2019年11月11日月曜日

『まんがタイムきらら』2019年12月号

『まんがタイムきらら』2019年12月号、一昨日の続きです。

『海色マーチ』。珊瑚があまねにちょっと優しい回ですよ。本当はあまねが悪いんですけどさ、猫が怖い珊瑚を猫の鳴き真似で脅かしたら、思ったより大変なことになったので、本当に猫がいたことにした。そしたら、恩を感じてくれたんだねえ、いつも以上に丁寧で優しく対応してくれて、逆にあまねがとまどってるじゃん。今回は足ヒレつけてのシュノーケリングですよ。その指導もすごく丁寧。そうかあ、あまねがいい子にしてると、こんなにもスムーズなコミュニケーションになるんだ。ハリセンボン見つけて触ってみたり、けっこう今回海を満喫してるのが楽しくていい感じ。ハリセンボンがぎゅうぎゅう鳴くとかね、この時の絵がまた可愛くて、このくだりね、ほのぼのでとてもよかったです。でも、フグって歯がするどいから危ないよね、と思ったらちゃんと言及されてね、いやいや、だったら最初から注意するよううながしてあげて!? 今回、加えて面白かったのが、最後まで逃げきるかと思われたあまねがですよ、動物の声真似の特技、これを珊瑚にほめられて、調子のっちゃってバレるのが、ほんとやっぱりあまねはあまねなんだなあ! ふたりの関係もいつもどおりに戻って安心、というのはちょっと違うような気もするけど、懲りないあまね健在、なんかニヤニヤしてしまうような落ちでした。

『むすんで、つないで。』。この漫画、つなぐと苺の存在が強いな。自虐的なこと考えがちなつむぐに、掴みどころなくまた存在が謎めいている苺。ふたりの個性が強くて強くて、苺は人生2周目、親に対する見方もなんかヒネていて、こうした表情? 言動? はつむぐたちの前だけなのかな。親の前じゃ普通の小4を演じてるってことなのかな。でもってつむぐ。唐突に闇を押し出してくるところとか、ビビるよなあ。ほんとこの個性、めちゃ強い。あのにわか共って、そんな単語そうそう出てこないよ!? でも、続く言葉を見れば、この子、よっぽど悔しかったんだろうなってわかる。かのこのこと、さっさと忘れていく薄情者みたいに思ってたのかもなあ。でも、そんなつむぐのわだかまりをかのこが雪いでくれるのね。つむぐはそれで自分のことクズだなんて思っちゃうわけだけどさ、かのこの帰ってきてくれたこと、かのこの前向きで明るいところ、それらがつむぐの気持ちも明るくしてくれたらよいな。そうしたら、かのこ不在の6年間、つらかったり悲しかったりの年月もやわらいで、失ったり傷ついたこともいつか取り戻して癒されて、みたいなことにもなるかも知れない。なったらいいなあ、なんて思うのは、つむぐという人がよりよく安寧に生きていけるようになって欲しいなって願望が私の中にあるからなんでしょうね。それと、アイス食べきれない苺がべらぼうに可愛かったです。

『夢見るルネサンス』。まさかの展開だ。リーチャのイラスト発表をお祝いしようとモモカの家に集った皆。ケーキ作って、一緒に食べて、プレゼントなんかも貰ったりして、そうしたらリーチャ、まさかの再会。モモカの家の廊下にかけられていた絵画、見入っていたら、自分が描かれた絵を見つけてしまったっていうんですね。リーチャの祖父が描いたもの。リーチャと、そして祖父のもとでともに学んでいた女の子。ふたりの肖像、その思い出に、懐かしさにしみじみ感じいるリーチャ。ああ、リーチャがルネサンスのイタリアに確かにいたという証拠、その存在の証が出てきたわけですね。と思っていたらですよ、この展開はほんとに予想外でした。モモカに嘘をついていることに罪悪感覚えるリーチャが、いつか本当のこと話せればいいなってレンにささやいたその時、空が光ってさっきの絵に描かれていた女の子が降りてきた! って、この子、順応がはやいな! 降り立ったと思ったら、即お気に入りのポーズ、そしてリーチャ久しぶりとの挨拶! ひよりもモモカも、えらいもの目撃しちゃった。いつか話せればどころか、もうこれで全部秘密共有しちゃったも同じじゃん! 隠すのも誤魔化すのも無理。これ、どうなるんだろ。モモカの提唱する、宇宙人説、補強されてしまいそうですね。

2019年11月10日日曜日

『まんがタイム』2019年12月号

『まんがタイム』2019年12月号、昨日の続きです。

『俺のベッドはヨーコのもの!?』。陽子が家を引き払って、それでまさかの陽子ロス。帰宅したら陽子が待ってないかなって、思うばかりか、具体的な想像するまでにいたって、ああ、こんなだったらずっといてもらったらよかったのに。後悔先に立たずってやつだなあ。そんな洋介、陽子と再会を果たすっていうんだけど、数週間、ずっと陽子ロスに苦しんでたんだ。こちらはページめくったらすぐ再会だけど、洋介、この様子だと使いものにならんかっただろうな。言動もちょっとおかしくなってしまってて、陽子がめっちゃとまどってる! この温度の違いがおかしかったです。そして陽子の今を聞いて、そうか、うどん屋で住み込み。でも絵は描けてないって聞いて、ああ、洋介、長男モードっていってるけど、頼られたい気持ち全開になっちゃったよ。しかし、今回、面白かったの、陽子の働いてるうどん屋が自宅から徒歩3分とかね、なるほど、これなら洋介の家から余裕で通えますね。というか、そんな近所で全然であわずじまいだったんか! そして洋介にライバル出現? うどん屋でバイトしてる高校生。ああ、陽子のこと好きなのか。あからさまに洋介と対立して、陽子さん、知らず知らず好かれちゃうって感じだな! 生意気ざかりといった感じの少年。どんな風に関係してくるのか、どんな展開があるのか、こいつは面白くなってきました。

『良倉先生の承認欲求』。ほんと、めちゃくちゃ面白い。先生がためいきついたりして、落ち込んでる姿見せてるの、その意図というかをズバズバ星畑につっこまれるところ、辛辣! ほんと、この子、優しさはあるんだけど、その優しさとは別にシビアな感覚持っていて、しかも先生にはそのシビアさ割と全開でいくでしょう。もう最高だと思う。さらに部長登場で話が込み入って、SNSのいいねを欲しがる気持ちについて、古岩がガシガシ正論を投げ込んでいくのな。彼の背後で先生がどんどん弱っていくところ、もう最高に面白い。今回、先生はズタズタ回でしたなあ。結局は先生は動画で新境地を開くんだけど、しかもその動画、星畑にも好評、いい出来だっていうんだけど、背景知ってる星畑の感じてる気持ちがもう面白くって、こういうの、ほんとうまい。さらにラストの雄弁な星畑の表情。最後までみっちりばっちり辛辣さが詰め込まれてて、見事に最高でした。こうした人の心の機微とでもいいましょうか、匠の技ですよね。

