『まんがタイム』2010年1月号が発売です。表紙はクリスマス、サンタクロースの格好をしたおとぼけ課長を中心に、プレゼントがテーマなのでしょう、『みそララ』、『すいーとるーむ?』、『Smileすいーつ』が周囲に配置されています。しかし自分がプレゼントになってるゆかりさんは凶悪だな。というのはおいておいても、『みそララ』粟屋のもらった『大島写真集』はちょっと欲しいなと思わせるものでありました。にぎやかではなやか。いい表紙だと思います。
『わさんぼん』。うわ、なんや、えらいええ男やないか。本編はいれば、根つめてるんでしょうか、目にくま作っている草太、それが扉では目元の涼しい色男になってて、あかん、なんか腹立つな。いや、怒ってるわけじゃないです。しかし本編の草太、彼の頑張りを見て萩くんも発奮するっていうね、いいライバル関係ができていて、これはすごくいい感じ。別に対立するわけでも勝負するわけでもないけれど、刺激しあえる関係にあるふたり、すごくよいです。つうか、ありがとすぐ風呂もらうよ
のコマの草太、えらいいい男やなあ。萩くん、惚れてしまえ。でもって、もうひとつ、牡丹にいいよる鍔輝が再登場したかと思えば、その妹の咲良も登場。彼女は萩くんの許婚らしい。それでもって、この兄妹がえらいよう似てるんですね。この漫画は、一族顔そっくり、っていうのが基本にあるみたいです。
『うえぽん!』、ゲストです。頭にキャノン砲をつけた女の子が転校してきたっていう、シュールというべきなんでしょうか、ちょっと正直なんといったものかわからず、とまどっています。これって、『まんがタイム』からは逸脱傾向にあるけれど、『きらら』系から見たら未満っていうようなポジションに位置しているように思うのですが、とりあえずあと2回ゲスト掲載されるみたいだから、それでなにか、おっと思わせるようなことがあるかどうかが分かれ目かと思われます。『びんちょうタン』とか『あふがにすタン』とかをふと思い出したのですが、けどそれらちゃんと読んだことがあるわけではないから、きちんと比較するまでにはいたらない。なので、とりあえずは様子を見ていきたいところです。
新年企画『とりかえっ娘4コマ』、これ面白かったです。互いに漫画を描きあうという企画なんですが、うまく雰囲気を似せながら自分の作風を出していくというところが面白いです。で、人によって相手と自分の作風の割り合いが違っているのも興味ぶかくって、川島よしおなんかは自分の作風の中で勝負しているという感覚が強く、だって有希が東北弁でしゃべってる。森ゆきなつもそんな感じ。対して、宮原るりあたりは相手の作風にうまく近付けていて、本編であってもおかしくなさそうな雰囲気。中間は東屋めめかなあ。それぞれに見せ方が違って面白かったです。で、あの、すいませんテーマまちがえました…
。え? なんで、と思ったら、ああ、ひとりだけクリスマス関係ない! 身をはって落ちになる、その態度、感涙にむせびました。っていうか、!!?で強調されてるのもすごいなと。でもって、そのテーマまちがいをサブタイトルでうまく拾っているというのもすごいなと。なかなかにすごい落ち、感動しました。
『しぇあっち!』、ともち、新作です。シェアハウスでの交流ものみたいです。これってつまり下宿屋みたいなものなのかな? 大学生、大勢での同居、そうしたところに昔の学生ものっぽさを感じたりしながら(昔は大学生下宿屋住まいというジャンルがあった、と思う)、けれど今の雰囲気も感じられたりするだろうか。などと思うものだから、ちょっと興味深く、期待もって読みたいと思えるものでありました。
『ねじゆるゆる』、特別ゲストです。父ひとり娘ひとり? のうちに、ロボットがやってきた。なんか、これもどういったものかわからないな。ナンセンスな四コマです。ただ、私がそうしたナンセンスを読むモードに入れていないからなのか、どうもむこうとこちらで感覚が噛み合わないように思えて、取り残されたような感覚があるんですね。続けて読んでいればかわるのかも知れません。
『スクミッション!』、佐田静の新作です。雨の日にやってきた美女。水浸し、油断をすると触覚が出る。ジャンボタニシの恩返しだそうです。主人公もいってるんですが、確かにちょっと怖いよね。『まんがタイム』の2010年は、シュールとかナンセンスが目標だったりするのでしょうか。今のところ、これもなんともいいがたいものがあります。もっと普通で、もっと地味でいいんだけどな、なんて思うんですけど、多分それでは駄目になってきてるんでしょうね。こうした試行錯誤の先に光明があるなら、それもよいと思います。けれど、今は戸惑っている、そういうほかないような気分です。
