2017年6月30日金曜日

『まんがホーム』2017年8月号

『まんがホーム』2017年8月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいか。水着、むぎわらぼうし、手にはフラッペ。夏、満喫してますね。『週末親子』ユカも水着で浮き輪の上、アイスキャンディー食べてます。面白いのは『孔明のヨメ。』。孔明、月英夫妻が手に青竹の水鉄砲、っていうんですが、これ、見た目が弩だ! なんか背中の袋から水供給するパイプとかついてるし! ほんと思わぬ発明品。面白いもの見せてくれます。

敗者復活戦!』はいよいよ佳境なのでしょうか。月穂サマがゆかし堂をやめました。アレルギーとかいろいろあってというけれど、これ、月穂サマにとっては本当に本意ではなかったのだろうなあ。できればゆかし堂にい続けたかったのかも知れない。ひとり帰り道、月穂のモノローグに滲む気持ちに胸しめつけられるように思いました。いつまでも敗者。ああ、この漫画のタイトルにいう敗者とはこういうことか。明確にされたように思われて、だからこそでしょう、ニーナ、君、いいやつだなあ。この子の明るさに救われる思いがしました。しかしほんと、皆のやりとり、マイペースで一筋縄じゃいかんですね。

『小4女子の王子様育成計画』。高校生しのぶはひきこもり体質。そんな彼の部屋に飛び込んできて、起こしてご飯食べさせてといろいろ世話を焼いてくるのが小学4年生のあいら。母の親友の子らしい。しのぶにすっかり懐いていて、というのも、この子しのぶのこと好きなのだな。みだしなみにも気を使いなさい。けど髪形ちゃんとしたら美青年が皆にバレちゃう! あいらさん、大変だなあ。学校ではしのぶうだつあがらず、女子受けも大層悪いのだけど、あー、男子は知ってるのか、しのぶが実はかっこいいって。ともあれ、学校から帰ってきたらあいらが家で待ってる。明日からもまかせてととにかくやる気。ええ、しのぶ、あいらにもはや頭があがらない感じですね。

『月乃さんは憑かれてる』、師走冬子の新作です。ヒロイン鳥海月乃は取り憑かれ体質。学校に通う道すがら、ほいほい取り憑かれちゃってさあ大変、っていうんですが、ああー、慣れてるんだ。一緒に登校してるお隣の原井結人。いろいろ面倒見てくれるのだけど、取り憑かれてしまったらもう仕方がない、そのまま学校に連れていっちゃうっていうんですね。月乃は霊にとっては居心地いいみたいなんだけど、本人のドジっ娘属性があんまりで、物件としてはあんまりよくない模様。ともあれ、月乃の望みもあって、迷って月乃に憑いてしまった霊の思い残しを解消して、満足、成仏してもらう、そういう話になっていく模様です。しかし今回の幽霊の子、成仏したわけじゃないんですね。ということは、月乃のそばに居続けてくれそうですね。

『マツ係長は女ヲタ』、なんか係長の様子がおかしいですよ。スマートフォンに届いたメール。カラワンになにかあった!? 重大発表!? 悪いニュースだったらどうしよう……。発表は来週の金曜日。大丈夫なのか、大丈夫なのか係長! この一見大げさに見える、でもアイドルが心の支えなんだから、こうなっちまうのもある意味しかたないよなあ。わかる。わかるよ、係長。しかしネガティブな想像で倒れそうになったかと思えば、ポジティブな予想でも座り込んでしまう。嬉しくて死んじゃうッ! 最高だな、ほんと、最高だな係長。しかし本当に面白い。過去の発表の履歴見て思わず真顔になってしまうウメ君。まあ、そりゃね、たいしたことないなって思うよね。でも同時にファンの間にほのかに漂うネガティブな感情、解散説に触れてしまって、ああ、どんどん悪くなる。係長落ち込む。ウメ君も落ち込む。けど仕事では大成功! ほんと、君ら、おかしい、おかしすぎる。そして発表の日、その瞬間。なんかウメ君もカラワンの大ファンみたいに見えるよ? ともあれ、係長の感情の浮き沈み、ものすごく、そしてしろたんセンター!! うおお、すごいことになった、というか係長大丈夫か。ほんと、マツ係長最高ですよ。って、待って? ここ会社よね? こんなに騒いでバレないの!?

  • 『まんがホーム』第31巻第8号(2017年8月号)

2017年6月29日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年8月号

『まんがタイムオリジナル』2017年8月号、一昨日の続きです。

『ゆとりの町長』、いいですね。町長選に立候補したものの、どうにもふわふわして、いいかげんなゆとり。今回町役場にいったのも、町政もろもろに興味があってとかじゃなく、気になる男子今野くん目当て。まあ、それでも出会えたり、ましてやいい雰囲気になったりなんてしないんですけどさ、そういう渋さはこの漫画の味、いいですよね。ゆとり、この人のいいところは、いいかげんなところと、そしてシリアスなところ、それをふわふわ浮いたり沈んだりしながら、いったりきたりするところだと思うんですね。今回は町の人口を見て、ああ、減っている。次々と現実に直面して、なんとかしないと、なんとかしたいと思うようになる。それでやる気がいい方向に向けばいいんですけどね、なかなか本当のシリアスにとかはいかないんですけどね、でもこうやって真面目な気持ちを時に取り戻すところ、好感持ってみています。

『部屋にマッチョの霊がいます』。冒頭からストレッチやってるの、いいなあ木葉、結構生き生きといい表情見せていますよ。リサ成仏を受けて追悼筋トレだとかおかしなこといってるんですが、いやね、アッコがいってるんですよ、木葉はすっかりなじんでしまってるし、三枝さんいやささえっちは不満たらたらながらもなじみつつあるし、というか、さえっち、運動苦手だったんだ。アッコの成仏? リサとの違い、共通点とか検討していくんだけど、さっぱりそれがうまくいかないの、さえっちがツッコみまくってるのとか、ほんとおかしかったです。そしてさえっち、木葉さん、神奈ちゃんと名前で呼びあう仲になったんですね! ええ、さえっちと仲良くなるという目標達成して、ええ、木葉、よかったなあ。それもこれもアッコのおかげじゃないですか。こうしてひとつの決着を見て、次は涼さんの問題でしょうか。と思ったら、なんかあやしい人が! ええ、これ、筋肉で解決できますかね。

『ぎんぶら』、いろいろヤバいよ! これ、ファミリー誌! いやね、食文化惑星カニバールって、ああー、カーニバルね、って違うよ、絶対違うよねこれ! だってのっけから、同族っぽいの食わされちゃって場外乱闘ですよ!? いろんなタイプの宇宙人が集まる星です。人種、といっていいのかな? それも多様なら、使われる食材も様々で、自分たちに似たものがあれば残酷と非難され、じゃあそうしたものを避ける部門はというと、それはそれで非難されてる! そしてついには完全人工素材に辿り着いて……。でもほんと、今回は若干危ない、いやいつもこんなもんか? いや、しかしあの牛に似た宇宙人の料理人、レクタさんはまずくない!? ミノタウロスならぬタウミノロスってのもあれだよね!? ともあれ食にチャレンジした今回。ビターながらもじわじわ笑わされる、そうした感触にすっかりやられています。

『歌詠みもみじ』はまりながふたりを食事にご招待ですよ。フランス料理。正装でね、というんだけど、もみじも千恵もドレスなんて持ってない。それで制服になってしまうのか。うん、でもこれわかる。自分も学生のころそんなでした。ふたりに服を貸してくれるまりな。それはいいんだけど、もみじも千恵もそれぞれまりなの標準からはずれてるというの、ショックを受けてるもみじがいれば、同じくショックを受けるまりなもあって、ほんと、皆それぞれで魅力的なんですよ? 気にしちゃだめですよ。慣れないフランス料理店に動揺する千恵。対照的にまりながゆうゆうとしていて、おお、かっこいい。もみじ、千恵が魂抜かれたみたいになってたのがおかしかったです。慣れてない組のやらかしがいかしましたよね。ペース配分に失敗したり、でもってもみじの俳句がウェイターに受けてしまったり。まりなのツッコミ、見事に生きていました。そして千恵の失敗。ああ、ウェーターはお客に恥をかかせない。いいお店なのだなあ。まりなが赤面してたのね、ええ、そうなんだ、自分もこれ覚えておきます。今回の背伸びした食事と、そして気兼ねのない食事と、それぞれ違って、けれど友達と一緒ならおいしいんだって、まりながやれやれって表情浮かべながらも内心共感しめしてるのがね、よかったなあって思ったんですよ。ええ、仲良きこと、美しいです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第8号(2017年8月号)

2017年6月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年8月号、発売されました。表紙は『New Game!』、ひふみと紅葉がメインであります。おお、これは!? いいのん!? と一瞬思ったのですが、ああ、水着か。水着ですね。引っ込み事案なひふみんが、こんなにも大胆に! なんて思わされるような表紙でありますよ。後ろには青葉もいるんですが、もうほんと、ちょこっと出てるだけで、えっと、誰が主役なんでしたっけ!? 南国を感じさせる、そんな表紙。背景の強い赤に負けないひふみん、紅葉が印象的ですよ。

『正義ノ花道』、新連載です。水上さくらのことが好きという少年星野アラタ。それはいいんだけど、32戦32敗というさくらへの告白。これ、勝算もないのに、特に状況も違ってないのに、闇雲に告白して敗退ってことなんですか? いやあ、あかん、あかんよ、アラタくん。そのアラタが、ナゾの少女Mに声をかけられ、ヒーローになることになった。なるほど、Mは科学特捜部に所属しているのか。しかし、まさか本当に変身するとは予想外でした。しかもコスプレじゃない。鉄筋コンクリートだってぶちぬいちゃうぜ! ともあ、変身ヒーロー、名前はまだない? さくらの前に颯爽と現れてはみたけれど、ワイセツ仮面として認識されちゃって、むしろこちらがお尋ね者。結構逆境スタートですね。そうそう、M。本名は祭田まつり。あまりに楽しそうなので、通称わっしょい。むしろアラタ、わっしょいとの方が距離が近そうですよ。

まちカドまぞく』、シャミ子が自分の夢の中で出会った千代田桜。これ、ただの記憶なのかと思ったら、おや、そうじゃないんだ。なんと本物。本物? いや、それってシャミ子がそう思ってるだけじゃないのん!? そう思いながら読み進めたらば、おお、まぎれもない本物なのか。なぜならば、桜のコアはシャミ子の中にあるから! って、マジかーっ! ほんと、思いもしない展開、ばんばん見せてくれますよ。猫の姿をとっていた桜は、その姿の維持すらもままなくなり、シャミ子の命を自身のコアで支えるために、シャミ子の中に入って消えた。自身の記憶の内に見たかつての出来事に衝撃を受けながらも、桜を桃のために連れ帰りたい、その一心で思いのたけを伝えようとするシャミ子の姿が本当にいじらしくて、これは涙を誘いましたよ。そして桃の選択! これも衝撃的。なんてこった。とりあえずはシャミ子、帰還がかないそうですね。そうなると次は桜から託されたお願いですか。ええ、桃のことなんだろうなあ。桃にとってよいものであったらいいなあって思います。

『はやしたてまつり♪』は伝統の露天風呂。って、ドラム缶風呂じゃないですか。みんなで一緒に入ろう、さなみの提案なんですが、どんな新手の地獄の釜茹でだ! って、そのビジュアル含めて実に面白かったです。いわおは熱いお湯が好き。それはいいんだけど、もう煮えそうになってない? 最初に入ったいわおの時点でほぼ薪を使ってしまって、残りの皆は大急ぎで入ることになるんですけど、いわおの煮え湯に入るさなみの勇気よ! 親指を立てて煮え湯に沈んでいく姿は涙なくして見ることはできませんでした。煮え湯でものぼせないいわおがのぼせた理由。意外な魅力見せつけた千駄ヶ谷。などなど、皆の個性がよくよく見えて楽しくて、さてではメインのお囃子はどうなるの? と思ったら、ああ、次は中学校でワークショップ。しかもその学校というのが月の学校というのだから、これはまたなにか一波乱ありそうですね。月、お囃子やってること、皆に知られたくないのかな?

『花降り宿のやどかり乙女』、六花がお座敷にあがります。失敗しちゃいけないとあがってしまった六花。胃が痛い。ネガティブなことばかり考えてしまう。そんな六花、花と月からはげまされてね、そして月子にともなわれて座敷にあがる。ああ、ちゃんと考えてもらってますね。お客様はなじみの常連さんで、よほどのことでもないかぎり大丈夫だろう。いや、結構、よほどのことになってるぽいんだけど、ほんと、六花さん、大丈夫!? 実家から修行にきている、そうしたこと知ってもらえているんですね。じゃあやどかりちゃんね。成長にあわせてやどをかりて、どんどん大きくなっていく。そうしたことお客さんにいってもらえて、ああ、お客さんにも見守られて育っていく、そうしたところ、お客さんも含めたアットホームな暖かさ感じさせて、いいエピソードだったと思います。そして月子さん、この人も昔は六花のようにして、修行にきていたんだ。ええ、だとすると、六花の修行のその先には月子のようなありかたが、ひとつの到達点としてあるのかも知れませんね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第8号(2017年8月号)

2017年6月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年8月号

『まんがタイムオリジナル』2017年8月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんがメインで、お、これはかき氷ですね。オレンジ色で、トップにアイスクリーム、下には果物、果肉がどっさり乗ってるゴージャスなもので、これなんだろう、杏? メロン? マンゴー? なんか最近のはやりもののような予感がしますが、はやりに疎いので正体がわかりません。『きっと愛され女子になる!』志摩ちゃんもかき氷。これ、富士山だ! こういうのあるの!? 『らいか・デイズ』らいかはかき氷機手にして、おお、自分で氷削るつもりだ! シロップ抱いてうきうきしたこの表情、様子、素晴しいですね。

『きっと愛され女子になる!』、ああ、辛辣でありますね。結婚式の話なんですが、地味婚ブームとその背景。今の若者にはお金がないから……。で、その予算カットの駒にされた疑惑がある親戚の式に、志摩ちゃんをアシスタントに連れて参加するんですね。料理用意する過程でのパクチーブームへの一言。式できっと聞かれる結婚についていかにかわすかなどなど、あっちにこっちに辛辣で、ほんと面白いです。これ、辛辣なのは浮ついた世相に対してだけじゃなく、それらにシニカルな視線を投げかける側に対してもですよね。むしろこの漫画だと、ダメ男に引っかかるタイプとか散々なこといわれてる志摩ちゃんが可愛いくて、素直な気持ちの表出とほがらかなその様子。さゆりにもいい影響ありそうなんですよね。

『スズちゃんでしょ!』。スズちゃん、無茶すぎるよ! 姪の梨乃のことが大好きで、それはいいんだけど、なんでもかんでも叶えてあげたいというのはやりすぎよ! 梨乃ちゃんは気を使うタイプ。だからといって考えすぎて、あれもこれもとスズちゃん側からいいすぎて、ああ、弟に怒られちゃったよ。うん、過保護だよね。うん暴走ですよ。で、その暴走がまさか梨乃ちゃんのイトコ作りに向かっちゃう!? いや、ほんと、無茶すぎるよ! スズちゃん、危うい人だなあ。

『ひとりで飲めるもん!』、新作、コマ割り漫画です。仕事もできる。しかも美人と、社の皆が褒め称え、街に出ればすれ違う男も女も思わず振り返ってしまう、そんな女が紅河明。けれどこの人の夕食、今夜はチェーンの天丼屋。小天丼にグラスの小ビール頼んで、一口飲めば、緊張の糸が切れてぐんぐん頭身も縮んでしまう。これ、決してご馳走とはいえないけれど、おいしい身近な食べ物、その安くておいしく楽しめる、そういうところを突いてくるタイプのグルメ漫画みたいですね。しゃちほこばらない。気楽に楽しめる。そんなちょい飲み情景です。