『犬がいるので帰ります』。うわあ、終わっちゃうのか。びっくり。好きだったんですよ、この漫画。仕事に打ち込もうと俊断ち、マロンちゅん断ちを決意した春奈の頑張り。けどフラフラになってしまって、そんな彼女を俊が呼び出すのね。煮詰まるとよいアイデアも出ないって、マロンちゅんと一緒に公園で会う。息抜きも大事。そんな俊は、マロンちゅんに会うと頭が切り替わるのだそうで、ということは、毎日帰宅するたびにリフレッシュか! 今回、春奈をはげます俊、その言葉がねどれだけ春奈にとって力になったかというのがね、すごく伝わってきて感動的。私は駄目なんじゃないかっていう春奈に、そんなことないと、自分にできないことをやったんだっていう俊の言葉、それが全部本音でいってるってわかるのね、それだけに春奈の気持ち、それもすごくよくわかる。どれだけ俊のはげましが助けになったのだろう。素晴しかったなって。その元気でもって仕事もばっちり成功させて、その皆のしあわせそうにしてるところ、最高だったと思います。この漫画、なんらかのかたちでまとめてくれないかなあ。続けて読むと、きっと皆の変化、関係の変化、それがすごくよくわかると思うんです。

2019年11月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2019年12月号

 『まんがタイムきらら』2019年12月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』。伊御とつみきのふたりの様子。寒い日、登校中の情景でしょうか、ふたりコートにマフラーつけて、ちょっと密着? 伊御がつみきのつむじらへんにそのあごを乗っけましてね、照れるつみきの頬の赤さ。対し伊御は余裕かと思いきや、ちょっと頬が赤くなってる。これは寒さのせいじゃないですよね? と、こうして互いに意識しつつも、ぐっと寄っていく伊御の強さです。

今月は新規ゲストが1本です。

『みつかると!』。高校に入学、どんな部活に入ろうかという話をしていたら、生徒会長からの頼みでオカルト部を作ることになってしまったふたり。夜中の不審な物音、それが怖くて警備員がすぐ帰ってしまう? いや、警備員ならちゃんと警備しようよ! ともあれ、その物音、不思議な現象を解き明かしたい。という生徒会長からの依頼を、突発で作ったオカルト部が受けるんですね。ストーリーというか展開というかは、わりと単発、ぽんぽんとネタを出して都度こなしていくといったタイプ。夜中の怪奇現象というのも、学校に勝手に住んでる女の子がお湯わかしてたりと、このナンセンス風味。しかしこの女の子、有木れい。ええと、ゆうれい? この子もオカルト部に入部することになって、無事部員が3人に。3人のオカルト部だからみつかると? あるいはゆうれい見つけちゃったからみつかると? 名前になにか仕込まれてるように思うのだけど、考えすぎかも知れません。

『けいおん!Shuffle』。1年生組、頑張ってますね。しなのから持ち掛けられたバンド対決に向けて作戦練ってるんだけど、いや、むしろ迷走しているといった方がそれっぽい。そんな中、破天荒な姉、胡桃がちゃんとしなのの意図を汲みとって、1年生たちに考えさせようとするのがね、ああ、ちゃんと見守ってるんだって、いいお姉さんだなって思わされたんですね。そして1年生たち、紫、思うところはあるっぽいけど、皆でそれぞれの強みや得意、それから苦手も確認しあって、その得意で苦手を埋め合わせたり、助けあったり頼ったり、チームとしてのシナジー高めていこうとする流れ、本当によかったと思います。そして1年生組に答えて先輩ふたりの演奏。ああー、このセッション、なんかよいなあ。莉子のボンゴ、すごく様になってるじゃん。今回面白いの、ギター持ってるところに飛び込んでこられて超焦るしなのとかね、ああー、わかるわかる。こういう共感要素、すごくいいよね。そして軽音部をうかがう人影? この人、しなのとぶつかって出ていった部員さん? だとしたら、2年生組もバンド成立しそう。ここからの展開もまた期待ですね。

『星屑テレパス』。素晴しいな。雷門瞬からキツくあたられて消沈していた海果。心配してたんだろうね、ユウがですね、海果のこと元気づけるためにきてくれるんですよ。って、寝てるうちにベッドの中に!? テレポーテーションしてきたの!? すごいな、宇宙の人。そしてそこからの展開、ふたりの対話。海果に語りかけるユウの言葉の強さ、素晴しかったと思う。海果を元気づけて、海果はきっと瞬に言葉を届けられるって、確かな言葉で海果に伝えていく。その一連のこと、実に豊かで、ユウの語りかける言葉もそうなら、その時の様子、描かれようも同様。よっつのコマの区切りを時に超えて、時にあいまいにしながら、ふたりの距離が近づき重なっていく様が描かれる。ユウと海果という異なるふたりの人格の、けれどその境界を超えて声も言葉も、そして思いも伝わるように感じられたのは、一連の場面にほどこされた工夫の数々、そそがれた技術、その力あってのことなのだと心の底から感じさせられた数ページ。見事、心奪われました。そして、これからの海果と瞬の関係。ああ、海果が自分の中のゆずれないこと、それを言葉にしはじめましたね。これはきっと変わっていく。その確かな予感が彼女たちのこれからを彩って、それは期待であり、希望であるなって思うのです。きっと明るいだろう未来へと、気持ちがひきつけられるのです。

2019年11月8日金曜日

『まんがタイム』2019年12月号

『まんがタイム』2019年12月号、昨日の続きです。

『テレパス皆葉と読めない彼女』。皆葉と矢ケ崎、すっかり噂になってるんだ。付き合ってるのかと問われて、認めようとした皆葉と、慌てて否定する矢ケ崎。否定されてショックな皆葉、皆葉の人気が出たら困ると皆には彼のいいところ内緒にする矢ケ崎と、このふたりの互いに相手のこと気になっちゃって意識しちゃってる距離感。よいですね。そんなふたりに注がれる視線。皆葉と矢ケ崎がつきあっていないと知ってよかったという男子、笹本ですよ。まさか矢ケ崎が好きなのか。皆葉はそう思ったわけだけど、いや、まさか、これは皆葉のことが好きなんですよね……? と思って読み進めてみれば、あれ? 違うっぽいな。なんかクラスの女子全員の下着の色を知るのが野望とかいってるヤバいやつで、しかもこいつ、それを可能とする能力持ってやがんのか! なんとまあ、透視能力。皆葉にそれを指摘されて、いや、なぜ皆葉がそれを知っている!? ああ、この流れは皆葉の能力がバレるのか。この人、誤魔化してうやむやにするとか苦手そうだもんな。きっと真っ向からバレるんだろうなあ。

