『スポチャン!』
大学生の大会を見学にいくももです。誘われたのはレイなんですけど、自分より弱い人たち見ても……、なんて失礼な理由でももに譲ったのですね。運営事務局には自分から伝えておくから、といって思いっきり忘れたのが朝比奈レイ。おかげでももはレイと勘違いされちゃって、でもお互いに勘違いに気づかないまま交流は進行する。
ああ、この喜劇よ。でもそのすれ違いがあったとしても、充分実力を発揮してみせたももは見事でした。いや、これもしレイだったら返り討ちだったのかな!?
しかし大学生の選手たちも個性的でしたね。もももいうように、変な人多いかも。いや、君も充分その権利ありますよ? 絶壁、いやさ鉄壁の騎士にバキバキラリ。このきらりさん、長槍を使って高速で突きを繰り出してくる、まさにフィジカルあっての強さを見せつけて、おお、あの回避に定評のあるももでも避けきれなかったのか! いくらももが強くなってきているとはいえ、上には上がしっかりばっちりいるのですね。
きらりのフィジカルアドバイスを受けて筋トレに開眼したももです。アメリアのブートキャンプに入団することになったのですが、あかんがね、あかりで1分、ももで5分。脱落までがはやすぎる! これはアメリアがよほど身体能力にすぐれているのか、あるいはあかり、ももが劣るのか。とりあえずスポチャンだってスポーツなんだから、基礎体力つけたほうがよさそうですね。
『魔法柴犬★はなまる』
必殺技を開発したら、さっそくそれを使ってみたくなるってのが人情ってもの。これって刃物を持ったら切りたく、銃を持ったら撃ちたくなる心理!? 危ない! でもこの漫画はほのぼの魔法少女もの。そんな危険なシチュエーションになどなりますまい。
と思ったら、なんと緊縛からの脅し!? 予想外の展開がやってきちゃいましたよ。
戦う相手はニャンダーズ新幹部のアイビーさん。スタイリッシュなお姉さん、と思ったら、わりとやられキャラ? 一方的にはなまるの攻撃受けて、衣装破壊が進んでいく。さらには自分の出した綱でもって自分自身がからめとられて、冒頭の緊縛ははなまるじゃなく自分でやらかしたというんですか!
なんともお騒がせお姉さんなんですね。
しかし、一番のお騒がせは愛莉でしょう。この子には美意識がある。望む戦いのかたち、望むシチュエーションがある。アイビーは愛莉の美意識にまったくもってそぐわない。いわば水と油の戦闘に、勝ってもなんだか不完全燃焼。やりたかったことが満足に達成できない、苦い勝利となっちゃった。ああ、こだわりが強いといろいろ大変です。
『ななどなどなど』
小町ちゃんがいうのです。高山萌、脈なし! ああーっ! なんて悲しいのでしょう。気持ちと気持ちが寄り添って、萌とるるに友情を超えた感情が芽生えたりはしないというのですか! がっかりだっ! じゃあ、失意の萌を小町ちゃんがなぐさめて、そして……、みたいな展開もないだろうなあ。
と、四方八方塞がりの萌の恋路なのですが、それでもこれまでの関係までなくしてしまうのは嫌すぎる。ここでふたりの間に立って、なかだちしようというのが小町ちゃんなんですね。ああ、小町ちゃん、がんばってます。これまでの、自分ひとりが駄目を背負っているような、そんな子ではもうないのです。友達が大変なときには、手をさしのべ助けるのも厭わない。小町が素直にいうように、友人間の不和が気まずいから、自分のためにもはやく元に戻ってほしいのでしょうけど、でもそれ結局は自分のためだけじゃありませんよ。ええ、小町ちゃん、がんばりました。
小町にせよななどにせよ、一種空気を読まないところがある。エゴイスティックな振る舞いが義務づけられてると小町はいいますが、でもこれ、大切なことだと思う。ここぞというときに気を使って、配慮して、手を打てないでは意味がない。だからこうして自分のためといいながら、友達のために打って出た小町の姿は素敵でした。ええ、この子、成長しているんです。
るるを支えるのは小町だけじゃない。新たなクラスで仲良くなったみちゅもるるの背を押すこととなって、そしてるるの思いは高山萌の心の姿に届く。これまでずっとわからなかった萌の本心、そのいつわりないところに触れて、ようやくるるは動くことができた。これまでとは違うるると萌の関係が今はじまろうとしている。ええ、ふたりにとっていい関係のはじまりとなればいい。そう本心から思います。
『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』
アーシャ様にクロエ、ミーラの3人、日本の旅館初体験でありますよ。アーシャいわく、自分の実家より小さい。そんなアーシャが堪能する畳。ああ、この子、すっかり日本に順応してますね。
温泉旅館でそれぞれの性格がはっきりするの面白い。クロエ、ほんとに待てない子なんですね! さっそく温泉にはいりたい。宿に到着即ですの!? せめてお茶にお着き菓子で一息ついてからゆっくり入浴しましょうよ。とミーラがいっても、五分しか待てないの!? ほんとにせっかち。アーシャにミーラ、ふたりを同時にあきれさせたのは実におもしろかったです。
いつもは畑で労働にいそしむこの子たちが、仕事をはなれて打ち解けた時間を過ごしているの、見ているだけでほのぼのでした。技能実習生には技能評価試験がある。実家で農業に触れていたミーラはともかく、アーシャの自信はどこまで信じたらいいのかな? そして危機意識がはたらくクロエ。こうしたやりとりもよかったですよ。
部屋での様子もいい。夕食を楽しみにしているアーシャもかわいい。でも野菜はやっぱり駄目なのかあ。きっと、その天ぷらとかおいしいと思うよ? でも食べられないのはしかたないなあ。とはいえ、野菜を作っているアーシャ。少しずつでも野菜を口にするところ。やっぱりちょっとずつでも変わっていっているんですね。
そして最後に日本の文化、お土産についてのアーシャ様のお言葉です。クソみたいな文化ですわね…。うわ、ヤバい! 思わず共感しちゃった! 自分もわりと追放される系のポジションかもしれません。