2025年7月18日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年9月号、昨日の続きです。

『魔法柴犬★はなまる』

パグコ、めっちゃ好み! クール! 自信家! 扉絵なんて、もう最高じゃないですか。で、これからはなまるたちにパグコが合流して戦うことになるんですね! と思ったら、そうじゃないんだ!

なるほど、追加戦士の洗礼ってやつですか? 自発性に欠けるはなまるがパグコにはどうにも受け入れがたい。愛莉の指示がないと動けないなんて、ただの飼い犬だ! っていう評価はまさに妥当そのものではあるのですが、それで一緒に行動してもらえないでは困るわけです。

あくまでシビアなパグコの指摘に、はなまるどうする? オロオロしてもしかたがない。いつも楽天的なはなまるが、あんなにも考え込んで、そして次なる敵の襲撃に、自分ひとりで戦うと、ポメルンとともに飛び出していくんです。

そんなはなまるを見つめるパグコの姿。これがはなまるを受け入れるきっかけとなるのか否か! そして愛莉はこの戦いに関与しないのか! ここからの展開、実に大きな分岐点。はなまるの今後を占うものになりそうです。

『子供部屋ドラゴン』

ぎゃおの自意識、不思議ですよね。あんなに自信なさそうに見えるのに、自分のかわいさには揺るぎない確信を持っている。まあ自信がないのは、かわいさではなく強さだもんなあ。ちょっと人とはプライドのよりどころが違ってるんでしょうね。

さて、そんなぎゃおが珍しく外出しますよ! 届いた制服を着てみたら、その下に着ているべきものがないと判明。つけない派だとかいっちゃうぎゃおですが、そんなことはひまりが許しません。ふたりして下着を買いに出かけることになったのですが、そこにたまが合流! この子、黒セーラー服も凛々しいこの子、なんと下になにもつけてないことが判明。

ああ、異世界よ。常識というものがまったくもって根底から違うというのですか。

しかしたまちゃんかわいいな。カッコいいでしょってポーズつけるところ、めちゃくちゃかわいい。かわいいという評価がこの子にとって嬉しいかどうかは不明ですが、かわいいんだからしかたがない。もう最高だと思います。

お店についてからも大変です。お店の人にいろいろ相談するんですけど、角にしっぽ? お姉さん、若干とまどってますね。からの、私好みの体って! 職権濫用ですよ、お姉さん! お姉さんだから回避できてるけど、おっさんだったら即逮捕案件ですよ!?

そこからの下着選び。ぎゃおとたまで好みの方向性が違うのもいいですね。でもって、お金はひまりが出します、っていうのでたまがひまりに忠誠誓っておりますがな! さらにドーナツ買って帰ることになるの、およばれするにいたっては騎士になるとか申してます。

このたまの律儀さ、従順さ。そしてぎゃおの揺るがぬひきこもり体質。こうしたところがよいなあと思わされた今回。とはいえ、筋肉痛になったぎゃお。出不精はもう気持ちの問題だけではなくなってるわけですね。まさしく体質ってわけですね。

『わたしにプールは狭すぎた!』

OWSの大会で3位を獲得したしずく。勝ち負けは気にしないといってたしずくでしたが、やっぱりうれしいんですね。銅メダルを誇らしげに首にさげ、さらに記念のタオルとTシャツと帽子を購入? ほんとにOWSが好きなんだなあ、って思わせるその様子。ほほ笑ましく見てましたらね、なんとしずくと小波に割ってはいる小さな人影!

ちびっ子? ちんまくて、フィジカルも弱そうで、引っくり返っておぎゃーって! ええ、しずくの妹ちゃん? と思ったら、となりのクラスの権田まるちゃん!? 幼なじみ!? 同い年!? 高校一年生なの!? うそー、申し訳ないんだけど、小学生かと思うたわ、しかも低学年かと。

この子、しずくに近づく連中を追っ払ってるのか。ナンパ目的の望ましくない人間が夏には増えるから! というんですが、小波は、小波は大丈夫じゃない!? 好ましからざる人物は男女問わずか、権田さん。とにかくしずくに取り入ろうとする小波が許せないというんですね。

しずくから、小波は本気でOWSに向きあおうとしていると聞かされたまる。だったら、海でしずくに勝ってみろと小波に課題を突きつけるのですね。しかもしずくを脅して、本気を出させる。これ、水が怖くてひとりで泳げない小波には無理難題なのでは!?

そう思わせたのですが、泳げるチャンスを手放したくない、そう願う小波にはひとつ策があった! しずくの近くでなら泳げる。だったら、本気で泳ぐしずくにピッタリ離れずついていく!

