2022年11月30日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年1月号、一昨日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

千星と冴の関係、一歩前身ですね!

この学校の風習、姓ではなく名で呼びあうということを乃々花から教えてもらった冴。なるほどと、すんなり乃々花を名前で呼ぶようになったのですが、それで悔しい花一匁! なんで私は名前で呼んでもらえないの!? とすねる千星。

かくして、あだ名で呼ばれる権利をかけて麻雀で一勝負することになるんです。

今回遊ぶのは通称三麻、三人麻雀です。そうか、抜きドラは知っとったが、二萬から八萬が入ってないのは気づいてなかった。

進行がはやく、そして高い役を作りやすい。抜きドラのおかげで多くのドラが飛び交う危険な遊び。実際、さっそく乃々花が数え役満チャンスに緊張感高めてくれます。からの、まさかの冴のドラ4で和了。マジか、冴が高目で和了れることあるのか。って失礼なこといっていますが、ここからが千星のターン。まさかの大三元チャンス作り出してからのツモ。しかも冴が責任払い。

わー、責任払いのルール知らんかった。

勝負に勝って名前で呼んでもらえるようになった千星。その嬉しそうな表情! より3人の仲も深まっていきそうですね! からの、さらなる参加者の予感! ええ、ついに4人で麻雀打てますよ。どんな子が登場するのか楽しみですね。

『恋する小惑星』

地学部、新入生がいないのか! 新聞部には真面目そうな一年生、江崎さんが入部して、でもこの子、宇佐美目当て! わー、一目惚れってやつなんですかい!?

ここからの地学部アピール作戦の様子。まあ、地味な部活ですもんね。真面目に活動内容紹介しても、面白さがピンとこない。なのでより魅力的なキャッチコピーをと皆で考えるも、がつんと新入生に刺さるようなの、なかなか出てこないんですね。ええ、難しいものですよ。

体験会を開いてみるも、地学ガチ勢が危なっかしい後輩たちに必死の制止、本気のダメ出ししてしまったもんだから閑古鳥鳴いちゃって、まあ、わかるわ。でもほんと大変。きら星チャレンジの沖縄を全面に出してみるも、その実態を知れば人は去っていく。

いやまあ、地学天文に興味ない人がきたってしゃあないので、ここでの振り落としはむしろこれでよかったと思いましょう。

いろいろ手を打って、なお新入生のこない地学部。はたしてどうなる。ほんとに新入部員ゼロでいくのか。なかなかに前途多難な状況です。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

ハチ、接客があかんすぎる! いや、気持ちはわかるよ。お客さんの動向、なにに興味持つか、なにを欲しがるか、気になってしかたないのはすごくよくわかる。でもそれでジロジロ見たり、さらには店内で大声出して驚かせちゃったり。うん、あかん。ほら、もっとこう、さりげなくさ。でも、そういうのが苦手なのがハチですよね。

いろいろ頑張るハチだけど、工夫してもなかなかうまくいかなくて、さすがにヘコんじゃってるようですよ。友達に相談するも、なかなかいいアドバイスは貰えない、どころか笑われちゃってキレそうになってるし!

でも、店に現れる迷惑客、そいつを成敗したのをきっかけに、小さなお客さんと気持ち通じあわせることができたみたいですね。無理して笑う必要もなくなった。自然体で、その子と話してる時のその笑顔、ええ、ええ、これでいいんですよ。

からのまさかのクマ作成のクリームパンが女の子泣かせちゃうっていう落ちがまあすごいよね! どれほどなの、クマのパン。ハチはパンを作る。クマは無害っぽさ押し出して接客する。そうやって分業するのが一番よさそうだけど、でも人手が少ないこの店でそういうのはきっと無理なんでしょうね。

2022年11月29日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年1月号、先日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

椎奈がお外を掃き掃除。なにかと思ったら、もうじきクリスマス、いい子になってサンタさんによろこんでもらおうというんですね。つまりはプレゼント欲しさなんですが、こうした素直な心持ち、実にいいものだと思います。

そして我らが八重さんはといいますと、自分がサンタになりたいという。夢を配るのですか!? と思ったら、ソリで都会に行き放題! 自家用車扱いや! ここからの大河とのやり取り、八重サンタは都会専門かといわれて、地方の物流の少なさを痛感していることから、地方専門になるかもと。ここでの大河の冷静なツッコミが面白いんですが、でも八重の心情、小さな頃からの満たされぬ思いを今の子供たちには味わって欲しくない! 負の連鎖を断ち切らんとする、いい心掛けだと思ったんですよ。

さて、亜紀がサンタクロースからプレゼントもらったことがないと聞いた八重たち。それで皆で亜紀にプレゼントをと画策するのがですね、本当に友達思いというか、大切な仲間のために一肌脱ごう、喜ばせようとする気持ちに溢れていていいなあって思ったんですね。みなは、亜紀にいい思い出を作ってほしかったのかな。共感と思いやりがあるんですよね。

『敷金礼金ヤンキー付き』

七恵が拾った封筒。中身を見ればなんと札束。大金ゲットだ、遊んで暮らすチャンスだと色めき立って、心の中の天使も、ネコババしようぜという悪魔の軍勢を前にしてはひとたまりもない。

いや、でもこの心の揺らぎ、仕方ないと思うのよ。交番に届けようという気持ちと、自分のものにしちゃおうという気持ち、わずかでも葛藤しない人ってどれくらいいるんだろう。

でも結果的に七恵の根っこのよさが描かれたいい話だと思いましたよ。そりゃ自分のものにしちゃおうとか、ギャンブルで増やそうとか思いはしたし、行動もしたわけだけれど、まさか18歳未満ゆえにギャンブルの方からお断りとは予想外! さらには株式投資も、その基本のところをわかってないから未遂に終わるとか、いろいろあかんがゆえに悪い方向にいかずにすんだというのが、この子のラッキーだったと思うのですね。

七恵が実際にお金を落として困ってる人を見つけて、その人の、楽して稼ごうとしてもいいことないってぼやきを聞いて物思う様子見せたところ。ここにこの子のピュアな性格、やっぱよくないよなって思い至れた素直さ見てとれて、たしかに結果的に元のとおりの一文なしかもは知れないけれど、なにかしらを得られたんじゃないかなって思えたのでした。

七恵がそのことに気づくことはないと思うけれど、知らずとも大切なことに触れたのだと思います。

『オネェの恋のはじめかた』

夜の学校をうろつく生徒の姿。教師が追うもその足取りは掴めず、かくして校内に学校の怪談として噂されることとなりました。

で、これを放送部の企画で水面が取材する! っていうんですが、怖いんか! だったらやめとこう! でも楽しそう。怖い、楽しそう、怖い、楽しそう。せめぎあう感情持て余して、時宗に助けを求めたというんですね。というか、時宗、霊にも強いんか?

時宗が断わってるのは怖いからとかじゃなく、面倒ごとを抱えたくないって感じですよね。でも頼まれたら無下にはできない。ほんと、なんだかんだいって親切な時宗です。そこに加わる翔人。この人はこの人でなんのかんのつきあいがいい。実際文句いいながらもついてきてくれて、写真撮ったりとしっかり仕事こなしてくれています。

でも今回の話、最後にまさかの桜子登場で、あれー、そういう方向性!? でも桜子、うっかりコケて気絶して、夜まで学校に居残っちゃった、ってそんな感じの子だっけ? 確かにちょっとどんくさイメージはあるけど、ほら階段から落ちそうになったりとかさ、でもこんな夜遅くまで?

と思ったら、え? さっきの桜子、なにもの? 時宗の恋心、怪異に見透かされてしまったん!?

見事、二段階で落としてくれて、すっかりやられてしまいました。

2022年11月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年1月号、発売されました。表紙は『またぞろ』。冬の寒さ感じさせる表紙。コートに口元まで覆ったマフラー。そして手には、缶のコーンスープです。指先がほのかに赤くなっているのがまた寒さを感じさせてくれますね。冬の朝? まばゆい光に包まれた、そのまばゆさが逆に冬の寒さ、その厳しさを痛みをともに感じさせるようにも思わせて、一種鮮烈な表紙であります。

今月は新規ゲストが1本です。

『のけもののまち』

電車で寝過ごしてしまい、目覚めたらそこは知らない土地。獣耳を生やしたハンターが猟銃を手に立ちはだかって、いったいなにごと? ケモミミにしっぽ、これはコスプレかなにかかと、それらをもふもふやってみれば、どうにも本物っぽい! と、実際それは本物で、この過剰なスキンシップゆえに痴漢と思われ捕縛されてしまうというのですね。

この捕縛された人、煎本るい。17歳の高校生。聞いたこともない、どってこ山のふもととやらに流れついて、ここの住人は狼の耳に狐の耳にと、半人半獣とまではいわないけれど、けもの要素がついてくる。彼らがいうには、るいの暮らしてきた土地、埼玉については知らないという。さらには日本もわからない。スマートフォンを取り出しても圏外と、まったくもって異世界にきてしまったようなのですね。

狼耳のネルの家にごやっかいになり、そして狐耳のルフナの営む喫茶店にてバイトのヘルプ。この店はコーヒーがまずいと評判で、客も店員も怖れるレベル!? そこで、普通にコーヒーをいれられるるいのスキルが役立って、かくして継続して働くことに?

いずれ日本に、埼玉に帰ることのできるまで、ネルの家、ルフナの店にいさせてもらうこととなって、いわば異世界喫茶店繁盛記。ねるのコーヒー、評判になったりするのでしょうか。だとしたら、ちょっとした人気の店員になりますね。

『ばっどがーる』

るー先輩、大活躍だよ。

試験勉強をしようと図書室にいった優たち。そこでるーと遭遇して、なんの因果か皆で一緒に勉強することになりました。

ここで垣間見える人間関係。亜鳥の妹、水花と清の接点はわかったものの、なんか弱味まで握られてませんか!? というか非常に成績が悪いということが清の発言きっかけに皆に知れわたってしまって、針のむしろでは、水花さん!?

ここからの勉強の様子が面白かったんですよ。るー直伝の勉強法。問題に自分自身をぶちこんで勉強する。歴史なら自分がその場に居合せたかのように。で、ここまではまあわかるとして、資本主義、社会主義にも自分自身を盛り込んでいくんだ! 斬新、けれどわかりやすい? 少なくともインパクトあるな。このなにをるーに置き換えるかというポイントが、覚える勘所というのを見つける訓練になってるように思ったのですよ。

さて、悪い事には苦手なものを代入しよう。ここからの展開、まさかの清が雷苦手と判明して、机の下に逃げ込むほど!?

意外な苦手が判明して次回に続く! これ、清の知られざる側面が! みたいな展開と思っていいんでしょうか!?

『mono』

とことんついてない春乃一行。さつきの提案で富士宮口五合目に向かっているその理由というのが、雲の様子を確認するためだったというのですね。見事に晴れた五合目。ここから眼下を見渡せば、そこは一面の雲海。

ということは、下からは雲に覆われて富士山が見えないってことだよ!

かくして春乃の巡る富士山展望スポットは全滅とあいなって、大渕茶園からも富士は見えず、田子の浦からも見えず、とにかくイメージで補うしかないという、前回に引き続きシュールな展開が次々と繰り広げられていくというのですね。

でも今回のクライマックスは海だったと思う。山梨県民にとって海への憧れはいかほどなのか。海が近づくとそわそわとして、海が見えれば興奮して、海だ、船だ、潮のにおいだと、とにもかくにも大騒ぎ。桜子までもがここまで興奮するのだから相当です。

この後も富士山スポットを巡っていくのですが、もうこれ、雲の向こうで見えないってのを確認しにいってるとしか思えない。薩埵峠にいたっては、数日前の雨で道が崩落、展望台にも登れない。これ、春乃の裏目を見る旅になってしまってないですか!?

いやほんと、この思ったようにいかない取材の情景。作者の実体験だったりするんでしょうか。いずれにしても、春乃の仕事、どんな風になるんでしょう。その仕上がりが心配ですよね。

2022年11月27日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号、一昨日の続きです。

『ちょっといっぱい!』

すずめ亭の今後について、伯父と話すことに決めたもみじ。凪と一緒に伯父、ケイとあって、すずめ亭の場所で自分の店をやりたいと、明確に言葉にして目標とするものを伝えたのですね。

この時のケイの反応、最初は驚きつつもむしろその大変さを思い、思い止まらせようとする節もあった。けれどもみじがただ思いつきで話しているのではないと知り、そしてさらにもみじがこはる屋で経験してきたこと、そしてすずめ亭に向けるもみじの思いを伝えられ、共感するかのように心動かされているのが見てとれる、そんな描写に胸が熱くなるものを感じました。

このもみじの思い、すずめ亭をあのままにしておきたくないというのは、ケイ自身も抱いてきたものに同じであったのでしょうね。自分はすずめ亭の経営に関わる選択をしなかったけれど、ずっと心の奥に残してきた思いを、他ならぬ姪がこんなにも真っ直ぐに受け止めてくれていると知ったケイはなにを思うのでしょうか。

その答こそは次回を待たねばなりませんが、その心情察してあまりある。このふたりの間に交わされた思いこそに、すずめ亭復興の可能性を思ってしまうのでした。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

高瀬を自宅に招くことになった江田。自分がPOPとバレないよう、手をかけたドールたちは隠し、さらにはPOPとしての投稿も予約してと、準備は万端。

そして迎えた高瀬。最初は緊張していた江田なのに、高瀬の持ってきたドール、そして洋服を前にするとテンションあがってきて、最初の緊張はいったいどこに!? さらにはふたりしてドールに衣装にウィッグにと、ドール関連のいろいろを部屋中に広げてしまったものだから、身動きとれず、さらには高瀬と密着することに!?

