2016年12月6日火曜日

『まんがタウン』2017年1月号

『まんがタウン』2017年1月号、昨日の続きです。

『2年2組のスタジアムガール』。今回はビジター戦。埼玉ジェネシスの本拠地、埼玉ドームに赴いての応援だっていうんですが、これ、交流戦。そうか、パ・リーグ、強いのか。あのスズのポジティブなんかネガティブなんかわからん発言面白く、そしてジェネシスのチア、羽生さんとの会話もめちゃくちゃ面白い。1位以外最下位と変わらない、その不遜な発言、スズたちがさっぱりわかってなくて、むしろはげましてしまう。しかも羽生さん、その雰囲気に飲み込まれて、なんかしょんぼりしちゃってるのおかしくって、これ、スズの雰囲気なのか!? 羽生のコンプレックスもさらっと癒して、ええ、このふたり、相性よさそうですよ。今回は試合のもろもろよりも、チアの交流の方がメインでしたね。しかもムーンナイツ逆転勝ち。ええ、スズたちの興奮、あのマイペースっぷり、実によかったです。

『新婚のいろはさん』、いい夫婦っぷり、見せつけてくれますよね。夜のコンビニにいきます。見るからに眠そうないろはさんが一緒にいくとアピール。けど、なかなか出てこないのね、始が確認しにいったら、布団に入って寝てたっていう、これ、ほんと、いくつもりあったのかい、君!? ですよね。ふたりの雰囲気、新婚だからか、まだ恋の期間が続いているからか、ほのぼのとして、甘い。そのはしばしに差し込まれるコミカルなやりとりね、徒歩が運動扱いとか、負ける意外と強いとか、これもまた甘く、そして面白い。いい雰囲気をかもしだしておりますなあ。手を繋いでぎくしゃく、腕を組んでもぎくしゃく。まだまだこうした距離が自然じゃないふたりの、だんだん夫婦になっていく、そうしたところは見ていてとても面白そうに思いますよ。

『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』、おー、カギかけ忘れの顛末描かれて、ええ、これ、大事じゃなくてよかった。外側の鍵をかけわすれた。って、そうか、外側につけるのか。徘徊していた、それ、なにごともなくてよかったですね、そう思って、安堵して、けれど当事者としてはそれどころじゃないですよね。しかし、ほんと、よかったです。そして前回から引き続きおむつ替えの問題。ああ、今も苦手、なお苦手。さらには移乗も苦手で、といったところであわや事故! ああ、本当に大変だと思う。すんでで事故を回避して、ああ、よかった、そう思わされたところに、利用者さんのあの言葉でしょう。これは沁みるわ。ほんと、帰り道にいたらない自分を思って泣く、その気持ちもわかる。ほんとならちゃんとしないといけない立場なのに、はげまされてどうするんだ。そうした思い伝わってきて、読んでいて、つらかった。これが2年目の話。けれど、タイトル見ればまだ続けてらっしゃるんですよね。ええ、なにか転機などあったのでしょうか。ええ、ほんと、これ、目が離せない思いでいます。

『あいたま』はあいと雪乃が逢引? それでコロッケの話になるの、え、これ、合挽きからの発想か。わからん、わからんかった。まだまだ私は未熟です。ひよこさん、どうか私を厳しく罰してください……! テストの対策の話であります。そうか、あいちゃん、成績いいのか。それで雪乃に教えるっていうんですが、え? 全員巻き込むこと前提でいらした? みんなの教師セットとか用意してて、え? 教材? と思ったら、教師コスプレグッズ! なんというマニアック。素晴しい。ああ、ひよこ先生、いたらない私をきつく叱ってください……! しかし今回、面白かったの、とまちゃんですよ。あいちゃん、とまちゃんには厳しい。というか、なんでとまちゃんの順位とか知っとるの。このストーカーじみたスキル、しびれますよね。それと、とまちゃん、ガラス破るの、ちゃんと下準備してるんだ。すごいな。今回、最後にちゃんと勉強してという、その気持ちを高めた雪乃のひとこと! そして最後にコロッケをちゃんと回収する律儀さ。ああ、コロッケ食べたいですね。こうして一緒に勉強して、コロッケ食べながら帰れる、そんな友達との時間。それが素敵でした。

  • 『まんがタウン』第18巻第1号(2017年1月号)

2016年12月5日月曜日

『まんがタウン』2017年1月号

『まんがタウン』2017年1月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』、宇宙人の赤ちゃんをおぶったしんのすけがメイン。これ、今度の映画か。『クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』でありますよ。他には『野原ひろし昼メシの流儀』のカットがありまして、こちら、単行本、好調みたいですね。『ようこそ!スマイリーバーガーへ』のカットもあります。そしてシリーズ連載に新連載の告知カット、『ちこはゲーセン一番星!』に『桜田ファミリア◆ツーリスト』がございます。

『恋するヤンキーガール』は、のっけからべらぼうに可愛いアヤメちゃんですよ。うっとりと語るナギの、ナギの、親子丼。ああ、前回のあれ! で、その話聞いて、というか話してるアヤメちゃんの様子を見てだろうなあ、ナデシコが焼き餅やいちゃって、ナギに対して張り合ってね、でもそれもアヤメちゃんのことが好きなせい。ああ、アヤメちゃんの恋を応援するって決めたはずなのに。意思と気持ちは別ってことでありますなあ。今回はそんなナデシコとアヤメの様子メインに描いて、それで現れるのがナデシコのとてつもない可愛さってんだからおかしい。満面の笑顔、マスク越しでも輝くよう! 鼻血でマスクを駄目にしちゃってからは素顔でのナデシコこれでもかって描かれて、ナギもいうけどフツーの女の子。いつもはなんだかマスクにロングスカート、昔のスケバンみたいな風貌で損しちゃってるよなこの子。なんて思わせるエピソードでした。しかし、ナギ、アヤメちゃんに関するもろもろ、びしっというようになりましたね。さらにはナデシコのことばっちり元気づけて、ええ、ナデシコはそのままでいいんだ。というか、ナデシコもナギの領域に引き込んじゃってますよね。ナギくんったら、すっかりいい男になっちまったなあ。

『桜田ファミリア◆ツーリスト』、新連載です。旅行代理店をいとなんでいる桜田一家。宿がとれなくて困っている飛び込みのお客に、その要望、嗜好など、もろもろをぱっと見抜いて、ばっちりマッチするホテルと引き合わせてくれるという凄腕であるのですね。しかし、これ、旅行代理店とのことですが、感触としては観光案内所みたいかなと感じまして、店長は長男、旅行と書いてジャーニーと読ませる、いわゆるキラキラネームであるのですが、これ、なるほど、旅行マニアの親あってなのか。長女は鉄道と書いてレイルと読ませる。末の妹は地図留と書いてマップルだけど本人はちずると読んでくれと、うん、なるほど、気持ちはよくわかる。地図や鉄道のエキスパートちずる、というのですが、え、じゃあ鉄道姉さんは? 飲み&きれいどころ&イケメン担当なのでしょうか。この3人、兄妹でやっている旅行代理店、どんな要望にどんな応えかたをしていくのか、その活躍に期待がたかまりますね。

『ほぼほぼ商店』は、奥さん、花ちゃんの友人、真木ちゃんが来店です。すごいな、太郎さん、結婚式の時と全然雰囲気が違うせいで、誰かさっぱりわからなくなってる。うん、すごく気持ちわかる。ほんと、わからんよね。めちゃくちゃ困るんだよ。真木ちゃんは経営コンサルやってて、せっかくきてくれたんだからうちの店の評価をしてほしい、太郎がお願いするのね、これ、ほんと、やめとけ、やめときなさいよって、読者の誰もがつっこむ場面ですよね。その分析も統一性がないって、誰もがわかるような答が返ってきて、うん、それ、誰もがまるわかりだから! 真木が可愛い小物好きなの、面白かったですね。付き合いって言い訳しながらも買ってくれる。それで太郎が剣をすすめたら、きっぱりいらない。うん、真木さん、素敵やわ。もともとの客層に、自分の趣味をちょっとずつ浸透させようとしてる奥さんも面白く、そしてやっぱりシビアな真木のアドバイスに造花の贈り物の意図などなど。いいキャラクターが登場して、よくよく面白さを引き出してましたよ。