『みそララ』、驚いた。美苑さん、梨絵さん、すごく美人! 眼鏡かけてるから、ですよねきっと。でも驚いたのはそっちじゃない。『恋愛ラボ』から新聞部のふたりがやってきたっていう、おおう、驚いた。でもってテーマは言葉の誤用。ああ、これめちゃくちゃ難しいですよね。すべからくとか、私も間違えて使っていて、あとで気付いてどうしようかおろおろしたことがあります。
でも、確信犯はどうしたものか迷います。一般に多く用いられる、犯罪と判っていてあえてそれを実行した犯人という意味が誤用というのは知ってます。けど本来の意味での確信犯って、ちょっと聞いたり見たりした覚えがないんですよね。だから私がこの語を使うとしたら、誤用とされるものになる。ところが、Blogやサイトに確信犯って確信犯的に書いたりすると、それは間違いですって指摘にくるエージェントがいたりしたものだから、本当に使いにくい語になってしまって、いわゆる確信犯みたいに、誤用とはわかってるんだけど一般に流布している意味で使っていますという言い訳をこみで使うかどうか悩んだあげく、とりやめたりね、いや、本当に困る語であります。
的を射ると的を得るもそうだな。この語に対する葛藤は、以前にも書いてます。
そして、ほっこり。これも以前迷いました。私の知るほっこりは、疲れたではなく、人心地つくなんですよ。この語を使ったのは、『つくしまっすぐライフ!』で書いた時ですね。この時に人心地つくでほっこりを使うか、それともそれを誤用と判断して言い替えるか悩んで、実際いくつか言い替えを考えて、けれどそれではしっくりこなくて、仕方がないから、ここは地元の強みですよ。生きた用例に当たったんですね。父と母に聞いてみて、そうしたら父母ともに人心地つくの意味でほっこりを使っていたんです。父は嵯峨の出です(そう、嵐山です。『わさんぼん』の舞台のモデルですね)。母の実家は着物の絵柄を描いていた絵描きの家系で、やっぱり京都です(いわゆる市内からは外れているけど)。そのふたりともが人心地つくでほっこりを使っているんだから、これはもう人心地つくでいいじゃないかと、自分は人心地つく文化圏に育ったんだと、そう思って使用に踏み切ったんですね。
いろいろ調べてみたところ、滋賀の方では疲れたの意味でほっこりを使うんだとかいいます。けれど、京都では用法がもう違ってしまっているようだ、そういうことを書いているサイトもありました。ええと「ほっこりする」の本来の意味 - スノーのブログです。ついでに京都新聞の記事での用例も見付けました。これを見ると人心地つくの意味で使っているようです。で、広辞苑にはもてあまして疲れたさま
(第4版、3番目の用法)が出ていて、大辞林には色つやがよく鮮やかなさま。また,ほっとしたさま
(第3版、2番目の用法、続膝栗毛での用例つき)が出ています。でも辞書に出ているから正しいというわけでもないわけで、とまあ、かくも言葉は難しいなと思わせる話題であります。こんなBlog記事でさえこれだけ調べてるんですから、新聞雑誌というメディアにおいては、この比ではない苦労煩悶があるのでしょうね。
ところで、でも間違ってるのに使うのは抵抗が…
。ええ、私にもどうしても抵抗があって使えない言葉があって、その代表格はまったりです。この誤用転用が発生して、もう十年以上経つというのに、未だに抵抗があって使えません。かくも言葉とは根深く難しいものであります。
えらいこと脱線したな。
『恋愛ラボ』ではしっかりしているように見える子らも、『みそララ』では中学生らしいと思える、そんな素直さフレッシュな印象を見せてくれる、その表情の違いもまた見どころであると思います。南桃香のあの一連の表情は、ちょっと本編では見られそうにないものでありました。なんか、ちょっと違った側面を伺える、そんなところが嬉しく思わせてくれる回でした。
- 『まんがタイム』第30巻第1号(2010年1月号)
引用
- 佐藤両々「わさんぼん」,『まんがタイム』第30巻第1号(2010年1月号),29頁。
- 宮原るり「クリスマスは中止です(by月子)」,同前,52頁。
- 「ほっこり」の項,『広辞苑』新村出編,東京:岩波書店,1955年;第5版,1998年。
- 「ほっこり」の項,『大辞林』松村明編,東京:三省堂,第3版,2007年。
