2014年7月31日木曜日

野犬のロデム

古い、といっちゃっていいのかなあ。昔ながらのMacintoshユーザーには、妙に記憶に残ってるクリエイターというのがあったりするのですよ。るじるしさんとか、まつむらまきおさんとか、今でもお名前を聞いたり、作品を見たりしたら、なんかわくわくしてしまう。イタチョコシステムのラショウ氏もそうですね。氏と氏の作品は、とにかく強烈に記憶に刻まれていて、ゲームですよ、ゲーム。有名どころだと『ボコスカウォーズ』になるのでしょうか。けど私には『あの素晴らしい弁当を2度3度』で、そして『野犬ロデム』の方、そういう印象が強いのですね。今でも忘れないよ。PC売り場、ソフトウェアコーナーに陳列された、とりわけ異彩を放つパッケージ。な、なんじゃこれは。イラスト見てもよくわからん。説明読んでもよくわからん。ええ、まさしくよくわからん、そうしたゲーム。けど、ものすごく訴えてくるものがあるのです。

そんなゲームがなんとPlayStation Vitaで遊べちゃうというんですね。やった、なんでか、Vita、持ってるよ! 『野犬ロデム』が『野犬のロデム』に名前を変えて、リニューアル。正直、どこがどう変わったとか、よくわからんのですけど……、ともあれVita、というか、PlayStation Mobile? でもってリリースされる。いやあ、期待しましたよ、しましたね。でもって気付いたら、いつの間にかリリースされていたので、今日、ようやっと購入してみました。

『野犬のロデム』ははじめてのプレイです。いったいどんな感じなのか、おおまかには知ってたんですが、プレイしてみると、すごいな、やっぱりこれ。さっぱりわかんないよ。昔、イタチョコシステムのゲームをちょっとプレイした時も、これいったいなにをどうしたらいいのか? さっぱりわかんなくて、えらいことまごまごさせられたものですけれど、ええ、やっぱりまごまごさせられました。

特段、これをしろって目標とか、ないんですよね。野良犬シミュレーション。ロデムになって、うろうろうろつきながら、適当に餌をとって食べたり、他の犬と戦ってみたり、とにかくいろいろやって、なるたけ長期間の生存を目指す。そんな感じのゲーム。ゲームは、プレイヤーがそこでなにを経験するか、そのエクスペリエンスこそがエンターテイメントでありコンテンツであるのだ、そうした主張に満ちている、みたいに思っちゃうんですね。ほんと、何度プレイしても同じにはならないし、というか、そもそもが思い通りにならない。すごいなあ。なんで、こんなゲームを作ろうと思ったんだろう。あるいは、なんでこういうゲームにしあがってしまうんだろう。その発想や、その世界観、圧倒されまくりなのです。

2014年7月30日水曜日

DARK SOULS II

 なんかね、期間限定で特別な武器が貰えるよー、っていうから、久しぶりにプレイしてみたんです、『DARK SOULS II』。そしたら、またまた、なんかね、DLCで新しいマップが遊べるよー、800円が3回ね、っていうから、まあそれくらいならはらってもいいかなー、けど、ただでさえボリュームありすぎて、周回プレイとかしにくいって思っていたから、これ、個人的にはあんまり嬉しくないなー。みたいに思ったりもしてたのですが、まあ最初のDLC、導入してみましたよ。そんでもって、久しぶりにプレイしたんですね。

どうも2ヶ月ぶりくらいみたい。6月1日に、セカンドキャラの奇跡キャラがリーシュと相討ちしてしまって、もうやる気ない……、みたいなことをいってるログがありまして、だから、2ヶ月弱ぶりの復帰。そうしたら、結構なアップデートがあったみたいで、魔法のフィールがずいぶん変わってしまってる。あれー?

最初はDLCマップの敵がHP多すぎて、ソウルの槍とかぶつけても半分も減らない。だめだこりゃ。倒すよりも逃げまわって突破する方が楽だな。みたいなこと思ってた。でもって、終盤に出てくるヒューマンサイズの西洋鎧。こういうの相手にする時は渦巻くソウルの塊が滅法役に立つ。ノックバックかかる敵にヒットさせると、防御されても、そのままノックバックさせながらガードが崩れるまでヒットし続けるしね。そう思ってたら、あれーっ!? ノックバックしなくなってるじゃん! あー、あれか、修正食らったか。そう思ってちょいと検索したら、皆文句いってる。なんでこう極端に弱体化するのか? 雷の槍なんて回数減らされ威力減らされ射程も減らされたらしい。うわー、奇跡キャラ、使う時が怖いなあ。ほんと、なんか、やってらんない。そんな気分ですよ。

『Dark Souls II』は、前作よりももっとマルチプレイが重視されていて、手助け、侵入のバリエーションも増えたし、また対戦ルールもある。そのために、人対人対戦を意識した調整がなされるようで、強力な魔法があると次々弱体化させられていく。いえね、これ、私が魔法をメインにするプレイヤーだから、そういった恨みも出るんだとは思います。普通に物理で戦う、そんなスタイルの人からしたら、一発食らうと半分以上持っていかれるのは納得できない、そういう気持ちになるのはわからんでもない。でも、魔法で戦ってる側からしたら、距離詰められたら終わる。回避も決して難しくないゲームだし、一気に押し込まれると反撃もできないままやられることも少なくない。だから、無闇と魔法を弱体化するのはやめてくれ。これは前作の頃からずっと思ってます。

対人前提の調整をされた魔法で、はたして今までのように攻略できるのだろうか? そんな心配があるんですね。ドラングレイグ城、鏡の騎士前の動く石像、えっと王の回廊になるのか、あいつらは1体目が起動すると、残る3体も一緒になって襲ってきますけど、あれ、渦巻くソウルの塊を打ち込むことで複数を足止めできた。調整された今だと無理なんじゃないかな。そうなると、1体倒しきるまでに残りの連中に押し込まれて、どうしようもなくなるんじゃないかな。すごく心配です。もし足止めかけられなかったら、正直、こんなゲームやってられない。

『Dark Souls II』では、プレイヤーがレベル100くらいを目処にレベルアップをしなくなるという旧作までの伝統を打破すべく、マッチングの条件が変更されました。ソウルの総取得量をマッチング条件に加えることで、これまで以上にレベル差あるプレイヤーとマッチングするようになったんですね。というわけで、レベルアップをとめる意味がなくなった。これは、どんどんレベルあげてねー、という開発者からのメッセージなんでしょうけど、おかげで、魔術関連のパラメータだけあげた、純魔といわれるようなスタイルが極めて不利になってくるようになって、正直つまらない。

いえね、勝手にやってる縛りプレイなんだから文句いうなよ、みたいにいわれてもしかたないってわかってるんです。ですが、いいたい。高位魔法も使える、重武装だって可能。そんな、あれもこれもできるキャラクターなんて、全然面白くないじゃない。自分がバランスの悪いキャラクターメイキングをするのは、そうした偏りによって生じるキャラクターの個性を楽しみたいから。あるいは、短所を長所でカバーするようなプレイをしたいからで、見た目だけは違うけどパラメータ傾向は全部まんべんなく高めで実質おんなじみたいな、そんなゲームやりたいわけじゃないんですよ。HP低い、物理攻撃苦手、けれど魔法の効果をもって突破していく、あるいは逆に、物理得意、けど魔法は使えない、そういうのがよかったのに、やたら高レベルなプレイヤーとマッチングするようになってくるとしたら、考え方を変えないといけない。あー、つまんないなー。みたいに思うんですね。

この、全体にレベルを上げるよう促す傾向は、マッチングだけじゃなく、マップの作りなんかも同様なんだろうなって思います。ノックバック効果があった魔法が弱体化された。これだとインファイトできない魔術師は不利じゃないか、と思っても、是非筋力技量にパラメータを振って、様々な武器、盾を試してください、といわれたら、ああ、そういうスタンスなんだなって受け入れざるを得ないのでしょう。つまり、このゲームは自分のスタイルでは楽しみにくいのかもなあ。そんな風に結論づけたくなってくる。今、そんな気分なんですね。

あ、そうそう。DLCは、ひとり目? のボスを倒しました。そんなに理不尽な感じのするボスじゃなくってよかったです。

2014年7月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2014年9月号

『まんがタイムきららキャラット』2014年9月号、昨日の続きです。

ののかノート』、ののか、よく頑張ってるなあ! 今回は姉あやかが合宿、ゆえにののかがひとりでお留守番。いや、そうしたらもう駄目で、けど友達がちゃんと助けにきてくれるんですね。うん、あやか、根回しが素晴しい。あの花火と聞いた時のののかのだらしない顔とかね、もう最高でしたね。頑張ってるののかっていうのはね、あやかと一緒に毎日料理してるとか、そういうのですよ。あやかはののかと一緒に料理できるし、怖ろしいご飯を食べなくてすむし、一石二鳥ですよね。ののかにとっても、いい成長のきっかけになってると思いましたよ。そして叶恵です。もう我慢できない……、って、そっちじゃなくて熱出しちゃってるんですね。ののかがですね、いつも姉がやってくれてる、それがすごく安心できたと、だから同じように叶恵のそばについてるっていうんですね。ほんと、この子、すごくいい。気持ちいいくらいまっすぐで、いやもう、そりゃ神様も花をくださります。そして最後にあやかサイド。雪乃が、雪乃が大変な感じに! けど、この人、結構理性的。ええ、自制ばっちりでした。

フレラジ☆』は山吹薫、この人の進路についてですよ。学校が山吹、先生も山吹、って、姉でもあるのな。父に反対されている演劇の道。進むのか諦めるのか、それで迷ってるみたいなんですね。と、そんな時に、演劇部、主役の代役がまわってくる。ああ、この経験がひとつの後押しになるのだな。と理解したところで、葵の側に話は移って、これは8ミリカメラでよいのかな? うちにこういうのあったなあ。そいつをまわして、いろいろ撮ってる。これ、なにかの振り? だって、洋画の監督来日、アフレコの様子を見にくる? そこで英語できる葵に通訳して欲しいと頼まれるんです。ああ、もしかしてこれは、この葵の映像なり記録なりに向ける気持ち、それがテーマになってきたりする? ええ、なんか彼女らの方向性、いろいろ動いてきている感じでありますよ。

『し、のたまわく』、久しぶりです。テストの点が話題になって、柳、点数が悪かったと落ち込んでいる。けど向井せいあはそれどころでなく悪くって、なので勉強会。三人行、必有我師焉。三人集まれば必ず良い手本と悪い手本がいる。今回の論語ですね。向井からはこれと学べそうなものはない、そう思われたんだけど、けどそうじゃない。ちゃんと見るべきところ、学ぶべきものはあるんだよっていう、ええ、この漫画、論語のもろもろを、教条的にではなく自然と知ることができる、当然キャラクターも生きて、漫画としても面白い。そんなところが実にいい。そう思いましたよ。

あまゆる。』、都会編の決着ですよ。冒頭の、初夢見た? アヤの都会夢にハルのはなしてください。いやもう、これは面白い。アヤ、都会モードでハイになって、ハルをぎゅーってやってるんですね。豪華なお雑煮。マオの種明かしに震え声で抗議するお母さんが可愛いです。そして都会の初詣に驚くアヤ。最高です。お参りして、おみくじ引いて、絵馬かけて。マオとハルの絵馬がね、すごく可愛いの。あれ、読者プレゼントにならんか? それくらいのレベル。ここで、皆、実家へ帰っていくんですね。ハルのいじわるで、都会に放置されるアヤ。素晴しいな、アヤ。最高だな、アヤ。10分間、身動きとれないほどに追い詰められてるのか。けど、ちゃんと助けてもらえてよかったじゃないですか。絶対に離さないとかね、いや、もう、ほんと。最後の先輩につれていかれるハルまで、ずっと面白く、楽しいお正月でした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第10巻第9号(2014年9月号)

2014年7月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2014年9月号

『まんがタイムきららキャラット』2014年9月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』、ゆの、宮ちゃん、茉里でありますね。元気に飛び込み? 浮き輪装備のゆのに、フェス太さんは水中眼鏡にシュノーケル、それぞれちょっとずつ違う装備が面白い。宮ちゃんは、もう元気に頭からいっちゃってますね。ゆの、宮ちゃんは満面の笑顔、茉里はちょっと不安顔? これが1年生と3年生の差なのでありましょうか!?

