2022年8月8日月曜日

『まんがタイム』2022年9月号

 『まんがタイム』2022年9月号、一昨日の続きです。

『瀬戸際女優!白石さん』

以前、共演したことがきっかけで、男性アイドルから憧れられている白石。知らぬは本人ばかりなりですが、その彼との再度の交流ですよ。アイドルオタク役を演じることになった白石。理解を深めるべく彼のライブを見にいって、それで認識を新たにしたというのですね。

パフォーマンスのレベルの高さ、ファンサービスの意識もゆきとどいて、そして幅広いファン層! 祖母みたいなファンもいる、って、祖母なの!? いやあ、これはちょっと笑わないではおられませんでした。

アイドルの彼、爽太は白石との仲を深めたいけれど、白石にとって爽太は事務所の後輩、可愛い弟分で、彼の考えるような関係になるとかまるで頭にないときている。そんな状況で、こうもしっかりアプローチしてくる爽太、すごいな! 小さな妹たちの他愛のないスタンプ送信がきっかけとなって、白石とのカラオケタイムを獲得! そこからのふたりの時間、アイドルが自分の持ち歌をたったひとりのために歌ってくれるたあ、なんと豪勢なことでしょう!

今回はなんとなくいい雰囲気になって、白石はなんだか爽太のこと、近所のおばさんポジションから接してる感じありましたけどさ、爽太はそうじゃない。以前のラジオでの回答、それをきっかけにして切り出していく。自分じゃ彼氏になれませんかですって!

やるなあ爽太くん! いやもう、白石さんモテモテではないですか。でも、なにかしら思い悩んで、身を引きそう。そんな白石を、爽太くん、どう捕えていくかが見物ですね!

『午前0時のおねだりごはん』

会社のエアコンが故障。暑さの中悲鳴をあげる社員たち。そこに下った、サーキュレーター始動の指示! それを受けた牛喰の行動! 舞い散る書類、対照的に気持ちよさそうに風をあびる牛喰のその表情よ! いやもう、今回のクライマックス、この冒頭だったのでは? ってくらい勢いある描写でありました。

熱中症対策に、いろいろサポートしてくれている牛喰。けれど米沢は暑さにも負けずさわやかさ演出して、けれどどこか無理している? 食欲もちょっとなくなってる? と、それで米沢からのリクエスト発生ですよ。サラッととれる栄養ある食事。快諾してみせた牛喰と、週末ごほうびに士気あげる米沢。ええ、ふたりは本当にいいコンビだと思います。

冷たいだしをご飯にかけた、サラッと食べられる冷や汁ごはんが出てきましたよ。これは実際おいしそう。流し込む感じになるから、気をつけないと消化に悪そうだけど、そこはつけあわせの具、薬味のチョイスでなんとでもなりそう。ええ、なにをトッピングするかで様々バリエーション作れそうなところもいいですよね。

そしてデザートのあんこ玉。これ、あんこから炊いたの? だし汁にしても火をつかって大変でしょう? 心配してくれる米沢に慣れと工夫と答えた牛喰だけど、実際は自己暗示だったの!? ほんと、暑さとのつきあい方、米沢にしても牛喰にしても、最後は気合いと痩せ我慢。ええ、文明の利器がないと本当大変です。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

今日は牧さん不在? 8月10日はハットで帽子の日。日射しの強い日は帽子をおわすれなく。熱中症予防のアナウンスした矢先に、風で飛ばされた帽子を追って木に登ってしまう琴音ですよ。でも今日に限ってはいつもと違って、牧からのお叱りがない! 不在だからというのですが、それがどうにも琴音には物足りないらしく、埋まることのない気持ちゆえ牧からの叱責を待ち焦がれて気もそぞろだというのです。

このところ忙しい牧。なぜか? その理由がだんだんと見えていくくだり。久しぶりに姿を見せた牧の落とし物。男物のトランクス!? それで、男か、結婚かと動揺を見せる琴音に真由。この時のふたりのリアクション、可愛かったですよね。

でも、その翌日にやってきた森涼くん。彼を見て真由も納得。ひとりわかってないのが琴音だけど、なるほど、牧が事務所に涼を引き入れたというのですね。涼を口説き落とす時に話されたという琴音のこと。不器用で人の何倍も時間がかかる、そういいつつも、決して諦めない、転んでも必ず立ち上がってくるって、ポジティブにとらえてくれていることがわかるの、牧不在が堪えていた琴音にとってはどんなにか嬉しかったろうなあ。そして牧からの叱責! ええ、その喜びの笑顔。素晴しかったですよ。

今後は涼も琴音たちの輪に加わってきそうですね。またなにか展開の幅も広がって、というか、タケちゃんが焦ることになるのか!? ええ、楽しみが増えそうです。

『良倉先生の承認欲求』

疲れ果てている良倉。なにかと思ったら、生徒指導の仕事が立て込んでるのか。年度末、どうしても気の緩む3年生など、校則違反が増えてくる。見回りを強化しつつ、通常の業務もあって、SNS映えの追求もままならない。

いや、でも私生活削ってるんだからそりゃあ大変ですよ。で、その大変にちょっと関わってる星畑が実によかった。反省文書かされてるけど、まるで反省してないのがまるわかりなのが最高でした。謝罪に心が全然こもってない。

星畑の、私にできることがあったらいってねっていうのにノータイムで校則を守ってくださいと返す良倉もまた最高でした。ほんと、このふたりのやり取り、最高だと思うんですよね。

さて、星畑が良倉を元気づけられないかっていろいろ考えてくれてるんですよ。いい子だよなあ。校則は守らないけど。それで、水元の調理実習で作ったパン、これから発想してぶんちょー紳士のパンを焼こう! 氷高先輩も呼び込んで、というのですが、ほんと、氷高が出てくると面白さに緊迫感が出てきますよね。良倉にぐいぐいいく。大ファンなんですね? 具体的にはいつ頃から? 私は去年の今頃、うさ耳帽子の写真から。って、具体的が過ぎるよ、氷高ちゃん!

この人はぶんちょー紳士で語れる仲間ができたのが嬉しいだけなんだと思う。でもそれが思いっきり良倉を追い詰めるのね。ほんと面白い。で、思うんですが、もし仮にぶんちょー紳士のOLさんの正体が良倉と判明したらどんな反応するんだろうって。あまりにぶんちょー紳士のことが、OLさんが好きすぎる氷高は、良倉がその正体であると知ってもすぐには認めなさそう。ええ、なんかすごい抵抗見せてくれそうな気がします。

そしてぶんちょー紳士パンですよ。ああー、ふくらみすぎちゃった! でも大失敗と落ち込む生徒たちとは対照的に、喜びを隠さない良倉ですよ。ああ、いい笑顔じゃん。で、そんな良倉の反応に対する氷高の反省と困惑を隠さない水元。もう、ほんと、すごいリアクションでした。最高でしたよ。

良倉からお礼をいわれて、ちょっと達成感感じてる3人の様子も素敵でしたよね。それだけに、いいねへの嫉妬がえらいことになってる良倉のコントラストが際立って、いやほんと、良倉先生、不安定すぎますよ!

2022年8月7日日曜日

『まんがタウン』2022年9月号

 『まんがタウン』2022年9月号、一昨日の続きです。

『押しかけギャルの中村さん』

久しぶりのバイトの情景。ずっと家の様子を見てきたから、外での雰囲気、その違いなどやっぱりずいぶん違うと感じられて、屈託なくやりとりしている中村と後藤を見てもやもやを溜め込んでしまう秋山とか。いや、これはふたりの仲に対する嫉妬とかじゃなくて、お高めの日本酒とかドデカいパフェの注文を成功させたふたりに対するもやもやか。

なんとか陽キャを装おうとするもどうにも無理がある秋山の苦難。注文をとるよりも、酔客に面白がられて困ってる様を肴にされてしまって、いや、こういうのわかるわ。でも実際うまくあしらえる人には、コミュニケーションからの注文獲得チャンスだったりするんでしょうね。

しかし困ったところを助けてくれた中村。いや、ちょっと嫉妬がありまして? 私には教えてほしいプライベートなことって、からまれてイジられていたあのことですか? そんなこと聞いてどないしますの? いや、なんかね、この子にはこの子なりの鬱屈があるんですね。気持ちの通じない秋山へのもやもやとか、どうにもこうにも煮えきらない秋山の態度とか、そういったことがわだかまりになっちゃってる。

ああ、でも待ってるだけじゃ一生ダメだと思うよ? 多分、秋山氏のような人間は、今のこの時の中村の気持ちに、数十年後、あれはもしやこういうことだったのでは!? と気づくのですよ。若い日々を、時間を無駄にしたくなかったら、さっさと言葉にしちゃわないと駄目ですよ。ほんと、あからさまなヒントを出しても、まあ絶対に気づかない。気づいたとしても、いや中村さんが自分「など」のことを、みたいに卑下するあまりなかったことにしてしまうのが秋山氏だと思うんですよね。

というわけで、今回の後藤氏。サラリーマンにからまれてる秋山のピンチに駆けつけちゃって、まあ! そうかあ、演技でも、嘘でも、秋山が誰かに告白しちゃうところ、見たくなかったんだね、後藤くん。強引な手を使ってでも秋山を危険なリーマンから引き離したかったんだね。おお、これも純愛。でも、さっさと言葉にしないと秋山は一生気づかないよ! 後藤氏、頑張って!

