2013年1月31日木曜日

ネガ→ポジ

 『ネガ→ポジ』、negative to a positive、なんですね。いったいなんのことかといいますと、ヒロイン倉川綾乃でありますよ。人見知り、内気でネガティブ思考に向かいやすい、そんな子なんですが、いや、でもこの子が実に可愛いんですね。学校の寮に暮らしている。綾乃の部屋からは、二年生寮、憧れの黒瀬先輩の部屋が見えまして、ええ、綾乃はどれほどに黒瀬先輩のことが好きなのか。黒瀬先輩と遭遇したら、うろたえながらもコミュニケーションをはかる。その様子がですね、本当に健気で、その好きでいてくれていること、黒瀬先輩にも伝わるんでしょうね。可愛がってもらってる。ほんと、恋するというのとはちょっと違うのかも知れない。けど、こうして好きな人を前にあたふたしてしまう、そうした様子は見ていてほのぼのと心やすらがせるようなよさがあって、ええ、好きなんですよ。

綾乃にはルームメイトがございまして、奥寺知沙と宮古音々。そして友達の高月真白。この子たちとは綾乃打ち解けていて、綾乃の基本形、内気ネガティブ面倒くさがり屋ながらも、結構さばさばとして、自分の意見、気持ちをはっきりいえるという性格がよくわかるのですね。特に音々、この子は綾乃のこと大好きで、綾乃の布団に潜り込んだり、スキンシップをはかったりと、結構アグレッシブ。そんな音々に綾乃はその都度きっちり拒否の意を示すのですが、なぜ他の人たちにはこうしたことができないのか? 寮長さんですよ。寮長さんは綾乃たち寮生のこと大好きで、仲良くなりたいって思ってるんだけど、綾乃が人見知り発動させて、どうしてもよそよそしい態度をとってしまう。気にしちゃって、嫌われてるんじゃないかって、ほんと気に病んでるんです。そんなネガティブ気分の寮長さんも可愛くてですね、ええ、ネガティブでもポジティブでも、彼女らの気持ちの描かれよう、それが実にチャーミング。ほのぼのと楽しく、うまく思いが通じたり、また逆に空振りしたり、勘違いしたりされたりというところ、面白みがじわじわと感じられてよいのです。

知沙、この子も心配性ですよね。面倒見よくて、綾乃たちのことよく見てくれている。ただその心配が一生懸命すぎてですね、たまにやりすぎ? 助けようとしてくれてるのはよくわかるよ! ええ、いい子なんです。やさしい子、ちょっと寂しがり屋。綾乃と音々、皆をうまくまとめる、そういうクッションになってくれているような子でもあります。ここに終始元気でちょっとエキセントリック? 真白が加わって、そして重要人物黒瀬先輩。ええ、楽しさのいっそうにふくらんで、読むごとに愛おしくなるのです。登場人物、皆が可愛い。見た目に愛らしいというだけではなく、その気持ちのありよう、それが心地よいのですね。そんな子たちの漫画、皆の集うそこに喜びも嬉しさも集まってくるのですよ。

  • 森名尚『ネガ→ポジ』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2013年。
  • 以下続刊

2013年1月30日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年3月号

『まんがタイムきららミラク』2013年3月号、先日の続きです。

桜Trick』は年越しの風景でありますよ。春香と優がテレビを見ながら電話中。これ、恒例の歌合戦なのかな? 特に用があって電話かけたわけじゃない。優の声が聞きたくなったと、そんな甘いこというんですね、春香さんは。さて、美月姉さん。そばの用意ができたと優を呼びにきたのですが、春香と話している、それが気になって、聞き耳たてたりね、可愛いお姉さんです。そばを食べるから一旦電話を切ろうとする優。けど、後からじゃ電話が繋がらなくなるからと、って、携帯電話ってそうなの!? 一番最初に新年の挨拶を交わしたい、その一心で電話を切りたくないんですね。常に一番でありたい、その気持ちわからないでもない。だらだらと、益体もないことばっかり話してるんですが、それが楽しかったり面白かったりするのでしょうね。優と話すことになって、うろたえる美月。それもとてもいい。けど、その最後に廃校式について語られる。しみじみしますね。そして恒例のキス? ほんと、仲のいいふたり、ずっとこうしていくのかなあ。いろいろ思わされますよ。

『柳暗花明』は、ギャルゲーにうつつをぬかす花でありますよ。睡眠を削ってギャルゲー。しかし、柳に知られてはならないその秘密を、うかつにも寝言でばらしてしまうんですね。柳、大嫉妬。全部捨ててといったのに!? ああ、なんとおそろしい話でありましょう。たしかに花は浮気ものかも知れない。柳の嫉妬はとどまるところを知らず、ゲーム制作者に呪いが届く始末。さらにはゲームディスクが破壊されて……。これで、ケンカになるというわけですか。面白かったのは、なんだかんだいって面倒見のいい箒ですよ。ケンカをとめようとする。さぁ行きなさい! 黒澤! って酷いな! あの死亡フラグとか、よかったですよ。花と柳をめぐる周辺、そこに興味を持っているようですよ。

『飛ぶことを許された迷路』、これはリースがこの世界を知っていく、そういうお話になっているみたいですね。なるほど、彼女が私たち読者の代理人、であるのかも知れませんね。今回はリースがユメと出会います。同い年くらい、ということで紹介されたのですが、出会ってすぐから、なんだかいい感じ。すぐに仲良くなる。見てるだけで嬉しくなるようなよさがありました。その後、皆で神経衰弱やって遊ぶんですが、取った枚数ではなく合計数で競うというルール、これは面白いなあ。点数戦とかあるんですね、って、2048年版初出のルールなのかあ。けど、これはぜひ試してみたいです。帰宅したユメの父親と話すリース。一度里帰りして、状況を知らせた方がいい。しごく真っ当なアドバイス。それでリースと一旦お別れになるんですが、いや、ほんと、面白かった。イーヴ、ものすごく優秀なんですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第3号(2013年3月号)

2013年1月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年3月号、昨日の続きです。

『ふわふわパティスリー』、ゲストです。ヒロイン榛なつは15歳、高校生ですね。友達と一緒にケーキ屋さんでアルバイトをしているというのです。その友達、菫ちゃんは同級生。なつと一緒に働きはじめたというのに、もうベテランの風格。仕事ばっちり覚えて、なつ、なっつんって呼んでますね、にもいろいろ指示やアドバイスを出す。ええ、ちょっとお姉さん風のお嬢さんです。先輩、苺さん。優しくて奇麗なひとつ上の先輩で、菫が密かに、いやあからさまに狙っている。ええ、菫、そんな子なんですね。そして凛々しいハンサムガールすぐり。女の子からラブレターを貰ったりする、けど実はヘコんでるという、その描写が可愛かったです。店長はレモンさん、こだわりが過ぎて、ちょっとウザい。お客にあれこれ過剰にアドバイスするのを、苺が確保してつれてくってんですね。これは、なるほど、いい感じです。ちょっと駄目な子なつ、ちょっとエキセントリック菫に、実はとても乙女なすぐり。わりと悪くない。面白かったですよ。

『NEW GAME!』、ゲストです。高校を卒業してゲーム会社に就職した女の子、涼風青葉が主人公。アートディレクター遠山りんと同じチームで働くのですが、青葉、気負って、いろいろ無理してるのが見え見えで、可愛らしいです。もうひとりの登場人物、会社に寝泊まりしてた女性、八神コウ。この人、青葉が憧れてゲーム制作会社を目標にするきっかけとなったゲーム『フェアリーズストーリー』のキャラクターデザイナー、その人だったっていうんですね。目の前の人が憧れの人とわかって、急に態度が変わる。いや、でも気持ちはわかりますよ。憧れの仕事、憧れの職場、そして憧れの人のもとで働く。お仕事ものの四コマ漫画、その仕事ぶり描かれればまた新たな魅力も見えてきそうでありますよ。

『フレラジ☆』、ゲスト2回目、新人声優ものであります。急遽、ラジオ番組のパーソナリティとして抜擢された4人。今回終盤でその理由が説明されていて、なるほど致命的な欠陥のある子が選ばれたというのですか。歌が壊滅的に下手、台本以外しゃべれない、あがり性、で、葵の欠点はなんだろう。前回最後に現れた姫、あれは舞台衣装だったんですね。着替えなしでそのままきてしまった。別にこれが普段着というわけでなく、ええと、普段着はパーカーとか? ラフな感じ? 声優という仕事を、アニメ声優だけでなくラジオ、舞台、ナレーションなどなど、多様にある仕事に携わる職業として描いてるのとか、いいなあ。声優という人気職業、それを結構広い視野から見ようとしている? 悪くない雰囲気だと思いましたよ。しかし、あのスケッチブックで会話する墨田圭、可愛いなあ。大阪なんだ。いやもう、ちょっと楽しみにしますよ。

『もこもこBOX』、こないだから続々とお母さんたちやおじいちゃん、集まっていますが、これ、お泊まり会だったんですね。子供たちもたくさん。テンションがすごく高い。大人たちもたくさん。おじいちゃんのテンションもすごいです。あの涙目の爺ちゃん、よいなあ。可愛いですよ。みんなでお風呂、髪がしんなり、ぺしゃってするのに大笑いしたりとかね、やっぱりテンションが大変なことになってるみたいです。しかし、あの晩ご飯後の風景、これがよかった。大きなコマに、たくさんの大人、子供がぎゅうぎゅう、自由に振る舞ってる様がみっしり描かれて、すごく楽しいんですね。ちょっと絵本風。自由に遊ぶ子たちがあれば、お母さんと話してる子、親同士の語らい、チビと遊んでやってグロッキーになるカッチとか、って、お尻爆発なんだ。いつぞやの飛行機ですね。ほんと、楽しいの。思えば、この漫画は、可愛さ、そして楽しさが魅力でした。その集大成といった雰囲気の見開き。最高でありました。最後には大人の時間、これはまた意外で、けど、この漫画は子たちも主人公、そしてキューちゃんたち大人もまた主人公だったってことなんでしょうね。ほんと、いいお話でありました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第3号(2013年3月号)

2013年1月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年3月号、発売されました。表紙は『GA — 芸術科アートデザインクラス』。チョコレート売り場、バレンタインデーのディスプレイの前、ふたり立っている如月とナミコさんでありますよ。望遠で、二人だけを抜いたような密度が画面にあって、寒そうな白い息、先に買い物をすませたふたりが、まだ買い物終わらぬ皆を待ってる、そういう雰囲気であります。チョコレートを贈りたい誰かを思ってる、そんな風には思わないところが、この漫画のらしさなのかなと。しかし、ナミコさん、きりりして素敵なお方。最初、あらその素敵な人は彼氏さん? みたいに思ったり、はしなかったですが、そういう雰囲気もないではない。対照的な雰囲気のふたり、ピンク基調の背景に、派手さ抑えられながら、けれど負けもせず、しっかり調和してるのが見事であります。

GA — 芸術科アートデザインクラス』、面白いですね。ナミコさんが宮廷画家になる、そんなエピソード。まれにやりますよね、こういう違う役割を演じる話。これ、好きなんですよ。夢なんだろうということははじめからわかってる。ええ、理想的な夢の利用法、いつもとは違ったシチュエーションを展開しながら、後に影響を残さない。ええ、見事であります。さて、ナミコさん、親知らずを抜いて、そのせいで集中できない。痛み止めを飲んだら頭がぼーっとして、そんなところにトモカネたちのしていた馬鹿ばなし、宮廷画家になってみたいなんて話ね、そんなの聞かされたものだから、しっかり影響されて、気づいたら宮廷で雇われ肖像画家になってる自分を発見したというんですね。如月が弟子、雇い主である国王陛下がキョージュ。最初の焦点は画工ナミコさんが描いた肖像画、そこに盛り込まれたアレゴリー、影やマントの折数、月桂樹の模様などなど、面白いなあ。いや、実際この頃の絵画を読み解くには、こうした知識大切だっていいますよね。これら要素をこんなにわかりやすく伝える、実に素晴しく、また面白いです。

そんなナミコさん、国王の娘の肖像を描くことになるんですが、新進気鋭のアーティスト、トモカネと対決することになって、勝敗を分けた要素、これがまた面白い。うん、実際そうですよね。顧客の要望に、うまく応えていかないといけない。機嫌を損ねてはいけない。そうした大変さ、夢からさめて、図書室でいろいろ調べながら語られる。ええ、ナミコさんのワンダーランド。面白くってためになる、いい漫画ですよ。

『ネガ→ポジ』は美術の授業ですよ。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、そして芸術の秋といったお話。校内でスケッチをする。自由に二枚と決められた、その一枚を黒瀬先輩と決めて描く綾乃は、実にいつもどおりであるのですが、しかし絵が実にあれだな! 音々がうまいんですね。綾乃ばっかり描かれたスケッチブック。実に素敵。愛ですねえ。ちーが描くと、ちょっと漫画っぽくなる。音々は相変らずうまくて、憧れの黒瀬先輩の肖像、綾乃、金出しても欲しいんだ。いや、まあ、気持ちはわからんでもないです。提出分を仕上げて、美術室にていろいろ見てるみんな。黒瀬先輩の描いた絵なんかもあって、いい感じに綾乃のネガディブが発揮されてましたよ。シンプルなエピソード、けどその素直さ、すごくよかったです。

『まこころアシスト』、ゲストです。なにかしら部活に入らないといけない、というので入れる部活を探しているまこなんですが、なかなかこれといった部が見付からない。運動は苦手。文化系でも皆とうまくうちとけられない。どこにも決められないと、ともの入っている部に入ることになる。校内活動特別補助部、他の部の手伝いをする。助っ人ですね。運動部に欠員が出ると、その穴を埋めたりする。通称、おたすけ部、であります。そこで、自分は足手まといと落ち込むまこ。この子もなかなかにネガティブっぽいです。さて、部長の佳世、可愛いものが大好き、それでまこのこと気にいっちゃって、よだれをたらしながらアプローチ。けど、その変態的アプローチをまじめにうけとるまこ。ちゃんと友達になるっていうんですね。興奮する先輩、彼女のこと、殴ってでもとめるのがともの役割みたいですよ。変に生真面目なまこ、いいキャラクターだと思います。

『あまゆる。』、新連載ですよ。田舎の学校に通ってる女の子たちの話です。微妙に地元民、ハルと、実家は農家、アヤのふたりをメインに展開していくみたいですね。今回は携帯電話の話。あの、方言で話しているアヤ、素晴しいですね。九州の方ですよね。実によいです。アヤの携帯電話、電話帳は真っ白で、ハルが最初の登録になったというんですね。中学の頃は持ってなかった。同級生いなかったし、実家は電波がはいらない。って、なかなかすごい田舎です。ハルに対して強がりながらも、実は喜んでるっぽいアヤがやたら可愛い漫画です。コンビニにいったりもするんだけど、アヤ、コンビニがすごく楽しみ。ふたりの私服、素朴でとてもよい感じ。最初は手を繋いで、気付けば腕を組んで、アヤを携帯に取られないようになんていっちゃうハル、この子もすごく魅力的です。携帯電話を軸にしたコミュニケーション。わざわざ携帯を使うまでもない、だって同じ部屋に暮らしてるんだもの。でも、そうした近しくありながらも携帯があってこそわかる気持ち、伝わる思い。それはそれは素敵だったのですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第3号(2013年3月号)

