2023年8月31日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年8月30日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年10月号、昨日の続きです。

『のけもののまち』

お祭りで出店しようと、るいが意気込んでいます。これをきっかけにネルとマキの仲がよくなればという思惑なんですが、お店のスタッフはあんまり乗り気でない模様。しかしそこですかさずしぶるルフナに、お祭りで売り込めば人気店の道も開けるかも云々、すっかりその気にさせるのがうまい。営業力といえばいいのか、殺し文句をぱっと提示できるところ、さすがであります。

しかし出店するにしても、なにを売ればいいのか。皆でアイデア出しあうのですが、ルフナ対策ではあんなに頼もしかったるいが、こっちではぽんこつな案しか出さない! ロシアンルーレットコーヒーは駄目ですよ。保健所がきちゃいますよ?

最終的にアフォガードになるんですが、そこにいたるまでの流れが大変よかったのですよ。ネルが残ったコーヒーでシロップ作ってみようとしたところからスタートしたのですが、ひと味添えるその隠し味がわからない。ルフナがああでもないこうでもないと試行錯誤したっぽいんですが、正解をですね、マキが導いてくれたんですね。

このネルとマキの意図しないコラボレーション。これで簡単に仲がよくなったりはしないですが、それでも少しずつよい方向に向かってるような気もする。ええ、お祭りの出店がきっかけになって、皆の関係がよくなったらきっといい。そう思わせてくれる、いい流れができつつありますよ。

『竜の古城のメイドメイド暮らし』

知らぬ間に異世界へと転移してしまっていた彩。竜のお嬢様のお屋敷でメイドとして働くことになったはいいのですが、どうにも気持ちがふわふわとして、いやそりゃそうだよね、ついこないだまで学校に通ってた普通の子だったんだもの。それがこうしてメイドとなって、早起きして畑仕事もしてと、知らない世界で、まったく経験したことのないことをやらなければならなくなった。

いやもう、これは大変ですよ。

でも、彩は運がよかった。お屋敷に置いてくれているお嬢様、クエレブレが親切! 人間は嫌いといいながら、彩には親切に接してくれて、起こすにしても乱暴なことないし、いろいろ手をかけてくれるし、畑仕事も彩が疲れたら自分で率先して水撒きして、彩を休ませてくれている。

ほんと、彩はいい雇い主に恵まれました。と、それはそうとしてできることなら、元の世界にはやく帰りたい。でもそれはすぐには無理そうで、それまではこのお屋敷で頑張るしかなさそうで。それで落ち込む彩なんですが、それでもこの世界の美しさに触れるところなど、はっとさせる美しさあってとてもよかったです。

この世界での経験が、彩を成長させることに繋がったらいいですね。

『ひよ&びびっと!』

今回は日常ショート集! すごくいい! このきびきびとしたテンポ感。基本四コマ1本単位で決着するために、いつも以上にノリがいいと感じられて、ああ、こういう四コマ漫画のテンポ大好き。今の主流の、ストーリーを紡いでいく四コマももちろん好きなんですが、こういう四コマらしい四コマといっていいのか、も好きなので、たまにはこんな感じのやってもらえるとすごく嬉しい。

ええ、すごく嬉しかったんですよ。

なにが面白いって、あやもりんの動画の即終了特集。ツチノコ探しにいって秒でくじけたり、ホラーゲーム開始即終了したり、って待って? これタイトル画面よね!?

また踊る先生も素晴しい。なんて可愛いんだろう、からの自分へのコメントが気になっちゃった先生のさらなる可愛さよ! ほんと、たまらぬ可愛さでした。

主人公ひよちゃんも、冒頭でいきなり食べられてたかと思ったら、終盤ではあやうくネットバトル!? と思わせて和解にいたるところ、おお優秀。あやもりんのこととなると黙ってられない、そんなところにちょっと過激なあやもりん愛が感じられますね。

2023年8月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年10月号、昨日の続きです。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

すごい意外性に満ちた展開! いや、だってね、夏の限定パンをパン部で考えるって話になって、どうせハチひとりが考えるんでしょ、ってコメントにうんうんと納得していたらですよ、まさかのネムが参戦ですよ。

とはいえ、とうもろこしパンを企画したハチに評価は傾いているんですが、いやだって、ネムの考えたの、室外機パンだもの。夏っちゃあ夏なのかも知れないけど、あんまり食べたい感じのデザインじゃない! でもパンなら味だろうと、実際に作ってコンペで決めることに。

そうしたらネムのパンづくり、結構いい線いってるっぽいんですよ。クマのレクチャーを受けて、テキパキこなしていくところに才能ないし伸び代を感じさせるんですが、そのイチャイチャレクチャーが面白くないのがハチ。あのクマへの反応、よほどクマがとられて悔しかったと見えます。

今回の意外性は、決着がついた時のネムの涙もそうでした。そこまで入れ込んでたんだ! そこまで悔しかったのか。ネムはこういうかたちで感情を表に出すことないと思っていたから本当に意外で、でもだからといって、リアル室外機パンを完成させてくるのはやりすぎだ! 超リアル志向、リアルサイズ。ものすごいけど、どう考えても普通のパン屋向けじゃない。

いやほんと、結果的に不採用になりましたけど、これはこれでどこかで需要がありそうな気がする。超リアルパンアーティストとして活動するといいのでは!? ほんと、どっかでウケそうですよ、この路線。

『RPG不動産』

思いもしない展開が待っていました。

大量の地下鉱石の発見で、サトナの魔力を補う目処がつきました。かくしてサトナのこれから、ひいてはラスティーレの将来にも展望が見えた。悲しい戦争が勃発することもないだろう。未来の平和に安堵する不動産面々なのですが、このままめでたしめでたしでは終わらなかったことに正直驚きました。

ラスティーレが子供を授かる儀式を受けなかったから、ファーの生まれてくる未来はなくなってしまった。琴音の目の前でファーの姿がどんどん薄れていって……。ああ、こんなお別れあんまりだ。そう思っていたら、次はルフリアにラキラまで!? ふたりともに思いを確かめあいながら消えていったその次はアリスの番。そして最後には琴音もだんだんに消えていってしまい、ああ、これが過去を改変した報いであるというのでしょうか。

と、この前にですよ、この一連の奇跡を主導した神様ミモのやらかしがお母様にバレました! それで責任取りなさいと放り出された。このことが琴音やファーの未来、いや現在なのかな? になにかしらの影響を及ぼすだろうと予想されて、それがどういうかたちになるかはさだかではないものの、希望だけはいまだ残されているのですね。

さあ、どうする、どうなる、RPG不動産。きっとしあわせな未来の待っていることを信じていますよ。

『ごきげんよう、一局いかが?』

夏休みの宿題が終わっていない冴さん。千星も純礼もきっちり終わらせていて、終わってないのは冴ただひとり!? と思ったら、乃々花が宿題終わってない仲間でした。

ふたりファミレスに集っての勉強会。でも暑さにまいって、まずはドリンクバー、続いて雑談にふけってしまって、なかなか宿題がはじまらない。さあ、そろそろ宿題かな? と思ったら、フリーWi-Fi発見からのアプリ麻雀への誘い。CPUまじえての三麻ならすぐ終わる、というのですが、それですぐ終わった試しないのではあなたたち? と思ったら、そこに千星がまざってきて、なおさら宿題にブレーキがかかりそうな状況でありますよ。

千星は宿題終わらしてるからやることがありません。なのでひとり麻雀やってたら、ふたりとも気になってしかたがない。すなわち宿題が進まない。で、見てたらやりたくなったと案の定の展開。そこに純礼も加えてのフレンド戦。

もう確実に宿題が進まない状況完成させてしまいましたとさ!

ほんと、予想どおりといえばそのとおりなんですけどさ、結局自宅で追い込みせざるを得なくなるまで遊んで終わりになるまでとは予想を上回っていましたよ。

2023年8月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年10月号、発売されました。表紙は『ばっどがーる』。優と涼が水着で登場です。主人公らしく、溌剌とした笑顔見せる優と、反対に落ち着いた雰囲気の涼。対照的なふたりのマッチングが、実に素敵な表紙となっています。場所は海辺。シュノーケルに水中眼鏡装備の優は片手に浮き輪。ぷかぷか浮かびなが海中散策するのかな? 涼はというとビーチボール。涼の頬にさす赤みが、高揚した気持ち感じさせてくれますね。

今月は新連載が2本、新規ゲストが2本です。

『ずんだもんTV!』

まさかの東北ずん子! びっくりしました。こんなビッグネームがきららキャラットに! でも展開はなんか謎。この突然現れたずんだもんなる不思議な存在。これはこの連載にあたって出現した新キャラクターなのか、あるいは東北ずん子に関わる既存キャラなのか。そのへんまるでわからんのですが、とにもかくにも不思議キャラ。

名前以外、自分について思い出せない。ずん子のずんだもちをかたっぱしからたいらげるも、東北きりたんの暴力には屈するずんだもん。この場面、きりたんの行動原理が、我が家に侵入してきた異質な存在を排除する、とかじゃなくて、姉ずん子に対する振る舞い見ての嫉妬からっていうのが、わかりやすく姉妹の関係感じさせてくれてよかったです。

謎のずんだもん。その正体、情報を得るべく動画配信にてその存在を世間に知らしめようとするきりたん。その本来の目的の他に、姉のプロデュースとか収益化とか、いろいろ思惑が渦巻いているの、きりたんのキャラクターの底深さを感じさせる一幕でした。

『Vドライブ!』

アバターでのアイドル活動、Vライバーとして活躍すべく打って出た愛世きらり。しかし動画は鳴かず飛ばず。まるで視聴数も伸びなくて落胆中。稼げる、人気者に、という広告を真に受けてはじめたみたいなんですが、そりゃ最初は誰も知らない、知名度0からのスタートなんだからしかたないよね。

とはなかなか思えないきらり。そうか、アパートの家賃が払えなくて尻に火がついているのか。と、そんなところにVライバー事務所からのスカウトメールが! うかうかと誘いに乗ってしまったきらり。本名井瀬愛梨だそうですが、字が壊滅的だな! 年齢は16歳、ということは成人じゃないから無法な契約も解除できるよ! みたいなことゆうてる暇もないほどに、ぐいぐい迫ってくる相手方。その正体はというと、Vライバー事務所だなんてのは嘘っぱち、仮想空間からの侵略者、Vルス、だったというんですね。

この設定の妙、そしてここからの活劇。作者の面目躍如たるものありますね。変身したきらりのアバター、その強さは配信の応援次第で強くなる。チヤホヤされるほど強くなる、すなわち、チヤホヤされたいきらりにはうってつけの設定だ!

かくしてはじまるきらりのVライバー、いやさVドライブ活動。こいつはちょっと期待の新連載ですよ。

『お片付けはティータイムの後に』

突然アパートが崩壊した鳩山紅。行き場を失い途方に暮れていた彼女に差し延べられた助けというのが、同じくひとり暮らししている鶴島さつきの申し出。社会勉強のためひとり暮らしをさせられているだけで、さつきは実はお嬢様。慣れないひとり暮らしを快適に過ごすべく、部屋を提供するかわりに家事をひととおりやってもらいたい。

渡りに船の申し出なのですが、ここで紅に障害が! さつきの用心棒、雷門カヤが反対するんです。決して家事が上手でもない紅。カヤに認めてもらえるのか、というこの勝負。ぎりぎりで及第レベルに届かないかと思われたところで、意外な特技、紅茶のおいしさが決め手となるんですね。

そうか、あれ、お嬢様の優しさじゃなくて、ほんとのほんとにおいしかったんだ。あまりのおいしさに目がくらんで、ゆるしてしまったカヤ。まさかのティーカップ持ち逃げでティータイム続行不可になるラスト、これが本当に面白くって、これまた期待大のよさありました。

『野路井の呪いに詛われる』

おおう、これは物騒だな。皆の望みをかなえるヒーローになりたいと魔法使いを目指した主人公、野路井りか。しかしその魔法には問題があって、誰かの望みがかなう代償に、なにかが失われるというんですね。今日提出の課題を、魔法で終わらせてあげたら、その変わりに髪が、課題が燃え出した!

これ、魔法院いのりによれば、魔法ではなく呪いなのだそう。実際、りか自身がこの力を使えるようになったその日に家を失っている。この代償つき呪いを、本人の希望関係なくバンバンあっちでこっちで使いまくられるのも怖いな。課題の人、課題まで燃えちゃったんじゃ、等価交換どころか収支マイナスじゃん。いやもう怖ろしい能力でありますよ。

そんなりかといのりの魔法対決。魔法少女に憧れるりかは、ばっちり変身して見せて、対していのりはそういうの恥ずかしくてできない。代わりに呪文が恥ずかしい……。なかなかに思うようにはいかんふたりの対決。途中トラブルあっても、りかの魔法に対するまっすぐな気持ちはいのりに伝わって、いい感じなのでは? と思わせながらも、やっぱり代償はキツい!

この呪いの部分をうまく中和する方法とかあったらいいんですが、やっぱりないんですかね!?

