2024年4月26日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年6月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年6月号、発売されました。表紙は『可愛い上司を困らせたい』。コーヒーショップのロゴ入りカップを手にした恵が表紙に登場。これは仕事中の一コマでしょうか。そのかたわらにGW、どこ行こっか? との惹句が踊って、ということはちょっと一息ついてのコーヒーブレイクなのかもですね。そして、『慧都様には御見通し!?』、フライパンを手にしてやる気満々の慧都様と、『元アイドルのハロー!ワーク』、ファイルを抱えたあかりのカットもございます。

『となりのフィギュア原型師』

こ、これは素晴しいものです! 滝館おこめドール! おこめ代表大好きな飯塚イスカが、みみさわ君ちゃんの協力を得て完成にいたった、おこめ代表に激似のドール。まさしくこれは、ファングッズ中のファングッズ。ええと、芳文社さんから販売したりはしないのですか?

ともあれこのおこめドールを連れて、まさかのおこめ代表にご面会。あまりのことに狼狽するおこめ代表が実にかわいい。さらにこじれたイスカへのツッコミが冴えて面白く、かと思ったらドールを評してはぐちゃんも半藤もかわいいかわいいと絶賛。自分はかわいいのかと、ちょっと照れつつ高揚している代表がまたかわいかったのでした。

しかし熱烈にアピールしてくるドール勢。うっかりひきこまれそうな代表ですけど、もともとはフィギュア畑の人たち。理解があるというか素養があるというか、ハマれば一気に深み一直線もありそう。その深み一直線が今回のイスカだったわけですね。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

家具屋さんにてカウンターテーブルに注目するふたりです。けれどいざ買うとなるといいお値段。と、そこで椎奈が発案。自分で作ろう、DIY! そうと決めたら、うきうきでホームセンターに向かう。その背中がまたいいんですね。

材木を買って帰って、アパートの庭で作業。そこで大家さんと会話が発生するんですが、ふたりの作業を見る第三者の目というのがこうして意識された今回。ものを作る椎奈の楽しそうな様を見つめる賢太の、自分ではそうと気づいていない姿を大家さんが見ていた。このふたりのそれぞれの興味、感情のどこか似かよって、ほのぼのと寄り添うようなところ。ああ、ふたりは似たもの同士、安心して一緒にいられる空間、関係が素敵だと思わされたシーンでありました。

また今回のいいなと思ったところ。大工仕事は椎奈が、裁縫は賢太が受け持ってる。それを見て大家さんは逆じゃないかって思うんだけど、そうじゃない。世間一般の枠組みにとらわれず、自分たちの好き、自分たちらしさのままでいられるふたりというのもまたよかった。ええ、無理なく自分自身でいられるというのがいいんですね。

『元アイドルのハロー!ワーク』

温泉にいったあかりたち。あかりと優はゆっくり長風呂。そのあいだ、しこたま待たされる雪村です。でも三浦も長風呂。雪村が、女の風呂は長いと感想もらしていましたけど、実際のところ、雪村ひとりがカラスの行水だったのでは? とりあえず現状では3対1で分の悪い雪村です。

さて三浦の雪村に向ける感情の変化、これが面白い。自分の動画を見てくれていた。ゆえにファン。夜遅くまでゲームにつきあわされたことも、きっと喜んでいるはず。ポジティブシンキングの三浦なのですが、その事実が自分の存在を知らなかったのにと優の怒りを再燃させて、現役アイドルに元アイドルという人間関係の中に置かれて、一番なんでもないはずの雪村が不思議とポジション高くなってるぽいのが面白かったです。

その後の食事にて、なぜ三浦があかりに懐いているのか、それがわかるのも面白かった。三浦はほんと天然というか子供のようというか、よくいえば純粋で、けどそうした三浦よりも雪村の方が好感持たれているっぽいというのも、なんだかわかるような気がしたんですね。ええ、三浦クンも雪村にもっと好感を持つとよいです。

2024年4月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号、昨日の続きです。

『球詠』

紅白戦を通じて描かれる珠姫の心情が、切々としてしみるエピソードとなりました。

皆の仕上がりがいいのでと行われることになった紅白戦。4人ずつチーム分けされた名簿を見せられ、残りは斉藤小町が決めるというやり方。その初期メンバーにてヨミと珠姫が別チームに入れられていたのがドラマのはじまり。珠姫にしていずれヨミが自分ではない捕手を相手に投げる日がくることを予感させ、ちょっとアンニュイさ漂わせる珠姫なのでした。

その珠姫がですよ、実際にヨミを相手にまわしてプレイしてみて、いろいろ気づいていくところがあったのでした。今野球をしていて楽しいのは、ヨミと一緒だからだろうか。とか、自分と組んでいないヨミの中に、自分との野球が息衝いていると感じるところがあったり。とか。そうしたひとつひとつが珠姫の野球との向きあい方、ひいてはヨミに対する気持ちを明らかにさせて、この漫画の野球を通じて描かれるものが、勝負ものとしての面白さだけではない、よりもっと広がりを持って展開される思いや気持ちの物語でもあるのだということを感じさせてくれて、感無量でありました。

深く広がりを持つ物語。素晴しいと感じます。

『花唄メモワール』

足の傷も癒えてきた藤野。今は芸妓としてはお休み期間なので、暇を持て余しているからと、仲居の仕事を手伝ってくれることになりました。

梅とペアを組み、いろいろ教わりながら仲居の仕事に触れていく藤野。この藤野の経験が、読者にとっても仲居の仕事を知るきっかけを作ってくれるところ、とてもよく、そして同時に、梅の一日、この子の周囲にいる人たちのこと、その関係も知っていくことができるのは楽しい仕掛けでありました。そして知る、藤野の優秀さ。よくできたお嬢さんなんだなと思わされる、そんなイベントめいた仲居体験。とても新鮮だったのです。

よかったのが、藤野の芸妓としての知識、経験が役に立つところ。芸妓の呼ばれているお座敷に入るタイミングがわからないという梅をよくサポートして抜群。そしてこの体験が梅に芸妓の仕事を知りたいと、もっと覚えたいと思わせる。この相手に自分を知ってもらうはずの一日が、その終盤にして自分が相手のことを知りたいと実感させる意識の切り返し。とても見事だったと思います。

そして深まる梅と藤野の仲、絆、これもまたよかったのでした。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

ありのままのあなたが一番すてき。美都との交流、美都の言葉が自分自身を認める力になってきているカンナです。とはいっても、まだまだ自分のありのまま、甘味が好きで、かわいいものが好きということを美都以外に知らせることはできていないのですが、それでも自分の好きなファンシーキャラクターのコラボカフェにいってみようと思えるほどには前進できている。これもやはり美都がいてくれてこそでしょう。美都を誘えばきっと応えてくれる。その確信があって、切り出すことができた。美都に甘えてずるい、なんてこと思ってるカンナですけど、自分の弱味も意識して、その上で相手に甘えられるの、きっと信頼で、近しさ親しみのあらわれだったと思うんですね。

今回は、こうしたカンナの美都にだけ見せる弱さや甘さがあって、そしてドキドキの放課後タイムが見どころでありました。

放課後の空き教室。ふたりでコラボカフェの予約を入れる。先着順で決まるため、毎回相当な争奪戦。ふたり予約開始の直前に落ち合って、そこからはじまるドキドキの予約タイム。時間ぴったりに、それぞれスマホでサイトにアクセス。まったく繋がらなくて、よしいけると思って開いたらもう埋まってしまっているなど、難航して苦戦して失望して落胆した果てに確保がかなったあの瞬間の高揚! これは本当によかったですね。ええ、ふたりの気持ちの高まりがこちらにも伝わってくる。いい盛り上がりだなあと思ったら、まさかここからさらにもう一段盛り上げてくるだなんて、まさしく驚きの展開でした。

いやもうほんとに素晴しかったです。

2024年4月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号、発売されました。表紙は『スローループ』。春らしく苺柄のワンピースが愛らしい小春とひより。服地の色が白とグレー、対照的なのも印象的。ぱっと明るい小春に、シックに落ち着くひより。それぞれの性格なんかもうかがわせるコーディネートであります。舞台はふたりでピクニック? シートを敷いて、座るふたりは苺を愛でているのでしょうか。周囲に描かれた苺の実と花が大きいために、まるでおとぎ話の妖精のような愛らしさですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『幼なじみはフラグを折りたい』

ふたりは諦めるべき、いやもっと素直になるべきなんじゃないでしょうか。生まれたときの病院から、ずっと一緒の幼なじみ。太郎と華子は高校からは違う進路をと思って、それぞれ違った学校を第一志望としたものの、ふたりして受験に失敗。ともに第二志望に進学したらば同じ学校。しかも同じクラスになるというのが、ふたりのフラグ力であるというのです。

なにをせずとも、カップルを成立させようとするかのようなフラグが立つ。他の道、他の相手を模索するも、なんやかやで疎遠になり、残るは太郎と華子の近しい関係。けれどふたりは仲が悪いわけではなく、むしろ仲がいいといえる。互いに相手のよいところを理解していて、だものだからもっとよい恋をしてほしい。相手を思いやったりするほどだというのですね。

でも、太郎が他の誰かと恋に落ちたら、胸が痛むのもまた華子なのです。知らず、思わず、太郎のことが好きになってる、それはもう後戻りできない道なのでは? むしろ今こうして意識していることを自覚したとなれば、もう後は秒読み? ええ、もっと素直になるべきだと思うのですよ。

『ウクレア!』

今回の曲は『イ・アリイ・ノ・オエ』。ああ、駄目だ、もう追いつかない。って、なにをいってるのかといいますと、ちゃんと練習してるのです。とりあえずは『ヘネヘネ・コウ・アカ』。無印良品BGMのハワイアンにこの曲が収録されていて、ああ知ってる曲だったのかと、ちょっとずつ弾いて歌っているのですが、続けての『アイナハウ』、そして今回の『イ・アリイ・ノ・オエ』と、もう追いつかない……。ええ、私は空子よりも覚えが悪いのですよ。

さて今回は、部員が増えるエピソードです。教室で黙々とウクレレの練習をしている空子。その様子を見ていた学級委員長、星宮灯火がうっかり、いやさ偶然通りがかったウクレレ部新部室前で捕獲されました。

空子の様子が気になるの? あるいはウクレレに興味が? 海カフェにもいましたよね。空子に指摘されてたじたじの灯火。まずは試しに弾いてみないかと舞帆に楽器を渡されたらば、空子の練習を見ていて覚えた、さっと弾き出す優秀さ! 経験者なのかなと思ったら、本当の初心者なのか。けれど楽しくはなかったからと、入部を断わり帰ってしまうんですね。

今回はそんな灯火の心をほぐすといったお話でした。押し掛け気味についていって、話してついにわかりあう。そこで空子の率直な性格が役にたって、楽しいことがあると毎日がキラキラする、その言葉からはじまる一連の真摯な語りかけに、灯火ならずとも引き込まれるものがあったのでした。

『スローループ』

お父さんの家出、まさか続くとは思ってなかった! 実家に帰ったお父さんを連れ戻しに、実家に乗り込む小春たち。そこで重要なのは、お腹を空かせておくこと? なんでかと思ったら、実家の父母、すなわち小春の、すなわちひよりの祖父母による歓待攻勢が待っているからなんだ!

懐の深いおじいちゃんにおばあちゃん。孫たちがきたことに喜んで、そしてたくさんのおもてなし。父はというと叔父と一緒に飲んで泣いてと大変な様子なのですが、その心は娘ふたりとの別れを予感するものだったのですか!? 気がはやいよ、お父さん! といいたいけれど、月日はあっという間に過ぎ去るからなあ。お父さんの気持ちもわかります。

今回は小春の悪影響を受けるひよりに、そしてお母さん、ひなたのヤマメ調理があっての和解がクライマックス。こうして縁のあった人たちがむすびついて、深まっていく気持ちと気持ち。そのあたたかみが心地よいエピソードだったのですよ。

2024年4月23日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『ラスボスは逃げ出した▽』

強さを求める魔王です。とはいえ部下のスライムやら死神やらをスパーリング相手にするには実力差がありすぎて、結果白羽の矢が立ったのは本来敵対関係にあるはずの勇者。勇者宅を訪れて、強くなるべく教えを乞う。って、おかしい! 絶対この関係おかしすぎる!

でもって、ちゃんと強くなるための方法をいろいろ伝授しようとする勇者もおかしい。魔法による筋力強化を紹介したり、地道なトレーニングをすすめてみたり、そして最後に魔法の力を試してみる。しかしそれが、この不思議な魔王の不思議さをさらに知らしめることになろうとは。

魔王が出した光の球、それがまさかの浄化の光。闇の存在であるはずの魔王が相反する光の魔法を使えるとは、これいったいどういうことなのか。勇者にして疑問を抱くこの状況。これは今後の展開、あるいは魔王の出自にかかる秘密に迫る新事実だったりするのかも知れませんね。

『ギャルとネクラの吸血関係』

吸血鬼、まくるの眷属契約から解放されたいよね。体調の悪さもきれいさっぱり消えさって、じゃあ待ち望んでいた自由が手に入った。これからはまくるのわがままに振り回されることなく、自分の青春を謳歌できる。といいたいところだけど、どうしてもまくるのことが気にかかってしまういよねです。

その様子は吸血鬼ハンター、アクアからしてもありあり見てとれて、でもだからといってまくるのもとへ行けというほどまでは背を押そうとはしない。かくしていよねは、クラスの子たちと親交を深め、楽しい毎日を過ごすこととなったのでした。とはやっぱりならないんですね。どうしてもまくるのことが気にかかってしまうというのです。

そんないよねの前に現れたのがいつぞやの黒猫。当主、すなわちまくるの母に使役される使い魔である黒猫から、当主の誤りを正してほしい。まくるを迎えにいってほしいと、ここにきてついにいよねの背を押すものが出現するのですね。

これ、いよねにとってのターニングポイントになるのだと思う。いよねが大切に思っている相手。まくるに、眷属だからとかではなく、いよね個人としての気持ちでもって向きあうときがきたのでしょう。ああ、いよね、その決断やいかに。いっそ姫を迎えにゆく騎士のように、果敢に吸血鬼の島へと向かっていただきたい所存です。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

東京に辿りついたアヤたち一行。さあいよいよアヤと母、再会なるかと思いきや、ちょっと待って? いきなりラスボス出現みたいな勢いなんですけど!?

上陸した港で出会ったのは、リルーの母によって討伐されたはずの魔女メリュネ。消滅する寸前に、自身の一部を切り離したメリュネは次元の裂け目に落ち込み、あろうことかこちらの世界に流れついてしまった。そのメリュネが画策したのは、自身の回復。母の胎内にあったアヤに刻印をほどこし、いずれその身を食らうことで力を取り戻そうというのですね。

危うしアヤ。と、そのピンチにがんばりを見せるリルーですが、力及ばず、一時退散。ここから逆転の策を講じるのですが、メリュネを止めることあたわず、そしてアヤはメリュネの魔の手に落ちてしまう!?

ああ、次号最終回。この絶体絶命のピンチをいかにして切り抜けるのか。この世界の命運やいかに。緊迫の状況に、まさしく鬼気迫る思いです。

2024年4月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

なんと、くるみって姉妹機がいたんですね。ということは、ちあきを筆頭とした三人姉妹!? この見た目は瓜二つなくるみとくるみ姉妹機の区別がきちんとつくちあきがちょっとすごい。これってすなわち、よほどのくるみ愛ってことですよね。ええ、ちあきの愛が光ります。

さて、父から変な改造を受けてきたくるみとその妹。昔のアニメのパロディなんですが、それが人知れずわかる男女に波紋をもたらしたりと、いろいろ話題が広がった今回。けれどその根底には、父の娘ちあきへの愛があったというラスト。娘を喜ばせたい一心でくるみにいろんな機能を乗せていく。そのセンスが残念だと娘からそしられちゃってるわけですが、この父の心がなかなか通じないというところもまた、父娘の宿命めいたもの感じさせてくれて涙でした。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

今回は畑を離れて皆でショッピングです! というところまではいいけれど、なにしろ店を選ぶのがそだち。アーシャの希望である服やアクセサリーなんてまるで置いてないグリーンセンターに到着して、アーシャは落胆、クロエは結構な喜びようと、まったくもって好対照な反応見せてくれるところが面白かったです。

グリーンセンターには産直コーナーとかあるんですね。ゆくゆくはここに自分の作った野菜を並べたい、クロエにちょっとした目標ができたのがいい感じ。かと思ったら、産直コーナーの野菜のできがそだちのよりもいいとアーシャが気づいて、それ指摘したらそだちが涙ぐむのね。ほんと、農家にはなかなかかなうものではない。その現実に悔しさがにじむシーン。印象的な一コマでした。

今回はそだちの農業愛に畑を拡大したいという希望が語られて、この事業にアーシャやクロエも一役買うわけか! いわば、ひとつの大目標が示された重要なエピソードでありました。この夢がどれくらいかなうのか、それはそだちをはじめ、皆のがんばり次第? ええ、少しアーシャが態度を軟化させていましたけれど、夢に向かって皆で一緒にがんばれたらきっと楽しい。そう思わされた回でした。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

バガスピ、ついにサ終!? 以前から薄々ほのめかされてきたこの日が、ついにやってきたというのですか。あまりのことに放心、そして号泣するこむぎですよ。なんとかならないのか、どうにかできないのか、考えた挙句、元開発者の透に泣きつくことに。といっても、今はもう開発から離れている透にできることはほぼなくて、もしやるとしたらこのあたりを改善という透の案に、それができなかったらサ終するんじゃと冷静なツッコミいれてるまいが面白くもまた物悲しい。ああ、やっぱりバガスピは終わるのですか!?

でもここからまさかの新作、シン☆バガスピでの大復活を果たすとは、新作作りあげた透のみならず運営もかなり無理を聞いてくれたんじゃないのかなあ。ゲーム性は評価されていたバガスピ。新しいデザインとUIで今度はどこまでがんばれるか。今度こそ、多くのユーザーに愛されて長生きするゲームになってくれたらいいですね。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

メイメイいやさサツキから仕事を依頼されたユーリ。いったいなにごとかと思ったら、倫の家の掃除を頼みたいという。それなりに掃除はされているっぽいのだけど、絶望的にモノが多くてかたづいていない。それをきれいにするというのだけど、ユーリ、乗り気ってレベルじゃないですね。それこそ待ってましたといわんばかりに、これまで蓄積してきた掃除知識を総動員しようというこの展開。ああ、ユーリの才能の片鱗がここに描かれようとしています!

しかし倫の部屋、ものすごいな。掃除していたら不快害虫が出てくるというのは定番ですけれど、まさかのカブトムシが出現! これ、倫が飼ってるやつか。さらには巨大カブトムシぬいぐるみなんかもあって、そこからうかがえる倫とサツキの仲のよさ。いいですね、とてもいいですよ!

さらにここにターコイズが参加してきて状況はよりカオスに!? と思ったら、カオスの真骨頂、倫も参戦。ターコイズもそしてサツキも太刀打ちできないほどに倫ペースとなって、最後の最後、サツキがいいこといってると思ったら、倫のカブトムシ、ムシ五郎がサツキの頬によじ登ろうとして、ああ、これ、めちゃくちゃ痛いやつ! ほんとシリアスにもなれない、そんな状況がなんだかむやみに楽しいのでした。

2024年4月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

ついに咲雪と奏が遭遇。いきなりピアノの下に隠れちゃってどうなるのかと思ったけれど、ちゃんと出てきて奏と対面、会話も問題なく進行してひとまずは安心しました。この対話でもって、奏の抱えていた問題の一端が咲雪にも伝わって、かと思ったら美弦に対する敵愾心はなおも収まらないというから状況はややこしい。美弦はピアノがうまくない。咲雪が聞いてもズンドコってことは、どうしようもなくズンドコなんでしょうなあ。でもそれでも、今の自分には美弦との連弾が必要と咲雪に説明していく奏です。こうして言葉にして、今の状況が整理されていくところ、これは奏自身にとっても必要なプロセスだったのかも知れませんね。

さてここらで美弦が乱入です。咲雪、初対面にして遠慮なく批判をあびせていく。褒めること要求されたら、弾く時ちゃんとイスに座っててえらいとか、幼児じゃないんだから! でも、それでも喜ぶ美弦がすごい。

本当に水と油みたいなふたりでしたけど、なんだかんだで距離が縮まって、それなりに仲良くなっていったりするのかな? みたいなこと思ってたら、美弦のメッセージ爆撃が咲雪の携帯を襲う! いや、これどうなんだろう!? ほんと、このふたり仲良くなれる可能性あるんでしょうか!? でも、咲雪は咲雪で引っ込み思案ではもういられない、そんな感じになっちゃってるのはなんだかよかったです。

『スポチャン!』

足をひねってしまったもも。大事がないよう保健室へと向かうのですが、そこに待ち受けるのは養護教諭にしてスポチャン部の顧問、朝比奈しずく。なんと朝比奈レイの姉。悪いことに極度のシスコンであるしずくは、新入部員がレイ目当てに違いないと色眼鏡で見るあまり、入部を認めないと言い張る。ほんと困った姉なんですね。

しかたがないので、レイ目当てじゃない、スポチャンやりたくて入部したとその行動でもって証明することになりました。なんですが、ほら、部室に入るとレイが脱衣しちゃうでしょう? それがしずくに衝撃与えて、というか普通の人間ならショック受けるわな。ともあれ、それでもアメリアのスポチャンに対する熱意、もものスポチャンに向ける真摯な姿勢がちゃんと伝わって誤解は解消。めでたく部員として認められるにいたったのでした。

そこまではよかったのですが、レイによって部室出禁にされているしずく。今後登場の機会はあるのかな!? というか、その前にレイは脱衣癖をなくしたほうがいいのでは!? ほんと、今後いろんな機会で面倒巻き起こすことになりそうです。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

春、それはお花見の季節。ということでコンビニ夜勤メンバーでお花見を計画するのですが、弱ったことに予定した日が大嵐。当然お花見はお流れとなりそうなところを、なんとかして開催したいと画策する多田であります。とはいえお天道様には逆らえない。となったら、お花見気分だけでも味わえればと、自室を解放してお花見気分を演出する多田。多田だけではなく、同じく花見を楽しみにしていたイレイナも一緒に手伝ったというのですから、どれほど楽しみにしていたかがわかろうものです。

多田の私服、お花見スタイルがおそろしくかわいいのですよ! 春めいて、フェミニンで、いつもの多田のイメージとは大いに違って素晴しい! とか思っていたのに、ここからまさかのカオス空間に突入!? はたちになってはじめてのお酒を飲むという多田がですよ、度数少ないのを選んだにもかかわらずはちゃめちゃに酔ってしまいましてね、日頃のストレスが解放されちゃった!? 光野にセクハラ働いたと思ったら、続けてねねにキスを迫る! 本当にえらいことになって、そしてもうひとりの酒飲み、イレイナとはいうと、これまた面倒な説教酒! アルールが取っ捕まって延々説教されているという、地獄のような空間が出現です。

いわゆる酒は飲んでも飲まれるなってやつなのだと思いますが、多田とイレイナ、ふたりは今後、飲酒禁止の流れになりそう。ええ、多田は大事故になる前にお酒の癖が判明してよかったですね。

2024年4月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『さうのあっ!』

すごくめずらしい回! なんとこかげがいつも以上にやる気です。ことのおこりは、商店街のイベント、マルシェに花の湯も出店するのでバイトを頼みたい。けれどこれだけなら、ここまでこかげがやる気を出すとは思えない。ええ、ここにもうひとつ要素が乗るんです。なんと、かわいさのエースである槇の店、ホットパラティーゾも出店。かくしてこかげと槇はライバル同士に! と、こうなったら俄然やる気になるのがこかげという人なんですね! 意外でしたか? 私は意外でした。正直、ここまで勝負に固執するとはまるで思っていませんでした。これ、ゲーマーとしてのこかげの姿なのかな?