ここでの展開、慌てて離れようとした高瀬がですよ、危なくドールの服を踏んでしまいそうになって転ぶの、大切なものを守るためには自分の身をこそ危険に晒すというオタクの覚悟が出ていて好感でしたよ。そこでの密着は、まあ事故ってやつで。

POPの予約投稿をきっかけに、高瀬がドールにのめりこむようになったいきさつを聞くことができました。って、まさに江田の投稿、POPのドール、それが発端だったんだ! 趣味もなく、なにもなく、いわば空っぽだった高瀬の世界に江田のドールが突然現れた。一目で心奪われ、それ以降ドールに対し全力、今のいろいろヤバげな高瀬ができあがるってわけですが、あー、あー、江田氏、責任重大じゃんよ。人ひとりの人生を一変させてしまってましたよ。もう、こりゃ、大変なことになる。

今は江田がPOPと知らない高瀬。しかしいずれは知ることとなるのでしょうか。それはそう、きっとそう。でも、これまで自分がPOPであることを隠してきた江田、それがどういう結果を生むのだろう。そのあたりちょっと気になって、隠せば隠すほど言い出せなくなりますよね? そのへん江田氏がスマートに処理できるとは思えないからこそ、心配の種であります。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

さざえ祭りなるイベントに誘われたロゼ。祭というからには、人がいっぱいくるのだろう。それでちょっとアワアワしてしまってるロゼですが、おいしいごはんと聞いて考えを改める。

このおいしいものに興味津々な様子と、さらにバス大好きなところ、めちゃくちゃおもしろ可愛いですよね。バスで車窓の風景にはしゃぐところもとてもいい。気取らず自然に好きなものに心を向ける様、それは実に素敵なのでした。

さて、お祭り、結構人出がありますよ。というのでロゼがちょっと不安がってるのですが、それで魔導書持ち出すのはいくらなんでも不安が勝ちすぎてない!? そんなに物騒な場所じゃないよ!? と思ってたら、まさかそれが大活躍するだなんて!

突然のひったくりに、一も二もなく飛び出していく紗菜。刃物を持ち出したひったくり犯に、すわ紗菜の身が危ないと、魔法の力で成敗してみせたロゼの活躍。ああ、しまった、人前で魔法を使ってしまった。怖れられ孤立するのではないか。このロゼの心配も杞憂に終わって一安心。むしろたくさんのお礼の品が手に入りました!

この、誰かのために動けたこと。それが皆から受け入れられたこと。本当によかったと思います。この土地でのロゼの暮らしも、きっとよりよいものになりそうと思える、そんなエピソードでした。

2022年11月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年1月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。クリスマスシーズンの飾りつけであります。山下ナース。リースの飾りつけは小さくなった同僚の皆ですよ。サンタクロースの格好になっているのは『小森さんは断れない!』しゅりに『アイドルはお忍びchu♡』の一花と芙蓉。『らいか・デイズ』らいかにいたっては、自らツリーになってすこぶる楽しそうです。

今月は新規ゲストが2本です。

『元アイドルのハロー!ワーク』

今日から新社会人。地方のお菓子メーカー、山田製菓に新たに入社してきた佐倉あかりは有名人。その前年にアイドルグループを卒業した元アイドルだというのですね。

沸き立つ社員たち。しかし雪村壮はひとりつまらなそうに興味ないと一蹴。それがさいわいしたのか災いしたのか、あかりの教育係に抜擢されてしまいました!

って、まあそうなるよね。元アイドルといって興味津々、鼻息荒くしてるようなのに新入社員を任せられんもんなあ。

あかりがこの会社で働こうと思った動機。たまたま受かったのがここだったからとかじゃないんだ。この会社の製品、ほっぺさまのおいしさに心奪われて、ほっぺさまを全国に売り出したい一心で入社してきた! すごい動機だ!

この、アイドルよりもほっぺさまを選んだ熱意、それが雪村に通じたところ、よかったですよね。いい加減な気持ちなんかじゃないんだっての、しっかり伝わった。いや、そりゃまあ、転職してくるっていうんですからよっぽどの思い入れですからね。

『ヤンキー、ザコ男に片想い』

不良が怖くて、掃除を押しつけられても断れない座子田くん。そんな彼に届いた手紙。前から好きだというその内容に舞い上がって呼び出されるまま体育館裏にいってみれば、そこにいたのは掃除の時間に脅してきたヤンキー女子、比護だった。

この瞬間に、ハメられた? 仕返し? ネガティブな想像に囚われる座子田ですよ。いや、気持ちわかるよ。なんか裏あるんじゃないかって思うよな。ちょっとでも喜んだ素振り見せたら、それを写真に撮られて回覧されたりするんじゃ!? とかね!

実際比護の様子もおかしくて、怒ってる? とっさに謝って逃げる座子田ですけど、だよなあ、その反応、別におかしくないと思うよ!

でもそれで比護ったら泣いちゃって、そうか、好きなのは本当だったんだ。それでまずは友達からっていうんだけど、メッセージアプリで連絡先も交換したっていうんだけど、文化が違いすぎるのかい!? のっけからスタンプで誤解を招いている比護さん!

あかん! ほんと、ちゃんと言葉にして伝える努力が必要では!? この子の気持ち、いったいいつになったら届くものやら。かなり前途多難そうですよ。

『となりのフィギュア原型師』

おこめ代表がジオラマづくりにやる気ですよ。

しかしここでジオラマ派とディオラマ派とダイオラマ派が登場して、ちょっとややこしい。いや、自分はずっとジオラマって呼んでたんですけど、一時期買ってたモデルグラフィックスはダイオラマ表記なんですよね。最初、なんのことかわかんなかった。いや、ほんと、それくらいダイオラマって意外な表記だったんですよ。

さて、サイバーゾンビなるキットを使ったジオラマ企画に倉田から誘われて、すなわち仕事。というんですが、楽しそうな仕事、いいなあ! だって斉藤もめっちゃやりたそうじゃん。しかもその上、せっちゃんまで参加しちゃうんだ。いや、ほんと、これめちゃくちゃ面白そうじゃんよ。

せっちゃんがですよ、どんなの作りたいかって話すところ、箱庭みたいで2階建てでなんたらかんたら小犬の横にはあなたー、あなたー、あなたがいてほしい、って昔の流行歌やんか!

でもまさかそこの子供は3人ってフレーズがこんなにも工房に動揺きたさせるだなんて、この段階では予想もしませんでした。

人それぞれにジオラマ製作のスタイルが違うのが面白くて、とりわけ代表の作りながら考えるスタイル! いきなり土台作りはじめて、上にのっけていくもの集めてどんどん盛っていくそのアドリブ感。でもってそこでまさかの協同製作者、半藤とアレげな雰囲気に!? あれー、もうこのふたりそういうの意識しちゃうんだ、からの照れ隠しに喧嘩しちゃうの!?

すぐ冷静になるんだけど、謝るまでの展開もめちゃはやくて引きずらないんだけど、それにしてもほんと、そんなんでもにょもにょしてるんだったらなにかしら動いちゃいなよ! って思わされるふたりでした。

そしてラストに皆の作ったジオラマ紹介。これ、それぞれの違い、面白い。斉藤のプロっぽさ、はぐちゃんの趣味全開、そしてせっちゃん、結構やるやん! ほんとなかなかに面白いイベント。読み応えもしっかり充実でした。

『おしかけツインテール』

今回は俊郎が主役ですね。かつての母校を訪れた俊郎。目的は、世話になった教授に会いにいくことだったんですけど、この教授、なんだろう、俊郎と趣味があうんだな! からの、学生時分から金融論やファイナンス論に明るかったという俊郎のバックグラウンド明かされて、そうか、投資やらなんやらで莫大な収入を得てるの、こうした背景あってのことだったんだ。なんとなく運やら弾みやらで成功したわけじゃなかったんですね。

突出した才能を持っていた俊郎の、それゆえの不和。けれど俊郎はもう未来に向けて歩きはじめていて、この教授との再会は思い残しを清算するためだったのでしょうね。いわばあの時から足踏みしてしまっていた俊郎の、新たな門出、正式なそれではないけれど、彼の卒業が今日のこの日であったのでしょうね。

そしてそんな俊郎の頑張りにむくいようとしてくれる家族たち。花梨のはりきって作ってくれていたカレー。いやほんと、この3人、本当にいい家族になれていると思うんですよ。

2022年11月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号、昨日の続きです。

『スローループ』

男の子たちの会話を聞いて、いつか自分も二葉と離れることになるのではないか。違う中学に進学してしまうのではないかと心配している藍子。この、二葉への愛情が屈折しながらも非常に過剰なこの子の心の動き。二葉との別れを思い、不安に心を曇らせていくその様がつぶさに描かれてきた序盤からの流れ。思いの過剰な子とはいえ、そうでなくとも大切な友達との別れはつらい。心配に揺れる思いへの共感をいざなう、そんな描写はさすがの一言でありました。

しかし、だからこそですよね、一世一代の決意をともに、父に、母に、中学受験はしたくない、二葉と一緒の学校にいきたいと願い出る藍子の思いの丈が語られる終盤。ああ、藍子、頑張ってる! なんとかして、父を、母を説得しようと必死なんだなあ。

なんて思ったところで、いや、なにその、父上も母上もえらいこと理解ありなさるなあ! というか、藍子の勉強に関しては見放していらっしゃる!?

予想外の展開でした。あまりの見事な肩透かしに、もんどりうって転がり落ちる思いでしたよ。

『球詠』

美園学院戦が終わってからの新越谷野球部の様子が描かれましたよ。

秋大会の決勝。梁幽館を破り美学が優勝を勝ち取ったというのですね。その試合の様子は簡潔にまとめられながらも、戦いの熾烈であったことを雄弁に伝えて、こうした見せ方もやっぱりうまいですよね。新越谷野球部の物語にとっては挿話ともいえるようなささやかさでありながらも、その存在感は確かなもので、これこそはヨミたちも意識しないではおられない強豪のそれなのでありましょうね。

さて、美園学院梁幽館戦の勝負を分けたポイントについて語りながら、自分たちの試合を振り返っていくくだり。いくつもあった判断ミスを洗い出していき、そしてそれを次の成長のための課題としていく。こうしたところは、負けてなお得るところのある、スポーツものの醍醐味といった感触ありました。

後半にはドラフトの様子なども描かれて、そうか、高校生の彼女たちが卒業とともにプロへの道を歩むことになるわけか。普通に高校野球見てドラフト見て、というのを楽しみにしている人たちにとっては当たり前だけど、自分にとってはなにか不思議な感じがして、それは菫が感じた違和感? 自分との隔りのような感覚に似たものだったのかも知れませんね。

次は菫の物語がはじまっていくのでしょうか。野球から離れたところにある自分の可能性。野球以外の自分の世界に目を向けつつある彼女の思いの根本はいかなるものであるのか。

ドラフト会議を見ていた時に菫の感じていたもの、それがあるのは間違いない。はたしてこの思いが大きく育って、彼女の心境にさらなる変化を加えていくことになるのか。あるいは、この違和感を乗り越える、そんなできごとなどあるのでしょうか。

これまで描かれてきたものとはまた違ったものが繰り広げられそうに思います。

『花唄メモワール』

大正時代の花瀧屋にタイムスリップしてしまった梅。現代に帰るべくかつての花瀧屋に身を置いた彼女の奮闘記が続いていくのだろう、なんて思っていたら、あれ!? なんと、いきっぱなしの話ではなく、いったりきたりの物語なんですか!

いやはや予想とは違ったよ、ちょっとびっくりしましたよ。

今回は、フランスから日本にやってきた少女、アイリスの求めに応じて梅がコートレットならぬトンカツでもてなすというエピソード。思えば、梅は初回から料理に精を出して、トンカツなどもお手のものでありました。なるほど、ここにこうして繋がってくるわけですね。

と思ったところで、つまるところ、これ、梅がアイリスのためにトンカツを作れるようにと曾祖母が事前に仕込んでいた!? 大正時代の花瀧屋に自分の曾孫がくることを知っている曾祖母が、その時に知った梅をいう名を曾孫につけさせ、さらにこの時代の旅館業にも問題なく従事できるようしっかりと育て上げた。曾祖母がすごいスパルタだってのは初回にもいわれてましたね。そのスパルタというのが、旅館業全般ではなく、今回のトンカツのように梅の出会う事象に対応できるようピンポイントで必要な技量を磨かせていた?

