2018年9月30日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年11月号

『まんがタイムオリジナル』2018年11月号、先日の続きです。

カントリー少女は都会をめざす!?』。小学生の遠足風景を見て昔を思い出す八重ですよ。かつて山にいった遠足で、都会人ごっこをしたという思い出。それがあんまり突飛で奇矯なもんで、全力でつっこみ入れる大河さんですよ。しかもこの車内全域に流行したという都会人ごっこ、途中で貴族ごっこに変貌していたという事実が今さらながら明かされて、ショック受ける八重。というか、都会人のつもりでいたの、八重だけだったように思うんですよね……。今回、さすが八重というか期待を裏切らないのがいいですよね。遠足で、八重の憧れる都会にいくこともあったろう。なのに八重ったら、喜びのあまり熱出したとか、うかれて畑に落ちたとか、本当に期待を裏切らない。というか、このネガティブな思い出を妙に自慢気? に語る八重。ああ、これこそ八重だよ、って感じしますよね。ほんと、なんでも嬉しそうなのがいいですよ。

『ウチが古武道宗家』。ああ、このタイトル、我が家が古武道宗家ではなく、私が古武道宗家って意味だったのかい!? 最終回にしてタイトルの意味合いががらりと変わった、そんな驚き。ええ、やられたっ! 実にいい転換だったと思いましたよ。薫の父、なんと廃業するという。ええっ!? 道場を!? と思ったら、違うのか、喫茶店の方か。採算がとれない、それで店を閉めて働きに出る。そうなるともう道場の経営に割く時間はとれない。かくして継ぐ継がないは薫に任されることになってというのね、ここで突然、薫が自分自身に向きあって、自分にとっての古武道とは、万堂流とは、思い悩むのね、ええ、オーソドックスといえばそうかも知れない、けどそれが私にはとてもいいなって思えたのですね。続けるか続けないかの選択を、継ぐ継がないというところに持ってきたのがよりよかったのかなって、そう思ったんですね。こうして十四代目となった薫。この子の経営手腕、それをちょっと見たかったなあ。そう思わせる読後感は、これまでの薫の様子、それがなんだかんだで楽しそうだったからなのかも知れません。

『大奥より愛をこめて』。御台様、穏やかではありません。側室が第一子を出産、その報を受けて、相当なショックを受けた模様。ああ、そうなのか、正室が子をなすことはないってことか。上様が御台様と寝所を共にしたことがないということ、これが正室寧にとっては気鬱の原因になってしまっているんですね。寧が姿をくらませたことで物語に動きが出ましたね。そりゃもう大奥は大騒ぎなんだけれど、その騒ぎの中、寧を取り巻く人達の感情が溢れて、ああ、一番冷静で、むしろ冷たくさえ見せたお側のものが、内心、一番に心配していたことを見せるあの瞬間、素晴しかった。よほど菜々緒の言葉、これがこたえたのだろう。人の気も知らないで勝手なことを、どうしても冷静ではおられなくなったのだろう。それだけに蒔乃の思い付きから発した、第一回御台様を探せ!かくれんぼ大会の号令。ああ、シリアスな雰囲気一気にひっくりかえして、おおごとから楽しいイベントになろうというのですか。こうしたまさかの切り返し、実にこの作者らしい。たとえ悲劇があったとしても、どこかカラッとした明るさを見せてくれるから後にひかない。今回などは、さらに事態の好転する可能性さえうかがわせるのですから、格別でありますよ。

2018年9月29日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年11月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年11月号、先日の続きです。

『なでしこドレミソラ』。文化祭のステージ描いて、力感たっぷり、まさしくクライマックスであるのだけれど、大声でがなりたてるような様子はまったくなく、むしろいつも以上に静か、丁寧に、静謐とはこういうことかという描写が続きます。明らかにこれまでと描写を違えてきていますよね。響く音、鳴り渡り伝わるメロディを可視化する花のあしらわれた帯の描写。それが、いつもなら描かれてそうなところで描かれていない、それはなぜなのか。ステージを見つめる、客観的な視点があるからなんですね。ああ、そうなんです。彼女らのステージ、ここにはただの聴衆というにはあまりに多くを抱え、知っている人がいる。彼女らに感じた印象が、これまで積み上げられてきた関わりあいの歴史が、自分自身に向き合ってこそ辿り着けた、得られたものが、そしてわだかまりとそれが押し流されていく様が。いくつもの視点からの情景が、記憶が、重なりあって、層を成していく。その重なりこそが、彼女らの音楽の厚みであり、そしてそれがまた誰かの胸に響く。客観性と内面の対峙し開かれていくドラマ。見事だったと思います。

夢喰いメリー』。碧と奏。このふたりがどう物語に関わってくるのか。奏を心配する碧と、自身を見失っている奏。碧の心配も奏には届かず、危険な方向へと駆け出していってしまう。ええーっ、なにそれ、もう放っときゃいいじゃん! 自分なんてやつはそんなこと思ってしまいがちだけど、夢路もメリーもすごいよね。乗りかかった船からは降りないって、最後まで付き合うって、ほんと、こういうところが主人公なんだよな! そして彼女を救うこと、助けようとすること、これが白儀の目論見に対抗しうる、なんらかの鍵となるのだろうか。このわからない、予想もつかないというのがこの漫画の持ち味であるとはいえ、ほんと、先が読めない宙ぶらりん感。たまらんものがありますね。そしてジョン・ドゥですよ。やっばいなあ! リコに圧倒されてるじゃん。打つ手打つ手が次々無効化されていって、もう駄目か、いよいよ駄目か、なのにジョン、余裕見せてるな……、と思ったところにエンギ・スリーピース参戦か! これこれ、ほんと、これなんですよ。いやあ、ここでまさかのエンギ登場、キマしたね、キマすよね。

2018年9月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年11月号

 『まんがタイムきららキャラット』2018年11月号、発売されました。表紙は『アニマエール!』。TVアニメがいよいよはじまる、というのでこんなにも元気、どーんと押し出してくるかのようなインパクト溢れるイラストなのでしょうか。背景の色、大きな文字も、すごいですよね、なんだかアメリカン。中央のこはね、ぐいっと一歩前に出てくるようなその近しさ、これ、大変よい感じです。後ろにひかえるひづめと宇希、ふたりの対照的な様もまたよい感じでありますよ。

『ごきんじょリビングデッド』、ゲストです。冒頭の太極拳、特に意味はないんだ! お嬢様にしてお嬢様気質の白瀬川輝良。そのお隣さんはゾンビのフーラ。首でも手でも自由に取り外して、2階の輝良の部屋、その窓に首だけお邪魔することもできるっていうんですね。なにかあると手足バラバラにするフーラ。微妙に悪趣味な子なのかな? そう思ったらですよ、学校での自己紹介でもねやらかしちゃって、でも皆にちゃんと受け入れられて、逆に戸惑ってる、その様子面白くて、そうかこの子、人を怖がらせるの、面白がってやってるんじゃなくて、ゾンビの自分は受け入れられないのではないか、そんな不安があってなんですね。そうしたフーラの内心、輝良に語られたあのくだりよかったですよ。でもってあの落ち。なるほど、体が腐ってるのがフーラ。性根が腐ってるのが輝良なんだ。いうならばふたり、腐れ縁みたいなもんですか?

『妖精たち冒険記』、ゲストです。おお、借り暮らしだ。人間の家にこっそり間借りしている妖精たち。慎重派シルフィと楽天家ヨエル。一歩外に出れば危険がいっぱい。道には鉄の塊、自動車が走りまわっているし、動物、人間もまた危険。そんな中、食べ物探してくるのは大変だっていってるシルフィを尻目に、能天気に飛び出していくヨエル。シルフィのいう危険をことごとく遊びにしていく、少々のことは気にしない。そんなずぶとさがよいのかな。最後の犬のくだり。たまたまシルフィが相性悪いだけなのか、あるいは心配性が仇になっているのか。この性格の違うふたり、どちらに共感するか、親近感覚えるか、それで人によってまるで違った感想出てきそうに思えました。

『死んだ目の魚をしている』、ゲストです。最初、死んだ魚の目をしている、かと思いました。仕事に悩むOL星野ひかり。もう3日無断欠勤しているというんですが、それで駆け込んだのが占いの店。いや、いやいや、君は心療内科とかにかかろう。ともあれ占い師、メランコリー楓がいろいろ酷い。もともとミステリアスな雰囲気とかはないんだけど、それにしても彼氏からの電話? あの豹変ぶりは酷い。でもってひかりの悩みにろくに答えない! いや、あんまり真面目にやりすぎても面白くはないのか。ともあれ、むしろ今回のセッション、楓の方がはげまされる側になるっていうのね。結果的にひかり、元気が出たっぽいからそれでいいのかも知れないけど、ひかり、なんだかさらなる不安要因抱えることになったようにも見えますね。

2018年9月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年11月号

 『まんがタイムオリジナル』2018年11月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。山下さんと榊先生が、ふたり登山? 行楽? 紅葉の山を背景に、お弁当食べているんですよ。仲がよい、その雰囲気、とてもいいですね。恋人とかそんな風にはまったく見えないのがまたよいですよ。『らいか・デイズ』らいかは、君、見事に昭和感出してくるね。駅で売ってた冷凍みかんとお茶の小さな水筒! なつかしいわ。あれ、平成初期にはあったよね。最近見ないけど、まだあるんだろうか。そして『小森さんは断れない!』。しゅりと大谷、ふたり一緒に鉄道の旅? 大谷にあーんって食べさせてもらってるしゅりですよ。これ、大谷くんは断れないって感じだなあ。

ラディカル・ホスピタル』。台風、非常時の夜間当直。家族もちの滝沢先生を帰し、ひとり病棟に残る榊医師! って、いや、違う、ひとりじゃない。結構、いっぱい残ってる。しかしこの当直、なんか過酷よなあ。お呼びがないかぎり寝てるから夜勤扱いされずノー代休、ってマジかー。榊医師、ヨネ先生のあの表情見れば、まあ呼び出しがないってこたあないんだろうなあ。台風で停電などあった時のためにって都築君も残ってる。ちょっとした緊急体勢って感じなんでしょうか。いやもう、大変だなあこれ。切り傷の縫合をするのが村越先生。女医だからって患者さん、不満? このあたり、昨今問題になったこと、時事を取り入れてるのかも知れませんね。この漫画の読者だと、女医だなんだって不満に思ったりしないよね。ほんと、男とか女とか関係なく、医療の現場で働くプロフェッショナル。台風というちょっと特別な夜の情景もまたいつにない感じさせて、なんだか感じること、思うこと、たくさんでした。

『スズちゃんでしょ!』。なんともいえない侘しさある話ですよ。なにかいる。カツン、カツン……。って、不穏な雰囲気させてるからなにごとかと思ったら、鳩か! 窓の外に鳩がいて、しかもつがいになってて、音たてるから気になるわ、フンするから汚れるわで、いいことまったくないっていうの。スズちゃんと鳩の対峙ですよ。祭からのアドバイスがまったくの的外れ? そう思わせて、最後ですよ。ばっちり有効だったっていうのね。おかしい。鳩に翻弄される、太刀打ちできず落ち込む、そんなスズちゃんがなんだか哀れにも見えて、弱っておいでなのかなあ。ええ、やっぱりどことなく侘しさが沁みる回でした。

『コスプレ先生の絵画教室』。まなちゃん、お払い箱!? 今日はななみさんはモデルをやらない。じゃあまなちゃんが!? と思ったら、なんと画廊の娘、ともみがやるという。過激な衣装着せるんじゃないかって心配するまなだけど、ああー、ななみさん、かろうじて常識あったよ。普通の格好、ランドセル背負ってる。子供のモデル、描く機会がなかったからと生徒さんたちからも好評で、それがまなちゃん、うらやましいんだ! まなちゃんしばらくお休みします。これからはあまり頼まないことにする。そんな話してるの聞いて、もう私はお役御免なのかってあたふたする様子が、これを面白いっていったらまなちゃんに悪いよねえ、なんだかちょっと不憫でね、気の毒でもあったんですよ。でも、理由あって、大学の試験が近いから気を利かせてくれてたんだ! だったら、ちゃんといってあげて! それで最後に勉強中のポーズ。ああよかった。ななみさんの好意も、まなちゃんの役立ちたい気持ちも、どちらも一度に解消されるよ。見事、ハッピーエンドでした。

2018年9月26日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年11月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年11月号、一昨日の続きです。

『がっこうぐらし!』。もう本当につらい。シャベルを手にくるみのもとへやってきた椎子。まさかくるみを? そう思ったんですが、違うのか。その意図、まるで正反対で、その覚悟を理解して、なお無理だというくるみ。くるみが告げる言葉も、ふたりの対話も、そして月を見上げる椎子の様子も、もう本当に見ていて苦しくなるものありました。そして話はさらに動いて、ああ、追跡者から逃げる皆。退避した先でゆきに知らされる真実。椎子のこと、ランダル評議会のこと、そしてボーモン君のこと。ああ、ほんと、つらい。向かう先が見えなくなったことも、またつらさに拍車かけますね。