ひだまりスケッチ』は進路の話ですね。進路調査票が配られて、第3希望まで書かないといけない。ゆのは、とりあえずの方向性だけを書いて、宮ちゃんはというと、先生のいったとおり、好きなスイーツベスト3を書いた。ええ、まだどうした方向に進もうか、決めあぐねていたんですね。いつも楽観的な宮ちゃんだけど、いろいろ考えてるんですね。そうしたことがわかる今回。自分の家の経済事情を考え、今の状況に感謝をする。自宅に電話をして、進路をどうすべきか、相談をする。あの兄貴との会話ですね、あれはよかった。兄は妹の進路について、可能性を開いてくれた。妹は、兄の頑張りに暖かい言葉で応えて、ほんと、いい兄妹であるなあ、そう思ったのですよ。今回、宮ちゃんの株ががつんがつんと上がりましたね。

『ブレンド・S』、素敵カラー! 苺香がイチゴを食べてるんですね。さて、本編でもイチゴが大活躍。店長がですね、発注を忘れちゃいまして、イチゴが入荷しなかったんですね。それで苺香が付き添う。って、店長の信用がないなあ。というか、これ、店長は店に置いて、苺香ひとりで買い出しにいった方がよかったんじゃ? ホールスタッフが有能でしたよ。イチゴがない状況を乗り切るために、あの手この手でイチゴ以外をおすすめする、あの威力、説得力は不思議と納得させられるものありました。そして、店長警察へ。ええ、妥当な対応かと思われます。

『まちカドまぞく』、いいですね。悪魔の末裔、優子の角とかどうするの? そう思ってたら、いや、もう普通にそのままで登校しちゃうのか。友達の杏里が一応気を使ってくれてるところがいい。それでもって、角の活用? とか考えてくれて、いや、でも別に、活用しなくてもいいよね。魔法少女についての情報も得られて、A組にひとりいる。もう魔族とか魔法少女とかが、特に珍しくもない、そんな世界なんですね。1組の魔法少女、千代田桃、前回優子を助けてくれた子だったんですね。紹介されて、圧倒されて、いやほんと、全然かなわないですよね、優子。あのパンチのしかたを教えてくれようとする桃、その懐の深さよ! 対し、コマから溢れんばかりに泣く、というか、こぼれ出してるし! そんな優子もグッドでした。

『カスタムメイド!』、ゲストです。ヒロインのユウお嬢様は、とってもできた女の子。けど、これ、オタク趣味がばれないように偽装してるのか。鳳凰路財閥の一人娘。真面目さを演じてるというけど、勉強もしっかり、身のまわりのこともばっちりこなしてるっていうんだから、まあ、普通に立派よね。そんな彼女にメイドがつくんですね。頼ってもらえなくて寂しい母のさしがねです。メイドのマサキ。凄いメイドという触れ込みだけど、ちゃんとお茶もいれられない。お茶をいれるのは初めて。他のこともろもろもなにもできないっていうんだけど、一晩たったらきっちり完璧に仕上げてくる。一夜漬けだっていうんですね。そんなマサキは、ユウがひいきにしている同人作家。かくしてふたりはオタクの同志に? 少なくともユウはマサキのこと気にいっちゃったんですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第10巻第9号(2014年9月号)

2014年7月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2014年9月号

『まんがタイムオリジナル』2014年9月号、昨日の続きです。

『かでん屋さんの基礎知識』、扉はなにかのコンテスト? 制服姿の草薙が人気ですよ。まあ、どういう格好で働くか、その投票なんでしょうね。というわけで、今回は売り場で好き放題やります。三笠が出張なんですね。なので一花が好き放題する。陸奥さんもきて、なおさらやりたい放題ですよね。というわけで、まずは浴衣接客が採用。次いでダイエット機器押しが採用。けど、水着接客は駄目でした。陸奥さん、さすがに躊躇なさるか。夏の日差しにやられないためには外出しないのが一番。かくして屋内で夏を満喫する。そのあの手この手がおかしくて、いやもう草薙、大活躍でした。

『みつめるっ!上野さん』、いいではないですか。いよいよ企画展。プレオープンのレセプションでの光景。頑張りを見せた根津学芸員、彼女の底力の秘密が明らかになりました。市川イカ蔵、時代劇俳優が来館する。それが楽しみで楽しみで、三徹明けなのにばっちり気合いが入ってる。企画展の内容も、ちょっと現実の博物館では難しそうだけど、それだけにあったら面白そう、そう思わせるものがあって、あの各地の名物ですね。ちゃんとそれを提示する背景が語られてるのはいいなって思いましたよ。そしてイカ蔵、到来。声をかけられない根津と、根津の視線を勘違いしている上野。その顛末、そして最後に根津にバトンがまわる! 素晴しい! いいラストでしたよ。これはよかった。

『あかるい夫婦計画』、「ビンボー神の伝説」がおかしかったですよ。だいすけ、飲食店の界隈でウワサになってるんだ。どんだけガラガラの店が好きなんだろう。それでどれだけ目立っているのだろう。38歳の先輩と23歳の新人シリーズが発展を見せつつありますね。それぞれの年代で、相手方年代に対する興味が高まっている。しかし38歳サイドのギラギラした様が、なんだか笑いましたよ。若さ、吸い取れるのか! 最後の髪形、あの一本も面白かった。なるほど、優しさが際立つんですね。

『ぎんぶら』は、ほんと、おかしいなあ。超厳格な星、タルパス。厳しく子供を育てる、そんな触れ込みの星だったのに、訪れてみれば、なんという優しさであろうか。その、自称厳しい子育ての数々、だんだん楽しくなってきてる若竹がいい感じ。あのドン引きの表情もいい感じに決まっていました。そして今回、権田原も無事か! そう思ったら、ああ! さすがだな! ほんと、きっちりですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第33巻第9号(2014年9月号)

2014年7月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2014年9月号

『まんがタイムオリジナル』2014年9月号、発売されました。表紙は、『ラディカル・ホスピタル』山下ねえさんですよ! 夏といえば山下さん。見事に水着で、これはもう風物詩って感じでありますよ。ブルーのハイビスカス柄? のビキニ。手には小さなクマデを持って、これはあれか、潮干狩り? 背景を見ればみずは、はるかが榊医師とともに、瀬尾先生を砂に埋めています。そして『らいか・デイズ』らいかが、水着に浮き輪、水中眼鏡にシュノーケル。その上足ヒレとフル装備であります。このなんか脱力した感じ? あるいは自然体? らいからしいと思います。

『よゆう酌々』は、小宮山さんのトラットリアが閉店、ええ、悲しい話であります。けど女将の焦りはなんかちょっと違う。ああ、小宮山さんを思い出せない。今まさに来店中のお客が小宮山という。このくだり、実に面白かったです。10年生き残れる飲食店は3%程度。なかなかに厳しい数字。粧子さんの酒屋の将来などもちょっと触れられて、おおう、粧子さん、驚きだ。粧子さんの恋愛とその行方、いったいどうなる!? どうにかなるのかなあ……。

『満開!Sister』は、たけし、いよいよ受験に向けて勉強でありますね。夏期講習をどうしよう、そう思っていたら、姉がじきじきに教えますよとのこと。うん、たけしは嫌なわけですね。夏期講習でサツキと出会う、姉妹にプールに連行されたら、そこでもサツキに出会う。サツキの余裕なのか不真面目なのか、わからんその態度がいかします。しかし、カンナの行動もろもろってわざとなんでしょうか? あの戦国武将の家紋柄とか、たけしオンリーですけど、かなりの攻めの一品でした。

『春雨平安日記』、烏帽子で虫取りだ! 春雨を家に立ち寄らせるための夏子の策略。冷やし中華なのか。この感触。実にいい。さらに負荷20kgのナンセンスさ。わけわからんのだけど、なんかいい。春雨の出仕先でのもろもろあり、そして夏子、冬子のもろもろあり。その塩梅がとてもいい。夏子の、女房にがっと迫るその様子など、えーっ! そっちか! 予想を裏切ります!

『たよスポ!』、ええと、ゲストかな? 大学4年の岡田たよりは、今まさに就活中。大神パンサーズファンの大ファンで、なのでパンサーズびいきのスポーツ紙、エブリデースポーツ一本で受けていくというんですね。モデルになってる球団やスポーツ紙からして、舞台は関西であります。たよりの兄貴は、マスコミは狭き門、お前のようなのが採用されるとは思えない。そういうのですが、たよりも馬鹿ではない、昨年の実績をしっかり調べあげて、なるほど、最初の筆記試験、そいつを通過した今年のおよそ500名にたよりはいるというわけか。かくして面接。パンサーズのマスコットのメモにペンを使ってる女子を見付けてハイテンションになるのだけど、なるほど、この人は昨日ニチスポも受けている。ということは、エブリデースポーツを受けるというのでパンサーズファンを偽装してるのか。松弘歩。生き残ってきそうな予感がする。受けにきている学生は、パンサーズファンが多い。記念受験の類。けど、そんな中、たよりはどうにも毛色が違って、いきなり走ってる。もと陸上部、体力はある。新聞はしっかり読んで、自分の意見も持っている。さらには、印象に残った記事として、最近のと思わせて、これ冒頭一発目の記事ですよね、それと思わせて、見事に裏切る。なぜそれが印象に残っていたかという説明も光って、ええ、漫画自体もいい出だしなんじゃなくって? そう思ったんですね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第33巻第9号(2014年9月号)

2014年7月25日金曜日

Motorman's room, taken with GR DIGITAL IV

月末になりました。というわけで、GR BLOGのトラックバック企画であります。今月のテーマは乗り物自動車、電車、自転車、ヘリコプター、船、人力車、観覧車と列挙されていますように、乗り物であればなんでもよいというわけですね。ああ、祇園祭にいって鉾を撮ってきといたらよかったのか! 後悔は先にたちません。というわけで、普段の生活の中で見掛けて、シャッターを切る、そんな身近な乗り物の写真をピックアップしまして、トラックバック企画「乗り物」に参加しますよ。

鉄道の写真ばっかりです。撮られたものを見てみれば、鉄道マニアの視点ではないな、ということがわかるのではないかと思います。身近な乗り物、基本徒歩で移動している私にとっては、鉄道がまさにそうしたものであるのですね。

鉄道の運転席(といっても、連結部ですよ)、そして踏切を渡る列車。最後に大阪市営地下鉄であります。

2014年7月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2014年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2014年9月号、発売されました。表紙は『ハナヤマタ』。アニメも好評の模様ですね。ナルとヤヤ、ふたり花束を手に、そして髪には花とリボンの飾りがついているんですね。ナルは桜、ヤヤはバラ。この花のチョイスがよく彼女らにマッチしていて、実に素敵であると思いましたよ。窓の前、背をあわせて座るふたり、背景は白基調でシンプルなんだけど、ぱっと華やぐ、美しい表紙でありますよ。

夢喰いメリー』、白儀と遭遇してしまったレン、果たして彼はどうなるのだろう。前回、そんなことをいっていましたけれど、ああ、思ったよりもストレートに悪い方向に向かって、どうも事態は白儀優勢。やりたい放題にされちゃってないですか? 彼の夢路に対して発せられた意味深な台詞。そしてレンの中から消えてしまった、夢魔に対する知識。カルチェの顛末もショッキングで、え!? 嘘、本当に!? まさか、けれど、そう思っていた最悪の状況を、こうも軽々と提示されて、いやもう、のけぞる思いでありますよ。

『病めるときも健やかなるときも』、いい話でした。いばらの血に触れることで人形が動き出してしまう。いばらに怪我をさせないよう暗躍する柘榴の奮闘。けど、そもそも手遅れだったっていうんですね。不憫だ。なるほど、てるてる坊主も動くんだ。なんだかやけに元気なやつで、そのシンプルな顔、雨をやませるという使命に一生懸命なところも実にいい。ああ、Mだとかいっちゃってますけど、なんかいろいろ駄目な感じもある坊主ですけど、いや、それでも応援したくなる、そんな気持ちいい奴でした。だからでしょう。どうしたら雨をやませられるのか。さらには、虹をかけられるのか。わからないながらも努力するてるてる坊主の姿、彼のひたむきな願いが胸を打って、そしてあのラスト。てるてる坊主の思いを空に送ったいばらと、そして叶えられた彼の願い。その顛末がね、ほんと素敵でありました。

愛しの花凛』、戦慄!カレー人間。って、えらいことになってます。今回は、花凛がメルンちゃんになる前の話。園内のカレー店で働いている彼女は、やっぱり元気で、明るく、可愛くて、お客さんからも注目されているんですね。皆が花凛を見て口にする、カレーだ、カレーだという言葉。毎日まかないで食べてるカレーのせいなのか? 自分からカレーの匂いがしてるんじゃないか。そう悩んでいた時に、バスで出会っていた豊、彼の読んでいた雑誌の見出しで、カレーではなく華麗だったと気付くんですね。ちょっとした思い出。決して大筋に影響するようなエピソードではないのだけど、花凛にとっては豊との大切な思い出なんだなって。あの花凛だけが知っているという感触、それもなんだかよかったです。

『トリガーハッピーウィッチ!』、魔女と魔女の対決ですよ。我らがチーと、ぬいぐるみを使うモモ。はたしてこの戦いの行方は? チーが負けると、この地域から出ていかないといけない。極楽堂を失ってしまうんですね。チーは直系だという。強いのか? 有望なのか? 余裕だったりする? そう思いきや、どうも旗色が悪い。対するモモも、決して気の強い子じゃないのに、黒幕っぽいお姉さんが催眠っぽいのをかけてるし! チーの側にも、お婆さまはじめ周囲の思惑があるようで、モモの側にも同様。いや、モモはチーにけしかけられているわけか。しかし、この顛末はどうなるのか。チー、なにかに目覚める? あるいは負けてしまう? どちらにも転びそう。展開に関しては、もう待つばかりでありますが、今回は助八の便利さとメイの駄目さ、それを再確認できましたよ。

2014年7月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2014年9月号

『まんがタイムスペシャル』2014年9月号、昨日の続きです。

趣味じゃない園芸』、ああー、蘭々の正念場ですよ。このところ、資格をとろうと頑張ってる蘭々ですけど、ついに運がめぐってきたのでしょうか。十勝の観光庭園に空きが出るという情報と、そして南米ベネズエラに採集にいくチームに参加できるかもという情報が舞い込むんですね。最近の、造園に対する興味。さらには初期からの夢プラントハンターにも道が開けて、さあ蘭々どうする!? 次回で終わりなんですね。蘭々は新しい夢、昔からの夢、そして今の場所のどれを選択するのか。その選択に、彼女のこれまでが現れそうに思います。

『アテナの初恋』、おお、扉のアテナさん、素敵です。最近の彼女の日課は、スポーツに汗を流す青年を眺めることなんですね。しかし、なぜか。好きなの? なんなの? ヘラ様とヴィーラスに問い詰められて、ああ、なるほど、亡くなった妻がアテナと同名。それでアテナ像に祈っていたというのか。青年を見守りたいアテナと、苦境に立たされた青年をなんとか応援したい、助けたいという思い。それが丁寧に描かれて素敵でした。さらに加えて、アテナ、愛してるよ。その言葉に、それが自分に向けられたものでないとわかりながらも喜んだりするのかな? そう思ったら、神妙な表情見せて、まあ、ゼウスがえらいこと勘違いするんですけどね。淡い恋の顛末。アテナのわかっていて、ちょっとだけ夢を見て、そしていつもの暮らしに戻っていく、そうした描写、大変に好みでした。って、向かい風!