だとしたら、初回に感じた印象よりも、もっと緻密な組み立てがされてそうな漫画でありますよね。

大正から令和に帰ってきた梅。ここで、曾祖母に大正時代の話を聞くのか、どうなるのか。なんせ思いもしない展開です。ほんと、次のタイムスリップで梅が向きあうことになるできごとに対応すべく、なにか具体的なヒント、特訓、仕込みなどが提示されてもおかしくないですね。

2022年11月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号、発売されました。表紙は『アネモネは熱を帯びる』。凪紗と茉白、ふたりの世界といった雰囲気ある表紙。これもバックハグの一種なのでしょうか。後ろから凪紗の頭を抱えるようにして頬を寄せていく茉白。それに応えるように顔を上げた凪紗の目が茉白のそれとあうのですね。互いに相手の目を覗き込むかのような見つめあい。そこにはやはりふたりの世界があるのでは。言葉ではなく、目と目で思いを通じあわせる、そうした感じがするのですね。

今月は新連載1本、新規ゲストが2本です。

『薪窯のパンドラ』

祖父から継いだパンの店。薪を起こして熱した石窯で焼くパン。効率的かといわれるとそうではないですよね。けれどこの店、パンドラはずっとそうしてきたのでしょう。祖父から学んだことを思い出しながらパンの準備を進めるものの、祖父のようにはうまくできない。悪戦苦闘しながらも、パンに、薪窯に向きあう高校2年生、蓬莱恵理と、彼女の店に突然飛び込んできた同じく高校2年生の野々宮麦。ふたりのともに店を切り盛りしていく、そんなお話であるようです。

人とのコミュニケーションが苦手な恵理。人懐こいというか空気を読まない麦という違ったキャラクターが、その異なる個性をもって互いにないものを埋めあっていくのでしょうか。

初回である今回は、恵理の焼いたバゲットが麦の空腹を埋めていましたね。

けれど麦と話していたらパン生地を発酵させすぎてしまって、大変。なかなかなんでもうまくはいかない、そんなところからのスタート。恵理の今後、いろいろと大変そうです。

『君の笑った顔がみたい』

東京でのモデルの仕事、ひいては人間関係に失敗して、祖母の暮らす田舎へと引っ越してきた女の子、渡辺沙姫。まだ人が怖い、心から信じることができないという沙姫の出会った女の子。元気で活発な、三宅あやことの交流がこの子の心の傷を癒していく。そうした関係の第一歩が描かれた掌編でありました。

三宅あやこ、みゃーこの助け船が的確でしたよね。東京からの転校生は珍しい? ぐいぐいとくるクラスメイトを前に言葉の出なくなっていく沙姫に、さっと緊張してるだけだろうっていってくれて、ここからもマイペースながら屈託なく笑みを注いでくれるみゃーこの存在感。不思議と押しつけがましくなく、むしろ沙姫がひとりでいる時間、ひとりでいられる場所をも作ってくれている、そうしたところにみゃーこの優しさのようなもの、感じたように思いました。

みゃーこのよさは屈託のなさですよね。裏表もないように思える、その人柄が沙姫を安心させてくれたのかも。そうした気持ちの近づいて、やわらいでいく様子など大変よかったです。

『散歩名人』

不思議な漫画だ!

主人公琴葉が師匠と仰ぐ散歩名人。なんと登場が側溝に胸までハマった姿というのですが、一種の妖怪かなにかかと思わせるこのインパクト。けれど散歩を楽しむことにかけては抜群の才能? を持っていて、そんな師匠と一緒にする散歩が琴葉にとっては大切な時間となっているんですね。

さて、散歩名人にバトル発生。競歩名人のサヤがバトルを申し込んできた! って、マジか。競歩名人がもうわからんのだが、この町一番の競歩の達人に駅前までの勝負を申し込まれて、散歩と競歩なら散歩が不利では!? 心配する琴葉を尻目に、散歩名人、その勝負を受けるのですね。

しかしここからの勝負、目的地は決まっているけれどルートは自由なんですね。他人の家の敷地を通ってる? からの塀の上を歩いて、茂みを通り、草にまみれながらも自由闊達に駅への近道を楽しんでいる散歩名人。

やってることは普通に駅に向かってるだけなんですけど、それでも不思議な味わいのある漫画でした。

しかも最後に競歩名人とも和解。一緒にクレープ食べつつ散歩で終えるという、そのほほえましさ、おかしみをくすぐる落着につりこまれて思わず笑みが出てしまう。そんなよさありました。

2022年11月23日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年11月22日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年11月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、昨日の続きです。

『ご注文はうさぎですか?』

ティッピーの体を借りていたおじいちゃんが去ってしまいました。それでこの漫画の読み方、読まれ方もまた違ってしまうのではないか。そのようなことを考えていて、というのも私がこの漫画を読んでいる時、読者の代理人としての役割を担っているのが他ならぬティッピー、すなわちおじいちゃんだったからです。

おじいちゃんの退場したことで、物語中における視点、気持ちの寄せどころを失う読者もいるのではないかと感じているのです。

中高生女子の交流を描いているこの漫画において、どこに気持ちを寄せていくのか、どのポジションに自分を置くのかは、時と場合によってもちろん変わるものの、気づけばティッピーの、祖父の視点だったという人はそれなりにいるのではないかと思うのです。

時ににぎやかで、華やかさ、愛らしさふりまくこの漫画ですが、成長途中の子らの不安や苦手に直面する様子も描かれてきたのもまたこの漫画でした。また大人であっても迷い、思い悩むことがあると描かれることもありました。

そうした時に彼女らを近くで見守ってきたのは、他ならぬティッピー、おじいちゃんでありました。

心配しながらも距離を保ち、しかし時にそっと助言をする。その距離感は親のそれとも違い、友人のそれともまた違う、近すぎもせず、けれど遠くもない、独特のものがあったと感じています。見守るという言葉がおそらくはもっともしっくりとくる、そんなポジションで、そしてそのスタンスは基本彼女らの問題に介入することのできない読者のそれにも近しかった。

ただただ見守り、うまく事態の推移することを願う。読者のそうした視点をティッピーが導いてくれていた。しあわせに、すこやかに成長していって欲しいと思う気持ちが、おじいちゃんの思いに重ねられていた。そう思うことがしばしばあって、だからこそおじいちゃんの助言は、なにもできない読者としての私にかわって彼女たちの世界に働きかけてくれる、見守るものたちが託した希望でもあったように感じていました。

そのおじいちゃんが去ってしまって、読者としての私の気持ちの置きどころは変わっていくのだろうか。それはこの先を読んでみないことにはわからない。けれど、確かにあった共感のようなものは、おじいちゃんと一緒により遠くへと去ってしまい、その遠くかなたから見守るという感覚のより強くなるだろうことを予感させています。

『瑠東さんには敵いません!』

夏休みに入ってやる気が消え失せたという和村ちゃん。いや、そこまでなんもせんってことある? ただソファーに横になってるだけって、どえらい時間の浪費やな。妹百々からも、漫画全巻一気読みするっていってなかったかと問われるも、まるでやる気の出ない和村。

これ、一冊でもいいから手にして開いてみたらきっと変わるんだろうな。なにかやりださないことにはやる気は出ないようにできている。ゲームでもテレビ番組でも、気合い入れる必要ないから適当に触れてみれば、そのゆるみきったやる気も少しは回復するのでは?

と思っていたところに瑠東からメッセージ。いろいろ駆け引き考えて、返事を遅らせている和村だけど、遅らせたら遅らせたでめんどくさいやつやぞ。で、メッセージ開いてみたらなにやら緊急事態という。死んでしまうとか物騒なこといっていて、いったいなにごとかと思ったら、あー、和村ちゃんが足りないのか。ほんと、瑠東は和村のことが好きなんだね。でもって、取り乱した和村の返信見て、なんか大切に思われてること実感しちゃってる。だからって、あんまり和村のことからかいすぎたらこじれそうだから、ほどほどにしないといけないやつですよ。

ここからのふたりのやり取り。瑠東が写真を送ってくるんだけど、ああ、和村とは全然タイプが違うよね。毎日、誰かしらとどこかしらいってる。そんな写真に和村ったら圧倒されちゃって、でもそんな楽しい時間を過ごしながらも、瑠東は和村を求めてしまわずにはおられない。和村、それほどに愛されてるんですね。

和村の写真欲しさに、ひとつ引っ掛けを仕掛ける瑠東。写真を送ってくれないならと、電話をかけてビデオ通話、その画面に写った瞬間の和村をスクリーンショット! こういう手があるんだ。

和村は見事にしてやられてますけど、なんかこういうやり取り、いちゃいちゃしてますよね。ほんと、ふたりの関係、もっと互いに素直になればまた違った局面も見えてくるのに、って思う距離感。ちょっといろいろがもどかしいやつです。

『SAN値直葬!闇バイト』

ほんとにヤバい漫画だよなあ。ビジュアルがヤバい。きらら系がいうDOKIDOKI☆VISUALのドキドキって、こういうドキドキではなかった気がする。

夜な夜な悪夢にうなされるこよ。まがまがしいなにかが自分を探しうごめいている。夢だというのに具体的な身の危険を感じるこよが考える原因は、闇バイト。うん、絶対そうだと思う。で、店長に相談すべく店にいくんだけど、うまいこといいくるめられて、うまいこと働かされてるやんか! こよさん、ちょろいなあ。心配になる。というか、普通の人間はこの店長を前にして優位に立てるとか、ちょっとないと思う。ということは、あかり、あいつ相当なやつなんだろうなあ。

暗黒ぬいの血抜きなんてことやらされてるこよですよ。ほっとくと力を取り戻す、つまり元通りになっちゃうというんですが、買っていかれた暗黒ぬいどもは、買われた先で復活したりせんもんなの!? いずれにしても、なんかあやしいの召喚させられて血を吸わせてるこよ。この目玉ぎょろぎょろの内臓みたいなの直視しても正気を保ててるとか、こよもずいぶん強くなりましたよね。

と、ここで突然現れた女の子。暗黒ぬいに興味を示すのですが、どう見てもあやしい。というか、この店に出入りする時点でまともな存在ではないぞこよ。気をつけろ、近づくな、と思うも、あーあー、なんか交流持っちゃった。

ほんと、この漫画、ぞっとさせる展開がうまいと思う。まさかこの子がいっていたお父さんというのが、こよが夢に見るあの黒い巨大なぐねぐねだとか思わないじゃない。夢の中で捕まえられないからと、娘? をこよのもとに派遣して、そのつながりでもって、夢の中、隠れ場所を補足させた? ほんと、迫りくる恐怖、ただものではありません。で、こよはこのピンチをひとりで切り抜けないといけないの? 無理では!? こよだよ!?

あかりが役に立たない状況で、まさかあの店長が助けにきてくれるとは思えないんですよね。となると、どうやって切り抜けることになるのか。こよ、一世一代の見せ場ですね。

2022年11月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』

皆で遊園地、というのですがさらに加えて制服縛りなんですか!? すでに高校を卒業した琉姫も制服。そして寮母さんに編沢さん、虹野先生まで制服。

うん、いや、もう、最高だと思う。

具体的にいうと、編沢さん、あなたがプリンセスだ。

憂鬱に沈みうつむく姿さえ美しい。最高可愛い。その後の、大人組トークでのちんまり姿も愛らしく、もうこの上ないご褒美回でした。

最終回へのカウントダウンがもうはじまってるんですね。だからなんでしょう、いろいろが清算の流れに入っていると感じてしまいます。かおすは連載を勝ち取って、小夢は翼との関係に一歩踏み込んでいって、こうした変化し決着していくところは見ていて嬉しくは思うんだけど、その先に終わりが、別れがあるのはやっぱり悲しいものだなあ。

でもこの遊園地の情景、本当に楽しいんだってことがよくよく伝わってくる魅力に溢れた描写の数々。読んでてすごく嬉しくなる。その感覚、素晴しかったです。

『ギャルとネクラの交流関係』

まくるといよねにただならぬ関係を見た委員長ゆりの。はたしてそれは妄想なのか!? と思ったら、思いがけず現場に遭遇! 校内でみだらな行為。さらには逆カプ。余裕を失ってしまった彼女が口にしたのが、不純異性交遊。いやいや、まくるといよねは異性じゃないよ! 同性だからセーフだよ!

苦しい言い訳をするいよね。なんとかゆりのには通じたのですが、まくるの気の利かなさというかごまかしの下手くそさがすごいですよね。自分からバラしかねない勢いだよ! というか、嘘をつけない性格なのかい? 根はいいやつなんだよなあ、というか、このやりとりのどんくささ、いろいろ大変だろうなあと察するところあります。

さて、なんとかごまかしてふたりで買い物にいくからとその場を離れようとするふたり。そこにゆりのがついてくるという。いやいや、職権濫用では!? というか、なんか目的が違ってきてますよ、ゆりのさん!