2013年1月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年3月号

『まんがタイムオリジナル』2013年3月号、昨日の続きです。

『鹿女子【バンビーナ】』、鹿に好かれる女子と鹿に好かれたい女子。よくわからないのりのコメディなんですが、面白かったですよ。地元民視点、鹿視点、それぞれが互いをどう見ているか、それがいい味わい出してます。我らが主人公桜井琴子、鹿からはこの子、鹿せんべいに見えるらしい。なので琴子、鹿に取り囲まれる。それが悔しい嘉門さん。鹿に蹴り飛ばされたり、過激な登場でした。で、琴子にはかなわんとチョコレート食べて元気つけてるところ、えらい勘違いされる。ほんと、おかしかった。絵面が悪いわあ。嘉門さん、琴子と友達になりたかったんですなあ。あの勇気を出して家に誘うところとか、実によかったです。琴子をめぐる風評なんかも実にいい。次号にも掲載されるということは連載になるんでしょうか。それはなかなかに楽しみですよ。

『先生のたまご』、2月14日はバレンタインデー、ということで季節ネタかなと思ったら、なんとマラソン大会だそうですよ。この学校、生徒だけじゃなくて先生も走るんですね。それ、学生時代のリカ先生が決めたことなんだそうですが、その因果が今の自分に降りかかってくる。ええ、後悔してんですね。面白いですよ。生徒サイドは、夏目さんがもう最初っからずっと嫌がってて、まあ楽しいもんじゃない、やりたくないっていう人はいっぱいいますよね。昨年は体をはってでも不参加を貫いた。けど、今年は走る。へろへろになりながらも走る、その姿が本当によかった。ええ、頑張れと応援したくなるような、そんな走り。魅力的でしたよ。

『かでん屋さんの基礎知識』、前回登場した草薙詩歌、ゲームコーナーから家電売り場に異動してきたんですね。バレンタインの企画として、二次元彼氏押し企画をたてたら、ゲームコーナー主任高梨により異動させられた、ってことみたい。おかげで、女性が増えてちょっと華やかに。また、バレンタインセールの企画、園宮一花と一緒にいろいろやってみる、やらかしてみる? その様子、なんだかいきいきした感じになって、面白かったです。で、園宮、この人は料理が下手? それとも作りすぎ? 売り場に被害が広がらなかったのは、職場的にはナイスでしたね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第3号(2013年3月号)

2013年1月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年3月号

『まんがタイムオリジナル』2013年3月号、発売されました。表紙は、おお、バレンタインですね。中央に山下さん。チョコレートフォンデュでありますね。フォークに刺した果物、チョコレートがかかっています。『らいか・デイズ』らいかは、棒つきチョコレートを食べていて、『よゆう酌々』女将は板チョコを食べている。そんななか、仲むつまじくマカロンを食べさせあっているのは『オトメシュラン』ヨウさんとエリであります。ええ、美男美女、ではありませんよ。でも友チョコでもないみたいですよ。

『満開!Sister』、こたつでありますよ。カンナさん、寝てしまう。足をからめてくる、服がめくれてしまってる、タケシもいろいろ気を配って大変です。こたつを出すと家族が集まる。というわけで夕食はお鍋になるわけです。うん、いいじゃないか。家族で鍋、鍋から口にダイレクトに届くしいたけ。罰ゲームのようだ。そして父と息子の心の交流。これ、なんと素晴しいのだろう。感動しました。鍋のラインナップも出尽せば、土鍋でカレー、チョコフォンデュ、肉じゃがと、なんか無理矢理な鍋活用。鍋から離れたらホットプレートで焼き肉。ええ、いつもより家族のふれ合い、しっかり描かれて、あたたか、とてもよい感じでした。ところでひとり用なべ、あれいいですなあ。

『小森さんは断れない!』、この子は誰? めぐみ!? と思ったら、ええ、やっぱりめぐみでした。髪をおろしている。なんか落ち着いた風? 印象が違ってですね、ええ、昔めぐみってこうだったっていうんですね。しゅりと出会った頃のこと。三年前、まだ小学生のふたり。めぐみが転校してきたんです。無口、人付き合いが苦手そうな子。今と全然違うんですね。そんな子が、皆からいろいろ頼まれてるしゅりの様子見て、断んなさいよと声をかけてしまった。人嫌いとかじゃないんですね。むしろ、人とのかかわり、それを求めてたのがめぐみだったんですね。知らない人たちの中にひとり、その状況におびえたり戸惑ったり、そんなめぐみがしゅりに助けられたっていうのでした。しかし、この頃のめぐみ、結構ちゃんとしてたんだ。それが今みたいになったのって、ある種しゅりのせいだったのか。けど、あの頃のめぐみもよかった、そんなしゅりの言葉にちょっと動揺するめぐみ、今のめぐみももちろんいいんだって、それをちゃんと示してもらえて嬉しそうなめぐみ。ええ、いい友達です。

『ヒミツの家光』、本当に次の段階に進みましたね。家光とおキヌ、お互いの気持ちちゃんと伝えちゃったものだから、ちょっとぎくしゃく? けど双方悪くない、そんな感じが初々しい? とてもよいのですよ。しかしさ、おキヌさん、ほんとにちゃんと家光の身分、理解してるんですね。けど、母には内緒。あんまりにそれっぽくない家光に、キヌがちょっと疑念? 十兵衛の対応もおかしかったです。今回は、そうしたおキヌ家光の間柄、それに加えて正宗との仲も描かれて、喧嘩ばかりしてるけど本当は仲がいい。そういうのよりも、もっと深いものが感じられましたよ。父のようである、なのですね。

『激アツ!若女将さまっ』、ゲストです。温泉宿桃山亭に就職した青年神木元貴が主人公。古くて小さい旅館、決して望んだわけではないけど、他にいくところがなかった。支配人も仲居も、やる気がなさそうだ、そう思っていたら、元気で可愛いお嬢さん、若女将の楓香と出会うんですね。ニコニコとして可愛らしい人。若女将の指示で先輩のスガちゃん、菅沼について仕事教わるのだけど、スガちゃん、若女将を怖れてる。ええ、若女将、えらいことスパルタ、有形力を行使して神木をしこむんですよ。その指導されている神木、これがまたことさらに嬉しそうでして、しかもその表情のアレさが、なかなか、よかったですよ。しかし、ほんと、ドM路線でいくんでしょうか。それはそれでアリだと思います。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第3号(2013年3月号)

2013年1月25日金曜日

Shrine on New Year's Day, taken with GR DIGITAL IV

ZAQ eco bag2013年最初のGR BLOGトラックバック企画であります。今回のテーマは紅白。年末の恒例番組もそうですが、お正月、お祝い、おめでたい風景、そういうイメージもまた紅白でありますよね。赤と白のコントラスト、神社とかなら巫女さんの緋袴なども思い出されます。というわけで、最近の写真から。トラックバック企画「紅白」に参加します。

選んだ写真はオーソドックスに初詣。とはいいますが、これ時系列逆に並べておりまして、夜の写真が初詣、昼のものは神事? 奉納? の風景であります。神社に集まる地域の人たち。神社には赤も白もちゃんとあって、紅白はやっぱり意識されてるんですね。

Shrine on New Year's Day

Shrine on New Year's Day

2013年1月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2013年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2013年3月号、発売されました。表紙は『夢喰いメリー』、メリーさんです。季節柄、バレンタイン? かと思ったらそういうわけでもなくって、けど、このメリーさん、めちゃくちゃ可愛いな! 冬仕様メリーさんです。コートの袖のヒラヒラ、トレードマークつきのミトン、帽子も冬物になっていて、いやもう可愛いですね。あのマフラーの柄とかもね。加えて表情、はく息の白さ、けぶるその向こうからこちらを見つめる目には魅せられっぱなしですよ。あとですね、頭、頭、すずめが三羽ふくらんで、ちょこちょこって乗って寄り集まってるの。いやもう、なんだろうこれ、ほんと素晴しい。ものすごいインパクトです。

夢喰いメリー』、本編もものすごいインパクト。エルクレスの攻撃を受け夢路沈黙。その衝撃がメリーにもたらした変化、それがもうね! ジョン曰く、禍々しい鍵束、両の手に黒く変色した鍵をいくつもぶら下げて、エルクレスの攻撃をあっさりとはじきとばし、その腕、脚も胴も、バキバキと破砕していく。しかし、なにがいいといっても、この攻撃、エルクレスをとめるにはいたらない。エルクレスのいうとおり、キレたくらいで俺に勝てるなら苦労はねぇよな、なんですよね。思いの強さとか、気持ちの強さとか、感情の爆発とか、そういう曖昧なことでは決着しないんです。エルクレスの無敵には理由がある。その条件を崩してやらないといけない。メリーのやっていること、それはむしろエルクレスを利するに過ぎず、そんな絶望的な状況をなんとかできるのは夢路しかいない。夢路にも秘密があるわけですよ。エルクレスが不死身である、それと同じ理由で夢路の不死身も納得される。前提が揃いましたね。エルクレスに対し、メリーと夢路がともに戦う。これまでは前哨戦に過ぎなかったということでもあります。エルクレスという一種特別な夢魔と、やはり特別な存在である門番メリー。そして夢路もまた特別である。これからメリーと夢路は、エルクレスの特別を支えている条件を崩してやらないといけない。奴の特別である理由や秘密、それもまたこれから明かされるのでしょう。こういう、きちんと行為行動、おこっていることに意味を持たせようとする運び、ここにひきつけられるのです。

きんいろモザイク』、ゲストですよ。巻頭には、シノ部ニュースレター出張版もあって、カレンの設定画が掲載されていますよ。って、これ、『MAX』読者、気付かなかったりしないか!? さてさて本編、四コマじゃなくてコマ割り漫画ですよ。カレンの提案でハイド・アンド・シークをやることになるんですね。かくれぼでありますよ。学校を舞台としたかくれんぼ、四コマという制約から自由になって、大きなコマ、生き生きと描かれるかくれんぼの風景。また違った味わい、これもまたとてもよいものでしたよ。ゲストということもあってでしょうか、それぞれのキャラクター、持ち味、うまく表現して、って、しのがなんかものすごいぞ。陽子曰く、手強いらしい。気配を消せるのか! 前世は忍者なのか! いやもう、あのカレンの背後に降り立つしのの姿、あれは面白かったし、また可愛いこと、素敵でした。烏丸先生までしっかり登場。ほんと、先生も可愛いの。いつもとは違う見せ方、けれどしっかり皆の持ち味表現されて、実によかったです。こういうのもいいなあ、ええ、また見たい、そう思わされるものありましたよ。

『魔カリキュラム!』、新連載ですよ。ヒロインは悪魔のお嬢さん、阿久マヤであります。人の世界に降りて、人間の負のエネルギーを高める、そうした実習をしているっていうんですね。人間世界を侵略するため、一人前の悪魔になるため、まずは通っている学校を混乱に陥れるのだ! といいますが、マヤさん、わりとあかんたれ? 理科の授業、解剖ですっかりびびってしまっています。学校での彼女の友達、瀬名アラタ、胡桃サワ、橘スイ、マヤのこといろいろ面倒見てくれて、主にサワが気にしてくれている。ええ、大事な手帳を落としてしまって落ち込むマヤを見て、探すの手伝ってくれるんですね。授業をサボって、結果的に一緒に怒られることになっても、それでもマヤを助けてくれる。けっこういいやつら。ええ、悪魔としては落ちこぼれなのかも知れない。そんなマヤ、だんだん皆との仲を深めていくのでしょうね。ええ、マヤの心情、よい感じじゃないですか、そう思うわけですよ。

『ブラックラック』、新連載です。こちらは魔女のお嬢さん。この世にただひとりの魔女、最強の魔法使い。けれどいろいろだらしない、自堕落なんですね。なので主人公、でいいのかな、物語を語る役割担ってる人、コタローが世話を焼いている。魔女子さんは、ええと、固有名が出てないな、魔女子さんでいいや、色小瓶、カロンを集めていて、依頼を受けてはその代償として色をいただいていくというんですね。さてこの物語、最初の依頼はシンデレラですよ。美しい娘シンデレラ、しかし家から出てこない。なぜか? まま母、いじわるな姉にいじめられてるから? いや、違うんですね。ゲームの中に理想の男性を見出して、すっかり三次元を見限って、ひきこもってるんですね。そんな彼女を連れ出して、舞踏会の王子に出会わせる、それが依頼の内容。出会いさえすれば王子を好きになることは、最初からわかっていた。ええ、しあわせなシンデレラですね。どこにも悪い人はいませんでした。ちょっとしたおとぎ話。魔女子さんも、しあわせなシンデレラ、彼女の輝く目の色を手にいれることができて満足。きらきらしたお話です。

少女素数』は、チョコレート作りですね。歌ってるのは、あの有名なCMソング? お揃いのエプロン、シェフの帽子も可愛くて、ええ、チョコレートの温度管理、しっかりしてますよ。素晴しい。さて、この時期にチョコレートということは、バレンタインでありますね。すみれ、ぱっクンにあげるチョコレート、その型がすごく凝っていて、これ、ほんとにあるのかな。あるのかもな。いや、これはほんともらったら面白い、嬉しい、そう思うでしょう。ぱっクンならなおさらです。今回のメインとなるのは、学校での様子でしょう。すみれ、後輩の女の子からチョコレートを貰う。憧れている。そういう気持ちがこもったプレゼントです。ヒロミから敷島へ。ふたりのやり取り、面白いですね。期待しててもよかったのに! さてさて、ヒロミは本命、そこへあえて現れて義理といって去っていくあんず。あんず、天然自然のふりして、決してそうじゃないんですね。そしてぱっクンの家で、すみれと有美ちゃん。チョコレートを渡しにきたんですけど、自分たちをかたどったフィギュア見付けたりして、いやあ、これ可愛いなあ。手にしてるフィギュアがお互い逆になってるのがまたよかった。そして、三人の恋の行方、そのことについても一旦の決着がついたりね、感情動きながらも穏かに落ち着く。そうした子ら。彼、彼女らのらしさなのでしょうね。ところで、驚きましたよ、いつぞやのパンツ、あれがまた出てくるとかまったくの予想外でした。そうして梗子さん、お久しぶりです。で、すみれは兄貴さんへのチョコレート忘れちゃったのね。なるほど、面白い、あんだけお兄ちゃんお兄ちゃんいってた子がね。そしてぱっクン、ちゃんとチョコラモデル組み立ててる。今回、バレンタインデーの風景描いて、楽しい恋のイベント、けれどそこにはこれまで描かれてきたことの結果、変化、そうしたものがしっかりとのせられていたのだな。ちょっと感慨を覚えて、ええ、月日のなかで、少年少女たちは多くを得て、変わり、育っていったのですね。

引用

2013年1月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年3月号

『まんがタイムスペシャル』2013年3月号、昨日の続きです。

『踊る!アントワネットさま』、よいなあ。アントワネットに誕生日はと聞かれたマリー・ボヌール。偶然といったらよいのでしょうか、明日が誕生日っていうんですね。それでマリー様ショック受けちゃって、マリーは怒らせちゃったと思ったみたいだけど、マリー様は違うんですね、責めているとすれば、お友達の誕生日を知らなかった自分に対して、なんですね。純粋な、優しいお姫様です。しかし、規模が違うわ。相談されたエリザベート。お姉さまが貰って一番嬉しかったものと聞いたら、トリアノン宮殿ときた。おおう、なんか、想像つかんな。どうしたらいいものか、陛下にも相談して、いいですね陛下、ナイスアドバイスですよ。それでマリー様の用意したプレゼント。ああ、これは豪華だわ。はじめて会った時のこと思い出して、まだバラには早い季節にバラ園を作ってしまった。さすがのお姫様。しかし、誕生日を祝おうとするふたりの表情、素敵でした。ほんと、どれほどに可愛らしい人達でありましょうか。