『食欲しか勝たん!』

こころん、本当にお仕事、休んじゃってるんだ! どうしても食べ物のことに気持ちが持っていかれちゃう自分に失望して、このままじゃ駄目だ、アイドル活動に専念できるよう、邪念、食欲を払うんだ!

その一心であったというのに、ふと気がつくとラーメン専門誌を手にして熟読。って、待って、そんな専門誌あるの? というか買っちゃってるの? いや、めっちゃ揃ってるね! アイドルの本棚がラーメンに支配されててもかまわないとは思うけど、いやもうこうなったら、ラーメンオタク系アイドルとして売っていこう。最近ならそういうのもアリだよ!

ラーメンの誘惑に混乱しながらも、なんとかアイドルとしての自分を取り戻そう。心を強く持とうとするも、テレビをつけたら即ラーメン特番! いやあ、これはしゃあないよ。回避不能攻撃ってやつだ。からの、涙するこころん、こころんを信じる仲間たち。エモーション揺さぶる描写が続いて、オチがラーメンめっちゃ食ってるところだよ、こころん!

いや、ほんと、とっとともうそんなもんだと認めちゃおう、こころん。食べたいものがあるのはしかたない!

『ルナナナ』

月での労働、一年ごとの契約更新時期がやってきました。残るか帰るか。それを話すのだけど、そこでメンバーそれぞれの月に対する思いや展望が明らかになっていくのは、これまでの月面暮らしとそこで培われてきたもの感じさせるものあって、なかなかによかったです。

月でアイドルプロデュースする日を夢見るようになったアキ。一番の常識人に見えるのに、アイドルが絡むと途端に加減がおかしくなりますよねこの人。そして謎多き女、ナオの過去が語られて、おおう、ナオさん、月生まれだったんだ。本来なら月では子供は生まれない制度になっている。ところが、ナオの母は送還制度を拒み、月で子を産み育てる決心をした。12歳まで月で暮らしてきたナオ。この生い立ちあらばこそ、月にて生まれ育つ子の未来を育みたい。そんな意識も芽生えたという。

おお、びっくりした、ナオさん、月にまつわる気持ち、すごくまっとうに見えるよ!? これまで描かれてきたどのナオよりも、今のナオはしっかりまともに見えますよ!

ひとりこれという理由も思いもなかったリコ。ひとり地球に帰ることを決意してというんですが、この人のいっていた月の暮らしをもっとよくするために戻ってくるといっていたその真意が最後に判明するの、めちゃくちゃ面白かったです。そうか、冒頭の慣れない合成めしがちゃんとフリになっていたんだ! この判明して納得の展開。うまかったなあ。いやもう、予想外で、でもなんか望んだものがそこにあった感がいい。

でもって、リコに加え3人の寮生が増えるって話ですよねこれ。ということは、次回からは登場人物増えて、さらなる騒動が!? いや、どうだろう。別の部屋で暮らしていることは示唆されるけど、あんまり出てこないモブになりそうな気もします。

『猫またはごはんを。』

サチ、ついに再就職のために動きはじめました。その理由というか心情をフクが聞くんですけど、世間体じゃない、職歴の空白はちょっとある、口座の残高はすごくある、そこからさらに失業保険の給付にまでつっこんで聞いていって、いったいどこでそういうことを知るのでしょう、フクさんは。

こないだからの、気づかぬフリしてさらっと流したい人の心の機微を読めないフクとは違い、おそろしく頼りになるフクでありますよ。と思ったら、獣医先生の仕事への熱意やフクも手伝いに入るということがまぶしいという、その比喩を言葉どおりに捉えるフク。ううん、フクの得手と不得手がなんだかだんだん見えてきた感じがする? 制度としてでも存在していることはわかるけど、人の思いや比喩表現のような、具体性に乏しくあやふやなものはわかりにくいのかも知れませんね。

さて、サチの再就職活動は履歴書作成からスタートです。って、ここでもうくじけそうに! いや、気持ちはめちゃくちゃよくわかるよ。いやもうほんとなー。サチの場合、あからさまなブラック職場の職歴がひっかかってくるのか。書きたくはない、書かないわけにもいかない。まったくの職歴空白は避けたい気持ちがにじんでいて、いやもう大変。でも実際、デフレ、不況期に世に出た人たちは、こういう感情にとらわれがちのような気がします。

そんなくじけぎみのサチ。フクの財テクに頼りたい。うん、気持ちめちゃくちゃよくわかる……。

今回の料理はすごく手が込んでましたね。じっくりと下拵えして、それをさらに時間かけて煮込んでというの、いやこれは絶対おいしいやつです。ブラックカレー! って、このタイミングで名前が悪いよ! と思ったら、黒を越えて前に進んだらホワイトにたどりつくというのがね、ああ、なにか沁みるものありますね。

とか思ってたのに、サチはきざみネギとか考えてたんだ。うん、フクさん、めっちゃ空振りしちゃいました。でも、ちゃんと読者は受け取ってくれてますよ!

2022年8月6日土曜日

『まんがタイム』2022年9月号

 『まんがタイム』2022年9月号、発売されました。表紙は『レーカン!』。今月のテーマは夏の食事ですね。流しそうめんを楽しむ天海がメイン。器のつゆに浮かぶスダチが涼感あっていいですね。『六畳一間の憑き物石』こいしはかき氷を食べていて、ぱっと見、あんこ感じさせる色になってますけど、はじっこの方にさくらんぼがあるっぽいから、ほんとは氷いちごなのかも知れませんね。『大家さんは思春期!』チエはセーラー服でスイカ。『冷めないふたりのひとりご飯』武蔵はトウモロコシを食べていますよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『ウブなメイドもひと肌ぬぎたい!』

タイムにしてはめずらしいテイストの漫画がきましたよ。漫画家を目指す青年。このところボツが続いているようですが、どうも方向性がニッチすぎるからの模様。もっとメジャーなもの、例えばメイドとか描きましょう。

そういわれて帰ったら、なんと自分の部屋の前にメイドが待っている! しかもいきなりご主人様と呼ばれて、なにごと!? なるほど、家事雑事の労から解放すべく、実家の父が送り込んできてくれたというのですね。

有能なメイド。掃除も炊事もばっちりで、で、このメイドさんが主人公の描く漫画を見てえらいことに。なるほど、R18のエロマンガ家だったのですね。

パンツだけ見てもうまく描けない、そういってるところを見て、はいてもらう!? そんな展開になるの? タイム誌なのに!? と思ったら、翌日自分から見せようとしてきて!?

いやもう、タイム誌にしてはなかなかめずらしいテイストの漫画がきましたよ。これ、もっと過激にいったりするんでしょうか。

『ローカル女子の遠吠え』

穂垂主任と水馬の共通の話題。なんと、林道やらなんやらの情報交換。山登りする人、ダムを見に山に入っていく人、そんなふたりにとってのローカルな有用情報。静岡東部代表、西部代表で、それぞれ土地情報を持ち寄っているというんですね。

しかしダム好きの穂垂主任。この人、本当に面白い。というか、この漫画の人はたいていそうか。ある程度趣味や思考が偏っている。しかも若干過激派。富士山過激派とダム過激派が組んで、双方がエスカレーションしている。その相乗感。実によかったです。

そして穂垂主任の失敗? 気になる相手、小畑の誘い。どうも自分にはあいそうにない場とわかって、ダム優先ということで逃げる。その後のもやもや。その心の叫びが「我、障害普通河川」。すごいな、わからん! といいたいが、SNSに投げたその言葉を拾ってくれる人がいる。超重力式ダム子のリプライ。ああ、これはいいですね。ほんと、心が軽くなる、それでいいのかもと思わせてくれる、そんなよさがありました。

穂垂主任、なんとかうまいことダム子と知りあって、仲を深めるようなイベント起こらないかなあ。でもこのふたりの性格、状況からしてみたら、なかなかそれも難しそうです。

『この契約は恋まで届きますか!?』

八千代からの相談。人への贈り物を作りたい。それを聞いてちょっと動揺する野田ですが、ファンシーな手芸品、普通に考えたら女子向けの贈り物だよ! ええ、そのとおり、妹さんへの贈り物だそうですよ。

可愛くて見るだけで頑張ろうと思えるような、お守りのようなものを作りたい。

そう語る八千代の雰囲気、その後のやりとりからも、妹さん、ちょっと大変な状態にあったりするんじゃないかな。なんとかして元気づけてあげたい、はげましたい、そんな気持ちが感じとれて、それは過去に描かれた八千代の謎の部分、少し陰って見える、そんな部分に触れることにもなりそうな予感をさせてくれて、ええ、次回は大きくなにか動いたりしそうな気がします。

オリジナルキャラを作る。応援という要素をしっかり盛り込んでくる八千代、さすがですね! 妖怪っぽくなってしまったアイデアスケッチを野田がリファインするとこんなに可愛く! 名付けてポンの助。

毛玉を作って、それを組み合わせて作るマスコット。言葉を交さなくとも、その頑張りをうかがい察する野田、すごくいい! そして頑張って、完成にこぎつけた八千代。おお、すごくいい。アイデアスケッチ超えてきたじゃん! 

