是沢たち。その音に懐かしさを覚えるも、即座に否定してくるあまね。そんなあまねに語りかけるのが、奏ドレスをまとった是沢。大きな翼をもって、あまねをより高みへと導いていこうとするんですね。

けど、そこで即座に手を振り払うのがあまねですよ。あれー、ここまでやって駄目だったのかな!? と思ったら、そうではなくあまねから険がとれて、柔和な様子で是沢たちとも絡んでいって、ええ、確かに是沢の思いは通じ、そしてあまねもまた異なる境地に立った。

これからも続く彼女たちの音楽活動。さらにどんな光景が繰り広げられることになるのか、そうした想像をさせる最終回でした。ええ、願わくばもっと見ていたかった。そんな思いの残るラストを見せてくれたのでした。

2023年12月12日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、一昨日の続きです。

『ほうかごバスケット』

バスケットボール大好き? 僕っ娘と遭遇、それからずっとシュート練習続けているケイ。僕っ娘からアドバイスもらうも、イメージのなんのといわれても、そうそう思うようにはいかないというもの。ボールは重いし腕は疲れきっちゃってるしと、なかなかうまくいかないながらも、それでもどうしたらゴールに届くか、試行錯誤続けるところ。ああ、これはいいですね。いわれたことを自分なりに解釈し、咀嚼し、どうすれば実現できるか試してみる。

こうした行動、すごく好感持てますよね。まさに自分のこととして問題を捕えて、解決するために知恵をしぼる。伸びるタイプの行動ですよ。

そうしてケイが導き出した解が下投げ。見本と違うけれど、真似しろとはいわれていない。レギュレーション内の行動! この思考の枠組みが自由というところも魅力でありました。そしてボールは見事にゴールに吸い込まれて、ええ、この経験、達成感は、この子の生き方を変える、そんなきっかけになったようです。

さて、また会おうと連絡先を交換したふたり。しかし連絡とりあうより前に再会なりまして、なんと僕っ娘は転校生。ケイのクラスの編入してきた月ヶ瀬つばさ。思わぬところで再会は、ああ、部活としてバスケットボールに関わっていく流れ!? それとも部外活動!? どうなるんでしょうね。

『かみねぐしまい』

神様に願いをきいてもらうその前に、気になることができてしまった。母が神様に話した秘密。それを知りたい。なんとかして神様を懐柔して、秘密を聞き出そう。そう考えるまえなですが、自分はあまり頭がよくない! このままではツギノに勝てないと、母の秘書、田端に助けを求めるんですね。

ここでの会話が面白い。小学生の友達ともっと仲良くなりたい。そういった矢先に電話口に絡んでくる神様。家に帰れない感じといったら児童相談所にいけといわれて、ともかくなかなかにややこしい状況ということだけはしっかり伝わっていくんですね。

で、神様は神様と自己紹介する。変な子供扱い! だよなあ。いきなり普通に神様というの信じたお母さんが希少なんですよ。でもって、田端からのアドバイス。親身になればいい。それを聞いて、ツギノが先に進んでる気がする。まえな、いろいろ思うんですね。

さて、今回冒頭に、いろいろ情報が開示されています。母の姉、カンナのこと。でももうカンナはこの世にはいなくて……。母の秘密、ツギノとまえなに関わるものだとすれば、同様にカンナも関係することではないのか? あれなのか、これなのか、どうなのか、いろいろと考えるきっかけ、ヒントがもたらされた、そんな気がして、いよいよ状況は錯綜するのであります。

『ばくちぬぎ』

賭博部部長、鳥羽紅音を相手に実力を見せなければならなくなった奇跡。勝負のルールは脱衣ギャンブル。負けたら脱ぐ、というんですが、鳥羽さん、奇跡に比べて軽装ではありませんこと!? ゲームはポーカー。紅音が一番得意というのですが、奇跡にとっても同じこと? 強運がゆきすぎてる奇跡にとって、ポーカーは手加減しなければ勝ってしまう系ゲーム。実際のっけからロイヤルストレートフラッシュを叩き出して、イカサマを疑われる次第。

いやほんと、強運なんてレベルやないやん。麻雀やったらいきなり天和地和で終わるところだよ。

あまりに勝ちすぎても疑われてしまうと、加減をしたら脱ぐはめになってしまった奇跡。リボン外しただけで脱衣判定してもらえるって、すごい甘いな! これ、最初にどれだけ着込んでるかで有利不利が変わってくるじゃんか! 実際、紅音は2度負けただけでもう半裸よ!?

ある意味、入部希望者相手に手加減してるって理解でよいのかなあ。

脱衣が進むと女装男子とバレてしまう奇跡。社会的に死んでしまうわけにはいかない。心を鬼にして勝ちを重ねて、紅音を完全脱衣にまで追い込むことに成功するわけですが、ほんと、こんな部活、よくお取り潰しにならないね!?

それはさておき、まずは入部かなった奇跡。ここで本来の目標である、脱衣ギャンブルを仕掛けてくるジョーカーに立ち戻ることとなりました。美少女ギャンブラーをつけ狙う黒フード。というか、通報案件では? ともあれ、この部に入ることでジョーカーとの遭遇がかなうなら、その方がずっと効率的。ええ、目標に状況がマッチした瞬間ですね。

2023年12月11日月曜日

『まんがタイム』2024年1月号

 『まんがタイム』2024年1月号、一昨日の続きです。

『午前0時のおねだりごはん』

おお、新機軸ですよ。今回は牛喰が米沢におねだり。クリスマスデートしたいと要望伝えられて、それでなんとか叶えようと米沢、奮闘するんですね。

しかしこの人、有能というかリサーチ&企画力に優れているというか、どんどん案が送られてくる。部署の忘年会が25日に決まるというイレギュラーあれど、会が終われば牛喰と落ちあってクリスマスデート。慌ただしくも、この待つ、待ってる人のもとへ急ぐというのが、ちょっとしたイベント感かもして、よかったです。

そして牛喰の作ってきた軽食。ええー、落雁! 自分で作れるもんなんですね。

そこからのふたりの時間。これまでを振り返ってみたり、そしてこれからに思いをはせてみたり? まだまだふたりの関係は同じく続きそうでありますよ。

『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』

白玉の夢枕に立った神様。男子の姿であることに驚きを見せて、夢の中の白玉を女の子に変えてしまった。男に戻してほしいと頼むも、そのつもりはないとにべもない。

この夢を、ただの悪夢とするのではなく、あくまでも神のお告げと理解するところ、白玉の神職の家系としての意識がうかがえますね。そして神の求めに応じる覚悟がついた。女となって巫女になる、その決心を言葉にしたのですね。

そこからの姉との会話。黒曜の気持ちについて思いをいたらせた白玉。黒曜に対しすまない気持ちを抱きながらのやりとり、その気持ちのいじらしさ。運命というか、神のいたずらというか、いわば理不尽に振り回されながらも、黒曜の気持ちに思いをよせる。

その葛藤、悩みの様子に揺さぶられるものありました。

『良倉先生の承認欲求』

体育祭でも出番のある良倉! 部活対抗二人三脚に教師も参加してほしいと要請を受けたのですが、出ないと即答。でも上枝が勝手に出ると返事していたせいで、美術教師ふたりで二人三脚することになりました。

写真部は写真部で、水元はケガのせい、一美は仕事の都合で参加できず、古岩と星畑が二人三脚することに! 古岩君、チャンスじゃん! といいたいけど、ここで弱気になるのが古岩なんですね。でも星畑、古岩の気持ち知らないこともあってか、やる気充分。あのニコニコ星畑と緊張しまくってる古岩の並びが本当に可愛かったですよ。

さて、そんな彼、彼女らの体育祭。どんな思い出になるんだろう。星畑の最後の体育祭、そう聞かされてやる気を出す古岩がかっこよかった。そして出走早々にリタイアしかけている良倉よ! ほんと、先生、運動となるとさっぱりだな。からの、写真部皆で並んでのゴール。この勝ち負けを超えた連帯、気持ちの繋がり、本当によかったなって。星畑も古岩も、ほんと、いい子たちだなって思ったんですね。

2023年12月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、一昨日の続きです。

『星屑テレパス』

風で飛ばされたロケットを回収すべく、学校内を走りまわる海果とメイド瞬! 手始めにベランダに落ちたのを回収するため、おばけ屋敷を突っ切ることとなるのですが、いやもう驚いた驚いた。瞬、おばけが怖いにしてもそこまでなの!? なにかギミック発生するたびに心底驚く。予想を超えた血染めうさぎには失神。でもそれを海果がうまいこといいように解釈してくれて、よかった、瞬! すべてのことは、海果の回収ミッションのための演技だったんだ!

ほんと、今回の一連のもろもろ、海果と瞬の絆、より一層に強くなったんじゃないかって思わされるできごとでしたよ。

そして今回後半はクラスの展示、貸衣裳スタジオでの接客。ああ、海果、頑張ってるじゃないですか。さらにここに穂波がきてくれて、家族にも大丈夫なところを見せられたじゃないか! ほんと、これは感動する。心配させたこともあった。そんな海果だけど、もう大丈夫だよっていうの、これ穂波も実感してくれたんじゃないかなあ。

ええ、前回の特別編、あの展開あればこそより以上に輝く、そんなエピソードだったと思います。

『けいおん!Shuffle』

紫たち、下級生組。どんどん先に進んでいきますよ。紫の歌詞が完成しました! 蘭花はギターを購入。練習もとどこおりなく順調で、対して上級生たちは最近部活にこない。

大丈夫なのかな? 心配する紫たち。それにこの対決、学祭が終われば三年生は引退しちゃう。思うところいっぱいで、でもそこにまさかの姉が助言をしてくれた!

この助言にいたるまでのくだり。ほんと面白いよね。申し訳ないけど、紫は姉を相手に地を出してる時がめちゃくちゃ可愛いんよね。素晴しかったですよ。

さて、紫が探る上級生の動向。そうしたら判明するんですよ。上級生たちも頑張ってる! この秘密、聞かなかったことにしておくしかない! すべては紫の胸のうちにしまいこまれて、そして待つは学園祭。ああ、その時が待ち遠しいですよ!

『妄想アカデミズム』

未春の模試の結果を見た莉子、これは悪い傾向では!? 自分が未春にプレッシャーを与えてきたんじゃないか。いろいろ、考えなくてもいいことまで考えてしまって、そして今向きあうべき受験に迷いが出てしまった。明日は試験二日目だというのに、この結果どうなる!?

迷いながらも、悩みながらも、試験となれば自動的に全力が出てしまう。そんな莉子の特性に期待をかけたのですが、まさか、まさかの受験失敗! 思わぬ結果に倒れてしまうほどにショックを受けたというのですが、これ、本当、どうなるのだろう、どうするのだろう。

それは、まさにこれからだというのですね。

目指すは東大だった。けれどその目標は諦めよう。なんてこと思いはじめている莉子。そんな彼女に未春はなにを告げようか。大変だった勉強も楽しかった。その思いを素直に伝えるのか。あるいは他に伝えることがあるのだろうか。

なにかひとつの山場を迎えようとしている。そんな予感させられる展開。ちょっと目が離せない感じであります。

2023年12月9日土曜日

『まんがタイム』2024年1月号

 『まんがタイム』2024年1月号、一昨日の続きです。

『秘密のお姉さん養成ノート』

今回の蛍のテーマは、つやつや。髪のつや、唇のつや。そして肌のつや。素敵なお姉さんはつやつやしている、その思いからつやつやすべすべに挑戦しようというのですが、きっとこの子ならやりすぎると、いろいろブレーキかけてくれる主任が有能です。ええ、こんだけ蛍のこと理解してくれている。素敵なことだと思います。

さて、いろんな人に聞いていくすべすべ。その過程がちょっといつもと違っていたのが面白くって、捨てることのできるお母さん! ポリエステル着物は着崩れやすい。そして藤先生が紀ノ川さんすべすべに反応しない! なかなかにいつのもパターンからはなれてきて、面白かったです。

そしてすずらんちゃんとお友達。すずらんちゃんから蛍お姉様のこと聞いては憧れをめっちゃ膨らませるところ、これ最高ですよね。この年にしてちょっと過剰すぎるきらいもありますけど、蛍がやりすぎ気味に憧れに突っ走る、その情愛版!? いやほんと、この子大好きです。この過剰反応に中毒性がありますよ。

『大家さんは思春期!』

麗子さん、すごいな。この人、いつだってチエちゃんのこととなるとやりすぎますけど、今回もそう。チエちゃんの思い出をアルバムにしたい。所有する写真は万単位。って、どんだけ撮ってるの!? と思ったら、なるほど連写で撮って厳選するんだ。で、撮れた写真は全保存なんだ。ほんと、これ、大変だ。どんだけストレージ必要なんだろう。

ええと、聞いた話で自分ではやってないんですが、連写する他にムービーで撮って画像を切り出すっていう手もあるそうですよ。麗子さん、活用してみてください。

その麗子さんのやりすぎ。なにが面白かったって、アパートの住人馬場さんに頼んで、同年代化させた自分とチエちゃんの2ショット写真を捏造してもらうっていうのね。ほんと、これ面白い! で、その後に若返り写真と今の自分を比較して焦っちゃうっていうのがね、ほんと面白かった。でも落ち込むのでなく、維持回復に頑張るところ、麗子さんらしい前向きさあってほんとよかったです。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

うおおお、琴音さん、また落ちなすったのか! 天気予報では元気に見せてたのに、心の中では落ち込んでしまっていて、その心に寒風吹き込むような情景、あれはこたえました。いやあほんと、この連載が続いている間は琴音は合格しないのかなあ。悲しき宿命を背負っていますよね、琴音。

反面、以前登場なさったバーチャルお天気お姉さん、ハレちゃんは合格。やるじゃん! から、中身さんに琴音がお祝いするんですが、あの恐縮しまくってる様子、めちゃくちゃ可愛いな! この漫画はハレさんといい真由さんといい、素敵な眼鏡お嬢さんが多くていいですね。

さて本題の琴音です。すっかり落ち込んでしまってる琴音を、励ます役目、今回はタケちゃんが担います。車で向かうは公園? ここはふたりの思い出の場所。うまく吹けないリコーダーを、琴音から教えてもらった場所。もうあきらめそうになったタケちゃんをはげました、あの日の自分の言葉が今の琴音に返ってくる。

その思い出が、ふたりのともに育ってきた時間が、琴音をしっかりと支えてくれている。ええ、いい描写だったと思いました。

2023年12月8日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年1月号

 『まんがタイムきらら』2024年1月号、発売されました。表紙は『星屑テレパス』。睫毛に涙をためた海果が抱きしめるのは瞬。そのいつになく気弱な表情は、素直な気持ちのあらわれでしょうか。こうしてふたり、気持ちと気持ちを通わせあっている。おでこぱしーならずとも、こうして伝わる思いがある。そのあたたかさ、そこには思いやりやいつくしみがある。そう思えるイラストなのであります。

今月は新規ゲストが3本です。

『ほしのおにわ』

『ほしのおにわ』とは絵本の名前。そこで描かれていた、死んだらたどりつくという星の庭。それを思うヒロインは、今まさに死に瀕している。いよいよ今際の時、というその瞬間、なんの奇跡がおきたか、この地に降り立った神様の力でもって蘇生。ようやく死ねる、もう両親に迷惑をかけることもない。そう思っていたミライに、生を押し売りするかのごとく押しつけようというのですね。

