2012年9月30日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年11月号

『まんがタイムオリジナル』2012年11月号、先日の続きです。

『女子校生かんさつ日誌』、実にいい感じ、カラーですよ、カラー。体育はダンスの授業、そこからそろり抜け出そうとするツインテールの子がメインでありますね。逃げようとする、捕まる。それがきっかけとなって、あらゆる手を使って逃亡を試みようとする。あの装備一式、雰囲気づくりだなんていってますが、その無駄な頑張り、派手な台詞、面白いやら可愛いやら、実にナイスでありました。定番のダンボール、そして掃除用具入れのトラップ。あれは、もう主人公の男の先生、彼との対決になってますよね。結局はじゃれてただけってやつなのかな? 学校でのちょっとしたイベント、かまって欲しいって気持ちも感じられて、ほんと可愛かった、面白かったです。

『うわさのユーレイちゃん』、終わっちまったのか。文化祭、幽霊の着ぐるみ自作して、冥土カフェに参加するユーレイちゃんの健気さが素晴しい。人に気付いてもらえなくて寂しい、そんな彼女。もう念願ですよね。着ぐるみのおかげで、ばっちり人の役にたてている。そして、着ぐるみの中には誰もいないとばれた、いや、見えないだけでユーレイちゃんがいるんですが、あわや排斥されようというその時、彼女の存在にポジティブな評価を与えてくれる人がいた。さらには、もうちょっと手伝って欲しいって。ほんと、悲願が叶いましたよね。しかも、一緒に写真。もう、ほんと、よかった。心の底から、よかったねといいたい、そんなラストでありました。

『ひよスタ!』は、冒頭見て、おかしの話かなって思ったら、ダイエットでありますか。アイドルの卵たち。いずれはグラビアデビューなんていっていて、そのためにプロポーションを整えたい、胸も大きくしたい、っていうんです。特に空。胸を大きくしたい、というので、海のアドバイス。鶏肉やキャベツがいいっていうんですが、なんと、この話題、他でも読みました。自分が知らなかっただけど、ポピュラーな話なのかな。この他にもいろいろやせる方法、アイデアが出てくるんですが、ものぐさ空の他人の力を借りるっていうの、両脇を隠すっていうのね、すごく面白かった。なるほど、でしたよ。そしてラスト。空の兄さんが黒幕でしたという。この人、マネージャーでありながら、露出させたくない、いつも微妙に足を引っ張ってるっていうのね、困った人です。でも、それがいいアクセントになっていると思うんですね。おしおきも含めてね。

『ものづくれ!アプリ開発部』、面白いですね、ゲストです。高校なのかな? 情報処理室にてアプリ開発に打ち込む女の子たち、あかね、しほ、しおりの部活動を描いた漫画です。アプリケーション開発部だなんていうんですね。スマートフォン向けアプリを作るっていうんですが、まさかアルゴリズムに言及するだなんて思わなかった。これだけで、ポイントがいくつも上がったように思いますよ。天才肌なのか? 細かいことは気にしないでもアプリを作れてしまうあかね。対して理論派なのか、考えて計画たててこつこつ作るしおりといった具合です。しかし、アプリで一儲けとか、なるほど気持ちはわかります。それで、あかねの発案、テスト対策のアプリですね、これ、ちゃんと理屈が通ってるのがいかします。まあ、現実に作るとなったら、テストの過去問を入手しないといけないし、それらを利用するにあたって著作権をクリアする必要があったり、またどうコンピュータに理解できるようにするか、考えること、やらないといけないことはたくさんありそうですが、こういうことを思ってしまうくらいに引き込んでくれるわけですよ。これ、実際、続いてくれたらいいなって思います。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第11号(2012年11月号)

2012年9月29日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年11月号、昨日の続きです。

『さくらティーブレイク』は、いよいよお茶のお稽古でありますね。落ち着きのない桜、痛いところを突かれる菊華、ふたりともに可愛らしく、けれどこのふたりまだまだいたらないというのが、うまくエピソードのテーマ、中心にきていたと感じます。歩き方、ふすまを開けて部屋に入る、正座のしかた、いろいろを教わるんだけど、なかなかうまいこといかない。先輩はあんなに綺麗にできるのに、っていうのね。いたらない桜と菊華、彼女らの姿は、一年前の七紀であり、理子の姿だったっていう。その締め括りには、先輩たちの過ごしてきた一年という時間を感じさせ、また一年生たちのこれより伸びていくだろうこと予感させて、ほんとによかった、そう思うのです。ひろがり、時間のひろがりが感じられたのでした。

ウォーターガールズ』、いよいよ合宿、練習のはじまりですよ。で、その練習、ゲーム形式で行われる。クリア状況によってポイントが貰え、最下位だと夕食抜きだっていうんですね。邪魔してもオッケー。それで、いろいろ攻防が繰り広げられるわけですが、自分の課題クリアにもあっぷあっぷなはるなと泉。もう勝てないと悟って、また足を引っ張りあうなんてもう嫌だと、はるなが自分が最下位を引き受けるっていうんですね。しかし、これ、こんだけ練習した後に夕食なしだと、いろいろまずいよね。スポーツマンにとっては食事も練習のうちといいますし。ということで、なるほど先生が割を食う役なんだろうな、そう思ったら、まさにそのとおりでありました。頑張ってない人が食事抜き。うん、妥当なラストで安心でした。

『としょコミュ』、ゲストです。図書委員ものですね。紅木ヒナタが主人公。しっかりものの友達かなこと一緒に延滞のチェックなんてのをしてるんですが、ただひとりの延滞者がヒナタの姉、生徒会長のサラというんですね。サラは図書委員長の平麻美咲をからかうのが好きみたい。嫌がる顔が可愛いとかいっている。サラは美咲のことが好きみたいですね。図書館がらみで、図書館ばかりにとどまらない、そんなどたばた。にぎやかで楽しいものだと思います。

『かためで!』、素晴しい刀回でありました。公園で遊ぶっていうんですが、さやかが刀の練習してみたら、子供が寄ってきた。なんと、この世界では刀、制刀は子供たちの憧れであるわけですか。いや、まあ、かっこいいわなあ。ここが『かためで!』の世界なら、自分も刀、きっと凝ってると思うもの。公園で、さやかみづきまのがちびっ子たちとコミュニケーション。子供の面倒見たり、時には逆に癒されたりと、そんな様子が面白かったです。尊敬を受けてはりきっちゃうみづきとか、ナイスでした。

『ボドゲde遊ぶよ!!』、ケーキ切り分けるゲームとかあるのか。なかなかゲームに参加したがらない妹アミを引き込むために策を講じるリオがいい感じ。今回はケーキを買ってきたといって、その争奪戦をする。ケーキのゲームでケーキを取り合うっていうの、で、ケーキがかかると真剣そのものになるアミとか、なるほど面白いです。ところで、タイトルのdeって、フランス語の接続詞かと思ってたけど、ドイツのドメインだったのか。この漫画、連載になったりしたら、1回でゲームをさらっとやって終わるんじゃなく、2回とかに分けて、もっとゲームの内容、深く描くようになったらより面白くなりそうだ、なんて思っています。今回のゲーム、ピースをとって、食べるとか、そういうルールがよくわからないでしょう。きっと、わかるともっと面白いって思うんですね。そしてゲーム後のケーキ取り分け、ちゃんと皆がしあわせになるラスト。これがいいですね。なによりですよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第11号(2012年11月号)

2012年9月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年11月号、発売されました。表紙は『キルミーベイベー』、落ち葉といっしょに舞い落ちるやすな、ソーニャ、あぎりさんでありますよ。いや、でもこの表紙、とてもいい。ポップな表紙。背景の白に、パステルカラー、とはちょっと違うな、淡い色で統一された葉にキャラクター。銀色まで使ってるのに、ちっとも派手派手ギラギラになってない。しっくりとまとまって、ハイキー調のチャーミングなイラストになっています。しかし、面白い。あの真ん中を占めるやすなのポーズ、元気そうで、これがなおさらいいですよ。

『スマイル★フェイス』、ゲストです。元気はいいけど、なんだかアホい女の子、藤垣すみれが主人公。パフォーマンスタイムだなんていって、友達にいろいろ披露しようとするんですが、ヨーヨーにからまったり、水ヨーヨーで友達水びたしにしたり、いろいろ困った女の子です。すみれの友達、美咲は被害にあったり、つっこみいれたりといった感じの子。れんちゃんは、穏やかでちょっと甘い、泣き虫で優しい? そんな女の子。こんな3人をアイドルにしたいという、先生結奈、せんじょうって読むんだそうです。アイドル育成部を創部する、勢いで突き進む感じですが、部活動は5人から。アイドル部に抵抗感じてる美咲がよいですよ。

『ネガ→ポジ』、寮のクーラーが故障。あまりの暑さに音々もベタつくのやめるくらいっていうんですね。勉強にも身がはいらない。で、図書館にいくわけです。かくして図書館で黒瀬先輩に遭遇。先輩に抱っこされてる音々に、自分も抱き上げてもらいたいと必死になる綾乃の健気さよ。また、知沙の機械が苦手というのもわかって、機械が苦手なのと、それで慌ててしまうのと、さらに後ろで待ってる人に気をつかう。この人のらしさがよく出ていて、とてもよかったです。しかし、黒瀬先輩に会えて嬉しかった綾乃、最後の最後に思わぬボーナス、泣いて喜ぶ音々とかね、皆が楽しそう嬉しそうで幸いでした。

『もぐもぐドロップ』、ゲスト2話目ですね。カラーがきれい。キャラクターの可愛さもまっすぐ出てきてるって感じがします。さて、やっぱりこれ、喫茶店ものなんですね。常識を知らない女の子たちのお店。お冷やはティーカップに、ケーキはお碗に入って出てくる。お茶はというと土鍋。およそまともじゃない状況に、びしっと怒るヒロインあおい。迷走するスイーツカフェに指針を与える救世主となるんですね。しかし、店にお客がはいらない理由。あれは面白かったです。まさかのCLOSEでした。

『ぷらいまりィずむ!』、下校風景から放課後ですよ。ニコ、しずのにお招きをうける。ザッハトルテがあるっていうんですね。もちろんめいふやさゆら、妹ココもくっついてきて、いや、でもケーキがあるとなったら、嬉しいのあたりまえですよね。さてさて、新キャラですよ。しずのんの家の犬、レオーネ。なんだ、このわんこ、めちゃくちゃ可愛いぞ。困った感じの下がり眉、なんだろう、めちゃくちゃ可愛いぞ。めいふとさゆらと一緒にげらげら笑ってるとかも、もう、たまらん可愛さでした。そしていよいよザッハトルテと思ったら、もう食べられちゃってた。かわりに出てきたのがクラムチャウダー。これめちゃくちゃおいしそう。あの絵、そこに加わるしずのの説明。ああ、これはたまりませぬ。後半は、可愛い女の子たち着せ替えといった風情で、それはもう目にも華やかだったわけですが、食事着替えといったはしばしに現れてくるしずののニコちゃん大好きといった様子。素晴しかったです。めいふも怖れる素晴しさでした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第11号(2012年11月号)

2012年9月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年11月号

『まんがタイムオリジナル』2012年11月号、発売されました。表紙のテーマは秋の味覚? かと思ったら、どうやらピンポイントにサンマみたいですね。猫耳つけた山下さんがサンマかじってる。うん、こうやって食べるのもおいしいんだよ、サンマ。サンマラブ、『らいか・デイズ』らいかはサンマに乗って嬉しそう。そして『わさんぼん』牡丹が猫耳カナさんをサンマで手懐けています。ああ、サンマ、食べたいですね。

『満開!Sister』は、姉弟の普通を探ろうというエピソード。はしたない姉カンナ。いや、でも、姉ったらこんなもんよ? さすがにスカートでどかってのはあれとして。かくして、カンナ、弟のいる友達ふたり招待して姉サミットでありますよ。いや、面白かった。ゲスト姉たちの語る弟との関係、それがもろもろカンナのいうことすること、いちいち合致してるの面白く、けど実際にはちょっと違うっていう、しびれました。姉の姉であるということ、その現実が表されて、よかったです。最後にちょっと弟にいい目見せてやろうっての、いい話でした。