この覚悟よ。そして海のなか、その決意を明らかにする小波の表情、実にいい。ああ、小波の正念場。このピンチを乗り越え、海を泳ぎきる。試練を乗り越え、さらに自分の世界を取り戻す、そんな機会がやってきたというのですね。

2025年7月17日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年9月号、発売されました。表紙は『プロジェクト・ユリフォーミング!』。水着姿で追いかけっこするイオリとルナ。水鉄砲で狙ってくるルナに、怒ったような表情見せるイオリですけど、きっと内心は喜んでいるんですよ。なんて思う私はリリーにずいぶん毒されているのかも知れません。そのリリーはというと、画面のすみで小さくデフォルメされていて、手にもつボードには「水着回は健康にいい!」の文字。いや、でもだったら、リリー、あんたも水着になりなさいな! と思ったら、本編扉でマツバとともに登場です。ええ、水着回は健康にいい! リリーの元気な様子が見られて満足リリですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『ゲームセンターのこころ』

黒寝こころは19歳無職。クレーンゲームが大好きで、けれど生活に影響が出るほどつぎ込んじゃいけません! ゲーセンでの散財は、ゲーセンで取り戻す! とれない景品を代わりにとると、代打ちならぬ代プレイ。まずは名をあげねば話にならないと、完全無料で手助けいたす。というのですが、もしかしてプレイ代も自分持ちなのですか!? だったら、景品とってあげるただの物好きなお姉さんってやつではありませんか!?

そんなこころのデビュー戦。見事に景品をゲットするにいたってまずはめでたしめでたしなのですが、ちびっ子に声をかけるその様子はまさに変質者。息を荒らげながらボソボソ小声で話しかける黒フードの人物。もう完全にアウト!

でも、ゲーセン店員卯ノ花やこにいい感じに拾ってもらえて、よかったらこの店で働いてみないか。誘ってもらえたのですね。

接客が苦手ならまずは裏方からでいい。やこの情熱を受けたのか、やってみたいと思ったこころ。これがこころの人生を変えるきっかけに? ともかくはまずは、ゲーセンでの散財をゲーセンで取り戻せそうですね。

『プロジェクト・ユリフォーミング!』

明日には星に帰らねばならない。この状況でも悪あがきするリリーです。

このところ、イオリのママさんに甘えっぱなしのマツバをですよ、あれこれ百合の世界に引き込んで帰郷を先延ばしする。もう完璧な作戦じゃありませんか。

でも、なかなか簡単ではない。ママさんへの感情、それは恋だといえば狼狽しつつ否定する。イオリとルナを百合カップルに仕立てあげるも、スライディングで攻撃しかけてくる。どうにも通じないと諦めそうになるイオリに、ボクとキスするリリ? って、やっぱりお前、めちゃくちゃかわいいよな! なんで普段からずっとそうじゃないんだよ!

結局、恋を恋と自覚させないことで、ただの不調と思わせることで、帰還まで一週間の猶予を確保。はたして翌週にはどうなるのか。またも同じようなこと繰り広げるのか? わからんのだけど、急務となるマツバ攻略。ママさんには順調に攻略されちゃってますけど、リリーの策はなかなか通じてなさそうなんですね。

『アイドルビーバック!』

チケットが50枚売れました! チラシ500枚配って50。ということは打率1割? と思ったら、古参ファンもいるから、実際にはもうちょい下がるのか。

1000枚配れば赤字回避が見えてくる? そうトモコ様が見当つけたら、あんじゅが目標はキャパ200満員だって無茶をいうんですよ。さらにはチラシを3000枚刷ってきて、これ配るのか!? 慌てるトモコ様に溶けるじうじう。もうこれどうする、どうなるの!? と思ったら、配るのは自分のノルマだと明るくいっちゃうあんじゅ。

皆それぞれにできること、持ち味がある。でも自分にはそれがない。あるのはめげない心と元気だけ! その元気で3000枚配ってみせる! って、どんだけタフなのあんじゅさん。でもってそれをやってのけるんですよ。

笑顔でチラシを差し出すあんじゅの姿。見れば目頭が熱くなる。

あんじゅは自分にあるのは元気だ、なんてこといってましたけど、それに加えてひたむきな姿があるから、ファンの、メンバーの気持ちを掴んで離さないんだよ。あんじゅが自分で思ってるよりもずっと、このグループにとって重要で大切でかけがえのない存在なんだと思うよ。なんて声をかけたくなる、そんな子なんですね、あんじゅは。

さて、もうひとつの課題です。元P捜索! どうにも手立てがないと思ったそのとき、寄せられた情報が! 実家に戻るっていってましたよ。それを受けて、いきますよ、福島の山奥にあるライブハウス!

ここで元Pつかまえられるでしょうか! いやきっとつかまるよね。そして椿の苦労がむくわれるとよいのです!