その理由は自己の存続。ミライがかつて読んだ『ほしのおにわ』に描かれていた神リリィ。今や、その神を覚えているのはミライのみ。ミライがいなくなれば、神リリィを知るものはいなくなくなり、一緒にリリィも消えてしまう。それを阻止せんがための蘇生であったのですね。

かくして病も癒え、ふたたび家族とともに過ごす時間を持てたミライ。母の作ったオムライスを口にしてポツリともらした、生きててよかったの言葉。そこにこそこの漫画の主眼があると思われた瞬間でした。

『はじまりの剣は抜けない』

面白いな。なにがって、この設定が面白い。はじまりの剣は抜けないっていうから、異世界転生みたいなやつなのかな? と思ったら、事故かなにかで記憶を失った女子高生が主人公。その子、ヒスイはかつて中二病だったけれど今やその記憶もなく、生活の片鱗から、周囲の人たちの反応から、自分の中二趣味を知らされては赤面する、そんな日々を送ってるんですが、だいたいにしてこの街自体がどこかおかしくて、あちらこちらに中二的センスがあふれているというんですね。

なぜか? その理由が友鳴松咲から語られる。ヒスイの中二と咲の中二がもとになってはじまった、中二病まちおこし! 公園にひっそりと立つ伝説のはじまりの剣。ヒスイと咲で作ったオブジェながら、まさにこれがはじまりになっていたというのがね、うわあ、面白いなあ! そう思わせるに充分な驚きを与えてくれて、これはいい、すごくいいと思ったのでした。

街のちゅうにセンスは私たちの努力の結晶。ほがらかに告げる咲が素敵でした。で、ヒスイが鼻血ふいて倒れちゃうの!? いやもう、あざやかな導入。これは期待の一本です。

『おかるとすぺーす』

地球を調査すべくやってきた宇宙人、佐藤ユメ。学生に身をやつし、潜入した学校でさっそく迷子になったユメを助けてくれたのが上級生の黒木ねね。職員室に案内すると見せかけて、連れていかれたのがオカルト研究部。

廃部をまぬがれるため、強引な手を使ってもこうして新入部員を獲得しようというのですね。

しかしユメはオカルト研だけは絶対嫌。ああー、宇宙人ってバレるとマズいからかな? と思ったら全然違うんだ! 姉、ユリから強引に見せられたオカルト番組が心の傷になっていて、もう駄目っていうんですね。

でもオカルト部部長の長谷川なおは本当に強引。まるで話を聞いてくれない。副部長の市原小雪はまだ話がわかりそうなんですけど、なおの勢いをとめるには至らない。そんな彼女らが繰り出した旧校舎にて、出会ったのは謎の白いふわふわ。ケセランパサラン? いや、こんなデカいケセランパサランはいない。

でも謎のこいつ、ユメに懐いちゃったもんだから、ユメも気を許して、こいつのお世話だけならと部に身を置くことにしたんだけど、こいつ、見た目は可愛いけど食事する時は怖いな! あれだ、クリオネのたぐいだ! ほんと、ユメ、はやまっちまいましたね、というお話でした。

2023年12月7日木曜日

『まんがタイム』2024年1月号

 『まんがタイム』2024年1月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。冬の食べ物がテーマの表紙。りん子は、これしぞーかおでんですよね? なんかひょろひょろと長く伸びるのを食べておりますよ。『花丸町の花むすび』彗ちゃんはあんまん? にくまん? をぱくっとまずはひとくち、『秘密のお姉さん養成ノート』蛍は、年越しですかね? 天ぷらそばを食べています。そして『おとぼけ部長代理』は、ああ、たこ焼きを食べて口をやけどしそうに! そうなんですよね。温かくておいしいは、熱くてやけどに直結しそうなところあります。

今月は新規ゲストが1本です。

『跳べないウサギと神の島』

東京から亡き母の実家、月兎島に引っ越すことになった少年、南部怜音。いずれ勉強で上位をとって東京の大学に戻るんだと、気持ちを高く持っているのですが、そんな彼の前に現れる不思議。

空から降るように降りてきた女の子。怜音の幼馴染みの少女、首藤輪子なのですが、怜音とかわした、いつか東京に連れていくという子供時分の約束を今も覚えているのですね。けれどこの子、不思議なことをいう。私この島出られないから。それはしきたり的な話なのか、あるいは物理的にもこの島を離れることができないということなのか。

そしてふたたび空高く跳躍して消えていくリンコ。

この謎の多い少女と、そして不思議を抱える島。レオンがこれから出会っていくもの、それもまた不思議の数々なのでしょうか。なにか彼の出生にも秘密があったりする!? ええ、ちょっといわく感じさせるボーイ・ミーツ・ガールの幕開けでありますね。

『ローカル女子の遠吠え』

江戸時代に夢を馳せる秋津さん。江戸時代なら私も美人だったかもというのですが、なにをおっしゃってるんですか! 今も美人ですよ! 最高可愛いですよ! という役割は江崎さんにとられてしまいました。

しまいました、が! そのおかげで照れる可愛い秋津さんが見られたこと、浮かれる可愛い秋津さんが見られたこと、本当によかった。江崎さん、ナイスプレイでしたよ!

さて、今回は昔はよかったというわりには本当にはよくなかったりする昔の話。

そうそう、そうなんですよ、平成令和を生きる我々が昭和に戻ったりなんぞしたら、町は汚ないわ人間は粗暴だわで、絶対耐えられないよ! みたいな話を実例出して紹介していましてね、町のあちこちに残されるガムの痕とかさ! ほんと、たまらんよね。うっかり踏むと嫌な気持ちがひきずるんだわ。

でもって、トイレ事情も最悪で、観光地のトイレとか近寄れたもんじゃない! ええ、ほんと、昔はよかったって思うのは思い出の中、美化された「昔」だけであって、本当の昔ってやつはどうしようもないんです。ええ、ほんと、りん子さんだってひっくりかえるくらいですよ。

『瀬戸際女優!白石さん』

白石に母がいった言葉、爽太、あの子はやめときなの真意が明かされました! なんと、若い男にもてあそばれた経験があるからでありますか。若い男とつきあってみたはいいけれど、振る舞いのあっちこっちに顔を出すおばさん感に徐々に恋も冷めてゆき、ついには若い女に乗り換えられてしまったという話。

ああ、ちょっと安心した! 爽太という個人になにか問題を見出したとか、そういう話じゃなくてよかった!

でも、爽太との恋愛をリアルに考えると、いろいろ思い当たる困難、問題いろいろ。それがふたたび白石を悩ませて、もうつきあうとかそういうのはよそうと心を決めたら、白石準主役、爽太が主役でドラマに出る機会が!

ああ、またここで白石の心が揺れますね。はたしてどうなる白石。というか、ふたりの役はどんなのなんでしょうね。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

テレビ局前で催された、エボリューザーのライブイベント! 年齢性別を超えたファンたちが多くつめかけるイベントであるのですが、ということは当然タダシファンのお隣さんもくるわけで、いやもうね、この人たちがこないとファン関連の話題ははじまんないよね!? ってくらい自然に登場してきます。

この感覚、どうもステージ上のタダシ、すなわちアツシにとっても同じようで、客席にふたりを見つけてリナと一緒に実家のような安心感とかいってるの、ほんとにおかしい。時に身バレ、ふたりの場合、交際してることがバレるリスクもありながら、それでも全力で推してくれている、その気持ちや存在感が頼もしかったり嬉しかったりするんだろうな。なんて思ったんですね。

もしかしたら、こうしてファンが生の役者の存在に向きあうことのできるイベントは、ファンにとっても嬉しいし、同様に役者ならびにスタッフ、関係者にとっても嬉しくちからづけられるものなのかもですね。

さて、今回ラストに登場したフードの人物。これは追加戦士か!? いやもう、またなにか動きがありますね、これ。

2023年12月6日水曜日

『まんがタウン』2024年1月号

 『まんがタウン』2024年1月号、昨日の続きです。

『もくもくもくのキャン』

キャンプ地に向かう木野。向かう途中で地元の商店に寄ってみたらば、そこのお母さんがえらいこと商売上手で、あれやらこれやら買わされるんですが、それが後に笑いに転化するの、最高でしたよ。

ええ、途中までずっと木野のひとりキャンプだと思ってた。そう思うように描かれていた。実際食事もひとりで堪能して、そして原田とのこれまでを思いながらゆったりして、さあゲームでもしようかと思った時に原田が到着、ふたりキャンプでしたと判明するこの流れ!

ああ、ひとりキャンプの気安さと、ふたりキャンプの楽しさと、そうしたものが最終回のこの一本にしっかりと描き込まれていた、そう思える充実。けどそれが重くなく、さらりと楽しく気持ちに触れてくる、そんな感触がまたすごくよかった。ええ、いい最終回になった、そう感じさせられました。

『ホントはダシたい山車さん』

ああ、もう本当にお話のしめくくりといった風でありますよ。

職場にて、恋人との甘いコンタクトに元気づけられる佐藤です。そんな佐藤は、産休にはいる二神の引き継ぎに追われていて、予想される激務に疲弊しながらも、山車さん、いやさ香織さんのお弁当で元気回復。そのお弁当には苦手だったはずの椎茸が入っていて、でも今の佐藤は普通においしくいただけるようになっている。

香織との出会いは、本当に佐藤に大きな影響を与えて、これまでも、そしてこれからも彼を変えていくんでしょうね。

そんな佐藤は今は山車家に住まいを移していて、親公認の同棲です。これ、もう結婚しちゃえば? の感覚ではありますが、ほんとそれでもまだ甘い恋人の時間が続いている。そんなふたりの関係の、きっとこれからもうまくいくだろうと思わせる様子。ええ、こうしたところ、いいしめくくりだったと思ったんです。

『まあみさんとレトロ遊び』

ああ、まあみさんが見つけた、母の残したカセットテープ。再生しても雑音しか聞こえないそれ、パソコンのプログラムだったのではないか? えーこにそういわれて、パソコン、パソコン……、ああ、ファミゲーのベーシック! と思いついたまあみ。そう、それだよ! 前回からずっとそれだよって思ってたんだよ!

いや、まさかここで違うとか思わへんやん? そっかあー、MEGA社にもそういうパソコンになる機器あったんですねえ。知りませんでした。

プログラムをロードしたら、そこに絵が描かれた。幼ない頃のまあみの記憶に残る母との会話。母の語った夢。それが今ここによみがえってきて、本当、えーこもいうようにいいお話でしたよ。

これまで描かれてきた、おもちゃのトイダを舞台としたにぎやかな日々。これこそは、まあみと母、そして父の家族が夢見たものだったのでしょうね。いい余韻を残す、いい最終回でした。

『恐竜とカッパのいる図書室』

卸町と薬師堂、ふたりで作ったお話を本にして、文学フリマに出してみたんだ! ふたり、頑張ってる! でも一冊も売れないのか。この悲しくもつらい洗礼。がっかりしている薬師堂に、反面そりゃそうだと達観している卸町。このふたりのスタンスの違い見えて、なかなかに面白かった。

卸町は、ちょっといろいろを減算して生きてるのかなって思えて、期待とか願望、希望とか、そういうの。そのせいでがっかりすることも少ないけれど、かわりどこか内向きで、そのへん薬師堂とは大違い。

その違いを薬師堂なりに分析して卸町に話すところがね、よかったなあと。多分自分は卸町のように生きているから、これまでずっといろいろ減算しながらね、それが薬師堂のいうようにちょっと先のことを確かめるのが怖いっていうの。

そうかも知れない。おおっぴらに、おおらかに、あしたのことを語ることのできる。そんな子ではなかったかも知れない卸町が、一緒にあしたについて話して考えて受け止めてくれる友達を得る物語だったのかもなって。そしてそれはおそらくは、薬師堂にとっても同様で、このちょっと方向性の、傾向の違う子たちの出会いと変化と、旅立ちの第一歩、そんな様子の描かれた物語だったのかもなあって思わされたのでした。

この漫画は好きだったけど、感想を言葉にするのが難しくて、あまり触れずにきました。でも、こうして最終回までたどりついて、ふたりのこれまでの紆余曲折もここにこうして落ち着いたのかなって、そんなところまでご一緒できたのはすごくよかったと思います。

自分にもいい友達ができた、そんな気持ちになれたように思います。

2023年12月5日火曜日

『まんがタウン』2024年1月号

 『まんがタウン』2024年1月号、発売されました。表紙には「23年間ありがとう!!」の文字。ああ、今号をもって休刊。表紙にて手を振るキャラクターたちも、この誌面で会うのはこれで最後となるのだなあ、と思うと感慨もひとしおです。思えば『まんがタウン』は『派遣戦士山田のり子』を読みたくて買いはじめたのでした。なおまだ続いているというのですからものすごいわけですが、オリジナルが終わり、本誌が終わり、これも時代の流れかと思うとなかなかにこたえるものがあります。

『押しかけギャルの中村さん』

もくもくと出掛ける準備をしている秋山に、そのサークルに女の子はいるのかなどと聞いちゃう中村さん。それでヤキモチなんて焼くわけないって自爆しちゃってるのがおかしいんですが、いやもうこの人はもっと素直になればいいのに。

さてお化けが怖い中村です。ひとり家に残される時の不安そうな顔! と思ったら、速攻で部屋を散らかして、このへんの緩さはさすがに秋山がいたら出せないところなんでしょうね。

秋山が気を利かせて榎本に連絡しておいてくれてたんですね。あまりの無防備さにさっそくしかられる中村ですが、この気の置けない感じ、ふたりの仲の深さ感じさせてくれてとてもよかった。で、まさかこのふたりでいろいろ話しているうちに、秋山のいっている双木山にいこうって話がまとまって、ああ、なるほど、旅先で秋山、中村が偶然にも出会っちゃうパターンだなあ? って思ったら、まさかそんなことに!?

いやもうたいしたハプニング。あまりのことに中村さん、自分の状況気づいていない! というか、ついに秋山が見られてしまったーっ! 大変、秋山くん! どうせなら中村視線での秋山も描いてほしかったーっ!

これ、実際どうなるんでしょう。webアクション待ったなしですやんか。

『兎なりのウサギさん』

青枝くんが、自分でもウサギを飼ってみようみたいな話になっていますよ? それで不安になるのが紅詩さん。これまでウサギのみたらしに会いにきてくれていた。それが自分のウサギを飼ってしまったら、またこなくなっちゃうんじゃないのかな。ああ、泣くほどに不安なのですか。そんな紅詩を見てやる気を出してるのがみたらしです。自分たちで妨害して、青枝にウサギを諦めさせればよいのです! って、頼もしいんだか不安なんだか、いやもう、この時点でもうハラハラさせられていますよ。

シエルママ、いずみさんの家に集まるその日に青枝ウサギあきらめさせ計画の決行です。ということは、いずみさんの正体がバレちゃったりするんかな!? だったらちょっと心配だぞ!? ウサギたちの相談風景はほのぼのとしたもので、菜々花の飼いウサ白雪なんかは、飼い主菜々花大事で計画途中で脱落。なかなか思うようにコトが運ばないのもこの子たちらしいほのぼので、そして最後に強攻策で危ないことしようとしたみたらしを、青枝が無事ふんわり確保。ああ、よかった、感電するみたらしはいなかったんですね!

青枝のもとにやってきたのはロップイヤーの新月。じゃあそれで青枝は紅詩のところにこなくなっちゃったのかといえばそんなことはなく、というか、青枝くん、思いっきり心のうち、言葉にしちゃってるじゃん! ええ、このふたりの今後、明るそうですよ。ええ、お似合いのふたり。いい笑顔です。

『あの世で猫になる』

ああ、タマさん、ずっと謎だった生前のいろいろが判明してきて、ということはついに成仏なのかい!? 不安にさせたのだけど、結論からいうと大丈夫、ふたりの生活はまだまだ続きますよ!