2023年8月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年10月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年10月号、一昨日の続きです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

大量のそうめん、そしてウォータースライダーの話題が大家の中で悪魔合体して、急遽流しそうめんをやことになったサンライズ荘。こういうの住人にはウケそうだよなあと思ったら、実に大当たり。ただし、まともにはやりません。過激な流しそうめん、名づけて暴素麺というのですが、大家にしては意外やいいネーミングです。

今回、ミニ四駆にハマってるという佳は欠席、と思いきや、コースパーツ目的で強制参加させられるんだ。コースパーツだけじゃ駄目だったんですか!? とか思ったけど、大家のやることだものなあ、理屈は通用せん。

高低差を作るため、屋根の上からスタートさせたりと、やたら大掛かりな暴素麺。あまりに大掛かりな仕掛け作ってるの見て、姫子が介入してくるの、これ、サンライズ荘が重点パトロール対象になってるのか、あるいは近隣住民からの通報入ったのか。前者っぽく感じるのですが、いや、むしろなにも設定されてなくとも、姫子個人が監視してそうな気もします。

しかし、暴素麺の暴走をとめるため姫子が勝負することになるの、佳もそうなんですが、姫子もノリノリなの、なんだかんだで姫子は大家の古馴染みって感じしますよね。昔は一緒になにかしらやったりしとったんだろうか、みたいなこと思ったりして、いや一緒に遊べなかった分、今こうして絡んできてる? なんかふたりの過去のいきさつに思いをはせたりしましたよ。

さて、やけに凝った暴素麺のコース。アップダウンがあるのはすごいけど、途中から雨どいになるのは嫌だなあ! そして麺を待ち受ける姫子を出し抜こうと、水量全開にしてやったらこれが裏目に! いや、むしろこうであってこそ暴素麺、いやサンライズ荘って感じがする。

ほんと、せっかく頑張って作ったのに、試運転だけで崩壊しちゃうの。このはかなさもまた夏の風物らしく感じます。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

9月だというのに、いつまでも続く暑さ。ちょっと八重もまいってますね。実際、来月になれば八重と同じ気持ちに我々もなるんでしょうけど、それでも大河のいうように、秋を迎えにいくという発想はなかなか持てるもんじゃない。いえね、季節先取りってのはありだと思うんだけど、スポーツの秋で秋の気分に! って、いやいやそれ熱中症リスクがあるから!

ほんと、汗だくになるだけですんでよかったですよ。

食欲の秋、帰りになにか食べましょう、というのでアイスをチョイスしてしまう八重。やっぱり気持ちは夏なんですよ。暑さには勝てない。もうここは素直になるしかないのでは? でも季節ものには参加しときたい。というので月見団子の話題になるのですが、そうか、和歌山は丸いお団子なんですか。京都、大阪あたりでも、里芋型の売ってたりすると思うんですが、大河さんの住んでたところらへんでは、あんまりそういうのなかったんかも知れませんね。あるいは、コンビニとかスーパーとかだと売られてないってやつかも知れませんね。

と、この話題のおかげで、和菓子屋さんの前、チェックするのが楽しみになりそうです。

『オネェの恋のはじめかた』

夏だ! 海だ! 水着回だ! って、また時宗はそんな格好して! あなたが水着にならないで、誰が水着になるっていうのよ!

冒頭から抗議の姿勢でありますが、無事桜子が水着を披露してくれました。しかもスクール水着からセパレートに二段構えの布陣です。

しかしこのスクール水着っていうの、時宗のみならず水面も凪さまも予想外だったみたいですね。でも、万が一のためにって桜子用の水着が用意してあったというの、どういうこと? なにかしらのトラブル想定してなんですかい!? いやほんと、まったくの空振りになりかねないところまで、きっちりこうして気配りされてるの、気が利くというべきかやりすぎというべきか。

今回、とりわけ時宗にとっては、前者って感じでありますね。

頑として海に入ろうとしない時宗。そんな彼が我が身を顧みず海に飛び込んでいったの、桜子が水に沈むのが見えたからっていうんですが、やるじゃん、時宗さん、ヒーローじゃん! と思ったら、ああー、溺れたとか足がつったとか、そういうわけじゃなかったのですか……。むしろ、見られたくない状況が発生したから、あえて潜ったと……。

思わぬ失点したと気落ちする時宗です。ああ、古くから目には目をというじゃありませんか。だから時宗さん、ここは思いきってポロリとですね、とはならなかったんですが、ならなかったんですが! 少なくとも桜子にとって時宗がヒーローであったことは間違いなかったみたいですよ。

2023年8月26日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年10月号、一昨日の続きです。

『花唄メモワール』

今回は椿に関するエピソードです。特異な風貌を持つ椿のかつての境遇が語られるのですが、不義の子だ、化け物付きだと家族からも疎まれてきた幼少期。差別され、虐待されて育ってきた椿を救ったのは、他ならぬ若き日の女将その人だった。椿にとって、女将は本当にかけがえのない大きな存在である、その所以が語られたのですね。

そんな椿のピンチ。入浴中にネックレスがなくなった、盗られたに違いないと主張するお客が出たんですね。しかも、たまたま脱衣場を清掃していた椿が疑われている。その見た目、目や髪の色、高い背丈から差別的な扱いをまた受けることとなって、そんな椿を庇うのもまた女将なんですね。

というか、貴重品は帳場で預けなされ。娘の形見というのならなおさらですよ。

椿のこの顛末。無事、梅が失せ物を見つけてくれたことで一件落着。それで椿からも感謝されるのですが、その時のやりとりに、梅は女将に似ていると、ふたたび椿からいわれるのですね。その言葉には、むしろ自分を認めてくれる大切な人への思いが溢れている。ええ、ただ遠い血縁というだけでない、その梅の気風に対する賞賛も込みの言葉だと思うのですね。

『スローループ』

ひよりがピンチだ。修学旅行は沖縄において最大の楽しみであったマグロ釣りを船酔いで迎えることになってしまいました。これ、キャビンで寝ていた方がよかったのでは? いや、キャビンより甲板で海を見ていた方が酔わないだろうという算段だったのかな。しかし結果は見事に船酔い。酔い止め飲んでも戻してしまう。ヒロインにあるまじき状況になってしまっているのですね。

さて、ひよりの容態は心配ですが、残りのメンバーは釣りを開始しましたよ。さてなにが釣れますか、ちゃんとマグロは釣れますでしょうか。そう思っていたら、さっそく小春にアタリが! その結果はというと、トビウオ! そうか、そうそう釣れる魚じゃないのか。恋先生からレアと聞かされても、マグロ狙いの釣りですからね、嬉しくない。と、そこで見事にマグロを釣りあげたのが咲良さんですよ。思いがけない釣果にテンションあがる咲良。負けじとやる気見せる小春。

で、そんな様子見せられて黙ってられなかったのがひよりなんですね。

酔ってようが意地でも釣る。気持ち悪さをこらえながら竿を握るひよりがですよ、海の状況見定めて、ラインを引いたその時に見事ヒット、格闘の末釣り上げたのはまぎれもないマグロ! 70-80cmくらいなのかなあ。ええ、その高揚で船酔いもふっとばして、いい笑顔見せてくれたんですね。

なおも負けじとやる気出す小春に再三のアタリがきて、今度もまたトビウオかな? いや、ほんとどうなのでしょう。小春もマグロが釣れたらいいですね。次回には、今回の釣りの結果が出揃うでしょうか。大物釣れたらいいですね。

『球詠』

今回のサブタイトル、暴挙。いったい誰がそんな無茶をしでかすのか。新一年生ピッチャーの彼女か、いや今回冒頭にて描かれたキャッチャー詩織か。と思ったら、やらかしたのは芳野か! 春大会三回戦。決しておろそかにできない試合に、一年生を全員スタメンとして投入! あまりの極端な采配に観客にも呆れるものが出る始末。

でもこの状況において決して飲まれない一年生たち。さすがですね。いやむしろ、絶好のアピールの機会とやる気満々。頼もしいかぎりなんですが、対する村神学園はというと、県ベスト8常連。あなどれない相手であることには間違いなく、なのに笑顔見せる芳野。肝が座っていますよね!

今回描かれたのは1回表の守備であります。ピッチャーはヨミ。結構本気の布陣? しかし詩織のリードがうまく当たらない? 狙いどおりに打球をつまらせることはできるのだけど、それを一年生内野がさばききれずノーアウト満塁の大ピンチ。けれどヨミはまったく気落ちしておらず、むしろやる気のびのび気持ちよく投げていて、外野まで運ばれてもまるで動揺していない。センター岡田のバックホームがくることを詩織に助言するほどに落ち着いていて、ああ、これはこれから多くを経験していく一年生たちと、昨年から多くを積み上げてきた上級生たちのレベル差、身につけてきたものの違いというのが露になる戦いなんだな、と実感させられる描写が続きました。

しかし一年生が手を焼いた相手を、岡田の返球で一気にツーアウトまで持っていく。からの試合に臨むヨミの球のキレ! それを止めきれなかった詩織の動揺。3アウトにまで持ってはいけたものの、これからもまだまだ一年生たちは多くを学ぶ機会が得られそうな試合であります。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

今回は特別編、ということで四コマ仕立てなのですが、紗奈が答えるロゼの疑問。まず最初は、なぜ家が三角なのかというのに驚かされて、えええ、この家、三角だったんか! 全然気づいてなかったよ。

どんな理由があったのか。ロゼの疑問にさくっと答える。土地がなかったからだよ! わかりやす! 川と道を整備したら三角地帯が発生してしまった。ゆえに家も三角に。船の建築技術も使われてて云々、なかなかに興味深いこと書かれているのですが、いや、ちょっと待って? 間取りがものすごいな。なんか普通の間取りじゃないよ? 変なかたちの部屋がいっぱいある!

これ、ロゼがいってますけど、見学できるようにしたらというの、実際にはこの家のモデルとなった建物は見学可だったりするんでしょうか。なんか興味出てきましたよ。

他にも雷嫌いなロゼさん。紗奈に母性を感じるロゼさん。などなど、興味深い描写たくさんあったのですが、家の話題に全部もっていかれてしまいました。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

おお、扉の望月先生、素晴しい! なんて可憐なのでしょう。というのは置いておいて、問題は佐藤さん。テストの成績が奮わない! 小テストの点数が平均をはるかに下回って、定期テストで赤点取ったら補習ですよと釘をさされて、さあ大変。放課後を補習で潰されたら、委員長との食事会にいけなくなってしまう!

このピンチを委員長も共有してくれたんですね。ということで今回の食事会は、ヨネダ珈琲店にて勉強会も兼ねるものとなりました。佐藤の苦手な教科、ほぼ全部なんですが、ばっちりびっしり教えてくれて、そしてその途中で望月先生と呼ぶようにというミニゲームが発生するんですね! おお、望月先生。佐藤、見事課題をクリアできず、委員長を先生と呼ぶこととなってしまって、その時の表情、めちゃくちゃ可愛かったな! いやほんと、この勉強会、ほのぼのとした愛らしさある、素敵な時間でした。

委員長は委員長で、必ず学年1位をとるようにと家庭で決められていて、それも大変だな! 本当、いろいろ常人には計り知れないプレッシャーがあるんじゃないかなあ。

勉強のあとは、今回の食事会。これがいわばメインですが、そしてテスト後の打ち上げとしてホテルのランチビュッフェへのお誘い。休日のお出かけが企画されることとなったのですが、ああ、これは私服が期待できる! からの、さらに相手を知る、そんな機会ともなりそうな予感がしますよ。

2023年8月25日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年10月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年10月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。これは、なんだ、すごいな。目にも鮮やか、サンバがテーマ!? 華麗な衣装に身を包み、ダンスとともに登場の山下さんであります。同じく『らいか・デイズ』らいか、『小森さんは断れない!』しゅりもサンバ衣装で登場。なんだけど、らいかさん、それ本体は学校の水着だね? 上の方で小さく、マツケンサンバよろしく和装でポーズ決めてる榊先生がちょっと面白い表紙です。

今月は新規ゲストが1本です。

『我、持てざるを得ず』

なんかえらい意味深な表紙がきよったぞ!? これは、男と男が出会って恋に落ちる系の話だな。そう思ったら、冒頭1本目から違うって明確に告げられて、柔道一本硬派な男、伊吹充。しかしその内心は、女子にモテたい一色だーっ! っていうんですね。

そんな伊吹の恋模様。浅尾さんなる女生徒に声をかけようとするも、鬼の形相、相当な気迫で迫るもんだから逃げられてしまって、そんな浅尾はというと青井雪春なる美青年に心を寄せている。学内屈指のプレイボーイ。けしからんやつと難癖つける伊吹ですが、なんと、青井はリアル女子に興味がないのか。ということは、男子が好きなの!? と思ったら、違うんか! そうか、二次元女子。アニメやゲームの女子専門だっていうんですね。

しかしめちゃくちゃ面白い。かなり身なりに気をつけてる青井だけど、それ、プレイヤーである自分に好意を寄せてくれるゲームキャラに恥じぬよう、相応にカッコよくすべくつとめているんだ! そうした事実を知らされた伊吹の感想、コイツ…末期だってのがほんとにおかしくって、ああ、もう、これはかなり好みの漫画だと実感した瞬間です。

しかしこの現実に背を向けている青井の方が、伊吹よりもよっぽど現実的な人づきあいに長けているっていうのが面白い。そして伊吹を応援するという青井の理由。ほんと、伊吹の反応、俺…オモチャにされてる? こうした端々に見えるおかしみ。実にいいですよ。

『となりのフィギュア原型師』

工房内コンペでいかに勝つか。悩める半藤なのですが、勝つための答、教訓、方針を、まさかのせっちゃんから得ることになろうとは予想外の展開でした。

若さ、すなわち振り向かず突き進めという教訓。というか、歌詞だね、これ。そして斉藤の分析力に頼れというアドバイス。精神論だけかと思わせて、実地で役立つ情報、方針を入手させるに至った。おお、今回こそはせっちゃんこそが勝利の女神だったか。根を詰める半藤への差し入れも、ちゃんと食べられるおにぎり! ほんと、今回のせっちゃん、まるでヒロインみたいだったよ!? これまでの汚名を一気にそそぐ、そんな活躍にほんとまいりまくりました。

かくして半藤、無事コンペにて勝利。それで代表には棚卸しをお願いするっていうんだけど、棚卸しにかける半藤と斉藤の情熱、これ、ほんとにおかしかった。よっぽど代表にやらせたかったんだな、特に斉藤。

で、この勝敗、悔しがってるはぐちゃんですけど、敗因デカすぎた。めちゃくちゃ面白い。半藤から指摘されてたのに! いやもう、しかたないから当日版権とってイベント出品しましょうぜ!