しかし、さくらの狡猾なことよ! もう大好きです。

『小森さんは断れない!』、いろいろ頼み事される小森さんという原点に立ち返ってみたって感じでありますね。冒頭、お母さんから頼まれたやたら大量の買い物、これで小森さんの特性説明して、本編はというとバレーボール部の助っ人。授業の様子、めぐみの機転で大活躍の小森さん。それ見たバレー部員に助っ人頼まれるんですね。あのなんでも屋、ではない、のやりとり面白く、そして部活動や一生懸命になること、結構シリアスな雰囲気もあって、友達とのやりとり、しみじみいいなと思わせられて、いやほんと、この漫画好きですよ。小森さんがいい、そしてめぐみもまさ子もいいんですよ。

『よゆう酌々』、女将さんと戸田くん、同居でいろいろ噂に? と思ったら、案の定、それ、やってきましたね。しかし、ちっとも恋愛的雰囲気にならないふたり。いや、それがいいんですけど。女将さんの人望、ですよね。恋愛とか、そういう風に思われない。手練手管? まさかって感じで受け取られているようで、ほんと、この枯れた? そんな感じがたまりません。ちょっとさっぱりしすぎという感じでもない、でもこれがよいんです。

『あねぐるみ』、楽しいですよ。突然の大雨、降られて帰ってきた姉ちゃんが小学生連れて帰ってきたっていうんですね。山本正くん。礼儀正しく、極めて真面目な少年ですよ。そんな彼を楽しませようと、姉ちゃん筆頭に皆手をつくすのですが、いやあ、うまくいかない。すっかり勝負みたいになってますよ。しかし、正くん、面白いですよ。やってみたいことっていうのが、広い机で宿題とかね、しっかりしてるんだかただの変わりものなんだか、微妙にわからない。結局、おもちゃ屋お姉さんたちは彼を楽しませるにはいたらなくて、けどそのやりとりもなんだか楽しそうで、こういう皆でわいわいやってるのが幸いです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第11号(2012年11月号)

2012年9月26日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年11月号

『まんがタイムきららフォワード』2012年11月号、一昨日の続きです。

据次タカシの憂鬱』、魅惑のサービス回ですよ。プール、水着、そしてタカシ争奪戦! レアキャラくっちゃんと佐藤秘応援がタカシを取り合って接客技対決っていうんですよ。このサービス回、いったい誰に向けてのサービスなのか? そういうネタだってわかってはいるんですが、いや、もう、私には大サービスでしたよ。エピソードの中心はいくみんですね。前回までの騒ぎ、それを今回のお祭りでリセットしつつ、いくみんの気持ちを整理する、そんな展開。いくみんの中では、タカシはモテないはずないってことになってるんですね。しかし、見事にいくみん自覚ではないですか。いよいよ大変なことに? みたいなことには、またしばらくの間ならないんでしょうね。

少女素数』、クリスマスですよ、クリスマス。搗栗家でパーティ。参加者、なるほど、これまでに紹介されてきた面々。あんずとすみれ、ふたりの友達だけでなく、桐生さんもいらっしゃって、ええ、多様、にぎやか、いい感じです。しかし、すみれ、しっかり進む先を決めてきてますね。堀切さんと敷島の意外な関係が判明したり、プレゼント交換でぱっクンと敷島のもらったもの、そいつを巡るふたりの感情? 面白かったです。しかしクライマックスはあんずとママからのサプライズプレゼント。ああ、お母さんが作っていたもの、なんだろうと思ってたんだけど、首輪だったのか。ちょっと感動的なシーン。マロンも、目が大きくて、愛嬌あるやつだなあ。そして最後のページ、桐生さんの言葉、兄貴さんはどのように受け取っているんだろう。ちょっと意味深。でも兄貴さんには通じてない予感がします。

『あねごーれむ』、再びのゲストですよ。今回のおねーちゃんはおはぎから復活。3歳で死んだお姉ちゃん。ゴーレムとして復活して、美人? お色気? ちょっと甘えん坊。賽の河原での石積み、これを遣り遂げられなくて、いつまでも成仏できなくて。そういった姉の話を聞かされて、わかるといってしまう弟。これは、姉との交流を通して、やる気を取り戻したり前向きになったり、そういったことになるのかなあ。しかしお姉ちゃん、かなり弟に対して前向き、ええと、性的、いや、恋愛的な意味で? 今夜は親も帰ってこない。ゴーレムの姉とひとつ屋根の下、弟はどうなる、どうする? なんだか不思議な感覚の漫画でありますよ。

2012年9月25日火曜日

Street, taken with GR DIGITAL

Street月末になりました。ということは、GR BLOG例月の企画、トラックバック企画でありますね。今月のテーマはストリートであります。道よりも、もう少ししぼられたテーマ、みたいな感じ? いや、ベクトル違いと考えたらいいのかな? というわけで例のように写真を探すわけですが、ええと、こないだ買ったんですよ、GR DIGITAL IV。だから、今月こそGR DIGITAL IVデビューだ! と思ったわけですが、残念、初代機時代の写真でもって、トラックバック企画「ストリート」に参加です。

2012年9月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年11月号

 『まんがタイムきららフォワード』2012年11月号、発売されました。表紙は『夢喰いメリー』。メリーさん、勇魚さん、由衣さんが仮装ですよ。ハロウィン表紙ですね。しかしふるっているのが、勇魚はジョン・ドゥに、由衣はエンギのコスプレしてて、ふたりのちょっとすました? いや違うか、不敵な笑み? それも違うな。微妙な表情がたまりません。なんかすごく微妙なの。ほんと、おかしいですよ。普段どおりなのはメリーだけ。まあ、仮装してるんですけどね。いつもの帽子はかぼちゃのランタンがかぶってて、そいつが妙にかわいくてナイスです。

夢喰いメリー』。ジョン・ドゥ、かっこよすぎ! いや、もう、この引っくり返し方、今目の前で起こっていること、それが事実で当然と思っていたからこそ、エルクレスにも、そして私にも衝撃与えて、いや、もう、ジョン・ドゥすごいな。ジョンにはいつも驚かされます。しかし、すべてがジョンの思惑どおり。自身の、真実を追跡する、その目的、欲求のために命さえ投げ出すのか? そう思わせて、見事に状況、その前提を引っくり返してくれるっていうんですからね。これ、いつからがジョンの仕掛けた罠だったのか。ぐっと時間が巻き戻されて、瞬間頭が混乱して、これまでの情景を頭の中で巻き戻しながら、これは考えも及ばなかった、すっかり騙されていた、舌を巻いたのでした。しかし戦いはまだまだこれから。エンギの攻撃、その直撃を受けてもなおエルクレスは健在で、さらに苛烈な状況が出現しそうでハラハラです。

はぢがーる』、こちらも予想外の展開ですよ。本田くんへの告白、その期限が本日20時と迫られる状況下、紗江はというと熱出して寝込んでるっていうんですね。心配する本田くん。メール送ろうかやめようか、迷ってる彼を後押しする真木。紗江サイドはというと、午後には多少回復して、19時半、ぎりぎりで間に合うかも知れない、急ぎ自転車を走らせるも途中リタイア。薄れる意識の中、思わず口にした本田くんへの思い、ああ、成立した! そう思わせて、うわあ、タイムアウトしてるじゃんか! 割れて砕けたブレスレット、そして愛の神様の卵はどうなった? 予想を超えた展開に、これは成るのか成らんのか!? もう、翻弄されまくってます。

『私が彼女で彼女が私で』、なかなかに面白い展開です。なつきの母が帰ってくる。あおいからそう聞かされて、うまくごまかして欲しいという、母親の前でだけはなつきのふりをしてくれっていうんですね。で、あおい、なつきの母に遭遇。酔っ払っての帰宅、呼び鈴鳴らしドアを叩く、そのあんまりの登場に、敵認定からはじまるっていうのね。会ってみれば、可愛い人じゃありませんか。しかし今回はあおい in なつきの可愛さがこれでもかと押し寄せてくる回でした。お母さん見てくいっくいっと眼鏡なおしてるとか、慣れないなつき的しゃべり方してるところとか、朝のさわやか挨拶、そして夜のコーヒーをいれようとする彼女。なつきとお母さんには確執があるんだ。あおいの介入で克服なるのか? 仲直りしてくれるといいなあ、なんて思いますよ。

2012年9月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2012年11月号

『まんがタイムスペシャル』2012年11月号、昨日の続きです。

『どろんきゅー』、文化祭でありますよ。定番の出し物、喫茶店とお化け屋敷をあわせてハロウィーン喫茶をやるっていうんですね。アキ、干し首を作るのに本物手本にするとか相変わらずなんですが、それ以上に頑張ったりはしゃいだりしたのは幽霊の皆さんですよ。佐倉の衣装作りを手伝う被服室の動くマネキン。当日本番となると、大行列を作ったり、佐倉手作りのクッキーをお供えといって全部食べちゃったり。ほんと、どんだけみんな佐倉さんのこと好きなんだろうという、その愛し愛されようがほのぼのホラーで、微笑ましくて大変に面白いです。しかし血塗れナースの佐倉さん、可愛いです。クリミア戦争やってた頃くらいの衣装でしょうか。それで負傷兵が懐いたのかも知れませんね。

『趣味じゃない園芸』。冬仕様の方がいいなあ。というのはいいとして、50周年記念イベントの支度をするっていうんですね。来場者にするプレゼント苗と花を大量に作る。いつもと変わらない、らしいですが、まあ裏方というのは地味なものですよね。で、苗、果物の苗を配ろう、といって、皆が食べてる果物の種を回収して作る。けど実際こんなにうまく出るのかな。なんて思ったりもするんだけど、うちの裏庭の柿の木は、私が子供の頃プランターに蒔いたんだか捨てたんだかした柿の種から出たものだからなあ。プロにまかせればなんとかなりそうな気もします。で、苗に注力しすぎて花の準備が滞ってしまった。それからの頑張りの、モーツァルト聴かせるだとか、ちょんぎるぞって脅すとか、サルカニ合戦のカニじゃないんですから。しかし、この花のポットの話が、最初の頃の話、夏仕様冬仕様にからんでくるとは予想外でした。油断できません。

『シャバっけ』、ゲストです。悪い男に騙されて、金は持ち逃げ、貯金もとられて、しかも家賃も使い込まれてたものだから、滞納、アパートを追い出されたっていうんですね。しかも、職場、院長が横領で逮捕、ともない職も失って、人生どん底? そんな時に出会ったお坊さん、金返せと迫られて、それでこの人、出家するの? 扉絵を見るかぎり、どうもそんな感じ。ともあれ、今回は坊様に出会ったところでおしまい。次回に続くでありますね。

『メー探偵フワロ』、ナントカの新作ゲストであります。なるほど、メーと片仮名になってるのは、フワロ氏、羊だからか。農村に越してきた探偵フワロ氏。これがろくでもない人、いや羊か、で、会社を退いた資産家、探偵は趣味みたいなもですね。だからこそというべきでしょうか、派手な事件、血なまぐさそうなのをことさら扱いたがるっていう、迷惑なおっさんです。その上セクハラおやじ。さらには妄想家で、物騒なことばっかり考えてる。たまらんおやじですよ。で、そんなフワロ氏に持ち込まれる事件ときたら迷い犬探しとか、そういうの。しまいにはおっさん怒りだすとか、ほんと困ったおやじで、それをうまいこととりなすのが、メイドのレモンさん。事件解決は秘書のアーサー。もう、アーサーなしじゃなりたたんですよね、これ。妄想推理で酷い冤罪作っちゃうとか、もうフワロ氏、ひどいおやじで、めちゃくちゃ面白い。なんといっても、こういう自己満足したがるおやじさん、ここまで酷いかどうかは別として、実際いますもの。しみじみと感じいる世の無常。シニカルさが実におかしくて、最高でした。

だんつま』、最終回を迎えて、ああ、子供生まれたの? とその前に、前回の引き、引っ越しですよ。どうも英理子が引っ越しするらしい。知らなかったのは、ひなよと未歩と英理子だけ、ってあれ? 英理子も知らないの? 面白かったですよ。勝手な噂話。理由がふるってて、ずっと片付かなかったベランダがきれいになった。ゴミの日には大量のゴミが出されて、ああ、引っ越しするんだなって納得されてた。ほら、数回前の大掃除ですよ。あれ、伏線だったんですね。見事にやられました。で、子供の話が出て、1年後、そこには赤ん坊を抱く英理子の姿が。読み進めると、英理子の子ではないようで、セレブ妻ユキさん? でもないようで、未歩でもなく、じゃあひなよか! と思ったら、それも違ってた。もう、このダブルでひっかけてくる。すっかりやられて、このひるがえしよう、実によかったです。ほんと面白かった。最後のコマ、あの終わり方もよかった。そして、ちょっと寂しいです。