『ちこはゲーセン一番星!』、面白いですね。お金のない大学生。太田ちこがバイトするのはショッピングモールに入ってるゲームセンター。きっと楽だろうと思ってたら、これが忙しくって大変でという、そのゲーセンでの仕事のもろもろが面白くって、もっといろいろ紹介して欲しい。ええ、こいつは実にいい感じです。キャラクターも魅力的です。なんか軽い感じのちこ、現実にぶつかりながらも、どうしたらいいんだろう、試行錯誤してベストを探る姿勢は気持ちいい。強面の店長も、実は人情派で理不尽なこといわないところ、バイトの判断、よいと思えば即座に評価してくれるってね、こんな上司理想的じゃんか! 可愛い絵柄に魅力的なキャラクター。バイトながらも仕事の現場で発生する葛藤。それがコミカルに、時に真面目にメリハリもって描かれている、その見せ方はよくよく整理されて、見やすく、わかりやすく、そして伝わる。こいつは期待の一本だな、そう思わされましたよ。

  • 『まんがタウン』第18巻第1号(2017年1月号)

2016年12月4日日曜日

この世界の片隅に

 今日はくたびれてしまっておりまして、手短に。映画を見てきよりました。『この世界の片隅に』。こうの史代原作の、このところちょっと話題になっているアニメーション映画であります。いや、あんた、見にいってたじゃないか。そういわれましたらそのとおり。見ています。先行上映で見て、その後、封切日に見て、そして今日。都合3回見ています。そんなに気にいったのか? といわれたら、まあそのとおりなんですが、封切日に見たのは、その劇場の一番いいスクリーン、ULTIRAってやつだったんですけど、ええと、ごめん、なんかすごいらしいとしかわかってない。でも、なんか、すごいらしい。見ないと損。そして今日は、監督の舞台挨拶付。これまたちょっと特別な上映ですね。ええ、先行上映でも挨拶ありましたから、2回目でありますね。なんか、日本全国あちこちで精力的に舞台挨拶なさってますよね。皆さんもチャンスあるかもですよ。

映画の感想は、初回はとにかく圧倒されて、2度目は、1度目で見落していたものやちらほら出ていた小ネタ、そのあたりを拾うことに注力して、そして3度目である今回は、インタビューやなにかで様々に語られているところ、あるいは映画を見た人の感想や解説、そうしたものを確認するようにして見ていた、ように思います。今回は事前の準備として原作も読み直していますし、画面に描かれること、もの、それらを読み取る、汲み取る力はこれが当然一番でありますね。けれど反面、初回なんかに、あるいは前回でもですが、はっ! と気づかされた、そんな鮮烈な印象はさすがに薄れて、いや、ちょっと違うな。また違うところで、あっ! と気づく。そんなところがあって、本当に汲めども尽きぬではありませんが、前回気づいたことが今回違うことを気づかせたり、あるいは前回見ていたところから目を違う方に向けたらまた違う景色が見えるといった塩梅。おそらくは4度目を見ればまた違う実感なども得られるのでしょう。

映画を見る、それで感想を持つ。さらにいろいろ考えて、情報なども増やしてみて、どういうことが描かれていたか、表現されていたか、考える。そうしてだんだんに強固なものにしていく自己流の解釈というもの。自分なんかは結構やってしまうんですが、この映画を見る時はそういうのはその都度捨てて、なるたけまっさらに近い気持ちで見るのがよいと思っています。実はですね、前回の感想、すなわち先行上映で見た時に書いた感想ですけれど、あの時は主演ののんさんの状況からめて、ああいった風のこと書こう、こういったことも盛り込んでみようか、映画見る前からいろいろ頭の中に組み立てておったんです。で、見た。どばーっ、と吹き飛びましたわ。で、その時に得た感想が、頭の中に組み立てられていって、時間がたつ、インタビューやらで読んだ情報が増える、そのごとに組み立てられていくものが大きくなっていく。これ、見て感じて考えたものだから、なかなかに吹き飛ばされたりするもんじゃありません。でも、そういうのでカチカチにして見ると、見落とす、誤る、見損なう、そうしたものが増えてしまうように思うんです。だから、毎回を新しい気持ちで、この映画が自らそうやって作られたように、後知恵で見ない、すなわち、もう知ってる、判断評価も決まっとる、そうした知識や意識でもって見ないことが大切かな、そう思わされた3度目の鑑賞でした。

そうそう、写真を載せておきましょう。

Memory of movie "In This Corner of the World"

Memory of movie "In This Corner of the World"

  • こうの史代『この世界の片隅に』上 (アクションコミックス) 東京:双葉社,2008年。
  • こうの史代『この世界の片隅に』中 (アクションコミックス) 東京:双葉社,2008年。
  • こうの史代『この世界の片隅に』下 (アクションコミックス) 東京:双葉社,2009年。
  • こうの史代『この世界の片隅に』前編 (アクションコミックス) 東京:双葉社,2011年。
  • こうの史代『この世界の片隅に』後編 (アクションコミックス) 東京:双葉社,2011年。

2016年12月3日土曜日

『まんがホーム』2017年1月号

『まんがホーム』2017年1月号、昨日の続きです。

『マツ係長は女ヲタ』。元気のないマツ係長。いったいどうしたのか。その秘密は、ウメくんにしかわからない。好きなアイドル、しろたんが落ち込んでるっていうんですね。いや、しかし、しろたん、しょっちゅう落ち込んでるのか。マツ係長いわく、いつもとは違う。なにがあったのか。レギュラー番組の収録、そこでなにかあったのか。心配するんだけど、まあ、ファンにはどうしようもないですよね。そんな中、ウメくんに、趣味作ろう、一緒にアイドルにハマろう、ドルヲタは楽しいよって、自分がもしウメくんの立場なら、きっとカラワンファンになってしまうと思う。この漫画、ドルヲタのあるあるものなのかな? アイドル同士の仲良い悪いの話、係長の沈黙がなにかを物語っていて、いや、これ、変なリアリティ。面白かったです。しかし、この漫画、しろたんも可愛いんだろうけど、主役のマツ係長、この人がいいよなあ。輝いてても素敵、落ち込んでても素敵です。

『男子の花園』、面白いですよ。すっかり祖父と孫の交流漫画になってますけど、いや、これね、ほんと大変なんだと思うんですよ。うちの年寄も、子供ってさ加減がないじゃん、とびかかられたり暴力ふるわれたり、ほんと、くたびれてるんだからやめてくれよって思うんだけど、子供はそうはいかない。ええ、ぜんちゃんも風船でへとへとになったり、公園であったじいちゃんも、バドミントンでへとへとになったり、ほんとお疲れ様です。公園であった爺様の子供観、これが最高でした。ほぼ犬。ボール見せて、とってこーい! 最高! おすわり、お手、めちゃくちゃ面白い。いや、ぜんちゃんが面白く思ってない、その気持ちもわかるよ? でも、箱持ってきたら入る、これは猫に近い。最高でした。子育てっての、これくらいの気持ちでいた方がいいのかもな、そんなことも思わせるエピソード。そしてぜんちゃんと息子の交流、これもまたいい。ええ、この漫画、いいですよ。

『うちの秘書さま』、扉絵、とてもいいなあ。唐揚げ作ってるの? メイドさんの後ろからがばーって七瀬がね、これ、つまみぐいなんですけど、なんか可愛くってね、ふたり、いいじゃないですか。七瀬、ちょっとメイドさんに甘えちゃってるっぽいのね。いいですよ。このメイドさん、大好きです。本編はクリスマスの情景です。パーティーの飾り付けをしている。ツリーのオーナメントがですよ、いろいろ壊れちゃってるので新調しないとっていうんですが、その理由がおかしくって、あー、七瀬さん、収穫のごとくブチブチむしっちゃったんだ。メイドの彼女がね、ぼっちゃんと七瀬のつかの間のデート気分、それをプレゼントしたっていう気づかいと、今夜はどうしようってときに、ぼっちゃんと自分たちの時間を優先したいって気持ちが交錯する、これ定番ながらいいですよ。でもって、ぼっちゃん、七瀬には子供としか思われてなくって、風船も迷子も、最後のプレゼントもらった時の反応も、このむくわれない感じね、結構好きなんですよ。そうそう、クリスマスのパーティーも楽しそうでよかった。はじめのサンタの思い出、これも素敵でした。って、待って、メイドさん、おいくつ?