ということで、八千代、ポンの助を渡すため妹に会うことになるわけですが、ここで意外にも野田にも同行を頼んできた。妹さんも野田のSNSのファンなんだそう。ああ、あらゆる手段で妹さんを元気づけようとしているのかな。野田の同行、これがいいきっかけを与えてくれたらどんなにかいいだろう。そんなこと思いましたよ。

『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』

女子になってしまった白玉くん。見た目の可愛さから男子騒然だけど、一番動揺したのが白玉が好きだった黒曜ちゃん。可愛い女の子になるべく見た目から頑張って、願掛けして願掛けして、なのに本当の女の子になれたのは自分じゃなくて白玉なの!?

女子になってしまった白玉。クラスの皆が受け入れてくれたことで、不安だった気持ちが解消したの、本当によかったですね。でも、その日の朝のこと、女子になった弟を見た姉の対応力! 弟の変化を即受け入れて、制服の用意や関係各所への連絡など、てきぱきいろいろ動いてくれて、この平然とした様、白玉も疑問に思うほど。この疑問に対する姉の意味深な態度を見るに、お姉さん、もしかしたらかつてお兄さんだったりしたんですか!?

そうした謎を感じさせるこの性別転換。学校では、黒曜が白玉を男に戻すと宣言してみせて、あっちでもこっちでもなんらの思惑、動きはじめています。

2022年8月5日金曜日

『まんがタウン』2022年9月号

 『まんがタウン』2022年9月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』。せんべいを食べているしんのすけですが、その背後にはネギが? 手前にはラーメンときりたんぽ鍋。みさえの故郷、熊本のラーメンと、ひろしの故郷秋田のきりたんぽ鍋、それぞれの出身地にちなむ名物だというのですね。そしてしんのすけのネギにせんべいは、埼玉の名物。かくしてこの一家の縁あって、秋田県、埼玉県、熊本県が家族都市協定を締結したのだそうですよ。

『兎なりのウサギさん』

紅詩の友人、牧田美沙さん。いいですね。ちょっと眠そう? ゆったり穏やか? 語尾が波打って伸びる、その独特の語調にも個性が感じられる。そんな彼女と旅行の話。家族で一泊二日の旅行にいくという紅詩。みたらしは連れていけないからペットホテルに預ける、というのですが、そこで美沙から、青枝に頼めばいいのではないか。ナイスな提案が出たんですね。

そこからの青枝がいいじゃないですか。重責を担うことになった、気持ちが高まっているね! 凛々しくも頬を紅潮させた彼の表情。喜びが感じられるね! そして早速みたらしの世話をしにきた青枝。気持ちがはやっているね! より一層に頬を紅潮させて、もう気持ちが収まらない感じしますね。いや、実にいい。このやる気が素晴しいです。

そこからのみたらしとの交流。ちょっとよそゆき風のみたらしとかね、へえ、緊張すると気取った風になったりするんだ。

今回は青枝の揺れる気持ち? みたらしに対する思いあり、同時に紅詩の部屋に緊張? 高揚? するとかね、使命を果たさんと思う意識ありながらも、紅詩への思いもまた募る。ええ、多方面に気持ち高ぶらせる、若さ感じさせる青枝くんでした。

『新婚のいろはさん』

いろはが犬の散歩にいこうというんですよ。犬も飼ってないのに!? と思ったら、同じマンションの飼い主さんが足痛めちゃって散歩にいけない。そりゃ大変、私がかわりにいきましょう! 強引に散歩権を勝ち取ってきたんだ! でもこの熱意、わかる気がする。実にいろはらしいと思う。

ここで語られた興味津々オーラ、めっちゃ面白いな。オーラの圧が強すぎて動物をおびえさせてしまう。これ、あれだな、散歩中に同じく散歩中のわんこに出会った時にいろはのうしろに隠れたじゃん。興味津々オーラで追い払ってくれっていってるわけだな! いやほんと、向かいあうとビビるけど、その威力でもって脅威が排除されることを期待する。犬は賢いなあ!

それから徐々にいろはとわんこが打ち解けていく様。いろはのアグレッシブさが元気いっぱいの犬にマッチしてすごくいい感じ。そして早倉との遭遇。ここでの交流もめっちゃいい。マンションのまわり一周ときいて、人も犬も一緒にときめくのな! いやあの表情、素晴しかったわ。

この漫画のよさだと思いましたよ。人にしても犬にしても、すごく表情豊かでしょう? 気持ちがすごく伝わってくると感じる。ゆえに親しみも感じられ、より近しいと思えるのだと思ったのでした。

『あの世で猫になる』

朝倉さん、霊現象に慣れすぎてる! 勝手にテレビがついてたり、タブレットが知らないページを表示していたり。それをタマが楽しみでやってるのだろうと受け入れてくれていて、でもこれ、タマひとりの仕業ではない。あのねずみとのコラボレーションなんですね。

ねずみの中身が、元悪霊とはいえ人間だからまあ大丈夫なのかな? ねずみって病原菌を媒介したりするじゃないですか。でももと人というからには、衛生面は気を使っていてほしい。とはいえ、いろいろあかんっぽい予感もさせてくれて、朝倉さんが作ったホウ酸ダンゴを危なく食べそうになってたし、さらにはネズミ捕りの罠にも引っ掛かりそうになっていた。知能がネズミ並に制限されている!? あるいは思考や行動がネズミにどんどん寄っていってしまってる? でもネズミの野性的な防衛本能とかはすっかりなくなってるようで、思いっきり見通しのいい廊下を走って、カラスにさらわれていくとか!?

いやもう、結果的に助かったからいいけど、この漫画で人死にが出るところでしたよ。いや、もうすでに死んでるのが何人もいたっけな……、この漫画……。

ねずみ、タマとそれなりにいい関係築けていたとは思ってましたけど、今回の騒動がもとでより仲が深まった感ありますね。とはいえ、やはり朝倉にねずみとのつきあいを知られるわけにはいかない。やっぱりこそこそしながら、時には助けあって、そんな関係が続きそうです。

『もくもくもくのキャン』

ひとりキャンプを楽しむ木野さん。どこまでもマイペースで、どこまでも自由。そんな雰囲気もあるのだけれど、折りに彼女の思い出でしょうか、かつて一緒にいた誰かの記憶がふと顔を出してくるのが気になるのですね。

今回なら、温泉施設で横になっていた彼女に聞こえた声。思い出の友達? もちろん現実にはそんな声はしていなくて、はっと声に目を覚ますも、そこには自分ひとり。こんなちょっとした描写にも、かぎりない寂寥感を感じさせるのです。

ホームセンターで鍋を見ていた時も、同じスーパーで働く原田と出会って、少しばかり会話をかわすのですが、原田に恋人のいることを知って、なにか距離を感じてしまった? いずれ壊れる関係を思ったからか、自分には立ち入れるなにかを感じたか、そそくさと別れる木野はやはりどこか寂しくて、ええ、この人になにがあったのか、それが気になってしまうのいうのですね。

ひとり餃子で回復した木野だけど、どこか無理しているのではないか。そんな感触もあって、本当にこれで大丈夫になれていたらいいのですが。やはりどこか気になる木野なのでした。

2022年8月4日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年8月3日水曜日

『まんがホーム』2022年9月号

 『まんがホーム』2022年9月号、昨日の続きです。

『天国のススメ』

妹、杏に助けを求められた桜沢。杏の友達、ゆみちゃんにも泣きつかれて困ったところに我らが太一があらわれた。すごいな、太一。町の有名人、一目も二目も置かれている。太一、まさしく安心と信頼のブランドです。

杏とゆみちゃんの困りごと。学校でお化けが見えるっていうんですね。すごく見えちゃう。って、どれくらい!? ああ、一瞬、人の姿が見えちゃう。この時の太一周辺の反応、めちゃくちゃ面白かったな。だってな、太一だもんな、すごく見えちゃうどころじゃなく見えちゃう。そんな太一が乗り出してくれた学校の怪異。鏡から出てきた手が服を引っぱる。って、これガチで怖いやつでは? 引き込みこそはしないけれど、そりゃこれは怖いでしょうよ。ましてや小学生。大人でも怖いよ!

この怪異について、推理めぐらせる太一。結構どころじゃなく鋭いな。卒業生の桜沢が知らないってことは、最近うまれた怪談だって判断して、そして服を掴みはするものの引き込まないその理由についても、くだんの手にしっかり掴まれながら、沈着冷静に解説、しかもその後、すんなり解決しちゃうんだもんなあ!