『北斎のむすめ。』、西洋画法友の会、順調っぽいですね。輪郭線、ふちどりの線を描きません。陰影を重ねてかたちにしていきます。それで吉原の皆で練習して、送ってあげるのね。おお、皆嬉しそう。揚巻には散々だったみたですけど。新しい技法には興味がありながらも、自分の師匠筋の画風を大切にしたいという人もあり、また好きな画風を目指したいという人もあり、ええ、こうしたそれぞれのスタンスが尊重されてるの、いいですねえ。お久しぶりの吉之助ですよ。絵を描きたい、学びたいという気持ちがありながらも、なかなか踏み出せずにいる。そんな彼のこと、お栄、はげまして、背を押すんですね。最初は西洋画法友の会に引き込もうと思ってたくせにさ、話聞いてさ、結果的に吉之助にとって一番いい、そんな道に押してやったんですね。ほんと、勧誘には向かない、それは間違いないですよね。でも友達がいのある、いいやつだと思いますよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第8号(2017年8月号)

2017年6月26日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年8月号

『まんがタイムきららフォワード』2017年8月号、昨日の続きです。

『にじいろフォトグラフ』、2話目読みまして、これ、いいですね。サラのお世話になることになった山吹家にはもうひとりお嬢さんがいて、それがあずき。あずきは見知らぬ金髪の女の子が家にいることに驚いて、まさか葵が友達いなさすぎて誘拐したんじゃ……。って、いやいや、無茶だよ! 無茶な発想すぎるよ! サラを預かることになった経緯、なるほど納得です。そして葵の変化を思う気持ちやあずきのサラと仲良くなろうとする試みとかね、見ていてほのぼの。とてもよかったです。そうそう、葵の前髪も、これよかったなあ。ええ、短くしたの成功じゃないですか。

夢喰いメリー』は、最近話題になっていた作られた都市伝説、それをうまく取り込んできましたね。世界中でささやかれている夢の話。白い髪の裸の男の出てくる夢を見ているという人間が、性別年齢を問わず現れて、試みに描かれたその男の姿はまさしく白儀響。我らが夢路、メリーの側では、かつてのメリーと夢路のあいだに起こったことが語られて、そしてその先にキョウの真実に迫る記憶が……。キョウとは何者なのか、それがいよいよ語られようとする、そんな状況。同時に世界ではなにが起ころうとしているのか。これが次回には同時に語られるのでしょう。ええ、もう核心も核心といえそうですね。

『放課後のアルケミスト』、いいですね。主人公サイドの方が悪辣というこの漫画。敵対する風紀委員長、雁木マリの弱点を押さえるべく、街にて彼女をこっそり尾行、付きまとうというのですからいやらしい。とりあえず言い出しっぺのアルミはいいとして、他の部員は盗撮じゃないかとひいている。ええ、まあ、そのとおりですよね。なんだかんだいいながら、その盗撮に関与しちゃうわけですけど。今回は皆の私服が披露されますよ! そうした楽しみもありまして、いちるは少年ぽくてよろしいね。ハルもさっぱりとした可愛さあって、アルミ、カナメとなると大人っぽさばっちりで、ええ、だからこそなんでしょうなあ、マリのスタイル。皆がどう扱っていいのか困るレベルなんだけど、ひとりいちるがパンダかわいいとかいってるのがおかしかった。ええ、いちる、いい子だなあ。マリといちるの接触、これ、見せ場ではあるけれど、同時にマリの壊滅的なセンスを駄目押しするポイントでもあって、いやほんと、今回はマリに圧倒されて終わりましたよ。最後のスクープ壁新聞も、マリさん、嬉しそうや! ええ、ほんと、陰湿な行為のはずがなぜか不思議とさわやかな読後感。マリさん、圧倒的でした。ところでマリの手に渡ったバイオ迷彩。今後出番あるんでしょうかね。

『45分間の魔法使い』。千尋と茅子、ふたりのホウキの特訓。夜の学校、周囲からなにかやってるとわかるほどに魔法の光は明るいのか。茅子のイメージに千尋があわせて、風を起こす。そうして飛ぼうというのだけど、なかなかうまくはいかなくて、でも先生がばっちり安全確保してくれてるから、ああ、ほんと安心だよなあ。何度も何度もトライして、失敗して、それでもあきらめない姿が素晴しい。なにがよくないのか、話しあいながらどうすればいいかとやり方を模索していって、そして辿りついた方法がとても素敵でした。そっと千尋を後ろから抱きしめる茅子。静かに語りかけて、そしてその言葉がふたりの気持ちをひとつところに導いていく……。大きなコマで描かれるその様子は時間のゆったりとした流れを思わせて、そしてその果てに飛びたつふたりの姿などは、まるで時がとまったかのように鮮烈で、すっかりとらわれてしまいましたよ。その後もふたり練習を続けていく様子が描かれて、ああこれは本当に仲良くなるよね。飛んでいるふたりの背後に広がる島の景色も美しくて、いいエピソードでした。

2017年6月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年8月号

『まんがタイムきららフォワード』2017年8月号、昨日の続きです。

『江波くんは生きるのがつらい』。連載になりましたか! なんかこの漫画、癖になるような感触ありますよね。とりあえず、面白さよりもはやく過去の自分の失敗、勘違い、自意識の屈折が到達してくるせいですか? 読後感どころか読んでる途中からもうなんともいえない苦々しさですよ! 今回出会った女の子は、ひとり木陰に佇んで、謎めいた雰囲気。ここ…、どこですか? ミステリアスな問いに答えて、大学ですが…、いや、それはわかっとるだろう! くっと眉根を寄せて不機嫌な顔を作るんですね。この人と江波との対話。というか、それ以前に、これさっき大教室で出会った眼鏡さんだろう! 勝手に文学的雰囲気を感じて盛り上がる江波ですが、これね、会話は一向に盛り上がらないというのが泣けるんですよね、ほんと。でも今回、江波はいいことしたと思いますよ。眼鏡にネガティブな感情持ってたこの人に、ポジティブな評価を与えることができた。ええ、人助け、できてるじゃん! 一歩前進じゃん! と思いきや、それで駄目なのが江波なんだよなあ。ええ、やっぱり苦々しさが残る読後感。うん、江波よ、江波よ。

『なでしこドレミソラ』。恵真さん、頑張ってますね。商店街の縁日でステージをやる。恵真と美弥、香乃と陽夜の2チームに分かれて出演するというその意図が切実で、聴いてくれるかどうかわからないお客さんを前に、足をとめて聴いてみたいと思わせるような演奏をしないといけない。技術も魅力も足りない自分たちにそれができるのか。あえて人数を減らしたデュオでもって、向き合ってみようというのですね。このストイックさ。上手と下手で組んだらどちらかに負担がかかってしまう。だから同じくらいのレベルで合わせてみる。ええ、恵真、美弥組には冒険だと思う。あえて苦しい、きつい状況に飛び込んでいこうとするかのような気概感じさせて、ああ、このチャレンジでなにを得ていくのだろう。ひとり悩みをともに続ける練習の果てに、どういう景色を見るのだろう。この切実さには胸苦しさ覚えますよ。だからそれだけに美弥との組み合わせが恵真にとって意味あるものとなった、その瞬間には目の前がパッと開けたような気持ちがしました。そしてこれは、恵真にとってもそうだったのだろう。そのように思われて、ああ、いい漫画であるなあ。ふたりいい関係を築いているなあ。など思ったのでした。

『球詠』。埼玉予選の抽選会でありますね。県内の高校野球部が一堂に会する。芳乃のテンション、あの目付き、いかしましたね。この会場の描写でもって、県内の強豪含む面々をざっと知らせてくれて、ああ、これからはこの子たちが新越谷の彼女らの前に敵としてあらわれてくるのだろうなあ。実際抽選の結果、強豪とぶつかることとなって、これはよいことなのか悪いことなのか。少なくとも読者である自分にはいい展開なのではないか。だって、熱い展開、今抽選会の場においてネガティブな視線を注がれた彼女らが、その実力でもって強豪を打ち破る、そんな展開がくるんだってことですよ。ええ、わくわくさせられますね。練習の情景もよかったですよ。対戦する相手の投手を研究し、自軍の投手と練習を重ねていく。投手ヨミを前にして、練習ながら静かに燃える希が熱い。ああ、彼女らは仲間であると同時に対戦してみたい強豪でもあるんだなって。こういう関係、ほんとかっこいいですね。初戦の相手、影森高校の情報収集もよかった。エース中山の威圧する振り返り! なんかの能力者!? ともあれ、芳乃に伊吹が付き添った理由、面白かった。そうだ、野球選手の真似が得意っていうの、こういうところで活かされるのかって、ほんと、いいキャラクター揃っていますよ。

『まんが家cherry!』、結構気にいってますよ。漫画家を目指す桜井春香。編集部に打ち合わせにきました、というんですが、担当編集氏がすごい! 見た目は怖いけど、って、いやいや、この世のもんじゃないよ! この漫画はこういう無茶な外見、風貌とかがおかしいですよね。ほら、アシスタント先の先生の仕事着とかさ、ほんとおかしい。今回の皆でネームを見て、感想会をしよう。全員で読み上げてみよう。その過程に描かれる意外な側面、かっこよかったり、コンプレックス刺激されたりみたいなところは面白く、ネームの問題点を指摘し改善していくところは頼もしく、読んでいてテンポ含め気持ちよさあります。コミュニケーションの楽しさと問題解決の面白さがいいバランスでつりあってますよね。そしてほんといい仲間に恵まれてる、そう思わせる親しみやすさが魅力になっています。そうそう、今回よかったの、やよいの一言ですよ。春香のネーム見終えて開口一番、おもろいやんけ。よさをまず見出し、そこから指摘に入っていく。そうした態度、やっぱりよいなって思ったのでした。

2017年6月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2017年8月号、発売されました。表紙は『ゆるキャン△』。なでしことリンでありますね。お、これは夏キャンプ? ごちゃっとした感触。これ、大きなハンモックですか? くつろいでるふたりの様子なんだけど、ただただ楽しそうななでしこと、雑誌読んでる? 大人びたリン。見事に対照的で面白い。かたわらにはワンコもくつろいでる。ちょっと見えにくいけどね。ほんと、涼しげな風の吹く、そうした心地良さ感じさせるイラスト。今の季節にぴったりです。

『こじらせ BOY meets GIRL!』。ずっとぎくしゃくしてた亨と柚貴ですけど、和解したと思ったらさっそくイチャイチャですか!? いや、柚貴がぐいぐいいってるだけか。この柚貴のくったくない態度がすごく愛らしくっていいですよね。亨にとってはそのさっぱり感が誤解のもとになってしまってたんでしょうけど、いや、いいですよ柚貴。その柚貴が部活をはじめました。友達の内海鈴、って、亨さん、覚えてないの!? クラスメイトでしょう!? って、私も全然クラスの人間覚えてなかったからどうこういえたもんじゃありません。でも亨の女子に特段の興味がなかった理由というのが、柚宇以外に興味なかったからというもので、まあ、いいのよ、そのまま柚貴さんにシフトしちゃったらいいのよ? あるいは柚宇のままでいいじゃないか! ともあれ、家庭科部に入った柚貴の高揚、やる気、まぶしいですね。ほんと、こいつぁ亨も圧倒されるわけですよ。生き生きとして元気で、そう思ったらちょっとしおらしい顔も見せて、ええ、亨、いつだって陥落しちゃうんじゃない? みたいに思わされた今回でありました。

『あんハピ♪』、なかなか面白い授業じゃないですか。体育祭のご褒美だっていうんですが、読書自習。授業をお休みして皆で本を読みましょう。じゃあ好きな本読めばいいのかと思いきや、そうじゃない。ええ、これが素敵なんですよ。読む図書は推薦制。互いに本を推薦しあって、それを読もうというんですね。本をお薦めする基準もいろいろ。自分の好きな本を薦めることあれば、相手が好きそうな本はどんなのだろう、考えて選んでいくっていうのがねほんと魅力的で、チャーミングで、生き生きと持ち味発揮していくぼたんもよければ、いそいそとお薦め選んできてくれるはなこも本当にいい。ええ、これ実際には成り立ちにくいかも知れないけど、いい授業だと思いましたよ。そしてヒバリの家に次々起こるトラブル。これ、どういうことなのか。ただの不運ってことでいいんでしょうか。いや、なんかあるんだろうなあ。

ゆるキャン△』、これ素晴しかったな。新年ですよ。皆でお参りにいって、そして初日の出を待つという、そんなシチュエーション。と、その初詣組はあき、イヌ子、イヌ子の妹チビ犬子、そして先生。リンは磐田でひとり行動ですよね。なでしこと恵那はバイト中。ええ、わりとばらばら、別れて行動しているんですけど、それでもばらばらな感じがしないのがすごいんですね。これ、スマートフォンやSNSの発達でいつでも連絡とりあえるからじゃないと思う。もっとなにか近しいものがある、そんな風に感じられるんですね。今回も、いつものように、いろんな場所の見せ場、食事などが紹介されて、それはそれは魅力的で、でもそれ以上にインパクト与えたのは、ええ、初日の出。初詣組は身延山山頂から。リンは海岸から。それぞれに初日の出を拝み、写真を撮り、そのふたつの景色が並んだあの見開き! そして2枚の写真がなでしこに伝わる。素晴しかった。細かな見どころあり、大きな見せ場あり、こんな静かな話、穏かな漫画だというのに、おそろしく豊か。ぐいぐい引き付けられるものあります。

『はるかなレシーブ』、これも読ませます。ようかんとはるかなの戦い。はるかをクリアすることで、かなたの負担を増やすという策でもって、第1セットをものにしたようかん。はるかなはこの状況をどう超えていくのだろう。いや、だって、ここではるかなが敗退って、そりゃないでしょう。ようかんの思いもわかります。彼女らもそりゃ応援したい。でも、これまで描かれてきたものを思えば、決勝ではエクレアとはるかながぶつからざるしかないじゃない。その予測をはずしてくるのかなと思ったりもしたけれど、いやいや、ここでその展開はないだろうよ。ええ、はるかなにも策がありましたね。そうか、はるかに隠してきた技がある。それをここぞという場面で出す。その時がくるまでの描写、じりじりとした焦り、緊迫感が見事で、でもなにかくるという予感はいよいよ高まって、いつくる、どうくる、と、その時にかなたがはるかの気持ちをはぐす。ああ、これは読者にもひとつのクッションとして働きかけました。でも、それだけじゃなかった。話に緩急つけただけじゃなかったっていうのだから素晴しい。ええ、はるかの秘策、その効果が最大限に引き出されたのは、かなたのブレイクがあってこそじゃないか。どちらもここで負けるわけにはいかない、そうした気持ちを抱いていて、だからこその熱戦。そこに勝つとはどういうことかという根幹にまで踏み込んで、ああ、火がつきましたね。ここでまた大きく変化し直球で勝負していこうと決めたようかんの姿に心がっちりつかまれてしまいましたよ。

2017年6月23日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年8月号

『まんがタイムスペシャル』2017年8月号、昨日の続きです。

『ちんまり経理のヒメ先輩』。四宮さんが興味津々ですね。ヒメの家が会社。事務所には若林さんがいて、さてヒメとはどういう関係なのかなって、ええ、なにか艶っぽい関係など疑ってるようですが、いやあ、そんなこたあないですよ。ヒメのこと、大人が先輩って呼んでることに戸惑ったり、でもって一緒に住んでるということにやたら盛り上がったり、ねえ、ほんと四宮さんは妄想系お嬢さんでありますな。一緒に勉強するはずがワアワア大騒ぎしてうやむやになったり、そうしたドタバタおかしくて、そして若林はちょっと頼りないっていうね、ええ、なかなか大人の男性の魅力、みたいにはいかんですねえ。

『まちがいだらけの恋愛道場』、すごい、ほんとに間違いだらけだ。数合わせで合コンに参加したマサスケが見事にやらかして帰ってきていて、しかもなにがおかしいって、やらかしてる自覚がまるでないっていうのね。いやほんと、これ、銀行員の友人も友人で、頼む相手を間違っとるって。結果的にスタンドプレーしたマサスケのせいで、合コンは台無しになてしまってて、でもおかしいのはマサスケはうまくしのいでるって勘違いしてるところ。マサスケの失態をマサスケの勘違いとその駄目な実態揃えてばっちり見せ付けてくれた後に、きっちり答あわせしてくれるという大サービスぶり。SNS捜査一課、実に有能でしたよ。しかしこのふたり、マサスケについて、本当に興味ないんだな。あの落ち、えらいぞんざいで最高でした。