『午前0時のおねだりごはん』。なんと、米沢先輩、風邪ですか。商談までに根性でなおす。そういう米沢ですが、いやいや、無理しちゃいかんよ。体調不良、病気のたぐいを根性とか気合いでなんとかしようとしちゃあいかん。伝染性疾患だったら広げちゃうよ? とか思ったんだけど、おねだりパワーでなんとかしちゃったよ。あのおねだり力説する時の米沢、めちゃくちゃ可愛かったですよね。普段はキリッとしてかっこいいこの人が、牛喰の前ではすっかり表情ゆるめちゃう、そのギャップが魅力で、あの豆乳入り豚汁を食べる時も、まあ可愛い。ほんと、このギャップ。そして素直さ! 牛喰との特別な時間、他の誰も知らない関係っていうのがね、見ててドキドキする? この秘密を共有してる感じがいいのかな。いいですよね。

『瀬戸際女優!白石さん』。今回の白石さん、水泳にチャレンジなんだ。競泳選手役に抜擢! はいいとして、泳げないんだ。ミスキャストじゃん! でも、なんとか泳げるようにと特訓するところね、そのやる気? 克服しようという意気やよし。泳げない理由は、昔男子にバカにされたのがきっかけでっていうんですが、スイミングスクールにてインストラクターやってるその男子とまさかの再会を果たして、そこからのやりとりですよ。その男子は、白石が登校拒否になっちゃったって罪の意識抱えちゃってるし、しかもこの後悔がもとで水泳インストラクターになったとか、どんな流転なの? 白石の水着姿に熱い視線送っちゃってる!? と思ったら、筋肉のつきかた見てるとかね、ばっちり筋肉優先になっちゃってるというのも面白かった。今回ね、ふたり、なんかいい関係になるのかな? みたいな雰囲気出しといて、ふたりで食事にいった時のあれがもう面白くっておかしくて、マジ筋肉優先なんですな! でも白石は筋肉優先とはいかなくて、酒を選びましたとさ。その落ちも見事。白石という人をよく表して最高でした。

2019年11月7日木曜日

『まんがタイム』2019年12月号

 『まんがタイム』2019年12月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』をメインに、秋の味わい? 音楽がテーマでありますよ。部長代理はウッドベースを弾きまして、『瀬戸際女優白石さん』はサックスを、『花丸町の花むすび』花子はシンガーであります。見た目にジャジー、大人でシック。そこに、楽しそうにラテンパーカッション叩いてる『茨城ってどこにあるんですか?』多恵ですよ。君だけなんかムードって感じじゃないよ!? でも、なんか楽しそうだからオッケーです。

『ご主人様!確保します♡』。警官からメイドに転職した愛未の、どうしても前職の癖が出てしまうっていうところ。敬礼とかね、いや、これ結構ありじゃない? 一緒に働く娘の心子のこと心配してるの面白くって、あのトレーを握り潰すところね。砂時計みたいになったっていうその表現が面白かったです。愛未のやらかし? サバゲーはじめたというお客さんに見せてもらったアサルトライフル、テキパキと操作して見せるその姿。いやいや、これ、かっこいいって。これ、絶対人気が出るって。人に向けないし、指をトリガーにかけてないし、その方面の人からも評価される扱い方ですよ。今回登場のランク1位のメイドさん、神松寺琴音桜子、長い名前だ! 略してコトコの天然パワーにあてられながらも、愛未が自分の持ち味をしっかり出せるようになるという流れね、ええ、これ、よかったですよ。自然体、自分のよさを自信持って出す、それがいいのかな。ええ、本当に魅力的でした。でもって、ラストの落ち。ポーズが90年代ですか! これも笑わされましたよ。

『茨城ってどこにあるんですか?』。今回は多恵の高校の体育祭、っていうんだけど、やべえ、加藤が見にきちゃってる! 君、ついに一線を超えたか! と思ったら、ああ、よかった、母公認。運動得意で輝く多恵と、対照的に運動苦手でボロボロの森戸と。いや、でも、森戸、可愛いよ。加藤のこと思いっきり警戒してたりね、多恵との接近を狙う加藤に立腹、多恵をかっさらっていくところとか、本当に可愛い。多恵のこと好きなんだよなあ。でも、その頑張りがたたって体力使い果たすのか。君、どんだけ運動ダメなのか。借り物競争で友達の札引いた多恵、森戸はぶったおれてるし……、というピンチを救った鈴子ね。ほがらかで、元気で、あのふたり一緒に駆けているところ、ほんと素敵なペアでした。多恵のクラスメイトからも好評で、ええ、この子たち、鈴子とも打ち解けて、そうしたところも素敵なエピソードでしたよ。

『ハニトラなんか怖くない!』。水木部長、あのブラウスのボタンの人、綾小路といい感じにコミュニケーションとれてる? と思ったら、ああ、結構ぐいぐいくる。ええと、綾小路のいうハニトラ的なのじゃなく、押しが強い、わりと無茶なスケジュールを押し込んでくる。強敵だ! 今回、結構重要回だったように思います。水木部長の要望をクリアするため、残業、いや山田さんと一緒に残業はマズい! 持ち帰りで資料を作るっていうんですが、いや、今どき持ち帰り仕事はコンプライアンス的にマズい! というのはいいとして、家までやってきた山田さん。そこでね綾小路、失敗しちゃったね。警戒するのはまだいいとして、言葉の選択を間違えた。信じられないのは自分自身の価値なのに、それをまるで山田さんが信じられないみたいにいっちゃった……。あの、見るからにしょぼんとした山田さん。あの心に空虚が吹き込んだとでも表現するほかない様子は、見ているこちらにしてもショックで、そして綾小路にとってもショックだったようで、ああ、この埋め合わせ、それがなにか事態を、関係を変化させたりするのだろうか。ともあれ、自分の失敗に落ち込む綾小路の悩みが水木部長にダメージ与えるのちょっと面白く、この人も悪い人じゃないよね。そして山田さんも、ショック受けたろうけど、いつもと同じに振る舞ってくれている。そんなところが健気で健気で、ええ、私はすっかり山田さんにほだされています。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』。琴音、気象予報士の試験、落ちたんだ。見た目には明るくふるまっているけれど、気にしているのは間違いない。落とした、すべった、そんな言葉に表情硬くしちゃって、ああ、落ち込んでしまってるんですね。そんな琴音と、ロケ先で出会った女の子、広島弁のエイミーとの交流。エイミーは逆上がりできないのが悩みで、そこに共感する琴音。ああ、なぐさめの言葉とかよりも、こうして同じ思いを共有できるなにか、それが琴音には効くんだなあ。しかもそこでの琴音の行動。エミリーの練習につきあって、アドバイスして、この子の助けになろうとして、そしてこのことが自分自身も力づけていく。この、誰かになにかしてもらうのではなく、誰かのためになにかしようとしたことが、結果的に自分を強くするというのがね、この人のよさ、この人の魅力なのだと、改めて思わされました。ほんと、最後の元気取り戻した琴音。輝いていましたよね。この元気でもって、いつか見事試験を突破してほしい、なんて思ったんですよ。

