2024年10月4日金曜日

『まんがホーム』2024年11月号

 『まんがホーム』2024年11月号、昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

花火を楽しんだ夜。けれどそのときに先生が不吉なことをいっていました。花火に驚いた動物が脱走したりしてないか。その心配があたってしまってさあ大変。さくらば病院がかかりつけの黒田さんちのルルちゃんが、花火の音におびえて逃げてしまった。パニックになって、網戸を倒してそのまま逃走。それで、猫探していますとポスター作って、あちこちに貼らせてもらっているんですね。

こうなるとひとごとじゃないキョウスケです。さっと帰宅したかと思ったら、その後、ルルを探すという。めておを見つけた公園で、猫集会ひらいている野良たちにも聞き込み。そこに現れた田中と名乗る男性と一緒になって猫探しを続けるキョウスケ。まさかの徹夜作業で、見事にルルちゃんを発見! ああ、めでたしめでたしですね!

と思ったら、ここからが切ない。田中さん。猫探しの話を見かけたら探すようにしている。以前、愛猫を脱走させてしまったことがある。それで気持ちがわかるからというのですが、この話の決着が、田中さんのねこちゃん、2年たってまだ帰ってきてないっていうんですか。

この一抹の悲しさ。胸にずどんときますね。

『座敷童子あんこ』

下駄箱の手紙に呼び出されるまま放課後の体育館裏に向かった幸太。朝の占いで恋愛運がいいといわれていた。これは期待できるか!? と思わせておいて、実際出会ってみれば、霊感があるという女子に霊が取り憑いていると指摘される。もちろんこれはあんこのことなんですけど、放課後に除霊にくるという。これ、ここから恋愛に発展するの!? いや、さすがにその期待は無理筋ですよね。

しかし、あんこもいろいろうかつです。幸太の帰宅に、首だけ伸ばしてお出迎え。これ、霊感女子寺岡さんにバレるのも問題だけど、それ以上に幸太の父ちゃんに見られたらどうするの!? 寺岡さん相手には幸太渾身のかばいだても有効そうだけど、父ちゃん相手だとそうはいかないぞ!?

とか思ってたら、本当に父ちゃん出てくるんだもの。しかもしこたまヤバい格好で! いやもうほんと、寺岡さんがどうこうゆうてるレベルじゃない危険度でした。

そして寺岡さんからプレゼント。よかったね、幸太! と思ったら、父ちゃんにあげるのかい! ほんと、幸太は女心がわからない男子ですねえ。

『歌詠みもみじ』

もみじたちの小学校時代のお友達、小南さんが現れた。シャーロック・ホームズ思わせる出で立ちで、まさしく探偵趣味に耽溺している。そんな女の子。

さて、彼女がいうのです。小学校卒業の記念に埋めたタイムカプセルがなくなった。埋め場所はというと、まりなの家が手掛けるジムの建築現場。まりなの家の土地じゃないかと、ここから小南とまりなが丁々発止。小南がなにをいおうとま負けないまりなの迫力ですよ。おお、伊達にご令嬢をやってるわけではないのだなあ。箱入り娘とかじゃない、そんなまりなの気迫が光ります。

さて、タイムカプセルは施工会社のはからいで、当時の担任の先生のもとに届けられていて、無事もみじたちの手に渡りました。カプセルから出てきた手紙やらなんやら、それをわくわくしながら手にする彼女たちが面白くて、千恵の手紙からはこの子が昔からしっかりしてたということうかがえてほのぼの。

そして小南はというと、隠蔽したかった過去! はやすぎた中二病が発掘されて、いやまあ今も似たり寄ったりですよ! さらにそんな小南に恋する長野くん。この恋心は今は昔なのか、あるいは今も変わらずなのか。

時を経て変わるものあれば変わらぬものもある。表向きには変わっても、その根っこは意外やそのままってのもありそうですね。

2024年10月3日木曜日

『まんがホーム』2024年11月号

 『まんがホーム』2024年11月号、昨日の続きです。

『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』

洗濯物が乾かない。コインランドリーに繰り出したスミレさん。持ち出した洗濯物のなかに、かつての心の引っ掛かり、買って着てみても似合わなかったかわいい服があって、しんみりと昔を思い出すなどしているのです。

そんな時に見掛けたのがうずちゃん。雨のなか、傘もささずにずぶ濡れで、寒さのあまりガタガタ震えて、とても見過ごしになどできないスミレさんです。声をかけてタオルを渡して、濡れたままじゃあ駄目だとと、思い出のかわいい服を着せてみるんです。

それでわかったこと。とても似合ってかわいいうずちゃん。胸にときめきを感じるスミレさんは、かわいい服を着たいのではなく、かわいく着られているその姿を見るのが楽しい。自分の気持ちに気づくことができたんですね。

自分の楽しみを知ったスミレ。かわいい服が似合うと知ったうず。ふたりともの自分の発見。いいお話でした。

『魔界の愛されCEOは元勇者』

魔王の呪いを解くためにやってきた勇者。信じて身を委ねてみれば、見事呪いは雲散霧消して、不調もなくなった、体中のトゲもなくなった。おおまさしく大団円の気配です。

すべてが満足に決着しようとする状況で、さあどう落着するのかと思わせて、話題になるのは勇者の就活。しかもそれが、魔王城に就職で決着するという。勇者に付き添っていた妖精も、めでたく魔王城に就職。こうして、皆が福利厚生ばっちりのホワイト職場に就職して、まさしくめでたしめでたしでありました。

というか、これまで勇者はやりがい搾取されてる、ブラック企業勤めと描かれてきたの、魔王城での仕事を知ってどんな感想を持つのか。そこが気になってならないのです。

とにかく魔王の呪いがなくなってみんな円満。次回最終回はなにが描かれるのだろう。それもまた楽しみです。

『はなまるゲーセン飯』

皆で芋掘り。手には大きなさつまいも! ということで、今回は東北の秋の風物詩、芋煮についてでありますよ。って、ちょっと待って? 芋煮の芋って里芋じゃないの? と思ったら、ああやっぱりそうですよね。でも家によってはジャガイモだったりさつまいもだったりもするのですか。芋煮、奥が深いですね。

東北人の芋煮にかける意気込み。地方によって味付け他が違うという定番の話題があったと思えば、地元のスーパーでは芋煮会用の大鍋を無料で貸出していたり、って、そんなのあるんだ! いやはやびっくり。どれほど根強いイベントであるか、うかがえる気がします。

そして週末には毎年恒例あがいん芋煮会。宮城の芋煮も山形の芋煮も味わえて、これはなんだか嬉しいなあ。自分とこの芋煮が一番と競いあっていたふたりも和解して、仲よく楽しむ芋煮の時間。とてもいい情景。参加したくなるのでした。