『お役所任務のススメ』、今回はしのぶが有能だぞ! 藤林先輩に異変です。なんと、太ってしまった。それでなんとかやせたいのだけど、いい忍術ないかしら。って、そんな無茶な! と思ったら、ああ、しのぶさん、忍者の時代にダイエットはない。そうだよなあ、ダイエットとか飽食の時代ならではだよなあ。でもしのぶおすすめの忍者ダイエットはあって、って待って? 修行コースっていってるよね? 藤林先輩は運動が効果ありとはわかってるけど、なるたけ楽したい。ほんと弱ってしまってて、いつもの精彩を欠いているっていうんですね。というか、正論をガンガンぶつけていくしのぶがかっこよかったです。容赦なさすぎよ! でもって最後に忍者ダイエット。どんだけ過酷だったのか! というか、しのぶはこれを日々こなしてるのか。そりゃ、とっても細いわけですね。

メェ〜探偵フワロ』。おお、フワロ氏、有能だ! アーサーとミスレモン、ふたりの関係の進展を賭けにすることで、村全体をふたりの味方にしてしまった。あえてくっつかない方に大金投じて、村全体をくっつく派にするという策略。金持ちだからこそかも知れない。この投じたお金、フワロ氏にとっては御祝儀みたいなものなんだろうなあ。それが面白くないリリアンがいかしました。おお、ラウールを責める責める。しかしラウール、レモンさんのこと諦めたのかと思ったら、えらいこと考えてて、でもそれやるとフワロ氏の追い込みがあるのか。ラウールがビビるほどすごいのか。これ、考えたらものすごいよな。あのラウールがですよ? それくらい余裕で受け流すのかと思ったら、そうはいかんのかあ。一度見せていただきたいものですな! アーサー、ミスレモン、ふたりが手を繋いでいるところに乱入するコバーン少年が笑わせてくれましたよ。しかもそれ見てリリアンも参入。その上、ラウールまで首つっこんできて、で、円陣になる。おかしいわ、これほんとにおかしいわ。しかしアーサーとレモンさん、ふたりの関係、見事に強固なものになりましたね。アーサーが変わったのか。ええ、もう迷いとか見せませんね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第8号(2017年8月号)

2017年6月22日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年8月号

『まんがタイムスペシャル』2017年8月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、マキが、これはアレですね、パピコですね、ふたつあるうちのひとつをこちらにはいって差し出してくれていて、もうひとつはもうパクッてくわえちゃってる。そうした自然なふるまいがほんとこの子は可愛いらしいなと思います。今回のテーマはアイスですね。『ちんまり経理のヒメ先輩』ヒメは、学校帰りですかね、アイスキャンディー食べてるところ。あの制服のえりまわりがくしゃくしゃなの、ああー、暑そう、その実感が伝わります。『ざしきわらしと僕』はかき氷ですよ。裕貴が食べようとするかき氷に、ざわ子がですねイチゴとメロンですかね、シロップ2色をどばどばかけてくれています。その勢いがなんか楽しくなるようなイラストですよ。

『ローカル女子の遠吠え』、ご当地ナンバーの話題からスタートなのですが、案の定ですよね、富士山ナンバー。ご当地と聞いた瞬間に、あ、富士山くるなって思いますもの。で、その富士山ナンバー、山梨と分け合ってるというの、すごいな、いやまあそりゃ両県にまたがってますものなあ。伊豆方面だと伊豆ナンバーってのもあるそうですが、伊豆に思い入れのある人は伊豆をとるのかな? でも、油野さんは興味ない? いや、天城山があったらそれにするでしょうって、そうか天城山に思い入れがある地域もあるってことですか。東京と静岡の車観の違いなども面白かった。うん、雲春がそういうのに興味なさそうっていうのはすごく予想できた。で、それ、カルチャーショックなのか。絵柄入りのご当地ナンバープレート、あれ結構好きですよ。車もできるっていうの、ちょっと楽しみにしてますよ。でも、きっとうちではそういうの導入しないんですよね。きっとりん子さんもそういうの導入しそうになさそうですよね。

『課長と私のおかず道』。資料室に閉じ込められてしまった南条課長と保志。ああ、なんでしょうこの展開。ふたりの恋が促進しちゃう!? と思ったら、あんまりそんなことありませんでした。仕事中の資料室。スーツ姿なのに当たり前みたいにサバ缶が内ポケットから出てくる南条課長、すごいですよね。って、どこに入れてるんだ。ふくらむじゃん! 定番のおかず研究が仇になったり、いつもとはちょっと違う展開が面白い。あの課長の熱弁聞いてる保志がめちゃくちゃ可愛いですよね。そしてちょっと恋の進展うかがわせるような描写などあって、でも課長はまったく意に介していない。いや、もうサバ缶に夢中か! こうしたところ、課長のいいところだよなあって思いますよね。

『君のパンツに一目惚れ』、これほんと面白くなってる。針仕事、直視できない小桜さん。ああ、絹森が針を使ってる間、廊下で座り込んでたのか。なんか可愛いな。突貫でボタンつけできるようになった絹森も大活躍のようで、いよいよ刺繍したのは自分じゃないっていいだしにくくなってますよね。さて、そんなところに現れた手芸部先輩、絹森が隠れちゃったものだから代わりに小桜確保されちゃって、いや、しかしこの先輩、強引すぎる。小桜がちょっと可哀そうになるくらいで、で、それ、絹森にとっても同じだったんですね。絹森のことを悪くいわないで、そういってくれたこともあったのでしょう、ああ、絹森、小桜のピンチを救いにいく。いい展開ですね。絹森の活躍に期待しちゃいますよ。それと手芸部部長。おお、男子だ! これは期待されます。いいですね、手芸男子、増えましたよ。

『ざしきわらしと僕』、大晦日、帰省してきた母親と同じこたつに入ってテレビを見ている裕貴ですよ。ああ、会話がはずまない。面接であるかのようなぎこちない間、硬いやりとり。いたたまれない空気にひとりダメージ受けてるのがざわ子で、なんとかしようとはするんだけど、あんまりうまくはいってないですよね。頼りはトミ江、というのだけど電話に出ちゃってる。ああ、なんとかなって欲しい、そう思うのは、裕貴は裕貴で母のこと気づかっているし、母は母で息子のことを思っている。それがわかっているからでしょう。母、透貴子、その母トミ江との会話に少しほっとさせられるものあり、そして母子ふたりでの初詣。ええ、ここにざわ子のカンペが効いてくるのかー! やられました。ふたり、相手のためにと思ったことを素直に話せたのだと思う。ええ、ふたりの関係、きっとよいものになりますよね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第8号(2017年8月号)

2017年6月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年8月号

『まんがタイムきららMAX』2017年8月号、一昨日の続きです。

『私を球場に連れてって!』、なるほどレオナがピンチです。成績がよろしくない。親から全教科平均以上とると約束させられて、もしも無理なら野球観戦禁止。おお、現状が小テスト35点。厳しいなあ。ファル子が90点、タマが85点。これはふたりが優秀なのかテストがやさしめなのか。しかし、レオナ、危機感あるのかないのかわからんところがらしいですよね。落ち込んではいる、けどなんとかしようって気持ちが薄い。ファル子、タマから勉強教えてもらうことになっても場所がよくないよ! キャッツドーム前広場。試合こそは見えないものの、歓声その他で戦況がうかがえる。うん、勉強する気ないなこの子。今回面白かったのは、際どい球をがんがん投げ込んでくるタマですよ。しかもニコニコしながらいう。勉強頑張ると決めたレオナの脳裏に浮かぶいろいろ。ファル子とタマ、ふたりとも煽ってくるとこばかり思い浮かぶんだ。すごいな。ほんと、今回はレオナのキャラクターにすっかり魅了されました。なんでも野球で例えるのもいいですよね。

『みゅ〜こん!』、明日はいよいよ文化祭、というので準備も大詰め。衣装なんかもいろいろできあがってきて、自然と気持ちも盛り上がりますよね。雫は声楽学年主席なんだ。クラスの出し物は歌声喫茶。ええ、まさに看板ですよね。今回語られた、やたら歌声喫茶が多い理由、これが面白かったです。皆がステージ発表を目指すのだけど、それゆえに抽選倍率が高くなり、落選してしまう団体多数。でも発表はしたい。かくして模擬店の半数以上が演奏系喫茶になってしまうというのですが、どうしたかたちであっても、演奏の機会を創出しようとするその気持ち、素晴しいですね。自分に足りないものに気づかされた思いがしますよ! そして乃ノ花も、いろいろ忙しく動いている友人たちを見て、悩みとともに自分自身を振り返る。皆の活動の幅広さやいろいろな可能性を思いネガティブに沈みそうになったところで浮上させられたこの展開、ほっとさせられるものありましたよ。

『ぱぺっとコール!』。新入生歓迎会に向けて気持ち盛り上げていきたい時期なのに、部室はジメジメ、キノコまで生えてくる始末ですよ。おお、この表現面白いなあ。そうか、落ち込んでるんだ。もうじきクラス替え。友達と違うクラスになっちゃったらどうしよう。つるちゃん、ほとりんがつらそうなんですね。そうか、つるちゃんはこれまで毎年動揺してたのか。でもってほとりんは、これまで友達がいなかったから問題にならなかったか……。悲しい。泣ける。ほとりん、つるちゃんがふたり先生に談判にいくところとか、すごく可愛い、素敵なシーンでした。ほんと、コマの中、ふたりがすごく生き生きとしている、その気持ちの浮きたつ様がありありとそこにあって、素敵でしたよ。で、ちふゆ先輩からふたりにやばいアドバイス。さっそく実践するほとりん。もう最高でした。そして落ちですよ。おお、ほとりん、つるちゃん、よかった! と思ったら、ちふゆ先輩ついに記録が途切れましたか! ひとり土砂降り。これ、かじゅちゃんがどう思ってるか、そっちも見てみたいですね。

いちごの入ったソーダ水』。うおお、よかったなあ! 風紀委員長、ついにバレた。月の靴箱に手紙をいれようとしたところを本人に現認されて、その場はうまくしのいだのだけど、別方面からバレてしまった。ああ、こひめ、その文字から手紙の主を導いた。そして本人に確認にいくのだけど、ああ、怖れる委員長、揺れる気持ちのその果てに、この人のようやく共感と安らぎをもって落ち着ける境地が見出されたというのですね。ああ、よかったなあ。遠くから、気持ちを隠して見守るしかないのではないか、そう思っていたこの人の、月への気持ちを共有してくれる誰かができた。ああ、委員長にとってはしあわせ以外のなにものでもないだろうなあ。ファンクラブ会長を自任するこひめにしても、ひとつの成果ですよね。このふたりのつながりが生み出すもの、それがすごく楽しみです。また無理に気持ちを覆い隠さなくてもよくなった委員長、今後の活躍に期待です。ええ、その気持ち、いつか月にも伝わればいい。ええ、月に届けでありますよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第8号(2017年8月号)

2017年6月20日火曜日

『まんがタイムファミリー』2017年8月号

『まんがタイムファミリー』2017年8月号、先日の続きです。

『おしかけツインテール』、花梨がえらいことになってますね。修学旅行が海外と知って、どうも自我が崩壊した模様。落書きみたいな顔になってるのがなんともいえず可愛いんですが、隣のクラスでは杏夏も崩壊してしまっていて、ああ、普通校からお嬢様校にきた子らには大きすぎるカルチャーギャップであった模様です。目的地はイギリス。下調べをはじめるんですが、由利が魔女にやたら興味もっちゃって、拡大コピーでお面とか作っちゃってるよ! またイギリスはじめ海外の不思議風習にひっかかってみたり、あるいは魅力的なところにも触れてみたりと、こうやっていろいろ調べて、想像を広げるのもまた旅行の楽しみなのだと思わされました。で、おかしいの、花梨の母。ええーっ!? 修学旅行なのに自分も参加できる前提みたいに話してるよ、この人! ほんと、楽しいお母さんです。というか、ビール飲んだらあかんのですか?

『レオタードって、恥ずかしくないですか?』、おお、終わっちゃったよ! 入部希望者がきたというので、部長がやたら張り切っちゃってるの、ほんとおかしくって可愛くって、いいなあ、楽しそう。ちかもまた張り切っちゃって、自称センター、新人佐藤に演技して見せるんですが、そのたびに先輩から指摘受けて怒っちゃう。ほんと、楽しそう。佐藤が新体操に興味持ったの、りなの演技見てだったんですね。楽しそうに踊ってた、それが佐藤に働きかけたんだ。ほんと、りなっち、むくわれましたね。引っ込み事案だった、そんなりなもすっかり変わって、前向きになってという、その変化を私もかたわらで見守ってきたのかもなあ。それだけに、この漫画が終わってしまうというのはちょっと残念で、けれどりなたち、ちかたち、そして先輩も佐藤さんも、皆の新体操部はまだまだ続くんだよという終わり方は、きっと今も変わらずどたばたしながらも頑張ってるんだろう、そんな風に思わせられて、なにかささやかな嬉しさもあるんですね。

『感染!ウイちゃん』。必殺技がないから今までPCの破壊に失敗してきたんだ。そんな結論に至ったウイの必殺技模索がおかしくって、名前はもう決まってる、サイバーアタック、って、そのままやん! ともあれ、目からビームと適当にいってみたら、実際に出してみせて壁壊しちゃうってね、ええ、この子には限界というものがないのかも知れない。うん、限界は意識が作るのだな。できないと知らなかったらなんでもできてしまうウイに対し、セキュリティの彼女は地味な技繰り出して、名前はファイヤーウォールって、そのままやん! でも畳返し。能力的にはウイの方が優れているのでしょうか。しかし今回、大家さんからのお叱りあって、ああ、見事にダメージ受けてますね。いや、PCに与えるんじゃなきゃ、ウイとしては失敗なんでしょうけどね。

『かしこみかしこみ』、すごいぞ、奏衣様! 営業の人かな? 水を求められたことをきっかけに、神社に水飲み場を設置することになりました。それはいいんだけど、井戸を掘るわけでなく、水道を引くわけでなく、じゃあどうするのかというと、奏衣様が湧き水を出してくださった! しかもちょちょっと! すげえ! こうしてできた水飲み場に、暑いから助かるって、神だ、神だって賞賛が寄せられたのに答えて、そうです奏衣様は神様なんです。おお、そうだよ、まさにそのとおりだ。山椒のいう、水を出したのすごかったなが、ほんと最高でした。でも、この水には特段のご利益とかありません。うん、奏衣様、クールです。課金箱も最高でしたよ。課金するとどうなるんですか? の問いに奏衣様答えて、水飲み場が立派になったり、ベンチや日よけが設置されるぞ。で、これが見事に実現するの。リアル箱庭ゲームって、ほんと、おかしい。この発展ぶりに、奏衣様とこの神社、皆から愛されてるんだってうかがえて、本当に素敵でした。でもって最後にサラリーマンのお兄さんふたたび。おお、岩塩持ち歩いてるんだ。大変だなあ。人は汗だく、けれどムクも山椒もサラっとしてるっていうの、すごいな、そう思ったんだけど、もしかしてキツネもタヌキも汗腺がないんでしたっけ? あるいは神様に守られてるのでしょうか。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第8号(2017年8月号)

2017年6月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年8月号

『まんがタイムきららMAX』2017年8月号、発売されました。表紙は『こみっくがーるず』。かおすちゃんを皆で支えて抱き付いて、みたいな和気あいあいとした雰囲気がにぎやかで楽しい表紙であります。そして、テレビアニメ化決定! なのだそうですよ。おお、次々ときますね。元気で個性的でカラフルなこの漫画、アニメになったらきっと楽しいだろう、そんな予感がしますよね。