『アテナの初恋』、面白いですよ。意外や乙女趣味のアテナ。彼女のもとに、突然ヘラがやってきた。ゼウスの浮気にお怒りだーっ! ほんと、ギリシャ神話の設定といっていいものか、うまいことキャラクター作って、動かして、ヘラとヴィーナスは仲悪いとか、ヘラが仕事を放棄すると、結婚に関する世情が不安定になって、離婚破局が増加する。ゼウスのろくでなしっぷりも実にそれらしくって、そしてアテナの尽力で解決。素朴な絵柄、気のきいた展開、小ネタも面白く、これはよかった。うまいこと育って、よりよくなって欲しい、そう思える漫画です。

  • 『まんがタイムスペシャル』第21巻第11号(2012年11月号)

2012年9月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2012年11月号

『まんがタイムスペシャル』2012年11月号、発売されました。表紙は、シーズンらしく体育祭。きらきら笑顔うかべながらリレーのアンカー、1等でゴールするリコですよ。いやあ、実に眩しい、すさまじい美少女っぷりであります。そして『野菜畑でつかまえて』、さくらと小姫がバレーボールしてる、って、ああ、かぼちゃをレシーブするとか、大事故の予感! そして『ラン様の放課後遊戯』のゲスト掲載告知カットもございます。

『ナースドールまりあ』、思った以上にいい感じ! 絶望的に常識に欠けたまりあっていうの、これがメイドロボとかなら、なんという欠陥品! てなところでしょうが、ついこないだまで普通のドールだったんだからしかたない、むしろ頑張ってて好感持てるじゃん、みたいに思えてくるから不思議です。そして主人公四郎の大学デビュー。人見知り、そんな彼にも友達ができそう。また、勇気出して演劇サークルのちらしをもらったりなど、四郎もまりあも苦手を克服しようと頑張ってる。まりあの、まだまだ絶望的な料理を見ても、その頑張りを理解する四郎。ええ、悪くないって思いましたよ。

少女カフェ』、おお、素敵な扉、と思ったら、おおう、江藤さん頑張ったじゃないか。葉月さんに真っ向から告白して、受理。ああ、ついに葉月さんに春がきたというんですね。もしかしたら、一郎さんのこと好きなんじゃないか、そう思われてた。ええ、私もそう思ってた。だからもしや江藤さんの思いは成就しないと思っていて、けど、そうはならなくて、ちょっと驚いたりしたのでした。決して大げさにはしない、でもしみじみと気持ちが深まる、静かに愛を感じる情景、大変よかったです。また、葉月さんが自覚し、けれどその気持ちを静かに胸の奥に収めるなどもね、よかった。そう思ったんですね。みのりの見せた、若さなのかな? 燃えやすくゆえに風向きによってぐらぐらと揺れる恋心、それときれいな対比をなしていた。そんな感じもあって、大変よかったです。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、かなり気にいってるっぽいです。やたら能天気なありすと、自分では宇宙人ということを隠せてるつもりのゆせ。ゆせが出てから、さらに面白くなったと思うんですよ。あの飛んできたボールのくだりとか、やたら盛り上げた末にあの静かな落とし方。こういうの、好きです。ゆせの机の謎なんかも気にいってて、気になって覗きこんだりとかね、すごくいい。あのお弁当も、最後の夢、あの地球をご飯にのせるありすとか、はるの夢なんですけど、なんだろう、ロマンがあるというか、夢があって、大好きです。

『ゲキカラ文化交流』、これも結構好きです。って、素敵な扉。そして本編、いつもどおりのカレー屋でのぐだぐだやりとり、これもいいんですけど、うどん屋のくだり、アヤコとのやりとりも面白くて、カレーうどんとか、カレーうどんの汁の驚異とか、もう素晴しかった。ナンセンス、キュート、それが面白い。実によいです。

シュガービーチ』、最高ですよ。ブチョーの元気のない理由。もう、いつもどおりだなあ。そしてライバルの提示されて、いよいよトーナメントがはじまろうというんですね。城崎美麗とそのパートナー、期待していいのかどうかわからないキャシィ=サンタモニカとか、美麗の切ない理由とか、もうおかしくて、しかも1回戦で九十九高校同士が当たるというくじ運、これをラッキーといっちゃうみなととちくらとか、もう、ほんと最高でした。そしてエミ。ああ素晴しい、ほんと素晴しいです。しびれまくりです。

『でりしゃすガールズ!』、思った以上に面白い。サイフォン、あの想像がおかしかったのと、想像と違うクマのラテアート。うん、前提を作る必要があった前回、対し今回はいろいろ動きが見えてきて、やっぱりこうなるといろいろ感じるものも違ってくるという印象です。そして借金取り登場。って、やたら可愛いな。で、この子が見事に取り込まれてしまって、いいお客に、さらにバイトに。なかなかにいい感じ。親の借金背負わされるとか、考えればハードなシチュエーション。でも、こんなにほのぼの。ええ、彼女らの喫茶店情景、楽しくなりそうです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第21巻第11号(2012年11月号)

2012年9月21日金曜日

新 絵心教室

 ついこのあいだのこと、『新 絵心教室』なるゲームが3DSにあると知りまして、3DSで絵を描こう、提示されたモチーフを手本に、アドバイスを受けながら描き方を学ぶことができるという、ゲームというのはちょっと違いますね、そういうソフトなんだそうです。新とあるからには旧があるわけで、『絵心教室DS』、これを発展させたものが本作であるようですね。使える画材が増えた、モチーフが立体視に対応、通信で絵画データの交換もできる、いろいろできることが増えたんだそうです。また、SDカードに保存した絵画データをPCに持ち込んだりもできるみたい。ほんと、ゲーム機にて完結するだけのものではなくなっているんですね。

このソフトに期待したのは、絵を学べるというの、それですよね。タイトルが『新 絵心教室』であるわけだから、レッスン機能が肝であるのは実際そうなんでしょう。絵を描きたい、うまく描きたい、そう思っている人は多い。けれど、習いにいくのは大変だし、お金もかかるし。そういった需要にうまく応えられるソフトであると思います。で、私自身がそうした気持ちを持っているんですね。絵が描けるようになりたいなあ。思ってるんならさっさと描きはじめたらいいのに、って、ほんと、そうなんですけど、きっかけがないと描きはじめられない、みたいな話。だから、これもいい機会かなあ、みたいなことを思ったりしたんです。

でも、大切なのははじめることじゃないんですね。続けることなんですよ。少しずつでもいいから、毎日描く、たとえ途中数日ブランクを作ったとしても、再び描きはじめる。それが上達にせよなんにせよ一番大事なことであるわけですが、自分にはそれが難しい。どうしてもね、生活の一部として組み込む、それくらいしないと続かないんですよ。最初のうちは、面白い面白いと描いてるけど、ほどなくしてプレイしなくなり、そのまま投げちゃう、みたいな危険があるから、どうしようかって迷ってたんですね。

このソフト、パッケージ版だけでなくダウンロード版もあるんですね。ダウンロード版の存在は、ちょっと重要かも知れない、そう思わせるものがありました。いえね、ただソフトを交換するのにカードを抜き差しする必要がなくなる、それだけのことなんですけど、ただこれだけのことが継続可能性を上げるってこともあるんですよ。私は今、『NEWラブプラス』をメインに、『カルドセプト』、『閃乱カグラ Burst』をプレイしていて、この3タイトルの入れ換えだけでも面倒くさいのに、ここにさらにひとつ加えるの? 無理よ! なんて思ってた。ずっと、カードを2枚刺せればいいのに、そう思ってたんです。だけど、ダウンロード版という選択肢があるんだ! 複数ソフトを本体にインストールしておけるんだ! なるほど、これは非常によい。投げる心配が若干減って、ええ、これは実にいい傾向だと思います。

というところで、SDカードを買わないといけません。いえね、空き容量が足りなくってですね、ええ、なにかとものいりです。

2012年9月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年11月号

『まんがタイムきららMAX』2012年11月号、昨日の続きです。

『つみきのR』、ゲストです。女子高生もの? 将来の夢は正義の味方なんていってる困った女の子、相川みさが主人公なのかな? 大阪からきた転校生。彼女の他に、常識人っぽいりほ、それと姫、ひなきって読むらしい、難しいな。悪を目指してるというわりに、やたらいい子そうな日和もいて、で、彼女ら建築科在籍なんですね。製図したりCADで図面作ったりしてるんですね。で、みさ、どうも天才の一種みたい。フリーハンドで直線、サイズも目分量で完璧だっていうんですね。こんな彼女らの学校生活、どうなるのか。うまく展開していってくれるとよいなと思います。

『Free!』、扉、いいなあ。トモエが鏡のぞいている、それを鏡側から見ている構図ですね。これ、眉毛気にしてるのか。年頃の女の子っぽい。いや、でも、可愛らしいですよ。お風呂上がりの牛乳、なんていってる、あの絵も実にいい。素朴で素直に育った、そんな感じがいいと思うんですよ。で、お母さんに指摘されて、眉毛、また太くなったんじゃないかって。ああ、気にしてるんだ。で、妹こずえも太い眉。うん、素朴で素直な感じで可愛らしいと思います。あのちょっと下がってるところとか、素晴しくないですか? いや、ほんと、実によいです。で、あまりに悩む姉のため、剃ってみようという話になって、こずえ執刀、トモエくしゃみで、ああ、典型的パターンか! と思ったら、そこからの自主規制、めちゃくちゃ面白かった。いや、ほんと、どうなってるんだろう、この下! ページめくっても自主規制のままで、ほんと面白かった。翌日復活は意外な展開。友達に悩み打ち明けて、立ち直って、なんでもない話なんだけど、面白くて、ほのぼので、実によかったです。

放課後せんせーしょん!』は遊園地。扉を大きく贅沢に。あおちゃんの右手、やたら大きいので、特定の遊園地にありそうなグローブ? 人気者の手のやつね、ああいうのつけてるのかと思ったら、わあ、左手が小さい。なるほど、パースを極端につけてるんだ。ということで、今回は遊園地。子供扱いされるのが気に食わない葵ですが、読み進めていくと、うちの子ときたら……。しっかり子供だというんですね。最初にジェットコースターに乗ることになって、乗ったことのないというきえ、身長、大丈夫なのに気にしてしまう葵、など、いつも以上ににぎやかで、しかしゆかり先輩は大丈夫なのか? ジェットコースター、何回乗ったの? 一度で充分といったところが瀕死の状況にまで陥って、しかし不思議な人です。葵+ゆかり=小桃というのは、ふたりが軽すぎるのでしょうか。今回は、葵大活躍ですよね。パレード乱入、迷子センター、最後の伸びなど見ても、ああ、やっぱりこの子が主役なのだろうなあ、そんな印象でした。

『カレーの王女様』、北海道は苫小牧からはじまるカレーツアーですよ。へえ、北海道ってご当地カレーがたくさんあるんだ。温泉施設のカレーにはじまり、って、温泉シーンなしでカレーがどんどん詰め込まれるっていうのね、見事です。ホッキカレー、富良野オムカレー、美瑛カレーうどん、羽幌エビタコ餃子カレー。ああ、カレー、食べたくなるなあ。とりわけオムカレーが食べたい、って、店の外装、ボロッとか書いちゃっていいのん? って、調べてみたら、一店舗だけじゃないんだ! いろんな店が、いろんなオムカレーを出してる! で、漫画に出てきた店、楽楽亭ですが、モデルになってる店、笑楽店っていうんですね。うん、すごいや、ほんとそのとおりなんだ。しかし今回、梅子がめちゃくちゃ面白かったです。しかし、カレー、食べたいです。でも北海道は遠いからなあ。

