2014年2月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2014年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2014年4月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』、トオルとユー子であります。ユー子がですね、トオルをおんぶしてまして、それがまたいい笑顔! そう思ったら、トオルはなんだか妙にいたずらっぽい笑みうかべて、あ、ユー子の髪をひと房手に掴んでる! これ見てると、ほんとにトオルはユー子のこと好きなんだなってわかりますよね。ちょっと甘えてるところもあるんだと思う。ユー子だから許してもらえるみたいに思ったりしてるのでしょう。ええ、るんちゃんに対するものとはまた違う、そんな好きが見え隠れしますよね。

『トイレのはなこちゃん』、ゲストです。学校ではひとりぼっち。なのでお昼は、誰もいない場所を探して食事をしている。そんな女の子、板橋幸乃が主人公。眼鏡、ショートカット、内気と、可愛らしい女の子なんですが、この子、校内の噂、花子さんの出るトイレを知って、そこに逃げ込むんですね。って、便所飯……。それ駄目だよ。自分だったら耐えられない。トイレは大嫌いな施設です。必要悪だと思っています。でもそのトイレ、やたらきれいで、やたら充実しているんですね。ソファ、テレビ、本棚と、まさか普通のトイレではあるまい。そんな予感させまして、そして思い切ってドアをノックしてみたら、出ました出ました、ギャルですよ、ギャル。軽いお姉さん。はなこさんらしい。トイレを私物化してる張本人で、個室に入ったと思ったら、その隣りから出てくる。まさか、本物!? 幸乃はそう思ってるんだけど、なるほど、この人、生徒会長なのか。港羽奈子、確かにはなこさん。そして副会長の渋谷小町、この人も誰もこないトイレの噂を聞いて逃げ込んだ過去があるんでしょうか? ともあれ幸乃、はなこさんに生徒会に誘われて、それがきっかけで友達もできそう? ええ、いい感じに動き出した青春! でありますよ。

『フレラジ☆』、墨田さんメインのエピソードですよ。って、そうか、最年長なのか。なんでか最年少だと思ってた! 可愛いものなあ。小動物みたい。そんな墨田さんをメールで誘う薫。それを受けた墨田さん、おお、今回は心の声が聞こえてきますよ! って、方言少女じゃないですかー! しかもおそろしくネガティブで、ああ、人間関係になにかあったのかい? それで故郷大阪に怖れを感じたりするのかい? というのが今回の話でした。しかし、いつものスケッチブックにて伝えられる彼女の言葉。本心を知ると、なるほど、なんだかその言葉も印象違って聞こえてきますよ。クールに見える。けど本当はそうじゃない。人付き合いを避けてる? いや、本当はそうじゃないんですね。不器用で、本心なかなか出せない、そんな墨田さんの様子、見ていてなんだかもどかしく、けれど不思議と愛おしい。うん、頑張れ、そう思えてしかたないんですね。しかし、本当、大阪が彼女に与えるプレッシャーの正体はなんなのか。気になります。そしてあの笑顔! そして葵病欠のラジオ収録! 先がめちゃくちゃ気になりますね。

『ブレンド・S』、今回は夏帆のエピソードですね。自宅じゃ眼鏡なのか。たくさんのゲームソフト。ゲーセンにいくのも好きで、ついついお金を使っちゃう。大変だな! 特に欲しいわけでもないけど、難易度高いものがあると挑戦せずにはおられない。なんというゲーマー! だから景品に未練はない。夏帆提供のキッズアニメのフィギュアを争奪する店長と麻冬。なんという必死。というか、売ればいいのに! 喫茶店のお客さんが話題にしてるゲーム、設定がうまくいかないというのを、バッと取り上げ、せっかく接客してあげてるのにゲームなんてしないでよ! こうしてやるんだから! 見事に設定してあげて、しかも自分のフレンドコードまで入力しちゃう。おおう、まさしくこれがツンデレか。おおう、すごいな。ちょっと感動した。苺香のアナログ発言、うん、いい感じにキャラクターを立ててきてますね。そして夏帆も。ゲーセンいってダンス。すごいギャラリー! って、胸目当てか! けしからんな! そして昼間のお客さん。あの表情! そしてあの応答! なんでだ! ほんと、見事でした。ほんと、それが地なんですね。

『+ぽじてぃ部』、押忍! ポジティブ! ゲストですよ。生徒会ものでありますよ。生徒会長がやたら有能、というか、天才? 発明なんかしちゃうっていうんですね。朧月麗子、って、この学校、朧月学園高等学校、ということは、理事長の子供とか孫とかそういう設定か!? と思ったら、ええ、祖母が理事長なんだそうですよ。ある日突然、れーこがアンドロイドを連れてきたんですね。犬型メイドロボットのぷらすというんですが、犬耳、犬しっぽの美少女アンドロイドですよ。ぷらす思考が長所だそうです。うん、いいですね、ぷらす思考。忠犬なのだそうです。でも、まだまだ経験が足りず、いろいろ問題行動が見られるんですね。羞恥心がない。怪力をふるってしまう。そんな彼女を、副会長の鹿志霧音、書記の早乙女緋梅、彼女ら生徒会の面々で育てていこう、そんな具合です。れーこのことが好きすぎる霧音とか、なんか余裕そう? そう思ってた緋梅が意外と小心で、小身で、そのこと気にしてたりね、加えてぷらすに好きといわれてやたら照れちゃったりね、うん、いい感じにキャラクターが動いているんじゃないでしょうか。楽しい雰囲気で、いい初回だったと思いますよ。そして最後にぷらすがですね、生徒会のこと、ポジてぃ部とかいっちゃった、それが採用されて、ええ、ぷらすが部長。生徒会のお役に立ちます。前向き元気に手伝います。そんな話。ええ、前向き、元気、大変よいと思いました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第10巻第4号(2014年4月号)

2014年2月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2014年4月号

『まんがタイムオリジナル』2014年4月号、発売されました。表紙は、ああ、山下さん、白衣ですよ。けど、白衣は白衣でも、これはドクターのスタイルですね。首に聴診器かけて、レントゲン写真の紙封筒持って、ええ、堂々としてかっこいいです。そして代わりに榊先生がナーススタイル。あまりの状況にナーススタイルヨネ先生が枕をぶつけようとしています。そして『らいか・デイズ』らいかもナーススタイルですよ。なんだかすらっとして、妙に色っぽいです。

『満開!Sister』は、たけしの進路の話でありますよ。はたしてたけし、どういう進路を選ぶのか。友人いわく史学科か? いや、時代劇サークルのある大学だとかいっちゃうんですね。ああー、バカだなー。ハカマ通学とかいってる。そこへサツキもハカマ通学に同意して、たけしは大和撫子と憧れを強くするんだけど、本人はただのズボラ。うん、いかします、サツキさん。しかし面白かった。進路指導でめちゃくちゃ怒られたり、そしてカンナに自分の通う大学へと進路を誘導されたり。カンナがですね、たけしが驚くほど優秀と判明した今回。そうかあ、カンナさん、できる女なのかあ。素敵だなあ。たけし、意外と歴史の成績が悪い。うん、思いっきり真面目につっこむカンナとか、レアかも知れません。しかし、ほんと、姉妹に愛されてるたけし。ちょっと羨ましく思うくらいですよ。

『ゆらゆら薬局プラリネ』は、兄貴さん、気合いが入ってますよ。季節の変わり目。薬剤師としては、体調を崩すわけにはいかない。それでくたびれながらも、妹の労りを励みに一層頑張ってしまうっていうんですね。バカだなー。って、まあ、この人はこれが通常営業だと思います。しかし面白かったのは、池田ですよ。彼女の機転、大きなクマを作って出勤してきた山内を家に帰すあの話術。かっこいい! 山内兄も傷つくんだ! 業後に見舞えば、兄貴は大いびき、妹は泣いてる。ああ、家にあるクマってこれ。ほんと、妹に尽くすこと、ただならぬものがある。ほんと、妹の泣いた理由、ええいああ、思わずもらい泣きですよ。しかし、ほんと、池田も山内兄妹のこと理解して、いいやつであります。

『あかるい夫婦計画』は、ああ、だいすけは自分に似てるのかあ、そう思ったわけですよ。おそうじロボットX、会話もできるっていうんですが、愛着湧いたら捨てられなくなるでしょう? すっかり見透かされているとか実にらしいんですが、ええ、この見透かされてるところが似てるんですね。愛着があると捨てられんのです。わかるわ。もう見ない雑誌とパンフレットとポスター。ああ、わかるわ。わかるからこそ面白いのでしょうが、逆にいうと、そういう、わかるわーと読者に共感させるものごとをピックアップして描くのがうまいということなのだと思うんですね。しかし、ほのぼの夫婦。ほんと、実によいですよ。

『よゆう酌々』、またまた粧子さんですよ。もはやセクハラだと思う。どうせいつもの思わせぶりなだけでなんにもない、ノーテンキ事情だ、そう思っても逃げてしまう粧子さんはなんだか可愛くて、ほんと、大好きです。街で中川さんに出会って、けど粧子のいうこと、ちっとも通じないっていうんですね。所得隠しを疑うとかね、ほんと、みんな面白可愛いなあ。ほんと、なんで自分の周囲にはこんな人を見かけないものか。そう思うくらいです。でもって、女将と戸田くんのあれこれ、せんだってからの料理のこと、あれが関わってたんですね。なるほど、基礎知識。それは大切。しかし女将拒否。らしくて、いい感じです。最後の最後に、自分の厚かましさを指摘されて、そうとはじめて気付く粧子さん。あれもいい感じでした。

  • 『まんがタイムオリジナル』第33巻第4号(2014年4月号)

2014年2月26日水曜日

『まんがタイムファミリー』2014年4月号

『まんがタイムファミリー』2014年4月号、先日の続きです。

『軍神ちゃんとよばないで』、まさか虎千代が男でないということ、一般の兵にバレる日がくるとは思ってませんでした。小島弥太郎ですよ。先の戦で大将の首をとるわ50人斬りを達成するわと大活躍。その手柄でもって、虎千代の側にはべることとなったのはいいのだけれど、まあ、仕事がない。基本放置。しかしこの弥太郎の殿崇拝ぶりは素晴しい。勝手にいいようにいいように解釈して、どんどん祭り上げていく。ええ、そのゆきつく先があのお背中であったわけですね。ええ、自分のこと、女の子だ、姫だと内心意識してる虎千代がやたら可愛くてよろしかったです。

『カラフルぶらぱん』、面白かった。というか、アキが酷くて最高です。どんどん女の子っぽくなっていくナツ。けどそんな彼が悩んでるんですよね。友人、友仁が女装してる自分ことを好いている。告白するといっている。実は自分だと白状すべきだろうか。などなど。ええ、友仁の愛が重くて参ってしまうナツ、彼のメンタルの弱さ、友仁の愛の重さ、そして誤解される趣味! 最高に面白かったです。あと、今回の役立つ話題は、いわゆるヌードカラーってやつでした。一昔前はそんな風にいって売られてたと思うんだけど、最近はそうはいわなくなったんでしょうか? ええ、アキの情緒もなにもあったもんじゃない感想が見事でした。