2024年10月2日水曜日

『まんがホーム』2024年11月号

 『まんがホーム』2024年11月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。紅葉の積もる屋外で? ふたり寄り添い本を、『孔明のヨメ。』コミックスを読んでいる孔明、月英のふたりです。かたわらには、本を読むのはいつも楽しいと惹句が踊り、今は秋、読書にふけるにはよい時期がようやくやってきましたね。『はなまるゲーセン飯!!』、『独りじゃない一人暮らし』からも、読書にいそしむ様子が届いておりますよ。

『孔明のヨメ。』

まずは一段落ついたと思っていいのでしょうか。湖南四郡を平定し、公安に帰還。孔明はじめそれぞれにくたびれた体を休めようとしている。そこで描かれた劉備と甘夫人のやりとりの切なさよ。床についた甘夫人を前にして、皆がこの時間を持たせてくれたことを思い、しんみりと自分のしあわせを噛み締める。ここにまた劉備の人柄というものも見えてきたように思われました。

そして新たな戦い? 朝廷に報告する人事、これが波乱を生もうとしています。荊州刺史劉琦もいう、ドキドキするというその内容。どれほどのものなのでしょうか。また周瑜を激怒させるにいたっては、本当にどんな内容、意図なのでしょうか。

孔明のなそうとする策、その全容やいかにであります。

『ガチ恋カウント2.9』

先輩レスラー雷音ルルを怒らせたリコ! と思ったら、この人、心が広い! リコのこと笑顔で許してくれた! と思ったら、いやなんかおかしいぞ!? リコにいわれたこと受け入れ、卑下する、そんな態度に深い闇が見えるがようです!

デビュー以来2年間、一度も自力勝利できてないというのですか。その事実を認めながらも、自分を情けなく思ってもいる。そんなルルの複雑な気持ちを聞かされて、一種空気の読めてない発言をしてしまうリコ。でもそこにはルルを侮るような様子はまったくなく、むしろルルの長所を認め、さらに前に進もうと奮起させるような発破をかけるにいたるのですね。

ここからのルルの行動。素晴しかった。次こそ勝ちたい。そういったルルの、一方的に攻撃を受けながらもくじけない様子。ついに力尽きるかと思われた瞬間の、ファンの声援に気迫取り戻し、一気に逆転しようかとするその動きには、思わず目頭が熱くなりました。

時間切れで惜しくも勝利は逃がしたものの、ルルの勝ちが見えてきたこの一戦。いずれいつかの勝利の時を待ちたい、そう思わせるだけの魅せるプロレスでした。

『うちの秘書さま』

まったく勉強のはかどらないはじめです。なんとかしてやる気を出させようと、あれこれ考える七瀬ですが、どうにも結果が出ない。思い詰めたあまり、はじめの父に一報いれたら、なんと社長が暴走? はじめを留学させるといいだしました。

はじめが留学! ショックを受けるメイドたち。そして七瀬の心配。はじめがいなくなれば、ここにいる皆がバラバラになる。この事実を受けていよいよ本気を出すか、はじめ! と思わせて、まったくそうじゃないところがこの子らしいのかなあ。七瀬に呆れられ、山田にも冷たくツッコまれ、それでもなんとかやる気を出した。

ちょっと打算的なのがアレですけど、結果を出せてよかった。あとは父親に談判するだけ! と思ったら、パパさん、留学の件、忘れてましたか! ともあれ、なにもかもつつがなく。これまでどおりの毎日を過ごせそうで安心ですね。

2024年10月1日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年11月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年11月号、昨日の続きです。

『のけもののまち』

ネルの育ての親の写真を見て、自分の祖父だというるいです。なぜここにいたのか。疑問に思うこといっぱいなのですが、この情報からるいが異世界人であることをルフナに確信されてしまう。ネルの育ての親についての情報は、ネルと別れた日を境にまったく得られなくなってた。そうした状況からも、るいの祖父は元の世界に帰還したのではないかと推測されていくのです。

ネルから祖父との別れの日についていろいろ聞き出すのですね。山にいって洞穴を探してみよう。山にいってみれば、匂いを頼りにすたすたと進んでいくネル。こことネルのいう穴に入っていってみれば、その奥にはるいの元いた世界と繋がる扉が! しかもそれは電車のドア。

今すぐ自分の世界に帰れというネル。そこに話を聞いてついてきたマキが現れて、さあるいはどうする、今すぐの帰還を決断するのか。

あと2話で完結だそうです! どうあがこうと、るい、決心のときですか!?

『押しかけ女房、コドモ付き!』

未来から送られてきた雑貨。冷房付き日傘があれば、さらには未来予想図マシンなる流行のおもちゃまで。自分の姿を撮影すると、未来の姿、過去の姿を予想してホログラムで表示してくれる。今でもありますよね、写真を撮って年齢を変更できるみたいなの。それの未来版といったところですね。

さっそくミチで試してみる。穏当な変化に気をよくしてさらに年齢あげてみたら、まさかの予想外な変化を見せて思わずツッコミ。お遊びだから気にしないと、いろいろパターン変えてみたりして、これ確かに面白そうですよね。

しかしこの機械、華子の未来を予想させてみたところ、予期しないエラーを出してしまう。これ、なんらかの伏線だったりするのでしょうか。華子に隠された秘密が!? なんともいえない意味深なシーンでした。

そしてノゾミの未来も見てみます。小さな子の成長、変化に実感させられることあり、と思っていたら実際のノゾミもつかまり立ちをして、ああこういうところにも成長が。

子の成長を喜ぶ、そうしたしあわせ、前進感じさせるエピソード。でも華子のエラーといいラストの華子似の人物といい、どこか不穏な予感させるエピソードでもありました。

2024年9月30日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年11月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年11月号、一昨日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

冴の誕生日を逃してしまった千星。あまりにくやしかったのか、個人的な根掘り葉掘り、冴にあれやこれやと質問しまくっているんです。誕生日攻勢は乃々花や純礼にも向けられて、いずれ祝う気満々なのですが、ここで乃々花から知らされた真ん中バースデー。さっそく調べて、それも過ぎていると知った千星のがっかりさよ。あまりのしょんぼりに見ていてさすがにお気の毒でした。

さて、この四人のなかで一番誕生日が近いのは、誰あろう千星であります。誕生日当日は学内あちこちで祝う声の響くという人気ぶり。かつては徹夜組まで出たという。そして麻雀仲間でのお祝いは、冴の家に集まってのお祝いです。

で、やっぱり冴です、お誕生日祝も麻雀! お誕生日さま忖度麻雀なるルールを企画して、お誕生日さまを勝たせる接待麻雀やります! ここでも本気の純礼がかわいい。でもルールには逆らえず、見事に振り込みサポート! 勝ちまくる千星の楽しそうなこと! でも、これ、勝てて嬉しいというよりも、壁なく距離なく一緒にいてくれるお友達の存在が嬉しいんですね。

そんな千星と冴の夜の電話の情景もとても美しかったです。ほんと千星さんは冴さんが大好きですね!

