『まんがタイムオリジナル』2018年11月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。山下さんと榊先生が、ふたり登山? 行楽? 紅葉の山を背景に、お弁当食べているんですよ。仲がよい、その雰囲気、とてもいいですね。恋人とかそんな風にはまったく見えないのがまたよいですよ。『らいか・デイズ』らいかは、君、見事に昭和感出してくるね。駅で売ってた冷凍みかんとお茶の小さな水筒! なつかしいわ。あれ、平成初期にはあったよね。最近見ないけど、まだあるんだろうか。そして『小森さんは断れない!』。しゅりと大谷、ふたり一緒に鉄道の旅? 大谷にあーんって食べさせてもらってるしゅりですよ。これ、大谷くんは断れないって感じだなあ。
『ラディカル・ホスピタル』。台風、非常時の夜間当直。家族もちの滝沢先生を帰し、ひとり病棟に残る榊医師! って、いや、違う、ひとりじゃない。結構、いっぱい残ってる。しかしこの当直、なんか過酷よなあ。お呼びがないかぎり寝てるから夜勤扱いされずノー代休、ってマジかー。榊医師、ヨネ先生のあの表情見れば、まあ呼び出しがないってこたあないんだろうなあ。台風で停電などあった時のためにって都築君も残ってる。ちょっとした緊急体勢って感じなんでしょうか。いやもう、大変だなあこれ。切り傷の縫合をするのが村越先生。女医だからって患者さん、不満? このあたり、昨今問題になったこと、時事を取り入れてるのかも知れませんね。この漫画の読者だと、女医だなんだって不満に思ったりしないよね。ほんと、男とか女とか関係なく、医療の現場で働くプロフェッショナル。台風というちょっと特別な夜の情景もまたいつにない感じさせて、なんだか感じること、思うこと、たくさんでした。
『スズちゃんでしょ!』。なんともいえない侘しさある話ですよ。なにかいる。カツン、カツン……。って、不穏な雰囲気させてるからなにごとかと思ったら、鳩か! 窓の外に鳩がいて、しかもつがいになってて、音たてるから気になるわ、フンするから汚れるわで、いいことまったくないっていうの。スズちゃんと鳩の対峙ですよ。祭からのアドバイスがまったくの的外れ? そう思わせて、最後ですよ。ばっちり有効だったっていうのね。おかしい。鳩に翻弄される、太刀打ちできず落ち込む、そんなスズちゃんがなんだか哀れにも見えて、弱っておいでなのかなあ。ええ、やっぱりどことなく侘しさが沁みる回でした。
『コスプレ先生の絵画教室』。まなちゃん、お払い箱!? 今日はななみさんはモデルをやらない。じゃあまなちゃんが!? と思ったら、なんと画廊の娘、ともみがやるという。過激な衣装着せるんじゃないかって心配するまなだけど、ああー、ななみさん、かろうじて常識あったよ。普通の格好、ランドセル背負ってる。子供のモデル、描く機会がなかったからと生徒さんたちからも好評で、それがまなちゃん、うらやましいんだ! まなちゃんしばらくお休みします。これからはあまり頼まないことにする。そんな話してるの聞いて、もう私はお役御免なのかってあたふたする様子が、これを面白いっていったらまなちゃんに悪いよねえ、なんだかちょっと不憫でね、気の毒でもあったんですよ。でも、理由あって、大学の試験が近いから気を利かせてくれてたんだ! だったら、ちゃんといってあげて! それで最後に勉強中のポーズ。ああよかった。ななみさんの好意も、まなちゃんの役立ちたい気持ちも、どちらも一度に解消されるよ。見事、ハッピーエンドでした。
- 『まんがタイムオリジナル』第37巻第11号(2018年11月号)
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