きんいろモザイク』、リコリスで昔のこと思い出しました。以前の職場にいたオーストラリア人がお土産で買ってきてくれたミントだったかのキャンディ。これがですね、見事に穂乃花と同じような反応引き起こす物品でありまして、日本人全滅。ああ、食の嗜好、こんなにも違うものなのかと皆でしみじみ思ったものでした。さて今回の『きんいろモザイク』。皆で駄菓子屋にいきますよ、っていうんですが、メンバーがいつもとちょっと違います。カレンにアリス、穂乃花、そして香奈ですよ。香奈がめずらしいですよね。こうしていつもと違う面々が集まれば、また違ったものが引き出されてくるもので、香奈のアリスに向ける熱い視線! それを理解、いや違うな、誤解してしまう穂乃花など、見事でありました。まさかのけん玉マスターもいかします。シャボン液飲んじゃうカレンとかも、ほんと小ネタも効いてて、楽しい回でありました。

『TCGirls』、よいですね。急遽、呼び出されたニイナ。パックを延々開封する仕事だっていうんですが、え、そんな仕事あるの!? へー、そうなのか。あのバラで売ってるの、ユーザーからの持ち込みばかりじゃないんだ。店でバラして、それぞれ売価つけて陳列するものなんだ。知らんかったー。で、これがわりとしんどい作業みたいで、でもアンひとり人が違ったように美しい働き方見せてるの。すごいな。この人の思わぬ側面、いろんなとこから漏れ出るな。カード開封の際に気をつけること。あー、そうだ。ちょっとでも傷がいったり、端っこが折れたりしたら価値が下がるんだった。それだけに、レアカードサーチで散々揉みくちゃにされたパック、アンにはショックだったんだなあ。いや、この展開ね、最初、レアカードサーチやってみたけど全然当たらないよ! って昔語りになるんだろうって思ってたの。そうしたらまるっきり逆。これから誰かお客さんが手にするものをボロボロにするなんて酷いって、デュエリスト失格だっていうアンの姿に、メイならぬ私も共感覚えるものでありましたよ。いやね、万年筆で嫌な思い出があるの。あれ、試筆でペン先駄目になってたりするのあるからさ。ね、ほんと、アンと同じ気分です。しかし、この漫画、アンがいいキャラクターしてます。今回は美しいアンにいつもどおりのアン。2度おいしいってやつですね。ええ、どちらのアンもいいアンだと思いました。

『どうして私が美術科に!?』、文化祭の演目を決めますよ。桃音が思わず寝言でいってしまったシンデレラ、それに決まってさあ大変。ええ、シンデレラといってもただのシンデレラじゃない。桃音の境遇を反映させた、どうして私がシンデレラに!? といった具合の展開に変えられていまして、ああ、桃音の間違えて美術科に入ってしまったという秘密、皆、それとなく察してたんだ。それでシナリオを桃音に寄せてきて、そして桃音を主役に抜擢して、ええ、桃音がこの劇をどのように演じ、そしてなにを得ることになるのか。それがもう今から楽しみでなりません。またやる気に溢れる紫苑の企画、ちっさい美術館! これも楽しみ。ええ、どういうものが見られるのだろう。わくわくさせられますね。

『はんどすたんど!』、すごかったな、今回。新人戦のお疲れ様会かと思いきや、おお、ななみの誕生日を祝おうというのですね。やたら張り切ってるお菓子担当のひなたがすごい。いや、ほんと、店とかできそうな勢いですよ。そしてななみのあのインパクト! うおお、この子は只者じゃないな。サプライズ企ててる側の度肝を抜きましたぞ。こうしたダイナミズム、さすがのななみさんですよ。と思ったら、まだあるんか! 新しくポスター作ってきたという。新人戦の後、皆で撮った写真が素材。ああ、ちょっとはマシになってるのかな? と思ったら、いや、酷い! これ、わざと酷いのピックアップして作ってるんだよね? 普通の写真も残ってるんだよね!? しかし、酷い。あ、いちごの発言からすると、この写真がオンリーワンなのか! あかん! しかし、ほんと、ゆかちーの全道大会とか結構真面目な話もあったんですけど、ななみのもろもろで全部霞んでしまいましたよ。ほんと、ななみ、すごい子です。

『げんがーるっ!』、ゲストです。従姉の飛鳥はアニメの原画マン。家の手伝いで、ってことは、家が原画スタジオなのですか。母のお使いで飛鳥の家に届けものすることになったましろが、飛鳥によってアニメの仕事に引き込まれてしまうのですね。とはいうものの、ましろ、経験があるの? あるいは絵がうまいとか? いや、そういうわけでもないのか。尻込みするましろをも頼りにしないといけないほどに人手不足なのか。基本、昨今いろいろ伝え聞くアニメ制作の現場の過酷さ、それをいろいろ盛り込みつつのお仕事ものになるのかな? ともあれ、伝聞でしか知らなかった現場について実地に知っていくましろが今後見られそうですね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第8号(2017年8月号)

2017年6月18日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年8月号

『まんがタイムきららミラク』2017年8月号、一昨日の続きです。

『お願い!ロイヤルニート』、のっけからすごいですね。この頃ほたるが毎日館にいる。朝からいる。朝から寝るまでいる。それで退学と思う金剛さんがすごいですよね。ええ、夏休みですよ。普通そう思いますよね。でもそう思わないのがロイヤルニートなのか。毎日、館にひきこもってるから学校とか長期休みとか、そういう意識がなかったのだろうなあ。で、ほたるさん、帰省しますよ。そうしたら、桜花はじめ皆がついてきますよ。今回、ほたるのバックグラウンド語られて、お母さんもかつてロイヤルニートの皆と同様に令嬢だった。ところが駆け落ちして、それでお金に困るようになった。でもそれを後悔してない風なのがいいですよね。そしてまさか桜花が憧れ持ってしまうとか! 久遠寺さんの来訪こそはちょっとしたアクシデントでしたが、他はほたると桜花たちとの友情再確認といった具合。ええ、これとてもよかったと思います。うん、友達になりましょうってね、いい感じでしたなあ。

『また教室で』、面白かった。きさらが不安にさいなまれてるのか。学校を休みがち。成績もふるわなくって、そうしたらついには補習教室に追いやられる夢にまで苦しむまでに至ってしまった。おお、それでその日は誰よりも早く学校いったんだ。もうすぐ期末テスト。それで絶望したみたいな顔するのもすごいですよね。ひなこ、勉強できるのか。教えてくれるというけど、学校では皆がわいわい集まってきちゃうから勉強できなくて、それでひなこの家にいきます。おお、イベントだ。友達ランク上がった感がありますよね。ひなこのお母さんもマイペースでいい感じ。きさらのこと知らないんですね。ひとりきさらのこと知ってた人、ひなこの妹はやてなんですが、おお、背が高いんだ。性格もちょっと違ってて、きさらがきたっていうので騒いじゃって、ここでひなこの姉の威厳が見えたの、すごくよかった。そうか、ひなこさん、そういう表情も見せるんですね。そこからの勉強会の様子も楽しかった。ひなこの家にいったの、きさらにとってもいい経験になったっぽいですよね。

しましまライオン』、皆ではじめての新年を迎えます。初詣でもいきますか、千鳥の提案に、わざわざいかなくても呼べばくるじゃないって、そうだ、この子ら、普通に神様と交流してましたよね。で、お賽銭投げるといういおんに対して凛奈がいかします。石でもいい? 一年の不満をぶつける気というのがね、この子のらしさを感じさせてくれてとてもいい。ええ、この子だけ人になりたいとも思ってなければ憧れもなかったわけで、そうした鬱憤があるのだろうなあ。でもって基本マイペース。神社にいったらすごい人波。速攻でひとりはぐれて屋台めぐりするとかね、ええ、このマイペースさ、すごくいい。ここからのまこの話がよかったですね。たくさんの人の群に、かつてシマウマだった時の群のこと思い出して話してくれるんですね。たくさんいるシマウマは誰かしらは知り合い。いろいろ話してたんだって。けれどそのシマウマの頃の感覚は人の群では通じなくって、ああ、はぐれて不安になってしまったまこと、そんなまこを見つけてくれたいおん、ふたり、よいなあ。まこの涙をなめとってくれたいおんとか、ドキッとさせられるものありましたよね。

ラストピア』、うおー、リッタの状況、ばんばん明らかになっていきますよ。突然ホテルにやってきたお客さん。たのもう!! もう雰囲気からして尋常でなくって、この人、ライア・ロンネ。なんと、リッタをよく知る人。リッタの双子の妹というのですね。おお、そうか、手紙にてやりとりしてるライアさんって妹だったのか。記憶喪失ってなんなのか、怒ってここまできたという、この子のこの直情さ、素敵だなあ。そしてライア、エミのことも知っていて、そうか、このホテルに家族できたことがあったのだった。それはライアの療養が目的で、その頃の話もしてくれた。やっぱりいろいろを知ってる人が出ると話が動いていきそう、そんな予感がしますよね。そしてクローズアップされるマノのこと。謎が再度認識された感ありますね。そしてユーのことも。おお、ライア、ユーのこと見えるんだ。しかもなにか覚えがありそう!? ライア、ものすごい重要人物でありますね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第8号(2017年8月号)

2017年6月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2017年8月号

『まんがタイムファミリー』2017年8月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。チエちゃんが野菜収穫ですよ。頭にむぎわら帽子、手にはザルを持ちまして、そこにはナスにトマトにキュウリ、ピーマン、ええととうがらし? オクラ? 野菜いっぱいであります。家庭菜園でしょうか。たしか、アパートの前にそんなの作ってましたよね。他には『シロクマはシェーカーを振れません』花が大きなトマト持ってますよ。トレイにふたつ、そして右手にひとつ、食べてるところ。トレイの上のカクテルはブラッディ・マリーでしょうか。小さなシロクマが妙に可愛いですね。

『妹のおシゴトは時給2000円』。前回明かされた只野の過去、これが効きましたね。父も母も、よき父母像を演じようと一生懸命になっていて、いや、その父母像がステレオタイプすぎることに関しては微妙にも思ったけれど、いや、でも只野はステレオタイプな家族を求めているのだものなあ。これが正解でありますね。そしてこれは妹を求められているミエ子にとっては試練となって、いやあ、これ大変だ。衣々子に教えを乞うてみたりね、そして衣々子の兄、騎士の特訓を受けてみたりね、ほんと、これがどえらいナンセンスで、実に面白かったです。妹のジェラシーイベントのくだりとか最高でしたよね。ほんと、只野の態度とその後の陥落、見事な展開でした。このふたり、兄妹としてはどうかわからないけど、いい関係になってきましたね。

『役職名はお嫁さん』、めっちゃくちゃ面白かったですよ。休日の美如の過ごしかた。留守を預かるのは嫁の仕事といってはりきってるわけですが、問題は最近出没するという押し売り。これをうまく撃退するのかな? なんて思ってたら、いやあ、逆、逆、むしろ迎え入れてしまって、どんどん話も聞いちゃって、いやでもそうそうはひっかかるまい。ええ、押し売りの態度の変化、最高でしたよ。最初はカモかと思ってた美如のこと、初っ端から理解を超えた対応に困惑し、そしてその後も的確な指摘、批判、お叱り、そしてアドバイスがくるっていうんだからおかしくっておかしくって。途中に挿入された獅子本の対応もすごかったですけどね、一見してヤバさを感じさせないだけに美如の方がよっぽど難物。素晴しく面白かったです。この押し売りのお姉さん、美如の問い掛けが刺さったみたいですけど、いい仕事にめぐりあえるといいですね。そんな優しさ感じさせるところもよかったですよ。単純にやり込めて撃退してざまあ見ろじゃないの、ほんとよかったです。

『牧場OL』、素晴しいな! 直売所がオープン。落成式ならぬレセプションパーティーおこなわれましてね、おおー、野花が可愛い、朝里も可愛い、鷲巣も可愛い、そしてスアンさんが最高に可愛い! 売り上げ競いあってる。肉の質で売っていく朝里綿羊牧場に、イケメン力で戦うノーススターファームの星置。そして巨乳好きをやたら責められてる糸魚沢。最高だったと思います。このにぎやかさがとてもいい。嬉しくなってくるものありますね。野花と糸魚沢の関係もなんか面白くって、巨乳好きを責められたかと思ったら、社交性のないことに凹み、その上、動物が友達って野花にいわれて、煽ってるのか。すごいよ、この対話。野花は多分煽ってるつもりないよね。最高やわ。直売所、うまくいったらいいなあ、そう思ってたら、おお、おお、オーストラリアから初田社長の娘、咲来が帰ってきた! うおお、社長がオーストラリアにいっちゃうの? いやあ、これ、息つかせませんね。ひとつのエピソードが一段落したと思ったら即座に次がくる。いやあ、これ、面白いわあ。

『怖がり十和さんの働く日々』、ゲストです。仕事完璧と思われている水霧十和だけれど大きな弱点もあって、それはお化け、幽霊、オカルトの類いが怖い。4つ上の姉のせいだっていうんですが、回想に現れる姉が悪鬼羅刹のごとしでした。どんだけトラウマなのか。社内にある噂、第二会議室の幽霊、それに悩まされる十和。仕事に影響するほどっていうのは大変だよなあ。幽霊とか怖いって、苦手だって皆にいって、助けてもらえばいいのにね。それができないのが十和という人なのだろうなあ。この人の憧れの男性、同期の加護目宗鱗。この人がオカルト好きということが判明して、さらに十和が加護目からオカルト好きと誤解されて、このダブルバインド。ええ、十和の恋は前途多難ですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第8号(2017年8月号)

2017年6月16日金曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年8月号

『まんがタイムきららミラク』2017年8月号、発売されました。表紙は『うらら迷路帖』。ひとりたたずむ紺なのですが、その引き込まれそうに深い目のこちらに向けられた様など、すごく力を感じますね。手にはキツネの面。背景は夜の町、その暖かみある光がにじんで、そして紺もオレンジがかった光に照らされて、とてもきれい。物思い? それともなにかを見ている? ミステリアスなその雰囲気が実によい表紙です。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、扉の先生、素敵だなあ。さて、夏休みも終わり時期。宿題が終わってなくて憂鬱な人がいれば、とっくに普通に終わらせて余裕のある人もいる。まったくもって優等生そのものといった発言してるキャロが素晴しいですよね。ええ、ええ、おっしゃるとおり。なお私はばりばりのボンちゃんタイプでした。あらわになるあんこの闇の側面。うん、あんこさん、大変だ。そして最近姿を見せないヒカリが、すっかり社会人とか思われちゃってるのね、面白いなあ。夏の終わり恒例のイベントとか、イベントで有利になるようギルドメンバー集めを考えてみたりね、ゲームについても語られたりしたのですが、ギルメン集めって失敗すると崩壊の危機がくるよ。実際今回はこれだって人がいなかったようで、ええ、いい人はもうどこかに所属してるよっていうの、ああ、これは真理だ。深くうなずかさせられるものありました。そしてボンちゃん、面白いですね。宿題のためにログアウト。かと思ったらあんこの家からログイン。ああー、これはあかん。結局遊んじゃうパターンですよ、これ。

『秘密の飼育部』、前編です。驚きました。『ビビモン』のキキの新作。これ前後編で終了なのかな? 好評だったら続く? そうしたら『ビビモン』との2本だてになる? 大変だ! というか、イレギュラーだなあ。飼育部が舞台? でもこの部で飼育してるのマリモなんだ。マリモってちゃんと育つものなんですか。よく知らないんですが、ともあれマルチェリーノ三世がもともとはアデリーヌだったということはよくわかりました。乱暴にしたらバラバラになっちゃったって、しかしそれで名前つけなおしてってね、おかしな活動しています。というか、マリモって飼育するものなの? カルチャーショックだわ。この漫画、なにが秘密なんだろう、そう思ってたら、ヒロイン守山海子のリュックの中身。なにかいる。パンを食べる。ガツガツ食べる。しかしこの謎の生き物。生き物!? リュックから逃がしちゃって、それが同じクラスの柴田杏樹に知られることとなって、というのですが、ほんと、これなんなのだろう。普通の動物とかではなさそうですよね。