『どろんきゅー』はバレンタインデー。チョコレートを手にした扉絵のふたりが可愛い、といいたいけど、背景が、背景があいかわらずおどろおどろしいな。いえ、それでこそ『どろんきゅー』であるといえましょう。しかしそれ以上に本編がいかします。幽霊からもてもての佐倉さん、っていうんですが、あのストーカー幽霊、あの子の活躍、見事でした。というか、バレンタインをアキちゃんに聞くんだ。いじらしいな。そしてその女子力。というか、牡丹灯籠みたいなもんか? 素晴しかった。というか、いつもそういう感じだったら、佐倉さんも大丈夫そうなのに。って、それでも無理かな。佐倉さんのお母さんの威力、それもまたすさまじく、ストーカー幽霊さえもかなわないのか。またアキの弟、騒いでたところを見られて照れる佐倉さんが実にいい。で、アキのお姉さん、マリお姉さま、この人もすごいな。うん、危険な香りのするお姉さまであります。

『アネナの初恋』、事務アテナが可愛いですね。仕事に追われてぼろぼろになってしまってるアテナ。化粧っ気もない。常に睡眠不足で、まわりから女捨ててるとかいわれちゃって、それを聞いて憤るヴィーナスはいいお友達だなあ。ところで、ヴィーナスってヘパイストスと結婚してましたっけ。覚えてないなあ。ヘラの美貌を保つ秘訣というカナトスの泉、今は凍っている泉を融かすのに火と鍛冶の神の力を頼るというんですね。しかし内気なヘパイストス。アテナは無愛想なヘパイストスに気分を害する、いやちょっと違うか、元妻であるヴィーナスに対する冷たい態度、それについて怒るんですね。うん、いいお友達ですよ。しかしヘパイストスは彼なりの誠意を持って対応している。それはヴィーナスもわかっている。神様たちの人間模様、ってのも変だな。けど、人間臭い神様たちのお話、人情といっていいものか、その機微が描かれて面白い。回を重ねるごとに面白みも増しています。

『メー探偵フワロ』、いつも物騒な事件を御所望のフワロ氏、めずらしくショコラショー、ココアですね、が欲しい、おだやかなこといってると思ったら、なるほどバレンタインです。あさましいおっさんだなあ。レモンさんは、そんなフワロ氏のこと、ちゃんと理解して受け入れてますけど、レモンさんの弟? それとも弟分? ヨシュア君はフワロ氏のことが気に食わない。そんな彼とフワロ氏の出会い、ほんと、面白かった。妄想を覗かれる、レモンさんも含め、もてない金持ちという条件でフワロ氏を思い浮かべる。こうしたやりとりの面白さあり、そしてアーサーに対するレモンさんの恋心? ヨシュア少年はピンときちゃうのね。最後にヨシュア君、しっかりレギュラーとして参加することとなり、なるほど少年探偵団か。一人で団だそうですが、フワロ氏の助手としてより、レモン姉ちゃんとアーサーを監視するわけですね。ええ、面白くなりそうですよ。ところで、ヨシュア・コバーン。コバーン少年。小林少年がイメージになってるのでしょうね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第3号(2013年3月号)

2013年1月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年3月号

『まんがタイムスペシャル』2013年3月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、バレンタイン表紙ですね。マキが涙目でハート型のチョコレートを胸に座り込んでいる。いやもう、美しいお嬢さんですよ。あの憂いぶくみの表情、なにかを訴えようとするかの瞳、見事であります。そして『ピンポン☆ブー』、新連載告知カット、これもバレンタインですよ。『どろんきゅー』、人気なんですね、こちらもバレンタインであります。

『野菜畑でつかまえて』、姉ちゃんがいかしますよ。恋愛で悩んでる姉? 弟として気付かってみせたら、巧妙な手でハンバーグをかすめとられてしまった。ええ、この姉、相当にしたたかです。しかし面白いのはここから。さくら、カカオ豆がないといわれて、違う豆でチョコレートを作ってみせる。意地なんでしょうが、できたのは羊羹。あかんやないですか。ステップアップさせてシベリア、ほんと、若くして年寄り、そんな子であります。しかし今回、バレンタインなんですが、恋愛的事情があちこちで盛り上がってる? モモにホットチョコレートを渡す小姫の可愛いこと、って、これも小豆か。そして姉ちゃんの恋愛、みのる。よろしかったなあ。そしてモモとさくら、それもまたいい雰囲気に? と思ったら、おいおい姉ちゃんの仕業かよ。したたかな姉ちゃん、けどちょっと殊勝? 健気で可愛い姉ちゃんでした。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、こちらもバレンタインの話題ですよ。バレンタインってなにかと聞くありすちゃんに、シビアな回答してみせる春菜。うん、こういうところ好きですよ。宇宙に対するロマンがある、そうかと思えば変にさばけたところがあったりして、こういうのがですね面白いというか、好きなんですよ。見た目も仕草も可愛いのに、部屋の飾り付けも可愛いのに、その片隅にはやたらあやしい宇宙人グッズがある。ミチコのつっこみ、その後ろで矢印ついてるふたりとかね。いい味わいです。クッキーを作って、星形にといったら、球形にしてしまうのがありすちゃん。それからゆせですね。グレイぬいぐるみを抱いてしあわせそうな春菜が素敵。ありすちゃんとゆせの目的? いろいろ振りもあるっぽい。そしてありすの星形クッキー。生焼けか! そうだよなあ、そりゃそうなるよなあ。面白かったですよ。

『まいにちが島もよう』、ゲストです。夕美と暁美、ゆうみ、あけびと呼ばれてますね、この姉妹が田舎暮らしすることになって、ゆうみの発案。見れば、里帰りなのかな? 島に帰ってただいまお父さんお兄さんっていってる。兄? 陽作のこと覚えてるかどうかみたいな話が出てくるあたり、幼ないころに別れ別れになって、ものすごく久しぶりに再会とかなんでしょうか。いろいろなんかありそうですね。田舎にちょっとへばってみたり、それでも一緒だと楽しい、面白いといいあってみたり、地味ながらも語るものある、そんな感触です。

エッセー企画は「ドッキドキ☆バレンタインの失敗談」。参加者は師走冬子、水森みなも、しまだ、藤島じゅん、ナントカ、沼江蛙であります。師走冬子のむかしばなし。なるほど男前なのだそうです。なんだろう、さばさばしててかっこいいなあ。手作りチョコ、その失敗談が続き、後は手作り風詐欺とか、すっかり枯れてしまった今、とかでありますよ。しかし、チョコファウンテンのガブ飲みって、絵面が酷いっす。そしてまさかの鳥獣戯画。いかすなあ。兎の編集さんが可愛いです。いかすなあ。

『趣味じゃない園芸』は冬の動物の話ですよ。って、動物園じゃないのに? 餌を求めて野生動物がきそうっていう、そういう話題で盛り上がっています。けど、実際に野生動物と人との遭遇、それが問題になってる昨今、蘭々のサルとの遭遇もありえない話ではなさそうな気がします。さて、ガサガサ音がする茂みを調べにいったら、園長が猫とたわむれていた。って、猫、嫌がってるやん。そして赤い実、鳥が食べにくる。それで鳥目当てのお客さんもくるから、野鳥を呼び込んだらどうだろう。雁の話は、なにか聞いたことがあるような気がしますよ。そうかあ、覚えてやがるんだなあ。そして最後にちょっと時節ネタ、バレンタインも語られて、って、全然はなやかじゃない! むしろ男性陣の女子力が光る。うん、化粧水とかもばりばり作って美しくなってましたよね。ええ、完敗の蘭々。安心の落ちでした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第3号(2013年3月号)

2013年1月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号、昨日の続きです。

『コスプレの神』、中古衣装屋さんにコスプレ衣装を見にいくというのですが、こういう店、あるんですね。昔のアニメの衣装がたくさんあるといって、すごく喜んでるしず。とうかはさすがというか、やたら詳しい、って、それ中年に差し掛かろうというくらいのラインナップじゃないかあ。闘仙学園だからタ行で衣装を探していたら、それバトルアリーナと読むらしい。うん、こういう話、ありますよね。あと、いろいろ元ネタがうかがえる胡散臭いコスプレもたくさんあって、面白かったです。気にいったネタは、いおの裁縫の技術ですよ。得意になった理由が、もうね、服を身にあわせているうちに得意になった。すぐ大きくなるからと大きめの制服を買ったのに、結果的に自分でお直しすることになった。ええ、地味なんですけど、面白かったです。

√中学生』はマラソン大会。体操着、萌えの巷ではブルマやスパッツが人気ですが、私は長めの短パンが一番可愛いと思います。うん、こういうの。さて、月まわりの面々、皆運動が苦手なんですね。例外はアルネ、琴の申し出、アイスにつられて走る走る。うん、さすがなんだけど、本来の任務を忘れてる。その残念さ、大変に魅力的と感じますよ。最後にバテバテの鞘ちゃん。あのへばり具合、いやもう、最高に魅力的でした。可愛いなあ、もう。

『せなかあわせのプリズム』、ふたごのお嬢さん、江戸塚小栗と小巻の姉妹、転校してきて自己紹介、いきなり大阪からきたとか大嘘ついちゃう小巻。どうも妹が曲者っぽいですね。クラスの女の子、リカと鈴蘭、仲良くなりまして、鈴蘭、すずですね、驚くほど素直なお嬢さんです。このふたり、幼なじみ。対して小栗、小巻のふたりは、転校を繰り返してきたから幼なじみとかいないっていうんですね。小栗、幼なじみへの憧れを語り、夜、小巻がそれが寂しいと泣く。小巻、にぎやか、元気、そんな子かと思ったら、意外にナイーブ。こうした多面的なところ、よさそうかも。ええ、意外な側面、表情、期待できそうに思いますよ。

ふわふわ科学』。ミソラの財布が大ピンチですってよ。そこにチエから助け船ですね。ウチでバイトする? 町の電気屋さん、槙島商店でお仕事ですよ。しかし、店番してるチエちゃんのお出迎え、可愛いなあ、実はこの子大好きなんですよ。若干謎めいて、人食ったところもある女の子。クールな目付きも素敵です。で、そんな子がエプロンして出迎えてくれる。おお、テリブル、ですよ。ミソラが労働力として駆り出された理由、判明です。ご近所さんからテレビと蛍光灯の回収をする、ええ、力仕事ですね。回収の途中、蛍光灯をすっぽりかぶってしまったサツキに、チエのいう切るしかない、もう最高です。今回のトピックは、電気屋さんの日常、ではなくて、リサイクルですね。蛍光灯は水銀を使ってるからちゃんと処理しないといけない。またレアアースも使われてる。蛍光灯やモーター、ヘッドホンなどの磁石もレアアースを使ってる。レアメタル、レアアースの区別についても触れられて、またこれら希少な資源を長く使っていくためにリデュース、リユース、リサイクルを意識しよう、などなど。科学的な知識だけではなく、そこから発する社会のこと、広がりがあって、読みごたえありました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第3号(2013年3月号)

2013年1月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号、昨日の続きです。

三種のジンギ!』は、なんと洞窟探検者ですよ。扉の楓美さん、とても素敵です。さてさて、今回の依頼はミステリ研から持ち込まれて、芦澤碧さん。蜂の巣とともに見付かった旧資料室の隠し部屋。なんと、あの資料室、隠し部屋以外にも秘密があるというのですか。隠し通路。と、この相談受けてる途中から楓美の様子がなんだかおかしい。ええ、もう知ってたっていうんですね。隠し部屋で興味を持って、資料探して既にあたりをつけていた。碧は碧で資料室の鍵もすでに調達していて、なんだろうこのとんとん拍子、テンポよく進む、その感覚、気持ちよいです。さて、間取りから楓美があたりをつけて、お兄ちゃん由来の知識でもって乙女が隠し扉を開く。うん、いいコンビネーション。体操着に着替えていよいよ潜るというんですが、おや、楓美だけブルマだ。さすがですね。物怖じしないいろは、あの謎の鏡、あれはミステリ研じゃなくオカルト研の分野ですよね。そして、謎の先輩に出会って……。結局この隠し通路は秘密にされることになったのですが、ちょっとした不思議体験? そして七不思議。見事な小冒険、皆がそれぞれの持ち味で問題を解決しながら進むというの、そのチームワークもまたナイスでありました。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』。あらすじ、そして人物紹介見るに、おや、これは椿さんから晶に主人公のたすきが渡された、そう理解してよいのかな。とその晶さん、浅見さんからノートを渡されて、そうしたらなんとポエム帳。いかすなあ、浅見さん! 次から次へと、新しい扉を開き、未知の浅見さんを見せてくれる。素敵やわ、ほんと素敵ですよ。晶さん、浅見先輩の深みを知り、そして椿の真摯さを知る。なるほど、晶が意外と評されたのもそうでしたが、今回は人の意外さがテーマなのかも知れないですね。さて、椿が晶に主人公のたすきを引き継いだように、椿は安食先輩からバトン? 根性注入棒? を引き継いで、ああこの漫画はこうして繋いでいくということを本当に大切にしていると思います。昨日の自分から今日の自分、今日から明日の自分へと引き継いでいくもの。仲間が縦に繋がっているという駅伝に、そしてこうして部活において役割りや責任が引き継がれていく。晶のいう努力を結果に繋げるってのもそうなのかな? 人ひとりではない、仲間や先輩後輩、友達、家族、そうした繋がりの意味価値、それが光ってるなってつくづく思わされる、特にこのところは色濃い、そう感じているのでした。で、浅見先輩のポエム帳、2巻とかあるんだ。この人の場合、この年頃限定の恥ずかしい行動とか、そういうのじゃなさそうなのが凄いですよね。堂々としてる、その姿に憧れ感じます。

『こっち向いてマカロン』。男性が苦手という女の子、美園彩が洋菓子店でバイトしようと申し込み。そこで出会った美少年、君塚初峰にドキドキさせられる、というんですね。この店のスタッフは、なんかいい加減そうな店長に、ウェイトレスの立花薫。パティシエ見習いの大島万里。以上かな? で、彩と薫で初峰を取り合う? いや、そんな過激な風ではなかった。でも、恋心のライバルになるんですね。しかし初峰、実は女の子。対して薫が男の子。いろいろ混乱しながらも、初峰に釣り合う女性になるべく、ライバル薫とともに乙女を磨く、そうしたコメディ。にぎやかさ、華やかさがあって、よい感じでしたよ。

Free!』、クリスマスですよ。トモエの家でパーティ、皆で集まるのですが、そこで出会ったトモエの妹、髪切った? 姉妹よく間違えられるんですね。妹こずえ、眉毛の時に大活躍でしたよね。いい子、可愛いお嬢さんです。さて、トモエのお母さん、ものすごくたくさんの料理を作ってる。さすがのトモエですよね。がんがん食べるわけですね。さすがといえば、トモエは中学くらいまでサンタクロース信じていて、そこからキスカちゃん、ミサキ、アトリのエピソードに繋がっていく。うん、アトリは実にらしいです。パーティの楽しみプレゼント交換も、いい感じ、面白かったですよ。ミサキはプレゼントの費用を捻出するのにいろいろ努力していて、しかしそれが伏線とは予想外でした。キスカのプレゼントはテディベアなんですけど、これ、アトリはがっかりしてますけど、きっと結構な値打ちものですよ。そしてミサキの元に帰ってきた自作サンタ衣装。ミサキはどうするんだろう。なんかむくわれない子だなあ。健気でいい子なのになあ。でも、おかしくて面白かったです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第3号(2013年3月号)