学校への立ち入りを許可してくれた先生も、太一のこうして見事に問題解決してくれたこと、きっと喜んでくださっていることでしょう。そして怪異と思われていたイタズラ子狸も、しっかりおしおきされて反省して、それでお母さん狸のもとに帰れてと、皆がそれぞれ安心できる結果に終わった今回。ええ、やっぱり太一は安心と信頼のブランドでありましたよ。

『歌詠みもみじ』

海外には飽きたというまりな。ディスカバージャパン、日本の田舎再発見。というわけで、もみじの帰省にくっついていくっていうんですね。

そしたらのっけから田舎の洗礼を受けて、今のバス乗り遅れたら次は3時間後! あの驚いてるまりな、ちょっと可愛かった。お婆ちゃんの家に連絡いれたら、もみじの従姉妹、琴音が車を出してくれて一安心。この車っていうのが軽トラなのね。いや、すごくいいな、めっちゃいい。

それでさっそく荷台に乗り込んだまりな。ああ、きっとこれやるだろうな、そう思ったとおりにやってくれて、しかも道交法違反だからとおろされるの、いやもう望んだ展開そのものでしたよ。あれ、ほんとは駄目なんだよねー、と思ったところに、そう、それそれってのがきてくれる。打てば響く、まさしくそんな感触ありました。

もみじの祖母の家でのこと。まりなの想像する田舎とリアル田舎の違いが面白く、お風呂の薪割りを体験したいというまりなに対し、さすがにお風呂はガスだよ。電話も黒電話ではなくて、というか普通に琴音ちゃんスマホ使ってたでしょ! ええ、田舎といっても普通の現代的な暮らしが営まれています。

でも、近所のコンビニが車で40分。その感覚の違いよ! さらに琴音のPCはガチのゲーミング仕様とか、思わぬところに感じられる都会との違いや、あるいは都会よりよほどリソースつぎ込まれてる趣味とか見えて、田舎大変だなあと思ったり、田舎も案外悪くないのかもなと思ったり、みたいなところ、すごく興味深く読みました。

夜、縁側で語らうもみじとまりな。この情景もとてもよかった。カエルの声がうるさいな、そう思いながら読んでたら、やっぱりまりなも思ってたんだね! ええ、打てば響く、そんな展開でしたよ。

『うちの秘書さま』

おお、思い出のぼっちゃんですよ。夏休みの宿題をきっかけに思い出されるはじめの幼少期。夏休み初日に絵日記を全部終わらせた! って、嘘にっきじゃなくて願望にっきだ! ある意味素直なのかな? こうしたいああしたい、なにを食べたいあれを食べたい、そんな気持ちがしこたま盛り込まれているわけですね。

幼ない日のはじめ。こうして見ると可愛らしいというか、美少年よね? それにどことなく利発に見える。いや、やってること無茶だったりはするんだけど、算数とか完全に回答拒否しちゃってるし、でもセミをとろうと炎天下の庭をかけまわる元気さよ。今のはじめには見られない積極性では!? と思ったら、原動力はお金なのね! いやもう、こうしたところ知ると、今と違わない感じがしますよね。

今回の話、嬉々としてセミとりをしていたはじめがトラウマを植え付けられることになったエピソードなのか。虫嫌いになってしまった原因がしれっと語られて、ええ!? そういう話でしたっけ!? でも、当の原因を作ったメイドさんがその因果にまるで気づかず、あたかも美しい思い出のように語ってるの、めちゃくちゃ面白かった。

そして今のはじめ。ええ、なんだか安心感ある姿でしたね。だらけてますよね。気持ち、わかります。

2022年8月2日火曜日

『まんがホーム』2022年9月号

 『まんがホーム』2022年9月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。らいかが夏を満喫中? 夏と書かれたシャツを着て、左にうちわ、右にアイスキャンディー。前髪をクリップであげて、涼しさに一息ついている様子です。『天国のススメ!』太一は、麦わら帽子姿、スイカを抱いて座り込んでいます。『魔界の愛されCEOは元勇者』魔王とソヴァンがトロピカルなドリンクにスイカと、リゾート感あるアイテムで飾っています。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻は、空を見上げて、その先には中秋の名月でしょうか。手にした杯に月が映って風情感じさせます。

今月は新規ゲストが1本です。

『オオカミさんと大魔導士』

狼の要素を身につけた存在、狼族は人に、獣に嫌悪される孤独な存在。だというのに、森に足を踏み入れたゆるふわ女子はなんら躊躇なくコンタクトとってきて、むしろ可愛いといってぐいぐい接近してくる始末。

ペースを乱された狼族の娘、その女子を脅そうとするも、尋常でない魔力を行使する大魔導士であるがゆえに、まるで怖れない。怖がられるはずが、興味を持たれ好感も持たれ、さらには傷を癒されるほどに親切にされて、こうした関係に狼族の娘もかつてこれまで経験のなかったこと、これから先もまた知らぬ感情、抱くことになったりするのかも。そんなこと思わせてくれるエピソードでした。

『孔明のヨメ。』

緒戦を勝利で飾った劉孫同盟軍。陣地も沸き立ち、孫尚香のふるまった酒もあって、祝賀ムードに包まれていたのですが、その灯火からうかがえる曹操軍の陣容に徐々に士気も落ちてゆく。

孔明の見立てでは、陸路を移動している兵も今後合流し、曹操軍はより一層大きくなる。その見通しの暗さ。これをいかにして打破するか、それこそが見どころになるわけですが、まだその手立ては明らかではない。ええ、ここはまずは待ちの状況といった具合です。

対し曹操はというと、こちらはこちらで御冠。緒戦の敗退。しかし、そこで負けた理由を明らかにし、その対策に動き出す。この判断と決断。また配下の進言を重んじ、具体的な対策をとらんと大きく動こうとする荀攸の策に即断で乗っていく。

こうした曹操の姿見せられると、この漫画の主人公、表のそれは間違いなく孔明と月英であるわけですが、裏の主人公は曹操なんだろうなあって心底思わせられて、その人柄、実力のほど、見せつけられるごとに、悪辣というよりもむしろ魅力的と感じさせるのですから! ええ、ここからの孔明の動きに対し、曹操はいかに対峙しいかな反応を見せるのか。双方並び立つからこそ際だつ、そんな感じがいたします。

『座敷童子あんこ』

農家スタイル、めちゃくちゃ似合いますねあんこ。本編でも農業ですよ。家庭菜園に目覚めたというんですが、野菜はそんな好きじゃないの? でもなんか興味本位で珍しいのを育てるつもりになっていて、そのうちのひとつがマンドラゴラ。やべえな、どこから入手したんだ。と思ったら、幸太の父か……。相変わらずヤベえな。

今回はマンドラゴラの煮物とか危険物もあったけど、わりと実りの喜びを満喫する、そんな普通の楽しみがよく描かれて、ゴーヤのくだりとか、ほんとに普通の収穫風景だもんな。でも、それでもなんか面白いのはあんこのキャラクターがあるからだろうなあ。どことなくとぼけた感じ? ゴーヤの熟れた種が甘いと聞いて即食べて、言う程でもないな。このテンポなど実によかった。

そしてラストの傘のまじない。それ、傘の柄に「呪」とか書いといたら盗られない、みたいな話じゃなくって!? いやもう、確かにその傘は手にしたくない、そんな感じがバリバリしてますよね。

『スナックあけみでしかられて』

夏ならでは? 怪談話がスナックあけみのみならず、町のあちこちでささやかれて、いわく、ぬいぐるみを抱いた髪の長い女が、手に刃物のようなものを持ってずぶ濡れでさまよっている。まさしく怪異思わせる様相の女が目撃されているというのですが、ゲリラ豪雨では? わりと冷静に受け止められてるのがおかしいところです。

で、問題の女性、にゃーにゃーいいながら歩いてるところが目撃される。いったい何者なのか。その理由がちゃんと判明するんですね! いやもう、全然怖い話じゃなかった。むしろこの人、困ってらっしゃる。飼ってた猫が逃げちゃって、ずっと探してるっていうんですね。

刃物というのはまったくの誤解で、猫のおやつのパッケージが銀色。あー、なるほど。全然危険な話じゃありませんでしたね。

ここからの迷い猫捜索。張り紙にて情報を広く伝えることで、怪異扱いされていた女性の名誉が回復。猫探しの猫女の人とか、いろいろこじれた呼び方されてるんですが、怪談扱いよりずっといいですよね。そして張り紙の結果もたらされた有力情報。ここからの決着。あの、泣いて喜んでる猫女の人の姿が、よかったねえ! ほんとに心配してたんだね! って思わされるもので、ええ、ほんとによかった。皆が猫のゆくえを気にしていて、猫に興味も持っていてというところもとてもよかった。心暖まる、そんなお話でした。

2022年8月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号、昨日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

ひよにとって、あやもりんは聖なる存在!? 日曜に握手会があるというのですが、そのために塩をまいて清めている。って、塩なんてまいたら、あっちこっちの金属が駄目にならない!? しかも今日は月曜日。この時点から塩まきまくるというのですから、よっぽどの入れ込み具合です。

ひよ曰く、握手会とは推しにアピールできる場。学校では同じクラス、家は隣り同士、でもあえて日常ではなく、握手会というハレの場でファンアピールをしたい。ひよのこだわりなんだね。いや、握手会バフがないと緊張に負けてしまって、立ち向かえないのか。

ひよが緊張するように、あやもりんも緊張してる。なんとかしてあげたい、その一心で握手会当日、緊張をほぐすべくひとネタ仕込んで一番乗りを決めるひよですよ。帽子にマスク、サングラスという風貌があやもりんを怯えさせたものの、装備解除で見慣れたひよが登場。しかも顔には謎の落書き!