それで結局は、ハグだ、甘噛みだとごまかしながら吸血の様子をゆりのに見せつけることとなってしまって、いや、これはこれでとてもいいと思う。思いを抑えられないまくるに、必死で抑えようとするもはしばしに感情を漏らすいよね。その様子、ゆりのの目的には見事にかなったのではないでしょうか。

それからのゆりののポジション。それ、ただの推しカップルを見守る壁になりたいってやつじゃんよ! ほんと、ゆりの、いいキャラクターが出てきましたよね。

『ご注文はうさぎですか?』

いずれこの日、この時がくるだろうとは思っていたのですが、それがまさか今回、このタイミングだとは思いもしていませんでした。

ココアの帰省に同行したチノ。この一連の描写が終わり、木組みの街へと帰る列車にてふたりの話した将来の夢の話が大きく状況を変えてしまうだなんて、その時になってしまうまでまるで理解していませんでした。

ティッピーとして、この世に留まり、孫娘を見守ってきたおじいちゃんが、孫の抱いた夢を知り、そこに自分を追うのではない、チノ自身の夢のかたちを見て取った。もうチノは自分がいなくても大丈夫だと、納得できたんでしょうね。祖父を失った悲しみも乗り越えて、自分の道を歩んでいける、そうした強さを持つ子だと、未来へと向かうチノの確かな足取りを信じることができたのでしょうね。

けれど、繰り返しになりますが、こうしたかたちになろうとは思いもしなかった。孫にも、息子にも別れを告げることなく、チノの母とともに去っていくその後ろ姿に、自分自身ここまで大きな衝撃を受けることになるとは思いもしなかった。

いずれくるだろうと予測していた展開なのに、この時に、こんなかたちでなされるのかと。

眠っているチノとココア。目覚めた時には、もうティッピーは普通のうさぎに戻ってしまっていて、それを知ったチノはどう感じるのかと思うだけで痛ましい。取り乱すのだろうか。あるいは受け入れるのだろうか。どのようにして? すぐには無理だろう? チノの父は、娘を支えてきた祖父の突然の別れをどう取り扱えばいいのだろうか。

この別れの様子に、祖父の暖かな思い、孫娘に注いできた優しさを感じながらも、続く顛末を思い穏やかではいられないのです。

2022年11月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、昨日の続きです。

『ななどなどなど』

今回はバレンタインエピソード。それでやけにテンション高い萌なんですが、この常識人に見せかけてるだけの人。その実態はるるへの好意が強すぎて、病んだ言動飛び出すわ、やたらとひねくれた発想するわで、もっと、こう、なんだ、素直に、ストレートに伝えちゃあ駄目なんかい?

実際今回、そうした萌の迂遠な発想がために、一緒に菓子づくりイベント逃がすし、それどころかるるに距離感じさせちゃってるしで、なんだこの逆効果! るるからしても萌は大事な友達で、けど萌が自分のことどう思ってるのかわからないからってね、おお、なんというすれちがいでしょう。コミニュケーション巧者で、なにをやるにもそつがない萌なのに、いざるるとなるとなんでこうも裏目に出ちまうのか。そのかけ違いの数々が見事でした。

しかし、そんな萌の受難ですけど、あの兄が、登場即好感度がストップ安記録する兄が、結果的にMVP的行動とっちゃうのがすごくて、いやでも萌じゃないけど、キモいなこの兄……。よくやったとか死んでもいいたくない。萌もキモいけど、萌がかわいそう。この兄と生活空間を共有せざるを得ない萌に同情を禁じえませんでした。

今年のバレンタイン情景は、いつもとはちょっと違った組みあわせで、それぞれにいつものメンバー以外にも交流関係があることうかがえたの、なんだかとてもよかったです。小町ちゃんも、もうななどだけじゃないんだ! ひとりで自在に泳げ……そうにはないけど、それでも成長の様子が感じられるところ、嬉しいポイントでした。

『ぬるめた』

ちあきとくるみ、けんかとかするんだ! いっつもちあきが無茶するけど、なんだかんだいってくるみも怒るけど、なんとなくおさまってる印象あるから意外、とか思ったら、さきなとしゆきも同じような感想だったんですね。

しかし今回の見どころといっていいものか、ちあきのまあ打たれ弱いこと! あんなにいつもは傍若無人に見せてるのに、くるみに反抗されたらもうマジ泣きしちゃうんだ。そんなちあきに正論をぶつけていくしゆき、立派でした。相談役向いてないとかちあきにいわれてますけど、ちあきもわかってること追認してるだけなんだから、しゆきの対応はこれでいいんだと思ったりしましたよ。

それからのなかなか素直になれないちあきとくるみの様子。やっぱりちあき、口が悪いのな。あかんよ、そんな言葉づかい。でもってなかなおりしたらベタベタ期間が発生するんだ!

さてここからなんですけど、しゆきの想像していたこと、いったいなんだったんでしょうね。自分は想像力に欠けているせいでまったくわからないのですが、ちょっと絵にして見せてもらえんものかな。ええ、まったくわからないもので。お願いします。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

いいチームができた感ありますね。これまで旅を続けてきたふたりと一匹と一本。そこにアヤの母を知る学生ふたりに、黒魔導士を自称する妹とその兄。今後、全員が一緒に行動することになるのかはわからないけれど、こうして一緒に一晩を過ごして、パジャマパーティー? 駄菓子を一緒に分けあった仲になって、みんなでピンチを克服したところからさらに一段親しみを増した、そんな感じがしたのですね。

黒魔導士の兄、フジオ。彼のポジションもいいですね。あまり目立たない系の彼。前にはぐっと出てこないけど、妹のこと見守っているいい兄に見える。ジジを奪わずにいたのも、リルーとアキが妹サキにとっていい仲間になると思ったからじゃないかな。妹にとってなにが一番いいか、それを考えて行動しているように見えるところ、年若い子らがメインのこの漫画で安心させてくれるポイントと感じます。

そしてリルーの新しい魔法、お披露目です! モンスターに気づかれなくなる魔法。これで危機回避しやすくなる!? と思ったら、効果時間30秒!? ダクソの強い魔法の盾なみの短さだ……。これ、ゾンビが徘徊する通りを走って渡るとか、そういう限定条件でないと使えなくないですか!? いや、これが発想力の限界ってやつか。リルーが、あるいはアヤがどんな使い方を見つけるのか、楽しみです。

2022年11月18日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、発売されています。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。ぼっち、いやさ後藤ひとりがどーんと大きく、ポップな感じで表紙を飾っています。可愛いよね。落ち着いた感じのピンク色。全体に彩度落とした感じでまとめて、色合い的には派手なはずなのに、前に出てくる感じのしない仕上がりが、この後藤ひとりという子をよくよく表しているように感じます。そして今回は特別付録、後藤ひとりのピックがついてくる! って、マジかよ! 予想外の付録、ちょっと驚いています。

今月は新規ゲストが3本です。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

再就職先を探すも結果がついてこない宵つくし。不安とともに帰宅したら、玄関先に傷ついた殺し屋!? いきなりナイフを突きつけられて僕は殺し屋だって、そんなに簡単に職業を教えちゃっていいんですか!?

見た目に若く、中性的なその容貌。男なのか女なのか、疑問に思ったつくしを脅していうことには、詮索するな、特に性別はときたもんだ。いやいや、殺し屋の君よ、性別を詮索されたくないのはよくわかった。けど、君はそれ以前にその職業について秘匿するようにした方がいいよ! 途中つくしも疑問に思ってますけど、なぜ性別にばかりこだわる!? いやほんと、もっともらしいこといってますけど、名前にはじまり年齢、性別、自分のすべてを明かさないとかいうのなら、殺し屋というのも秘匿しよう! いや、ほんとですよ。

ともあれ、つくしに保護されることになった殺し屋の君。組織を抜け、逃走中の身らしいですよ。これまで、これほどまでに遇されたことはなかった、そうした生い立ちを知ればいろいろ気の毒にもなる。そんな彼? 彼女? のこれまで知らなかった暖かみある生活がはじまりを見せて、ユーリくん、ユーリさん? ええ、だんだんに丸くなっていく? つくしに打ち解けていったりするのでしょうか。

『花咲けイロハに蒼色乙女』

夜桜灯、この子、えらいこと屈折してますね! 幼なじみの朝比奈葵のことが好きだったけれど、男子が苦手。小さな頃は可愛かった葵も育てばどんどん男の子っぽくなっていく。かくなる上はと、呪術を使って葵を性転換! って、なんという強引な!

というか、そんなものすごい呪術が使えるのなら、いっそ商売にできるよこれ。手術なんかよりも、よっぽど本質的に性転換を可能とする、需要あるよ! 売り出そう!

いや、そういう漫画ではないので、売り出したり開業したりはないんですけどね。

葵に思いを寄せる灯。葵が女の子になったことで苦手意識も消え去って、となれば接近イベントの発生に期待しはじめるというんですね。車にひかれそうになったところを助けてもらって、接近からの全力深呼吸。そしてさらにはアクシデントキスまで目論んで、いやほんと、君、変質者の発想だよ! 幼なじみを女子にしちゃう時点でかなり問題ありな子ですが、数々の奇行、人づきあいも苦手そう? いろいろ難しく、ややこしく生きてるっぽいんすね。

そんな灯の乙女手帳。恋する彼への思いをつづって、というのですが、それを葵に見られて、これで思いも伝わるかと思いきや! 自分がその思われ人とは思わぬ葵ですよ。どんどん話はややこしく、なかなかにままならぬ灯の思惑。ほんと、素直にいえばいいんだよ! でもそれができないからこその、この状況なんでしょうね。

『燻製JKいぶりちゃん!』

キャンプに挑戦した滝沢ゆずと瓜田たき。七輪に炭火をおこして調理してみたものの、見事に黒焦げ。テントも火起こしも調理も全部難しいと荒れぎみなんですが、こともあろうに寒いからとテントに七輪持ち込んじゃうの!?

のっけからの死亡フラグですが、ここで煙の中から現れた燻製の妖精いぶりちゃん。この子がこなかったら、一酸化炭素にやられてふたり死んでたかもですよ。ほんと、不審人物ですが、いぶりちゃんに感謝しないといけません。

しかしここから唐突に燻製の時間になっていくのが笑えるというか、本当に強引すぎるんですよ。ダンボールで簡単な燻製器を作って、まずはチョコスナックを燻製。なんでも燻製にしたらおいしくなるという強引さ。でも実際風味が変わるから、目先も変わってよさそうですよね。

燻製するのは、定番のゆでたまご。これはおいしいよな。さらにはポテチにカキピー。その上加えて乾燥麺っていうんですが、これは燻製してからバリバリいくの? それともそこから茹でるの? 調べてみたら、ちゃんと茹でるみたいですね。

さて、タイトルに燻製JKとありますが、いぶりちゃん、妖精を自称するけどJKではないよね? そう思っていたら、後半に見せたコスプレ大会からの女子高生制服装備。さらには学校にて部活動開始!? ここでタイトルのJKが回収されるんだ!

テンション高めに強引に、ぐいぐい展開していくこの漫画。ちょっとメタ視点からのネタもありつつの、燻製情報を畳みかけてくるところ。実際、燻製試してみたいなと思わせてくれるものがありました。いや、なかなか自分でやるとなると大変で、そうそう手を出せないんですけどね。

2022年11月17日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年11月16日水曜日

Splatoon 3

 買うかどうか迷っていたSplatoon 3、結局買ってしまっているのですが、ちょっと初動をしくじりました。最初のひと月をヒーローモードについやして、そしてフェス、その後少しバイトとガチマッチならぬバンカラマッチをやって、ふたたびフェス。まるでナワバリをやらないで、というかプレイ時間もそう多く取れずにボチボチちょっとずつ遊んでいたらですよ、なんとあと半月でカタログの期限が終わっちゃう! マジか! そうか、そうだった、シーズンごとになんたらかんたらゆうてたな!

ということで、ちょっとカタログ目的でナワバリメインで毎日潜らんといかん感じになってしまいましたとさ!