2013年1月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号

『まんがタイムきららMAX』2013年3月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』。冬の装い、ひとつのロングマフラーをアリス、しの、カレンが使っている。寄り添う三人、とても可愛い。中央のしのに、左右からアリスカレンが寄り添うんですが、アリスは目でしのを見やり、カレンは背をもたせかける。ふたりそれぞれのあり方、それが違ってとてもよい。衣装も三様、ちょっとずつ違うその着込なしに、その個性見えるようで大変よいですよ。

きんいろモザイク』は嘘がテーマ。見事に騙されるあややを導入に、本編は陽子の弟妹が大活躍であります。嘘吐きで有名なんですって。そんな空太、美月がお姉ちゃんの学校にやってくる。可愛いふたり。編入してきただなんて、流れるように嘘を吐き。いろいろしたたかなところ披露した後に、姉ちゃんのことなんて好きじゃないなんていっちゃって、本当は鍵を忘れて家に入れない、心細くてお姉ちゃんに会いにきた、その照れ隠しなんですけど、姉ちゃん、わからないのね。その弟妹の様子に綾がやたら共感してるのが面白かったですよ。自問自答とかね、もうね。しかし、弟妹の嘘吐くのって、かまってもらいたいんですね。そういうところは、可愛いなあ。私服陽子も可愛いです。

ご注文はうさぎですか?』は、あらリゼ、千夜、青山さんが看護師さん? どういうことかと思ったら、ココアの様子がおかしい! ちょっと腰低くしてくださいでファイティングポーズとるココアが、もうたまらん可愛さなのですが、熱ですよ、熱。なのでお休み。千夜の謎の民間療法に、しっかり看病リゼさんですよ。あの銃構えてるリンゴうさぎ、あれいいなあ。めちゃくちゃ可愛い。ベレーを残した皮で表現してるのが最高です。うなされてるココアに動揺するチノも、ほんと、心から心配してるとわかる。同じく風邪ひいたシャロを看病する千夜、こちらも大変そうで、けどそこで深まる気持ちもある。うん、大変よかったです。しかしこの作者のいいのは、可愛くて、ふわふわした、そんな印象のある漫画のベースに、かっちりした理がある。千夜のいう思い込み効果、それに対するシャロのつっこみ。おたふく風邪をもらって免疫とかいってる子らに、リゼの予防注射しろというお叱り。うん、今まであえていわなかったけど、この作者のこういうところ大好きなんですよ。構成云々にしても、こうした視点にしても、同じところに発する持ち味だと思う。人情もある、可愛さもある、そこに理論理屈もあるという、そのバランスが好きなんですよね。

『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』はリア充カップルがクッキーづくりだそうですよ。そこに招かれるふたり。クッキーだ、おうちデートだと、うるさい亜梨香、よいですよ。みすずの家を訪れる亜梨香たち。そこで語られる昔の話、倉庫ですの? もう最高やな、この子。語られるみすずの弟の存在。護に懐いてるそうですね。いやほんと、今後に期待されます。しかし、今回も亜梨香のハイテンション。素晴しかった。ラムネ野郎を必要以上に敵視。ドーナツ作るとか、やるなあ、哉ちゃん。対して亜梨香は、甘いだ、リア充お菓子屋さんだ、名言続発で、ほんとこの子、すごくいい。どれほど可愛いのか、ですよ。

『ホームメイドヒーローズ』、お家がヒーロー戦隊というお嬢さんが主人公の漫画でありますよ。けれど、冒頭いきなり、あたし達家族がヒーロー戦隊を目指す必要はあるのか、疑問を呈しているっていうんですね。ヒロイン、麻凜。リアリストの妹真白に、やたら暑い、失礼、熱い兄、烈人。なるほど、兄がレッドで、妹がホワイト。ヒロインはマリンだからブルーなのかな? これ、言い出したのお爺ちゃんなんですね。息子、ええと麻凜たちの父ですね、が見ていた戦隊ものに感銘を受けて、いつかはこれをと思った。それで作戦指令室作ったりするんだけど、変身とかロボとかは無理、さすがに現実的な範疇での活動にとどめているみたいです。で、この活動、実に役にたってる。麻凜の学校であった避難訓練。予想外の事態に先生が戸惑う始末。けれど事前にシミュレーションしてたために麻凜は終始冷静で、見事に避難完了。ええ、こういうしっかり人が機能するところ、この作者の持ち味だと思います。面白い。ところで、小絵ちゃん、懐かしいなあ。大きくなったねえ。

『R18』、ああ、これ前から思ってたことですよ。名前のことです。キャラクターの名前、知ってる人のだと困るっていうのね、自分の母の名前はちょっと珍しいものだし、父のもなかなかこうしたゲームのキャラクターに使われそうなものではないから、その点安心、とはいえ、最近主人公が知人と同じ名前ってのがあって、ちょっとなあ、みたいに思ってたとこなんですよ。作り手側も同じこと考えて、配慮してくれてたんですね。それがわかって、なるほど悩みは同じか、なんだか面白かったのです。そしてタイトルのこと。最近のラノベ風とか、ゆるい四コマ風とか、そしてエロゲ風。今やそのどのパターンも実際に使われてますよね。これは出てこなかったんですけど、独特のジャンル名とかも話題になることあって、こうしたところでいろいろ工夫をして、埋没しない、人目を引く、面白そうと思わせないといけない。ほんと大変だと思います。実際、タイトルのインパクトで一気に知名度あげるとか、あるみたいですもんね。こうした苦悩、ってほどでもないかな? 工夫、なるほどなるほどと面白く読みましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第10巻第3号(2013年3月号)

2013年1月18日金曜日

『まんがタイムファミリー』2013年3月号

『まんがタイムファミリー』2013年3月号、昨日の続きです。

『妖こそ!うつつの分校』、山奥の分校に着任した教師、間榎甲兵を待っていたのは、妖怪の生徒たち、妖怪の教員たちだった、っていうんですね。しかし、さすがですよ、驚きの状況を前にして、まったくといっていいほど歩み寄らない間榎甲兵。うん、そりゃそうだろうと思う。生徒たちには寄るな触るな、ばっちりしっかり動揺して逃げ腰。うん、これが普通だと思う。一つ目の校長にも説得されるんですが、騙されたと嘆き、一旦は自分の境遇を受け入れたと見せかけながらも、夜を待って逃亡をはかる。この甲兵の行動、それがよかった、そりゃそうだろうなあ、うんうんうなづくようにして読んで、面白かったです。でも、逃亡は失敗。ばっちり学校にとりこまれてしまいましたとさ。めでたしめでたし、ですね。ええ、いよいよはじまる学園生活、どんなものになるのか楽しみですよ。

『春夏秋冬こよみの献立』、ゲストです。甘味屋の店長になってまだ3ヶ月のお嬢さん、春夏秋冬こよみが主人公。春夏秋冬で一年だから、ひととせ、ですね。しかし、この甘味屋がはやらない! 客がこない、しーんと静まりかえった店内で、だらだら脂汗流しながら自分には向いてないことを実感してるというんですね。うん、これはすごくつらいと思う。どうしよう、店がつぶれるぞ、ほんといたたまれないものがあると思います。さて、そんな店に古山懐なるお嬢さんやってきて、バイトに応募してきたという。まだここまで状況が悪化すると思ってなかった頃に出していた募集、それに応募してきたっていうんですね。明るい女の子、ネガティブなこよみとは対照的で、このふたりがうまくバランスとりながらの細腕繁盛記になるのかなあ。第1回は、まかない、七草粥を食べまして、いろいろ七草粥のいわれを説明してくれる。祖母が教えてくれたっていうのですね。このお婆さんが前の店長だったのかな。最後まで読んで、もしかしたらこれまかないを食べる、そんな漫画になるのではないかと怖れています。お客がこないと店がつぶれちゃう!

エッセイ企画ですよ、「オススメ防寒対策!」。参加者は山田古都子、おーはしるい、光晴ねね、G3井田、さかなこうじ、鴨鍋かもつです。湯たんぽ愛用から、重ね着、冷水、キャンドル、紅茶、下着からの防寒と多種多様って、G3井田氏、女子力高いな! キャンドルなのか! それにしても代理の可愛いこと! 湯たんぽ、重ね着は私もやってますよ。というか、重ね着しないと部屋の中でもきつい。部屋のあちこちに毛布があって、常にかぶっているという有り様です。風呂からあがった時に冷水というのもやってますね。わりとポピュラーなんですね。紅茶も飲んでますけど、一時期はこれに生姜をいれてましたね。ここに紹介された対策いろいろ、組み合わせてみてもよさそうです。けど、自分の場合、キャンドルは出火の危険が! 試せない。松明はなおさらです。

『地味なコ、派手なコ』、素晴しいよ。西條サン、派手な子というか、ちょっと変わりもの。人一倍目立って、そして意外にも純情。いや、ずっと純情ですよね。好きな人の好みにあわせたい、その一心で地味になりたいっていってるんだもの。その西條サン、バレンタインにチョコレートを贈りたい。けど、受け取ってもらえなかったらどうしよう、怖くなって、渡すことさえできなかった。いじらしいなあ! なんて健気なんだろう。ほんと、臆病だなんて、弱虫だなんて自分のこと責めますが、けどその怖れる気持ちを知ってるということ、それは気持ちの深まり、西條サンの人としての魅力をいや増している、そう思うのですね。ほんと、落ち込む西條サン、彼女を元気づける千草、いいですよ。ほんと、この漫画はいいですよ。

『2倍まもります!』も、面白かったです。右、告白される。左佐、酷いこという。バレンタインデーのエピソード、公平がちっともモテないとか、恋愛についてものすごくネガティブとか、かと思えば左佐、右にすごくかわいいと自然にいってしまう。うん、過去の公平の恋愛事情はどうかわからんけど、現時点においてはそんな悲観するようなことないよね、という話。左佐と右からもらったチョコレート、人生初というそれを、神棚に飾ろう、写真を撮っておこう、いやもう、愛すべき人だな。なんかこの人がすごくよいですよ。

『かしこみかしこみ』もバレンタインですよ。可愛いお嬢さんがムクにチョコレートをプレゼント、ってこれ予行演習なのか。アリサのお願い、バレンタインチョコを渡す練習をしたいというので、まずはムク、次いで橘が練習相手になるというのですが、どうもうまくいかないんですね。しかし、この神社、いいスタッフが揃っています。ツンデレ、大人っぽい、ドジっこ、それぞれの渡し方をレクチャーし、さらにはチョコレートを作る教室までやってくれる。山椒、有能だなあ。で、結果的にうまくいったのね。ほんと、そのお礼も、またチョコレートを喜んで大切にするというムクも、なんかみんなしあわせそうで、このほのぼの、大好きですよ。

で、目次四コマです。『つながれ!黒電話ちゃん』。なんと、黒電話擬人化です。帰ってきたら、黒電話が小さな女の子になっていた……。なるほど、黒電話っぽいデザイン。髪が受話器になってはずれるのか。自分がおかしくなったのではと心配してとった受話器、それを電話自身が切る。なるほど、面白くなるものと期待しますよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第3号(2013年3月号)

2013年1月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2013年3月号

『まんがタイムファミリー』2013年3月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』をメインに、雪の日ですね。カツ代がアヒルの雪像、作っています。座り込んでの作業、手にはミトン、耳にはイヤーマフ、暖かそうにしていて、いい感じですね。そしてもうひとつ、『ココロ君色サクラ色』、葉介が小春に小さな雪だるま渡しています。愛が溢れてますね。

『ひかり!出発進行』、よいなあ。ボランティア駅長やってる能島ひかり。話題づくりに、一日一本決まった電車にお見送り。構って欲しいんだと図星をつかれて照れてるひかりが可愛いですね。さてさて、バレンタインデーですよ。男性に大人気のひかり、写真撮影会の様相呈してまして、なにごとかと思えば、話しかけるとチョコレートもらえるという。しかし彼ら、メインはばっちり電車という鐡の人々。その鐡の様々、それが面白かったです。そしてひかりのチョコレート。ひとりひとりを思って、ひとつひとつが特別に用意されたプレゼント。いや、もうほんと、なんだか気持ちがあたたかい、そんなエピソードですよ。最後にふたたび戻ってきたお見送り、あれもいい落ちになってました。そうか、テレビに出たいんだ。

教師諸君!!』は、西名先生の気になる季節イベント。2月のイベントというのですが、はたしてそれはなんなのか。祈年祭、伊勢神宮の式年遷宮というんですが、これ、大工技術の保存という意味でも重要らしいですよね。そこで遷都についても触れられて、神事の関わり。マヤの都市なんかにも飛ぶ。すごいぞ、ワールドワイドです。で、この中南米からチョコレート、バレンタインにも話は流れて、驚きの展開でした。しかし、色気のないバレンタイン。実によい感じです。最後に触れられた3月、年度末の大イベント。これは学校行事のことなのか、それともまた違ったものなのか。振りになってるんですよね、これ、多分。この続き、どういう風になるのかなあ。楽しみですよ。

『うのはな3姉妹』は、おおお、南田くん、頑張りましたね。どうしても桜と同じ大学にいきたい。その一心から、あらゆる可能性に対応できるようオール5を突き進む彼。いや、もう、健気です。一方、桜は体育以外はオール3だというんですけどね。しかし、今回の南田くん、桜が豆腐屋やるなら俺も手伝う、ダイレクトに気持ち伝えんと頑張って、実家のスーパーマーケットはどうする? 父に対しても、きちんと思いを伝えていく。なんか、すごいぞ、見違えたぞ、南田! ほんと、見違えましたよ。落ち込む桜を元気づけようと頑張る。悩みがあったら聞く、桜の側には俺がいるぞ、しっかり気持ち伝えましたよ。かくして進路も決まって、ええ、ふたりのこれから、うまくいったらいいなって思いますよ。頑張りたまえよ、南田くん。そう思わないではおられませんよ。

博士の白衣女子攻略論』、おお、しっかり仕事のお話だ。ちょっとシリアス風味もまじえて、基本はコメディ、楽しく科学の現場のいろいろ知ることのできるという魅力満載、あとイジられる白銀くん、あれやっぱりちょっと嬉しいのかな。うん、嬉しいんかも知らん。そんな感じがする。そして、職場に響く謎の音。エーテルが気化して瓶の蓋を飛ばすというんです、なぜそんなことになってるのか。エアコンの吹き出し口動かしたから、というんじゃなくて、忙しさのために試験済みの器具が出しっぱなしにされていたから。で、これら一連の出来事がちゃんと最後にまで繋がるんですよね。細菌の検体がひとつ行方不明。丹沢さんが2日前に受け取ったきり、置きっぱなしにされていた。2日たった検体はもう使えない。それで丹沢さん落ち込んで、でも再発注で済みました。あの、肩すかしのとこの丹沢さん、ちょっと可愛かった。でもミスはミス、ミスの原因になったのは急がしさのためだろう、人手が欲しいという話になって、ということは、新しく誰かが採用されたり異動してきたりするのかな? なにか新しい動きが見られそうで、これはちょいと楽しみですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第3号(2013年3月号)

2013年1月16日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年3月号

『まんがタイムきららミラク』2013年3月号、発売されました。表紙は、『幸腹グラフィティ』でありますよ。リョウちゃんと差し向かいで鍋を囲んでいるかのような表紙。ってことは、こっちにきりんがいるわけだな。さて、鍋ですよ、鍋。見事な海鮮鍋。鱈に鮭に、そしてカニですよ。ああ、リョウちゃん、その手にしているカニ。その見事な身のボリューム! おお、そのカニの身に1st miracle anniversary! って書いてある。真創刊から1年が経ったというわけですね。そうですよ、いっしゅうねん! ですよ。おめでとうございます。さてさて、表紙のカット、他には『夜森の国のソラニ』、『Good night! Angel』、『スイート マジック シンドローム』、とここまではお祝い食べ物カットなのかな? ソラニのなんかおどろおどろしい料理、そしてユリっぺの食べてるのは肉? プリンは飲み物飲んでますね。そして『桜Trick』、『TEI OH-!』のカットもございますよ。

Good night! Angel』、ユリの友人関係でありますよ。ずっと友達が欲しかった。その夢、いまや叶ったユリですが、まだまだ慣れない。どうしたらいいのか、いろいろ悩んで考えてしまう。なのですが、少しずつ自然なありかた、つきあい方、獲得していってますよね。当たり前を当たり前に思わない、そんなユリがなんか健気でとても可愛いのです。普通のことも、すごく特別なこと、実に喜びに溢れていて、なのに突然仕事が入る。殺し屋の仕事ですよね。物騒だなあ。で、その度に適当な、いや適当すぎる理由でもって消えて抜けて、ぱっぱと仕事すませて帰ってくる。その二重生活に疲弊しながらも、なんとか大切にしたいと苦闘する。その様、健気で、おかしくて、ほんと面白かったです。ああ、それと、滝田希、彼女は素晴しいわ!