『地味なコ、派手なコ』、正念場でありますよ。地味活をやめるといった西條サン、思い悩む日が続いて、過去最高に地味度が高まっているんですね。西條サンが地味活をやめた理由、それは自分のせいじゃないか。そう思って謝る千草。その勢いで、なぜ千草でなければ駄目だったか、ぽろっと口にしちゃう西條サン。ええ、思っていること、思ってきたことを、ふたり、互いに相手に伝えたんですね。千草に対し思ってきた気持ち、嫉妬を隠したまま振り回したことを詫びる西條サン。それにビンタで応える千草。ああ、なんてやさしいビンタだろう。ペチンと小さな音で、けどしっかり気持ちを伝えていって、そして千草も自分の本音、そのままの西條サンでいて欲しいと思ってきたことを伝えるんですね。お互い、本当のことをいって嫌われたらと、ずっと心配してきた。そのことがわかって、それであのビンタの応酬。なんて素敵な一コマだろう、と思ったら、あんなに腫れるほどなのか! ふたりともにおたふく顔で、けどあのしあわせそのものといった笑顔。素敵でした。素晴しかった。本当、いい漫画だったと思います。もう最終回なんですかね。どうなのかわからないけど、このふたりの関係、時間をかけて築きあげてきたもの、それが本当に素敵で、大好きなのですよ。

『純情小町』も最終回。この漫画も好きでしたよ。郁とゆっきー、ふたりの友情もの。ゆっきー、とにかく変わりものなんだけど、郁のことが好きなんですね、一緒に写った写真、ひとりでこっそり鏡に見せる笑顔、ほんと、ゆっきー、すごくよかったです。もうすぐ受験。皆の進路が決まっていく。郁は大学へ、ゆっきーは綾鷹流家元の襲名。ここでふたりの道は分かれてしまうんですね。それが寂しい郁。その気持ちを、お茶席のふるまいで受け、応えるゆっきー。本当、ふたりはいい友達になったなあ。そしてゆっきー、最後に見事に見せてくれました。素敵な漫画、ほんと、余韻のたなびいてしっとりと心に残る、いい読後感。大切に思って読んできた、その感触を最後にまた深めることができた、そう思っています。

『かしこみかしこみ』、おお、フェルトで作るムク。これ、いいなあ。って、本編に関係してくるんだ! 小倉マイの恋心。可愛いは悪、気になる彼氏はムクに夢中だっていうんですね。なんとか彼、古谷君に気に入られようと頑張るんだけど、彼の気持ちは見事にムクに向いていて、だから髪形をムクっぽく変えてみたところ、ドングリが足りない……。きびしいなあ! フェルト細工のムクは山椒のアイデアですね。しかし古谷君、器用だな! 羊毛フェルトのムクマスコット。うわ、これ、すごい、自分も欲しい! しかしこのふたりの関係、進展してハッピー、そんな展開だと思っていたら、今度は古谷君が複雑な気持ち抱えて、曰く、カッコいいは悪。この対称性。オープニングを受けて見事なエンディング。美しかった。それになにより面白かったです。

  • 『まんがタイムファミリー』第32巻第4号(2014年4月号)

2014年2月25日火曜日

Fluorescent lamp, taken with GR DIGITAL IV

GR BLOGトラックバック企画、2月のテーマは好きな場所であります。ああ、終わった。先月に引き続き今月も同様に思ったわけですが、いえね、撮った写真を振り返ってみても、ああこの場所が好きなんだよなあ、みたいに思えるのってないなあ! 改めて驚くのでありました。とはいいましても、月に一度の機会であります。考えて考えて、ああ、よし、これでいこう。決めたのでした。かくして、トラックバック企画「好きな場所」に参加します。

蛍光灯です。なんでこれが好きな場所? いやね、私は毎日最低一枚は写真を撮ろうと決めているんですが、正直、毎日毎日撮り続けるというのはなかなか難しい。なんでもいいからと思っても、本当になんでもいいってわけじゃないんだなあ。実感させられます。

なにも撮るものがなかった。もう、その日が終わってしまう。そんな時に、とりあえず適当に蛍光灯を撮ってるんですね。いつもいつも同じ蛍光灯。なんでかといいますと、いつも自分の座っている場所、その頭の上にあるんです。端的にいうと撮りやすい。もちろん、この蛍光灯に愛着があるってわけじゃない。けれど、いつも座っている場所、落ち着く場所からの視点ではあるわけで、ああ、もしかしたらこのどうしようもない写真も、いつか時間がたって見返した時、懐かしさをともにいろいろを思い出すよすがになるのではないか。そんな風にも思ったんですね。

2014年2月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2014年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2014年4月号、発売されました。表紙は『夢喰いメリー』。おお、素敵表紙でありますよ。柊とメリー、ふたり肩組んで不敵な笑み。ちょっと上目にこちらを見る挑発的な眼差しが、もうたまらん可愛さです。いや、いいですね。小道具の眼鏡、ちょっとフレームにかけた指、その仕草も気位の高さ感じさせるものがあって、メリーは真似事っぽいですけど、でも面白がってやっている、そんな内心が感じられるようで実にいいイラストです。そして『ハナヤマタ』。ハナに引率される娘たち。あの表情いろいろ。なんかタミだけやたら嬉しそうなのがいい感じです。

『オンリーロンリーヴァンパイア』、新連載であります。吸血鬼を狩るヴァンパイアハンターを養成するという葦原退魔専門学園にて繰り広げられる演習。追われているのは姫倉純。模擬訓練での吸血鬼役というんですが、実際に彼女は吸血鬼だったというんですね。ということは、この子も人類の敵と見なされているわけか。聖水が苦手、お祈りも駄目、ニンニクも十字架も嫌いという彼女にとっては暮らしにくい、そんな環境であるわけですが、しかしなんでこんな学校に通うことになったのか? スパイ? って、違うのか、姉ちゃんの手違いっていうのか。吸血鬼にも課題があるっていうんですね。眷属を作らないといけない。血を吸って手下にしたらいいのかな? それで親切にしてくれる男子、灰城睦を狙って失敗。ああ、自分が吸血鬼とバレた、そう思うも大丈夫で、ええ、これは異種族間の恋愛ものになっていくのでしょうか。けど、この灰城睦って少年、ただの天然とは思えない。なにか秘密? 裏があるんじゃないか、そんな感じがしますよね。

『バカな彼女の108式の間違い方』、津留崎優の新作、ゲストです。ゲストなのは、とりあえず反応をうかがってということなのかな? 女子高生と娯楽小説書いて生活してる青年の恋愛もの、といいたいのだけど、こう、愛がガーッ! と盛り上がったり、恋がグーッ! っと心揺さ振ったりはしないみたい。うん、なんかアホっぽいお嬢さん。人の話を聞かない? ものごと、あんまり頓着しないたちのようで、結果記憶がやたら危ういんですね。ベ、ビ、ベーグル犬! って、違うから! そんなお嬢さんなんですね。けど、彼氏のマサ君。そんな彼女の存在に、その気持ちの根っこみたいなところ、支えられているんですね。ほのぼのカップル。おっさんがクールというよりちょい枯れ気味だから、こう気持ちが燃え上がったり! はしないけど、そのほのぼのにやりとりのおかしみ加わって、なんかこう、マサ君の気持ちを支えるもの、それがじんわり伝わってくる。ええ、やっぱりうまいなあって思わされるのですよ。

『トリガーハッピーウィッチ!』、新連載であります。こちらは吸血鬼じゃなくて魔女のいる世界でありますね。学内でなにやら怪しげな儀式を、って、これ錬金術なのか。スナック菓子を金に変えようと画策し爆発、部屋どころか建物レベルで破壊しちゃうというんですね。首謀者チー、共犯はメイ、取り締まるのは生徒会長五十嵐五十鈴、五十五十だ。五十鈴はなんだかんだいってチーのことが好きっぽいですね。なんだか適当にチーにいいくるめられて、チョロいとの評価が定着しているっぽいですよ。チー、わりと悪辣なんですね。部室棟を破壊して、その修理を請け負ったら大儲けできる。その魂胆で天候を操って部室棟を破壊。アリバイは怪しげなゴーレムを使って、工作は完璧だというんですね。基本、気楽にチーの無茶を楽しむのがよさそうな漫画です。部室棟再建のために呼び出した魔物は、なんかアロハの似合うコボルド助八。で、魔法で直すのかと思ったら、ばりばりの職人じゃないか。使役に対する対価も、チョコレート。駄菓子か……。普段は角砂糖なのか……。けど、助八、嬉しそうだからいいのか……。強欲魔女、チーの悪巧み、それが成功する日はこない模様。なので、安心して彼女の暴走と失敗を楽しむのがよさそうですよ。しかし、助八、よいなあ。その勤労の尊さ。レギュラーになるのかな。

夢喰いメリー』は、チビ柊さん、よいなあ。漫画を描いている。デビュー目前である。けれど最後の最後、あと一歩のところでデビューにこぎつけられない。なんでか? その理由が描かれた回であります。ああ、大本にはこの子の好きがあった、描きたい世界というものがあったのだけど、クラスの子らに受けるもの、誉められるものを、要求されるまま描き続けた、それでいつしか受けないもの、誉められないものは表に出さないようになってしまったっていうんですね。あのキラキラした柊の笑顔が曇る、その機微、切なさ感じさせますよね。気分転換先の動物園の風景、面白かったですよ。鳥に嫌われるメリー。羊と見つめ合うメリー。なんだろう、変に面白いぞ。そしてここで柊の根源に触れるんですね。彼女の大切にしている世界。受け入れられないかも知れないという想像に、ひとり傷付いてきた。けど、それが受け入れられて、あの目が開いたかのような柊、いい表情でしたよ。勇魚の好きそうな感じですよね。ぽっとハートが浮かんでる。うん、あのコマはしあわせなコマでした。そして、ここで夢魔登場。ああ、白儀がなにか関わってました。鉢合わせも困る。メリーのことか、あるいは夢路か。ええ、彼のなそうとすること、見えそうで見せない、そんな状況にずっと宙ぶらりんです。

『理想のあの子』、ゲストです。シンプルな感じ、けど悪くないかもって思いましたよ。子供の頃に助けてくれた女の子の記憶。好きなアニメの主人公に似ていた。その記憶の彼女? 転校生に既視感を感じたっていうんですね。感じた人、尾上此方。転校してきた人、碧野彼方。校内の案内を買って出て、けど彼方はそんな記憶はないっていうんです。いじめられている女の子を助ける。自分にはそんなことできる勇気はなかった。けど、彼方はまぎれもない此方の思い出の彼女だったっていうんですね。ふたりとも、困った人、状況を見たら、考えるより先に動いてしまうたちみたい。似たもののふたり? 彼方の記憶の中では、決してかっこうよくなんてなかったあの時の行動が、此方の記憶の中ですごくかっこよく変質してたりね、そうした記憶の違いも面白かった。ちょっと苦笑まじりで、けどこうしてしっかり仲良くなったラスト、その感触、悪くなかったと思ったのでした。