2019年11月6日水曜日

『まんがタウン』2019年12月号

『まんがタウン』2019年12月号、昨日の続きです。

『部長と2LDK』。憂鬱な部長とは対照的にやたら陽気な菜々の対比。のっけから温度が違いすぎちゃってるわけですが、ちょっと浮かれてる菜々にひっぱられて、昔のこと思い出したり、それでかつての心残りを取り戻したり? そうした描写が見えるところ、ああ、この人の人となり、どういう人でなにを本当は求めてたのかっていうのがわかるの、よかったです。今のところは振り回されてる感が強いけど、菜々がハート型に折って渡してくれた手紙、それを受けて鶴でチャレンジしてみたり、そして頑張ってウインクですよ。ああ、可愛い。まだ同居にいたる前だというのに、こうして変化が見られる。この可能性。実にいい。ええ、この同居、部長さんの変化が楽しみでならんのです。

『夜明けのふたりごはん』。深夜、ひとり仕事をしているほたる。でも、このひとりの時間が怖い。仕事に集中できる大好きな時間だけど、物音したりするととたんに怖い。幽霊とかそういうの? と思ったら、うわあもっと具体的にこわい! ストーカーにつきまとわれたことがほたるの心の傷になってる。ちょっとした物音に、ちょっとした気配に、かつての恐怖がよみがえる。その具体的な被害の列挙。うわあ、これはほんと怖いよなあ。ひとり、こわさに耐えながら、いや怖さをまぎらわせようと朝ご飯を作るんだけど、その時々の心境ができに影響するっていうんですよ。強くにぎりすぎたおにぎりとか、びっくりしちゃってくずれた卵焼きとか、ほんと大変。そして上手にできたおにぎりのその理由。ああ、ほたるの心の安寧! それがどこに発するのか。そっと触れられて、ああ、これ、いい話ですよ。

『珈琲と猫の隠れ家』。今回は猫視点? 新入りの子猫。そうか、野良の子か。大雨でひとりぼっちになってしまったこの子を、店長が見つけてくれたんですね。ひとりぼっちで、慣れない場所で、ケージにいれられて、出してくれーって大騒ぎ。そしたら先輩猫たちがいろいろ教えてくれて、というか、みんなもよく自分たちの状況、ここがどういう場所かとか、わかっとらんな。そのわからんながらもなじんでいく様子が可愛くて、おじさんはぼくのままですか? って、ほんと面白かった。そして、そのなついている様子を見てですよ、店長がひきはなさないでいてくれるの。赤字っていいながらもね、どうするのがこの子たちのためになるかって考えてるのがわかる。その心意気がねまた嬉しいじゃありませんか。子猫のままがわりになってくれてるトラ柄の子もまたいいやつなんですよね。ほのぼのとしたあたたかみ。実によかったです。

2019年11月5日火曜日

『まんがタウン』2019年12月号

 『まんがタウン』2019年12月号、発売されました。表紙は『部長と2LDK』。主役ふたり、東藤子と西菜々が揃ってお出迎えといった風なんですが、いや出迎えちゃあいないか、ともあれふたりのタイプの違いが表紙イラストからもビシビシ伝わろうってものですよ。ほがらか? 笑顔がぺかっと可愛い菜々と、どこまでもクールな東部長。このふたり、同居でどんな風に変わっていくのかってのがもう楽しみでなりませんよね。感化される部長、そいつを見たいのですよ。

今号は新規のゲストが1本です。

『わが家デイズ』。3号連続ということで、まずは導入といった具合。田舎に暮らしている一家、そこの息子、末っ子長男が家を出て東京にいくっていうんですね。これに父と長女が動揺するのか。家を継ぐと思ってたって、ということは家業があるのん? 農業? 父母祖母姉ふたりそして弟の6人家族。その末っ子が家を出る。さらには次女も結婚で家を出る。その刻限は半年後。このギリギリまで黙ってたの、大騒ぎになるからっていうのがおかしくて、そうか、母も祖母も知っとったのね。けど、こうしていろいろいってくる父。なんだろう、過干渉かなあ、みたいに思っとったら、最後にはちゃんと背を押してくれるのな。こういうところ、よかったよな。なんだかんだで認めてくれている? その気持ちも尊重してくれている。ひとしきり騒いだ後、月下穏やかに語りあう様子。これは本当によかった。いい関係が見えてきたって感じです。

『新婚のいろはさん』。今回は早倉哲子回とのこと。友達と一緒にアイススケートやりにきて、でも滑れない。そんなこの子の、人との関係、それをちょいと見ていくといったエピソード。部の友達ともどう接したものか、そんな不器用さ? まだこなれてない感じもあるんだけど、たまたま同じリンクに遊びにきていた始いろは夫妻に出会って、気づかれて、挨拶して、そこまでの課程、友達といろいろ話したり、勇気出して夫妻に挨拶したり、それがね確かにこの子を変えた。ちょっと一歩、踏み込みが、これまでできなかったことを可能にする。そんなことをスケート滑れるようになった早倉でもって描いていたと思うのですね。これはほんと、いい話でした。その後の話も、この子のまだまだ変化していく余地、踏み出していく領域はあるんだよってな様子がね、いろいろ期待させてくれるじゃないですか。こうして変化していく、伸びていく様、やはり見ていて気持ちがいいんですよね。

『平日休みの堀出さん』。いやあ、ほんま振り回された回でしたよ。人類滅亡ごっこやりたさに、平日、人の少ない遊園地を攻めたふたり。しかし少ないにもほどがあるというか、ほんとにお客ふたりだけ? あまりに人がいないから、なんだか物足りなく思ったり、かと思ったら年齢制限あるアトラクション、ちびっ子いないからと交渉して思う存分遊んでみたりとかね、ああ、なんだ、楽しそうじゃんよ。そうか、あれ、エグい筋肉痛になるのか。知らなかった事実だ。でもね、この楽しかった気分がね、ついてくれていた遊園地スタッフのお爺さんの言葉、もうあまり長くやれないっていうの聞いてね、一気に切なくなっちゃった。なんとかして金使うぞって、つぶしたくないなってその思いにね、ほんと共感する。そう思う場所ってあるよなあ。なんて思ってたら、なんだよその落ち、さすがだな! 台無しにしてきたよ! この読後感。ものさびしさはなくなったけど、すごく微妙な気分だよ! ほんと、ふたりの感じてる思い、それが読者にも押し寄せて、これはすごかった。さすがです。