ひよの精一杯、これがしっかりあやもりんに通じたところ、とてもよかった。あやもりんにファンであること、思ったようにではなかったかも知れなかったけど、ちゃんと伝えることができて、そしてあやもりんもしっかり応えてくれて、ほんと、いい話。と思ったところにあの落ちでしょう!? いやもう、この不意打ちにはすっかり笑ってしまいました。

『魔法少女はやめさせない!』

新たな登場人物、青山怜が陽と瑠奈の戦いに参戦ですよ。青山怜、かつて陽とともに魔法少女に変身し戦っていた人物。その名も、ラブ・レイン。もうひとり加えてトリプルウェザーというのですが、ラブ・シャイン、ラブ・レインときて、3人目はラブ・クラウディ? ともあれ、これ、いずれ近いうちに登場してきそうな気がする。シャインが赤でレインは青、ということは3人目は黄色。期待されるポジションではありませんか。

ともあれ、レインの参戦、めっちゃ面白い。もともとは見学のつもりだった。でも、陽と同棲いやさ同居している女が現れて穏やかでない瑠奈の心情見透かして、めっちゃ煽る、これでもかと煽る、大人気ないぞラブ・レイン!

けど、ラブ・レイン、めちゃくちゃ可愛くないですか? トリプルウェザー時代はいうに及ばず、大人になった青山怜もかなり好みな感じ。で、クール系に見せてこの人、子供相手にめっちゃ口撃してくるっていうのね。黒いよ、ブラックだよ、ダークだわ。健気に悪を振る舞う瑠奈と違い、なりふりかまわぬ大人の汚なさを装備している……。

そんなふたりの陽をめぐる戦い。ジャンルは「陽ちゃんガチンコクイズ」。クイズというけど、これ、単にどれだけ自分が陽のことよく知ってるか、どんだけ近しいかのマウント合戦じゃないかよ。いや、ほんと、怜、どんだけ大人気ないの!? ふたりの歴史を武器にして、ぽっと出は引っ込んでなさいとばかりにマウントとりまくる。

めちゃくちゃ面白かったけど、ここからの若い娘の逆襲、見事改心の一撃加えて、どんだけ悔しかったの怜さん! ほんと、最高の展開見せてくれました。

そして面白いのはここから。なんとまあ、怜、小学校の先生だったの。しかも新学期、瑠奈のクラス担任になって……、ここで繰り広げられるギスギス会話! いやもう最高なのでは? いやほんと、最高なのではないでしょうか。

2022年7月31日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号、昨日の続きです。

『恋する小惑星』

チカの姉との関係、うちにもどかしく思い悩んでいたこと、解消できたみたいですね。姉からの自立を望んでいる? いやむしろこの子の悩みは自分自身に対するもので、姉の影響で石が好きになった、地学部に入ったのも姉の影響だった。もしかしたら自分が好きなのは地学ではなく、姉が喜ぶのが嬉しかったから、それで後を追っていたんじゃないか。

自分の気持ちに対する疑いを抱いてしまっていたというのですね。

今回の地学オリンピック参加は、姉の影響から外れた場所で自分を見つめなおしたかったから。その成果、あったみたいですね。夜の自主的非公式ミネラルショーに高揚したチカ。そこで見せた表情は、自身思いもしない笑顔だったということ。好きなことに浮き立つ気持ち、それはまぎれもないチカの好きなことにまっすぐな姿勢ですよね。

ナナをはじめ、ユイやリオからもいろいろ言葉をかけてもらったチカ。ええ、しっかり前を向いて、好きなものに向きあえる、そんな気持ちを取り戻せたようなんですね。

こうして自分を振り返って、悩みを超えることができたから、姉に対しても好きという気持ちをまっすぐに向けることができた。ええ、この数日の経験はチカにとって実りのあるものだったようですね。本当にいいお話でした。

『ササエルの中には誰もいない』

ビーチのPRと聞いていたのに、海に出てみればゴミ袋を手に浜辺の清掃。清掃活動してる人、たくさんいるんだけど、ササエルの格好はさすがにちょっと浮いてますよね。というかさすがに仏頂面。そりゃまあ、気持ちはよくわかります。

そんなササエルを一発で満面の笑みに変えてしまうのは、我らが稲井茅。ああ、ササエル、身バレを本気で嫌がっている! しかし、ここから描かれる好意の錯綜。ササエルをダシにして茅の意識を自分に向ける千鈴、ほんといびつな感情だなあ! いや、まあ、茅からすれば千鈴は幼なじみでしかないんだもんな。クジベェくんやササエルにしか興味が向かないんだもんな。

さて、今回も身バレの危機を回避しながらササエルとしての活動もまっとうしなければならない小依。茅や千鈴への対応で、小依になったりササエルになったり、思わぬ早着替えするはめになってもう大変。でも、なんといわれようと小依は不在ですで通した方が身バレリスク低かったのでは? だって、どうやっても同時には存在できないんだからさ、不自然さが増すだけですよ、小依さん。いや、そうしてリスクを賢明に避けられると、今回みたいな面白さはなくなっちゃうんですけどね。

その後、ササエル、テレビのインタビューに応えたり、子供たちと交流してみたりと、PR活動もばっちり頑張って、マスコットキャラとしての使命、しっかり果たしていましたね。実はこうしたマスコットキャラとして頑張ってるササエル、結構好きなんですよ。

そんなササエル最大のピンチ。車内での着替え中、千鈴と茅にバレそうになった! からの、あの対応!? いやいや、無茶するなあ! いやほんと、なんかササエル、こういう展開多い気がする。小依、体張ってるなあって思いますよ。

『ニチアサ以外はやってます!』

特撮研が人手不足に陥った原因、それが判明しましたよ!

特撮研の皆で先代部長に会いにいくことになりました。祝黒兎。なんでもできる自称天才。自他ともに認めるとかいってますが、実際その才能は本物のよう。監督、脚本、音楽、造形、アクターなどすべてをやってのけていたらしい。と、それはいいんだけど、結局なんでもかんでも自分ひとりでこなしてしまって、部員は見事に置いてきぼり。ついていけないと、大量退部を発生させてしまった……。

でも、なんでもひとりでできる祝だけど、決して集団での製作を否定したりはしていないんですね。なんでも自分でというのはあくまでも自分のスタイルで、異なるスタイルも尊重している。とはいえ、自分が参加するとなれば他のもの全部押し退けてでもあれこれなんでもやってしまう。

ううーん、難儀な人だなあ。それでいて後輩から頼られるのは嬉しい。協力も惜しまない。いろんな感情、性質もろもろが、一緒くたに織り込まれてる、そんな感じの人なんだなってのが、素直な感想でありました。

博見が祝に協力を求めたの、あかねの気持ちを高めるために巨大セットを作りたい。ただいろいろ制約がある、その中で現実的な案として祝が出してきたのが強遠近。そのメリット、デメリットもともに提示しつつ、そしてきちんと勉強して理解することを皆に求めてくるんですね。

おお、すごいや、この人、相当な正統派。なんとなく生わかりで事を成すことを許さない。勉強を、努力を求め、そしてそれを自分自身にも課している。そうか、ただ才能がありますってだけじゃなく、そのベースとなる知識、理論の習得、習熟にも余念がなかったのだなあ。

いや、本当に強烈な人が出てきたものだと思います。特撮研メンバーはえらいこと振り回されていますけど、でもこれはきっといい勉強になってるのだと思う。今回必要となった強遠近だけでなく、学び、作る、その姿勢においても学ぶところあったろうなあ、なんてこと思わされる強烈な回でした。

2022年7月30日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号、一昨日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

冴に麻雀友達ができましたね!

お昼休みにひとり、アプリで麻雀をやってることをクラスメイトの千星に知られた冴。冴になのか麻雀になのか、いたく興味を持たれたようで、今日も冴のもとを訪れた千星。お昼を一緒することとなって、さらには麻雀についてもいろいろ質問を受ける。

あっさり負けてしまった冴。よほど凹んだか、今日はもう打つ気になれない? 千星にやってみないかと水を向けてみたら、たいそうお喜びになられて、冴のとむらい合戦とそれはそれは乗り気でいらっしゃるんですね。

ここから冴による簡単な麻雀講座。麻雀を知らない人にはいい感じ。で、この説明された範囲で、できるだけ頑張ろうとしている千星が実にいい感じでした。うっかり鳴くと役が作れない。うかつに捨てると振り込んでしまう。などなど、麻雀の基本的なところ、初心者がハマりやすいところをしっかりトレースなさっている千星。そんな彼女が、鳴かずに対対和ができそうと、ありえないこと口走って、いや、それは対々じゃない! 四暗刻だ!