しかし互いをライバル視しているのはこかげと槇だけで、他の皆はいつもどおり。それが余計に面白いのですが、槇が花の湯の提供するコーヒーにアイデアを提供したりね、基本このへんにこだわりはない。実際マルシェ当日もこかげがやたら張り切ってるのをのぞけば、わりといつもの感じ? 明るく元気なリューディアに、落ち着いて気配りできる芹香。でも対立的ポーズ見せている槇とこかげも、最終的には共闘の道を選んで、ああ、仲良きことは美しい! ほんと、ラストの薪割りまで楽しい、そんなエピソードになりました。

それにしても、今回はこかげの魅力てんこもり。わくわくの連続でした。

『アイドルビーバック!』

対バンにあけくれるアイビバですよ。アイビバメンバーががんばりを見せれば、それに応えようと熱をあげていく古参ファンたち。ほんと、ファンというのはありがたいものなんだなあ。と思わせてくれた今回。熱心に通ってくれて、声もあげてくれて、そこに当然アイビバのがんばりも乗ってきて、その相乗で新たなファン獲得にも繋がる。とはいえ、その歩みはゆっくりで、どうにかはずみをつけたいなあと悩む日々。

しかし、それがまさかあんなかたちで叶うとは!? 旧アイビバから離脱したひよの所属するグループ、らぶふぇにの動画がきっかけで旧アイビバの悪い印象が広がっちゃってる! からの有力フェス、つよつよアイドルまつりから話題の現アイビバに出演オファーが!

さあ、どうなる、どうする!? なんですが、ほんとこの子たち、前向きですよね。悪役ポジションとは理解しつつも、チャンスはチャンスとポジティブに乗っていく。ええ、この勢いでファンを増やしていきましょう!

『てくてくっ!秘密リサーチ』

今回はてくてくっ!ひぐれリサーチですよ。なぜかすかいがひぐれに密着取材。速攻で断わられてるんですけど、それでも諦めないすかいです。教科書を大量に積み上げて防護壁築いてみたり、ミニトマトが苦手だったり、意外なひぐれの素顔が見えた今回。授業中の内職は、次のリサーチ現場の下調べだったりするのでしょうか、と思ったら寝てた? おとなしく真面目に授業受けるタイプではなかったんですね。

このひぐれリサーチ。ひぐれのこともいろいろわかるけど、それと同時にすかいがどれだけひぐれのこと好きであるかっていうのもわかる。そんな活動だったと思います。ひぐれにとってはちょっと迷惑だったかも知れないけれど、それでもひぐれを追いたいすかいの気持ちがありありと出ていました。

2024年4月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、発売されました。表紙は『さうのあっ!』。コミックス第1巻を数日後に控えて表紙に登場です。湯あがり姿のリューディアとこかげ。両手にコーヒー牛乳を持ったリューディアが見せる笑顔の明るさと、ゆだっちゃった? リューディアの後ろでぼーっとしちゃってるこかげの対比が実にいい。でもこかげの表情、これはしあがってるということなのかな? 湯あたりというよりも、むしろととのっちゃってる、そうしたお湯の楽しみのひとつの終着点、これが今回の表紙のふたり、それぞれの境地なのかもって思えるイラストです。

今月は新規ゲストが1本です。

『江口さんちの純情サキュバス』

エロってなんなんだ。とんでもないことを口走りながら夜の住宅街を全力疾走する女、それが江口ヒビキ。最強のエロ漫画家を夢見るも、エロ漫画雑誌の編集者である兄から全力で否定されてしまって傷心。エロ漫画に出てくるようなエロい女がいたら、自分の漫画に役立てるだろうに。とんでもないことを考えていたところ、まさしくうってつけのエロい女と遭遇。しかもその女性、ミアもたまさかヒビキと同じことを考えていたというのです。

ミア、サキュバスなんだそうですよ。ただヨーロッパ産の伝承サキュバスではなく、現代日本の妄想から生まれた現代サキュバス。まさしくヒビキの求める人材、それがミア。しかしなにが因果か、このミアもエロというものを理解できておらず、ここにこうしてエロを知りたいと望むふたりが出会ってしまったのでした。

ここからはじまる物語。ふたりで一緒にエロを追求していこう。知識と身体、それぞれが持つエロのリソースを提供しあい、ともに高めていくエロの境地。ふたりともに同居する、というところまでとんとん拍子に話が進んで、ああこれからふたりの切磋琢磨がはじまろうというのですね。

しかしこのふたりに駄目出しをしたというのが、同一人物、ヒビキの兄というのが面白い。期せずしてひとりの人物を倒すべき相手としてはじまるふたりの旅路です。

2024年4月18日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月17日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月16日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月15日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月14日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月13日土曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『おねロリキャバクラ』

美波がみゆりと同伴出勤!? 思わず引きとめてしまった楓。こんなサービスもあるのかと思っていたら、なんと普通にお出かけ。動物園いって楽しんで、けれどもうお昼に会うことはできなくなる。なんとお店が閉店してしまうというんです。

慌てた楓。急いで店に向かってみればあったはずの建物すらなく、もう凛とは会えない!? 楓、動揺するもそこに現れた凛から楓の驚く顔が好きという言葉を聞かされて、これからはお店関係なくデートできるね……、と、まさかここで夢とは思わないじゃないですか!

でもお店が閉店したのは本当でした。お昼に訪れたら、そこには閉店の張り紙。慌てる楓。けれど現実に凛が現れることはなく、消沈していたところ、下校する凛を発見。涙ながらに寂しさを訴える楓に、凛がいうには、来週にはまた会えるのに!

そうか、全部楓の一人相撲でしたか! お店が移転で、一週間臨時休業します。ということで、楓のキャバクラ通いはまだまだ続きそう。あとはそこで凛との仲を育めるか、それはもう楓次第ですよね。つらい別れがなくてなにより。ええ、すべてこともなしであります。

『ほぐして、癒衣さん。』

手痛い失敗をしてしまった富美子。けれど皆で一緒にお風呂と聞いて復活、したまではいいのですが、その行動やまさしく変質者のそれなのでは!? 脱衣をガン見。洗い場でも、椅子に残る癒衣の残り泡なる微妙な単語飛び出して、いやあまりに興奮、すぐさま座らなかったせいで、気を使われて洗い流されてしまったんですけどね!?

その後も、癒衣に触れた湯が私にも触れるとか、発想がどんどんヤバくなる富美子です。いやあ、ここまでこじらせるとは、それだけ不遇が続いてきたということかも知れませんね。でもだからといって、これが富美子のむくわれた状況ともいえない気がする! いやもう、とにかくなんだか空回り? いやさ、どうにも噛みあわなくて損な役回り演じちゃうことお風呂でも続いちゃって、でも最後には癒衣からつきあってくれといわれてよかったではないですか。

いや、ぬか喜びなんですけど……。だってつきあってほしいというの、恋人になってほしいとかではなくてダイエット。ともに気になるお腹まわり。ちょっと悲しい展開だけど、それでも富美子が嬉しいんだったらオーケーですね!

My Private D☆V

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』のおみなえしです。

D☆Vポイントは、色々悩んだけど「やっぱりスク水が好き!!」。そういえば『佐渡ライフ』2023年9月号で、それから2巻の表紙でも、ロゼがスクール水着を着せられていましたね!

なるほど、これは作者の趣味でありましたか。本編では回想にて描かれた紗菜のスクール水着。これだけでは足りないといわんばかりに、MPD☆Vにおいては紗菜、ロゼふたりがスク水着用で登場。正面からの紗菜、側背面を見せるロゼ、といった具合に、スクール水着を多面的に見せようとする工夫が光ります。

本編ではとんでもなく恥ずかしがったロゼですが、もう慣れたのでしょうか? 多少の恥じらい見せながらも、かつてのようなことはもうないみたいで、ええ、このほどほどもまた作者の好みなのかも知れないななどと思った次第であります。

2024年4月12日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『クラッシュ オン セブン!』

このみとあやね。学校では教師と生徒という線引きをきっちり守っていて、だというのになにかバレている? このみの友達、冠城鈴からあやねに注がれる厳しい視線! なにか察するものがあったのでしょうか。あるいは、ただ単にこのみに近づくすべての人間が気に食わないだけ!?

ライバル登場なのかも知れません。このみもさっそく今度の土日は鈴と遊ぶといって出かけていって、あやねはひとり寂しい休日を過ごします。こうしてだんだんふたりの関係は疎遠に? そもそもなにか特別な関係というわけでもなかったと、どんどんネガティブに沈んでいくあやねであります。

でもそんなあやねに嬉しいサプライズ。帰ってきたこのみ、大荷物! なにかと思ったら、鈴の家である喫茶店でバイトしていたという。その給料で買ってきた食事にケーキ、さらにはあやねのためのプレゼント。あやねの考えていたこと、それは全部杞憂だったんだとわかるラストに、ふと気持ちもほころぶのでありました。

『かみねぐしまい』

実の姉妹であると判明したツギノとまえな。神様の裏取りよりも確実な母子手帳で確認したところ、まぎれもない姉妹とふたり判明して、しかしまえなはどうしてお母さんの子でないと気づいたのか。その答がふるっていました。なんと第六感! いや、それ、いいかえれば当てずっぽうってやつなのでは?

とりあえずスタートラインに立ったと実感するふたり。神様の心象をよくし、自分の願いをかなえてもらうレースも再開することとなったのですが、次の週末の権利をかけてのじゃんけん。勝ったのはまえななのですが、ツギノ、でこに怪我が!? と思ったらまえなは頬に!? ふたり、じゃんけんでは決着つかずにつかみあいのケンカをしたのか。ほんとどうしようもない娘さんたちです。

そしてここでまた新たな人物が参戦。会長ツギノに心酔する伊藤葆光、通称ほこちゃん。この子と神様が急接近を見せて、まさかのほこちゃんの願いがかなっちゃう!? その願いとはツギノのすべてを知りたい。ああ、危険なかおりだわ!? ほんと、この願いがかなった暁にはいったいなにがおこるのでしょう。ドキドキワクワクってやつです。

『キミはあくまでも。』

ヴェネルとふたりっきりのデートを楽しみにしていたマーシャ。しかしその甘く夢見たひとときは、サラロットとエクールカ、それぞれの使用人に見事に粉砕されてしまっておかんむり。いやまあ、使用人ってそんなもんだよね? とは思うものの、今回のマーシャの目的はヴェネルへの告白です。ふたりがいたらまずいのです。

でも、なんだかんだとサラロットにいいくるめられるマーシャ。なかなかふたりきりになることができず、それどころかおいしいお菓子にすっかり心奪われて、ああなんてほのぼのと愛らしい情景なのでしょう!

となったところで、マーシャ渾身のツッコミ。ほんと、マーシャさん、あぶなく目標達成できないところでした。

マーシャの告白は、悲しくも破れてしまうのですが、マーシャの気持ちを受けたヴェネルは思いもしない言葉に逃げ出したく思いながらも、しっかとその場に踏みとどまって、そして真摯にこれからも大切な友達であろうと答えるのでした。

ヴェネルの答に健気に笑顔で応じたマーシャ。しかしサラロットの前では涙をこぼして、ここにひとつの物語の幕が引かれたと感じさせられました。そしてその反対に、マーシャの一連の動きを受けて自分の気持ちに気づいていくエクールカあり、ここにまたひとつの幕が開いたと思わされるのでありました。

2024年4月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

学校をズル休みしたとバレた花名。友人たちの間に動揺が広がるのが、それだけ花名がまじめにやってきたことを物語っていますよね。そして話題は見舞いにいくか、そしてなぜ休んだのか。きっと万年さん絡みだろう。移り変っていくんですね。

対し花名はというと、大会を相手に明るくふるまっていて、けれどそんな花名に、自分のような人間につきあってはいけないと、自堕落な日々を過ごさせるわけにはいかないと、大会は説得するそぶりを見せて、けれどそこには花名のことを思いやると同時に、自分を卑下する、そんなニュアンスが感じとれた? 花名、黙ってしまって、そして大会のことをバカと、怒っちゃったんですね。

この気持ちと気持ちのゆき違い。さらにはここに介入してくる友人たち。冠が花名に聞きたいこととはなんなのか。いろいろと人の気持ちの交錯する、そんな様子が見られます。

『ばくちぬぎ』

奇跡、妹の幻に乞われ、一緒に買い物にいくことになりました。しかしこの買い物は罠? いや、それは考えすぎか。思いがけない臨時収入の使い道として、奇跡の女装グッズを充実させようとなったのは本当にただのなりゆきで、でも想像以上の力のいれよう! あのファッションショー思わせる描写は実際かわいくて、オーバーサイズが好みだなあ。ええ、いいものを見られたと思ったのでした。

買うのは衣類だけでなく、化粧にもチャレンジ。さらには下着にまで凝ることになってしまい、あの倒錯的シーン! と思ったら、まさかそこから脱衣ギャンブル犯ジョーカーの手掛かりが思い出されて、これで奇跡の目的は一歩先に進むことができたのでしょうか?

そしてラストに謎の人影。この男性は誰なのか。いろいろ動きが出てきていますね。

『妄想アカデミズム』

新学期もはじまり、進路相談でも引き続き東大志望であることを伝えていく未春。先生には莉子目当てなのだとバレバレなのが面白いんですが、当初は無謀とも思われた東大受験、まだ少し足りないもののなんとか食いついていけそうな感じ?

このおぼろげに感じたことを、実際に過去問に取り組むことで確かな実感に変えていく、そうした様がこれからに期待をさせるエピソード。思わぬハプニングで集中を切らしてしまわないようにと、いつになく人が多くてにぎやかな図書館をも訓練の機会と意識を切り替えていく未春の様子。過去問に向きあって見えていくる道筋。それらがすべてこの子の成長、飛躍の可能性と思わせてくれる、そんな力あるエピソードだったと思いました。

反面おかしかったのが莉子で、莉子と一緒だといろいろ口を出されてしまうからと、あえて離れて勉強する未春に、寂しさ感じちゃってるんですね。ほんと、よほどの喪失感みたいですよ。心配になるくらいです。

2024年4月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

学園祭が無事終了し、ロケ研の展示も好評といいことづくめであります。感想もたくさんもらえて、その7割ほどを遥乃がもっていってしまってはいるのですが、残るロケ研展示に対する感想もためになるものばかり。高評価あり、そしてもっとこんなのが見てみたいというものありで、次の活動への刺激となっているのが好感でした。

その感想のひとつが動画に関するもの。打ち上げの様子を撮影するだけでなく、ロケットにとりつけたカメラからの空撮も見てみたい。それをもって、実際に試してみようと活動を開始するのがですね、この子たちのフットワークのよさ、これまでいろいろ乗り越えて深めてきた関係の価値なども感じさせてくれてよかったのです。

今回は瞬がいい役割を演じていましたね。実際にカメラをとりつけて飛ばしてみたらどうなるか、実験で確かめてみよう! そういいながら、瞬には答がわかっている。わかっていながらも実験というプロセスを踏ませることで、部員に考えさせ、自ら気づかせようとする。そうした余裕、知り学ぶための経験を大切にしてくれているところまた好感で、そしてその落ちがあの墜落という!

ああロケットというのは大変です。でも失敗して学ぶものがある。ええ、これもまた彼女らの学びになったのだと思います。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

ジェロがせっかくゲーム機を作ってくれたのに、対価がないとわたさないときたもんだ。それで消沈した魔王を元気づけるべく、ヴィンが企画してくれたのが温泉旅行。そこで知る、暴食の悪魔ヴィンの実力。食べたら食べただけデカくなり強くなる! しかも遭遇したレッドドラゴンをひとりでペロリとたいらげてしまう食欲の持ち主。おおお、異世界魔王飯、といいたいけど調理してないからカテゴリー違いですね!

そしてここからのパンケーキづくり。ヴィンの指導のもと、ジェロのためにパンケーキを作るんですが、魔王城の設備のアナログさが魔王を心底痛めつけ、さらにはヴィンの厳しさですよ。食となると人、いや悪魔が変わるのですね。

でも、こうして苦労して作ったパンケーキはジェロにも好評で、無事ゲーム機を入手できたどころか、ジェロとの仲も深まって、一石二鳥どころか三鳥にも!? いやもう、この心暖まる魔王城情景。たいへんよかったのですよ。

『ほうかごバスケット』

けいの3ポイントシュートで勝利を収めることができました! はいいのだけれど、肝心のけいがぽかんとしていて、というのもシュートの感覚に酔いしれていたため? で、これで6点、あと4点がんばらないと! って、まるでバスケのルールをわかってない発言してくるんです。

これ、負けた方もびっくりですよ。こんな素人、初心者相手に決勝点を決められてしまったのか。しかも3ポイントで!

今回よかったのは、この対戦した相手がですよ、全然悪いやつらではなかったってわかるところですよ。それはプレイしてみればわかる。つばさがいうんですね。ラフプレーもしないし、誰かのせいにしたりもしない。ボールもきれいに手入れされていると、それはそれは高評価。いわれてみれば、変に言い訳もしないで退き際も鮮やか。そしてここから交流が生まれるところ、それがとても好印象だったんです。

そしてびっくり、相手のエース級。なんと女子でした。千早高の9番、王寺かおる。そしてこちらの飛び入り助っ人は朱雀女子の17番、桜井とわ。結構な実力者と知りあうきっかけともなって、これはいつか芳文高のふたり、つばさとけいとの再戦も期待できそうな流れでありました。

また、けいの自分が才能? シュートを決めたい、そこに自分の興味が、意識が向かっていると気づいたところ。さらにバスケをやりたいと思うにいたるところ。清々しさや達成感みたいなものあってよかったし、そして新たなプレイヤー参戦ですよ! これは期待させられる。さらなる広がりの予感であります。

2024年4月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、発売されました。表紙は『好都合セミフレンド』。ハイヒールを片手にさげたすうなが、伏し目がちに頬そめながら手をひかれている。はたしてその手を引くのは誰なのか、その答は巻頭カラーの扉にあって、同じく頬を紅潮させるルカ、彼女がすうなの手を引いていたとわかるのですね。これは湖畔、あるいはふたりヒールを脱いでいることから、浜辺でしょうか。振り返りすうなを見やるルカの表情。目を逸らしていたすうなはルカの視線を受けとめるのが恥ずかしい? そんな心の機微もドラマチックな表紙であります。

今月は新規ゲストが6本です。

『ふたりサボタージュ』

クラス委員って大変だ。不登校の生徒の家にプリントを届けるよう頼まれてしまった。はたしてどうした事情があったのだろう。まったくの初対面、相手のこともまるで知らない状態で部屋にまで通されてしまって、そうしたら相手はくつろぎスタイルでゲームを楽しんでいて、学校を休んでいることに関してはなんら悪びれる様子もないのですね。

クラス委員はとにかく真面目。ゲームも嗜まない、堅物としかいいようのない人物で、しかしそれが誘われるままにゲームに興じて、それがすごく楽しかったとわかるコマ。それがとてもよかった。魅力的な笑顔と思わされたのですね。

さぼってしまった、悪いことをした、そうした胸の高なりを見透かされてしまった委員長。この日のことが新たな自分を知るきっかけとなってしまったか。これからはさらなる深みを知る、そんなこととなってしまうのかも知れませんね。

『そよかぜアニマート』

おお、リュートだ。ということは、主人公は吟遊詩人? と思ったら、今日からはじめたばかりなんだ。けれどリュートは達者で、と思ったら、歌は全然からっきしなのか!