『おだまき君の道草ごはん』

季節は夏、ということで水着回か!? うわー、小麦、めちゃくちゃ可愛いなあ! と思ったら、いきなりの夢落ち。いや、落ちじゃないな、なんていったらいいんだ、夢導入?

今回は夏休み初日から勉強会ですよ。全然やる気を見せない男子にお怒りの香川。危機感ないことも手伝ってか、まったくはかどらない勉強会なのですが、そこに苧環妹からの差し入れ、梅ジュース。小麦のおばあちゃんからもらった梅に、りんご酢とクコの実がはいってる。って、手がこんでるなあ!

さらにここから苧環兄妹のクコの実効能語り。紫外線対策になったり、頭もよくなったり。いや、でもそんな即効性はないと思うよ!? 山ほど摂取したらめっちゃ効くみたいな、そんなヤバい効きかたはしないと思うよ!?

皆で語る将来の夢なんかも、現実的な目標あらば夢妄想としかいえないようなものまで幅広くあって、でもそんな中、小麦が明確ななにかがあるわけじゃない。ちょっと焦ってるんですが、そんな小麦の苧環との別れぎわに見せた表情が素晴しくってですねえ、ええ、いいなあこのふたり。なんて思っちゃうんですよね。ええ、小麦、めっちゃヒロインですよ、あなた。

『アイドルはお忍びchu♡』

地元のテレビ番組に出演したフルールクレール。一花と芙蓉の晴れ舞台であるわけですが、番組での話題は、曲について、そして一花の転進について。アイドルグループ、レゼルを脱退して、そこから新ユニットで復帰してきたその経緯。読者こそはともに一緒にその様子を見て知っていますが、劇中にては一花、芙蓉のふたりしかその真実を知らないわけで、それだけに番組でも話題になる。さらには事情を知らない人間から批判的な意見が寄せられることもある。

つらいですね。けれどそれでも一花は覚悟が決まっていて、そんなネガティブなコメントには揺れない。対し芙蓉はというと、鎖鎌取り出して、いやいや、物騒物騒。抜け忍ほどには危険なことないと思うよ、アイドルは。少なくとも命まではとられはせんでしょう。

テレビ出演のお祝いにお寿司屋さんにいきましょう。一花の身を案じる芙蓉を安心させるために、かつらをかぶり変装する一花です。でも街に出れば注目を集めて、って、注目されてるのは芙蓉の方かー! ああ、テレビ効果は大きかったですね。今や芙蓉も立派に有名人じゃありませんか。ええ、芙蓉も気を抜いてはいられませんね。

そしてお寿司の話題。そうでした、昔のお寿司は握り飯大だったって聞いたことあります。こうした時代を超えてきた芙蓉ならではの展開、面白いですね。そしてお寿司食べる芙蓉の表情ですよ。いい笑顔です。こうしておいしいもの食べてる芙蓉、しあわせそうで実にいい。

今回はテレビ出演を終えての一区切り。それで次の展開へと繋がっていく、そんな期待感持たせるエピソードでありました。

2023年8月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年10月号、発売されました。表紙は『花唄メモワール』。夏物の着物に、麦わらのカンカン帽がよく似合っている梅であります。夏空の下、縁側で食べるアイスキャンディー。夏らしさ感じさせる鉢植えの朝顔、背景にはヒマワリが咲き誇っている、それら花が着物の柄に、そして帽子の飾りにも顔を出して、梅、全身で夏を表現しています。

今月は新連載が1本、新規ゲストが4本です。

『ネコかぶりアンコール!』

学校で、明るく元気、可愛いと人気の妹。けれどその本性はまるで違っている。粗暴? 粗雑? 学校では猫を被っているというのですが、これ、演技するのが音子の自然体というわけではなく、結構無理しているというんですね。

そのせいでストレスたまりまくり。でも今さら、皆の期待を裏切ることもできない。必死に学校の人気者を演じているのですが、そんな彼女にあなたの秘密を知っている旨の手紙が届いたものだから大変!

脅される? 強請られる? 心配で気が気でない妹に付き添う兄。そうしたら、そこにはえらい個性的な女生徒、祭木がいた。いわく、その演技力をもって演劇部に入部してほしい。

これは音子にとっても悪い話ではないのだよと、半ば脅しに近い言動からお得な状況提示されるにいたって、兄を巻き込みつつその申し出を受けることに。

一度つぶれた演劇部の再始動。祭木、兄、妹の3人でどこまで守り立てられるのか。その復活劇も含めて見どころありそう。それ以上に兄と妹の関係も変化するのかどうかとか、肝心の音子の演技、それがいかなる発展を見せるのか。などなど、興味かきたてるところ大であります。

『あなたのココロの見えないトコロ』

人の心を読むことができる、心読症なる病気。勝手に人の心を覗き見るからと、危険視されてイジメの標的とされたことが原因で、人と関わることを避けるようになった霧香と柴山光との出会いの描かれた掌編。

人の気持ちを読めるとはいえ、まるごとすべてわかるわけではない霧香と、より以上に深く読むことのできてしまう光。ともに病気のせいでイジメられ、排斥されてきた過去のあるふたりだけど、ネガティブな気持ちに触れ人を避けるようになった霧香と、それでも人と関係を持ち続けたいと前向きな姿勢を崩さない光の対話。一見、対照的に見えるスタンスながら、光自身も過去の人間関係をリセットするべく逃げてきた。決してただポジティブなわけではない。心の傷を抱えて、時には自分を守るため逃げざるを得なかった。その現れが違うだけで、通底する思いをともに持っているがゆえにわかりあえたふたりの関係というのは、見ていて強く引き込まれるものがありました。

これは、ただ光がポジティブというだけでは成立しなかった関係だった。霧香にしても、内にこもっているだけの子ではなかったからこの結果に辿り着けた。似てないようでどこか似ていて、似ていながらも現れ方が違っていたふたりだからこその関係性。見どころありでした。

『はなまるテレキネシス』

超能力姉妹のお話。物体を自由に動かせる姉、はなまる。反対にものの動きを停めることのできる妹、ぺけ。小さなころは、姉の能力の方が便利と思っていたふたりだけれど、成長した今、使い出があるのはむしろ妹の能力だったと判明。

ここで、姉が意固地になって、自分の方が優れていると妹に見せつけたい。いや、自分自身にこそそうと納得させたかったのかも知れない。無理して張りあって、張りあって、結果的に自爆してる。そんな漫画だったんですね。

しかし、姉の自爆っぷりがすごい。可愛いキャラじゃないの!? そういいたいほどに破壊的な表情見せる姉、どんだけ必死なんですか。無理して無理して、ああ、姉の方がよっぽど聞き分けがない……。

聞き分けのない姉に譲ってみせた妹の気づかいあって、ああこれで大団円かな? と思わせてからのの破壊的な落着! ほんと、姉はもうちょっとだけでも気持ち穏かに生きなさった方がよいのではないかと思います。

『桜色フォトグラファー』

お隣に越してきた中華飯店。そこのお嬢さんの紅花さんは、写真集で見た桜が見たくてたまらない。かくして主人公さくらは紅花をともなって写真集のさくらを見にいったのですが、ああ、この写真集はさくらの亡くなった父が生前出版したものだったというのですね。

父の存命中は、一緒に写真を撮って、たくさんいろいろ教えてもらっていたさくらだけど、父の死をきっかけにカメラから遠ざかっていた。今も写真を撮ろうとすると手の震えが出てしまう、それほどに心に傷を残してしまっているというのですが、日本の景色に、写真に興味を持っている紅花を通してなら写真に向きあえるかも知れない。

最初は、紅花に写真の撮り方をレクチャーし、紅花が手にしたカメラをもって、さくらが写真に再度向きあう、そんな話になるのだと思っていたのですよ。けれど違った。吹いた風になびいた紅花の髪。それを見て、さくらの心に芽生えた思い。どうしても撮りたい、そう思える被写体をついに見つけることができた。

ええ、紅花を通じ写真に向きあうことのできるまでは正解でも、紅花を手段とするのではなく、紅花こそが主題となったのですね。

意外と思えた展開と、けれどそれでこそ伝わるさくらの高揚と。ふたり、これからもこうやって一緒に写真撮っていくのかな。いや、紅花は撮られる側になるのか!? ともあれ、カメラを、写真を仲介としたふたりの出会いの物語。その表情も、心の模様も、また愛らしいと思わせてくれる、そんなよさも溢れていましたよ。

『僕が勉強したくなった日』

15歳高校生男子の冒頭のモノローグ。お気に入りの家庭教師モノで抜こうというの、これはきっとミスリードに違いない。女家庭教師モノと思わせておいて、年上のお兄さんが好きなんだろ? そうなんだろ? そうに違いない、そうであってくれ!

全然違いました! 勝手にリードをミスってました。普通にお姉さん好きの少年でした。

子供の頃に一緒に遊んでいたお姉さんが、成長して帰ってきた。今や大学生。バイトに忙殺されていると聞かされて、息子の家庭教師をやってくれないかとその母からお願いされたというのですね。

しかし少年、不埒なやつです。お話しながら目は胸に吸い込まれて、しかもいうにことかいて整形した? 発言ですよ。そこはですね、すっかりきれいになって云々、褒めておけばいいんですよ! と思っていたら、まさにこういうデリカシーのなさや、あからさまな振る舞い、それこそがテーマでありました。

女性が苦手、照れ隠しで変な言いまわししちゃうのかな? と思ったら、ほぼそれで学校での人間関係しくじりまくってるのか。男子の友達もほとんどいない。そうした少年のこと、半ばからかいながら、いろいろ学んでいこうといってくれるお姉さん。これ、ほんと、稀有な存在だと思う。

これに甘えることなく、自らを律して、振る舞い言動を正していくのですよ。

2023年8月23日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年10月号、昨日の続きです。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

壱与を京都に連れ帰ろうと目論む阿古町。てっきりサボってぐーたらしてるとばかり思っていた姉、壱与が、パソコン前にしてしっかり働いているわ、わりかし氏子からもしたわれてるわで、予想外も予想外。ちょっとずつ目論見がはずれて焦る阿古町、ついには嘘の試験まででっち上げて、ああそこまでして壱与を連れ帰りたいというのですか。

しかし神様なのに嘘ついていいのんか、とか思うけど、日本の神様は嘘くらい普通につきそうですよね。ならばなおさら、この漫画の神様なら嘘のひとつやふたつや、みっつよっつ、それ以上、当たり前についてもおかしくない感じがします。

さて、阿古町の壱与に課した課題。一週間以内に氏子50人。無理難題に思えたんだけど、これどうやって達成したというのか、壱与。なにか裏技などあったのか、あるいは詐欺的手法か? と思ったら、これはうまい。なんでもいうことを聞くと阿古町に約束させた、その約束をもって返済にあてるってわけだ。

氏子は増える、労働は負けた阿古町に担わせる。壱与に負債はなし。あまりのうまいやり口に感心してたら、別口でのやらかし発覚して無事おしおきされたわけですが、この狡猾いやさ優れた手腕をまっとうに使ったら、神社によし、神様によし、巫女によし、万事まるくおさまりそうなのに、そうはならないところが壱与なんでしょうね。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

銀座に出掛けたひぐれが出会ったのは、小学校時代の同級生、たから。しかしふたり、銀座にきた目的がまったく違っていて、ひぐれは安定のフィールドワーク、信号機を見にきたというのですが、たからはというと高級腕時計を買いにきていて、その額、60万円! なにごと!? 悪い男に騙されてる!?