っていうのもまた初心者にはよくあるケースだっていいますよね。わからないまま同じの3枚ずつ揃えていって、うまいこと和了れたらびっくりの四暗刻。和了れて嬉しいはないちもんめ、嬉しそうな千星のその気持ちの根っこ、和了れたからじゃない、勝てたからでもない、役満作れたからでもない、冴の仇討ちができたから! っていうのがすごくいいじゃありませんか。

なんか一度に距離の縮まったように感じられて、でもそれからのやり取り! まさかのマウント! いや、まあ、冴より強くなる可能性は否定できないレベルで充分ありえるよね。からの、冴の一緒に麻雀やりましょう宣言。負けず嫌いゆえの発言が、一緒に楽しみましょうのお誘いになってるの、いやはや裏腹。でもそのままならなくも、なんだかうまくいってる感じが面白い。

かくしてふたり一緒に麻雀する仲に。どんな具合に取り組んでいくことになるのかな。ほんと、次回くらいには千星が冴よりも強くなってたりしそうで、わくわくです。

『mono』

車載カメラのテストに出向いた皆。白樺湖に集合して、ビーナスライン経由で美ヶ原に向かうというのですが、景色がいいという撮影テストに適したシチュエーションに加え、道が悪いという、カメラステーの振動テストもできるという一挙両得ルート。ほんと、この目的を一度にかなえようとする合理性、あっぱれであります。

ずっとカメラの脱落を怖れてる春乃がいいですよね。あんまり心配なら、丈夫な紐かチェーンでカメラ本体とステーのどこかを繋いでおくのもありなのでは? クイックリリースが提案されていましたけど、だったらなおさら紛失予防のストラップですよ。

今回の目標、ひととおり達成したその先、美ヶ原でふたりを待っていた光景、一面の雲海というのもまたよかった。ええ、きっとこういう、すごい! っていうのが描かれるものと思っていたんですよ。それが見事こうして展開されて、ああ、見どころだ! 読者ながらちょっとした達成感覚えたのでありました。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

いい話だった……。

可愛いものが好きながらも、自分には似合わないと頑として認めないちりみと、そんな彼女をパン作りに誘うタクマ。その関係が進展した今回。その進展するにあたってタクマが乗り越えることとなった事件。ちりみと他校の不良とのケンカの途中、見られてしまったちりみの手作りパンノート。それを馬鹿にされたことに、タクマ、ちりみ以上に激しく怒ってみせたというのです。

ケンカなんてからっきしなのに、ちりみの気持ちが馬鹿にされたことが許せない。ちりみが可愛いパン作ってなにが悪いのか。恐怖に震えながらも立ち向かって、一方的にボコられながらもちりみの可愛いを大切にしようとしたタクマの気持ちの強さ、真っ直ぐさ、これには感動させられるものありました。

ちりみのノートの存在を知った時のタクマの気持ち。どれほどに嬉しかったか、それだけに馬鹿にされたのが自分のことのように悔しかったかもよくよく伝わって、タクマ、本当に素直でいいやつだなあ!

そうしたタクマの気持ちがちりみにも伝わったか、あるいは身を呈して自分のことを守ってくれたことについての感情も手伝ったか、真っ赤になってしまったちりみ! いやもう、この子もすごく感情のあらわれやすい、純ないい子ですよね。いや、ちょっと素直ではないんだけどもさ! で、その感情の機微に気付いてあげられないタクマ!

このちぐはぐさもまた面白かった。

こうして3話できっちりしっかり、ふたりの目標の定まるまで、その気持ちの通じあうまでを描いてみせたところにも好感。いやもう充実の導入、読みごたえ抜群でした。

2022年7月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2022年9月号

 『まんがタイムオリジナル』2022年9月号、一昨日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

夏といえば海、というわけで八重たち、皆で海へと連日繰り出すのですが、さすがに飽きた? というか、ちょろっと移動したらそこがもう海、思う存分泳げるし遊べるっていうの、絶好のシチュエーションなのでは!? と思うんですが、やっぱさすがに飽きるのか。あの、海がどんどん特別でなくなっていく表現、水着から普段着に変わっていくのがね本当面白くて、ああ、この子たち、というかこの土地の人たちにとっての海の距離感ってこんな感じなんだ、っていうのがよくよく感じとれたと思ったのでした。

それこそ、海水につかった服のまま家に帰って着替えられるってことでしょう? ええ、ちょっと旅行客には無理な楽しみ方ですよ。

このへんの浜は砂浜じゃなくて、たくさんの貝殻に埋め尽くされていうの、ああ、これビーチコーミングの絶好地なのでは? 和歌山、といえばビーチコーミング。でもこの子らも貝がら拾いやってますが、なかなかこれといった結果は出せてない感じ。やっぱりそれなりの知識ないしがないとうまくはいかんものなんだな。

そして八重の迷走? ちょっと遠くの海にいきますか。人がいっぱいいる海! っていうんですけど、いやいや、人がいない海、混んでない海の方が絶対よくない? いやほんと、大河とみなちゃんが曇ってますけど、いやほんとそうですよ、あえてコンディション悪いとこにいくなんて! でもさすがの八重も、どうせ時間かけていくなら都会の海より都会そのもの、人工物に囲まれたい。なんでもかんでも都会とつけばいいわけじゃないというのがわかって、なんだかちょっと安心しました。

『敷金礼金ヤンキー付き』

今回は水着回!? といいたいけど、あんまそういう色気とかなにかは感じない。むしろ真夜の迷走回。日焼けに憧れてアパートの屋根に上がったら、梯子が壊れて降りられなくなってしまった……。というのですが、日焼けするのに競泳水着? なんか微妙な柄よ? 特攻服ならぬ特攻水着? ともあれ、それ、顔と腕、足くらいしか焼けへんやん! それになんならガレージとかベランダでよかったのでは!?

といったような常識が通じるようなアパートではなかった。日に焼くなら太陽に近い方がいい→屋根の上! みたいなすごい短絡があったに違いないんですよ。

アパートの住人、大家総出で真夜救出作戦を練るくだりです。普通に考えたら警察なり消防なりに通報して助けてもらうのが筋ですよね。という、この超正攻法を大家が提案! 真夜に拒否されてしまうわけですが、まさか最短で正解に辿り着くとは、しかも大家がですよ! 実に意外な展開で正直驚かされました。却下されるんですけど。

次に現実的な案、二階の共用廊下に降りるというのも却下。で、ここからどんどん現実味がなくなっていくんな! いや、これ、真夜、助からないのでは!? どんどん不安になっていくやつでしたよ。

酷かったのが風船案! いやいや、これがゲームならいけたかも! もうちょいってとこで、鳥に割られてしまうみたいなやつね。次の案、背の高い佳に背伸びさせる。いやいや、届かないから! 本当にがっかり案が続いた末の諦めやっつけ案が、布団の上に飛び降りろというの。それにしても布団の量、少なくない!? というか、これを二階の共用廊下案と折衷させたらよかったのでは!?

いや、二階の廊下に飛び降りたら、衝撃で廊下が落ちるまであるな。ドリフのコントみたいだ。

ともあれ、自棄になった真夜の飛び降りと、それを見事に受け止めてみせた大家の活躍! 大家、ここぞという時にはやってくれる! ほんと、大活躍だったんですが、頼りになるところを見せつけて真夜の信頼獲得、みたいになるかと思ったら、大家、マジ怒りじゃないですか! まあ、怒るの当たり前ですけど、それでもちゃんと見捨てず体張って助けてくれるところ、怒りながらも結構妥当なアドバイスしてくれてるところ。ヤンキーたちから一目置かれているだけあるなあと思わされたのでした。

『オネェの恋のはじめかた』

桜子の残念感、これでもかと畳み込まれてきますよ! 勉強の次は料理。自分で作ってきたというお弁当。どうにも異質な音をたてる卵焼き。おいしくできたと嘘をついても、あからさまに駄目そうという。このほんとに残念な感じ。凪はあえてそれを受け入れて動じないわけですが、いや、これ、よっぽどでは!?

対して時宗はというと、さすがですよね、お弁当自分で作ってきてるんだ。男子高校生とは思えぬ彩り豊かでコンパクトなお弁当だな! いやでも、時宗、なんでもしっかりこなせてしまうの。地力があるってやつだと思うのですが、本人、きっといろいろ努力してるんだと思う。家事でもなんでも家族に甘えない、そんな自立心があるとか、あるいは家族に頼れない理由があるとか、そういうなにかがあるのかも知れませんね。

さて、桜子が時宗に料理を教わることになりました。はいいんだけど、卵の割るところからなの!? そりゃそうか。ここがクリアできてたら、あんな異音はしない。卵の扱いが駄目なところで気づくべきなんでしょうが、当然計量スプーンの理解も駄目。ほんと、調理実習とかどうしてたの!? いや、これも勉強がアレなところから推察しておくべきだったか……。

でも、頑張る気持ちがあるのはいいですよね。そして見事にほだされる時宗。かくして完成を見た卵焼き、途中から時宗のためにと思いながら作った、というので見事時宗も報われることになったと思ったところでその仕打ち! いや、これ、凪なら表情ひとつ変えず食べたはず!

まだまだ修練が足りませんよ、といいたいけど、不意打ちはつらいよね。時宗は頑張ったと思います。

2022年7月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号、発売されました。表紙は『ばっどがーる』。優をはじめとしたメインどころ4人が芝生に寝転んで、ああ、青春感じさせるワンシーン! と思いきや、ついてる吹き出し、その台詞が実にさわやかでない! 念願の表紙を喜ぶ、ここまではいいけれど、なんとかして一年間くらい居座れないかしら。いや、気持ちはよくわかる! でもそれをこうして言葉にしてしまうその面白さ。ちょっと現金で、ちょっと図々しくて、で、それを気にしないふたりと、なんか気まずそうな表情してるふたり、その対比がまたおかしかった。ええ、表紙から笑わせにきます。

今月は新規ゲストが2本です。

『迷子のお星さま』

流れ星に出会いを願った天川せいらのもとにやってきた謎の少女セリカ。今しがたの流れ星なのかな? と思ったら、いつも空からせいらのことを見守っていた? ということは、たまたま流れた星じゃなく、せいらのもとに向かって流れてきたということなのかな? あるいは星はすべての人を平等に見守っている。いやどうなのでしょう。このあたり、いつか語られたりするのかな?