2014年2月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2014年4月号

『まんがタイムスペシャル』2014年4月号、昨日の続きです。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、おお、皆がセーラー服。学生服じゃなくて、船乗りの制服。いつもの格好とちょっと違って、なんだか新鮮でありますよ。本編にちょっと船が関係してるんですよね。けれどまずは本の話。宇宙には平面はないというありすちゃん。けど地球には平面がたくさんあって、それが珍しい。すごく興味津々。本なんかもすごく新鮮で、当初それを理解してなかったころは、本に描かれたものを取り出そうとして破いてしまったこともあるらしい。これもまたワンダーなのでしょう。普段、当たり前に目にして、当たり前と思ってるものを、ありすちゃんは当たり前としていない。本がそうなら、描かれたものもそうで、ありすちゃんにはまんが絵の人物は地図に見えるらしい。あの地図萌えの強者の可能性はちょっと笑っちゃいました。平面にいきたいヨータとミチコも酷かった。ゆせのクールなつっこみもナイスでした。一冊の本がひとつの宇宙。ああ、こういうロマンが好きなんですよ。そして折り紙、テレビとありすちゃんを驚かすもの続々。スマートフォンだって同様。ハルの想像の中で水没、慌てる様がおかしかったです。で、最後に船なんですね。ヨータの作った船型スマートフォンケース。いや、それ、ケースじゃない……。あの驚いてるハルの顔が常にはないもので、新鮮でした。ラストの夢、飛び起きた時の顔もよかったですよ。

『美味しいタノミゴト』、新聞部のアンケートにはじまる欲しいものの話題。咲月はお皿が欲しい。新名さんはネジが欲しい。なんでネジ? 宇宙船を作りたいからっていうんですね。うん、女子高生らしくない! っていってる咲月も似たようなもんですから! 新名さんが咲月に贈り物をするっていうんですね。家庭科室に隠しました。咲月が探してみればきれいなお皿が出てきた。てっきりこれが新名さんからのプレゼントかと思ったら違ったっていうんですね。新名さんからのプレゼントは、彼女作の宇宙船の模型。じゃあこの皿は? 鈴木くんのものだったっていうんですね。母親から押しつけられた。いらないものだから使ってというんだけど、ああ、本当は違ったのか。咲月のために買ったもの。ええ、咲月のことが好きなんですね。この素直にいえない気持ち、雨に滲んで、ちょっと切ないお話でした。

『すしっ娘』、さよりも頑張ってるんですね。シャリ切りを教わった。なるほど酢飯の作り方。合わせ酢を入れ切り混ぜる、って、大将、すごい人なのか! ごめん、ちっともそんな風に思ってませんでした。大将の技、見様見真似でさよりもやってみるんだけど、ちっともうまくいかない。大将がやると米がツヤツヤになるのに、さよりだとモチモチになってしまう。落ち込むさよりに鯛介ができなくて当たり前とさとす。飯炊き三年なのか。長い道だな。っていうか、さよりも大変な子だな。鯛介さんでさえとか、先輩に対して酷い評価だよ。ほんと。しかし、こうして落ち込んだり塞いだりしてるさより、その酢飯、失敗作を大将と鯛介が全部食べていてくれた。ちゃんとさよりの仕事、その進歩を見ていてくれているんですね。ええ、いい店じゃないですか。厳しい? 変わりもの? けれど暖かく見守っていてくれる。ええさよりは師匠にめぐまれた、そう思いましたよ。

『メェ〜探偵フワロ』、おおう、扉のレモンさんに変装したフワロ氏。これはこれで悪くないな。ヤバいぞ。可愛いじゃないか。うん、本当にヤバい。私はどうしたらいい!? 鳥人二十面相からの予告状、絵画を盗みますというんですが、村長曰くその絵画に覚えがない。フワロ氏の所蔵してるものなのか。「首と舌がどんどん伸びる」。酷いタイトルに変テコな絵。持ち主の背が伸びるという謂れがあるんだそうですが、いやいや、ラストに明かされた真実。いやもう、酷かった。首くくる絵なのか。全員死んでるのか。フワロ氏、危なかったな! というか、鳥人二十面相もよくこんな絵を欲しがったもんだ。というか、くれてやればよかったのに。鳥が酷かったんですよ。押し付けあいに、無茶な変装、信用のないラウール。でもって二十面相、もう駄目駄目で、もうバレバレで、ほんと、最低でした。アーサーには見えてるし、フワロ氏も余裕で気付いていて、そしてコバーン少年の容赦なさ。あ、ほんとだ、フワロ氏、首くくってるよ。いやもう、最高のドタバタでした。というか、面白がってるラウールも酷すぎ。で、結局誰が得したのか? ああ、ラウールだろうな……。ほんと、頭からラストまで、ノンストップで面白かった。最高でした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第23巻第4号(2014年4月号)

2014年2月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2014年4月号

『まんがタイムスペシャル』2014年4月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコがピッチャー、今にも投げますよってところを、詰襟マキが応援しているという構図です。ラヴ・ど真ん中! こういうセンス、いかしますよね。そして応援しているのは『どろんきゅー』のふたり、佐倉とアキもでありまして、ふたりはチアガールの格好で、ただ手に持ってるのがポンポンならぬ亡霊という……。さすがの『どろんきゅー』であります。

『踊る!アントワネットさま』、不穏な宮廷の状況に、しばらく距離を置くよういわれたマリー。暇を持て余してるせいで読書が進む。というわけで、借りていた本をロベスピエールに返しにいこうというんですね。ロベスピエール、弁護士として頑張ってる、かと思いきや、そうじゃないっていう。庶民の弁護士たらんとして、第一身分である聖職者を訴えたせいで、すっかり立場を失ってしまった。それで自分の正義に疑問を持ってしまったっていうんですね。ここからのマリーの説得、あれは感動的。ルソーの『社会契約論』。身分制度が人々を縛っている。ロベスピエールにしても、そしてマリーにも。身分の差が、制度がたちはだかった。ああ、しかしこの展開、もうこの先は見えてきたんじゃないか。革命に向かうしかないんじゃないか。いやもう、ハラハラさせられますよ。もうひとりのマリーはどうなるのか。皆がしあわせになれる未来はないのか。ほんと、ハラハラします。

『おかってスタディ』、ゲストであります。町村せりあ、女子大生っていうんですが、見た目は割烹店の若女将であります。母が入院してしまったために、ご飯の用意をしなければならない。しかし要領が悪いようで、うまく作れないっていうんですね。で、そこに助っ人です。妹咲のクラスメイト、柚島ハヅキなる少年。差し入れのケーキが実においしい。少年の手作りだっていうんですね。かくして姉ちゃん、少年狙い撃ちですよ。年上は好き? って、一瞬はいって答えとるやんか! うん、年上いいよね。わかるわ、少年よ。かくして少年は姉ちゃんの料理の先生になって、妹は気になる男子が姉に心魅かれてるのではないかと穏やかでなく、少年は少年で、ピカピカのオーブンにベーカリーに興味津々。なるほど、皆それぞれの心のベクトル、一気に明確化されましたね。少年による最初のレッスンはおにぎり。ちょっとずつでもうまくなっていくお姉さん。お姉さんのちょっとした言葉が気になる少年。なかなか面白そうでありますよ。

『趣味じゃない園芸』は髪形の話ですよ。蘭々が髪を切ろうかといっている。なるほど、太陽のせいで髪が傷んじゃってるのか。けど、切る切らない、どう切るか、その基準が植物と一緒だっていうんですね。髪も剪定扱いって! しかし、こうしたらどうかという提案、バッサリとか可愛いじゃありませんか。うん、すごくキュート。見違えるほどに美少女です。そして髪形というと忘れちゃいけない稲生さん。今年のテーマはユキワリソウ? それともザゼンソウ? って、ザゼンソウめちゃくちゃ可愛いじゃないですか。って、毛根鍛えたいとかなんという理由。ダメージ受けてる男性連中も笑えます。蘭々作業中の格好、鞍馬天狗かはたまた忍者か。そして蜂群崩壊症候群の話題なんかも出て、なるほどなあ、ミツバチの巣を見付けたら屋上で飼うんだ。スズメバチは危ないことに加え、ミツバチを襲うから駆除されるんだろうなあ。なるほど面白いです。そして南方、安定の女子力。ええ、彼女の手前自重しても、なお溢れるのですね。

『ピンポン☆ブー』、クイズ研究会存続と退学を賭けたイントロクイズ、残るはあややのみという崖っ縁状況。ああ、これはまさかのあややの真価が明らかとなる展開かー!? ううむ、違いましたよ。やられましたよ。最後の曲、それを聴いた景二がね、涙流してるんですよ。もう駄目だと観念したのか、そう思ったら、どうも違う涙みたいですよ。景二、あややを使って腹話術ですよ。って、唇動いてるし! まさかの反則、しかしこれが駄目なら、パペット理事長も駄目だろう。ええ、景二は気がついたんですね。出題されてた曲、全部クイズ番組に関係する曲だったんですね。理事長もクイズが好きなのでは? その問に答える理事長、大平先生が彼女のヒーローだったっていうんですね。彼の傷つくところを見たくないばかりの行動だったとわかり、そしてクイズ活動解禁。思いもしない展開に、見事打たれましたよ。面白かった。これからまたまったり展開とのことですが、この導入、素晴しかったです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第23巻第4号(2014年4月号)

2014年2月21日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年4月号

『まんがタイムきららMAX』2014年4月号、昨日の続きです。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』、いよいよ最終回が見えてしまいました。晶主役の新歓ビデオも完成して、ええ、椿たちの様子、もう本当に黄昏の時間といった感触です。陸上部の面々を調理部に誘う人あれば、逆に陸上部に誘う娘もいる。推薦とれればっていっちゃう椿は、結構余裕なのかな? いや、そんなことはありませんでした。もう終わった気分でいる2年生たちだけど、5月まではまだ練習が続くよ。その練習の情景、それはいかにも楽しそうで、あの椿の空を見上げて思ったこと、ええ、この子は本当にしあわせな時間を送ってきたんだなって思わされましたよ。ちょっとお姉さんになった感じでもありますよね。いや、体付きの話とかじゃない。柘植ちゃんは安食先輩を継承するとか、おそろしいこといってます。かくして、この楽しかった陸上部、その雰囲気も受け継がれていくのでしょう。最終回、どう描かれるかが楽しみです。その安食先輩の時代、椿の時代を受け継いだ部が描かれたりするのかな、なんて思ったりしますよ。