焦るひぐれなんですが、もっとまっとうというか、事業関係? Webで収入得ているJK実業家として知られてるのか。金月たから。ただものではありません。

でもこのたからもなかなかに面白い子ですね。真面目な時のたからと、好きなもの、流行のものの話題となるところっと変わって雄弁になる、その落差。言葉も標準語から関西弁に変わるっていうんですね。

この流行ものに対する情熱、それあってのWeb事業だったのかも知れませんね。ひぐれも、たからも、ともに情熱を持って、好きという気持ちを糧に日々を生きている。そんなこと感じさせてくれるエピソード。その情熱が事業として実を成したたからと、万人受けはしないひぐれ。ちょっとのベクトルの違いで、着地点が大きく異なってるっぽいのがまた面白かった。

自分はひぐれタイプですね。なんか親近感みたいなもの覚えるのですよね。

2023年8月22日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年10月号、昨日の続きです。

『瑠東さんには敵いません!』

瑠東さんのピンチです。文化祭にて、本当の自分を皆にも知ってもらおうと考えた瑠東。これまでずっと演じてきた優等生キャラから素の自分に徐々にチェンジしていこう。皆が文化祭ハイに陥ってる隙がチャンス! というのですが、この発案も含め、瑠東自身が文化祭ハイに陥ってる可能性がありますよね。

ここまで思い切るまでには紆余曲折もありました。準備中、和村と話しているところを見られてごまかした瑠東。高永もまじえてのおしゃべりで、瑠東が不安に思うのもおかしくないといってもらえて、間接的にこれが背を押したと思っていいのでしょうか。とにかく、瑠東がついに覚悟を決めたというんですね。

まずは他のクラスから。和村のアドバイスを受けて、文化祭ハイ作戦の効果を確認。しかし、それがその後の惨事に繋がってしまう。教室に戻ってきた瑠東が、和村と思っていつもの調子でコンタクトしたら人違い! あまりのキャラの違いにざわめく教室。追い詰められた瑠東を前に、和村はなにをできるのか。

ふたりの関係の変化の予感に不安がよぎった、そのとたんにこれです。ええ、どうなるのか。不安どころではない、この先どころではない、今のこのピンチをなんとかしなければならない。乗り越える? ごまかす? あるいは開き直る? 瑠東と和村、正念場なのかも知れません。

『ハコイリクリエイト』

新規顧客層に向けた新商品のパッケージデザイン案。ハイルと凛々、ふたりが案を出すものの、どちらも却下されてしまった。再提案するデザインをどう準備すべきか社の皆と協議することに。この仕事には、ただデザイン案を出すだけでなく、ハイルの今後もかかっている。

ということで、凛々の案への評価なども含めて案を煮詰めていくのですが、皆で頭を突きあわせて、ああでもないこうでもない、次々とアイデアを出していき、そしてついには大正ひいては函入会長を納得させるにいたるデザインを提出することができたというのですね。

デザイン提出案に決着するまでのくだり、その説得力あるアイデア、改善には、なるほどなるほどと感心させられるばかりで、しかもできあがったパッケージにまた納得させられるものありました。これは漫画としての見せ方ばかりか、しっかりした成果物、デザインの力も相当にあるのだと感じさせられて、今回の一連のエピソード、見どころあって大変面白かったです。

そしてハイルも、さらには凛々も無事認められて、今後もこの会社で働き続けることができそう。まずは一安心。さらなる成長のエピソードが見られそうでめでたしめでたしでありましたよ。

『SAN値直葬!闇バイト』

暗黒ぬいの仕入れをさせるべく、夏季一時金であかりを釣りあげる店長。こよとともに水着で魔珍海岸に送り込まれることとなるのですが、お客の対応で急ぎその場を離れる店長。ああ、これはあかりがまたなんかやらかすな! と思ったら、今回は大丈夫。店長、さすがにそうそう失敗ばかりはしていられませんよね。

しかし今回は完全に店長のペース。あかりとこよに着せた水着。さらには、こうした状況であかりがとるだろう行動、すべてを予測した上での仕込みではありませんか。海の怪異を捕える。きっとあかりはこよを餌にするだろう。すべてが万事、店長の予測どおりに運んで、しかもこよが丸呑みにされることも想定内! 怪異の体内で水着だけが溶け、毒として働くことでターゲットを仕留める。

しかしこれ、一歩間違えたらこよ危なかったよ。いつものこととはいえ、こよ、命張ってるよな。

なんとなくごまかされているこよですが、今回ばかりはあかりの活躍、乏しかったですよね。それなのに満額一時金貰ってるみたいで、ああどうかこよにはあかり以上に多くの賃金を、危険手当をつけてさしあげていただきたいところです。

2023年8月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年10月号、昨日の続きです。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

ユーリに迫るメイメイ。ユーリがすっかり圧倒されてしまっていて、これはどういうこと!? なんと、メイメイ、この人も殺し屋だっていうんですね。なるほど、メイドのメイメイは仮の名、仮の姿。本当の名はサツキなんですね。

一般人であるつくしとともに暮らしているユーリ。一般人を巻き込むのは御法度といいながら、ユーリとつくしの関係に強硬な態度で介入するサツキ。それをいましめるユーリ、頼りになるなあ! ここというところで、おそらくは最も指摘されたくないところを突いたのではないでしょうか。

で、ここからですよ。正体不明な昼日中倫がカワイすぎる! 殺し屋ふたりに気配さえ気取らせることなく、そこに居続けた倫! 何者なのか。殺し屋ふたりが困惑。いや、ある意味ユーリはもう慣れている。不思議ちゃんとか自由人とか表現しようはいろいろあるだろうけど、その存在そのものが不思議なのか? ええ、あまりのことにシリアスな展開は吹き飛んで、ここから倫のペースで運んでいきますよ!

居酒屋で交流会。そこでもやっぱり倫のペース。メイメイのこと手玉にとって、というかメイメイ、自爆だよね? そうか、倫のこと、一目惚れでしたか。でもってメイメイ、ユーリが心配だったという本音をどばどばしゃべって、そしてユーリはといえば、つくしに僕が守る宣言!

いいですね、なんかあっちでこっちで関係が深まり繋がりもより強くなっておりますよ。さらには今夜は皆でつくしの家にお泊まり!? なんか前半のシリアス描写が夢みたいになってますがいいんですか? メイメイ、普通にいい隣人になってしまいそうですよ。

『この教室には×××がいる!』

可愛くて面白い漫画ですよね。教室に出没する幽霊? 3人組に悩まされる現国教師玉井結。テストの採点するのに、教室では幽霊のせいで気が散るからと、美術室に場所を求めたら、なんと窓の外に問題の幽霊がふたり! 鳥を追っているんですが、そうか教室限定でなかったか! 学校にいる限り、彼女たちから逃れられそうにないですよ、たまちゃん先生。

追われてるのはコバタンの仲間ですね。どこかから逃げてきたのか。当然鳥に注目している美術教師菱川と、幽霊に驚いている玉井と、若干会話が噛みあわなかったところ、面白かったですよ。

しかし今回よかったですよね。なにがいいって、あのおとなしい幽霊子さんと協調してコバタンを助けられたところ! 背中に乗られて肩に乗られて、髪引っ張られてるたまちゃん先生が可愛い。でもバタンの仲間って爪が結構鋭いから服ガビガビにならん? とか心配しちゃうけど、そこでもやっぱり幽霊子ちゃんが助けてくれて、ほんと、いいコミュニケーションできてるのでは!?

この交流と、そして玉井の気苦労と、いろいろちぐはぐなままですけど、少しずつ仲よくなれる可能性が出てきている? わからんのだけど! でも、わからんながらも、ほのぼのとした空気が作られてきているように感じられて、ほほ笑ましく見守ってしまうのです。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

これまでちょくちょく言及されてきてましたけど、零の家庭事情。こうして具体的に描かれると、ほんと、大変だなあ! って驚かされてしまいます。兄ひとり妹ひとりの暮らし。決して楽ではないけれど、互いに支えあいながら日々を頑張っているのです。

というお話! いい話だったじゃありませんか。兄のために甲斐甲斐しく弁当を作ってくれる妹。ただ見た目と違って味がよろしくないっていうのは厳しいですね。でも、それでも照れ隠しとはいえ、妹の手作り弁当なんて大好きなわけないだろっていっちゃったのは大失敗でしたよね、お兄ちゃん。態度には現さなけったけれど、零、ショックだったろうなあ。

こむぎが零から聞かされていた悩みと、兄のために零が弁当を作ることになったいきさつと。そういったもろもろが繋がっていくところ、これが実によくて、結果的に零の悩みの解消されるにいたる流れに、ほっと安心させられたのでした。

しかし、その代償が兄病欠なのか! で、兄に書類を届けてほしいとこむぎが頼まれるのですが、いや、零に持ち帰ってもらったらいいのでは!? あ、それじゃ遅いのか。ともあれ、透とこむぎ、またなにかしら起こりそうでありますよ。

2023年8月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年10月号、昨日の続きです。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

アヤたち一行が望月製薬の三熊研究所に到着! 出迎えてくれたのは、研究所の生き残り、トモリとその愛犬、いや相棒か、ホーキング。アヤの母、フラノ博士を知るトモリ。さらには、今この世界が見舞われているゾンビ禍について、なにかしらの情報を持っているだろうトモリ。彼女がもたらすものがなんなのか、さっそく気になるのですが、それ以前に彼女の置かれた状況がヤバい。尾つきなる呼び名に想起される、かつての異常個体の記憶。制御のきかなくなった尾つきが暴れだして、研究所はほぼ全滅。人員も設備も失ってしまったというんですね。

あの破壊された施設に残る、壊れたカプセル。あれこそが問題の尾つきを収容していたものなのでしょうか。

しかしここはいろいろヤバいです。ゾンビ熊が出る! しかしその熊も左前足を失っていて、ということは熊を襲うような強敵がこのあたりにはいるの!? ええ、尾つきであろうと思われます。ペロの警戒でゾンビ熊を把握、レサナで消滅させるも、まだペロは警戒を解いておらず……、からの巨大尾つきの出現!

ああ、この状況。逃げ場のない半壊研究所でこの強敵を迎え撃たねばならないのでしょうか。しかし気になるのは、この尾つきの胸に書かれたx34の文字。研究所に残るカプセルの数字と同じなんですよね。ええ、なにかしらの真実に近づけるのでは、なんて期待も出てきましたよ。

『エイティエイトを2でわって』

ハァ〜どっこい。美弦が自身の課題とその改善について、ひとつ道筋を見つけたようですよ。

音楽室での朝練。吹奏楽部所属のパワー系お嬢様パーカッショニスト、九十田さんとの交流が美弦に気づかせた。どうしてもズンドコドンドコになってしまうふたり。いわば同じ課題を抱えた九十田の演奏を見ていて、ふっと言葉にしたアドバイス。それが自分にもしっかり返ってきたというんですね。

曲を理解し、それにふさわしい音を奏でる。ズンドコ美弦にとっては大きな一歩かも知れない。実際、この発見が彼女の演奏を変えるのだとしたら、その変化をこそ見たい。はやく見たい。けれど今回はそこまで辿り着かない! いやもう、じらしてくれるわけですよ。

今回は、音楽仲間の紹介も兼ねていましたね。合唱部顧問の大島先生に1年生の鴻坂さん。軽音楽部の小笠原さん。皆それぞれに個性的でマイペースで、さすがだ、この作家らしい面白さがキャラ紹介だけでもう溢れておる。これはこの先期待できるってやつですよ。いやもう、小笠原さん、すごくいい。小笠原さんだけでなく、今回登場の皆とも、さらには他の音楽仲間とも、交流が増えていったらきっと楽しいだろうなあ。

ええ、なんだか楽しくなってきた。そんな回だったのです。

『ギャルとネクラの吸血関係』

吸血鬼はもともとインドアなのか、あるいはまくるとその姉がそうであるだけなのか。前者な気がする。するんだけど、この姉妹がなおのことひきこもり傾向にあるのもまた間違いなさそうに思うんですよね。というか、ひきこもりお姉ちゃん、可愛いな。まくるといよねに外出を勧めておいて、自分は出掛ける気がまったくないっていうの。ほんと、めちゃくちゃ魅力的でした。

さて、いよねとまくるの目的地はプールに決まりましたよ。主にいよねの希望なんですけど、まくるもいよねの気持ちを尊重して、一緒にいくと腹を決めた。からの水着選び。自分の水着だけでなく、まくるの水着も選んだといういよね。ええ、よっぽどプールが楽しみと見えますが、肝心のプールが臨時休業していたというから不運です。

そこからの市民プール強行。意地になってるいよねですが、市民プールで派手な水着は浮いちゃわない? と思いながらも、まくるの水着がどんなのか、ちょっと楽しみにしていたのも事実でありまして、でもロッカーにこもってまで抵抗するとは予想外。いや、そんなにも隠されたら、余計に期待があがるばかりではありませんか。

からの、実際可愛いっていうんですから、いよねさんグッジョブです。でもそこから行為室とかいって行為に走ってしまおうだなんて、予想以上に前のめりで、どうする、どうなる、子供が見てる。

ええ、ここは市民プール。お子様たちの前で無体な真似は御法度。かくしてふたり、健全な夏を過ごせそうでありますね。

2023年8月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年10月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。浴衣姿で一緒に花火をする喜多ちゃんと後藤ひとりであります。喜多ちゃんは三つ編み、ひとりはお団子に髪を結っていて、それが実に可愛らしい。満面の笑みの喜多に、曖昧ながらも確かに笑顔浮かべるひとり。ふたりともに、この夏の風物を楽しんでいると感じられるところ、とてもよかったです。しかしひとりちゃん、やっぱり美少女ですよね。自己肯定感情がちゃんと育ってたら、誰もの目を引く、そんな存在になっていたのかも知れませんね。いや、その場合、ギターヒーローの可能性は絶たれてしまう。難しいものです。

『アイドルビーバック!』

アイドルグループが解散。それで流浪の身となっていた桜井あんじゅのもとに現れたボカロP。プロデュースをさせてもらえないかとの申し出があったものの、逃げるようにして去っていった彼女が、なぜあんじゅのもとを訪れたのか。その出会い? あんじゅたちを知るにいたるまでが語られたのが今回だったのですね。

しかし、就職活動中のトモコ様、めちゃくちゃ可愛いな。最高だと思う。と、そこまではいいのだけど、あんじゅが話す天才12歳美少女ボカロP、ブラックカメリアのことを妄想と断定する朝子! そしてそれを否定できないあんじゅ。どんだけ認識がふわふわしているのか、あんじゅよ。時を経るごとに、どんどん認識が危うくなっていくところ。この子、本当に大丈夫なのか? という心配と、同時にこういうメンタリティなら大抵のことは乗り切れたりすんじゃないかなという妙な安心感と、不思議と共存するようでおかしく面白かったです。