というか、今回は体調不良に陥った朝倉さんを、タマはじめ、ネズミやシロ、そして霊媒の見習いさんたち総出で連携して救出したの、これが本当にいい話。これからもこうしてみんなで助けあって暮らしていったりするのかな、なんて思えるそんな関係性が見えたのがよかったのですね。

いや、ちみちゃんはさすがに物騒ですけど。飼い主が気の毒だ!

気のいい霊たちの仲良し暮らし。ひとり邪悪なのがいるけど、生きてるあいつですけど、それでもなんだかんだで、アパート暮らしはにぎやかに楽しく続いていきそうなのが嬉しいです。

『その運命は占えない!』

占い師のマヤ先生。酒で失敗して、仲さん家に担ぎ込まれてしまった。いや、仲さんは紳士だからあやまちなんてなかったんですけれど、マヤ先生にしては大失敗も大失敗。見事に落ち込んでしまって、でも落ち込みマヤさん、可愛いな。

そんなマヤを見舞った師匠。この格好で街中歩いてきたんですか!? ともあれ、師匠がマヤに残した呪い。その理由が判明。ああー、マヤさん、ダメ男にひっかかるタイプだったんか。でもだとすると、仲はアレな男ですけど、マヤの男性遍歴からすればずっとマシなタイプに思える。ええ、お師匠、むしろ仲をちゃんと知って、それでうまいことサポートするなり導くなりしていただきたい。ええ、仲をうまいこと教育なり改造なりしていただきたい!

さて後半は仲の様子が描かれて、こちらもマヤに心奪われっぱなし? 四六時中その人のことを考えてるっていうんですが、後輩女子から、仲先輩が現実世界に好きな人!? って、どんなだと思われてるんだ仲先輩。

こちらはこちらでいろいろ誤解されてるんですが、そのおかげでふたりの恋の成就は遠ざかりそう? ともあれ、まるでなにも進まないってことはなさそうで、ということはwebアクション待ったなしか! いやもう、ふたりの恋の顛末、気になってしまうやつです。

2023年12月4日月曜日

『まんがホーム』2024年1月号

 『まんがホーム』2024年1月号、昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

ドレープが毛だらけにならないよう、コロコロを使ってきれいにしているキョウスケ。けれどそこにめておが乗っちゃって、また毛だらけに!

この布ね、最初、真ん中に穴が空いてるのなんでだろうと思ってたんですけど、なるほど手術の時に使うやつなんですね。今回は後半、手術の描写がありまして、そこでこのドレープがどう使われるか見ることができます。

今回の手術は雄猫の去勢です。オスメスでの去勢避妊手術の大変さが違うという話あり、そして清潔と不潔の話あり。執刀医の清潔を守るために、サポートする役目の人がいる。それがくまちゃん先輩なのですが、心電図を確認し、麻酔のコントロールをし、そして最後についでの爪切りから耳掃除まで。

このテキパキとあちこちに気がつき、手が届く感。こういう広い視野が大切という話。キョウスケも感心してましたね。ええ、実際こういうベテランさんには憧れます。

『歌詠みもみじ』

今回はお歳暮の話。家族間でも日頃の感謝のあらわれとしてお歳暮贈ります。パパさんからママさんへ。そうしたらすかさずママさんからクリスマスプレゼントをねだられるというのね、ああ、パパさん愛されてるんですよ、それは。

千恵ともみじの手帳の話も面白かった。手帳に、文具にと凝るのが千恵ちゃん。対してもみじはせっかく買った手帳を活用しないタイプで、ああー、自分ももみじ寄りです。手帳とか、なにをどう書いたものかっていまいちわからず、真っ白にしちゃうんですよね。ええ、自分に手帳、日記は過ぎたものなのです。

そしてラストの扇風機。ああ、うちもまだ一台扇風機片づけずに置いてある! そうなんですよね、ついちょっと前まで使ってた。今年の夏は尋常でない夏でした。

『うちの秘書さま』

年末ということで大掃除、メイドたちは屋敷のあちらこちらを、七瀬は玄関を、そしてはじめは自室の片づけ。はじめの部屋、たまにきれいにするけど、気がつくと散らかってる。もう風物詩になっていますよね。

また、片づけはじめると気が散ってしまって、ついつい出てきた本やらなんやら見てしまうというのも定番。こうした定番展開を経てようやく片づいたかと思ったら、メイドによるゴミの分別チェックが入るというのですね。

でもここでまさかはじめに見られてしまって、ゴミ漁りと思われるのを怖れたメイドさん!?  中身チェックなんていっちゃったもんだから、間違っちゃあいないけど、はじめが逃げちゃって、いやもうはじめもお年頃、見られちゃ困るものもあるのでしょう!

と思ったら、それが最後に判明。まさかの12点の数学のテスト。ああ、まだまだはじめはお子様かも知れません!

2023年12月3日日曜日

『まんがホーム』2024年1月号

 『まんがホーム』2024年1月号、一昨日の続きです。

『ガチ恋カウント2.9』

リコがメイデン様と再会。まさかの再会に、少したじろいでるメイデンがいいですよね。リコには正体も知られている。メイデンに対する崇拝じみた感情も知っている。リコの前ではかっこいいメイデンでありたい、あるいは素顔の自分を知られてがっかりされたくない? そのせいで、マスクはずせなくなっちゃってるんですね。

さて、練習生ふたり決まりました。小野ひなせさんと奥山梓さん。そしてリコにはスタッフとしての誘いがあって、なるほど、過剰な熱意が団体の盛り上げに一役買うことを期待されたというのですね。でもどうしても練習生になりたいリコ、食い下がるんですが、なかなかオーケーは出ない。なんせ、体力がないと危険ですからね。そういわれても、なお食い下がるリコ。全身の骨折れてもいい! そのあまりの気迫に、さらには同期練習生からの嘆願もあり、リコの再テストが叶うんですね。

再テストまで一ヶ月。それまではメイデンの指導を受けることに。これを聞かされて驚いているメイデン様よ! ですがここからがリコの正念場ですよ。見事練習生の座を射止めるために、粉骨砕身頑張らなければならない! って、めちゃくちゃなスケジュールだな! 今でも仕事にならなくなりつつあるのに、それが加速しそうで、リコの心身と上司のメンタル、心配になっちゃいますよ。

『はなまるゲーセン飯!!』

ゲームと食事処のあがいんに向かう田貫くん。そこには園香と樺恋と、それからダンスダンスフラッシュ、体感ダンスゲームの筐体が待っているというのですね。

古い筐体だけど、まだまだ現役。田貫を待って電源投入。ここから園香と田貫のラブラブゲームタイムがはじまっちゃう!? 樺恋、嫉妬で死んでしまわない!? と思ったら、樺恋も一緒にゲームですよ。簡単レベルからはじめて、だんだんかたちになっていく樺恋。対し園香はというと、めちゃくちゃうまい! なんだその目、開眼しとるのか!? いやもう、この子のポテンシャル、すさまじいものありますね。

運動は苦手な樺恋の頑張り。100円で5曲プレイ可能という、うっかりサービス設定がこの子の頑張りをさらに後押しして、疲労で死にそうになりながらもプレイ継続。念願のクリアかなって、田貫ともハイタッチですよ!

ああ、こうして一緒に遊べて、樺恋もすっかり仲間じゃないですか。もうギャラリーにならなくていい。こうして田貫のゲーム仲間が増えていく。あがいんのゲームの輪が広がっていく。ええ、こんな場所があれば、そりゃあ通いたいとも思える。素敵な空間だなあって思わされたエピソードでした。

『魔界の愛されCEOは元勇者』

レガードが性転換!? 脱皮とともに見た目が変わるという竜人の性質が紹介されて、というのですが、嘘ですって!? 油断ならねえなあ。レガードの姉、エルーナがソヴァンをからかって遊んでたんですね。

普段は在宅勤務しているエルーナ。

うらやましいな! いやほんと、この会社、じゃないや、魔王城の福利厚生、社員の待遇は理想的だとは思っていましたけれど、職種によっては在宅も可能。気ままに出勤在宅を選べるのもうらやましい! ほんと、たとえ出勤の理由が新設のチョコレートファウンテン見たさだとしても、なんら問題視されない。

いいなあ、自分も魔王様のもとで働きたかった。

ところでモヤモヤソヴァンさんですよ。エルーナから聞かされたこと、レガードがピンクの獣みたいな頭のやつとかいってるらしいってのでモヤモヤしとるのかな? と思ったら、竜人の脱皮について考えてた!

なんだろう、この平和な感じ。自分も悩むならこういう理由で悩んでみたいものです!

2023年12月2日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年1月号、一昨日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

おお、美しい展開です。

文化祭を前に七転八倒の思いで演劇に取り組む冴であります。セリフが入らないと苦しんでいるのですが、でも今回の主役は純礼であります。

クラスにて文化祭の役割を決めます。出し物はどうぶつカフェ。けれどいつも純礼はひとりだからと、気を使われてか孤高を理解されてか、どこにも組み込まれなかった。でもひとりで寂しくしてないかと乃々花に心配されたこともあって、おお、一念発起ですね! 学級委員長と副委員長、花新發いのりと中峯翠子とともに遊撃的にあちこち手伝ってまわるお助け係をすることになったのですね。

でも、よかったではないですか。これまでクラスの子たちと交流することのなかった純礼が、お助け係となることで、あっちへこっちへ顔を出して交流深められる。さすがに疲れたとなっても、乃々花が褒めてくれれば元気全開。ほんと、純礼、可愛い子です。

さて、今回のテーマはまさにここからだったんですよ。北王子冴にまつわる不穏な噂。中等部でも知れ渡っていて、さらに悪いことに尾ひれつきまくってて、それを否定する純礼。でもその噂のもとをバラまいたのも純礼なんですね。

噂の出どころとなった子もきっと謝罪してるに違いない。そういわれて退けなくなった純礼が、正しいことをします! ええ、純礼の気持ちの変遷と、そして今、友達といえる相手を持ったことを自覚するプロセスが、美しかったなあと、素直にそう思われたのですね。

さて、冴さんのピンチは続きます。そして中の字と發の字を持つふたり、この子たちもいずれは麻雀の仲間に加わるのでしょうか!? もしそうなら、大いに期待でありますね。

『ササエルの中には誰もいない』

ササエル、天河に戻って、ぼちぼち御当地キャラとして伊達かまぼこを売っています。ゆったりと流れる時間、平和をかみしめているのですが、そこに稲井が絡んでくると即平和は終了する。

これまで隠してきた秘密が晴れてふたりの知るところとなって、そうしたら稲井はリアル小依でかつてのササエルポロリを補完し楽しみはじめるという。ああああ、マズい友達だよなあ。ええ、正体を隠していた頃、何度も何度もポロリに類することをやってきましたよササエル。それを今こうして稲井の脳内であれやこれやといじくりまわされるわけか。ほんと、稲井、ヤバいやつです。そういうのはこっそりやれ。

子供たちに人気のササエル。撫でるとご利益があると、勝手に設定が加わった瞬間。これをもって、常子に直希もさわさわに参戦。加えてたまたまロケにきていた未萩も参戦することとなって、ああ、ほんと、にぎやかでありますね。

正直、まだまだ読んでいたい連載でした。こうして終わるのは寂しいけれど、今後もササエルたちのにぎやかな日常は続くのだなあ。そう感じられるラストを見れば、なんだか少し寂しくなくなった。ええ、ササエルはきっとこれからも元気です。

『紡ぐ乙女と大正の月』

突然消息をくらませてしまった紡を思い、今日も銀座へとおもむく唯月。友達皆はそんな唯月を心配するのだけど、同時に紡のことも心配していと、本当、紡はどうしてしまったのでしょう。

令和の世に戻っていたのですね。

令和の世にて、唯月たちのそれからを知りたいと思っていた紡。どう知らべてもよくわからなかったけれど、卒業アルバムを見ればなにかわかるかも知れない! 図書室へと駆け出して、そこで見つけた大正13年度アルバム。中にはかつて紡も一緒に写った写真も収められていて、ああ、あの日々は夢ではなかった。

そして個別の写真を探してみれば、唯月が見当たらない!? 名簿にて確認したらば、大正十二年九月震災にて死亡の文字。ああ、やはりそうです、あの大震災が唯月の命運を分けるというのですね。

きっとこの日、この時がくると思っていた。だからこの展開には驚かないけれど、はたして紡になにができるのか。紡自身も確証を持てないままに、ふたたび大正の世に戻らんと動き出す。

目指すは大正十二年九月一日、正午すこし前の東京。はたして紡は唯月を見つけることができるのか。ええ、まさしく正念場であります。

2023年12月1日金曜日

『まんがホーム』2024年1月号

 『まんがホーム』2024年1月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。冬、ということでお風呂で暖まるらいかです。これはドラム缶風呂? このほっと一息つく表情に、風呂の暖かさ感じさせられますね。他には風呂上がりの情景が続きます。『天国のススメ!』からは髪をふく十子。『孔明のヨメ。』はコーヒー牛乳にフルーツ牛乳を並んで飲む孔明、月英夫妻。そして『魔界の愛されCEOは元勇者』は浴衣卓球するソヴァンと魔王様です。

今月は新規ゲストが1本です。

『ごちそうさまは二丁目で』

茶色くてうまい飯を提供する二丁目の食堂。看板娘のタケちゃんってどういうこと!? と思ったのですが、それはさておきこれは夫婦で切り盛りしてるお店なのかな? と思ったら、店長は大村さん、配膳担当してるお嬢さんは田中の名札をつけてますね!

そして冒頭、当然のように描かれる男ふたりでイチャつくお客。いや、もう普通に受け取って、まるで気にしてなかった自分にびっくりです。ええ、ここは新宿二丁目、いろんな人達が集う場所。男が男に惚れるのも普通のことで、硬派の店長が思いを寄せるのもまた男。思われ人のミト君は、そうと気づいていないのかな。実家から食事の心配をされているミト君のためにご飯を用意するのが自分であると、ちょっと喜んでいる店長がいいですよね。

けれどここの食事は見場が普通。それをなんとかオシャレにするのが、バイトの田中みのりの役目!? こうして今後は店の映えメニューを店員総出で創案しますというこの展開。それぞれの得意を持ち寄ろうという展開、悪くないと思いましたよ。

『孔明のヨメ。』

駆けつけた劉備軍の援軍は、張飛に趙雲、そして関羽という精鋭揃い。長坂坡での活躍が今も曹操軍の脳裏に焼きついている張飛、趙雲の勢いがものすごくって、兵たちがクモの子を散らすように逃げていくというんですね。

戦いはもう決した。曹操は敗走し、この機にと水軍を壊滅すべく掃討戦に移行。陸上でも曹操を追撃するために馬を駆る関羽が、かつて友情を育んだ曹操配下の武将、文遠と一騎討ち。

思わぬドラマに、この勝負に決着がついてほしくない、そう思ったものの、もう数合も重ねると決着してしまうのでしょうね。その切なさもまた、この物語の妙味なのでしょう。

そしてラストに、眠りに落ちつつある曹操が耳にした華容道という土地の名。これがいかなる展開の起点となるのか。そこにも注目せざるを得ません。

『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』

4人でキャンプにいったのに二人用のテントしかないというピンチ。さあ、どうする。誰がテントを使うのか、というので料理対決をしますというの、これはこれで楽しそうな展開ですね。

これ、調理風景見ましたら、音瀬と長瀬優勢。橘、森川はちょっと駄目そうかな? なんて予想しましたのに、森川、やるじゃないですか! チーズじゃがバター、シンプルだけど悪くないですよ! といいたいけど、あれ? 肉切ってたの? ほんと、それどうしたの?