この微妙な吟遊詩人、グイーが出会ったのが、ひつじの獣人。荒削りながらも歌がうまくて、これはいいコンビになりそう? と思ったところ、このひつじさん、牧場で飼われていたんですね。ああ、すなわちこれはゆく先ゆく先で新たな出会いが待っている系なのかな? と思いきや、ラストでふたり今後も一緒に歌っていくことになりそうな気配漂わせて、ということはこれからふたりの旅がはじまったりしそうですね。

『妖精さんとひきこもりちゃん』

無職で引きこもりの柳のもとに現れたのは、妖精のレーシィ。レーシィがいうにはふたりには縁がある。柳の前世は誇り高い騎士であったという。なのに生まれ変わりの今の柳は、社会不適応のだらしない引きこもり。レーシィ、落胆しながらも、柳の社会復帰を後押ししようというのですね。

しかしレーシィ、スパルタです。ろくに表に出ていない柳を強制的にテレポート。家から6キロ先の地点に飛ばして、むりやりにでも走らせる。とはいえ、引きこもりの体力です。早々にリタイアして、けれどそんな弱々の柳ですが、レーシィの危機には頑張り見せてくれて、これはもしや社会復帰の目がありそう!? なんて期待持たせてくれたのでした。

『かっさい!』

演劇にネガティブな印象を持っている雪。そんな彼女が同僚教師から、生徒から、演劇部の顧問になってほしいと頼まれて、けれど首を縦には振らない。生徒たちも引き下がらずに、明日の部活紹介で上演する。判断するならそれを見てからにしてほしい。強く頼まれて、生徒たちの舞台を見ることになるのですね。

演じられるのは、かつてこの学校の生徒だった頃に雪が書いた脚本。それを真摯に演じるふたりを見て、まだ高校生レベルときびしく評しながらも、自分の作品が演じられ、そして観客に受け入れられるのを見て、心動かされるものがあった!

かくしてはじまる雪と生徒たちの演劇の世界。生徒たちの成長が、いずれ雪解けをむかえさせることになるのかも知れませんね。

『Healingスペース』

建造物を組み立て分解する宇宙ステーションにて、ひとり作業に従事するアンドロイド、ARUT。ずっと孤独であった彼女の前に、どこからきたのかひとりの子供が現れて、ARUTは戸惑いながらも、言葉も話せないその子に食事を与え、そして世話をしていこうとするのです。

しかし謎です。この子はどこからきたのだろう。どういう存在なのだろう。さいわいARUTは自律型、汎用型であるらしく、ステーションの不用品にまぎれていた本を頼りに、その子のことを知ろうとつとめる。最初はその行動、反応から、犬だろうか、猫だろうか、試行錯誤の連続ながら、だんだんにその距離を埋めていく。その心を配る様に、ヒトとアンドロイドの絆、つながりなどが育まれていきそうです。

『JKリタ』

友達のいなかったりた。図書館でひとりでいたりたに声をかけてきた藍理という子が唯一ともいえる友達で、その子と会いたい一心で受けた同じ高校。クラスこそは違ったけれど、ついに藍理と再会できる。そうした思いとは裏腹に、自分と同じく友達のいなかったはずの藍理のまわりには人の姿が絶えることなく、また何度も同じクラスになっているという子までいて、今までのことは嘘だったのかと、りた、ショックを受けて学校を休んでしまうんですね。

そんなりたの学校復帰話? 母親に頼まれて買い物に出かけたりたが出会ったのは、同じクラスの子。皆で親睦会をしようと思ったけど、ずっと学校を休んでいるりただけ誘えなかった。だもんでこちらに出向いてきたというのだけれど、その子と話しているうちに、藍理に対し腹が立ってきたりたであります。見返したい人がいる。そういって、クラスメイトの助けを借りて、新たな学校生活をリスタートさせようとしたりたにふりかかる、人間関係の複雑さ!

本当、人間関係って大変! 難しいやら気をつかうやらで、やっぱりダメージ負ってしまうりた。なかなか上手に生き抜けない、そんなりたのハードな高校デビューの一幕でした。

2024年4月8日月曜日

『まんがタイム』2024年5月号

 『まんがタイム』2024年5月号、昨日の続きです。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

ワリィナ様退場と聞いて穏やかでないアツシです。けれど23話で退場後、25話に再登場してくる。その際にパワーアップしてくるというのですが、今回はまずは23話の収録。いつも以上に気合いをいれてくるリナ。その迫真の死に様、実に大好評。他の出演者にも波及するほどの好演だったのですね。

しかし自分もがんばろうと気持ち高めていくマナ。CGのライオンとの会話のシーンで、ライオンの代役したアツシに身を預けて、それがリナの気持ちに火をつけて、このあっちのこっちのでいろいろ揺らぐ心の様子が面白く、またその個々人の人となりをよく描き出していると思ったのでした。

そしてリナは沖縄に撮影旅行。この不在がなにかアツシたちの人間模様に影響およぼすのか。なにかしらの動きなど予感させてくれますよね。

『お天気お姉さんの晴れ舞台』

最終回を迎えた今回。無事気象予報士となった琴音は、東京へと活躍の場を移します。広島を去る琴音を見送る広島の皆。そし牧への激励。ここに見えるのは琴音と彼女を取り巻く人たちとの温かい関係。その温かみには、琴音という人の持つ優しさや愛される人柄うかがわせてくれる、そんな寂しくも嬉しさ感じさせる情景だったのでした。

そして2年の月日がたって、変わりゆくもの。結婚し母となった牧。ディレクターになった真由。留莉は広島で人気のローカルタレントに。そんな中、琴音は琴音で体当たり? で評価されたりしかられたり、でも色々とがんばってきて、ついに広島に凱旋。そんな琴音を待ち受けていたのは、琴音が帰ってくると知って駆けつけてくれた広島の人たち。

やっぱりこうして琴音を包む人たちは温かくて、変わってゆくものはあっても、変わらずに残ったものもあるんだって感じさせてくれた最終回。ええいいラストだと思ったのでした。

『良倉先生の承認欲求』

趣味の喫茶店めぐりをする明戸が出会ったのは、ふたり行動をともにする良倉と上枝。それまで上機嫌だった明戸が途端に消沈するのが面白くて、しかしここから良倉のSNSアカウントを特定するチャンスでは!? 明戸がそう考えたら良倉も同じこと思ってる! ふたりして一気に気持ちを高めていくところがまた面白い。ここにきて、ちょっとしたバトルものみたいになってるのが、刺激的で実にいいんですね。

この勝負、明戸のほうが分が悪い。というのも、好きなもの、メイド服なわけですが、前にすると感情がダダ漏れになってしまうからっていうんですが、けれどそんな明戸を良倉も上枝も決して笑ったりしない。こうした関係は明戸にとっても心地よくて、その反面アカウント特定のリスクが上昇する。

うん、なかなかいいことづくめとはいかない模様ですよ。

そしてここからさらに面白いのが、明戸のとんでもない勘違い。良倉が不機嫌なのはなぜか? 意味深な上枝の言葉が意味することは? それはふたりきりを邪魔されたから!? ということは、アカウントを隠す理由も判明だ! ふたりのカップルアカウントだったんだ!!

もう最高だったと思います。ほんと転げまわるほどの名シーンでした。

2024年4月7日日曜日

『まんがタイム』2024年5月号

 『まんがタイム』2024年5月号、昨日の続きです。

『ローカル女子の遠吠え』

古いお家だと逃れられないこと? 法事についての話題です。

親戚の集まりが嫌な秋津さん。うん、わかる、といいたいけれど、うちは実は親戚の集まりとかなくって、それはそれはドライなものです。葬儀もりん子のいうように内々だけの家族葬。堅苦しさとは無縁で、ともない男は飲み会、女は台所といった風習もありません。でも自分が子供だったころには、それに近い感じはあったんだよなあ、とおぼろげに思い出されます。それが、時の流れ、時代の変化や状況の推移にともなって、どんどん希薄に、習わしもすたれていったのですね。

今回はそうした変化の先鞭をつけるもの。法事のお焼香は毎回雰囲気でごまかしてる。最初にやった人を真似るんだけど、途中で別の動きをする革新者が現れる。この革新者というテーマがですよ、まさかのラストに効いてくるの、さすがだって思いました。

これまでずっと台所で働くことを余儀なくされてきた女たちの中から、革新者出現。あの泣いて感謝する秋津。これ、内の人間だからこそ言い出せなかったんだろうなあ。古い習わしもやっぱり時代、情勢にともない、いろいろ変化していく。そんなお話でした。

『秘密のお姉さん養成ノート』

きれいな字に興奮する蛍です。いえね、字ってやっぱりきれいな方がいいですよね。私はとある銀行で口座を作る時に、窓口のお姉さんの字がきれいなことに鮮烈な印象受けまして、自分でも字を習いはじめるきっかけとなりました。今回のきれいな字は、蛍にして自分の字を見直す、そんなきっかけになったみたいですね。

でもね、まずはペン習字からはじめたらいいんじゃないかな? 別に毛筆でもいいけど、なんなら筆ペンでもいいんですよ? それを蛍ったら着物着てお習字! 自分でもわかる、絶対に大惨事! ほんと、お母さんの気持ちもよくわかる。というか、ほんと勢いでなんでもやりゃあいいってもんじゃあありませんよ、蛍さん! これ、結果的に墨を飛ばしたのかどうなのか、ちょっと知りたいところです。

『瀬戸際女優!白石さん』

白石さん、いよいよ瀬戸際ですか!? 出演しているドラマがクランクアップ。真島との別れがいい感じに白石の演技に深みを与えて、こうしたところは良好だったのですが、爽太との恋愛の芽も摘んだ。他の仕事、お悩み相談のラジオ番組が今月いっぱいで終了。地上波テレビのトーク番組もあと2回の収録で終了。

真島が去ると同時に次々となくなっていく白石のチャンス。さすがに落ち込んで、こうなったら実家のスナック、こいつに精魂こめるかと思ったら、なんとこの店、立ち退き要請がはいって閉店が余儀なくされました。

かくしていよいよ瀬戸際に追い込まれた白石。その明日やいかに!? ということで、次号最終回。白石の未来に光明あるのか!? ほんと、白石さん、なにかしら飛躍をもって最終回を飾ってほしいものです。

2024年4月6日土曜日

『まんがタイム』2024年5月号

 『まんがタイム』2024年5月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。お茶のボトルを口元に、さっそうと春らしい出で立ちで街をゆく、そんなりん子がまぶしい表紙であります。そのかたわらには、懐かしい駅弁売りのスタイルをした『おとぼけ部長代理』。そして両手でピースサインを作る『ラディカル・ホスピタル』榊医師の姿。さらには、やはり春らしい姿、アクティブさ感じさせる『まほろば小町ハルヒノさん』に、今月からの新作、鎖で美形をしばる『ニセアイホンアイ』のカットがございます。

今月は新規ゲストが2本です。

『ニセアイホンアイ』

ずいぶん意味深なシチュエーション。新作ドラマの発表がなされたばかりの主演女優が、命取りになると警戒すべき交際発覚をあえて演出しようとしている?

駅前でしつこいナンパに困る女性。それは真実困っていたのか、あるいは演じたのか。後者だとしたらこの状況に巻き込まれた小瀬新はたまたまではなく、その人気女優、灰野恋に見初められてしまったのかも知れない。

ナンパから助けるためにとった行動が、女性の着ていた高価なドレスを汚損させることになってしまった。その弁償にかかる費用を捻出するために、臓器を売ろうとするまでに追い込まれた新に恋が課したミッションが、私の恋人になりなさい。

見た目もなにも整えられた新。即刻断わるものの、おそらく恋は諦めない。はたして恋の目的はなんなのか。そして新の運命はどう転ぶのか。なんともわからない導入が引き込みます。

『転生アイドルはご主人様にゴロゴロ鳴きたい』

マネージャー羽澄咲希に恋心を抱いているアイドル詠人。もう時間がないという焦りを胸に、咲希にいろいろ働きかけるのですが、咲希はというと頑としてなびかない。それはあくまでもアイドルとしての詠人を守るため。マネージャーとして、アイドルに変な疑惑を持たれるような行動を許すわけにはいかない。

この対応に詠人はというと、より一層に咲希への思いをつのらせるのですが、それはこれまでのともにしてきた時間、人として、そして今の自分として転生する以前から、ずっと大切にしてきた気持ちだからというのです。

神様に願ったこと。それは思い人との恋を成就させること。ただしそれにはタイムリミットがある。18歳の誕生日までに、との制限が課せられて、デッドラインはもう目の前に迫らんとしている。

そしてもうひとつ詠人が抱える秘密。それはなにかというと、前世が猫であるということ。猫として恋心を抱いた相手に、今生では人として結ばれようと望む詠人の今後の行く末やいかに! この前世が猫というギミックが、どのようにふたりの関係に影響をおよぼし、展開にはずみをつけるのか。乞うご期待というやつでありますね!

2024年4月5日金曜日

『押しかけギャルの中村さん』と『その運命は占えない!』

公開日付は4月5日だけど、実はこのエントリーは未来から書いています。というのも、この一週間尋常でなく忙しく、時間がまるでとれなかったのですよ。ということで、『押しかけギャルの中村さん』第40話読み逃したーっ! ああ、とんでもない大失点。けどまあしかたがない。生きているとこんなことだってあります。第40話は単行本を楽しみに待つことにいたしましょう。

『押しかけギャルの中村さん』

風邪をひいてしまった中村さん。風邪のときには弱気になったりとかありますが、この人の場合はすっかり幼児化してしまうんですね。その表情からもう違う。秋山に甘えちゃって、そして秋山はというとそんな中村に完全にほだされちゃって、甘やかしてもらいたい中村と、ついつい全力で応えちゃう秋山とで、まさしくベストなマッチングが成立してしまっていたのです。

秋山氏の看病の知識の偏りようがすごかったですよね。知識の源は恋愛ゲームなのか! まさかのキムチ鍋選択できゅん度を下げてしまった苦い思い出。でもその苦さがゆえに今回の実践では正解を選べて、ああなんでもやっておくものです。しかし現実はゲームの上をゆくとでもいいましょうか、まさかのフーフーして発言。すっかり秋山のきゅん度があがってしまって、ああ順調に攻略されてしまっているではありませんか。

なんて思っていたら、上げていたのはきゅん度ではなくママ度だった。いや、でもねママと思ってもらえるなんて、それだけ信頼度が高いってことですよ、秋山さん。安心して身をゆだねられる相手。恋人というプロセスをすっとばして家族になっているというか、本当に安心して見ていられる、そんなふたりにこちらの気持ちもほだされてしまうのですよ。

『その運命は占えない!』

マヤ先生、仲から別れ際にいわれた言葉、綺麗だなっていうのを受けて、すっかり戸惑ってしまっているんですよ。仲が好きな相手は自分ではない、そう思い込んでいるからこそなのですけれど、演技でいわれたと、とてもついていけないと、理性ではそのように受け取りながら、でも気持ちはずっと揺れている。

その自分の好きという気持ちを処理しきれずに、仕事の占いにも影響させてしまっているマヤ。かわいいなとは思うのだけど、ちょっと心配になっちゃいますね。いつだって、どこでだって、考えてしまうのは仲のこと。気持ちはどんどん仲に向かっていって、でもその気持ちを持てあます。

そんなマヤの前に現れたのはお師匠さん。マヤの気持ちをしっかり察してくれて、これがマヤの停滞を破るきっかけとなるのかならないのか。ここにちょっとした緊張がはらみます。

2024年4月4日木曜日

『まんがホーム』2024年5月号

 『まんがホーム』2024年5月号、昨日の続きです。

『ガチ恋カウント2.9』

リコたち新人の前に現れた先輩ユニット、ヴィ・ド・シュヴァリエの瑠璃と琥珀。ひなせの憧れというふたりなのだけれど、その素顔は予想外に辛辣? 日頃見せているファンサービスに厚い姿とは違って、むしろいじわる。イメージと異なる言動に、新人たちのあいだに広がる戸惑い。ちょっとした不穏な空気になっているんですね。

新人の指導にも身の入らない瑠璃と琥珀です。新人練習なんてやる気でないと、そこまでならよかったのに、背の高い選手が好き、自分のコンプレックスを誇りに変えることができたというひなせの気持ちをないがしろにするような発言に、リコが怒りをあらわにするくだり。ああ、この人の直情径行、自分の気持ちに素直で、思ったことはやらずにはいられないという性格がこんなにも気持ちよく発揮されるだなんて思わなかった。

それがたとえ先輩レスラーでもかまわない。まっすぐに自分の気持ちをぶつけ、さらにはそのままヘッドバッドをかますというその気概! いやあ、面白くなってきました。このリコの一撃が先輩レスラーの考えを変えるきっかけとなるのか。あるいはさらなる予想もしない展開を引き起こすのか。しかし、このヘッドバッドを見て、ナイスとか思ってるメイデン様。すごくよかった。メイデン様もちょっと腹にすえかねていたのかも知れませんね。

『座敷童子あんこ』

幸太の祖母の家に向かうあんこたち。でも行き先はあんこには伝えられていなくって、というのも幸太の祖母は警戒対象だから? あの、家の周囲でとれる怪異を調理して食べちゃうおばあちゃん。あんこも座敷童子と知られたら危ない!? でも幸太がいうにはばあちゃんぎっくり腰だという。ならあんこも安泰かと思ったら、ばあちゃん、めちゃくちゃ元気じゃない? というか、あんこを見つめる視線が実にあやしいのですが……。

ばあちゃん、幸太たちがくるというのでご馳走を用意してくれていたという。上等な馬肉だっていうんですが、それがまさか、かつて幸太がこの近辺で見た角の生えた馬、ユニコーンだっていうの! ほんと、いかにしてばあさんユニコーンをしとめえたのか。

最後の最後にユニコーンとバラすあの見せ方、まさしく幸太の一族が怪異そのものであるという種明かしで、あんこ、馬肉に喜んでる場合じゃないかも知れないですよ。

『歌詠みもみじ』

神回だったのではないでしょうか。新しくなにかをはじめたい。そう考えたママさんがですよ、最終的にたどりついたのが英会話。しかももみじの友達、アメリアに先生になってもらうというローコスト案。そうしたら、まさかの申し出。動画の配信につきあってもらいます。それが嫌なら月謝をいただかないと……。それでふたつ返事で許可を出すママさん、ほんと現金です。

素晴しかったのはここからですよ。生徒役をするにあたり、ママさん、セーラー服着用、しかもツインテール! めちゃくちゃかわいい……。パパさんも大満足。最高なのでは? と思うのだけど、ママさん、さすがに抵抗あったのか動画では顔を隠してもらうことに。なのに滲み出る貫禄。けどそれでも妙に人気を博して、いやもう最高なのではないでしょうか。

アメリア先生もかわいかった。ママさんもかわいかった。そして動画の反響、カエちゃん可愛いカエちゃん可愛いと連呼するヤバいやつがいる! と思ったらもみぱぱ! もみじのパパさんじゃん! でもカエちゃんファンはパパさんのみにとどまらず、幅広い人気を得たというの、いやあわかる人にはわかるのだなあ。私もいちママさんファンとして、ふたたびのアメりんちゃんねる出演に期待したいところです。

2024年4月3日水曜日

『まんがホーム』2024年5月号

 『まんがホーム』2024年5月号、昨日の続きです。

『スナックあけみでしかられて』

今回はカバンの話。新学期新入学となると目立つのがランドセル。新一年生の小さなからだにはずいぶんと大きく感じられるランドセルが、上級生となると小さく窮屈に見えてしまう。そうした子供の成長の様子などにも触れながら、大切にしていなかった子供時分の思い出が語られたり、そしてランドセルに限らず贈る贈られる側の気持ちなども。ポンと贈られると自分で買ったときのような感慨が薄いみたいな大人の話。なんとなくわかる。なかなかに人の心の機微というのは難しいものです。

さてここから話題はさらに飛躍して、あけみが欲しい大人のカバン。カートになってて押すタイプのやつ。カバンの上部が座席になっていて座れるやつ。熱中症になりかけていた御婦人を助けましてね、その代わりにカートに座らせてほしい。クッション効いてる、いろいろ機能的、あけみの欲しいゲージ上がりっぱなしなんですが、その前に持つべきカバンもあるわよと。

年代ごとに違ってくるカバンの話。特に女性ともなれば、男性以上に興味ある分野だなあって思わされました。

『うちの秘書さま』

はじめの発案でお花見にいきます。面倒くささから拒否する七瀬。対してやる気あふれるメイドたち。いつもの面々、山田と田中さんも誘うことになって、となれば重要になってくるのは場所取り。それぞれに個性ある連中ですから、山田は田中さんにくっついていきそうになったり、田中さんは桜の枝振りに手を加えたくてしかたなかったりと、全然場所取り進まない。

そんななか、見事に場所を確保したのは七瀬。隣にいかつい男衆がいるものだから、みんなが敬遠していたエリア。それをまるで気にせずにニコニコ顔で座っている七瀬の強メンタルよ。ええ、七瀬はこうでなければなりません。むしろ無闇に怖がるはじめの方が失礼では!? と思うくらいで、そしてそこに届いたメイド連渾身のお弁当。

ああ、お弁当のお裾分けで仲よくなるパターンかなと思ったら、さらに予測を超えてきて、びっくりのお料理男子の会! ここではじまるメイドさんのお料理解説。ああ、このほのぼの感よ。ええ、実にいいって思ったんですよ。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

来院したしまむら。キョウスケが喜んじゃって、その様子を見てお母さんと思ってる先生と熊倉がよかった。

しまむらの避妊手術にキョウスケも手伝いで参加することになりました。そこでの緊張感! キョウスケの顔がうるさいにはじまり、焦ってるんでしょうね、以前に教えられたことがすっとんでしまっている! さらにはすごい汗かいちゃって、手術も緊張なら、知ってる子のものとなったらなおさら怖い。でも気持ちを切り替えて手術に集中する。こうしたところに、キョウスケのまじめさ、仕事に対する真摯さが見えて気持ちいいのでした。