『ずんだもんTV!』

ずんだもんと大江戸ちゃんこが勝負します! といっても物騒な話ではなく、コラボ動画を撮る。その内容が大食い対決だというのですが、ずんだもんはずんだもちを、ちゃんこは納豆もちを食べる。食いしん坊可愛いと喜んでるずん子もかわいい。

でもこの大食い対決、わりとはやい段階で決着しちゃうの。両者40個の同点! って、もち40個はものすごいよ! このままでは引き分けというの嫌って、なんとか食べようとするもそれがかなわないずんだもんの必死さ。納豆がマズいと思われるのが嫌でなんとしても食べたいちゃんこ。ふたりともに必死なのだけれど、ダメなものはダメという、その絵面が相当なものでした。

で、ここからがずん姉さまの真骨頂。いただきますと残ったおもちを食べはじめ、ずんだも納豆もわけへだてなく食べすすめていく。そのほがらかに食を進める姿にずんだもん涙! 本当、今回はずん子主役といって遜色のない回でした。

『このままモブじゃ終われない!』

ピコに迫る危機! 学生時代からのストーカー、御手洗さんごがやってくるというのですが、玄関で撃退するつもりでいたそよかぜを軽く悩殺。自分の虜にしてあがりこむという、サキュバス能力の使い手、手練手管の持ち主なのですね。

でもピコってそれらをしのぐサキュバス能力の持ち主なんですよね? とか思ってたら、そよかぜを速攻で正気に戻したりして、さすがだ! 感心してたらですよ、ここでコモナとさんごのピコにまつわるストーカー能力対決がはじまって、これが恒例行事! いやもうこのふたり、相当なものですよ。というかコモナ、この執着を普段よく気取られないように抑えてるなあ!

今回はピコによるコモナ、さんごの悩殺祭になるかと思いきや、まさかのシリアスな展開してみせて、漫画の夢をあきらめるよう諭すさんごに必死で食い下がるコモナ。ピコのファンは一人いる!

この熱さ!

いやもうここからのコモナの啖呵、そしてコモナの言葉を受けてみせるピコ。ああ、これは感動的。それだけにこれからのふたりのがんばり、活躍、展開、決着。どうなるのか見届けねばという思いでいっぱいになりました。

2024年9月29日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年11月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年11月号、一昨日の続きです。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

先日のメエの牧場の件で、ジュロー、いろいろ学んだようですよ。自分の考えだけでぐいぐい進めるのではなく、相手の言い分をちゃんと聞いて応える。今回冒頭のパン窯修理も、チートパワー活用した過剰な高品質を押し売りするのではなく、先様の要望にそった望まれるかたちに決着。ともない、ステラからの評価も高まっているのです。

でも、ステラさん、揺れていますね。ポジティブな面とネガティブな面、それがせめぎあっている。いや、どちらの評価もそれぞれに正しいとは思うんですよ。どちらかに振りすぎるとまたおかしくなってくるけど、その両方の意見を戦わせた先に妥当な評価が出てくるように思う。けれどここでまさかの夫婦となる未来についての言及があるとはね。第3極ともいえる評価軸が出現してうろたえるステラさん。いやもうかわいい人だなあって思うんですね。

その後のリボンに凝ってみたステラさんもめちゃくちゃにかわいい。でも、ジュロー、リボンに気づいて加点得たのをいいことに調子にのっちゃって、失点重ねるというのがね、ほんと大丈夫なのかなジュロー。いろいろ問題ありありの男です。

そしてラストに登場した謎の人影。何者? かつての仲間とか? ともあれ、ふたりだけの世界からまた新たな展開感じさせる予兆。どうなりますか! 楽しみです。

『アイドルはお忍びchu♡』

アイドルフェス出演動画が100万回再生を突破! 喜ぶ一花に、どうにもぴんとこない芙蓉。ふたりの温度感を埋めるべくいろいろ例えていく一花が面白い。どういったら芙蓉に伝わるのかなーって芙蓉のこと考えてるってわかるのがとてもいい。そして例えが通じたときの芙蓉の納得感。ふたりの距離感わかるようで、ほんといい情景でしたよね。

動画の感想は、一花に関するものも多いのだけれど、芙蓉についてのものもあって、そして妹木槿との関係に踏み込むものも。ああこの子たちへの注目も高まっていきますよ。

一般リスナーからの注目が高まるのと同じくして、芸能事務所からの注目も得られて、なんとメジャーデビューのおさそいが! しかも一花一念の事務所からのメッセージもあって、ああこれ、今後のフルールクレールの躍進、いやがうえにも期待が高まります。

そしてちょっとだけ、芙蓉の忍術修行。まんま不審者じゃありませんか! ほんと、修行はいいけど、見つかっておおごとにならないようにね!

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

そのへんの話題に踏み込みなさるのか! 友人たちと飲んだ夜、同棲をはじめたと知られた賢太がですよ、彼女との夜の関係についていろいろツッコミ受けちゃって、まだなのかとかなんだとか。いやもうほんと、こんなの賢太と椎奈次第なんだけど、焦ってもしゃあないし、一般的とか他の人とか、そんなの気にすることもないし、でも賢太だって気にしなかったわけじゃない。

正直、こういうのはなるように任せりゃあいいと思うんですけど、意識しなかったこれまでとは違い、意識してしまったら、自然に、なるようになんて風にはならないってのもまた道理。椎奈を前にして緊張しちゃって、焦ってしまった賢太。はたして、どうする? どうなる? これまでどおりにはいかない、なかなかに差し迫った状況になっちゃったりしちゃうのでしょうか。

ところで今回の椎奈さん。男の子みたいでめちゃくちゃかわいいですね。

2024年9月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年11月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年11月号、発売されました。表紙は『キルミーベイベー』。今号で連載200話! その偉業を記念してソーニャとやすなが堂々登場。それぞれに体の一部がオープンにされていて、説明文がつけられているのですが、まあどちらも残念な中身なんですよ。でもこういう説明読むの面白くって、むかしの怪獣図鑑思い出させるこのギミック。ああ、実に『キルミーベイベー』だって感じさせてくれるのですね。

今月は新規ゲストが2本です。

『十字トンボは空を飛ばない』

目覚めたら見知らぬ部屋に半裸の女。この状況に混乱しつつも思考を整理すれば、昨日の同窓会で出会ったかつてのクラスメイト、青砥馨とのやりとりが思い出されて、絵を描いている馨。対し、高校時代から文章を書いていた主人公、凪波。このふたりが出会ったことで、新たな創作の世界が広がっていくのでありましょうか!