『三種のジンギ!』、演劇編、めちゃくちゃ面白かったですよ。おだてに弱い乙女、緊張にも弱い? 衣装装備ですごく可愛い、ほんと、この子の意外な面がいっぱい見られてよかった。弟大好きの楓美もいい感じ。しかし、なにがいいといっても、劇本番にいたるまでの準備の情景。メイクして衣装つけて、それらに加えて、照明トラブルとその解消。裏方やってる皆が、生き生きとしている。失敗したらちゃんと謝る。失敗しても、皆でリカバーする。そうしたところが描かれて、なんだろう、表舞台がやっぱり演劇の花、演者こそがメインといえるわけだけれど、それだけじゃない、ちゃんと裏方にも光の当たる、そんな描写にぴしりと打たれる思いでした。面白かった。幕が下りて皆が拍手、あのやりとげたという乙女たちの表情も、すごく充実を感じさせてくれました。

『小悪魔の楽園』、ゲストです。美術部ものですね。主人公は小太郎? 美術室の女神像の美を全身で感じ讃えているところを目撃されて、まずいことになってしまった。とんでもないフェティシズムと思われた? で、それをネタにヌードモデルを強要される。強要した人、レイカさん。けど、そんな状況に喜びを感じている? ヘンタイ扱いされることも喜びに!? 美少女ふたり、厳しいレイカ、優しい美優、こうしたふたりから、いたずら? いじめられたり、また誉められたり、まさに飴と鞭、しいたげられるのもむしろご褒美系男子におすすめっぽい本作。私は、割と嫌いではない感じですよ。

『虹色ミライ』、ゲストです。 小学生の子供たちに貸与されるスマートフォン、アンドロイドっていうんですが、いや、それ、OSじゃなくて、人型ロボットの方のアンドロイドなのか。美人のお姉さん、けど、兵器や性的な方面には運用できないと釘がさされて、親御さん、残念でした。ええ、これちょっと面白かった。ヒロインはホタル? そしてこの子に与えられたヒカル。ちょっと残念な感じのアンドロイド? 小学1年生のホタル以上に子供っぽくて、けれどホタルを守るという仕事はきっちりやっている、そこは実に確かでよい感じ。いさみとコテツも加わって、仲良く楽しそうな学校生活? けど、そういうところに、アンドロイド通じて授業の様子参観されてるとかね、微妙にシビアな内容加えられてるのがよかったと思います。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第11号(2012年11月号)

2012年9月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年11月号

『まんがタイムきららMAX』2012年11月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、浴衣姿でお月見でありますね。前面に綾、浴衣も着こなしもオーソドックス、しっとりとしてすごく綺麗。その向こうには、お団子持って嬉しそうなアリス、浴衣の柄はちょっとモダン? そしてしの。ひらひらフリルのミニ丈浴衣。おお、なんというキュート! ミニ丈浴衣も可愛いなあ、ほんと可憐だなあ。モダンとクラシックの同居して調和する表紙。素敵です!

きんいろモザイク』は、素晴しいカレンスペシャルですよ。スタンダードカレン、しとやかカレン、コミカルカレンにけもみみカレン。素晴しい! さて、本編でもカレンメイン。呼び鈴に玄関扉を開けたら、そこには涙をこぼすカレンの姿。なんというショッキング。パパと喧嘩して家出だっていうんですね。それでしのん家に泊まることになった。しの母もカレン来訪にお喜び? いや実際、美少女4人、華やかなお家です。しのが着ても似合わなかった服、和食に感激カレン、仲間外れしの、もうほんと面白可愛楽しいです。サプライズお泊り、皆がちょっとずつハイテンションで、それが楽しさをより後押ししてますよね。

ご注文はうさぎですか?』、おお素敵な扉です。フリントロック・ピストル持ったリゼ、レイピアのチノ、三銃士みたいですね。マントひるがえしながら抜剣のココアがべらぼうに可愛いです。この子、中性的な美人だなあ。惚れ惚れします。というわけで、本編ではリゼさん演劇部助っ人ばなしが展開されて、オペラ座の怪人、ヒロインのクリスティーヌをやるっていうんですね。嬉しそう、けど指摘されると照れ隠しで皿を割る勢い。千夜とシャロを先生におしとやか修行とか、その過程、千夜らしい的外れなところもおかしくて、そしてシャロの処世術。生き抜くための知恵だったんだ! 魑魅魍魎も恥じらう乙女、リゼならぬロゼの魅力も確か。リゼがいなくなると心配するココア。もういろいろどたばたで、けど、自信を持つこと、本当にやりたいことを諦めないということ、しっかりしたテーマもあって、大変よかったです。しかし青山さん、いいポジションにおさまりました。眼鏡千夜も素敵です。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』はいよいよ駅伝本番。冒頭、ゆっこから椿に託されるたすき、画面からひしひし伝わる緊張感、見事でありました。しかし、突然のインフルエンザ流行で、選手として走ることになった椿ですよ。緊張、不安でふるえがとまらない。そんな彼女に皆がかける言葉。横に繋がっていなくても縦に繋がっているのが駅伝。一緒に走らなくとも、共に走る仲間であるのだなあ。感動的な言葉でありました。今回は、選手の立場から見る駅伝、そして晶ですね、ほら文化祭の時のお嬢さん。観戦者から見た駅伝。多面的な描き方、複数の視点から競う相手の存在感や場の雰囲気を強めていくのも巧みであったと感じます。しかし、浅見さん、なんといういじらしさだろう。これも仲間のために、なのだろうなあ。冗談めかした言動で、一見リラックスしているように見えるゆっこにしても、気持ちはしっかりと次へ繋げる、その一心で、気持ち思いを託していく、ここに駅伝というものの本質があるのだろうな、そう感じさせられるものがありました。冒頭に描かれたゆっこから椿へ、この展開は次回に持ち越し。浅見さんの椿に告げた言葉の意味するところなど、気になるところはたくさんあって、ああ、次回が今から待ち遠しい。我らが主人公、椿はいかなる走りを見せるのか。実に実に楽しみなのであります。

申し訳ない、ここからちょっと短信です。

かなめも』は、ちょっとシリアスな雰囲気、過ぎゆく時間を思わせる、そんなところに叙情もただよい、よい読後感。あえて描かないことで伝わるものもある。言葉少なでも、しっかりと印象に残る、豊かさ感じさせるエピソードでありました。

○本の住人』、ああ、ご当地キャラ。二千八百はあまりにあまりだけど、ひとつの自治体でも、市と観光局で違うゆるキャラ押してたり、水道局とか消防にも独自キャラがいたり、知らぬうちにやたら増えたりしますよね。しかし最後の幽霊落ち、ナンセンスで、おかしかったです。『こずみっしょん!』、ハナ先輩が弱気とは、なんとレアな! いや、でも大罪なんて! むしろ誇りに思っていただきたい! 『ひろなex.』は、ひろなとめぐみ、いい友達ですよ。怖いテレビ見て、地獄に落ちるんじゃと不安に思うひろなにかけためぐみの言葉、ああ、ほんと、いい友達じゃないですか。ちょっと、しみじみ、感じいりました。

『いちごの入ったソーダ水』、荒井チェリーの新作です。おお、迷迭香女学院。母親の再婚がきっかけとなって、似合わぬお嬢様学校に入学することになった花泉月、月と書いてるなと読ませる。姉御姉御と舎弟に慕われる凛々しい系のお嬢さんです。この人が迷迭香で出会ったのが、なんだかものすごそうなお嬢様、御代田こひめ。おっとりした美少女で、ちょっと天然? で、とんでもない世間知らず。到底自活なんてできそうになく、って、寮なので自活っていうほどじゃないだけど、けど、自分で喉の渇きも始末できないときた。そんなお嬢の面倒見ることになりそうな、るな嬢。なんだか、こひめのこといろんな意味で気になりそうで、いや、これはいい感じ。いや、ほんと、るな、いい感じに気持ちを揺らしております。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第11号(2012年11月号)

2012年9月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2012年11月号

『まんがタイムファミリー』2012年11月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』からカツ代とはっつー先輩がチアリーダー&応援団で登場、『ココロ君色サクラ色』の空と太陽かな? は二人三脚。運動会がテーマなんですね。『孔明のヨメ。』月英は、紅組白組の点数をつけています。

教師諸君!!』は、いきなり扉で時事だ! これ、実際表情も似せられてる? でも、この西名先生、ちょっととぼけた感じで可愛いですよね。さて文化祭を直前にして、西名先生の活躍ですよ。クラスでは御遠慮願われ、茶道部でも出番がなく、かくしてゆきつく先は被服部。生徒たちやる気だ! エドワード調のファッションショー。そこに乗る美術部。みんなやりすぎなくらいの頑張りです。しかし、そこで語られるレオナルド・ダ・ヴィンチに対しての異議申し立て。なるほど、そうなのかあ。納期守らないのは知ってましたけど、先人の模写とかは知りませんでした。そして本番、岩瀬先生来校。一緒に家庭科の先生もいらして、西名先生のファンなのか! これ、北嶺の文化祭に続くんでしょうか? 面白そうですよ。

『ひかり!出発進行』、『働け!おねえさん』の水井麻紀子によるゲストです。ぽかぽか鉄道はみはらし駅にてボランティア駅長をやっている女子高生、能島ひかりが主人公。無人駅なんだけど、名誉駅長として小学生時分から働いてるっていうんですね。朗らかで、皆から好かれてる女の子。元気に掃除もろもろ頑張っていて、合間合間に勉強したりね、見ていて大変気持ちがよいです。そしてお友達児玉遥さん。この人も可愛いお嬢さん。けれど、いろんなことを気にしてしまう、気を使いすぎるタイプの人みたいですね。でも、この人、いろいろダイナミックなひかりとはいいコンビ。いい感じに仲良くて、大変よかったです。

『純情小町』、こちらもゲストです。新しいクラスで兎美郁が出会ったのは、和装美人の綾鷹さん。大変なマイペース? いやむしろ変わりもの。お茶持ち込みオーケーの授業にて、抹茶をたてて飲んでいる。また生け花たしなむなど、およそ普通ではない。で、この人、友達いないようで、プライドの高さや歯に衣きせぬ物言いが災いしてるのでしょうか。で、ひとりの綾鷹さんに話しかけた郁、親友認定されて、だんだんふたりの距離が縮まっていく? 郁、綾鷹さんともに可愛いのだけど、ちょっとどういう方向に進むかわからぬ第1回目。続いて、その行く先を確かめたい、そんな気持ちになっています。

『博士の白衣女子攻略論』、前回の気になる女性、ついに判明ですよ。ええーっ! お姉さんと年の離れた妹じゃなかったんだーっ! しかし、お嬢さん美少女。っていうか、そうかあ、確かにハカセと主任とおふたりの関係、わかってみると、お母さん、主任とそっくりですよ。目元とか。で、お嬢さん、ハカセに似てるのかな、って、目元とか見えないよ! いや、面白かったです。白銀くんと丹沢さん、ハカセに家庭があるなんて想像もしてなくてとか、酷いおっしゃりよう。まあ、自分も似たようなこと思ってたわけですが。しかし、今回、お嬢さんやってきて、大変な美少女。白銀くん、すっかり見透かされてるし、それで丹沢さんからは危うくロリコン呼ばわり。しびれる酷さです。

そして特別企画ですよ。『博士の白衣女子攻略論』単行本発売を記念して、「○○が白衣を着たら!?」でありあす。参加者は春日ゆら、楯山ヒロコ、水井麻紀子、光晴ねねであります。って、うわー、シスター根津の美しいこと! なんというのだろう、落ち着いて、随分お姉さんに見えますですよ。しかし、各キャラに白衣、その白衣のいろいろなことよ。椿さんは給食着か! 確かに白衣だけど、白衣だけど! 『あとは若いふたりに』の各キャラごとに似合ってそうな白衣、というか職業? が合わせられてるのもいい感じ、すごくマッチしていました。『ひかり!出発進行』ひかりの汚れた白衣、これこそ白衣の正しい姿、白衣の役割りですよね。素敵白衣ですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第30巻第11号(2012年11月号)

2012年9月17日月曜日

人は少しづつ変る

 最近練習しております。中山ラビの『人は少しづつ変る』。何年前になるのでしょうか、デアゴスティーニの分冊百科、『青春のうた Best Collection』、これをきっかけにして知った歌であります。最初は、特になにを思うこともなく聴いていたのですが、iPodでライブラリ全曲をシャッフルして聴いているうちに、なんだか記憶に残るようになって、うん、いい歌ですよね。ちょっと気怠い? 素朴な歌声で、けれど深みを持った歌唱によって伝えられる歌の世界。見事でしたね。人の心の移り変わっていく、その様がしみじみと感じられて、その叙情、素晴しいものがあります。

