2023年8月22日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年10月号、昨日の続きです。

『瑠東さんには敵いません!』

瑠東さんのピンチです。文化祭にて、本当の自分を皆にも知ってもらおうと考えた瑠東。これまでずっと演じてきた優等生キャラから素の自分に徐々にチェンジしていこう。皆が文化祭ハイに陥ってる隙がチャンス! というのですが、この発案も含め、瑠東自身が文化祭ハイに陥ってる可能性がありますよね。

ここまで思い切るまでには紆余曲折もありました。準備中、和村と話しているところを見られてごまかした瑠東。高永もまじえてのおしゃべりで、瑠東が不安に思うのもおかしくないといってもらえて、間接的にこれが背を押したと思っていいのでしょうか。とにかく、瑠東がついに覚悟を決めたというんですね。

まずは他のクラスから。和村のアドバイスを受けて、文化祭ハイ作戦の効果を確認。しかし、それがその後の惨事に繋がってしまう。教室に戻ってきた瑠東が、和村と思っていつもの調子でコンタクトしたら人違い! あまりのキャラの違いにざわめく教室。追い詰められた瑠東を前に、和村はなにをできるのか。

ふたりの関係の変化の予感に不安がよぎった、そのとたんにこれです。ええ、どうなるのか。不安どころではない、この先どころではない、今のこのピンチをなんとかしなければならない。乗り越える? ごまかす? あるいは開き直る? 瑠東と和村、正念場なのかも知れません。

『ハコイリクリエイト』

新規顧客層に向けた新商品のパッケージデザイン案。ハイルと凛々、ふたりが案を出すものの、どちらも却下されてしまった。再提案するデザインをどう準備すべきか社の皆と協議することに。この仕事には、ただデザイン案を出すだけでなく、ハイルの今後もかかっている。

ということで、凛々の案への評価なども含めて案を煮詰めていくのですが、皆で頭を突きあわせて、ああでもないこうでもない、次々とアイデアを出していき、そしてついには大正ひいては函入会長を納得させるにいたるデザインを提出することができたというのですね。

デザイン提出案に決着するまでのくだり、その説得力あるアイデア、改善には、なるほどなるほどと感心させられるばかりで、しかもできあがったパッケージにまた納得させられるものありました。これは漫画としての見せ方ばかりか、しっかりした成果物、デザインの力も相当にあるのだと感じさせられて、今回の一連のエピソード、見どころあって大変面白かったです。

そしてハイルも、さらには凛々も無事認められて、今後もこの会社で働き続けることができそう。まずは一安心。さらなる成長のエピソードが見られそうでめでたしめでたしでありましたよ。

『SAN値直葬!闇バイト』

暗黒ぬいの仕入れをさせるべく、夏季一時金であかりを釣りあげる店長。こよとともに水着で魔珍海岸に送り込まれることとなるのですが、お客の対応で急ぎその場を離れる店長。ああ、これはあかりがまたなんかやらかすな! と思ったら、今回は大丈夫。店長、さすがにそうそう失敗ばかりはしていられませんよね。

しかし今回は完全に店長のペース。あかりとこよに着せた水着。さらには、こうした状況であかりがとるだろう行動、すべてを予測した上での仕込みではありませんか。海の怪異を捕える。きっとあかりはこよを餌にするだろう。すべてが万事、店長の予測どおりに運んで、しかもこよが丸呑みにされることも想定内! 怪異の体内で水着だけが溶け、毒として働くことでターゲットを仕留める。

しかしこれ、一歩間違えたらこよ危なかったよ。いつものこととはいえ、こよ、命張ってるよな。

なんとなくごまかされているこよですが、今回ばかりはあかりの活躍、乏しかったですよね。それなのに満額一時金貰ってるみたいで、ああどうかこよにはあかり以上に多くの賃金を、危険手当をつけてさしあげていただきたいところです。

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