というのがあらましだけど、凪波のキャラが強いですね。純文学志向だけど今は百合もの同人誌を書いている。で、あっちこっちに敵を作りまくって界隈から追放されている。って、困ったお嬢さんだな! しかも間違えて同人誌200部を職場に送ってクビにされている。

この困った人と馨の同人活動開始。のっけから、締め切り来週の突貫スケジュール提示されて、ああ、この人あかん人だ! その次からのコラボじゃあいかんのですか!

『すむーじーまん』

野菜が嫌いな偏食少女、姫野あやの。彼女の食事はスーパーのお弁当。さらにそこから野菜を食べずに捨てているのかな? とにかく野菜が足りていないあやのの食生活。母の料理の影響かもというのですが、そんなあやのの健康状況が世界の平和に関わることになってしまったからさあ大変。いや、世界平和までいくかどうかはまだわからんのですが、とにかく野菜の変異? 怪異である野災に立ち向かうこととなったのです。

突如あらわれた巨大な人型野菜コマツナ。そいつに触れられた友人こころの様子がおかしくなってしまった! このピンチをくつがえせるのはあやのだけ? 姉、ゆきのから届けられたミキサーロイドすむーじーと合体し、すむーじーまんとして野災と戦うのですが、このとき大切になるのがあやのの健康状態。偏食のあやのに、敵の野菜で作ったスムージーを飲ませ、健康度を回復させ、パワーを得るのでありました。

ということは、これからなにかしらの野菜怪人が出現して、あやのがスムージーパワーで対抗していくことになる? じゃあ毎回、苦手な野菜を飲むことになるんですね。ええ、これを機会に野菜に親しむことになるのでしょうか。いいことですね!

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

羞恥心をパワーに変えて戦う魔法少女。より強いパワーを得るために羞恥心をエスカレートしていった結果、零の衣装はついに貝殻水着にまでいきついてしまった。そんな零がなぜ魔法少女になったのか。その過去の語られた今回。ああ、これはいずれ真侑も辿る道筋だったりするのでしょうか!

かつて薙刀を習っていたという零の過去が薙刀の先生から語られる。かつてはシャイで怖がりだったという零。引っ込み思案をなんとかするため薙刀教室に通うことになったのだけど、なかなか人見知りはなおらず、中学に入ってもなお変わるところがなかった。そんな零の前にあらわれたのがチラ太郎。世界を守るために零をスカウト、持ち前の羞恥心でもってノクタンと戦うのですが、より強いパワーを得るために羞恥心を煽る衣装にグレードアップしていく。

その活動の顛末。行いこそは正しいけれど、その手段がアレなのが微妙なところ。そしてだんだんに羞恥に慣れていった零は、ついに貝殻水着でもろくに羞恥しないまでになってしまった!

ああ、このつらく厳しい変遷よ。そしていずれかは真侑も同じ道を歩むのかも知れませんね。

2024年9月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年11月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年11月号、発売されました。表紙は『小森さんは断れない!』。浮き輪を背に持ちこちらにやってきた小森しゅりを見上げる構図。これはあれか、大谷目線なのか。ふたりで一緒に海かプールか、デートにいったと思しきイラスト。そう思えば、しゅりもいつになく表情豊か、上機嫌に見えますね。というか、もう11月号というのに水着表紙が違和感ない。今年の夏はもう本当に異常事態です。この他に『かつては最強無敵の勇者様』、『沖浪荘202号の漫研部』のカットもございます。

今月は特別ゲストが1本、新規ゲストが1本です。

『妻が完璧すぎるので、ちょっと乱していいですか?』

公務員の妻、菜月はなにをやらせても完璧。炊事も洗濯も後かたづけも、どれもが見事にしあがってるため、夫陸斗の出番がない。くつろぐ時もかっちりとした居ずまいを崩さない妻。そんな妻を乱れさせたいと思う夫ですが、これ、いつもとは違うリラックスした妻を見たいという思いだけでなく、妻をいたわりたい。今回ならば掃除をきっちりやりとげて、妻に楽をさせたい、そんな意図もありそうなところがいいですね。

しかし陸斗の作戦、人をダメにするソファ。その誘惑に心が揺らぐ妻の姿。そしてついには負けてしまった様子。これは確かに夫の妻を乱れさせたい、というかリラックスさせたいという気持ちもよくわかる。なるほど、この攻防、どちらが勝とうと負けようと読者にとっては嬉しい展開であるわけですね。

『クールメイドと甘い時間』

表情を決して崩さないハウスメイドの浅海さん。けれどかつて自分の作ったデザートを口にしたときに、おいしいと笑みを見せてくれたことがあった。その表情が忘れられなくて、以来何度も料理を、お菓子を食べてもらっている。なのにただの一度も、あのときのあの笑顔を見ることがかなわないのです。

試行錯誤し、デザートで駄目なら食事系、あれもこれもと試してみるのだけどそれでも笑顔は見られない。そう思えば、コック長良の作る料理はどれもおいしいと好評得ていることは確認できて、そうしたことに嬉しい思いさせられる主人公なのでありますね。

けれど笑顔は引き出せていない。そう思っているのは長良だけ? というこの顛末。どちらもが相手に好意を持って、けれどそれを素直に出せずにいるだけかもしれませんね。

『となりのフィギュア原型師』

大変、おこめ代表が指を折っちゃった!? と思ったら捻挫か。いや、捻挫だってたいした負傷なんですけど、なんせ最初に折ったといっちゃったものだから、ちょっと肩すかし感はいなめない。ともあれ、これでは仕事はできないと関係各所に連絡したら、仕事がひとつひきあげられちゃった。

おこめ代表、それがちょっとショックだったんですね。暇を持て余して、半藤の周辺をうろうろしてしまったのも、ただ暇だからかまってほしいってわけじゃなく、自分は替えのきく人間なんだという事実をつきつけられた、そんな気持ちになってしまってたからなのかもしれませんね。

けれどそんな代表に、半藤の言葉がクリティカルヒット! おお、代表の揺れる恋心よ。これはこのままいっちゃうのか!? と思われたところに倉田とイスカが乱入してきた! ああ、代表が欲しかった言葉がどばどばと注がれて、代表のハートはフル回復! だけど半藤への恋心もろもろは一気に吹き飛ばされてしまいましたね。