2025年7月16日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年7月15日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年7月14日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年7月13日日曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第69話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

元気のないカリン。いったいなにゆえ? 明日は念願の同人誌即売会だというのに、しかもカリンの作家デビューだというのに、こんなに元気がないのはおかしい。秋山がカリンのこと元気づけようと、いろいろ話してみたら、ちょっとずつ回復? でもそこで、花見のことが尾を引いていると気づくんですね。とはいえ、花見の話はここで終わり。いずれ秋山がなにかしら対応していくことになるのかもしれませんけど、まずは目前の同人イベントに注力します。

同人イベントで秋山、大活躍じゃありませんか! カリンの本に出てくる妖怪くねくね。そのコスプレをやらされてるの! 脇から手が何本も出てる。謎のタイツ怪人になった秋山がですよ、いざ開会という段になって緊張するカリンの手を握り、そっとはげますんですよ。

で、このあとがものすごい。100部刷った。もし売れなくても、全部自分のもになるだけだって! 秋山、すごいな。愛そのものじゃんか、こんなの! 100冊残ったら、100冊全部俺のもの。これ、カリンにとっては全肯定ってやつですよ。物語も、そして自分についても、すべてを受け入れてくれる。そんな秋山の頼もしさ。いやもう、ここぞというところで光るやつです。

緊張が続くカリンがね、秋山、いやさくねくねの作りものの手を握ってるんですよ。不安を和らげようとしている。その様子がかわいくって、そして売れはじめるカリンの本!

ああ、ああ、動き出しましたよ! って、いやなにが? 物語が! というか、カリンの強張っていた感情がいきいきと動き始めた。そんな瞬間がすばらしい。

いやもう、これ、感動的よね。でも秋山さんのご本は残るのでしょうか? これは完売もある流れですよ!?

2025年7月12日土曜日

『まんがタイムきらら』2025年8月号

 『まんがタイムきらら』2025年8月号、昨日の続きです。

My Private D☆V

『江口さんちの純情サキュバス』の工藤えるです。

D☆Vポイントは、「叶わない片想いが好きです」。

届かぬ恋がというよりも、相手のことを思えばこそ伝えられない。そんな恋のかたちもあるのだという、その秘めたるところにポイントがあるようなのですね。

磯の鮑の片思い。

恋を秘めつつ募らせる思いの強さ。それだけの思いを抱きながら、相手に伝えることなく胸にしまっている。そのアンビバレンスもまた魅力のうちなのかもしれませんね。

イラストに見えるその思い。思う相手の裾を掴んで、けれどその手を引くことは決してない。伝えたい、けれど伝えられないという思いと思いの相克。その打ちあう火花の苛烈な様が、また恋の輝きであるのでしょう。

2025年7月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2025年8月号

 『まんがタイムきらら』2025年8月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

やけっぱちの明るさ披露する果実です。クラッカー大量に買ってきて、鳴らしまくり、笑いまくる。心配して、皆が聞くんです。なにがあったのか。わたしたちじゃ頼りにならないかもしれないけれど話してほしい。

コミカルなやりとりもあったけど、真面目にやりすぎると重さに潰されかねない読者への配慮でしょう。ぽつりぽつりと語りはじめた果実に、別れるのが嫌だと駄々をこねてしまう綴。逆に落ちつく果実が悲しい。

大人の都合にどうしても振り回されがちな子供時代。でも、これはダメだという花名の言葉もまた重く、だからこそか、果実は悲しみも悔しさも噛み締めながら、それでも皆と仲良くなってよかったと、それが嬉しいといってくれたのですね。

でも、このまま果実は別れてしまう運命なのですか!? そうではない。冠が、花名がいうのです。大学に入ったら一人暮らしする、ここに帰ってくるという果実に、それは今じゃだめなのか。このアパートに、あるいは花名と一緒に暮らして、学校に通うことはできないか。

希望が!  希望が出てきましたよ! 今のこのタイミングこそ、父親の弱みを突いて、一人暮らしを実現させるんだ、果実さん! ええ、花名との暮らしもまた素敵! 近所づきあいでも素敵! ええ、望まれる展開が見えてきました。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

魔王軍の幹部、イラが帰還。怒ると相手を子供にしてしまうイラのせいで、幹部の皆が次々ちびっ子に! 手を焼いた乃々が助けを求めてジェロの部屋にいったらですよ、ちびっ子たちもついてきて、発明品の箱に興味津々! 触っちゃダメと大声あげたら、ああ、ああ、アヴァちゃんが泣いてしまいました!

ここからがまたカオスですよ。遠征をサボってこっそり潜んでいたベルにイラがおかんむり! 魔法が発動して、まったくもうとばっちり、ジェロが子供になってしまいまして、そうしたらまあなんてかわいいの!?

ああ、もうジェロちゃん泣かないで。もう、ついつい甘やかしてしまいそうな愛らしさです。

このままだと混乱が収まらない。魔王乃々の危機に、最後の幹部が登場。その名もビーファ。ちびっ子たちを魅了して、でも魔王に取って代ろうなんて言葉を聞けば、黙っていられないのがアヴァですよ。ほんと、アヴァは乃々が大好きなんですね。

さて、ビーファの帰還で幹部が全員揃いました。となれば、いよいよ次のフェイズに進みます。すなわち敵国への侵攻が現実のものに!?