- 宮原るり「みそララ」,前掲書,133頁。
『魔法少女☆皇れおん(仮)』は女装少年ものであるのですが、見た目にも可愛い主人公皇れおん、しかし彼は好きで女装するわけではないというところが肝であります。ある日突然、強制的に変身させられてしまうというギミックが発動したれおん。マッド系の科学者である母による改造であるというのですが、しかし一体なにが目的なのか!? いや、全然大げさな話ではなく、単に母の趣味であるというんですね。この実にどうでもいい理由。可愛い男の子が突然女装状態に放り込まれて恥じらう様子を愛でようという、ただそれだけの理由が逆になんだか面白く、結構楽しみに読んでおりました。
『ねこみみぴんぐす』が素晴しい。とはいうものの、はじまった当初はいったいどうしたものかと途方に暮れたような覚えがあります。ヒロイン、小春ひよりはねこみみの女の子。いや、もうなんの説明もなく普通にねこみみつけてて、いや、つけてるんじゃないよ、天然のねこみみなんだっていうね。ええーっ、これは一発ネタかなんかなのか? ひよりの友人も友人で、クールな女の子紫陽花はうさぎのぬいぐるみをいつも抱いていて、うさたんが手元を離れると取り乱してしまうし、熱血キャラ向日葵はなぜかヘッドホン標準装備。こんな一癖も二癖もある、というかありすぎる娘たちの卓球部活もの。どうなんだろうなあと思っていたら、これが面白い。癖のあるキャラクターで読ませるのかといえば、そうじゃない。部活ものとして真っ当に面白い。これは、これはいいな。すっかり引き込まれてしまったのでした。
お久しぶりの櫻太助。ああ、私、この人の漫画、好きだった。だった。過去のこととして話してしまっている — 、それはつまりもう今は好きじゃないとか、そういうわけではないのです。私の購読している雑誌、『まんがタイムきららキャラット』にて連載されていた『
『PONG PONG PONG!』の単行本が出ましたよ。『まんがタイムきらら』にて連載されている漫画であるのですが、これが面白いんです。主人公は浅子祐太、男子高校生。彼がたまたま見付けたお社に祈ったら、神さまがあらわれましてね、それがなんと狸の神さま。お稲荷さんなんだけど、狐じゃないんですね。しかも、ただの狸ではなくて人の姿してる。ものすごくキュートな女の子。巫女っぽい装束身につけて、胸元には勾玉、頭には狸耳、そして尻尾だ。ものすごくキュート。さて、そんな狸に祐太が頼んだ願い事というのがモテたいというもの。かくして狸の神さまリコが、祐太の願いを叶えるべく奮闘するという感動の物語がはじまります。
デアゴスティーニのCD付きマガジン『
『月刊アフタヌーン』2010年1月号が発売されました。表紙は漆原友紀の新作『水域』がきて、水に漬かった木に腰掛ける少女のイラスト。実は私は『蟲師』を読んだことがないので、この人の作風ってあまりよくわかっていないのですが、『水域』第1話を読んだ感触は悪くないなって。まだ序盤も序盤、1話ラストにいたってようやく物語が動き出したか? あるいは状況がわかるかなというような雰囲気。次回以降、続けて読んで、それでわかっていくのかなあ。好きになれるといいなと思っています。
『まんがタイムきららフォワード』2010年1月号が発売です。表紙は『トランジスタティーセット — 電気街路図』。いや、この表紙、実にいい感じだと思います。いや、別に見上げ構図がいいっていっているわけじゃなくて、メイドさんみどりのちょっと驚いたという表情もよければ、あの、袖やリボンの質感も印象的で、ぱっと目もひけば、動きも感じられる、いいイラストだなあと思える表紙であるのですね。メイドの衣装、布が沢山というのもよいのかも知れません。もともと布のひらめく感じが好きといっている私です。この表紙がよいと思うのも当然なのかも知れません。
和声の勉強、がんばってますよ、なんて自分でいうのもおこがましいですけど、いまさらの復習。しかし、これ久しぶりに触れると面白いんですね。今のところ、まだ入り口も入り口、基本も基本ってところをやっているんですが、あまりにも基本すぎて、使用可能な和音が少なすぎ。進行が束縛されて、ああ、ここであれを使いたいのに! みたいに思うのもまたちょっとした楽しさです。そして、進めるごとに思い出される昔のこと。和声を教えてくださった先生のアドバイス、あれは今も役にたつなあ。やっぱり習うっていうことは素晴しい。すごく感謝しています。