『マチ姉さんの妄想アワー』。のっけからカッパ! 意味がわからない! 本編も素晴しかった。白雪姫の女王の鏡、あれ、未来にもこういうのありそうなっていうのね、ほんと、確かにそのとおりだ。OK! ミーミラ! オオカミ少年の話、あらがえない50代もおかしければ、毒マスクメロンに毒ドリアン。変なの混ぜてきたー! 「美女と野獣と美男」これもね、ほんと、なにをどういう叶えかたなさってるの、神様! でも、ベルの愛は本物だなあ、王子のもね、そう思わせてくれて、というか、おいコラ、ヘコむなってすごんでるベル、あかん気がする! 「賢者の主張」が好きでした。髪を売った妻へのツッコミ。これに対する妻の本気の反論。ああ、これ、ネタとして面白い、見せ方として面白いだけでなく、きっちり時代背景、女性の財産がそもそもない時代にはこうするしかなかったんだよ! っていう憤り感じさせるもので、キテますわ。この妻、ほんと、キテますわ。こういうの大好きですよ。

  • 『まんがホーム』第31巻第1号(2017年1月号)

2016年12月2日金曜日

『まんがホーム』2017年1月号

『まんがホーム』2017年1月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかがサンタクロースの格好をして煙突に座っています。これからお仕事、プレゼントを配るのですか? いや、しかし、本編はなんだか残念なことになってましたよ、らいかさん……。他には『けいさつのおにーさん』、ほかりんが大きなプレゼント箱持って、その肩には小さなサンタクロース手塚さん。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻もツリーの準備、プレゼントも万全ですよ。そして『天国のススメ!』ちっちゃな太一が靴下に入ってる! これは、これは、十子ちゃんへのプレゼントですね!

『スナックあけみでしかられて』、大人だってクリスマスが楽しみなんですよ! クリスマスにスナックあけみが開いてるかどうかで、あんなにもしあわせ度が違うのか。開いてると聞いて感涙。ケーキもメニューにと聞いて、皆しみじみ大喜び。愛されてるなあ。バタークリームケーキに対する屈折した愛が面白かったです。昔はそうだったって聞きますよね。多分、食べたことないんじゃないかなあって思うんですけど、昭和の皆さん、おいしくなかったなあ、しみじみおっしゃってるんですが、そうだよな、これは思い出なのだろうなあ。味じゃあ、ないんだよ。でも今のバタークリームはおいしい。そういって、実際おいしかったので驚いてるおふたり、ああ、とてもいいよ。クリスマスに商魂燃やす坂木さんもとても素敵。皆が自分のクリスマスを楽しめるものにしようとしている。そのお手伝いするあけみママも素敵でした。

敗者復活戦!』、夕記ちゃん、やさぐれてます。そうか、野菜が高い。家計にひびく。至高の料理、鍋がピンチだ! っていう、そんなやさぐれ夕記ちゃんから、ニーナに恥ずかしいと指摘された、と思ってひるんだ夕記ちゃん、おお、なんという表情の変化、素敵だ。魅力的です。さて、今回はあちこちでいろんな人と出会って、話して、たとえばニーナは元・兄カノと遭遇。この子の複雑な感情、ほんとおかしいです。そして月穂サマは、なんと桑原先生と遭遇! うおお、どうなるんかー、そう思ってたら、その緊迫のシチュエーション、夕記が榎本さんにつかまってて、いやあ夕記さん、ほんとに間のお悪い。これでこの子、なにを目撃することになるのか。酷いことにならないといいなあ。

『孔明のヨメ。』、荘園をめぐるあれこれ。ああ、黄承彦氏、いいお方であるなあ。孔明、月英夫妻に話す。孔明の編んだ訓練計画書。その完成度に感心しながらも、しかし逃げることを算段に入れているかね? ああ、孔明の盲点でした。大切な土地、大切な荘園、これをなんとしても守りたい。その一心で、逃げることを考慮に入れていなかった。たしかに大切な土地だ。だが、それを守るために命を失ってはなんにもならない。どんなに備えていても、どうしようもないことだってあるからと説く。ああ、本当にいいお父上です。こうして荘園の話があり、范老師と一緒に案の練り直ししたり、そして孔明、ふてぶてしさを身につけられよ、さとされたりね、ええ、これ孔明の成長が期待されますよね。また劉備のもとで働く徐庶も描かれて、ああ、曹操の禁酒令。その向こうにある思惑、見抜きましたね。次はそれを確かめるフェイズに入って、ああ、戦かあ。孔明の暮らしも変わっちまうよなあ。つらいよなあ。

『宇宙ファラオ☆パトラちゃん』、パトラの私服を買いにいきますよ! あの怪獣パジャマのパトラ、可愛いなあ! ほんと、れあに甘えちゃって、れあもパトラのいいお姉ちゃんやってますよね。そしてデパート。黒い服、白い服、うおお、どちらもめちゃくちゃ可愛いじゃん。今回は、パトラちゃんが可愛いエピソード? そう思ってたんですが、ああ、もうひとつテーマがあるのか。お母さん、ちょっとしんみりしてる。その理由、このデパートがもうなくなっちゃう。子供のころの思い出がなくなっちゃう。自分の生きてきた一部がなくなっちゃうみたいで寂しい。そう思うお母さん、ああ、なんだか気持ちわかるなって、あの、時代だからと受け入れてる様子もしみじみと胸に沁みますね。それだけに、パンダの乗り物に喜ぶパトラ、このはしゃぎっぷりが慰めになろうというもので、ええ、お母さんも昔はこんな風に遊んだんでしょうか。娘たちもそうだったんでしょうか。そうしたこれまでのお母さんの過ごしてきた時間思って、ちょっと泣けて笑えるエピソードでした。ええ、パトラの笑顔、喜んでる様がすごく慰めになるんです。

  • 『まんがホーム』第31巻第1号(2017年1月号)

2016年12月1日木曜日

ラストピア

 なんともつかみにくい漫画なんです。『ラストピア』。表紙にはLast Utopiaとあって、最後の楽園とかそういった感じなのでしょうか。イラストもどこかしらさみしげとも感じさせる、そんな雰囲気。でも読んでみればずいぶん印象は変わって、ゆったりとした時間、優しい人たちと過ごす喜びや慈しみに溢れた、そんな世界に気持ちがたゆたって、いつしかそのスローな感覚に気持ちが同調してしまっている。ああ、この感触、好きだなって思う。そしてリッタたちの抱えている問題、それが解決してくれることを望み、同時に解決せずこの状況が引き伸ばされることを望んでしまう。ジレンマ。アンビバレンスを抱えさせる、そんなところがあるんですね。

しかし、この漫画、人間関係があたたかい。心地よいといってもよいかも。島を訪れていたリッタ・ロンネ。この人が気を失っているところからはじまる。不思議な夢。そして失われた記憶。名前こそは覚えてはいるものの、自分がなにものであるのか、それすらわからなくなっているリッタ。そんなリッタを受け入れてくれるホテルのオーナー、エミもまた同じ問題を抱えていて……。

この、記憶にかかわる謎がこの漫画に不穏な空気を漂わせて、どこかに原因があるのか、疑う心もあれば、記憶が戻ったら今のこの関係も違っちゃうよね、そんな不安もある。ええ、本当はこうした猜疑心や不安をメインにして、ぐーっと深く深く沈み込むような話になりそうなところなのだと思います。ですが、『ラストピア』はそうした方向性を選ばず、むしろ今を楽しむ、皆となかよくする、そうしたイベントを増やしていってくれた。おかげで不必要に不安をふくらませることなく、リッタやエミ、マノやユーといったメインの人たちの愛らしさに触れることができる。また、雑貨屋さんやお医者さんたち島の人たち、あと島を訪れる人たち、皆の個性的かつチャーミングな人柄に安心して親しむことができて、なんだろう、たいして珍しいこともない島の、ドラマらしいこともない日常の、いや、記憶喪失ってだけで充分事件だとは思うんですよ? でも、それをそうと感じさせない。そうしたよさがあって、気づくとすっかり自分もリッタたちの毎日によりそっているみたいに感じているんですね。

この漫画のテーマ、それはまだこれとわからずにいるのだけど、島の魅力を探して、大陸の人達にアピールしていこう。そうしたリッタの活動は面白くって、ええ、案外この活動がそうなんじゃないかな、なんて思っています。知ること、そして伝えること。知ってもらって、そして近しくなること。相互理解ともいっていいのか。あるいは自分を知り、知ってもらう。その行動こそはリッタたちの今の状況であり、そのものを島に置き換えている、そんな風にも思っているのです。

  • そと『ラストピア』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2016年。
  • 以下続刊

2016年11月30日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年1月号

『まんがタイムきららMAX』2017年1月号、先日の続きです。

『ぱぺっとコール!』は、創立記念日、皆で一緒にカラオケにいきましょう。ほとりんからのお誘い、みんなはりきっちゃって、しかし、そうか、ほとりん、ひとりカラオケの達人なのか。カラオケにいけば、さっそくコスプレさせられてるほとりんがおかしくて、しかし、これはアリス? 似合っててとてつもなく可愛くて、でも、イケボなのよね? そのギャップ、ああ、どんななんだろう。想像力がおよばない! ほんと、ギャラリーがつくレベル。ファンクラブができるレベル。可愛くて歌もうまくてイケボ。いいなあ。なんか魅かれるものありますよね。そして栞のカラオケ、ものすごい。知らない曲をパペット片手に、勝手なメロディつけていきなり歌っちゃう! すごい。なんだろう、カラオケは自由だーっ! カラオケ回、皆の表情も豊かに表現されて、さらに先生も参加。楽しいなあ。ほんと、いきいきわくわくとして素敵な話ですよ。