『ちょっといっぱい!』。いいですね。凪、成長中。簡単なものなら厨房の手伝いもできるようになって、ほめられるのも嬉しいのでしょう、無理することなく頑張っていこうとするその様子、姿、表情。見ていてとても気持ちいいものありますよ。でも、これ、ゴボウの下ごしらえに効いてくるとか思いもしませんでした。もみじが忘れてたゴボウの下ごしらえ。皮をこそげ落とすというのを凪が引き受けるんですが、店長から渡されたピーラー使って、いやあ、まさかこんなことになるって、本当の本当に予想外! そうか、どこまでが皮かわからなかったんだ! すごいな、ちょっとワンダーだ。芯の部分残して、全部ピーラーでうすーくむいちゃった。これ、刻んだらささがきごぼうが作れちゃうな。なんて思ってたら、店長、天ぷらにしましたよ。ああ、これ、おいしそうやんか。このね、失敗を活かすこと、また新メニューの功績、それを店長、自分のものにするんじゃなく、もみじと凪のものにしてくれるってね、ああ、いい店ですなあ。あの大量にむかれたゴボウ。ほんと、楽しく仕事してるふたりの様子、ほのぼのと楽しくて実によかったです。

『球詠』。ヨミ、いいじゃないか。満塁と追い込まれた局面で、タマから提案された強直球。この一球が見事に流れを変えた、雰囲気を違えるきっかけとなって、いや、本当に鮮やかでした。未完成のストレート。けれど明らかにこれまでの直球とは違う球で、そしてこれがヨミ本来のストレートだっていうんですね。ヨミ、真価が発揮されようとしていますね! そしてここからのヨミの様子がいい。いきいきと、伸びやかに試合に向かうその姿。表情もリラックスして、ほんっとうに楽しそう! これ、なにかある。なにかくる。なにかを引き込もうとする、そんな気運がある! 詰まったフライを取り落として、ツーアウト、一・三塁の局面においても焦りを見せないヨミ。タマも気持ち緩めて、こんなふたりの様子見せられたら、期待させられないではいられない。きっと、なにかやってくれる。そんな予感がしますよね。

2018年9月25日火曜日

今日は頭痛がするので休みます

今日は頭痛がするので休みます。

2018年9月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年11月号

 『まんがタイムきららフォワード』2018年11月号、発売されています。表紙は『はるかなレシーブ』。あかりとかなたが、ふたり水着で歌ってる。その様子、いかにも二人組のアイドルユニットみたいで、かなた、新境地ですね。後ろでハート飛ばしているはるかがいかにもらしい。もう、かなたのこと大好きだな、この人。あかり、かなたのふたりは、いつものビーチバレーやってる時にはまず着ないようなデザイン性高い水着で、こういう凝ったのも可愛くてよいですね。

ゆるキャン△』。めちゃくちゃ面白いな。あきちゃん、成績かんばしくないのか。そんなあきの持ち込んだお得情報。軽トラいっぱいの薪を無料でもらえるよ! って。なぬー、山梨県ってこんなことやってるんだ。これ、京都とか他の県でもやってるのかな。最近ネットで薪についていろいろ盛り上がってて、乾燥させないといけないとか、でも乾燥前じゃないと割れないとか、そもそも割るのが重労働とか、そういうの知って、そうかあ、これから野クルの面々はその重労働やるのかあ! 期待してたら、まさかのあの展開! すごい肩透かしだった。あきが驚いたのと同じくらい驚きましたよ。しかし、そんなに山梨県民って薪を使う機会って多いの? これも驚きでした。恵那とりんが話してた時に出てきた衝撃発言、なでしこのソロキャンの様子、心配して見にいったのバレてるっていうのね、驚いてるりん、最高でしたね。しかしなんで知ってるのか。お姉さんとそんなに親しかったっけ? そう思ってたら種明かし、まさかの情報のルート! ほんと、今回はなでしこ、あおいの誕生日含め、いろんなこと明らかになって、面白かったです。

『はるかなレシーブ』。今回はビーチバレーから離れて学業対決ですよ。あかりが持ち込んだおしゃれなスイーツ店の招待状。それを賭けた対決がはじまる! その対決というのが、最初にいったようにビーチバレーではなく、期末テストの合計点で競うというんですね。ああー、大会ペアがクレアはるか、エミリかなたじゃなくてほんっとよかったね! エミリのスパルタ、そしてクレアの特訓耐性と、互いに知らなかったところに気づかされる展開、これはよかった。ペア変更で新しい発見につながるということもそうですが、だんだんに仲が深まってる、そんなところもまたいいじゃないですか。とりわけはるかとエミリ、これまで以上に親しくなってる感じがする。ええ、いつもと違うペアでまた違う魅力、表情が見えてきている、そんな風に思ったのですね。そしてあかりの誤算。招待券を賭けてあかりも大会に参加してくるんだ。あかりのペアって誰なのか。なんか知ってるあの子のような気もする!? あかりが活躍したら面白いなあ。ええ、応援しますよ。

『まいまい書道』、ゲストです。書道強豪校で全国優勝目指して稽古にいそしむ西神麗華。書道部では麗華のほかの部員たちも、よりうまくなるよう、よい字が書けるようにと日々真面目に練習に打ち込んでいるのですが、そんな中、ひとりどうも雰囲気の違う部員がいるというのですね。東寺まいさん。皆が集中して書いているのに、携帯鳴らした上に大きな声でしゃべっちゃって、皆の気を散らしてしまう。他にも墨汁こぼしたり、エプロンつけなかったりと、この部の決まりも守れない、そんな困った子なんですね。まいが書道部にいるのには理由がある。字がうまくなりたい。というか、先輩へのラブレター、麗華に見られちゃって、あまりに字が下手だから読めなかったっていわれちゃって、そうか、ショックか。だろうなあ。それで書道をはじめた。でも私の手紙見たくせにって、見られた方じゃなくて、見た方が脅されるのか。麗華の負い目に付け込んでるんだな。とはいえ、まい、決して悪い子じゃなく素直な気持ち、そのままに表してくる子で、今どき手紙って古くない? といわれて答えたその言葉に表情。これがこの子のよさなんだろうなって。けど、この子の場合、毛筆じゃなくて硬筆の方がよくない!?

『キャッチ&キャッチ&リリース』、ゲストです。四コマですね、ワイド四コマ。釣りをやってる女の子、及川さんに釣り上げられちゃった男の子。ふたりの対話、というか及川さんのからかい? が面白い。虫が苦手なのわかって生き餌をウゴウゴ見せつけていくとかね、それでもって竿を渡して釣りを経験させてみるんだけど、もう魚がかかってるのか。戸惑う彼のことサポートして、そうしたら女の子がぐっと近付いてきたことにときめいちゃった? いい感じに翻弄されていますよね。これ、最初にルアーを拾わせたのが、タイトルにある一番最初のキャッチだったんですね。その種明かしのされるところなど、うまかったな、面白かったなって思ったのでした。しかし、この及川さんという人。ここまでチャーミングで、人懐っこくて、でも釣りはいつもひとりなのか。でもって気にしてるのか。このあたり、思わぬ意外さってやつでした。

2018年9月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年11月号

『まんがタイムスペシャル』2018年11月号、昨日の続きです。

『吸血鬼さんは無職です。』。連載になりましたね。ゲスト掲載時から面白いって思ってたから、こうして連載になったこと、嬉しく思いますよ。橙也の隣人、ニーナさんは自称吸血鬼。なんだか橙也のこと気にいってるみたいで、やたらと絡んでくる。橙也は橙也で、最初のうちは吸血鬼だ危険だって警戒していたのに、だんだん無下にもできない、というか普通に親しくなってるのが面白いんですね。さて連載にあたって新しい要素が追加ですよ。橙也のクラスメイトの五十嵐桃香。委員長やってるらしい。どうも真面目そう。ニーナのこと警戒してるんだけど、どうも橙也とは違う理由のようで、得体のしれない無職だから。いや、違うよね、橙也に近付く女だからだよね! 橙也の警戒を徐々に解いていったニーナの人懐っこさ。それがはたして桃香にも効くのかどうなのか。なかなかに期待できる人材でありますよ。

『ふたりが家族になるまでに』。あさひとジロー、ふたりの関係、だんだんと近しくなってきたかな? きたよね? という段階で、陸上部の強化合宿がはじまるっていうんですが、まさかのジロー参加。あさひは、なんか保護者同伴になってるのかっこわるいって気にしてるんですけど、他の部員はジローのこと、見事に受け入れて、そのホスピタリティたるや、男子も女子も、心ばっちりわしづかみですよ。有能であることはもちろん、気配り抜群、ニコニコとして人当たりもよくって、しかも若い男、結構かっこいいときてる。女子の反応がすごいよ! この状況、あさひはちょっと面白くないのかな? 不機嫌さをあらわにするまではいってないけど、ちょっとピリピリしてますよね。これ、もしかして暴発する? あんまり大変なことにならなければいいけど、雨降って地固まるの雨、まずは一降りありそうですね。

『この恋は深見くんのプランにはない。』。面白いですよね。学内に暮らしてる猫たちを集めて、猫カフェを作りました。理事長の猫はじめ、保護した猫もとりあえずここで全部面倒見て、ちゃんと世話していこう、そして飼い主募集などもしてみよう。この状況、面白いよなあ。こんなことが成立したことがまず楽しいし、そこで見える深見と秋桜、ふたりのやりとり、交流なんてのもとても魅力的だと思います。秋桜がね、なんか素直に感情あらわしてくれて、それで深見が心揺らしてみたりしてね、いいわあ、とてもいい。加えて今回は、小野寺先生が顧問になるくだりもあって、これもまたよかったなあ。深見の提案がいいよ。そこに秋桜が駄目押ししたあの一言、これがまたいいよ。ほんと、人と人のやりとり、コミュニケーションに見える人柄、そうしたものが魅力的な漫画です。

『ワタシを欲しがる河野さん』。面白いわ。吉山内が見かけた可愛い制服。河野の出身校の制服なんだそうですが、河野、可愛くて可愛くて、そして憎いらしい……。なんで? ほんと、今回、めちゃくちゃ面白かった。河野、屈折してるなあ。閉店後に語られる河野の過去、これが奮ってました。昔、私は可愛かった。可愛いという言葉では到底語れない。そこまでいうんだ! けど、ずっと可愛いと思っていた自分像が、可愛い制服のために選んだその学校で揺らいてしまったというんですね。下級生から、かっこよくて憧れるっていわれちゃって、裏掲示板でもカッコいいって大人気で、可愛くない自分が可愛い制服を着ても価値がないって、部活、弓道に打ち込んでみたら、他校の女子からも大人気。って、いいじゃないか! でも、そうか、河野はかっこいい自分は求めてないんだ。贅沢とかいわれてるけど、そうじゃないよなあ。ありたい自分であれないことは、やっぱつらいよなあ。だもんで、河野、吉山内に生まれたかった。ほんと、屈折してるなあ! しかし、前提が整理されて面白くなってきました。なるほど、かつての自分の可愛さ、憧れていた昔の自分を、すべて吉山内に引き継がせようって、河野よ、それがこの漫画のメインストリームか! 面白くなってきた。実に面白くなってきましたよ。

2018年9月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年11月号

 『まんがタイムスペシャル』2018年11月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』をメインに、ああ、これはハロウィンですね。リコが、これは猫娘? なんだか気だるげに見えるその姿、まさに猫のひとつのありかたでありますね。『ローカル女子の遠吠え』りん子もコスプレですよ。って、これ、お母さんが用意してた衣装か! 『おにいちゃんと呼ばないで』心は、なんだか可愛い花の妖精? いや、これ、カボチャだ。『ふたりが家族になるまでに』、ふたりの買い物風景描いたカットもありますよ。

『なごみ先生は職場のお医者さん』。衛生委員会、山田がすっかり楽しみにしちゃってて、それもそのはず、そこまで仕込みしてるんだ。なごみ先生、リラックスをテーマに、頭にけもみみ装備ですよ。そしてアロマ体験。でも、男ってあんまりアロマとか喜ばないよなあ。そう思ってたら、ちゃんと本編でも同様の指摘があって、こういう思ったことを作中で受けてもらえてると、なんだか嬉しくなってしまいますよね。会議は好評のうちに終わって、続いて実践となるんですけど、まずは先生が職場に受け入れられてるっていうの、重要だなあ、これ。ストレス職場でのストレッチ。ああー、こないだVDTの検診でストレッチいろいろ教わったところなんだけど、さぼってるよ! とまあ、自分の悪いところは置くとして、この見事な改善ぶり! あまりに見事すぎておかしいんですが、ほんと、別人みたくなっとるもんな! 現実ではなかなかこんなうまくはいかないもんですが、それがこう実現してくれるっての、見ていて気持ちがいいくらいですよ。

『コスプレ地味子とカメコ課長』。連載になりましたね。紫ノ井、課長のことちょっと意識しちゃってるんですね。対し課長は、魅力的な被写体、ないし撮影趣味のパートナーみたいな感じでとらえてるのかな? 紫ノ井の帰りを待って、コスプレショップに誘うっていうんですね。しかし、ふたりでいるところを見られたらどうしよう、紫ノ井の心配とは裏腹に、課長、あまりの険しさに業者と勘違いされてるっていうのがおかしい。それに便乗する紫ノ井もよかったです。課長が風景からコスプレに被写体を変えるきっかけが語られたんですが、この出会ったレイヤーさんというのが紫ノ井だったりするんでしょうか。紫ノ井はピンとこない様子ですが、課長は紫ノ井ではないかと思いはじめている? このふたりの関係、とりわけ紫ノ井がそうですが、まだどこかギクシャクしてるけれど、趣味のこと、好きなことの話となると熱くなって、饒舌になってというのがいいと思います。これまで隠してきた趣味のこと、こうして話せるというのも嬉しいんでしょうね。でもって、最後に喜藤さん。ふたりを目撃して興味津々の様子ですが、どう関わってくるのか、楽しみですね。