『うぶコメ!』、ツイッターならぬツヒッターであります。学生男子と社会人女子、ふたりの恋愛のぎこちなく、けれどほのぼのと初々しい様、そこにネットがいかなる役割を演じるのか。いえね、余計にふたりの環境の違いを際立たせてしまうんじゃないかなあ、なんて思ったんです。けどそこまで深刻なことにならなくて、安心しました。ボランティア部の先輩、つばささんの存在が今後鍵になってきそうですね。酒豪で腕っ節が強い、そういう紹介を受けたもんだから、かなではすっかり男と思い込んでしまって、けどそれが女性と伝わってしまってから、返答がない、電話も繋がらない。思い違いにすれ違い、けどちゃんと最後には和解して……。それでも若干のわだかまりは残しながら、続いていくんですね。

『メェ〜探偵フワロ』、またも霊ですよ! コバーン少年が女子ふたりをこっそり事務所に通すもんだから、おっさん、なんか思っちゃったんだろうなあ。ほいほい出てきてしまったら、あれは絶対霊だった。その証拠として提出されたのが心霊写真。もう、おっさん、フワロ氏は直視できないっていうんですね。しかし、レモンさんも乗り出してきたりして、状況はフワロ氏のいうようにばたばたと枯尾花方面に進むのかなと思ってたら、いやいや、ガチじゃないか! ハイズビル事件とかすごく懐かしい。まるっきりやけくそから逃走に転じる主人公も素晴しい。最後には見事解決にいたるんですが、この美少女、以前学校の怪談のエピソードで解決されなかった謎の彼女なんでしょうか。なんか、そんな感じがしますよね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第23巻第9号(2014年9月号)

2014年7月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2014年9月号

『まんがタイムスペシャル』2014年9月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』マキがメインでありますよ。片手にソフトクリーム。それをスプーンですくって、こちらに差し出すその様! ああ、あーん、ってやつですか! やつですか! いや、もう、しかし、マキさん、超最高です。そして他には、フラッペ食べて頭が痛い『ゲキカラ文化交流』アイシャ、そして棒アイスを食べる『小森さんは断れない!』から小森さんとめぐみです。ものすごいバディの小森さん、それ見て目がえらいことになってるめぐみ。いやもう、めぐみの驚愕に驚愕です。

どろんきゅー』、おお、海ですよ、海。高級ホテルでプライベートビーチでありますよ。いや、しかし、佐倉さん、水着可愛いですよ。さて、もちろん『どろんきゅー』なので幽霊、おばけが出ます。十二単でウェイクサーフィン、さらには埋まってたりといろいろ。でも、一番怪しいのはホテルのお姉さんじゃないの? でもってあの子じゃないの? いろいろ思うわけですが、なるほど最後の種明かし。やっぱりこの作家は面白いな。そう思わされましたよ。別館の扱いは、きっとそうだろう、そう思ったとおりだったんですが、だったとしてもなんら劣らぬ面白さ、でした。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、今回は虫取りなんですね。子供たちがライバルなのか。目標は全種類捕獲。しかし、ありすちゃん、いきなりクワガタとか、優秀じゃないですか。けど、虫の生態というものをまったく理解していない。図鑑に描かれた上下、それが虫の姿そのものだと思っちゃったりして、うん、こういうの発想するの、すごいと思います。今回のテーマは宇宙に関係はしないのかな? そう思っていたら、なるほど、上下なのか。宇宙には上下がない。その上下というものを地球で知って、感動するありすちゃん。あの雨に濡れている様、ちっとも気にしてない様、それがありすちゃんらしい朗らかさで、素敵でした。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、連載になったんですね。今回はホームセンターで偶然温田さんに出会ってしまう富崎であります。温田さんはカーテンを買いに。富崎は、そんな彼女にかかわらないよう、かかわらないようといろいろ画策するんですけど、まあ、結局はつきあっちゃうんですよね。面白かったのは上司さんですね。ふたりで日用品を選んでる様子を見て誤解する。最後の最後まで誤解する。けど、実は富崎も心配されてたんだっていう、そういうのがですね、よかったと思いましたよ。ふたりともにちょっと心配、なんですね。

『ピンポン☆ブー』はプール回ですね。希望したのは佐原か。水着美女を眺めたい。けどプールには入りたくない。うむ、素直なボーイです。みうがですよ、佐原にまないただぜっぺきだいわれるわけですけど、いやいや、そんなことないよな? いやいや、全然ないよな? いやもう、ずいぶんと魅惑のバディだったと思いますよ。さて、なにがおかしいかって、昭和のテレビ番組ですよね。これ、おっさん読者にはわかるけど、ヤングな読者にはわからんのじゃないのか? そして地味に最近の話題、デタラメ手話とか、小ネタが光っていたと思います。そしてロボットまなぶ君。彼にクイズの奥深さを伝えようとする景二がナイスでしたね。あの笑顔、最高じゃありませんか。そしてみうもね、よかったじゃないですか。ええ、意識されてるんですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第23巻第9号(2014年9月号)

2014年7月21日月曜日

『まんがタイムきららミラク』2014年9月号

『まんがタイムきららミラク』2014年9月号、先日の続きです。

『ゆずりはコーポレーション』は、ちょっと起業を離れて学生らしい話でありましたね。そろそろ期末テスト。なので皆で勉強するんですが、ゆずりはに彩音はいろいろ不安含みですよ。彩音は真面目そうに見えるんだけど、決してそういうわけでもないのか。ふたり、精一杯、薫に頼るんですね。その様は、遠くから見ただけの亜紀乃が回避するほど。ハンデマイナス100点で薫と点数勝負するというイベントも、もうほんと、まったく駄目で、薫優勢。けど、このテストでゆずりはと彩音の違い、同じテスト死滅組といってもちょっと違うというのがわかって、なるほどなあ、彩音はおっちょこちょいなんだ。テストが終わって、彼女らの日常にもどるんですが、なるほどそうなると起業がメインになる。会社設立、そして亜紀乃に釘をさされて、いよいよ気が引き締まろうというものですね。合同会社ゆずりはコーポレーション。最初の一歩が水たまり、ちょっとケチがついた? けど、これをひとつの厄落としとして、ゆずりはのチャレンジがよい方向に向かってくれるとよいですね。

『竜の森の午後』、これまたいい展開ですね。冒頭、いきなり危機的状況に陥ってる面々。木登りしてるんだけど、その理由がね、えらいことになってる。木の下に殺到するは、我々の知識における狼に似た生き物、リドエナであります。退路は完全に断たれたこの状況下、いかにして彼らはこの危機を乗り越えるのであろうか! やられましたよ。なるほどなあ、こういう手! 空に飛ぶ巨大鳥、それを利用する。ニケを使って誘き寄せて、なるほど、こいつに乗って逃げるのか! と思ったのはソフィです。いや、私もそう思ったんですけど、そんなに生易しいものじゃないのね。迫り来る巨鳥の存在感、その恐怖でもってリドエナを追い払う。ああ! けれどまだ危機は去っておらず、今度は地上での逃避劇。多勢に無勢の状況で、どう逃げる? どうする!? ジルのサバイバル能力に感服、そんなエピソードでありましたよ。あと、ニケが気の毒でした。

アンネッタの散歩道』、これまた切ない話でした。とある夜の出来事。夜の闇にぼんやりと灯る光、いったいなにかと確かめてみれば、そこには人間の女性がいたんですね。メイヴ、脅かすつもりがつかまって、ちょっとした人間とのコミュニケーションが見られたんですね。シェリーの語る兄ジャックの話。ああ、ハロウィンの彼か。伝承の原形はカボチャではなくカブのランタンだっていうのがばっちり語られていて、ああー、ジャックの求めたもの、そしてシェリーの真実。何段も何段も重ねられた構成の妙にやられました。

『箱庭ひなたぼっこ』、これ、いいですね。植物同好会に入会した一年生たちに渡された鉢。鉢植えをしてみましょう。好きな植物を選んで育てる。皆でなにを植えようかと相談する、その会話のはしばしに、彼女らの個性、性格や、バックグラウンドが見えてくる。それが自然だったものだから、素直に彼女らのことを知って、知り合っていくような感覚を読者である自分も感じられた、そんな風に思ったんですね。そして園芸店でのエピソード。一年生3人が、それぞれに選びあおうという、それがね、本当に目の前の相手のことを考えて、思って、選びました。そうした感触ありまして、そして先輩への贈り物も素晴しかった。ええ、これは魅力的。ぐっとくるものありました。

  • 『まんがタイムきららミラク』第3巻第9号(2014年9月号)

2014年7月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年9月号

『まんがタイムきららMAX』2014年9月号、昨日の続きです。

ご注文はうさぎですか?』は、モカお姉ちゃん編の終わりですね。ココアは4兄弟の末っ子で、いろいろ影響されてきた。ああ、なるほどなあ。やたら弁護士いうのは兄、数学も兄、そしてお姉ちゃんはお姉ちゃんからの影響なのかあ。そんなココアの姉離れ。あのちょっと焦ってるココアが可愛くて、やっぱりなんかちょっと、いつもとは違うんですよね。そして、うぇるかむかもーん。ちょっとしたホラーだな、これ。いやほんと、自分のためにいろいろしてくれてたと知って喜ぶモカがいいですよ。けど、一番笑ったのは青山ブルーマウンテン。失敗してしまいましたって! しかし、お姉ちゃん、有能で、皆から愛されて、さすがの一言でした。

いちごの入ったソーダ水』、うおお、るーちゃんのママがやってきたぞ。夏休みは帰らない、そういう月のことを心配して、わざわざ寮をたずねてきたんですね。で、このお母さん、あれ? すごく可愛い系。なんか印象違うよ? そう思ったら、ああー、今のパパと出会って変わったんだ。なるほど、なんか納得した。るな、姉になる。こひめ、すごく緊張する。そうした様子、すごくよかった。るなのね、まだ見ぬ弟、妹への愛も素晴しい。しかし、それにしても、あのこひめの言葉、よかったなあ。

『アイはぐ!』、ダンスの特訓ですね。レイラが恥ずかしくてうまく踊れない。さらには皐がロボットみたいで、いや、ロボットダンスとかじゃない。ギクシャクしてるの。大変そう。なるほど、今回はこのふたりのエピソードか、そう思ったら、あら、レイラの方ね。お家が空手の道場。祖父にアイドル育成部のことを相談したら、話がはやいはやい。なんと、爺さん、アイドル好きなのか。桜井ゆかりのかなりコアなファンなのか。この空手から、人前で体を動かすことの苦手を克服させていく、そうした流れは自然で、実にいいじゃありませんか。そして皆で夕日に叫んだ言葉、その中にひかりの本音が現れたりして、ええ、皆いろいろ一生懸命なんだ。互いを知って、そして少し強くなる。仲間がいる、それが支えになるんですね。

ホームメイドヒーローズ』は紅里さんがメインですよ。通学の車内、痴漢に遭遇!? 撃退してみせる! そう思うも、体はついてきてくれなかった。ああ、お姉ちゃん。元気出して? しかしさ、なにがおかしいかといっても、菅部教授ですよ。痴漢、許せぬ! って、それはいいんだけど、あなた悪の組織の幹部じゃないですか。加えて全身タイツの痴漢マン。すげえ、すげえよ。職質不可避だよ。ほんと、このお父さんの目指す悪、その特殊性、いかに人に危害を加えたくないか、そういう善良さがおかしかったです。って、善良な悪ってすごい矛盾じゃないっすか? そして紅里さん、道場に顔を出す。詩さんに稽古つけてもらって、けど、すごい消耗だなあ。これ、道場通い、続けるのかな? さすがにちょっとは絞っていくのかな? 謎です。謎だけど、期待いたしましょう。そして痴漢の真実。ああ、よかった。痴漢にあったお姉さんはいなかったんだ。

『みことの一手』、驚きました。いや、もう、なんといいますか、前回ラストでみことの置かれた状況。対局にあたり、緊張してしまって実力が発揮できそうにないみこと。ここからどう挽回していくんだろう。そう思ってたら、なんと、挽回しない! けど1回戦はあおいの善戦もあって突破。2回戦も、3回戦も! って、この時点で全国出場の目標は達成してるのか。だから、決勝戦では負けてもよかったわけか。ここで、あおいが黒星。大将戦、蛍と華子は熱戦の末に蛍が勝利して、そしてみことはというと、まったくいいところがなかったんですね。善戦どころではない。力を出し切ることもできず、ふわっと気持ちが入らないままに負けた。ああ、この悔しさが全国では力になるのか、バネになるのか。ええ、この一回まるまるを使って、みことに大きな負荷をかけてきました。はたして、みことは自身の問題を打破できるのか。ええ、スロウスタートなだけに、みことには、やきもきさせられっぱなしでありますよ!