『広がる地図とホウキ星』。ヴェリの家に滞在するリン、ゼルダ。彼女らのところにヴェリの姉がやってきて、お、宿題してるこの子らに差し入れしてくださるの? と思ったら、これ違うな、遊びにきたんだ。お茶目な姉さんです。そして下の姉さん、ズィータもやってきて、この人、なんか素直じゃないけどちょっと寂しがりやの可愛い人っぽいですよね。妹、好かれてるなあ。姉ふたりの使う魔法は占いなんですね。長女はプリズムと砂を使う。おお、なんか神秘的! 次女の魔法は同じく砂と、そしてぬいぐるみを使って、って、待って、なにそれ、なんか見場がすごく悪くない? ほんと、おかしかったです。そしてこのふたりの占い、ちゃんと当たってるんですね。リンたちが取り組んだクエスト、ピラミッドで出会った女の子、ピラミッドの主というのですが、この子の正体と、そしてリンたちが彼女に与えたものの大きさ! エピソードを通して断片的に語られてたことがひとつにまとまるその瞬間、ああ! 驚きも喜びもあれば、情にしみる切なさもあって、ああ、よかったなって。その時のリンたちの選択、それがとてもよかったなって思ったのでした。

『鬼の寮母さん』。連続掲載1話目です。犬飼琴葉の暮らしている寮、おとぎ荘はちょっと変わっていて、寮母さんが人間ではありません。鬼です。いや、鬼といっても赤かったり青かったりするわけじゃないんですね。なんか素敵なお姉さん。頭にちょこんとツノがあるくらいで、他は人とそう変わらないように見えますね。琴葉が帰れば薄暗い台所で黙々と包丁を研いでいる。ああ、これは昔話にいう山姥みたいなやつ? と思ったけど、そうでもないみたいんですね。そうか、桃太郎にすっぽかされた鬼なんだ。ひとりただただ待ち続けた、そのせいですっかり気持ちがひきこもりにシフトしてしまって、結果対人恐怖症。電話も怖い、来客も怖い、宅配便も受け取れない、って、寮母さん、どうやって生活なさってるの!? この仕事は桃太郎から紹介されたのか。そうか、桃太郎とはいい関係築いてるんだ。このいろいろ弱々しい鬼のお姉さんをはげましたり頑張るようしむけたり、そうやって琴葉に背を押されるようにして成長していく鬼のきさらぎさんの話なのかな? ところで琴葉が犬飼なら、猿と雉もいるのでしょうね、きっと。どんな人たちかちょっと楽しみですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第8号(2017年8月号)

2017年6月15日木曜日

ARMS

 DL開始、何時からだろうと思ってたら、前日夜10時からなんですね。というわけでDLさえ完了してしまえばもう遊べますね! というわけで、今日は短く、短くいきますよ。ARMSが! ARMSが待ってるんだ! しかし、eショップ、10時10分くらいですかね? アクセスしてみましたらまったく繋がらなくって、いやあ、『ARMS』も結構な話題作というか、注目集めてましたけど、まさかeショップが落ちるほどだとはまったくもっての予想外でした。もうね、今日中には無理なんじゃないかって思いましたよ。

ARMSは、今年のE3会場でARMS Open Invitationalなる対戦会が開かれてたんですね。で、この戦いの様子ちょっと見てみたりしたんですが、いやあ、まだ発売前、つきつめて遊んでる人もいない状態ですからね、慣れてない中、手探りで遊んでるようなところがありまして、けどそれでもうまい人はいい動きするんだなあ、なんて思ったのでした。

また今年のE3ではSplatoon2 WORLD INKLING INVITATIONALなんてのも開かれていて、その戦いぶりは相当なものだったみたいに聞きおよんでいます。これ、YouTubeで公開してくれないかなあ。いや、やっぱり見てみたいじゃないですか。うまいプレイヤーの動き見るのは参考になるし、それ以前にハイレベルな戦いは見ていてすごく面白い。

ええ、こうした対戦するタイプのゲームはその戦いぶりでもって人を魅了することのできるものであるなあと思わせられること実に多い。そして『Splatoon』はもちろん、この『ARMS』もそうしたプラットフォームになりうるものがある、そんな風に思わせられるところ大きいのですね。

きっとこれから大会など開かれるのだと思います。また公開スパーリングなんかも予定されていますし、こうした中から明日のゲームヒーローが出てきたりするのでしょうね。

というわけで、ちょいと腕だめし、いってきます。今日はお疲れ様でした!

2017年6月14日水曜日

Nintendo Switch

 ほぼ『ゼルダの伝説』専用機だったNintendo Switchですが、『ゼルダの伝説』以外も少しずつ触れて、普通の据え置き機では体験できない、そうした面白さのあるハードなのだなという確かな実感を得ています。1-2-Switch』なんかでもそうでしたが、このハードはJoy-Conをいかに使って遊ばせるか、そこに肝があるのかも知れない。ゲームにあまり触れてこなかった人でも、タイミングをはかって腕を振る、そうした直感的で単純な操作で遊ぶことができる。これはWiiやDSから連綿と続く任天堂のスタイルであるのでしょうね。

その直感的な操作をシンプル方面に振ったのが『1-2-Switch』だとしたら、技巧方面に振ったのが『ARMS』なのかもな、なんて感触です。

さて、その『ARMS』ですが、先日の体験会に参加して、思わぬことがわかったりしたのですね。それ、なにかといいますとJoy-Conの不具合です。いや、任天堂は不具合としていないみたいですから、個体差? みたいな感じで捉えておくのがいいのかな? なんか、初期ロットのJoy-Conの左に、接続が切れやすい問題を抱えてるのがあるみたいなんですよ。でもって、自分のJoy-Conがその当たりだったというわけなんです。

いえね、『ARMS』やってる時に、よくコントローラーの再認識求められると思ってたんです。10分に1回くらいですかね。その度に待ち合いのロビーから叩き出されて、しかしこれなにかと思って検索してみたら、Joy-Conの不具合について書かれた記事を見つけたというわけです。修理に出すことで改善する。不具合は認められなかったといいながら、ちゃんと対処はされている。そんな話ですね。正直、Joy-Conを送ってどうこうするの面倒くさくて、騙し騙しでもなんとか問題回避できないか。そう思いながら、ゼルダをJoy-Conでもってプレイしてみたりしてみたんですが、いやあ、駄目ですね。同じ方向に歩いたままとまらないみたいな現象多発しまして、ゲームにならないなと。常に万歳した状態でプレイすると大丈夫ということもわかったんですが、いやいや、そらあかんやろ。結局、Joy-Con、修理に出しました。

セブンイレブンで『Splatoon 2』のDLカードを買うと特典がついてくる、なんていうキャンペーンやってるので、DLカードというのはじめて買いました。これまではeショップで買ってたのですが、手元にカードがあるっていうのはちょっと嬉しいものだな。なんて思ったので『ARMS』もDLカードを買っています。

で、これ意外だったのですが、switchのeショップはソフトの発売日にならないと購入できないんですね。たしかWii Uだと、発売日前に購入できて、放っておくと発売日までにソフトがダウンロードされてる、みたいな感じだったと記憶してるのですが、どうでしたかね。ともあれ『ARMS』まであと2日。日付が変わった時点でDLできるようになるんでしょうかね。ちょっと楽しみです。というか『Splatoon 2』はDLが混みそうでやだなあ。

2017年6月13日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年7月号

『まんがタイムジャンボ』2017年7月号、昨日の続きです。

『花と蝶子の戦国めし』、新作であります。戦国武将好きの女子、花森花が先輩蝶子と一緒にひとつのコーナーまかされます。雑誌、戦国タイム。グルメでいくか歴史でいくか、その選択まかされて、まさかのドッキング。れきしぐるめと相成りました。蝶子がグルメ担当、花が武将担当というのですが、しかしこれどんな特集になるのか。戦国時代の食べ物、いわゆる戦国めしっていうんですが、今我々が想像するようなグルメはないよなあ。時代的に南蛮のもの、カステラとか金平糖がもたらされたくらいの食事になるのかな? ずんだか! ずんだだな! ともあれ、これ、初回はこれという食事出てこなかった、出ても黒蜜のプリン、戦国とはかけはなれたものでした。次回からはこういうキラキラしたのじゃなくて、しっぶーいのが出てくるのでしょうか。

『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』。改題しましたね。これ、悪くないんじゃないでしょうか。偏食と恋愛、ふたつのテーマがわかりやすく収まってると思います。さて今回の食はコーヒーです。偏食女子、アキはクリームがどっさりのったコーヒーにスティックシュガーをドバドバかけて、10本入れるって、すごいカロリーだ。まさか、これが朝食? 先輩、今野はコーヒーにこだわりなしというんですね。なんでもいいんだ。メーカーも種類もなんでもいいという、その感覚、ちょっとおっさんぽいと思ったとかいったら、先輩は怒りますでしょうか。ここに藤井が加わります。この人はコーヒーに一家言あり。職場に豆から持ち込んで、しかもしっかりドリップしてるんだ。思いっきり面倒くさがってる今野がいいですね。離脱に失敗してみたり、そしてコーヒーのおいしさに関しては認めざるを得なかったりと、ええ、これをきっかけにコーヒーに対する意識が変わったりするのかな? なんて思ったらそうじゃない! ええ、これ、今野のポリシー、いいですよ。こういうの嫌いじゃないです。

『大正みつば歌劇団』。今回は体力作りでありますか。部員が増えて張り切ってるマリさんが実にいい。授業終わり、ベルが鳴った瞬間に飛び出していくんだ。運動着に着替えてトレーニング。歌子の体が硬いっていうの、これ、納得だなあ。対して小夜はやたら柔らかい。マリと歌子がおののくほどなのか。走り込みしてる時に、走ってる意味が一瞬わからなくなってしまってる歌子とか、なんか共感。かおると小夜の関係に踏み込めないマリと幽子なんかも大変に面白かったです。今回、かつてこの学校にもあった演劇部の記録を見つけて、ああ、ものすごくちゃんとしてる! その様子に、自分たちも頑張らないとと危機感覚える面々がよかったです。ええ、皆の頑張りに期待しますよ。

『あの日の海と16歳の夏休み』、いいですね。予約のお客様、10時の予約に楽しみだからと4時にきちゃった。驚きのあまり顔色失ってるさきがいいですね。東京に、アイドルのライブにいくので髪をちゃんとしておきたい。その一心で来店されたのですね。お年寄り。落ち着いた奥様なんですが、アイドルといった若い趣味もお持ちで、その気持ちの若さもとても魅力的。若い子に気後れしない髪にして欲しい、髪も染めてというこの人に店長がしたアドバイス。ああ、これは納得させられるものありました。あえてシルバーヘアでいきましょう。シルバーヘアを美しく見せるために青紫をほんのり入れる、その理由など語られて、おお、納得感が強いです。そうか、そうなのかあ。そしてできあがった髪形、これがまた素敵で、説明の、そしてできあがった髪形の説得力、実に見事と思いました。またね、この元気な奥さん、本当の一番は誰かっていうの、オーソドックスながら、その言葉の出てくる流れがね、よくできてたと思ったのですよ。決して湿っぽくはしない。暖かみとちょっとの切なさのブレンド具合が絶妙で、しみじみと胸に届くものありました。また、さきの反応もよかったのですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第7号(2017年7月号)

2017年6月12日月曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年7月号

『まんがタイムジャンボ』2017年7月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんがメインで、テーマは中華ですか!? チャイナドレスを着ましてね、手にはせいろと、そして伝票。忙しそうだけど、いかにも元気といった天海さん。実によいですね。『雀娘。』のメインふたりもチャイナドレス。赤と紺がいい対比。麻雀テーマだけあってチャイナドレスはベストマッチですね、と思っていたら、本編でもチャイナドレス披露されてました。タイトル改め『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』もチャイナドレス。せいろから餃子? つまんでる先輩と、なんかすごい顔して見てるアキ。ああ、アキ、餃子駄目なのかい!? この子の偏食、ほんと、多岐にわたって大変ですね。

『おにいちゃんと呼ばないで』。悟の職業、なるほど食品会社の研究者なんですね。乳酸菌にだけ微笑む男。不思議な人でありますなあ。悟が忘れていったお弁当を届けに、心と静乃さん、ふたりで会社を訊ねるんですね。そこでの心の様子。これ、いいですね。お昼をどこで食べるか。社食のカフェにとおされて、ちょっとおしゃれな昼食にしあわせになっちゃってる心がなによりでした。そしてアレルギー対応のデザートも出してもらって、ああ、なんという表情だろう! これ、悟にとっても嬉しいことなのかな。最後の「…そうか」という言葉に悟のどのような気持ちがあらわれているのか。いろいろ思わされるものありました。

『私と幼ムコさま』。小太郎との結婚、あんこがその気になってしまいました。私の操、貰ってください! というのもまた思いきったことでありますが、小太郎がその意味するところを理解してませんからね。外側からじわりじわりと説明しようとしてるんですが、いやはや、小太郎、いいですね、真っ赤になっちゃって、ええ、まだまだはやいのかい? 小太郎の、人間をめとろうとするその理由、ああ、母への思いもあったのですね。どたばたとした小太郎、あんこふたりの関係でしたが、ここにきてふたりの気持ちのまっすぐに通じようといった雰囲気、これはきますねえ。ほんと、すごくいいじゃないですか、なんて思ったら、ああ、ここにまた大きなハードルが。天狗に嫁いだら死んじゃうよ! 貧乏神のもたらした情報にまたまたいろいろ揺れそうです。

『ペンタブと戦車』。おお、里見青年がきてなかった昭和14年の情景ですか。武田大尉が戦死し、傷心の里見とスミが雨の中出会う。しかしそれが里見青年の介入あればここまで能天気な状況になってしまうっていうのですか。すごいな、全然違うじゃん。シリアスのかけらもないように見える。そして舞台はふたたび戦場へ。やっぱりやたら能天気に感じられる面々なのですが、そこにはやっぱり死の覚悟のようなものが垣間見えて、ああ、スミさんにしても、なぜケガ人の介抱にあんなに燃えるのか。その心情知れば、ああ、この人の見方がまるっきり変わってしまいますね。武田大尉と里見曾祖父の会話もまた切なさ感じさせるもので、ただ友情と思っていいのか、いや、そう考えるほかになにがあるのか。でも、ただならぬふたりの関係など感じるのですね。そして新型戦車を断り89式を選ぶ武田大尉の胸中やいかに。ああ、次がノモンハン最後の戦闘。大尉、生存してくれればいいなあ。ここでまさかなどあったらつらいなあ!

