『まんがホーム』2018年10月号、昨日の続きです。
『広島さん、友達になってください』。今回は広島の名物、名産を取り上げて、しかしその導入が演劇部だっていうのがすごいよね。せんじ肉。豚のホルモンなんだそうだけど、これ、油の絞ったのを干したとかなのかな? 調べてみたら、胃なのか。それを揚げて干す。ほう、一度食べてみたいものです。しかし、あのいつまでたってもなくならない、ずっと噛んどったらええっていうの、確かにホルモンなんだなという実感ありますね。ちょっと食べてみたくなりますね。そしてキミちゃん、土産物のお店にいって、あのやたらテンションあげてる様子は観光客そのもので、でも時に広島人になってと、いったりきたりするの面白くって、けどやっぱりすっかり観光客になってたっていうあの顛末。ショック受けてるキミちゃんがおかしいんですが、ええ、ちょっと張り切りすぎましたね。
『天国のススメ!』。化かされている十子ですよ。迷子になってるというお婆さんをおぶっててくてく歩いてるんですが、いつまでたっても目的地にたどりつかない。お婆さんのいってる話もなんだかあやふやで、そんな十子の到着が遅れてることに心配になる太一。探しに出てくれるんですね。いや、しかし、今回は十子の人となり、その優しさ、芯の強さがばっちり描かれてましたね。十子の出会ったお婆さんというの、キツネなんだそうで、ええ、太一の出会った石碑のタヌキから聞き出したところによると、化かし大会をやってるのだそう。長時間、人間をだまし続けたものが勝ちというシンプルなルールなんですが、なるほど見事に十子、化かされてるわけだ。だんだんに要求をあげていくとはいうものの、十子は決してあきらめないから、絶対に終わらない。その十子の優しさ、お人好しすぎて心配になるよ! けど、そのお人好し、人のことを我がことのように思って動けるところがよさなんだろうなって、そしてそれは太一もそうなんだろうなあって思える、いい話でした。しかし、十子、ちゃんとお礼をもらってるんですね。化かしてたキツネもさすがに気の毒に思ったりしたんでしょうね。それに優勝したから、その御祝儀ってこともあるのかな?
『マツ係長は女ヲタ』、最終回です。明日のカラワンライブを楽しみにしているマツ係長ですが、職場にて発生したトラブル、その尻拭いのためにライブを諦め、仕事に出るっていうんですね。いや、ライブをウメ君に託すのはいいけれど、だったらウメ君に仕事をお願いしようよ! いや、なかなかそうはいかん理由もあったんだろうなあ。ウメ君、カラワンライブに代理で参加して、マツ係長の代理ということもあるんでしょう、しろたんのことを気にかける、気にかける。そうしたら、しろたんが見事に応えてくれて、しかもそれ、客席にいたら目があったように思えてしまうもんなんだよ! なんてもんじゃなく、ばっちり視認、しかもマッたんのうちわを眼鏡が持ってたレベルで確認されちゃってるんだ。これ、ほんと、マツ係長が知ったらどんなにか喜ぶことだろうなあ。そして、ウメ君、合流したマツ係長に告白なんかしちゃって、しかもマツ係長、受けるんだ! っていうか、先にマツ係長からなのか! そんなそぶり見せなかったよね? と思わせながらも、いやいや、普通ならこんな行動にはならんよね、そんなことあったものなあ。ともあれ、驚きの急展開? いや、こうなってくれたら、そうした皆の思いに応える、そんなラストだったと思います。
『うちの秘書さま』。めちゃくちゃ面白い。成績が悪いというので、勉強のさまたげとなりそうなもの、ゲームの類を捨てられそうになってるはじめ。ここでメイド長、ナイスアシストですよね。はじめが小遣いで買ったもの。赤点というだけで処分はどうか。いいこといいますね。ひとまず七瀬が預ればいいのでは。いや、もう、これがあんな結果を招くとは! 電源が入ったままだったゲーム。消しかたがわからないまま、なんとなくゲームを進行させていった七瀬が、ついついのめり込んでしまうっていうのがおかしくて、いやいや、徹夜ですか! で、その成果、バッテリー切れてパーにしちゃうんだ。ほんと、このへんは初心者ならではって感じですね。しかし、ゲームのお約束を知らないもんだから、スキルってなに? って具合にいろいろ詰まる。それをメイド長に教えてもらおうかと思ったら、メイド長、厳しい厳しい。というか、メイド連、はじめを理解するために、皆でゲームやってるのか。ほんと、面白いな。スキルについて知りたい。そう思った七瀬が、いたずらにはじめの心を乱したり動揺させたりするくだりとか、もう最高でしたよね。面白い、おかしい、でもって三人から告白されている、全員と交際してノープロブレム。七瀬とメイド長の物騒な会話にはじめ泣いちゃってっていうのとかね、もう、しびれる面白さでした。しかしなにが面白かったって、この屋敷で一番ゲームやりこんでるの、メイド長なのか! はじめと七瀬が一緒に驚くあの落ち、最高の最高でしたよ。しかし、こうして七瀬がゲームへの理解を深めたこと、はじめの今後によいように影響するんでしょうか。いや、理解したからこそ的確なおしおきとかありそうですよね。つまり今後も期待されるってわけですよ。
- 『まんがホーム』第32巻第10号(2018年10月号)
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