乃々にとっては青天の霹靂。これからどうしたらいいのか、というその時、力の暴走? またも予想外のことが起こりそうです。

『ほうかごバスケット』

ベスト4をかけた試合を観戦にきたつばさたち。我らがとわっちの所属する朱雀女子の試合を見るのですが、肝心のとわっちが出ていない!? ということは、とわっち以上の選手がいるということ。おお、おそろしい。あれだけうまくても、まだまだ上がいるということなんですね。

試合は朱雀女子のペースで進行していきます。7番、神殿まといのロングシュートにまで繋いだ一連のプレイ。その流れが試合の状況を支配して、相手校、千早高校を萎縮させてしまった。試合の空気を変えないと負けてしまうという局面。ダブルスコアで前半戦が終了して、残る後半で追いつくことはできるのか?

実に厳しい状況なんですね。

後半では主力を下げてきた朱雀女子。ついにとわっち、17番が登場。からの見事なシュートを決めて、ああ、後半も朱雀女子のターンなのか!? と思わせてからの、とわっちが意識する選手の存在が意味深! ああ、ここからまだ状況の変わる余地があるというのでしょうか。

2025年7月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2025年8月号

 『まんがタイムきらら』2025年8月号、昨日の続きです。

『しあわせ鳥見んぐ』

出版社から写真集出版の打診を受けた岬。作品集の表紙はイヌワシなどどうでしょうかと誘われて、祖父との思い出をともに、イヌワシを撮影しに山に籠っているのです。

しかしそんな岬に暗雲? 編集者からの連絡に、自分に求められているものがなにか、気づかされてしまった。私の写真ではなく、写真家荒砥郷の孫であるということ、それがすべてだった。イヌワシを印象的に写した祖父。それを継ぐものとしての自分が、祖父の代理としての自分が、必要とされているのだと。

嫌な記憶が呼び起こされて、しかし岬、意地になりましたね。意地を貫きとおしますか!? そして求められている以上のものを叩きつけてやりますか!?

酒田へと向かう岬。向かう先にはなにがあるのか。ここ、写真家岬の正念場ですね。

『星屑テレパス』

パラシュートの調整に余念のないロケット研究部の皆。校舎の上から落としたパラシュートを、観測観察し、降下の速度を調節していく。落としては回収しの繰り返し。そこで愛が活躍している。落下するパラシュートに駆け寄り、着地までのタイムもしっかり計測。自分の意見も含めて瞬たち先輩に進言できる子なんです。

本当によくできた子。でも、なぜか不安が拭えない。それはユウのこと。皆が少しずつ成長し、以前よりも自分の思うところをはっきり口に出せるようになってきた今、なぜかユウだけはこれまで当たり前に口にしていたことを話せなくなっている。愛には自分が宇宙人だということは秘密。

その理由はなんなのか。後ろに倒れそうになった愛を身を呈し助けたユウ。そのとき見せた愛の反応が気になる。もしかしたら愛にはユウが認識できていない!? いや、そうだったか? これまで、どうだった? ユウと愛の様子に、なにかを感じとった瞬? ああ、なにかここに起こりそうな気がする。あるいは、すでに起こっているのかもしれません。

『魔女まじょS-WITCH』

小夜への対抗心を隠さないルチェッタです。まなの魔法に呼ばれた小夜が、これまでずっとルチェッタが手を焼いていた氷の異変を無力化。でも、それでも決して小夜を認めない。まだやまぬ氷の異変に、鴨たちから聞いた情報をもとに根本対処する小夜。あまりに常識外な魔法の使いかたに、ようやく自分の負けを認めて去ろうとするルチェッタ。

けれど、そんなルチェッタを引き止めたまな。ルチェッタの思っていること、目指していることを知ったふたり。小夜がいうんですね。簡単に負けと決めて諦めるのは間違ってると。私たち魔女は、ひとりひとりが理想を求めて歩み続ける、長い長い道の途中にあるのだよと。その言葉、ルチェッタに響いたみたいですね。

そしてこれは、魔法に限らず、多くのものに通ずることだと思う。なにか目的をもって、なにかに取り組む、そうした人たちにとっては共感をもって受けとめることのできる、そんな言葉であると思ったのでした。

まなと小夜が気にしていたルチェッタのその後。ちゃんとふたりのもとに戻ってきましてね、小夜の近くで自分を磨いていきたい! ああ、小夜のファンが増えちゃいましたね! となったら、まなとはライバル!? 見事にまなに敵愾心向けてきて、と思ったら、これ、ちょっと甘えてるっぽいやつだな! ええ、いい関係築けていけそうじゃないですか。

満月町の町魔女の仲間が増えました。これからなおにぎやかになっていきそうですね。

2025年7月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2025年8月号

 『まんがタイムきらら』2025年8月号、発売されました。表紙は『一畳間まんきつ暮らし!』。TVアニメ化決定! の文字とともに登場です。芽衣子が先陣を切るようにして、梨絵、音緒、万里花の4人が制服姿で登場です。それぞれに皆、晴れやかな表情で、周囲に舞い散る紙吹雪もあいまって、祝祭的な雰囲気がとても素敵なのであります。これをきっかけに、ヘッジホッグがより以上の躍進を遂げるといい! なんて思わされる、勢いがすばらしいイラスト。誌面から飛び出してきそうです。