『幸腹グラフィティ』、今回の食べ物はラーメンなのかあ。扉絵のラーメンからして、とてつもなくおいしそうだなあ。チャーシュー、もやし、刻みネギに卵が落とされている、しょうゆラーメン。うん、これは非常に危険。というか、今度単行本が出るわけですが、こうしたカラーページ、これが白黒になっちゃうのは惜しいなあ。ほんと、すごく魅力的な絵でありますよ。さて本編、リョウは来月にせまる受験に向けて燃えておりますね。スケッチブック手に、絵の練習に余念がない、と思いきや、寝てるじゃん! 今回は、リョウの両親についてちょっと語られるんですね。仕事で海外にいる、それくらいしか語られてなかった両親ですが、な、なんかすごい人なのか? 海外で日本の袋ラーメンを見付けて、珍しいからと送ってきてくれた。面白い両親だなあ。日本じゃなにも珍しくないのにね。けど、リョウ喜んじゃって、その様が本当、とてもいい。寂しい、やっぱり恋しいんですね、あたりまえですよね。しかし、謎の両親、なんかすごい仕事してるみたい。なんかの権力者? 詳細はいえない重要人物? 謎のままなんですが、なんなんだろう。しかし、寝ぼけたリョウがきりんをお母さんと勘違いして、すがって泣いちゃう。ええ、これまでずっと気丈にふるまってきた、そのたががはずれちゃったんだろうなあ。いつもはきりんが甘えてる、けど今回は逆になって、なんかこうやって互いに支えあえるような関係ね、いいですよね。ええ、リョウの本音、それがとてもよかった。しんみりと、けれどあたたかですね。

『寄り道ファミリ』、家族ごっこする女の子たち。いつもは史夏の暮らす宿直室に集まって家族の役割り演じている、そうした描写が主でありますけれど、今回はちょっとはなれて、お父さん、お母さんのふたりですね、雨の日の下校、喫茶店に寄り道、ふたりっきりの時もお父さんと呼ばれることに抗議しながらも、あやちゃん、そう呼ばれるのも違和感あるといったりね、いつもと違う雰囲気、仲のよい友達そのものといった近い距離感、それがいいなって思っちゃったですよ。しかしふたり、車の水はね、すっかり濡れてしまって、宿直室に逆戻り。お風呂いただいて、妹役さな子と一緒にはいったり? こういう家族の役割、そうしたところもちゃんと描かれて、ええ、場所変わって、いろんな役割りの私になる。面白かった。その変化を楽しんでる様、それがいいと思ったのですよ。

『おゆうぎ小町』、ゲストです。学校は廊下で出会ったお嬢さんに奇麗なガラス玉を貰って喜ぶ女の子。って、これ、ただのビー玉なんですけどね。それがそんなに嬉しい主人公は、紫苑財閥のご令嬢、麻衣子さんであります。お母さんが心配性で、あちこち出歩いたり、いろいろ遊んだりするのが難しい。そんな麻衣子がビー玉のお姉さんと再会して、遊部なる活動をやってる、そんな彼女らに興味を持つのです。昔ながらの遊びから現代のそれまで、様々な遊びを体験する学校非公認部活動。子供時分から外で遊ぶ機会の少なかった麻衣子は、ここでいろんな遊びを知っていきたい、将来の夢、幼稚園教諭のための経験としても、っていうんですね。最初の活動はかくれんぼ。普通に隠れたふたりに、子供のころお父さんにやられた手、後ろをこっそりつけていくというのを試すもうひとり、けどそれもめでたく見付かって、麻衣子、遊部に受け入れられる。ええ、なんだか楽しくなりそうな雰囲気ですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第3号(2013年3月号)

2013年1月15日火曜日

侵略!イカ娘

 『侵略!イカ娘』の新刊が出てるというので、これは買いにいきませんと! 遅ればせながら買ってきたのでした。もう今さら説明する必要なんてありませんよね。みんな大好きイカ娘さんです。第13巻、楽しみにして読みまして、そしたらやっぱり面白いの。少ないページで、ちょっとしたエピソードを描く。そのエピソードにあらわれる素朴な可愛らしさや面白さ、それがもう大好きでして、多分アニメになったらちょっと膨らまされて、この雰囲気とは違ってしまうんだろうな。ほら、第10巻ですよ。電車ごっこのエピソード。イカ娘が子供たちとはじめた電車ごっこ、ただただ町を練り歩いて、そうしたらたくさんの人がイカ娘の電車に参加して、長い長い行列になってという、ああ、あのしあわせな気持ち、あれは素晴しかった。ええ、『侵略!イカ娘』は、さいわいな時間のうちに過ごす、心の安らぐようなやさしさがあって、大好きなんですね。

『侵略!イカ娘』、私はアニメからはいった新参ものなんですけれど、最初はイカ娘と海の家れもん、相沢家の人たちと、ライフセーバーの嵐山悟郎、それくらいの人数でやってたのが、じきに早苗が加わり、渚が、シンディー、三バカが、南風の父娘が加わって、その後もどんどん人間関係が広がっていく。この人の輪の広がっていくところがですね、またとてもよいと思うわけですよ。イカ娘、侵略者だなんだと物騒なことばっかりいってるわけですけど、言行が全然一致していなくて、なんのかんのいいながら人類好きよね。人の文化も好きよね。人懐こくて、誰とでも仲よくなって、特に子供たちですよね。すごく楽しそうに遊んでる。ああ、そうして誰かと知り合うごとに、彼女の世界が大きくなっていく。そしてひとりひとりとの関係を深めていくごとに、彼女の世界が豊かになっていく。ほんと、イカ娘とともに見る世界のひろがり、素晴しいと思います。

第12巻にはOAD、オリジナル・アニメ・DVD付属の限定版がありました。2012Summer。あれもすごく面白くて、しかしなんでDVDなの!? BDにしようよ! ええと、第14巻にもOAD付限定版が用意されるそうですよ! 2013Summer!? こ、これは買わないと! けど、やっぱりDVDなんですね。可能なら、というか、いつかBDで再リリースしてくれないものかなあ。これきっと、アニメ自体はHDで製作してますよね。だったらほんとBDにして売ってください。必ず買いますから!

ということで、『侵略!イカ娘』、まだまだ人気というの、すごく嬉しく思います。末永く、愛されながら続いていくとよいなあ。そう思っています。

  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第1巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2008年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第2巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2008年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第3巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2009年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第4巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2009年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第5巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2009年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第6巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2010年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第7巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2010年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第8巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2010年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第9巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2011年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第10巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2011年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第11巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2012年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第12巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,オリジナルアニメDVD付き限定版,2012年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第12巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2012年。
  • 安部真弘『侵略!イカ娘』第13巻(少年チャンピオン・コミックス) 東京:秋田書店,2013年。

BD

DVD

CD

2013年1月14日月曜日

パイロット インキ ブルーブラック

 先日、職場で書き物をしていたら、ちょっとインクの出が悪いな。筆跡を見ればインクの色も濃くなっていて、ああ、これはインクがもうないのか。カートリッジ確認してみたら、確かに空っぽになってしまっていました。なので帰ったらインクを補充しよう、そう思っていたのですがすっかり忘れてしまってまして、今日のことです、ハガキにこまごまアンケートなど書いていた時、ああ、インクがなくなりそうなんだった、思い出したわけですよ。インクの補充は、カートリッジをかえるだけ、簡単なものですが、いやしかしここで予想外、ああ、カートリッジ使い切ってたのかあ。買いにいかないといけません。

なくなったインクというのは、PILOTのブルーブラックです。ボーテックスのFにいれていて、書類の記入やアンケートハガキなんかに重宝しています。ブルーブラックを使うのは、学生の頃からなんですけどね、公式の書類には黒かブルーブラックといいますでしょう、で、万年筆には主にブルーブラックが使われていた。そうしたことから長くブルーブラックをメインにしているんです。また、黒で印刷された書面に書くなら、色が違う方が読みやすかろう、そうしたことも考えています。

パイロットでは伝統的にインキと呼んでいます。カートリッジの他にボトルでも売っていて、30mlの瓶は漫画描く人には、ああ、あれと馴染みがあるかも知れない、あれです。これ漫画用じゃなく、万年筆やペンに使う、純然たる事務用品だったんですよね。最近では事務の現場で見かけることとかないでしょうけど、ええ、漫画を除けばマニア、趣味人のものって感じですよね。

趣味性の高いのは30mlより70ml瓶だろうと思います。吸入式の万年筆で使いやすいような工夫がなされています。またボトル形状もなんか趣味のものといったレトロ調です。そしてポン酢と呼ばれたりする350ml瓶。これはちょっと手を出すことはなさそうです。結果的にこれが一番安いんですけどね。

外に持ち出すことのないペン習字用に使っているボーテクッスとデスクペンには、パイロットのインク、黒を使っています。使いきったカートリッジをストックしていて、ストローでボトルからインクを補充する。これはインクの消費量を考えてのことです。ただ大変に面倒くさい。対して、外でも使うブルーブラックに関しては、もう割り切ってカートリッジと決めていて、手を汚さず、手早く交換できる、それがやっぱり肝要かなと。ええ、日常使いするものなら操作が簡単っていうのは重要だと思うのですね。

  • B001MTCF06パイロット万年筆用 スペアーインク  ブルーブラック 12本入(パック入り) P-IRF-12S-BB
  • B001CR3BLAパイロット ボトルインク PILOT INK-30 ブルーブラック
  • B001MT70WYパイロット ボトルインキ 30ml ブルーブラック
  • B001AX3TA4パイロット 万年筆インク 70ml ブルーブラック
  • B001P35A74インキ ブルーブラック 350ml INK350BB

2013年1月13日日曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年2月号

『まんがタイムジャンボ』2013年2月号、昨日の続きです。

『妖こそ!うつつの分校』。先日、『まんがタイムファミリー』で始まったこの漫画、なんと、『ファミリー』では先生サイド、こちら『ジャンボ』では生徒サイドで描いていくというのですか。なので最初から妖怪っぽさ全開で、海寺奈賀芽が首を伸ばして赴任してきた先生を見にいく、ええ、見事なろくろ首であります。さて、人間の教師、間榎甲兵、なぜ彼が妖怪の学校に赴任してくることになったのか。その理由、ちゃんとあったんですね。ここの生徒たち、人間にまぎれて生活できるよう、人間のことを学ぼうというんですね。なので、先生には正体がばれないようにとのお達し。けれど、いきなりばれるというのですね。ほんと、校長先生も気苦労って、ああ、この人も盛大にばれてしまってますよね。

『かみおとめ』、ああ、素敵な扉絵、晴着も華やか、美しいめしあであります。で、お正月の朝、神社を手伝って泊まることになった和夏たち。特別の晴着を着たというめしあの言葉にいろいろ期待してみたらば、おおう、へびの着ぐるみとな。って、あの一言、しかも蛇足っていうの、めちゃくちゃ面白いな。地味なんだけど、しっかりヒットしました。で、えみねさん。こちらはというと、タマゴとな! いや、なんかお餅に見えるよ。ちょっとシュールで、どうよと張り切ったその表情、妙に可愛かったです。新年ということで、お参りの人たちもきて、孫連れのお婆ちゃん。孫がめしあのへびスタイル大喜びで、お婆ちゃんが作った狐のおみくじ、あれにも大喜び。こういう交流、いいですよね。れじぇんど大吉とかも、ほんと、レアなんだ。いや、レアだよな。他にはちょっとないよな。面白かったです。そして和夏、餅つきできる森村、できない自分、ちょっと疎外感? けど、そんな和夏にめしあが教えるという。教えてあげられることがあって嬉しいという。ええ、ふたりの関係、実にいい。ところで、最後のつきたてのお餅のこと、あれ伏線なのかな。子供のころの和夏を知ってるとか、そういうことなのかも知れませんね。

『先生だって嘘をつく。』、メリーが風邪ひいちゃったっていうんですよ。けど、学校は休めない。なんでか? ええ、大神先生の誕生日だからっていうんですね。この日のために、しっかり準備してきた。なんとしてもプレゼントを渡したい。なのに風邪。倒れてしまって、保健室に運び込まれてしまう。そこからのバタバタ、メリーが大神探して保健室から出てしまうんですね。しかし、面白くなってきましたよ。保健室の小仁切先生、すごいイケメンで、生徒からも教師からも大人気、っていうんですが、なぜこの人がこのめんどうくさい学校に採用されたのか。その謎が明かされるというんですね。また大神とメリーの秘密、小仁切先生に知られるところとなって、なるほど痛みわけ。でも、小仁切先生ならそれで大神を脅したりはしなさそう。しかし、いろいろな愛のあり方があります。素晴しいですよ。あの待ち受け、素敵じゃない! さて、蓮子先生の誤解は深まり、疑心暗鬼も膨らむ一方。なのに常に蚊帳の外? この人の扱い、これもなかなかによい感じですよ。

『隣のいちりん』、ゲストです。幼なじみものですね。洋菓子専門店ルセット・シュクレの一人娘佐藤かおり、ああ、佐藤だからシュクレなのか、と、そのお隣、ガーデンこもれびの息子一輪みのる。可愛くて、まさしく看板娘、そんなかおりと、意外や有能、仕事とかてきぱきこなしちゃうのだけど、好きで手伝ってるんじゃない、かおりにもつっけんどんな態度とって、けど実は気になってるみのる。そんなふたりの、幼なじみで、ちょっと気になる、いや、気になってるのはみのるだけか、ともあれ、オーソドックスな幼なじみ系ラブコメであります。ライバルもしっかり出て、見事に伝統でありますね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第2号(2013年2月号)