『うちの可愛い掃除機知りませんか?』。突然出てこなくなったアプリさん。それを受けてパニックになる智枝ですが、いやあ、アプリさんがどれだけ智枝にとって大切なのかわかろうものですね。しかも悪いことに、メモリに問題がある場合、元に戻らないかも知れないって、ショックなこと聞かされて、ええ、本当にこれ、智枝にとって相当なことだったんだなあ。そしてそれは十萌にとっても同様だったようで、姉から話を聞かされて少し涙目。そのショックを、そうかあ、智枝とわかちあったわけか。それで智枝にも伝わったことがある。このふたりの不器用ながらも少し、互いに、歩みよれたと見えるところ。とてもよかったです。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。そうか、ロケット、一度目の打ち上げ、失敗してたのか……。朝永の重い空気という発言を、空気にも質量がありますからね、湯川部長の返しが実にナイス。いや、それで改善はしなかったんですけども。とりあえず問題箇所が特定できましたね。で、その心当たり。あー、あの場面ね、なんかかっこいいけど、ロケット壊れたりしたらどうするんだろうって思ったんですよ。まさかこの伏線だったとは予想もしませんでした。というか、ほんと、一度目失敗とかね、ほんと思いもしてませんでしたから。問題箇所の特定から改善まで、いい流れになってましたね。そして打ち上げ成功のあのシーン。ええ、よかった。とてもよかったですよ。部長の笑顔、そして朝永のあの表情。これもまたひとつのワンダーであるなあ。でもってもひとつのワンダー。朝永の湯川部長への恋心、バレるんか! いやもうほんと、こいつも予想外。色めき立つ皆の反応がおかしかったですよ。花火に誘う殺し文句が、まさかの、炎色反応見ない?って誘えば一発よ。いかすなあ。ほんと、皆、いい仲間になっていますよね。

2018年9月21日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年11月号

『まんがタイムきららMAX』2018年11月号、昨日の続きです。

『どうして私が美術科に!?』。倒れてしまったすいにゃん。ただの寝不足だっていうんですが、そうなのか、いろいろ抱えていること誰にも告げずに無理して頑張ってるっていうんですね。中学時代にも倒れた、じゃないのか、止まったらしい。自分の作品と委員の仕事と、それから漫画の締切抱えて、完全に過労なのか。けれどそのことが黄奈子には面白くないんですね。なんで隠すのか、信用してくれてないのか。こうしたぶつかりあい、まさにこの年頃ならではのように思います。大人になったら、こういうのないよね。黄奈子は黄奈子で、ここまで本音で話したことってあったっけ。そしてすいにゃんも、思わず翠玉としての自分を出しちゃって、ええ、すぐにまぜっかえしちゃうんですけどね、それでもふたりが気を許せるのが誰か、それがはっきり見えたエピソードでした。

『16時のお忍び窓』。忍者のこゝろ。この子がひめの部屋の出窓に通うようになったの、ひめがこの街にくる前からだったんですね。ひとり、ちょっと寂しそうにしているこゝろ。それで分身ふたりと賑やかな独り言して寂しさを埋めているんですが、そのこゝろが出会った黒猫。猫に導かれるようにして辿り着いたのが、あの出窓だったんですね。そうかあ、ひめがいるからじゃなかったんだ。きれいな出窓。気にいって、なにをするでもなくベランダにてたたずんでみたり、それから清掃してみたりと、不思議な行動なんですけどね、でもそれがこゝろらしさなんでしょうね。そして、花でも飾ってみればと思ったところにやってきたのがひめ。この子が花を飾ったことで、より一層のお気に入りになったみたいですね。最初は、ただ窓の外から見るだけだったこゝろも、もうひめに招かれて、部屋に入って、一緒にお茶をする間柄なんですね。ええ、いい感じだと思います。分身と一緒にわいわいしてるこゝろもよければ、その様子見て笑顔になるひめもとてもいいと思います。

『のけもの少女同盟』。なるほど、この扉絵、体育の時間にはちゃんとヘアピンありましたよ、ってことなんですね。本編で、ヘアピン落としたすずめ。あのヘアピンがすずめの本体で、離れすぎると体が死んでしまう……って、なんかそんなアニメ、見たことあるよ!? 母との思い出の品。なくなったことがショックで、それを皆で探そうっていうんですね。いや、しかしそれが一筋縄ではいかなくて、実に面白かった。まずすずめの匂いを覚えてとか、これ、しつこくかいでいる霞とかよかったですよね。そして、ニカとすずめ、体育倉庫にふたり閉じ込められて、定番のシチューエーションに興奮するニカ。ああ、ふたりの距離が縮まってしまう! って、ちょっと戸惑うふたりの様子悪くなかったです。基本、この漫画、かっこつかない方の定番に落ち着きますよね。あのパニックにおちいって大声あげるニカとかいい感じ。なんかリアル。でもって、簡単に救助されるところもナイスでした。今回、なにが面白かったって、おお、霞、お手柄じゃない! すっかりそう思い込んでたら、一文字違いでしたってやつ。あれ、ほんと、絶対これで決着だって思ってましたもの。うまくかわされて、見事にやられました。そしてあの落ち。ああ、冒頭のあの特に意味のなさそうな会話、ちゃんと効いてたんだ! ほんとに見事な展開の連続。うまいわあ。ただでさえ面白いのにさらに満足度高い、そんなよさありましたね。

2018年9月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年11月号

『まんがタイムきららMAX』2018年11月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』。いいですね、かおすちゃん、躍進の時ですよ。かおすちゃんの好きなアニメのスピンオフ企画がやってきた。かおすちゃん、いけるかもって編沢さんが知らせてくれるんだけど、まんまファンのつもりでいるかおすちゃんがいいですね。そうかあ、自分のチャンスって思わなかったんだ。最初は緊張して、なかなか調子の出なかったかおすちゃんが、だんだんとテンション上げていく過程、これがほんと面白かったです。主に琉姫が生贄になるんですが、眼鏡かけた琉姫先生から、コスプレ強要、一転してその気になって、共感できない経由で、子供たちの憧れに! さらにはかおすちゃんもノリノリで、そのイラスト、ばっちり評価されて、ええ、これは期待されますよね。物事は伸びゆく様が面白い。そうした面白さ、見事に満ち満ちていました。いや、これでかおすちゃん選ばれないとかないですよね!?

『ぼっち・ざ・ろっく!』。ぼっち、相変わらずネガティブだなあ。いや、この子がポジティブだと、この漫画はじまってすらいない。でも今回、チケット売れないからの行き倒れ遭遇、そして開眼する流れ、大変よかった。紆余曲折はあるんですけどね。饒舌に嘘をついたり、でもってあんまりのネガティブさが、行き倒れの酔いを醒まさせるとか、ほんと、ぼっちのやばさ、初対面でもびしびし伝わるのか。突然の路上ライブで、酔っぱらいからのアドバイス、その意味に気づくとかね、実にいい。いつも、他人の目が怖くて実力出せてなかったこの子の、本当の力、それがいつ出せるのか。この路上ライブが、まさしくぼっちの第一歩になりそうで、ええ、いいターニングポイントだったと思います。お客さんに認められたこと、これもぼっちの力になるのかも知れないなあ。いい笑顔だったもの。さてしかし、チケット完売の報、バンドの皆が全員信じてくれてないっていうのが泣けますね。ええ、ある意味、信頼が厚いのですね……。

『私を球場に連れてって!』。今回は球場出ないのか! ファルコンズ優勝でご機嫌なファル子。ニコニコしてるけど、怒るべきときには怒ります。笑顔のままで! 最初はハイテンション、見事にご機嫌だったのに、10日もすると野球が見られないことにテンションだだ下がるっていうんですが、野球ファンって皆こんな感じなの? 野球ロス。そうか、ファル子に至っては、バイト先が球場だから、ほんとにすることなくなるんだ。収入減るのは痛いなあ。野球ロスでの禁断症状。冷静に話してるように見せる猫子もたいがいおかしいんだな。ほんと、こうした人たち、シーズンオフはどうやって乗り切るんだろう。テレビやファン感謝イベントを楽しみにしてるそうだけど、一番の楽しみはやっぱり試合なんだねえ。自分でもプレイする人ならまだしも、観戦メインの人にはなかなかつらい季節ですね、これは。

『ももいろジャンキー』。海で遊んでいる夢を見て、はぁはぁいってるはな。な、なんか危ない妄想なさってる!? いや、違いました。風邪ひいたんだそうです。そうかあ、ダイエットで体力使っちゃったか? あるいは体調崩してしまったか。ともあれ、海は延期? でも、あんまりももが悲しむもんだから、はな抜きの、美耶、卯月、そしてももの3人で海にいくことになるんですね。って、不安だ。そう思ったんだけど、ももを抱いてる卯月を見たら、ちょっとは安心できた? いや、無理だ、あかん。ほんと、今回、いかに美耶が頑張るかって話でしたよ。でも、これ、厳しいよなあ。だって、卯月、ほんとに頼りにならない……。まあ、美耶はそれを覚悟してたわけだけど、覚悟しててもなお駄目でした。この駄目だったこと、美耶にとっても大きなショックだったんだろうなあ。竜子がももを見つけてくれて大事にはならなかったんだけど、それでも自分のいたらなかったこと、噛み締めてね、もしもがあったらとか思ったんだろうなあ。美耶、責任感の強い子だと思います。はなは笑って許してくれるんだけど、美耶は自分で自分を許せないんだろう。見ていてなにか身につまされる。そんなちょっぴり苦いエピソードでした。

2018年9月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2018年11月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、しの、カレン、陽子の三人で、アリス思わせる格好しているんですね。おそろいのドレス愛らしく、そして皆の周囲にはちんまりと小さくなったアリス、綾、穂乃花がいるんですが、おなじドレス着て、頭にはうさ耳! 背景に舞うトランプ、うさぎと、見事に不思議の国。アリスがアリスやってないっていうのが面白いです。

『ぽたりんぐ!』。あの、いかにも重そうな自転車、ゴテゴテついてるパーツはずしちゃったんだ! もったいない! あの時分の自転車、フレームからしてもう重いから、ライトやらなんやらはずしたところで、そうそう変わんないよ! というか、あれ、お父さんの思い出のコレクションだったのでは? さて、今日は雨の日、というので自転車の出番はない、かと思ったら、瑠美は平気で自転車乗ってくるのね。いや、カッパを着ようよ! 雨でびっしょびしょ。服も透けてるからって、千多留、ジャージ貸してあげてと、面倒見のいい子ですね。今回は、瑠美の姉、純美登場なのですね。生徒会に入ってる。美人で真面目でしっかりしてそうで優しい? そんなお姉さんに憧れる千多留だけど、そうか、瑠美いわく裏があるのか。瑠美の家は自転車屋をやっていて、ごっちゃりたくさんの自転車の居並ぶ店の奥、油まみれになりながら自転車に話しかけている女子ひとり。あの手この手で千多留に自転車の魅力伝えようとするこの人、なるほど、純美なのですね。千多留、まるで気づいてないっていうの、あれ面白かったです。きっと純美なんだろうな、そう思いながらも、いや違う人では? そう思ったりしましたからね。

『旅する海とアトリエ』、ゲストです、一挙2話掲載。海外に向かう機内、最初は緊張してた和装のお嬢さんが、機内食、でもってビールで一気にテンション上げていくの、なんか面白かったです。この人、七瀬海。自分のルーツ探しの旅というの、結構シリアスな内容になっていくのかな? 目的地はポルトガルはリスボン。そこで出会った女の子、安藤りえと一緒にリスボンの街を回ることになるんですが、街並み、景色に、交通や食べ物といった土地の情報いろいろ紹介されるの、ちょっとした旅案内になっていていいですね。後半では、海の旅の目的が明確にされて、はやくに亡くした両親のつけてくれた海という名前、そして両親とともに幼い自分の写った写真、その写真の撮られた場所、海辺の風景を探しているのだっていうんですね。そうか、それがヨーロッパなのか。海を求めて、次はスペイン、次々と国を、街を渡っていく。なにかロマンがありますね。それはいいんですが、海をテーマにしながら、次は内陸の街、マドリードなのか。食べ物しか調べてない海のおっちょこちょい、見事に炸裂していますね。

『ネット上の恋人がネナベだったんですが!?』、ゲストです。SNS上のアバターチャットで付き合っている相手、ええと、キャラの背後みたいな表現するんだ。その背後とオフで会うことになった女の子、ほたる。相手は年上の男の子、そう思ったら、ふわふわの女の子がきてしまいました、っていうんですね。ええ、まさにタイトルにあるとおり。しかも、アバターチャットでは、ほたるも男の子やってるんだ。エリアスの背後、れみなとの会話。れみながいろいろ慣れているというか、わかっている感じがしますよね。アバターチャットの背後はだいたい女の子だとかね、うん、あんまり男はアバターチャットとかしない感じするもんなあ。とまあ、こんな具合に出会って、最初はショック受けてたほたるも、れみなにうまいことまるめこまれて、ネット上ではBLカップル、オフだと百合カップルになってしまうんでしょうか。

『ましろぱれっと』、ゲストです。美大の合格発表。自分の番号を探すも見つからず、つまるところ落ちてしまった主人公、小谷サイカ。画家になりたい、その一心だったんだけど、自分には才能がないのかも知れない。そういって落ち込むサイコに声をかけてくれたお姉さん、この人も同じく落ちたんだ。しかも、今年はってことは、2浪確定かあ。ここからはたしてどうするか。違う大学にいくか、あるいは浪人してでも夢を追うか。サイカをお茶に誘ってくれたお姉さん、ユリ。それで喫茶店にいってみれば、ひとり先に待ってて、この人、イツキも落ちたのか。さらに続いてやってきたカナ、この人も落ちたのか……。美術予備校に通ってなお厳しい美大受験。サイカはそうした受験勉強できてなかったというのだけど、こうして仲間に恵まれて、夢をあきらめないと決めたわけですけど、これはつまりユリたちと同じ予備校に通う、そんな展開になろうというのかな?