今月は新規ゲストが3本です。

『ありふれた異世界転生』

続々やってく異世界転生者。よくないことに、神から授けられるチート能力でもって大暴れしやがるやつが多すぎる! となると、当然それを取り締まる存在もありまして、そのひとりが天使のティオ。世界の治安を守るべく、無闇に能力を奮う転生者を見つけてはお縄にしていく。その数、週に数十人。って、多すぎない? なんか、一日十人みたいなペースで転生してきては暴れるやつがいるわけか。

いくらなんでも、多すぎる。神もなにが目的で、そんな無節操な真似をしてるのですか!?

でもまあ、チート能力があれば使ってみたくなるのも人情です。でもってそいつで万能感得ちゃったら、調子にのるのもまあわかる。でも、やっぱりそこで暮らしている人たちの生活、秩序を考えたら、無茶をしちゃあいけないわけです。事件があれば駆けつけて、言って聞かせて、それでも聞かなかったら、そのときは捕縛ですよ!

そんな転生者捕物帳ともいえるこの漫画。なるほど、大変な仕事なのはよくわかりました。だって、対峙するのが、自分こそ主人公と勘違いしたイキりどもなのでしょう? いやもうお疲れ様です。

『LUH-21416』

逃亡中のアンドロイド、ルゥ。捕われたら壊されてしまう! だから、なんとしてでも逃げきらねばならないと、ひとりニューコモロへと向かうのです。

アンドロイドも大変ですね。自我もあれば感情もあるのに、人工物だから人権もない。モノのように作られて、不都合あらばモノのように壊されてしまう。ルゥを見てればよくわかる。ほぼその思考もろもろ、人と違うところはない。ただ、本来アンドロイドは嘘をつけないようになっている。なのにルゥは嘘がつけてしまう!

だから危険! 壊そう!

てなわけですが、やっぱりなんだか無体ですよね。

ニューコロモへと向かうルゥを拾ってくれたジザベラ。これで車を確保、100キロの距離もなんとかなったと安心するも、このジザベラがルゥを追う捜査官。嘘がバレたら掴まって、壊されてしまう。冷や冷やしながらのコモロ行とあいなったわけですが、この道中の会話。アンドロイドは嘘がつけないという前知識がジザベラの判断を鈍らせる! というか、一番ジザベラを鈍らせたのは、ルゥのかわいさ、めっちゃ好み! あわよくば仲よくなりたいという下心だったのですね。

逃亡アンドロイドを取り締まるべく敷かれた検問に、命の危機を感じたルゥ。目の前で執行されるアンドロイドに恐慌に陥るも、このピンチを同乗者、ジザベラのおかげで乗り切ることができた。ああ、ジザベラ、ワンアウトですよ!

ともあれ、まずは生き延びたルゥ。これから、新天地での生活がはじまる。そこで経験するものとはなんなのか。そしてアンドロイドであることを隠し通すことはかなうのか。そこでもまた、ジザベラの存在が鍵となりそうですね。

『花崎朋華の言うことは絶対!』

花崎朋華の命令には逆らえない。それをいいことに、まわりの人間をうまく使って、悠々自適の学校生活を送る朋華なのですが、ただひとり、黒坂守だけには命令が通じない。それは幼稚園の昔から。けんもほろろに断わられたのがショックで、長く守を遠ざけていたのだけど、同じクラスになったからには今度こそ従わせると、悪いこと考えている朋華なのです。

でもその目論見はかなわず、連戦連敗。と思いきや落とした消しゴムを拾ってもらえて、快挙と思いきや、まあこれくらいなら能力関係なく普通にいうこと聞いてくれるよね。

自信を持ったりなくしたり、守のことを探ろうとして裏目に出たりと、ほんとにうまくいかない朋華であります。

でも、こうして守に固執しているうちに、守のこと気になってきちゃった? いろいろ過剰に期待しちゃったりね、でもって期待がはずれてがっかりしたりね。

そんな朋華の本末転倒。でも、能力に頼まなくとも、困ったときにはちゃんとお願い聞いてくれた守。こうしてコミュニケーション重ねていくの、朋華には大切な経験かもしれませんよ。それゆえ守は朋華にとって特別であり続けるかもしれませんね。

2025年7月8日火曜日

『まんがタイム』2025年8月号

 『まんがタイム』2025年8月号、昨日の続きです。

『オフィスにラブコメはいりません!』

セクハラパワハラなんでもありのオフィスラブコメ漫画の世界に迷い込んでしまった苗木わかば。漫画のお約束に馴染みつつある自分がこわい。この世界に紛れ込んだ先輩、千堂からも釘を刺されるのですが、この千堂からしていろいろ危うくなってきている。油断すると飲み込まれる。なかなかに剣呑な世界なのですね。

そんな千堂とわかば、今夜は居酒屋で飲み会です。でも飲み会って危ないのでは? 危機感抱くわかばに、今日の相手は大丈夫だ。猫田さんと薔薇園さんだ、と太鼓判押す千堂ですが、薔薇園は決して安全とはいえないのでは!? むしろ千堂に安全ではないのでは!?