『歴史迷子な少女たち』、まさかのふたり目だー! なるほど、少女たちという所以ですね。結構な超常能力持ってるっぽい卑弥呼だけど、気象を操ったりはできないっていうんですね。いや、まあ、そりゃそうだろう。そう思っていたんですが、どうも事情が違ってきましてね、ええ、卑弥呼がどうにか帰れないものかと例の本を、わからんなりに調べていたら、そこからふたり目が出てきた。ヤマタイの女王だというんですね。おお、壱与か。壱与は13歳で即位だそうだけど、そうか、じゃあ随分女王を経験してからの姿なんですね。しかし、壱与、いいキャラクターだと思います。かなりの実力者。天候だって自由自在。なのに卑弥呼のことを尊敬してて、いや違った、崇拝してて、卑弥呼を呼び捨てにすることを許さない。あだ名も当然駄目。で、卑弥呼は最初こそ喜んだけど、あまりの重さにひいてしまってる。いやもう、面白かった。押しの強い壱与はよく状況を動かして、いいアクセントになりそうです。

『アリノス☆ワンダーランド』は、ナカちゃんとルリの高校時代の思い出から語られて、ええ、ルリは高校生の前だとしっかりしてる。そのしっかりしてた時代のルリの印象がナカちゃんの記憶に残ってる。まさかそれが、先日から話題になってるたかみんのお隣さんとは思いやしないでしょう。けど、今回はまさかのその可能性に思いがいたるっていうんですね。りりしいルリさん、メガネのみかさん。たかみんからの情報だと、お隣のルリさんは浪人生の模様。生徒会長のルリが大学落ちるとかあるのか? そう思うナカちゃんだけど、そのまさかなんですよね。カフェにて、たかみんにも優しくするみか。それにルリが嫉妬したり、たかみんがお母さんと認定しちゃったり。ええ、なんだかよくわからん関係ができあがっていって、いい感じですよ。

『みことの一手』、みことが頑張ってる! っていうか、頑張ってる姿を周囲に見せようとしてるみたいですね。そんなみことに感心してか、葵が蛍の家にいこうと誘う。ああ、みことは嫌なのか。めんどくさいことが嫌いなんだなあ。うん、自分に似ているかも知れません。で、蛍の部屋がおかしいんですよ。漫画と思ったら、カバーの下には囲碁の本。ベッドかと思ったら、それがまるまる囲碁の本。みこと、蛍が本当に頑張ってると知って恥じるんですね。けどなぜ蛍がそんなに頑張るのか。その理由に過去のみことがあった。昔、どうしても勝てなかったみことがあった。今は弱いみことだけど、蛍にとっては悔しい思いをさせたライバルであり続けているっていうんですね。ええ、このライバルと思っていてくれていると知ったこと、これがみことを動かすのでしょうか。わからないけど、これがみことにとっての動因となって奮起するようなことがあったらよいなあ。みたいに思ったんですね。なかなか動けない人っています、って自分もそうですが。だからこそ、みことが頑張ってくれたら嬉しい、そう思うのかも知れませんね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第4号(2014年4月号)

2014年2月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年4月号

『まんがタイムきららMAX』2014年4月号、昨日の続きです。

きんいろモザイク』、久世橋先生の回ですよ。やっとこさ、教師としてちょっと自信を持てるようになってきた。そういうのですが、古文を教えて欲しいとアリスに請われて、その自信が揺らぐんですね。そして烏丸先生登場。なるほどふたつ差。ふたりともにこの学校の卒業生で、つまりふたりは一緒に通ってた時期があったっていうんですね。今も持ち歩いている烏丸先生の写真に思い出される学生時代。ああ、15歳の久世橋先生も可愛いじゃありませんか。烏丸先生はまだ眼鏡をかけてなくて、でも雰囲気はそれっぽい。知らず烏丸先生は、久世橋先生をはげましていたんですね。その思い出の中のふたり。実に素敵でした。

彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』、護の家ですき焼きパーティなんだそうですが、なるほど、お肉屋さんなのね。ほたるのまさかの世間知らず発言。けどそれを指摘されても慌てないところ、これがこの人の余裕なんでしょうなあ。だって、亜梨香はそうじゃないっぽいですよ? いろいろ気がつくほたる。料理なども学んでいて、ええ、しっかりしたお家とお見受けしますよ。しかし今回の見どころは護の姉ですよ。結婚したんだそうで、そして取り乱す亜梨香。めちゃくちゃ面白い。あの姉って! あの姉。どんな姉なんだ。落ち着かせるための乳酸菌、それをほたるが与えるんですけど、まるで野生の動物だな。ほんと面白かったです。そして亜梨香にあーん。文鳥みたいって、ほんと、最後まで面白かったですよ。

『そよ風テイクオフ』、連載になってきましたね。人力飛行機を作って飛ぼうとする女の子たちの活動を描いた漫画。なるほど、芝浦工業大学のTeam Birdman Trialに取材しているとありまして、なるほど、これは期待がさらに膨らみますよ。今回は飛行機についての基礎が紹介されて、レイノルズ数っていうのは聞いたことなかったのですが、揚力と重力、推力と抗力、それらの拮抗、バランスが飛行機の飛行にはかかってきてるんだなあ。わかりやすい説明でした。翼のかたちの重要性。翼端渦の話など、ええ、これらは自分も聞いたことあります。こうした基礎的な知識をわかりやすく紹介して、そしてキャラクターの魅力を押し出すべく動かして、ええ、話が進むほどによくなりそうに感じさせます。けど、あのラジコン飛行機、あれ、いきなり初心者にまかせるとか、度胸あるなあ! 絶対落ちるって! 自分はフライトシミュレータで着陸できたためしがありませんからな。けど、それでも飛行機を飛ばす面白さなど感じさせて、よかったと思いますよ。是非頑張って、その魅力を高めて欲しいと思います。

『ハナイロ』も連載ですね。人間の世界に修行にやってきた魔女三人。彼女らの働いている店が新聞に取り上げられて、なるほど、この店って人気なんですね。美少女の働く店、というだけでなく、その女の子たちが5年周期でがらりと入れ替わる。なるほど、よくよく知られてるっていうんですね。けどこうして有名になって、そのわりには店は地味。なんとか飾り立ててみよう、皆いろいろ頑張ってみるんだけど、沙里のセンスが残念で、見た目は大人の雰囲気、儚げな美少女だっていうのに、そのギャップ。すごい落ち担当でした。そして花魔法。マリーゴールドの花言葉、予言の魔法を使って、お金ばいばいって、もしかしてお金倍々!? いや、素直に駄目な方でした。ギャップが魅力、って、いやいや、沙里のセンスの話じゃないですよ。最初のままでよかった、その雰囲気がいいっていう、それが確認されたというエピソードでした。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第4号(2014年4月号)

2014年2月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年4月号

『まんがタイムきららMAX』2014年4月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』、ココアと千夜がふたり一緒にビールの給仕でありますよ。ふたりともに和装、それがすごく可愛くて、ぱっと明るい笑顔の千夜に、ちょっとしっとり照れてる感じもするココアの表情、いいコントラストになっていました。画面中央を軸にしての対称構図。千夜のリボンにココアの花飾り。大変に美しくて、大変によいイラストであります。あのビール、うさぎビールもよいですね。

ご注文はうさぎですか?』、今回は青山さんにスポットライトが当たりまして、いやいや、すごくいいですよ。扉からして美しい、冒頭の観察される青山さんも素敵です。って、全然仕事進んじゃいないな。なんかこの人は、基本、この仕事が進まないモードなんだな。テーマといっていいものでしょうか、観察や経験が描かれて、ココアがつけている青山さん観察日記。それが青山さんに刺激を与えるんですね。小説の主人公のモデルをどうしよう、それで周囲の人を観察しているんですが、それだけにとどまらず、フルール・ド・ラパンでバイトをはじめます。うわあ、ものすごいキュート! コミカルな展開も描きながら、人生みなが主人公、それを伝える語り手でありたいという青山さんの言葉、これはしみじみしました。青山さんが観察し経験するのは、その他の人の物語、それを知ろうとする試みなのかも知れませんね。そして真っ白な本。ええ、ロマンでした。ええ、素敵なプレゼントだったと思います。

『ロボらとり!』、ゲストです。体育倉庫に集まる不良たち、っていうんですが、あんまり不良っぽく見えないですよね。ええ、不良は不良でも、ポンコツ、ロボットたちの溜まり場になっていたっていうんですね。ボディが爆発する唐操ノコは茶運びロボット。ほのぼのとした雰囲気がいい感じ。そして怪力ロボットのイブに電波を発するビビ。人間みたくなって、ポンコツを脱したい、そう思っているんですね。そんな彼女らと出会ったのが主人公、安藤笑。クラス委員長にして文武両道の完璧人間。けど表情が実に乏しいというんですね。人間を知りたいから先生になって欲しい、そう請われる笑だけど、笑の方がロボっぽい。むしろ笑の方が、彼女らから笑顔を学ぼう、そんな雰囲気さえあるっていうんですね。皆、長所もありつつ短所もあって、そのポンコツ度合いが面白い。笑のやたらマイペースなところもいいですよ。

『楽園ふぇいく』、ゲストです。物置として使われている旧校舎、ヒロインちさとが不用品を片付けにいったら、なんとそこではぬいぐるみたちが自由に暮らしていたというんですね。なぜそんなことになっているのか。どうも旧校舎に住み着いているらしいお嬢さん、ヒメリの仕業らしい。人形たちは私のお友達。小さい頃から虚弱で学校にもいけなかった。そういうヒメリだけど、いや、そういうヒメリだからなのかい? 人形を動かす、そんな秘術を身につけたっていうんですね。そしてヒメリの魔の手はちさとにのびて、ずっと人間のお友達を作りたかった。そういって、なんと、ちさとが人形サイズに変えられてしまったっていうんですね。これ、ちさとの普段の生活はどうなるんだろう。ずっと人形サイズ!? ちょっと不安まじりの第1回ですよ!