2018年9月18日火曜日

イラスト交換日記

かつて任天堂が提供していた『いつの間に交換日記』なるゲーム。でもね、このゲームの仕組みを悪用する人間が現れて、結構な問題になった模様。サービスが停止されちゃったんですね。ああ、なんということだろう。もうニッキーと会えないの!? 酷くショックを受けて、絶望に暮れたわけですが、それからしばらくの年月を経て、帰ってきました、我らがニッキー! それがこの『イラスト交換日記』なんですね。

『イラスト交換日記』は、『いつの間に交換日記』で問題になった部分をオミットして、安全に安全を確保した、そんなサービスになっているんですね。まず、写真を貼り付ける機能がなくなりました。そして、互いに日記をやりとりするためにはズッ友になる必要があって、そのためには赤外線通信が必要、あるいはクレジットカードの認証で任天堂が身元を把握できるようにしないといけない。簡単にネットでフレンドコードをやりとりするだけでは、日記の交換ができなくなったんです。

さて、新しくなった交換日記、いろいろパワーアップしているところもありますよ。『バッジとれ〜るセンター』のバッジをシールとして貼れるようになってたり、イラストレッスン機能が追加されてたり、そしてなにより嬉しいのが、ペンの色、イラストごとに5色まで使えるようになりました! おおー、すごい。ただし有料。無料だと黒と赤の2色、あとキラキラのグレーもいけるのかな? レッスンを購入すると、赤、青、黄色、緑、茶色が使えるようになるのかな? ええ、色が使えると、表現の幅、一気に広がるってものですよ。

自分は、このソフト使って家族でイラスト交換しています。母と、それから家に出入りする小さい人。母と小さい人はズッ友になったようですが、自分はなんか時間があわなくてね、まだ対面できてないからヨム友のまま。まあ、いつになるかわからんけど、数ヶ月中にはズッ友になれるでしょう。あと、もっと小さい人と姉とも交換できるようにしないと。といった具合に、離れて暮らしてる友人、知人、血縁者との、ちょっとしたコミュニケーションツールとして使うのには抜群のソフトだと思います。

2018年9月17日月曜日

カントリー少女は都会をめざす!?

 『カントリー少女は都会をめざす!?』。なんか知らんけど、好きなんですよ。ものすごく好きなんですよ。感動的とか、心揺さぶるとか、最近の言葉だとエモいっていうんですか? ちょっとそういうのんではないんですけど、でも、ほほえましい、愛らしい、主役の八重ちゃん、ちょっとドリル入ってる、もう本当に大好きで、その考えてること、発想とか? いまいちようわからんというのがね、またいい。しかしこの漫画、まとめて読んだら、悶絶級のよさがありますね。

この漫画のよさ、それはシンプル、わかりやすいってとこなんじゃないかと思うのですよ。そのわかりやすさ、巻頭の登場人物紹介にもしっかりばっちり現れていて、だって、「八重:都会に憧れる地方女子高生」ですよ。この漫画のすべてを説明しきっている! すごい、めっちゃわかりやすい。なんて鮮やかなんだろう!

冒頭の登場人物紹介でこの漫画の基本がすべて飲み込める。一本目の四コマ、その扉のコマ見れば、この子らの置かれている状況も一目瞭然レベルで理解できる。と、ここまで前提がわかりやすくしぼられていると、メインとなるキャラクターたちの掛け合いにスムーズに没頭できるというもので、シンプルというのはやはりひとつの強みであるなあ。込み入った設定や複雑なプロットが面白い漫画もあるわけだけど、単純、明瞭、わかりやすい、そうした漫画のよさというのを改めて思い知らされる思いです。

わりと突拍子もない、時にアクロバチックとも思える八重の都会愛、その発露される様が大好きなんですけれど、一歩間違えればエキセントリックともなりかねない八重の愛、そいつをすべてあまさず受け止めて包み込んでくれるみなちゃんの懐の深さがいい。そして八重の憧れを一身に引き受けて動じることのない、いやちょっと嘘、たまに動じてる、大河さんの優しさ、親しさ、飾らなさがいいんです。そのどれもがチャーミングで、ほんと素晴しい。

この漫画は田舎あるあるって思ってもいいのかな? あれもない、これもない、それだけに八重の憧れは募り、あまりの憧れの強さゆえにその行動も過激になろうというもの。そして都会にはない、田舎ならではの風物、事情いろいろ。そんなことあるの? 誇張してへん? それは田舎のよさというよりも、田舎ゆえの悲しみといった語られかたすることも多いのですが、そうした時の伝わりようがすごい。コミカルなタッチながらその悲哀、ひしひしと迫るように伝わって、とりわけ亜紀ちゃん登場回など、そうか、そうなのか。自分の住んでるところは八重たちの暮らしてる田舎ほどではないけど、わかる! そうだよね! みないな具合に共感覚える人もいるのではないか。なんて思いながら、ニヤニヤ? 笑ってしまってるんですね。

この漫画に描かれるもろもろは、ギャグがすごいとか、手に汗にぎる展開とか、そういうのんじゃなくて、田舎に暮らす八重たちのやりとり、時に普通で、時に愛情過多の会話のおかしみがメイン。けれどそいつにうかうか釣り込まれて、なんだか一緒になって面白くなってきちゃう、そんな感じの楽しさがあるんですね。ほんと、この親しみやすさ、なんなのだろう。読むほどに近しくなる。近しくなるほどに面白さも増していく。そんな底知れぬ魅力にとらわれっぱなしです。

2018年9月16日日曜日

Splatoon 2

 Splatoon 2』、最近の状況です。

Splatoonは、前作では主にナワバリをやっていて、そのせいでウデマエ上がらず、終盤にようやくウデマエ上げる気になったんだけど、全然ダメで、結局A+が最高位。あと1勝でSというチャンスを何度かふいにして、それ以降はウデマエを落とすばかりといった体たらくでした。なので2では少しでもウデマエ上げていきたい。そう思って、発売以降、コツコツ取り組んで、一時、マグレかなんなのかエリアS+にまで到達したものの、あれよあれよと転がり落ちてA+。以来、未だにS+の目は見えずにいます。

ガチエリアでS+に到達したのは、昨年の10月22日だったようですよ。それが12月4日に転がり落ちてA+。ここで自分の苦手は近接戦と判断して、ブキをパラシェルターからボールドマーカーに変更。いちから出直すつもりで取り組んで8ヶ月。ようやくガチエリアSまで戻すことができたんですね。とりあえずは維持を目標としよう、ということで頑張ってますが、現在ヒビが3つ入った状態で、あと2勝もすれば昇格。いやあ、まあ無理よね? 焦らず無理せず頑張るつもりでいますが、なんかガチエリアやってる時間帯が自分のプレイできる時間とあわなくって、なかなか挑戦できない状況が続いています。

そんななか、ガチアサリで先日Sに到達しまして、続いてガチヤグラでもS。これらはまだ昇格してすぐなのでOKラインには届いていないのですが、うまく超えていければよいなという状況です。どうやら、ブキを変えたのがよかった模様。エリア、アサリは今なおボールドマーカーですが、ヤグラ、ホコはクラッシュブラスターネオに持ち替えて、そうしたらヤグラがA-から一気にSまでいけてしまった。でもこれ、ボールドで近接に苦しんだからこその結果だよなあ。ええ、いろんなブキを経験するということは大切なことだと実感しましたよ。

問題はガチホコなんですが、これ、どうも苦手みたいで、ずっとA-で低迷していました。それを今日、なんとかギリギリでAに上げて、この調子でA+、あわよくばSと伸ばしていきたいところですが、どうもやっぱり苦手のようで、なんかデスが多いんですよね。ヤグラだと、ヤグラ含め、障害物を使って適性距離を保ちながらの戦闘がやりやすいけれど、ホコだとどうもうまくいかない。なのでこのまま低迷が続くようなら、さらに別のブキに変えることも考えています。あるいは、このままホコで修行して、その成果をヤグラに活かすとか考えるのもありかも知れませんね。

以上が私のウデマエ現状です。

12月には新しい『スマッシュブラザーズ』が発売されるし、なんかすごく盛り上がってるし面白そうだから買ってみるつもりでいるんですが、その前になんとか、ひとつでも、S+に上げておきたいなあって思っています。

2018年9月15日土曜日

figma Splatoon ガール

 これ、すごいな。最初の感想、これ意外にありませんでしたね。Twitter、Splatoonの公式アカウントが紹介していたtweetからグッスマ特集ページに飛んでみたらですよ、これがまあすごい。驚いたのはクツですよね。つま先、どうなってるの? 軟式パーツ!? と思ったら、ここに関節があるのか。しっかし、ものすごい。可動フィギュアだというのに、ここまでプロポーションがしっかりしとるの? それこそ、無可動のamiiboと比べても大きく違わないじゃん。いやもうとんでもない。アタマギアとかも、これ、軟式素材? いや、違うっぽいな。なのにあんなにフィットして見える!? ほんと、ものすごいな。見るだに驚くとはこのことです。

というわけで欲しいんですが、ちょっと予約しそうになってしまってたんですが、ちょっと価格がね、それなりにしますもので、足踏みしとる状態です。もしも買うなら、ここはバーンとDXエディションでしょう。なんといっても、2仕様の髪(触腕)が短いガールとの2体セットときています。オレンジ色の1仕様ガールとピンク色の2仕様ガール。付属するブキは、オレンジスプラシューターに、ピンクスプラマニューバーとスプラローラー。クイックボムはピンクだけか。あとジャンプするイカ、足元のしぶきなどなど、DXにしかついてないものが多すぎる。価格としては2倍以上、とはいえ、2倍プラス1000円程度でしょう? こら、DX買わないと意味ないよな。それこそガール単体だけ買ったりしたら、買わなかった時以上に悔いが残りそうです。

これ、食玩でブキコレクションっていうのがありますが、サイズ的にどうなんでしょう。もしジャストサイズだったりしたら、それだけで遊びの幅がガツンと広がりそうですよね。

しかし、本当に悩みどころ。フィギュアはひとつでも所有すると増殖するっていうものなあ。とりあえず、予約受け付けが終わるまで、しばし考えてみようと思います。

2018年9月14日金曜日

思い出し語り: ひらのあゆ

 芳文社だけでも月に大量に発売される四コマ漫画誌。最初は1誌しか読んでいなかったのに、気づけば2誌3誌と増えていって、ついには発売されているもの、ほぼ全部に手を出すはめになってしまって、というのはよくある話。これを当時はやった言葉、デフレスパイラルにならって、四コマスパイラルなどと呼んだりしたものでした。流行り言葉は移ろいやすいもので、今どきデフレスパイラルなんていってる人はついぞ見ませんが、四コマスパイラルという言葉は未だ現役。本家を超えて生き残っているんですね。

四コマ誌には四コマスパイラルとやらに誘う危険な罠が仕掛けられているんですね。それは複数誌連載ってやつでして、人気のある漫画となると、系列誌にまたがって、2誌、3誌、並行して連載されていたりするんです。単行本とか買った時にわかるんですよ。あれ? 読んだことのないのが載ってる。四コマ漫画は単行本になるのに時間がかかるので、これ、面白い、もっと読みたい、そう思ったら、もう系列誌を買うしかない。こうして、まずは1誌、次いで2誌と講読するのを増やしていって、気づけば刊行されている四コマ誌の大半を講読するに至っている。危険ですよね。

私がそのスパイラルとやらにハマったの、きっかけはなんだったのかなあ。今、はっきりと思い出すことはできないのですが、けれど『まんがタイムファミリー』を講読するにいたったきっかけははっきりしていてます。『ラディカル・ホスピタル』ですよ。『まんがタイムラブリー』に送り込まれた刺客! それまでスパイラルにはハマるまいぞと必死で踏み止まってきたのが、ここで一気に瓦解して、もういいやあ、と次から次に四コマ誌を講読するようになった、かどうかはやっぱりさだかではないのですが、ある時期を境に一気に講読雑誌を増やしたのは確かです。でもって、次に起こることはなにかというと、気にいった作家の別タイトルに触れていくってやつで、『ラディカル・ホスピタル』を起点とすると、『ルリカ発進!』あたりが該当しますね。

『ラディカル・ホスピタル』は説明不要というか、今も連載が続いているというビッグタイトル中のビッグタイトル。当初は医師をメインに描いた漫画が、ナースをはじめとする病院スタッフ、さらには患者にいたるまで、周辺のキャラが確立していくことで、病院をめぐる人間模様が面白おかしく、時にシリアス、情感をともに描かれる、そんな幅の広い漫画となったんですね。なにがすごいって、未だに面白さが変わらない、いや、今なお発展中といったらいいのでしょうか、さらにさらに広がりを求めて伸びゆく、そんな底知れなさがあるんですよね。さりげなく自然体、当たり前みたいな感じで毎月載っている。その当たり前に見えるというの、相当なことだと思うのです。