いやもう、なかなかに剣呑な世界なのです。

でも猫田には期待しましたよね。ラブコメが生じない貴重な人とか千堂がいっていますが、それは千堂にとって安全なだけでは? わかばにとっては確実に作用する受け的キャラだったりしない? と思ったら、それも違うのか。なるほど、いろいろアドバイスくれるサポートキャラポジションに猫田はいるというのですか。

ことあるごとに、誰かを誰かとくっつけようとする猫田。わかばを千堂にくっつけようと思ったようだけど、千堂はいろいろわかってない! 今このときにわかばに芽生えた恋情も、そして薔薇園がいう恋愛に興味がないの意味もわかってない! いやもう本当に危険だよ千堂さん! そのうち薔薇園とくっつきますよ!?

『星月夜工業高校ルナ同好会~38万キロの奇跡~』

いつもひかりと一緒にいる素直。クラスでも話題になっていて、つきあってるのではないか!? しかも素直はいろいろと高スペック!? 勉強もできる。作図だって得意だ! 誰よりもはやく、きれいに、課題を仕上げて、そしてひかりにレクチャー。クラスの皆、素直のこと神格化!? もう遠巻きに見るばかりになっているんですよ。

ふたりの会話が洩れ聞こえるのを廊下で聞いていた男子どもが、つきあってるのかなあ? 漏らした疑問を聞き及んだのが輝夜。たまらず教室に突入、素直、ひかりに問い質すわけですよ。あんたたち、つきあってたの!? からの追求に、ネガティブ方面から否定する素直に、月一筋とポジティブに否定するひかり。こうして見事に気になる噂は払拭されたのでした。

でもね、ふたり、普通にあのまま親密になってもよかったのではないか? と思ったけど、別にああして互いに否定したとはいえ、あの距離感が変わるふたりでもないだろう。ええ、やっぱりあのまま親密になっていくのだろうと思います。そして少なくとも輝夜とはちょっと親密になれた。ええ、これは実にいいことだと思うのです。

『良倉先生の承認欲求』

ぴえんぴえんと泣く女生徒を見つけてしまった良倉。どう見てもかまってほしそうにしている! 1年生の宇佐くるみ。いろいろ問題ある子だそうだけど、困ってるなら手を差し伸べないと。こういう実直で誠実なところ、良倉の美点ですよね。

くるみは良倉が苦手としているだけあってというべきか、実に相性悪そうで、でもね、やっぱり良倉はいい先生だと思うんです。いじめられてるというくるみの言い分に、真摯に耳を傾ける。暴力振るわれて……、とはいうけれど、デコピン? いや、実際のところを確認せずに判断することはできない。とにかくきちんと話を聞いて、痴話喧嘩? いや、DV? とにかくきちんと話を聞いて、ことの真偽を確かめて、そのうえできっちり指導するんです。

良倉、生徒からは苦手にされたりしてるというけど、実際に接した生徒からは評判よかったりするのかなあ。実際、神センコーだとかいわれてますけど、ほらちゃんとわかってくれる子はいるんですよ。

と、いい感じにまとまってはいたけれど、一番良倉のことわかってくれているのは、やっぱり星畑だと思う。

ストレス発散の映え活動を見て、ストレス溜まることでもあった? 心配してくれるっていうんだから、ほんと、いい子!

いやね、良倉、いい人たちに囲まれてる。ほんとですよ、人に恵まれていますよね。

2025年7月7日月曜日

『まんがタイム』2025年8月号

 『まんがタイム』2025年8月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。夏祭り、やぐらで太鼓を叩く法被姿のチエちゃんは、いつもよりも勇壮で、けれどとてもよく似合っていて素敵です。今月のテーマは夏のおまつりですね。盆踊りに縁日にと、夏の夜の楽しみ、それも特大のやつですね。『おみくんちはね』は金魚すくいの様子です。『まほろば小町ハルヒノさん』は浴衣姿でわたあめを食べておいでです。

『跳べないウサギと神の島』

ウサ土偶すなわちリサコを探すレオとリンコ。はたしてリンコはどこに潜んでいるのだろう。手掛りもないなかでの捜索なんて絶望的、と思いきや、街中で当たり前にばったり出会うというのがこの子たちらしい。

叔母のリサコを慕うリンコ、さらには母の最期を知るリサコに聞きたいことがあるレオが、ウサ土偶を必死で追う。緊迫する見つめあいのなか、リンコがリサコに向ける信頼がすばらしかった。姪からの信頼にあてられて真相を語り出すリサコ。でもせっかくのいいシーンが、メトリの投げ縄で台無しじゃんか! でも、これがこの漫画らしいと感じます。

あのとき、リサコがレオの母とともになそうとしたこと、その真相が判明しましたね。天啓の巫女の力を手放すことで、島外に出ると死んでしまう定めから解き放たれようとした。それもこれもリンコのため。そしてもう後にはひけなくなったリサコの決意。

ついにはウサ土偶からも解き放たれたリサコ。儀式を続けるといった彼女は、これからも祠を破壊してまわるのか。しかし土偶の身を失ったリサコになにができる?