『レトロゲーとかマジウケる!』。最終回なのかーっ! っと、え? なになに、単行本売れたら復活するの? ああー、売れて欲しいなあ。この漫画、結構面白くって好きなんですよ。で、最終回というか第一部のしめくくり、すごいゲームを取り上げてきましたよ。『星をみるひと』と『マインドシーカー』。美咲とゆかりが買ってきた福袋に入ってたっていうんですが、いやもうそれが酷い罠で、でもこれ、現実にもある罠ってのがまた複雑だよなあ。ここぞという局面で、ここぞというのぶつけてきたって感じですが、そのどちらも、話には聞いたことあるけどプレイしたことのない筆頭みたいなゲームで、筆頭がふたつもあるんかって感じですが、超能力開発するゲームとか、ほんと常軌を逸してるよなあ。そして、ゲームシステムがこの上なく酷いやつ。あのゲーム、こんなだったんだ! ってのけぞって、軽く検索してみたら、この漫画に描かれている以上に酷い模様……。すごいな、ほんと、すごいな……。でも、これでもなんか楽しそうに遊んでるのがいいですよね。まあ、福袋のおまけだもんな。これら、真面目に当時、正札で買ってたりしたらこうもいかんよな、とは思うのだけど、こうして時がたてば、酷いものでも酷い酷いと楽しめるものなのかもなって、そんな感想。いや、でも、こうして一緒に挑戦できる誰かがいるから楽しいんだろうなって。そんなこと思わせてくれるのは、美咲やゆかり、そしてよしおじといったキャラクターが、まるで一緒に遊んでる、そんな近しさを感じさせるからだろうって思うのですね。

2019年11月4日月曜日

『まんがホーム』2019年12月号

『まんがホーム』2019年12月号、一昨日の続きです。

『週末親子』。いい終わり方したなあ! 3年かけてご両親と和解して、そうしてこぎつけた結婚。その、ふたりの式でこれまでの物語をしめようというのですが、式の、しかも三島のスピーチでこれまでをつづっていくその見せ方に、この人のこれまでと、これからのこと思う気持ちも感じとれるように思われて、そしてまわりにいる人たちに向けられた情、感謝の思い、それらがしみじみ伝わって本当にいい式、いや最終回でした。これまで彼らのこと見守るようにして読んできた読者にはもう感慨無量といっていいんじゃないかな。後日譚をつづるようでありながら、間違いなくこれは門出で、皆で新しい生活に向けて歩きだそうとする、その様子は間違いなくこれまでの総決算。スピーチのラストで三島がユカに語りかけるところなんてね、もう最高でした。そして最後の乾杯。ああ、素晴しいよ。このわあっと盛り上がって終わるところ、このお祝い感。見事、つりこまれて、これは嬉しくなる、そんなラスト。とてもよかったです。

『うちの秘書さま』。今回、最高じゃないですか。はじめが、文化祭で執事&メイドカフェをやるというので七瀬たちを誘うというんですが、おお、メイドカフェにプロメイドを呼ぶのか。すごいプレッシャーだな。しかしなにが最高といっても、はじめ様ですよ。衣装が足りなくてメイドをやることになりました。そしたらめちゃくちゃ可愛くて、山田が! 山田がまんざらでもない感じだぞ! 田中さんはいいのか。はじめでもいいのか。胸がないといわれて憤慨するはじめのくだり、これもまた素晴しくって、もう大好き。しかし今回、ほんとにはじめが可愛くって、前髪とかいつものまんまなのになあ。たまにはまたこの路線で見てみたい。七瀬にバレてからもいい。ふたりのあの近しさ、張り合うメイドたち、もうどこをとっても最高だったと思います。それと、リボンがバレて罪をきせられた山田。あれも本当に面白かった。マスターピースですよ、これ。

『歌詠みもみじ』。これもまたいい話でしたよ。面白いし、もみじの成長も感じられるし、ほんといい話。両親不在でのびのびやるもみじなんだけど、行儀悪くても怒られないし、好きなだけ遊べるしって、それでやりすぎちゃうのがもみじなのな。こうしたはしばしに、もみじの感じる親のありがたみ。それがほんとちょっとずつ蓄積されていって、友達いっぱい集まって騒いじゃった後の片付け、一度はほったらかしにしようと思ったのに、そこで日頃の母のこと思うじゃないですか。ああ、もみじよ、これは泣けるシーンでしたよ。その後もいい。部屋も風呂、トイレもピカピカ、もみじ頑張ったんだ。母をいたわるもみじの様子、表情もなんかすっきりしてさっぱりして、ひとつ大人になったと思わせてくれるところ。母との情景も美しく、本当によかったです。

2019年11月3日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号、一昨日の続きです。

『精霊さまの難儀な日常』。皆で花火大会にいくというのですが、浴衣のくだり、サラがまたおかしな情報に振り回されていたり、そしてともりが知識だけだと駄目だということ体現していたり、こういう日常情景とでもいいましょうか、楽しく読みました。ルカのサラに褒めてもらいたがるところとか、サラのいう銅というの、炎色反応ですね、それがまったく通じなかったりするのも面白かったのだけど、ああ、これ、最後の場面、サラとともり、ふたりの関係を描こうというところにかかってくるのですね。降りはじめた雨。強くなったら花火は中止になるかも知れない。それを聞いてひとりなんとかしようとするサラと、そんな彼女の思いを察して、苦手な暗い道もひたすら超えて駆け付けるともり。このふたり、本当に感動的で、ああ、そこにあの大ゴマ、一気に心を持っていかれました。そして炎色反応。赤は優しい精霊さんの色。もう、ぐっとくる瞬間でした。

『先パイがお呼びです!』。ああ、終わってしまうのかあ。その直前の回、マヨの下駄箱に入っていた手紙ですよ。いたずら? と思ったらきなこ先輩からのもの。なにかと思っていってみれば、ただレターセットを使ってみたかっただけ? でも告白? そのたびに気持ちがいったりきたりするマヨが可愛くて、けどその告白というの、マヨを呼ぶための笛をなくしちゃったって、その話する時のきなこのマヨに対する気持ちのかいまみえるかのように思えるところ。それを受けたマヨの心の動き。とてもよかったんですね。言葉によって表現されること、言葉によらず描かれること、そのどちらもが雄弁と感じる。ついやされる言葉よりもずっとおしゃべりなふたり。そんな様子がとてもチャーミングでよいのです。