そして術後のしまむらのお世話をします。あんなにキョウスケに懐いていたしまむらが警戒しちゃって傷心からの、腹帯づくり。キョウスケの行動もろもろに成長感じさせられるものの、まだいたらないところもあったりして、こうしたがんばりと成長途上のキョウスケの姿に、応援したくなる思いがわいてくるのですね。

2024年4月2日火曜日

『まんがホーム』2024年5月号

 『まんがホーム』2024年5月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。パンがテーマの表紙であります。メインのらいかはパン屋のお姉さん、両手のトレイにいろんなパンを乗せて登場です。『ごちそうさまは二丁目で』は店長とみのりがハンバーガーを、『天国のススメ!』は太一と麦がメロンパンを、というかこれメロンパン着ぐるみだ! そして『孔明のヨメ。』は各種サンドイッチを取り揃えて、なにかピクニック感ある表紙になっておりますよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『俺、姉になる。』

なにごとかと思ったら、姉に恋していた幼なじみのお隣さんになかば無理強いされて、姉のかわりとして女装させられるというんです。直接姉にアタックできない理由でもあるのかな、と思ったら、なるほど姉は先日結婚して家を出ていった。かくして姉ロスとなってしまった幼なじみは、弟に目をつけて強制的に女装、やっぱり姉弟だけあってよく似てるわ! 大変お喜びなのですが、弟はそれでいいのか? と思ったら、やっぱりあんまりよくないっぽいですよ。

しかしそれでも、気のある女子からの願いです。幼なじみの暗い顔は見たくないと女装を受け入れたら、やたら厳しい監修がはいるというんですね。ええ、弟くん、身も心も姉になりきらねばならなくなったようですよ。

『孔明のヨメ。』

赤壁の戦いを終えて後、周瑜たちを迎えて戦後交渉をおこないます。普通はこんなに急ではないっぽいんですが、どうやら向こうには急ぐ理由があるのだろう。そうしたちょっとしたことからも多くの情報を読みとって、自軍に有利となるよう交渉を進めていく孔明の手腕の冴が見どころとなるエピソード。派手さはないけれど、地味にすごみのある回だったと思います。

劉備の側は拠点となる土地が欲しい。それで相手に江陵をとらせる代わりに、その南方湖南四郡を領地としたい。ただなんの策もなくこの件を切り出したら、周瑜の怒りを招きかねない。なので、相手にまず江陵攻略の意思を表明させ、それを受けてこの地を押さえたい、それは周瑜にとっても都合がいいはずと、希望を切り出す順序を工夫するだけで、こんなにもすんなりことが運ぶという話でした。

しかしこのやりとり、周瑜にとって孔明という男を知る決定的なものとなったようですね。これが周瑜にして孔明を警戒させることとなるか、あるいは周瑜がより大きくなるきっかけとなるのか。今後の描かれ方もまた楽しみです。

『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』

音瀬の盗撮写真がネットに公開されてしまった問題。とりあえずは好評だからと放っておいたのが結果的に失策となってしまいました。

最初は本当によかったんですよ。カワイイって、元がいいって。それで音瀬も気をよくしちゃって、実害がないと警察も動かないというから、とりあえずは様子見でいきましょう。からの、橘による音瀬の写真撮影会に展開していくその流れは面白くて、というか音瀬がチョロい! 10倍カワイイといわれて、ぞくぞく。音瀬の全部は俺だけが知っていたいといわれて、キュン。いやほんとチョロかった。むしろこれがきっかけでカップル誕生してしまうんじゃないかと期待してしまうところでした。

さて、それで最初に触れていたことです。時間がたつと好評だったネットの反応もだんだん違ってきてしまい、キモいのなんのと批判的なコメントが増えてしまって、それが音瀬を傷つけてしまったんですね。遅まきながら動く橘たち。はたしてこの一連のできごとは、どういう顛末となるのでしょう。

最低でも、音瀬がむくわれる、そんな決着をしてほしいものです。

『はなまるゲーセン飯!!』

園香と樺恋のむかしの話。子供時分には引っ込み思案だった樺恋が、園香と一緒にいることでずいぶん救われて、変わっていくことができた。そんなエピソードが描かれて、小さい声でしか話せなくても、園香がちゃんと伝えてくれる。自分のことを物知り博士と褒めてくれる。そうした全部が嬉しくて、自分を支えてくれていた。

この気持ちが、感謝があったから、いつか園香の力になりたいと思ってきた。そんな樺恋の思いの成就するときがきたというのです。大名行列祭りでお姫様役を任された園香。しかし自信がなくて、思い悩んでしまって、とそんな園香のことを自信持てと、大丈夫だと、支える立場にまわったのが樺恋なのですね。ふたりのこの関係。かつての思いがぐるりとめぐって、互いが互いを支えることのできる友達になっている。そうした様子がほのぼのと、そしてしみじみとしたよさ感じさせてくれたのです。

2024年4月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年5月号、昨日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

あやもりんから、動画撮影の助手をやってほしいと頼まれたひよ。願ったり叶ったりなのでは? と思ったら、そうは簡単ではないんですね。ファンとして動画を楽しみにしているから、事前に内容がわかっちゃうのは困る。そういってしぶっていたら、あやもりん、こともあろうにプリンに頼もうかななんていっちゃって、ああ、それだけは勘弁なのね、ひよ。しぶりながらもアシスタントすることを受け入れました。

そこからの動画活動? 避暑地にいく。川遊びしたり肝試ししたりする。参加者はあやもりんにひよ、咲、そしてプリンちゃん! 普通に遊んで盛り上がって、そして肝試し。なんと、ペアはひよとプリン。まさかの組みあわせで、遅まきながらのひよ頭突きが炸裂!

って、今までまるで撮影してないよね? 普通に夏のバカンスになってる!? いや、撮影はちゃんとするんだろうし、ということは本編は次回、ってことなのかもですね。

『このままモブじゃ終われない!』

コモナに逆風だ! 打ち切られた漫画家、暴風そよかぜを招いて、酒飲みながらあざけってたら、まさかのそよかぜに愛するピコをとられてしまうだなんて! というか、すでにとられていた。ピコの心はそよかぜのものだった! ということが判明した今回。順風だったコモナがまさかここまで追い込まれてしまうだなんて。予想もしない展開に、これを面白いと思ってしまえば、そよかぜの不幸を楽しむコモナと同じになってしまいそう!

憎しみをエネルギーに変えるタイプの漫画家、そよかぜ。コモナにあざけられるのはそよかぜの希望でもあるそうなんですが、そのそよかぜが、昔からの大ファンだったとピコからいわれて自信と元気を取り戻していくところ、ずっと負のエネルギーでまわしてきたエンジンが、正のエネルギーでまわりはじめているぞ! 健全なサイクルに入ろうとするそよかぜの状況。これが今後の漫画に影響するのか。なにかいい結果に繋がろうというのか。ちょっと期待してしまったんですね。

そして純愛一途とバレてしまったコモナ。なのに素直になれないコモナ。その狼藉からなにからかわいくて、そしてコモナのじたばたをニヤニヤ見守るそよかぜもかわいい。

ええ、面白くなってきましたね。ええ、いい三角関係ができてきたって思いましたよ。

2024年3月31日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年5月号、一昨日の続きです。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

カワイイ喫茶店でカワイイウェイトレスとしてがんばるハチであります。前回の一件でクラスの皆とも親しくなって、そして皆からカワイイカワイイと、大人気の様子です。これまで遠巻きにしていた反動でやたら名前を呼ばれちゃったりして、それが面白くないのがクマ。口では、理性では、いいことだと思っているんですけど、とりわけ男子がからむとなると様子が違う。本人は否定してるんですけど、どう見たって嫉妬しているんですね。

嫉妬のせいで気もそぞろ。パン部での体験会では失敗の連続。でも文化祭のジンクス、手紙で屋上に呼び出すと思いが成就するというの聞いて、試してみたりしましてね、ああクマも青春です。でも、日頃の感謝の手紙とか、レアというか奥手というか、まあ本人がその気持ちを意識してない。ところがそんなクマが、下見にいった屋上で、告白されるハチを目撃!

これ、実際クマさん自分の気持ちに開眼しちゃうやつでは!? 待ったなしの状況なのですが、なんと次回最終回、どうやらクマは早々に自分の気持ちをはっきりさせないといけないみたいですよ。そしてそれはハチも同様であるかも知れませんね。

『ずんだもんTV』

ずんだもん、学校でのやらかしで入学する前に出席停止の措置をうけてしまいました。きりたんも冤罪で怒られて失意のひきこもり中。あっちでこっちで大変なことになっているんですが、これがそのまま動画編集に影響しようとは。

そうか、この家で動画編集できるのはきりたんしかいないのか! ずん子もずんだもんも互いに頼っている状況。短い動画ならなんとかなるかも知れないとチャレンジしてみるも、タイトルの文字入れからもうできない! 試行錯誤しながらなんとか文字を入れることには成功したものの、今度はタイミングが変えられない。それでイタコに頼るものの、イタコはずんだもんよりもPCにうといのか! いやもう頼る人を間違えてるよ。もう今日は動画編集をあきらめるか、きりたんに謝って機嫌なおしてもらうしかないのでは!?

しかしふて寝するイタコ姉様、すごかったな。あんなに極端な動きに出るんだ! からの、口寄せで動画編集できる人を呼ぶというの、いや、もう素直にきりたんに頼るのがいいのでは!? からの、まさかの修行僧マイチューバーとやらが降霊、勝手にぱぱっと自分の秘密を曝露する動画を作ってずんだもんアカで公開しちゃったもんだから、いきなりの炎上。もうほんと大変なことに!

今回はきりたん活躍の回でしたね。炎上に詳しいきりたん。コメ荒らしやレスバで燃えてきたって、きりたんってそんなキャラだったの!? でもきりたんのアドバイスのおかげで無事鎮火。むしろこの炎上のおかげで焼け太りの可能性もあるのでは!? という理想的展開を見せました。

かくして万事めでたしめでたしと思ってたんですが、最後にきりたんずんだもんへの報復動画が予約投稿カウントダウン中!? なるほど、こういう行動しちゃうから炎上慣れもしちゃうのか。今回は削除間にあったんでしょうか。セーフだったと信じたいところですね。

『たくあかっ』

恵利の母が引っかかったと思しい情報商材屋。どうもうさんくさいと恵利は警戒しているんですが、母がいうにはちゃんとした運営。顧問税理士もついている。というところで、税理士の燎子の出番となるわけなのですね。

その税理士に会うために、アポとって相手の会社に出向きます。疑問点があるからとその税理士先生にいろいろ聞くのですが、さすがに相手も手練れ、簡単にボロは出しません。けれどすぐに答えられなかった税理士の登録番号。そこに引っかかりを覚えた燎子、調べてみても番号は本物。しかし……。

と、ここで件の税理士が所属する会計事務所を訊ねてみれば、その税理士はなんと女性と判明。問題の税理士とは似ても似つかない、性別さえ違う人物だったというのですね。

かくして、恵利の抱える母の金銭問題はひとつ解決。情報商材屋も警察のお世話になって、万事解決。こうやって事件に税理士ならではの知識、制度、法でもって立ち向かい解決するという流れにはカタルシスあって、やっぱりすかっと面白いですね。ええ、爽快感ありましたよ。

2024年3月30日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年5月号、一昨日の続きです。

『mono』

パン祭りの動画撮影が続いています。とはいえもう3回目、と思ったら彼女らにとっても同様のようで、もうパンは食べ飽きた、というかそれ以前にもうお腹に入らない。って状況になりつつあるというのに、ボーノに寄って追いクリームパン!? 無茶するなあ! でももしかしたらなでしこなみに入るのかな? と思ったら、全然そんなことないじゃん! 猪俣、さっそく自分で招いたピンチにはまりこんでいます。

後半の撮影は満腹との戦い。姑息に軽いパンを選んだり、それぞれに状況に対応していく涙ぐましい工夫が見られるのですが、それでもどうにもならなくなったときに飛び出した桜子の秘策! まんぷくオーバードライブ! って、そういやまんぷくフォトラリーのときもサイズアップしてたな! いやもう、桜子はよくても残りのメンバーはどうするの!? って思ったら、穏当に回避する策が提示されて、それですぐにもとに戻る桜子。ほんとこのナンセンス、まさしく『mono』って感じがする!

こうして無事に撮影を終えて、さあ後は公開、結果を待つばかりと思ったら、まだなにかあるというの!? この撮影、どうやら序章に過ぎなかったようですよ!

『ごきげんよう、一局いかが?』

すごく勉強になる。文化祭の麻雀断ちを終え、オンラインに復帰した冴。けれど緑一色をアガりそこね、さらにその後は負け続け。ランクダウンの瀬戸際崖っ縁まで追い込まれてしまったというのです。

そんな冴のランク落ちを回避すべく、放課後集まるいつもの面々。3人で冴をサポートしよう、というか主に純礼が頼りです。この配牌からなにを切りますか? という問題に、純礼視点から指摘が入る。いやね、東一局の配牌、自分なら自風でも南を切ったと思う。それを8索から切るという判断。ちゃんと理由があるのがね、なるほど勉強になります純礼先生!

でもあまりに純礼に頼りすぎて、操り人形化した冴。自分を強く持ってとの千星の声に自我を取り戻したら、振り込むわ、役満アガりそこねるわ、さらには国士無双に振り込むわ。

いやもう、本当に面白かった。駄目な時は駄目だから、復調するまでおとなしくしておいたほうがいいのかも? いや自分にもこういうことあるからなあと、共感しながら読める面白エピソードでした。

『のけもののまち』

今回は執事喫茶! ということでジッペイくん以外、執事に扮するというのですが、マキさんがかわいいな! フェミニンな人の男装って、なんともいえないよさがある。もちろんるいもさわやかかわいいし、ベストマッチのネルも最高なんでございますけどね!

そしてジッペイはといいますと、ひとりかわいいメイドになっていて、本人は不服なんですけどお客さんからは超好評。そんなジッペイのイメージチェンジ大作戦。うまくはいかないんですけどね、落胆しながら休憩していたら、イベントの熱気に気圧されて脱落してきたお客さんとコンタクト。そこで、ひとりなれる場所を紹介して接客するというジッペイの判断が功を奏して、お客さんも満足! というか、この人、新たなスタッフとして再登場してくるのかも!

メインメンバーのよさを出しつつ、この先の展開に期待を繋げる、そんなエピソード。チャーミングで面白いのもまたよしでした。

2024年3月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年5月号、一昨日の続きです。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

無垢で無口な職人彼女、椎奈の仕事が描かれます。職人というの、なにを作る人なんだろうと思ったら箒なんですね。突然はいった仕事の依頼に応じ、作業をはじめる椎奈。それを見つめる賢太の視線を読者が共有するという仕掛け。凛々しくかっこいいという賢太の感想にも共感する、そんな描写に、ああこの椎奈という人は本当に魅力的なんだなと感じさせられました。

で、この無口な椎奈がですね、結構雄弁なんですよ。言葉ではなくその表情や仕草に魅かれるものがある。それは言葉によらないメッセージが次々と発信されているからだと思う。台詞やキャプションに寄るのではない、そんな描写の連続が細やかに伝える情感。そこに魅かれる人には強く訴えるものがある、そんな漫画だと思います。

そしてここぞというところで大きく発される内心の声! そのメリハリなのだろうなあ。ええ今回は椎奈の、そして賢太の仕事の一端が描かれて、その仕事に向かうふたりの表情の凛々しさ。その魅力にやられる、そんなエピソードでありました。

『おだまき君の道草ごはん』

会長の引退に際し悲嘆に暮れる人たちを見て、自分の身にまつわる別れを思う小麦。その相手とは苧環。ずっと一緒にといってしまった言葉。重いのでは、そもそも自分と苧環のつながりとは!? 思い悩んでしまうのは、心中複雑な思いを抱えているからなのでしょうね。

しかし苧環の言葉が小麦の気持ちをやわらげる。冬になったら野草も生えないのでは、となると自分と苧環のつながりは!? という疑問に対して、冬にも野草は生えるんだよと伝える苧環。そしてさらに深く心中に抱えた思いを、小麦に伝えるすんでで逃亡!?

いや、待って! 苧環、そんなあからさまに感情を露呈させてしまうだなんて!

いやもう驚きの展開。ええ、これもう告白ですよ。よかったですね、小麦さん! ええ、ふたりの前途は洋々ですよ!

『アイドルはお忍びCHU♡』

今回はちょっと短めですね。富山へ帰る新幹線の車中。シンカンセンスゴクカタイアイスに惑いを見せる扉の芙蓉がかわいい。で、この芙蓉さん、本気で新幹線と競えるか考え中。本当の本当に、時速200キロを超えて走ろうとお思いか!? 実際その速度で走れたら、マラソンで記録作れてしまいますよ!

さて、無事帰宅を果たしたら次に気になるのはお土産の羊羹ですよ。憧れの菓子。目にしたことはあれど、口にしたことのない羊羹! 頭の中が羊羹でいっぱいになって、なにをやっても気もそぞろな芙蓉がかわいい。そして間近に見る羊羹。紅潮するその頬に、よほどの意気込みやらなんやらが感じられます。

しかしこうして羊羹を味わって、しかもその羊羹を何日も賞味できるというしあわせ!

ところでですよ、羊羹といえば福井の水羊羹! 富山の隣り! これを芙蓉に味わっていただきたい! ええ、あの水羊羹、好きなんですよ。芙蓉さんにも一枚まるごといっていただきたい!

2024年3月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年5月号、発売されました。表紙は『mono』。TVアニメ化決定! の大変めでたい文句を掲げるようにして、シネフォト研究部の皆が揃って登場です。この独特の画角! これこそが『mono』! と思わせる全周カメラの絵が、メインの子らと、その後ろに参加してる春乃と、そして背後に広がる周囲の光景! 全部を一度にとらえて、これこそが全周カメラの面目躍如! メインにフォーカスしつつ、周辺の空気をとらえる、これこそが『mono』息づかい。などと思わせてくれるいいイラストです。

今月は新規ゲストが2本です。

『輝!!聖キラーラ女学院』

なんか世紀末を感じさせる漫画がきましたね! 時は、いや舞台は世に名立たるお嬢様学校、聖キラーラ女学院。しかしその実態は、世間が想像するようなお嬢様学校とはまるで違った、ある意味魔窟。自尊心とわがままと理不尽、暴力、その他が吹き荒れる異常な世界。そこにまぎれこんでしまった、ある意味被害者である庶民代表六印かめめは、いじめられるわ、つかいっぱにされるわで、まさしく不遇の境遇にあったのでありました。

しかしこの漫画、絵の圧がすごい。メインどころは美少女寄りに描かれてはいるけれど、モブになるほどにそれこそヤンキー漫画かなんかから抜け出てきたの? というほかなさそうな風貌になって、時はまさに世紀末。腐敗と自由と暴力のまっただなか、といった雰囲気をひしひし感じさせるんですが!? 

とそんな掃き溜めのような学校に降り立ったのが、皇運命。輝きをまとうその人は、かめめにとっての救世主。その誇り高い御姿と誰をも寄せつけないオーラでもって、腐敗した令嬢たちを圧倒するその人は、いつかこの魔窟キラーラ女学院の頂点に立ち、浄化せしめることとなるのでしょうか!?

という感じのお話みたいですよ! なんかすごい!

『アンドロイドのレシピ』

どう考えてもおかしいレベルで値引きされていたアンドロイドを、警戒もせず購入してしまった渚のもとにやってきたのは、正真正銘高性能アンドロイド? 見た目にも美しい、けれどプロトタイプゆえいろいろ足りていない? 説明書は英語のみ、OSのインストールはディスクが50枚! って、それFDじゃないよね!? 昔のWindowsとかって、それくらいの枚数あったらしいよね。でも今どきだからDVD!? となると、結菜さん、よくぞ数時間でやっつけましたね!

かくして動き出すアンドロイド。第一声こそは出落ち感ある微妙なものでしたが、設定さえちゃんとすれば、ちゃんとした応答をしてくれる。くれた? いや、やっぱなんかおかしいよね? それも経験不足がためでしょうか。

かくしてレシピと名づけられたアンドロイドを、様々な経験でもって育成させていこうというこの漫画。いうなれば、結菜と渚の選択いかんで、レシピの今後、その性格もろもろ、性能いろいろが決まっていくってこと!? となれば、ふたりの責任重大ですね!

2024年3月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年5月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。誰かと読めば2倍楽しい! ということで、榊先生と山下ナース、ふたりが一緒に笑顔でVサイン。今回はペアがテーマなのでしょうか。ふたり一緒に表紙を飾るカットが他にもありまして、『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』と『沖浪荘202号の漫研部』から細海賢太と清森椎奈、稲敷甲と霞ヶ浦つくしの2ペアが登場です。

今月は新連載が1本です。

『はらぺこ母娘と元カレ家主』

突如あらわれた元恋人のキョウ。17年ぶりというブランクをものともせず頼みごと。金の無心かと思えばさにあらず、むしろもっと突拍子もないことでした。娘のみのりを連れて、居候を願い出る。これ、主人公のたかはる、相当に信頼されてるな。アパートの建て替えで当座の住まいが必要になった。かくして転がり込む元カレの家。でもろくでもない男なら、さすがのキョウも躊躇するでしょう。するよね? いや……、ちょっとわからない。

ともあれこの漫画のテーマは、この家主たかはるが作るご飯です。キョウもみのりもろくに料理できない。なので頼みはたかはる。初回はふたりもちょっと手伝ったけれど、ほとんどがたかはるの手になるかぼちゃとひき肉のカレーとなりまして、ひとつの食卓を囲んで食べる食事の暖かさ。

今はまだ心を開いていないみのりですけど、この居候母娘がたかはるとひとつの家族になるまでのお話だったりするのでしょうか。少なくともみのりと打ち解けるの先決でありますね。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

ジュローと第2王女ステラとの3年間の婚約期間。ステラがいうには夫婦生活だそうですが、これだけの時間をかけてジュローという人物をはかろうという。ただそこに問題があって、勇者ジュローのレベルは魔王を倒したことで回収されることとなり、刻一刻とレベルダウンしていくことに!