引用

  • 桐原小鳥「かみおとめ」,『まんがタイムジャンボ』第19巻第2号(2013年2月号),113頁。

2013年1月12日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2013年2月号

『まんがタイムジャンボ』2013年2月号、発売されました。表紙は、見事に着物。これは新年だからかな? 『レーカン!』天海さん、『じょしもん』美々は袴をつけちて、おや? これは卒業式を意識して? いやもしかして成人式? うん、成人式だと思います。もうひとりのヒロインは『花の任侠物語・しずか』。この人、着物とともにデザインされている、そんな風格でありますね。手にメジロ、可愛いですね。

『凪くんの不運な棚ぼた』、面白いなあ。座敷わらしとプチプチ。疫病神にもすすめてみれば、一気に絞られてしまったっていうんですね。あの絞ってる時の疫病神が可愛くてですね、たまらんですね、こら自分だったら一気に不運になってしまう勢いですね。さて、座敷わらし、絞ってしまった疫病神に怒りたいのだけど怒りかたがわからない。で、平太郎が代わりに怖い顔してみるんですが、それが座敷、疫病神双方から笑われる始末。いや、ほんと、面白いですよ。ほのぼので、なんか楽しそうで、実にいい感じでありますよ。お前の力って有限なの? 音鳴さんの新しい土鍋とか、細かいところもよかったです。新しいプチプチに喜ぶ座敷も素晴しい。うん、これで自分の運も持ち直したんじゃないかと思いますよ。

『乙女ほるもん』、新キャラですよ。どう見ても地底人、タマキという名前で転校してきて、良介に絡んでくるっていうんですが、ミミ、えらいあだ名で呼んでるっての、いい感じじゃないですか。ミミの婚約者らしい。自称? 親が決めた? 後者らしいですね。しかし、良介のこと女みたいという、ミミがそこに完璧女子と追い討ちかける、加えて風波さんが女子力ととどめを刺す。面白いなあ、風波さん、めちゃめちゃ可愛いなあ。しかし、純情タマキさん。良介、風波、ふたりの感想、それが実にいい感じ。めんどくさいからと、良介のこと女だっていっちゃって、それでなんか三人で住むことになって。ミミのこと、好きかどうかわからない女子力だけど、なんか気持ちがもやもやとする。うん、いいですね。女子力、とてもいいですよ。

『桜乃さん迷走中!』。おおう、桜乃さん、ほんとちゃんとしてるなあ。生活費を受け取ってもらえなかった。わあい、生活費無料だ、ラッキー! っていうんじゃなくて、ちゃんとその分貯金して、いつかお返ししようとか、殊勝なこと考えてるんですね。で、それも受け取ってもらえないだろう、わかってるから皆でぱーっと使っちゃおう。ああ、なんていい人なんだ。ただのだらしない人じゃない。どうしようもない駄目な人でもない。すごくしっかりした、ちゃんとした、気持ちのいい人じゃないか。ちょっと感激しちゃいましたよ。で、皆で旅行にいくというんですが、スリルが欲しいという水沢さんの要望に応えて、レンタカーでいきます。大江さんペーパードライバー、桜乃さん、私もです! って、いやー、そんなスリルいやー! っていうんですが、桜乃さん、ちゃんとしたドライバーじゃないの。いや、ほんと、桜乃さんのこと見直しまくりですよ。頼りになるわー。素敵! 惚れなおします。で、旅館、すごくいい旅館に設備なんだけど格安。案の定御札とかみつかって、謎のうなり声、そして金縛り、最後の最後の落ちまで、ほんと、面白かったです。あの強がってる桜乃さんが最高でした。

『花の任侠物語・しずか』、これいいなあ。友達が話していた鍋の話。けど、静花は皆でひとつの鍋を囲んだことがなかったっていうんですね。帰宅してからも、お嬢サイズのひとり鍋。組長も遠出して、今夜はひとり。落ち込んでしまって、そこに助け船を出すのが若頭梅宮なんですね。自分のうちにお嬢を招くんですね。ということはもちろんもみじもいるわけで、もっくんって呼ばれてるんだ! おおう、若頭、ソファで新聞読んで、なんかいいパパしてるぞ! お母さんもすごい可愛いのね。慌てるもみじに静花のこと話して、ああ、いいですね。そして鍋、もみじが作るのか! というか、母さん駄目だから、料理できる子に育ったのか。で、もみじが女の子だったらという母、それにのる父、もうたまらん面白さでした。ええ、いいパパですよ、若頭。なんかすごく魅力的。エピソードも面白く、すごくあたたか、よかったです。

  • 『まんがタイムジャンボ』第19巻第2号(2013年2月号)

2013年1月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2013年2月号

『まんがタイムきらら』2013年2月号、昨日の続きです。

『JOB&JOY』、扉絵可愛いなあ。みんながピースサインしてる。それはいいんだけど、店長ですよ、店長。皆のピースサインにぐりぐりとかこまれて、いやあ、ちょっと怒ってる? いい感じです。さて、本編ですよ。舞花と優也、他店の偵察がいい刺激となりましたね。妙に頑張ってていいですよ。しかし、偵察のことをスパイという、それでりえちゃん先輩誤解しちゃって、店長に詰め寄る。って、裏社会ってどんなんだ。店長、どんな人だと思われてるんだろう。店長の扱い、どんな組織とか、それから子供ですかとか、いい感じに酷い感じで、それがよかったです。しかし店長、顔が怖いだとか、ままならないとあ、いろいろいわれてますけど、スタッフしっかりはげましたりして、いい店長ですよね。ほんと、最後の最後、あの台詞はなくてよかった! と思ったりしたけど、ほんと舞花のやる気おこさせて、いい店長ですよ。

『ごめんね。夏目ちゃん』、いいなあ。向かって咳をしてしまったのに、怒らない夏目ちゃん。いやもう、ちよりの夏目ちゃんイメージ、それが面白くて、謝れ! 絶対に許さない。万死だなんだと、もうめちゃくちゃ面白かったです。しかし風邪だけは嫌だ絶対うつすな、そう言明した夏目ちゃんだのに、桜子もしえも風邪ひいちゃって、ひいてないの自分だけとなったらなんか疎外感。それで風邪うつしてもらおうと世話焼く、いや、その動機どうだろう。でも、なんかこういうあさはかなところ、いいなあ。なんだかんだいって子供です。夏目ちゃん、ちよりと給食のおかずでの攻防、これもよかった。夏目ちゃんも大人気ない。まあ、小学生だものなあ。しかしこうした馬鹿馬鹿しいどたばた、その最後にちより早退、気付かう夏目ちゃん、このふたりの友情がね、やっぱりいいんですよ。で、夏目ちゃんインフルエンザ? おお、これは流行する? 彼女らの今後、おそろしい展開が待ってそうです。

三者三葉』、雪の日、大雪の日、おそろしいほど降ってるのね。もう帰るのどうしようと思うくらいの豪雪。これからただ帰るだけなんですけど、その帰るのも躊躇される状況、皆がめちゃくちゃハイになってて、それが面白くってたまんなくって、葉山ちゃんのセントバーナード愛と現実の落差、妹小芽の突貫、あの兄貴のいつもどおりさ、もうたびたびが面白くって、最高でした。猫プリント西山にジャージ装備葉子様。いや、ジャージよろしくってよ。素敵ですってよ。思い切って帰るとなっても、早々に脱落しそうになる葉山ちゃんの、まだ校門まで行ってないからって! 葉子様の気落ちする現実なんかももうね、もうね、今回は次々に押し込んでくるかのような勢い含め、素晴しいテンポ感、素晴しかった。すっかり巻き込まれて、笑わされっぱなしでしたよ。

My Private D☆V、『ネガ→ポジ』の森名尚ですよ。いや、これも実にナイスじゃないですか。黒髪とキャミソール、キャミワンピが好きとのこと。で、そのイラスト、ああほんとに魅力的。鎖骨や肩、腕の露出にときめくとのことですが、これは具体的にわかります。重ね着のかわいさ、これも素晴しいですね。いやほんと、黒髪は漫画にすると黒ベタになってしまって、画面が重く感じられがちですけど、ぐっとしまる、メリハリが出る、そういう効果もありますよね。コントラストのはっきりするところなど、自分は大変好みで、いやほんと、このイラストも黒髪、それが強い印象となって、キャラクターの顔、表情に目が自然と向かいますね。ええ、いい感じですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第2号(2013年2月号)

2013年1月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2013年2月号

『まんがタイムきらら』2013年2月号、昨日の続きです。

『すいまさんといっしょ』、カラーが素敵だなあ。扉絵に、眠るすいまさんとメリノ種のお姉さん。素敵だなあ、そう思っていたら、本編、最近食べ物が頻繁になくなるらしい。すいまさんがあやしい! っていうんですが、あの本読んでるすいまさん、あからさまに知らんふりするすいまさん、自分が食べたのはひとつだけと、逃げになってるんかどうかわからん逃げを打つすいまさん。ほんと素晴しいですよ。食べ物をちょくちょく失敬してたのは、押し入れに潜んでいたメリノ種のお姉さん。長、なのだそうです。すいまさんやふみんさんを統括する、そういう人なのかな? この人自身は、なにかができるわけでもないみたい。普段は寝てます。できることはというと、すいまたちのサポートだという。あのスケスケネグリジェ、この人の仕業だったのか! いろいろ思わせぶりで、結局は食べるだけ食べて帰っていった長さま。なんだろう、その身勝手さもまた魅力でしたよ。

『ふぉりぼら』は、登場人物増えましたね。幽霊のときわだけでも問題なのに、天使? ナルシアノというのまでやってくる。玄関からやってきて、拒否したらベランダから入ってくる。くぬぎを連れていこうというんですが、くぬぎまだまだ元気。本部? に確認したら、手違い? もう帰っていいっていわれた。そんな出会いだけど、ときわとナルシアノ仲良くなって、ちょっとわいわいやったら隣人たかねさんが怒る。この人もベランダから入ってくる。で、なんだかんだで面倒みてくれて、この人、ひとつ上なのか。だんだんに状況ができあがっていきますね。

『ムシヒメ』、おおう斬新ですね。ムシヒメなるタイトルから、虫愛ずる姫君みたいな話かと予想したらば、全然違った。本当に虫の姫様、葦原蟲国の姫、ルリというんですね。幼少の頃、カマキリに襲われそうになっていたところを七草あやめに助けられた。それで、あやめを運命の人と決めて、こうして人の姿になってやってきたというんですね。いやいや、私、女だから。またまたご冗談を。この姫君のキャラクター、ちょっと人を食ったところ、これ面白いなあ。じいやカメリアがムカデ、家臣のカイコなどなど、虫がばんばん出てくるので、苦手な人にはつらいかも。けど、姫の人の悪さ、これは実際面白くて、寄生虫には脳に寄生するものも云々、元の姿は蛾です、もうめちゃくちゃ面白い。つかめないよなあ、こうした思いもしない返しが期待されるの、実にいいと思います。とりあえず自然界ではメス同士でも子をなすことがある、これ本当らしいですよね、それで姫の運命の人というの継続なんですが、ちょっとこの先、期待しますよ。面白そうです。

『プレフレ』は樹が病欠。それで楓と椿が見舞うっていうんですね。そうしたらコワモテの男性が出てきた。もしかして彼氏? いやいやにーちゃんですってさ。しかしこの兄さん、めちゃくちゃ面白い。椿とはもう知り合いなんですね。しかもかなり打ち解けている模様。紅茶の方が好きという不躾発言の椿に、知ってて出したんだよ、ああ、なんて仲がいいんだろう。で、このお兄さん、妹のこと大好きなんですなあ。しかし、兄ちゃんの椿の扱い、徹底してて、もう面白い。バカにしてるって怒ってるけど、すごく気に入られてるよね。今回は、今回もっていうべきか、椿が可愛いかったですよ。楓のいう、素直にいわないとこが可愛い、樹もいう、椿は守ってあげたいなあ。ほんと、椿の可愛さがあっちでこっちで、ほんと、炸裂しまくってました。そして兄ちゃん、ちゃんとお礼を用意してる。椿の好きな紅茶、買ってきてくれてる。ほんと、愛されてるなって思いますよ。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第2号(2013年2月号)

2013年1月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2013年2月号

『まんがタイムきらら』2013年2月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』。娘三人が巫女の装束、緋袴つけて、境内の掃除、そしておみくじ? まさに新年、そういった雰囲気のある表紙でありますよ。しかし、おみくじ、あの、なんていうの? ざらざらって振ってひっくりかえして引くやつ、あれから出てる棒に「きらら」と書かれている。なんか面白くて、小さなものなんですけど、ちょっと気にいりました。しかし三人それぞれに違う表情。どれも可愛いですね。

チェリーブロッサム!』、読者プレゼントに絵馬があるんですが、そこに描かれたのは綱島先輩とお母さん!? さすがおうちが神社です。しかし娘とばっちり張り合ってるお母さんとか、すごいですよね。ふたりとも、めちゃくちゃ可愛いの。さて本編です。なんと、ひふみん、部活にこないんですよ。心配する三葉、風邪? というも、大倉山先輩、妹沙咲野、口を揃えてないない。連絡とっても繋がらない。携帯にかけたらどうッスか? そうしたら大倉山先輩と大咲が口を揃えてないない。この展開、面白かった。まだ綱島先輩のことをよく知らない三葉と、よくわかってる人達のイメージ、印象の違い。それがよく出てきてよかったと思います。とはいえ、こないのは心配なので大倉山先輩と大咲ふたりが訪問。そしたら沙咲野の予想どおり、閉じ込められて勉強させられてた。首に縄つけてという文句ありますけど、この家では鎖がつくのか。すごいな。しかし今回のひふみん、可愛かったですよ。テストに頑張ろうというの、携帯電話欲しさからなんだ。その様子がもう本当に可愛くて、そしてお父さん子なんだなあ。大咲に甘えさせてもらってる、その様子も実によかったです。しかし、大咲をめぐる女性たち、この状況をひとり距離を置いて見ている大倉山先輩、つばきからいろいろ聞いてますからね、この人の立ち位置、それがちょっと興味深いです。先輩の気持ちはどうなのか。少し多くを知っているということが、先輩の気持ちに影響を与えるのではないか。今すごく面白い位置にいる、それが大倉山先輩だと思います。

スマイル・スタイル』は伊藤先生、伊藤和沙ですね、彼女の一日を追ってみるという企画。学校のグラウンドすぐ隣のマンションに住んでるんですね。で、朝から女子高生の観察。そして触れ合い。いやもう、なんて前向きな人なんだろう。百合のいう先生じゃなかったら通報っていうの、そういう風に解釈するんだ! 108°、みんな気になる、グッドスメル、もうどうしようもないんですが、はんぱじゃなく面白かったです。というか、伊藤先生、可愛い人だなあ。朝の挨拶してるところとか、もうものすごく可愛いですよね。しかしほんと最後までどうしようもない人だったんですが、あの仕事のできるというの、あれはいいなあ。かっこいい、惚れ惚れします。

