昨日の続きです。
『まんがタイムきららMAX』2025年9月号、『魔法柴犬★はなまる』
パグコ、めっちゃ好み! クール! 自信家! 扉絵なんて、もう最高じゃないですか。で、これからはなまるたちにパグコが合流して戦うことになるんですね! と思ったら、そうじゃないんだ!
なるほど、追加戦士の洗礼ってやつですか? 自発性に欠けるはなまるがパグコにはどうにも受け入れがたい。愛莉の指示がないと動けないなんて、ただの飼い犬だ! っていう評価はまさに妥当そのものではあるのですが、それで一緒に行動してもらえないでは困るわけです。
あくまでシビアなパグコの指摘に、はなまるどうする? オロオロしてもしかたがない。いつも楽天的なはなまるが、あんなにも考え込んで、そして次なる敵の襲撃に、自分ひとりで戦うと、ポメルンとともに飛び出していくんです。
そんなはなまるを見つめるパグコの姿。これがはなまるを受け入れるきっかけとなるのか否か! そして愛莉はこの戦いに関与しないのか! ここからの展開、実に大きな分岐点。はなまるの今後を占うものになりそうです。
『子供部屋ドラゴン』
ぎゃおの自意識、不思議ですよね。あんなに自信なさそうに見えるのに、自分のかわいさには揺るぎない確信を持っている。まあ自信がないのは、かわいさではなく強さだもんなあ。ちょっと人とはプライドのよりどころが違ってるんでしょうね。
さて、そんなぎゃおが珍しく外出しますよ! 届いた制服を着てみたら、その下に着ているべきものがないと判明。つけない派だとかいっちゃうぎゃおですが、そんなことはひまりが許しません。ふたりして下着を買いに出かけることになったのですが、そこにたまが合流! この子、黒セーラー服も凛々しいこの子、なんと下になにもつけてないことが判明。
ああ、異世界よ。常識というものがまったくもって根底から違うというのですか。
しかしたまちゃんかわいいな。カッコいいでしょってポーズつけるところ、めちゃくちゃかわいい。かわいいという評価がこの子にとって嬉しいかどうかは不明ですが、かわいいんだからしかたがない。もう最高だと思います。
お店についてからも大変です。お店の人にいろいろ相談するんですけど、角にしっぽ? お姉さん、若干とまどってますね。からの、私好みの体って! 職権濫用ですよ、お姉さん! お姉さんだから回避できてるけど、おっさんだったら即逮捕案件ですよ!?
そこからの下着選び。ぎゃおとたまで好みの方向性が違うのもいいですね。でもって、お金はひまりが出します、っていうのでたまがひまりに忠誠誓っておりますがな! さらにドーナツ買って帰ることになるの、およばれするにいたっては騎士になるとか申してます。
このたまの律儀さ、従順さ。そしてぎゃおの揺るがぬひきこもり体質。こうしたところがよいなあと思わされた今回。とはいえ、筋肉痛になったぎゃお。出不精はもう気持ちの問題だけではなくなってるわけですね。まさしく体質ってわけですね。
『わたしにプールは狭すぎた!』
OWSの大会で3位を獲得したしずく。勝ち負けは気にしないといってたしずくでしたが、やっぱりうれしいんですね。銅メダルを誇らしげに首にさげ、さらに記念のタオルとTシャツと帽子を購入? ほんとにOWSが好きなんだなあ、って思わせるその様子。ほほ笑ましく見てましたらね、なんとしずくと小波に割ってはいる小さな人影!
ちびっ子? ちんまくて、フィジカルも弱そうで、引っくり返っておぎゃーって! ええ、しずくの妹ちゃん? と思ったら、となりのクラスの権田まるちゃん!? 幼なじみ!? 同い年!? 高校一年生なの!? うそー、申し訳ないんだけど、小学生かと思うたわ、しかも低学年かと。
この子、しずくに近づく連中を追っ払ってるのか。ナンパ目的の望ましくない人間が夏には増えるから! というんですが、小波は、小波は大丈夫じゃない!? 好ましからざる人物は男女問わずか、権田さん。とにかくしずくに取り入ろうとする小波が許せないというんですね。
しずくから、小波は本気でOWSに向きあおうとしていると聞かされたまる。だったら、海でしずくに勝ってみろと小波に課題を突きつけるのですね。しかもしずくを脅して、本気を出させる。これ、水が怖くてひとりで泳げない小波には無理難題なのでは!?
そう思わせたのですが、泳げるチャンスを手放したくない、そう願う小波にはひとつ策があった! しずくの近くでなら泳げる。だったら、本気で泳ぐしずくにピッタリ離れずついていく!
この覚悟よ。そして海のなか、その決意を明らかにする小波の表情、実にいい。ああ、小波の正念場。このピンチを乗り越え、海を泳ぎきる。試練を乗り越え、さらに自分の世界を取り戻す、そんな機会がやってきたというのですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第9号(2025年9月号)