『まんがタイムきらら』2024年12月号、昨日の続きです。
『ふたへん!!〜双子漫画家とひよっこ編集〜』
担当する作家、ゆらから呼び出しを受けたかりん。原作担当の姉、きらがネームを作成しているうちに、資料写真を集めにいこうと、その取材にかりんも同行してもらおうというのですね。
次の話で登場予定の港に到着。本当に使うのかどうかわからない写真も撮影しながら、必要になりそうな船やらなにやら、小さな背丈じゃうまく画角に収まらない、かくなるうえはかりんにおんぶしてもらって、と、ふたりならではの撮影風景が生き生きとしてすごく楽しそうだったのですね。
そしてこの取材のもうひとつの目的。剣神のコラボカフェにいくのですが、頼んでしまった激辛メニュー。からいのが好きなきらはここにはいない、しかたがないと死ぬ気で食べたゆらのライフがゼロに! こうしたアクシデントありながらも、そうしたいろいろがやっぱり楽しそうな取材行。ええ、いいエピソードでしたよ。
『ほぐして、癒衣さん。』
校了日に癒衣が不在。このピンチに駆けつけた富美子。また修正を持ってきたのかと夏鈴みるみる涙目に! ああ、なかなかに心は通じないものですね!
富美子に杏南に副社長。富美子はちょっと直接の戦力にはなれていないのですが、頼れる仲間のおかげでピンチを脱した夏鈴とクマちゃん。ああ、よかったと、この山場を乗り越えた先に描かれるもの、それは癒衣と夏鈴、ふたりの関係についてなのですね。
自宅に帰った夏鈴、癒衣とふたりきりの対話の時間かな? と思ったら、そこに会社の皆が集結。ひとしきり飲んで話したそのあとに、杏南がふたりの関係についてダイレクトアタックですよ。
この問に答えて夏鈴、そしてこれは皆がくる前に話していた癒衣への答でもある、癒衣にハグして私も大好きと答えるの、ああこれはまさしく大団円。こうなるべきふたりの関係が、ここにこうしてなるべくなった、そう思わされたクライマックス。とてもよかったです。
ふたりの関係成立の影に泣く人などもいるわけですが、それでも祝福されたふたりのその後も、とてもしあわせそうに続いていて、なおさらによい、とどめを刺された気分です。
- 『まんがタイムきらら』第22巻第12号(2024年12月号)