『ルリカ発進!』も面白い漫画だったんですよ。こちらは派遣社員もの。派遣社員ルリカと出会って変わっていく職場模様、といったらあんまりにも簡単すぎる説明でしょうか。人それぞれの価値観の違いが描かれたりするところとか興味深く、そしてルリカにはちょっとドライな感じもあるのがなんだかかっこよかった。

この頃、2000年前後ですね、派遣社員ものの漫画は結構あったんですよ。『ルリカ発進!』に『派遣社員 松島喜久治』、すこし後に『派遣です!』、そしてご存じ『派遣戦士 山田のり子』といったところでしょうか。今も連載が続いてるのは『山のり』だけですね。

連載が終わるのには、それぞれ個別の理由があって、一概にどうだこうだということはできないわけですが、一時期はそれなりにジャンルを形成していた派遣社員ものが今はほぼ姿を見せなくなって、生き残っているのは人智を超えたスーパーマン、山田のり子というのはある種示唆的なものがある、そんなことを思ったりしてしまうのですね。思えば、2000年頃の派遣社員もの、ルリカや喜久治に顕著であるのですが、派遣社員という働き方に対し一種憧れを感じさせるようなニュアンスがありました。腕一本で生きていくといいましょうか、ひとつところに留まることなく、自由であること、自分のスタイルを重んじて、長いものには巻かれない。そんな風に生きられたらかっこいいなあ、みたいなひとつの理想が描かれていたのですね。

今、派遣社員にそうした憧れの職業といった感覚ってないですよね。むしろ、なんとかして正社員にあがりたい。そういった仕方なしにやるものという感覚の方が強い。こうした社会における派遣社員のポジションの変化が、今、派遣社員ものを成立させ得ない、あるいは描いたとしても2000年頃のものとはまるで違ったものにならざるを得ない要因になっているのだろうなあ、なんて思わせるのです。

すべてのもの、ことは、どれもいずれ変わりゆくもので、医療をとりまく環境も変わる、派遣のそれも変わる。けれど、それら変化とともに自身も変わり続いていくものがあれば、状況が変わったために続けられなくなるものもある。あるいは、あの時と同じようには見られなくなってしまうものがあるともいえるでしょうか。その差異というのはなんだろう、みたいなことを時に考えたりしています。

  • ひらのあゆ『ルリカ発進!』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2001年。
  • ひらのあゆ『ルリカ発進!』第2巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2002年。

2018年9月13日木曜日

アズールレーン

一周年、おめでとうございます。今日はアズールレーンの特番生放送があって、しかもそれが3時間とかやっちゃったものだから、時間がありません。というわけで、こういう場合は一番興味が向いているもの、アズレンで書いちゃうのがきっといいのでしょう。明日からイベント、いや、イベントじゃない? いや、イベントでいいのか。いつもよりちょっと長いメンテナンスがあって、それが明けたら、特別建造やらなんやらかんやら、いっぱいたくさん、てんこもりです。

生放送、こういうのはあんまり見ないのですが、今回はなんだか見てしまって、それはダイヤだか指輪だかが貰えるという、その頭数に加わろうといういやらしい魂胆あってのことかも知れません。

けど、見てみたら、面白かったですよ。前半のいろいろな情報を公開しますっていうやつ。レベル100に達してる艦のトップとレベル120に達してる艦のトップ、その傾向の違いっていうのが濃厚にその時々の演習事情を反映していて、レベル100トップがエンタープライズで、120となると長門にとってかわられる。ベスト10見ても、レベル100では出てこなかったオーロラ、神通、でもって赤城加賀なんかも上位に上がってくるの、ああ、今の演習の傾向が見事に出てるよなあ。ほんと、これ、面白いほどにあからさまだと思いましたよ。

まあ、長門1位には自分も加担しとるんですが……。

アズレンはゲーム内にチャットがあるので、そこで、いろいろ発表されることを予測したり、感想いいあったりしてるのが大変楽しかったです。正直、このゲームをはじめた当初は、ゲーム内チャットとかわずらわしいだけじゃない? とか思ってたんですけど、情報交換したりね、してるうちに、だんだんと親しくなってきたといいますか、ゲーム勢ならぬチャット勢みたいのが相当数存在するのもわかるようになってきました。自分はチャットよりもゲームなんですけど、そういいながらもチャットしてる時あるなあ。あの、メンテに入る直前の、I'll be back連打とか好きなんですよ。他愛もないことなんですけどね。

明日からはじまるイベントでアヴローラが入手できる、というので早まってメンテ前にハードを消化しないよう気をつけないといけないとか、メンテが10時からなので、夜から朝にかけて演習を10回分消化しとかないといけないとか、いろいろ注意しておくことがあって大変です。

あと、メンテ明けたらはじまる限定建造。いつもよりピックアップの提供割合、低いやん! もうひっくりかえりそうになってるわけですが、いやあ、出るかなあ。出てくれるといいんだけど、こないだのフランスイベントでダンケルク、なかなか出なくって、えらい苦しんだものなあ。今回はすんなり出てくれること、祈るばかりですよ。

とりあえずキューブを400ちょっと確保して、それから資金ですね、7万持ちスタートくらいはいけるかな。ほんと、序盤の10連で揃ったりしたら嬉しいんだけど、そうそう都合よくことは運ばないよなあ。ほんと、ガチャなんてなくなればいいのに……。

と、めでたい一周年とかいいながら、やたらネガティブになっているわけですが、不安になっても楽観視しても結果はおなじなわけで、まあー、気楽にいきますかー。とりあえず、福袋が楽しみですよー。

2018年9月12日水曜日

思い出し語り: 千葉なおこ

 毎月10日からの週はすっかり寂しくなってしまって、かつては12日にジャンボ、13日にラブリー、16日にきららミラク、そして17日にはファミリーと、立て続けに四コマ誌の発売される濃密な週であったのが、今はもう昔、十日間もの間、まったく雑誌を買わない週と変わり果ててしまいました。ジャンボファミリーが休刊して随分たつというのに、いまだに12日、17日になると、なにか忘れてしまっているような感覚にとらわれて落ち着きません。かつて落ち着かなかった13日16日は、残念といっていいのでしょうか、もうすっかり雑誌の発売されないことに慣れてしまって、時のたったことを思い知らされます。

私が四コマ雑誌を読むようになったのは『まんがタイムラブリー』がきっかけでした。バイト先の控室に放置されていたラブリーを読んだのが運の尽き。自分の知っていた四コマ誌とは随分毛色の違った誌面に、へえ、こんなのがあるんだ。ゆるいギャグ、可愛い絵柄、いわゆる萌えとまではいかないけれど、四コマ専門誌といえばどこか古くさい、そうしたイメージを払拭するには充分な意外さでした。

たまたまラブリーを手にして、それで講読するまでになったのは、気になる漫画があったからです。見た目こそは可愛いのに、シュールというかナンセンスというか、どことなく不穏な雰囲気のにじむ漫画。千葉なおこの『OLパラダイス』。これがどうにも印象に残って、だって、主役というかヒロインというか、広田さんがどうにもつかみどころに欠けるキャラクターで鮮烈。この人だけ、セリフがすべて書き文字で、ふきだし使わないでしゃべっているのもなにか異質さを感じさせて、全体としてはほのぼのオフィスものだというのに、なんだろう、ちょっと落ち着かないんですな。

こうした、ちょっと普通じゃない感触を混ぜてくるのが千葉なおこのテイストだったんだろうなあって思います。当時、他にもいろいろ人気の漫画はあって、一癖あるもの、ひねったものも当然あったのだけど、千葉なおこみたいにじわじわとハズしてくる感じはちょっと珍しかったと思う。なんか特別で、そこが人気の理由だったんだろうなあ。

千葉なおこは芳文社からは4冊単行本を出しています。『ラブリー』のみの掲載で、1巻は1999年。充分に原稿が溜まった状態だったんでしょうね。予想以上に売れたのか、2000年、2001年と立て続けに単行本が出てるのがその人気をうかがわせます。この頃のまんがタイムコミックスはひと月に3冊しか出なかったのに、コンスタントに枠を獲得してるところから考えても、きっと読者から支持されていたのでしょう。

『OLパラダイス』の完結後、『オクトパスサーカス』という漫画がはじまったのですが、これが第2話掲載をかぎりに休載。『まんがタイムきららキャラット』に『一日一禅』が載ったのを最後に、千葉なおこは芳文社の雑誌からは姿を消したのでした。これ、当然続くと思っていた漫画が突然載らなくなったことに当時読者は困惑していろいろ憶測したりしたものでしたが、なにしろ続報がないものだから、これ以上はどうしようもない。描けなくなったのか、描きたくなくなっただけなのか、なにかトラブルがあったのか。別名義で活動していることは知られていたけれど、芳文社での活動が再開することはなく、今にいたります。

今となっては千葉なおこを覚えている人も少ないかも知れません。ですが、少なくとも私にとっては、一時代を代表する作家のひとりです。

  • 千葉なおこ『OLパラダイス』第1巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,1999年。
  • 千葉なおこ『OLパラダイス』第2巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2000年。
  • 千葉なおこ『OLパラダイス』第3巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2001年。
  • 千葉なおこ『OLパラダイス』第4巻 (まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2003年。

2018年9月11日火曜日

『まんがタイムきらら』2018年10月号

『まんがタイムきらら』2018年10月号、昨日の続きです。

『佐藤さんはPJK』。今回は水鉄砲バトル! これ、なんか面白いな。めい発案で、ほぼ無理矢理の水鉄砲バトルが勃発するんですけど、みんな付き合いいいよね。しかも渚まで引き込まれていて、ああ、前回のあのステルス技能、PJKから興味持たれてしまったのが仇となったか。やっと解放されたと思ったら、早速めいに目をつけられてるっていう、ほんと不運。それから、なんか思い付きでしゃべってるっぽいめいに、次々入るつっこみのテンポよさ、これがよかったですね。でもって、ステルス合体。渚はほんとにステルスするんだ! でもめいは消えない。浮いてる!? 何あれ怖っ! このくだりほんと面白かった。水鉄砲バトルで大人気ないといいますか、超高圧ウォーターガン投入しようとするめいとか、いやいや、それ、危ない危ないよ。でもってPJKと渚の超高度バトルも面白く、というか、千春、めちゃめちゃ振り回されてるね! しかし今回、これでなんだか皆が仲良くなってハッピーエンドっぽくなってて、いやはや、よかったです。めいに渚、いいキャラですよ。あと千春のつっこみ、実にいい。

『おとめサキュバス』。ああ、やっぱり次回で終わるんですね。シェイプシフターに憑かれてしまったルナを助けるために、夢の中まで助けにいきます。いや、しかし、ヴェロル、この人、美しいですね。扉絵のヴェロル、最高だと思います。さて、素直で前向きなキュリアの魅力、しっかり描かれたその後に、ルナがまさしくそのキュリアの魅力にやられてるっていう描写が続くの、おかしかった。めっちゃ気を使ってるヴェロルもまたおかしいの。でもって、シェイプシフターが付け込んでくるキュリア、ヴェロルふたりの弱味、その微妙さもおかしくて、キュリアの考える男像がほんとに意味不明で、ただその肉体を誇示するだけなんか。無害だ! そしてヴェロルの弱味って田舎のおばあちゃん!? ほんま、ヴェロル、いい子だ……。今回、ルナを助けたい、その一念で、苦手を克服すべく踏み出したキュリア。ええ、この子、ひとつ壁を超えることができましたね。はたして、この一歩が評価されることとなるのか。長く停滞していたこの子の課題、これが結果に繋がるといいですね。

三者三葉』。今回はバレンタインの話題。チョコ交換に盛り上がるグループがあらば、まったくそういうのに興味ないグループもあって、ああ、しぼむ西山の期待が今日も悲しいよ! でも、その西山のこと、葉山ちゃんがちゃんと気づいてあげられたというの、すごいよ、新たなステージに到達した感ありました。でもって、小田切レシピの蔓延。最初は小芽に教えた簡単レシピが、葉山ちゃんにも伝染して、さらには西山、近藤にもか! あの手作りドーナツだらけになったバレンタイン当日。けど、そのできがまちまち、あるいはこれも個性ですね。というか、葉山ちゃんが危険領域に向けて歩みはじめてるんですが、ほんと、この姉妹はいったいどこへ向かおうとしてるんでしょう。妹は普通(!?)だと思ってたんですが、甘かったようですよ。

My Private D☆Vはルッチーフ、『奥さまは新妻ちゃん』の方であります。描かれたのは新妻ちゃん。キャプションに「いろんなシチュエーションの胸が好き」とあるように、いろんな胸のありようが描かれて、なるほど作者さんは胸がお好きでいらしたか! って、わかってた、そんな気はずっとしてた。だって、漫画見てたらわかるよね! その素直さ、ストレートさ、自分の好きを漫画においてもつらぬく姿勢、それはよさであると思います。

2018年9月10日月曜日

『まんがタイムきらら』2018年10月号

『まんがタイムきらら』2018年10月号、一昨日の続きです。

『けいおん!Shuffle』。真帆、いろいろ抱えていたんですね。メインの部活はバスケットボール部なんだ。けど、足を怪我したせいで、練習には参加できていないんですね。これ、気持ちのものなのか。バスケットはできない、勉強もできない。なにもできない自分に焦り、プレッシャーを感じて、身動きとれなくなってしまってる。そんな真帆の悩み、紫、楓が受け止めてくれたんですね。無理に軽音部に誘っちゃったんじゃないかって、迷惑だったんじゃないかって、紫、楓が真帆のこと心配して、そうしたら真帆のほうは、皆に迷惑かけるんじゃないかって。この互いに心配を、不安を打ち明けて、けど大丈夫だって、皆で相手のこと思いやって、その結果、仲をより深めていくというの、ええ、実によかったと思います。あの、真帆の表情の変化とかね、でもってなんだか粗雑な紫の扱い! でも、これ、今回はなんかその粗雑さ? 近しさの表れとも感じられて、なんだか不思議なものですね。ふっきれた真帆、いい表情でした。