今回の見どころは、夜、3人でぎゅうぎゅうになって寝るというところでしょうか。その前に、森川と長瀬にフラグが立った気がした。その長瀬がですよ、可愛いどころ、森川音瀬に挟まれて寝るというんですよ!? いやもう、これでなにも起きないはずがない。いや、起きなかったんですけど……。なんで?

3人でテントを使うといい、橘がめずらしく気を使った! 長瀬同様に驚いていたらですよ、橘は自分の快適を追求していただけだったと判明するくだり。いやもう、最高に橘らしくってよかったです。

そしてラストに意味深な登場人物。小池いろはなる可愛いお嬢さん。いや、もしかしてこの人も実は男なの!? ほんと、この漫画のカワイイは油断できません。

2023年11月30日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年1月号、

『mono』

パンのレビュー動画コンテストに応募すると決めたシネフォト研究部。いかに勝つか、その方策を検討するのですが、とりあえずなにかしらノウハウがあるわけでもないから、机上の論理になってるのが難しいところ。実際、こういうので勝つのはどういう手法なんでしょうね。それがわからないからこそ、先手必勝を狙って、準備期間を圧縮、強攻策に出ようというんですが、時間いっぱい使って質をあげるのと、とにかく特急で仕上げて見てもらう時間を増やす策でいくのと、どちらがよいのかはこれからの展開、結果次第でありますね。

で、これだけ策を講じて、さらにはいろいろ皮算用もして、さあもたもたせずに出発だ! と大急ぎでパン屋に出向くんだけど、買うまではなんとかなってもその後の渋滞につかまって、全然思うように運ばないというの。

ほんと、前途多難? いきなり挫折からの路線変更を余儀なくされる流れでしょうか。この紆余曲折がうまくことを運ばせてくれたらラッキーですが、そんなにうまくいくのかなあ? ええ、ここからのじたばたに期待ですよ。

『ずんだもんTV』

夜中いっぱい動画を見てしまったずんだもん。見事ずん子にパソコンを没収されてしまって、こういう厳しいところ、お姉ちゃんって感じがしますよね。ずんだもん曰く、勉強のためなのだとのこと。動画の冒頭の挨拶をどうするか、そのための調査をしていたんだ、と即席の言い訳したものだから、今回は挨拶の考案となりました。

で、ずん子の考えた「ずんもーにん♪」。これ、実際に使われてたりするやつだったりするんでしょうか。対しずんだもんはというと、はいどーもーで登場してくる。いや、これたまにはやってもいいのでは!? あかん? もしかして自分も関西の風土にとらわれてしまってる!? だとしたらショック!

ともあれ、変な方向に向かいがちなずんだもん。普通にしてたら可愛いのにと、まさかのきりたんが褒める! からの、きりたんと一緒に普通に挨拶したのが採用? ええ、やっぱり無理して奇抜なことする必要はなかったのかも知れませんね。

そして今回開示されたのが、ずん子の創作ずんだもち。なんとまあ、そういう設定が!? これ、本人はおいしく食べられるのでしょうか。というか、辛いのが好きなんだ。でもずんだもんはそうじゃないから、見事に辛さにやられて未知の領域にトリップ、からの記憶取り戻す流れ!? いや、挨拶決定の流れになっちゃいました。あの、最後にお医者さんが一緒にだぁーってやってくれてるの、可愛くてよかったですよね。

『このままモブじゃ終われない!』

エロ担当でアシスタントに起用された佐藤ピコ。コモナのスタジオにいったら、ピコ専用のクローゼットが玄関に準備されてるというの、しかも着替えは廊下って、労働環境よろしくないな! これ、コモナが盗撮してるとかそういう流れじゃあないでしょうね?

さてピコに課せられたお仕事です。SNSでアンチをミュートする仕事。いや、これ結構重要なのでは? 人によっては、アンチのコメント、暴言にさらされることでメンタルやられたり、それで効率落ちたりするじゃないですか。それを事前に検閲して、目に触れないようにする。重要な仕事だと思います。

でも、その仕事をやるにあたって、やらずにいいことやっちゃうのがピコって人なんだなあ。他人のアカウントで承認欲求を満たそうとしちゃあいけないよ! コモナのアカウントで勝手な書き込みして、うっかりとはいえアンチに触れちゃったりなんかもしたりして、ああ、ほんと、これバレたらヤバいやつだ! からの逃亡。いずれバレるだろうに、これ、ほんとどうするんだろ。

次回はおしおき編だったりする? いや、実際おしおきレベルのやらかしだったと思います。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

また変な人が増えた! 今回はフランス人。ただし米好き。わざわざパン屋にやってきて、陳列されてるクロワッサンをトングでつぶす迷惑女子! その目的は挨拶だっていうのですが、この店をブッ潰しにきましたとか、本当にご挨拶だな! 見事にハチと対立しちゃって、って当たり前だ! 警察呼ばれても文句いえん狼藉だよ、ほんと!

この人、プリュネ・ル・ベルナール。ワンブロック先のおにぎり屋の店主とかいってますが、実際にはアルバイト。あかんがな! 働いてるおにぎり屋にも迷惑かかるよ!? からのハチとクマ相手に利きお米対決持ち掛けて負けるとか、ほんとなにがしたいのか。しかも2番はオートミールって、問題外やん! ほんと、愉快な人が増えたものです。

しかしこのプリュネさん、おにぎり推しにもかかわらず、プレーンなおにぎりのよさがわからないんだ! からの匂いのキツいの握っちゃって、マズいと不評もらっちゃって、これプリュネ本人は食べたのかな!? で、このマズおにぎりを必死の根性で食べて、無理矢理褒めたもんだから、クマがプリュネにロックオンされちゃって、やばい、ハチに恋敵だ!

去り際のプリュネの挨拶、À très bientôt を見るに、本当にクマのこと気にいったっぽいですね。すぐにも会いたい気持ちがあらわれてる! ええ、ハチさん、素直さ全開にしないことにはピンチが加速しそうですよ。

2023年11月29日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年1月号、先日の続きです。

カントリー少女は都会をめざす!?

落ち葉のじゅうたん! 子供たちと一緒に落ち葉とたわむれる八重、なんて可愛らしいんだろう! とか思ってたら、この子たち、八重から都会教育を受けてるんだ!

八重の憧れる都会情報に触れ、自然と都会の知識がついていくふたり。個性の違う子たち、それぞれにあった教育手段をセレクトする手腕。すごいな八重さん。楽しく学べる、まさしく理想の教育環境! とはいえ、この知識がいつどんな時に役立つのだろう。そのへんちょっと不明です。

八重の律儀なところも出てましたよね。大河から教わった情報を子たちに伝授する際に、ちゃんと大河から教えてもらったんだって、大河の写真つきで教えています! この特別扱いがたたったか、みなちゃん、亜紀ちゃん、大河さん。ひとりだけ距離感できてるっていうのね、まさに八重の憧れが子たちに伝染してるってやつですよ。ほんと、ひとりなんか特別枠なんですね。

『敷金礼金ヤンキー付き』

サンライズ荘、謎の物置。いったいなにが入っているのか、聞いてみてもやんわり話を濁す大家。ああ、なにか大家の秘密があるのでは? あるいは人には見せられない、そんな代物が眠っているのでは!?

その謎にたえが挑むことになる!? と思ったら、たえ主導じゃなかったね? というか、むしろ乱暴な店子、佳の蹴りが物置にヒット! 破壊一歩寸前にまで追い込んでしまったことがきっかけで、物置を暴こうということになったのですね。

しかしあれほど大家がお怒りになったことから、この物置は大家の大事なものがしまわれてるものだと思ってたら、その秘密は先代大家、香織里の祖母のものだったと明かされる。その中身は香織里も知らない。先代との約束を今の今まで守り続けてきた香織里の律儀さ見るに、香織里の祖母思いが見てとれて、見た目と違ってといったら叱られそうですが、お婆ちゃん子だったのかな? いずれにしてもその祖母を大切に思う気持ちに、ほのぼのと気持ちの暖まるもの感じました。

そして祖母の秘密判明! なんと、カラオケルーム。年代物のテレビ、ということはレーザーカラオケ!? いや、さすがにDVDかな? いずれにしても発掘されたカラオケセット。ちゃんと住民の福祉に役立ってるようで、この様子だとお婆ちゃんも喜んでくれるのではないでしょうか。

『通勤通学クエスト』

柏木が車で竹重と松島をお家に送り迎えですよ。

この日のために、運転の練習を続けてきた柏木。あまりの緊張で、誰とも話せない。皆が盛り上がっても、まるで耳に入ってこない。この孤独感に思わず学生時分を思い出してしまう柏木なのですが、昔とはもう違うよっていうのが描かれたところ。

気を配ってくれる松島。そのがんばりを評価してくれる松島。

そのおかげで一気に気持ちが軽くなるのがね、見ていてとても清々しく感じたのでした。

そして最後に明かされる、非常に濃密な竹重一家の情報。なんと、笹川の父が竹重! あまりの情報量に圧倒される柏木ですが、これ、その後の運転に影響しなかったのかな!? ほんと、竹重父、この漫画において一番情報量の多い男かも知れません。

『オネェの恋のはじめかた』

文化祭で異様に盛り上がる学生たち。なぜかというと、燃料を投じた人がいる。つばめちゃん、桑野燕先生が金一封だなんていっちゃったせいで、いつにない盛り上がりを見せることとなってしまったのですね。

この焚きつけ、先生期待の星、時宗の存在あってのものなのでしょうか。あるいは、ただの思いつき? いずれにしても、時宗やたらと張り切っていて、いつもと変わらぬクールさ貫く翔人と好対照をなしておりますよ。

どんな劇をやるのか。どんな役を演じるのか。いろいろ聞いちゃったら、どんどん答えちゃうのがいぬとりさるの三人? それでネタバレ禁止と時宗が怒るところ。これいかにこのシナリオでもって、その仕掛けでもって楽しませたいかという時宗の気持ちがうかがえて、本当に楽しむこと、楽しませることに貪欲なんだなあと感じいりました。

こうした盛り上がりを外部から眺める教師たち。この感慨はかつての青春を懐かしむものなのか、あるいはむしろ逆に自身の老いを実感してなのか。この感想に共感し得ない笹本先生はまだ若いのかも知れませんね。あるいは若松先生が無駄に老いを感じすぎているだけ!? 若松先生への共感は、桑野先生なんかもちょっとわからない感じかも知れませんね。

2023年11月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年1月号、発売されました。表紙は『のけもののまち』。室内はクリスマス時期の装いにケーキも用意されていて、そして窓の外には雪が。室内から降る雪を楽しげな表情で眺めるるいであります。その背後にはるいの視線を追うかのように振り返るネルの姿。寒い時期、るいたちの軽装が対照的に暖かな室内を思い起こさせて、この季節ならではのほっとする空間を伝えてくれる。そんな表紙でありますよ。

今月は新規ゲストが2本です。

『フォロースルー』

完璧なお嬢様を装う星乃ヒメ。しかしてその実態はというと、重度のアニメオタク。今の時代、アニメ好きがバレたとしてもたいしてダメージにはならない。にもかかわらずこうして自分を偽っているのはなぜなのかというと、周囲の期待が大きすぎるがため。

なにをしても一流。子役として活躍していた過去まであって、皆からの憧れを集めまくり。でもそんなヒメに、なんでいい子ちゃんぶってるの? その本性を見透かしたような表情で話しかけてきた人間がいるものだから驚き。アニ研部長新田拓海。ヒメはその行動に不穏なものを感じて、アニ研を偵察に。そこで根っからのアニメ好き、拓海としばし話をすることになるのですね。

面白かったのが、タイトル『フォロースルー』の意味。アニメを作る際、これを意識するか否かで動きが違ってくる。偽りのヒメを見抜いたのは、まさしく演技するヒメにフォロースルーがなかったから。人並み以上の観察眼を持つヒメに、並々ならぬ洞察力を持つ拓海。ふたり、それぞれに内心をさらけだせる、そんな場所になるのかアニ研部室は。

しかしこうして安住の場所を見つけだせたヒメ。ここは大切な場所になりそうですね。そして同時に拓海もまた大切な相手となりそうです。

『スク★スイ』

スクール水着症候群!? スク水を求めて凶暴化し、スク水を着て暴走してしまう奇妙な病というのですが、それを取締るのがスク水聖会なる怪しげな組織。って、これ本当に治安維持に役立ってるの? 最初に遭遇したスク水聖会の人間、明らかに変質者寄りなんですけど!?

スク水聖会には悪い噂がある。才能ある者をスク水症候群に罹患させ、スク水聖会の戦力にしている云々。そんな怪しげな組織に姉を攫われてしまったまよいが、スク水聖会前会長とともに姉奪還に奔走!? その際、スク水症候群ならぬブルマ症候群? ブルマ族として、まよいがスク水聖会構成員を打倒する!

ほんと、なんだこのどっちらかった設定は! ちょっと昔風のスク水にブルマというフェティッシュをちりばめた、いろいろぶっとんだ展開見せる漫画。勢いやかなりのもの。次々に投げ込まれてくるフェティッシュをいかにして受けとめ続けるか。気迫が試される一本でした。

『恋する小惑星』

七夕なのでプールにいきました。ただ、みらひとりが撃沈してしまっていて、ああ、期末テストの結果がふるわなかったんですね。そんな子たちのプールでの楽しみ。普通に泳いで遊んでかと思いきや、恐竜のすべり台にディプロドクスかしら!? と大喜び。からのサングラスごしに彩雲の観察。さらにはミストが生み出す虹も観察。常に地学が興味のはしばしに顔を出すというのですね。

次から次に出てくる地学のトピックも楽しい。ただプールで遊ぶこの子たちを見るよりも、こうした興味や知識をかわしあうそのやり取りこそにこの子たちらしさ感じさせられてすごく好感触。本当、楽しそうに物事に向かう姿というのは素敵なものだと思わされました。

そして最後に朗報。堂平天文台から研究計画採用の報せが! ああ、この夏のイベント、決定でありますね。ここでみらたちが見つけるもの、いったいどんな世界であるのか、俄然楽しみになってまいりました。

『ひよ&びびっと!』

海回ですよ! あやもりんを取りあうひよとプリンのふたりが、豊かなあやもりんを前にして同盟を結ぶ。いや、だからといってその戦いの勢いは収まることがないのですけど、でも、本当に不思議な関係ですよね。

どちらかというと当たり屋に近いプリンと、友達でありながらあやもりんが大好きすぎて踏み込めないひよとの、勝負にならない勝負。日焼け止め塗り塗り対決なる謎の競技をあやもりんが発案するも、盗撮意図発覚で失格になるプリン。じゃあひよの勝利は確定かと思ったら、こっちはこっちで緊張してあやもりんに近づくことさえかなわないっていうのですから、もう大変でしたよ。

勝負にまるでならなかったふたりですけど、プリンの相談を受けて真摯に答えるひよを見て、このふたりはいい友達になれるのかもなって思ったのでした。とはいえ、ひよのアドバイス、まるで聞いてない! このプリンの自爆芸。先が思いやられるやつですよ。