なんかね、状況だけ見ていれば、リサコがちょっとした悪霊になってるようにも感じられる。なにか執着に似たものさえ感じるのですね。

『遠恋カノジョとおとなり上司!』

故郷に残した恋人のもとに戻り、念願の逢瀬を楽しむ太郎。しかし遠く職場の同僚から上司の事故を知らされ、気持ちは揺れ動くばかり。

って、いやいや、太郎は気にする必要ないのでは!? 自分やったら、はあそうですかと了解するだけして、自分の時間は自分の時間としてフルに満喫するよ!? 月曜のことを思いわずらうな。月曜のことは月曜自身が思いわずらうのですから。

でも太郎はそうではない。気にしていることを、一緒にいるナズナも察して、心配だったら東京に戻ってもいいよ。その言葉を受けてなおナズナとの時間を大切にしようとした太郎だけど、続く電話にさすがに決意も揺らいで、東京に戻っていってしまった。

この別れの瞬間に、思いきったナズナ。こうしたときに度胸があるのは女性のほうなのかもしれませんね。そして東京への道中、ナズナとの別れを悔やむ太郎に送られてきたナズナの写真。ああ、やっぱりこうした思いきりいいの、女性のほうなのかもしれませんね。

『腹割るウチらの秘密ごと!』

最高やな。クリスマス、ナイトプールにいこうとヒメコから誘われたおと。憧れのモデルがくるからなのだそうですが、ヒメコとのナイトプールにあらぬ妄想を繰り広げるおとがすばらしい! でも、妄想のなかのヒメコも、お腹がタプってるのね!? あまりにシビアなおと。いやもう、おかしくてしかたありませんでした。

クリスマスまで3ヶ月。なんとしてもウエストを作るというヒメコ。作れなかったらナイトプールはありません。おとも必死になるわけですよ。おとが必死ということは、つまりトレーニングが過酷になる。まずは大きな筋肉を育てましょうと、大腿四頭筋に大臀筋、ハムストリングを鍛えるべく、基本中の基本、スクワットに取り組むのですが、ヒメコ、まるでできてないじゃありませんか!

ただの1回で座り込んでしまっている。フォームがよくない。おとのアドバイスを受けて改善。そこからじっくりスクワットするのですが、おお、おとさん、スパルタ! その冷たくストイックな視線がたまりません。ええ、おとさんは本当に素敵です。

でもさ、ここまでつらいトレーニングやってさ、さっそく低きに流れるヒメコさんですよ。大量のエッグタルト? ああー、あかんかもしれん。これは、おとにもにゅもにゅされた腹まわり、減る日は遠いかも。ヒメコさん、レコーディングダイエットも併用したほうがいいのかも。というか、まずはエッグタルトの誘惑をはねのけてやってくださいよ!

2025年7月6日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年7月5日土曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第67話、第68話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

中村さんのパパ、ついにリストラ!? って、中村さん、無茶な誤解するなあ! 平日の昼間っからポツンとひとり、桜の木の下に座り込んでいるのが誤解の原因だったのですが、花見の場所とりをしてただけ! ちゃんとママさんも遅れてやってきて、って、うわー、ママさんめちゃくちゃかわいいよなあ。自分的には娘超えてる。この漫画のトップ・オブ・ザ・トップですよ。静かにパパさんに嫉妬です。

さて、秋山も加えての家族でお花見。まあ、いずれ家族水入らずになりそうな予感もするわけですが! お酒に酔ったパパさんと、お酒に酔った娘さん。どたばたわあわあ大騒ぎしちゃいましてね、でもってイチャつく両親を前にして、秋山のこと大好き発言からの頬擦り!

いくらなんでもバレたのでは? あの鈍いもしくは慎重な秋山にもカリンの気持ち通じたのでは!?

ふたりの帰り道。すごくいい雰囲気だったんですね。気を許した秋山が、寝ていると思ってカリンに好きですよと告白ですよ。

いくらなんでもいけたのでは!? さすがのカリンさんにも秋山の気持ち通じたのでは!?

なのにね、カリンったら酔ってるふりしちゃってさ、さらにはこのシーンを夢にて反芻する際に、秋山とのキス未遂なんてかたちに記憶改変されちゃいましてね、めちゃくちゃ意識しちゃうわけですけどさ、この微妙な雰囲気が、ママさんを褒める秋山相手に嫉妬爆発! 全力でお弁当つくっちゃうとかさ、どんだけかわいいんだ、カリンさん!