帰れなくなったセリカを自分の家に招いたせいら。このセリカという子、さすがお星さまというべきでしょうか、地上の世界についての知識がちょっとおかしくて、それもこれも持参のガイドブックがすべて悪い。お金の重要性を説くのはよいとして、必要とあらば強奪してもよいとなると、ちょっといろいろ問題が……。ええ、この本をなるたけはやくセリカから引き離さないと事件に発展しかねない予感がしますよ。

一緒に街に出て、買い物を楽しんで、というか、セリカに高い服を買わされて、わりとせいら散々な目にあってません? その後もクレープ屋を襲いそうになってるし、ええ、ここでもっと強引にいったら強盗になるところだった! と、こんな具合にいろいろ大変なセリカだけれど、せいらはそれでも仲よくなろうという気持ちがあるようで、しばらくふたり一緒に暮らすことになるんですね。

セリカ、この世界のいろいろを知っていくことになるんでしょうか。そして、セリカの存在がせいらにどのような影響をおよぼすのか。その相互作用に注目ですね。

『茂林堂コーヒーハウス』

樹々の合間から双眼鏡にてコーヒーハウスを観察する女の子。この店を訪ねて、はるばる四国から上京してきた。東京を知りたい一心で、四国はぽんぽこ山から出てきたというのですが、なんとこの子、野々原こまき、正体はタヌキなのだそう。

タヌキたちが、人の社会に溶け込んで営んでいる喫茶店。それが茂林堂。店長の茂守はこべ以下、店員みんなタヌキというこの店に、住み込みで働くことになったこまき。まずは今夜の歓迎会に臨みます。

歓迎会では緊張のあまり、あいさつのメモを落としてしまって大変なことに。なにをいったらいいものか、わからなくなって焦ってしまったところを、店の先輩、餡堂きなこに助けてもらって事なきを得ました。

このふたり、これからもいいコンビになっていきそうですね。そしてこの自然とともにあるような喫茶店、この店の癒しの情景。そうしたものも魅力になっていきそうです。

2022年7月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2022年9月号

 『まんがタイムオリジナル』2022年9月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。なんかいつになくゴージャスじゃない!? 山下さんと花ちゃんが水着にて登場。なんだろう、ふたり、すごいコントラストだな。元気溌剌快活といった印象の山下さんに対し、ゴージャスファビュラスエレガンスな花ちゃん。本編よりもずっと濃密に妖艶さまとってる! そんな印象に驚きです。『冷めないふたりのひとりご飯』はレイカ、武蔵が水着で登場。ふたりのお揃いの水着、本編扉でもしっかりアピールされてましたね。今回は水着は水着でも、ふたり組というテーマなんでしょうか。『小森さんは断れない!』、『らいか・デイズ』もふたり一緒での登場で、えっと、らいかのこれは耳に入った水を抜いている? やたらひょうきんなポーズになってるらいかがいい味出してます。

今月は新規ゲストが1本です。

『慧都様にはお見通し!?』

冒頭の説明から、探偵ものなのかな? 学園に起こる事件を華麗に解決する慧都お嬢様? とか思ってたら、びっくり、全然違うね、これ!

いやもう驚き。お嬢育ちが災いして、プライドばかり高くなってしまった慧都お嬢様。クラスメイトの誘いも素直に受けることなく木で鼻をくくるようにしてあしらって、なのに凝りずフレンドリーに話しかけてくれる梓さん、この子は天使かなにかか、聖人なのか!?

梓がたこ焼き食べにいこうと誘ってくれたんですね。慧都はけんもほろろの対応で、でもたこ焼きはちょっと気になる。いったいどんな料理なのか? 知らぬ食べ物、たこ焼きへの興味はやむことがなく、そこへ執事忠佑が煽るもんだから、慧都も後に退けなくなって、どんな料理かわからぬままにたこ焼き調理に挑戦することに!?

って、忠佑、完全に面白がってるよね? お嬢様が全面的に悪いとはいえ、ノーヒントでたこ焼きを作ることになってしまって、ああ、これ、あれだ、ずっと前にNHKでやってた『妄想ニホン料理』的なやつだ。ええ、まるで予想とは違った展開をして、ほんとびっくりでした。

今回は二本立て。前半で慧都の人となりを知らせつつ、ノーヒントたこ焼きに挑まねばならなくなる自業自得状況を描いて、そして後半では材料だけ用意してもらった状態でたこ焼き調理に挑む。妄想ニホン料理ほどかけ離れた料理にはならず、さすが慧都様の推理力? 材料や器具がヒントになったとはいえ、ここから正しくたこ焼きに辿り着くのはさすがでした。

これ、毎回こんな具合に、慧都の自業自得でノーヒントチャレンジみたいな展開になっていくのでしょうか。正しくゴールに辿りつくのもありだけど、大失敗するのも面白い。いや、きっと慧都様のことでしょうから、見事正解なさるのでしょうね!

『おしかけツインテール』

花梨、受験前日ですよ。ホテルに泊まり、翌日に向けしっかり休む。まさかこの状況で大きなミステイクがあったりはすまいな! いや、ほんと、よかった、大丈夫、これという失敗もなく、ええ、これまでしっかり準備して、迷ったり悩んだりもあったけどその都度しっかり乗り越えてきた、そうやって成長した花梨だからこその落ち着き、安心なんだろうなって思わされて、いやほんと、なにごともなくてほっとしましたよ。

でもこの状況の花梨に訪れるピンチってのがおかしい。テレビでやってる映画、地球に迫る隕石は実は鮫だった! シャーマゲドン! ってのがあの手この手で花梨の眼前に展開されるのがおかしくって、あのイラストがいかすよね! でもIQ下がりそうっていうので花梨必死に抵抗! いやもう、ここからのダブルヘッドシャーマゲドン! サテライトシャーマゲドン! どんどんエスカレートする鮫の脅威がおかしくって、いや、でも、この映画に興味を持った花梨、そのことを知らず花梨におすすめしようとしてくれている俊郎。なんだかんだわかりあってるぽいところ、よかったですよね。

今回は試験前夜の情景。次回こそが試験本番!? ええ、花梨、頑張るんですよ。しっかりその実力を発揮するのですよ。

『ローカル女子の遠吠え』

うお、ここでもたこ焼きか。しかも変わりたこ焼き。卵焼き用のフライパンででっかいの作って切り分けて食べるのね? あの球形のとはまた違う仕上り、味わいがありそうで、ちょっと試してみたくなる。あ、うちにはたこ焼きのプレートありますよ。だからそれで普通に作りゃあいいんですけど、でもこうして見せられると試してみたくなっちゃいますよね。

今回は特別編で、秋津クッキング回だったのですが、秋津さんのフラストレーションの原因、男はみんな美人が好きっていうやつね、これには一言申し上げたい。そりゃまあ美人は好きだけども、桐島と秋津なら、秋津の方が美人じゃない? 秋津の方が可愛くない? いやもうほんと、秋津は美人だし可愛いし素敵だし、だから桐島のあざとい振る舞いなんて真似ないで! 品位が落ちちゃう!

いやもうほんと、今回は秋津の魅力ほとばしって名作、誰もが秋津を好きになる、好きにならずにいられない名エピソードでした。

『となりのフィギュア原型師』

飯塚イスカが声をかけた原型師。おこめ、半藤の師弟コンビに触発されて、自分も弟子が、仲間が、パートナーが欲しくなってしまった模様。それで、今やってるイベントで対戦した相手、三々沢みみにアプローチしてみたっていうんですね。

高身長の控えめ女子。可愛いとテンションあがってる飯塚ですけど、ここでちょっとした見誤り。なんとまあ、三々沢って女装男子なんですね。フィギュアの面相に入れ込むあまり、自分自身の面相をも完成させてしまった。その情熱。やりだしたらとまらない、とことんまで追求してしまうところ、みごと飯塚の眼鏡にかなったみたいですね! ええ、悩みや葛藤もあったれど、ふたりの相性、なかなかに悪くなさそうですよ。

しかし、三々沢が男と知った時、飯塚の脳裏に浮かんだこれまでの嫌な思い出! これ、すごかったな。ほんと、どんだけ嫌な目にあってこられたの! ねえ、飯塚、したたかに状況を自分有利になるよう運ばせるような人だと思ってたんだけど、そうじゃなかったんだ、苦労してきたんだ。申し訳ない、申し訳ない……。そんな思いにとらわれてしまったのでした。

今回明かされた飯塚の特殊能力、おこめセンサー。三々沢におこめと似たものを感じるというのですが、これ、やりだしたらとまらない、とことんまで追求してしまう、そうした性質についての反応ですよね? そしてそれは飯塚の次の対戦相手、朝倉ゴーレムにも感じられて、というのですが、ああ、飯塚、朝倉に負けちゃった! かくしておこめ、おこめ先生のなにかという朝倉ゴーレムと戦うことになるようですが、これ、やっぱなにか新たな局面? みたいの見えるんですかね。なにか、予想もしないところで、おこめらしさとおこめらしさがぶつかる! そんなことになったりしそうな予感です。