『ちぐはぐフレンズ』、ゲストです。席替えで隣同士になったふたり。猫屋敷くんと犬塚八重。八重は認識さえされてなくて、けどめげずに、というか、この人はめげるとかなさそうだなあ。なれなれしく接近して、八重と呼ばせる、たまちゃんと呼ぶ。なるほど、猫屋敷珠樹なんですね。人付き合いが苦手そうな猫屋敷に、勉強教えてもらったりしよう、そんなこと思ってる八重が勝手に友達認定して、からんでいく。そうしたら八重のこと大好きなれーちゃんにえらいこと敵視されたりね。ちょっと迷惑そうにしてるけど、なんのかんのいって最後には八重にほだされてる猫屋敷がよかったですよ。可愛い少年じゃないの、ねえ、そんな風に思いましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第4号(2014年4月号)

2014年2月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2014年4月号

『まんがタイムファミリー』2014年4月号、発売されました。いやあ、びっくりしましたね。雪ですよ、雪。本来なら昨日発売されているところが、あの大雪で物流がストップして、発売日に入荷しなかった。ほんと、こんなことはじめてなんじゃないかな? そう思うような異常事態でした。さて、表紙はダブルヒロインですよ。『ぽちゃぽちゃ水泳部』カツ代と『大家さんは思春期!』のチエちゃんが、ふたりそろって表紙に登場です。カツを食べながら余裕のカツ代に、なんだかちょっと緊張が見えるチエちゃん、いいコントラストだったと思いましたよ。ほんと、どっちも可愛いですね。って、ちょっと待て、カツ代の方が背が低いのか! そして一日署長『椿さん』の敬礼、ばっちり決まっています。

『村ドル』、これはいいですね。ご当地アイドル芦原あおいと杉山紅子。ふたりが立つのは都心のステージ。ものすごい数の観客を前に緊張するふたりなんだけど、あの本番前の大崎さんの言葉、あれは作戦かなんかだったのかな。いや、なにも考えてない? しかし、その緊張のステージ、出てみればすっと緊張がひいて、なぜか? 誰も自分たちのこと見てくれてないことに気付いたからというんですね。それが悲しくて泣きそうになるあおいに、見事カツを入れる紅子。いいコンビだと思いましたよ。しかしそれで自分たちのポジションを理解し、それでもなお前に進みたいという、紅子の姿勢にしびれました。そして紅子の言葉を受けるあおい。あわせられた手、からめられた指、ええ、ぐっとくるいいエピソードでした。

『かなみ育成中!』、いろいろと設定を増やしてきましたね。いや、もとからだっけ? 弟たちを育てる丘叶美、彼女の両親のことが語られて、父悟、成人向け漫画を描くお仕事らしい。純情な人なんだそうですが、仕事場にはチビたちは絶対入れられない。で、打ち合わせは娘が代理で、それを同じ学校の男子に目撃されて誤解されて、これ今後なんらかの布石になってるのかな? そしてお母さん、栞は少女漫画家。打ち合わせで外に出るときはキラキラで、それだとチビたちは母と認識しないのか。けど普段のもさ髪眼鏡にしたら大丈夫。いやはや、もさ髪眼鏡、可愛いですよ。仕事柄普段表に出ない両親たち、近所では海外出張とか思われてるけど、ちゃんといるんですよ? そうした両親紹介回でありました。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』は黒中みどり、フィレンツェの街を歩くでありますよ。いや、ほんと面白い。今の我々の常識と当時の常識がいかにかけ離れているか、それが描かれて、レオナルドの想像するみどりの世界、それがどんどんものすごくなっていく、そのエスカレーションとか見事でありました。当時の市場の情景、買い食いなんてできないのか! ハムやらチーズやらヤギやら抱えてカボチャをバリバリと食べるみどりのワイルドさ。いや、レオナルドの想像ですよ? みどりは当たり前と思ってることを当たり前にいうんだけど、それが全然レオナルドにとってはそうじゃない。水道が完備されてること。読み書きができるのは当たり前。しかしルネサンス・フィエンツェにおいてはそうではないというのがばっちり描かれて、そして娘が一人で出歩くことの非常識なども描かれて、なるほどなあ! ルネサンスという時代とその背景を理解することができて、なおかつ面白い。よかったですよ。あと、奥様がなんか自由に振る舞っていて、あれもナイスでした。

『パパとあそぼう!』、これ、面白いなあ。三連休をとれたパパ。そうしたら娘がやたら驚いて、不思議そうにしてるの。あの驚き顔、ナイスでした。そしてママ、買い物に出て、すごくエンジョイしてる感じ、グッドですよ。で、さくらがえらいことショック受けてる。もう一生寝ない、そうと誓って、布団をひもでしばろうとしたところ、うまくいかない。そこから助けてまでのコンボ、最高だったと思います。お父さんは家事が苦手。って、まあ、そりゃ普段家にいないんだものなあ。なにがどこにあるかとか、そりゃわからんですよ。で、さくらにいいとこ見せようとして料理して見せて、調子にのって大量にホットケーキのタネを作ってしまって、それでママににこやかにお仕置きされる。ええ、このお母さんが実にいいと思います。

  • 『まんがタイムファミリー』第32巻第4号(2014年4月号)

2014年2月17日月曜日

『まんがタイムきららミラク』2014年4月号

『まんがタイムきららミラク』2014年4月号、昨日の続きです。

『アンネッタの散歩道』、扉のメイヴがよいですよ。指輪を冠にして、ビールの王冠をメダル、ナットを腕輪に、錫杖はコンビーフのあのくるくるやって開けるやつ。うん、フル装備。かっこいい。本編に関係するのは指輪なんですね。モリーが指輪を拾った。もう嬉しくて、けどその持ち主に返さないと。その紆余曲折がよかったんですよ。偶然入り込んだ教会の告解室、そこで婚約指輪をなくしたと告白する男あり。モリーの拾った指輪なんですけどさ、その男のいい加減さにメイヴ怒って、指輪を探せと迫るんですね。ほんと、その男、タイグ、まさかあんなに必死に探すだなんて思わなかった。なくした指輪奪還にがんばるメイヴもかっこよく、そしてあの返還のシーンですよ。ほんと、よかったなあ。しみじみとして、ほんと、豊かな世界が広がっている。ちょっとおとぎ話で、人の心が優しく描かれて、そして妖精メイヴの手紙の情緒が素晴しい。人を理解し、自身の心も成長させていくメイヴたち。最高だと思います。

『ハルソラ行進曲』、この扉もまた素晴しいな。皆それぞれに個性的な眼鏡かけて、うん、めちゃくちゃ可愛いです。さて本編。ああ、テスト期間なんですね。それで若乃が落ち込んでる。ああ、勉強ができないのね、と思ったら違った! 実習がなくなったからなのか! 実習大好きだな。しかし、勉強も駄目なのね。朱莉も同様。そしてやなぎ、やべえな、この子! 真面目そうに見えるのに、フルートしかないのか! うん、すごく共感する! 自分もそんな感じだった! 勉強できる人がいないというので、サヤという子を誘って若乃の家で勉強するっていうんですね。いやあ、サヤ、面白いですよ。物理的に距離が近いっていって朱莉が苦手にしてるんだけど、あの距離の近さ、朱莉相手にしか発揮されてないような気がしますよね。で、このサヤさん。工場とか工業とか製図とか、そういうの大好きなのか。あの小物に、工場に興奮にしてる様、見事でした。この子は普通だと思ったのに、一番ヤバい感じがしますよね。勉強終わって、工場で、サヤはうっとり、やなぎはフルート。ええ、これはいいシーン。素敵な友人関係です。

『ワケありずむComplex』、面白かったですよ。というか、姫、姫子です。左手に包帯巻いて、破邪の左手を封印してきたとか、アレげなこといっちゃってるんですけど、この子がですよ、幽霊に占拠されてしまってる元繭子の部屋に閉じ込められて、扉が開かないのにトイレいきたくなっちゃった。トイレは共同、廊下にしかない! 姫ちゃんヤバい! 一人称が姫ちゃんになってる!? この幼児退行。最高に面白かったです。また、窓から手を振り助けを求める面々に、やっほーいと去っていく小巻とかもね、地味にきますね。ええ、面白かった。コマから自由にはみ出しているキャラクターたちも魅力的だったと思います。

寄り道ファミリ』、よかったですよ。今回はお父さん斧田彩音と、お母さん栂夕希のお話。ふたりの馴初めを聞く、そんな展開でありまして、ふたりは中学一年の頃からの友達。けど、最初は全然うまく関係築けてなくて、なにを話したらいいかさっぱりわからない。そんなふたりが仲を深めることになった、雪の日のエピソード、それが思い出されるんですね。なにがいいといっても、今、寒い中、みんなのために遠くまでケーキを買いにいってくれた彩音。ついでだからといって、けど、ほんとはついでじゃなくってという、それを気付いていた夕希。その信頼関係。彩音の癖でわかったっていうんです。その癖が、夕希と彩音の思い出話にも出てきて、ああ、なるほど、ほんとうだ。その癖を知ってから見れば、彩音の強がり、そして優しさがよくわかる。出会ったころのふたりと今のふたり。その違いも素敵でした。彼女らの時間をかけて仲を深めてきた、そうした時間も感じられる。好エピソードだったと思います。

  • 『まんがタイムきららミラク』第3巻第4号(2014年4月号)

2014年2月16日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2014年4月号

『まんがタイムきららミラク』2014年4月号、発売されました。表紙は『桜Trick』、ふたりでひとつのマフラーを使って、手も繋いで、優と晴香、頬が赤いのは寒さのせいばかりではありますまい。夕暮れなのでしょうか、ラベンダー色に染まった空の下、ええ、頬が赤いのは夕日のせいでもありますまい。仲のいい友達にも見える、そんなイラスト。ええ、仲のいい友達で、特別な友達であります。

『おばあちゃんと一緒』、ゲストです。なかなか悪くない感じですよ。東雲春花、転校生なんですが、忍いわくおばあちゃんなのだそうです。なんと!? いや、若くてキュートな女の子よ? おばあちゃんというのはあだ名なんですね。バスで一駅を歩いただけで足腰立たなくなったりする女の子。校内を案内しようにも、途中で息切れする。ええ、若年寄系お嬢さんなんです。春花の他に登場するのは、幼なじみの忍と、その友達であるユウキ。ユウキはおばあちゃんのこといたわってくれたりして、いい子です。で、おばあちゃん、料理が得意で、趣味はパッチワーク、そういうところもおばあちゃんっぽくって、ええ、可愛い人です。忍のこと心配してたり、そういうところも保護者っぽかったりするんですね。

『たぬき、時々、きまま道』、読み切りゲストです。森の中、山道を抜けてくる一匹のタヌキ、それが人里にたどりつく頃には人の姿になっていて、セーラー服の可愛いお嬢さん。なるほど、タイトルからもわかります。タヌキが人に化けて、人とコミュニケーションとってるのか。そのお相手が岡村愛子さん。犬に怯えていたところを助けてもらったのをきっかけにして仲良くなったみたいなんですが、その時の絵、別に犬はなにもしてないっていうのが面白い。?ってなってる、あの見えない表情がおかしいです。お姉さんはタヌキの彼女、つぐみのことを大事にしてて、つぐみもお姉さんが好き。ところがお姉さんが東京に出ちゃうっていうんですね。それが三日後。お古の服をもらって、自分もお礼のプレゼントをしよう! 街に出て、ショッピングモールで買い物してっていう、その一連の展開が、ちょっとした冒険ものみたいで、よかったですよ。目新しいものが楽しかったり、可愛い子を見て同じ格好に化けなおしてみたり、そしてプレゼントの髪飾り、ひとつ選ぶんですね。ほんと、東京へいく電車に乗ろうとするお姉さん、ぎりぎりで間に合って、そしてお別れ。ええ、ちょっと切ない、そしてほのぼのの人情もの。よかったですよ。こういうの好きですよ。最後のコマがいいですよね。