現在カタログレベルは46だったかな? 残り半分ちょいというところまできているので、頑張ればなんとかなる? いやはやさっぱりわからん。けれど、ガチな人たちは最初のフェスの時点で2冊目のカタログに突入してたとかいいますから、まあ、なんとかなるんじゃないかなあ。

しかし、今作は過去2作にも増して、毎日のプレイを要求する、そんな構造が見えてきますよね。ひとつにはガチャがそれで、毎日1回だけ安価に回せる。そしてカタログも、毎日最初の勝利で高ポイントが貰えるようになっている。

ソーシャルゲーム的といえばいいのかな、ログインボーナス的な施策、デイリーミッション的な要素がちょこちょこ加わってるなあと、少しでもプレイヤーをログインさせて、プレイさせようという意図が見えるように感じたのですね。

それが悪いとは思わないし、別にログインするのが嫌、プレイも面倒くさいとなったらカタログなんて無視しちゃえばいいんですけど、それでもこういうプレイに誘導する仕組みがあるのが今風のデザインなんだろうな。ゲームなんて遊びたい時に自分のペースで遊べればそれでいいと思ってる自分ですが、フェスがそうだったように、毎日のプレイもこうした施策に誘導されて、習慣づけられていくのかな、なんて感じています。

2022年11月15日火曜日

エルミナージュ Original

 エルミナージュ Original』をプレイしはじめたの、だいたいひと月前のことだったんですね。ということは、この一ヶ月はほぼこのゲームばかり延々やってたっていうことか。

進捗としましては、無事クリアしています。ストーリー上のラスボスを倒してエンディングを見、さらにその後に控えているエクストラボスを倒して、さらにその先にいるもっとヤバいやつらは無視して2周目に突入。隠しボスに手も足も出ないこと思い知らされて3周目をプレイしはじめたくらい。なんで3周目かといえば、レアドロップの確率が最大になるのが3周目なのだそうで、ヤバいやつらは3周目で育てて挑戦、さらに隠しボスは4周目でチャレンジする、みたいな流れで考えています。

しかし3周したくらいじゃほぼなにも遊びきれていないというのが困ったゲームです。初回プレイは、なんせWizardryに似てWizardryじゃないゲームですからね。職業の特性とかまるでわかってないわけですよ。なので、基本職ばかりでパーティ組みまして、戦士、戦士、盗賊、僧侶、錬金術師、魔術師という、面白みがあるんだかないんだかわからない、そんな組みあわせになっています。

でも、ここで盗賊がいるというのは大きかった、というのは以前にもお話したとおり。盗賊を育てていたおかげで戦士や盗賊におそらくは最高位と思われる武器や防具を揃えることができて、ドロップに頼ることなく一線で戦うことができるようになりました。

3周目に入った現在は後衛職の強化につとめていて、魔術師の呪文威力を最大限にあげるための装備をなんとかひととおり揃えたところ。これ、レアドロップ中のレアっぽいんですが、1周目のドロップ率で揃えるとなると途方もない苦労することになってたと思う。ほんと、この周回でドロップ率があがるというの、ありがたい救済措置だと思います。

エンディングも見たから、さっさと次に進んでいけばいいとも思うのですが、なんというか、基本職以外も経験しておきたいとか思うのが私の悪いところで、なのでセカンド、サードどころかフォースパーティまで作ってある。それらをしっかり使って遊んで強化して、隠しボスをぶっとばさないことには先に進まないんじゃないか、そんな予感がしています。

で、きっと2作目、3作目も同じような仕組みになってるだろうから、これから1年近く、あるいはそれ以上は、エルミナージュで遊べそうです。

2022年11月14日月曜日

『まんがタイムきらら』2022年12月号

 『まんがタイムきらら』2022年12月号、一昨日の続きです。

『はやく猫になりたい』

思い悩んでいる咲良を見兼ねて声をかけたのは、咲良の友達、久遠と千絵梨。咲良からは思いもかけない、幸せってなんだと思う? という問い掛け。笑顔でいることとか? 千絵梨の答に満足したのか、咲良、打って変わって明るく去っていく。

そんな咲良が気になって、久遠と千絵梨、後をつけるんですね。

咲良の行き先は件の神社。猫になるべく願掛けをしているわけですが、咲良と一緒にいる小学生、小幸。笑顔を見せることのない、うちとけようという素振りも見せないこの子に、穏やかで落ち着いた久遠は相性いいみたいですね。やさしく話しかけて、名前を教えてもらって、そのあまりにスムーズなコミュニケーションにショック受けている咲良!

いやいや、いきなり遠慮なくぐいぐいいっちゃったからですよ!

けれどそんなにぎやかな咲良のこと、もう小幸は嫌がってないみたいですね。一緒に猫になることを願う同志。猫への生まれ変わりという迷信めいた話を受けて、きっと叶うと力強くいってくれる咲良に、小幸、はっと心を向けた瞬間がありました。その理由が後に回想にて描かれて、ああ! そういうことだったのかと、ここでこの子の思いを理解することができたのですね。

この子が猫になりたい、はやく、今すぐにでも猫になりたいと願っていたのは母と再び会いたいがためだったのですね。どこか寂しげなこの子の、けれど母を思って願うその時は、しあわせな思い出がよみがえるからでしょうか、かすかに笑みを浮かべて、そうしたところにこの子の思いの真摯さ、猫になるという願いに宿る希望がうかがえて、ちょっと切ない気持ちにとらわれたのでした。

咲良たちとと過ごす時間は、小幸からその切なさ、悲しみをぬぐってくれるのでしょうか。きっとそうあって欲しいと願う思いがしましたよ。

My Private D☆V

『マグロちゃんは食べられたい!』のはもです。

D☆Vポイントは「ねこみみしっぽ×彼シャツが好きです」。

って、海産物要素がない!? いや、別に水産系じゃなくてもいいのですが、そうかあ、『マグロちゃん』は自分の好み全盛りってわけじゃなかったのか! 意外と感じた瞬間でした。

しかしこの描かれているねこみみ少女。大きめブカブカシャツがいいとか、萌え袖がいいとか、そういう要素もありそうですよね。そして最大の特徴であるねこみみとしっぽ。もしや、ホロの狐とか結構刺さりそうなのでは!? いや、猫じゃないと駄目ですか!?

追記のコメント、ごはん欲しい時は甘えるけど、それ以外は塩対応というの。まさしく猫的性質。そこにこそD☆Vを成立させる要素などありそうですよね。自分に懐いてくれる犬っぽい性格ではなく、ちょっと利己的なふるまいで振り回してくるみたいな、でも可愛いから許しちゃう! そういうの。

ええ、わかる気がします。わかる気がしますよ!

2022年11月13日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年11月12日土曜日

『まんがタイムきらら』2022年12月号

 『まんがタイムきらら』2022年12月号、昨日の続きです。

『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』

お正月を迎えて、異世界組の皆は初詣から人気のカフェに入って楽しい時間を過ごしています。

人間界の常識を知らないサキュバスの狼藉、あるいはおいしいスイーツに触れてのはしゃぎっぷり。狼藉は困るけど、こうして世界をエンジョイしているのは見ているこちらも嬉しくなるものありますよね。

さて、カフェではイーリアと遭遇。皆でこの世界に起こっている異変について情報交換するのですが、モンスターの出現頻度が上がったとか、サキュバスのような上級モンスターまで出現するようになったとか、世界の不安定さが増している疑惑が話されていたんですね。

不安定になる原因は、エルたち異世界の人間が多数こちらで暮らしているからではないか? だとしたら元の世界に帰らなければ! そうしたエルの意見と、サキュバスのこのままこの世界にいた方がいいと思う、異なる意見がぶつかるのですが、サキュバスがいうには魔女がなんとかしてくれる。

なにかこの異変とその原因について知ってるような口振りですよね。少なくとも、魔女がなにをしているのか、その一端くらいは知ってそう。

そしてゲームショップでは、エルたちの元いた世界、ゲームについて知っていたあの子、榎本衣良とましろの間で情報交換がなされていて、しかしそれにしても衣良の様子がおかしい。普通にゲームについて話すような雰囲気ではなく、なにかしらの因縁が? あるいは、そのゲーム自体になにか秘密が!?

気になる情報ばかり提示された今回。もうちょっと知りたい、そう思うところではぐらかされる感がたまらないですよね。

『それでは、ステキなセッションを。』

是沢と加島がおでかけ。加島、ハデハデだな。生きてるうちにたくさんのカワイイを身につけたい一心だというのですが、それにしても全部盛りはどうかと! カワイイが過剰で、カワイイとカワイイがケンカしてないっすか!?

ともあれその加島に連れていかれた先ですよ。なんと、ヒーローショー! 加島の好きなアニメ、戦闘歌姫アイオニアンのショーが目的だったんだ!

子供の頃、アイオブルーの振る舞いに助けられた。その思いはいまもなお残っていて、スイッチが入るとほとばしる! その加島のテンション、いいよね、もう加減なしにフルスロットルでほとばしらせるといいよ!

加島が徳庵のこと好きなの、アイオブルーに似てるからなんだ。などなど、いろいろ加島のことを知るにもいい機会でした。

といったところでアクシデントが! 機材トラブルでアイオニアンの歌が流れない! 困った、ショーの進行に支障が! と、このアクシデントを引き起こしたの、ロノなのか! ここまでして、是沢と徳庵が演奏する機会を作ろうというんだ。えもぽを集めるためとはいえ、ここまで強引にことを運ぶんだ!

ロノとてんちゃん、提供するアイテムの差などいろいろ違いがありましたけど、そのアグレッシブさにも違いがあるんですね。いやしかし、ロノのこの能動性、スタッフにとっては厄災そのものじゃないですか! ほんと、ロノたちお助け妖精、その本質は邪悪だったりしないんですかね!?

『蜂も刺さずばうたれまい』

夏休みの宿題、追い込みです。とはいえ、終わってないのすずめだけなのか。蛍からせっつかれてるのに逃避しがちなすずめ。なんとかこの状況から抜け出そうと、お祭りやってるから皆でいこう! 半ば強引に皆を誘って、そして咲姫の提案で浴衣着ていくことになったんですね。

しかし素晴しいですね。浴衣すずめ。浴衣咲姫。そして咲姫蛍! ガンガン屋台の食べ物にチャレンジしていく蛍がいい。さらにはかたぬきやら、食べ物以外にも興味津々で、こんだけ前へ前へいっちゃう蛍ってなんかめずらしくない? それだけ楽しんでるんだろうなあ。あまり経験のなかったお祭りだけど、それだけになのかな、なにもかもがものめずらしくて楽しいんだろうなあ。そこにすずめや咲姫という気のあう友達も一緒となればなおさらでしょう。

お祭りで出会った同級生。蛍や咲姫の前とは違ってヤンキー口調は封印、普通を演じるすずめ。その様子に蛍思うところあった? 自分たち以外と話してることに嫉妬した? そっとすずめの手を握りにいくところ、可愛かったなあ。すずめの特別になりたいのですか。ええ、特別になってしまうといいです!

と、ここでひったくりが発生! こうなればすずめ、黙っちゃいない? 元ヤンがバレる危険を押してでも、ひったくり犯制圧に向かっちゃう!?

すずめの判断やいかに!? 次回、乞うご期待ってやつですね。

2022年11月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2022年12月号

 『まんがタイムきらら』2022年12月号、昨日の続きです。

『妄想アカデミズム』

急遽、東大を目指すと決めた未春。受験勉強に打ち込むも、頭の中は合格した後のことでいっぱい。すっかり将来の妄想にふけってしまって、どうにも勉強がはかどらない模様?

そう思っていたら、思いがけず世界史、アウグストゥスとアグリッパというキーワードに反応してみせて、ああ、ちゃんと勉強してるんですね! と思ったら、小説で得た知識でありました。

いや、でもそれでええのんよ。日本人がやたら三国志に詳しいとかいう話もありますし、どんな入り口からでも知るということがまずは大切。あとはそこからいかに興味を広げていくかですよね。実際今回未春たちが見せてくれた寸劇仕立てのローマ史。勢いあまって史実を妄想が追い越してしまったりもしてますが、おおまかに歴史の流れを知るにはいい感じ。実際面白かったです。

このペースだと受験に間にあわないのでは? なんて心配もありますが、少しずつでも前に進んでいる様子はとてもいいですよね。とか思ってたら、今回の内容、教科書的にはたった3行!? あのコマの衝撃ですよ。いやもう、ほんと、確実に間にあわないのでは!?

ラストに一発食らわされた気分でした。

『ほぐして癒衣さん。』

お正月の夏鈴。すっかりだらけてしまっています。

コタツで寝ると体が痛いよ? まさにその痛みを引き受けている夏鈴ですが、癒衣とのメッセージ交換で、なぜそうなるかの説明と注意点が自然に出てくるの、面白い関係ですよね。癒衣にケアされている、夏鈴の感想にしても、それはそれでこの関係に馴染んでると思わせてくれて、不思議な距離感に微笑ましさ感じました。

そしてここからの癒衣さんタイム! まさかの動画が送られてきたり、また今度は逆に夏鈴に動画での返事をねだってみたりと、お正月気分でちょっといろいろ緩んでる? ついには、今年も夏鈴とハグしたいだなんて、心の声をまっすぐ文字にして届けてしまったり!

すぐに取り消すんですけどね。でもこの油断よ。お正月気分というのはおそろしいものです。

しかし癒衣のこの感情。夏鈴に魅かれ求める気持ちと自制心とのせめぎあい。その狭間に揺れる癒衣の思いたるや、今後どのように発展し、あるいは暴走するのか。いやね、もう、素直になっちまえばいいんですよ。だなんて思うのは、当事者でない身ゆえの楽観かも。癒衣にとっては一大事も一大事なのでしょうね。

『異世界ジョブハント』

現世では職を求めるも得られなかったうづき。異世界に転移してしまっても、やはり職を求めざるを得ない状況に追い込まれて、けれど自分にできることったらまるでない。ハローワークならぬ冒険者ギルドでも持ち前の自信のなさゆえにうまく受け答えできないでいたのですが、せめて少しはできること、なんとかひねりだした家事技能が役立ちまして、酒場の手伝いの仕事をもらうことができたというのですね。

ここからのうづきの活躍ですよ。酒場の主人が出店に出すというドラゴンの肉を使ったまんじゅう。売りであるドラゴンの肉をアピールするにはどうすればいいか? そのアイデアを出し、ポップを作っていくうづきは頼もしいの一言で、さらには任された出店でも、てきぱきと客対応をこなしたかと思えば、ちょっと意地悪な注文もしっかりさばいてみせて、なんだよ、うづきさん、デキる女じゃん!