『でっかいんちょ』は鳳瑠理の存在が育、相見の関係に影響およぼして、ああ、鳳は相見に片思い。しかし相見は育とつきあっているのかどうなのか。周囲から嘘を吹き込まれたりして話がややこしくなってしまっていて、いやしかし、鳳の関与がふたりの関係を後押ししたりするのでしょうか!? 今のところはわからないですねえ。なかなか煮え切らないふたりと、そこに介入する鳳という話がメインですが、隣のクラスの子たちも面白かったし、また纏の噂! 毒扱い! 実に面白かったです。そしてメインのエピソードも、おお、打ち拉がれる鳳を気づかって、デートしてあげてと助け船出した育のこと、相見、ちょっと怒っちゃったのか。ええ、やっぱりこのふたりがナイスカップルですね。そう思わずにはおられないですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第7号(2017年7月号)

2017年6月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2017年7月号

『まんがタイムきらら』2017年7月号、昨日の続きです。

『おとめサキュバス』、キュリアにルナ、大活躍じゃないですか。最近よく眠れていないという涼香さん。眠気はあるし夜も眠ってるんだけど、眠りの質が悪い。そのせいで日中もフラフラ。おお、話してるその最中にもカクンカクンと眠りかけてしまうというんですが、うん、これ大変だ。歩きながら眠ったりしたら命の危険がある! ちなみに私は電柱にぶつかって眼鏡のフレームを曲げました。ちきしょー……。変な夢を見てる、そのせいじゃないかというのでキュリアとルナの出番ですよ。サキュバスだから夢の中に入れる。おお、すごいな。かっこいいな。それで夜、涼香の部屋にしのんで、涼香の夢に入り込んだら、それがまたすごいメルヘンチックな世界で、おお、涼香という人の本質がよくよくわかろうというものですね。夢の中でのキュリアの活躍あって涼香の眠りも改善したわけですけれど、こわいのの正体とかね、こわいのいなくなって歓待してくれるクマたちの可愛さとかね、ほんと、ほのぼの楽しい、そんな話でとてもよかったですよ。

『ようこそ学園オーケストラ』。妙に気にいってますよ。先輩が出るはずだった学内のアンサンブルのコンサートに代演で出ることになった一年生たち。おお、演奏の機会は逃がさないことだよー! そう思ったら、いやあ案の定ですよね、あがり症の千鶴が出たくないっていっちゃって、なにが面白かったかって、あの、あばばばばって手で耳を叩く千鶴ですよ。ほんと聞きわけのない子供そのもので、いいわ、面白いわ、大好きです。壊れた千鶴をわらびの歌の力で承諾させるくだりもすごい。すげー。自白剤みたいなもんか。すげー。演奏する曲は新曲なんですね。先輩が作った曲。曲名が『彼と私の恋物語☆』。イカす! いやあ、ありますから、この手のタイトル、ありますから! 自分の知ってるのだと『めぐりあい宇宙』ってタイトルつけたのがいまして、ガンダムかよ! ってつっこみましたよ。さて、練習の情景、これはいわゆるあるあるですよね。同じところばっかりやる。何度でもやる。でもこの子らは過剰なのか、やりすぎなのか、その状況見てた子が思わずつっこんで、ここは工事現場か!! めちゃくちゃ面白い。メトロノームも、ゆっくりからはじめてだんだん速くするのはセオリーどおりだけど、そこまで速度要求される曲なんか! このよくわからない盛り上がり、上がりっぱなしのテンション、もうたまりませんでした。さて、演奏会出演は先輩復帰しちゃったのでお流れになってしまったのですが、おお、また別の演奏会があるんですね。ええ、これを機会に経験値あげていきましょう。ほんと、わくわくさせられる。ぜひその演奏会の様子、見たいものですよ。

『オリーブ! — Believe, “Olive”?』。お正月の情景ですね。神社にて巫女の仕事していたスズのところに駆け込んできた金髪の女の子。ぱっと手品を披露してみましたら、魔法使いデスか? おお、素直な子なのかな? なんて思ったら、違うか。違うのか。魔法を知ってる子か。同業者かーっ! アメリカからきた女の子。小さく見えるけど、そうかもう高校生なんだね。ボロ出しそうでいろいろあやうい子ですが、明るくて元気で、見てると楽しくなるような子。ええ、この子の目的、それちゑに会いにくることだったのか。尊敬する人なんだ。トップクラスの成績。偉大な発明家! そんなイメージみたいで、おお、今後はこの子がかかわってくるようになるのか。面白いな。これは新学期が楽しみですね。今回はこの子、リリィ・ナナ・クルスのお披露目がメインだったわけですが、ちゑを倒しに世界中から強豪が集まってくるかもってくだりとか最高で、それからスズちゃんが手品披露する時の顔。この一連のくだりも素晴しかったです。ええ、私も好きですよ。さらにいうなら、それを真似する皆も大好きです。

『ママfull!!』。ママのことが好きすぎる由愛。一緒に買い物にいくことになって、もうそれはそれは大盛り上がりなわけですが、この子のママ大好きってバレたくない気持ち、なんとか好意を隠そうと振る舞ういろいろがおかしくて面白くて可愛くて、とてもいいと思います。ママの後ろでニヨニヨしてるの、振り向いたらキリっと表情ひきしめるとかね、ほんとシンプルなんだけどよかったです。そしてショッピングモールで学校の友達? と遭遇。山村ゆりさん。ママの前で無理矢理友達ってことにしちゃったりね、でもってゆりが由愛のこと褒めたりフォローしたりするたびに、自分のパフェからいちごを進呈するとかね、ほんとしみじみ面白かったです。由愛の不器用さ。素直に表せない愛情。これ、この漫画じゃ過剰に描かれてますけど、おそらくは多くの人が同じように好意を素直に伝えられなかったことってあったと思うんです。だから由愛のいろいろ、面白いだけじゃなく、共感もできる。その共感あるからでしょうか、より由愛が愛らしいと、近しいと感じられるのかも知れませんね。この子、とてもいいと思いますよ。

My Private D☆V、『おとめサキュバス』のぬっくです。D☆Vポイントは、お、おおお、これはいい! すごくいいですね! 「あったかそうな格好をした女の子」。わかるー! これは素晴しいですよ。あったかそうな格好、4種類ざっと提示されていましてね、マフラー、コートにセーター、フードに手袋、いろいろなあったか要素がそれぞれに付与された女の子4人。ひとりひとり個性も違えていて、明るい、大人しそう、利発そう、いやあ、これはいいですよ。厚めの生地のちょっとかたそうなコートとか大好き。ええ、これから夏というタイミングですが、ここにこのイラストがくるというところ。もう大好き。自分の好きを季節のなんのと関わりなしに押し出してる、その姿勢にもシビれるのです。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第7号(2017年7月号)

2017年6月10日土曜日

『まんがタイムきらら』2017年7月号

『まんがタイムきらら』2017年7月号、昨日の続きです。

三者三葉』、なんだろう、楽しいなあ。水族館にいきました。おお、西山、葉山の山コンビがものすごいやる気になってますよ。ほんと、ふたり、好みが似すぎてますよね。めっちゃハイテンション。かわいー♥、きれー♥って、誰か西山さんに可愛いのはお前だ、きれいなのはあんただっていってあげてください。でもってなにがすごいかって、双葉ですよ、すごい苦労してる! 班メンバーに恵まれてない! 小芽も近藤も好き勝手に動いちゃって、あの双葉が泣きそうになるほど! もう嫌んなってひとりお茶するレベル! すごいわ。その近藤に怒りもしない、手を焼く風でもない西山って菩薩なのかも知れない。小芽と双葉の言い合い、あれいいですね。なんか仲良くなった感じがする。でもって西山。うおお、近藤と話してた時の赤面、楽しみのあまり興奮しちゃってとかじゃなかったのか!? どうなる西山! せっかくの修学旅行なのに風邪でリタイア!? それは、それは可哀そうすぎるよ。ほんと、ちょっと西山にはいい目を見て欲しいです。

箱入りドロップス』。完結しましたね。卒業式。学校へと向かう雫の足取り、そうしたところから細やかに描いてくれまして、そのひとつひとつの描かれように、この子の変化、成長、得てきたものが感じさせられてたまりません。ああ、これまでこの子を見守ってきたんだな。そうした気持ちといったらいいのでしょうか。あまりに特異な生い立ちの、危うくて見てられない、そんなだった子が、ついに卒業式。式においても泣くまいと、そうした姿がいじらしく、そして少しお姉さんになった雫がかつての自分にかける言葉のあたたかみ。もう、これは負けるわ、やられますよ。ここで萌のすごい泣き顔とか差し挟んでくれるから、ちょっと微笑ましく思ったり、それで少し落ち着けたりするんですが、いやあ、それでもこれはぐっときます。あのページいっぱいに描かれた彼らの姿。そして雫の脳裏によぎる思い出。これまでいろいろあった。そうしたことが嬉しさや寂しさを持って押し寄せてくるようで、ええ、雫を見守りながらも、また雫の経験してきたことを一緒に追ってきたのですね。いい最終回だったと思います。大きな揺れ動きなく静かに、穏やかに、けれどその穏やかさがとてもよかったと思います。雫と陽一の関係、あの交わした言葉もよかったと思います。

『甘えたい日はそばにいて。』。状況が違ってきましたね。楓のことが好きなあずき。楓のそばにいるアンドロイドのひなげしが、アンドロイドゆえに楓のことを好きになることはないと楽観していた。安心してそばにいられる存在、そう思っていたひなげし。けれど、そのひなげしの心の底にある気持ち。それに気づいてしまった。ああ、これまではひなげしの、許されぬ恋への苦しみを、その明るさ、素直さでもって克明に穿つかのような存在だったあずきが、ここにきて自身恋の苦しみに投げ込まれ、さらにはつらい立場に立たされることになったのですね。自分の行動がひなげしの去就に直結すると知る。これ、あずき、つらいなあ。恋のためにライバルを排除するのか、いや、そんなことはすまい。だとしたら恋の成就はどうなる!? 相当な状況に追い込まれてしまってますね。ほんと、スリリングすぎやしませんか!?

『ぽんこつヒーローアイリーン』。メロンがいい。メロン、最高ですよ。集中してるとすごく真顔になりますよね。ええ、でもその表情もすごくいいと思うよ! 今回はメロンが主役でしたよ。友達のいないメロン。バイト仲間の輪に入ろうにも、どうにも無理だと断念する。もともとメロン、コミュニケーション力に自信のないタイプですものなあ。いつもニコニコしてるメロン。でもついに限界超えちゃったんだ。泣き顔、つらい顔をアイリーンに見せたくなくって、鞄を頭っからかぶっちゃう。ほんと、これ、奇行なんですけど、それがもう泣けて、見せない表情が多くを語ろうってものですよ。そこからのアイリーンとのやりとり、それがまたよくって、ラブリーメロンの疑り深さは、これまでの彼女の苦境をうかがわせるものあって泣かせます。アイリーンに心を開くくだりなんかもとてもいい。ええ、今回はヒーローから離れて、けれど互いに互いの大切な友達になろうとするその様子を見れば、そこにはヒーローの活躍に近いなにかあるように思われたのですね。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第7号(2017年7月号)

2017年6月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2017年7月号

『まんがタイムきらら』2017年7月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』、花名とたまて、ふたりのイラストなんですが、おや、なんだかとってもおすましさん。ふたり、揃いのデザイン、色違いの服着ましてね、ふんわりとしたその雰囲気、おっとりとして愛らしく、そしてそのポーズ! おすましだわ、猫被ってるわ! 髪を飾るリボン。オーソドックス? わりと大人しめな花名と、大きなリボンに小さなリボン、たくさんつけたたまての対比。ええ、たまてのたまてらしい溌剌さ、このリボンに集約されておりますね。

『スロウスタート』、なんだ、これ、夢があるなあ! 花名が一目惚れしたクッションですよ。となりで一緒に冠も一目惚れしてるのね。いったいそれなんなのかといいますと、ホットケーキ型のクッション。なるほど、積んであるの、分けられるんだ。2段重ね。一番上にはバターものってて、しかも半額! こんなにハイテンションな花名、しかもこの子に呼応するハイテンション冠とかはじめて見た気がします。しかし花名、テンションあげすぎて、冷静さ欠いちゃいましたね。本日の配送が終了してるので明後日到着になります。それ聞いて、持って帰ること選択しちゃったんだ! 瞬間真顔になる冠が最高でした。でもって花名、やっぱり駄目だったんじゃん! 途中でへばっちゃった! うん、たまてに栄依子が手伝ってくれて、よかったよかった、なんですけど、花名はまた気を使っちゃうんだろうなあ。そしてここに榎並先生登場。おお、栄依子とのやりとりの果てに、運んでくれること快諾してくれた! 大人万歳! 車万歳! 自宅自室にてホットケーキに埋もれる花名の可愛いこと! そして見ている夢も素晴しい。目を覚ましたら志温さんがホットケーキ作ってくれてたりね、ほんと、ほのぼのと楽しくなる、いいエピソードでした。

『ラブランゲージ!』、ゲストです。女子校出身の紺野七海は共学校に進学したことをきっかけに彼氏を作ると張り切っている。そうか、姉に煽られてその気になっちゃったのか。でも見栄やらなんやらのためにする恋愛ってどうなんですか、七海さん。そんな七海が入部することになったのが、というかじわじわ押し切られてしまいそうになってるのが、ラブランゲージ部。言葉の研究をする部活なのだけれど、実際には恋人を作るのが目的らしい。しかし、なぜその隠れ蓑に言語研究を選んだのか? しかも実績はないっぽい。好きな人はいない、初恋もまだ。そんな七海の恋愛はどうなるのか。ラブランゲージ部の先輩、柳川千夏と桐生風華、佐々木真癒。恋人探しに関しては見込みなさそうな予感がしますよ。

『びりーびん!』、ゲストです。これ、主人公が女神様なんですか。いきなり叩き起こされてるわけですが、そうか、女神でも仕事がある。でも仕事は嫌だ。休みたい、朝寝したい。うん、すごくよくわかる。この女神、ユノス様。世話をしてるのは天使なのかな、フィン。ユノスの役職は信仰復興課のとりまとめ。配下の天使を率いて、下界すなわち人の世界で信仰を集めるべく布教を行う。神様、天使、手づから布教活動とか、大変だなあ。布教のほどはボチボチ? よくわからんのだけど、神様のぐだぐだ、しっかりもので手厳しいフィン。ふたりの関係、上司部下というよりももっと近しい、ええと友人? いや、母娘? なんともいえない関係、悪くないんじゃないでしょうか。

『ごくらく!』、ゲストです。タイトルこそは極楽だけど舞台は地獄です。なんでまたそんな正反対の!? と思ったら、なるほど地獄の温泉が舞台。人と鬼との関係が良好に保たれている地域、ええとそういう地域とかあるのかい!? ともあれ、そこで出会った人の子と鬼の友情を育もうという漫画でありましょうか。阿鼻地獄からやってきた萬鬼吉野。穏健な等活地獄では孤立してしまっていた彼女のもとに、閻魔から紹介されてやってきた人の子、桧垣本小森。なんかほのぼのとした雰囲気なのに、小森は親に先立った罪によって地獄落ち。考えてみたら、これ、ハードな話ですよ。吉野は気立てはいいのに、その出自から誤解されてしまってたんだなあ。そんな彼女の助けとすべく小森が派遣された。この出会い、吉野にとってはよいものになりそう。そんな予感がありますね。かたくなになってしまった吉野、この子の気持ちを溶かして、ついには誤解もとける日がくるとよいですね。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第7号(2017年7月号)

2017年6月8日木曜日

『まんがタイム』2017年7月号

『まんがタイム』2017年7月号、昨日の続きです。

『友ちゃん!』。中間テストの結果、かんばしくなかったんだ。修は英語が苦手。そうか、43点、ちょっとあやういね。そして友ちゃんはというと28点。うん、これ、アウトよね。ふたり助け合えない。1ヶ月後にひかえた期末テストに向けてなんとかしなければならないのに……。そしてふたりの友達、優はどうかというと、オンリー1の1点! あかん! 進級不可やん! 友ちゃん、いいですよね。そんな優のこと心配して、今週末泊まりにこいと。一緒にがんばろう、勉強会しよう、ええ、いい子だなあと思いましたよ。優が持ってきたゾンビもののDVD。遊びにきちゃった? と思ったら、なんと、修を呼び出す策略なのか。でもって勉強は中学からの復習。ええ、正しい選択だと思います。そう思ったら、修、22時過ぎたら寝ちゃうんだ。優の、何しにきたんだこの男…って感想がおかしいですね。苦手を克服すべく、こうやって皆で集まって頑張る。ちょっとした恋の浮き立ちなんかもあって、いい漫画だと思いますよ。

『おかわり自転車』。すごいな、ミトさん。体力つけるべく頑張ってるんだ。朝から階段を使う。これ、オフィスは6階? 7階、いずれにしても大変! 朝は一駅分歩いたり、ラジオ体操に参加したり、仕事中も脚力増強にいそしんだりと、ほんと頑張り屋です。これ、一週間前に登れなかった坂、そいつにリベンジすべく燃えている。それでばっちり坂を攻略しちゃうんですが、運動苦手だったミトがこうして体を動かす楽しみを知り、また楽しんで運動してる様がまわりの人に波及していく。すばらしいと思いましたよ。生き生きとして、輝いてて、新しい発見ばかりというその姿も美しい。ええ、自分もなにかはじめたくなる、そうした魅力にあふれているのですね。

