一昨日の続きです。
『まんがタイムきららMAX』2025年7月号、『プロジェクト・ユリフォーミング!』
リリーにとって天敵ともいえる存在、躾役のマツバが登場。ムチを片手にチイパッパ。不埒で怠惰なリリーを厳しくしつけます。
この人、リリーの関係者なのに百合に対してアンチなんですね。見つめあうイオリとルナをハレンチと牽制。いや、ただ見つめあって雰囲気作ってただけなのに!? さらにリリーに百合漫画見せられて、完全に否定。
いや、どうだろう。理解できないからというよりも、理解できてしまうから。これまで守り続けてきた自分の枠が揺らぎかねない。それがわかっているから、百合を受けいれるわけにはいかない!
なかなか手強そうな相手ですね。でもこういう人は、一度突破しちゃうと案外チョロかったりして? と思ったら、速攻で突破されとるがな! イオリの母がやさしくマツバを抱きしめて、私を本当のママと思っていいのよ。それで陥落! いやもう鮮やかすぎてチョロいなんてレベルじゃありませんでした。
しかし、イオリの家。母とマツバ、さらにリリーと、なかなかにカオスな関係性乱れる不思議空間になりつつありますね。でもさ、リリーよ、あなたがいつまで傍観者でいられるのか。ええ、リリーも充分百合ップルの一片になっていいと思うのです。というか、なってほしい。
『夢路あかりと魔法の本』
お城の尖塔目指して、不思議な街を進む志帆たち。しかし困ったことに道がわからない。魔法の木の棒に道案内を頼むも、この街は変だ! ループしている! 同じ場所を堂々巡り、いつまでたっても抜け出せずにいるという現実を直視させられて、もう大変なのです。
道案内を金魚の金太郎に委ねるも、行き着く先が街路の下!? 穴を掘りはじめるメイに小鈴なのですが、志帆がついていけないと離脱。単独行動していたら、そこで出会った人影。開かないはずのドアが開いて、その先に消えていったというのです。
いやもう、これ、絶対勘違いさせられますよね。だって、この街の住人。あるいはこの状況を作り出している張本人かと思うじゃないですか! 家のなかにはたくさんのお人形。あ、これはあれだ。街に迷った人たちを人形にしているんだな! このままじゃ志帆たちも人形に変えられてしまう!
と思ったら、全部違うのかい! 志帆の見かけたあの子は、住人どころか志帆たち同様道に迷っていたひとり。どうしたらいいかわからなくて、たまたま見かけた志帆たちを頼りに後についていったっていうんですか。
そんな子が、今ここに追いつめられてさあ大変! って、君が追いつめられる側か! まったくもって完全に予想を外してしまいましたの巻でした。
『魔法柴犬☆はなまる』
はなまる、胴が長くてふかふかでかわいいな! 愛莉が学校にいっている間は、こうして部屋でおとなしくしているのですね。と思ったら、ポメが全然いい子じゃない。はなまるのおやつをちょろまかそうとし、あまつさえ愛莉の忘れたお弁当まで自分のものにしようとする。ああ、いけない子だなあ! はなまるはこの子をとめることができるのか!?
と思ったら、怒ってガブリ! おおう、結構こわいぞ。さすが柴犬。本気出すとちょっとこわいぞ、はなまるさん。さすがに凝りたポメに、まさかのラコリーが介入。はなまるを人の姿に変身させて、愛莉の学校に向かわせようというのです。
ほんと、ラコリーさん、グッジョブでしたよ。制服はなまるちゃん、めっちゃくちゃかわいい。もうこれだけで今回は優勝ですよね、とか思ってたら、学内に潜入したはなまる大活躍ですよ。というか、はなまる、主役補正でかわいく描かれてるとかじゃなくて、ほんとのほんとに相当かわいいんだ。学内にとりまき引きつれるいけ好かなそうな娘、鮎戸瀬美乃が嫉妬するほどの愛らしさ。しかも美乃のいじわるも、はなまるの運動性、かっこよさを引き立てるスパイスにしかならず、さすがの美乃も美少女はなまるに完落ちしてしまうというんですから、もう手がつけられないってやつですよ!
これ、はなまる大好き女子が増えたという理解でいいのですか!? 変身はなまるにラブの炎を燃やす、そんな美乃をもっと見ていたい! と思ったのだけど、もしや今回だけの登場ですか!?
ああ、それはもったいない。ほんと、もったいない。はなまるにメロメロな美乃さんをこれからも見せてくださいよ。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第7号(2025年7月号)