1974年の歌ですね。およそ40年前の歌。確かに時代を感じさせる、そういうところもあるのですが、聴いてみれば、ああこれは確かに時代を超えているな、そう感じさせるものがあるのです。季節が変わるように、家が古びるように、そして時代が変わっていくように、人の心も変わるのだっていうのですね。その例えられるもの、そして人の気持ちの移ろうこと、心に強く訴えて、いずれはこの歌を歌いたい。その気持ちから、今、稽古をするにいたったというわけです。

しかし、この歌、難しい。伴奏は、タブ譜を公開してくださってる方がいらっしゃったので、これを手本にしているんですが、この歌、ええと、4番まであるんですが、常にこの1番の伴奏で、同じメロディで歌えるわけじゃないんです。歌詞に応じてメロディがちょっと変わる。また、コードが変わっているところもあって、これはまいったなあ。楽譜がないから耳で覚えるしかない。音楽を鳴らしながら、それに合わせてギターを弾いて、歌って、とにかく口伝。録音で何度でも聞き返せるからずっと楽、そう考えて、何度も何度も聴いては歌っています。

2012年9月16日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2012年11月号

『まんがタイムきららミラク』2012年11月号、昨日の続きです。

『くじらジュブナイル』は、別世界からきた歩と、この世界にもともといた歩、ええと架と名前を変えたわけですが、このふたりが枝里菜を争奪するという展開になって、ちょっと驚きましたよ。歩の側にはドクが、また架の側には謎の女がいて、これが並行世界の存在やドッペルゲンガーについて教えていた模様。で、架と歩、出会っても消滅しない。通常ならドッペルゲンガー同士が出会うと消えるところが、架はその例外、消滅現象を抑制できるっていうんですね。枝里菜が消えなかったのも架の力のおかげらしい、って、架の例外がなかったら枝里菜は消えてたのか。なんというか、いきあたりばったりっぽいところも含め、なんだかわからないまま、恋愛展開に突入です。

『となりの魔法少女』。別行動するウサに、彼氏でもできたんじゃないかと疑念を持って、あきとけぇが尾行、追跡するんですね。しかし簡単に見失ってしまう。それをどうするかというと、あきの魔法頼み。千里眼で位置を特定し、瞬間移動で追いつこうというんですが、ふたりが、というかけぇがやろうと思ってること、見事にウサに見抜かれてるっていうんですね。って、これ、最初からウサの仕込みか。盗聴器を仕掛け、地図を手に、追い掛けっこ。魔法と科学、どちらが上か決着つけようっていうんですね。しかし、ぬいぐるみに対する仕打ち。腹だけかと思ったら、頭も! いやもう、面白かったです。そして最後にちょっとシリアス。彼も、この先、かかわってくるわけですね。

『アンノウン×アンティーク』、っこれ、不思議な力を持ったアンティークを狙いにやってくる超能力者たちを、それと知ってか知らずか、なんとなくいつもどおりに働いてるお嬢さん4人が、なんとなくいつもどおりに撃退しちゃう、みたいな話なんですね。今回は憑依の力を持っているという女性。次々に乗り移りながらアンティークの秘密を探ろうというんですが、ちっともうまくいかない。しかも林檎に関しては、憑依すらできないなどなど、なんだかいろいろ謎がありそうですね。けれど基本は、勝手に熱くなってる能力者と、普段どおりにやってるお嬢さんたちのギャップを軸にしたコメディですね。なかなかに楽しくて、よい感じです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第1巻第9号(2012年11月号)

2012年9月15日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2012年11月号

『まんがタイムきららミラク』2012年11月号、発売されました。表紙は『スイートマジックシンドローム』。4人のお嬢さん、甘子、プリンにショコラ、キャラメルですね。甘子の肩に手をまわすプリン、その手にそっとかけられた甘子の手の優しさ。ふんわりとして甘い、彼女らの関係がこうしたところにもあらわれているように感じます。しかし、仲のいい甘子、プリンを見て、ちょっと不機嫌そうなショコラ。可愛い女の子ふたりを見られてまんざらでもない? いい顔してるキャラメルの対比。これもよい感じです。

『夜森の国のソラニ』は、ひとつの転換点にもなりそうな回ですよ。夜市にいわれたことが気になってるソラニ。ソラニがここにくる前に去ったゴーストライター氏の思い出ばなしを聞きながら、思う自分の記憶のこと。不思議な夜森での出来事、普段語られるそうしたこととは違って、ちょっとしんみりとしたエピソード。あの、思い出せない過去に不安を隠せないソラニ。自分はそんなにも自分のこと嫌いだったんだろうか — 。不安をごまかすように寂しげな笑みうかべるソラニになぐさめの言葉をかける夜森。ああ、この漫画にはこうした優しさがたくさん詰まっている。話し込んで夜更かしも、またなにか優しい、そう感じさせてくれるのですね。

『幸腹グラフィティ』は秋刀魚の話! やあ、秋刀魚はいいですね。椎名のうちで秋刀魚の炭火焼パーティーをするっていうんですけど、いやあ、しぶい中学生たちですよ。でも秋刀魚ならしかたないですよね。と、今回はいつもとちょっと違って、なんとリョウが調理をしない! 椎名の発案できりんとふたりでご飯を用意するっていうんですね。しかし、きりんと椎名の調理、見るだに不安になるつたなさで、クールなお手伝いさん、露子さんがいなかったらどうなっていたものか。しかし、ちょっと教えてもらったからといって、簡単に上手に焼けるわけではない。でも、それでもおいしそうですよね。そんな秋刀魚を、いつもありがとうといって渡される。あたたかみに溢れた話、じんわりと沁みるものがありました。頼る頼られるではなく、皆で一緒になにかをなせる、そうしたステップに移っていく、そんな予感もさせてくれる、いや、あの特訓の様子見てるとどうだろう……、いや、彼女らの関係がまた深まった、そんなエピソード、グッドでした。

『Lisa Step』はこあの実験室ですね。ビーカー、ピペット、フラスコでなにか作ってる。錬金術だなんていうんですが、実はココアだったりする。ココアを一番おいしく作れる配分、それを確かめようとしてるんですね。ココア、お菓子の山、食べるもの、飲むものに一生懸命、いいことだと思います。食器はビーカー、実験用とは別に食器として置いているらしい。サイズ、洗いやすさ、そして計量しやすいからっていうんですね。しかし、ケーキの切り分けにメス。食べるのにピンセット。酷い! けど、最後に千鶴がそんな食べ方に興味持ってるのが描かれる、これが面白かった。食べ方というか、皆がやったこと、自分もやってみたかったってところみたいですね。

『寄り道ファミリ』、いい感じに2回目ですね。起きたら家族が揃って、朝御飯も出てきた。わりと理想的な暮らしになってるんじゃありませんか? 朝食とりながらなごやかにおしゃべり。そして放課後、次の休みに映画を見て買い物しようということになって、ホラー好きのお父さんあや、家電の機能、値段についてシビアに追求するお母さん夕希、こうしたところに人柄あらわれて大変よい感じ。そして子供たちの様子。お父さんお母さんと大声で読んでる史夏、さな子、あまりにうるさくてキッズスペースに預けられそうになるさな子、こういうのもよかったです。よいといえば、あのガラガラ。抽選ですね。テレビ、当たるのかな? と思ったらそんなにはうまくいかなかった。けど、5等の鉛筆、これがちゃんと落ちになるところ、うまかったです。

『スター☆コンプレックス』、ゲストです。天文部もの。星が好きな明野星子。ちょっと素直になれない感じのお嬢さんみたいですが、この人が花咲ひなたにさそわれるかたちで天文部に入部するっていうんですね。部には南斗先生、進藤月、ええと南斗先生はセーラー服着て生徒に化けてるような人。月は生徒のフリするの認めてるのかと思ったら、そういうわけじゃないのんか。そしてここに星子のファンクラブ会員である筒井彗も参加することになって、けっこうちゃんとした天文部ものになったりする? と思ったら、月が雨女。そのせいで天体観測できないっていうんですね。さてこれでどう展開するんだろう、そう思ったら、家庭用プラネタリウムが出てきたり、でもいつかちゃんと天体観測ができたらよいなって思います。

  • 『まんがタイムきららミラク』第1巻第9号(2012年11月号)

2012年9月14日金曜日

Roland Vocal Trainer VT-12

 こないだ、楽器店からメールが届いて、なんか気になる商品を紹介するのですよ。それは、Roland Vocal Trainer VT-12。ボーカル・トレーナーというだけあって、歌のトレーニングに使う道具であります。チューナーとメトロノームが一体になっている、そんな感じの機械でして、けど、これ、どれだけ使えるものなのだろう? ちょっと疑問で、けど同時にすごく興味もあって、それはやっぱり歌の練習、ひとりでやるのはなかなか難しいものがあるからなんですね。

なにが難しいかといったら、歌ってるその音、音高が正しいか、それに尽きるのですよ。鍵盤を膝に置いて、ソルフェージュなぞやっておったわけですが、ソルフェージュで大切なのは、伴奏やガイドメロディなし、無伴奏できっちり音がとれているか、なんですが、はたして自分はちゃんと歌えておるのかなあ。誰かに確かめて欲しいなあ、ほんと習いにいこうか、いろいろいろいろ考えて、そのままにしてきたんです。しかしVT-12があったら、音程の確認、しながら歌えるのかな。気になるんですね。

ローランドの用意している製品解説ムービー。これ見てみれば、結構きっちり追随してくれる感じですね。商品写真を見た時にボタンだと思ってたのは、インジケーター。なるほど、下がると下の音名のランプが薄く点くんだ。ぶら下がったり上ずったりする音程を一目で確認できる。メトロノームも使ってリズムの練習もできる、っていうんですが、メトロノームは持ってるからまあそんなには期待しないかなあ。

VT-12についているメトロノーム、これは収録されている練習コンテンツ、バークリー音楽大学の練習ガイド、あとコンコーネ50番、その伴奏のテンポを決めるものでもあるから、これらコンテンツを充分に使って練習するぞって向きには役立ちそうですね。しかし、結構いろいろなコンテンツが収録されている? ウォームアップから、基本、アドバンスド、でクールダウンまであるんだ。それこそ、ストレッチから教えてくれる。先生につきたいけど難しい、そんな人には実際いいのかもなあって感じています。

独学にも使えるし、レッスンを受けてても、自習するのに便利そう。ちょっといい値するけど、うまく活用できたら問題なさそうだなあ。ええ、問題があるとしたら、自分が途中で投げてしまうこと、その危険性ですね。

2012年9月13日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2012年10月号

『まんがタイムジャンボ』2012年10月号、昨日の続きです。

『ちっこいんちょ』は学校祭の話題です。放課後に教室に再集合と約束したのに、誰もこない。涙目のいいんちょが可愛いなあ。ここで話は一昨日にさかのぼり、学園祭の催事、なにをやるか話し合う。あのバンドといってウクレレ持ってるの、よいなあ。猫カフェで、いいんちょが着ぐるみ猫をやるというアイデア、あれ、ちょっと好き。で、結局はホラーハウスになるんですけど、準備となったら誰もこない。ネガティブいいんちょと、たまたまやってきた森村さん、いい組み合せ。で、あのマスク! いやもう、怖いよ。ええ、ナイス展開でした。

『炊飯器少女コメコ』、ヨネちゃんのお誘い、「米粉ビジネスプランコンテスト」に参加しようというんです。米の消費拡大のために米粉料理のアイデア勝負。ただ作って出展するだけじゃなく、公開プレゼンなんてのも待っている。実際、今回のヨネちゃん、光ってました。皆をひっぱって、売れる米粉商品を考える。ターゲット層の設定や、販売形態など、いろいろアイデア出していく。その様子が、なるほど彼ら大学生だわ、そんな感覚がしっかりあって、大変よかったです。ええ、ヨネちゃん、しっかりしてるなあ。見事でしたよ。

あ、そうそう。マスター、採算とれてないのね……。

『ラン様の放課後遊戯』は、夜の学校に忍び込むふたりの姿。有太とりらなんですが、そこにラン様が合流。ああ、この人は学校に常駐してるんだっけか。りらのカバンを探してっていうんですが、有太を意識して可愛い格好してくるとか、りらさん、意外や乙女なお嬢さん。しかし、有太の気持ちはばっちりラン様に向かってますよね。で、ラン様、木から落ちた有太を助け、泣き出すとかね、こちらも意外。ああ、ラン様、死んでるのかなあ。やっぱりなにかありそうなヒロインです。