2023年11月27日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年1月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。ナース4人がサンタスタイルで登場? と思ったら、吉田さんは、これ、普通にドレスだ! 榊医師はクリスマスブーツに入ってニコニコ顔です。ドレス姿は『年下の酒先輩が可愛い』美山もですね。『可愛い上司を困らせたい』恵はプレゼントを手にしています。『小森さんは断れない!』しゅりは、サンタの帽子をかぶって花屋のお手伝い? ポインセチアの鉢を持っていますね。そして『らいか・デイズ』らいかは三角の帽子かぶってケーキ食べてます。これはちょっと浮かれている様子ですよ。

『おだまき君の道草ごはん』

虎くんは魚のかぶりものなんてしてるのに、水が怖いのかい!? 朝の占いで水難のお告げが出た。それでおびえてしまってるのですが、まさかここから占いテーマに突入。そのきっかけがお茶っていうから驚きですよね。

苧環のいれたお茶がメドハギのお茶。もともとは占いに使われていた植物という豆知識でもって、占いテーマが継続していくんですね。そして不思議雰囲気の美兎先生による簡易占いあり、さらにはカヤツリグサを使った相性占いもありと、野草と占いというちょっと面白いとりあわせで、どんどん話がふくらんでいくのはさすがでありました。

しかし、その反面、苧環と美兎先生の相性に奏が正気を失わんとしたり、占いに負けてこむぎがショック受けたりと、遊びの占いでこんなにもどったんばったん。そして最後に、虎の水難が美兎先生のお告げどおりに軽微に終わるという。これ、ほんと、先生のパワーなのか、たまたまなのか。いずれにしても人をひきつける、そんな才能がある人でありますね。

『アイドルはお忍びCHU♡』

また出てきたら面白そう。そう思っていた宮本紗鳥がさっそくの登場! 一週間の休みをとって、一花のもとへと押し掛けてきたんですね。

一週間、一緒に過ごせる。そう思ってうきうきだった紗鳥が、一花と芙蓉の同居を知って豹変する。もう完全にライバル視。アイドルとしてではなく、完璧に恋敵として認定。からの、ご当地アイドルとしての活動に難癖をつけるべく、あれこれ試練を与えるというのですから大変ですよ。

しかし、富山について詳しいか芙蓉に問うも、すぐに答が返ってこない。富山というか、令和のことがわからない。だって江戸時代の子だからと説明されるも、それを信じない紗鳥です。というか、そりゃあ信じないよねえ。けれどこれからの一週間で、ちょっとは信じるに足る出来事が起こったりするのかな!? いや、そのへんはあまり広げていかない方向かも知れませんね。

一花による富山めぐり。なかなかこれと富山のよさを伝えられないのがもどかしいのですけど、最後の最後に富山の名物? 昆布玉を入れたお好み焼きで見事合格? いや、昆布玉ってなんですか? 調べてみれば、こんぶを玉のかたちに固めた食べ物があるんですね!

富山の名物といえば白えびという印象が強かったのですが、昆布もなんですね。こうして地域について知るの、楽しいですよ。

『慧都様にはお見通し!?』

文化祭にてメイドとなった慧都様。なんだかんだとそつなく接客をこなしていらっしゃる! と思ったら、モエモエキュンでありえない効果音発されてるし! 本当、慧都様、能力高いのに、応用というか変化球には弱い感じがありあり出てしまっていますね。

さて、休憩時間、メイド姿で校内練り歩き、文化祭をお楽しみあそばした慧都様。それが見事に客引きとなって、クラスのメイド喫茶に長大な列が形成されるにいたる! ああ、やっぱり慧都様は目立つし、それに人気者でいらっしゃるのだなあ。誰もが憧れずにはおられない。それが慧都様なんですね。

しかしそれでまさかの慧都様ご乱心? あまりの忙しさに限界に達してしまい、接客の気づかいのってのが吹き飛んでしまって、いわゆるひとつの塩対応、居丈高メイドとして厳しい接客なさいましてね、でもそれが大好評を博すというの、いやもうこれも慧都様の高貴さあってのことだと思わされましたよ。また人を使うのに慣れている? そんなところも堂々たるお嬢様としての風格。見事でありました。

そしてなにが一番よかったって、この文化祭体験、慧都様にとってとても楽しかったことがわかるラストですよ。ええ、愛らしいお方です。

『となりのフィギュア原型師』

のじこだ! のじこがきた! 半藤に複製を教えてほしい。って、もうそこまで進んでるの!? 原型作るに飽き足らず複製まで。のじこの上達、その入れ込みのほど、よほどのものがありますね。素晴しいです。

さて、工房にきたらそこには不穏な光景が。廊下に正座する代表の姿というのですが、しかられてるの? うん、実際そのとおりでした。複製業者の大志摩エナガさん。代表の用意した原型じゃ抜けないと、わざわざ説教しにやってきた。けれど代表のファインプレーですよね。おかげで、のじこがプロの複製師から直々に教えをいただくことがかないましたよ。

しかしこのエナガさん。癖が強いね! この漫画、癖が強い人ばっかりだけど、負けず劣らずだ。自信のない、いつもどこか不安げな人。けれどのじこに教える時は的確で、代表の原型を反面教師として活用。どこがダメなのかを的確に指摘していくのじこもまた素晴しかった。

そしてついに複製かなったのじこの原型! ああ、この師弟愛よ。ともに喜びをわかちあう様子に、ええいああ、思わずもらい泣きでした。

2023年11月26日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年1月号、昨日の続きです。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

ルナが見る夢。それは現実世界の銭湯の夢。それもおばあちゃんと一緒にいっていた頃の、思い出の銭湯。もうすでに廃業して、建物も取り壊されてしまっているというのに、その時の思い出があまりに暖かで、心に残ってしまっているものだから、今もなおこうして夢に見てしまう。

思い出に心が向いてしまっているルナの様子に、スラーが気づいたんですね。最近どうしたのだろう。それをトントに調べてもらったところ、ホームサウナシックと判明。って、ホームシックではなくてサウナもくっついてくるの? と思ったら、実際サウナも関与しているようで、ここ異世界のサウナ室で思い出すは現実世界でのサウナ体験。ああ、ルナは帰りたがっているのでしょうか!?

ここでスラーと話をするのですね。故郷である現実世界、そこに帰りたいと思っているのか。ルナは帰りたくないとまでは思っていないんですね。でもこちらの世界にしばらくはいたいとも思っている。そうして話を掘り下げていけば、思い出の銭湯の話に。ああ、ルナが心を向けているのは、むしろ思い出の世界。現実ともまた違うノスタルジックだったというのです。

今回、ただこうしてルナの思い出話に終始するのではなく、この思い出をもととしてここ異世界サウナの改装に繋げていく。日本の銭湯の定番ペンキ絵、富士山のことを皆に語り、そしてこの異世界を象徴する風景を改装する浴室の壁に描こう。こうしてどんどん発展し、繋がりを持つとともに広がっていくルナの銭湯世界。ああ、ここ異世界にてまさにルナにしかできない、そんな活動をしている彼女の生き生きとした姿に、安堵し元気づけられる思いがします。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

高瀬への恋を自覚した江田。そうなると行動がはやいのだね! 高瀬の誕生日に会えませんか。ドル活ではなく僕とデートしてほしい。自信なげに告げるのだけれど、デートと聞いて赤面する高瀬。ああ、この恋は成就する、そんな予感がひしひしと押し寄せてきた瞬間でありましたよ。

江田、これまでとは作風を違えて、ドールヘッドを作るのですね。遠回しなやりかたではなく、直接高瀬にドールを贈る。ただし自分がPOPといって渡すのではなく、告白し、渡してからPOPとしての自分について話そうとする。こうした律儀なところ、江田の美点だと思う。一種潔癖、一種生真面目、でも誠実であるとするところは好感が持てましたよ。

そしてやってきた高瀬の誕生日。江田氏、ちょっと背伸びしてますね! でもそうしたところも好感ですよ。そして高瀬が告白しようとする、そこをあえて制止し自分から告白! おお、見事成就! からのプレゼントしたドールヘッドを見た高瀬が、一目で江田がPOPと気づく。ああ、これまでずっとPOPであることを黙ってきた、その負い目が一瞬にして消え去りましたね。こうしてふたりの関係はイーブン、そしてさらに前へと進んでいく。

より深まるだろうふたりの関係。変化もまたあるだろう。その変わりゆくものを見ていたい。そう思わせる、初々しいカップルの誕生でした。

『オールドヨコハマラジオアワー』

オルヨコの放送作家見習いのハラスと落ちあったナギサンドラいやさなぎさ。番組が終わることを指摘する不審なメールに、こうして出てきたハラスだけれど、まだなぎさが未来からタイムリープしてきたと信じたわけではない。

ってそりゃそうだよな、こんなのにわかに信じられるわけがない。

なので試験をします! オルヨコファンならわかるハズクイズに4問正解したら信じます! というところからの食いぎみにどんどん正解していくなぎさの勢い。これはもう信じないわけにはいかない、というか、オルヨコ大好きスタッフとオルヨコ大好きリスナーがこうして出会って、話して、意気投合しないわけがない! ああもう信じました、一緒に終了回避の可能性にすがりましょう!

からの問題発覚。再度タイムリープしたら、ハラスとの関係もリセットされてしまう。ああ、やっぱりだ、自分もそこ、どうするんだろうと思ってた。だからこそ、この問題がピックアップされたことが嬉しくて、そしてその解決と、本当にそのやりかたでクリアできるかの連続追試が面白くって、おかしくて、いやあ、もうやられてしまいましたよ。

なぎさの冷静というかシビアというか疑り深いというか慎重というか、そうした性格が出るのも面白いのだけど、それよりもむしろハラスの素直さ、まっすぐさが際立って、いやもう、この人のこと一発で好きになってしまう、そんなエピソードでした。

2023年11月25日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年1月号、昨日の続きです。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

おお、新機軸。これまでは放課後落ちあってふたりの欲求を満たせるお店におちつくというのが基本形だったわけですが、今回に関しては校内ですべてが完結する! お作法の授業で茶道をやります。そこで出るお茶菓子、煉り切りが楽しみでならないカンナです。いつもなら学校でなんて食べられない甘味を堂々と口にできる。それを、合法だとかいっちゃってるカンナですけど、いやいやお菓子はもともと合法だよ!? いや、自己イメージを守るため、人前で甘いものを食べられないカンナにとっては、そう大げさに表現しちゃうほどに大きなできごとなんですね。

でもここからのカンナの受難。クラスの子たちをビビらせないようにと配慮して、距離を置いて座ったのがマズかった? 正座に苦しみながら念願の煉り切りを待っていたところが、よりにもよって手違いでお菓子がひとつ足りない!? となれば甘いもの苦手設定を発動するしかなくなって、学友にお菓子を譲るはめに。

ええ、本当にうまくいかなかったんですね。

でもこれでまさか昼食食べられないほど落ち込んだの!? これ、美都が気を利かせて自分の分の煉り切りを残しておいてくれなかったら昼抜きだったってことだよね? ほんと、美都さん、ナイスプレイです。かくしてカンナは甘味にありつけ、そしてカンナの昼食となるはずだったコロッケパンと焼きそばパンは美都のものに。倉庫裏でのあいびきミッションは見事成功。ふたりともに満足する結果となって、放課後を待たなくてもこうして会って話せる、新しい可能性が開かれることとなったのですね。

しかし、こうして会う機会を校内で持つこととなれば、ふたりの関係がバレる可能性だって出てくる? いや、だとしたらそれもまたドラマの盛り上がりにも寄与するのかも知れない。ええ、物語の幅、一気に広がる、そんな転換点となるようなエピソードだったかも知れません。

『花唄メモワール』

時は二月、節分の頃。その準備に、旅館の通常業務にと忙殺される梅であります。

そんな慌ただしい時期に、竹子は花瀧屋を離れることとなり、そして彼女との会話がもとでふと気づかされるのです。自分の行動がもとで未来が変わってしまうかも知れない。なんとか大きな影響は与えないよう気をつけよう。そう思った矢先に梅の髪留めを持って現れる未来の女将、イネちゃん! 関与したら未来が変わっちゃう!? いつもと違う反応、ちょっと距離置いてみせちゃったら、イネちゃん、傷ついて泣いちゃった!

ほんと、この気持ちのすれ違いよ。そしてここからの、互いに謝りたいけどなかなか会えないというシチュエーションに、もどかしさを覚え、そしてその時間があったからこその和解できたふたりにほっと安心させられることとなったのですね。

しかしですよ? この時のすれ違いと仲直り、女将となり、104歳となったイネにとっても懐かしく思い出される、そんな大切なエピソードとなっているのですね。そしてイネ、梅が時を超えていくことをきちんと把握している。だからこそ、豆が好きになったきっかけ、この仲直りの昔話をひ孫、梅に話せなかったという。

ああ、やっぱり梅はイレギュラーではないのですね。イネをはじめ、花瀧屋と宿に関わる人達の歴史に最初から存在していた。でもだからこそ、藤野に対しどう影響をおよぼすか、その難しさに直面させられることになるのでは。なんてこと思われて、ええ、梅、藤野の未来を変えるにしても、どのように関わっていくこととなるのでしょうね。

『ネコかぶりアンコール!』

トピックがざっとみっつほど! ひとつ目、活動実績ゲットで演劇部が部活動として承認されました! ふたつ目、音子さん、劇が大好評。クラスでもさらに大人気、劇で見せたスレたキャラクターを演じてみてとねだられて大弱り! そして最後に、演劇部に新入部員がやってきました!

これでうろたえたのが音子です。入部希望者が出るだろうことは予測していた。それ自体は特に気にしない。でも、だったらなぜこんなにも過敏な反応をしたのだろう。まずひとつに、こんなにはやくやってくるとは思っていなかった。そしてこちらが本当の理由らしい、まさかあの『ヒロイン』ちゃんとだと思わないじゃんか!

ヒロインちゃん? ああ、音子がこの子につけてるあだ名なのかな? と思ったら、この子の名前が、陽彩印、ひいろしるしで、音読みすればヒロインだ!

こいつはいったいどういうことか、すなわち恋の予感と理解していいのだろうか。なんてこと思いながら読み進めまして、そして兄と祭木による聴取によって明らかとなった音子にしてここまで焦ることなったその理由。

推しなの!

キマシたね!? キマシたよ!! いやもう、推しなのコールする時の音子が可愛いな! はいいとして、いやもう、恋の予感と理解してよかったんじゃありませんか!

はたしてこれからの部活動、どうするどうなる、ここに音子の恋は、ふたりの恋は成就することとなるのでしょうか!? いやもう、面白くなってきましたね。きましたよ!

2023年11月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年1月号、発売されました。表紙は『アネモネは熱を帯びる』。凪紗と茉白、ふたりが描かれているのですが、いつもとはずいぶん雰囲気が違って、これ、一見しただけだと『アネモネ〜』と気づけない可能性あるな! と思ってしまうくらいに印象が違うんですね。モノクロームの衣装に蛍光ピンクの差し色がサイバーな雰囲気感じさせて、ちょっとダーク、ちょっとハード。いつものふわりと明るくやわらかな印象とはまるで違うのです。

今月は新規ゲストが1本です。

『放課後のライミングガール』

なにをしても普通。これといって個性や長所があるわけでもない西村宏美は、自分の置かれている状況に不満を感じていて、といってもこの子自身がとりわけ個性的なわけでもないんだけど、そうか、あれか、ちょっとした自意識過剰。自分は他の子たちと違って、ハイセンスで知的だと思ってる。なのに注目を集めることがないからと、ちょっと知ったかで他の子たちが知らないジャンル、ヒップホップを振り回してみたら、最初はすごいと注目されて、そしてすぐにめんどくさいやつ扱い!