箱入りドロップス』は、おお、なんか動きが出てきまして? 季節はバレンタインの頃、チョコレート買い込んで手作りしよう、なんていってるんですが、いやいやいや、危なっかしい娘さんたちだよ。なので管理人さんが力を貸すっていうんですが、管理人さん、よくわかってる。ほんと、いい保護者でありますよ。作るのはガトーショコラ。うん、妥当だと思います。あれ、そんなに難しくない。中学生くらいでも、慣れてるなら小学生でも作れる。けど、この子らには無理だよなあ。湯煎の理解がすごい。黄身と白身を分けること、それをいい加減に考えてる。うん、無理! ほんと、管理人さん、いてよかった! しかし、純ちゃん、クールなふりして好きな人いるのね。管理人さん、鋭いわ。そして雫を見て、成長したんだとしみじみ思っている。その表情見て、ああ、雫は周囲にこうして見守ってくれる人がいるという、そのことがよかったなあ。陽一たちもそうですが、管理人さん、そして遠くにいるお姉さん、大人たちも雫を見守っている。ほんと、今回のエピソード、今回もというべきかな? 感動的でした。この見守る大人の視線、気持ち、それがまだ未熟で発展途上の彼女らを導いたり支えたりしてるんだな。素晴しかったです。自分もこういう大人になりたい。

『女子大生生活様式』、初詣ですよ。ことねが初詣いこうといい出して、ねねがその気になってる。行きたいオーラ出してるねねがですね、もう逐一可愛らしいの。こよも、ことねならめんどくさいけど、ねねとなるとちょっと違うのか。しかしねねさん、狛犬もお気に入りか。うん、筋金入りだ。ことねの単位のこと、神様がお願いの受理しない、神社で出会った友達の渚と佳奈、彼女らも含めたことね留年に対する反応の面白さ。いいですよ、皆、いきいきとしています。彼女らの思って、感じて、考えてる気持ちや人柄、そうしたものが本当によく表されていて、すごく気持ちが近いと感じられる。また、そうした皆が可愛くて、ほんとねね、すごくよいわあ。いや、ねねだけじゃなくて、こよもことねも可愛いよ! ほんと、これ、すごく楽しみにして読んでいます。

  • 『まんがタイムきらら』第11巻第2号(2013年2月号)

2013年1月8日火曜日

『まんがタイム』2013年2月

『まんがタイム』2013年2月、昨日の続きです。

『ノコひけ!工業娘。』はデザイン研究会なる部活動について。三年生が抜けてしまったので、よかったら覗いてみておくれとアプローチ。そうしたら、相川が食いついた。いや、嘘、食いついちゃいないですね。安価に楽しめる場として乗り込んだ。メインとなるのは相川愛と、その友人麻見佳弥。小学生時分からの友人で、落ち着いた麻見に暴走する相川。うん、暴走をただ眺めて楽しんでるだけという麻見さん、いいなあ、面白いわ。クラブ活動という、学校らしいイベントを利用して、相川麻見の子供時分からの思い出を語らせる。そうしたところ、彼女らの人となりがよく見えて、いいですよね。そして桜。この子も素晴しいな。いや、もう、ほんと、教員としては激烈に困る類の娘だろうけど、もう面白くてなりません。

はこいり良品』はちょっと切ないお話。しおりさんの友人、奈央が店を訪れて、なにかというと母の遺品の整理というんですね。勝手な人だった、なんでも急に決めて、いきなり実行、ほったらかされて最悪だった。そういう奈央なんですが、こうして母と別れてしまった今、思い出の少ないことが一番悲しいと。ああ、つらいなあ。読んでいて、涙が出そうになる。死、身内との別離というものを、具体的に思う、そんな年代にあるものにとって、このエピソードは本当に身に沁みるものであるのではないか、そう思います。そして奈央の思い出す母の声。読み聞かせてもらっていた絵本、その思い出が本当に切ない。これはいいことだったんだと思う。奈央にとっても母にとっても。けど、それが本当に切ない。切なくも、心にやさしさの残る、本当にしみじみと感じいる、そんなエピソードでありました。

『しまいめし』、お姉ちゃんにつれられて一緒に食事にいくという漫画。今回はアンコウだそうですよ。車でいく、運転手はお姉ちゃん。お酒飲めないのになあ、そう思っていたら、なんといきなり連れ出して泊まりがけというのか! 場所、平潟港。ええと、北茨城。小旅行ですね。しかし、見事に旬な記事ではありませんか。季節的な意味でも、大洗はアンコウブームの意味においても。さて、アンコウづくしのコースを食べるというんですが、どぶ汁! すごい名前だな。ヤナギ、アンコウの頬の刺身からはじまって、トモ酢、蒸し肝、生肝、そしてどぶ汁。おお、あれか。肝を鍋で炒める、それがどぶ汁っていうのか。ああ、食べたいなあ。普通のアンコウ鍋でもいい、けどもし可能ならどぶ汁ってのが食べたい。大洗、いくか……? いや、ほんと、そういう気分にさせてくれるアンコウづくしでありました。

しかし、茨城は京都からだと遠いんだよ。小旅行じゃすまないです。

  • 『まんがタイム』第33巻第2号(2013年2月号)

2013年1月7日月曜日

『まんがタイム』2013年2月

『まんがタイム』2013年2月、発売されました。表紙は、お正月らしくカルタがモチーフになっていて、『おとぼけ課長』、『恋愛ラボ』、『わさんぼん』、『らいか・デイズ』、『タマさん』、みなが冬の食べ物? 食べてる絵柄が面白いです。うどん、肉まん、ぜんざい、おでん、そしてみかん? あたたかそうな食べもの、それを食べている風景、そうしたのは見てるだけでもなにかよいものですね。いや、自分が今、空腹でないからそんなこといえるのかも知れません。

『ゆとりノベライズ』、都の企画が通ったころ、里美にはアニメ化の企画が持ち込まれていた……。いやいや、小さな一歩でも千里の道を歩みはじめる最初の一歩だろ? くさるなくさるな、そうは思うのだけど、うん、気持ちはわからんでもない。やっと手が届いた? そう思ったとたんに、すーっとはるか遠くにいっちまったんだものなあ。けど、それで都には気合いがはいって、編集氏のひとことで里美にも気合いがはいって、いい感じじゃん、そう思ったんだけど、都はちょっと空回り気味だったのね。なんだかんだで会って話して、ちょっと騒いで、いつもどおりが一番いい。このふたりの、ちょっと立場違っても、互いに求めあってる? なんのかんの気があってるところ、それがいいですよ。

恋愛ラボ』、サヨはかっこいいなあ! なんて素敵なんだろう!

『大家さんは思春期!』、面白いなあ。調理室前で炊き出しやってる。商店街で見切り品、訳あり品を格安で譲ってもらってきて、この大量の食品を使って豚汁を作るというんですが、いやいや材料全部使う必要ないじゃないか! けどチエちゃんはその気になってしまっていて、完全下校までの2時間で作る、分業でてきぱきてきぱき進めていくっていうんですね。もう、根性料理もの。普通に調理しよう、そんなはずだったんじゃないのか? それが今や鬼気迫る必死の様相見せていて、倒れそうになる仲間をはげましながらの作業。もうめちゃくちゃ面白かったです。で、この豚汁を学内の皆にふるまう。およそ120人分の調理、その顛末、最高でした。

『ジムメン!』、扉に大きく花巻佑太、なぜかと思ったらなるほど名前の話であるわけですか。ウェイトを落とすためにジムに通ってるのに、ちっとも痩せない佑太。痩せるって字はやまいだれだろ? 不健康なんだとはじめにいえば、名前に太いって入ってるものな、逆襲される。はじめは細田、名は体を表す、不毛な会話をしています。しかし、花巻、ええ、これまんじゅうなんですよね。以前中国にいったとき、花巻からのツアー客、その花巻というのを見て中国人ガイドの方たちが、面白い面白いとおっしゃってましたよ。で、花巻、つぼみんがやわらかくて弾力があってもっちもち。そういってたからといって、それを言い訳に運動もそこそこに帰ってしまう。うん、この人は、もう一生痩せないんじゃないかと思います。

Jiuzhaigou

花巻に加え、さらに包。完璧だと思う。

  • 『まんがタイム』第33巻第2号(2013年2月号)

2013年1月6日日曜日

機動戦士ガンダム戦記

 もう3年くらい前のゲームになるんですね。PS3版『機動戦士ガンダム戦記』、久々にちょいとプレイしておりまして、いや、これまあいろいろあかんゲームなんですが、過去にも散々いってましたけど、基本的に作業ゲーといわれる類のゲーム。ミッションをクリアするといっても、続々わいてくる敵を撃って斬って倒していくばかりで、それも意味ありそうな戦力投入とかならまだしも、なんか適当にあっちからこっちからわいてくる、そんな風だからいろいろ厳しいんですね。好きなロボット動かして、撃ってるだけでしあわせ、そう思えてる間ならまだしも、正直そんなに長くやってられんという具合です。だって、敵がね、精鋭! と思わせるような挙動を見せてくれたらまだしも、ただ固いだけ、当てても当てても死なないだけ、もういいかげんにしようよ。げんなりしたころがやめどき、そんな類のゲームであります。

で、今になってまたプレイしてみようと思った理由はといいますと、単純ですね、オンラインゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』、こいつでたまったうさばらしですね。面白いゲームなんですよ。オンラインで集まって、最大6対6のモビルスーツ戦をする。ところが自分はいわゆる野良とよばれる、その場その場で適当に集まったプレイヤーで組んで遊んでるタイプのプレイヤーです。ええ、強い人と組むと面白い、気の合う仲間に出会えると楽しい、けれど事前に打ち合わせとかしてるわけじゃないですからね、思うようにいかないことも多い。負けてもいいんです。けど、戦略を考えて試してといったことがまったくできない、チームとしての経験が積み上がっていくということが基本的にない、といったところに虚しさ覚えたりするのです。だから、オフラインゲームでうさばらし、というわけです。

PS3版『機動戦士ガンダム戦記』、フリーミッションの追加シナリオとかならまだしも、普通のストーリーなら、そこまで理不尽ということはありません。いや、あるんですけど、敵施設破壊ミッションになんで二刀流の格闘機? みたいな、いや、これはもう以前にもいったのでもういいんですけど、まあ敵をばったばったと倒すというのはうさばらしにはよいだろうと。以前クリアしてるゲームだし、CPUの挙動もある程度理解してるから、さほど苦労はすまい。ええ、一部ミッションを除き、そう苦労することなく終えることができました。

プレイしたのはジオン編なんですけど、まあ、ストーリーについては、とっくに終戦した戦争に納得できなくて隕石テロを敢行するならずものたちという、どうもこうも共感しにくい話なんですけど、まあ小さなことは気にしない。これ、僚機のカスタマイズ、ブーストを強化してもまったく意味がない、いやね、僚機のブースト機動にブーストのゲージ、関係してないらしいですから、とにかく足を速くするためにアポジモーター積んで、プレーヤー機は装甲なんかいらんから、とにかくプロペラントでブーストを積むようにするといい。それだけわかってると、あとは適当にロックオンして、適当にチャージ撃ちしてるだけで、エースパイロットになった気分になれる。マシンガン2丁持ちもいいですね。とにかく、なんでもいいから火力で押して勝てばいい。ええ、火力で押し勝ちました。

これから連邦編もプレイするか、あるいはやり残しのフリーミッションの続きに取り組むか、あるいはもう満足してやめてしまうか、そのへんはまだ決めてませんが、うさばらしのはずのゲームでストレスたまったりしてもおかしいから、そのへんは適当にやったりやらなかったりしようと思っています。まあ、ちょっとビグ・ザムは倒してみたいかな。あれ、2体までしか倒せてないんですよね。ちょっと調べてみたりしたので、いっちょうやっつけてやろうかなって思っています。

2013年1月5日土曜日

『まんがタウン』2013年2月号

『まんがタウン』2013年2月号、発売されました。新年明けまして、新連載も続々スタートでありますね。表紙にはうず『きぐるめくるみ!』、ヒロインくるみがどーんとメインをはっております。他には野広実由『大正乙女カルテ』路乃、東屋めめ『押しかけ時姫』時姫、新ヒロインたちが揃い踏みであります。

『押しかけ時姫』、新連載ですね。自分ん家に帰ったら、見知らぬ姫様がおわした。曰く主君の姫、タイムスリップしてきたというんですが、450年の時を超え、こうも落ち着いていらっしゃるとは、さすが姫。高貴なものはちょっとやそっとのことでは動じないのでありますね。素晴しい。主人公の家系には、450年後に時姫が訪れるから仕えるようにとの言い伝えが残っており、だから父も母も貧乏くじといいながらもなんとなく受け入れて、そしてこの姫様ですよ。自分の知らないもの、テレビにアイスに携帯電話、なんでもかんでも南蛮渡来として処理して、未来にきてしまったこと理解してからも、なんとか気丈に振る舞おうとするんですね。アイスがお好み。江戸時代の、って、450年前ってことは江戸時代でさえないのか。ばりばりの戦国時代か。そんな時代の文献にアイスの銘柄を残すことになってしまったっていうんですね。しかしこの姫様、気丈で気高く、かぞえで13。いやはや、もう素晴しいです。そうか、13でもう大人なのか。

『きぐるめくるみ!』、新連載です。人見知りのはげしい女子高生、くるみの初登校。親友を作るんだ、内気な自分を変えようと髪を短く切ったというのに、ああ、その気質は変わらない。話しかけてくれた子がいても、ちゃんと返事できなかった。すっかり落ち込んで、そんなくるみが、着ぐるみに入って子供たちの相手をするボランティア、参加することになったんですね。なるほど、着ぐるみで顔が見えなくなったら、今までの内気な自分がまるで嘘のように振舞えたりするのか! そう思ったら、ああ、そんな簡単なことで人の性根は変わらない。やっぱりあかんのか。逆に意外な展開でした。けどくるみには思うところ、感じるところあったようで、これで変わっていけるのかなあ。いや、学校にも着ていったりするのか? 父は父で心配してたりする、そうした家族の様子も悪くない感じ。くるみも可愛くて、よい感じかも知れませんよ。

『大正乙女カルテ』は、医学の専門学校に通うことになった女の子、百田路乃が主人公。憧れのブーツ、慣れないのでうまく歩けない。前途多難かも知れない学校生活のはじまりでありますが、路乃、身内を病でなくしたことをきっかけに医学の道を志した。きびしくもリアリストである平塚信子の学舎にて、学友たちとともに学ぼうというんですね。しかし、そうはいうものの、男性は苦手とか、いよいよ路乃、前途多難そうであります。なんとかこのへん克服して、医学の道を邁進いただきたいものですよ。

『ぼくの奥さん』は、ルイ、だんだんに使用人たちとも打ち解けて、気さくなぼっちゃん、そりゃ仲良くもなれようものですよね。しかし、その様子が面白くない、キャロがですね、すねてしまってるんですね。そうしたところに、お母様のまたいとこステファノなる輩が訪れて、キャロリーヌの婿に自分の息子をと不躾なあいさつするんですね。さすがのルイも敵と認識して、お母様も眉をひそめて不快そう。ええ、このステファノなる男、アルシー伯爵家の財産目当てでこうした申し出しておって、キャロにも酷い対しよう。足蹴にしている、その時にキャロをかばって立ちはだかったルイは、あるでヒーローでしたよ。このことを問題にしようとするも、キャロがとめる。キャロがおおかみだからいけなんだという。切ないシーン、ええ、これ、キャロのこの後、どうなるのだろう。ひとつの転機となるのでしょうか。このキャロの自分のことを責めて泣く姿には、なかなかに同情を禁じえないものありました。

  • 『まんがタウン』第14巻第2号(2013年2月号)