『初春が咲く』。勉強会の様子、なんかゆるくて面白いなあ。特に成績が悪いわけじゃないけど、友達に学年6位がいるからといって勉強会やってみる。なんかめずらしい展開かも。たいてい誰かがピンチだからってなるところ、この漫画は特に誰も困ってないけど勉強頑張ってみようって、すごいな、皆、優秀だ。まぶしくて直視できない。で、ちょっと頑張ってみたみどりがばっちり結果出しちゃって、学年6位を超えちゃった。これも面白いなあ。頑張ったって褒めてもらって嬉しかったんだろうな、今度なにかおごるよって、けどそれが肝心の柚子に通じてないっぽいのも面白いです。そして後半。柚子が街中で助けた迷子の女の子、舞衣ちゃん。この子が新庄の妹だっていうんですね。この出会い、いつか活きるのでしょうか。今のところは、すぐになにかにつながるような感じはないっぽいですね。

『がんくつ荘の不夜城さん』。今回は白仙がいかに可愛いか、それを押し出した感がありますね。羊ケ丘から単調と指摘されて、どこか取材にいきましょう、盆踊り大会いきなさい。それでひとりで取材に出たら、翌日、白仙ちゃんから自分も誘え、今日もいくって、思いがけず連日の取材となってしまった不夜城さん。それで見事にエネルギー使いきってるのが不夜城さんって人なんでしょうね。さて、今回は浴衣ではしゃぐ白仙ちゃん。腕なら組んであげますよ白仙ちゃん。でもって照れて、ちょっとわがままいって、そしてあの踊ってる白仙ちゃん。なんというのか、ふたりのちょっとぎこちないデート見せられてるようで、微笑ましいというか、遠い日の花火のようでありました。

2018年9月9日日曜日

『まんがタイム』2018年10月号

『まんがタイム』2018年10月号、一昨日の続きです。

『瀬戸際女優!白石さん』。意外なところに出会いって転がってるんだなあ! というか、兄さん、危ない危ない。自宅でサスペンスものの練習してたら、その悲鳴を聞き付けたお隣さんが助けにきてくれた! のはいいけど、ベランダ超えようとして落ちそうじゃん。危ない危ない。案の定というか、白石さんがこの朴訥な正義漢に惚れそうになっちゃって、そしたら翌朝、子供がいると判明。でも妻に先立たれているのか……。この、いわば好条件、なんとかして活かそうとするのかな? そう思ったら、娘さん、ひなこがグイグイくる。無邪気に見せて、しっかりばっちりパパと白石さんをくっつけようと画策するあの立ち回り! いやもう、白石さん、負けてますなあ! ほんと、なかなかに将来有望そうなお嬢さん、わくわくさせられます。

『見上げればいつも妹が。』。スキンケアに余念のない遥。なんでかって、そうか、ツブテの肌がモチモチだから、負けちゃあらんないって頑張ってるのかあ。遥に恋人ができたりしたんじゃないか。その可能性に揺れるコツブですが、妹の恋愛に口出ししたりするのかい!? 悪い兄さんになるのかい!? そう思ったら、ああ、やっぱりツブテはいいやつだなあ。心配してるんだって、でもって遥の選択を尊重する姿勢を見せる。ええ、いい兄だと思いましたよ。とまあ、いい話だったんですけど、大杉、この人、やっぱりイカします。どうして化粧を覚えたんだ、ツブテに聞かれて、もしもの時に備えてと答える、そのもしもの時が酷い。目の前に女装したい男の子がいたらいつでも化粧してあげられるようにって、そんなもしもはない!

『ウレ漫とガケ漫』。ああー、白井氏、連載が打ち切り、次号で最終回なのか。それをね茜もちづるも気にしてくれていて、そのふたりの心配の仕方がちょっと違うのが面白い。積極的に気にするちづると、言葉にはしないけれど白井のためにはやく仕事終わらせようとしてくれる茜と、でもほんとふたりとも、白井のことよく考えてくれて、漫画もね応援してくれていて、いい子たちだなあ。最初はちづるがショックだって、白井の前で落ち込んでみせてくれて。そうかと思ったら、茜の方が過激。納得できない。編集部に抗議の電話って、すごいな。そうか、茜。ただ白井の漫画が好きだったってだけじゃなく、自分じゃ描けないもの、その自分にない可能性も楽しんでいたんだな。その茜、あんなにも白井のことで泣いてくれて、この共感力! ほんと、ここまでこの子、感情を露にするだなんて、最初は思わなかったなあ。それだけ白井のこと、近しく思ってくれてるんだな。なんか、じんとしますよね。

2018年9月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2018年10月号

 『まんがタイムきらら』2018年10月号、発売されてます。表紙は『けいおん!Shuffle』。真帆、紫、楓、三人が整列するみたいにして、背を押していってるかのようなその様子。なるほど、3人で踏み出す新たな一歩! はつらつと元気で、そして本編の内容を思わせるその様子。ええ、皆、一緒に、仲間になっていく、そんな雰囲気がこのイラストからも感じられて、実にいい表紙であります。

『さかさまロリポップ』。お父さん、いけませんよ! 妹第一主義を謳う家。妹、詩月がドーナッツを望めば、夜でもドーナツ作らないといけない。なるほど、子役、モデルをやってる妹がこの家の大黒柱で、父は娘の稼ぎに乗っかると決めて仕事もやめてしまったと。これ、母が専業主婦だっていうんだったら、ヒモは父ひとりなんじゃないのかい? そうだよ、姉、柚希にドーナツ作らせるんじゃなく、パパさんがお作りなさいよ。ねえ。姉、柚希は結構、妹のわがままに振り回されてるみたいだけど、妹のことは好き。妹も姉のことが好きみたいで、ギスギスしたりはしないみたいですね。妹のわがままも、姉と一緒にいたい、その気持ちゆえのようで、一緒に風呂に入るためについた嘘。あのくだりとか、妹の手管、見事なものありました。しかし、これ、姉は姉で妹を独り占めしたい? そこまでじゃないのかな? でも、お姉ちゃん、妹、小学生の勉強がわからないのはマズいと思いますよ。

『先輩後輩関係』。コウハイちゃんのことが大好きで、休み時間には教室までやってきてベタベタしていくセンパイちゃん。帰りには家までついてきて、勝手にギター弾いてみたりして、いや、弾いてはいなかった。抱えただけだ。思い付きでいろいろいっちゃうセンパイに、コウハイが振り回されたりつっこみ入れたり、セリフメインで進んでいくナンセンス寄りの漫画です。アディオスを重ねてくるところ、でもって最後のコウハイのイヤです。このイヤですにはくすっとさせられました。

『おもいあい!』。ヒロイン星宮雪乃は、前の席の男子、東十条のことが好き。というか、好きすぎて挙動不審になってる。話しかけられたら、額を机にはげしく打ち付けて流血。傷に貼るようユキノシタわたされて、今度は鼻血。あまりに奇行がすぎる! 雪乃が東十条を好きなこと、皆が知ってるその理由も酷い。そうか、拝んでるんだ。東十条のこと好きになった理由も、肉体労働しているその姿見て、逞しいって、あの汗に溺れたいって、雪乃、変態に肉薄しとるなあ。東十条はビンボーなのかな? バイトして、小銭にも執着を見せる東十条。けど、意地汚いようには見えない、まっすぐさが眩しい好青年でありますね。対し雪乃の酷いこと! いくら東十条のこと好きか知らんけど、そのシャツにしみこんだ汗、美しいって形容しちゃうんだ。で、嗅いで卒倒。倒れてるの、東十条が担いで運んでくれたんだけど、土嚢みたいに担がれてるって、青くなりながら見守る雪乃の友達、凛子が面白かったです。これ、雪乃の気持ち、一方通行? おもいあいのあいの部分、この先出てくるのかな?

『最強魔導士のお母さんは娘の成長が気になりますっ』。魔導士みならいのルルネとその母、ルミネ。ルルネはかなりできが怪しい感じの子ですが、なるほど、母は最強の魔導士。公園で練習する娘を遠く見守り、しかもいろいろ干渉していくスタイル。娘が爆発魔法を使ったら、口でドッカーンと効果音。娘は母に干渉されるの嫌みたいですね。だからバレないように、身を隠しながらの干渉なわけですけど、ダダをこねる娘をなだめるために使い魔の鳥を使ったりと、そのやり口は多様である模様です。今回はルルネの友人? 同じく見習いのミミコがとり豚なるモンスターをトレインしてきてさあ大変。というか、ミミコのぼうこうが大変……。今回、とり豚の撃退にこっそり母が力を貸したわけですが、これ、ルルネが自分の能力、見誤ったりしないのかなあ。なんかそういう素振りは見せないルルネ。でも、いざとなったらちゃんと魔法も使えるって、そんな勘違いしそうなシチュエーションでしたよね。

『妹は優等生をやめたい。』。エリート校で学年一位のあやめが日々のプレッシャーに耐えかねて、双子の姉に入れ替わりを依頼する。なるほど、妹は学業優秀。対し姉は運動優秀なのか。姉、つばき。妹にお姉ちゃんと甘えられてうかうか入れ替わりを容認してしまうんですが、当然勉強なんてわからない。それを、昨夜頭を強く打った一辺倒で乗り切っていくっていうんですね。まさに綱渡り。けど、さすが良家の子女というべきなのか、誰も疑わない。その素直さは、むしろつばきが心配になってくるレベル。あやめにべったりの四条院桜。この子とあやめの親密度合い、どれくらいかわからないのだけど、つばき、友達だろっていっちゃって、呼び捨てでいいよっていっちゃって、勝手に仲を進展させていっちゃってるんですが、これで大丈夫なの? 後々影響あったりするのかな。さてところであやめですが、こちらはつばきの代わりをやっている。こちらはこちらで、全部風邪気味で乗り切るんだ。こうしたあたり、似たもの姉妹なんでしょうね。

『たびひよこ』。背に旗を背負ってる旗持ちと編笠かぶってるぼんちゃん、ふたりの旅模様描いた漫画。ぼんちゃんは編笠におこじょを乗せてるんですが、最初、しゃべってるの、このおこじょかと思いました。宿場町で出会った女の子、いつもからかわれて困ってるというその子に、笑顔を絶やしてはならぬ、アドバイスしてその悩みを解消するって話なんですね。そのくだり、明るい笑顔だっていってあげてるけど、その子の笑顔、結構悪い笑顔よ!? 無理してる? ねえ、無理してる? でも、ぼんちゃん、それでもその子が萎縮しないようにポジティブな言葉をかけているのだろうなあ。そして、この作戦、うまくいくんですね。最初、威圧させて撃退する作戦なのかな? そう思ったけど、ちゃんと両者の誤解もとけて、和解して、それで自然ないい笑顔見せてくれて。この展開、シンプルで、悪くなかったです。

2018年9月7日金曜日

『まんがタイム』2018年10月号

 『まんがタイム』2018年10月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』、大きなハンバーガーをいまにも食さんとしているところ、なるほど食欲の秋でありますね。『花丸町の花むすび』花子は、自分で握ったおむすびなのかな? 食べていい笑顔です。『銭湯の女神さま』恵は湯上りの牛乳。『茨城ってどこにあるんですか?』鈴子は納豆ごはん、ああこれもまた茨城ですね。

ラディカル・ホスピタル』。女性医師の問題、時事取り上げてきましたね。いろいろ諦めてる? そんな患者さんと赤坂先生のやり取り。女医なんて選ばれしエリートなんだろう、自分なんかとは住む世界からして違うんだろう。そうした思い込みが晴れていく過程。丁寧に、自分とは違う、そう思っていた人も自分と同じような経験をしているんだ。そうやって人を理解していくということ、説得ではなく共感でもって変わっていくというところ、大変よかったと思います。でもって、病院の環境、医師の労働環境についての話や、主治医離れについてなどね、この主治医のくだりで榊医師のこと、自分とは違うみたいにこの時点では思ってたのかな? その赤坂医師が最後には自分も同じかって気づくのね、面白かった。これ、人情ってやつなのかな。こうした助けたい、支えたいという気持ちや責任感、主治医がついてくれていて安心する気持ち、よくわかるからこそ、この医療の現場の問題、難しいのかも知れませんね。

『ハニトラなんか怖くない!』。どこか怪しい山田さん。この人、綾小路のことが好きで、なんとかしてお近づきになろうと思ってアプローチしてるのかと思っていたんだけど、なんか、なんか違ってきている!? 冒頭の紹介四コマでは、意外や、というか異様に素早い山田さん。その片鱗が描かれて、続いて始まる本編では、山田さんの興味をまたまた誤解している綾小路かな? そう思って読んでいたんだけど、いや、話が進んでいくと、やっぱり山田さん、怪しいよ!? 綾小路の監視、意中の相手をついつい追っちゃって、とかいうレベル超えてるものな! ストーカー? いや、監視だよね。でもってそしてあの体術! 山田さん、忍者なの!? 親族に派遣戦士とかいたりしない!? いや、ほんと、前回の立花さんといい、綾小路の心配、杞憂ではなかったりするのかも? 一筋縄ではいかない感じ、させてきてますよね。