この深刻さといいますか、高レベル勇者のすごさといいますかが見せつけられたのが今回ですよ。ふたりが住むこととなった村に夜な夜な現れるという魔物。そいつを遠視で探知して、そしてそのまま返り討ち! あまりの強さに魔物もたじたじなのですが、はたしてこの強さが失われるときに起こることといったらなんなのか。

でもステラという人を見るに、ジュローはすごすぎない方がいいのかも知れません。新居の掃除を魔法でちょいちょいとかたづけたら、王女様、涙目で心底悔しそうだーっ! 自分もできるってこと、ジュローに見せつけたかったんだろうなあ。ってことは、だんだんジュローのレベルが下がってできないことが多くなり、ともないステラの手を借りることが増えれば、ふたりの関係、大満足なのでは!? いやまあしかし、ステラ殿があっちでもこっちでもかわいくて、こりゃもう序盤から心わしづかみでした。ムフーッ!

『元アイドルのハロー!ワーク』

あかりんの友人、アイドルの優と俳優の三浦シュンを前にして一緒に食事することになってしまった雪村。針のむしろというか面談というか面接というか取り調べというか、やたら緊張させられるシチュエーションが発生しているわけですが、この当事者のひとり、三浦シュンと一夜を過ごすことになった雪村でありますよ

なんだかすごくポワポワした青年なんですが、ゲームと聞いて雪村宅にお邪魔する。しかも動画見てもらえてると聞いて輝いてみたり、さらには一緒に遊んで楽しいと涙してみたりと、この感情のいったりきたりよ! でもこうしてシュンと雪村が仲良くなっちゃったりしたら面白いなあ。けれどそうなったらそうなったで、あかりんを奪いあうライバルになっちゃうの!?

ともあれ、まずは今回登場の面々のさらなる仲の深まることに期待でありました。

『となりのフィギュア原型師』

この工房、本当に多彩だなあ! だって、フィギュアの原型つくるのが仕事だろうのに、近所のケーキ屋さんの依頼でFRPのマスコット人形を作るという。しかも等身大だ! というか、FRPって二液性なのか。レジンと同じように固まるよ、って説明しはじめる代表が、次は粘土だ、今度は石膏だと、がんがん資材を出してくるところとか、もう期待しかない。

しかも庭にテント立てるっていうんですから、イベント感もものすごい。半藤がこうした活動に美大っぽさを感じてみたり、そして粘土に向かう代表の生き生きした様に魅了されたりと、本当、今回の代表はいつも以上に輝いていましたよ。

そしてふたりの青春のひととき!? いやなんてこともなかったんですけれど、ふたり互いを意識しあうところがですね、なんだかはっとさせられるものありましてね、なのにふたりはくっつかないの? ええ、なんか見守りたくなるふたりですよね。

2024年3月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年5月号、昨日の続きです。

『ネコかぶりアンコール!』

印が参加、ということで新たに活動の場を広げていく演劇部です。演目はヒーローショー。まさしく印の面目躍如といったテーマ。そして公演の場は児童館。学校を飛び出して、子供たちに劇を見せるというのです。

なにがいいといっても、ヒーローと聞いて俄然やる気の印でありますよ。その意気やよし。ぐいぐい積極的に前に出て、緊張しながらもそれを上回るヒーロー魂が印をがっちり支えている。素晴しい。気持ちも真っ直ぐにヒーロー然と輝く印の気高さよ。その笑顔も清々しい。そしてそんな印をかっこいいと心から賞賛する音子もまた素敵でありました。

さて、それで肝心の劇なんですが、先乗りしていた怪獣たちが子供にやっつけられていて、いったいなにごと? と思ったら、ガチでやられていたのか! てっきり中身からっぽなのかと思ったら、中身入り。兄貴は先にやられて続いて部長。こうして演者が続けてやられて、このままじゃ公演は無理? となったところで印の機転がまた光る! ええ今回は、印の気持ちのよさ、それがしっかり出た、いいエピソード。音子も印に惚れなおしますね。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

まさに異世界らしい展開ですよ。氷に閉ざされた北方の極限に暮らすお客さんが、旅行の目的地として異世界サウナを選んでくれた! はじめてのサウナ。それどころか湯船もはじめて。そんなお客さんをいかに満足させようかという今回。熱いサウナには満足しても、水風呂も外気浴もお客さんにはあたたかくて、ちっともととのわない! という問題を解決すべく奇策に打って出るルナがよい。これもすべて、顧客満足、お客さんを思っての行動というのがとてもいいと感じたんですね。

北方出身のお客さんが、いくら寒さに強いからとむやみに冷たい水風呂用意すればいいってわけじゃない。それをルナ自身の経験から導きだして、どうすれば寒さを感じてもらえるか、根本的に違ったアプローチをとってみるのが面白くって、しかもこれ、騙し討ちみたいにならないように、オバケは大丈夫かと事前に確認済。こうした細やかな気配りもまたよくて、そしてお客さんも大満足。

今回の幽霊のお客さんの協力あったのも、かつてこうして顧客第一で動いてきたルナの行動ありきなんでしょうね。広がるサウナ好きの輪がいい感じでした。

2024年3月25日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年5月号、一昨日の続きです。

『花唄メモワール』

今回はアイリスがかわいい回でした。扉からかわいい。本編でもかわいい。家庭教師の竹子から逃避して町に出たアイリスが、ヴェロニカなる美しいお姉様と出会うというエピソード。勉強好きのヴェロニカにやりこめられて機嫌をそこねたアイリスだけど、梅の一番になれないと消沈したアイリスを元気づけてくれたのもまたヴェロニカ。ふたり一緒にオレンヂエードを作る、その過程で仲がよくなっていくのがですね、とてもよかったのですよ。

しかしアイリスさん、料理してるときに、機嫌よくなったからって包丁をぶんぶんやっちゃあいけませんよ! でも、自分の振る舞いがヴェルニカに梅の料理上手を伝えたことが嬉しかったとよくわかる。料理こそが梅と自分を結びつけるよすがであるのだと実感させられて、よりいっそうに梅も、料理も大切に思うようになるというのは実に素敵な展開でした。

そして梅は決してアイリスのこと忘れてなんていないよとわかるラスト。ええ、アイリスさん、よかったですね。また最後に見せた穏やかな笑み、それがとてもチャーミングでした。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

衣替えです! 夏服に着替えたカンナたち。しかしこんなかわいいの、自分には似合わないだろうとかたくなに上着を手放さないカンナでありますよ。考えすぎなのになあ。普通に似合ってかわいいのになあ。と、気づかされる今回。美都と一緒の食事にて、冷房の風が寒いという美都に自分の上着をふわっと着せる、カンナの王子様的振る舞いにぐっとくるとともに、その行為がカンナにプレーン夏服を披露させるというのが、一挙両得一石二鳥的展開で、かっこいい、ラブい、そしてかわいいの連続するインパクトに思わず膝をついてしまいました。

恥ずかしがるカンナに美都が、ありのままのカンナが一番素敵といったこと。そのとおりと膝を打つとともに、美都自身がありのままでいられない負い目を抱えていること考えるに、その言葉の向こうにある美都の思いをうかがえるようにも感じられて、この場面に読み取れる物語の糸の多彩さにはっと息を飲む思いをしました。

そして最後にカンナが美都を誘おうかという「あれ」。なんなのでしょうね。気になりますね。

『ウクレア!』

あこがウクレレを買いますよ! 楽器店で試奏してみたソプラノウクレレ。55000円が38000円にさらに値引きされていて、これでハワイアンコアっていうの、結構な破格では!?

当座のお金がないあこはバイトをしようというのですが、もうすぐ部費が出るからといいしらせを得た矢先に、生徒会からの無理難題。より具体的な実績を示せなければ即廃部。当然部費も出ないとのお達し。さあどうする、どうなる、からの楓の妹たちと仲良くなるための演奏が呼び起こした共感。音楽にあらわれる人となり。そして見知らぬ人からのお礼の貝殻。

と、これをきっかけとして部存続に向けての活動の内容が決まっていくところ。その根っこにある音楽で気持ちを通じあわせる、思いを広げていくというところがとてもよいなと思うのでした。

そしてやっぱり興味が出てくるウクレレ。ちょっと弾いて、歌ってみたくなりますね。

2024年3月24日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年5月号、一昨日の続きです。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

忙しいときには過労で倒れる人間が出て忙しさに拍車がかかる。悪いサイクルにはいってしまっていますね。ということでラッキーセットで大忙しのモグモグバーガー。クレームがあっても店長は不在。零の兄、透が対応。近隣のお店の店主さん、長すぎる行列がうちの店まで届いてる。なんとかしてくれというのでなんとかしようとしたら、零が足を引っ張っちゃって……。

いや、これお兄ちゃんがいけないよ。適材適所というものがある、といいたいけど、店内スタッフを削るわけにもいかなかったのか……。深刻な人手不足にあっぷあっぷですねえ、と思ったら今度はこむぎがやらかすのか!

しかし兄さん、八面六臂。あっちにこっちに駆けずりまわって、ついには余裕をなくしたか、妹零に戦力外通知をするにいたって、ああ零もさすがに傷ついちゃうかなと思ったら、出勤してきた満身創痍の店長を見てがんばろうと復帰。そこからのミラクルなんですが、これ、お客さんに恵まれましたね! これで黙ってくれた、その上舎弟にまでなってくれた。本当、ここぞというところで零ちゃん、ラッキーガール。見事な大逆転でしたね。

『ギャルとネクラの吸血関係』

眷属化が進むいよね。このままでは完全な眷属になってしまう。その未来に怯えるまくるであります。

この状況をなんとかできるんじゃないか、我慢して抵抗できるんじゃないか。そう考えるいよねですが、まくるはその限界をしっかり理解していて、母がいよねを助けようとしたように、自分もいよねを助けたい。いよねを眠らせて、そのあいだに眷属関係を解消、契約解除するというんですね。

この決断にいたるまでのまくるの思いよ。この子にとってどれほどにいよねが大切だったかがわかる。大切であるがゆえに特別な関係を清算するしかなかった。ぎりぎりまで気持ちを隠して、そして涙ながらにいよねとの別れの口づけをかわす。その思いの高ずる様には、胸のしめつけられるような感情覚え、深く引き込まれるものありました。

しかし、眷属関係ならずとも、ふたりの気持ちを大切にしていけばいいのでは? と思うも、それではいけないわけがあるのでしょうね。そしてこれから目覚めるいよね。彼女の決断に期待したい所存です。

『スポチャン!』

部長、本当に実力者なんですね。試合に臨む格好はまんま不審者なんですけど。

さてまずは昇級を喜ぶ部員たちですよ。免許状が届きまして、いよいよ級位を得たと実感。まずはひとつの目標を達成して、次は夏の大会か。というところで渋るのがももです。自分にはまだはやいのではないだろうか。すっかり尻込みしちゃって、と、そんなももが大会に挑戦すると決意するまでのくだり。それがとてもよかったんですね。

スポーツチャンバラではわりに発生する1対多の状況。部長は1対9に勝ち抜いたというのですが、まあ普通はそこまではでけん。と、そうした状況の発生しうるルール、サバイバル戦を体験することになりまして、そこで見せるももの回避の技術です。正面からのアメリアを回避したと思えば、背後を突くあかりの不意打ちにも対処する。しかしももの最大の弱点、ビビりがゆえに踏み込みが甘く、攻撃がまるで届かない! この弱点が、回避が攻撃に転ずる棒によって克服されるあの描写、見事で、ああこれがももの自信になれば、さらにはより先へと進ませる、そんなきっかけにもなればよい、そう思わせるものあったのですね。

実際、あかりへの一本はももの気持ちを後押しして、かくして大会出場を決意。ええ、物語が動いていますよ!

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

船で東京へと向かうリルー一行。その途上で判明する、アヤのお尻のアザ。ジジがいうには、メリュネの刻印。リルーたちの世界で猛威をふるった不死の魔女メリュネはアンデッドモンスターの女王。世界を滅亡寸前まで追い込むも、リルーの母ルララの決死の禁呪にて倒すにいたる。しかしそれによりルララは命を落とし、またこの話が父母の蘇生を願うサキに蘇生魔法の代償を知らせることとなってしまった。

今回はたくさん情報が開示されました。アヤの腰にあるメリュネの眷属の印。リルーの母の話に、蘇生魔法の真実を知って思いつめるサキ。そのどれもが今は答が出ない話で、けれどサキに死んでほしくないと伝えるリルー。リルーとサキを思うアヤなど、旅の皆がそれぞれに誰かを大切にし、ともにありたいと願う気持ちのよくよく描かれたところ。しみじみと心にしみるものあったと思います。

そして今回最大の危機。海中から現れた尾つきのゾンビ。ピンチ! この危機をどう回避する!? と思ったら、覚醒したリルーのリボン! めちゃくちゃ強いのな!

いやもう、いよいよ佳境にはいらんとするこの状況に、心強い味方があってまずは安心でありました。

2024年3月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年5月号、発売されました。表紙は『球詠』。瑞帆が打って小町が投げる! そしてそこにシーズン200奪三振の文字。というのも、今号で通算200号なのだそうですよ。1年で12冊しか出ない月刊誌、なので18年かけて達した冊数。綿々と繋がれてきた連載陣とゲスト作、読み切り、多くの漫画たちのバトンがリレーされた結果がこの数字で、そして今の誌面なのでありましょうね。そう考えれば重い数字であります。そしてその記念号ともなる表紙に新越谷の一年生ふたりの活躍が描かれているの、引き継いできたもの、引き継がれていくものといった意味を見出したくなりました。

今月は新規ゲストが2本です。

『恋人ごっこ』

なかなかにいい感じなのではないでしょうか! 恋人はおろか友達もいない春日部ナズナが、隠れ家にしている準備室の窓から見かけた下級生、青葉が残した制服のリボン。それを木の枝から解いたことからはじまるラブストーリー。学校に伝わる恋が成就するおまじないが、これと接点のなかったふたりを強く結びつけて、恋に落ちるとはこういうことか。仕掛けた青葉が自己暗示にかかるのはわかる。しかしこの仕掛けを知らなかったナズナも青葉にときめきを感じて、ああいよいよここから恋がはじまっていこうというのですね。

下級生からの圧に負けるナズナがちょっとかわいい。積極的にグイグイいく青葉の攻め力には魅了されそうになる、そんなチャームが溢れているし、負け負けのナズナにも受けのポテンシャルを感じさせられて、さあどうなる、次回はさらなる猛追があるのかと思うと、ぼやぼやしていられない! みたいな気持ちになっておりますよ。

『まごころを貴女に』

シンプルでコンパクト、それゆえに素直に伝わってくるよさがあったと思います。

進学した高校の寮で同室になった女の子、羽白紗月。親との折り合いが悪く、それが気持ちを乱すために競技に打ち込めないでいるスポーツ推薦生との交流のはじまりを描いた掌編です。結果を残さないとと焦るその子に、食生活が乱れていてはいけないよとお弁当を作る主人公、日野原絵梨。そのお弁当が親との関係に悩む紗月から、心の鬱屈をとりのぞくというのです。

誰かが誰かを思い作ってくれる食事のあたたかさ。それはただ食事が、というだけでなく、こめられた気持ちもまたあたたかい。そうしたシンプルな物語に、絵梨と紗月の個性が乗って、ふくらみのあるお話にしあがっていました。

この先のお話が語られることがあるとしたら、絵梨の作るお弁当や、押しの強い絵梨にたじたじになって、ついにはなつくことになりそうな紗月、その心の動きなどが面白そう。などと思わせたのは、ふくらみのあったがゆえだと思いました。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

なんと今回はロゼがタコ漁にチャレンジです。というか、伊藤さんに連れられて見学といった感じだったのですが、いらん魚でとれるタコ。ぽいっとタコカゴを放り込んだと思ったらあっという間に時間は過ぎて、ビニール袋に入ったタコを持ち帰ってくるというんですよ。

このスピード展開! からの、速攻で決まるたこ焼きパーティ。たこ焼きの想像がつかないロゼが初遭遇するたこ焼きは、中身が熱々でうかつに食べると火傷しちゃう! こうしたたこ焼きあるあるから安定のロゼの食レポ。こうしたちょっといつもと違った日常の描かれる今回。なんだか楽しくて、ほのぼのと心地良く読めました。

と、そこに平穏を破る連絡ですか!? 市野原ときこからの呼び出しを受ける紗菜。さあどうなる、なにか悪いことでもあるのですか!? と、ついついネガティブなこと考えてしまうのが私です。

『球詠』

先輩たちと一年生の交流の薄さ。積極性の違いや接点のあるなしによって、その関係性に濃淡が出てしまうのもしかたがない。とはいえ、この状況を放置しておくのもよろしくない。この合宿を通じて親睦を深めていこう。ということで芳乃が策をこうじてくれました。

しかしその交流案、レクリエーションはよいとして、その種目がびっくりですよ。まずは麻雀。ルール知らない子がいるんだけど!? からの卓球、肝試しと続いて、ほんとバリエーション豊富だな。と思ったら、しっかり肝試しに仕込みがあって、先生が不審な黒髪の女を演じている! とそこからガチ怪談に展開していくところ、しかもそれ先生ひとりが経験してるっていうの面白くて、先生には気の毒なんですけどね!

卓球は皆それなりに心得があるのかなと思ったら希がまるで初心者。下級生からのアドバイスを素直に聞き入れともにがんばる希の姿を見て、いろいろ思い込みや鬱屈していた気持ちを捨て去ることのできた美咲などなど、この交流会が果たした役割、大きかったなあ。とりわけその真価は、ラストの体づくりに打ち込む美咲の様子に見てとれて、この和気あいあいとして、上級生も下級生も一緒になって取り組んでいく雰囲気ができあがろうとしているところ、ああ今年の新越谷もよさそうだ。なんてこと思わされたのでした。

2024年3月22日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年5月号、昨日の続きです。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

おお、大阪空港! 近所ですよ。そうか、ひぐれの実家は大阪ですか。すかいと仲違いしたまま祖父母のいる大阪に帰ってきた。飛行機で国内線となると通称伊丹空港に降り立つことになりますよね。で、飛行場となればスカイパークにスカイテラス、スカイウォークと、すかいを思い起こさせるものがいっぱいで、もうまるで落ち着かない。思い切ってすかいに電話をしても、飛行機の発着音が大きくて、通話にもならない、電話も切れちゃった。

ということで、別の場所に移動するんですね。

その移動した先というのが、大阪梅田のスカイビル。って、ここもスカイじゃないですか! ともあれ、まずは展望台に向かって落ち着いたところですかいから入電。ふたりこうして落ち着いて話をすることができて、このあいだのこと謝って、仲直りして、そしてふたりともに高いところ、ビルの上の展望ロビーにいるということを確認しあうんですね。

かたやすかいは、ふたりがはじめて出会った場所で日暮れる空を眺め、そしてひぐれは大阪はスカイビルにて同じ空をともに眺めている。こうして通じたふたりの気持ち。遠く離れていてもこうしてわかりあえたこと、本当によかったと思える仲直り回でした。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

時は春先、花見の季節。神社の境内には花見の客がそれぞれに宴を開いて、楽しそうにしています。それが面白くないのは壱与? つまみ出すとかいっていますが、桜子に強制的におとなしくさせられちゃってますね。でも今回通してみると、壱与がわからされなければならなかったところって、ここくらい? いや違うか。屋台の人たちにゴネた件。あれもわからされ対象でありましたね。

でもそれ以外は、壱与以外の問題も大きかった気が! まずはマカロン。はるばるやってきた阿古町の酒をくすねて飲んで、酔ったふりして桜子にべたべたと! いや、カメラどこ向いてるの? ええい、壱与はいい、マカロンを映せ、マカロンの狼藉ぶりを!

この酔っぱらったのがフリとわかるその後の様子なんかも面白くて、マカロン酒に強いのか。阿古町とは大違いですね。

からの阿古町大虎に、ならぬ大狐に変化する終盤よ。圧倒的じゃないか阿古町は。阿古町の変化にくらべたら壱与のそれはマスコットのレベルで、変化の術は解かれるわ、さらにはめちゃくちゃにされかけるわで、本当に阿古町ったら圧倒的。からの濡れ衣着せられる壱与。とばっちりっちゃあとばっちりなんですけど、阿古町の変化のきっかけ作ったのは壱与だから、ちょっとは責任あったりするんでしょうか。なかなか判定難しいところですけど、神様もつらいですねえ。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

追放令嬢が技能実習生になるの、異世界に流されたその先がたまたま人手を求めるそだちの家だったから、とかいう偶然のいたずらとかじゃなかったんだ! いわば運命づけられた技能実習生ライフ。きっちり異世界同士で取り決めがあって、アーシャにしても適切に管理、監視されるような仕組み、制度があったっていうんですね。

いやもう、びっくり。ということで、今回はアーシャを管理する不破蒼。そだちと同じ学校に通う一年生が登場。そだちにコンタクトして、うちの一族は異世界からの干渉を管理、監視する役割があって云々。自分の家のいわくと、そして業務をそだちに告げて、アーシャたちのもとへと赴くことになるんですね。

このコンタクトでわかったこと。アーシャはもともと農業をやらされることになっていた。そだちのもとでご厄介になることになったのはたまたまだった。そしてクロエは向こうの世界で失踪中。あの手この手でこちらの世界にやってきた不法入国者と判明して、かたや冤罪とはいえ罪人、かたや不法入国ってことはやっぱり罪人? なんともいえぬブラックな立場のヒロインが揃っちまったわけですね!?