『アイデアルガール』、ゲストです。主人公清水えりは高校二年生。目付きと人付き合いが悪くって、さらには友達がいない。クールに見えるこの人が、実はアイドルオタクだっていうんですね。そんなえりの注目してるアイドルが美雪なつみ。なんとこの子が転校してきて、同級生になっちゃうっていうんですね。本名で活動してるのか。どう見ても本物で、実際隠したりはしないみたい。ただ芸能人だからといって騒いで迷惑かけないようにとのお達しはあって、けどそれでも興味津々でいろいろ聞いちゃうのは仕方ないように思います。けれど、えりはそうはしないっていうんですね。達観してるわけでも自制してるわけでもなく、人見知りだから! そんなえりが、なつみのこと救い出して、それでちょっと仲良くなって、ええ、なつみもアイドルマニアだっていうんです。ちょっとした夢の状況。それを描いて、で、えりなんですが、アイドルの食べかけもらえるの!? とか、かなり穏やかでないこといってます。こういう変なこというのとか、よかったですよ。こなれていくともっとよくなりそうに思います。

『なのアドベンチャー』、ゲスト前編です。こっちもぼっちの女の子が主人公みたいですよ。人に住む世界を追われた手のひらサイズの小人ふたり、領土奪還を夢見て人の世界にやってきたというんですが、ミィとその従者のユゥ、誕生日だというのに祝ってくれる友達ひとりいない女の子菜乃の部屋に入り込んで、この子がふて寝してることをいいことに、誕生日だからでしょう、用意してあったケーキを勝手に食べたり、ティッシュでマントを作ったり、ユゥはフォークを装備したりと、なんだか微妙にやりたい放題です。そんなふたりが菜乃と出会って、最初は双方怖がったりする、その様子は面白かった。確かにそういう反応は自然かと思う。それで友達がいない菜乃を家来にしてあげる、そのかわりに人類からの領土奪還作戦を手伝えという。とんでもない交換条件持ち出されたもんですが、はたしてその作戦とやらは発動するのか? 進撃なるのか? ええ、後半を楽しみにしちゃますよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第3巻第4号(2014年4月号)

2014年2月15日土曜日

KORG Gadget for iPad MOBILE SYNTHESIZER STUDIO

KORGがですね、なんか面白いもの出すんですよね。ニンテンドーDSをミュージックワークステーションにするというM01、これがあんまりに評判よくて、その路線を継続かつ拡大しようといった動きがあったと考えるのが妥当なのでしょうか。実際私もいくつか持っていまして、ニンテンドー3DS用のM01Dは買ってますし、またiPolysixなんてのも買っていて、けどおそろしいことにほとんど使ってないんですね。いや、M01Dはそこそこ起動してるんです。けど、起動してるだけになってる。起動して、作りかけでとまってる曲を再生して、なんどもなんども聞いて、なんともできないままに終了する。それをずっと繰り返していて、iPolysixも似たような状況にありますね。と、そんな状況にあるというのに、KORGから出た新しいソフトウェアに興味が出てしまっています。その名もKORG Gadget。15種のシンセサイザー、ドラムマシンを使って音楽制作ができるというソフトウェアです。

今なら、通常価格3,900円のところ2,900円でお売りいたします! 特別価格セールやってるんですよね。へー、なんだろう、面白そうだな、そう思って、興味持って、けどなあ、また買うだけ買って使いもしないソフトを増やすというのものなあ。すごく躊躇して、とりあえず保留。そう思っていたんですが、先日、なんとはなしに購入してしまいました。あああ……。

買ったからには触ってみますよ。15種類のシンセサイザー群。それぞれに都市の名前が与えられてて、これって実機の復刻版とかじゃないんですよね? それらしいプロフィールとそれらしい見た目が与えられた、アナログ風デジタルシンセというように理解してるんですが、設定が実に凝っていまして、どういう特徴があってどういうシーンで活躍するとか、すごくそれっぽく書かれているんですよ。で、なにが悲しいといっても、自分がそういったジャンルに詳しくないために、よくわからんのです。詳しい人、よくこういうジャンルに触れている人は、ドラムマシンなら、音色を選んで、この音ならこういうビートを刻むといいとか、そういう定型句、イディオムをよくわかってるんだろうなあ。こういうシンセサイザーなら、こういう音色があるはずだから、これをこういうフレーズに使ってとか、そういう発想でいけるんだろうなあ。ええ、自分はさっぱりなのです。

だから、はじめてシンセサイザーに触れた異文化人として、わからないままいろいろ触って、慣れていくほかないのだろうなあ。そう思って、触ってみて、とりあえずドラムマシンでいろいろやってみて、ああ、セットされてる音色、全種類使わないというわけでもないのに、使わないではおられない! 貧乏性なのでしょうか? ともあれ、少しずつ、なんでもかんでもやろうとしないで、小さく小さく、ミニマルな感じで、いやミニマルミュージックやろうって話じゃない、コンパクトってことね? いろいろ作っていけたらよいなあと思ってますよ。というか、作れ!

2014年2月14日金曜日

STEELDIVER SUBWARS

 こんなゲームがあったんですね。潜水艦を操船して指定ルートを辿ったり、敵艦を魚雷でもって沈めたり。いえね、今日のNintendo Directで発表されて、それでネット対戦する際の通信がモールス信号使うんだそうで、なんだよそれ、びっくりだよ、モールス信号なんてSとOしか知らないよ! 最初に流れてきた情報がモールス信号だったんですよ。すごいな、なにこれ? なんてゲーム? そう思って調べてみたら潜水艦ゲームで、さらに調べたらなんと2011年にリリースされたゲームの続編なんですね。いやあ、ほんと、まったくそんなゲームが出てたとか知りませんでした。

旧作は潜水艦を操って戦うだけじゃなく、なんかヘックスで区切られたマップで戦う海戦モードなんてのもあったみたいですけど、新作は完全に3Dシューティングになってるんですね。様々な潜水艦を操り、ミッションをこなしつつ、4vs4のマルチプレイでしのぎを削る。とまあ、最初のミッションはクリアしてみたんですけど、マルチプレイはまだ試していません。電池がなくなっちゃって、試すに試せなかったんですね。

このゲームはダウンロード販売されていて、最初のふたつのミッションとマルチプレイだけなら無料でできるっていうんです。って、それで驚いたんですが、ミッションふたつなら普通ですよ? けど、マルチプレイがまるまる遊べるというのはちょっと画期的じゃなくって? なにはなくともまずは試せる、普通にネット対戦できる。マッチングの相手がいないって心配が少なそうで、プレイしてみて面白かったら、お金払ってさらに熱心に遊べばいい。ええ、入門しやすくできてるというのは実によいんじゃないかと思いました。というか、だからこそ自分もまずは遊んでみたというわけなんですけどね。

とりあえずは、明日にでもマルチプレイを試してみようと思います。それでもって、ゆくゆくは実在潜水艦にチャレンジしたいものかなって思っておりますよ。ああ、もちろん伊四〇〇型が目当てですよ!

2014年2月13日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年3月号

『まんがタイムジャンボ』2014年3月号、昨日の続きです。

『お隣さんゲーム』、次男楓が舞子にいいよってますよ。俺の彼女になってくれ。それを聞いてもさっぱり本気にしない舞子がいかします。よくあるといわれればそのとおり、彼女のフリして欲しいっていうんですね。舞子なら後々面倒なことにならない。うん、いいチョイスだと思います。さて、幼なじみまではいいとして、お互いに初恋設定。微妙に無理しながら難曲乗り切るのですが、この展開の末に語られる、楓の初恋が舞子というのは本当という話。おお、もしやこれをもって告白のきっかけにするつもりか!? おう思ったら違った。今は楓、理子のことが好きなのかな? やべえ! やべえよ! そして圭介。兄貴と仲よく話してる舞子を見て嫉妬したのか! そう思いきや全然そうじゃないっていう。いやもう、これは面白かった。兄貴のつっこみ。舞子の不機嫌な顔。最高でした。

『テイクアウト!』、最終回でした。最終回にして新キャラですよ。新入生、いきなり制服を着崩して、そうかと思えば長靴装備。なんだかアンバランス? 田舎出身、高校デビューを目論んだものの、兄貴提供の資料は実態と違ってしまっていて、すっかり浮いてしまったのでした。なので、噂の楓さま、彼女を参考にしよう、そう思って楓の後を追って家庭科室にいってみたら、おおう、コタツだ。どてら装備だ。このみとお揃いで、なんだか変に可愛い。いかしますよ。家庭科部の実態を知り、農作業にいそしみ、そしておいしいご飯を作って食べる。なるほど、楓たち、楽しそう。上級生になって、新しくあかねを招き入れて、その様子、実にほのぼのとして楽しそう。ええ、楓、このみの新年度。これからの展開などうかがわせるラスト。悪くない、そう思いました。

『桜乃さん迷走中』。おおう、大江さん脱稿、一仕事終えてちょっとハイな彼女に、大掃除しましょうなんていう桜乃さん! なんてこった! まるで真人間じゃないか! 本当に迷走してる人ってのは、年中行事なんてやらないんですよ! そう思って焦っていたら、ああー、新しく買った道具を使いたいだけなのかな? 高圧洗浄器ケルチャン。テレビショッピングで見て、欲しくなって、ああだから年開けた今、大掃除。ほんと、桜乃さんの行動原理は男の子っぽくていいですよ。そしてケルチャン、なかなか組み上がらないっていう、あの様子。組み上がったら組み上がったらで、ホースが蛇口に繋がらない! ほんとうまくいかなくて、そしてバケツ用アタッチメント装着して窓掃除。ほんと、めちゃくちゃ面白かったです。大江さんの思い出すずぶ塗れの桜乃さん。うん、なんかしみじみしました。ええ、桜乃さん、すごく活き活きして、ほんと、魅力的になりました。で、ケルチャンの顛末。ああ、桜乃さん、たくましいなあ。ええ、ほんと、見事ですよ。

『マネーちゃんず』、意外なシチュエーションできましたね。いきなりの二千円札。袋に閉じ込められていて、なんでだ? パスポートがある? 海外に高飛びか!? って、どんなネガティブさなんだ。五円玉ちゃんがよかったですよ。どこかにいかないようにといって、紐でゆわえられているんですけど、なんかリボンみたいで可愛い。で、ここに登場、5ユーロセント硬貨。ええ、つまりヨーロッパにいくっていうわけ。日本旅行にきて、お土産に日本のスナック菓子やお金を持って帰ろうってわけですね。なぜ五円玉か。金色で穴の開いた硬貨は珍しいと、実際人気らしいですね。二千円札も日本の伝統的絵が魅力的という。そしてゆき先はスペイン。ちょっと街を眺めてと、ちょっとした海外旅行気分。ええ、ちょっとハイな二千円札に五円玉ちゃん、楽しそうでよかったですよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第3号(2014年3月号)

2014年2月12日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年3月号

『まんがタイムジャンボ』2014年3月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんをメインに、セーラー服と…? これは『花任侠物語しずか』コミックス発売を受けてのものなのでしょうか。テーマはセーラー服なのだそうで、黒が重い、なかなかにずっしりと素敵に締まって、そして手には日本刀、って、これ妖刀とかそういう類のものだーっ! これもまたセーラー服なのでしょうか。『どろんきゅー』佐倉さんも小さく登場。おお、まんがタイム系の二大オカルトヒロイン、揃い踏みです!