『メイド イン クール』、チャレンジ!新人道場です。めずらしく、といったらいいのか、海外が舞台みたいですね。日本かぶれの旦那様と、メイドのルカのコメディ。なかなか面白かったです。ルカがあきれてるのね。でも、旦那様、偏屈な自分の相手をしてくれるからっていって、嬉しそうなのね。もう、ほんと、ルカはクール一辺倒なんですが、ふたりのその噛み合ってるのかどうかわからん、その関係。なかなかいいじゃんって思ったんですね。手裏剣のくだり、あの壁に刺さるんだ…とか、細かいところもおかしくて、これ、こなれたら充分いけるよね。そんな風に思いましたよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第18巻第10号(2012年10月号)

2012年9月12日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2012年10月号

『まんがタイムジャンボ』2012年10月号、発売されました。表紙は、おおう、アサルトライフル!? と思ったら、ふう、シャンパンか。コンビニで、うージャンボジャンボって探してたら、ライフルをぶっぱなしてる天海さんのイラスト見付けて、な、なにごと!? 驚いたんですね。おめでとうございます。『まんがタイムジャンボ』、通巻200号ですよ。それでお祝いのシャンパンなんですね。きれいなドレス、勢いよく抜いたシャンパンに驚く天海さんが魅力的。他にクラッカーを鳴らす『じょしもん』美々と『おねがい朝倉さん』のイラストもございます。

『花の任侠物語しずか』、お祭りにいってはしゃぐ静花ですよ。片っ端から屋台を攻め、タピオカの新食感に感心する静花は可愛くて、おつきの紅葉が密かにあきれてる、その様子も実によかったです。さて、本題はその後、ナンパ男とのやりとりですよ。日本人と認識できない静花。英語、堪能ですね! で、ナンパ男が由神組の名前を騙って、紅葉静花ともに激怒。紅葉を逃がす静花、それからの展開は実によかった。王道ですよね。気丈に振る舞う静花、男に戻って駆け付ける紅葉、通りすがりの二代目、やってくれた! そう思える展開に続いて、気持ちの緩む静花の涙と、翌日の女装紅葉のかけた言葉。ほんと、よかったですよ。

『かみおとめ』、今回はめしあのためにお祭りやろうって話ですよ。いやもう、和夏の頑張ること。隣町のお祭りを見て、うちでもやろう。めしあに内緒で用意して、お神輿まで作って、ほんと、和夏もその友人たちも、おばあちゃんたちも、いい人たちですよ。しかし、めしあの体重を聞いてえみねを怒らせる、あれはちょっと面白かった。あかんのか。そうして実現した、お祭りの風景。あれはよかった。いや、ほんとによかった。皆がめしあのことを好いている。その気持ちに応えるめしあ。よかった。ほんとによかったです。

『乙女ほるもん』。いや、驚きましたよ。女子力、ええと、良介、あんた彼女とか欲しかったんだ。忘れてましたよ。で、ミミを置いて合コン。そしたら香川さんと風波とばったり。いやあ、風波さん、いいですよ。良介との対話にて、ハナちゃんハナちゃんといってる彼女の気持ちが、ちょっといろいろ揺れているとわかる。それが実によかった。良介もいう、かわいいな、それがもう、ほんとにね。しかし、ミミのこと考えて途中で帰宅。それで良介のこと涙目で探してたミミ。良介は、ミミのこと、そういうんじゃないっていうけど、それはそれでいい関係のふたりだと思います。

『凪くんの不運な棚ぼた』、連載するにあたり『福厄いっぺん!』からタイトルが変更になりました。で、今回は同居する座敷わらし疫病神ふたりのために布団を買いにデパートにいくんですね。いや、面白かったですよ。座敷わらしの格好が目立ってしかたないから、ちょっと服を選ぼう。偶然出会った音鳴さんに選んでもらって、やたら可愛くなった座敷わらし。で、平太郎の好感度の揺れ動きに連動して、デパートの業績もぐらぐら揺れるっていうんですね。その表現が、やたら面白かったんですよ。しかし、平太郎、彼の音鳴さんへの憧れははかなく終わりそう。あの、面白がってる疫病神がナイスでした。

中2限定!?ガールズトーク』、最終回ですよ。ヒカル転任の真実、それが明らかになって、あまりのことに怒るハルカがよかった。ハルカを転校させないでと泣いて頼むことり。これまでしっかり描いてきた山場として彼女らの感情の発露がやってくる。ぐっときましたよ。とてもよかったです。そして物語はハッピーエンド。クラス替えなしで3年生に進級、ああ、よかったねえ、そう思ってたら、おおう、担任変わるのか、そうか、確かにその可能性ありっての、気付いてなかったわい。最後までさいわいな雰囲気につつまれた漫画。あの、ハルカのラスボスに進化する可能性とかね、ほんと面白く、よかった。丸くおさまって、なんだかしあわせ気分です。

そして、200号記念企画「ジャンボと私」ですよ。おお、なんかめでたいぞ。参加者は瀬田ヒナコ、大乃元初奈、重野なおき、師走冬子、辻灯子、ナントカ、藤凪かおる、水森みなもです。って、ちょっと興奮する面々。デビューのころの思い出、平とじ時代のジャンボとか、発売日のこと、懐かしい漫画やキャラクター、鮎川教授、『ただいま勤務中』、ナントカ、『Boy’sたいむ』、ほんと懐かしくて、ああ、なんだろう、あの時手にしていた『ジャンボ』の感触、読んで感じた思い、すべてがふつふつと湧き上がるみたいにして思い出されるようです。ああ、懐かしいなあ。今の『ジャンボ』も好きですが、あの頃の『ジャンボ』も楽しかった、面白かったなあ。ほんといろいろ思い出されます。

  • 『まんがタイムジャンボ』第18巻第10号(2012年10月号)

2012年9月11日火曜日

桜Trick

 『桜Trick』、すごい威力! 『まんがタイムきららミラク』に連載されている漫画なのですが、第1話ですよ、あの日の印象、今なお忘れられない。大変なことになった! ほんとのほんとにたまげたものです。しかし、これって最初だけ? そう思って待った第2話にてその本気を知り、そして問題の第3話。え、えらいことになった! ど、どうしたらいい!? むしろ狼狽に近いほどにおろおろして、いやもう、最高です。『桜Trick』、最高です。

しかし、こうして読み返してみると、なるほど高山さんの方がずっとあかんたれだったんだなあ。高山春香さん、園田優さん、ふたりの学校生活。友達のできていく優を見て嫉妬する春香とか、今見ると新鮮。最近は春香の方が余裕持ってるように見えるというか、いやそれは、優の姉美月さん、彼女のうろたえぶりがあまりに見事だからでしょうね。序盤では、むしろ不安を感じてたのは春香だった。自分は優にとっての特別でありたい。その思いが強くって、けれど特別なんて自分ひとりが思ってる、過ぎた願いなんじゃないか。その不安を解消したのが、キスだったんですね。

私たちは他の娘たちとは絶対しないことをしようよ

いや、もう、驚いた。しかもそのキスというのが、これでもかこれでもかって、えええ、それほどまでに!? もうたまらぬ。そう思ってたら問題の第3話。こりゃ一大事だ! ほんと一大事。うわー、すごいことになったー。いや、もう、その目で確かめていただきたいところです。

最初は、不安な気持ちを解消する手段として、いや、より踏み込んで、自分の気持ち、相手の気持ちをはっきりとさせるため、証拠立てる手段としてのキスだった。でもそれが次第に、キスしたいという気持ちをストレートに押し出すようになって、ああ、大変だ。およそ気持ちを治めることができない。そんな状況にシフトしてきて、そして美月の参入 — 。桜の季節にはじまる、彼女らの、まさに今のこの瞬間に生きている、そんな姿にしびれたのでした。

彼女らの、まさに今のこの瞬間に生きている。 — これは、統廃合される学校の最後の新入生である彼女たちの置かれた状況。球技大会や1年生と3年生が揃って参加できる文化祭、そうしたものも強く後押ししていて、まさに刻々と現れ過ぎていく彼女らの「今」がそこにある。彼女らの置かれた状況と、まさにその「今」を惜しむように鮮烈に過ごす彼女らの生、それらが一緒になって、よりその「今」という感覚を強くしている — 。彼女たちの「今」。そこに、決して苛烈ではない、けれど火花散るような、そんな瞬間を感じるのですね。

  • タチ『桜Trick』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2012年。
  • 以下続刊

引用

  • タチ『桜Trick』第1巻 (東京:芳文社,2012年),17頁。
  • 同前,42頁。

2012年9月10日月曜日

『まんがタイム』2012年10月号

『まんがタイム』2012年10月号、先日の続きです。

『ノコひけ!工業娘。』、いい感じに安定して、いい感じに面白いですよ。キャラクター、個性がうまいことできあがってきて、そしてこの段階で登場人物紹介がきちんとなされるようになる。シリーズになりつつある中村桐子の暗記術、美術教師の意味深な発言なども面白い。しかしやっぱりこの漫画の肝は、女の子たち、女子クラスの強さでありましょう。男子には怖れられている鬼怒川先生も、女子クラスにかかってはあの有り様。いや、女子クラスじゃなかった。男子もいるんだった。けど、さながら道具扱いとかね、華やかに見えるかも知れない、けれど過酷な状況。それが実に面白いのですよ。それと杉口先生、この人のミニチュアの街づくり。ほんと、面白かったです。

天子様が来る!』。「ゾッとする話」、これは確かに怖ろしい。これは福美ちゃんの力で上級者になってますが、実際コンピュータを自由に使えるようにしといたら、なんとなく上達してたりするわけで、そうなればいつしか履歴のチェックくらいは普通にできるようになるのかも! おお、テリブルです。しかし面白いのはこれだけじゃない。サイボーグ・ヒーロー アイアン・ストマック。戻してほしいのか! で、パトラッシュのオハジキネタがよくわからんけど面白い。鳥になりたいは、ああ、自分は40代じゃないけど、鳥になりたいっていってたわ。なにか出てくる人たち、なんかくたびれたりしてる人たち、その人たちが他人事じゃないというか、すごく身近親密に感じられて、だからその人たちがちょっと報われたり、ほら蛇口とか、ちょっと酷い目にあったり、ストマックとか、そういうのも親身に思えるから面白い楽しい、なんか嬉しい、のだと思うんですね。

『銀輪少女』は、ただ自転車に乗る、ってだけじゃなくて、ちゃんと部活ものになるんですね。自分の自転車、盗難が怖い、雨降りも怖い、心配ばかりのスズなのですが、その打開策として部を作ろうというんですね。自転車部。京香先輩、ユキ、スズ、それぞれで目標というかやりたいことを話し合っている、これはなかなかによかったですよ。皆と色々な場所にいってみたいとか、実にいいなと思ったんですね。で、自転車部、もう存在する。銀輪部。吉貝先輩が休部していたのを復活させて、なるほどいよいよはじまりそう。ちょっとこれは期待してしまいますよ。

  • 『まんがタイム』第32巻第10号(2012年10月号)

2012年9月9日日曜日

『まんがタイムきらら』2012年10月号

『まんがタイムきらら』2012年10月号、昨日の続きです。

『うちのざしきわらしが』、焼き大福、おいしそうです。しかし、これ、面白い。炭火焼大福もそうですけど、あのバーベキューを縦に食べて喉を突くとか、右に肉左に花火とか、ものわかってない子供の振舞いそのものって感じではあるんですが、あのわらの表情、雰囲気込みでやられるとやたら面白くて、もうたまらんです。花火の風景も同様。あの線香花火やら煙やら、こういうおかしさだけでももう充分にちゃんとしてるのに、学と大家さんの会話、ほんとすごくいい。あやうく、最終回!? 最後のページ確認してしまいましたよ。ほんと、最後の光とパンを分け合って食べてるシーンとか、もう最高でした。

『ハルカにめぐる!』、悪くなかったですよ。暑い日、海とかプールとかいきたいっていい出したのはいいんだけど、結局は庭でビニールプール。そこにいきつくまでの右往左往や、ふくらませるのに四苦八苦、プールの準備できてからもどたばたどたばたしてる。その様子、楽しそうで、ほのぼので、ちょっとセクシーで、よかったですよ。あの、ハルカがいなくなったと思ってめぐるが油断するとかね、こういうのんがいいなと思ったんです。なんでもないんだけど、ふたりのやりとりにおかしみがあってよろしいです。