『スクール・アーキテクト』、うわあ、すっかりやられました。前回の引き。ああ、今回で謎の世界が決着するのかな。そう思って読んでた。ええ、途中までそうだと思って読んでたんです。ところが、いやもう、びっくりさせられましたよ。もう、作者の狙いどおりってところでしょうよ。コタの決断。しかし、思い通りにはいかなくて、え? これはコタの世界ではないのか。と思えば、ハナの様子が、ハナの様子がおかしいよ! これ、どうなるの? 本当にどうなるの?

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第9号(2014年9月号)

2014年7月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年9月号

『まんがタイムきららMAX』2014年9月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』からチノ、ココア、リゼの3人が浴衣で縁日でありますよ。チノを真ん中にして、左にココア、右にリゼ。皆それぞれにパーソナルカラーの浴衣が可愛くて、リゼはちょっとかっこいい? チノのティッピー巾着、ココアのあんこお面がいい感じ。見れば、手を繋いでる、その様子もいいですね。抑えぎみのチノの表情に、けれど照れ? 嬉しさが感じられる、それが実に素晴しいです。

『神様生徒会部』、新連載です。葦原まりあ、みんなのアイドルになりたい、っていうのが自己紹介。やらかした? やらかしちゃった? そう思ったら、次の自己紹介、天津テラスはもっとぶっとんでいて、こちらはなんと神様です。教室は沈黙、テラスも姿を消してしまって、そんな彼女を救うためにまりあの力が必要だ! 田近ラオに呼び出されて屋上にいけば、ボイラー室に引き込もるテラス。ああ、なるほど。天手力男命。さらにやってくるは、想井兼子に猿田ウズメ。これは天照大神の天の岩戸であったわけですね。けど、ウズメは裸踊りせずにすんで、まりあはテラスに気にいられて、そして誘われるのは神様生徒会。この子らが本当に神様なのかはまだわからん。けど、実際そうなのだろうと思います。ちょっと百合風味もある新連載。この神様生徒会がなにを目指すのか、期待であります。

『コーヒーぶれいぶ!』、ゲストです。さびれた? といってもいいのかなあ、喫茶店を経営する姉妹、朝倉マコ、リコが出会ったのは自称勇者の女の子。異世界から修行のためにやってきた、って、名前は出てないなあ。この子とともに、この喫茶店をもりたてよう、そんな細腕繁盛記なのでありますよ。しかし、うまい手は思い付かない。なので基本を大切に、そう思ったら、ちょっと調子にのった勇者ちゃんが、皿まわしたり、玉に乗ったり、傘で回したり、いろいろやってみせて、そしたらそれが大当たり。お客さんが押し掛けたっていうんですね。これで勇者のレベルもあがって、宴会芸アビリティがあがって、しかしこれはよかったのか? 喫茶店コメディ、というよりか、勇者コメディですね。これで喫茶店が繁盛すればいうことなしですね。

『ワタシ魔女なんかじゃありません☆』、ゲストであります。16世紀フランスの片田舎。皆に慕われるシスターは実は魔女だったのです、って、あかん! バレたら死ぬー! しかし、これ、面白いな。魔女がシスターに化けてなにをやろうと思ってるか、それが魔女に対する偏見を雪ぐためっていうんですね。いい魔女もあれば、悪い魔女もある。その悪いののせいで、みんながみんな巻き添えにされるんじゃたまったもんじゃない。なので、いつか偉くなって、魔女への偏見のない社会を作るのだ! って、すげえ、社会派だ! 魔女リカルカにお供の猫シャル。ちょっと軽い? リカルカに、クール? 辛辣? シャルはいいコンビ。そこに領主の息子がからんできて、ああ、これは面白そうだわ。それぞれの思惑のからみあう様がいい。またリカルカの手腕、領主の息子に魔女である自分が魔女でないと、また優秀な人材が片田舎にまでやってきた理由、ふたついっぺんに納得させるあの言い訳とかね、見事だったと思います。そして若様。ああ! これはいいですね。先が楽しみです。

『×××のハルジオン』、ゲストです。なるほどシェアハウス。主人公と思しき女の子、春はこのシェアハウス、というか下宿屋でいいのかな? を経営してるみたいですね。父亡き後、って亡き後? 姉の優と助けあいながら頑張ってる? 店子は美月さん。ギャルゲーとか大好きで、いろいろ常識がない? いろいろやらかしちゃうお姉さんがいたりする。これ、どうも読んでみれば、シェアハウスというよりも宿泊施設っぽいですね。ということは、美月さんは店子じゃなくて従業員なのでしょうか。舞台は秋葉原。どんな出会いが、どんなドラマが描かれるのか、楽しみですね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第9号(2014年9月号)

2014年7月18日金曜日

『まんがタイムファミリー』2014年9月号

『まんがタイムファミリー』2014年9月号、昨日の続きです。

『鉄仮面のイブキさん』、今回は調理実習ですよ。喜多くん、伊吹さんに玉ねぎのみじん切りのやり方を聞く、その目的はなんとかして泣き顔を見たいというものだったんですね。けどさあ、仮にこれで伊吹さんが泣いたとしても、表情かわらず、涙が流れるだけだと思うよ? 伊吹さんは料理が上手。食べるのも大好き。いろんな班からわけてもらう約束したりして、そして調理の様子も楽しそうで、いやもうほんと魅力的。伊吹さんは無表情。けれど、その向こうにある感情が感じられるように思うんですね。みんなで食べて、その楽しそうな様。ほんと、素敵なエピソードでした。

『かなみ育成中!』、よいなあ。街で出会った学校の友達は、なんか可愛い格好してる。もしかしたら自分はダサいのではないだろうか? そんな疑問を持つかなみなんだけど、いやもう、どうしようもなくダサい。小学生に負けてる。っていうんで、予算5千円で結ちゃんと一緒にショッピング。それで可愛い服を選んでもらうんですけど、あの誤解ね、百合の道とかいうのね、しびれましたね。ニーソ若妻。そしてズボンにin。うん、子供の世話は大変ですよね。というか、それはよそゆきにしようよ!

『宅飲み残念乙女ズ』、実にいいな、実によかった。グリっちの鬱憤。クライアントがわがまま放題のお姫様、っていうんだけど、アラフォーのおっさんなのか! って、その絵見るかぎり、アラフィフじゃないのん!? 提示したデザインラフに対し気まぐれにダメ出し。具体性皆無の要望に加えて、前のデザイナーさんはもっと優しかったのに……。最高でしたよ。てつ子のはげましでやる気を取り戻したグリっちが、持ち前の王子力で勝利するっていう、ほんと、もうグリっち最高! 最高でした。

『パパとあそぼう!』、めちゃくちゃ面白いな。なんとしても一緒に娘と買い物にいきたいパパ。そしてパパの融通のきかなさが見事で、ひき肉200gといわれて200gぴったりがないんだけど、って、そりゃないよ! 200g以上入ってたらいいからといってすぐ、大量にはいらないからと電話する。ママ、優秀だなあ。この漫画は、娘に忘れられかけてるパパというのがメインではあるけれど、それと同時に、パパが娘と同レベル、いろいろ世事に疎いという、そこにも面白みがある。ええ、まさにこのパパでこそ、ですよね。

『かしこみかしこみ』は、ムクと山椒の神社、というか奏衣さまの神社か、自由研究で調べに子供たちがくるっていうんですね。気付けば手伝いさせられてるのもいい感じ。しかしなにがいいといっても、子供たちの考えてること、それが毎年毎年同じだっていうんですね。神様の力を見たいとか。自由研究を口実にしてるわけですね。そして奏衣さまは、これまでのように適当にあしらって、そして昔の自由研究の複製も見せてくれたりしてね、大サービスですよ。昔の、子供たちの先生の研究にあった奏衣さまの写真がね、今とまったく違ってなくて、いやもう、さすが。そして近年の自由研究がムクと山椒の成長記録になってるっていうのね。なるほど、去年はひらがな、今年はカタカナなんだ。ええ、実にほのぼの。いいエピソードです。

  • 『まんがタイムファミリー』第32巻第9号(2014年9月号)

2014年7月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2014年9月号

『まんがタイムファミリー』2014年9月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』からカツ代とあゆみでありますよ。ふたり、セーラー服で手を組んで、元気で実に仲良さそう。そんな様子が実にいい。あとチェックのスカートが可愛いですよね。加えて、『大家さんは思春期!』チエちゃんと『鉄仮面のイブキさん』伊吹さんのコラボレーションカットが超可愛い! さらには『カラフルぶらぱん』のカットもございますよ。

『火消しなでしこ』、やっぱりこれ面白いですよ。今回はAEDの話。スマートフォンでもってニュースをチェックしてる住吉。いやね、消防関連っていうんですが、この子、真面目でいいじゃありませんか。そしてAEDの救急訓練。なるほど、消防のはなんかごついのか。AEDは心室細動をとめるための機械。なので厳密には心臓を止めるのが仕事だっていうんですね。それ聞いてめちゃくちゃ焦ってる住吉が面白い。ドラマに出てくるおかしな電気ショックなどなど。止まってる心臓にはきかんのですね。心臓マッサージ、胸骨圧迫の練習も。このあたりは運転免許取るときにやったりもしますよね。しかし、これ、場合によっては胸骨が折れる。そうした現実に怖れを感じながらも、しっかり取り組む住吉は立派でした。けど、最後のお叱り。ああ、気を抜いちゃいましたね!

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、おおう新しい展開だよ。しばらくレオナルドのところに飛ばされないなあ。そう思ったとたん飛ばされる黒中ですよ。見知らぬ工房。ダ・ヴィンチについては調べてきたから、なにがこようと怖くはないぞ、なんていうんですが、まさかの別人。ソフォニスバ・アングイッソラ。知らない人だなあ。フェリペ2世の妻、イザベルのおかかえ宮廷画家。ゴージャスな感じのさっぱりお姉さん。この人にレオナルドについて訊ねてみれば、ああ、もう没後なのかあ。これははたしてどういう展開に? ふたたびレオナルドと出会うことはあるのか? 謎であります。

『カラフルぶらぱん』、いかすなあ。今回は水着回ですよ。胸の小ささを誤魔化している遥の悩みにはじまって、なるほどガムテープ。って、海でのトラブル! なんという不幸な状況。なるほど、乙女の恥じらいよりも胸の秘密の方が大切か。うん、コンプレックスとはこういうものだと思います。そしてナツ。女子向け水着着せられて、海。安定の作谷が最高でした。さらって行ってもいいんだぜ、から警察官にさらわれていく流れなど、わかっていたけど、わかっていたのに、それでも見事な面白さ。素晴しかったです。ところでアキ。よかったですね。乙女ですね。

『おしかけツインテール』は、ひきこもりのおっさんの家にやってきたツインテール少女。新田俊郎、なるほど、株やらなんやらで儲けてるから、家から出る必要ないのね。広い屋敷にひとり住んでたところに、母ちゃんから親戚を住まわせてやってくれといわれて、それで同居がはじまるんですね。母、朝比奈八重、娘、朝比奈花梨。この花梨という子がしっかりもので、部屋の掃除がいきとどいてないとなると、マイほうき、マイちりとりでばっちり掃除してしまう。いつもはデリバリーですませてる食事も、高すぎると花梨は却下。食事の準備してくれるんですね。しっかりきっちり娘もの、そのバリエーションって感じでありますよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第32巻第9号(2014年9月号)

2014年7月16日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2014年9月号

『まんがタイムきららミラク』2014年9月号、発売されました。表紙は『幸腹グラフィティ』。テーブルについて、いただきますしているリョウを中心に、右から左から伸びてきた手が卵焼きに、アスパラのベーコン巻きを華麗にかっさらっていくのですが、その手はいったい誰なのか。多分向かって右がきりん、左が椎名なんじゃないかと思うんですが、しかしこの食卓の雰囲気、あえて描かれなかったところから感じとれる団欒のあたたかさがすごいな、そう思ったんですね。あ、あのすさまじい速度で取り上げられている卵焼き。やっぱりこっちがきりんなのかい?