ちっこいんちょ』は、おお、恋の予感ですよ。まおがいーんちょを家に呼んだその理由ですよ。弟の大紀に頼まれてっていうんだけど、弟は勉強みてもらいたいわけじゃない。本当はいーんちょのことが……、っていうんですが、姉がさっぱり気付いてないのがいかしますよね。あんなにあからさまなのに。しかしほんと、弟中二、なぜにちっこいいーんちょのことが、みたいにも思うのだけど、ああ、姉とは違う面倒見のよさ、姉とは違う姉的なものを求めて辿りついたといってよいのではないでしょうか。しかし杏子が微妙に酷くて、いやほんと、恋する気持ち、当人は大変、周囲はにやにや、まさにその典型でありましたよ。

『ほのかミステリーノート』、今回は事件というより、シャーロッ子様の過去ですね。なんでシャーロッ子なんだろう。特にシャーロック的な要素もないのに。そう思ってたら、なんと、その理由は恒例の演劇に由来するというんですね。潤が整理しようとした机の上、そこに穂華の麗しい写真みつけて、なんだこれ、ものすごいお嬢様! そう思っていたら、なんかうさぎになってたり。ええ、児童館で毎年やってる芝居の衣装っていうんですね。うん、おそらくは理事長の趣味だ、穂華を着せ替え人形にしたかったんだ。その中にシャーロック・ホームズがあったんですね。緊張してシャーロッコ・ホームズといってしまった。それが定着したっていうのですが、そいつを潤に語りたがらない穂華がなんだか可愛いですよ。でもって、同じ経験した潤を思わず励ましたりしてね、ええ、いいパートナーだと思いますよ。かくして穂華はシャーロッ子様になり、そして潤は壁Bになった。ええ、いい話でした。感動しました。壁B。

『妖こそ!うつつの分校』、面白いですね。人と結婚したものの、老衰で夫を亡くして帰郷してきた魔奈子ですよ。ああ、お弁当作ったらお婆ちゃんのお弁当と思われてたのか。そうだよなあ。もうずいぶん生きてるんだものなあ。それで間榎先生に料理を教えてもらいたい、そう思ったりするんだけど、ちょっと顔を合わせにくい。ええ、今回は間榎と魔奈子の和解編とでもいう内容。いや、魔奈子がちょっとナーバスになってしまってただけっていうんですが、それでもふたりの距離が縮まって、いい話だと思いましたよ。人間を快く思っていない派閥にはっきりとノーを突き付け、自分の思い出の場所を守るためばっちり撃退し、そして草履の作り方と交換に料理を教えてもらう約束をとりつけた。ええ、いい和解編でした。

どろんきゅー』、ゲストなんですけど、ほんと、フレンドリー幽霊たち、おかしくてたまりません。テストの答を教えてくれたり、ほんと佐倉さんのことが好きで、助けになりたくてしかたないと見える。あの、起きての幽霊も、だからやめようって言ったじゃないすか、ほんと、妙に気が弱い。見事でした。しかし、勉強頑張って、目標点達成して、それでお礼のケーキ、幽霊の皆さんにもちゃんとそなえてあげる。義理がたい佐倉さんが光ってました。

ラン様の放課後遊戯』、結構な核心に迫ってきた感じですか? バレンタインデー。有太にチョコレートを贈ろうと思う葉沼ちゃんだけど、本当に自分は有太のことが好きといえるのか。眼鏡のゆさぶりを受けて自問して、けどそんな葉沼ちゃんを励ますのが他ならぬラン様っていうんです。好きでいたらいいんじゃないか。さらにはあなたは私なんだから。葉沼ちゃんを応援なんてしちゃいけないのに。意味深な台詞が気になります。ラン様がなぜ今の状況に立たされることになったのか。そうしたことも近々語られそうな予感がします。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第3号(2014年3月号)

2014年2月11日火曜日

CeVIO Creative Studio

 疲れはてましたとさ。先日購入しましたCeVIO Creative Studio。ただ買っただけで満足しちゃ駄目駄目すぎるので、なんやかんやと試しているのですが、普通に日本語で歌ってもらってるだけならまだしも、ちょっと違ったことしようとするととたんに大変になるなあ。というのは、以前にもちょっと触れてましたけど、CeVIOは英語を歌ってくれません。こういう場合は、とりあえず日本語で入力しておいて、後からタイミングを調整して英語っぽくしちゃいます。なんですが、これ、頭の中で思ってたとおりにやってもちゃんとは聞こえないものなんですね……。てなことを実感させられまして、いやはや、もうくたびれました。

とりあえず入力して、とりあえずタイミングの変更をして、問題の言葉は「スター」だったんですが、英語だと star。1シラブルの単語なので、音符ひとつにこれを押し込まないといけません。なのでひとつの音符に「す」と「た」を入れて、「す」を分解してできるsとuの要素のうち、uを極端に短くして、ほとんど発音されないようにする。これでうまくできるのかと思ったら、おやおやそうは問屋がおろさないようですよ。

なんとなく気付いてはいたんです。手で拍を刻みながら聞き返してたら、なんだかタイミングが微妙にずれてると感じる。けどどっちにどうずれてるのか、それがよくわからんから、まずはLogicに持ち込んで、メトロノームとドラムに合わせてみよう。そうしたら、いやあ、びっくりするほどずれてまして、ああ、駄目だこりゃ……。

結局、Logicで聞いてどこがおかしいか記憶して、CeVIOに戻って修正、書き出したwavファイルをLogicに送ってまた聞いての繰り返し。途中CeVIOだけである程度確認できるようにしようと思って、かっかっかっかと四分でテンポを刻むソングトラックを作って、けどこれでもなかなかうまくはいかない。結局バージョンmまで作って、とりあえずこれでもういいんじゃないかな、そう思って諦めがついたのでした。

CeVIO Creative Studioにメトロノームがあったらいいのになあ。基本的にピアノロールで作業するソフトだから、メトロノームは不要ということなんでしょうね。これがMIDI機器から直接入力とかいうのだったらまた違うのかも知れませんが、まあ、慣れないといかんのだろうなあ。また今回、トークトラックにカウントするボイスを追加してみたわけですが、これも微妙に調整しにくくて、もともとは台詞でかけあいさせる、そういう用途だから厳密にコンマ何秒単位で位置を決めるように作られてない。ちゃんと発音位置は小数点以下3桁まで出てるのになあ。開始時間を直接数値入力させて欲しいなあ。なんて思ったわけですよ。

ソングトラックでタイミング調整してみたらよくわかるんですが、決してタイミングジャストで子音でも母音でも発音されてるわけじゃないんですね。だいたい子音がジャストのタイミングより先に出て、それも結構はやめに発音されていて、それでジャストから若干遅れて母音がついてくる。これはもちろんソングトラックだけがそうなってるんじゃなくて、ボイストラックでも一緒でしょう。ソフトの仕様というよりも、我々人間の発音がそういう風になっている。だから、テンポどおりに発音させようとすると、いきおい若干前へ前へ配置しないといけなくなる。で、そのタイミングが難しい。ああ、数値入力させてよ! それにメトロノームつけてよ! ほんと、あんまりにやりにくいので、Logicに持ち込んでから、Flex Timeでやっつけるのが正解なんじゃないか? ええ、くじけそうな思いをしました。

でもまあ、使いはじめてまだ一ヶ月。作業日数からしたら、ほんの数日といったところ。まだ全然慣れてない。だからソフトの仕様に、フィールに慣れて、またノウハウなども蓄積させていこうかなと思っています。結果的にバッドノウハウばかりになるかも知れませんが、ともあれ、やって試してみないことにはなにもはじまらない。ええ、くじけずいきましょう。

2014年2月10日月曜日

『まんがタイム』2014年3月号

『まんがタイム』2014年3月号、先日の続きです。

『ひらめけスイッチ』、面白いです。平目が朝なかなか起きられなくて、毎日ダッシュ、だんだん足が速くなるのが悩みというので、皆が手伝ってくれることになりました。って、趣味のピタゴらしいギミック! いえね、そこにいたるまでが面白かったり可愛かったりですよ。リラックスする小波ちゃんの可愛いこと。でもって対照的に元気元気な梶木。うん、見てるだけで面白い。タンバリン叩く梶木とか、超のつくくらいにチャーミングでした。でも今回のトップは平目の母さんですね。平目の仕込みで朝一斉に動きだす家電、その音に驚いて、いったいなにがおこっているのか!? 一度は怒った母だけど、息子が仕込みをやってくれるもんだからその日一日すごく楽。あの伸びしてる母の姿、ほんとゆったりとくつろいで、素敵だったのですよ。

『ノコひけ!工業娘。』はJ科、情報技術科のお嬢さんふたりがお目見えですよ。井森と本田、この子ら、男子ばかりのJ科にふたりだけの女子、ということでクラス中からチヤホヤされて、姫とか呼ばれてるんだ。I科の男子もふたりだけなんだけど、なんだかずいぶん違うなあ……。井森さんがですね、なんとI科の男子、樹森くんのこと、気になっちゃってるみたいなんですよ。けどなかなか接する機会がない。そんな中、少ない情報をもとに、なんとか接点を作ろうと頑張ってる彼女の姿、いじらしく、素敵でした。そして今回、その他のネタも面白かった。ホームセンター! うん、変形したりギミックばりばりの工具ってわくわくしますよね。桜のアグレッシブさも健在。チョコレートを没収されて困る姫、それを見てざわめくJ科男子どもも見事。ええ、ほんと、見事青春ですね。

『絵本とママ』、透子先生、中学の同窓会にいくのだそうですよ。今でこそ美人作家で売ってるけど、当時は地味な文学少女だった。笑われたりしないかな、そう思ってたら、全然そんなことなくて、ええ、透子さんの心配が消え、気持がぱっとやわらぐところ、実によかったです。しかしなにがいいといっても、この人の姿勢に、絵を描くのが、創作するのが好きってのが見えるところですよね。今も本質は変わってない。学生の頃の話、先生のいうラクガキの進化、面白かった。さすがに平謝りなんですね。思い出話、ほのかな恋心、そして今まさに燃えあがる創作意欲。クラス全員を動物にしちゃう。あのイラスト、妙に力作で、ほんとそこからの展開も実によかった。うん、いいですよ。素敵です。