『夢見るプリマ・ガール!』、みゆの成長ですよ。学校の、ダンス部の仲間との時間が楽しくて、ついついバレエレッスンのこと忘れてしまってた。遅刻しちゃって、急いでいったこの子、怒られちゃったりするのん!? と思ったら、わお、先生、竹を割ったような人だな。全然怒らない。笑顔で許しちゃう。ええ、みゆの頑張り、いつも真面目にやってること、ちゃんと評価してくれてるようで、でもそれでもみゆはネガティブにとらえちゃって泣いちゃうのん!? あいとゆきなのこっそり見守るなかのバレエレッスン。先生も、みゆを怖がらせてしまうことに悩んでて、でもなにやっても裏目に出ちゃうのって、ほんと難しいなあ。そんな先生のみゆに友達がいるということに感動しちゃってるの、ほんと、先生のみゆ像もネガティブすぎるよ! そしてバレエは飽きたのかって心配しちゃってるの、これもまたネガティブで、でも皆にバレエの楽しさを知ってもらうためにダンス部でバレエ踊ってる、そういうみゆの言葉に安堵して、そして感動して、ええ、いい先生だなあ。楽しい人だなあ。そう思ったんですね。この漫画、こういう楽しい人、ほがらかで人のいい、そういうところが素敵です。

『のけもの少女同盟』、皆で映画にいきます。のっけからめちゃくちゃ面白い。ニカのこと、知らない小学生とか思って、何度も目の前通ってるのに気づかないとか、すずめさん、そりゃ酷いですよ。コスプレで現れる詠子と先生とか、いや、先生はコスプレじゃないのか。すずめは結構辛辣につっこんでますけど、自分はそれなんとも思ってなくって、いやあ、普通に可愛いなあみたいに思っちゃって、そうか、自分はもうあかんのかも知らん……。スプラッタ見にきてたんですね。というか、みんな知らずに呼ばれたのか。大丈夫なんかな。詠子のコスプレも、そのスプラッタの怪人バッグフェイスで、そうか、よほど好きなんだなあ。上映中の様子、めちゃくちゃ面白かった。途中でニカが消える! え? 退場? そう思ったら、えええ、霞のスカートの中! スプラッタ平気組と苦手組の対照がいい感じでした。ファミレスでの感想ね、先生、無理してるのあきらかで、すずめもなんだか駄目そうで、あの帰り道ね! ええ、ほんと苦手組、それはそれでホラー、スプラッタの楽しみかも知れまんよ。

『ペンにまします神サマの』。ももと猫屋敷さんが、ももすももとかいうコンビ組んで漫才やってる。なんで? と思ったら、あー、前回の続き。すみ宅に踏み込んだ委員長と猫屋敷。委員長はショック受けて撤退しちゃったわけですが、残った猫屋敷が拷問を受けて、さらには酷い恥ずかしめまで! って、ほんと、この人、謎の液体が定番ネタになっちゃってますよね。キャラクター紹介の最後に、ちなみに前回もらした。ももすももの漫才でも濡れ女として取り上げられて、さらに大オチにて委員長から、濡れ女の謎の液体って結局なんだったの? 追求されて、これで終わりかと思ったら、巻末のコメントに、この子は先月号でもらしました。もう、容赦がない! 容赦がなさすぎる! でも、これが猫屋敷さんなんだろうなあ。うん、この子、大好きです。今回は、委員長をももと猫屋敷ではげまして、委員長のすみへの姿勢、それがきっちり決まる、結構大きなエピソード、転換点が示されていたと思うんですけど、濡れ女の謎の液体に全部持っていかれちゃって、ほんと、猫屋敷さんは面白すぎるんだ。しかも、あの不必要極まりない変装、あれも可愛くて、いや、ほんと、めちゃくちゃ可愛いよね、で、そこで繰り返される恥ずかしめ。もう最高でした。猫屋敷さん、この人、結構なキーパーソンなのにこの扱い、大好きですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第1号(2017年1月号)

2016年11月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年1月号、昨日の続きです。

『トモダチヅクリ』、とてもいい! 静、風邪から回復ですよ。それで麻乃のこと、すごく感謝してて、学校休んでまで看病しにきてくれた。やりすぎなんじゃないかって思いながらも、自分のためにきてくれた。ほうっておけないって、それ聞いて心底嬉しそうな静、見てるだけでなんだかこちらも嬉しくなります。喧嘩してたふたりだけど、風邪がきっかけになって見事に仲直り。以前よりもずっと親密になった感じありましてね、互いにたったひとりの友達みたいにいってるの、それ聞いて先輩が地味にダメージ受けてるのも面白い。うん、先輩を友達っていうのは失礼な気がして。麻乃さんのフォロー。でも、これ大切よ。自分も同じようなことあって、気まずいままになったことあるのよ。うん、麻乃さん、正しいです。そして今回、静と麻乃の、今のふたりの関係を大切にしながら、互いにこの先のこと、友達つくっていくこと考えようっていうのね、本当によかった。そして次の展開の芽もちょこっと見せてね、ああ、これどうなりますかね。わくわくしますね。素晴しかった。美しいです。

『はやしたてまつり♪』、こいつはすごいよ。いよいよ皆でお囃子やりますよ。ステージに立てば緊張で息さえ苦しくなるほど。そんな桜波の気持ちを巌の目配せがやわらげて、そしてはじまるお囃子。桜波の太鼓の響きに皆の音が乗っかって、そしてまじりあっていく。そのゆったりと流れる調べ、たゆたうように蛇行する音のイメージ沿って描かれるコマも演奏の楽しさ、高揚を充分に表して、なんという導入だろう。美しいわ。素晴しいわ。こんなにも音楽は、お囃子は豊かだ。仲間とともに音を奏でる、その喜びがありありとして、心にすうっと通ります。だからこそ、演奏しながらいろいろと思うことごと、失敗もちらほらあって、いっぱいいっぱいになって、そして落ち込む。そうした現実もしっかりと響くよね。失敗した、けれど失敗しなかったふりをするんだ。そう思いながらも涙が次々とこぼれる桜波のあの表情にも、ぐっと心をつかまれる思いして、素晴しいわ。巌のね言葉もとてもいい。ほんと、ふうの介入もまたよくて、皆、いい仲間になりましたね。しみじみ感じ入りますよ。

『アニマエール!』、部室にさっそくいろいろ私物を持ち込もうとするこはね。舘島さんが手伝ってくれて、今回はこの舘島さん攻略ですか? こはねたちの活動、チア同好会、楽しそうだなって思ってる。でも自分には無理と諦めていて、こはねに誘われても、自分じゃなく秋常紺ちゃんのことだと思ってしまうくらい。チアって恥ずかしい、そんなこといっちゃった舘島の言葉がチア同好会の皆をザックリ突き刺す描写、面白かったですね。そして、宇希の時はしつこかったのにって聞かれて、宇希は特別っていうか! それで浮かれる宇希も素敵でした。もう、満面の笑顔。さて、後半にチアのユニフォーム作ることになるんですけど、なんせ買うのは高いしね、Tシャツとプリーツスカートでそれなりっていうのは宇希さんが嫌なんだそうです。それで作る。でも裁縫得意な人がいない。ピンチ? もしかしたら、誰かがこのピンチに手助けしてくれたりするのかな? なんて思ったりしましてね、だとしたらそれは誰だろう。誰なんでしょうね?

