『まんがタイムジャンボ』2013年2月号、昨日の続きです。
『妖こそ!うつつの分校』。先日、『まんがタイムファミリー』で始まったこの漫画、なんと、『ファミリー』では先生サイド、こちら『ジャンボ』では生徒サイドで描いていくというのですか。なので最初から妖怪っぽさ全開で、海寺奈賀芽が首を伸ばして赴任してきた先生を見にいく、ええ、見事なろくろ首であります。さて、人間の教師、間榎甲兵、なぜ彼が妖怪の学校に赴任してくることになったのか。その理由、ちゃんとあったんですね。ここの生徒たち、人間にまぎれて生活できるよう、人間のことを学ぼうというんですね。なので、先生には正体がばれないようにとのお達し。けれど、いきなりばれるというのですね。ほんと、校長先生も気苦労って、ああ、この人も盛大にばれてしまってますよね。
『かみおとめ』、ああ、素敵な扉絵、晴着も華やか、美しいめしあであります。で、お正月の朝、神社を手伝って泊まることになった和夏たち。特別の晴着を着たというめしあの言葉にいろいろ期待してみたらば、おおう、へびの着ぐるみとな。って、あの一言、しかも蛇足
っていうの、めちゃくちゃ面白いな。地味なんだけど、しっかりヒットしました。で、えみねさん。こちらはというと、タマゴとな! いや、なんかお餅に見えるよ。ちょっとシュールで、どうよと張り切ったその表情、妙に可愛かったです。新年ということで、お参りの人たちもきて、孫連れのお婆ちゃん。孫がめしあのへびスタイル大喜びで、お婆ちゃんが作った狐のおみくじ、あれにも大喜び。こういう交流、いいですよね。れじぇんど大吉とかも、ほんと、レアなんだ。いや、レアだよな。他にはちょっとないよな。面白かったです。そして和夏、餅つきできる森村、できない自分、ちょっと疎外感? けど、そんな和夏にめしあが教えるという。教えてあげられることがあって嬉しいという。ええ、ふたりの関係、実にいい。ところで、最後のつきたてのお餅のこと、あれ伏線なのかな。子供のころの和夏を知ってるとか、そういうことなのかも知れませんね。
『先生だって嘘をつく。』、メリーが風邪ひいちゃったっていうんですよ。けど、学校は休めない。なんでか? ええ、大神先生の誕生日だからっていうんですね。この日のために、しっかり準備してきた。なんとしてもプレゼントを渡したい。なのに風邪。倒れてしまって、保健室に運び込まれてしまう。そこからのバタバタ、メリーが大神探して保健室から出てしまうんですね。しかし、面白くなってきましたよ。保健室の小仁切先生、すごいイケメンで、生徒からも教師からも大人気、っていうんですが、なぜこの人がこのめんどうくさい学校に採用されたのか。その謎が明かされるというんですね。また大神とメリーの秘密、小仁切先生に知られるところとなって、なるほど痛みわけ。でも、小仁切先生ならそれで大神を脅したりはしなさそう。しかし、いろいろな愛のあり方があります。素晴しいですよ。あの待ち受け、素敵じゃない! さて、蓮子先生の誤解は深まり、疑心暗鬼も膨らむ一方。なのに常に蚊帳の外? この人の扱い、これもなかなかによい感じですよ。
『隣のいちりん』、ゲストです。幼なじみものですね。洋菓子専門店ルセット・シュクレの一人娘佐藤かおり、ああ、佐藤だからシュクレなのか、と、そのお隣、ガーデンこもれびの息子一輪みのる。可愛くて、まさしく看板娘、そんなかおりと、意外や有能、仕事とかてきぱきこなしちゃうのだけど、好きで手伝ってるんじゃない、かおりにもつっけんどんな態度とって、けど実は気になってるみのる。そんなふたりの、幼なじみで、ちょっと気になる、いや、気になってるのはみのるだけか、ともあれ、オーソドックスな幼なじみ系ラブコメであります。ライバルもしっかり出て、見事に伝統でありますね。
- 『まんがタイムジャンボ』第19巻第2号(2013年2月号)
引用
- 桐原小鳥「かみおとめ」,『まんがタイムジャンボ』第19巻第2号(2013年2月号),113頁。
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