2024年9月26日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号、昨日の続きです。

『花唄メモワール』

そうか、ひな祭りの菱餅って、自分でついてこさえるものなのか。餅屋が作って届けてくれるもんだと思っていた。というか、菱餅、食べたことないんですよね。

今回はひな祭りを目前に準備する皆の様子を描いて、ほのぼのとしあわせそうな情景にほっとさせられるような気持ちを抱いていたわけですが、その続きに藤野の身請け話がこようとは思いもしていませんでした。

願わくばずっと花瀧屋にいてほしい。しかし藤野には藤野の人生が、しあわせがある。身請けはしあわせにいたる最たる道であろうと、まわりが藤野を送り出そうとするなか、梅には実際のところがよくわからない。けれども、自分が藤野の人生を変えた、運命を違えるきっかけを作ったという自覚があり、さらにはこのまま藤野が花山を去れば彼女が身を投げることもなくなる。

よぎる思いが藤野の問への答に詰まらせ、ああこのまま藤野は身請け話を受け入れることになるのか。

一度はこうして答に窮した梅の、この時代を、藤野を知るための試み。竹子への相談が、梅の気持ちをどう固めるのか。ここが梅と藤野の一世一代か。少なくともひとつの越えるべき大きな山かも知れませんね。

『ウクレア!』

話が広がっている! そんな実感がありますね。というのも、今回は部活を離れて体育祭のお話。ウクレレ部の皆は残念ながら別々の組になってしまったのだけれど、それでも仲のよさは変わらない。困ってる誰かがいれば助けになろうと手を貸してくれる。

今回でいうと、徒競走に自信のない空子のために、舞帆が練習につきあってくれた。テンポを覚えるのがうまい空子のためにと、メトロノームを使って走るテンポを整えてくれる。はいいんだけど、250ははやくない!? そんなにはやく足を動かせる自信ないよ!? とか思っていたら、案の定? 空子が見事にこけちゃって、でもいつも真面目な空子のこと、ゆっくりのテンポからだんだんはやめていきますと、前向きに取り組むところがすばらしい。

この空子と舞帆の一緒にがんばった時間。それが報われた100メートル走の結果に、空子さん、ほんとによかったなあと思わず気持ちもゆるみます。

と思ったら、突然の放送機器トラブルに、BPM160のBGMが必要だった舞帆がピンチに! そこで空子が手にしたのはウクレレ! ああ、困っている仲間がいれば助けになろうとする、その思いが空子を動かしているのですね!

ここで空子がなにをするのか。空子のがんばり、空子のチャレンジ、それは次回のことだけど、ほんとこの子たち、いい関係を作ってる! と見ていて嬉しくなる展開。次回の空子の応援、舞帆の勇姿、今からもう楽しみでなりません。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

ルナを知る異世界からの来訪者、岬。当然のように一緒に帰るものと思っていた岬に、この世界に残りたいと伝えるルナ。ふたりの気持ちはよりそいあうことなく、離れ離れのまま。元の世界には自分を待ってくれている人なんていないというルナに対し、ルナを思う岬は傷ついて、このままふたりはわかりあう機会をもてないままになってしまうのか!?

というところで、スラーが助けになってくれるのです。異世界サウナでのルナの一年を岬にわかってもらおうと、積極的に話しかけにいく。なぜルナが岬のことを気にかけていなかったのか、いろいろ疑問を抱きつつ、岬に異世界サウナを知ってもらうべく案内していくその流れは、まさしくここ異世界でのルナの足跡であり、ルナの成し遂げたことそのものでした。

いずれは別れがくるとわかっていたはずのスラーが、いざルナとの別れを思うととめどなく涙を流す。ルナのしあわせを一番に思うこの子にとってのルナの重みというものが溢れるようで、まさしく泣ける場面でありました。

それだけに、ルナにとって、スラーたち異世界サウナの皆にとって、そして岬にとっても、一番しあわせと思える、そんなラストが訪ずれてほしい。そう思わないではおられないのです。

2024年9月25日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号、昨日の続きです。

『球詠』

今日は抽選の日。会場に集まる各校代表。もちろんそのなかには我らが新越谷の姿もあって、いよいよDシードのくじを引く。ここまできて緊張に押し潰されそうになってる主将。くじ運の悪さに定評のある主将、その緊張をほぐしてくれたのは深谷東方高校の松岡凛音。いずれ必ず当たるからと、ともに勝ち上がっていく意思を確認しあう様子。ああ、試合を通じて心を繋いだんだなと思わせてくれる一シーンでした。

その後の、新越谷に対する悪評も、抑えてくれたのは咲桜の松井遥菜。ここにも縁というもの感じさせてくれて、ああ、今年はどうなると皆の健闘を祈りたくなる思いのしたのでした。

抽選の後も、美園学院の諸積恋美との交流描かれて、焦点を当てていると名指しされるヨミですよ。でも不思議な余裕? 本当、今年の新越谷は彼女らと対戦する、その戦いやいかなるものになろうかと、親しさあって、なお熾烈さ増そうとする、そんな熱い夏を予感させてくれます。

しかしまずは初戦です。神川、上里、長瀞、3校の連合チーム。有利と思われるものの、実際のところはどうなのか。思いもしない展開などあったりするかもしれませんね。

『スローループ』

愛する二葉がひよりにべったり。その状況がたまらなくなってしまった藍子がひよりに勝負を持ちかけた!

そうしたらですよ、ひよりのまあ嬉しそうなこと! 藍子が釣りに興味を持ってくれた! 素直なお嬢さんだー。ルールはエサ釣り、数で勝負するというのですが、ここで恋先生が待ったをかけます。ひよりは一人でやりなさい。

うわー、すごいハンデ戦になった! 虫エサをろくにさわれないひよりさん。はたしてまともに釣りができるのか!? この勝負、わからなくなってきましたよ!

今回のエピソード、これまで釣りをよく知らなかった藍子がその魅力を知る、そんな重要なターニングポイントともいえる回だなあって。実際、ひよりへの対抗心に後押しされた藍子が釣りの面白さに触れていくくだりは読んでいるこちらも引き込むような魅力に溢れていて、初心者の藍子と、面倒を見る恋の関係なんかもすごく素敵で、実に見どころある、そんな描写の連続でした。

そしてこの勝負の決着は藍子の勝利とあいなって、それでひよりはどうかというと、釣りの面白さ知った藍子にすごい共感示すんですね。

で、ここからが面白い。藍子にぐいぐいいくひよりを見てですよ、今度は二葉がやきもち焼いちゃうの!? 藍子の手を引いて先へといっちゃう二葉の愛らしさよ。ほんとひよりさん、釣りとなったら見境なしです!