『黒髪巫女とマリアウィッチ』はクリスマスの話。クロエがすごく楽しみにしていて、頼子とマリア、そんなクロエを全力でサポートですよ。モミの木は買えない、というので去年買っておいたツリーを頼子が提供します。ルクセンブルクのクリスマスもいいって頼子がいえばそれを、日本のクリスマスを体験したいってマリアがいえばそれも、一度にやってしまいましょう。おおー、クロエさん、輝いてる! 素晴しいです! けど、クロエに招集がかかる。皆とクリスマス、過ごせないっていう。それでもがっかりした素振り見せないクロエだけど、楽しみにしてた気持ちはわかってるって、頼子がクロエのために、一緒に一足はやいクリスマス、やりましょうって、その暴走っぷりが愛おしく、そして応えるクロエも最高でした。行事としては破格、けれど友達と一緒に過ごす、その時間を、経験を、思い出を大切にしたかったという気持ちが、ほがらかで、あたたかで、なんだか羨んでしまうくらいです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第11号(2017年1月号)

2016年11月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年1月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』、冬の装い、あるいは準備でありますね。ゆのさん、ぺったりと座り込んで編み物なさってる。周囲に転がる毛糸玉。カラフルな糸が伸びたその先、ゆのの手元には編みかけの編み物であります。ゆの自身もセーター、毛糸でもって編みましたよって感触しっかり描き込まれたもの、上着の下に着てまして、いよいよ寒くなる季節、暖かく過ごす準備がすすみつつありますね。

Aチャンネル』、トオルが学校いきたくないんですって! え? それ、寒いからね? と思ったら、違いました。あー、話題の映画のネタバレ食らいたくないから! って、そんな理由で!? いや、気持ちはわかるけどさ、あんた、映画見にいくの2週間後なんだよね? 思いきった子だな。2週間休み続けるつもりだったんだ。けど、それだけ話題になってる映画があるんですね。今年は実際にも話題の映画が多くって、高校生たちだとあの映画で、こんな風に、見た? 見た? どこそこがよかったよね、面白かったよね、みたいに語りあったりしたのでしょうか。ともあれ、映画見たナギさん、のっけからテンション高くって、今にもネタバレしそうで、トオル、逃げる逃げる。廊下歩いててもネタバレが流れてくる。授業中も気が抜けない。うん、トオルン、さっさと見にいきたまえよ。ほんと、1日学校休んで平日にいくんですよ。そして結局ネタバレ食らって、その後の追い討ちなんかもすごかった。いや、実は私ごとなんですけど、毎週楽しみにしてるアニメがありましてね、月曜にやるんですが、そのネタバレをよりにもよって昨日食らってしまってまして! あー、トオルン、あんたの気持ちはよくわかるー! ああ、そうそう。え? 映画? っていって、きょとんとしてるユタカ、めちゃくちゃ可愛かったですね。額装したいくらいの一コマでした。

すわっぷ⇔すわっぷ』、春子と夏子、キスをしても入れ替わらなくなってしまいました。え!? なにそれ!? 不調!? あるいはもっと先に進まないといけないの!? そう思ったら、ああ、夢。夏子の夢でしたか。あんまりに躊躇なく入れ替わるようになってしまっていた昨今。その風潮をちょっと正してみましょうかという試み。とりあえず一週間、入れ替わりはやめてみよう。その提案、困りますという春子が可愛かった。ともあれ、今回は春子と夏子、ふたりの関係、入れ替わると便利だっていう、その利便性に立脚するものではなく、もう心底普通に友達なんだってこと確認しあうエピソードでしたね。入れ替わることでイベントのトリガーが引かれていたのが、入れ替わらないこと、それ自体をイベントにする。それでなにかを気づかせる、いい構成、エピソードだったと思いますよ。ところで、夏子のお弁当食べてニコニコしてる春子、めちゃくちゃ可愛いですね。入れ替わり禁止明けの、うきうきして花なんて飛ばしちゃってる春子もとてもよかった。その高揚がありありと伝わってきて、そして入れ替わって見せるふたりの笑顔、それも素晴しかった。輝いてます。

『勇者なんてお断り!』、ゲストです。のっけから勇者と魔王の対決です。追い込まれた魔王、仕切り直しをはかるんですが、え? 草津温泉に頼るの? え? 湯治? 傷付いた体を温泉でいやすの? なんだろう、この驚きの発想。ええ、きっとただではすまない、そんな感じがしましたね。魔王についてきてしまった勇者。こちらの世界にやってきてしまって、出会ったのが友達できないこと悩んでる女の子、きずな。でも、不運な出会いですよね。勇者は自分が勇者であるというバリューを疑いもしていない。きずなからしたら、突然現れた変な女の子が、居丈高に、えらっそうに、あーだこーだいってくる。と、その勇者の高かった鼻がぽっきり折れるまでの流れ、面白かったというか、さすがに気の毒でした。そうか、その時のことはもう話したくないかあ……。これ、きずなと勇者ヒメノ、再会しちゃったわけですが、どうなるの? 魔王を追って草津温泉にいくの? 草津温泉との往復分しか転移できないみたいなこといってたけど、つまりふたり飛んできたってことは、もう使いきっちゃった!? 魔王の狼藉を期待してしまう勇者、そんな自分にショックを受ける勇者。このひとり相撲感、よかったです。あと、玄関のきずなちゃん、可愛かったです。

『あいあむアイスクリーム!』、夢雛町にあるアイスクリームショップでは、アイスクリームの女の子が接客してくれるというんです。アイスクリームショップの開店にこぎつけた店長、アイちゃんだけど、不慣れな接客のためにちっとも売れず弱ってた、そんなところに現れたのがアイスクリームが変化した女の子たちだっていうんですね。あまりに唐突な登場に、不審者と疑って、毅然と対応! できなかったアイの様子、あれよかったですね。そらそうだ。ここで毅然と出られたら、接客でどうたらこうたらってことないですよね。これ、アイスから人に化けてる子らね、もとのアイスにも戻れるんだ。しかも、それ、食べても大丈夫なんだ! これ、もし食べきったらどうなっちゃうの? あるいは溶けちゃったりとかしないの!? うん、大丈夫みたいですね。床に直置きされたアイスクリーム3種が、それぞれに食べて、おいしいよってアピールしてる絵が、なんともいえない奇妙さかもしだしてて、なんともいえない味わいでした。

『満天荘に気をつけて』、ゲストです。高校にはいってひとり暮らしすることになったひよりが住むのは、ちょっとレトロ? クラシック? な満天荘。期待と不安を胸に満天荘の扉を開けた彼女を待っていたのは、にこにこ、ふわふわ、けどなんか頼りない? 寮長代理の小梅でした。そして小梅のそばには白い影。ええと、仮装? 頭に三角のつけて、白い布かぶって、でも小梅には見えないという。え? でもちゃんと目をあわせてましたよね? 最近の漫画は、いや最近にかぎらないか、普通に幽霊と同居したりするの当たり前なので、この子が幽霊なのかなんなのか、さっぱりわからないのがいいですね。そう思ってたら、あー、やっぱりこの子、いるんじゃん。ひとり食らしの不安に押し潰されそうになってたひよりの前に現れて、散々驚かしちゃうんだけど、そうか、小梅の仕込みか……。サラ。小さい子。金髪? 可愛い。ぜんぶ小梅がやれって言った。その言葉に口笛吹いて誤魔化そうとしてる小梅がナイスでした。小梅、なんか部屋に祭壇作ってたりと、どこまでが仕込みで、どこまでが本気なのか、さっぱりつかめない人なんだけど、このいたずらでひよりの不安を溶かしてくれた。泣いていいのよ。怒っていいの。笑っていいのよ。その言葉には誠実さ感じさせて、ああ、ちょっとしみじみとさせられる、そんな第一回でありましたね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第11号(2017年1月号)

2016年11月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年1月号

『まんがタイムオリジナル』2017年1月号、昨日の続きです。

『コスプレ先生の絵画教室』は、まなが絵画に興味を持ちはじめたようで、絵をはじめたくなった。ななみの道具を貸してもらえることになったというのだけど、木炭、テレピン油、これは油絵か。岩絵の具、にかわ、これは日本画か。でも、とりあえずこれからはじめようって人にはちょっと必要ないかなー? って道具ですよね。デッサンからはじめます。鉛筆を削ります。あの、芯を長く長く出した、独特の削り方ですね。さっそく失敗するまな。壺を試しに描いてみると、それがえらいことうまくって、と思ったら、描いてるのまなじゃないよ! 鉛筆持ってるだけだ。まなのために今回は簡単なモチーフにします。そういうななみ、普通に静物とか石膏像にするのかなと思ったら、なんとデッサン人形、の着ぐるみ! なんでそんなものがあるの。そして立方体も着ぐるみ。ほんと、この人、実は自分のコスプレ欲を満たしたいだけではないのか? 珍奇な自分をアピールしたいだけなんだよ! ここまでくるとそうとしか思われませんよね。

『北斎のむすめ。』。栄、新境地ですか? 美人画、描き上げて、蚊帳と美人の組み合わせ。自ら蚊帳を吊ろうとしているその絵に栄が込めたのは、自立して芯のある女。おお、この視点、男のそれではないのかも知れん。また絵から、絵の女から色気が出ている、栄泉からそうした評も得て、そうか、これまでの技巧を見せつけんばかりだった絵から変わった。なにを表現するか、なにを大事にするか。やっぱり新境地なんでしょうね。そうしたことがわかったのも吉原で、高尾たちに触れて、知るところが多くあったから。この漫画、コメディなんで、重かったり、深刻だったり、そんな風にはしないのだけど、それでも栄の心情、画工たちの気持ちなんか、よくよく描かれてる、そう思います。今回のラストなんかも、がっかりな落ちこそつくけれど、職人たちの意気込み、思い、それらが表されて、とてもよかったですよ。