さて、あんじゅとブラックカメリア椿の再会。あんじゅが椿に送ったオーディション風の動画。そこに語られたあんじゅの本心。真逆、正反対ともいえるあんじゅのキャラクターと、ブラックカメリアの作風。しかしそこに確かに同調し反響するものがあったとふたりが確かに感じられたという瞬間。その描写の豊かであったこと! 素晴しかったと思う。

ただ言葉が、プロットが、それを伝えるのではなく、キャラクターが、その表情しぐさ、言動、一挙手一投足でもって表していく。そこに浮きあがる感情、思いの確かさあって、より一層に広がりを持って胸に届く。その力、圧倒されるものあったのです。

『マグロちゃんは食べられたい!』

キハダ、クロ、カジキの3人、いやさ3匹が一緒にピクニック。それぞれのお弁当を前に、いろいろ語りあうというのですが、マグロ同士の腹を割った話しあい。というか、和気あいあいとした茶話会的情景が愛らしい。

とか思っていたら、結構この漫画の本質に迫ってきましたよ。釣られたならばその相手に食べられることこそ本望。そう信じて疑わないキハダまぐろの問い掛けに、クロ、正直よくわからないっていうんですよ。これ、マグロはマグロでも種が違うから常識も違うのか? あるいは群で違うのか? などなど、思っていたら、養殖と天然の違いなんてのが提示されて、養殖マグロには掟なんてなかった。なにも考えず、ただその日その日を過ごしてきた。でも天然自然の世界で生きてきたキハダまぐろには、守られた養殖環境とは違う過酷な毎日があったはず。そこで出くわす理不尽にも耐えしのぐことのできるよう、独特の文化、思考を持つにいたったのではないか。

なるほど、そう考えればキハダのあの覚悟ないし達観めいた感情は、過酷な生をまっとうするためのバックボーンとして機能していたものなのかも知れませんね。

まさか、こうしてまぐろの信条が深掘りされるされるとは予想もしなかった。それだけに衝撃は大きくて、そうなのか、そうだったのかと驚かされるばかり。そして掟に、自分の気持ちに、過去に、未来に、迷えるカジキが出してしまった結論。

ああ、こちらはこちらで不幸なすれ違いが生じてしまった。さあこれからどうなる。カジキの明日は、そしてなぎさの気持ちやいかに。

ええ、カジキとなぎさ、ふたりの絆の語られることになりそうです。

『さうのあっ!』

フィンランドはコーヒー大国! って、知らんかった。コーヒーというとドイツとかフランスとかってイメージがあったけれど、上位に両国は入っておらず、特別な事情のあるルクセンブルクを除くと、上位はフィンランド、スウェーデン、ノルウェーといった北欧諸国が並んでいます。

リューディアも自分でいれたコーヒーをポットで持ち歩いていて、実際そのコーヒー、マイルドで飲みやすく、というのも浅煎りだからなのかも知れませんね。アメリカなんかも大量にコーヒーを飲む印象がありますが、いわゆるアメリカンも浅煎りだそうですよね。しっかりと濃いコーヒーを少量飲む文化と、浅く飲みやすくしたコーヒーをたくさん飲む文化と、一口にコーヒーといっても大別するとふたつに分けられるのかも知れません。

さて、今回はサウナについてはほぼスルー。サウノアの後はリューディアのコーヒー、ということで、こかげたちだけでなく常連のお客さんたちにもコーヒーが振る舞われることとなって、もう大賑わいです。コーヒーのおともはチョコレート。フィンランドにニンジャっていうチョコレートあるのん!? なんともいえないセンスですが、調べてみればNinjaならぬGeishaがあるのか!

いやほんと、今回は読んで面白い、調べてまた面白い、そんなエピソードでした。

2023年8月18日金曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年8月17日木曜日

今日は休みます

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2023年8月16日水曜日

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2023年8月15日火曜日

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2023年8月14日月曜日

MTR 9種類の野菜とフルーツのカレー(ナブラタンコルマ)

 先日、セブンイレブンのビニヤニ食べまして、以来ちょっとビリヤニに興味ありです。いえね、ビリヤニ自体は何年か前に食べにいったりしていたので私ははじめてではないのですが、家族に食べさせたのはこれが初。なかなかに好評だったものですから、これを機にいろんなビリヤニが食べてみたいなあ、そんな気運が高まってきましてね、そうだ日本ビリヤニ協会ビリヤニキットを売っている! 注文したのがつい先週のことであります。

ビリヤニのもとを鶏肉にまぶして炊飯器で炊くか、あるいは鍋をふたつ用意して、ひとつの鍋でスパイスをともに鶏肉を煮る、もうひとつで米を煮る、そしてそれをあわせるという調理法、どちらかで作れるビリヤニです。説明を見るかぎり、そんなに手間はかからない。なので、これはちょっと楽しみだぞとキットの到着を待っているところです(運悪くお盆で発送休みだったんですよ)。

さて、これでビリヤニはなんとかなりました。となると次に欲しいのはカレーですよね。でも本格的なインド式カレーとかよう作れません。でも今はいい時代になりました。レトルトで売っている。あとはどのメーカーのどの商品がいいか選ぶだけであります。

ネットでいろいろ見てまわったんですが、どうもMTRというとこのレトルトがいいみたいですね。種類も沢山あって、ベジタブル系、豆系、そしてチーズ系になるのかな? いろいろな系統から数種類ずつ選べるっぽいです。

価格はだいたい400円ちょっとくらい。どこかしらで売ってたらそこで買えばいいし、もし近場で買えなくても通販という手段があります。

一袋、300g入っているのだそうです。なので、ふた袋を家族で分けてやると丁度いいんじゃない? みたいな感じで、とにかくいろいろ試して楽しんでみたいと思っています。

2023年8月13日日曜日

『まんがタイムきらら』2023年9月号

 『まんがタイムきらら』2023年9月号、昨日の続きです。

『ほぐして、癒衣さん。』

新たな、新たな局面に突入しようというのでしょうか!?

思いがけないトラブルで、自宅が使えなくなってしまった夏鈴。手には大量の生鮮食品。はやく冷蔵庫にと思うも、手配してもらったホテルの冷蔵庫では手狭なこと必至。となれば、頼るは会社。なんとか当座はしのげるはずと向かった会社にて、夏鈴、無事癒衣と出会いを果たし、ええ、やっぱりこうでなければ面白くありません。

ざっと窮状を説明してみれば、ここは頼りになる先輩ですよ、癒衣さん。夏鈴を自宅に招き入れてくれて、まずは楽しいお泊まり会的雰囲気にて時間がゆったり過ぎてゆき、さあ就寝となった時に、もっとわがままをいってくれていいんだよ。癒衣のはからい? いやむしろ本心でありましょう。この申し出を受けて次々思いを言葉にしていく夏鈴。

そしてその瞬間がついに訪れることとあいなったのでした。

シェアハウス。思いもしなかった言葉に癒衣も狼狽? けれどこれは願ったり叶ったり? いいよと、しばらく一緒に住んでみるかいと、癒衣からの快諾いただけて、ああ、これは新局面。魅かれあうふたりが同じ屋根の下暮らすこととなって、なにも起きないはずもなく……。

富美子、いよいよピンチなのではないでしょうか。この事実を知れば、もう立ち直れないかも知れない。

My Private D☆V

『紡ぐ乙女と大正の月』のちうねです。

D☆Vポイントは、ええと、予想した感じと全然違うんですが!? 「絶望してる女の子♡」。ってマジですか!?

いやもう、『紡ぐ乙女と大正の月』しか知らないからこうした方面への可能性、まったく予想しておらんかったのですよ。あれー、まったく存じあげなかっただけで、こうした著作もおありだったりするのでしょうか。もし知らずに遭遇したとしたら、かなり驚くことになってしまったと思います。

絶望といえば唯月がそういう状況に陥ったりはありましたよね。あるいはこれからもその可能性あるのかも知れませんが、だとしたらまさしく唯月こそがD☆Vにおいてもヒロインたる資質を最も強く有している登場人物なのかも知れないなあと思わされたりしたのでありました。

仮に紡がそうしたシチュエーションに置かれたとして、絶望の表情とかあまり想像できないのですが、いやあるいはそうした局面に身を置くことにもなるかも知れないのですが、それでも紡に関してはやっぱり想像しにくい。ええ、あの子は笑顔が想像しやすい。絶望も、照れ顔も、あんまり想像できなくて、だからやっぱり紡はヒロインというよりヒーローポジションな感じがしますよね。

2023年8月12日土曜日

『まんがタイムきらら』2023年9月号

 『まんがタイムきらら』2023年9月号、昨日の続きです。

『それでは、ステキなセッションを。』

是沢、無事その後、鴫野のバンドで活動を続けているんですね。ただ問題があって、知花にすっかり懐かれてしまい、家にも入り浸り、というか是沢のヒモ!? すっかり居候になっているんですね。しかし是沢宅の勢力図とか出てきてますけど、是沢、キッチンで寝てるの? いやもう、家主、完全に母屋をとられとりますがな。

今回は、是沢の活動を一色が見る、そんな感じでしたね。知花に誘われて、いやさ煽られて、鴫野のバンドのリハを見学することになった。デカいスタジオ、たくさんのスタッフ。思いもしなかった鴫野の気質。驚かされることばかりだったわけですが、でも一番に驚かされたのは是沢の成長だったのでしょう。

けれど、鴫野はまだ納得していない。まとまりよりも意外性、想像を超えるような演奏を求める鴫野にとって、是沢の演奏は物足りない。ところが一色とのセッションで見せた是沢の可能性。これはおそらくは鴫野にとって望ましいものだったのでしょうね。そして知花にとっても。

まだまだ伸び代のある是沢。そしてその可能性を引き出しうる一色。一色も是沢に負けじと頑張っている。知花にローディとして誘われたこと、これが一色の可能性を開く、そんなきっかけになったりなんかしそうな感じしますよね。

『蜂も刺さずばうたれまい』

不良が学校にまで押し掛けてきた。目当ては騎士滅悪の元総長、蜂須賀すずめ。その時は目立ったトラブルこそはなかったけれど、事態を重く見た学校当局は状況の改善があるまでと、すずめに謹慎をするよう申し出て……。

この状況で、蛍、そして咲姫が動くんですね。動揺した生徒たちももう落ち着いた頃合いだろう。それで皆からすずめの処分取り消しを求める署名を集めて、教師を説得しようとした。けれどもうひとつの問題、すずめを狙う不良たちは解決していなくて、さあどうする? どうなる? と思ったら、朱音たちがシメたんか!

朱音の行動はいやもう本当に物騒だけれど、こんなにもすずめのためを思って動いてくれる人たちがいる。それが嬉しいと思えるエピソードでした。それこそいいだしっぺなのに、最後まで素直じゃない蛍とかね、静かに息を潜める愛! いいなあって思ったんですね。

さて、次回最終回! なんかそんな気がしてた! でも問題は今回で解決済み。となれば、はたしてどんな物語が描かれることになろうというのか。いやもう、期待ばかりでありますね。

『おねロリキャバクラ』

おねロリキャバクラに通う楓と美波。同じ会社のふたりがお店ででくわしたりしたらさぞや気まずかろう! と、ふたりのニアミスを避けるべく懸命に動いてくれているキャストたち。それが思いもしない積極性? サービスになってしまったり、あるいは実際特別扱いみたいになったりして、それはそれはお客はラッキー? でも、お店は大変!

しかし、いったいいつまでこんな状況続けられるものだろう。同じ時間帯にやってくるお客を、まったく一度も鉢あわせさせないだなんて無理だろう。ということは、いつか気まずい瞬間が訪れるはず!

と思ってたら、こないよ! そんな瞬間! マジかよ! ふたり、職場の雑談で、普通におねロリキャバクラの常連だって、お互いに確認しあっちゃってるのかよ!

ずっとひとり気を揉んできた穂乃果がバカみたいになっちゃった! ベクトルこそ違えど浮世離れしたふたり、どちらもあのお店の普通でなさに気づいていない? まるで当たり前のことみたいにお店の情報交換して、誰が推しかと話しあって、意気投合だよ!

ほんと、ひとり穂乃果だけが言葉もなく翻弄されるがままになっている。ええ、人物紹介にいうところの常識人。こうして非常識がはびこる環境だと、常識人こそが大変なのかも知れませんね!