『あやしびと』。体力テストで勝ち負け競おう。みぞれに誘われてほいほい乗ってしまうアヤ。いやいや、まずくない? だって、いろいろ人智を超えた能力持ってる妖人たちと競うっていうんだよ? いくらなんでも勝ち目なくない? そう思っていたら、案の定だよ、初っ端からみぞれ遠投82メートル。さらにカバネも能力見せつけて、立ち幅跳びで砂場を飛び越えてくるってんだから、こりゃあ勝ち目ないよね。と思ったら、カバネ、故障してるじゃん! これ、アヤひとり負けじゃないのかな、とか思ってたら、上体起こしとか反復横飛びみたいなのだと普通に勝っちゃうんだ。こいつはわからなくなってきたな。ほんと、やりすぎて途中リタイアするとか、みぞれ、なにやってるんだ。これ、勝負以前に体力測定だから。ぶったおれるほどやらないでいいんだよ! そして最後は持久走。へろへろのカバネと伴走するアヤ。アヤがカバネのこと気にしてるのかな? 無茶しすぎたカバネを心配しているみたいな感じでね、ええ、これ、実際そのとおりだったみたい。みぞれが、こうしたアヤの気づかい、わかってくれてたのよかった。勝ったからと、カバネに調べ物につきあってとお願いするところ、カバネの反応も本当によくて、皆、仲良くなってるんだって、すっかり友達だなって、こういうところ嬉しく思いながら読みましたよ。

2019年11月2日土曜日

『まんがホーム』2019年12月号

 『まんがホーム』2019年12月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。秋の行楽、山に登ったのかな? 丸木にロープで作ったブランコに乗ってるらいか、膝の絆創膏がこの子の元気さ感じさせていいですよ。他に『孔明のヨメ。』秋の味覚、柿に栗を収穫して嬉しい孔明、月英夫妻が可愛い。『河原課長とギャル部下ちゃん』の巻中カラー告知カットもございます。

今月は新規ゲストが1本です。

『吸血鬼くんと死体ちゃん』。吸血鬼エドガーの傍らに仕える死人、ゾンビのニナ。血を吸いたいというエドガーに私のをどうぞというんだけど、防腐剤の味なのか! 生前の記憶のないニナ。その記憶を取り戻したいとエドガーは思ってるのだけど、最初はニナに同情してるのかとか、あるいは単純にニナのもの知らずがいろいろ迷惑だからなのか。そんな風に思ってたら、ああ、最後にそんなに切ない感情が。それまでの、いろいろふわふわしたやりとり、すべりっぱなしのジョークネタとか、ゾンビの顔縫うネタとか、飄々とやらかしてたそれらの感触が一気に転倒した。これ、やられた! 素直にそう思いました。うまいところ突いてきた。感服です。

『天国のススメ!』。兄心とな! キリがないからと見ないよう、気にしないようにしてる太一も、兄心を刺激されると見て見ぬふりなんてできないっていう話。そうだよな、麦のこととか一生懸命だもんな。今回は狐の子を助けることになるんだけど、行方不明になった兄を探している。柘榴を頼って一帯の狐に聞き取りするも、そもそも行方不明の兄狐が存在しない。そこからの展開ですよ。ああ、その兄狐というのが、そもそも狐ではなかった。霊狐、お稲荷さんで、ということはこの妹も神様のお使い? いや、そうではないのか。ここからがすごかったですよ。これまでの疑問を全部きれいに拭って、それどころか妹のために命を捨てた兄の献身。その献身が神の目にとまって、魂だけでもこの世に留まって、妹を見守ることもかなってという、これ、本当にぐっと胸に迫ってものすごかった。こういう人の気持ちにうったえる力。確かな力がこの漫画にはあって、毎回毎回、しっかりやられていますよ。

続く特別編、太一の十子に向けた優しさ、気づかいと、それを静かに噛み締めている十子の様子などね、これも素晴しかった。こうした細やかな心の動き、その描きよう。本当に素晴しいです。

『孔明のヨメ。』今回は月英の活躍が光って、ああ、この漫画の主人公は月英だったよな! その実感しっかりさせられて、でもほんと、ひかえめなこの人の、けれど劉備をもうならせる策をばっちり提示してという展開。わくわくさせられて、もう、してやったりですよね。月英が抱えていたふたつの仕事。夫人の助けになるものを作り、そして城の防衛について、その両方をこなして最高。ただ最低限、目標を満たすだけでなく、民のこと、日常の生活のこと、多方面に気を配って、その視野の広さ、思考の柔軟さ、そして大胆さは劉備にとどまらず関羽、張飛、趙雲までもうならせる。かっこよかった。最高でしたよ。しかも罠と兵器の全力、これ、関羽、張飛は食らってるわけだものな、その威力たるや実証済みではないですか。そしてこの爽快の後に、徐庶について触れられて、ああ、これもまた胸に迫る。この、人の情の機微、その向けられる気持ち、思いのひたむきなるところ。これまた素晴しいなと思わされるばかりでした。

で、続く定軍山レポートですよ。孔明の墓所に参って、そして定軍山に登ってというのですが、孔明の墓所、武侯墓はこれで3回目って、だよなあ、この人がまだ参ってないとかあるわけないよなあ、感心させられるばかり、というかほんとすごい情熱です。しかもこの旅のきっかけが国立博物館の三国志特別展の展示を見てって! この撒き菱、本編でも触れられてましたけど、なるほど、こうして縁のあるものだったというのですね。このレポート見れば、なるほどと納得させられるところがあって、この多面的なるところ、すごいですよ。

2019年11月1日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号、昨日の続きです。

『アニマエール!』。新入生の影、見えてきましたね。高い場所のもの取ろうとした子をアシストしてリフトアップ。そのあまりのチア丸出し感にダメージ受けてるひづめがおかしくて、さらに追い討ちをかける虎徹よ。この意図しない虎徹の打撃力、鮮かすぎて最高です。今回、待望の新入部員が入りそうで入らないって話なんですけど、姿は見えず、カリカリとメモする音? だけさせてるところとか、この不穏? 不思議? 内気? 怪奇? みたいな展開、宇希が怖がったりね、面白かったです。そしてなんとか謎の人を確保。おお丸出しの人! って、ひづめさん、語弊がありすぎる。ともあれ、この子、可愛いなあ。一年生の稲葉さん。メモしてたのはなんなのだろう。スケッチ? スタンツや構成のアイデア? この謎が明かされるの、楽しみです。