『ボンジュール!仲居さん』。おお、朋香の知られざる特技が! そうか、漫画描いたりしてるんだ。しかも結構うまいっぽい。サラにばれちゃって、ちょっとバツ悪そうにしてるのがね、可愛い。でもって、このスキルが旅館の仕事に生きる。そうか、お風呂の入り方、外国の方は知らないわけです。それをイラストで説明しましょう。そうしたら日本のお客さん、子供さんにも人気で、ああ、朋香の魅力が知れ渡っていきますよ。兄からもうまいっていわれて、サラからもスゴイって、自信持ってって、応援するっていってもらえて、ええ、朋香、しゃんと背が伸びた感がありますね。で、この最後の朋香の発言。ああ、この漫画がその朋香によって描かれたものなのですよって展開に入っちゃう!? わかんないんだけど、わくわくさせられる、そんな循環ありますね。

『パパは心配ご無用♥』。娘大好きの度がすぎてるパパですが、ちゃんとエリカがいいたいこと、いうべきことをいうのがいいですよね。電話がつながらない。なぜか!? 焦る父に、あんたが130回も着信残すから充電切れたんだよ! この子が父にあんたって! よほどだったんでしょうなあ。そしてエリカと大きな声で名を呼ぶ寝言って。自分のことながら戸惑い隠せないパパがよかったです。このパパ、超えてはいけないところをちゃんとわかってるのはいいですよね。自分の部屋に入って欲しくない。思春期の娘の気持ちでしょうが、それをちゃんとわかって、けど弱い自分が負けそうだからと、鍵つけていいかい? いいパパだと思います。口約束なんかも面白かった。エリカのおかげでみるみる治るパパも面白かった。神田の伝説の終わり。これも多くを語らないそのスタイルが光っていたと思います。

  • 『まんがタイム』第37巻第7号(2017年7月号)

2017年6月7日水曜日

『まんがタイム』2017年7月号

『まんがタイム』2017年7月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。おお、家族総出の表紙です。朝、会社に、学校にいこうとするおとぼけ一家。こずえはセーラー服、ひろしも学生服、課長ならぬ部長代理はかわりばえしませんね! この小さそうで大きな違い、それがどういう変化を漫画にもたらすのか、楽しみであります。

『おとぼけ課長』が終わって、そしてはじまる新連載。『おとぼけ部長代理』。って、マジかーっ! こずえが大きくなりました。ひろしも大きくなりました。課長ならぬ部長代理もおかあさんもお変わりなく、またシロは老いつつも健在。ええ、時は過ぎ、子供たちも大きくはなったけれど、驚くほどに感触は違わない! あれから7年、こずえは高校生、ひろしは中学生、なのだそうで、今のところ以前と大きな違いがあるようには感じないけれど、これから子供たちが大きくなったことによる変化なども出てくるのでしょうか。いや、変わりなく続いてきた日常が描かれ続けるのかもなんて予感しますね。

『さわらせてっ!あみかさん』。今回はベリーダンスに挑戦です。というか、沙織のチャレンジに巻き込まれるといった具合。うん、いつもどおりともいえる。さて、ベリーダンス。ベリーってなにかと思ってたらお腹って意味なんだ。わーお、知りませんでした。bellyなのね。ベリーダンスというと、結構ぽっちゃり系のお姉さんが踊ってらっしゃるイメージあったんですが、おお、まさにそうした話です。体験入学してみたら、講師のシフォンさんも結構なふくよかさ。沙織がもうはりきっちゃって、浮気? 浮気? って、その発想がおかしいよ。さてさて、髪をおろした沙織。髪が素敵、肌の白さも切れ長の目も素敵って褒められて撃沈。ああ、沙織、よいなあ。うん、沙織はちょっと変態なだけでとても素敵な女性だと思うんですよ。他にもほめられて嬉しいまひろとか、そうそうあみかさんもシフォン先生から褒められて、今回は皆のそれぞれ魅力長所を押し出していく、そんな回。とてもいい話だと思いました。

『見上げればいつも妹が。』。遥の三者面談でツブテ君、学校にいきます。遥の友達は、年上の義兄がくるというので盛り上がって、でもツブテ君、あれは弟でしょ。男どもは、小宮遥が男子と親しげに歩いているぞ。なんとー、遥さん、人気なのねー。でもツブテ君。なんだ弟か。うん、見事に弟認定されてしまってますね。このツブテ君が遥の先生と会ったらどうなるのか。先生とツブテは同い年、29歳。おや、もしやと思ったら、先生とツブテ、中学時代の知り合いだったのか。しかし日高先生、いいですね。素敵お姉さんです。これをきっかけにツブテと接近したりするのかな? なんて思ったら、あー、全然そんなことなさそうっぽい。ぽい!? いや、先生、ちょっと赤面して、まったくないわけではない? いや、ないっぽい! あの先生の脳裏によぎる危機意識、めちゃくちゃ面白かったですよ。

『瀬戸際女優!白石さん』、面白いですよ。清純派で売ってる白石さん。極道の妻役をすることになったのだけど、監督は知っている、彼女が元ヤンであるということを。組長役の梶剛太。この人にメロメロな白石さんがいいですね。最初は距離のあったふたりだけど、それがだんだんに近しくなっていく様子が実によかったです。というか、強面の梶が実はやさしいおじいちゃんっていうのがね、もう最高だったと思う。ぷりんせす☆マカロンパワー!! いや、白石さんもよく知ってたな。ほんと、梶さん、最高だと思う。白石さんの立ち回りのシーン、おもいっきりいってと指示うけて監督に、本気でやっちゃうとちょっと……。って、どこまでできるんだ! 最高でしたね。白石さんと梶、メル友になったって、これもいい。そしてマネージャーさん! うおお、この人、やっぱりすごいよ。ほんと、見事ですね、最高ですね。

  • 『まんがタイム』第37巻第7号(2017年7月号)

2017年6月6日火曜日

『まんがタウン』2017年7月号

『まんがタウン』2017年7月号、昨日の続きです。

『ちこはゲーセン一番星!』、絶好調ですね。ちこ、今日は朝からバイト、はじめての早番というのですが、そうか、チーフは本社で研修。いつもはシフトが違うので初対面になるパートさんと一緒なんですね。おお、パートさん、エレガントなお姉様だ。河合ゆめさん。優雅にお茶、落着きのある可愛い人? でも、扉に描かれたこの人の表情他見ると、ちょっと年齢高めなのかな? チーフよりも穏かで、仕事に対してはいい加減? ゆるいゆるい働きっぷり。そう思ってたら全然違うっていうのがわかるあの瞬間。いかしましたね。人が違うと、また店を見る目も違うんだってわかる。チーフは主に設定とか配置とかを見てたでしょう? 対してゆめさんは備品の状態を注意している。電球が切れてたら即交換。なるほどなあ、ひとりひとり店に、仕事に対する思い、気持ちが違う。それが働き方の違いにも繋ってるんですね。

『ほぼほぼ商店』。お店、だんだん売り上げがあがってるみたいでよかったなあ。しかしこのふたり、家が職場、通勤時間ゼロというの、満喫してますね。いや、しかしわかりますよ。電車なりなんなりでもって時間かけて通勤する。それが日常で当たり前になってますけど、考えてみれば時間の無駄だし、自分のペースでは動けないし。でも自営業は自営業で大変なことも多そうだから、良し悪しですよね。朝はやくからやってくるお客さんに対応したり、食事休憩の時間も自由なものの突然のお客さんに対応しなくちゃいけなかったり、メリット、デメリット、それぞれありますよってのがいい感じでした。ご近所さんたちとの関係も悪くない。気を使うところもあるけれど、売れ残りとかB級品とかもらえたりね、でもお返しは丁重に断られちゃうってね。いつもは個性的すぎるお店の話が多いけれど、今回はむしろ普通のお店の表情みたいの見せてくれましてね、夫婦の仲のよさなんかも素晴しい。ええ、お気に入りのエピソードです。

『ようこそ!スマイリーバーガーへ』。出戻りバイトの梅ちゃんがいうには、このお店、お客が減っちゃってるんだそうです。そうか。たまこからしたらお客さんが増えてきたって印象だったのだけど、それは梅が退職した後に谷が、深い深い谷があったってわけなんですね。いや、しかし、尋常じゃなかったものなあ。店長、南町田、ふたりともにいろいろやばい感じ。店の危機だったんですなあ。でも店長の雰囲気もやわらぎましたよね。今回のたまこの進路話、勘違いしちゃってハラハラというのお客さんと話してるところとかいい感じ。あ、前から常連さんとは問題なかったっけっか。今回の終盤の、梅のいう日が延びたという、そのひとことに実感がこもっていると感じられて、そしてたまこは夏服になって、ええ、時が過ぎていること、実感させられますね。

  • 『まんがタウン』第18巻第7号(2017年7月号)

2017年6月5日月曜日

『まんがタウン』2017年7月号

『まんがタウン』2017年7月号、発売されました。表紙は『野原ひろし昼メシの流儀』をメインにどかんと置きまして、うおお、すごいな、このチャーハン。男ならガッツリ!! まさにガッツリ、チャーハンをいこうという野原ひろしでありますよ。かたわらには『新クレヨンしんちゃん』しんのすけがいて、『少年アシベGO! GO! ゴマちゃん』アシベとゴマちゃんもいて、そして『恋するヤンキーガール』アヤメちゃんのカットもございます。

『恋するヤンキーガール』。ぼたんの大人っぽさにも驚愕ですけど、あんずですよ、あんず。親子に見えるほどなのか! ほんと、あんず、そこまで子供っぽかったかい!? 彼氏とか恋とか興味がないっていうあんずに、恋はいいぞってアヤメちゃん。お試しで自分が彼氏役をするっていうんですが、圧倒的にぼたんに負けてるのがいかしましたよね。だよなあ、基本、その方面の経験値低そうだものなあ、アヤメちゃん。でも高めのポニーテールにズボン、アヤメちゃんかっこよかったですよ。これ、つまりアヤメちゃんのスカートはナギがはくのよね? そう思ったら、なんだよ、ジャージかよー。ナギ、やる気ねーなー。しかし、今回はぼたんのかっこよさ、大爆発してましたね。素晴しいです。最後の笑顔も最高でした。

『新婚のいろはさん』。リビングにソファーとローテーブル。かなり家みたい! って、待って、これまでなんだったの? これ、始が夢をひとつかなえたってことなんですね。夢の環境で映画を見ます。レンタルDVD、借りにいったんだ。あまりくわしくないふたりが選ぶのはどんな映画かな? と思ったら、おお、なんとなく元ネタがわかるぞ、しかも全部見てるやつだ! ふたりの感想が面白かったですよ。怪獣映画に圧倒されて、フィクションに日常を侵食されちゃったりね、そして恋愛もののアニメも。そうか、十秒くらいで始の全仕事寮を超えちゃいましたか、って、さすがにそれは! しかし、ふたり、恋愛映画に負けないくらいイチャつきますね。でもってすっかり映画にはまったようで、ええ、こいつはいいなあ。なんだろう、思わず踏み込んじゃった感。実にいいと思います。

『かわいい先輩と残業めし』。まさかのかわいい同期と残業めし展開があるとは! 篠宮先輩の押しが足りないのではないか、営業会議でがんがん詰めてくる諏訪さん。仕事熱心なのはいいけれど、いろいろキツい人だなあ。溢れる上昇志向。でもそんなに嫌な感じの人じゃない。ええ、キツくて嫌な人、そう思わせないような描写が丁寧になされてますよね。そして諏訪さん、残業でお腹がすいてるの見て、笹森、編集部に引っぱっていくんですね。ええ、残業めしですよ。篠宮先輩はもうエネルギー切れ。空きっ腹のふたりに食事ふるまって、ああ、諏訪さん、大変だ! というか、笹森、君はなんか、恋愛ゲームの主人公かなんかか。ともあれ、先輩そして同期に恋愛の芽があるかも知れない。いやむしろ先輩よりも同期の方がメインヒロインみたいでしたよ?

『あいたま』はバニラ嬢の進化目覚しい。あいからもらったライブのマナー本。これを手本に、ばっちりファンのライブスタイルでキメてきたんですね。ペンライト、6本装備か! 最初はあいのテンションが理解できなかったり、共演の子に野次飛ばしちゃったり、他のお客さんにライバル心剥き出しにしたりと困ったお嬢さんだったバニラが、わからないながらもひよこのステージに触れて、アイドルについての認識を新たにしていくその過程は、見ていてこちらも嬉しくなる、そんなところがありましたよ。そして、バニラ、楽屋にいけなかったわけ。ああ、自重なさったのか。自分の立場を理解し、そしてひよこを一番に考える。そんなバニラもよければ、バニラのこと放っておけないひよこもまたよくって、ええ、皆のアイドルから友人に戻った瞬間でしたね。

  • 『まんがタウン』第18巻第7号(2017年7月号)

2017年6月4日日曜日

ARMS

 もう腕がくたくたです。6月16日に発売する任天堂のゲームソフト『ARMS』。プレイヤーがパンチを繰り出すと、右と左に持ったコントローラー、Joy-Conを通じて伝わった闘志が、テレビ画面内部のキャラクターを駆動する! おお、これは夢のインターフェース。お前の空手を見せてやれ!! いかる心に火をつけて、並み居るライバルを力のかぎり倒し続ける、そんなゲームなのでありますよ。いや、もう、ほんと、腕が痛い……。具体的にいうと、二の腕が痛い……。腕があがらないですよ。

今週の土日と先週の土日、各2日、1時間ずつ1日3回、体験会が行なわれていたんです。午前9時、午後9時、そして夜中の3時。初日9時の回は外出してたので不参加。あとは夜中を除いて全参加したんですが、いやあ、これ、きつい。別にコントローラー両手に持ってパンチして遊ばないといけないってことはないんですが、普通のゲームみたくコントローラーひとつを両手で持って遊べるようにもできているんですが、それでもこのゲームの売りは両手に持ったJoy-Conで動きをトレースして遊ぶってやつですからね、それでやってみたくなるじゃないですか。たった1時間。途中マッチングの待ち時間もあるから、ぶっ続けなんてことはもちろんないわけで、でもそれでも腕がくたくたになりました。当然、翌日筋肉痛。それでも遊ぶ。夜にも遊ぶ。こうしたの繰り返して蓄積したダメージが酷いことに! いやもう、明日どうなるだろう。

パンチのトレース、よくできてますよ。腕を前に出すとパンチが出る。それが、ただストレートだけじゃなく、外からのフック、内からのフック、ちゃんと打ちわけができるようになっているんですね。性能の違う3種のグローブ。大きく弧を描いてサイドから敵を攻撃するタイプのものだと打ちわけは顕著で、馬鹿正直に真正面から打ちあうのではなく、右のストレートで敵の注意を正面に引き付け、左のフックを当てにいく、みたいな駆け引きができるんです。

いやあ、私はこの駆け引きがどうも苦手なようで、強い相手にあたると、やられるやられる、翻弄される。打ったパンチは避けられる。隙をつかれて投げられる。ゲージが溜まれば必殺のラッシュが叩き込まれる。最初の週はちらほらうまい人がいるなあって感じだったんですが、1週間たって慣れた人が増えたのでしょう。こりゃ勝てない! そんなうまさ見せる人がぞろぞろ出てきますよね。夜の部だけかな? 午前の部でプレイヤーの強さをはかって、同じくらいのレベルのプレイヤー同士がマッチングするようになってるみたいな話でしたね。だから夜の部はきついきつい。腕は限界、敵は手強い。それでも勝てると嬉しいもので、1時間の体験会、あっという間に終わってしまう、そんな印象でした。

ルールはいろいろあって、バトルがやっぱり好き。手強いボスみたいなの皆で協力して倒すのはもっと好き。ライバルが一時手を組んで強敵に当たるみたいなシチュエーションに燃えますよね。けど、そのボス、ヘッドロック、レベル4は勝てたのだけどレベル5にはかなわなかったなあ。マトアテとかバスケットとかバレーボールとか、そのへんはあんまり得意じゃなくて、それはモチベーションのせいかもなあ! 『スプラトゥーン』よりコンパクトでシンプル、身体動かすからかな、燃えるゲームであります。やっぱり買っちゃおうかな、そんな気にさせられる体験会でした。

