2018年9月21日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年11月号

『まんがタイムきららMAX』2018年11月号、昨日の続きです。

『どうして私が美術科に!?』。倒れてしまったすいにゃん。ただの寝不足だっていうんですが、そうなのか、いろいろ抱えていること誰にも告げずに無理して頑張ってるっていうんですね。中学時代にも倒れた、じゃないのか、止まったらしい。自分の作品と委員の仕事と、それから漫画の締切抱えて、完全に過労なのか。けれどそのことが黄奈子には面白くないんですね。なんで隠すのか、信用してくれてないのか。こうしたぶつかりあい、まさにこの年頃ならではのように思います。大人になったら、こういうのないよね。黄奈子は黄奈子で、ここまで本音で話したことってあったっけ。そしてすいにゃんも、思わず翠玉としての自分を出しちゃって、ええ、すぐにまぜっかえしちゃうんですけどね、それでもふたりが気を許せるのが誰か、それがはっきり見えたエピソードでした。

『16時のお忍び窓』。忍者のこゝろ。この子がひめの部屋の出窓に通うようになったの、ひめがこの街にくる前からだったんですね。ひとり、ちょっと寂しそうにしているこゝろ。それで分身ふたりと賑やかな独り言して寂しさを埋めているんですが、そのこゝろが出会った黒猫。猫に導かれるようにして辿り着いたのが、あの出窓だったんですね。そうかあ、ひめがいるからじゃなかったんだ。きれいな出窓。気にいって、なにをするでもなくベランダにてたたずんでみたり、それから清掃してみたりと、不思議な行動なんですけどね、でもそれがこゝろらしさなんでしょうね。そして、花でも飾ってみればと思ったところにやってきたのがひめ。この子が花を飾ったことで、より一層のお気に入りになったみたいですね。最初は、ただ窓の外から見るだけだったこゝろも、もうひめに招かれて、部屋に入って、一緒にお茶をする間柄なんですね。ええ、いい感じだと思います。分身と一緒にわいわいしてるこゝろもよければ、その様子見て笑顔になるひめもとてもいいと思います。

『のけもの少女同盟』。なるほど、この扉絵、体育の時間にはちゃんとヘアピンありましたよ、ってことなんですね。本編で、ヘアピン落としたすずめ。あのヘアピンがすずめの本体で、離れすぎると体が死んでしまう……って、なんかそんなアニメ、見たことあるよ!? 母との思い出の品。なくなったことがショックで、それを皆で探そうっていうんですね。いや、しかしそれが一筋縄ではいかなくて、実に面白かった。まずすずめの匂いを覚えてとか、これ、しつこくかいでいる霞とかよかったですよね。そして、ニカとすずめ、体育倉庫にふたり閉じ込められて、定番のシチューエーションに興奮するニカ。ああ、ふたりの距離が縮まってしまう! って、ちょっと戸惑うふたりの様子悪くなかったです。基本、この漫画、かっこつかない方の定番に落ち着きますよね。あのパニックにおちいって大声あげるニカとかいい感じ。なんかリアル。でもって、簡単に救助されるところもナイスでした。今回、なにが面白かったって、おお、霞、お手柄じゃない! すっかりそう思い込んでたら、一文字違いでしたってやつ。あれ、ほんと、絶対これで決着だって思ってましたもの。うまくかわされて、見事にやられました。そしてあの落ち。ああ、冒頭のあの特に意味のなさそうな会話、ちゃんと効いてたんだ! ほんとに見事な展開の連続。うまいわあ。ただでさえ面白いのにさらに満足度高い、そんなよさありましたね。

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