スマイル・スタイル』は妹桜が百合の部屋にお泊まりだそうですよ。映画に誘おうとしてたみーちゃんの落胆がすごい! 片や百合に対する寮生の常識、これもすごい。いやしかし、桜をめぐる寄宿舎の状況、相部屋の相手が日替わりだとか先生までくるとか、見回りの先生もはめをはずすとか、はんぱじゃない! いやほんと、このへん基本になってますけど、どんなに重ねられても面白いですよ。寄宿生たちの寄宿舎話に参加できない百合、これは以前もちょっとありましたよね。そうか、桜はわかるんだよね。ほんと、あの柱の存在感。見事です。それと最後の中学生組。あのアグレッシブさ、そして寮長。最高です。

『プレフレ』、実にいい感じ。扉が持つものと持たざるものの対比になってるとか、いや、私はチーム無象ですから。しかし、椿姉と猫俣夏希、このふたりが有象で、メインの三人は皆無象なのか。なんか珍しいな。しかし、今回は夏希、この子が主役みたいな回でしたね。無象三人に胸を誇る。かと思えば、流れるプールの危険な体験談。それを地でいってみたり、しかもウォータースライダーで再発とか、この水着をめぐる椿とのやりとり、悔恨の一言、楓への独白、もうほんと面白かったです。しかし、椿、どえらい可愛いな。潜る椿、滑る椿、もう最高でした。

『ステルス×メイツ』は、単発ネタの連続、そんな感じなんですけど、面白いですよ。テンポがいい、ひとつひとつのネタもしっかりしてて面白い。毒草のPTAの水蜘蛛のももんがのと、このテンポ、質の高さ、非常によかったです。たまにはこういう単発ネタものも嬉しいものです。

My Private D☆V、眉毛ですね。濡れた女の子の「無防備さ」がポイントみたいですよ。ポエムあり、イラストあり。イラストも、実際大変に魅力的で、よく見ればうっすらと透けていて、それをさりげなくとどめているところ、それが実によかったと思います。実際、水に濡れた、そうしたシチュエーションは『リビどる』でもありましたね。なるほど、納得でした。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第10号(2012年10月号)

2012年9月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2012年10月号

『まんがタイムきらら』2012年10月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、三人娘がどこかお出かけするところ? ゆずこがアイスキャンディー食べていて、唯の背を縁が押している。この縁の表情、とてもよく、そして唯さん、この人、すらっとしていいスタイルしてるなあ。などと、どうでもいいところに妙に気持ちを持っていかれております。

チェリーブロッサム!』は、ついに三葉が先輩たちに御対面ですね。しかし、扉絵、なんだろう、これ。先輩ふたりがノリノリなのはいつものこと、で、三葉もノリノリ、けど大咲沙咲野兄妹だけがなんだか恥ずかしそうにしていて、いいですよ、ふたりのキャラクターがよく表されてる、そう思います。でも、本編三葉はというと、まだ先輩たちのことよくわかってない。ささのんにアグレッシブに詰め寄る先輩ふたりに怖れをなして、高いところに逃げる、その上威嚇する、ほんと、三葉、面白可愛いです。先輩の自己紹介で、ふたりとも花を背負うのですが、綱島先輩はヒマワリ、大倉山先輩はバラ、どちらもばっちりマッチしていて素敵でした。そして部活動。大倉山先輩……。奇行はいいとして、あの最後沙咲野に声をかけるところ。花になんか興味ないという沙咲野に、目の前にある花、これは大咲が手をかけて育てた花だっていう。それだけのことで、なんてないことない花だったはずのものが、沙咲野にとって大切なものに変わる。油断ならない、ええ、ぐっとくる、そんな対話。とても効いて、エピソードを引き締めた。とてもよかったです。

『すいまさんといっしょ』、連載になったんですね。睡魔のすいまさんが居候してる。なんともいえん可愛さで、眠けをさそってくるっていうんですが、いや、なんてったらいいんだろう、状況説明、難しいよ。すいまさんは、どうもあんまり優秀じゃないみたい。人を眠らせる星、かなり頑張らないと出せないようで、すいまの友達ふみんさんが簡単に出すのを見て焦ったり、こういうのがいい感じです。しかし、すいまさん大好きふみんさん。主人公とふみんさんの様子に余裕なくして、いや、実によい感じ。最後の、すいまさんの星とふみんさんの星のおかげで、眠いけど眠れなくなってしまった主人公とか、実に面白かったです。

『Job&Joy』、これって8月号のシフトの話、あれの続きなのかな? ひとりだけ出勤の舞花。わあわあ文句いわれてますけど、なんのかんのいってうまいことコミュニケーションとってますよね、店長。で、りえちゃん先輩登場。ああ、ピン止め可愛いっていうの、ほんとにそうですよ。1本ずつ色を違えて虹みたい。きれいです。さて、舞花一人でバイト。優也と綾奈、落ち着かないみたいで、それで店に出向くんだ。舞花、愛されてますよね。なんのかんのいって、ふたりとも過保護ですよね。しかし、今回登場のりえちゃん先輩、包容力あって、量より質と説く、そうしたところなど実にいい先輩で、誉めて育てる、実によいお姉さんでした。

『ごめんね。夏目ちゃん』、ほんとに毎回謝られるところからはじまるんだ! で、許さない、いい感じ。夏目ちゃん、可愛いです。今回は夏目ちゃんの粘土細工が壊されちゃったわけですが、あんまり上手じゃなかった、だからちより、桜子のふたりが直してくれたら、最初のよりよくなるかも、なんて思っちゃうちょっとずるい夏目ちゃんも可愛いです。子供たち4人、その皆が、ちょっとずるかったり、ちょっと憎たらしかったり、そういう悪さを持ってるのが実にいいと思うんですよ。で、夏目ちゃん、怒るし、泣くし、心配したり期待したり、慌てたり困ったり、ほんと表情豊かで、素晴しい、見事ですよ。今回も、頭っから落ちまで、実に面白かったです。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第10号(2012年10月号)

2012年9月7日金曜日

『まんがタイム』2012年10月号

『まんがタイム』2012年10月号、発売されました。表紙、メインは『おとぼけ課長』が餅をついていて、なるほど十五夜でありますね。『らいか・デイズ』らいかはニンジン柄の浴衣にうさ耳つけてピョンと跳ね、そして『すいーとるーむ?』、『満開!Sister』からヒロインふたりが、うさぎコスチュームで登場です。

はこいり良品』、「お店の人に聞いてみよう」企画なるものがスタートして、なるほど、これは面白そうです。実際、この魚、どう料理したらいいの? みたいのは魚屋の大将に聞いたら教えてくれたりしたもので、なるほどそれをイベントとして開催するっていうのはいいアイデアと感じます。で、魚屋、我らが魚政はケン坊を前面に押し出して、なんとイケメンに改造する。って、的確だな、親父さん。見事にイケメンになって、マキの心が揺れてるっていうんですね。いや、この展開面白かったです。他に語られた、美容師さんのケース、そして古書店じーちゃんの即席オークション。なるほど見事。面白かったです。

『田園の教授』、いい感じに話が広がっていますね。田園市の町おこし、ゆるキャラたぞにゃんのグッズが次々出て、教授も助手島津さんもたぞにゃんプロジェクトのメンバーにされてしまう。というのですが、やっぱりふたりの仕事は史料の調査で、こういう真面目なところはいいですよ。しかし面白い。よそからきた男性に弱いというナナちゃん、喜多村奈々子が教授に熱烈アタックして、いろいろ問題あるっぽい女の子ですが、可愛いですよね、狙われたら困りますけど。しかし、そのナナちゃんのアタックにまったく気付かない教授、しびれます。ライバル視されてるのに気付いてなかった島津さんも! いやもう、学問一色なんでしょうね。いいふたりです。

『大家さんは思春期!』、いいですね。いやもう、チエちゃんの可愛さにやられてる、そればかりなんですけれど、前田さん、美人のお隣さん麗子さんと、可愛い大家さんチエちゃんに囲まれて、ほんと、夢のシチュエーションであります。しかし、この前田さん、平成生まれなんですか!? チエちゃん家は黒電話に白黒テレビ。時間は貰いものの新聞読んでつぶすっていうんですね。しっかりものの、ないしは渋いチエちゃん。福引となると燃えるっていうんですね。商店街でも愛されてるチエちゃん。目当ての圧力鍋を引いた前田さんへの視点、貰って感動、涙ぐんで、大好きですという、その様子見て穏やかでない商店街の親父さんたちがナイスです。

『綾のかるた』、好評とありますが、ほんと? だったら嬉しいなあ。なんとなく入部したかるた部だけど、綾、かなりはまってるようで、あの札の暗記を指揮者に例えるところなど、いや、ほんとよかったですよ。今回は部からはなれて、クラスの友達との会話が主になっていますけど、勉強はさっぱり、同じ部の斉藤が同じクラスとも気付いていなかった。いろいろ残念な子というのが強調されて、でも、この子がかるた頑張っていくのですね。本編の後には、綾のほこうと題して競技かるたの説明などもあって、実にいい感じ。いい感じに育って広がっていってくれるといいなって、期待しています。

  • 『まんがタイム』第32巻第10号(2012年10月号)

2012年9月6日木曜日

√中学生

 『√中学生』は、第1話の扉絵が鮮烈でした。主人公の月・モニカトニア・セルトニアスが立っているイラスト。綺麗なカラーで、うわー、すごいな、なんだろう、目が離せない、どきどきするよ! ってな勢いで、すっかり好きになってしまって、それでちょこっと調べたら、なるほど、ゲームの原画なども描いてらっしゃる方なんですね。うん、ゲーム、買いました。それから『イラストワークス』も。そして満を持して『√中学生』ですよ。やあ、これは嬉しい。いやもう、えらいこと楽しみにしていたのですよ。

しかし、月、可愛いですよ。王国の王女様。けれど気さくで、偉ぶったりしない。というか、その性格が災いして、友達にプリンセスであると信じてもらえない? みたいな感じなんですね。月の友人たち、彼女らもまた個性的で、手榴弾装備の図書部員である鞘に、手品が得意な琴、役者志望の操。鞘は、作者の持ちキャラって感じみたいです。眼鏡、ロングヘア、制服、腕章に手榴弾とか日本刀とか、そういう感じのイラストを見て、ああ、なんだか見覚えがあるよ! ええ、随分前から知らず知っていた模様です。

さて『√中学生』は、月たちの日常を描く漫画ではあるんですが、手榴弾ならぬ虫除け炸裂させたり、見事に鮮やかな手品を披露してくれたり、そしてウィッグを変えると同時に人格まで演じわけちゃったりと、いろいろギミック盛り込みながら、基本的には身近な話題で進行するといった感じであります。アップダウンは少なめで、むしろ一定のテンポで展開していく、そんな印象もある漫画。ですが、こうして単行本にまとまったものを一度に読んでみると、その一定のテンポにのって、すらすらと読み進めていく、それが気持ちよかったんですね。エピソードを次々またぎながら、一定のテンションで読み進む、その合間合間に引っ掛かってくるネタがある。ああ、自分は琴の手品のネタが好きだな。それから月関連のネタが好きだな。操の月をたらしこむ話術の巧みさ、そしてひとり月の王女であることを知っている鞘、この子の不穏当な発言も実にいい。濁流怒涛とは程遠い漫画、静かにけれど速い小川の流れの、あちらこちらに見える景色表情が彩りになって、目にも楽しく、くすぐるようです。読みはじめると、一気に最後まで読み切ってしまいたい。流れにのってしまうのですね。

  • さくやついたち『√中学生』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2012年。
  • 以下続刊

2012年9月5日水曜日

『まんがタウン』2012年10月号

『まんがタウン』2012年10月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』。しんのすけとひまわりが、秋の味覚、葡萄に柿に栗を手にしています。他には『SHIN_MEN』、『鎌倉ものがたり』、『少年アシベ』のカットがございます。

『ぼくの奥さん』、いい感じにキャロが懐いていて、いちごの差し入れ、パンの差し入れ、父母はいいんだけど、他の使用人は威嚇してという、なるほど、キャロのとっての仲間とそれ意外、区分があるのですな。犬の親子を見て、キャロの行動を振り返るルイ。キャロの優しさを知って、誉めて、どんどん仲良くなってますね。見ていてほのぼの、いい夫婦であります。