2017年6月3日土曜日

『まんがホーム』2017年7月号

『まんがホーム』2017年7月号、昨日の続きです。

『マツ係長は女ヲタ』。よいですね。ウメ君、すっかりカラワンに心奪われてるじゃないですか。頭の中でライブで聴いた曲がエンドレスってやつなんですが、いやあ、キャッチーな曲持ってるんだなあ。優秀じゃないですか。そりゃファンもたくさんいるわけです。そんなウメ君のこといたわってくれるマツ係長。カラワン歌ってくれるって! いや、それじゃダメなのか。どんどん先行する係長がいいですよね。ツルさん呼んじゃった。お礼いわれちゃった。でもってMV見まくちゃった。いや、ウメ君はつきあいか。カラオケ店でMVとか見られるんですね。こういうのまったく知りませんでした。でもって気になってた? ダイちゃんの秘密を知り、いや、でもこれウメ君のファンになるハードルが消えた! ってな話じゃないな。ただ驚いただけか。最後の癖になってるのバレるくだりよかったですよね。マツ係長、そんな顔するんだ! でもって新たに脳内エンドレス。これ、おかしいなあ。カラオケじゃなくオリジナルで上書きした方がいいですよ、これ。

敗者復活戦!』、月穂サマ、古書店やめてしまうのかなあ。ハウスダストアレルギーで店頭接客がつらい。榎本からは転職を持ち掛けられている。これ、榎本からしたら、あの月穂サマと一緒の職場! みたいな大逆転劇だったりするんでしょうか。ともあれ、月穂サマの前にいろいろな選択肢が現れて、転職するかしないか。転職した場合、ゆかし堂はどうするか。週末だけ働くプランやバイトふたりを通販担当にするプランなど、ほんと、考えることいっぱいあるんですね。月穂サマにとっても悩みどころ。しかしこれ、月穂サマだけの話にとどまらず、夕記は自分の雇用の心配してますね。ええ、でもそりゃそうだよなあ。環境が変わっていく。いやおうなく変化していく。こうしたところにリアルな感覚得て、ええ、なんだろう胸がざわざわします。

『ねーちゃんはぼくが守るっ』。なんだかほっとさせられる回でした。マイペースな真人。でもっていろいろ生意気で、この子の保育園での様子、描かれたその様が本当によかったのですよ。真人が父に会ったことを聞いて少し心配になってる保育士さんたち。注意深く見守ってくれている、その態勢は本当ありがたいなあ。そして真人。すごい。すごく安定してる。ちょっとお兄ちゃんみたいな振る舞いして、それ、はるいちの影響うけているんだなあ。はるいち、いいお兄さんしてるってすごくよくわかる。で、ここからですよ、よかったの。ああ、この園を卒業していった子らの手形、全部残しているんだ。そこにはるいちの手形もある。それを真人、嬉しそうに見て、手の大きさ比べてね、自分の方が大きいって。ああ、なんだこれ、じんとするなあ。ほんと、子が育つその環境は多様であり、またいろいろを次の代へと受け継いでいくんだというかのようなこの描写。子を、人を育てるとはこういうことなのかも知れないって思いました。

『男子の花園』と『歌詠みもみじ』、双方ともに父の日を扱って、いやあ、このアプローチの違い。それぞれ面白いなあ。小さなうちは父の日と聞くとなにかしてあげたい、一生懸命になってくれるのに、高校生くらいになると、まあ、雑なこと雑なこと。太陽のパパにあげるもの、いろいろ模索するくだりおかしかった。バラを入手してみて、けどトゲが危ないからタンポポの綿毛したら、風に吹かれてふーって飛んでいく! それで夢がね、なんてこと! 父の日のこと描いて、父のいない子のこともとりあげたの、作者さんやる気でしたね。パパがいない、けどそれはかわいそうじゃないよって。ママがいない家も、お爺さんがいない家も、それぞれ子供も事情抱えてて、でもそれってかわいそうなのかという問い掛け。ちょっと理が勝ってるようには思うのだけど、こうした視点は大切なのだろうなあ。

さて、もみじサイドですよ。本当にパパの扱いが粗末で泣ける! そうかあ、予算、母の日の半分か。娘の存在そのものがギフトとかいいだしたり、そもそも忘れてたり! 旅をすすめられたと思ったら人間ドックだったり、もみじの昔の肩たたき券、有効期限があったりして、ほんと、シビアシビア。そして最後のもみじの選択。ああ! ほんと、シビア! でもそれでも父は喜んでくれるんだなあ。というか、喜びすぎじゃない!? そうか、父、ネクタイもらってスーツ買ったか。いつも着物のこの人、スーツ着たらどんな感じになるんだろう。ちょっと興味あったけど、描かれませんでした。きっと似合わないんじゃないかなあなんて思ったんですね。

  • 『まんがホーム』第31巻第7号(2017年7月号)

2017年6月2日金曜日

『まんがホーム』2017年7月号

『まんがホーム』2017年7月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、らいかが雨がっぱ着てジャンプ。これ、本編にも出てるやつだ! カエルのレインコート。その緑も鮮かで、これいいですね。足元はピンクの長靴。こうした装い、楽しんでる感、とてもいいです。『敗者復活戦!』月穂サマは折り畳み傘を畳んでいるところ。『孔明のヨメ。』は、月英さんをかばうように、自分の上着を大きく羽織っている孔明がかっこいい! 『スナックあけみでしかられて』あけみさんは、手にあじさい。虹がさす、その雰囲気、実にいいですよ。

『男女の魔法少女は成立しますか?』、ゲストです。魔法少女に魅了されたままに大きくなった少年少女の物語。高校なのか中学なのか、2年にあがった新学期、藤森葵は魔法少女になることが将来の夢とぶちかます。またまた変わった子だなあ、そう思ったら、続いて財前隆文も魔法少女が夢だという。これ、突飛な設定が面白いでしょう? そういう感じの漫画だな、そう思って読みはじめたんですが、ええ、実際面白かったです。魔法少女になるのどうのと、君たちの常識はどうなっとるんですか、そんな風にも思わせながら、妙な勢いあってなんだかやたら面白い。財前隆文、いいですよね。柔道部主将。立派な体躯、厚い胸板、太い二の腕がセクシー。扉絵の彼女、間違えた、彼、最高だったと思います。藤森は藤森で人気あるのだけど、胸ないけどって、それは美徳よね、ともあれ、財前の前で褒めたらすごい顔で見られて、うそうそお前が世界で一番かわいいよ。素晴しいよね。これ、常識はずれの藤森、財前、ふたりが揃うことで、男女双方の側で同ネタの繰り返しをポンポンとテンポよく展開させられる。主に財前が駄目押しですが、絵、キャラクターで力強く押し込む感じがよかったです。最後にふたり好敵手として認めあったということですが、ええとそれは対立から共闘にということですか? しかしこのふたり、どちらも赤ないしピンクを譲りそうにないのがいかしますよね。

『ワカレバ』、新連載です。ワカレバというの、理解するって意味のワカレバ? いや違うのか、別れ場なんですね。失恋した人の集うバー。二股かけて捨てられたヒロインが友人に連れられてやってきたそのバーでは、フラれた? 別れた人たちが、カクテルでその傷心を癒している? けどただ癒すっていうんじゃなくて、むしろ積極的に打って出て、心に残るモヤモヤを吹っ切ってやりましょう、そうした勢いのよさがある。これは悪くないなと思いました。振った相手をくやしがらせてやろう。見返してやろう。バーのオーナー? バーテンダー? リコのアドバイスを受けてメイクを工夫。一瞬こちらによろめいた瞬間に一気に叩く! そうしたところはこの作者の持ち味がよく出ていたと思いましたよ。

『けいさつのおにーさん』、なかなかにタイムリーな話です。山菜の話。熊や猪には気をつけてくださいね……。うん、これ、とても大切……。ほんと、このタイミングでの掲載、まさかと作者さんが一番驚いてるんじゃないでしょうか。山菜はうどにわらびにタラの芽、こごみ、こしあぶら。こしあぶらって知らないわ! こごみはこないだ食べましたよ。ええ、やっぱり山菜って天ぷらがおいしい。普通に火を通したのはちょっと硬くて、天ぷらほどにはおいしくなかったんですね。仕事寄りの話としては山での安全を扱い、山菜の話では日常の皆の側面を見ることのできる、そんなよさありました。子供の頃にノビルを採っていたというの、これ面白いなあ。しぶい子供だなあ。出来たてが食べられないジンクスっていうの、しっかりそのフラグを回収してるのがおかしかったですね。そして最後の、穂苅くん、手塚さんふたりでの山菜採りの情景、ほのぼのとして、流れる時間もゆったりとして、ああ、よいですねえ。いい時間を過ごしています。

『スナックあけみでしかられて』。もうすぐ梅雨の季節、というのでアニマル洗濯ばさみの出番です。これ、なにに使うの? いやあ、わかりませんでしたね。そうか、どれが自分の傘かわかるよう、目印にするんだ。面白いな。シャレてます。そしてここからボトルキープの話に話題は広がって、この展開の流れ、見事でしたよ。乃里ちゃん驚きの発言。ボトルキープしてるんだそうですよ。なるほど、梅シロップ。私はスナックとかいったことないので実際のところはわからないんだけど、このお店の雰囲気、こういうのはいいなあ。あけみさん、皆から人気あるっていうのがわかる。キープしてるボトル、タグに貼られたあけみさんのプリントシール、それだけであんだけ盛り上がるんだものなあ! でもって10枚集めると飲み放題。って、それ大盤振る舞いじゃないの? というか、ボトル10本キープしないといけないわけだから大丈夫なのかな? それで最後にカラオケになだれこみそうになるその危機を、皆で一丸となってとめるためのキープラッシュ。ほんと、おかしい。あけみさんの歌、どれほどの威力なんだって感じですよ。

  • 『まんがホーム』第31巻第7号(2017年7月号)

2017年6月1日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年7月号、一昨日の続きです。

『はやしたてまつり♪』は夏に入って練習し放題? と思ってたのに、公民館臨時閉館なんだ。建物に不備が見付かり、安全確認できるまで使えません。それで練習場所を探すというんですが、千駄ヶ谷さんが車を出してくれる。それでめちゃくちゃネガティブになってる巌、ええ、乗り物酔いする人にとっては死活問題ですよね。わかるわあ。調子が悪いと5分でダウンだからね。辿り着いた建物はちょっとした廃屋? けれどこれが由緒正しいといっていいものか、へー、近野江囃子の昔の稽古小屋なんだ。巌の祖父たちの使っていた練習場所というので、感動しちゃってる巌とか桜波とか、よかったですよ。そうか、自分たちのルーツみたいなものなのかな。ずっと使ってなかった建物、皆で頑張って掃除する、きれいにする、それもまたイベントと思われて、いやけどそれで禁止技の肩車がくるとかまったくの予想外。頭から落ちてるけど、受け身、大丈夫!? それに古い建物でそんな技決めたら、床、抜けるよ! この掃除でもって、さらに仲良くなりつつある皆がよかったです。ふうと月とかね、まさか虫がつなぐ仲とか! いやしかし、苦労ともにすると仲間としての結び付きも強まろうものですね。

『恋する小惑星』、今回は新入部員歓迎会の第2部。天体観測ですよ。天体望遠鏡を用意して、というんですが、あらら、あおもみらも望遠鏡は不得意なんですね。火星の導入。ええ、慣れないと星を望遠鏡の視野内にとらえるのさえ難しい。でもって、地球の自転ですぐに視野から外れていくっていうのね、これ、導入も追尾も自動でしてくれる機械があるっていうの、最近は小さくても優秀なのあったりしなかったっけ。そう思って調べたら、おおう、望遠鏡に使うようなやつはやっぱり大きくって値段もかなりするのか。機材の話、星座の話、そして惑星を見る。天体には興味のなかった地質班桜先輩も、すっかり木星に魅せられてますね。この知らなかったものの魅力に夢中になる姿、とてもいいと思うんですよ。なんか、わくわくさせられますよね。そしてあおとみらも自分たちの星に対する気持ちを新たにして、ああ、素晴しいですね。今回は星を見る。その魅力、楽しみが伝わってきて、自分も定期講読してる『天文ガイド』、ちゃんとしっかり読まないといけないなって思わされましたよ。うん、『天文年鑑』もちゃんと買ってるよ。星、全然見てないけど。

『黒髪乙女とマリアウィッチ』、妹儀子が輝いてますね。クロエと儀子が結託して、頼子に虐げられた妹たちの反乱です! 名付けて妹同盟、というんですが、頼子が喜んじゃって、もうね、どうしようもないですよね、この子。今回はいつも以上にハイテンションといっていいものでしょうか。頼子に対する気持ちを大披露したマリアがオーバーヒートして倒れてしまったり。そうしたら儀子がてきぱき介抱してくれて、そうか、姉で慣れてますか。儀子の歓迎会がはじまれば、軽やかに準備してみせるマリア、クロエ姉妹。そしてマリアの憧れていたという頼子、儀子の巫女姿など、美しいものいっぱいでした。国芳風イラストを魔法で作ってくれたマリア。あのイラスト、雰囲気全然違うけど、悪くないなあ! ほんと、うきうきと楽しいよい回でありました。

『疾風ういんどみる!』。これはいいですね。第2レースが終わって、中間順位発表。蘭、つむじ組は全然成績が奮わなくって、ああ、つむじ落ち込んでる。蘭とつむじ、相性悪いのか。ネガティブなつむじ。楽天的? あっけらかんとしてシリアスさを欠く蘭。そうか、第2レース、最悪だったのか。もう口も利かない勢いで気持ちが離れてしまってるじゃん。これね、すごくいいと思う。これまでは上位陣のいろいろ描いてきた。風を読むことに長けていたり、しっかりチームワークを発揮して競ったりと、問題あっても解決して、トップ争いでしのぎを削る。そうした描写も面白くって、魅せられてきたわけだけれど、だからといって下位チームにもドラマがないわけではない。むしろ、思ったように実力を発揮できない、練習の成果を出すことができない、そうした悩み、苦しみは色濃く、その影が強く落ちていたからこそ、次への期待、第3レースでの彼女らの活躍への期待が高まろうもの。颯風のアドバイスを受けて思うところをつむじに告げた蘭、そして応えて同じく思うところをビシバシ指摘してみせたつむじ。ああ、これでわだかまりなく、いやむしろ、やるべきことに集中して取り組めるようになったのではないでしょうか。この成長、変化の描かれよう、すごく魅力的でありますよ。

トモダチヅクリ』はダイエット回。そうか麻乃、太っちゃいましたか。5キロも増えちゃった。そうか……。ショックですね。それでダイエットするっていうんですが、静は太らない体質だし、アドバイスとか貰えそうにない。相談するなら先輩や巴たちにといわれても、知られたくない乙女心。ここでの麻乃と静のやりとり、最高でしたよね。ネガティブに落ちる。そこから一気に立ち直る。めんどくさちょろいっていわれてますけど、ええ、そんな静が可愛いです。ダイエットは割と無茶めな方法で、運動するのはいいよ? でも摂取カロリー減らしすぎるのはよくないよ! これ、静あたりは冷静に問題点とか理解してそうだよなあ。最初の、ちょっと走ってすぐ計量しようとした麻乃に、軽くなってても水分の重さですよってつっこみ、これ、ふるってましたよね。三日目、ダイエットに追い詰められている静がヤバかったです。というか、なんでそんなところにこれ見よがしにお菓子が置いてあるのか。その罠にかかってしまった静の自己嫌悪と、静の限界に近付いてることわかってて、ちゃんとご飯用意してくれてた麻乃。この描写、よかったなあ。このダイエット騒動、あっさりと解決してくれてめでたしめでたしだったんですが、一連のドタバタは面白かった。また2キロやせて嬉しい麻乃のあの笑顔、素晴しかった。それだけに彼女らのこれからの運命が残酷に過ぎて、ええ、これ、リバウンドですよね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第7号(2017年7月号)