2023年8月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2023年9月号

 『まんがタイムきらら』2023年9月号、昨日の続きです。

『しあわせ鳥見んぐ』

今回の鳥はやきとり!? と思ったら、ペンギ……、いや、ゴイサギでした。

夕方になると水辺にくる、というので着ぐるみで待機している翼。意識が朦朧としてるんですけど、ほんと、大丈夫なんでしょうか? でもいざ撮影となると、しゃきっとする? 身振りも説明もきっちりこなして、かくしてゴイサギの名の由来が語られたというわけでした。

しかし、このゴイサギがここ数話語られているひなの抱える問題に密かにリンクするとは思いもしませんでした。五位の位を受けたサギ。生まれながらに偉い位を授かっている鳥。その気持ちはどんなものなんだろうと翼が、いやさトリさんが語る、その言葉をひなはどのような気持ちで聞いていたのか。

このひなの悩みは、今は岬しか知らない。すずの発案で山辺にいこう、となった時に蔵王の別荘を提供してくれるとひなが。その時にすずのいったお嬢さまという言葉、これをひなは、そして岬はいかなる気持ちで聞いたのか。

このあたりの顛末、別荘編あたりで動きなどあるのかも知れませんね。

『妄想アカデミズム』

どこかおかしな未春の様子。昨日のことは夢かあるいは妄想か。現実をそのまま受け入れることができずに疑い続けているというのですが、それはまあしかたがないのかも。ずっと好きだった莉子が、自分のことを好いていてくれるのかも知れない。かなわぬ片思いではなく、両思いかも知れないと、考えるほどに気もそぞろ。どうにもこうにも落ち着かないというんですね。

さて莉子はといいますと、あまりのことに落ち込んでしまって一葉に相談を持ち掛けていた。思いあまって未春にキスをしてしまった……。一葉はそのへん鷹揚なものですけどね。別にそのくらいいいじゃないと、莉子の頬にキスしちゃったものだから、莉子うろたえて今一緒の家にいることが未春にバレてしまった。そこからもやっぱりちょっとギクシャクとして、この互いにどう接したらいいかわからない。戸惑いや不安、罪悪感、いろいろな感覚がないまぜになっているというのが伝わる、そんなシーケンスであったと思います。

しかし未春を振り回しているかも知れないという莉子の罪悪感。両思いの可能性に浮き立つ未春の心。そのちぐはぐな気持ちのかけ違い。いずれなにか問題を引き起こしたりしそうで、ちょっと心配です。

『キミはあくまでも』

エクールカとサラロットの会話を聞いてしまったヴェネル。あまりのことに思考が飽和。原因が自分たちにあることをエクールカもサラロットも気づいていて、互いに火花散らす険悪な空気を発生させる。

ひとり蚊帳の外に置かれているマーシャが気の毒、あるいは可愛かったです。

そのマーシャが気を使って、皆を海に誘ってくれました。昼の海。そこでヴェネルがエクールカと交わした言葉、それが素敵で、ああ、やっぱりこのふたりはいいですね。またマーシャに対しても、からかいながらでも一緒に海を楽しんで、このいい雰囲気があっただけに、その後のシチュエーションがちょっと重くてつらさ感じさせるものとなりました。

サラロットが語る自身のこと。悪魔であるということ。エクールカも当然気づいていたこと。しかしマーシャやその家族はサラロットの正体を知らずにいる。疑問に感じていたことに、あらかた答が出てしまったことに逆に驚いてしまったのですが、さらにその上、悪魔エクールカが果たすべき役割についてまで語られた。

悪魔の役割、それは人を不幸にすること。少なくとも、エクールカにヴェネルを不幸にしようとするような動きはなかった。言葉にも行動にも、そうしたことはなかった。サラロットはそれが許せない。エクールカを裁かねばならないというのですが、それでもなおエクールカはヴェネルを陥れるようなことはしないでしょう。

となれば、この先はどんな展開が? 加えていえば、サラロットも当然担うべき悪魔の役割。それはつまりマーシャやその一族を不幸にしようということなのか?

ええ、この状況、ヴェネルのみならず、あちらにもこちらにも問題ありって感じなんですよね。

2023年8月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2023年9月号

 『まんがタイムきらら』2023年9月号、昨日の続きです。

『けいおん!Shuffle』

文化祭にて打倒しなの先輩を夢見る紫。そこに真帆からの電話があって、おお、ふたりともに気があいますね! 文化祭のライブについて話したい。ふたり一緒に声を揃えて同じこといっちゃって、それでちょっと恥ずかしいんだ。ええ、可愛い紫たちです。

そこに楓から、お泊まり会の申し出。場所は真帆の家、っていうんですが、どうも真帆は乗り気でない。なんでだろう。紫の想像するように、ヤバいものがあって見せられないの? いや、そんなことはありませんでした。どうも加減がわからないって理由だったみたいですね。いや、楓がくるのでハイになってしまっていたのか。恋ですか? 恋ですねえ。

お泊まり会で文化祭に向けての作戦会議、と思ったら、全然関係ない雑談で延々時間を使っちゃって、もう夜の10時過ぎ! そこから実のある話になるかと思ったら、なんかいい雰囲気になるだけなって、すぐに就寝の流れ!? でも、こうした時間もきっとバンドのためになるんだろうなあ。仲がいい、フレンドシップやメンバーシップが音楽のできに直結する。みたいなこともありそうじゃないですか。

それに学生の時ほど、こうしてなんでもないことで時間を満たすのも大切なのかもなって思われて、ええこれも豊かな体験なんだと思ったんですよ。

『かみねぐしまい』

神様をかわいくコーディネートしたら、さっそく母に見せたいと、はやく帰りたいと、お願い事おねだりされるようになってしまいました。ああ、これは想定外の展開。ツギノもまえなも、まだ願い事決まっていない。いかに相手を出し抜くかしか考えてなかった。なんだかんだで、このふたり、気があってますよね。いや、性質得手不得手が違っても、どこか似た者同士だからこそいがみあうのかも知れませんね。

願い事が決まってないなら、決まるまで先延ばしにすればいい。神様に人間の世界にはもっと楽しいこと、面白いことがたくさんあるんだよとプレゼン大会がはじまって、海の楽しみ、水につかる面白さを伝えようとするも不発。じゃあまずは経験してもらおうと、大きなお風呂、銭湯に向かうんですね。

最初は熱い湯に抵抗示した神様だけど、つかってしまえばすっかりお湯の魅力に目覚めてしまって、ああ、これは人間世界への長逗留、決定ですわ、と思ったら、いやあ帰る気満々だね? このまるで気持ちが揺らがないところ、新感覚でした。

ここからの流れ。まさかのツギノのはからいでした。締め出されたまえなに、扉をあけてほしいか聞く神様。あけてほしい、その願いを叶えて、いよいよ帰れると嬉しそうな神様! ああ、自分たちの願いは叶わないけど、帰りたい神様を帰してあげられる。それでいいんだってその心根が美しい!

と思ったら、神様(母)からのメッセージ! そうかあ、これはズルになるのかあ。いやもう、ほんと、予想もしない展開が次々きて、新鮮新感覚、とてもいいですよ。

『スロウスタート』

花名、変な夢見てるの? 運び屋? なんか、怪しい荷物を託された花名。なにごとかと思ったら、たまてからバイトを誘われたのをきっかけに、悪い方向に想像をふくらませてしまっていたようですよ。

たまてが誘ったバイトというのは、荷物を預って届ける仕事といっても、当然合法、郵便局の仕分けの仕事であります。全然ヤバくなんてないし、むしろ学校の許可なんかも出やすい安心案件。たまてだけでなく、栄依子や冠からの意見も聞いたところ、とたんにネガティブからポジティブに切り替わる花名の想像が面白い。でもそのポジティブな想像も、なにかどこか微妙におかしくって、ああ、これが花名の妙味なのですね。

今回のテーマも、また花名の成長だったのかも知れませんね。両親に内緒でバイトして、それでなにかを贈りたい。そう思った花名だけど、保護者の許可を得る必要がある。それで母に許可を願い出ることとなった花名。二つ返事で許可は出たんだけど、電話の向こうで感動している母の姿は娘には想像もつかぬことだったようですね。ええ、なにも秘密にしなくとも、それこそ贈り物するまでもなく、こんなにも成長を喜んでくれるのですね。親心ですね。ええ、泣ける思いがしましたですよ。

2023年8月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2023年9月号

 『まんがタイムきらら』2023年9月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』。夏らしく水遊び? ホースを手に水を浴びせてくるつみきさん。こちらに向かって、飛び上がってくるかのようなその躍動感。きっとこちらには伊御さんがいるのでしょう! と思ったけど、そのわりにつみきの表情がニュートラル。けれど伊御ともなれば、その表情の向こうに隠しきれぬ気持ちを読み取ったりするのかも知れませんね。

今月は新規ゲストが3本です。

『恋と硝子とキューピッド』

先輩、桜佳乃に憧れるも声をかけることができない葵唯真。今日もひとり、屋上にて昼食をとっていたら、その眼前に現れた謎の存在、天使の天風ホノリ。恋を成就させるキューピッドを自称するホノリには、ユマの思いも御見通し。この不器用な恋を成就させねばと、ユマの前に降臨したというのですね。

しかしこの天使、やることが直球ですごくいい。ユマへのアプローチも直球。さらに、ユマと佳乃を近づけるそのやり口もまた直球。真正面からお近づきになりたいって話しかけて、ユマにしてダイレクトアタックかよと怖れられるほど。

けど、この突撃が正解だったんですね。皆から憧れられる硝子のプリンセス、お嬢様の中のお嬢様、桜佳乃。けれど本当は、ただ本好きで図書室にこもっていたら、皆との距離ができてしまった。本当はもっとお話もしたいというその思いを、ホノリの直接攻撃が開いてくれたというんですね。

ユマはユマで、海咲の王子くんと呼ばれ憧れられる存在。けれどその向こうに隠された思いがゆえに佳乃に魅かれ、そして知りあうことでその思いから解き放たれたというのですね。

かくして新たに知る佳乃の人知れぬ側面。これからもさらに意外な佳乃の魅力を知っていくことになりそうですね。

『魔法少女不思議のありすちゃん』

アリスモチーフの読み切りです。宙に浮いた大門。羽があってフワフワ浮いてるんですが、扉を開いて通ってみればそこは不思議な世界。林立する巨大きのこの森を抜けきらぬうちに、眠気にいざなわれて眠ろうとしたありすの前に現れたのが、青虫に似た姿の妖精。青虫いわく、僕は追われている。追っているものは、他でもないウサギだというのですね。

アリスの物語でウサギといえば、時計を持った白ウサギじゃありませんか。ところがここに現れたウサギは、なにやら悪辣な面相、見るからにヤバそうな悪役なのでありました。妖精の力を自らのものとして、魔力を得ようとしている。そんなウサギに、ありすと青虫妖精が立ち向かおうという話なのですね。

お話の登場人物をシンプルに3人に絞ったことで、読みやすく、わかりやすくなったのはとてもよかったと思います。妖精の力を得て変身。魔法が使えるようになったありすとウサギの魔法バトルも、がっかり魔法と思わせておいて、工夫でウサギを圧倒する。そうした、物語のアップダウンが読みやすさに面白さを乗せて、これもまたよかったと感じました。

そして最後の落ちのニューヨーク。これにはやられましたよ。いや、なにがいいって、見知らぬ土地に放り出されたありすがワクワクしてるところ! いやもう、このメンタリティ。最高だと思います。

『死ねない少女は天使の夢を見る』

母を亡くしてしまった。生きる目的も失って、自ら死を選んだ少女、灰村志瑠。しかし首を吊っても死ねなかった。包丁を頭に刺しても死ねなかった。理由はまるでわからないけれど、不死身になってしまった志瑠。雨の中、街にさまよい出たところ、金髪の少女に傘を差し延べられた。

この少女、どうも不運な身の上なのでしょうか。横断歩道で転んだところに走り込んでくるトラック。身を呈して少女を救う志瑠ですが、助けたいというよりも、むしろ自分が死にたかった。けれどやっぱり死ぬことはできず、絶望にかられるまま気を失ってしまったのでした。

目覚めたら、そこは少女の部屋。有数の富豪、白金森のお嬢様。白金森伊織に拾われて、志瑠はこの屋敷にて働くことになる。伊織を危険から守るため。そしてその対価は、死ねる方法を見つけてくれること?

なんとも不思議な縁と出会い。志瑠の不死身の秘密とはいかなるものか。そして伊織にもなにかしらの秘密がありそうで、この正反対なふたりの関係。どのように深まっていくのだろうと思わせてくれる、そんな導入だったと思います。

2023年8月8日火曜日

『まんがタイム』2023年9月号

 『まんがタイム』2023年9月号、昨日の続きです。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

期間限定で夜の天気予報を担当することになった琴音。バックには波の音、とかいうから海辺でレポートしてるのかと思ったら、まさかの留莉による効果音! 黒子姿でザルと小豆の温故知新スタイル。上手いと好評なんですが、芸達者? と思ったら練習したんですね。いやもう、印象よりもずっと努力家の留莉。この努力が報われてよかったねというのが今回でありました。

なんとかして目立ちたい。皆の記憶に残るような活躍をしたい。そんな留莉の叫び声が響く! お化け屋敷にて、迫真の恐怖の表情に目立ちはするけど、こりゃあ悪目立ちってやつかい? でもまるで話題にならなさそうなのよりもずっといいですよ。とはいっても、残念ながら留莉の望んでいるものとは違うんでしょうね。

そんな留莉に見せ場です。疲れてる感じの留莉を元気づけたいと、夏バテに効くカクテルを紹介したいという琴音。残念ながらバーテンダーの都合がつかない、からの、留莉の恋人がバーテンダーからの、教えてもらって留莉がカクテル作ればいいんじゃないまでがとんとん拍子。

そして見事にかっこよくバーテンダー姿を披露してくれて、ええ、ここでもやっぱり留莉の努力が光るんですね。

そして今回の落ち! 牧からの飲みの誘いをさらっと断る留莉と琴音の判断力。いやもう、ふたりの流れるようなコンビネーション。最高でした。

『午前0時のおねだりごはん』

米沢がついに昇進。それでお祝いでナイトプールのビアガーデンに繰り出したというのですが、こんなにも豪勢な昇進祝い! 都会はすごいのう。主役は米沢。お祝いに駆けつけるもの多数。別れを惜しむものも多数。というのですが、異動はまだっていうのですから、神戸さん、ちょっと先走りすぎちゃってますね。

米沢と離れることになってしまうのが寂しい牛喰。この場でもなかなか米沢と話すことができなくて落ち込んでいたら、米沢から牛喰のごはんが食べたいとおねだり。ええ、仕事で知りあい、仕事で深めた縁ではあるけれど、ふたりには仕事だけではない絆も同時にあるんだっていわんがごとき描写。大変よかったと思います。

今後、これから、米沢と牛喰の関係は変わっていくのかも知れない。けれど変わらないものもありそうな、むしろ変わりつつもより深まるものを期待してもよさそうな、そんな雰囲気あって、ええ、牛喰の未来は明るいのだと思ったのでした。

『秘密のお姉さん養成ノート』

暑い夏の日にも涼しげなお姉さん。いったいどうやってるのかと混乱する蛍ですが、それは痩せ我慢ってやつじゃありませんの? でもたとえ痩せ我慢とはいえ、かっこいいと憧れの対象になるのは理解できます。で、いつものごとく真似したいと思う蛍なんですが、どうにも無理っぽいって評価されちゃうのがおかしかった。いやもう、これはキャラクターってやつだなあ。涼しげなお姉さんよりも、太陽のように眩しいお嬢さんなんだね、蛍さんは。

今回の知らなかった情報。ウォータープルーフとかって肌にキビしいの!? あのお母さんの達観というか、もう無理はしたくない、できないって割り切り。逆に素敵と思いましたよ。

そして蛍の周辺の人たち。激熱王がふたりもいるのか! すごいな! からの、ほかほか紀ノ川さん。この漫画のテーマがむっちりだったりみちみちだったりするものだから、季節の話題、涼しげからは離れていかざるをえないってのがね!