今は野良の技能実習生待遇でいるアーシャですけど、今回の蒼の介入でその立場も少し変わりそうです。ちゃんとした技能実習生を目指してほしい。契約書を交わします。そうすると賃金が出ます。さらにはいつか帰れます。これまであやふやだったアーシャの今後が、ちょっとしっかりしたものになりましたね。技能実習生としてがんばって、それからいくつか試験も受けてと、やるべきこと、目標が定まったおかげで、アーシャの生活、暮らしも一本芯の通ったものになりそうです。

2024年3月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年5月号、昨日の続きです。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

新キャラ登場!? と思ったら、ずっと以前に登場していましたか! ユーリにとっつかまって物騒なこといってる子。フードをはいだら、そりゃもうかわいい素顔がこんにちはしまして、そりゃもうつくしも目の色かえるわけですよ。でもってユーリが嫉妬する。うん、なんだかんだでユーリさん、つくしにおぎゃり、いや懐きまくっていますね。

この子、ターコイズ。なによりも強さに重きを置く子なんだそうですが、ユーリのピアスを見つけてきてくれた。ただ返して欲しくば勝負せよとのことなんですが、ユーリはピアスに執着なくしてるし、上司のサツキはおとなりさんになってるしで、どうにもこうにもイニシアティブがとれないターコイズ。ほんと、知らないうちに世界は変わっちゃってるもんなんですね!

そんなターコイズとユーリの勝負。つくしの提案で平和的にゲームで遊ぶことになって、これはこれでター子ごきげんなんですが、そこでふと垣間見えたつくしの怪力!

おお、力こそパワー……。これですっかりつくしに心酔しちゃうっての、ほんとシンプルな行動原理で、なんだか好感持てますね!

『ぬるめた』

わあ、かわいい新キャラ登場だ。しゆきの家にいきましたら、リビングの窓から全身でもってお出迎えですよ。妹さん? いいえ、お母さんです。詩織さん。めっちゃかわいい。めっちゃハイテンション。くるみとさっそく意気投合して、でもちあきは終始ビビってる。この落差よ。でもほんと、しおりさん、かわいいなあ。

今回はずっとハイテンションなしおりと、ずっと怒ってるしゆきと、ずっとニコニコのくるみと、って感じでほんとにぎやか楽しい回でした。お話を追ってるだけで楽しい。そしてしゆきの弁当の謎がとけるなど。ちあき曰く偏食一家。このちょっと変で、でもそれ以上にかわいい楽しい面白いと、充実のエピソードだったと思います。

あの終盤のちあきの上で寝ちゃうしおりとかね、もう最高としかいいようがない。ええ、最高でした。最高でしたよ。

『エイティエイトを2でわって』

すごいな。咲雪への対応に苦戦していたゆずだけど、ここに来夢がくるだけでこんなにも違ってくるんだ! 咲雪を圧倒する来夢の陽パワー。さっそくさゆゆとあだ名がついて、対し咲雪はというと押されて萎縮しちゃってる。

そして来夢の話から、奏を奪った憎き相手がみちゅと判明。おお、これはふたりが出会った時、悲劇が起きてしまうのでは!? 恨みの感情が美弦に炸裂したりしない!? めちゃくちゃ心配したんですが、咲雪があれよあれよと来夢に懐柔されていっちゃって、しかも美弦と咲雪が出会っても、美弦のパワーに咲雪が太刀打ちできない!

いやもう、この子、美弦たちに会わせて大丈夫かなってはらはらした咲雪ですけど、出会ってしまえば違う意味でこの子大丈夫かなってはらはら。完全にアウェイ状態になってしまって、萎縮と孤立の果てに閉じ込もっちゃったりしたらどうしよう!

と思ったところに憧れの奏と遭遇ですよ!

いやほんとこれどうなるんだ? 咲雪ったらろくに言葉も出てこなくって、これ、どういう決着するんでしょう。でも少なくとも悪くはならなさそうな予感がしてきました。

2024年3月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年5月号、昨日の続きです。

『アイドルビーバック』

扉絵のじうじうのサイン、めちゃかわいいですね。さて本編はといいますと、衣装決めでありますよ。ざっと案をイメージにしまして、それにあった服をネット通販でやっつけて即完了。って、はやいな! あまりの現実味に呆然と立ち尽す椿ですよ。こうして現実を知るほどに夢というものは消えていくのかも知れませんね。

とはいえ、これで終わりではありません。椿の夢を支えたかった? 週末一緒に出かけようと呼びかけるあんじゅです。それで皆の私服姿が見られるというの、これはポイント高いよね! ええ、慈雨の私服、めちゃかわいい! そして独特の雰囲気放っている椿です。いや、嫌いじゃないよ! 杖も、杖も持とう!

ここからの買い物風景。すごくよかった。できのいいベース衣装に、メンバーカラーと見ると買ってしまうアクセサリー。皆のほくほく顔ですよ! そしてさらなる衣装案につながるやりとりなんかも素敵でして、誰も気なんて使ってないよって、そうした気持ちを素直に出しあった先に着地した黒かっこいいと黒かわいいの両極致!

ほんと、どんどんかたちになっていくなあって、わくわくさせられっぱなしです。

『さうのあっ!』

予想外の展開! なんとこかげが銭湯にいきたいという。しかもできればホット・パラティーゾ。なぜかというと、マフリーくんのキャラグッズ、リューディアも集めてるのがですね、ホット・パラティーゾとコラボ中! あの風呂嫌いにして出不精なこかげにして、銭湯にいきたいといわしめるのがマフリーくん。かくして日本限定マフリーくんを求めてホッパラに通うことになるのでした。

って、それで芹香のテンションが下がっちゃうのか。不思議なものだな。思わずこかげの気持ちを理解してしまってますけど、なるほど、風呂ならどこでもいいじゃねえかってわけにはいかないんですね。

でもホッパラはホッパラでいろいろ楽しめるものがありますよ。ってので、まさかの槇に飛び火! ホッパラの社歌がカラオケにはいってる! からの、作詞歌唱は高野槇! 必死で話題をそらそうとする槇だけど、周囲がそれを許さない。でもほんとかわいいと思いますよ。ぜひその販売されているというCD、聞いてみたいところですよね。

そしてトノノったリューディアの自由きわまるふるまいに、コラボメニュー限定の飲み物注文強制からの、コースターは使わない! 芹香のグッズ系マニアの気持ちわからないってところから、決してズルはしない槇の生真面目さまで、登場人物それぞれの魅力、よくよく出ていたと思います。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

いちばn、ファーストくじってこんなに大変なんだ! 人気のくじともなれば、店舗に入荷するかも抽選。しかも発売日ともなると、入荷しますかしませんかと、マニアからの問いあわせ電話が殺到。しかも販売は7時からだっていうのに早朝から客がやってくる!

ファンにマニアに、そして転売目的のヤカラまで! 今回は、販売店側に今回のファーストくじの題材『ぶるー・ざ・ろっく!』の大ファンであるねねが守護神として立ちはだかってるから、テンバイヤーは許さない! てなわけにはならなくて、たとえ転売目的だとしても販売を断る根拠にはならんもんなあ。むしろ、はやく引きたい、けれど店員だからといってフライング購入は許されない、バイトあがりは7時だけど、もはや店の前には長蛇の列が! 退店即並んでも売り切れてしまうかも!

なんて具合に煩悶するねねが印象的なエピソードでありました。

しかし本当にこんなに熱心に並ぶものなんだ。平日の朝5時にすでに形成される列! 争奪戦は想像以上なんですね。

しかしねねさん運がよかった。姉のために並んでいてくれた弟、かつめちゃくちゃくじ運のいい弟がいたおかげで、狙いのA賞B賞、両方ゲットして! となったら運が悪いのが店長のタダで、特賞が出てしまったらもうそのくじには価値がない! 一気に消えさる列、他店に移動しはじめる客!

いやもうこの熾烈さよ。

でも、店長、よかったですね。ラストワ、ファイナル賞も、そこにいたるまでの全賞も等しく欲しいというねねがいてくれたおかげで、店長が自腹を切る必要はなくなりました!

しかし、日頃目にするくじも、こうして過酷な表裏があるわけなんですね。売るほうも買うほうも大変です。

2024年3月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年5月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。チノがクレーンゲームのケースの中? ココアたちのぬいぐるみを抱いたり囲まれたりしながらのもふもふライフ。チノの髪にはクレーンを操作するボタンがついていて、でも本人が中にいるんじゃどうやって押したらいいんだろう! しかしぬいぐるみたちかわいいです。クレーンに釣りさげられてあわあわしてるシャロ。同じく釣り上げられて、でもおだやかな千夜と好対照です。

今月は新規ゲストが3本です。

『進捗ダメなのでどっかで一泊してきます』

描写が淡白と定評のある小説家。編集者からもっと描写を盛ってくれとリクエスト受けるも、そういうのに興味がないと即答。でもそれじゃ困るから旅行でもいってリフレッシュしてみればとのアドバイス受けて、まずは手頃なビジネスホテルにチャレンジです。

しかしはじめてのビジネスホテルで、電気がつかない、テレビもつかないと戸惑うところ、面白かった。というか、自分もこれ忘れてた。自分も同じく戸惑うやつだこれ。そしてその後の快適さにいろいろ目覚めていくところ。布団がいい、きれいな湯船がいい、すっかり気分がかわって、窓から見る夜景に意識もすっかりリフレッシュ。

ああ、実際旅行とまでいかなくとも、ホテルに泊まってみるだけで大きく意識は違ってくるのかもしれませんね。

なんてこと思わされた今回。ええ、小説家ならずともこうした試み、悪くなさそうです。

『忍びあくたー!』

なるほど、忍びでアクター、そういうことでしたか。

敵勢力首領の動向を探るため、その孫娘に接近する忍び。同じ学校に転校生として潜入、困りごとを自ら作って、その対応で恩を売る作戦でその懐に潜り込むことに成功。というか、孫娘は警戒心がないのかというくらいのフレンドリーさで、特に頑張らなくともすいすい仲良くなっていく。

そしてそのゆきつく先というのが、孫娘の所属する演劇部。演劇やりたくて入部したのに先輩が引退しちゃってひとりきり。なので新入生歓迎会で新入部員を獲得するんだと意気込んでいるのですが、それにしても演技が下手で、思わず口出ししてしまった忍びです。

そうしたら一緒に演劇しようと誘われて、かくして忍びでアクター、忍びあくたーというわけですね。

しかしこうして接近できたのはいいものの、本来の目的を離れて演劇に打ち込むことになっちゃったりするのでしょうか。だとしたらなんだか平和ですね。

『りょーりぶ!』

高校生になったから料理部にはいろう。そう思って料理部にいったら、なんか柔道部からぶんどったみたいな部室! って、いいんかそれで、格闘技場とか料理に使う設備がないだろう。と思ったら、この部活に関してはなんら問題なさそうです!

というのも最初に出てきたカツ丼ですよ。用意するのはパックご飯にレトルトカツ丼。レンチンして完成。うん、調理室じゃなくても大丈夫そうだ。続いて作るカレーもレトルトレンチン。なのに成功率が70%、次から次に失敗して、というか高レアななんかを召喚しちゃってない!?

とまあ、こんな具合にナンセンス極まるこの漫画。仮に道場破りに負けずとも、廃部は免れられたのか。実に実に謎の結末でありました。

2024年3月18日月曜日

しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~

 楽しみに読んでいる漫画です。知るきっかけとなったのはネットの広告でした。SNSで誹謗中傷をうける主婦が弁護士に相談、法的措置にて逆襲に出るという内容で、もう導入から身近に起こりそうな、加担まではせずとも日頃目にしていそうなできごとからはじまって、中傷を受ける当事者の実感から、法的措置に出ても残る徒労感まで、重さを持ってのしかかってくるようなリアリティが素晴しい。主人公である弁護士、保田のキャラクター、言葉も態度も軽くて、相談者の事情をしょせん他人事だというような一見人格に欠陥抱えてそうな人なんだけど、やるとなったらきっちりやる。この主人公があるからこそ、あまりに重くなりすぎず、かといって不愉快になることもなく、このシリアスなテーマの漫画を楽しく読むことができるのだと思います。

しかし本当に面白い。誹謗中傷やデマ、なりすましなど、ネットで日常目にしやすいこと、いうなればありふれていることを題材にして、それをめぐる法的バトル、というとちょっと違う感じもするのだけど、双方の当事者をまじえたもろもろが描かれて引き込むんです。

法的バトルとはちょっと違うというのは、別に特別なテクニックを駆使して勝ち目のない裁判で勝訴するとか、そういう漫画ではないからです。むしろだいたいはすっきり終わらない。民事に訴えた方も訴えられた方もダメージが残り、もやもやした気持ちが残る。だいたい決着は和解だし、華々しく裁判で戦うということもなければ、新証拠でウソをあばいたり、そして裁判官が重々しく判決を述べる、なんてこともなかったりして、法廷ものとしては地味といわざるを得ない。

それでもこんなに面白いと感じるのは、この漫画が持つリアリティのためなのだと思います。当事者になりうるリアリティとでもいいましょうか、ある日突然荒らされる、デマを撒かれる、誹謗中傷される。ネット上のもめ事に巻き込まれるリスクというのは、間違いなくこのネットが一般化した時代、以前よりも格段にあがっていて、そしてこの漫画に登場する被害者、いや弁護士保田に相談する当事者というべきでしょう、彼ら彼女らにしてもその日その時までは普通の暮らしを送っていた人で、なのに突然ふりかかってきた火の粉に、なぜ自分が、どうしてこんな目に、と慌て混乱しいきどおる。

そうした態度に、他人事ながら他人事ならぬ共感を得てしまうからなのだと思います。

しかしこの漫画、おそろしい。というのも、自分は誹謗中傷とか荒らしとかやらないし、と思っていても決して無関係ではいられないという可能性も提示されるから。今の時代、身内が、妻が、子供が、親が、なんてことやっぱりありえるわけですよ!

いやほんと、ある程度の年齢がいったお子さんをお持ちの親御さんとか、とりあえず買って読んでみて、子供が読みたくなるような場所にさりげなく転がしておくとかしておいた方がいいかも知れませんよ。

2024年3月17日日曜日

ペンシルパズル三昧 はじめてのスリザーリンク

 先日紹介した『ペンシルパズル三昧 はじめてのスリザーリンク』。順調に練習問題にチャレンジ、解いていっているようです。

なによりですね! そう遠くないうちに、新聞掲載のスリザーリンク問題も解けるようになるでしょう。

2024年3月16日土曜日

Splatoon 3

 Splatoon 3』、つらいつらいといいながら継続しています。目標は毎日1勝。それさえしておけば、なんとかカタログの最後までシーズン中に届くという目安でやってるんですが、はやくて5分以内、長いと数十分、つまりその日の調子かマッチングの具合でプレイ時間が変わるというスタイル。そんなに嫌ならやめたらいいのに。でも、そんな私でもサイドオーダーは充分に楽しめて、一日数時間とかSplatoonをプレイしたのは本当にひさしぶり。ちょっとむかしの情熱を取り戻したような気分になれたのでした。

さて、サイドオーダーですが、昨夜無事クリアすることができました。最初のうちは加減がわかってなくて、トラブルをはやめに排除しようと無謀にもトラブル中のむずかしいに突っ込んで返り討ちになったりしていましたが、排除できる難度が出るまでスルーする術を身につけたからもう大丈夫。今では安定してボスまで到達できるようになっています。

最初はマニューバーで挑戦していましたが、マニューバーをまるで使ってきていない私にとってはブレが大きく射程の短いシューターでしかなくて、なかなか進むことができず、カサ、シューターと経て、結局初回クリアはチャージャーで果たすこととなりました。

いやあ、チャージャー、すごいですよ。やっぱと射程と威力はすべてを解決する。射程伸ばして威力高めて、チャージ速度あげたりインク消費押さえながら、ポータル破壊などはスペシャルのトルネードでやっつける。スペシャル缶を出やすくしておくと、これがもうびっくりするほどスムーズに進めて、ラスボスもびっくりするほど簡単に、初見で倒せてしまえるほどでありました。

しかしここから苦労することに。次のクリアはマニューバーでと思ったんですが、ラスボスって接近しすぎるとふっとばし攻撃してくるんですね! 知りませんでしたよ。結局そいつに続けてやられて、どうしても接近ぎみになるのがいかんのだろうと判断、スペシャルを自販機で買い替えて近づかずに倒すことでクリアしました。

そこからはもう順調に。ボスへの勝ちかたがわかるとどのブキでも普通にクリアできることがわかって、道中も事故でもないかぎりゲキムズでも詰まることないので、ストレスなく遊べています。最初のクリアがチャージャーだったので、チャージャーが一番簡単なんじゃないかと思っていたのですが、ストリンガーとかスピナーもかなり強い。あとスペシャルがデカくて、最初はトリプルトルネード最強かと思ったけど、メガホンレーザーをへてカニタンク最強という結論に達しました。

というわけで、最後のブキ、オクタシューターですが、初回ハッキングなしの36枚チップで挑戦したら20階のボスに轢かれて負けてしまったので、手持ちのハッキング全盛りの6枚チップで再挑戦。メイン系4枚とドローンメガホンレーザー、スペシャル缶確率で挑んで勝ちました。それもこれも自販機でスペシャルをカニタンクに買い替えたからこそ。

ええ、カニタンク、対人ではまた違うんでしょうが、サイドオーダーにおいては最強です。

2024年3月15日金曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年3月14日木曜日

ペンシルパズル三昧 はじめてのスリザーリンク

 新聞にはパズルが載ってるんですね。日月曜日が休みで、数独は毎回、あとは間違い探しがあったりナンクロがあったり、そしてスリザーリンクがあったりして、今日取り上げるのはスリザーリンク。格子の交点に並べられた点から点へ線を引き、ぐるり一周の大きな輪っかを作るパズルです。ヒントとなるのは、格子の中に書かれた数字。その周囲に何本の線が引かれるかを示す数字なんですね。

スリザーリンクは新聞に掲載されてると知る以前から遊んでいました。Nintendo Switchで遊べるニコリのパズルのスリザーリンクをプレイしていたからですね。そのおかげで新聞スリザーリンクはすらすらと解けて、なんら苦にするものではなかったのですが、問題は自分ではなかったんですね。

新聞パズルを解いているのは私ではなくて母なのです。最初は数独がきっかけでした。スマホのニュースアプリに掲載されている数独、いやナンプレの遊び方を教えたのがきっかけで、新聞にも載ってるよ? でそちらも遊ぶようになってみれば、数独以外のパズルにも目が向くようになっていく。そしてついにはスリザーリンクをやってみるところまでいったのでした。

最初は私がナビゲートして、例えば03と並んでると引ける線は1パターンしかない。それを引いていって、縁の02を引いていって、他にも定石、定理と呼ばれるパターンを埋めていって、そうしたらもうここはこれ以外に引けないってところが出てくるからそこから進めていって、ついには線が一周するにいたってクリアという段取り。

ですが、自分がナビゲートしてるときは解けても、ひとりでやると解けない。まあ、そんなもんですよね。私も散々そうした状況に頭を悩ましてきました。母もそうして頭を悩ましているうちに解けるようになるだろう、とは思ったのですが、そうしたときに知ったのがこの本、『はじめてのスリザーリンク』だったのですね。

まずはパズルの解き方からはじめ、定理と呼ばれる確定パターンを順番に学んでいくという構成の本です。これをやれば新聞スリザーリンクくらいなら解けるようになるんじゃない? ということで、e-honから近所の書店に取り寄せて購入したのが数日前。それから母は空いた時間があると読んでいるようですよ。

2024年3月13日水曜日

『まんがタイムきらら』2024年4月号

 『まんがタイムきらら』2024年4月号、昨日の続きです。

『おねロリキャバクラ』

凛から楓へのクッキーのプレゼント。なんのキャラクターだろうという楓の疑問に、ちゃんと回答がなされてよかったですね。かわいいと思う絵を描いた、それが楓ということに照れる楓です。そして楓から凛に送られたメッセージカード。それをスマホカバーに挟んで、常時携帯してくれるという。第一号になれて嬉しいという楓に、他の人のもらってもスマホにはいれない。楓だけが特別ということを隠さないんですね。

凛にここまでいってもらえて、楓はさぞやしあわせでしょう。けれど凛から意味深な言葉。たとえ楓と会えなくなっても、いつでも楓を感じられる。この真意やいかに。今回冒頭に描かれた、キャストを集めての連絡事項。それはもしや閉店!? だとしたら、凛と楓、ふたりお別れが待ってるの!?