『紡ぐ乙女と大正の月』。面白いですよ。ついに紡の猶予期間が終わってしまった。小間使いとしての仕事をすることになるっていうんですが、その描写、よかったですよ。七緒の役職は老女っていうんだ。へー。なんだか感心させられて、それからの唯月の過密スケジュールとか、こういう当時をうかがえるような描写、見ていてとてもよかったです。万里小路さんからの手紙もね、この頃は集配配達が日に何度もあって、今よりも頻繁に手紙のやり取りしていたみたいな話を聞いたことがあります。この2日で4通というのも、今では多く思うけど、当時だとわりとありうる数だったりする? のかも? 畳で正座に慣れていない紡の苦労あり、そして唯月のちょっとしたいたずら心? 紡のセーラー服を着るんだけど、めちゃくちゃ可愛いな! この人の、きっちりしてるところと年相応なところ? その幅、揺れがとてもいい。こうしてふいに見せる素直さ? いたいけさ? それがぱっと目立って、光る。そんな魅力がありますよね。そしてこの人の紡に対してどう思ってるのかというような面もね、すごく魅力と思います。

『かぐらまいまい!』。皆で海にいくの、先生がすごく楽しみにしてったっていうの、面白い。先生も生徒も、皆、それぞれにこの合宿を楽しみにしているというのが見えて、そうした姿などとてもチャーミングでした。カンナの家に泊まるにあたって、気を使う美夜とかね。なるほど、神様のお下がり。その後もやたら緊張してる美夜と、まるでそんな素振り見せないこふくと、この対照! いいコンビです。海で遊んでいる時の楽しそうな様もいい。忘れてた舞の練習も、海に足元がつかってる鳥居を眺めながら。このちょっとしたところに彼女らの神様との縁? 描かれるのも悪くなかったです。そして夜、こふくが海で出会ったあのお姉さん。そしてこの人と話すこふくの姿を遠くから見る美夜。ああ、お姉さんのこと、なにかわかるかも知れません。神様なのか幽霊なのか、そうしたことはわからないけど、なにか手掛りになりそうなこと、美夜は知ってそうですよね。

2019年10月31日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号、先日の続きです。

『恋する小惑星』。今回は天文班、とりわけみらが輝いてましたね。コリメート撮影にはじまって、望遠鏡の倍率。最初はあおの方ができる感出してたんだけど、一年生に日周運動や小惑星帯、黄道など、小惑星についてのもろもろ説明するときのみらですよ。めちゃくちゃわかりやすい! これ、優秀な証拠だよなあ。さて、きら星チャレンジ、小惑星探しのイベントに参加すべく書類、小論文など、いろいろ頑張ってたみらとあお。ここでまさかみらだけ通るだなんてまったくの予想外の展開でした。てっきりペアで応募して参加するものだと思い込んでいたんですよ。この結果を受けてのふたり。どうにかして元気づけようとする下級生。ああ、お姉ちゃん、桜先輩に普通に連絡して、喝いれてもらってってのも、そりゃできますよね、妹だもんな。それからのあおの決心もね、ああ、なにをしようというのか。今できること、ベストを尽くそうとするその姿、それは心にぐっと働きかけるものありますね。

『mono』。今回、主にバイクの大変さが描かれて、いやあ、炎天下じゃそりゃもう四輪の方が楽だよなあ。エアコンもあるしさ。照りつける太陽にアスファルトの照り返し。熱された地面からの熱もあるよなあ。吹き付ける熱風にバイクの発熱。渋滞の苦しみ、実によく伝わる、そんな描写。それでもバイクを選ぶってことは、みんなよっぽど好きなんだろうなってのもわかります。先発してる車組の快適さとの対比、これは本当におかしかった。そしてトラブル。パンクしたのに修理キットがない。ああ、どうするんだろと思ったら、どっかで見たことあるシニアが! こうしたバイク乗りの助け合いみたいなのもあるあるだそうですね。この展開もまたよかった。バイクの大変さだけでなく魅力なんかも伝わってきましたよ。

『RPG不動産』。ああ、核心めいたところに接近していますよ。ファーのこと。夜になると家を出て、あちこちを放浪している? しかも今回は朝になっても帰ってきてなくて、ああ琴音は心配だよなあ。ファーの行方がそうなら、以前のドラゴンの現れた時のこと。果たしてファーとドラゴンの関係やいかに。今回は、物件の側、そちらで長命の種族、エルフとの時間の感覚の違いなど描いて、そのエルフさんの年齢と雰囲気のギャップなんか面白くて、楽しかったのだけど、やっぱり気になるのは琴音のこと。ファーのこと心配しすぎて使いものにならないかと思ったら、要望ぴったりの物件見つけ出してきたりと、意外や有能!? そしてこのお客さん、様子のおかしい琴音のこと心配して、相談に乗ってくれた。けどそこで得られた情報、余計に心配になるよ、これ! ファーが最近あちこちで被害を出しているドラゴンではないかという疑惑を超えて、魔王そのものなんじゃないかって疑い出てきて、認めたくない琴音と安全策とろうとするルフリアが対立して……、という、かつてないほどの対立! この緊迫感。さらにラストでファーの疑惑、より濃厚になるというからたまらない。ほんと、近々に大きな事件なり起こりそう。目が離せないですよ。

2019年10月30日水曜日

疲れたので今日は休みます

疲れたので今日は休みます。

2019年10月29日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年12月号

『まんがタイムオリジナル』2019年12月号、先日の続きです。

『となりのフィギュア原型師』。半藤が壊れかけてる! エア原型をいじってるっていうの、これ、ノイローゼじゃないのん? 存在しないパーツが取れたので存在しない瞬着探すとか、めっちゃやばい、と思ったら、おこめ先生から見てもやばいのか。今やってる原型に悩みがある。その行き詰まりをどう解消するかというので、せっちゃんに助けを求めるんだけど、せっちゃんの半藤に対する借りを作るくだり、驚くような展開、けどめちゃくちゃスムーズで、半藤が特になにかしないでも勝手に成立してるっていうのね、おかしかったですよ。すごい、この流れ。モデルを頼むところもね、まさかの求婚!? って、いや、なんでそうなるの!? そこからのもろもろも、際どかったり可愛かったりと面白い。そうか、やっぱりこの漫画、メインはこのふたりなんだな。あらためて思わされて、せっちゃんと一緒に半藤も成長していくのかな? そんな関係も面白そうだって、というか、実際面白かったです。

『僕は女心なんて知りたくない』。春喜周辺、めちゃくちゃ面白い。子ども会でハロウィーンをやるというので皆で手伝うのだけど、現金な女性たち、その発言と本音の差異とかね、いや、でも基本素直な人たちだから、本音が聞こえてもむしろ悪くないなあって思えてくる。まずいのは同年代とか、もっと小さな女の子だっていうのがちょっとブラックで、春喜気の毒だなあと思うと同時に、この漫画の面白さだなって思うんですね。そして佐藤ですよ。どんだけ春喜のこと好きなの? ハロウィーンの予定聞いた時の反応とかね、生き生きしとるやん! さすがの春喜もちょっと引くレベル? でも、いいよなあ、彼。大家さんじゃないけど、ふたりの関係、応援したい。というか、今回大家さんの仕込んだBL設定、あれは本当に面白かった。この人、大好きですよ。