これ、アレだ。はやめの中二病だ。後々、黒歴史とかいわれるようになるやつだ。

でも、こんな付け焼刃のなんちゃってラップ好きが、本当にコアなラップファンに出会ってしまったからさあ大変。出会ってすぐさま、放課後フリースタイルラップやろうぜなんて持ち掛けられて、えらいことピンチやな? ほんと、無理な背伸びは身を滅ぼすというやつなのか、あるいはそれでも自分をさらけだすことでピンチをチャンスに変えられるというやつなのか。

ええ、見事に後者でした。そのやけっぱちラップで妹相手に披露していた宏美のハイセンスが活かされるところなんかは、これ、伏線だったんか! みたいに驚かされたものでしたが、なんだかんだでありのままの自分を見つめて、それを相手にぶつけていくことで認められるくだりなどは、そうだよ、これでいいんだよ。退かず前に出た宏美もよければ、それを馬鹿にせず受け止めてくれたアキラもよかった。ええ、この顛末になにかさわやかさ感じさせるものあって、ちょっと気にいっちゃいましたよ。

『スローループ』

今回は一花と楓がメインのお話。ふたり、思い立ってマゴチを釣りにいきます。はいいんだけど、そのきっかけが猫に邪険にされるからっていうところからもう面白い。ええ、猫の気を引きたい、それが大本だったですね。

さて、夏に釣るマゴチ、照りゴチというそうなんですが、サイマキという小さな車海老を使う。って、すごいな、海老で鯛を釣るとかいうけど、こうして車海老出されると、そのまま天ぷらにすれば? って思ってしまう。

しかし今回面白かったのは、楓がいきなりクサフグ釣ってしまって、キングオブ外道と酷い扱いするところ。これが今回のテーマで、そしてふたりの腐れ縁といっていいのか、そうした関係を象徴するキーワードになっていたんですね。

これはもうふたりともといっていいんだと思うんですが、大人げなく張りあってみたり、フグさばいてやらないぞなんてヘソを曲げてみたり、みたいな子供じみた感情の応酬がね、腐れ縁なのかも知れないし、気の置けない、悪口なんかいっちゃってもこじれたりしない、そんなこなれた関係であるんだなって感じさせれてくれたりして、ええ、ふたりともに仲がよい。

もう気を使わなくってもいい、それくらいに馴染んだ仲なんだなっていう話だったのですね。

『球詠』

ヨミと詩織、ふたりの対話の様子。珠姫が見ていなくてよかった! なぜ本気で投げてこないのかと抗議する詩織に、その理由を説明していくヨミ。あくまでも冷静であろうとするヨミに、自分の底にある思いをありったけぶつけていく詩織。

ふたりの気持ちが交錯して、まさかそこでヨミが大好きだよと詩織を抱きしめるにいたるだなんて。そこからの未来の詩織を見たいというヨミの言葉が響くところ。それまで練習につきあうからというくだりなども、もう本当に心情がしみじみとあふれるようで、そして抱きついたまま離れない詩織!

ああ、珠姫が見ていなくてよかった! ほんとのほんとによかった、そう思ったシチュエーションでした。

ここで試合に戻りまして、ヨミが降板、ここからは小町が投げます。この子、実力はあるんだろうなと思わせるのは、2回をしっかり抑えてみせるところなど、きっちり仕事ははたします! でも、この子の悪い癖。強打者となると、勝負したがる、ど真ん中に投げてしまう、というのが仇となって、見事相手の4番にホームランを許してしまって……。

さあ、新越谷4-1のビハインド。ここからどう逆転に向かうのか。ヨミは落ち着いてますね。なんらかの策などあるのか。本当にヒリヒリさせる試合が続きます。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

故郷エトワールとの繋がりを示すものがないかと訪れた民俗博物館。しかし大きな収穫は得られず、と思ったら、月渚もこの場所を訪れていた! やはりここにはなにかあるのか!? エトワールとの繋がりが!?

ロゼ、月渚に声をかけてみれば、なんと月渚がここにいた真相が判明!

ただの迷子でした。

って、いや、マジか。そんなことってある!?

なにか謎の風格感じさせる月渚ですが、その行動のはしばしに感じさせるポンコツさ。そいつが本当に可愛いですよね。今回もポンコツ全開。そんな月渚がロゼたちに同道することになって、一緒に向かうは佐和田。佐和田っていうのは、佐渡島の繁華な場所なんですね。

その途上で食事に寄ったお店でのやりとりもにぎやかで楽しかった。ソフトクリームに感動する月渚もよかった。そして最後の紗菜のスマホ購入に月渚が一役買うくだり。おお、実に頼もしい! というか、それを評してスマホ廃人ってのがもう本当にどうしたものかって感じであるのですが、月渚の月渚らしいところ、短所なのか長所なのかよくわからんよさ、よくよく出ていてたまらなく愛らしかったです。

今回は、月渚がこちらの世界にやってきた状況を知ることができたり、ロゼも月渚も帰る気がないこと確認しあえたりと、それなりの収穫はありましたね。そして紗菜のスマホの顛末も!

いやもう、ほんとに、なかなかうまくはいかないものです。というか、それまで無線端末持ってなかったんだから、Wi-Fiなんてあるわけないってこと、失念していたのは大ポカでしたね。

2023年11月23日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年1月号、昨日の続きです。

『ギャルとネクラの吸血関係』

木羅きらり、いやさ鬼良ららに狙われたいよね。はたしてこのまま吸血されてしまうのか!? さらには、まくるとの眷属関係を上書きされてしまうなんてことに!?

一種緊迫の状況。こうした局面において、一番その心情、明瞭に描き出されたのがまくるであったの、これ、大変よかったと思いました。弱気で内気で、日頃自分の思っていることを表現しきれない、そんなところのある子なのに、いざいよねがとられてしまうかもとなったら、ここまではっきりと自分の気持ち、思いを口にして、決して譲らない。

これが眷属への愛の深さといわずして、なんといおうか。この抑えきれなかった気持ち、迷いも不安もすべて一緒くたに吹き飛ばしてしまうほどの感情の高まり。ええ、愛でした。まごうことなき愛というやつだったと思わされたのでした。

しかし、まくる、あんまりむくわれていませんね! まくるの心、いよねは知らず。けど今回はきらりがとりなしてくれて、これで少しはまくる相思相愛への道も整備されたと思っていいのでしょうか!?

『マグロちゃんは食べられたい!』

最終回にして意味深な終わり方!

マグロと過ごしたある一日を思い返しているみさき。雪の降る冬の夜。マグロの気持ちの変化を確認するもそれはあたわず、むしろふたりの背負う文化、考え方の違いをより強く意識させられることになってしまった、そんな思い出。しかし、そこには確かにマグロのみさきに向ける思いの確かさがあって、みさきをかけがえなく思っていること、一緒に過ごした日々を大切なものとして振り返ることのできる、そんな運命的なものさえ感じているということ。しかしそれらが明らかとされるほどに、ふたりの願いの断絶も色濃くなる。

ここで、みさきはどういう判断をしたのでしょう。

最後に描かれた、新生活へと踏み出すみさきの様子。そのかたわらにはマグロがいて、一緒に語らっている、そう思わせる描写が続くにもかかわらず、みさきはひとり。その思いの中でこそマグロとともにあるけれど、ということはすなわちマグロは本懐を遂げた、そう考えていいのでしょうか。

実はずっとこの漫画を読むたび、とりわけこうして感想を書くたびに、ある漫画のことを思い出していました。藤子・F・不二雄の『ミノタウロスの皿』。料理として供されることをなによりも誇らしく感じている少女と出会った青年の物語でしたが、『マグロちゃんは食べられたい!』は『ミノタウロスの皿』では辿り得なかった結末へと向かうのではないか、そうした期待をずっと抱いていたのでした。

こうして結末を迎えた今思うのは、確かに『ミノタウロスの皿』がとり得なかったラストであったのかも知れないということ。『ミノタウロスの皿』では、少女を食することができず逃げ去るのみだった主人公と違い、みさきはマグロの思いを受けとめた?

だとしたら、みさきの思いやいかほどのものだったのだろう。今もこうして大切な、かけがえのない友人として思い浮かべるマグロへの思いとはうらはらに、自分の求めたものとは乖離する未来にいる自分。ここに至るまでの道筋や、これからも続く日々でみさきが思うなにか。それはいかなるものであるのか、あったのか。

思うほどに、感想は複雑にからまり、沈思せざるを得ない。ええ、これは最後に難題をいただいた、そう思わずにはおられない結末でありましたよ。

2023年11月22日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年1月号、一昨日の続きです。

『さうのあっ!』

芹香さん、めちゃくちゃ可愛いですよね。扉のチャイナも可愛い。学校での委員長スタイルも可愛い。面白みのない子と思われてるかも、なんていってますけど、いやいや、そのおすましがいいんじゃありませんか。といいたいけれど、こかげがいうように、その自己評価はちょっと実像とかけはなれすぎてない!? ほんと、自分が普通と思ってる系のマニアさんなんですね。素敵です。

今回は、そんな友人たちの評判を調べる話。芹香の評価は教師からも高いんだけど、校庭で斧を持ち出した件! あった、ありましたね。ほんと、やっぱり隠された一面、そのギャップは強烈なんですよ。クラスの皆からの評判も、うまく突飛な一面を隠せているという感じ。

そしてついでに高野の評判も調査して、そうしたら意外や愛されキャラ! いいですね、皆、それぞれによさを評価してもらえているようですよ。

今回こうして皆それぞれの印象や評価をいろいろ話しあって、その果てに友達でスよ、親友ですよとくるところ、ほんとよかった。ええ、こかげが怯みながらも、その友人という認識してもらえてるの受け入れるところ、とてもよかった。そして芹香も同様。ええ、皆、いい仲間です。

『エイティエイトを2でわって』

ああ、やっぱり美弦、腱鞘炎だったのですか。あんまり無理すると酷くなって、最悪手術とかになるよ!? 気をつけて!? といいたいけれど、早速無理しようとする美弦です。ああ、これは焦るわ。無茶しかねない美弦をしっかり引き止めてくれる奏が本当に頼もしい。制止してちゃんとケアして、そして美弦のかわりにステージに!

ああ、ピアノに向かうのが怖い、手が震えてしまう奏。この局面をどう乗り越えるのだろう。そう思ったら、脳裏に浮かぶは美弦の言葉。わたしの為に弾いてくれ! その思いに呼応して、弾き出したのがショパンの『エオリアンハープ』。かつて奏の演奏を聞いた美弦が気にいって、いろいろ褒めてくれたりした思い出の曲。ここでこうした展開がくるところに、美弦と奏のつきあいの長さ、その時間や一緒に経験したことが積み重なって、ふたりの歴史を彩っていること感じさせてくれて、ああ、なかなか素直になれない奏ですけれど、美弦のこと、よく見て、覚えて、そして思っていてくれたんだなあ。

今回のステージ。奏にとっては本当に大きな転換点だったのだと思います。彼女にとって、ピアノと向きあう意味や理由、そして音楽というものの質が一変した。この経験は、いつかまたふたたび奏が羽ばたく日に、大きく背を押す、そんな力になりそうに思いました。

『SAN値直葬!闇バイト』

こよは美術部だったんですね。久しぶりに部室に顔を出したら、不気味な絵を描くことで知られる日熊がひとりイーゼルに向かっているだけ。聞けば、日熊が描く絵を気味悪がった部員たちが離れていってしまった。とはいえ、この子の絵、確かに陰鬱として、この世の理を裏から見ようとする、そんな不穏さがある。

日熊の家にお呼ばれされたこよ。家へ向かう道々、いろいろまた不穏なことを聞かされて、そして通された地下室には不気味な井戸。絵に描かれた井戸のそばにはグール、食屍鬼の姿があって、しかしこのグール、日熊の想像ではない。実際に井戸から這い出してきて、こよに襲いかからんとする!?

いやほんと、たまたまアメンパインから魔術を教わっていたから助かったものの、そうでなければこよは助かりませんでしたね。いやもうほんと、この町がそうなのかどうなのか、不穏なものがうろうろしすぎてる! こよならずとも、身の危険がいっぱいすぎて、いやはや落ち着かんですよ!

2023年11月21日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年11月20日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年1月号、昨日の続きです。

『ラスボスは逃げ出した▽』

毒状態に陥った勇者。なにかにやられたのか? というとそうでなく、見るからにあやしいキノコを食べたのが原因。ほぼ自業自得であるわけですが、刻一刻と命を削られていく勇者を尻目に、毒状態とはどういう状態なのか、その考察に花が咲く魔王軍。うん、頼りにならんというか、もうちょっと傷病者に寄り添ってあげて?

しかしRPGにおける毒状態をこうして具体的に描き出されると、確かに毒状態ってなに? ってなりますよね。毒で瀕死。けれど普段どおりに力は振るえるし動きだって変わりない。でもスリップダメージでどんどん死に近づいていっているというシュールな情景。で、そんな有り様見せられても、やっぱり毒ってなんなんだ、毒消し薬ってなんなんだと、その考察が続いてしまう。うん、わかる、わかるんだけど、もうちょっと傷病者に寄り添ってあげて?

しかし勇者も魔王と一緒になって毒がらみの慣用句やら駄洒落やらを繰り出すあたり、わりと余裕ありますよね。というか、もし誰か回復呪文ないしアイテム持ってたら、一時的に体力回復させて死ぬの遅らせられない? とかいってるうちに、1コマ1ターンで体力削られて無事死亡……。いや、ちゃんと生き返ってくるんですけど、ほんと、この漫画のシステムがロストありのシリアス寄りじゃなくてよかったですよ。いや、そうだからこその余裕があったのかも知れませんね? ほんとに?

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

理不尽に見舞われても、いつもにこにこ光野天子に迫る今回。なんと笑顔がトレードマークの光野が、来店した大学のゼミ仲間相手にすると笑顔は消える、わりかし厳しめの物言いに変わる、なんてこと!? 仲がお悪くていらっしゃるの!? と思いきや、決してそうではないという。ええ、光野という人の根本みたいなものに触れる回だったんですね。

大学の友人、真白めぐみ相手だと態度が変わるの、なるほどそっちがむしろ素なんですね。同じく家に押しかけて食事をするにしても、ましろ相手とアルール相手では接する温度が違う。これ、アルール相手だと甘やかしちゃうのかな? みたいに思っていたら、むしろ逆。ましろは客ではないと途中アルールがいっていますが、その扱いにこそ対等な関係性というものを感じさせて、そして後にアルールがあわや踏み込みかけた光野の本心。バイト先の人とは一線引いてるというのがね、なるほど、だからこそなのかと納得いくものあったのですね。

でも、アルールとはちょっと打ち解けたみたいですね。ええ、光野の本音? 本心? そうしたものに今後アルールも触れられるようになるといいですね。そういえばアルールは誰に対しても対応のしかた、変えないですね。裏表のないいい子です。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

七五三、神社が忙しくなる時期。というので、壱与も巫女の装束着せられて手伝いに駆り出されることとなるのですが、いや、さすがに祭神だけあって自ら働かされるのに御冠ではあるものの、桜子相手となるとそうそう逆らうわけにもいかず、でも似合ってるからいいじゃないですか、というのも変な話で、いやほんと、お参りにきてくれた子たちともよく馴染んで、いい感じのコミュニケーションできていたではありませんか。壱与はなんだかんだでよく働くいい神様ですね。

そしてもうひとりの神様、阿古町ですよ。勝手にこさえた分霊所から降臨。しかも酒にしこたま酔って、えらい面倒な状態だっていうんですが、その阿古町がやらかしてしまうの、あれまあ、今回は阿古町様がわからせられる番みたいですね!?