2022年7月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2022年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2022年9月号、昨日の続きです。

『巴マミの平凡な日常』

マミさん、高所は別に平気では? と思った冒頭。VRゴーグルを同僚から貸してもらって体験中だというのですが、この人がプレイすることになったホラーゲー。迫る大量のゾンビたちを迎え撃つ、そんなシチュエーションに苦戦していたマミが、銃を入手した途端に歴戦の戦士としての勘を取り戻すっていうのがおかしくって、これ、あれだ、退役軍人にサバゲやらせるとめちゃ強い、みたいなやつだ。

ほんと、この人、ぱっと見はだらけたお姉さんですけど、中身は間違いなく歴戦のソルジャーなんですなあ。でも日常でその技能が必要になること、ほぼないですよね。その、ほぼないはずの機会がこうしたゲームであるわけですね。

しかしただゲームやるだけじゃなく、キュウなあいつの介入で、どこか微妙におかしくなったマミの認識がさぐられたりすることになるの、面白かった。そうか、魔法使えるのが当たり前になりすぎてるんだこの人。それはもちろん誤った現実認識であるわけですけど、ゲームやらせると肌感覚で魔法やなにかに馴染めて強かったりするのかも。いや、むしろ制約あるぶん、ゲームだと不自由だったりするんかな。

特定部位にしか当たり判定のないボスに苦しみながらもしっかり攻略していくの、攻略情報なしの完全自力クリアしてるわけですけど、これなんかもう完全に魔女とのバトルの経験が生かされてますよね。めちゃくちゃ難度が高いといわれてるこのゲーム、一日でさくっとクリアするとかね、マミさん、この人、ソルジャーとしての資質をゲームに生かして、そちらでの成功をはかるのも可能なのではないか!? 例えばeスポーツ、あるいは配信。きっとマミさんにその気はないから今のままの平凡な日常が続くわけですが、ゲームソルジャー・マミという新しい可能性に夢広げてしまいますね。

『最果てのともだち』

人としての綺夜は死に、幽霊となったキヨ。彷徨った末に辿り着いた学校、学級崩壊するクラスにて、孤独に授業を続ける先生と出会い、そして先生の辿った運命……。前回、今回とこのところ続いているキヨの過去編。いったい彼女は何者だったのか。なにを求め、なにを得られずにいたのか。その思い残しをこうして説明されることで、この子の成仏に至る道も見えてくるように思います。

ずっと誰かのためになりたかった。悲しんでる人を救いたかった。自分の生まれてきたその意味を確認したかったんですね。そしてそれは人の根源的な欲求だと思われて、それだけに、悲嘆にくれるキヨに共感を覚えるものも多くあるのではないでしょうか。

そんなキヨの願ってやまず、なれど叶わずにいた思い。それがようやく叶うかと思われたのが、アサヒ、彼女と過ごした時間だったのですね。けれどその時間は失われ、絶望に沈むキヨの悲しさ。ともにあるという先生の思いこそが彼女の数少ない救いであったのか。

そう思われた時に、あの旧校舎へと向かうアサヒの姿。ああ、これがよい方向へと向かわせるのか、あるいは否か。その行く先、怖ろしいながらも一抹の希望を抱いてしまいます。

『先輩、ちょっといいですか?』

そうか、先輩はいつも妹とそんな特殊しりとりをして楽しんでいらっしゃるのか……。

さて、そんな先輩に不知火零からかかってきた電話。なにごとかと思ったら、突然の停電に不安になったとのこと。しかし電話はすぐに切れてしまい、ああ、電池切れ! 充電しようにも停電してるんだからどうしようもない! モバイルバッテリーとかノートPCがあったらなんとかなったかも知れないけど、まあ、持ってないんだね。ケーブルを挿しても充電されないスマートフォンを前に、状況把握できずにいる不知火の姿が、本当、この子の混乱してる様をよく伝えてくれました。

この子、停電が駄目なんだね。

ひとり屋敷にて震える不知火のもとに文字通り駆け付けた先輩。その行動はあまりに無鉄砲、招かれもしない屋敷に踏み込んで、どこにいるかもわからない零を探して、家捜ししたんだね。でも、今の不知火にはこれくらいしてもらってちょうどよかったんだと思う。突然の先輩登場に、安堵の表情を見せた不知火。そこからの先輩に対する感謝の気持ちを明らかにしていくくだり。それがとてもよくて、さらにネガティブに流れていくところで、一旦区切りをつけて仕切り直そうとする先輩の判断。素晴しかったと思う。

以前からもうその傾向はありましたが、今回は決定的だったかも知れませんね。不知火の先輩に対する、自分でもこれとはっきりさせられない気持ち。それがここまでかたちになってきた。けれど、不知火、意識してしまって先輩にちょっといいですかと聞きにいけなくなってしまって、ええ、大きな動きだと思います。ちょっと目が離せない感じです。

2022年7月25日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2022年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2022年9月号、一昨日の続きです。

『スローループ』

ひよりの船出ですよ。エンジンをかけ、漕ぎ出していくひより。湖の空気、雰囲気を満喫する小春とは対照的に、まったく余裕がないっていうのが、面白いっていったら申し訳ないなあ、でも免許取りたてで操船に苦労してるのがね、ちょっと大変そうで、けれどきっと大人になったら懐かしく思い出したりしそうだよね。なんて風にも感じられて、よいなと思ったのでした。

魚群探知機で当たりをとって、停船、狙っていくもまったくかからなくて小春がキレてる! いやいや、もうちょい余裕持っていこう。ひよりは釣りとなれば余裕出てきますよね。もう慣れたもの。大きいのがかかった? と思ったら、いやこれはスレ掛かりでは、からの大物ヒット確定。そこから徐々に寄せていって、小春渾身の取り込み。あぶなく湖に落ちそうになった小春をぐっと抱えて支えるひより、かっこよかったです。

大きなニジマス。小春も狙おうと頑張るんだけど、ハリがはずれて逃がしちゃってね、いやもうそんなにも悔しかったの!? この子の感情がよくよく現れてくるところ、ほんと魅力的ですよね。

今回描かれたこと。父ふたりの側では娘との関係、自分は父として合格だろうか。そうした悩みが語られていて、そしてひよりの発案でペア交換。ひよりは、操船に長ける恋の父に小春を託したい、その思いからなのでしょうが、これが父娘の関係になんらの答を導きそうと思わされて、ええ、恋の父、小春ペアが船上にて気づくこと、語られること、それがどういうものになろうというのか。期待が膨らむのですね。

『球詠』

熱い試合展開ですよ。ずっと変化球を見送り続けてきた新越谷。その作戦が球審という環境に働きかけて、これまで甘くとられていたボールが、厳しく判定されるようになった。ここまでが前回でしたよね。そして今回はというと、新越谷の見せた変化が描かれて、ボールと判定されることを嫌い、ストライクゾーンぎりぎりに入ってくるようになった園川のスライダーを、続けざまに打っていく、その躍進ですよ。

突然打たれはじめた園川に、美学キャッチャーが動揺。なんとか2アウトに追い込むも、1点を返されてしまい、さらにそこからも粘る新越谷。

ここでの園川降板、黒木に交代するという展開は、まさしく芳乃の望んだもの! 芳乃の狙いとはなにか。この交代に賭ける芳乃の意図、それが判明するのは次回! ほんと、この逆境において、いかに活を見出していこうというのか。いよいよ描かれようとする新越谷の逆転劇。こんなの、引き込まれないわけないじゃないですか。ええ、本当に引き込まれるようにして読んでいます。

『追風のジン』

マサムネさん! あなた、男性だったのですか!

いや、冗談じゃなくて。結構本気で女性の可能性を捨ててなかったんですけど、まさか本当に男性で確定で、いやまあ、びっくりした。

ともあれ、侍のマサムネと忍者のジン、本来相容れないふたりですが、ついに共闘と相成りましたね! 灰尊商隊のニンジャから逃げてきたココロに説き伏せられて……、いや? 説き伏せられて? いやまあいいや、ともあれココロの説得に心動かされたマサムネが、本来自身が取り締まる対象である忍者との共闘も決意させた。

ジンと共に灰尊忍者たちと渡りあうマサムネ。いやもう、こういう展開、期待されたものが期待した以上に提示されてきて、いやもう最高ですよ、わくわくしますね。ジンがピンチとなればマサムネがカバーする。その返礼とでもいおうか、マサムネ所有の忍具、月虹に風の力を付与し、かくして見事決着にいたる流れなど、まさしく見せ場でありました!

その戦闘の様子、ふたりの連携が引き出した強さが見事に描き出された今回。ユザワ村の危機もこうして回避され、マサムネとジンの間にも信頼が芽生えはじめることに? そしてスパナが唐草お届け隊に参加! やっとこさといっていいのかな、物語の中核を成すメンバーがあるべき場所に落ち着いた、そんな感じがしましたよ。

序章を抜け、いよいよ本格的に世界の秘密、あるいは物語のテーマに踏み入ろうとする段階に入った。そんな感触があったんですね。