一気に見直すこととなったのですよ。

同人誌即売会での経験が生きたんですね。出展品のアピールをどうするか。またブースでの振る舞いなどなど。どんなことでも身につけば、どこかで役立つこともあるってことですよ。今回だってしっかり仕事をやりとげて、これもうづきがこれまで頑張ってきた、その成果でありますよ。

こうして自分にできることがある、役立てるんだと知っていくことが、うづきにとっての自信となっていけばいいですね。そしてそのデキる女うづきをスカウトすべく現れたシャルロッテ! いったいなにをさせようというのかはわからないけど、うづきの才能が見出された!? こりゃあ、うづきのさらなる飛躍に気持ちも高まるってもの。でも、なんかとんでもないことやらされそうな予感がします。

2022年11月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2022年12月号

 『まんがタイムきらら』2022年12月号、昨日の続きです。

『けいおん!Shuffle』

曲を作れとしなのから無茶ぶりされたゆかりたち。すっかり気落ちしてしまって、とりわけ真帆がえらいことネガティブになってる!

でも、ほんと一年生たちといいコンビネーション見せてくれましたよ。はなっからできないと決めつけて荒れてる真帆のこと、おちょくり若干煽りつつも、ぐいっと前向きになるよう気持ちを動かしていくリサの手腕! ああ、自信がなく打たれ弱い真帆と煽って引っ張るリサのマリアージュ、素晴しいものがあるな。

かくして蘭花も加わって、作曲のしかたを検索、ためしにコードのテンプレ鳴らしてみて、こうなったらもう面白い。曲になってる、ここをこう変えてみようと次々と出てくるアイデア。動きはじめることで、さらに前へと進めるようになるんですね。この気持ちの変わる様なども、非常に素晴しいものあったと思います。

この会話に入っていけなかった紫。それで自分のできること、加われる場所をしっかり考えて、自分から飛び込んでいく、そうした姿もとてもいい。本当、二年生と一年生、いい仲間になったなあと感動さえ覚える一幕でした。

『星屑テレパス』

瞬と遥乃、ふたりで出掛けます。まずはたい焼きを購入、そしていつもの灯台へといくのですが、そこでのふたりの対話、大変によかったです。

この灯台に感じていた遥乃の思い。祖父との約束、それが果たせていないと苦しんで、自分は駄目だとずっと引け目に感じてきたこと。そのすべてを瞬に告げるんですね。

ここからのふたりの気持ちの近づき、深まっていく様。これがたまらなくよかったです。ずっと前向きでポジティブな姿を見せてきた遥乃。けれどいつか瞬に吐いた暴言、しかしそれが瞬には響いていたということ。わかりあって、思いあって、そして好きと嫌い、両極の思いをともに自分のうちに抱えたまま、納得し折りあいをつけていく遥乃のその姿。実に魅力的だったと感じました。

そしてふたりの新たに踏み出していく局面。灯台の秘密。遥乃の祖父が隠したという諦めた夢。それはなんなのか。謎めいた存在、ユウの出自に関わるものなのか。

ふたりの探索、その果てに明らかになること。ちょっと怖いですね。今の関係が壊れたりしなければいいのだけど、そう思いながらも、彼女らの先に広がる可能性、そこに興味は向かっていくのです。

『スロウスタート』

ひろえと光希、ふたりの距離が縮まっていきます。

ふたり一緒のお勉強会。やたら丁寧なおじぎの応酬にはじまり、勉強を経て、そして進路について話が広がっていきます。ひろえの志望する大学。なぜここを選んだのか。今暮らしているてまりハイツから通えるから?

違ったんですね。

現役時代の志望校とは違う今の志望校。学力は充分で、むしろもっと上の学校も目指せるというのに、あえてここを選んだ理由。そこにあったのは、高校生の頃の出会い。学校での講演にて出会った大学の先生の話がひろえの心に残っていて、受験の失敗から引きこもっていた時に、その先生のいる大学を目指そうと決めさせた。

人との出会いが、ひろえの選択に影響を与えた。そしてこの話が、今まさに光希に影響を及ぼして、こうして人と人との縁が連鎖していく様に、面白さや不思議を思うのでした。

ひろえもまさか、こうした自分の経験したことが誰かに働きかけることになろうとは予想もしなかったでしょう。ええ、不思議なのです。

2022年11月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2022年12月号

 『まんがタイムきらら』2022年12月号、発売されました。表紙は『一畳間まんきつ暮らし!』。芽衣子と梨絵、ふたり一緒に下校中? 芽衣子が手にしているのは焼き芋と暖かい飲み物。もう季節は秋から冬に移ろうとしていて、そんな時期にはこうしたほっとする暖かなものが嬉しいですよね。その笑みと、ぺろりと少し出した舌が、手にしたもののおいしさ感じさせるいい表情です。そして梨絵は手に『一畳間まんきつ暮らし!』の3巻を持っていて、帰り道、買ってすぐ我慢できずに読みはじめてる。そんなはやる気持ちも感じさせる表紙です。

今月は新規ゲストが3本です。

『キミはあくまでも。』

今、時代は蛸触手ブーム!

というわけでもないのでしょうが、ノートン家のご令息、ヴェネルくんに添い寝しているメイドの背後にうごめいてるのは蛸触手。眼鏡、愛らしく人懐こい表情に不似合いなそいつはなにかというと、その本性たる悪魔の印。つい先日屋敷にやってきたこのメイド、エクールカは、なにを隠そう島にいい伝えられている悪魔。かつて船を沈め、その姿を見たものを縊り殺してきたという、恐怖の存在だったというのですね。

危うく窓から転落した坊ちゃんを、その触手でもって助けたエクールカ。かくして坊ちゃん、ヴェネルは彼女の秘密を知ることとなり、口外すれば屋敷の人間の命はない、脅されるはめにもなったというのです。が、エクールカを見ていると、どうもそう怖ろしいばかりの存在とも思えない。

むしろ坊ちゃんに興味津々? 過度のスキンシップやいたずらっぽい振る舞いの数々が坊ちゃんを戸惑わせるのですが、なにがゆえに彼女がここまでヴェネトのことを気にかけるのか。

なにか理由なり過去なりがありそうな気がするんですよね。

そのあたりはまだまだわからない、謎また謎の状況。今わかってるのは、エクールカがやたら可愛らしいってことと、人間不信気味の坊ちゃんがそう遠くないうちにエクールカに陥落してしまいそうってことですね!

『めくりめくるリワード』

本好きが高じて出版社に勤務することとなった鳥羽綴。希望に溢れた新社会人生活のはじまりだ! といいたいけれど、わずか3ヶ月で現実に押し潰されそうだよ!

過重な仕事。続く残業。泊まりの仕事も多いのか。けれど上司はわりとちゃんとしてますよね。入社3ヶ月なんだからできなくって当たり前。できないことを責めたりしないの、わりとマシな会社なのでは!?

上司の清水から綴ジ子と呼ばれている綴。呼び出されたと思ったら、特集企画を任せられてしまったというのですね。アニメ、ゲーム系の総合カルチャー誌、その特集ページを組むといっても、なにをどうしたものかまるで思いつかない。

そんな綴ジ子の追い詰められた結果捻り出した企画ですよ。

自分の好きなものを探求すべく酒に飛び込んでみたら、大いに酔って、気づけば見知らぬ女性と飲んでいた。その人との会話が刺激になった? 見知らぬ人からのアドバイスが、自分の進めべき方向を決めさせた?

結果、自分の好きなもの、新進のイラストレーター、紫苑を特集したいと清水に持ち掛けることになったのですね。

ゴーサインの出た企画。そのイラストレーター紫苑との初打ち合わせ。そこで出会ったのはあの日出会った見知らぬ女性! 美大生っていってましたね! こうして一緒に仕事をすることとなったふたり。さらなる化学反応が期待されるのでしょうか。

『カメらいふ』

ひよからお写んぽに誘われたニコ。お写んぽとはいったい? お散歩と写真を組み合わせたひよの造語。散歩しつつ写真を撮ろうというのですね。

暇にしてたら母から一眼レフカメラを渡された。趣味の押し売りとかいってますが、ひよもそこそこ撮るのかな? とか思ったら、まるでカメラに興味がなかったんですね! いざ撮影してみようと思ったら、カメラの使い方がまるでわからない。そのままニコに渡されて、いやしかしひよの母上、そんな娘に結構高価そうな機材、よくほいっと渡しましたね! 豪傑やわ。肝が太いですわ。

F3.5とか1/4000とか、見知らぬ数字に惑うニコ。昔は難しかった露出ですけど、今はカメラまかせで撮れるので便利になりましたよね。被写体に向かって画角を決めたらシャッター。興味の向くままにシャッターを切っていくだけでも楽しいものだと思います。

この漫画は、なんといってもカメラのことまったくわからぬふたりが、わからぬままにただただ写真を撮るというのが決め手。写真の良し悪しとか露出やら被写界深度やら、難しいこと抜きに、ただただ心のおもむくまま撮影をする。気負わず、深く考えずとも、ただ写真を撮ること自体に面白さがあるんだよとでもいいたげなその姿勢。非常に共感させられるところありました。

2022年11月8日火曜日

『まんがタイム』2022年12月号

 『まんがタイム』2022年12月号、昨日の続きです。

『良倉先生の承認欲求』

めちゃくちゃ面白い!

休日、水元と氷高のふたりが話しているのは良倉のこと。水元は良倉の謎の言動に興味をひかれ、氷高はぶんちょー紳士ファンの共感から!? いや、なんか違う。良倉にコアなファンの気配を感じ取ったのか! 良倉がぶんちょー紳士の小物を買うべく、OLさん出入りの店を探索している。まさしく同好の士と思い、ゆえに近しく感じているのか!?

しかしなにがすごいって、後をつけるとかいけないよ、暴走しそうになる水元をやんわりたしなめた氷高。その真意がですよ、次に行く店に多分いる。

すげえ。ほんと、この展開、めちゃくちゃ面白い。いつ良倉はふたりに気づくんだろうと思ってたら、普通に気づいて怯えてるよ! OLさん特定をすべく行動した結果、自分に辿り着いたのでは!? 無駄に不安だけ高まっていくその様。本当に面白い。

後をつけられてる、そう思っていたら次いく店に先回りされてたりと、この追い詰められていく感。最高でしたね。ほんと、取り越し苦労だったんですけど、過去一ピンチといえる状況だったのではないでしょうか。

結局は、OLさんとかぶんちょー紳士がらみではないのでは? 疑いは逸れるんですけど、かわりにまた違った疑惑が! ほんと、水元の発想力、思い込む力! ただものではない。めちゃくちゃ面白かったです。

『午前0時のおねだりごはん』

ついに米沢とデートに漕ぎ着けた牛喰。かっぱ橋の道具街に繰り出すことになったのですが、どうしても仕事が頭から抜けない米沢。と思ったら、牛喰も似たようなものだよ! 包丁に心奪われて、そこからのハイテンション。食堂の娘、調理人としてのハートが鷲掴みされていましたね。

ふたりで欲しいものを当てあいっこしようというんですが、米沢がなかなか牛喰の真意に気づかない! いや、まあ、当事者本人だからこそわからないのかも知れませんね。

米沢からの牛喰へのプレゼントはお皿。牛喰も喜んで、いいプレゼントになりましたね。そして牛喰からのプレゼントはデザートのフルーツサンドと、それにそっくりな食品サンプル。これも喜んでもらえて、なんだかしあわせそうなふたり。

また一緒に遊びにいく約束なども取り交わして、なおさらに深まる友情、さらにはそれ以上のものも!? 牛喰ならずとも、期待がふくらみます。

『瀬戸際女優!白石さん』

爽太と真島が対面! 白石を取り合う男と男の対決勃発か!? と思ったら、なんとまあ、爽太くん、真島監督の大ファンだったよ!