しかもそのやらかしというのが、よくいえばサービス? お参りの子供たちの願いを雑に聞いてくれたおかげで、子たちがヒーローに変身! 必殺技を放ちまくるというのですから、神社もまあ大変です。

これ、どれくらい神社に損害出したんでしょう。どうも弁済するまでタダ働きさせられるとのことで、でもまあその間は壱与の側にいられるんですから、阿古町にしてもそこまで損というわけでもなかったのでは? いや、ほんと、なんなら得といってもよかったのかもですよ?

2023年11月19日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年1月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

猫大好きさきなさん。でも猫からはあんまり好かれてない? お家で飼ってる猫、王様はちあきが大好きで、ちあきの家に入り込んではちあきにべったりしてる。自分と一緒にいても、ちあきがやってきたらすぐさまそっちにいっちゃって、さきな、フラれちゃった! もうショックだっていうんですね。

王様の気分に左右されまくるさきなの感情。王様は私よりもちあきが好き。もしかしたらくるみにも負けてるかも。からの、しゆきにこごめに負けたりしたら本当にどうしよう。いやもう、ここまで感情あらわにしてるさきなというのも珍しいんじゃないでしょうか。

このなかなか思いの通じない。かといって嫌われてるわけでもない。顔の上で休んだりしてる写真見せられてね、ほんと、相思相愛っぽいけどそうは見せないところ。似ているふたり、ひとりと一匹だっとというほのぼのでした。

『アイドルビーバック!』

曲の振り付けが決まって、だんだんかたちになっていくアイビバ(仮)のふたり。しかしトモコはここらで離脱します。本命企業の最終面接がある。しかも悪いことに、本番のステージがバッティング。就職に懸けているからもう一緒に活動できないという別れの情景描かれて、ということは、これ、いずれはトモコ様もアイビバ(仮)に合流するだろうから、つまりは面接で選に漏れちゃうさだめってことなの!?

いや、そうだったらここまで感情揺さぶる展開になりませんでした。トモコの選択、トモコの思いのほとばしりがラストにガツンと投下されて、ああ、これはきますよね。本当、私もとっくに血迷ってた。その言葉の向こうにある、彼女のこれまで見せなかった気持ちの一瞬にして沸き立つ様が、観客席から届く歓声に呼び起こされるようで、これは本当に直撃コース。たまらないものありました。

ステージの準備は終わった。メンバーも揃った。そして次回にステージシーン? なにが描かれるのか、どのように描かれるのか。なにがどうなろうと、相当に持っていかれること間違いないな。今から予感して、覚悟決めておきたい。そんな展開になっています。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

動画の再生数が伸びない。ひぐれの悩みにたからがアドバイス。顔出ししたらいいのにといわれても、恥ずかしくてできないというひぐれ。なかなか思うようには回らないんですが、それでもひぐれには夢がある。その夢というの、フィールドワーカーひぐれの面目躍如、町の秘密、知られていない歴史や別の顔を広く知ってもらえる、動画図鑑を作りたい。

ああ、夢がありますね。まず好きが最初にきている。こうした姿勢、すごく好感持てて、魅力的だと思います。

さて、そのためにはひぐれに町の魅力を語ってもらいましょう。でもカメラがあると言葉が出てこないのか! なかなかに前途多難。でもカメラがないとすらすら次々解説が出てくる。今回は東京新富町。首都高速道路都心環状線のいわく由来について、語り出したらとまらない! 出てきた知識が次の知識への興味を誘って、こうした歴史いわくの引き出し。ああ、こうしていろいろ知らされると、普通の景色もきっと色を違えてくることでしょう。

というか、使われてない未成道がそのまま残ってるの!? なんかすごいな。巨大トマソンじゃん。こういうの知らされると、ちょっと実際に見てみたい! そんな気持ちにもなってしまいますよ。

今回の見どころは、たからによるすかいとマリンのモノマネ? けれどそれが功を奏して、ひぐれに解説のヒントを与えてくれた。ここからの撮影は顔出しオーケー? 実際、最初の緊張していたひぐれと違って、生き生きとしたその様子。ああこれは、ひぐれウォークちゃんねるの新たな一ページが開かれた、そんな感じがさせられて、今後の活躍発展に期待してしまいますね!

2023年11月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年1月号、昨日の続きです。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

こむぎとまい、仲よし姉妹ですね。身体の節々が痛いと妹に泣きつくこむぎ。申し訳ないんだけど、めちゃくちゃ可愛いな! からの、インフルエンザ発覚。合法的に引きこもれると喜ぶこむぎなんですけど、それでもバイトにはいこうとするのか! 怖るべきバイトテロ! いや、バイトテロじゃないか。ともかく、とめても聞かない姉を制止すべく、妹が身を張ります! まさかの代役、姉のふりしてバイトにいくっていうんです。

それはそれとして、インフルの姉にえらいこと接近されてますけど、まいちゃん、感染しないよね?

しかしこれ、なにがすごいって、こむぎのふりしたまい、まるでバレないのね! 零はそれでいいのん? どっかおかしいとか思わなかったの? 零とこむぎ、わりと近しい関係だと思ってるんだけど!?

からの、有能まいちゃん。マニュアル見て、ポテトも作れます! 接客も丁寧! 柔軟に対応もできて、って、こむぎはバーガーづくり以外はポンコツか! いや、ポンコツだったな。こんなにポンコツスタッフ抱えてるこの店、結構大変だよな。

しかし、こんなにこむぎと違うのに、ころもが指摘するまでまるでバレなかったんね。ここのスタッフ、ほんとにポンコツ揃いで、でもそれでもなんかアットホームな雰囲気あるの、いいと思います。いつかはこのメンバーに有能まいちゃんも加わったりする日がきたりするんでしょうか。もしそんな日がくるなら、見てみたいなって思いましたよ。

『ぼっち・ざ・ろっく!』

すげえ、後藤ひとり、ちゃんと修学旅行にいくんだ! 別に強制イベントじゃないから、理由つけたらいかずにすませられるんやで? その間、補習だったりするけど。

さて後藤ひとりたちが京都にきます! おおおお、興奮するなあ。めちゃくちゃな過密スケジュールを組む喜多ちゃん。うん、うちの姉っぽい。無理なスケジュール強行させられる。実際、京都駅から金閣寺いって銀閣寺に寄って最後に清水寺とかいってますけど、ものすごい距離! でも、なんといったらいいか、こうやって(おおきなくくりで)地元がクローズアップされるとあがりますよね。ほんと、それぞれの場所でのひとりの反応もまた楽しめるもので、いや、別に新選組コスプレはありなんじゃないの!?

からのひとりでギター弾いてたら海外客に大受けする後藤。ほんと、この子はなにか持っとるんでしょうか。こんなことで人気になろうとは思いもしない展開で、これ、後々結束バンドメンバーがSNSにあがった写真見つけたりしちゃうパターンなんでしょうか。この後日談、あるなら見たいやつです。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

再就職先の見つからない宵つくし。彼女にとっての救いというか支えというかは、同居しているユーリ。しかしある日帰宅すると、家にユーリの姿がなく、もしかしたら出ていったのだろうか……。納得する理由を並べてみるも、どうしても受け入れられない想像に、家を飛び出しそうになるつくし。と、そこに帰宅したユーリ。ああ、ほっとした展開。逆にこのくだりの描写が、つくしにとってのユーリの大切さ、より色濃く描き出していましたね。

ユーリが家を空けていた理由、なくしたピアスを探していたというんですね。探しても見つからない。組織にいた頃からつけていたというものですが、もうなくてもいいかも、もう必要じゃないかも、なにか納得しつつあるユーリ。これは、今のつくしとの生活に満たされる気持ちがあるからこその感情なのかも知れないって思わされました。

さて、つくしとユーリの関係の深まりが描かれ、またふたりのこれまでとこれからを繋ぐような一区切りと感じさせてくれた今回のエピソード。というのも、ラストに姿を見せたふたりの人物。なにかが変わる? 向こうからなにか災いがやってくる!? 不安にもさせられるのですが、そのできごとにまたなにか変わり深まる関係もあるのだろうと思うと、不安にばかり思うのもおかしいかもなと思えて、いやそれでもやっぱりこのふたりには穏やかな暮らしが続いてほしい、そう思う気持ちも強いのです。

2023年11月17日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年1月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。コインランドリーでくつろぐリョウと虹夏。虹夏はドラム式洗濯機から出てきたところ!? って、違うか。ただ腰掛けてるだけですね。ふたり、なんか普段はしそうにない、そんな雰囲気感じさせているんですが、これ、それこそ音楽誌かなんかのアーティスト写真ぽかったりするのかも知れませんね。とりわけ虹夏がいつにない魅力感じさせてくれていると思います。

今月は新規ゲストが2本です。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

逆異世界転生!? 異世界にて追放処分を受けた公爵令嬢が流れついたのは見知らぬ国、日本。これ、もともと追放は異世界に放り出す処分なのか、それともたまたま日本に繋がっちゃっただけなのか、どちらなのか微妙に謎ですね。

かくして日本へとやってきた追放令嬢アーシャですが、親切な野菜農家の子、宮前そだちに拾われて、しかも異世界から追放されたという身の上をすんなり飲み込んでもらえて、こいつは話がはやいや! 慣れないながらも、苦手な野菜の収穫を手伝うこととなってしまったのでした。

しかし、この漫画、なかなかパターンどおりにはいかなくて、このへん、じっくり時間をかけていくのでしょうか。トマトを収穫するアーシャですが、とにかく野菜が嫌い。でも、自分で収穫したトマトはおいしいでしょう? というパターンなのかと期待しながら読んでいたら、野菜は全てが等しくマズそうというアーシャの言は揺らぐことなく、収穫したてのトマト、一口食べた時の顔! おおよそ令嬢が見せていい顔じゃございませんことよ!?

他に身を寄せる場所もないアーシャです。とりあえず宮前家にて技能実習生としての身分を得ることとなりました? なんだか闇を感じさせるセリフまわしも気になりますが、アーシャが無事この境遇に馴染めるか。それが第一のハードルになりそうですね。

『きゅーぱん』

カフェの店主は吸血鬼。人間と仲よくしたいからと、吸血の衝動を抑えに抑えまくっている、これは吸血鬼としては変わり種? ともあれ、募集していたバイトがひとりやってきて、あまりに可愛いからと即採用を決めたのですが、このバイトの子、くるみがちょいと変わり者なのですね。

吸血鬼ルエのひとりごとを聞いて、その正体を知ってしまったくるみ。それで警戒するかと思えばまるで逆。血を吸って欲しいと迫るというんですね。人と対等に仲よくしたいからと、血を吸いたくないルエ。仲よくなりたいから吸血されたい、あっけらかんとしたくるみ。このそれぞれの思惑の違い。むしろ吸血鬼が押されているというこの逆パターンに可能性を感じます。

しかしそれにしてもくるみの押しの強さ。相手の都合とかまるで考えずにぐいぐいいくの、考えすぎる性格っぽいルエにとってはまさに天敵という感じでしたね。

2023年11月16日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年11月15日水曜日

フィギュアライズスタンダード 機動戦士ガンダム 水星の魔女 ミオリネ・レンブラン

  最近はやりの美少女プラモ、略して美プラ。私も気になっておりまして、カオプリ赤ずきんなど買ってしまっているわけですが、どうせなら美しく作りたい! 合わせ目消しどうしよう。ゲート処理もどうしよう。塗装は部分塗装に留めたいなあ、などなどいろいろ考えているうちに積んでしまっているわけなのですが、まずは作りやすさで定評のあるバンダイのプラモデルで様子を見よう! タイガース優勝セールで安くなっていたミオリネ、スレッタを購入したのでありました。

箱開けてみてびっくりした! なにこれ!? 袖がもうできあがっとる!

いえね、袖や足、当然に前後、左右の貼り合わせ構造だと思っていたんですよ。ところが最初から筒になってランナーについている。マ、マジか。最近のプラモデル、ものすごいな。スライド金型ってやつか。いや、もう、ほんとものすごい。ものすごすぎてリハーサルになりませんでした。

これ、普通にきれいに切り出して、普通にパチ組みするだけで充分なデキになりますよね? ほんと、ものすごい。やるとしたらシールの部分をちょこちょこ塗装してみるとか、それくらいで充分なデキになりそう。もう、本当にすごい。最近のプラモデル、すごすぎる。ものの知らなさ。時代に置いていかれている様、すさまじく、ええ、本当に驚かされっぱなしです。

塗装は正直ガンダムマーカーでいいと思ってる。ぴったりの色はないだろうから、適当に混色してそれっぽい色にしてやるといいんでしょう。とりあえず手持ちのガンダムマーカーをざっと確認してみようと思います。

2023年11月14日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年11月13日月曜日

『まんがタイムきらら』2023年12月号

 『まんがタイムきらら』2023年12月号、昨日の続きです。

『それでは、ステキなセッションを。』

おお、次回で最終回なのですか。ストイックにストイックを重ねるような鴫野のスタンス。はたしてその背景にはなにがあったのかが掘り下げられていった今回。そこに関係していたのがロノ。かつて頼りなかった鴫野にアイテムを渡して、その実力を引き出した。けれどその時に、アイテムの力だって説明していなかったのが裏目に出たというのですね。

アイテムによる一時的な能力の引き上げに頼らず、自分自身の力でトップになる。それが彼女のストイックの根本にある理由。ある意味、意地なのかも知れない。そのせいで、音楽を、歌を楽しむことがなくなって、ずっと苦しみの中、活動を続けている。

そんな鴫野を助けてやって欲しいと、是沢たちに期待をしている元トキオンのメンバーたち。是沢を中心とする3人は、鴫野のオーダー、楽譜通りを破り、また異なる境地を見せるのか、あるいは……。

次回、最終回にしてライブシーン。はたしてどんなスペクタクルが待っているのでしょうね。

My Private D☆V

『星屑テレパス』の大熊らすこです。

D☆Vポイントは「はんぶんこ」の文字を中心にして描かれた、女子ふたりの時の歩み。雨の日に差し出された傘にはじまり、夏の日のアイスはんぶんこ。そしてラストには、大人になったふたりの指輪にはんぶんこされたハートのマーク。

ああ、これはすなわちそういうふたりの恋愛の物語ということでしょうか。ということは、『星屑テレパス』でも期待していいんですか!? いろめきたってしまうわけですが、それはさておいても、ひとつのキーワードを軸に描かれるストーリー感じさせるイラスト。これはとてもいいと思えるものでありました。

成長と、それにともなう気持ちの成熟。表情を通してうかがい知る、パートナーに向けられた思いの深さ。その描写がまた素敵だと思わされたのでした。

2023年11月12日日曜日

『まんがタイムきらら』2023年12月号

 『まんがタイムきらら』2023年12月号、昨日の続きです。

『きみはあくまでも。』

ヴェネルを人質にとったサラロット。エクールカと対峙するにあたりこのような行動をとったのは、エクールカを揺さぶりたい一心であったのか。そしてその真意はいかなるものか。あくまでも執行者としての責務によるものか、あるいはマーシャにひかれる自分自身をも否定しようとするがためなのか。サラロットにとっても、このエクールカとの対話は自分の存在意義にかかる重要なものであるようなのですね。

悪夢を見せられたヴェネルを救うエクールカ。しかしエクールカはそれでいいのでしょうか。サラロットがいうように、人に恐れられなくなった悪魔はいずれ消滅かそれより酷い末路を迎えるようになる。その覚悟を持って、ヴェネルを救い、彼をこれからも比護しようという。そこまでのエクールカの思いの源泉、それはいったいなんなのか本当に気になるところです。

そしてラスト、まさかのエクールカ巨大化!? ええええ、なにこれ!? どうなるのん!? ほんと、思いもしない展開に、ヴェネルのみならず私も大混乱です。

『ほぐして、癒衣さん。』

本格的に癒衣と暮らすことになった夏鈴。とりあえずは最低限の身の回り品を移動させ、というのですが、その中に気になる物品が。座布団? いや、枕だそう。ぺらっぺらの布。これで大丈夫なのかという癒衣が、夏鈴にすすめられるがままに試してみたら、ああ、やっぱりあかんかったですか。ほんと、これが夏鈴の頑固な肩こりの原因なのではと思いいたるのですね。

ふたりで安眠グッズ、枕を買いにいくことになるんですね。夏鈴は枕、癒衣は抱き枕。ちょっと意味深ですね、癒衣さん。そして夏鈴、店員に勧められるままに試してみた枕ですよ。違いを実感。そして癒衣も同じひとつ枕を添い寝して試すことになるんですが、ひとりドギマギしてたら、夏鈴、速攻で寝とる! よっぽど心地いい寝具だったのでしょうね!