『となりのレトロガール』。80年代からタイムスリップしてきた夏川椎子。この人のカルチャーギャップ、今回はスマートフォンを取り上げてるんですけど、あまりの変化についていけなくなった時の表現、あれがおかしくって、突然のファンシータッチ、でもってポエム。確かに、これ、80年代風なのかも知れない。やたらとおかしくってですね、そうしたらラストにとどめの一撃。ファンシータッチにローマ字コメント! ああー、80年代ってこんなだったー! 強烈に面白かったです。しかし、本線はやっぱり小坂俊史のテイストですよ。スマートフォンを持ち帰る気まんまんの夏川椎子。持ち帰って、しかるべきところに持ちこめば、きっと20年ほどその登場ははやまる! って、歴史改変だ! こうしたSF的要素も面白い。今井現の葛藤も、結構シリアスな感じに持っていくんですね。

『年上お姉さんと恋の壁』。ゲスト扱いなのかな? ちょっとこれまでの読者層とは違う層にも届けたい、そうした意欲が感じられるといいましょうか、なんと、ワイド四コマ。『大奥より愛をこめて』もそうですが、これまで芳文社ではあまり見ることのなかったワイド四コマをこうして立て続けに打ち出してくるところ見るに、ビジュアル重視で、今風の誌面に切り替え、新しい読者を掴んでいこうという模索が感じられるのですね。さて、恋愛ものですよ。昔好きだった近所のお姉さんが7年ぶりに帰ってきました。主人公、勇吉の初恋の相手だったのか。勇吉、高校2年生。ということは別れたのは小4の頃かな? 柔道に打ち込みながらも乙女系男子という勇吉、ぶりかえした初恋に戸惑いながらも、いまだ子供扱いされている自分、こいつはなかなか手の届くようなものではないぞ。これが恋の壁ってわけですね。さらに、このお姉さん、佐倉亜子、ここに戻ってきた理由がラストで判明。勇吉の通う学校に、新任教員として赴任してきたのか。かくして教師と生徒の間柄、さらに壁は高くなって……、という歳の差に加えて、立場の違いも超えないといけないってわけですね。

2018年9月6日木曜日

『まんがタウン』2018年10月号

『まんがタウン』2018年10月号、昨日の続きです。

『小春さん、ずれてない?』。小春、イメチェンですよ。いわゆるヤマンバメイク? 実家の母に教わって、昔のはやりの姿で戻ってきたんですね。でも、ファンデーションで色つけてるだけか。実家で両親と話をしてるの、冬樹が順調に女子と勘違いされていったりね、でもって小春が順調に自分はいい女だって、男を見る目もあるって勘違いしていくの圧巻でした。冬樹は、いつも小春となんだかんだ一緒にいるわけだけど、つまるところいつか小春とつきあうことになるんじゃないのか? みたいなこと思っていたわけですが、そうか、冬樹は冬樹で恋人をつくるべく動いていたのか。そうしたことが描かれた今回だけど、小春の介入で一発でおじゃんになる。うん、これ、小春と関わり持つことで、自然小春側に追いやられることになるのだな。怖るべき、無意識囲い込みであります。

『みんな猫に恋してる』。島田課長が帰ってこなくなって1週間がたとうとしている曽井谷物産。皆、心配しているわけですが、なかでも鹿目が深刻なダメージ受けていて、ずっと上の空。けど、やるとなったら違いますね。課長を探しています。チラシを作って、社内、社外問わず多くの人を巻き込みながら、課長探しを本格化させるんですね。しかし、課長の戻ってこないことに涙を浮かべるその姿。あれ、よかったですね。ただ悲しんでるだけでない、悔しさにじませるところ、情の深さ思わせます。そして彩月ママとの衝突。さすがや。しかし、今回、新しい展開が開かれたと思っていいのでしょうか、戻ってきた課長が子猫連れていて、これ、課長の子? 鹿目、彩月ともに敗者感満載になるところ、いやはや、おかしかったですよ。

『新婚のいろはさん』。これ、素晴しかったな。スーツを着ている始くん。その姿、いろはさんがもう大絶賛していて、そうか、この人、スーツフェチであったか。しかし、なぜ始はスーツなぞ着ているのだろう。展覧会? ええっと、普段着じゃあかんの? 美術館か知らんけど、わりとみんなカジュアルだけどなあ。そう思ったら、ああ、恩師の展覧会。時偶エニモ先生に会って挨拶するってわけですね。しかし、エニモ先生。明るく快活、気さくで、始のスーツに大爆笑。けれどこの人が、いろはの挨拶を受けて、見事にシリアスな表情見せるんですね。そうか、始のこと頼みますって、親心ですなあ。そして始は始で、師匠に向けるその信頼と恩義。ああ、このふいに見せるシリアスな表情。これ、いろはでなくともぐっときますなあ。ええ、今回、ライト、カジュアル、コミカルの中に、シリアス、生真面目な表情見ることができて、深み、感じさせるものありましたね。

『ちこはゲーセン一番星!』。今回はプリ機の話題です。というか、扉絵見て、最終回!? 一瞬慌てましたね。ええ、この漫画、かなり面白いので、このままうまいこと続けていってくださいよ。ほんと、お願いしますよ。プリントシールの機械を入れ替えることになったのですが、じゃあ残ってるシール、使いきりましょう。それでちこがシール撮りまくるんですけど、友達いないからあまり撮ったことがないとか悲しい真実が明らかになってしまったり、でもって最近のプリ機の機能向上に四苦八苦したりと、ほんと、この子、面白いなあ。でもって、美化機能でもってきれいなちこができあがるの、これ、おかしいなあ。違う漫画のキャラみたいよ!? 今回、最後の一枚をチーフ、河合さん、そして常連淳海、いつもの皆と一緒に撮るというのがね、なにか特別な仲のよさ思わせて、よかったんですね。自然体のちこ。河合さんから店の仲間といわれて嬉しそうな淳海。ちこもですよね。この、年も離れてるし、もしこの仕事してなかった合わなかっただろう人たちが、こうして仲良くなってるという、その情景がなにより素晴しかったです。

2018年9月5日水曜日

『まんがタウン』2018年10月号

 『まんがタウン』2018年10月号、発売されました。表紙は『新婚のいろはさん』、いろは、始のふたりがピクニックといった具合でありますね。ふたり、センドイッチを食べてるんですが、始がですよ、もう本当においしそうに食べてるの。ああ、これはいいですね。サンドイッチ、食べたくなりますね。他に秋の果物持ってる『新クレヨンしんちゃん』しんのすけのカット、そして新作4本のカットがございます。

『ビギンはもうすぐ閉店します』。そろそろ閉めようと思うんだよが口癖の理髪店店長。半分本気、半分は単なる習い性。閉店が差し迫ったリアルになってるわけじゃないけど、体がしんどいのも事実なんだよなあ。そんな感じなのではないのかな? そう思わせるところありましてね、でもって気心知れた常連客にボヤくんでしょう。それもまた定番のやり取りと化してるんでしょうな。そんなところに、クールフェイスの女の子がやってきて、やめるならこの店をくれという。この子と店主、その交流が主となるのでしょうが、第1回はまだどういう感じなのか、雰囲気つかむ程度にとどめられてる感じですね。

『荒澤さんのイマジナリーフレンド』。頭の中に親友ならぬ心友がいるという荒澤律さん。真面目、生真面目、クソ真面目。そんな印象の律なのに、頭の上には律にしか見えない空想上の友達、トモちゃんがいる。真面目にしてる律の、ちょっとハミ出したい、そんな気持ちの現れなのかな? そう思えるくらいに自由な発言するトモちゃん。このトモちゃんが律にとってのよき相談相手で、あるいは精神安定のためのカウンターウェイトになっているって感じなんですね。これ、トモちゃんも本当は自分であるということ。いずれかは律の多面性のひとつになったりするのかい!? みたいにも思われて、けれどそれはちょっと寂しいことであるかも知れませんね。ずっと一緒にいられる誰にも見えない友達。今後もずっと一緒? に、自由な発言くりひろげてくれるのでしょうね。

『うみゃーがね!名古屋大須のみそのさん』。名古屋出身の夫が作ってくれる料理は、名古屋のテイスト満載で、トーストにはあんこ。でもって、サラダには台湾ミンチ。註釈に決して台湾料理じゃないって書いてあるの、面白いですね。台湾ラーメンとかもそうなんですよね? 結婚2年目の御園夫妻。妻はさくら。夫は竜也。この夫が、名古屋めしについて書いたり教えたりしているというんですね。料理研究家。いろいろ考えて、試作して、妻に試食してもらって、という、お手軽でおいしい料理の数々、これからも紹介していきますよといった具合。今回はスナックサンドを揚げ焼きしてみましたというの、これ、ハイカロリーだな! 揚げるよりも手軽。パリッとサクッとして、ホットサンドみたいな食感になりそうですね。しかもこの料理、実際に作者が作って紹介して好評だったものだっていうのが売りになってるんですね。これ、漫画として読ませるだけでなく、さらに料理を紹介するという、一粒で二度おいしいタイプの漫画ですね。

『はつくい転校生』。こちらは料理を食べる女子高生もの。なかなかアクロバチックな前提用意してきましたよ。だって、数十年、外部との接触がまったくなかった、陸の孤島のような村で育った女の子、晴野初美が主人公。食に関する知識は、すべて祖父の蔵書から学んだ。なので、あらゆる食が彼女にとってのはじめての経験であるといってもいい。そんな初美が、今回はじめて食べるのがカレーだっていうんですね。カレーと聞いて興奮しだす初美。学食のありふれたメニューが初美にとっては話にこそ聞いたがいまだ知らざる食。どうやって食べるのか。そしてどういう味なのか。食べる、そしてその感想、理屈っぽいな! けれど、その興奮をともに食べる様子はまわりの子たちにも影響して、ああ、カレーを食べたくさせるというわけですね。これ、こうしていまだ知らぬ憧れの味に初美が出会っていく、ちょっと特殊な食事もの。彼女の感じる新鮮味、それがどのように表現されるか、その一味が独自性の鍵でありますね。

2018年9月4日火曜日

艦隊これくしょん -艦これ-

台風、大変でしたね。うちは目立った被害もなく、少々雨漏りがあった程度ですみましたが、Twitterとか見てると、屋根が飛んだり車がひっくりかえったり、空港が水没したり、あと大停電? とんでもない被害が出ていておののくばかり。それなりの被害は出るのだろうなと覚悟はしていましたが、それどころではない。想像以上に酷い状況になっていました。

さて、艦これは9月7日、今週末からイベントなんですってね。先日、HTML5版がリリースされた艦これですが、正直なところイベントについては不安ばかりでした。なんといっても安定しない。ブラウザが大量にメモリを消費して落ちる。これ、イベントはボス戦でゲージ破壊した! と思ったところでブラウザ落ちたりしたら、もうやってらんないよなあ。そう思っていたのですが、どうやら光明見えてきた模様です。

常にというわけではないのですが、艦これをプレイする時、アクティビティモニタを開いてCPU使用率やメモリの状況をモニタしていたんです。そうしたら、CPUはわりと余裕持って動作してることがわかりました。対し酷いのがメモリの状況で、2.85GBを確保、作成されたスレッドは1900を超えて、こうなるともう駄目。ブラウザの動作も怪しくなって、ちょっと戦闘が長びくと落ちる。

これは駄目だなとしばらく観察をしていたんですが、ブラウザを起動してなにもしていなくてもスレッドが100ほど増えて、その後、2-5に出撃、2戦して帰ってきたらさらに200ほど増えているといった具合。そうして増えたスレッドがだんだん積み上がって、ついには千を超えると動作が怪しくなる。戦闘時のアニメーションがガクガクしはじめて、まあ、ついには落ちるんですな。

昨日、艦これ専用ブラウザを作ってる人に教えてもらったんです。CoreAudioのスレッドが馬鹿みたいに増え続けてる。だから、もしかしたら、音声を全部オフにしたらスレッドの増加、ひいては大量のメモリの確保を抑制できるのではないか。

それで昨日から音声オフでプレイしているのですが、ええ、確かにスレッド増えません。一時的に増えても、すぐに落ち着いて、ええと、だいたい24とか25になりますね。おおお、1900とかいったいなんだったんだって話ですよ。

メモリまわりが安定するようになるとブラウザの動作も安定するのか、途中で落ちることはなくなりました。おそらく、艦娘のセリフひとつひとつ、あと効果音のひとつひとつがそれぞれメモリなりなんなりを確保して、解放されないんだろうなあ。不要になって消される数よりも、新たに確保される方が多く、結果、メモリを大量に抱え不安定になる。

なので、ブラウザごと落ちる、あるいはメモリを大量に確保して不安定になるといった症状に悩まされてる人は、音声をすべてオフにするのがよいのではないかと思います。

とはいえ、これですべての問題がクリアされたわけではなく、戦闘中に画面の更新がされなくなってリロードを余儀なくされる不具合は今日も遭遇したので、戦闘が長引いた場合、画面のフリーズ(?)で戦果がパーになる可能性はゼロにはなってないんですが、ブラウザが落ちることを考えたらずっと問題は軽微です。

艦娘全員に声がついているというのは艦これの大きなアドバンテージで、魅力であると思うのですが、動作の安定にはかえられない。残念ながら今後の艦これは、ノーボイス・ノーミュージックでいく他なさそうです。