『部屋にマッチョの霊がいます』。ヒロインの前田木葉、この人が可愛い。人付き合いが苦手で、職場の先輩との交流にいろいろ悩むところもある。そんな人なんだけど、家にはマッチョでオネエの幽霊がいて、うるさかったり邪魔だったりするものの、いろいろ相談にのってくれたりしてと、ええ、くよくよ木葉にあっけらかんとしてシンプルな幽霊アッコの組み合わせ、辛気くささをうまいこと除去して面白さに変えているって思いますよ。職場での木葉の様子、ああ、確かに要領よくない子だなって感じさせる描写を置いて、そこから憧れの涼さんとの対話に入る。アッコのこと、はっきり幽霊がいるっていえないわけだけど、彼氏がいるとか誤解されたりね、でもアッコのアドバイスでちょっと前進? かどうかはわからないんだけど、放っておけない雰囲気の木葉、この人にアッコがいてくれてよかったって思えるところ、それがいいんですね。

『歌詠みもみじ』は鍋の季節です。理科実験室でガスバーナー使って鍋をしてたら、先生に怒られた。って、当たり前だよ! で、この後、会場を先生の家に移して、って、先生、断らんのか! 持ってるのはひとり鍋なのに、生徒に見栄はるために鍋買うんだ。この先生、前々から感じてましたけど、かっこつけて損するタイプですよね。鍋といえば鍋奉行、定番のネタになってますが、まりなと先生、奉行揃って戦になってと、で、そのお奉行様、もみじのしらたきにやられる! これ、ほんと、あるよね。つかみづらい上に、ちょっと重いのよ。ぼしょんと落として、しぶきがかかる。そのプロセス、音符とばしてるもみじもよければ、あたふたしてるところも面白くって、これ、今回一番気にいったポイントでした。そして鍋、なごやかにラストに向かい、けど片付けは先生ひとりか。お疲れ様です。ほんと、いい先生だなあ。そしてこれから本格的に深まる鍋の季節を予感させて終わるのだけど、いや、鍋、別に毎日でもよくない? 私、鍋、毎日でも大丈夫ですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第1号(2017年1月号)

2016年11月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年1月号

『まんがタイムオリジナル』2017年1月号、発売されました。表紙はクリスマスの情景? 肩に白い大袋担いだ緑衣の山下ナースでありますよ。って、あれ? 緑衣? サンタクロースってこういう解釈もあるのかな。もみの木が使われるみたいに、常緑、これがクリスマスの縁起物だったりするのでしょうか。しかし、山下さん、どーんと力強く立って、この姿、凛々しくかっこよく美しいです。他に『らいか・デイズ』らいかがプレゼント箱を抱えてたり、『小森さんは断れない!』小森さんが見事な笑顔でプレゼントを差し出してたり。ええ、小森さんの視線の先には大谷、あいつがいるんでしょうね。

ラディカル・ホスピタル』はもうすぐクリスマス。入院している男性が枕元にアドベントカレンダー置いてまして、ひとつひとつ開けていく楽しみ。でも、その男性、娘が置いていったっていって、特に楽しみにしているとかそういうそぶりはない? いや、そうじゃなかった、退院予定日がちょうど24日。ひとつひとつカレンダーの窓を開けていきながら、退院を心待ちにしている。全部開けたらお迎えが来るんだよ、言葉は悪いけどさ、なんか死んじゃいそうな感じになっちゃってるけどさ、切実にそれを希望にしてたんだなあって思う。だから、熱が出て、退院が伸びて、その様子ね、強がっちゃあいるけどさ、ほんと、大人だってがっかりするんだよ。でも、それを桃山のひと手間が元気づけてという、ほんと、こいつはいい話でした。ほんと、なんかじんとしましたよ。

『スズちゃんでしょ!』、いいな、面白い。無心に運針をしているスズちゃん。けど、お隣からの意味深な会話、それに興味ひかれちゃって、負けた! って、でも面白いの、これからでした。鈴奈ちゃん、って、そうか、鈴じゃなくて鈴奈なんだ。ともあれ、ジャージ生活してるこの人、運動するの? なんていわれちゃって、スズちゃんね、これ、和裁の仕事してるの知られないためのカモフラージュだったいうのに、もうバレバレだったという……。うん、この空回りよ。素晴しい。お隣さんのお嫁さん、スズちゃんが和裁やってるって知って、夜にやってきた。なにか面倒な頼まれごとかしら? そう思わせて、警戒させて、おお、まさかのお仲間、理解者なのか! 洋裁なさるんですって。そうか、面倒ごと頼まれてきたんだなあ、この人。そしてスズちゃん、みごとにジャージが増えました。いや、でも、スズちゃん、ジャージ、可愛いと思いますよ。いや、パンダとかじゃなくってさ。

『カントリー少女は都会をめざす!?』、面白いなあ。八重がご機嫌。なんでか? 本が発売日に買えたから! え、なんで? そんなことで? と思うのは都会人の浅はかさ。そうか、ここでは二日遅れとか当たり前。でももしかしたらと思って発売日に書店にいったら、見事入荷していて、おお、よかった。書店まで一時間かかる。書店は2店舗あるけど、違う方向にそれぞれ一時間。あー、大変だ。入ってるかどうかわからない本を見にいくだけでも、ちょっとした賭けでありますね。大河さんも賭けますよ。今日入荷の本、どちらかに入ってないかな。そういって、オプションの多い方の店にいってみる。移動カフェがきてるっていうんですが、そうか、八重ほど田舎をこじらせていないみなにとっても移動カフェはおしゃれなのか。え、直視できないレベルなの!? そんなカントリーコメディ、もうめちゃくちゃに面白い。ほんと、皆いいキャラクターしてます。

『予行恋習カノジョ』、ゲストです。のっけから力いっぱい告白してる横田晃二。けれどあっさり断わられちゃって、でもこれ、本番じゃないっていうんですね。告白してる相手は幼なじみの習志野恋香。好きなのは高野さんだというのに、あんまりにいじけてしまっている晃二を見兼ねてか、恋香が予行練習をつきあってあげるっていうんですね。これ、もしやもしや恋香は晃二のことが本当は好きでとか? そんなこと思ったら、おお、ドンピシャじゃないですか。けれど、それをそぶりに出さず、見事練習相手をつとめてみせた恋香。晃二の前では平気を装い、あとで録音しとけばよかったとドキドキしている。ああー、この恋香さんもまたいくじなしなのか! ええ、似たもののふたりみたいですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第1号(2017年1月号)

2016年11月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年1月号

『まんがタイムきららフォワード』2017年1月号、昨日の続きです。

『はるかなレシーブ』、はるかな強化メニュー発動ですよ。エミリ、クレアの母、マリッサがやってきて、はるか、かなたに稽古をつけてくれます。かなたのこと、いったんビーチバレーから離れたかなたのこと、きっと心配していたんでしょうね。抱き締めて、戻ってきてくれて嬉しい。そして、はるかのことも抱き締めて、ああ、長身のはるかよりもさらに背が高いんだ。あのはるかの、嬉しいんだか悔しんだかみたいなこといってるの、なんかわかる感じでおかしかった。コンプレックスでありながら同時にアイデンティティであるのだな。マリッサはプロのコーチ。シーズン中はアメリカ西海岸に、そしてシーズンオフには日本に帰ってきてコーチしてくれる。今回はクレアの頼みですね。はるか、かなたペアに課されたのは、メリッサのスパイクを取る。それだけ。けど、それが極めて困難ということを、あの大ゴマ一発で読者に理解させる。おお、これ、素晴しいわ。次々と打ち込まれるスパイクに、メリッサはできないことは言わないと思うとのかなたの言葉。かなたはメリッサに信頼を置いている。そうしたことをちゃんとわからせるのも流石でした。しかし今回は、いや今回もというべきでしょうか、目の前の壁に対し、はるか、かなた、ふたりで考え、試し、乗り越える、そうした様、しっかり提示されて、いやもう、とてもいいスポーツ漫画です。

『ちょっといっぱい!』、とてもいいですよ。真澄のおみやげで大変です。市場でもらってきたおまけ。箱の中、ガタガタ音をたてているそいつはなにかといいますと、タコ、立派なタコ。いや、これ、安くないよ。さて、タコを料理します。シメて、塩で揉んで、茹でて、というプロセスたどるんですが、真澄はタコが苦手という。というか、もみじ以外すごい逃げ腰ですよ! タコがですね、結構ユーモラスに描かれていまして、ええ、あんまりリアル志向じゃない。だからでしょうか、もみじとタコの対決もなんだか面白くって、タコも食べられちゃあかなわんでしょうからね、必死で抵抗してるその表情がなんだか可愛い、と思ったやさきに目と目の間を突かれてしまうのでありましたー! あー、目がバッテンに! 塩で揉むのはちゆりんの仕事。ぬめりを取るわけですが、これもまた大騒ぎ。でも、それが楽しそうだったんですね。と、その時、店の前にひとりたたずむ影ひとつ。ああー、開店待ってるんだ! はやく、はやく気づいてあげて!