これがきっかけで夏鈴の睡眠の質、向上したらいいですね! からのくじ引きで当てた枕カバー。いや、こんなのくじの景品にしちゃ駄目では!? その真意に気づかぬ夏鈴。意外やといっていいのか、そういう方面に疎い模様。癒衣ひとり、その意味するところに想像膨らませたか、軽く赤面しています。

『おねロリキャバクラ』

凛と楓の関係はちょっと特別? 楓がお店にいったところ、ハロウィンの飾りつけがお出迎え。キャストの皆も仮装をしていて、今日がハロウィンということを失念していた楓は、凛からちょっとしかられちゃうんですね。

そこからのノエルのサポート。ハロウィンを忘れてた、お菓子を用意していない、というお客さんのためにと、お菓子を提供している。その時に、凛が特別に好きなお菓子、食べたいといっていたお菓子を教えてくれたりね、そうして世話を焼いてくれたの、いやもうありがたい限りですよね。

その真意、後ほどわかります。凛の楓に対する態度がちょっと違う。それを観察して楽しむ気だった!? 楓が凛にお菓子をプレゼント。でもトリック・オア・トリートの前だったからと、イタズラもついてきて、そのちょっとしたいちゃいちゃの様子、遠くから眺めてにやにやしている!

その様子をもって、やっぱり楓のこと特別だよねと聞いてみたノエル。特別とかじゃないよという答をもらうも、やっぱり察するものがある。ええ、その言葉にされない思いのほど。そのニュアンスにこそ、ノエルをにやにやさせるに足るものがあるのですね。

2023年11月11日土曜日

『まんがタイムきらら』2023年12月号

 『まんがタイムきらら』2023年12月号、昨日の続きです。

『妄想アカデミズム』

同日試験に臨んだ未春。しかし英語の時間に妄想にふけってしまい、点数とれずに終了! かくして偏差値41の結果を叩き出してしまうことに……。これ、英語を省いて残る科目だけで偏差値出したらどれくらいいくんだろう。いや、さすがに未春も落ち込んじゃってるんですが、世界史と国語は平均くらいとれてる。数学も勉強してた単元は結構できてる。決して目がないわけじゃない。勉強したことは身についてる。皆の言葉で、少し持ち直すんですね。

そして問題は莉子。本人の学力、成績、テストの結果はなにも問題ないのだけど、未春が自分を追ってきていることに思い悩んでいる。未春に負担を与えてるんじゃないか。またふと耳にした言葉、高校時代を勉強だけで終わらせるなんて嫌だという声になお迷いを見せて、いやいや、それで自分は落ちようなんて思わないでくださいよ!? それ、未春も悲しんじゃいますよ!?

試験帰りに未春の家に寄った莉子。未春に部屋に通されて、未春を待つ間も悩みは深くなるばかり。そんな莉子が見つけた、未春の同日試験の結果。はたしてその内容を目にしてしまうのか。

本当、今はそうしていろいろ思い悩まないで! そう思わないではおられないハラハラが連続します。

『しあわせ鳥見んぐ』

扉の翼、めちゃくちゃ可愛いなあ! ベタだけど、こういうの大好きですよ。

さて、今回は番外編です。大恐竜展にいきました。入り口に展示されている獣脚類の復元標本相手にテンションMAXのすずが食ベラレチャウヨー! と大騒ぎ。ほんと、なんでも楽しめる子ですよね。

今回のトピックは、鳥は恐竜の子孫。どうもピンとこないすずを連れて、オーストリッチ展示園。ダチョウを展示する施設にいってみるんですが、おお、これも鳥見か! ただいつものバードウォッチングとは随分趣向が違いますよね。どちらかというと牧場見学に近い。

飛べない鳥。世界最大の鳥。そのたくましい足など見れば、恐竜の子孫というのもうなづける。なんて、話をしていたら、向こうからのしのしやってきて、踊りを見せてくれるというんですね!

しかしね、ダチョウって結構怖いですよ!? 昔、今は亡き宝塚ファミリーランドにてダチョウを見ようとしたらですよ、向こうからのっしのっしとやってきて、思わず後退りしちゃいましたからね! ええ、結構な迫力。恐竜の子孫というのもうなづけます。

ダチョウを身近に感じたすずさんが、ダチョウに応えて翼と一緒に踊ります。これがなんというか、可愛くて、けれどなんだか馬鹿馬鹿しくってちょっと変! とか思ったら、それがまさかの落ちになるとか! ええ、ほんと、すずさん、可愛い人だと思います。

『かみねぐしまい』

誰かの願いを叶えてはやく天界に帰りたい。そんな神様の思いを受けて、はやくお家に帰してあげよう、願いごとをさっさと決めたいというツギノは本当にいい子ですね。そしてツギの申し出を受けて、なんだかんだで一緒に考えたまえなもいい子。ふたり、いがみあっていますけど、こうやって方向性定まるとちゃんと結果出しますよね。

かくしてひねり出されたのが風呂掃除。神様に水着を着せて風呂掃除を依頼するのですが、見事掃除を完遂! けれどそれでも帰れる気配がない。ああ、なにかしら大きな願いじゃないと駄目なのか!?

からの、神様がふたりの母の願いを知ってることをぽろっとしゃべっちゃって、思いあたることがあるっぽいツギノ!? なにもわからなくて悔しいまえな。それで今度は神様から母の願いを聞き出そうという流れになるの!?

ほんと、しばらくは自分の願いを叶えるため神様をちやほやする、ちやほやレースが続くものだと思っていたのが、まったく違った方向に次々転換していくところ、すごいですよね。毎回、そんな方向に!? こんな展開が!? って驚かされてるように思います。ええ、次なるまえなの魂胆の行方も、また楽しみでありますよ。

2023年11月10日金曜日

『まんがタイムきらら』2023年12月号

 『まんがタイムきらら』2023年12月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

海果の妹、穂波視点から描かれる姉との思い出話。引っ込み思案で苦手が沢山ある海果のことをよく理解して、そしてその上で無理に人と話さなければつらい思いをしないでいいのに。

こうした発想の出てくるところからして、理解しているけれどその気持ちまではわかっていない。姉と妹の考え方の違いというのが見えてくるのですね。

しっかり者の穂波。姉と話す時も、どうすれば話してくれるか、ようくわかっていて、その結果か落ち着いて口数少なくもしっかりコミュニケーションとれるようになった。いや、これは海果のことを見てきたこともあるかもだろうけど、穂波の特質あってなんだと思う。

感情に突き動かされる海果と違い、理性的にふるまう穂波。姉のことで、あるいはそんな穂波の姿勢が面白くないのか、からかってくる男子のことも完全に無視。割り切っているのか、そう思ったら、ああ、やっぱり姉妹といってもいいのか、姉のこととなると感情が高ぶる。と思ったら、それ以上に感情を高ぶらせてきたお姉ちゃんですよ!

穂波をいじめるな! いつも内気な海果が、この時ばかりは感情を爆発させて、妹を守ろうと必死に前に出て、ああ、ここぞという時にはこうして自分の殻を破って守ってくれる。こんな姉だと知ってるからこそ、穂波は海果のこと大好きなのかも知れませんね。

そして少し大きくなった今の海果と穂波の会話。穂波の割り切りは今もなお健在だけれど、それは自分の意見とその領分をわきまえて、その上で姉を応援している。そんな関係もまた素敵な姉妹であったと思いました。

『けいおん!Shuffle』

ん? 蘭花とリサ、ベストがお揃い? と思ったら、ちょっとずつ違ってるね。でもペア意識したようなこの私服。可愛いですよね。仲のよさ、感じさせてくれます。

さて、蘭花がピンチなんですよ。宿題が終わってないっていうんですけど、蘭花にしては珍しい、リサがそんな感想もらしたら、紫にいわれた歌詞のフレーズ集めるアレね! 先輩のこととなると思いがたくさんありすぎて一言で表せない。そういう時の蘭花の様子、方言が出てね、この子の本音に触れた、そんな感触あってよかったんですね。

と思ったら、すぐに出たというリサのこと。ちょっと複雑? リサさん。でもあれこれいいあってるうちに、親友だっていってもらえて、よかったね、リサさん。いやほんと、こうして素直に気持ちを口にしてくれる蘭花だからこそ、難しい宿題にもつきあおうって気になるんでしょうね。実に可愛いふたりでした。

そして最後に、歌詞の断片披露! いや、誰が書いたかわからないように部外の第三者に書き写してもらうってなったのですが、まさか花凛さん、読み上げます!? ほんと、最後の最後まで可愛い蘭花でした。

『スロウスタート』

志温が拾ったカメラ。落とし主が現れなかったとのことで志温のものになったのですが、ということは中の写真、見られちゃう!? 実際、こういうことってあるものなんでしょうか。ともあれSDを抜き、大会のパソコンで写真を見ようという話に。どんなの出てくるかな。ホラーかサスペンスかエッチなのかと、それぞれ盛り上がるんですけど、めちゃくちゃ不安になってる花名のいーっていう口、可愛いですよね。

そして出てきた写真。ああ、ほのぼのお子様写真だ。小さな子を写した写真。七五三? お正月? たまてのいうイベントスチルがたくさん記録されていて、これをなくしたご家族はさぞやがっかりなさっていることでしょう。なんとかして探してあげたい、と、周の知識に頼ることになるんですね。

って、すごいな周さん。小さい、可愛い女の子が好き! それはいいんだけど、実際に写真を見せたら名前どころか年齢まで即答! 住所までわかるといわれてビビる花名に冠! でもちゃんと本来の持ち主のもとに戻ったカメラと写真。お礼をいってくれる女の子、ののはちゃんも愛らしく、途中若干ヤバい雰囲気ただよわせたものの、ふんわりほのぼの、いいお話に終わってよかったです。

2023年11月9日木曜日

『まんがタイムきらら』2023年12月号

 『まんがタイムきらら』2023年12月号、発売されました。表紙は『星屑テレパス』。そして独立創刊20周年の文字ですよ。もうそんなにたつのですねえ。心底驚いてしまうわけですが、だって、ついこないだってのはいいすぎにしても、そんなに昔のことだなんて思ってもいない。時のたつのははやいものです。そのめでたさを祝って、『星屑テレパス』の面々もドレスアップして乾杯ですよ。って、瞬! 君、驚きのエレガンスだな! 皆それぞれに着飾って、ああ海果も素敵な衣装にいい笑顔。本当に魅力的な情景。いい表紙です。

今月は新連載が3本です。

『ほうかごバスケット』

これとなにかに打ち込むこともなく、ひとりそそくさと帰路につく吉野けい。自らを不燃物という彼女は、きっと皆の足を引っぱってしまうとなにに対しても消極的で、しかしここに彼女が打ち込めるなにかを見つけた、そんな瞬間が描かれるのでした。

学校からの帰り、違う道を開拓してみたら見事迷子になってしまった。そんな彼女が出会ったのが、ひとりバスケをする女の子、つばさ。駅に出る道を教えてほしいと頼んだら、その代わりにとバスケにつきあってくれるよう交換条件を出され、シュートの練習をすることに。

しかし、けい、バスケットボールははじめてなのかな? ボールは届けどゴールに入る兆しも見せず、才能がないと思いながらも、一本くらいは決めたかったのか。つばさから、ここまでにしようといわれても、なお続きをと思ったけいの心のうち。不燃物だったはずが、思わず熱くなるものあったのかも知れません。

改めてシュートのコツを説明するつばさが見せた、お手本のシュート。その軌跡が描くアーチ。それがけいにつばさの好きを伝えることができたのか。見事つばさに魅入られたけいが、一歩を踏み出す、その瞬間がきたというのですね。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

好きなゲームを楽しむために、学校をサボってしまった笹木乃々。はじめての試みに無闇に不安になっているところを見るに、基本まじめで、そして小心者であるようですよ。

しかしいったいなにがどうしたものか、まさかの乃々が異世界に召喚されてしまうこととなった。しかもなんの因果か魔王として! 目覚めれば、敵対する軍勢との戦闘の真っ最中。召喚主ヴィンになんとかするよう求められるも、乃々はいまだ混乱の中。しかしそれでも、敵を退けるのに成功するのですね。

魔王としての実力はばっちり。けれどここで問題が。敵陣を率いる姫が、ゲームに出てくる乃々の推しキャラ、シェルにそっくり! 夢がかなった! なんとかお近づきになりたいと思うも、姫からすれば乃々は敵対勢力の頭領。ふたりは仲良くできない運命なのか。

しかも悪いことにこの世界にはゲーム機がないため、せっかく買ったゲームで遊ぶこともままならない。あっちも駄目、こっちも無理と、まるで思うようにいかない乃々。この子、この世界をいかにして生き抜いていくというのでしょうね。

『ばくちぬぎ!』

のっけから事件性感じさせるんですが!? 朝起きると、妹が全裸で倒れていた。って、いったいなにごとか。玄関ですよね? しかし、妹の身になにがあったのか。慌てて兄が問うてみれば、脱衣ギャンブルなる謎ワード。

なんと、学校に賭博部なる部活があって、女性同士で脱衣ギャンブルなるものに興じているという。ただ今回に関しては部活ではなく、学校からの帰り道、突然現れた黒フードに持ち掛けられた勝負の結果だという。って、それ不審者だよね? 警察に通報すべき案件だと思うんだけど!?

勝負の結果、勝負下着を奪われてしまった。それを兄に取り戻してもらいたい。しかし犯人は美少女しか狙わないというもっぱらの噂。かくして兄を美少女に仕立てて、犯人に襲わせようというのですが、妹、わりとこっ酷いこと考えるよね!

兄は妹のペースにのせられ、女性の姿のまま学校にきてしまうのですが、この格好じゃ授業にも出られない。それで賭博部部室に身を隠すも、そこに現れたのは妹から話を聞かされた賭博部部員。脱衣ギャンブルで私に勝てれば入部を認める! といわれ、しかしこれ、兄貴としては負けるに負けられない困った状況ですよね。

負ければ男であることがバレてしまう。かといって勝てば望みもしない賭博部に入部させられてしまう。はたしてどちらに転ぶのか。兄はギャンブルに特別な才能ありという。天賦の運が火を吹くのか。次回、乞うご期待でありますね。