着実にというべきか、間違いなく仲を深めていっているんですよ、カリンさん。でもあんまりその自覚がないんですよね。あるいは、確信がないと動けない、そんな慎重さ、あるいは気弱さがある。対し、榎本、岡崎のほうは、わりと自覚的ですよね。相手に向ける好意も、向けられるそれも、互いにしっかり理解し実感している。こうした対照的な恋のステップが描かれるのは、なるほど、不器用で幼くも感じられる秋山とカリンの関係に光を当ててくれるように感じます。

そしてカリンさん、また選択肢を誤った! 秋山に花見の夜のこと聞くときに、私のこと好きっていった? じゃなく、チューしようとした? って聞いちゃったあ!

酔ってる人にそんなことしないと断言する秋山さん! 素敵な倫理観! ええ、秋山さんはシラフの相手としかキスしないんですよ! 後藤氏とか!

もう少し話をできたら結果は違いましたよね。でも突然の電話に話が遮られて、カリンは好きといってもらえたことも夢なのではないかと思いはじめて、ああ、こんなにももどかしい! でもね、秋山がカリンのこと、憎からず思っていることだけは疑ってあげないでくださいましよ! ほんと、カリンさん、あなたは好意を向けられているし、それに値する素敵な女の子なんですよ!

2025年7月4日金曜日

『まんがホーム』2025年8月号

 『まんがホーム』2025年8月号、昨日の続きです。

『うちの秘書さま』

今回は水着を買いにいきますよ! 山田の!

恋する少年、山田は田中さんにいいとこ見せたくて、水着を新調しようっていうんです。けれどひとりでいくのは恥ずかしい? 一緒に選んでほしいとはじめの家にやってきたのですが、なぜだか七瀬が意気投合。ついてきてくれるというんです。

となれば、当然はじめもついてきます。でも男物の水着は女物に比べて少ないんですね。さらにバリエーションも少なくて、見たことあるようなのばっかり。なかなか山田にはピンとこないのですが、どんなのいいかといえば情熱的とかセクシーとか無理な高望みばかり? はじめも七瀬も、だんだん面倒になってくるんですね。

でもちゃんとつきあいますよ! 店を巡って、いろいろ探すのですが、やっぱりピンとこない? というか、田中さん似のマネキンに興味持っちゃって、あぶなく人の道を踏み外しそうに! さらには七瀬とのドキドキ手つなぎイベントなんて発生させちゃって、なんだろう、今回はやたら舞い上がっていますね、山田くん。

そして最後にこれと選んだ水着。なんともいえない猫のワンポイントが決め手。田中さんちのハチに似てるというのが理由。こればかりは出会いの妙ですね。通販とかだったら、決して巡りあわぬ水着でした。

『座敷童子あんこ』

すごいな、今回はあんこが善行を! もともとは自分より不幸なやつを探しに出かけたはずなのに、落とした小銭を通りがかった人たちが親切にも拾い集めてくれた! 見知らぬ人の親切に触れ、自分も誰かのために行動したくなった。

ええ、情けは人のためならずですよ。いい心掛けですよ。

でも幸太におみやげを! と思い、ソフトクリームで両手がふさがる。このままじゃ溶けちゃうところを雪女に助けてもらったはいいけれど、両手が氷漬けなの、ちゃんとふたりは食べられたのかな。

そしてあんこの善行は、警察に届けた落とし物のお礼で報われた! 金塊とか札束とか出てきとったもんな。でも今回のお礼は日本人形の。怖いので辞退とのことですが、ああ、善行を積みましたね!

『歌詠みもみじ』

前回の夜中の散歩。まさかそこから続くとは!

コンビニで見かけた委員長のあいびき。あれ、てっきりコピー本の作成中とかかと思ってたんですが、そうか、ほんとにつきあっとったのか! でも皆には内緒にしてほしい。委員長から呼び出しを受けて、拘束のうえ、黙っていてほしいとお願い(?)されるもみじなのですね。

つきあうきっかけは、委員長のBL漫画発覚。原稿の手伝いさせられたその先に交際というルートがあったのですね。椎奈、ラッキーだったなあ。手伝わされてしあわせなのか、モデルとして裸にされたりとか、わりといろいろ身を切っていますが、それでも好きならしかたない! とか思っとったら、千恵が同席しとるがな!

またしてもバレる委員長の恋! いやでも、誰もがふたりの交際を知っていた。騒ぎたてるものでもないから、そのまま見守ってくれていた。そうか、みんな優しいなあ。ええ、けっこう大人なんですよ。

描いてる漫画はBLだけど、ふたりの恋はまだ全然進んでなくてというの。いや、それでもいいじゃんかと思ったけれど、注目集めるだけでダメなんか! パニックにおちいる委員長に、アメリからお叱り! ええ、アメリ、ほんとにいい子ですよね。

あとは椎奈の純情が成就すればよい。ええ、ほんとに欲のないいいやつなんですね。きっとお似合いのふたりなんですね。