『思春機13号』、池尻エリクソンの新作ですね。地球に降る流れ星。その中には星以外のものも、って、ロボかよ! 山に落ちたのを見て、探しにいった少年が出会ったのは小さな女の子で、この子もロボかよ! 目がライトに、頭にはアンテナ、首も抜ける古典的ロボ少女といった感じです。この子の目的は、セイシュン回路にほとばしるパトスをインストールしてオトナになろうというんですね。しかし、この子、見た目は可愛いのにやたら過激で、手首から火炎放射、ヒャッハーとか、いちいち面白い、そんな漫画でした。可愛さを押し出してはいるけど、根っこには作者の持ち味、しっかりあって、それがよかったです。

『偽装男子』は、恭子メインのエピソードですね。って、違うよ。あの男たちだよ。恭子を恋のアドバイザーと慕う、あの清々しい男どもでありますね。どんどん酷くなる、そう思われた男ども。なんと今回は男子らしい格好に逆戻りして見せて、おおう、ちゃんとした人どころか、なんだかむしろかっこいいぞ。残念なことには違いないんだけど。でも、この格好じゃあやかに気付かれないんだ! 基本、興味を持たれていない。あわれな男たちの物語。見事な脇役たちであります。

『ケイくんとアヤメさんがルームシェア』、職場の後輩の結婚式に出席して、ダメージ受けてるアヤメさんですよ。自分はもう後がない。焦る気持ちを抑えられない。そんなアヤメさんが、ケイくんにあんなことやこんなことを!? とならないのがアヤメさんの良識ですね。しかし、ケイくんはすっかりアヤメさんに気持ちもっていかれちまってるようですね。彼氏がいないと知って安心する。なのにアヤメさんはというと、三本松に誉められて、なんだか微妙な感じだぞ。まんざらでもないのか? これはもしかしたら、ヒロインを巡って争う三本松とケイくんの物語になるのか? ああ! 莉理が蚊帳の外になってる!

  • 『まんがタウン』第13巻第10号(2012年10月号)

2012年9月4日火曜日

閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-

 もともとは未来目当てで買った『閃乱カグラ』なのに、彼女を操作できなくってがっかりだ! とか以前いっていましたが、先日発売された『閃乱カグラ Burst』。なんと、ついに未来がプレイ可能キャラになって登場ですよ。これは買う! 店舗特典ではアニメイトが柳生×未来という、夢の組み合わせ。もちろんアニメイト、もちろん実店舗で予約して購入。先着購入特典の極秘ファイルも無事入手できて、これが未来表紙ですよ。素晴しい。見事に未来にやられまくっています。

とはいうものの、まだ未来側の勢力、蛇女シナリオははじめてなくて、ここはまず半蔵からだろう、そう思って一からプレイしているんですね。で、どうもなにか勝手が違うな、そう思っていたら、ああ、やっぱり敵が強化されてるんだ。陽属性をMAXにすると怯みがなくなるので問題もなくなっていいんですが、最初の頃は敵に囲まれて、反撃もなにもできないまま一気に体力、というか衣装ゲージを削られたりして焦ったものでした。これはやばい、これは死ぬ! けど、前作プレイしてた時、こんなに苦戦したっけか? そう思って調べてみれば、やっぱり難度があがってるという。さらにいうと、陰属性が弱体化されているという。おお、なんだか大変だ。特に、通常技のリーチが狭く、秘伝忍法の使い勝手もあまりよくない雲雀、彼女が厳しい。クリアはできても優どまり。秀をとるのに何回かチャレンジする必要があったり。まあ、大抵は秀クリアできるんですけどね。できなかった時が大変です。

あいかわらずの強さを誇るのは柳生でしょう。強い。めちゃくちゃ強い。通常攻撃のリーチの大きさ。適当に傘を振ってるだけで周辺の敵をもりもり巻き込んで、秘伝忍法の巻き込み力も優秀。遠くの敵も大攻撃の遠距離射撃で余裕で当てていける。マップにもよりますが、それこそプレイ開始の第一撃目からクリアまで、連閃、コンボを繋げるなんてことも不可能じゃない。強烈な強さ。見事に全秀で進んでおります。

かくのごとく、まだ半蔵側でのプレイ、今作のメインである蛇女サイドはいまだ知らずであるのですが、いつかプレイする日が楽しみでなりません。また、更衣室、観賞って名前でしたっけ? シナリオを進めてなくても見られるようになってるんですが、これで一通り確認して、ええ、未来さん、見事に揺れません。素晴しい。ええ、プレイする日が楽しみです。

引用

2012年9月3日月曜日

RICOH GR DIGITAL IV

 GR DIGITAL IVを買いましたよ。それも突然に。先日のこと、撮るものないから天井とったら、左の隅に黒い影が見えたんですね。あ、なんかいやな予感がする。で、翌日、空を撮ってみたら、ああ、確実だ。どうもCCDに埃かなにかがついた模様です。振っても揺すってもどうにもならない。ああ、ついにGR DIGITAL、初代機も退役かあ。購入したのは2006年5月のこと。6年間、毎日撮り続けて、充分に活躍してくれたと思います。

かくして、あわててGR DIGITAL IVを購入することとなったのでした。決して安い買い物じゃないから、ちょっとは悩みましたよ。けれど、悩もうが待とうが自然回復することは期待できない。修理という手もあるけれど、ここで初代機を修理するなら、新型に移行した方がいいんじゃないか。いろいろ考えて、またGR DIGITAL IVが出たときに、これはいいなあ、そう思っていたものですから、結局は買ってしまうんですね。

GR DIGITAL IVの、この機能いいなと思っていたのは、まず電子水準器ですね。水平の傾きを検知できるだけでなく、前後の傾き、アオリの具合を確認できるんです。これはよい。私はGR初代で写真を撮ってきて、水平には気をつけたつもりが、後で確認するとやっぱり傾いてる。がっかりすることが多くて、水準器欲しいなと思ってきたんです。その思いは母が買ったカメラ、RICOH CX4、これを使ってみて、なお強くなった。ええ、水準器、あるとなしでは大違いです。

試しに撮ってみたものですが、水準器があるおかげで水平がちゃんととれて、非常に安定した絵になっていると感じます。

Sky

またアオリを0にして撮ってみたものがこの2枚。

Umeda Osaka

Osaka Subway

縦横、水平垂直の床や壁がある被写体だと、アオリを確認できるのは非常に有効と感じました。ええ、正直、この水準器だけでGR DIGITAL IVを買ってよかった、そう感じられます。

もうひとつ試してみたのは、画像設定にポジフィルム調やブリーチバイパスなどがある、そのうちのブリーチバイパスで撮ってみたのが、さきほどの地下鉄の写真。青みがかって硬質な感触が、地下鉄駅、コンクリートの寒々しさを感じさせるようにも思います。また別に、大阪の通りに置かれている女性像も撮影してみました。

Statue

Statue

横位置はスタンダード、縦位置はブリーチバイパスです。随分雰囲気は違って、こうした感じ、うまいこと活用できたら面白い絵が作れそうだななんて思います。

他に興味のあったのは、シーンモードにあるインターバル合成、星景写真を撮るのに便利なモードなんですが、けどこれはなかなか試しにくい。今度機会があったら試してみたいと思います。

モードが増え、いろいろと設定を変えて楽しめるようになって、それも楽しみなわけですが、けれど基本的な機能、狙って撮る、高画質、レンズの描写力。それらが抜群なのが嬉しいです。この基本の充実があって、そこに上乗せされる様々な要素も生きるのでしょう。基本が充実している、それがGRのGRたるところであると思っているので、GR DIGITAL IVのこれからの活躍に非常に期待しています。

2012年9月2日日曜日

『まんがホーム』2012年10月号

『まんがホーム』2012年10月号、昨日の続きです。

『シネマちっくキネ子さん』、今月もいい感じに面白いですね。不幸青年宮川大八の密着ドキュメントを撮るキネ子、着替えに赤面したりして、いや、可愛いお嬢さんですよ。しかし、キネ子のポリシー、自分の映画はハッピーエンドと決まっている、それがですね、大八を応援してるようにも感じられて、いい感じではありませんか。まあ、現実はなかなかうまくいかないんですけど。ツナ缶でカルチャーショック、映画にはまる、手料理作ってそれがおいしい、ほんとキネ子さん、いい子じゃないかって思うわけであります。

『炊飯器少女コメコ』。カーチャンから送られてきた荷物。アルトリコーダーやら折り紙やら、コメコに趣味を持たせようとしてるのか? 相変らず謎のカーチャンです。しかし、重要なのはタケルの生い立ちですよ。小学生時代、あったんだ。中学の頃もあったんだ。炊飯器少年炊ける、とかいうわけじゃなかったんだ。ええ、安心しましたよ。しかし、酷いの、アユカ。タケルのリコーダーを狙うのね。いったいどんなお嬢さんかというのでしょう。いや、ほんと、そんなのが嬉しいのかい君は!? なんともいえん娘さんでありましたよ。

『地味なコ、派手なコ』、ゲストということで、この漫画の基本的なところをきっちり押さえて見せて、いや、うまかったですよ。西條花蓮さん。地味なコになりたいっていう派手なお嬢さんで、学年一地味なコ、千草を見習おうっていうんですね。いや、悪気はないらしい。ちょっとデリカシーに欠けるかも知れない? 結局モテたいだけなんでしょう? そんな風に思われがちな西條さん、けどそんな彼女の本心に寄り添うかのような千草の言葉に、西條さん泣いちゃって、いや、ほんと、素直ないい子なんだなあ。そう思わされるんですね。全然違ってるふたり。けど、そんなふたりが気持ちをしっかり通じあわせている。それが本当素晴しいなと思います。

  • 『まんがホーム』第26巻第10号(2012年10月号)

2012年9月1日土曜日

『まんがホーム』2012年10月号

『まんがホーム』2012年10月号、発売されました。表紙は、『らいか・デイズ』らいかが浴衣姿でお団子を食べてる? って、なるほど、これは十五夜ですね。お団子を食べてるだけでなく、髪もお団子に結っていて、そして空に浮かぶ月には、『さえずり少女、しんしん鎌倉』のコズリが餅をついているという塩梅です。『とらにのなにげさん』、なにげさん三姉妹もうさぎ耳つけて揃い踏みです。

天国のススメ!』は、保健室にて寝込んでる先生からですよ。猫目の太一、三つ目の天狗の子、その恐怖にとらわれてるんですが、イメトレとやらでどれだけ対処できるものか。基本真面目で、前向きな人ではあるんですよね。ただ、それでも恐怖の方が強すぎるというか。でも、まあ、普通はそうだよなあ……。で、天狗の子の化けた一つ目にやられて、目が減る方のイメトレとか、この発想。べらぼうに面白かったです。ここまでの面白さ、おかしさがあったから、最後の天狗の子のお詫び、これが効いてくるんだろうなあ。本当に優しい子。その気持ちがちゃんと伝わる。その様子が本当によかったのです。いい先生、いい話でした。

『ただいま独身中』は、夏らしく怪談? と思ったら、ちっともそんなことありませんでした。アウトソーシングで内部業務を縮小。なんていう話聞かされて、この先、総務はなくなっちゃうんじゃないか!? 総務に移ったばかりの楓が危機感抱くんですね。しかし、それからの同僚とのやりとり。やれ加齢だなんだと、酷いいわれよう。操のいうことも大変で、ほんと、昔はウザいと思ってんだ。などなど、このへんの辛辣なのか仲よい故かわからない会話が素晴しいです。ほんと、東課長とのやりとりもそうですし、ほんと、皆、いい踏み込み具合であります。

『呪え!みやすたん』、ゲストです。面白いですね。光源氏、『源氏物語』ものなんだけれど、主人公は六条御息所なんですね。あの有名な、生霊となって葵の上を呪い殺すエピソードの主。なんですが、なんだか気が小さくて、純情で、そして生霊も、ええと、みやすたんというんだそうですが、ちんまりとにして可愛らしい。やることもちんまりとしていて、いたずらのよう。一途で健気、けどちょっと怖い。本体六条御息所はというと、ちょっとどころでないマイペース? なんだか楽しそうでいい感じです。

  • 『まんがホーム』第26巻第10号(2012年10月号)