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

魔力酔の痣が出た紗菜。このままでは命を落としてしまう。この危機的状況において、助けを求めた月渚から重要な情報が送られてきた。

魔力酔を研究した本。それを読み解き、不治の病ともいわれている魔力酔に立ち向かうロゼ。ついにはその原因である波長のズレを治す術式を導き出し、紗菜のために準備を進めていく。ここで、これまでロゼが出会い、立ち寄ってきた場所、経験が役立ってくれるのですね。

かくして無事回復なった紗菜であります。しかし紗菜の快癒に安堵したロゼが、月渚に礼を伝えつつ、さらにもちかけた相談とはいかなるものなのか。紗菜の側にいればまたこんなこともあるかもしれないと、家を出ていくとかいうのでしょうか!?

その心はいまだわからず。次の展開にこそその秘密の明らかになるだろうと思われるラスト。ああ、あまりに悲しいことがありませんように。

2024年9月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年11月号、発売されました。表紙は『球詠』。蘭々、美咲、京子の3人がじゃれあうようにして登場。その距離感の近さ、まさしく仲のよさってやつで、見ているだけでなにかほのぼのと嬉しくなってくる。そんな空気を作りだしてくれています。3人のまわりにはシャボン玉。練習の合間のちょっとした息抜きタイムなのでしょうか。はつらつとして眩しい笑顔が素敵なイラストでありますよ。

今月は新規ゲストが5本です。

『オシノタメ』

これまた物騒な世界ですよ。超能力者が実在する世界。しかしかつて幾度も超能力がテロに利用されてしまったことで、超能力者は危険視される存在に。その使用は犯罪とされ、自然超能力者は自分の能力を隠すようになってしまった。

そんな世界で生きづらさを感じる主人公、ジュン。推し活に逃げていた彼女だけど、この世界の新たな脅威? 魔物と正義さんなる存在に巻きこまれるかたちで関わることになってしまう。いや魔物ではない。正義さん同士の戦い!? ジュンは自身を襲う流れ弾を回避するため、隠していた力、サイコキネシスを発動させてしまう。

かくして晴れて犯罪者に!? しかし追われていた方の正義さん、黒マントの魔法少女アブノーマルに助けられ、そのまま恋に落ちてしまう? 調べてみれば、アブノーマルは指名手配犯。かくしてふたりともに手に手をとりあって、逃避行の人生を歩むことになるのでしょうか。

いや、アブノーマルはともかくジュンはどうなるかわからない。とはいうものの、アブノーマルとの関わり、今後もなにかしら発生しそうですね。

『魔王直属のダンジョンメーカー』

迷宮を作る、ダンジョンメーカーなる職業が存在する世界。魔王の発注を受けダンジョンを作ることになるのだけど、ただ作ればいいってものではない? 人間側のダンジョンメーカーと協力しあって、冒険者の攻略を阻みたい魔王軍側、冒険者の育成を図りたい人間側、双方の要望にそった迷宮を作らないといけないというのですね。

なるほど、ダンジョン数あれど、即死級罠が大量に仕掛けられた致死ダンジョンが存在しないのは、こういう事情があったからなのですね。

虫が怖い、暗闇が怖い、それぞれに弱点持ったダンジョンメーカーふたりが協力しあいながら作るダンジョン。製作の様子はもう完全にコメディなんですが、ちゃんと攻略できるよう調整したり、突然の仕様変更に応えたりと、苦労もいっぱい。そうした苦労をへて完成にこぎつけたふたり。一仕事終わった感動をもって幕引きかと思わせて、まさかの作り直し! ええ、読んでいて楽しいコメディにしあがっていました。

『最強ツブヤキ学園』

ツブヤキ学園に入学した鷹森カナエ。AIネットナビ、イエローとともに学園生活をスタートさせることになったのですが、この学校がちょっと変わってる。

拡散力を持ったインフルエンサーが正義とでもいうべき学園。AIナビの助けを借りて、SNSでのバズを目指すというんですね。

ネットの噂を検証すべく、一癖二癖あるイエローとともに夜の学校に忍びこむことにしたカナエ。そこで出会ったのは、さらに癖の強いAIナビ、サフラン。夜な夜な人のシャーペンを舐めてまわるという、まさしく怪異そのものという存在だったのですが、イエローに加えサフランも仲間にしたカナエ。これからは、この癖の強い3人での噂検証の活動がはじまろうというのですね。

『聖なる夜のお手伝い』

トラブルに巻きこまれがちな上里みすず。クリスマスイブの今日も、これでもかとトラブルに遭遇し、いよいよ帰宅というときにも、また特大級のトラブルに遭遇してしまうというのです。

それは泣いている女の子。サンタクロースの格好をしたその子は、事故で皆に配るはずのプレゼントを台無しにしてしまったという。自分の失敗を悔やみ、子供たちへの申し訳なさでいっぱいになっているサンタを見ていられなかったみすず。駄目になったプレゼント、その変わりを調達する役目を買って出て、そしてサンタとともに夜の街を走り出す。

これを見れば、ただみすずがトラブル体質というわけじゃないってわかる気がします。避けられるトラブル、普通の人なら見て見ぬふりするような面倒ごとにも、決して目をそむけることなく、自ら面倒を買って出る。そうした親切心、困っている誰かを放ってはおけない、共感力の持ち主なのでしょう。それで他の人がしない苦労もしてしまう。ああこれは善人がサンタと出会う物語だったのですね。

サンタと一緒に、夜が明けるまでがんばったみすず。彼女が最後に報われるところ、本当によかったと思います。サンタもまた人を見ている、そうしたところもよかったと思いました。

『かみさまといっしょ』

霊が見えてしまう桜木碧。そこいらにいる、とりついてくる霊にかまわないではおられないせいで、普通の生活が送れなくて困っている。どうせなら神様がきてほしいものだ。そう愚痴ってみたら、なんとほんとに神様がやってきた。

帰宅したら、碧と同じく霊の見える妹、藍が猫神のタマクラ様を紹介するのです。人の女の子の姿をしたタマクラ様、いやさタマちゃん。碧のこといろいろ挑発しながらも、藍との仲を育んでいる? そんなタマはさすが神様だけあって、悪霊が出ても見事に捕食、除霊してくれるというのです。

かくして、タマのおかげで普通の生活に一歩近づけた桜木兄妹? けれど普段はゴロゴロとしてるタマ。いや、ベースは猫なのだから、霊の気配がないときはこれできっといいのですよ。