夢喰いメリー』は、メリーと夢路の出会いの頃でありますよ。なぜかわからんけれど、メリーのいる夢魔の世界、それも界境の門にまぎれこんできた夢路とメリーの対話からはじまるんですが、あれ、なんか、メリーの印象が違うな。あ、前髪か! 前髪左右にふたつにわけて、帽子から前髪が出ない、おでこがどーんと見えてる、それだけで随分雰囲気が変わるなあ。なんかこういうメリーも可愛いですね。さて、メリー、彼女がはじめて出会った人間、それが夢路だったという話。最初は帰れと、そればかりだったメリーが、夢路に現界の話を聞くうちに、いろいろ知り、興味を持って、その興味は夢路にも向けられてるみたいですね、表情もずっと豊かになって、夢路のやってくること心待ちするようにもなって、そして髪形! なんと、そういう由来! しかし、こうしている間にいろいろと状況は動いていたというんですよ。空に見える扉、位置を違えているものがある。最初は小さな異変、けれどついには鍵がひとつなくなって……。メリーはもともとは夢路のことを知っていた。それが現界にきたときには忘れてしまっていて、ということはこれからその異変の瞬間が語られることになるのでしょうか。失われた鍵。現れた夢魔。メリーのあずかり知らぬできごと、ひとつひとつが後の現在に関わってくるのでしょうか。

『45分間の魔法使い』、よいですね。林間学校です。魔法を使って生活しますよ。そういうんですが、具体的になにをどうするんだろう? と思っていたら、この魚のとりかた、すごいな! 海、切り出しちゃったよ! 火をおこすのも魔法、風よけの壁を作るのも魔法。切り出した海から魚を取り出すのも魔法。魔法の有用性、ばっちり見せてくれました。以上料理班のエピソード。対し掃除班はというと、うおお、突然の来訪者。繊月理を訊ねてきたという。この人、自称悪い魔法使い。土の檻でひかりのこと閉じ込めて、人質だという。理に対する復讐だという。いや、その恨み、なんだかすごく小粒なんだけど……。というか、ふたり、普通に友達だよね? 物騒なこといってますけど、出会ったふたり、なんだかノリノリで、むしろ楽しそうですよね?

2016年11月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2017年1月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』。これまでは、本編がどれだけ過酷で痛ましい状況にあっても、表紙だけは楽しげな情景描かれてきたものでしたが、ああ、もうついにここまできたとでもいえばいいでしょうか、こんなにも切実さたたえたくるみが描かれまして、ああ、この子に、この子らにしあわせな未来よきておくれ、そう願わないではおられないような気持ちにさせられるんですね。ええ、『がっこうぐらし!』、佳境であります。

『こじらせ BOY meets GIRL!』、新連載です。付き合ってほしい、告白されても心に決めた人がいるからと断ってしまう大月亨。海外にいってしまった幼なじみの双子の兄妹、男らしい柚貴と優しい柚宇。柚宇が好きだというんですね。子供の頃の思いを今も大切にしている、そんな彼のもとに柚貴、柚宇の兄妹が戻ってきたというのですから穏かではありません。ああ、久しぶりに再会した柚貴と柚宇は、ちょっと想像とは違ったけれど、とても素敵な女の子、そして美少年! これは、これは、大変なことになりましたよ。でも、きっと、ここにギミックがあるんだろうな。なにか彼の思い違いであるとか、そうしたものがあるのだろうな。ええ、ありました! 亨が兄だと思っていた柚貴、こちらが女の子! そして優しくおっとりとした柚宇、こちらが男の子だったというんですね。おお、これはなんらかの選択が迫られる!? 見事に期待をすくいあげてきたってわけですよ。さて、亨の選択です。初恋を貫いて柚宇くんに気持ちを向かわせるか、あるいは柚宇ちゃんに心変わりするか。どちらを選ぶかは決まったようなものだと思いはしますが、とりあえず一悶着ありそうですよね。

『むすびめ』、ゲストです。霊が見える。しかし、このことを知られれば、きっと気味悪がられてしまう。子供時分のつらい思い出にとらわれている女の子、結。高校は、地元から離れた学校を選択。心機一転、高校デビューをはかるつもりでいるんですが、なのに通学の途中、目があってしまったのは、まさかの幽霊。頼みがあると呼び掛けられて、聞けば、結と同じ学校に通うことになった友達、その子と友達になってほしい。心希ちゃん。私と一緒に進学するはずだったのに、ひとり自分だけが事故で死んでしまって、その望みをはたせなかったどころか、心希が心を閉ざしてしまって……。友達をなんとか助けたい。その心残りで、こうして今も現世にとどまっているのだというんですね。小さな物語です。自分の生活の平穏のためには、霊などにはかかわらない方がいい、そう思っていた結が、切々と身の上を話す幽霊、羽奈にほだされて、その頼みをきく。羽奈の頼みを聞くんじゃなくて、友達がほしいと思ってたから丁度いい、そういって、協力してっていってね、ええ、結、優しい子です。それからの展開も、ストレートに声をかけて、そして、幽霊が見える、自分の秘密を告白して、と、その突飛な告白が心希にちゃんと伝わる、受け止められる、それだけの下地が丁寧に語られていたところ、大変好感を持って読みました。しかし、これ、羽奈、成仏したのでしょうけれど、魅力的な女の子でした。なんだか別れるのは残念、そう思わせるチャーミングさ、よくよく表されていたと思います。

ゆるキャン△』、いろいろ並行して動いていってますよ。まずは肉。あおいが懸賞で当てました。クリスマス頃には届きます。ということで、予定されていたクリスマスのキャンプ。それで使いましょう! ああ、夢が広がります。他にも、軽くて比較的廉価な焚き火台の導入とかね、キャンプの道具、その情報なども紹介しつつ、話は別の方面に転がっていって、というのは、顧問のこと。別に野外活動サークルは顧問を捜してたりしてたわけじゃないんですけどね、でも縁があったのでしょう。焚き火台を試してるところにやってきた、注意しにきたんですけどね、鳥羽先生、この人が顧問になるんです。というか、押し付けられてたよね。自分の時間を大切にしたい、そう思ってる鳥羽先生には野クルのゆるい活動はいいんじゃない? と、それに、鳥羽先生、なにか見覚えがあるってリンがいってた。いや、まあ、あの人よね? と、そのことになでしこが気づくプロセスおかしくって、ああ、これ、ほんとおかしいわ。いずれ合流するのだろう、出会った時のもろもろ、妹さんとの会話とかからね、そんな予感させてましたけど、いやはや、結構な時間がかかりました。でも、こうして出会えて、仲間になった!? ほんと、こいつはなおさら面白くなりそうですよ。

『なでしこドレミソラ』。美弥、稽古に精が出ますね。あんまり音の出ない駒、忍び駒を使ってるっていうんだけど、弟からはうるさいって不評で、ピアノの時よりもずっと長く弾いてる、そういってね、苦情が出とるわけです。でも、美弥、お母さんといい関係築いでますね。ピアノを習わせてくれてたことが、三味線の上達にも繋がってる。それに演奏を聞きにきてくれるっていってくれて、13日にみんなで合奏をする、それをさっそくカレンダーに書き込んでくれているところとか、本当、しみじみいい親子だと思わせてくれました。そして部室で練習。そうすると陽夜がきて、恵真がきて、そして香乃もきて。ええ、和楽器同好会の皆、いいチームになってきてますよね。それを実感させてくれて、そして話題は合宿へ。香乃のお母さんのお弟子さん、お寺の娘さんのはからいで、合宿にお寺を使わせてくれるっていうんです。ああ、活動が広がっていきますね。それと一緒に、人の輪も広がっていきますね。

2016年11月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年1月号

『まんがタイムスペシャル』2017年1月号、昨日の続きです。

『穂積くんは猫に勝てない』。前回アパートから焼け出された穂積くん。ああ、これで先輩、彩千華の住んでるシェアハウスに入居することになるんだろうな。ええ、そのとおり、入居することになりましたよ。と、その前に試練がありました。猫に認められなければいけない。猫のブブ、長老格なのかな? とにかくこの猫の許可を得ないといけないらしくって、いやはや、穂積くん、猫が苦手なのに大変だな! ともあれ、穂積くん、ブブに認められてシェアハウスに入れることになったわけですけど、憧れの彩千華さんとお近付きになれるかもって期待もあれば、他にも美人がいるよって、なんという理想的な住居なのか。これ、穂積がブブにやたら好かれて、それで彩千華にライバル視される、というか、もはや地縛霊のレベルだな。恨みの視線に射貫かれてる様子が実によかったです。