『とびだせT.O.Z』。兄貴、こんなに前面に出るなんて、久しぶりだ。この人のめちゃくちゃなトレーニング。今回は磔にあってるんだけど、このX型の磔台、誰が用意してるのかと思ったら親御さんなんだ。てっきり兄貴本人かと思ってた。この兄貴の奇行、先生が完全に匙を投げてるのがおかしい。できれば制御したいとは思ってるものの、兄貴、人の制止などものともしない。それで妹に丸投げされるんだけど、まるで聞きゃあしねえな兄貴。泣き落としが駄目で、仮病も駄目で、実力行使に出たらむしろ逆効果っていうの、ほんと笑いがとまらない。ターボジャブってなんなんだと思ったら、やり投げの練習用具なんだ。メイスみたいなのかと思ったよ。この兄貴、相当に普通じゃないんだけど、その普通でなさ、最高でした。そんな兄貴が妹からのはげましに心動かすところ、それがまたよかった。奇行が目立つだけに、普通の感情の動き、そいつが際立ちますね。

『大奥より愛をこめて』。代参の帰りに寄った歌舞伎座。そこでなにが行われているのか偵察する菜々緒と蒔乃。これ、蒔乃がすごいですよね。すっかり歌舞伎に夢中になっちゃって、楽しんじゃって、ハメはずしちゃって、宴会ではお酒にもすっかり酔っちゃってというの、ん? あれ? この子、酒には酔わないはずじゃ? と思ったら、そうなんですよ、これ、周囲を欺くための演技か! 酔ったふりして菜々緒に抱きついたかと思うと、観察した状況を的確に報告。ああー、かっこいいよ、蒔乃。この視察、密偵任務、もう完璧なんじゃない? と思ったら、ここからがあかんのか。ほんと、おかしかった。役割分担の失敗。そこから転がり落ちるように危機的状況におちいって、色男にいいくるめられる菜々緒!? そんな、この人が!? と思ったら、蒔乃は蒔乃で密偵であることがバレた!? ほんと、この危機、どう乗り切るの? これ、ハラハラさせられる。いや、きっと大丈夫なんだろうとは思うんですけどね、魅せる展開、引き込む展開でありますよ。

2019年10月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号

 『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』、トオルが見事に絵の具まみれ!? これ、特色ってやつですかい? ビビッドな色合い、ビシビシ誌面に強い印象立ててきて、これ、最初、え? 『きららキャラット』!? って思うくらい雰囲気違いました。しかもいつもと違うインクだからなのか、トオル自体の肌の色、目の色、それらも雰囲気全然違って、いつもよりピンクが強く出てる感。色調変化させた、そんな雰囲気が目を引いて、ポップで鮮烈。目を引きます。

今月は新規ゲストが4本です。

『彼女がイチバンかわいい』。まおと千尋、女の子ふたりの関係がメインに描かれた漫画です。内気? 陰気? 人付き合いを避けてた千尋が、今はまおにべったり。そのかつての人を遠ざけようとする態度、その背景が垣間見えるところ、ああ、この子、苦労してきたんだなあって思わされて、それが今やまおという友人がいる。この子の雰囲気もだろうけど、置かれた環境もずいぶん変わったんだって思わされます。この漫画、ふたりの様子だけでなく、あの帰り道、高台のカーブを見下ろす構図とかね、こういう描き方、魅力的。キャラクターだけでなく、背景、情景でも多くを語る、そんなところ、強みだなあって思わされるところありました。そしてこのふたりの関係の変遷、その見せ方もいい。構成でもって語るところ、これもよかったです。

『またぞろ。』。新学期、新鮮味がないといってる女の子。それ受けて、二周目なんだからと答えてるの、お、ループもの? みたいに思ったけど、いや、これ、違うのか。ほんと虚をつかれた感がある。あるいは、ループもの、転生もの、そういったものに触れすぎて、そっちの方が当たり前に感じるようになってしまっていたか。いやあ、留年ですって! しかもひとりだけじゃない。主人公格? 新鮮味のないといった巴が留年。それを二周目と指摘したことも留年。その側にいる詩季も留年。三人それぞれに留年に対する意識が違うのは興味深い。ことはかなり気にしてる。巴と詩季はわりと気にしてないのかな? で、気にしてること、この子はどんな具合かと思ったら、ああ、勉強駄目なんだ。これ、留年の理由、単純に勉強でついていけなかったからと思っていいのかな? みたいに思っていたら、あ、もしかしたら違う理由がありそうだ。その理由、1年間こもりきりだった? 背景など、気にさせる情報、これ、しっかり気持ちをつかんでいきました。この子たちのこと、もっと知りたい、そんな気持ちにさせられました。

『おらつきメイド』。姉からのプレゼント、メイドだっていうんですが、ええ、この人、本当にメイドでいいの? その格好は姉の趣味で着せられたらしい。しかもメイドをやるつもりがあったわけじゃないんだ。バイトしようと思ったらメイドやらされることになっただけなのか。いろいろ心配になる情報です。しかし能力は高いのかな? テキパキと食器洗って片付けて、と思ったら、料理は絶望的。驚きの黒焦げ、でも味はいいのん? このメイド、妹、秋名の部屋に居座るつもりらしい。その押しの強さ、それがおらつきの由来? 寝るのは秋名のベッド。一緒に寝たはずが完全に占有されてというこの状況。いずれこのまま、この部屋自体もそんなことになりそうな予感させられる展開でありました。

『白百合が咲いたり咲かなかったりする頃に』。この学校には帰宅部があるんだ。釘ノ宮梨花は、この部で中学の3年間を過ごして、特に疑問にも思わずにいたのだけれど、3年目にしてついに気がついた。部室に5時半まで拘束される。それは帰宅部ではないのではないか? これ、同部員の水森菜々子にとっても衝撃の事実だったらしく、こうしたおかしな? 普通じゃない? 様子、ナンセンスさをもって面白みにしていくのかな? と思ったら、ここにふたりの恋愛感情? それを載せてくるっていうんですね。好みのゲームのキャラクター。その育成をしていたら、自分の背後にそのキャラが!? これ、菜々子のコスプレなんだけど、すっかり籠絡されて、イチャイチャしてというこの流れ。なるほどタイトルにいう咲いたり咲かなかったりですね。しかし、ずいぶん濃密。描写的にもグイグイきますね。