ということで、次号最終回。ふたりの今後に注目でありますよ。

My Private D☆V

『わからせろ!ナマイキツネ様』の*sow*です。

D☆Vポイントは、「普段と休日の服装が全然違う子に萌えます」。で、イラストが本当に素晴しいの。黒基調のロリータ衣装のお嬢さん、反転位置には眼鏡の制服女子が対比的に描かれているのですが、これすなわち同一人物であるってわけですね。

双方ともにクールな表情、髪型なんかも前髪や脇の姫カット見るに、同一要素がたくさんあるにもかかわらず、片やデコラティブ、片やタイトな印象与えて、そのどちらもが本当に美しい。背景に緻密に描かれた百合に薔薇も華やかで、この2種の花はその装いの対称性を表しているのでしょうね。

そして見過ごしにできないのが、ロリータスタイルのお嬢さんが抱いているぬいぐるみ! ナマイキツネ壱与様だ! いや、こういうの大好きなんですよ。

しかしほんとに魅力的なイラスト。これ、高解像度版が欲しいなあ。もちろんお金払うから。

2024年3月12日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年4月号

 『まんがタイムきらら』2024年4月号、昨日の続きです。

『妄想アカデミズム』

今回は番外編。小ネタがたくさんのってます! ああ、こういうの大好きなんですよ。だからたまにはやってほしい。ほかの漫画もやってほしいのであります。

しかし今回、ページ数少ないながらも面白いの、突如後輩女子から告白された莉子の咄嗟の回避がために学級崩壊するにいたるまさかの流れとか、そして映画にいくのにドレスアップする一葉。ほんと、小さなエピソードなのにおかしみがあってすごくいいんですね。

極めつけはラストの一本。未春が病院に潜入した夜のできごと。咄嗟に隠したらまさかの大出血というこの展開。いや、本編の裏にほんとにこんなトンチキエピソードがあったというのでしょうか。あってもなかっても、どちらでも笑ってしまう、そんな威力。素晴しかったです。

『キミはあくまでも。』

サラロットとの一件をへて、エクールカのしでかすいろいろに対し素直な感情見せるようになったヴェネル様。素直に感謝、素直にあいさつ、素直に感想、そうした対応を喜ばしく思いながらも、どうにも平静でいられないエクールカです。そこにヴェネルへの感情があるのは間違いないんですが、これ、どうもエクールカはもてあましているというか、これまでどおりを望む気持ちとよりいっそうの踏み込みを予感する気持ち、それがせめぎあってる感じ。

そんなエクールカになにかしら変化をうながす動きが出てきましたよ。マーシャがですね、ヴェネルに告白するという。抜け駆けするのはフェアじゃないからと、真っ向エクールカに宣言してからの告白。その宣言するくだりがですね、すごくロマンチック。マーシャの真っ直ぐでいて、そして若干の不安も抱えた感情があらわれていて、そのさざなみ立つような機微がとても素敵だったんですね。

ただそれがあまりに素敵すぎたせいで、サラロットからエクールカが疑われちゃって! というの。ほんととんでもない展開が差し挟まってきましたけど、サラロットもそこまでマーシャに固執するんだったら、いっそ素直になっておしまいなさいな! ええ、サラロット、素直じゃありません。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

せっかくゲームを買ったのに、異世界にはゲーム機がないから遊べない問題。どうやら解決しそうですね。鍵となるのは、魔王配下3人目の幹部、ジェロシア。ジェロならゲーム機も作れるのではないか、そう聞いてジェロのもとを訊ねる魔王。しかしやだやだ一点張りで部屋から出てこようとしないのがジェロ。人嫌いなのかな? と思ったら、そうでもないのか。むしろ構って欲しいタイプなのか。これ、対応が難しいなあ!

しぶってなかなか出てこようとしないジェロだけど、魔王の口からプリクエの名前が出たら態度急変。異世界に興味ありありのジェロは、ゲームのこと、プリクエについても興味津々で、でも魔王がプリクエ知識を披露したらそれはそれで妬ましいんだ!

ほんと対応が難しいなあ!

でもなんか、あれこれやりとりしているうちに、うちとけたのかな、ゲーム機作ってくれるという。そのために乃々の部屋を探ってみたりして、そしてようやくゲーム機できたら、あとは仲良く遊ぶのかな? と思ったのに、そんなことになっちゃうの!?

ゲーム機を人質にとられて配下にかしずく魔王とか。ほんととんでもないことになってます。

2024年3月11日月曜日

『まんがタイムきらら』2024年4月号

 『まんがタイムきらら』2024年4月号、昨日の続きです。

『ほぐして癒衣さん。』

朝霞富美子、かわいいし美人なのに、なにかとむくわれない人ですよね。今回は癒衣とのキャンプを画策し、外堀埋めるべくまずは八潮を誘う。その時の顔がですね、すごくよいの。ほんとなのにいつも損な役回り。たまにはいい目を見てほしい! って、それが今回なのかも知れませんね。

本当に?

富美子と癒衣の会話、癒衣が夏鈴と引き続き一緒に暮らしている事実にたどりつけそうになってるのに、微妙に真実に到達できないようになっているのがまた不憫で、いや、知らぬが仏だもんな、気づいてない方がしあわせかも知れませんね。

キャンプ場ではゆったりとした素敵な時間が流れてとてもいい雰囲気。くつろいで、食事して、でもちょっとくつろぎすぎたのかな、富美子さん。まさかのズボンが落下してしまう大ハプニング! いやもう、ほんとに損な役回り。ええ、次回こそは富美子がむくわれてほしいと思います。

『ほうかごバスケット』

つばさと助っ人女子の活躍で、10点先取の3on3、相手を0点に押さえたまま7点取るというんですね。

すごいじゃないですか!

でもここで謎なのが、コートのすみで突っ立ってるだけのけいの存在。助っ人さんが試しにパスをしてみたら、すごい怖がって避けちゃう! 当然ボールは相手にわたってしまって、そこから一気に追い上げられて、ヤバい逆転されちゃう!? からの、気の抜けたけいのプレッシャー、なのかこれ? ともかくそれでシュートを失敗させて、そこからまさかのけいにパス!

ああ、これ、まさしく期待の展開ってやつです! けいにもとれるパスでボールをまわしたら、そこから練習していた3ポイントシュートを放つ。誰も警戒していなかったけいの手から、大きなアーチを描いてフープを通過するボール。

これが決勝点。ああ、この勝利の感覚、けいにもしっかり残ったみたいですね。

『ばくちぬぎ!』

部長から自宅へ招かれた奇跡。なにごとかと思ったら、奇跡もといミクルの賭博部入部を祝うパーティが盛大に開かれるのですね。

大金持ちのやることはよくわからん? いや、それでもおいしい料理にミクル、心底喜んで、持つべきものはお金持ちの友達だなあ、とか思って読んでたら、そこから王様ゲームに突入するの!?

絶対まともな展開しないと思いましたけど、王様ゲームはまだましな方かな? とも思ったけど、君らシラフでそれなのか。遠慮がちのミクルに盛大なブーイング、からのミクルをターゲットにした容赦しないセクハラギリギリ、いやアウトのライン超えてない? 女子同士ならいいの? とにかく無茶な命令連発されて、ほんと、今回はミクル受難でしたね、と思ったらその後ちゃんと逆襲するのね!

いやほんとやられたらやりかえす。ミクルもすっかり賭博部に染まっていくんですね。

2024年3月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2024年4月号

 『まんがタイムきらら』2024年4月号、一昨日の続きです。

『けいおん!Shuffle』

真帆、受難!? 文化祭まであと2ヶ月という状況で、歌詞はできた、あとは曲。作曲担当の真帆に重責が、という局面で、かけもちしてるバスケ部も文化祭に出展するよ? さらにはクラスの文化祭実行委員も任されることとなり、あ、あかん、忙しすぎない? ほんとに曲作ってる余裕ある?

ピンチに立たされるというんですね。

しかし一時は真っ白になった真帆だけど、クラスメイトの雑談に執事喫茶なる単語を聞き、一気にやる気になる真帆ですよ。ああ、好き勝手になさるんですか!? 着せ替えしまくっちゃうんですか!?

いよいよ不安ぶくみ? いや、このやる気が軽音部にもいい影響与えちゃう? ほんと、なんかちょっとわからないのが面白くなってきましたね。

『スロウスタート』

不安に潰されそうになっていた大会に寄り添わんと、学校をずる休みして一緒に過ごす花名です。人生初のずる休み、ちょっとしたイベント感出てきましたが、これが大会のためになるのなら。そう思わないではいられない、と思ったら、今回の描写、めちゃくちゃ栄依子に傾くんですね! いやもうほんとびっくりだ。

花名の休みに右往左往するたまてです。それを諭すのが栄依子なのだけれど、冠が休んだときには栄依子も取り乱していたじゃないかと。それで当時の回想が続くんですけど、冠のかわりにたまてを膝にのせたら重いと。榎並先生を膝にのせて、お、いい雰囲気? と思わせた矢先に硬いと。ほんと重症だったんですね。

さて、花名と大会です。ゆったりとのどかな暮らしをエンジョイして、これなら大会も大丈夫かなと思ったら、こんなのダメだろうと内心批判的な考え浮かんだりしてまして、そして花名からずる休みとの一報届いて、帰りに寄ろうと決める3人。この合流でもって、大会をめぐる悩み、問題は解決する!? これはおおいに期待です。

『かみねぐしまい』

家出した神様を探そうとするまえなに、引き止めようとするツギノ。帰ってほしいと願った結果、本当に帰ったのなら絶対に見つからない。そう思いながらも、探す価値はあると思い直して探索すべく動きはじめるんですね。と思ったら、ものすごい稲光。その下に神様いるんだろうなと当たりをつけて、さあ後は迎えにいくだけと思ったところで、ツギノがまえなに、自分のことをお姉ちゃんだと思う? そう問うたんですね。

そこからのやりとり、いよいよこの漫画、一筋縄ではいかん! 自分はお母さんの子じゃない、ツギノ一世一代の告白に、まえな答えて、それはあたしの方だと思うけど。

いやもう、実はツギノがお母さんの実の子で、まえなの方が姉の子だったりするんじゃないかと、そんなこと思ってたんだけど、両方だったんか! やられたー。ほんと、まえなの返事の時点では、双方がお母さんの子じゃないと思ってるけどふたりとも実子と、ツギノ実子、まえな姪と、その逆と、今はまだ不明にして引っ張ると、いろいろ考えたのだけど、神様が神通力で引き寄せた田端の口から事実が語られちゃった! ほんと、思い切りのいい漫画ですよ。

ツギノとまえなにまつわる秘密は明らかになりました。ただそれでもお母さんの願いはわからないまま。そして田端とのやりとりから、人ひとりひとりをきちんと見定めること、それが大事なのかも知れないと気づきはじめた神様。ああ物語が動きはじめる? と思ったら、ツギノとまえながまたガチ喧嘩してるーっ!

いよいよもって、一筋縄ではないのですよ!

2024年3月9日土曜日

『まんがタイム』2024年4月号

 『まんがタイム』2024年4月号、一昨日の続きです。

『秘密のお姉さん養成ノート』

街中で見かけたミニスカートの女性。蛍が好きそうと主任が予想したら、案の定テンションあがりまくる蛍ですよ。主任もおそろいではきましょう! あまりの天真爛漫なおさそいなれど、主任、冷静におことわりするんですね。さすが。ついうかうかと承諾したりはしないんですね。

蛍の母の美脚グッズの数々。それがまた大量なの、どれだけ世の女性たちが美しい脚を求めてきたかわかろうものですね。でもあまりの量に引く娘。ほんと、この家の収納、どうなってるんでしょうね。しかしすごいの、このお母さん、ちゃんとメンテしてる! いやもう、ものもちのよさというのはこうした努力の上に成立するものなのですね。

しかし今回の蛍、新機軸。まさかミニスカートから破れタイツに開眼するとか、まるで予想しえない展開でした。破れタイツとか男性好みの嗜好なのかと思ってたんですが、そうでもないんだあ! これは私にとっても意識が変わる瞬間でありました。

そして今回のだりあちゃん! もう大好き。すごい鼻息! もう大好きです。

『瀬戸際女優!白石さん』

爽太、見事に目標としていた主演男優賞を獲得したんですね! しかしそのモチベーションの根源であった白石からは、爽太とはつきあえないとの返事をもらっている。それ聞いて驚いているのは真島なんですが、真島は真島で大きな成果をあげようと、海外に活動の場を移すのだという。

だから薫は他にいい男を見つけてくれ。

この言葉の真意はなんなのだろう。そのまま、監督の野心ととっていいのか、あるいは爽太に白石を譲るための方便なのか。どちらかはわからない。わからないまでも、ここに幾人もの思惑がいりまじっているのは間違いがなく、これだけの人間を巻き込んでいく白石の大きさ、魅力というのもまた本物なんだろうなと思わされた回でありました。

しかし白石、母の店の手伝い、これにより力を入れていくことになるのだろうか。あるいはここで得た経験が賞とはいわずとも、さらなる躍進に繋がるのか。賞をとった爽太と気負いなく向きあえる、そんななにかが白石にもできてくれればなあ。いや賞がなくとも充分つりあう、そんな魅力ある女性だと思うんですよ? でも白石のわだかまり。それが消えさってくれればと思わないではおられんのです。

『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』

母のもとでいろいろと知った小太郎。黒曜と一緒に帰る電車にて、男には戻れないかも知れないと落胆し、黒曜にあやまるんですね。その小太郎の気持ちがですね、これまで一緒にいてくれた黒曜への感謝があり、そして徐々に変化してきた好きという気持ち、それを告白するにいたる。その時のなかなかいいだせない感じと、それ見てニヤニヤしている黒曜と、そうした全部が切なくてやわらかで、素敵だったんですね。

はっきりと気持ちを言葉にした小太郎と、それに答える黒曜がまた素敵でした。

そして、ここから新たな展開の可能性!? 黒曜、神様、アコヤ様に会ったことがあったんだ!

ええ、ここにこうして誰もが納得し円満解決につながる道が見えはじめたんですね。いや、でも女の子小太郎もいいんだよなあ!

『良倉先生の承認欲求』

いちごフェスの広告を見て星畑を思う古岩。でもフェスに誘うのは良倉なんだ! さすがに誘う相手が違うのではっていわれちゃいますよね。お目当ては星畑でしょう? と冷静にいって聞かせる良倉なんですが、その心はSNS映えイベントだから自分ひとりでいきたい!

ああ、承認欲求充足にまっしぐらですよ。

写真部の活動として、皆でいくことになりました。こうして部員のために動いてくれるの、良倉のいいところだなあと思います。頼られて嬉しいみたいな心理もありそうではあるんですけどね。

しかし今回のいちごフェス。まさかハンドメイド作品の即売会が開かれていたり、しかもそこに明戸先生が参加していたりと、ほんと素晴しいな。ふたりは引きあう運命にあるのでしょうか! でもって星畑にシュシュを褒められて一気に饒舌に語りだす明戸! 素晴しいな。もう大好きです。

古岩、明戸のいちごのシュシュ、星畑のために選んでみせるのですね。じゃあ黄色という、そこにきちんと理由があるところ、そこに彼の気持ちのちゃんと乗ってくるところ、とてもよかった。そして古岩のことが好きになっている星畑。古岩は気づいてなかったんですけど、良倉はしっかりわかっちゃってたようで、そして星畑から相談受けて完全に両思い確定して!

ほんと、良倉と生徒たちのこういう関係性。すごくいいと思います。きっと良倉、いい先生なんですよ。

2024年3月8日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年4月号

 『まんがタイムきらら』2024年4月号、発売されました。表紙は『けいおん!Shuffle』。満開の桜の下、満面の笑顔を見せる紫です。明るくやわらいだ日の光はあたたかみ感じさせてくれて、ああもう春ですね。春のはなやぎに負けない紫のはなやかさ。風に吹かれ顔にかからんとする髪を手で軽くおさえるその姿に、桜を背負って負けず、調和してよりいっそうに際だつ美しさもまた! はっとさせられてしまいます。

今月は新規ゲストが3本です。

『ミルキィリリー・ビビッドハニー』

保育園の頃の思い出。ふたりの女の子、千愛と葉は指輪を交わし結婚したというのですが、すぐさま破談、そのまま疎遠になってしまっていたのが、高校で再会を果たしたものの言葉を交わすこともできずにもやもやとした気持ちを抱えてしまっている。

そんな千愛が、葉を求めるあまり取り出した思い出の手作りの指輪。それを抱いて葉とふたたび親密になることを願ったら、身体に異変が!? 葉のことしか考えられなくなってしまい、その気持ちに背を押されるようにして葉と遊んだ公園に向かってみれば、そこには葉の姿。

互いに求めあうふたりが近づこうとしたその時に現れたのが、ルリと名乗る謎の少女。愛欲の悪魔、ルリエッタ・リュクスール・ディアギトスがふたりのとりおこなってしまった儀式に呼応して、呪い? いや、愛の刻印をふたりの身体に刻んでしまったというのです。

しかし、これ重要なのは、千愛がやったようなこと、指輪に願いを託したこと、葉も同じようにしていたということですよね。放っておいても両思い。そんなふたりを、悪魔ルリはさらに発情させてより強固に結びつけようとするのですか! このふたり、どんなことになっちゃうんでしょうね。

『インベーダーニャンべーダー』

事故で命を落とした黒島よぞら。生前親切にしていた猫からの好意で、命をもらい生き返ることができました。ああ、猫にはここのつの命があるっていいますもんね、と思ったら違った! 猫と思っていたのは、猫の姿をした異星人、クロノス星人だったというのですか。すなわちこれはウルトラマン的な展開で、かくしてよぞらは人にして猫耳、猫しっぽ、クロノスの思念体つきの女子高生となったのでした。

しかし、よぞら、まるでふわふわとした女の子で、クロノスの話、ちっとも聞いてないわ、たとえ話を文字どおり鵜呑みにするわで、クロノスも弱っています。でもなんだかいい感じに状況は推移して、そしてお昼を一緒に食べる友達がいないよぞらの前に、暗黒異星人クロノス星人を追うふたり目の猫耳少女、白石ひかるが現れる!

監視対象となったよぞら。明日からは、ひかると一緒にお昼ですよ!

『ハルちゃんのごはん』

おばあちゃんを亡くした春風。遺言と割烹着を残されて、なにゆえ割烹着と思ったら、ちゃんと料理をしなさいとのおいいつけ。簡単な料理しかできないハルのために、小町おばあちゃん直伝のレシピ、いやさ献立集も残されて、こうしてハルは料理に挑戦することとなったのでした。

しかし、おばあちゃん、ハイカラですね。ハルの最初の挑戦はポトフですよ。フランスの家庭料理、だけどおばあちゃんレシピだと大根とか入ってくる。フランスだと大根じゃなくカブとかなのかな? ハルはおばあちゃん流と割り切ってますけど、こういう日本の家庭料理風にアレンジされるのは好印象。まさに生活に根差したレシピといった感じがします。

知らない材料、ハーブのたぐいを購入し、白ワインは未成年だから買えないと困っていたら、お友だちのお母さんが助けてくれました。そしてがんばるハルの調理風景。慣れないながらも割にうまくやりまして、そして思い出される生前の祖母との会話。ああ、この子にとっての料理はありし日の祖母を偲ぶ、そんな機会となりそうですね。

はじめてのポトフは妹たちにも大好評。ほのぼのお料理漫画。悪くない感触でした。

2024年3月7日木曜日

『まんがタイム』2024年4月号

 『まんがタイム』2024年4月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。苺狩りですね、口もとに苺をはこびパクリと一口食べたところのチエちゃんの笑顔に、苺の甘ずっぱいおいしさが見てとれるようですよ。苺を食べているのは『おとぼけ部長代理』もそうですね。『まほろば小町ハルヒノさん』はイチゴのクレープを食べてるのですが、このクレープ、やたらとパンパンでは!? そして『秘密のお姉さん養成ノート』蛍は全身苺コーデです! ほんと、こういうのが似合うのも蛍の素敵お姉さんたるゆえんですね。

今月は新規ゲストが1本です。

『ギャルはキンツリ男児が好き』

パンチラで好きな男の気を引こうとしている女子、海野恋虎。ところが肝心の男子は釣りに、魚に一心不乱で、パンツなんか気にしちゃいねえ。その男子、瀬戸熊元気は釣り同好会会長。同好会会員のココと一緒に釣りにきているのですが、ココくんは女子の下着に一喜一憂しない元気会長をむしろ好ましく思うべきでは?

さて、今回はサビキ釣りでアジを狙います。アミエビをカゴに入れてアジを誘き寄せるのですが、このアミエビがまあ臭い。これを食べた魚を食べるのかと気落ちしているココが面白かったです。内臓はとるから平気よ?

あの手この手で元気にアプローチしようとするココですが、釣り優先の元気にはまるで通用しないの、面白かったし好感持てましたよ。ただ元気少年、女子相手に言葉は選んだほうがよいよね!? でもって釣った魚をその場で調理、アジのなめろうを作るのですが、元気の手際とてもよく、こうした描写もまたこの漫画の魅力になっていたと思います。

男女の恋愛の機微あれど、釣りの楽しさ、料理の面白さ。そうしたところに光をあてるの、いい塩梅、いい感触でした。

『跳べないウサギと神の島』

物憂げな表情を見せるリンコ。なにごとかと思ったら、なんとこづかいの残りが足りなくて、お好み焼きかラーメンか選ばないといけないという。ほんとなら両方食べたい、ってわんぱくだな!

そんなリンコに連れられて島のあちこちを見てまわる怜音くん。まずはお好み焼き屋で腹ごしらえするのですが、ここでツケ払いしようとするリンコを見越して、母織子から禁止令が発布されているという。ツケがたまっとるのか、そいつはいけねえなあリンコくん。

お好み焼き屋のあとは島の子の聖地神田商店にいくのですが、そのいく先々でのリンコの傍若無人! いやもう、逆にお店の人との関係の近さを感じられはするのですが、この性格、母譲りなのか。こうした端々もまた面白かったです。

こづかいのないリンコのために、アイスをふたりでわけていっぷく。この仲むつまじい様子を遠くから見る少女がひとり。ああ、これは波乱の予感ですか!? いやもう、リンコさん、罪なお人です。

『お天気お姉さんの晴れ舞台』

牧がなんだか悩んでいます。なにかと思ったら、気象予報士の沖友さんが、自分たちの事務所に琴音を引き入れたいという。琴音なら在京局のキャスターも夢ではない。高く買ってもらってるのはいいのだけれど、その反面自分が琴音になにもしてあげられないことを気に病む牧なのですね。

しかし琴音はいかなる選択をするのだろう。好きな広島、気のあう仲間たちを選び移籍話を断るのか、あるいはさらなる飛躍を求め移籍することとなるのか。

悩む琴音の背を押したのは、おばあちゃんの言葉だったんですね。かくして選んだ琴音は、牧に離れがたいといいつつも、さらなる可能性を開くべく旅立っていくのですね。

ということで次回最終回。ああ、この漫画もついに終わってしまう。琴音の選択が導く結末、楽しみにしたく思います。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

追加戦士が登場ですよ! 演じるのは小原マナ。新戦士ベルクとして撮影に加わることになるのですが、ややこしいことにベルクは男性、王子様というのですね。いやなにがややこしいって、戦隊の紅一点、チナを演じている相葉ミロは男の子。ほんと、なんだろう、ちびっ子たちの指向に影響与えそうなキャスティングですね。いいぞ、もっとやってほしい。

しかし、マナさん、素晴しく凛々しい出で立ちで、これは魅力的ですよ。ベルクのときの凛々しさ涼やかさと、マナ本人のやわらかくほころぶ雰囲気の好対照。慣れない撮影で緊張したり、失敗しそうになったり、それを皆でリカバーしていくという現場の空気にも助けられ、と思ったら、転びそうになったところをアツシに助けられ、たっくんのことを思い出しちゃった?