幸腹グラフィティ』、実にいいですよ。文化祭で豚汁のお店をやります。それが本当に好評で、リョウがですね、人間離れしているらしい。って、光っとるぞ。どんな包丁さばきなんだ。今回はリョウ、きりん、そして椎名のお母さんがやってくる。ええ、ほんと大騒ぎですよ。前日にその一報を受けたリョウの取り乱しよう。そして静かながらも、母の到来を心待ちにしている椎名。けど、椎名のお母さんだけこれなかったんですね。母の代理できた露子さんを前に、気にしてない、きっとこうなるだろうと思ってた、そういう素振りを見せる椎名が健気で、ほんと、それだけに最後のお母さんとの対話、あれはしみじみと感じ入りました。しかし今回はリョウときりんの母、いとこ同士だから緑ちゃん、凛ちゃんと呼びあってるんですが、そうした様子が娘からしたら不思議というか慣れないというか。あの、どういう振舞いしたものか迷うきりんがよかったです。

『ハルソラ行進曲』も文化祭ですよ。面白いなあ。若乃がやたら実行委員をやりたがって、先生の話を全然聞かない。あのフライング挙手。もうほんとにこの子のらしさを感じさせて、見事でした。そしてサヤと朱莉も委員になるんですが、サヤ、無理矢理だな! ほんと、ナチュラルに手を握ったりして、サヤはほんと最高です。今回、やなぎはかかわってこないのかな? そう思ったら、ああ、吹奏楽部だ。そりゃ大変だ。文化祭とか、学内でのメインイベントっていってもいい機会だものなあ。それでドリルをやる。体育館全面使うって、客席の間を練り歩くのかな? しかし、その準備、面白かった。スコアに書き込まれた指示、その意味するところを若乃にスパルタレクチャー。そしてなにをやるにもガンガンエスカレートしていく若乃というのも面白くて、いやほんと、楽しそうな準備風景でした。サヤと朱莉もちょっと接近? うん、サヤさん、よかったですね! 次回、文化祭本番でしょうか。楽しみですよ。

『かりゆし燦々!』、ゲストです。なるほど、沖縄ものなんですね。飛行機に乗って沖縄に降り立った女子高生、海藤ユリカが向かうのは、バスで5時間かかる田舎の学校なんですね。クラスはひとつだけ。そんなクラスに集うは、粟國璃子、伊志嶺葵、上江洌杏里であります。これは、どうも三線がひとつの鍵になるみたいですね。璃子は、もう三線はやめたというのだけれど、どことなく気持ちは残っているみたいなんですね。そして、東京からの転入生、ユリカが三線を弾くという。これは、ユリカをきっかけに三線への思いを取り戻したりする話? と、その前に、この4人は同じ寮で暮らすことになるみたいですね。ユリカ、璃子と同室とのこと!

『5月の計画』、ゲストです。扉を見るになんだかいい雰囲気そうですよ。メイとコロネ。ふたりは同じ学生マンションに住む高校1年生。ふたりは仲良しで、一緒にお買い物。コロネが傘を買うところからはじまるのですね。梅雨時期に新しい傘、ええ、コロネは傘を使いたくてしかたないんですが、全然降らない。晴れて晴れて晴れて晴れて、水不足になるんじゃないかというくらいに降らない。けれど、その状況が一気に転換するくだりは面白かったですよ。メイが不思議な力を持っているっていうんですね。傘が使えなくて残念がってるコロネのためでしょうか、マンションの中に雨を降らせてくれて、しかしそれがめちゃくちゃな降雨量。なんともいえないドタバタで、コロネの傘も思わぬかたちで活躍して、断水も回避された。ちょっと変わったテンション。可愛い絵柄とのギャップも悪くないかも、です。

  • 『まんがタイムきららミラク』第3巻第9号(2014年9月号)

2014年7月15日火曜日

HGCC 1/144 ターンエーガンダム

 先月だったんですね。ターンエーガンダムのプラモデル、買ってたの。その前に組んでたFAガンダムは手をはなれるまで5ヶ月かかったわけですけど、ターンエーはとりあえず1ヶ月半ほどで終わった感じです。ええ、あらかた組めました。残すはライフルとシールド。組み替え用の開いてるマルチパーパスサイロや背部ハッチ、それからコアファイターは使う予定ないので、切り離して組んだ時点で完了。色は塗りません。だから、ライフルとシールドを塗って組めば完了であります。

こんな具合にできあがりました。

部分塗装しただけのパチ組みであります。接着剤使わず、ゲート跡もデザインナイフでならしただけという、ほんと、適当工作ではあるんですが、それでもかっこよくできあがるんですから最近のプラモデルは素晴しい。塗装はガンダムマーカーでちょいちょいと塗って終わり。腕や腿のグレーのラインは、うまく思ったような色になるかなあと心配しましたが、よかった! ちゃんとそれらしくなってくれました。

スミ入れは、スミ入れペンで雑にモールドをなぞって、その後、消しペンのアルコールをちょんとつけた綿棒で拭き取るというやり方でやっつけました。あんまりゴシゴシやりすぎると落ちすぎてしまうのですが、うまくいくと、はみ出しがなく、にじみも少なく、シャープな感じになるので、うん、今後はこれでいこう。方向性が決まりつつあります。

ところで、ターンエーガンダムを組んでみて、それではじめて理解したんですが、肩の装甲って、背部側は固定されてるんですね。ガンダムの肩装甲って、腕に連動して回りますが、当然ターンエーもそうだと思っていたのに、実はそうじゃなかった。むしろ肩装甲はボディに固定されてる、ゲルググっぽい構造になってたんですね。これ、腕があがらない。バンザイとかさせられないじゃん! ターンエーガンダムOPの、片腕を斜めに振り上げたポーズ、あれを再現しようと思ったのにできない! というわけで、今、うちのターンエーガンダムは、羊ケ丘のクラーク像みたいになっています。

2014年7月14日月曜日

3D彼女

 講談社は電子書籍に結構なやる気を見せていると思っていいのでしょうか。第1巻無料のタイトルをいくつか用意してくれて、冒頭のみの試し読みよりもしっかりどういう漫画であるか読んで知ることができるようになっています。よほど好みにあいそうにない、そういうのなら黙殺するのが常なのですが、ちょっとでもなにか引っ掛かりがあれば読んでしまう。ええ、時によい出会いを得ることができる、実にありがたいサービスであります。さて、一昨日に第1巻が無料になっていたのが『3D彼女』という漫画でした。少女漫画ですね。デザート連載、ってことは、ローティーンからハイティーンくらいが対象? オタク少年とリア充少女との出会いを描いた漫画。あー、こういうの最近あるなあ、そう思って、ちょっと読んでみたんです。そうしたら、いや、これ、すごくいいよ。なんだよ、これ。すっかり引き込まれてしまって、翌日には全巻購入してしまっていました。

『3D彼女』と書いて「リアルガール」と読ませるんですね。最初はですね、明るくて屈託ないギャル系彼女がオタク少年をオタクの世界から明るい世界に連れ出してくれる、そんな物語だろうと思っていたんです。いや、これがいわゆる偏見ってやつで、ええ、違った。違いました。主人公はオタク少年筒井光。彼の視点から、まったくなにをどうしたいのかさえわからない女の子、五十嵐色葉との出会いが描かれます。最初は完全に理解を超えてしまっているいろはに対し、いろいろ戸惑うわけですが、かかわりあう中で、時に苦悶し、時に間違いながらも、なにをどうしたらよいのか、してはいけないのか、そしていろはとはどういった人間であるのか、それを知っていく様が実にいいんですね。

とりわけよいと思ったのは、経験値を高めてレベルアップしていく筒井ですよ。筒井は、あくまでも筒井のまま変わらないんです。オタクで、なんか発想が突拍子もなくて、いろいろ自己完結してて、自己評価が低くて、人の心の機微とかさっぱりだから失敗ばっかりしてて、失敗してもなにがいけなかったかとかわかってなくて、こういう風に列挙するとどうしようもない駄目なやつみたいだけどさ、でもこうした欠点も含めて、筒井、いい奴だよなあ、そう思える瞬間がある。不器用で、愚直で、生真面目で、なかなか素直になれない、そんなところもあるけれど、馬鹿みたいに正直に、飾らず向き合おうとするその姿勢が気持ちいい。自分の限界を知って、不当に卑下しているとも思うんだけど、けれどいろはのために、その限界を少しずつ超えていく。そのいじらしさ、誠実さ。オタクの行動原理をうまくとらえながら、そこに咲く花、美点をよくすくいあげていると感じられて、ああ、そりゃいろはが好きになったとしてもおかしくないよな。そう思わされることしきりであるんですね。

読み進めていけば、さらにいろいろなことがわかってくる。いろはの思っていること、思ってきたことがわかる。筒井の唯一の友人、伊東のことだってよくわかってくる。誰もが、傷つきやすい心を抱えている。なんとか自分を守ろうと、決して賢いとはいえない選択もしてきた。けれど彼ら彼女らは、不器用な恋愛を通して、よりよい関係、よりよい明日、そしてなにより、よりよい自分を模索しているんだろうなってわかるんですね。そして、よりよい自分というのはなんなのか。誰からも好かれる、そんな人間像であるのか? そうじゃないというところにこの漫画の本質があるのでしょう。自分は誰かに愛されている。好きな人に間違いなく愛されているんだ。その実感があればこそ人はこんなにも強くしなやかに立つことができる。なにがあろうと揺るがず、自分であることを曲げずにいられるんだということが、ひしひしと伝わってくるのです。

すなわち筒井は迷走を続けながらも筒井であり続けるし、いろはだって同じ、伊東だってそう。なんて愛おしいやつらだろう、そう思いながら読んで、読んで、いやね、巻をまたごうという時に、次の展開をちょろっとはじめて、匂わせるのやめて欲しい! だってさ、そこで終われないじゃん! 一気に既刊全部読んじゃって、いや、ほんと、素晴しくよかった。いつまでたっても不器用な彼彼女らの、恋愛と友情の物語。互いに大切と思いあっている、その気持ちがどんどん確かなものになっていく、その過程は私をつかんで離しませんでした。読み終えて一晩たった今もまだつかまれている。その実感が確かに残っているのですよ。

  • 那波マオ『3D彼女』第1巻 (デザートコミックス) 東京:講談社,2011年。
  • 那波マオ『3D彼女』第2巻 (デザートコミックス) 東京:講談社,2012年。
  • 那波マオ『3D彼女』第3巻 (デザートコミックス) 東京:講談社,2012年。
  • 那波マオ『3D彼女』第4巻 (デザートコミックス) 東京:講談社,2013年。
  • 那波マオ『3D彼女』第5巻 (デザートコミックス) 東京:講談社,2013年。
  • 那波マオ『3D彼女』第6巻 (デザートコミックス) 東京:講談社,2013年。
  • 那波マオ『3D彼女』第7巻 (デザートコミックス) 東京:講談社,2014年。
  • 以下続刊

2014年7月13日日曜日

くまみこ

 『くまみこ』という漫画はとある掲示板で知ったんですね。最初はヒロインが可愛いと。次いでクマが優秀と。しかしそれだけではどんな漫画かさっぱりわからん。なのでタイトルで検索してみたら、pixivにて試し読みができるじゃありませんか。読みましたよ、第1話。いや、ほんと、これ、めちゃくちゃ面白いな。女の子が可愛いのはすぐにわかった。クマが優秀というのも読め進めれば確かによくわかって、なるほどなあ。いや、ほんと、こいつはいい漫画でありますよ。

舞台は、古い因習の残る東北の寒村。かつてその地にはアイヌがおったものか、クマを神として祀る、そんな風習があるんですね。登場人物は、熊を祀る巫女である雨宿まち。そしてまちの相棒、ヒグマのナツ。このふたり、いやひとりと一匹か、がメインで話は進行するのですが、基本はおしゃべり、しかしなぜそれがそんなに面白い? ほんと、ふたりともにいいキャラクターしていて、あかんたれのまち、世故に長けたナツ、というか、ナツ、お前さん、なんでそんなにもいろいろに詳しいの? ほんと、謎すぎる。謎すぎるんだけど、ふたりの対話、飄々としたナツの雰囲気があんまりにも面白いものだから、謎とかどうでもよくなりますわな。いや、ほんと、一度読み始めると、ぐいぐい引き込まれるようにして読み進めて、気がついたら読了している、そんな類の漫画です。もう、つべこべいわずに読みたまえよ、そういう他ない漫画であります。

しかし、ほんと、キャラクターが生きてるよなあ。人見知りであかんたれで、けれど内弁慶のまち。この子、わりとろくでもないことしでかしたりするんだけど、でもどうにもこうにもちょろくって、ナツがたいてい一枚上手をいく。そのしたたかなナツの、保護者のようで、友達のようで、そうしたあたたかさが溢れているのが実にいい。まちは、こんな田舎はもう嫌だ、なんていっちゃうんだけど、クマと人の、本来ならあり得ない、そんな関係がほのぼのと描かれて、実に魅力的で、そしてこのふたり以外の登場人物、村人たちも面白おかしく、味わい深くできている。

ええ、これは人とその関係が面白い、そういう類の漫画でありますよ。

  • 吉元ますめ『くまみこ』第1巻 (MFコミックス フラッパーシリーズ) 東京:KADOKAWA/メディアファクトリー,2013年。
  • 吉元ますめ『くまみこ』第2巻 (MFコミックス フラッパーシリーズ) 東京:KADOKAWA/メディアファクトリー,2014年。
  • 以下続刊

2014年7月12日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年8月号

『まんがタイムジャンボ』2014年8月号、昨日の続きです。

ちっこいんちょ』、最終回でしたよ。いいんちょが外国にいっちゃう。長くかかっちゃう。いいんちょうとの別れを惜しむ面々、その気持ちが描かれて、別れる悲しさと、そしていいんちょの将来を思う気持ちのせめぎあい。でも、皆、気持ちよく送り出してくれるんですね。いい友達じゃん。いいんちょの受ける術、術? 50%の成功率。けどどうやら無事成功したみたいですね。というわけで、次回から『でっかいんちょ』が登場、って、なにそれ!? ほんと!? ああ! 今、時代はまさに巨女ブームっ!