光れ!メシスタント』、大きく状況が変わります。檜山さんは実家に帰る。先生は連載を畳む。これ、この漫画も終わってしまうんじゃないかって、なんだか不安になりますよね。ともあれ、光もこの先どうするか考えないといけない。中辻は別の先生のもとでアシスタントを続け、投稿も続ける。光は、ユズミ先生のもとに? 正直、ずっと彼ら彼女らの関係、変わることなく続いていくと思っていたんですね。それが、こうして連載を畳むということがすなわちチームの解散であるのだと実感させられて、ああ、光はどうするのだろう。この光の決断が、この漫画のテーマをこれと押し出しそうな予感がします。

『まちがいだらけの恋愛道場』、なんというか、すごいですよね。最近、圭介の店から足の遠のいているマサスケ。どうしてるのだろう、そういいながら最近の体調不良について話しあっていたふたり。まさか、これが後になぜそうなってるのかって理由あかされることになるんですが、ほんと、酷い話だった! マサスケに彼女ができたっていうんですね。でも、そうしたら、圭介も芝も信じやしないわ、騙されてるんじゃないかって疑うわ、って、まあ私もそう思ったんだけど。だって、この漫画、こと恋愛に関して、理想的な展開なんてありえないもの! 今回の彼女は、占い好き、ちょっとオカルトがかってる子だっていうんだけど、いや、これ、あかんよ。いよいよまずいよ。そう思うんだけど、あのマサスケのポジティブさ、あるいは状況に浮かされて、現実をちゃんと見てない様子が本当におかしくて、ええ、この駄目さがたまりません。加えてこの状況ないしマサスケの彼女に対する、圭介、芝の悪口三昧、これも素晴しくて、二人とも黒帯やぞ、って、あかんあかん、なにする気なんだ、ふたりとも。また発想というか出てくる言葉がおかしくって、お酒と粗塩で洗って清めて、そういわれたマサスケに、漬物にするつもりだよ、クック○ッドで見たよそのレシピ!! って、嘘つけ! そんなんあるわけないじゃん! でも、ほんと、めちゃくちゃ面白かったです。

メェ〜探偵フワロ』、これ、素晴しいわ。ミスレモン、執筆で悩んでるんですね。その悩んでいる様子がですね、本当に切実で、賞をもらった後の方が大変、あんなにはしゃぐんじゃなかった、ねえひいおばあちゃんの短編一本ちょうだい。気持ちがすごくくじけてるんだってわかる上に、そのくよくよが仕事にまで影響しちゃって、ダブルで落ち込む。さらには、このところ調子のよい新人作家、ミスターマープルのこと、受賞もしてないのに…、偉い人の親戚なのかな。ああ、口にして、恥じた、その姿。胸につきささるよう。痛ましく、その弱さの露呈したところに、人というもの悲しさいじらしさ、嫌というほど感じいったのでした。そして、アーサー、いいやつじゃん! トレイいっぱいの贈り物、レモンの好きなものいっぱい持ってきて、なぐさめてくれて、ああ、レモンがこのタイミングで好きだっていってしまった、その気持ちもわかろうもの。でも、ここでアーサーが壊れちゃうのん!? まったくの予想外の展開に、おかしかったり、でもこれがアーサーにもレモンにもよかったんだって思えたり、で、最後にミスターマープルの真相! あー、まさかの展開だよ。そんなことだったんかい。でも、プロのサポートってすごいのね! うん、ミスレモン、このふたりに、執筆のこと、そのまま相談してみてもよかったんですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第1号(2017年1月号)

2016年11月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年1月号

『まんがタイムスペシャル』2017年1月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、マキが天使に仮装して、これがまた美しいときています。というかですね、まさかこれがフリで、本編で回収するとか、まったくの予想外。マキさん、あなたはなにをなさりたいのか。美しいだけでいいじゃないか。というか、これ、単行本に入ったらわからなくなっちゃうな! 他には『2DKに弟嫁と』、『渚は太陽をひとりじめ』のカットもありますよ。弟嫁は雫、結衣のふたりでサンタ、トナカイの仮装してるのですが、渚太陽は、これ、クリスマスじゃないよね? 同人誌のイベントよね?

『課長と私のおかず道』は、秋ですね、サツマイモをつかったおかずを探求しますよ。南条課長は、甘みの強い具材に、どうしたらよいかと迷いを見せて、そこで保志は、サツマイモと豚バラの炒め煮、ひとつの解答を用意するっていうんですよ。ひとりで試食してる時の物真似、よいですね。近しさ感じさせます。そして翌日、蓮見さん、偶然にもサツマイモとベーコンのグラタンを作ってきていて、これを保志、課長におすすめしちゃった。おお、恋を応援ですね。話のはずむ課長と蓮見を残して、保志実里はクールに去るぜ。でも、保志の意見を聞きたかった、そう課長が思ってるのね、ここになにか期待みたいなの見ちゃいますよね。そして保志には椎名がコンタクト。まさかの告白、というか、その前段階に女性関係の派手さアピールしといて、そこからまさかの告白!? すごいな、この人! うん、保志くん、断るんですよ!

『ざしきわらしと僕』、いいですね。ショッピングモールにいきますよ。余裕を演じてるけど、子供だけでバスに乗るのははじめて、緊張しちゃってる理緒がいっぱいいっぱいになってて、でもこの子らしくていい感じ。対して裕貴は慣れたもので、ああ、ここでも都会っ子のアドバンテージ! 裕貴は、ぼーちゃんの誕生日を祝うためのケーキ買いたかったんですね。プレゼント渡したら、ごちそうたくさん作ってくれて、まるで自分が祝われてるみたいになってしまった。ああ、優しい子です。ちゃんと祝いたい。そうした気持ち、よくよく伝わります。そして理緒、たまたまモールでバイトしてた春太から、裕貴の彼女かといわれて、これデートなんじゃないか、意識しちゃって、いろいろ大変な感じ。東京での裕貴とみうのこと想像して、なんか対抗意識持っちゃったり、かわいいといわれて慌てたりと、この漫画は、そうした女の子の方がちょっと先に大人になりかかっちゃう、そうした気持ちのくいちがいもろもろがよいですね。ほんと、ざわ子はわかってる。裕貴はわかってない。ええ、くいちがいじぐざぐです。

『ローカル女子の遠吠え』、りん子さんの挨拶、素晴しいな。ほんと、職場の飲み会なんてものは無償どころか持ち出しの時間外労働でありますよ。というので、のっけから落ち込むテンション。雲春プレゼントの陰鬱挨拶、素晴しい。この漫画名物なんでしょうか、恋愛のもろもろ描くのですけど、荒れる秋津、破滅的なバタくん、そして攻めの姿勢見せるが雲春に相手にされない桐島。ほんと、あの報告連絡相談を拒否する雲春の表情、最高でした。その前段に語られてたりん子のホウレンソウも面白くて、そういえばあの仕事終わってます。ああ、有能だわ。素晴しいわ、りん子さん。この漫画の名物というと、静岡の特産品ですけど、へー、いちごがそうなんだ。紅ほっぺなるものがある。章姫なんてのもある。すごいな、静岡! ところで、飲んだ後、電車で帰る話。え? 電車で30分かけて帰るとか、当たり前じゃないのん? あれ、私の常識、世間の非常識? 私、いつも電車で30分とか1時間かけて帰りますよ。

『お役所忍務のススメ』、忍者課は観光商工だけじゃなく、交通安全運動とかにも関わってるんですね。危ないといわれている道に安全策を講じたい。アイデアを募るんですが、しのぶのアイデアがどれもこれも使いづらくて、まきびしって! あかんあかん、車より人に効いちゃうよ! まきびしの菱の由来。なるほど、もともとは菱の実使ってたからなんだ。鉄製は高価だったから、なかなか使われなかった。はー、勉強になるわー、って、それはいいんだけど、交通安全にはとりあえず繋がらないよね! 人力監視案、これもすごいな。矢文で警告! って、あかん、あかん、それ、事件になる! 先輩の、足のつくような事しちゃダメよ、やんわりとした、けれど微妙にキナ臭いたしなめ、これ、最高でしたね。まるでバレなきゃかまわないみたいじゃないですか。結果的に採択されたのは忍者あしらった看板。最初、飛び出し看板作るのかなあって、忍者のね、そんなこと思ったんですけど、忍者の飛び出し看板とか、忍んじゃって目立たないですよね。できあがったのは、大きく、スピード注意!! と書かれた看板。忍者のイラストのそばに、忍者が見てるぞ!! って書いてあるのが、なんかユーモラスで好みであります。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第1号(2017年1月号)