いやもう納得ではあるんですが、でも蛍の素敵なお姉さん化計画にはなかなかいい情報与えてはくれなくって、今回ばかりは空振った感あった蛍ですね。

『良倉先生の承認欲求』

めちゃくちゃ面白いな。撮影可の美術館に上枝をともにやってきた良倉。もちろん映え目的で! そうしたらまさかの氷高と水元もきていたというから大変! とりわけ氷高がいかしますよね。SNS映えコーナーがあると聞いて、OLさんのくることを予測して訪れたという。このOLさんセンサーともいうべき感度の高さ。いつもながら見事ですよ。

別行動をしようとする良倉に、水元からの提案。美術の先生と一緒に見たら勉強になりそう。いいアイデアだと思うんですよ。実際、著作権の話や画家の生前の評価などなど。良倉から教えてもらって考えるきっかけができたの、水元にとってとてもよかったと思いました。

そして氷高も。マイぶんちょー紳士の撮影で、背景もきれいに撮るにはどうしたらいいかアドバイスもらって、おおおお、氷高から尊敬の念が溢れている!

今回はSNS映え、いいねからちょっと離れて、美術教師としての良倉の評価があがるエピソードだったわけですね。みたいにまとめようと思ったら、まさかの良倉再入場! このアリバイのなんのいって、身バレを避けつつ映え写真も撮ろうとするその意欲。バイタリティーには敬服すら覚えます。

2023年8月7日月曜日

『まんがタイム』2023年9月号

 『まんがタイム』2023年9月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。バナナボートで海の楽しみ満喫中であります。他にも、ドーナツの浮き輪をつけて笑顔を見せる『大家さんは思春期!』チエちゃん。ピストル型の水鉄砲をかっこうよく構えた『花丸町の花むすび』彗ちゃん。そしてトロピカルドリンク片手に気怠げな表情見せる『ローカル女子の遠吠え』りん子であります。

『まほろば小町ハルヒノさん』

なんかえらいことになっとる! 夏休み、登校日に学校で出会ったちあきとハルヒノさん。クラスの皆と久しぶりに会えるというのですが、自席の隣には見覚えの男子生徒。ずっと隣の席だったじゃないか、そういわれるのだけど拭えない違和感。ところが他のクラスの皆は普通に彼を受け入れている。

この謎の男子、五十鈴狭依。ちあきにご執心? じーっと彼のことを見つめて、さらにはもっとよく知りたいと大接近。女子が! 女子がえらいこと盛り上がっとる、いや一部の女子なんですけどもさ!

ちあきに根掘り葉掘りいろいろ聞いてくる五十鈴。名乗った名や言霊を操る神通力、それらをもとにハルヒノが辿り着いた結論は天川の弁財天。なんと、今回冒頭に天河大辨財天社の紹介がされていたのそういうことか! 焼きもちを焼いた弁財天が出張してきた? あるいはちあきをたぶらかさんとして!? いや、もしそうなら女神の姿でくると本人がいっていますね。

しかしこの弁財天、罪作り。クール系美少年とかわいい系ちあきが組み合わさったことで、一部の女子たち、死屍累々! そしてこの子らの行動原理、それが弁財天の意図を知るヒントになっているというんですから、いやこりゃもうわからんっすよ!

弁財天、推しカップル、ハルヒノ×ちあきを間近で見るべくやってきたというんですね。本当、思いもしない展開してきました。まほろば部、今後はさらににぎやかになっていきそうですね。

『この契約は恋まで届きますか?』

美浜さんの恋、決着してしまった!

野田に対し恋心を抱いていた美浜です。彼女がバレンタインに皆に配るクッキーを自作。手芸に一家言ある野田には特別に手の込んだものを贈るんだとやる気満々でいるのですが、まさかこの一連の行動の果てに、野田が恋心を抱いている相手が他でもない八千代であると知ってしまうことに。

このバレンタインイベントを機に、いろいろと状況が動いていくのかも知れませんね。美浜の行動に思うところがあった八千代。自分の気持ちをまだ自身把握できてはいないものの、野田のことを憎からず思っていることは間違いなく、それこそあとは八千代が自覚するだけといったところまできているといった感じ。

かと思えば、野田に新たなミッション? 大きな仕事が任されるのか、あるいは転勤などあるのか。ええ、やはり大きな動きがありそうな予感がさせられるのですね。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

今回はおもちゃをめぐるいろいろが語られて、実際売れれば成功、売れなければたとえ番組のできがよかったとしても商業的には失敗。このへん、社会状況にも左右されるから難しいですよね。たまたま不況期だったとか、強力な対抗商品があったとか、でき人気にかかわらず売れない可能性なんていくらでもあるんだから、商売というのは大変です。

さて、変身アイテムは好調、大本命は大型玩具である合体ロボ。その発売を目前として神経質になる制作陣。そして同時に顧客側も、いけるとなったら即確保に走らなければ争奪戦に敗北してしまうと戦々恐々。

なんでしょうなあ、売りたい気持ちと買いたい気持ちはこんなにもマッチしているのに、売り手は売り切れによる機会損失に苦しみ、買い手は品不足に翻弄される。昨今では転売問題とかもありますけど、ネット社会になるまではどうだったんでしょうね。必死に玩具店やデパートに走って、買えた買えないの悲喜交々があったりしたのでしょうか。

しかし今回、注目すべきはロボの合体シーン。実際に立体化できそうな一連のシーケンス、このために描き起こしたんだ! いやもう、よくできてますよ。あのドラゴンの頭が胸パーツと組み合わされるギミックはかなりキテますよね。ドラゴンヘッドをまんま胸に配置しないの、本当にすごいですよ。

そして悪役の首領、玩具になって孫に遊ばれたいとこぼす。ほんと、これ、最高に面白かった。この人メインのスピンオフとかあってもいいと思うくらいに気にいっていますよ。

で、お隣さん! ロボ争奪戦に負けたのか! からの、まさかの手渡しプレゼントキャンペーンに勝利! いやもう、まさしく強運! からのマニアの目による今後のギミック解析! ああ、これはやりますよね。でもママさんだけでなく息子もすでにマニアの目を持ってるというのがいかします。英才教育の賜物でしょうか。

『瀬戸際女優!白石さん』

青木日奈子の演技に圧倒される白石。自分ももっと芝居に打ち込まないと……。呆然としてゆきついた先が食堂せいちゃん。このあたりは完全にオートマチックになってるようですね。なにかあっても気持ちをリセットできるのは、正直強みだと思う。とか思っていたら、追ってきた真島に答える白石の様子。落ち込んでいることはもう間違いないんですよね。

そこで白石が真島にいったこと。ふたりが惹かれあっているという、その発言に、真島が答えるんです。彼女は自分なんて眼中にない。ということは、真島が青木に惹かれたのは間違いないのかい!? いや、尊敬の念だって言い繕ってますね。白石の疑念が表情に現れるところ、あれほんと面白かったです。

そして白石に仕事です。青木との対談依頼が舞い込んで、ふたたび会う青木と白石。そうしたら青木の様子がおかしい。からの、さりげなく打ち合わせと理由をつけて悩みを聞く白石ですよ。頼もしいなあ、白石さん! からの、こうして不安や悩みを話したことでより近づく青木と白石の関係が素晴しい。ええ、青木さん、白石が男性だったらとか小さなことに囚われず、そのままの気持ちで接近なさるといいですよ!

とか思ったら、白石が、女のあたしじゃだめなのか? って! ええ、この一緒に笑いあう姿。ふたり、本当の友達になれそうで素晴しいです。

2023年8月6日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年8月5日土曜日

『まんがタウン』2023年9月号

 『まんがタウン』2023年9月号、昨日の続きです。

『もくもくもくのキャン』

ホームセンターのキャンプコーナーにて木野と遭遇した原田。木野さんのひとりキャンプを邪魔してはいけないと、必死に誤魔化そうとするも、木野の洞察力の前にキャンプ勢とバレてしまう!

はたしてどうなる!? ひとりキャンプ勢としてあくまで別行動をつらぬくか? と思ったら、ああ、木野さん、別にひとりキャンプ以外も大丈夫なんだ! 亡くなった夫との約束を守ってのひとりキャンプ。それを邪魔していいのかと疑問を抱く原田に、ひとりキャンプはひとりキャンプ、それ以外に友達と一緒にやるキャンプもまた楽しみだって、ああ、木野の中ではこのあたりきっちり整理がもうゆきとどいているんですね。

かくして木野と原田の一緒キャンプが実現の運びに! 幸運にも来月3連休が発生! 連泊しようと木野から提案があって、それに対する原田の回答がまたいい。1泊目は木野おすすめの、翌日は原田おすすめのキャンプ場にしませんか?

ふたりで一緒に準備しながらその日を待ってる様子がまたいい。そしていよいよキャンプ当日となって、ああこれからどんな情景が展開するのだろう。本当、次回に描かれること、それが楽しみでならないですよ。

『まあみさんとレトロ遊び』

夏休みになって子供のお客さんでにぎわうおもちゃのトイダ。子供たちのお目当てはゲームソフトだったりするのですが、他にも水遊び関連の商品も人気。そして夏休みの宿題、自由研究の工作用品!

今回はその自由研究に焦点があたって、自分で作る水鉄砲。今どきの子にとっては、竹筒の水鉄砲なんてゲームの中で見たことがある程度のもの。それを自分でも作ってみたい、となったらちゃんと竹の水鉄砲キットなんてのが売られている。

便利な時代になりました。とはいえ昔は昔で、やっぱりこういうの売られてたりはしましたよね。

水鉄砲を皮切りに、水中モーターにモビール、さらには10円ゲームキットなんてニッチなものまで出てくるトイダでありますが、これ、どれだけ本当にあるんだろう。いや、全部実在するの? 実在してもおかしくはないなあ。ただ10円ゲームキットは実際にはパチンコだったりするのかも知れませんね。ええ、工作ではありませんが昔うちに、こういう感じのパチンコ玉打ち出して遊ぶゲームありましたよ。

そして夜には花火。ヘビ花火のわびしさなんての語られてますけど、実際、これ、謎の花火ではありますよね。基本、日中にやるものなんだと思うんですけど、だって夜じゃあよく見えない。そしてこの花火、トイダの倉庫に眠っていたものだっていいますが、花火は寝かせておくと火薬が安定してよくなるとかいう話ありませんでしたっけ? だとしたらこの在庫花火は、いい感じに熟成していたかも知れませんね。

『ルナナナ』

なんだか懐かしいクイズ大会やってますよ? かつてアメリカはニューヨークに連れていってくれると大人気だったクイズ番組。それに似たクイズをリコたちがやっていて、3人一組なところは高校生クイズっぽさもある。知識だけでなく体力や判断力をも問うというウルトラクイズ。って、まんま月面ウルトラクイズゆうとるやん! ただ、勝ち抜いたものに与えられる賞品、それがなにかは伏せられている。ええ、こういうところも昔のアメリカ横断なやつ思い出させてくれますよね。

とか思ってたら、さすがだな、ナオ。野生の勘じみた直感なのか、あるいは状況判断力のたまものか、一癖も二癖もあるクイズを実力で、そして駆け引き、あるいは罠でもって勝ち抜いていったその最後。本来ならば勝てる状況で、あえてリコに答えさせることで優勝を見過ごしにしてみせた。その真意は、このクイズ大会に隠された意図におおむね気づいたから。クイズバラエティの体裁をとりながら、その実、宇宙飛行士としての適性がはかられている。

ええ、その目算、見事に的中するのですよ。

監理局総帥、開発局局長から直々に告げられたクイズ準優勝のごほうび。というか、選抜テストゆうとるやん! 火星移住計画第一陣メンバー選抜が目的やったんか! かくして半年後に火星に送られることになったリコ、アキ、ナオの3人。さあどうなる。この漫画のタイトルが、ルナナナからマーズイチに変わるのか、あるいは!? なんかこの上にとんでもない展開が待っていそうでわくわくさせられます。

2023年8月4日金曜日

『まんがタウン』2023年9月号

 『まんがタウン』2023年9月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』。映画『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦』かつクリクラとのコラボ表紙となっています。手前には3D CGで描かれた映画のしんのすけ。そして奥にはクリクラの水を手にしたいつもの漫画のしんのすけ。冒険と日常、両方面にリーチする、そんな表紙でありますよ。

『押しかけギャルの中村さん』

見てしまった中村さん。秋山の買ったエロ同人誌。こういうの苦手な中村との協定で、この手のは仕舞っておくと約束していたはずなのに、うっかり机の上に置いたまま出掛けてしまった秋山。帰宅したらば混乱極まった中村が待っていて、もう大変! 理解ある風な対応しながらも、ふとした瞬間に怖れ、こわばりが見てとれて、これはちょっと大変なことになりました。

それでふたりともに相談持ち掛けるのが榎本なんですね。榎本はクールそのもの、対し中村は今日もまだ引き続き混乱中。秋山は秋山で、うっかり中村がいないものだと思って話しかけたもんだから、思わぬ遭遇に焦りを見せて、いやもう感情の大渋滞ですね。

しかしここで中村が気づくんですよ。同人誌のヒロイン、榎本に似てる! 秋山の好み、榎本なんだろと詰め寄るくだりなんて、完全に嫉妬じゃん! なんで秋山が好きなのは私じゃないのかって白状してるも同じじゃん!