2024年9月23日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年11月号、昨日の続きです。

『マジガワ!〜魔法少女のきぐるみ〜』

マジガワ、かなりいけてますね。突如出現したホンネーダーにシキをさらわれて、戦わざるをえなくなったメノン。学外に逃亡しようとするホンネーダーを追ってジャンプしたところ、予想外のジャンプ力! ホンネーダーをはるかに追い越して、自分自身がびっくり! というこの流れ。ニチアサ定番を押さえる王道展開に、なんだかいろいろ納得なのでした。

と、こうした定番展開描いたところで、続けてこの漫画の独自性を見せてくる。ジッパーおろされると中身のメノンが出てきてしまう! さらにはダメージ負って腕がもげても、中身のメノンにはダメージが通らない! 全身切り刻まれても中綿が出るだけで問題なし? むしろバラバラのまま動いて、自己縫合して復活する。そしてここからの必殺技でホンネーダーを詰め直して一件落着させるんですね。

見たい展開しっかり提供しながら、この漫画のらしさもしっかり盛り込んでくる。今後の展開の布石も万全。これ、レベル高いなあと、正直感心しながら読みました。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

西風ふうの収録現場に現れたひぐれ。これ、偶然かと思いきや、先日知りあったあめに誘われてやってきたという。ええ、あめがふたりをこうして引きあわせた。でもここからがあめの予測外。ふたりともに知りあいと聞いていたのに、いきなりのいがみあいですよ。目の前でいいあいをはじめるふたりに動揺を隠せないあめ。でも目的のらせん状エスカレーターに乗ったら満足しちゃって、さっそく帰るつもりになっちゃってます。

このそれぞれのまちまち感。でも場所を変えて、中華街。由緒あるホテルについて、そのいわくに感心したあと一緒に囲む食卓。思った以上に格式が高いとビビりながらの会話がかわいくて、そしてふうもあめもひぐれのウォークちゃんねるに憧れていたことが判明する。この互いに歩みよって、仲よくなる、そうした様子はいいですね。で、先輩風吹かせちゃったひぐれのやらかし! これ、ちゃんと手持ちで足りたのでしょうか。

その後もまとまりを欠いた3人ではあったのですが、同じくいいあいながらもこれまでとは違う距離感があると思わされたところ、ああ、やっぱりこの子たちの関係も変わっていくのだと感じさせてくれて、今後が楽しみになるんですね。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

人手不足にあえいでいたこの店、スタッフが辞めてしまう元凶であった店長が現場を離れたことで、順調に人が定着するようになったんですね。こむぎもずいぶん頼もしくなりました。そして余裕ができた透は新しいバーガーゲームをリリース。あちらこちらでいろいろ変化、進展が見えるのですね。

こうした皆のその後、嬉しく読んだのですが、こむぎの妹、まいのくだり面白くって、あいすのアパレルの引き受け役になってたり、姉とおなじくモグモグバーガーで働くようになってたりと、ほんと優秀な妹さん。頼りになりますね。

そして改めてこむぎの成長。ランクアップ試験に合格してみせて、零も無事進学。あの日の出会いが今に繋がる、そうした様子が描かれたお祝いの情景、ほんとに素敵でした。しかし零は過剰な兄ラブから脱したのでしょうか、兄とこむぎの進展うかがったりしましてね、でもこむぎはそういう機微にうといでしょう? この変わったようで変わってないところ、でもちょっとずつ変わっていってるところとか、やっぱりよいなって思ったんですね。

2024年9月22日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年11月号、昨日の続きです。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

阿古町がもたらした壱与の情報。神の見た目は見た目どおりではないということ。そしてかつての壱与のこと。平安の昔の壱与は、知らぬものはないほどの美貌を誇っていた。その事実を確かめに平安に向かう阿古町と桜子ですが、今よりもずっと神らしい壱与に出会って、ああ不敬と難じられた桜子の運命やいかに!

よかった、ちゃんと話せばわかってくれるんだ。それに阿古町の奇行に引いている壱与というのもまた新鮮! 令和の壱与や阿古町を作ったのは千年の時間だったのか、と思ったら阿古町の奇行は平安からずっと!? そうかあ、壱与はかつては常識派だったのだなあ。

と思わせて、すぐに人の子に無理難題をふっかける壱与。いや神ならこれくらいの難題、普通だろう? と思うも、これがために封印の憂き目にあってしまうというのですか。その後もどれほど封印されるのか。結果的に力が削がれて、どんどんミニマムに、ついには阿古町よりも幼ない見た目にされてしまうというのですか。

そして時はふたたび令和に。ここに千年の時を経て壱与と桜子の再会なったわけですが、特になんらの特別なやりとりがあるわけではない。でも、結構なお姉さんであること知られて、ちょっとやりにくくなったみたいですね、壱与様。

『さうのあっ!』

こかげが出会った金髪の女の子。リューディアと思って声をかけたら、背丈が違う。なんとリューディアの姉妹、ルミだというのですね。目的地は花の湯。リューディアのもとに送り届ければ、妹かと思われたルミ、実はリューディアの姉だという。19歳大学生。全然そうは見えない! だって背がずっと小さいんですもの!

というので、これから会う人、会う人が、ちいさいという言葉を飲み込んでいく。素直に言葉にしてしまうこかげが失礼なのか不用意なのか。でもそんなこかげだからこそ、内気なルミも臆せず話せた? いや、こかげの背丈がルミと同じくらいだからかもしれませんけど。

そしてルミと皆のサウナを通じての交流。妹リューディアの日本での暮らしが伝えられたりして、こうした会話に見える姉妹の関係、よかったなあって思いました。

『ぬるめた』

突然カウントダウンしはじめたくるみ。わざとらしく提示された赤青コードを切ったらどうなるか。この一連の事件を通じて描かれた、しゆきのちあきに対する理解のほど。ちあきの発明はなんだかんだレパートリーが少ないというしゆきが、突如現れた第3の黄色のコードを前に推理をめぐらせる。

この時のくるみの発想、途中までは確かにちあきの思考を辿ろうというものだったかもしれないけど、だんだん自分の願望にひきずられはじめてるっぽいのが面白くて、くるみがイケメン化するという結論はもうしゆきの夢としかいいようがない。恋しちゃったらどうしよう、絶対デートしようというの、女子同士の会話だからほのぼの感出てますけど、緊張してるというしゆきの様子見るにある程度以上は本気に見える。だからこその緊迫感ですよね。

結果としてはしゆきの推測は外していたのですけど、まさかのちあきの恥ずかしい発想! 朝のお目覚めちゅっちゅモード!? よくわからんモードに入ったくるみがしゆきに熱烈キス!? って、周囲に羞恥と混乱を振り撒いとるやないか!