  • 艦隊これくしょん -艦これ-

2018年9月3日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年10月号、先日の続きです。

『エクソシストと首輪の悪魔』。登場人物が増えて、展開の幅も広がったっていったらいいんでしょうか。いい感じだと思います。秀翔と仲良くなりたいという司。それ聞かされたアルマもシュリエルも、まるで無理だといわんばかりの対応。いや、まるでじゃないわ。はっきり無理といってるわ。司も司で、具体的な方法は思いつかないようで、しかしそれにしても星に祈るってのは迂遠すぎますよ。ロアがいかします。クローゼットからのエントリー。さらに司を自身の同類とみなしてのアドバイス。役にたってるのかどうなのか。いや、探りを入れるとか、基本というか真っ当な策ですよね。まあ、それでやっぱり希望は断たれるわけですけど。残る手段は催眠術? どんどんダーティな方向にいっちゃう面々ですが、結局今回は秀翔がわりと普通の悩みごと抱えてたり、自分なりに気をつかってたりしてるってわかるところが大きくて、ええ、この男、そうそう悪いやつじゃないんだって、アルマともなんか信頼感みたいなの深まったようで、驚きのハートウォーミング感。でも悪くない読後感でしたよ。

『ふじょ子とユリ子』。ふたり、浴衣を着てお祭りにいきました。かめかめ祭。元々のお祭りに魔法少女かめかめがタイアップっていうけど、タイアップどころじゃない、かめかめがメインみたいになってるよ? いった先いった先でキャラものの食べ物やら花火があって、ほんと、かめかめメインだ。でもファンには楽しい、嬉しいお祭りでしょうなあ。うきうきしているふじょ子、いい感じでした。でもって、ナンパ男がふじょ子、ユリ子に寄付かない理由、まさか岡本さんが実力を行使しているって! ほのぼの、いちゃいちゃ、のどかなお祭り風景を影ながら支える努力。けど、こういう警備態勢あれば安心して遊びにいけるって思う人も多そう! みたいなこと思ったんですが、いや、岡本さんはふじょ子、ユリ子だけにこの威力、発動するんでしょう。そういや勝手に、この祭が岡本さん主催みたいに思ってましたけど、主催でもないのに勝手に警備してたら、それはそれでまずいですね。

『りとるがーる』。大人っぽい見た目の小学生たちの漫画。今回は皆で映画にいくっていうんですが、電車の改札でひっかかるのか。小学生じゃないのに子供料金で乗ってズルしてるって思われちゃうのか。こういうの大変でしょうね。実際ありそうな話ではありますけど、駅員さんはどう判断してるんでしょうね。決めつけて叱ったりしたら、この漫画みたいなことになっちゃいますしね。繁華街に出て、映画館につくまでの道のりも大変で、いろいろ目移りして、あっちいったりこっちいったり、勝手に動いたら迷子になるよ! さらには見た目が大人だからっていうんで、変なスカウトが寄ってきたり。必死でさばくちーちゃん、ほんと大変そうです。映画館では、見た目大人の三人をちゃんと小学生と判断してくれたりね、かと思ったらちーちゃんは幼稚園児と思われたりと、いやいやお姉さん、過剰過剰。終始みんなのお姉さんとして頑張ってたちーちゃんが、最後には疲れて寝ちゃって、年相応の様子見せるところね。この最後のちょっとした逆転、よかったと思います。

2018年9月2日日曜日

『まんがホーム』2018年10月号

『まんがホーム』2018年10月号、昨日の続きです。

『広島さん、友達になってください』。今回は広島の名物、名産を取り上げて、しかしその導入が演劇部だっていうのがすごいよね。せんじ肉。豚のホルモンなんだそうだけど、これ、油の絞ったのを干したとかなのかな? 調べてみたら、胃なのか。それを揚げて干す。ほう、一度食べてみたいものです。しかし、あのいつまでたってもなくならない、ずっと噛んどったらええっていうの、確かにホルモンなんだなという実感ありますね。ちょっと食べてみたくなりますね。そしてキミちゃん、土産物のお店にいって、あのやたらテンションあげてる様子は観光客そのもので、でも時に広島人になってと、いったりきたりするの面白くって、けどやっぱりすっかり観光客になってたっていうあの顛末。ショック受けてるキミちゃんがおかしいんですが、ええ、ちょっと張り切りすぎましたね。

『天国のススメ!』。化かされている十子ですよ。迷子になってるというお婆さんをおぶっててくてく歩いてるんですが、いつまでたっても目的地にたどりつかない。お婆さんのいってる話もなんだかあやふやで、そんな十子の到着が遅れてることに心配になる太一。探しに出てくれるんですね。いや、しかし、今回は十子の人となり、その優しさ、芯の強さがばっちり描かれてましたね。十子の出会ったお婆さんというの、キツネなんだそうで、ええ、太一の出会った石碑のタヌキから聞き出したところによると、化かし大会をやってるのだそう。長時間、人間をだまし続けたものが勝ちというシンプルなルールなんですが、なるほど見事に十子、化かされてるわけだ。だんだんに要求をあげていくとはいうものの、十子は決してあきらめないから、絶対に終わらない。その十子の優しさ、お人好しすぎて心配になるよ! けど、そのお人好し、人のことを我がことのように思って動けるところがよさなんだろうなって、そしてそれは太一もそうなんだろうなあって思える、いい話でした。しかし、十子、ちゃんとお礼をもらってるんですね。化かしてたキツネもさすがに気の毒に思ったりしたんでしょうね。それに優勝したから、その御祝儀ってこともあるのかな?

『マツ係長は女ヲタ』、最終回です。明日のカラワンライブを楽しみにしているマツ係長ですが、職場にて発生したトラブル、その尻拭いのためにライブを諦め、仕事に出るっていうんですね。いや、ライブをウメ君に託すのはいいけれど、だったらウメ君に仕事をお願いしようよ! いや、なかなかそうはいかん理由もあったんだろうなあ。ウメ君、カラワンライブに代理で参加して、マツ係長の代理ということもあるんでしょう、しろたんのことを気にかける、気にかける。そうしたら、しろたんが見事に応えてくれて、しかもそれ、客席にいたら目があったように思えてしまうもんなんだよ! なんてもんじゃなく、ばっちり視認、しかもマッたんのうちわを眼鏡が持ってたレベルで確認されちゃってるんだ。これ、ほんと、マツ係長が知ったらどんなにか喜ぶことだろうなあ。そして、ウメ君、合流したマツ係長に告白なんかしちゃって、しかもマツ係長、受けるんだ! っていうか、先にマツ係長からなのか! そんなそぶり見せなかったよね? と思わせながらも、いやいや、普通ならこんな行動にはならんよね、そんなことあったものなあ。ともあれ、驚きの急展開? いや、こうなってくれたら、そうした皆の思いに応える、そんなラストだったと思います。

『うちの秘書さま』。めちゃくちゃ面白い。成績が悪いというので、勉強のさまたげとなりそうなもの、ゲームの類を捨てられそうになってるはじめ。ここでメイド長、ナイスアシストですよね。はじめが小遣いで買ったもの。赤点というだけで処分はどうか。いいこといいますね。ひとまず七瀬が預ればいいのでは。いや、もう、これがあんな結果を招くとは! 電源が入ったままだったゲーム。消しかたがわからないまま、なんとなくゲームを進行させていった七瀬が、ついついのめり込んでしまうっていうのがおかしくて、いやいや、徹夜ですか! で、その成果、バッテリー切れてパーにしちゃうんだ。ほんと、このへんは初心者ならではって感じですね。しかし、ゲームのお約束を知らないもんだから、スキルってなに? って具合にいろいろ詰まる。それをメイド長に教えてもらおうかと思ったら、メイド長、厳しい厳しい。というか、メイド連、はじめを理解するために、皆でゲームやってるのか。ほんと、面白いな。スキルについて知りたい。そう思った七瀬が、いたずらにはじめの心を乱したり動揺させたりするくだりとか、もう最高でしたよね。面白い、おかしい、でもって三人から告白されている、全員と交際してノープロブレム。七瀬とメイド長の物騒な会話にはじめ泣いちゃってっていうのとかね、もう、しびれる面白さでした。しかしなにが面白かったって、この屋敷で一番ゲームやりこんでるの、メイド長なのか! はじめと七瀬が一緒に驚くあの落ち、最高の最高でしたよ。しかし、こうして七瀬がゲームへの理解を深めたこと、はじめの今後によいように影響するんでしょうか。いや、理解したからこそ的確なおしおきとかありそうですよね。つまり今後も期待されるってわけですよ。

2018年9月1日土曜日

『まんがホーム』2018年10月号

 『まんがホーム』2018年10月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが片肌脱いで叩く太鼓や夏祭り。夏も終わりのこの季節、彩る花火も祭の雰囲気を盛り上げてくれていますね。『王子様育成計画』、あいらとしのぶは、夜店メニューを堪能中。特に飾らず普段着というのが、なんだからしくてよいです。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻も浴衣姿で。妻の手をとる孔明の頬染めているその様子、色っぽくてよい感じです。

『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。なんと、先輩ふたりが高瀬の見舞いですか。先週まで元気だったのにいったいどうしたと思ったら、なんとぎっくり腰。寝床がロフトの上なもんで、はしごのぼれず、ずっと床で寝てたとか。ほんと、駒井や野見山のおかげで布団で眠れるようになった、ただそれだけのことであんなにも大喜び。やったーお布団だーって、なんか今回は後輩も可愛すぎる回ですよ。意外と片付いてるどころか、引っ越し後荷物を開けてもいないっていうのか。で、いいかげん片付けようとしたらぎっくり腰。高瀬のぎっくり腰になった時の話、やけにリアルというか、臨場感があって、そ、そうなんだー、聞き入ってしまったんですが、これ、もしかしたら作者の体験談? 見栄を張らない野見山チーフの余裕に赤面するふたりとか、こういう細々したのも面白く、そして駒井の手料理。食べやすいようにって、あーんじゃないのね。このあたりの描写も、野見山の妄想から、うまいこと常識的なラインを突いて、いい切り返し。テンポもよくて、全般、ノリが感じられていいですね。

『おんなのおしろ』。ああ、大きな動き。例の元カレが、どういうわけか、七海の部屋に置いていった子猫を連れていったんですね。しかも一方的な言い分、言い分? 七海に事前になんらかの説明しとったのかな、七海が聞く耳持ってなかっただけで。そう思わせる描写はあったけど、いや、多分、ちゃんと話通してないんだろうなあ……。子猫の行方を知るために、元カレの姉に連絡とったのはいいんだけど、姉、弟の名前、いい加減にしか覚えていないの……? これもまたすごいこと。得られた情報をもとに子猫の居場所見当つけて、乗り込んでいくんですけど、この七海の対応、きちんとしてる、しっかりしてる、それどころかばっちりプレゼン資料まで作っていってという、すごいな、有能なんだか過剰なんだかさっぱりわからない! ええ、持ち味発揮してるなあって思わされました。かくして子猫を取り戻して、でもこの時点で合鍵を取り返したりはしてないんだろうなあ。分譲だっていうのなら、自分の判断で錠、交換しちゃえばいいのに。お金かかるから避けたいのかな。ほんと、この男との関係、今後どうなっていくんだろう。心配ばかりですよね。

『鬼ムコさんと花ヨメさん』、新作です。ゲスト扱いなのかな? 大正時代の恋愛もの? 顔も知らない相手のもとに、家の都合で嫁いでいくというのは決して珍しいことでもなかったっていいますが、この話のヒロイン、小巻もそうしたひとりだっていうんですね。帝国陸軍中尉、望月大和。軍規に反したり、軍に仇なしそうな人物、企業を片っ端から排除してきた男で、小巻の父はそんな大和を手懐けるため? 小巻を嫁に差し出したっていうんですね。けれどその大和という男、鬼だ悪魔といわれていたのに、見た目は細面の美男子で、しかも婚姻の日の態度など見るに、物腰もやわらか、実にスマートな好青年。と、一旦はそう思わせたところで、自宅に戻れば態度一変、自分の仕事に干渉したら即離縁、ばっちり釘を刺してくるっていうんですね。このあたり、小巻の父君の思惑、理解してるってことなんだろうなあ。この冷たい夫と小巻、ふたりの関係、まずは大きな隔りをもってはじまったわけですが、今後、だんだんに距離を縮めていくことになるんでしょうね。

『孔明のヨメ。』。徐兄が曹操のもとへいってからのこと。孔明も士元も今はどこかに士官しようという風ではないんですが、水鏡先生もいう、時代が放っておいてはくれないだろうという、そのとおりになろうとするんですね。徐庶を迎えた曹操。その前に、郭嘉を病で失っていたというのですが、その死んだ男の策に踊らされていたということ知った徐庶の悔しさのくだり。ああ、これは死せる孔明のための長い、長い前振りだったりするのだろうか、なんてことを思ったりしまして、そして徐庶のような使える男が放置されていた荊州という土地には、まだまだ人材が埋もれているはずと、曹操、部下に調査を命じるんですね。ああ、徐庶のような者が三人集まったら郭嘉ひとり分になるまいか、そういう曹操の軽口、まさにそうした三人が揃って動いていたりしたこと読者にはわかってるわけで、ああ、その残るふたりに曹操の手が届くのか。あるいは、先に劉備が得るのか。いや、結果はわかってるんですけどね。でも、ただやすやすとことは運ぶまい。曹操はいかに打って出るのかという、そこに興味はつのります。