ここからの熱烈ラブコール。物騒なことにならなくてよかった! とはいうものの、白石が爽太に好かれてること、まるで気にもしてない真島の素振りにちょっと白石の気持ちは複雑です。うん、その気持ちわかる気がする。

そして、爽太の出演する映画『ヤンキーボーイズ』に白石も出演が決定。爽太演ずるアキラの彼女、サキの母親役なのだそう。酒びたりの母を演ずることになって、自分の本当の母のことを思い出したりしながらも、またここでこじれる人間模様!? そうか、サキ役の紗矢からしたら、爽太と仲良くしている白石が煙たいんだ。

紗矢の牽制に、爽太と距離を置くと決めた白石。と、そこに聞こえてきた紗矢の悪い噂。

白石、どう動くのだろう。なるがままに任せておくのか、いや、この人ならそんなことにはなるまい。なにかしらのアクションを起こしそうな気がします。

2022年11月7日月曜日

『まんがタイム』2022年12月号

 『まんがタイム』2022年12月号、発売されています。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。芸術の秋でしょう、りん子さんが富士山の絵を描いています。って、富士山過激派の水馬さんじゃなくりん子さんが富士山を!? 『花丸町の花むすび』花子は音楽、鍵盤ハーモニカでありますね。『まほろば小町ハルヒノさん』ハルヒノさんは、土器? 陶芸? この人の場合、発掘品ないし文化財級私物の可能性もありますよね。でも見た感じ、私物ではないみたいですよ

『ローカル女子の遠吠え』

水馬に誘われ、伊豆と本州の衝突現場を見にいったという天道。鉄輪断層というのがあるんですね。凝灰岩の本州、礫層の伊豆半島、それがはっきり見てわかるんだ。

今回は静岡に見える地質の話。水馬、天道は鉄輪断層を、そしてりん子はハッチと一緒に丹那断層を見にいって、それぞれの見どころ、わかりやすく紹介されてるの、すごくよかったですよ。丹那断層のずれた断層。これ、怖いなあ。阪神淡路大震災の断層も保存されてますし、熊本地震の強烈な断層も記憶に新しいですが、ほんと、このインパクト! すごいなとしかいいようがないですよね。

今回、地層地質の話だけでなく、互いに思いあっているりん子とハッチの関係、そこに触れられたのがとてもよかったです。普段、それと感情を表情に表さないりん子があそこまで! そしてハッチの気づかいも。互いに相手のことをよく知って理解している。それだけに、さりげなく心配しているというその優しさが本当に素晴しかったです。

『大家さんは思春期!』

ええーっ! 納豆汁ってポピュラーじゃないのん!? 意外! 関西在住の私ですが、納豆汁は冬場のポピュラーな汁物でありますよ。あれ、食べたからといって匂い残ったりしないから大丈夫! みんなも気軽にがんがん作って食べるといいですよ。家族に納豆駄目な人がいたら難しいかも知れませんけど。

しかしチエの周辺、食べ物で討論、よくやってますよね。今回は味噌汁の具材で戦って、チエ置いてきぼりでチエに作ってもらうって話になってたの、あれれ、そういや了承してなかったね! このチエの料理となるとわりと暴走ぎみになる皆。ほんと、どれほどに心捕まれてるんでしょうね。

納豆は天ぷらにしてもおいしいですよ。ただ、油は一発で終わります。

『この契約は恋まで届きますか?』

なんと、野田さん、八千代さんと花火デートですか! 妹さんのはからいで、ふたりがいく夏祭りに誘ってもらえたんですね。

でもこの誘われるくだり、ほんと面白いの。最初、遠慮してみせた野田を、安心のために男性がいてほしい。妹、渚ちゃんの殺し文句にやられて参加したらですよ、なんと渚ったらお姉さんに話通してなかったんか! いやもう、びっくりの展開でした。

浴衣変じゃないかと気にする八千代さんが可愛いですよね。というか、ちょっと野田のこと意識してるっぽいな。よかったですね、野田さん。この契約はいつか恋まで届くかも知れませんよ!

最後の一緒に花火を見ている情景、これもよかった。花火を見る八千代さんの横顔を見たい。そう思って視線を向けたら、目と目があうというあのシーン! すごく鮮烈で、わーお、ほんとに恋まで届いてしまうんですか!?

なんていって、ちょっと盛り上がってたらですよ、八千代さんが見てたの、野田じゃなくてその後ろの大きな蛾だったの! ほんと、この落ちは笑わずにはいられませんでした。そっち!? 野田見てたんじゃなかったの!?

最高に面白かったです。で、あの時の八千代さん、可愛いよね。ええ、マスコットにしましょう。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

わあ、琴音さん、可愛い。でもこの人に関しては、眼鏡がない方がらしいなって思います。

さて本編、おいしいもの食べてもリアクションが薄いと、牧から駄目出し食らった森くん。次の食レポの仕事を心配してのことなんですが、和菓子のお店、あまり和菓子に詳しくないという森に下見にいこうと誘う琴音の情熱ですよ。

肩肘はらず、すごく自然に誘ったというのに、待ち合わせ時間は夜3時! なんでこんな時間に!? と思ったら、仕込みの様子から見学させてもらうっていうんですね。

大鍋で餡を練る職人の姿。おいしい餡を作るために手間暇を厭わないその姿勢に触れて、森も打たれるものがあったようですね。

というか、琴音はこのお店の大将と知りあいだったりしたのかな? お店に通ってるうちに親しくなったりしてたのかも知れませんね。

かくして森の食レポ本番。ああ、見事にその大役、果たしてみせましたね! こうした小さなコーナーをあの下見が支えている。よりよく伝えようとする姿勢は、大将の餡に向きあう姿勢に近しいものがあったのかも知れませんね。

2022年11月6日日曜日

『まんがタウン』2022年12月号

 『まんがタウン』2022年12月号、昨日の続きです。

『押しかけギャルの中村さん』

海にいくのを楽しみにしてると思っていたのに、海にいきたくないという中村。なぜ!? 疑問に思って聞いてみれば、太ったのだという。しかも秋山のせいだという。

あー、秋山の作るご飯がおいしいからと、ついつい食べすぎちゃうんだ。でもそれは秋山のせいなのか!? うん、責任転嫁ってやつです。

今日はダイエット導入回と見せて、秋山、中村にじかにタッチするの巻、でした。二の腕がぷよってると、秋山にそれを触らせる。それで秋山の感想が語弊に満ちてるのがおかしくて、中村ったら涙目からの落ち込み。そこまで!? そこまでなのか!?

ここから続いてヘソピアスの話題。秋山にヘソを見せることになるんですが、意識してる中村と、まるでなんとも思ってない秋山の差! でもって、ヘソピアスに抵抗見せる秋山と中村のあのやりとりににじむ、中村の秋山に対する気持ち。秋山に気に入られたい、秋山に嫌と思われる要素増やしたくない、そういうのがね、なんかいじらしかったです。

そして秋山、なんと、ダイエットメニューまで作ってくれる! しかも一緒のを食べてくれる。おお、できる男よのう。ヘソピアスの時だって、中村の意思を尊重してたでしょう? ほんと、いいやつだと思う。で、このダイエット、秋山ひとりがやせて、中村やせないパターンかもですね。中村さん、きっとまた怒ってふくれちゃいますね。

『恐竜とカッパのいる図書室』

卸町の心の傷。子供の頃、ともだちとの折り合いが悪く、仲間はずれにされたり、距離置かれたりして、それがためにひとり本の世界に耽溺するようになってしまった。誰かと関係築くより、拒否されることを怖れてるのでしょうか、むしろ自分から距離を置くようになったんですね。

本当は人にも興味があるのでしょう。でも折り合いがあわない。自分ひとりだけで、人間関係ってどうにかなるもんじゃないからなあ。かくしてこの子は、本の中に自分自身の姿を、共感できる誰かの影を求めるようになったというのでしょうか。読書とは、時空を超えた書き手との対話というような話はよく聞きます。また同時に、あらゆるコミュニケーションに自分を知る機会があるのだとしたら、まさしく卸町にとっての読書とは、自分を知るための旅であるのでしょう。

そしてその興味は、薬師堂の話したカッパの物語に向かっていく。それはいつか卸町自身を知り、そして今を変えていく、そんな力になったりするのでしょうか。その時、彼女のとなりに薬師堂がいてくれたらいいな、そんなことを思います。

『ルナナナ』

第7寮のメンバーはとことんアウトロー揃いだな。

寮に風呂がない、シャワーしかないとクレームが出ています。先住者ももちろん文句はいってきた。でも変わらないのだからしょうがない。ということで、温泉を掘ることになりました。というか、温泉はすでに掘ってたんだけど、月には活火山も地下水もないから温泉は出ないと深大からの指摘もあって、温泉掘削は断念。

ここでめでたく現実路線に戻るのかと思いきや、開発局の運搬する水を横から奪取するとか、より危ない方向に向かってるし! さらには温泉は妥協するとして、寮のそばに露天の湯船を作ろう! 小さめのプールサイズですよね。ここにシャワー室から温水を引いて風呂にしよう。

もうろくなこと考えないわけですが、こうとなったら先住民に新住人も一緒になって取り組むの。どいつもこいつも、アウトロー気質がすぎますよ。

風呂ができました。皆が満足して、気持ちも洗われてすっきり。と思いきや、ここ、寒いのか。なんか冬場のコタツみたいなことになっとる。なんかの理由で立ったやつが、みんなからいろいろ頼まれるみたいなことになっとる。

でもってものすごい水道代! これ、最初から予想できたことですけど、それを寮長が見逃がしてたのは、そりゃもう当然怠慢ってやつですよね。沸かせればまだ少しはマシだったりしたのかな。ともかく折角の労力が無駄になっちゃったの、ほんと、そりゃそうだよ! って話ですけど、悪いことしたらくたびれもうけで終わるという定番展開に加えて、さらに残ったシャワーまで駄目にしちゃうという畳み掛け、見事でした。

2022年11月5日土曜日

『まんがタウン』2022年12月号

 『まんがタウン』2022年12月号、発売されました。表紙は『押しかけギャルの中村さん』。秋から冬に移ろうとする、そんな季節の雰囲気。ふたつに割った焼き芋のひとつを、こちらに差し出してくれている中村さんです。赤いチェックのトップス、この色合いが色温度低めの背景によくマッチして、この季節らしさ感じさせてくれますね。暖色、柔らかな日射し、人懐こい笑み、寒い日にもどこか暖かみ感じさせてくれるようです。

『猫またはごはんを。』

テレビで話題になっているネコマタ。それを見て、サチ、即座にフクを疑うのですが、いや、まあ、そらそうよな。ネコマタなんてそんなにあっちこっちにごろごろいるとは思わないもんな。目撃地点もこの近所となれば、そりゃもうフクが疑われるものしかたがない。

必死でアリバイを主張するフクですが、なんとまあ、映画館に忍びこんでレイトショー観てたの! 代金は支払ったといいますが、それはとてもえらいんですが、うろうろ出歩いてるの、目撃のリスクと考えたらいやもういろいろあかんよね。サチが外出禁止をいいわたすのもしゃあないかなあ、なんて思います。

正直、この後の展開、禁止されようとかまわず外出したりするんじゃないかな!? そう思ってたら、おお、フク、お利口さんやんか。外出できないことに不満を覚えつつも、おいしいお昼を用意して、それでストレスの解消につとめる! いや、解消できとらんな。うん、まあ、そらそうかもな。

でも、まさかこうして不貞腐れてるフクの前に、謎のネコマタ、まさか向こうからやってきてくれるとは!? このネコマタは行く先がないの? それをサチがここで面倒見ることになるの? だとしたらこの部屋もますますにぎやかになりますね。

『兎なりのウサギさん』

ウサギ専門店クレセントでたくさんの仔ウサギに心奪われる青枝くん。ウサギをお迎えする家族を、まるで自身も店員のように見守って、そしてお見送り。店長もそんな青枝を普通に受け入れてくれてるのがいいな。馴染みのお客さんという以上の親しみがあったりするのかな?

そして紅詩が話してくれたみたらしをお迎えした時の話。たまたまクレセントに通りがかって入店した、というのですが、その時すでに青枝のウサギ好きを意識なさってた! なるほど、もう、完全に青枝の存在を軸にして動いてらっしゃるんですね。

仔ウサギのころのみたらしは、体も小さく、他の兄弟に負けてしまってたんですね。ずっと、ぎゅっと押さえつけられてたのを見て、すっかりおとなしい子なんだと勘違い。そこからのみたらしの行動、そのどれもにやんちゃな性質伺えるものばかりだったりしたのだけど、先入観ってやつですね! ずっとおとなしい繊細な子だと思い込んでしまってたのがもうおかしい。

今の紅詩の、片鱗はあったね! っていってる時の表情がまた最高に面白かったです。

はじめてのウサギとの生活。まるで予想もしないみたらしの行動に驚いて慌てて腹くくって、思い切って! その気持ちの次々と切り替わっていくくだりは面白かった。こうして出会って、だんだんに知っていくところ。ウサギについて、そしてみたらしという個性ある子についてわかっていくプロセスがね、面白いだけでなく気持ちの深まっていく、そんな嬉しいような感情に溢れていて素晴しかったです。

『あの世で猫になる』

夜の散歩にでている朝倉さんとタマ。ふたりいい雰囲気だなあ、とか思ってたんですが、突如体調を崩す朝倉さん!? というか、猫センサーなんだ! アレルギーだから猫が近づくと反応する。それで察知できるのはいいけど、大変だな。猫好きなもんだから、アレルギーを押して猫を探すんだ。涙ぐましい情熱です。

見つけた猫ちゃん。迷い猫っぽいんですが、その子がタマの首輪を持って逃げちゃった! 首輪を持っていかれたらタマも一緒に連れていかれちゃう! そこからのタマと猫ちゃんのコミュニケーション。一方通行というか、まるでわかりあえないその様子がおかしくて、むしろ邪険にされてるじゃん! 脅してみたら怖がっちゃって逃げるんだけど、首輪も一緒に移動するから、あっちにこっちに屋根の上にと、タマも一緒に連れてかれちゃうそのビジュアルが強くて! もう見るだにおかしかったです。