こんな機能つくっちゃったちあき。これ、本当は自分のためだけの秘密にしたかったやつなんでしょうか。ちあきさん、ラブですね。

2024年9月21日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年11月号、昨日の続きです。

『セーラー服と関西弁』

学校にてゲームに興じるまつりと薫。その様子を見ていた楼蘭はゲームセンターにもいったことがないという。そんな楼蘭をゲーセンに連れていくふたり。楼蘭の初ゲーセンの様子を描いた今回、もうなんともいえず面白かった。ゲームを楽しむまつりに薫、ニコニコの楼蘭と、やっぱり人の楽しむ姿というのは見ているだけでよいものだなあと思わされました。

しかし驚かされるの、パンチングマシーンのくだりですよ。ドヤ顔兄さんを上回る楼蘭のパンチ力。どれほどなのか、お嬢! で、続くダンスダンスマスターを解説する兄さんのほったらかしにされる様! いや、ほんと、ちょっとだけでも見てあげて!

この自由な様は、彼女らのよさをよくよく描いていたと思います。ちょっとしたこと、でもそれもまた面白い。そんなところ、実によしでした。

『アイドルビーバック!』

あんじゅ、めちゃくちゃにエンジョイしているな! この子がどれほどにアイドルが好きかわかる場面の連続。つよつよアイドルフェスを一参加者として楽しむあんじゅの姿は、並大抵のドルオタを超えて輝くキラ星そのもの。ステージを楽しみ、チェキ撮影も楽しみ、そしてぴよぴよちゃんとの交流! いやあ、この子の明るさ。世界を照らすようです。

しかしアイドルフェス、アイビバ出演後から数えても5時間を超えるのか。限界に達そうとしているじうさまがすごい。また椿も限界そのもので、なのになお生き生きとしているあんじゅのタフネスよ! そしてあんじゅは目当てのらぶふぇに、ひよのを推さんとフル装備! その輝きよ、一種気圧されそうになってるともこさまを、そしてじうじう、椿のふたりをも引き上げて、ついにはステージ上のひよのにも届いた!

って、ちょっと待って、そんなことになるのん!? まさかのひよちゃん、ひっくりかえり。これどうなるの!? いやもう予想もしなかったし、この先、予想もできない。そのインパクト。相当でした。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

蒼に禁忌の魔法実験がバレました! クロエの魔力を注いだラディッシュ、その存在を、目論見を知ってそくざにお叱りモードに入る蒼。頼もしい監視役、と思ったら、それは建前? 蒼自身も興味津々ではありませんか。いや実際面白そうな実験だものな。どんなラディッシュが育つのか、ちょっと見てみたいと思うのも自然なことです。

実際、クロエの魔力が注がれたラディッシュは夏の暑さにも耐え生き生きとしている。味もきっといいに違いない。さらにはなんらかの効能も期待できるかも。期待がふくらむそだちです。でも普通の野菜にはありえない効能とか出たら、これ、門外不出のラディッシュになっちゃいますよね。

そして我らがヒロイン、アーシャもがんばります。封印されている魔力、それを今解き放たんとする! いや、水がちょびっと出たくらいなんですけど、でも封じられながらも魔術を行使できたのはすごいこと。この魔力を、水をラディッシュに与えたらどうなるのだろう。さらなる魔法実験が企画されて、ああこの畑からはただならぬ作物が収穫されることになったりするのでしょうか!

まさしくこうご期待でありますね。

2024年9月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年11月号、昨日の続きです。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

熱を出した倫のために奔走するメイメイがかわいい。クールを装いながらも動揺しまくりなのもいい。うなされる倫の言葉、星とぷちぷち冷たくて甘いやつを探す旅路もまたメイメイの一生懸命さが見てとれて、ああメイメイにとって倫は本当に大切な存在なんだなって思わされるものあったのでした。

つくしのアドバイス受けて、あれもこれもと思いつくままに買いまくったメイメイ。こばとからの情報得て、これというのを入手して倫に差し出した時のあの表情! ほんと、倫を嬉しがらせようと全力で、メイメイいい人だなあ。そしてこの気持ちが倫にもちゃんと届いてるのがまたよいではありませんか。

ほんと、いいふたり。そう思ってたら、ラストで全部持っていくつくし! これもまた面白かったです。

『エイティエイトを2でわって』

文化祭の様子が実に面白い。奏にとってはピアノよりもお化け屋敷の方がウエイト重いみたいなのもおかしくて、どれほどに怖がらせたいというのか。しみじみと思う奏。成果をあげる仕掛けに納得しつつも、さらなる高みを目指す奏。どの奏もとても素晴しかった。

素晴しいというと、来夢がすごい。コスプレ喫茶で執事になってみせた来夢。めちゃくちゃ美形! 女子に大人気、からのゆずのポテポテメイドもかわいくて、いやされるなあと思ったところからの、あのアクシデントシーン! かっこいいし素敵だ! そりゃもう人気でるよなあ、このコンセプトカフェ。

みたいなこと思ってたらですよ、ピアノの試し弾き。ゆず来夢のふたり、見た目にもとてもキマってて! と、この見た目で魅了したあとに、続く美弦、奏の音の世界。ここにそれぞれの持ち味、魅力が押し出されて、これは文化祭二日目が楽しみだなあ! きっと普通では終わらないと思うんだけど、それは失敗とかやらかしではなく、なにかアメイジングなものなんじゃないかなあって予感がするんです。ああ、これが期待ってやつなんですね。

『スポチャン!』

いい漫画だなあ。薪との再戦に臨むもも。いざ勝ち進むぞと気負うも、試合相手が部長! よくわからん必殺マカロンにあっさり破れ、ああー、再戦ならないのー!?

と思わせてからが本番でした。

薪との再戦のチャンスはまだある。各種目での優勝者が戦うグランドチャンピオン戦。すなわち棒の部で優勝すればいい! しかし棒ってあんまり人気ないのですか? 中高生の部はもも含めてふたりしかいない。ということは、1戦勝てばそれで可能性が開ける!

ここからの攻防。決して相手も弱くない。ギリギリの見切りで解禁技をかわしてからのカウンター。これがもう見事な見どころ、と思ったら、即戦うことになった対薪戦、これがまた息づまる攻防。相打ちからのイーブン。次で決まるという局面でももが放った解禁技。

本当、これまでももが築きあげてきたもの、重ねてきた稽古のほどが見える戦いの様。素晴しかった。好勝負を繰り広げた対戦相手の心情に寄り添う描写にもぐっとくるものあって、ああいつしか再びのリベンジマッチもあるのかも知れませんね。