2013年1月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年3月号

『まんがタイムスペシャル』2013年3月号、昨日の続きです。

『踊る!アントワネットさま』、よいなあ。アントワネットに誕生日はと聞かれたマリー・ボヌール。偶然といったらよいのでしょうか、明日が誕生日っていうんですね。それでマリー様ショック受けちゃって、マリーは怒らせちゃったと思ったみたいだけど、マリー様は違うんですね、責めているとすれば、お友達の誕生日を知らなかった自分に対して、なんですね。純粋な、優しいお姫様です。しかし、規模が違うわ。相談されたエリザベート。お姉さまが貰って一番嬉しかったものと聞いたら、トリアノン宮殿ときた。おおう、なんか、想像つかんな。どうしたらいいものか、陛下にも相談して、いいですね陛下、ナイスアドバイスですよ。それでマリー様の用意したプレゼント。ああ、これは豪華だわ。はじめて会った時のこと思い出して、まだバラには早い季節にバラ園を作ってしまった。さすがのお姫様。しかし、誕生日を祝おうとするふたりの表情、素敵でした。ほんと、どれほどに可愛らしい人達でありましょうか。

『どろんきゅー』はバレンタインデー。チョコレートを手にした扉絵のふたりが可愛い、といいたいけど、背景が、背景があいかわらずおどろおどろしいな。いえ、それでこそ『どろんきゅー』であるといえましょう。しかしそれ以上に本編がいかします。幽霊からもてもての佐倉さん、っていうんですが、あのストーカー幽霊、あの子の活躍、見事でした。というか、バレンタインをアキちゃんに聞くんだ。いじらしいな。そしてその女子力。というか、牡丹灯籠みたいなもんか? 素晴しかった。というか、いつもそういう感じだったら、佐倉さんも大丈夫そうなのに。って、それでも無理かな。佐倉さんのお母さんの威力、それもまたすさまじく、ストーカー幽霊さえもかなわないのか。またアキの弟、騒いでたところを見られて照れる佐倉さんが実にいい。で、アキのお姉さん、マリお姉さま、この人もすごいな。うん、危険な香りのするお姉さまであります。

『アネナの初恋』、事務アテナが可愛いですね。仕事に追われてぼろぼろになってしまってるアテナ。化粧っ気もない。常に睡眠不足で、まわりから女捨ててるとかいわれちゃって、それを聞いて憤るヴィーナスはいいお友達だなあ。ところで、ヴィーナスってヘパイストスと結婚してましたっけ。覚えてないなあ。ヘラの美貌を保つ秘訣というカナトスの泉、今は凍っている泉を融かすのに火と鍛冶の神の力を頼るというんですね。しかし内気なヘパイストス。アテナは無愛想なヘパイストスに気分を害する、いやちょっと違うか、元妻であるヴィーナスに対する冷たい態度、それについて怒るんですね。うん、いいお友達ですよ。しかしヘパイストスは彼なりの誠意を持って対応している。それはヴィーナスもわかっている。神様たちの人間模様、ってのも変だな。けど、人間臭い神様たちのお話、人情といっていいものか、その機微が描かれて面白い。回を重ねるごとに面白みも増しています。

『メー探偵フワロ』、いつも物騒な事件を御所望のフワロ氏、めずらしくショコラショー、ココアですね、が欲しい、おだやかなこといってると思ったら、なるほどバレンタインです。あさましいおっさんだなあ。レモンさんは、そんなフワロ氏のこと、ちゃんと理解して受け入れてますけど、レモンさんの弟? それとも弟分? ヨシュア君はフワロ氏のことが気に食わない。そんな彼とフワロ氏の出会い、ほんと、面白かった。妄想を覗かれる、レモンさんも含め、もてない金持ちという条件でフワロ氏を思い浮かべる。こうしたやりとりの面白さあり、そしてアーサーに対するレモンさんの恋心? ヨシュア少年はピンときちゃうのね。最後にヨシュア君、しっかりレギュラーとして参加することとなり、なるほど少年探偵団か。一人で団だそうですが、フワロ氏の助手としてより、レモン姉ちゃんとアーサーを監視するわけですね。ええ、面白くなりそうですよ。ところで、ヨシュア・コバーン。コバーン少年。小林少年がイメージになってるのでしょうね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第3号(2013年3月号)

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