『まんがタイムきらら』2023年9月号、昨日の続きです。
『けいおん!Shuffle』
文化祭にて打倒しなの先輩を夢見る紫。そこに真帆からの電話があって、おお、ふたりともに気があいますね! 文化祭のライブについて話したい。ふたり一緒に声を揃えて同じこといっちゃって、それでちょっと恥ずかしいんだ。ええ、可愛い紫たちです。
そこに楓から、お泊まり会の申し出。場所は真帆の家、っていうんですが、どうも真帆は乗り気でない。なんでだろう。紫の想像するように、ヤバいものがあって見せられないの? いや、そんなことはありませんでした。どうも加減がわからないって理由だったみたいですね。いや、楓がくるのでハイになってしまっていたのか。恋ですか? 恋ですねえ。
お泊まり会で文化祭に向けての作戦会議、と思ったら、全然関係ない雑談で延々時間を使っちゃって、もう夜の10時過ぎ! そこから実のある話になるかと思ったら、なんかいい雰囲気になるだけなって、すぐに就寝の流れ!? でも、こうした時間もきっとバンドのためになるんだろうなあ。仲がいい、フレンドシップやメンバーシップが音楽のできに直結する。みたいなこともありそうじゃないですか。
それに学生の時ほど、こうしてなんでもないことで時間を満たすのも大切なのかもなって思われて、ええこれも豊かな体験なんだと思ったんですよ。
『かみねぐしまい』
神様をかわいくコーディネートしたら、さっそく母に見せたいと、はやく帰りたいと、お願い事おねだりされるようになってしまいました。ああ、これは想定外の展開。ツギノもまえなも、まだ願い事決まっていない。いかに相手を出し抜くかしか考えてなかった。なんだかんだで、このふたり、気があってますよね。いや、性質得手不得手が違っても、どこか似た者同士だからこそいがみあうのかも知れませんね。
願い事が決まってないなら、決まるまで先延ばしにすればいい。神様に人間の世界にはもっと楽しいこと、面白いことがたくさんあるんだよとプレゼン大会がはじまって、海の楽しみ、水につかる面白さを伝えようとするも不発。じゃあまずは経験してもらおうと、大きなお風呂、銭湯に向かうんですね。
最初は熱い湯に抵抗示した神様だけど、つかってしまえばすっかりお湯の魅力に目覚めてしまって、ああ、これは人間世界への長逗留、決定ですわ、と思ったら、いやあ帰る気満々だね? このまるで気持ちが揺らがないところ、新感覚でした。
ここからの流れ。まさかのツギノのはからいでした。締め出されたまえなに、扉をあけてほしいか聞く神様。あけてほしい、その願いを叶えて、いよいよ帰れると嬉しそうな神様! ああ、自分たちの願いは叶わないけど、帰りたい神様を帰してあげられる。それでいいんだってその心根が美しい!
と思ったら、神様(母)からのメッセージ! そうかあ、これはズルになるのかあ。いやもう、ほんと、予想もしない展開が次々きて、新鮮新感覚、とてもいいですよ。
『スロウスタート』
花名、変な夢見てるの? 運び屋? なんか、怪しい荷物を託された花名。なにごとかと思ったら、たまてからバイトを誘われたのをきっかけに、悪い方向に想像をふくらませてしまっていたようですよ。
たまてが誘ったバイトというのは、荷物を預って届ける仕事といっても、当然合法、郵便局の仕分けの仕事であります。全然ヤバくなんてないし、むしろ学校の許可なんかも出やすい安心案件。たまてだけでなく、栄依子や冠からの意見も聞いたところ、とたんにネガティブからポジティブに切り替わる花名の想像が面白い。でもそのポジティブな想像も、なにかどこか微妙におかしくって、ああ、これが花名の妙味なのですね。
今回のテーマも、また花名の成長だったのかも知れませんね。両親に内緒でバイトして、それでなにかを贈りたい。そう思った花名だけど、保護者の許可を得る必要がある。それで母に許可を願い出ることとなった花名。二つ返事で許可は出たんだけど、電話の向こうで感動している母の姿は娘には想像もつかぬことだったようですね。ええ、なにも秘密にしなくとも、それこそ贈り物するまでもなく、こんなにも成長を喜んでくれるのですね。親心ですね。ええ、泣ける思いがしましたですよ。
- 『まんがタイムきらら』第21巻第9号(2022年9月号)
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