ひととおり逃げた猫ちゃん、食べ物調達した朝倉さんのもとに戻ってくれて、朝倉さんのタマへの愛も確認できて、よかったなあタマ! 不思議な縁ではあるけれど、こうしてふたりの仲がむつまじいのは素晴しい。今後も一層の仲良しぶりを見せつけていただきたいものです。

2022年11月4日金曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年11月3日木曜日

『まんがホーム』2022年12月号

 『まんがホーム』2022年12月号、昨日の続きです。

『オレの愛で世界がヤバい』

本当に予想しない展開を見せてくれる漫画だと思います。

万丈が誰かを好きになってしまわないよう、再度修行をすることになりました。そのため、ラブ師匠、ピース師匠が呼ばれて結衣とともに修行に入ることに。

というのが今回の主な流れなんですが、すごいなって思ったのは結衣と知子の関係性の変化ですよ。

万丈の力の暴走で、万丈父のこと好きになってしまったり、また知子にいたっては葉月のことを好きになってしまったり。万丈から離れたことで皆正気に戻ったのですが、ここで知子の気持ちに変化が! 一時的とはいえ女の子を好きになってしまったことで、自分のことを好きといってくれた結衣の気持ちを理解してしまったというんですね。

一方結衣は、知子を好きにならないようにと、親友であり続けようと決意している。なのにその知子は今にして結衣への気持ちを膨らませていっている。

この思いと思いのすれ違い! 設定こそは無茶なんだけど、その設定からこうしたドラマが生まれるのがえらいこと面白いなって思わされてしまうんですよね。ええ、結衣と知子、ふたりの気持ちの行方からもう目が離せない。そんな思いです。

『座敷童子あんこ』

雪女とあんこ、一緒に買い物に出かけたりしてるの!? オシャレにも余念のないゴスロリ雪女と、そのへん無頓着なあんこ。このふたりのでこぼこさ加減よ。

見掛けた服が気にいるも、自分の肌色や骨格タイプから似合わないかもと判断している雪女。こういうのがすらって出てくるのは、オシャレ上級者な感じがしてかっこいいですよね。で、そのへんまったくわからんのがあんこで、でもなんとなくそれっぽいこといおうとして大事故になってる。

こういうすっとぼけたところがあんこなんだと思う。無個性を気にしてたあんこだけど、幸太がいうように心配はいらんですよね。

というか、この漫画に無個性といえるような人間、ただのひとりでもいるのだろうか。

ラストでスクラブの塩にやられるあんこ。そうか、妖怪扱いだった。でも塩ってたいていの食べ物に入ってるけど、それは大丈夫なのかあんこ? いやほんと、こういういろいろ雑なところもあんこらしいと感じます。

『歌詠みもみじ』

最近はやりのエコ。突然ママさんが環境問題に目覚め、山城家でもエコを取り入れることに決まりました。

というのだけど、どう見ても節約。はいいけど、厳しいな。風呂の追い炊き禁止なんだ。暖房は20℃なんだ。寒くない? で次のタイトルロゴで見えなくなってるの、洗濯物の出し忘れかな? これはもうエコとか関係なくない!?

いたるところで節約が意識される山城家。それでQOLが下がってるっぽいのだけど、これは厳しいなあ。いや、どれもこれも電気代高騰がいかんのだろうけど、ほんと、山城家だけでなくお宅も我が家も、等しく皆苦しい情勢。QOL下がろうとも節約せねばならない状況に追い込まれてるんだろうなあと思うと、ちょっと憂鬱です。

後半はエコ関係の話題。コンビニで袋を断わるもみじさん。で、カバンから昨日買ったパンが出てきてしまい、すわ万引き!? いや、店員さんが覚えていてくれて助かった!

ほんと、こういうの心配になりますよね。レシートを残しておくのですよ。

もみじが持ち歩いてるレジ袋。自分も取り揃えてカバンに入れてますよ。これはレジ袋有料化施策以前からだったんですけど、いざ貰えなくなると新規調達機会が減って、ストックをほいほい使いにくく感じたりしましてね、ちょっとレジ袋のバリューがあがったように感じます。

特典エコバッグの話もすごくよくわかる。自分も持ってるけどもったいなくて出してないのありますよ。貧乏性ですよね。あるいはコレクター気質? 自分が死んだら全部ゴミなのにってわかってるけどやめられない。性分ですねえ。

今回のエコアイデア? テストの問題裏表っていうのは、自分の発想にないタイプのもので面白かった。でもってもみじのあんパンの顛末! いや、ほんと、なになさってるのもみじさん。

食べないもの、使わないものははじめから買わない。これが一番のエコなのかも知れません。

2022年11月2日水曜日

『まんがホーム』2022年12月号

 『まんがホーム』2022年12月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。食欲の秋、実りの秋。栗ご飯を食べるらいかです。え? 栗ご飯? サンマでなくてもいいの!? と思ったら、本編でサンマを激押ししてました。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻が食べてるのは、なんだろう、栗かな? 『若王子主任は後輩ボイスに抗えない!』若王子はウサギに剥いたリンゴを食べています。『幽霊さんのための科学的新仮説』学歌と玲音はふたりで鍋を囲んでいますよ。

『孔明のヨメ。』

赤壁の戦いを目前に、下準備を進めていくその様子。今後、見どころとなる場面が多いだけに、今回月英の指摘した偵察船で経験した突風のトピックとか、そして周瑜にもたらされた矢の不足の報とか、ああ、名場面目白押し。もう毎回が目を離せない! とか思ってたら、曹操の意趣返し!? 宴会船を装っての偵察に刺激されたか、曹操自ら日中堂々と旗まで掲げてやってきた!

頭にきている周瑜と魯粛。魯粛がこの表情は珍しいのでは!? ともかく、ここまで好き勝手されたらたまらない。甘寧に命じて矢を射掛けさせるのだけど、これで矢不足は決定的に!

からの孔明への依頼、十万本の矢の提供が求められるのですが、ああ、ほんと、もう次号が楽しみになってる! 本当、見どころの連続です。

『スナックあけみでしかられて』

あけみさんがちくわぶクッションを抱いてる!

ということで、冬においしい食べものの話。夏と違って傷みにくいから、作り置きもしやすい。ということでおでんに注目が集まるのですが、おでん種のバリエーションの多さのメリット、デメリット。なるほどなあ、リクエストと一口にいっても、具材だけでなくダシまで違いが出てくるものなのか。さらには地域性の違いもあって、ここで出てくるちくわぶですよ。うちは関西だから、ちくわぶの印象ないんですよね。食べたことはあるんですけど、こういうものなのか! 麩とはいうけど、全然そんな感じじゃないんだな!

食感にせよ味にせよ、不思議な食べ物だなあと、そんな印象が残っています。

大根のちょい足しメニュー。バターたっぷりお醤油チョロリというの、バターをのせるという発想はなかった! いや、普通に大根だけでもご飯のおかずにならない? 若い子だとコクやらなんやらがなくて物足りなかったりするのかもなあ。そこにバターの登場。醤油でもいい、味噌にもあう。さらには和風だしにミルクとかね、いろいろバリエーション作れるもんなんだなあ。乳製品の威力といっていいのか、これはまるで自分の発想にはないものでした。

食べもののバリエーションとして地域性があげられてましたけど、こうした世代? 新アレンジみたいな方向性のバリエーションもあるんですね。

『幽霊さんのための科学的新仮説』

重力波の異常を検知し、幽霊の出現を捉えた学歌。場所はどこかと調べたら、瑠都子の家と判明。さっそく皆で瑠都子の家に向かったら、おばあちゃんの霊を呼び出すべく儀式をしていた!

そうか、玲音の存在がこの子の信じる力を強くしたんだな。また瑠都子のオカルト趣味の源泉がその祖母、怜奈に由来することも語られて、なんと死んだら化けて出ると言い残して亡くなったというんですよ。

なんだっけ、昔のこと、そういって亡くなったもののついぞ霊として戻ってくることのなかったオカルティストだったかのこと思い出してしまいました。結局その人は戻ってくることはなかったそうなのですが、ええと、誰だっけ、まるでなにも思い出せない……。

ともあれ、この漫画では違いますよ! やったあ、おばあちゃん、有言実行だ! おばあちゃんにあいたいと泣く孫を思う力ゆえか、はっきりしっかりこの世に舞い戻ってきてくれました!

って、あれ? なんか様子が変だよ。祐泉寺怜奈と名乗るその姿は、若き日の祖母そのもので、といいたいけど、あれ? やっぱりなんか変だよ!? なんでスカジャン着なさってるの!? 今どきの若者みたいだよ?

ということで念願のおばあちゃん降霊だけども、どうも一筋縄ではいかない模様。この怜奈さんはお孫さんのこと覚えているのかな? あるいは瑠都子と出会う前の怜奈なの? いやもう、謎に満ちた展開見せています。

2022年11月1日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年12月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年12月号、昨日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

ひよの奇行が目立つなあ! 夜のルーティーンと称して、あやもりんが配信してないかチェックするのですが、動画サイトを見るのではなく、お隣の様子をうかがうんだ! ガラスに押しつけられた顔がもうおかしくて、この子、本来内気な子だと思うんですけど、あやもりんとなるとフルスロットルですよね。

あやもりん切り抜き動画への反応も、けしからんというより先に、自身思いっきり見入ってしまってる! ほんと、あやもりんが好きなのがよくわかる。と同時に、あやもりんを守るのは自分だと力の加減間違えてしまうのがね、ほんとフルスロットルすぎて笑ってしまいましたよ。

あやもりんを守るったってどうやって? と思ったら、甲冑装備で登校! って、よくそんな鎧持ってたね!? あやもりんもびっくりして、さっそく記念撮影。からの、騎士、先生に連行される! この流れ、このテンポ、最高でしたよ。

胸に注視されてしまってたあやもりん。本人はあんまり気にしないんですね。むしろ売りにしていこうとかいっちゃって、そこで思いっきり葛藤するひよ! ほんと、この子のこのアンビバレンス。おかしくて可愛くて、なんだろう、なんかわかる気もするからか、妙にひかれてしまうのかも知れません。

『死神ドットコム』

まさかこんな急転直下、一気に話が動こうとは予想もしていませんでした。

前回、ギャンブル船にてメルメルがお金盗られた相手。わけもわからぬメルメルが、聞かれて答えたその馬に張って、ここまで大勝ちしちゃったんだ! うなるほどの現金。ありがとうと、たんまり返金してくれた。おかげで借金も完済。ああ、借金がなくなればメルメルとタマの契約が成立してしまうじゃないですか……。

その競馬の相手、タマの知りあいだった、どころかタマが借金を背負うことになった原因。連帯保証人の相手だったというんですよ。逃げた相手!? と思ったら、その先輩は事故で死んでしまったんだって。ということは、死亡をでっちあげて逃げてたの? いや違うんだ。本当に死んでるんだ。死んで、転生もできず、迷ってるんだ。でもって、それがこの漫画の世界では天使だっていうんですね。

タマの命をとらねばならなくなったメル。タマはすっかり観念してしまってるんでしょうか。まるで慌てる様子も怯える様子もなく、反対にメルの方が気持ちを整理できていない。タマとの生活を通じて、なんだかんだ情が移ってしまったんでしょうね。むしろ状況を受け入れているタマよりも、メルの方が参ってしまっているように見えて、ああ、ここでメルメル、どのような選択をするのだろう。そのままタマの魂を奪ってしまうんだろうか。

この終盤の描写。ふたりの気持ちのうかがえると感じさせるところ。タマはメル相手だからこそ、この状況にあって慌ても騒ぎもしないように見える。メルも、タマ相手だからこそ、果たさねばならぬことを前に迷いを隠せないように見える。そうした様子に、ふたりの互いに向ける思いのようなものが感じられるように思ったのです。

『ふたばコミュニケーション』

コミュニケーションに自信のない鈴花。といっても、そんな娘よりもずっと年少のふたばの方が頼りになりそうとスーパーでの買い物頼むお母さん、あんまりですよ!

といいたいけど、スーパーでの鈴花の挙動。確かに母の判断は間違ってなかったのかも。なんて思えるほどにガタガタでした。

小さなふたばがこんなにしっかりしている理由。お母さんとの約束があったからなんですね。

入院しているふたばのお母さん。えっ!? なんか重い病気だったっけ!? と思ったら、ああ、骨折ですね。よかった重病とかじゃなくて。

そのお母さん、いいこにしてたらはやく帰れる? とふたばに問われて、帰れるって約束してしまったんですね。そのために、ふたば、いいこになるべく張り切っていたんですよ。おお、なんといじらしい話でしょう。けれど鈴花から現実的な話をされて、ふたば、希望がついえて、心の支えもぽっきりいっちゃって、ああ、ああ、泣いちゃった……。

こういうところ、やっぱり年相応なんだなあ。そしてここで鈴花、頑張ってみせた! ふたばのおかげで勇気出せたって、ふたばのお母さんもきっと一緒だって!

ふたばがずっとしっかり振る舞ってた理由はお母さんのためだった。そして今回鈴花が頑張ったのは、ふたばのためだった。この、誰かのためになにかしたいと思い、そしてそれを実行してみせるところ。鈴花とふたば、ふたりはどこか似てるのかも知れませんね。