『人魚嬢ルリ』。クラスメイトのルリ、その子がどうしても人魚に見えるというヒロイン江頭。それははたして、江頭がおかしいのか、それとも江頭だけが真実に気付いているのか? 謎だ! といってましたけれど、今回はそのあたりが描かれて、なるほど! そういうことだったか! ルリ、帰宅するとそこは豪邸。メイドのメアリー、わがままいって暴れるルリの尾ビレに殴打されて、それを喜ぶ変態性癖がチャームポイント。尾ビレ? そう、ルリを人魚と見ていた江頭、彼女が正しかったんですね。魔法で人魚であることを隠している。それがばれた時、ルリは泡になって消えてしまうのか? 江頭の想像。ちょっとシリアスが加味されましたね。そして彼はロリコンなのか。危険です。

『事件です!シャーロッ子さま』、渡村潤、蓮崎礼子のお茶会に呼ばれて緊張。しかしなにが彼女らを待っているのか。礼子に届く脅迫状だったんですね。シャーロッ子、佐久夜穂華の弱味を教えろとの内容に、ああ、これは茂里緒樹莉だな、そう思ったら案の定でした。窓の外にいた黒マント。追いかけて捕まえたら茂里緒樹莉。マントを巾着にされていて、隠しだてすると制服のスカートを巾着にするぞ。って、ひどい強迫ですよ、シャーロッ子さま! そして皆でお茶会。ノーサイドですね。そう思ったら、わりといがみあってますね。けど、穂華、ちゃんと後輩としての樹莉を気づかってたりしてたんですね。しかしモリ子という呼び名。ええ、いよいよライバルですね、モリ子。

新人展が巻末に掲載ですよ。『凸凹ファミリー』と『ひだまり』。『ひだまり』は、こないだのタイムに掲載されていた漫画、その続きですね。舞台を自宅から会社にうつして、人見知りのういと、そのういの行動に癒される同僚たちです。机をちらかしてると、ういが崩しちゃうから皆きちんとしてるというの、うん、それ大切! うい、業務に貢献してますね。『凸凹ファミリー』は、お母さん大好きの娘の話。ママはキャリアウーマンでかっこいい。パパは主夫なんですね。ママに憧れる娘、それはそれとして、パパが娘に邪険にされるのは、それはそれで理由があるっぽいというの、こういうのはなるほどでしたよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第8号(2014年8月号)

2014年7月11日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年8月号

『まんがタイムジャンボ』2014年8月号、発売されました。表紙メインは『レーカン!』天海さんで、テーマ、タヒチアンダンスであります。ちょっと日焼け? ビキニトップにパレオと、いつになくセクシーな天海さんのこのインパクト! そして『タヒチガール』のマハナのカットもございます。

『花の任侠物語しずか』、いやあ、やりましたよ。くれはが、いやもみじが男を、いや女か? 見せましたよ。裏松原ミノルの介入で、静花が学校にこなくなった。そうした状況に、もみじ、奔走するんですね。ミツルに接近し、そして静花のもとに現れて、学校へ行こう、迎えに来た。かっこいいな! もみじ。あの3段ぶちぬいての登場も、すごくかっこいい。しびれましたよ。静花、感涙。父親、感涙。組長も感涙。もう、この展開、最高でした。もみじ、凛々しくて、こんなにも美少女! ずるい! で、それはいいんですけど、次回、惨事なの? いやもう、もみじ……。期待せずにはおられません。

『メイちゃん大逆転!』、ゲストです。天界にある天使のための学校、界立天使学園、って名前、まんまだな! 天使の子メイが入学するというんですが、遅刻したと思ったら、目立って初日から人気者になってしまうと期待。入学式は明日と聞いたら、学園最初の第一歩からやりなおせると喜ぶ。すごいな、ネガティブキャラは多いけど、ここまでのポジティブキャラはちょっと珍しいんじゃないか? いや、ほんと、ポジティブのかたまりみたいな娘。成績別でZ組にわけられたというのに、それもまたポジティブにとらえて、これ、なんかすごいな。なんかわくわくするな。ええ、ポジティブが次々と叩き込まれる快感がありますよ。

『ナデシコ!』、新連載です。空港で迷子の女の子、この子が主人公か! と思ったら、違うじゃん! その子に声をかけたエミ。金髪、ポジティブ、外国人です。門倉さん家にホームステイするんですね。祖父の影響? 日本が大好きで、日本語も上手。で、日本のお家に住むとなって、期待をふくらませすぎてしまったんですね。門倉家は洋風で、カワラもない、モクゾーでもない、エンガワもないときたもんだ。覚えてる日本の作法も微妙におかしくて、なかなかに面白い。あの門倉のお婆さんのやたらクールなところ、それがおかしいんだろうなあ。ジャパニーズガール陽菜、中学生、この子がなんだか肝になりそう。しかし、エミさん、つっぱしるなあ。

『終活女子高生』、ゲストです。ヤンキー娘、藤沢沙羅のもとにやってきたのは、美人と名高い大泉律。ヤンキーがどんなものかと興味をもってやってきた、って、やたらマイペースな娘です。強引に押し切って買い物につきあわせたり、好かないことはそうときっぱりいっちゃったり、そんな様子はいい感じ。しかし、この子、終活、余命一年、これまでできなかったことを全部やるというんですね。これ、本当に一年で死ぬの? なんでまた!? かくして律は沙羅に懐いて、ほんと、押されっぱなしの沙羅がいい感じでした。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第8号(2014年8月号)

2014年7月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2014年8月号

『まんがタイムきらら』2014年8月号、昨日の続きです。

『しゅばりえーる』、今回は海の話でした。山育ちのセリーゼには海というものがわからない。ずっと大きな湖と思っていて、それを海と知らされて大興奮。サリアについての説明もあって、なるほど城塞都市。城を守る壁があり、街を守る壁があり、その上さらに海賊の侵入を阻む壁もあるというのか。基本、お気楽女子騎士入門といった漫画なんだけど、そのベースには結構シリアスな状況が隠されていて、いつか花開いたりするというのでしょうか。おそろしげだぞ! ところで最後にセリーゼの新技開眼? ムエッティスラッシュ。はたしてそれはかたちになるのか、あるいは今回を限りに忘れさられるのか。大変興味深いところであります。

『ランキンガール』、1位の子から呼び出しを受けたありさですよ。第1位の鳴海るり。小さくてふわふわで、やたらめったら可愛いのだけど、小さいといったら怒られるのか。2年生で生徒会長。1年の時点で1位をとっているという有能ガール。しかし、なにか訳有りっぽい。理事長と親しいみたいなのだけど、またるり自身、理事長についてなにか特別な感情を抱いているっぽいんですね。なるほど、るりと理事長美鈴は親子なのか。しかしそれは秘密なのか。母に認めて欲しい一心で1位になったるりだけれど、望みは叶わなかった。また母からしても、そうしたるりの様子に思うところがあるみたいなんですね。理事長のありさに求めること。第1位になれという、それは娘のためなのだろうなあ。まさに気になる展開でしたよ。

『ギタ×マン!』は文化祭。って、展開はやいな! なにをするかも決まってない。そんな中、苦労するのがギター組みなんですね。って、発表するにしても、レパートリーとかないでしょう。大丈夫なのかな。マンガ組はなかなかにいい感じ。今度はリレー漫画をやってみよう。うるるがとにかく嬉しそうで、そして試しに描いてみた漫画。ヤマナギ×ワサのさらなる進展!? と思ったら、全然そんなことなかった。というか、どこに向かおうというのか。これをステージでやろう。なるほど、結構ちゃんと進んでいってます。ここにギター組がのっかってくるのかな? コラボレーションみたいにするのかな。どうなるか、いろいろ考えちゃいますね。

My Private D☆Vは枕辺しょーまであります。タオルケットでもぞもぞ少女+下着寝とのこと。なるほど、しかしこれはただタオルケットというだけではありません。子供のころからずっと使ってきたお気に入りのタオルケット。もうボロなんだけど、それでも捨てない、捨てられない。そうした愛着と、また素肌がタオルケットに触れるその感触、そうしたもろもろ、その心情をこそ愛でたい、そうした趣向でありました。タオルケットが破れても自分で直し、と、なるほど、こうした心情は理解、いやむしろ共感できようというもの。それだけに、こうした子が可愛いと感じる、そうした感覚も理解できます。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第8号(2014年8月号)

2014年7月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2014年8月号

『まんがタイムきらら』2014年8月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、三人で山? ハイキングみたいですよ。縁が先頭に立って、こちらにいこうと指差している。ゆずこはスマートフォンで地図を確認してるみたいですね。眼鏡のゆずこ、実にいい感じです。唯は一番最後についていってる。これだけでも三人それぞれの性格の違いが見てとれるようで面白い。ゆずこはいつも無茶する、そんな印象あるけど、結構こういう時には慎重ですよね。見上げればそこには夏空。さわやかさがあって実にいいです。

『スロウスタート』、ついに万年さんと花名がコンタクトですよ。大きな荷物を預ってました。万年さんに届けてみたら、思わずコミュニケーションとることができて、しかしこの万年さんという人、はたしてこれで大丈夫なのか、そう心配するほどに社会性を失ってしまってる。コンビニでさえ難しい。その理由が、花名同様受験の失敗だったんですね。ええ、本当に花名同様。花名はおたふく風邪、万年さんは大雪の日に捻挫して、雪の中で二時間を過ごす。受験もできず、浪人確定して、それを人にいえず、ひきこもることになってしまった。花名といい友達になれそうですね。年こそ違えど、同じ苦労を知ってる。ふたり、助けあって前に進めるといいなって思いますよ。

三者三葉』は薗部スペシャル! 素晴しい、素晴しいよ、薗部さん! 葉子様に扱いが酷くないかと抗議して、その後出奔。けど、どうも家出というより温泉旅行? 湯治? しかしその旅先で、殺人の重要参考人にされるは仲居になるは、さらには事件の解決までも。なにやってんだ。ほんと、この人の滅茶苦茶さときたら。けど、店でのメイドスタイルに私服、仲居の着物と、もう本当に素敵。薗部さん、ファッションショーといった趣きでしたよ。

『Mixこ〜る』、新作です! 『Soft☆Karte』、駄目だったか! 好きだったのにな! さて、今回はアイドルものですよ。アイドルとしてデビューしました、そう挨拶するのは優木ひかりなる女の子。裾にフリルあしらわれた黒いワンピースもエレガントに、ふわりと広がったスカートも可愛らしい。そう思ったら、こちらがマネージャー。可愛くはあるけれど、むしろ落ち着いた雰囲気のお嬢さん、こちらがアイドルなんですね。ひかりのことが好きすぎて、芸能プロダクションを立ち上げるにいたった夕城青乃。ひとりぼっちだった自分を、歌で楽しませてくれた友達、ひかりの魅力を知らしめんと、彼女をアイドルに推すんですね。しかし、ほんと、メイドだった悠さんも巻き込んで、つうか、青乃のマネージャーなんだ。マネージャーにマネージャーがいるというのですね。青乃は資産家のご令嬢。会社だって作っちゃうし、事態の解決にも大きなお金を動かしてしまう。スチル撮影で緊張するひかりを助けようと、オーケストラを動員してみたり、さらにはデモCDを取り戻そうとヘリまで持ち出す。その現場にそれぞれ立ち合ったカメラマン氏のあの表情、あの様子。これは面白かった。ひかりは青乃が大切で、青乃はひかりが大好きで、そんなふたりの様子、実によかったです。頑張って欲しい。応援します。

『かなはメランコリー』、ゲストです。春原叶葉がヒロイン。完璧な双子の兄を持つ彼女は、みごと兄叶芽の影にかくれてしまって、目立たない。兄かなめのすごさ、素顔を直視すると女子が鼻血吹いて倒れるからお面つけて通ってるのか。毎日、大量の女の子が押し寄せるから、巻き込まれて叶葉、轢かれちまうのか。叶葉、わりと中庸な子なんですね。背の低いのを気にしてたりするのか。靴底厚くしたり、ポニテの位置を高くしたり、そういうのはなんか可愛いなあ。友人好実が兄妹に夢を見てる一人っ子だったりするなど、兄妹の確執テーマにいいカウンターを作ったり、あと大量にいるかなめの追っ掛けに強烈なインパクト持って突進してくるはなびを投入、かなめファン代表として叶葉とからませるんだろうなあ。目立たない妹が派手な兄に宣戦布告して、はたしてこの戦いの行く末は! 兄妹対立をめぐる周囲にもいろいろ仕込んで、このあたりなかなかに手堅そうですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第8号(2014年8月号)

2014年7月8日火曜日

『まんがタイム』2014年8月号

『まんがタイム』2014年8月号、昨日の続きです。

『ひらめけスイッチ』、もう夏休みですね。成績がかんばしくない平目は補習。眼鏡は夏期講習か。そんなふたりの前に現れたのは、胸元から膝下にかけてカバーする、これ、パレオ? ハイビスカス柄、見事にエレガントに変身した小波と海女スタイルの梶木であります。遊びにきたのかと思ったら、そういうわけじゃないのか。ふたりともに補習。泳げない梶木は格好から入って海女。小波は、ああ、足を隠したいのね。けどさすがに不許可でした。で、翌日は競技用の全身覆うタイプなのか。うなぎみたいって、すごい表現だな。確かにこれなら、がっちりかためるから足の太さも隠せるでしょう。泳げる気分にもなれるというので、ふたりのニーズにはよいのかも知れません。しかし、抵抗の少ない梶木、なんという素敵スタイルか。しかし、なにをしても泳げない梶木。意外と怖い小波。いやもう、素敵プールでした。って、平目たちはずっとプールサイドにいるけど、いいんか?