思わぬ恋愛のくすぶりに悪い笑顔浮かべるのがラスボスのまりんでありますよ。

アツシをリナから引き離すためにまりん暗躍す!? いやもう目が離せなくなってきましたね。って、その矢先にワリィナ様、退場しちゃうんですか!?

2024年3月6日水曜日

『押しかけギャルの中村さん』と『その運命は占えない!』

楽しみに読んでいた漫画を引き続き読めるよう、新たな習慣化をはかりたい。『まんがタウン』が発売されていたくらいのこのタイミングで読むことにしよう、感想をBlogに書くことで習慣化を促進しよう。というわけで、今月の『押しかけギャルの中村さん』と『その運命は占えない!』。読んでまいりましたよ。というか、ちゃんと更新タイミングを把握しておこう。

『押しかけギャルの中村さん』

秋山の誕生日回でありましたよ。安く売られていたステーキ肉がきっかけで判明した秋山誕生日。それ聞かされて祝わなきゃ、となるのは中村さんのいいところ。でも急なことだからサプライズもできないっていってますけど、いきなりのことでむしろ中村にとってのサプライズになってましたね。

しかしふたりの関係、ほぼ完成されてるんじゃないですかね。なにが食べたいと中村に問われ、秋山答えてなめこの味噌汁。そのときの表情がですね、ほんとに惚れ込んでる、そんな雰囲気あって、なんだなんだ!? ただならぬものありますよ!? そしてさらに、洋酒のケーキで酔った中村になんでも願いをかなえてあげるといわれてですよ、秋山が願ったことが、また来年もこうして一緒に過ごしていたいというんですよ。

ほんと、ふたりの関係、円熟といっていいような安心感があります。

そして次のエピソードも秋山誕生日回ですよ。今度はバイト先の皆も祝ってくれます、というんですが、最初に後藤が自分の大事にしてる靴を片方あげるという。こ、これって、ふたり一緒に人生を歩んでいこうってメッセージですか!? それってもうプロポーズじゃありませんか! 中村さんにライバル登場だーっ、と思って色めき立ったら、なんと後藤氏の冗談でした。

秋山、結構人気ものですよね。街に出て秋山をオシャレに改造しようとの後藤の誘いで、男ふたり、女4人の大所帯での行動に発展するっていうんですから。なかば秋山はダシだとしても、嫌なやつならそもそも誰もオーケーしないでしょう。秋山の交友関係、しっかり広がってるんですね。

散々秋山で楽しんで解散。その後の中村がよかったんですね。ヘアワックスを贈った。でもそれだけなワケがないと、さらにコートの追いプレゼント。皆より特別じゃないとイヤという言葉に、秋山の一番でありたい気持ちが感じられるようで、ほんとこのふたり、なんでまだつきあってないんだろう。不思議になるほどでした。

かくのごとく、ともに思いあっているふたり。この関係は、いつかどちらかがその気持ちを明確にしたときに一気に変化するのかも知れませんね。いや関係性の本質はなんらかわらぬままかも知れませんけれど。

『その運命は占えない!』

うわ、マヤ先生、めちゃくちゃかわいいな! 仲よ、言え、かわいいと言え。でも仲ったら一言もほめる言葉を発さず、それどころか目もあわせやしない。やる気あるのか仲よ! と思ったら、私のかわりにマヤ先生が怒ってくれました。というか、当事者だから当然か、マヤ先生。

しかし今回は仲がよくなかったですよ。マヤのかわいさに照れてるのか、そもそもデートに慣れてないのか、あまりに言葉が少なすぎる。自分のこととは露知らぬマヤ先生が、あれやこれやと働きかけているというのに、それでもろくに反応見せず、しまいには落胆させてしまって、と思ったらここで強引に手を引いちゃうんだ!

慣れてないのはわかる、しょうがない。だから慣れようとしてる。でもマヤにとってはリハーサルのつもりのデートが仲にとってはまさしく本番なわけで、この食い違いがわかっているからこそ応援しよう、発破をかけようという気持ちにもなるわけですが、肝心のマヤ先生はそこのとこわかってないわけだもんなあ。

最後に冷静さ取り戻したマヤが仲に歩みよってみせたところ。ああ、こういう場所が相手の気持ちを動かすこともある。ええ、まさにこのシチュエーションが、あるいは和らいだマヤの雰囲気が、仲にしてついに一歩を踏み出させたようですよ。

ずっと伝えたかった。今日のマヤ先生綺麗だなって。

さあこの言葉を聞かされたマヤ、どう反応を見せるのか。ええ、ここにきてついにボールがマヤにまわりましたね。

2024年3月5日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年4月号、昨日の続きです。

『のけもののまち』

ルフナとネルがけんかです。それで出ていくのはネルのほうなんですね。このままほうっていくわけにもいかないと、マキの差し金でるいがルフナのもとに派遣され、延々愚痴をきかされることに。しかしそれがきっかけとなって、ルフナとネルの、ひいてはこの喫茶店の昔話を聞くことができたんですね。

ネルの面倒を見ていたヒトから声をかけられて一緒に暮らすこととなったルフナ。最初、狸ヒトと犬ヒトの子供と思ってたルフナですけど、その犬ヒトこそがネル。ルフナ、狼であることに気づいてなかったのですね。

しかし子供の頃のルフナもネルもすごくかわいくて、とりわけネルですよね。あのほっぺの丸! ちんまりしてにこやかなお子様で、ルフナのしっぽがお気に入り。今とはずいぶん雰囲気が違って、ルフナもいってますけど、育つ過程でいったいなにがあったんでしょう!

そして姉妹のように育ってきたふたりだからこそわかること。飛び出していったネルの行方をちゃんと把握しているルフナの頼もしさと、そしてこうして近しい間柄だからこそ、そんな些細なことでけんかしちゃったともいえるオチ。でもそれでこうしてすぐ仲直りできるのも、またその近しさゆえなのでしょうね。

『ひよ&びびっと!』

スカートの丈が短いと指摘を受けるあやもりん。で、そのいいわけがまたすごくて、昨日突然身長が20cm伸びました! ってそんなわけあるかい!

学校内でも伸び伸び動画を撮りまくっているあやもりん。ちょいとやりすぎたか、さすがに放置しておけなくなってきているようなんですね。みたいな話をしていた矢先に、生徒指導の小鳥遊先生を前に泣いているあやもりんを目撃するひよ。これは大変だと、あやもりんファンたちを招集して対策会議を開くんですが、あのひよがこんなにも堂々と指導的立場でカリスマを発揮するだなんて! いやもう、好きという気持ちは偉大なのですね。

そしてあやもりんを守るため行動に移すひよですよ。自分が問題行為をすることで先生の目をあやもりんから引き離す! いや、作戦はいいんだけど先生だけじゃなくあやもりんまで戸惑わせちゃってるじゃん! で、ついに泣いてた理由判明して、ああー、ひよったらまったくの取り越し苦労だったんだ!

あの静かにダメージを受けているひよが、なんだかかわいそうでかわいかったです。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

うわー、今回は結構な重要回ではありませんか。疲れてぼんやりしていたせいで、うっかり文化祭のクラスの出し物に、可愛い喫茶店を推してしまったハチであります。そしたらすんなり決まってしまって、焦ったのが言い出しっぺのハチですよ。

カワイイもの好きであることを隠していた、つもりになっていたハチ。皆からいろいろ聞かれて荒れちゃって、しかもカワイイもの好きであること、クラスの皆にバレバレだったと発覚、もう手がつけられないほど荒れちゃって、その過程でですね、可愛いもの好きであることをからかわれたかつてのハチの記憶が描かれて、ああ、ハチ、よっぽど傷ついていたんですね。この場面、結構なシリアスを感じました。

でもね、皆は悪くないとわかっていながら荒れるハチに、委員長が渾身の告白。ヘビメタが好き! けれどハチと同じように皆から酷いこといわれて隠してきたんだって、その告白がクラスの皆を動かして和解にいたり、ハチも素直になれたこのやりとり、先生はなにも関与してなかったですけど、本当に感動的で、ハチにとっても大きなできごとだったろうなって思えたのでした。

しかしとばっちりはややですね。もはや定番の被害担当。最後の叫びに、ややの悲しみを見ましたよ。

2024年3月4日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年4月号、一昨日の続きです。

『紡ぐ乙女と大正の月』

唯月を救うため大正に舞い戻った紡。旭に背を押され向かった先で、あわや火に巻かれようとする唯月を発見。唯月の身につけていた鈴の音に導かれるままに再会を果たして、そしてそのまま旭たちも待つ末延の屋敷へと落ちのびるのですが、ここでかわされたふたりの会話が、互いに互いを求める思いにあふれていて、ああふたりはこうして出会うべくして出会い、再会すべくして再びまみえたのだと強く思わせるものあったのでした。

そして再会するのは大正の世の友人たちも同じです。ここで明かされる紡の秘密。未来からきたということが知らされて、それをそのまま信じてくれるんだ! 本当、紡はいいお友達にめぐまれましたね。しかし今度の大正行きはそう長くなさそうです。薄れる紡の手。紡が未来へ、もとの時代へと帰らんとしていることが予想される状況に、紡と髪飾りの交換をする唯月。これが遠い約束となってついに果たされるラストにいたるまで、引き込まれるようにして一気に読んでしまいました。

この結末を迎えてから、ずっと考えていました。紡の存在は死すべき運命にあった唯月を存命させ、歴史を変えてしまったのだろうか。しかし紡の介入がなければ唯月はあの日銀座にいくことはなく命を落とさなかった可能性が高い。だとしたらもとの歴史に戻ったのか。だとしたらあの写真が伝えようとした思いやいかなるものであったのか。

紡はもとより唯月を救うべく、あの写真に導かれて大正へ降り立ったのだと思う。あの写真の謎は唯月の思い残しが紡を求めたがゆえのものだったのか。いずれにしてもふたりの出会いは果たされ、多くの変化がもたらされ、そして約束は果たされてもふたりの令和の世での再会はならなかった。それが一抹の悲しさ、寂しさをもよおさせるのですが、でもだとしても紡と出会えた唯月はしあわせだったこと間違いなく、思わぬかたちでの唯月の消息を知ることができた紡にしてもそれはきっと同じだったことでありましょう。

わずかばかりビター? いや、まごうことなくしあわせなふたりの物語。胸にじわり広がる思いが後に残るラストでありました。

『まちカドまぞく』

いやいや予想もしない展開きちゃったな。佐田杏里ちゃん。初期からいるシャミ子のクラスメイト。その子のおうちのお肉屋さん。失われたレシピを取り戻すため、シャミ子が杏里の夢に潜ります。というのですが、友達の夢に潜るだけのはずなのに小倉しおんがやたら警戒している。桃の介入を避け、そしてレシピの回収がすんだらすぐさま戻ってくるように。

けど、シャミ子、ぬかりましたね。夢の中の小さな杏里に導かれるままにコロッケのレシピにたどりついたところまではよかったけれど、しおんにいわれたままそのまま戻ってくればよかったのに、思い出の写真? いろいろ深掘りしはじめたもんだから、もういけない。

いえね、杏里もいろいろおかしかったしょう? だからそれなりの謎や秘密があるんだろうなくらいは思っていたんですけど、まさかそんなバックグラウンド持ってるの!? レベルのものが飛び出してきまして、というかあの肉挽き器のくだり、めちゃくちゃ怖いぞ!

ほんと、佐田家が抱えている謎、これはまだまだ続きそうですね。しおんの望まなかった展開。これを乗り越えることでシャミ子のさらなるレベルアップが見込めるけれど、なにか覗いてはいけなかったものを覗いたようにも思わされるこの一連の描写の先に、またしおんの望まなかった桃の介入も?

本当、読めない展開、思いもしない結末に向かいそうな予感にうちふるえる思いです。

『ずんだもんTV』

ずん子たちの通う学校、おどろきのザルなんですけど! このところ、ずん子にかまってもらえないと不満たらたらのずんだもんがですよ、きりたんに化けてふるさと女学院に潜入します! というんだけど、そんな変装で本当に大丈夫なの!? だって頭に包丁2本ですよ? こんなの八つ墓村のプロローグじゃない! と思ったけど、ああほんとだ、きりたん、頭に包丁つけてるね!?

しかしこのずんだもん、よっぽど変装に自信があったのか、学校内でやりたい放題。すべての罪はきりたんに、とまで考えていたわけでもなさそうですが、きりたんのツケ払いで買い物しようとするし、さらには包丁を振り回してみたりと、完全に不審者の動きですよ。実際これで追われる身となるんですが、まさかこの罪すべてが本当にきりたんにおっかぶせられるだなんて!

どれほどにちょろいのか、この学校! 心配になるほどでしたよ。

さて、問題はずん子とずんだもんの関係です。ずんだもんとの仲違いに心を痛めるずん子ですが、それはずんだもんも明日からこの学校に通えるよう尽力してたからだっていうんですが、明日から!? いや、そんな急に! いきなり明日から学校通いなさいっていわれても困るよ! と思ったけど、それ聞かされてずんだもん感涙! ずん子とも見事に和解。うん、ふたりがいいならオッケーですね!

2024年3月3日日曜日

『まんがホーム』2024年4月号

 『まんがホーム』2024年4月号、一昨日の続きです。

『ガチ恋カウント2.9』

リコと一緒にいるところをダテン、ケルビィ両選手に目撃されてしまった芽生子。ああ、ついにメイデンであることをリコに知られてしまうのか!? と思いきや、なにか事情があるのではと気を使ってもらって無事にやりすごすことができました!

これ、よかったのかな? ここで素性がバレた方が、あとあといろいろスムーズだったりしたのではないか。いや、ここで相当ややこしいことになったりした可能性の方が高い? ともあれ、メイデンについてはこのアクシデントがよい方向に働いたのは確かで、これまで距離を感じていたダテン、ケルビィに思うところを素直に話すことができて、その距離がばっちり縮まったんですから、リコ、ナイスアシストでしたよ、本人はなんも知りませんけど。

そしてこの交流は次の試合で見事に発揮されて、かつては見られなかったスリープラトン。新境地にいたったメイデン、ダテン、ケルビィが華麗なコンビネーションを決めて見せて、ああ、リコの存在が周囲に働きかけるこうした効用、これがまた面白い! いや、リコはなんも知らんのですけど。

そして次なるシチュエーション。ヴィ・ド・シュバリエの霧島琥珀と伊集院瑠璃が登場、練習生に声をかけてきて、さらなる試練がリコたちに課せられる!? ええ、さらなる成長に期待ですね。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

今回は高齢猫さんが入院です。摘便、浣腸してから点滴というのですが、そうかあ排便困難があるんですね。こうなると、いろいろつらそう。実際今回の描写でも、浣腸で大きな叫び声あげて激怒。そこからの排便でもつらそうな声を出して、それだけにキョウスケの気づかい、それが沁みたのかも知れませんね。

しかしこの老猫吉さん。キョウスケより年上なのにもびっくりですが、先生やくまちゃんの駆け出し時代を知ってるんですね。なめられたり逃げられたり、さらには猫パンチくらわされたりと、大変な苦労があったみたい。でも、老いには勝てず今はもうそこまで暴れられない。それを悔やみながらも、スタッフの成長、その実力を評価してるの、貫禄でありました。

その吉さんと飼い主のきずな。互いに老いながらも、ともに長生きしようというその気持ちがいいなって思わされて、ええ、本当、吉さんには長生きしてまた元気な姿を見せてほしいと思う。そんなエピソードでした。

『うちの秘書さま』

わあ、扉の七瀬さん、めっちゃかっこいいね。と思ったら、本編はしょっぱなからナンセンスな導入ですよ。でっかいプレゼントボックスに入って母がやってくる。ホワイトデーのプレゼントだというのですが、はじめにはゲーム機ですって! もう喜んじゃって……、でもこれがほしくばプレゼント配るの手伝えと。それで会社まで連れていかれるんですね。

会社での様子がほんとおかしかった。即戦力外になる母。不審者扱いされるはじめ。不良社員との遭遇あれば、おばちゃんに歓待されるはじめなどなど。でもつきあいづらかったりする相手よりもまだいいんじゃないでしょうか。なんなら手伝ってもらったらよかったのに!

はじめはこういう人好きするところがいいんだと思う。おばちゃんとかからたいそう好かれそうですよね。ええ、しっかりかわいがられるといいのです。

『歌詠みもみじ』

最高やった。もみじの家庭教師、花見咲子が病に倒れ、それを見舞うもみじ、そしてお邪魔虫千恵。咲子ともみじをふたりきりにしてなるものかと、完全防備で介入してきたというのですか。

でも風邪の見舞いにマスクして手袋して、アクリル板で防御してと、それ正しいけど、どうせなら咲子にマスクしてもらわなきゃ! しかし千恵も、普通の友達の領域から踏み出さんとしていることがありありと見てとれて、私としては咲子を応援すべきか、千恵を応援すべきか、痛く迷うところなのでありますが、そこでまさかの千恵×咲子という天啓が!

ああ、なんという素敵な三角関係。もうこのまま三人で仲を深めるのがいいのです。

ラストの体調を崩した千恵。回復しつつもまだ本調子じゃない咲子、ふたりがもみじを求めるその切なさに、もみじも発熱! 三人ともに床に伏すという展開。ああ、さらなる追い百合はありませんでした。残念です。

2024年3月2日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年4月号、一昨日の続きです。

『mono』

山梨パンの動画撮影が続きます。今回は早朝からパン屋めぐりをして、買い集めたパンを持って笛吹八代公園にて撮影。

で、この撮影風景なんですけど、基本的にパンがどんどんどんと紹介されてその説明と感想がずらずらずらとくる、どちらかというと代わり映えしない構成の連続なんですけど、これだけパンを見せられると食べたくなってくる、面白さよりも食欲方面に働きかけてくる、そんなおそろしいシリーズとなっています。

今回はとりわけさか田のクロワッサン生地シリーズに心ひかれて、これ、ほんとにこういうパンを出してるお店があるんですかい!? でボーノのクリームパン、猪俣のあの顔でとどめを刺してくる構成。いや、どんだけうまいねん。

でもこういう、惣菜パンでいいんでしょうか、おいしいですよね。ほんと、こんだけ見せられるばかりで食べられないの、つらいものありますよ。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

魔法少女の対決、勝利すると皆の記憶から消えるんだ。だったら恥ずかしがらず、勝ちに邁進するのが正解ですよね、といいたいけれど、恥ずかしがらないと強みが発揮されないんでした。なかなかに難しいシステムだな、ここの魔法少女。

氷雨先輩と真侑、放課後一緒に出掛けます。それはいいんだけど、先輩、普段着からいろいろぶっとんでるんですね。羞恥心がなくなってしまったから、恥ずかしさの基準、常識のラインがわからなくなったというんですけど、それにしてもじゃない!?

そして魔法少女が必要とされる状況について説明されて、まあ真侑はまるで聞いちゃあいないんですが、それでも向こうからやってきたらしかたない。敵性存在ノクタンが登場して、真侑に一撃。羞恥心を失わせるというんですが、なるほど服を破って恥ずかしさへの耐性をつけさせる算段! と思ったら、貝殻ビキニ先輩のサポートで真侑のパワーがさらに増幅!?

これって、羞恥心にプラスして恋心が、あるいは百合パワー? なんか知らんけどが乗算されるんでしょうか。しかしいずれにしても、この状況、真侑にとっては先輩とよりお近づきになれるチャンスなんでしょうか、望ましくないアンラッキーなんでしょうか。どうも今回ラストを見るに、前者っぽい方向に傾きはじめていますね。

『このままモブじゃ終われない!』

漫画の資料に使いたいから卒業アルバムを見たい。コモナがいうんですけど、自分のは? と思ったら、ああ、即燃やしたんだ。わかるー。で、しかたないからピコのアルバムを見にいくことになるんですけど、これ、人間のキリコも招いてよかったものなの!?

ピコの秘密、好きな漫画キャラで山盛りの部屋はまあいいとして、サキュバス界の高校卒アルよ!? 秘密かなんかがバレてまずいことになったりはしませんの? いや、ほらー、速攻表紙に書かれた淫乱の文字にキリコが混乱してるじゃありませんか。からの生徒同志がキスしてる写真が普通に載ってたり、さらには突然ピコが話し出すキスの授業の思い出話により、いっそう深まる混乱!

いやもう、いいのか、キリコにこんな世界の秘密みたいなの知らせちゃって大丈夫なのか!?

と思ったら、さらに怖ろしいもの出てきて、アルバムのフリースペースに乳首をスタンプするのがはやってたって、狂ってる! キリコの下品すぎるとの寸評、まさしくそのとおりで、いやもうね、あまりに違いすぎる常識にうちひしがれるキリコと、ここにきてまさかのチャンスをふいにしていたと知ったコモナの大ダメージ。

ほんと、この卒アル顛末よかったのか。漫画の資料集めのはずが、むしろ進行遅らせてしまうことになっちまいましたよ。