いやもう、榎本のいうようにただの痴話喧嘩案件という理解でいいのかも知れません。

最後の好きのどうののくだりもですね、痴話喧嘩の決着じみた雰囲気をかもして、これでふたりつきあってないっていうんですから、もう不思議でなりません。

『ホントはダシたい山車さん』

山車さんと一緒に食事をすることになった佐藤。ごちそうするという佐藤に対し、山車が決めた店というのが駅構内の立ち食いそば。まさかの立ち食いに驚く佐藤ですが、だしの匂いにずっと魅かれていたという山車の表情。そこに嘘もいつわりも、遠慮も気づかいもないと理解するくだり、実によかったです。

山車が選んだのはコロッケそば。油ものはそばにあうらしいですよね。ポテトチップスとかフライドポテトなんかもいけるとかなんとか。そしてここからの山車によるめんつゆ解説。その会話のはしばしに、佐藤のぎこちないアプローチが差し挟まるのが面白かったです。

で、ですよ。一緒にだし素材を買い出しにいって終わるのかと思ったら、まさかの本当においしい干し椎茸をごちそうしますから展開! しかも一週間待ってくださいとかじゃなく、今からウチにきてください!

思わぬことで思わぬ展開に踏み込んだ佐藤類。ああ、これはどうなる。心の準備もできぬままにお母様に御目通りでありますよ。

『兎なりのウサギさん』

ようし、シエルママのいずみさん、再登場ですよ! 青枝と同じ学校に通う男子高校生ながら、自宅では可憐な衣装に身を包んだいずみさんとして生活していて、素晴しい。偶然、青枝と学食で隣りの席になってしまうも、バレてはいけないと顔を必死で変える泉少年。ああ切ない胸のうち。自分がいずみだとうち明けて、心ゆくままにウサギの話をしてみたい。

そんな彼が、自宅に紅詩はじめ青枝にふく丸ママのさとうさんを呼ぶこととなって、優雅なウサギを囲むお茶会でしょうか!? と思ったら、高校の制服がバレてしまいそう! ああ、みたらしが掘っている! この非常事態にうろたえてみたり、そしてなんとか誤魔化してみたりと、大変な心の揺れ動き。そこに見える隠したくない気持ちと、受け入れられなかったらと怖れる気持ちのせめぎあい。切ないなあと共感するも、きっと青枝なら大丈夫だよとそうした気持ちになれるのは、きっとこれまで見てきた分だけ、この人に対する信頼が育ってきているからなのだと思います。

しかし、それでも泉少年の選んだあのキャラづけ! なんでそっちの方向にいっちゃったかな。無理してる感がものすごい! ええ、あくまでも自然体でよかったんですよ! はやいうちに、方向修正できるといいですね。

『あの世で猫になる』

海にいった朝倉さん。留守番は嫌とダダをこねたら、依代のぬいぐるみを持って海につれていってもらえました。

しかも水着まで作ってもらって、ああ、夏らしい健康美。と思いきや、海には入れないのか。いや、そりゃそうだよな。ぬいぐるみだもんな。海の水かぶったら後々大変だもんな。

みたいに思ってたら、ビーチにひとりはつまらんといってたタマ自身が、塩気や日焼け対策しないでも平気ということにメリット感じてしまってて、いやあ、いいですね。ポジティブはいいですよ。からのセルフ砂潜り。ちょっとした怪異ではないですか! あ、いや、そもそもが霊か。怪異でしたわ。

つまらなそうにしていたら、朝倉さんがビニール袋を使ってタマを海に連れていってくれました。一緒に遊べてよかったね、と思いきや、なんとまあ海の低級霊に絡まれるのか! こりゃかなわんなあ、からの、なんだかんだで姿がはっきりしてるからか、タマ強い! 雑霊なんて一網打尽だ、と思ったら、思わぬ逆襲受けて、いやもう大変。でもなんだかんだで楽しんだ一日みたいで、よかったですね。

2023年8月3日木曜日

『まんがホーム』2023年9月号

 『まんがホーム』2023年9月号、昨日の続きです。

『座敷童子あんこ』

さわやかに起床の座敷童子、もう昼前じゃないですか。そんなあんこが遭遇したのが、母上が預かったという親戚の赤ちゃん。なんというか、目力がやたら強い赤ちゃんだな。そして乱暴狼藉! といいたいけど、赤ちゃんだもんな、興味を持ったらとにかく掴んで引っぱる。それがあんこの髪であっても頬であっても、そりゃもう全力さ!

しかしこの子、どんだけ強いのか。母上がちょっと目を話した隙にあんこがボロボロに。しかもその上、幸太までボロボロになっとる! その中でひとりそれなりに小綺麗な母上、やはり母は強しなのか、あるいは経験の差か。いや、この子が母上相手にだけは加減してたからだと思う……。しかしこの凄惨な様子を見て申し訳なく思いつつも、決して驚くまでには至らない赤ちゃんのママさん見るに、どうもこの赤ちゃん、本当のママさんも手を焼いてるっぽいと感じられますね。

『歌詠みもみじ』

もみじがお友達と一緒にナイトプールにいきます! はいいとして、まさかまりなの家の庭のプール。あの家、庭にプールとかあったんか! ホテルのプールを借り切るつもりが、都会にいくのも大変だしお金もかかる。だったら家のプールを改装しましょう。って、よっぽどだ! いやもう、まりな、ちょっと桁が違います。

ナイトプール=おしゃれ、というのだけれど、完全に市民プール気分で参加してるもみじがいいですね。さすがにスク水を指摘されたら照れるのだけど、ほんと服の下に水着着込んでくるとかね、見事にお約束、最後の最後までお約束を徹底してくれました。

今回のナイトプール企画、主導はまりななんですね。それだけに気合いが違う。遊ぶ前にしっかり映える写真を撮りまくる。気合いが他の誰よりもみなぎっていて、というか殺気に近い。置いてきぼりになってるもみじと宇賀神がね、なんか素朴で逆に可愛く見えてきましたよ。

今回はプールの楽しみいろいろ、そのベクトル、方向性の違いが見えるのも面白く、そして娘の写真を心待ちにしすぎてママさんに叱られるパパさんまで! いやもう、期待を裏切りませんよね。本当面白かったです。

『うちの秘書さま』

酷い日焼けをしてしまったはじめ様。メイドたちからアロエを塗ってもらっているんですが、その様子のあまりのアレさに七瀬が引く始末。そしてメイドがいうはじめのシルクの肌。これ、いつものメイドたちのひいき目なんじゃないの? と思ったら、いやマジなのか。まさかの山田のあの行動! おお、どれほどに魅惑の肌なのか、はじめ様。この漫画における変態ナンバーワンの山田をも虜にしてしまう。どれほどの玉の肌であるのか、シルクの肌触りであるのか、一度試してみたいものであります。

さて、こんな状況にあって姿を現さないメイド長ですよ。まさか炎天下ではじめを見守ったがために、名誉の負傷、熱中症で倒れてしまったんですか! そうだよな、屋敷の外ではいつものあの黒装束でしょう? というか、バレることいとわず表に出て、はじめの日焼け対策なさったらよかったのに。きっとはじめは受け入れてくれましたよ。いや、むしろメイドさんがぼっちゃんの肌に触れるなんて!? みたいになっちゃったりするのかい!?

今回は七瀬の看病の乱暴さ、いやさ豪快さ。それが見どころ。氷で冷やすって、氷のブロックを直置きするつもり!? 凍傷にならん!? さすがのはじめも抵抗するレベルの暴挙。さすがです、七瀬。

しかし今回の顛末。はじめもメイドさんも、傷つき倒れたふたりともに無事回復してよかったですよ。ええ、やっぱりこうして皆が健在、元気で楽しくやっているのが一番です。

2023年8月2日水曜日

『まんがホーム』2023年9月号

 『まんがホーム』2023年9月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。これは宿題ですね! 夏休みの宿題を前に、俄然やる気を見せているらいかでありますよ。というか、この子にとって宿題なんて、きっと軽々とこなせてしまう楽なハードルであることでしょう。そして他にも夏休みの風物。『若王子主任は後輩ボイスに抗えない!』若王子は昆虫採集。『孔明のヨメ。』はナスとキュウリで精霊馬を作っています。『魔界の愛されCEOは元勇者』ソヴァンに魔王は、ちょっと豪勢なかき氷を楽しんでおりますよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『ガチ恋カウント2.9』

女子プロレスの挑戦者、春宮リコはチャンピオンの大ファンなんでしょうか。試合がはじまり、がっつりヘッドロックキメられてるのにしあわせというこの状況。抜け出さないことには負けが確定してしまわない? というのはよいとして、まず今回はこの春宮リコとチャンピオン、マスク・ド・メイデンの出会いが語られたのでありました。

事務仕事をしていた1年前。ホームセンターへの買い出しを頼まれたことで人生が変わってしまったんですね。買い物を口実にサボろうというその気持ち、よくわかるよ! でもそのちょっとサボるつもりがうっかりと、ホームセンタープロレスなんてのに気をとられて、見てみればあまりの熱い試合の模様に、すっかり魅せられてしまったというのですね。

買い物のレシートがあればサインがもらえる。それでサインまでもらっちゃって、それはもう人生の変わる瞬間だっていうんですが、会社に戻れば優に4時間が経過しており、叱られることったらもうね! いや、まさかこれでクビになって、ゆきついた先が女子プロレスではありますまい。

自分の人生、これでいいのかと迷った時に、これだというものに出会ってしまったんですね。その出会いの妙。タイミングの綾がリコの将来に影響を及ぼした。この出会いから1年間、どんな道筋があったのでしょうね。

『孔明のヨメ。』

無事帰還を果たした月英と孫尚香。まずは一安心。そして月英からの報告は、龐統に徐庶といった協力者の尽力もあって成されたいろいろな策。船と船は鎖で繋がれ、火計をしかける準備が整っていきます。また火計の他にも、曹操軍の戦力を削ぐことにも成功。孫権サイドの思惑どおりにコトが動いていくというのは、本当に心強いもの。と、そこで存在感を放つ孔明と月英。底知れぬ孔明の思慮があると思えば、詳細にして綿密な月英の調査結果でありますよ。ええ、まさに月英の敵陣への潜入は、適材適所であったというべきものでありますね。

反対に、孫尚香が面白い。月英に負けず劣らずいろいろ話してくれるのだけど、どこかちょっとズレている。さらには曹操に接近してるなど、危うい状況が語られて、いやもう見事にお叱りを受けるハメに! こんだけ説教される姫様というのも、なかなかではありますよね。まあ、孫尚香とバレてたら捕えられて人質だよなあ。大ピンチだよ。

今回で赤壁にいたるまでのいろいろがほぼ出尽した感があります。風向きの問題が子敬から孔明に持ち込まれ、それに一計案じる孔明です。風向きの変わる、その自然現象をうまく利用し、ひいては味方の士気にも影響を及ぼさしめんとする策なのでしょう。ええ、どんなかたちでこのエピソードが展開されていくのか、待ってましたの気分であります。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

今日は病院の休診日。なのについつい早起きしてしまったキョウスケ。立派ですね。それだけ仕事に打ち込んでるってことでもあるのでしょう。ええ、こうやって打ち込める仕事があるというのは羨ましいと思えるほど。動物看護師という知らなかった職業に出会えてキョウスケはしあわせなのでしょうね。

さて、テレビの占いに影響されて散歩に出かけたキョウスケです。めておを見つけたベンチで休んでいたら、るいと再会。あの、さくらば動物病院で見たワンちゃんですね。まったくいうことを聞かなかったキングがですね、しっかりしつけがゆきとどいて、ああ、いいじゃありませんか。あの時の病院での経験が彼女を変えた。ドッグトレーニングの勉強をして、キングと意思疎通できるようになって、それが嬉しい。

動物病院での仕事、それが誰かに影響すると知れたのはキョウスケにとってきっとよいことだったのでしょう。そして脳裏に浮かぶここ最近のできごと。様々に知り、経験する、それがキョウスケのことも変えていく。これはまさしく成長というやつなのでしょう。まだ未熟ではあるけれど、この先に広がるキョウスケの可能性に眩しさ感じる。そんな素敵なエピソードであったと思います。

2023年8月1日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。