『週末すろーらりー』、よいですね。ついにももと十夢コーチが顔合わせですよ。以前出会ってたんですけどね、その時は子供だと思われてたっていうね。その誤解が見事に解かれて、十夢コーチの勝手な想像が音をたてて崩れる。うん、見事です。十夢の作ってきたラケットケース。一子には鰤、鰤? 二子には黒猫のデザインで、二子、見事に喜ぶんですね。いや、素直にはそうと見せてくれないんですけどね。パーカーのフードに猫耳がついてる。そうした観察から、このデザインを選択したコーチ。自分の着せたいものじゃなく、自然と興味を持ってもらえるような、そんな服を作らないと。そうした、ももの意識の転換する回でした。二子の要望、たくさんあるという要望、これがどうした結果に結び付くか、興味津々ですね。

『ノコひけ!工業娘。』、テスト勉強でありますよ。I科の面々に、どうしたらよりよく授業内容を伝えられるか、そう考えて杉口先生の用意したプリントが強烈で、いやもう。しかし、この結婚モチーフ、これを見て植原はどう反応するのか。そう思ったら、こちらではなくテストの設問、そちらからメッセージを見出そうというんですね。無茶な娘です。しかし、強烈。窓を外す杉口先生。プリティの謎の行動。生徒といい教員といい、みんな個性的というか変すぎるというか、ほんと、最高に面白かった。たまに出てくる中村桐子、この子のファンです。

  • 『まんがタイム』第34巻第8号(2014年8月号)

2014年7月7日月曜日

『まんがタイム』2014年8月号

『まんがタイム』2014年8月号、発売されました。メインに『おとぼけ課長』、トウモロコシをニコニコ食べているイラストを中心にして、ミニトマトを食べる『まりあ17』まりあ、トマトを手にした『ちょっと舞って!ふわこさん』ふわこのイラストが表紙を飾ります。また『椿さん』も単行本告知の関係で登場です。

『ちょっと舞って!ふわこさん』、ゲストです。入学式、春の穏やかな日和、ぽかぽかとした日射しにいい気分になっていたら、ふわふわ浮いていってしまうのがふわこさんです。幽霊!? かと思ったら、そうか、超能力者なのか。で、わりと超能力者が珍しくないという世界なんですね。しかし、ふわこ、気を抜いたらふわふわ、はいいんだけど、スカートなのはどうなのか! と思ったら、なるほど短パン。目黒透子、この子は透視ができるのか。ふわこのこと、気になってるのかな? 力の制御ができないふわこの面倒を見てるのがあゆむ。しっかりした子、ちょっとデコっぱち。いいですね。坂道歩、ふわこ、不破翔子には小さなころから振り回されて、結構苦労してるんだけど、ふたりはちゃんとお友達。そうした仲のよさ感じさせるところ、また、ほのぼのと明るい作風。悪くなかったですよ。

『鉄仮面のイブキさん』、おお、単行本が出るのか。買わないと。さて、今回は伊吹さん、顔色が悪いのだそうですよ! って、ちょっと待て、そういうのも表情に出ないのか。けど、行動には出る。フラフラして、ボーッとして、そしてろれつがちょっとまわってない。こういう伊吹さんも、また魅力的だ! しかし一番不調を感じさせるものって食欲なのか。喜多くんの肩に倒れかかる伊吹さん。なんか、喜多くんが点描飛ばしてるぞ! 許さねえ! ともあれ、伊吹さん早退。その不在が、伊吹さんの存在をことさらに感じさせるというのがね、いいじゃありませんか。喜多くんと相楽さん、ふたりのやりとりもまた、いいじゃありませんか。うん、喜多くん、キモい。そして最後の伊吹さん、ニコニコしてる喜多くんを見て、マスクをニコニコ仕様に改良する。ええ、なんというしあわせな絵だろう。いいエピソードでしたよ。

『ゆとりノベライズ』、おお、ファンレター。喜びのあまり、都のもとに持ってきたミツヒだけど、都はそれをラブレターと勘違いして、そこからの微妙に噛み合わないふたりの会話。いや、それも面白かったですよ。もらったことないです……。負けた気分の都だけど、ラブレターで負け、ファンレターでも負け、思わぬ二敗であります。そう思ったら、都のもとにも一通届いていて、ああ、よかったなあ都。感動して泣いちゃって、TW文庫担当の叶さんの激励もあって、ほんとう、いい話じゃないですか。ああ、頑張れ、頑張れ、都。心の底からそう思う。あと、叶さん、美人。そして最後に里美さんも勘違い。おお、さすが師弟であります。

『ひだまり』、ゲストです。うちに帰ると、てててと駆けてお出迎えしてくれる誰かがいる。ネコのういだっていうのですが、見た目にはちびっこが猫耳つきパーカー? を着ている、そんな描写になっているんですね。はたしてこれは、この描かれたままの存在なのか、ただネコの擬人化であるのか、それはわからないのですが、若い男性とちびっこの微笑ましいふたり暮らし。そんな雰囲気。けど、男性とネコの関係という前提でいくなら、自分はネコはネコとして描かれた方が素直に読めたかなあ。そんな印象を持ちました。

  • 『まんがタイム』第34巻第8号(2014年8月号)

2014年7月6日日曜日

世界一周ホモのたび

 Twitterで知ったのでした。とある国では、これこれこういうお誘いの方法が……、みたいな話題の典拠として紹介されていたのが『世界一周ホモのたびDX』。世界各地のハッテン場を巡ってその様子をレポートしようという漫画。こいつは読まずにはおられないぜ! と、すぐさま電子で購入、読み始めてみたら、あらら、『DX』は続編なのか。後追いで正編を購入ですよ。やっぱりちゃんと正続の順に読みたいじゃないですか。そうしたらですね、のっけから怒涛の展開。インド洋沖地震の津波を経験されてるんだーっ! ホモとかゲイとか関係なしのドキュメンタリー展開に度肝を抜かれるところからのスタートでした。

さて、『世界一周ホモのたび』、正と続で感触がずいぶん違います。正はですね、もちろん『ホモのたび』と謳っているわけですから、ハッテンスポットのレポートも重要な要素となっています。しかし、それ以上といってもいいかも知れません、安価に旅行したい人向けのガイドとしても充実しているんですね。安宿の傾向について語られている。どういう形態で営業していて、一泊いくらくらいなのか。またその国の物価はどれくらいで、安くておいしい料理はどんなものがあるのか。もちろんそれが主ではないんですが、写真付きのコラムなどもありまして、ノンケであっても楽しく読める趣向となっております。

対し続はといいますと、そうした旅の情報ページなどは減って、勢いゲイのハッテンレポートの比重が上がっています。国ごとのゲイシーンの違い。オープンであるとか、行為自体が違法とされているので隠れ気味であるとか。また、多民族国家における民族間交流の度合い、外国人観光客の動向などなどもレポートされています。特に、これは後半になるほどに重要なテーマになっていくのですが、ゲイがどれくらい社会的に認められているかの違いで著者のモテ度も違ってくるといった分析、実感? が紹介されているのが面白かったです。

私はノンケなので、美人のゲイ、ブスのゲイというのが、どういった感じなのかよくわからないのですが、著者は自分のことをブスと卑下していて、モテないモテない、とにかくモテない、そういう話がたくさん出てきます。これははたして、本当にモテないのか、あるいは本当は世界各地でモテモテで、入れ食い入れ食い、よりどりみどり、けれどこれを素直に書いてしまうと、なによ、これって自分がどれくらいモテるか自慢してる本なわけ!? みたいに反感を持たれてしまうおそれがあるから、あえてモテないことにしている、のかどうかはわかりません。実際にお読みになった上で、各自ご判断くださいといったところであります。

ああ、そうそう。これ書いとかないと。この本は、ハッテン場の紹介などはありません。基本的には店の名前は伏せられていて、また国内のスポットともなると、具体的な地域さえ伏せられていることさえあります。これは、ハッテンスポットがいわば面白観察スポットみたいに勘違いされて荒らされたりすることを避けるためなんじゃないかな。そう思っています。なので、ハッテンサウナやハッテン映画館ガイドとして期待されると、思いっきり肩透かしを食うと思いますよ。

2014年7月5日土曜日

『まんがタウン』2014年8月号

『まんがタウン』2014年8月号、発売されました。表紙は『ままごと少女と人造人間』メインに、夏の海辺の装いですね。白いワンピース、フリルも可愛いしずくに、妙にアロハが似合っている13号。これ、いいなあ。ぱっと目を引いて、興味かりたてる、そんなところがありますよ。『押しかけ時姫』時姫も、水着ではないけれど赤い腰巻パレオみたいにして、そして手にはソフトクリーム。はつらつとして可愛らしい、そんな時姫のよさがあふれています。『ちょい能力少女あゆむ』あゆむはビキニスタイル、スイカをかついで、しかしこの子、素晴しく色気がないな。ストン、そういうほかないボディラインが逆に少年思わせて魅力です。この飾らない感じもまたよいですね。

『押しかけ時姫』、時姫の過ごすはじめての夏ですね。冷房で驚き、そして暑さにまた驚く。戦国時代ってどんなだったんだろう。ヒートアイランドとかなかったろうから、今よりかはまだ涼しかったんだろうなあ。江戸時代とかは極小期で地球全域で寒かったらしいですけどね。時姫、夏用の単衣から浴衣に着替えて、なるほど帯が違うわ。そうか、腰上げとかもなかったか。なるほど、ぐっと雰囲気変わりましたね。髪も結い上げて、その可愛さ。いや、もう、海斗ももっと誉めたげようよ。あの普通といわれてショック受ける時姫、その心情がいじらしいですよ。花火も、戦国時代には今みたいのはまだないか。大筒と思い慌てる。けど花火を見れば夢中。時姫の、もとの時代にいずれ帰るつもりであること明示されて、けど帰り方がわからない。ああ、そりゃそうか。姫としてのつとめと、そして海斗とこの時代での暮らし。どちらも大切と思っている。それが見えるのがまたいいんですね。

『大正乙女カルテ』、路乃進級です。かのとに誘われての勉強会、そこでの気迫、それを支える強い思い。ええ、路乃、よっぽど落第しかかったことがショックだったようです。かのとの家に泊まって、それが見事なカルチャーギャップ。ばあやさんがいて、夕食の準備、お風呂の支度、全部やってくれることが路乃には慣れなくて、うん、広いお風呂もちょっと落ち着かないみたいですね。夜、かのととマルさんと少女小説読んだりお話ししたり、ちょっと恋話も? と思わせて、軽くかわすマルさんが素敵。路乃、ちょっと子供っぽかったりもするけど、それでも頑張ってる。昔が恥ずかしいのは、ちょっとずつ成長してるからでしょう。そうした彼女らの小合宿? 友情深まるようで、最後のかのとの表情なんかも晴れやか。実によかったです。ああ、路乃さん、背中のラインが色っぽかったです。

『涙の数だけ輝いて!』、晴香がすっかり開き直ってますよね。直子に脅迫状。一体誰が? で、晴香が疑われる。脅迫状が届いたこと、加えてその差出人「松柳理瀬のファン」という名前が、かつて直子といろいろあったという松柳理瀬のことを想起させて、直子の気持ちを揺さぶるんですね。そのどたばたが今回のメインであったのですが、最後には晴香が直子を追求して、これは因縁をはっきりさせて、彼女をふっきらせようというのでしょうか。いずれにしても、晴香、これまでにも増して強くなった。そう思わせます。直子への気持ちも確認されて、いやあ、実に頼もしく感じられますよ。

『ちょい能力少女あゆむ』、歩の試験勉強ですよ。母優秀、長女は秀才、次女天才。けど歩はどうにも駄目で、ああ、勉強できても決してしあわせそうでないというのを、母、姉見て学んじゃったのか。次女栞の家庭教師風景、よかったですよ。高校の話で盛り上がったり、趣味に目覚めた時のこと語られたり、そうしたところは友達のよう。年の近い姉妹ってこういう感じなのかなあ。母の約束、欲しがってたフィギュアを買ってもらえるというのがそうとう大きかったか、親身に親身に教えてくれて、で、へろへろの妹に萌える。この歩のよれよれ、栞の様子などなど、実に可愛い。いい姉妹でした。そして栞のフィギュア、16万円! そりゃ力もはいるわ!