2013年1月4日金曜日

脱出アドベンチャー 旧校舎の少女

昨年末でしたね、『アイカツ! シンデレラレッスン』の体験版でもないものか、ちょいとニンテンドーeショップに潜ってみましたらば、おお、ありましたありました、『脱出アドベンチャー 魔女の住む館』なる気になるゲームを発見したわけですよ。これ、なにが素晴しいかというと、ヒロインですよ、ヒロインが素晴しい。なにこの美少女!? 超D☆Vじゃないか! 驚愕しまして、調査開始、アークシステムがリリースしているシリーズもののゲームと判明。とりあえず『魔女の住む館』体験版をダウンロードしつつ、新年のお年玉セールにて旧作『脱出アドベンチャー 旧校舎の少女』が100円引きという情報もゲット。ああ、じゃあそのセールにのっかてみようかね。年の明けるのを待って、『脱出アドベンチャー 旧校舎の少女』、購入してみたのでした。

これ、アドベンチャーゲームとはいいますが、実質はパズル? そういった感じのゲームです。一応アドベンチャーパートがあって、ヒロイン時野若留が友人たちとの会話から、学校に伝わる七不思議、その情報を集めたりもするんですが、これはもう単純にテキストが流れるだけです。選択肢があるわけじゃない、聞き込みを自分でするわけでもない、ここで得られた情報が攻略に役立つなんてこともない。フレーバーですよね。行動が限定された状況でアイテムを探し、パズルを解いて密室から脱出する。そうしたゲーム部分に意味や目的を持たせるための、ただパズルを解くだけじゃ単調になりかねないゲームに、味付けとしてのストーリーを与えるためのものでしかありません。

とはいうものの、その味付けに過ぎない時野若留のビジュアルに興味を持たせ、購入までに漕ぎ着けさせたのだから、その戦略は実に正しかった、そういわざるを得ないかも知れません。

時野若留、おじいちゃん子。眼鏡、ボブ、なんか腕やら腰にごちゃごちゃつけてる。機械ものの分解が大好きという、ああ、実に魅力的なお嬢さんではないですか。その左腕にはめているのは、祖父から譲り受けたというツール内蔵腕時計。各種ドライバーが、ルーペが、ナイフが飛び出して、密室脱出時に大活躍するというんですね。機械をばらし、細部の観察、ギミックの操作をしようとするその時に、アニメーションでツールが飛び出す! おお、なんかかっこいいぞ。ええ、なんのかんのいって、こうしたケレン味、嫌いじゃないのですよ。

ゲームの構成はというと、4章にわけられたストーリー、各章にふたつ、ないしはみっつほどの探索パート、分解・パズルパートがあるって感じですね。探索パートというのは、主に密室に閉じ込められた状態のこと。周囲を見回し、タッチパネルで調べたい箇所をタッチしていくというパートですね。操作盤などのギミック発見や、またそのギミックに辿りつくのに必要となるアイテム収集など行います。そしてギミック、パズルを解くのですが、めちゃくちゃ難しいというほどではない。そこそこの難しさ。とりあえず2章までクリアしてるんですけど、わからなすぎて投げたい! そういうことのない、けどそこそこ考えて、ああかな? こうかな? いろいろ試してクリアする、ほどよい達成感の得られるバランスに仕上がっています。

もともとが700円、1月6日までは600円ですね、それほど高いゲームではありません。それでこれだけ遊べたら充分よね、ええ、結構気にいってる感じ。これは『魔女の住む館』までプレイしそうだな、そんな予感がしていますよ。

あ、そうそう。ゲームの紹介に旧校舎に閉じ込められた若留たちは、無事脱出することができるのか? なんてありますけど、4章なら4章の間、ずっと閉じ込められっぱなしってことはありませんので、そのへんはご安心を。閉所恐怖とかがあって、閉じ込められた状況が続くとかきついわー、みたいな人でも問題なく遊べると思います。

メーカー公式

Nintendo

引用

2013年1月3日木曜日

ガールズ&パンツァー

 アニメ『ガールズ&パンツァー』の放送は昨年末に無事終了して、あとは最終2回の放送、3月ですか? それを待つのみといったところでありますね。とはいうものの、私はBDを購入しているので、余裕で夏くらいまでは継続確定しているわけですが、さて、1月はBDの発売、ありません。見てみれば関連商品、本とかそのへんの類ですね、これらも2月になるまで出ないようで、ということは、2月末にはどばっと一気にくるわけか。BD/DVDが出ます、それから漫画も出ます。フラッパーシリーズの2巻とリトルーアーミーの2巻。同日発売の模様。このタイミングにまとまってくるのは、3月の放送を心待ちにしている面々には、ちょうどいいかも知れませんね。

さて、漫画版、読んでますよ。秋山優花里の目から見た大洗女子の戦車道、というわけで、アニメとはちょっと違う描写、楽しむことが可能です。ちょっと違う、というのは、生徒会のプロパガンダビデオや戦車探しはもう終わってしまっているところからスタートするとかですね。蝶野亜美教官がやってきて練習試合が行われる日の朝、いよいよ戦車道の授業がはじまると興奮している優花里や、あまりにハイになってる優花里をたしなめる母。戦車に対する愛がありあまりすぎて、孤立してきたこれまでの優花里の様子、アニメよりもしっかり描かれとりますね。また優花里の憧れの人、西住みほ殿についても優花里の感想加わるなど、一味違ったものになっていて、これは優花里視点のメリットですよね。危険な場所にも飛び出していくみほを案じ、戦車隊を率いるみほにプレッシャーがかかるのではないかと気遣う。またこれから戦う敵戦車に浮かれてしまった自分を反省する、みほの作戦を遂行できない自分たちの未熟を苦く噛み締める。ええ、アニメではあくまでも車長であり隊長であるみほの内面が描かれるの対し、漫画ではみほを支える乗員としての気持ち、それが表に出てくるというのですね。

こうしたところ、アニメをよく補完してくれている、そういう感じがあって気にいっています。映像では描かれていたけれど、あえて言葉にはされてなかったろうところ、これ同じ脚本をベースに描いてると考えていいのかなあ? 聖グロリアーナ戦で生徒会チームと1年生チームが狙われている。派手なカラーリングのせいだ! っていうのね、まあいうまでもないんだけど、そのへんが明示されていたり、あと学内練習試合での肩を蹴って進む方向を指示するっていうところがですね、さすがIV号! 足が届かないぜっていうのね。ちゃんと棒を使って合図出すようになってるんですね。ええと、これ実際の戦車でもそうやってたって聞いてます。アニメでは映像映えするからと多少の誇張なんかもあったけど、漫画では地味でもちゃんと描く、そういう違いもありそうですね。

ここからは聞いた話なんですけど、アニメでは描かれなかったアンツィオ戦、それが漫画では描かれてるんだそうですね。かわりにサンダース戦が省略されているって聞くんですけど、だとしたら本当に漫画はアニメを補完するものととらえるのがよさそうですね。というわけで、2月には発売される第2巻、ええと、聖グロリアーナの後半と、それからアンツィオが収録かな? アンツィオは全部終わらないかも知れないなあ。はやくアンツィオ戦の戦況展開どうだっか知りたいなあ。ええ、やっぱりアニメのあの描写じゃものたりないですよね。楽しみですよ。

BD

DVD

書籍

  • 才谷屋龍一『ガールズ&パンツァー』第1巻 ガールズ&パンツァー製作委員会原作 (フラッパーコミックス) 東京:メディアファクトリー,2012年。
  • 才谷屋龍一『ガールズ&パンツァー』第2巻 ガールズ&パンツァー製作委員会原作 (フラッパーコミックス) 東京:メディアファクトリー,2013年。
  • ひびき遊『ガールズ&パンツァー』ガールズ&パンツァー製作委員会原作 島田フミカネ,京極しんイラスト (MF文庫J) 東京:メディアファクトリー,2012年。

CD

戦車

2013年1月2日水曜日

三種のジンギ!

 明けましておめでとうございます。2013年、新年が明けましたね。なんとかかんとか、このBlogも続いておりまして、これもひとえにお読みくださっている皆様のおかげでございます。今後ともお引き立てのほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

さて、新年明けましたということで、ここはなにかおめでたいものを紹介したいな、そう思いましていろいろ考えましたところ、おやおや、これがあったじゃないか、ええ、『三種のジンギ!』ですよ。なんせジンギとございます。あえて漢字にしたらば、神器、神の器と書く。もう、これほどにおめでたいものも、なかなかないのではないか、まさしくお正月にこそ相応しいタイトルであろうと思ったのであります。

ヒロイン末森乙女はお兄ちゃんっ子。お兄ちゃんとは小さなころからいつも一緒で、遊んでもらったり、いろいろ教えてもらったり、本当に大好きだった。なのに、その兄は突然姿をくらましてしまったというんですね。夢が破れてしまった、理想が失われてしまった、それゆえの失踪。ならば、私がその失われた夢を、奇跡を取り戻してみせよう。三種のジンギを、再びこの地上に……! 決意を胸に乙女の孤軍奮闘、知らぬ地での戦いが始まります。

さて、三種のジンギとはなにか。ええ、柳橋高校旧制服、ブルマ、旧スクール水着のことであります。アニメっぽい制服が、ブルマが、旧スク水が、この地上から失われてしまった。兄貴、傷心! って、妹もよくその兄貴の傷心に付き合うつもりになったな! 驚きなんですが、ともあれ乙女、県外から柳橋高校に入学。生徒会に入り、旧制服を復活させるんだって意気込んでるわけですよ。

柳橋高校では、生徒会は三役連名での立候補が必要。なので、同じく生徒会に興味のある女の子聖川楓美と、彼女の友人新宮いろは、ふたりの協力をとりつけて、いざ生徒会を目指そうという、これまでが前提となるんですが、ここからの彼女らの活動、こいつがですね、もう実によいのですよ。学内での知名度をあげ、信頼を得ようとする。お悩み相談はじめましてね、ちょっとした相談ごとから、部活その他のお手伝い、引き受ける、っていうんですが、活動のはしばしにのぞく乙女と兄の絆、実はブルマ愛好者楓美のブルマ愛、加えて彼女らの見せる一生懸命さ、真っ直ぐさ、それらが本当に面白くて、笑わせられたり、また時には感心させられたり、いきいきとして輝いているのですよ。

これはひとえに、人と人のつながり、そこに生じる心の景色の力であるな。乙女たち三人は、自分たちの野望、それを実現するために生徒会に入ろうとしている。いうなれば不純な動機、私利私欲でもって動きはじめた、そんな活動であるというのに、いざ頼まれごととなれば、もうしっかり取り組む。手伝わされているなんて態度は皆無にして、まるで自分のことのように頑張る彼女ら、声出して、体動かして、ほがらかに明るく、楽しみを見出しながら、課せられた責任を果たしていく。その頑張りが、ちゃんとまわりの人たちにも通じているのが素晴しいんですよ。

依頼に対し、ちょっとずれたり、特殊な知識が披露されたり、いろいろおかしなこともあるのだけれど、しっかりばっちり尽力してくれる彼女らのことが、口コミで広がっていっていることがわかる。最初はクラスの友達だった。それが、その兄弟に、所属する部活動に、そして噂を聞き付けた生徒会書記の先輩たちに伝わって、彼女らの活動の場が広がっていく。ともない広がっていく、友人の輪、人間関係の輪。個性的な先輩友人たちとの出会い、その場その時に現れる、引き出される、乙女、いろは、楓美の気風の気持ちよさ、それは実に清々しくて、ああ、なんて素直でいい子なんだろう! 読み手である私の心にもしみじみ伝わろうという彼女らの人柄、その確かさに、もう魅了されてなりません。

KRコミックス恒例のカバー下のおまけ。これがまた沁みたのですね。在りし日の日常。乙女がね、兄貴と一緒にゲームで遊んでいる、テレビの振り付け、これアニメだよね? プリキュア? 歌にあわせて一緒に踊ってたりね、ああ、この子、本当に兄貴のこと大好きで、兄貴と一緒にいた日常、それが楽しかったんだな。そうしたことが本当によく伝わってくる小エピソード。ああ、だからなのか。乙女の原動力は、好きな誰かのために一生懸命になれる、それなんだなってわかった気がして、ああ、それだから乙女たちの活動は、恩着せがましくもなく、ただの手伝いにもとどまらず、なにか特別なものと感じられるのか。乙女たちは、そのお手伝いする相手のことを好きになってるんだな、まずその人柄を受け入れて、気持ちをひとつに寄り添わせるようにして頑張るんだな。そのようにして、乙女をとおし気持ちが通じあわされるからこそ、彼女らが出会い、一緒に頑張ってる人たちに関しても、あんなに気持ちのいい、あたたかみ溢れて情感もたっぷりと、親しみ深く感じられる、そうした風であるのだな。

わかった気がしたんですね。

こうして第1巻を読み通してみれば、個性的なヒロイン三人に、より一層に個性的な人たち、皆がいきいきと関係しあいながらかたちづくる、人の輪の面白さ。それが濃密で、本当に面白く、味わいぶかく感じられたのでした。誰もが、この漫画の中の世界、そこに生きて、活動してるんだなって思える、そうした存在感を持って、だから愛おしさもひとしお。当然、彼女らの活動の描き出す、この世界、その魅力も深まる、そう感じられるのです。

  • 羽咋あみ『三種のジンギ!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2012年。
  • 以下続刊

2013年1月1日火曜日

『まんがホーム』2013年2月号

『まんがホーム』2013年2月号、先日の続きです。

『さえずり少女、しんしん鎌倉』は大掃除の風景ですよ。コズリ、メイドスタイルなんだろうか、めちゃくちゃ可愛いですよね。しめ縄が可愛いとお気に入り。かぶってしまったりして、いやあ、コズリの方がずっとずっとかわいいですよ。さて、大掃除ついでにコズリの宝箱見れば、そこにおじいちゃんの写真など入っていて、すごい美青年! 昔、鎌倉で撮った写真らしい。どの場所だろう、そう思っていたら、お隣さんに覚えがあるらしい。おばあちゃんの写真、それと同じ景色。しかも、コズリのペンダントが、そのおばあちゃんの帯留め。ええ、なにか核心に迫りそうな展開見せていますよ。

『恋に鳴る』は、「ドキドキ」。高校の頃に付き合っていた男の子。なんだかだんだん疎遠になって、彼が転校して終わってしまった、そんな幼なかった時分の恋。大学生になった今、再びそんな彼と出会うことになるんですね。大学進学で戻ってきた。それで約束して、会って、話して、気になっていたことを詫びる。お互いに。転校を言い出せなかったと、彼。自分ひとりが恋して、ふりまわしてただけだったと彼女。けど、これでふたりの恋、うまく育てられなかった恋、それが独りよがりではなく、お互いが思いながら、お互いがうまくやれなかったんだって通じるんですね。その恋が今また息づこうとしている、その様子が見事に見てとれて、ほんと、よかったです。

つくしまっすぐライフ!』は、五行さん、ついになずなにプロポーズ! って、おい、うらや、いや違った、けしからんな! クリスマスプレゼントの指輪を探す、その過程でいっぱい誤解をさせた。結婚とまで思ってたわけじゃないのに、そそのかされて結婚といってしまった。五行さん、あかんねえ。けど誤解もとけて、親密度アップして、ほんと、なんだろう、このカップル。実にしあわせそうで、そしてなずなの指からとれなくなった指輪。ほんと、なかなかしまらない、けどそれがふたりの間柄あらわしてるようで、失敗もありながら、ほのぼのと長続きしそうなところがいいですよ。

  • 『まんがホーム』第27巻第2号(2013年2月号)