『居間には今外国人がいます。』、ミカちゃん宅訪問、本編のはじまりですよ。庭には石灯籠がやたらあって、玄関にもなんだかいろいろ、居間には世界各地の人形がみっしり。落ち着かない家です。だからドゥブラン氏も万希の家に入り浸るのか? といえば、そうではないらしいらしいですね。また違う安らぎがあるのでしょうか。ドゥブラン氏、いつにも増していきいきとして、表情も豊か。テンション高い顔も落ち着いた顔も、どちらもいいなあ。モロッコのお茶、あれすごいなあ。あんな高さから落とすんだ。かっこいいな。ミカ両親が日本にきた理由なんかも語られて、ええーっ! そんな理由! って思ったんだけど、ああ、自分もまだまだかあ。万希の家に集う外国人、特に女性の反応がね、すごく好意的なの。ああ、なるほどなあ。ええ、自分も全然わかっとらんかったです。しかし今回は、ドゥブラン家の親子関係、それがちょっと見えて、なんだ、すごくいい親子じゃん。ええ、その家族の光景、素敵でした。

  • 『まんがタウン』第15巻第8号(2014年8月号)

2014年7月4日金曜日

ののかノート

 『ののかノート』、めちゃくちゃ面白いですよ! 天使ノノカ、あまりに成績が悪いために神様からの罰で、人間としてやりなおし中。人として成長を遂げたら天使に戻れるよ、っていうんだけど、どうもいろいろ駄目そうで、なんせ朝起きられないどころか、ひとりで着替えもできないありさまで、って、ののか! あなた、もう高校生よ! お姉ちゃんがたまらんのですよ。ののかのことが大好き。って、それ、もう、普通の好きというレベルを超越してますから! 甘やかしてる。うん、それは確かなんだけど、それにしても限界を突破しすぎてるから! ほんと、姉さん、あやかの度を越した溺愛っぷり。こいつに見事にやられましたね。

というのが序盤の感想。そこから徐々にののかがしっかりしていく様が描かれたり、ののかの友達も増えますし、そうしたらいつまでもお姉ちゃんお姉ちゃんってわけにもいかなくなって、もちろんお姉ちゃんとしたらショックですよ。友達にジェラシーの炎燃えたぎらせたりね、いろいろほんと大変なんだけれど、この姉、あやかがなぜこうまでののかに執着するのか。ののかを駄目な子にしながらも、甘やかし、手元に囲い、過剰な愛を隠そうとしないのか。その理由も途中語られて、ああ、姉さん、悲しいなあ。ゆえに、姉にも覚悟があるのだと思います。なんとしてもののかを守ると、そのためなら神様とだって喧嘩してみせようという勢いあって、このあやかの悲壮感、そしていじらしさ。涙をも誘うほどであったのですね。

しかし、登場人物、皆魅力的でいいですよ。度が過ぎるほどに天真爛漫のののかが可愛いのは当たり前として、ののかの幼なじみで世話を焼いてくれる叶恵、ののかのしっかりしていくきっかけを作ってくれてる玲緒奈、そして日陽子ですよ。日陽子、最高。元気なのはいいけれど、結構無茶なこといっちゃったりする子なんですね。けど、叶恵、玲緒奈がののかの保護者っぽくなりそうなところ、日陽子だけはののかと同じ目の高さでいてくれる。そんなところがあって、って、それは日陽子も駄目ってことじゃないの!? うん、ちょっと駄目かも知れない。でも、ののかとはまた違った駄目さで、それがキュートで魅力になっているのでありました。

皆にそれぞれ目標、目的、課題? といったものがあるのがいいのですよ。ののかは天使に戻りたい。ただもともとが天使だったからというんじゃなくて、ののかにとって切実な理由がちゃんとあるんですね。姉あやかの妹愛の根拠、それはもういいましたね。そして、叶恵、玲緒奈にもそれがある。それを知っていて、さらには後押ししてくれるのがまさかの日陽子というのも面白い。ええ、意外や日陽子さん、できる子なんですよ? 皆をぐいぐい引っ張って、それが皆の成長を促しているっていう描写に、ああ、いいじゃないか、面白いなあ、しみじみとそう思わされる。あなどれない、ほんと、そんな感触のある漫画なのです。

  • 水乃ミナト『ののかノート』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2014年。
  • 以下続刊

2014年7月3日木曜日

『まんがホーム』2014年8月号

『まんがホーム』2014年8月号、昨日の続きです。

『敗者復活戦!』、ニーナ頑張ってますよ。いい感じにキャラクターとその役割、見えてきましたね。ニーナは頑張るけどあんまり報われない。対して夕記はいいところをかっさらっていく。いや、まあこの子も大変なんだってちゃんと語られてるんで、いいとこどりばっかりでもないんですけど、素麺ゲット、缶詰ゲット、そのしてやったといわんばかりのポーズ、素敵です。今作は古書店もの。ちゃんと古書店の実情というものも描かれていて、売り上げの8割はネット販売とか、ああ、なるほど、そうだろうなあ。そしてニーナの働きたい気持ち語られまして、それもよかった。といっても、まるっきり子供扱いでしたけどね。

『うちの秘書さま』、おお、メイドさんが扉に、こんなにも大きく描かれて! メ・イ・ド! メ・イ・ド! 七瀬、御曹司のお世話役なんだけど、全然敬意をはらってないその感じが大好きです。よくいえば気さくで、気取らない。悪くいえば、失礼、ってことなんでしょうね。でもまあ、御曹司のはじめ様があれだものなあ。けど、いろいろ考えて、風鈴で環境改善をはかってみたり、また皿洗いを手伝ってみたりと、こういうところはいいやつだなって思うんですね。メイド連が感動のあまり泣くのか。というか、ぼっちゃん、離れがたしなのか。実は、絶対皿を割る、そう思ってたんですが、そつなく洗い終えたようで、ええ、失礼しました。はきだめの鶴発言、あの泣き出すメイド連もグッドでした。

『はっち・ぽっち』、最終回でした。ハチに縁談! 前回からの続きですね。まだはやいんじゃないか、そういうポチ子に甘いと一喝する店長ですが、なんかちょっと違う焦りが見え隠れしてますな。お相手の武蔵、はちと一緒に遊んで、どたばたしてるその様子は確かに仲良さそうで微笑ましい風景です。とりあえずは仲良くなった、今はお友達? そんな様子で、そして最後のページにはクーなるチビハスキーが! どれくらいの時がたったのか? それはわからないけど、変わらずしあわせそうなポチ子とハチ、そしてクーの毎日が想像できて、いいラストでありました。

『マチ姉さんの妄想アワー』、あいかわらずキレた導入ですよ。本編は一発目から最高で、森のハンターって、婆さんの方かよ! しびれました。魔法の鏡との対話も、なんだろうね、なんでこんなに切なくなるの? ほんと、今回はなにか侘び寂び? いや、違うと思う。もっとむしろ、人生の悲哀に似たものを感じさせるものありまして、いややっぱり違うか、いつもだ。今回も人生の悲哀がたっぷりでした。ほんと、こういう微妙な侘びしさ盛り込んで面白くする、そういうのがうまい作家だと思いますよ。

  • 『まんがホーム』第28巻第8号(2014年8月号)

2014年7月2日水曜日

『まんがホーム』2014年8月号

『まんがホーム』2014年8月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが、スイカデザインの浮き輪に乗ってプカプカ浮いてるんですね。うん、この浮き輪、可愛いな。商品化するといい。らいか自身も、ヒマワリの髪飾り、髪をふたつにゆわえて、かわいらしい装いです。そして『天国のススメ』十子、『孔明のヨメ。』月英が水着で、って、孔明が大テレで隠してますね。そして新作『初恋ヴィンテージ』の告知カットもございます。

『初恋ヴィンテージ』、新作ゲストです。ワイナリーの話です。見た目に若々しいお嬢さん、藤さんがオーナーやっているワイナリー。見学者の案内なんかもやっていて、葡萄畑、そして蔵での醸造など、ひととおり見学させてくれるんですね。畑は高橋くんなる青年が担当。どうも藤さんは高橋くんのことが気になるみたい、です。藤さん、見た目には高校生だけど、結構イイ年なの? エプロン姿で、ワインをデカンタ、そしてグラスにわける手際は見事で、って、あんなに高いところから落とすものなの? しかし見た目にもかっこいい。そんな藤さんの、かっこいい面、面白い面、そして可愛らしい面がよく出ている初回でありました。

『孔明のヨメ。』、いいですね。ついに塩の質が回復ですよ。2ヶ月かかったんですね。孔明の発案して、徐兄、士元たちと実行した策。力を貸してくれた黄承彦も自慢の婿の活躍が嬉しいようで、いやほんと、してやったりですね。孔明もずいぶん心配していたみたいだけど、よかったではないですか。しかし、問題は敵の出方でしょう。郭嘉は并州の戦に参加していて、まだ襄陽の様子には気付いていない。はたして彼が気付くのはいつになるのか。気付いた時、どのように動くのか。実に心配であります。孔明は、戦よりも畑、人民の暮らしを考えてきたいと願っている。けれど史実は、そんな彼の願いも虚しく、戦へと彼を巻き込んでいくわけです。そうした将来、なにか悲しい運命を思わせますよ。

天国のススメ!』、うおう、やられました。夜、公園に出る不審者。それをなんとかしようと思ったものの、会ってみたら2丁目の町内会長。けど、言動があやしい……。天女の羽衣とかいってるっ……。けど、これ、ほんと、すっかりやられました。会長の説明、具合が悪いからと病院にいったら、もう長くない、そういわれたから、妻に羽衣を返してやらないといけない。その一途な思いですよ。しかし、ここの見せ方、うまい誘導でした。その後の展開で、がらっとびしっと状況を転換して見せて、ああ、なんだ、この、いい夫婦。もう、泣ける。そんな話。見事でした。この人は名人か。

『警戒少女いちごちゃん』、大好きですよ。テスト週間なので、学校は半日で終わり。けど、日中の下校は暑くてたまらん! それで川で水遊びしちゃうのが彼女らなんですね。随分余裕だな、ってことは、テスト最終日なのかな? やけっぱちになっちゃったりしてね、あと、いちご王国、面白いな。みんなマイペースだ。るいの失敗で水に落ちたいちごちゃん、流されていくオマールを助けに川を走るるいがかっこよかったですよ。ちょっといちご、打ち解けた? まだ無理? そのぎりぎりの線が実によかったですよ。

  • 『まんがホーム』第28巻第8号(2014年8月号)

2014年7月1日火曜日

アンネッタの散歩道

 豊かな自然、豊かな世界を背景に、妖精たちと人間の交流を描く物語。時は様々な機械技術が人々の暮らしを大きく変化させていった20世紀初頭。アイルランド、ダブリンに暮らすアンネッタの書いた手紙が、妖精丘に住まう変わりものの妖精、メイヴに届くところから物語ははじまります。長い時を、変わることなく自然のことわりに寄り添うように暮らしてきた妖精たちだけれど、メイヴは禁忌ともいえる人の世界に興味を持って、字を学び、本を手にいれ、さらにその上、アンネッタと文を交わしている。ただただ自然のあるがままに暮らしてきた妖精たちの中、よりよい結果を、変化を求め、時には自然にさえ抗おうとするメイヴの姿は、妖精にとっての異端であり、けれどひとつの希望であるのかも知れない。妖精丘を追放され、ダブリンへの旅を命じられたメイヴの出会いそして知ること。それが手紙となり、アンネッタとメイヴの間を行き来することで、ふたりの世界の広がっていく。その様がまぶしい。心を掴んでおおいに揺さぶるのです。

メイヴとアンネッタ。ふたりを繋ぐものは、変化への憧れなのではないかと思います。メイヴは、変化に乏しい妖精の世界を飛び出し、変わりゆく世界をつぶさに見て、聞いて、知りたいと思っている。アンネッタはというと、病弱だからと閉じ込められるようにして暮らしている、そんな毎日から飛び出したい。ふたりの交換している手紙は、メイヴにも、アンネッタにも、物珍しい冒険や、未知の世界、そして気持ちの機微を伝えてくれる、大切な機会であるのですね。

しかし、それにしてもなんと豊かな世界だろうと驚嘆させられます。メイヴとメイヴの友人モリー。ふたりは途中、旅の仲間を増やしながら一路ダブリンに向かう。その途上途上で出会う出来事、人物、そして事件は、コミカルで、それはそれはチャーミングで、読むごとに微笑ましさとわくわくとする胸の高なりを与えてくれるのですが、ひとつのエピソードが終わりに向かおうとするその時には、決まってその向こうに深く沈み込むようにしていたものが静かにそっと語り掛け、人の、妖精の思いや希望、誰かを思い遣る気持ち、そして愛などが、そのさだかでないかたちを、少しずつ明らかにしてくれるがようなのですね。

ひとつひとつのエピソード、その魅力も素晴しい。けれどこうして単行本として読んでみれば、ゆるやかに流れる河のごとく、ひとつの物語としての魅力をはなっていると理解されます。新たに知ること、出会うこと、それらがメイヴたちの、アンネッタの毎日に彩りを与え、そして確実に変化をもたらしている、その変化が見ていて目覚ましい。メイヴとモリーの関係がそうであったように、アンネッタとメイド、メアの関係にも変化があって、より深まるその交流。ああ、豊かである。そう思わされるのです。

  • 清瀬赤目『アンネッタの散歩道』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2014年。
  • 以下続刊