はこいり良品』は、前回設置された談話スペース。そこにきてくれたマキのクラスメイト、花園さんがグッドでした。内気なお嬢さん? そう思わせて、なんだ、いいとこのお嬢さん? さらに踏み込めば、なんだか面白いな、結構不遜な感じがあって、ええ、こういう思ったことダダ漏れな人、好きですよ。家に帰るとひとり、そんな境遇が似てるのではないかとマキに親近感感じていた花園さんだけど、経験してみてわかる、ああ、全然違うわ。あの表情の素敵なこと! そして見事にお嬢様パワー発揮してみせて、ええ、魅力的なお嬢さんの登場に、なんだかわくわくしてきましたよ。

『つくしんぼ』、ほんと面白いですね。いつも面白いと思ってるんですが、ビニールハウスで収穫とか、はじめて趣味がとか、こういう微妙なやりとりに表されるおかしみが実に面白い。雪の朝の話ですよ。雪が降ってるから学校休むというつくし。めちゃくちゃ可愛いな。あの防寒スタイル、最高です。で、ちはるの攻撃。嫌がらせのためにとか、ちゃんとわかってるんだけど、そういわれたからには学校いきますよというつくし。ええ、ほんと、なんだか愛だなって思ったんですね。定点カメラも愛なんだろうな……。

  • 『まんがタイム』第34巻第3号(2014年3月号)

2014年2月9日日曜日

『まんがタイムきらら』2014年3月号

『まんがタイムきらら』2014年3月号、昨日の続きです。

すいまさんといっしょ』、今回はあくむちゃんがメインといっていいのでしょう。長さまがすいまに命じるミッション。おもむけばそこはあくむちゃんの家だったんですね。休日のあくむちゃん、頭ぼさぼさで、ああ、なんか意外で可愛いな。でもってあくむちゃん、すいまの仕事着にあわてる。ユウの前でそんな格好! けどユウがまったく動じてなくて、ああー、もう慣れちゃったのかあ。けどそんなユウのこと、ドン引きした挙句変態呼ばわり。あくむちゃん可愛いなあ。ユウはあくむのこと、夢の精とは思ってないんですよね。それゆえのすれ違いといっていいのかな? そして最後にあくむちゃん、長さま支給の制服を着て、おおう、なんてこった。おおう、なんてことだろう。いや、もう、ねえ、ほら、あれですよ。ねえ。なんてことだろう。

JOB&JOY』、最終回かあ。この漫画、娘三人、みんな元気で可愛くて、楽しくて好きでしたよ。そして最終回、ああ、よかった。面白いし、そしてちょっと前向き、上向き、そうした未来に繋がっていくもの感じさせるラスト、ああ、広がりのあるエンディング、素敵でした。気合いいれる舞花ですよ。なんとしても時給アップさせたい。店長に、見ててねとお願いして、はりきりすぎて失敗。それで泣き出した時は、時給アップへの頑張り、それが駄目になったからだと思いましたよ。ねえ、店長、そう思いますよね。でも違った。ああ、舞花は店のためになりたかったんだ。誰かを、店長をがっかりさせる、そのことが悲しかったのかあ。自分のことばっかりの子じゃない。そうしたところ、ぐっときて、ええ、舞花、よかった。また今回は主要な人物、ばっちり出て、まーくん! ああ、まーくん! 可愛いぞ! まーくん! そしていっちゃんにゆっちも。バイトやってみないかと誘ってた話、生きてる! ああ、この三人娘に加えてこのふたりとなれば、どんなバイト風景が見られるのだろう。想像が広がる。そして舞花たちの頑張り、成長も評価されて、ああ、ほんと、いいラストだったと思いますよ。

女子大生生活様式』は歯医者の話ですよ。ことねが歯痛に悩んでいる。虫歯じゃないか? 歯医者にいきなよ、そういわれるんだけど、怖い、そういって渋るんですね。それをぐいぐい後押しするのがこよ。ネットで調べてふたりでいこう。ことねは治療に、こよは検査に。それが決まるまでのやりとり、ああほんとにことねは歯医者が嫌いなんだなあ。でもはやくいくに越したことないよ? かくして歯科医での情景。ああー、こよ、虫歯があったかあ。でも小さな虫歯なら2回くらいで治療終了するんだから、最近の歯科はすごいよね。そしてことね。親知らず! 抜歯! ああ、親知らずは虫歯になりやすんですよね。実は自分も親知らずが虫歯になって抜いたんですよ。ここまで進行してたのに痛みはまったくなくて、いやもう、なんなんでしょうね、あれは。しかし抜歯も簡単で、そりゃ麻酔はするんですが、それにしても心配するようなことありませんでした。うん、ことねの感想に近いです。でもって、こよですよ。やっぱり不安なんだ! うん、この人はこういうところが可愛いですよね。そして扉のことね、素敵でしたよ!

プレフレ』は、なんだ、おい、この素敵扉絵は! 皆でスキーにいったっていうんですけど、初めてだっていう椿、きっとすぐに滑れるようになるんだろうな、そう思ったら、おお、やっぱりだ! けどリフトで怖がったり、ゲレンデ、上から見て怖れたり、うん、実にいい。そして魅惑の温泉回。って、なにいってるの? 樹サン! ペターン、つるーん、最高やん! 完璧やん! エレガントビューティですよ!? そして次回まさかの最終回。ああーっ! ああー……。

My Private D☆Vは火曜であります。おお、わきの下、なんだそうですよ。好きな人、多いらしいですよね。イラストではノースリーブ、脇ぐり大きく開いた服のお嬢さん3人がわきをちらりと見せてくれていて、うん、確かにこういうのは素敵だと思う。ただ、単純に普段見られないわきの下が見える、そうしたエロティシズムもあるのだろうけど、加えてそうした部位が見えるというシチュエーションや、その姿勢、持ち上げられる腕といった要素、それらが総合されてのよさのようにも思われます。しかしイラストの3人。あの本を見ているお嬢さんがいいですね。わきが見えるだろう、そうしたことを意識しない日常の動作の中に現れるもの。魅力的だと思います。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第3号(2014年3月号)

2014年2月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2014年3月号

『まんがタイムきらら』2014年3月号、発売されました。表紙は『棺担ぎのクロ。』、日だまり、あたたかな陽光のもと、旅するクロ一行。そんな感じです。マフラー、フード、防寒しながらも、そんなに寒そうには感じない。むしろあたたかみ感じる、そんなイラストであります。絵からは日中の暖かみ、雰囲気としては午後といった感じかな? どうなんでしょう、あの暖色寄りのトーン、そして近景にはいよいよ咲きはじめた花、ああ、春は近いのですよ。

チェリーブロッサム!』、今回はささのん編であります。夏の合宿で、大咲と先輩の距離が思わぬハプニングで急接近。これはヤバい! というわけで、三葉プロデュース、ささのんを大咲に接近させようっていうんですね。って、ちょっと待て、こいつ妹じゃんか。しかし今回はささのん、すごい形相出てきたり、ええ、これを表情豊かといっていいものか迷うけど、うん、違う意味でドキドキビジュアルなんですが! いやほんと、けど、あの、ダーリンとか、三葉がひいてるのが笑える。等身大大咲フィギュアなんてのも飛び出して、おおう、悪化してる。で、なにが酷いといっても、三葉の策略でパンツ脱がされて、って、えらいこっちゃ。ほんと大変なことになってますよ。あの大咲のことダーリンって呼べなくて赤面してるささのんとか可愛くてよかったんだけど新しい世界って! ほんと、つっこみどころ満載の計画で、しかも大変なことになって、うん、酷い仕込みには酷い落ちが待っていたんですが、この無茶を重ねての暴走っぷり、大変面白かったです。うん、ほんと、三葉のいうことを聞いたささのんも悪いと思うっす。

箱入りドロップス』、こっちも妹編ですよ。相ノ木妹が陽一に迫る! 兄貴の誕生日プレゼントを選ぶという口実で呼び出したっていうんですが、そうしたら雫はついてくるわ、兄貴にまで嫉妬せざるを得ないシチュエーションが出現するわで、こいつは面白かったです。しかし、ガチョンですよ、ガチョン。ええ、ピアスです。あれ怖いですよね。あれ、受け入れがたいですよね。自分は小学生の頃、東京の親戚の家にいった時、地下鉄ではじめてピアスを見まして、な、なんだあれは、穴を開けているぞ!? すごいカルチャーショックでして、地下鉄で耳に穴を開けてる人を見たんだ! 驚いて報告したら、その家の大学生のお姉さんが、それはこんなだったかね? と耳を見せてくれた。うわーっ! いや、そういう言い回しではなかったんですが、いやしかしカルチャーショック。今でも慣れません。うん、雫みたいになる。大人なこと、面白かった。おおう、雫がこういうからかい方ができるようになってるよ! 成長したなあ。そして陽一、両手に花。許されませんよ? これは。そして知らぬ間に失恋してる陽一。うん、関さん、なんか惚れっぽくて、ちょっと可愛いですよね。うん、皆、可愛い子ばかりです。

『ギタ×マン!』、いきなり穏やかじゃない。かくまってくれと保健室に飛び込んでくるうるる先輩。神野潤有志隊なんてのがあるんだ。おそろしい親衛隊です。でもって、うるる先輩、彼女らから隠れるべく変装をするっていうんですが、詰襟から女子制服に変えるだけでこんなにも可愛く! しかも髪形、その上眼鏡! おおう、なんとしたことか、これ、どうしたらいいんだ。思わずうろたえてしまう程にグッドでした。親衛隊にとっさに答えて鹿野みかんと名前が決まって、しかし危機を乗り越えたのはいいとしてちょっと微妙な感想も。うん、うるるん、面白かった。それと髪形決める時の絵、あれもよかったですよ。マサくんの扱いの悪さに泣き笑いであります。

『凸凹□』、こう書いて「でこぼこボックス」と読ませます。背の高い女の子、俵おきなはその長身とクールさから怖れられることが多くって、対して下霧すずめはちっこくて可愛がられることが多いっていうんですね。ふたりは幼なじみ、仲がいいんですが、すずめに対するおきなの反応見るに、おきなも可愛いものが好きみたいですね。いつもにこにこすずめ。お菓子もらったからとおきなと分け分けするすずめ。うん、たしかに可愛いじゃないですか。けどおきなも可愛い。板書、わざわざ屈んで下に下に書こうとする。しかもウサギのイラスト添えちゃったりして、うんうん、超可愛いです。サッと消されちゃいましたけど。クラスの女子からはなんだか避けられてるおきなだけど、すずめを手伝うおきなの姿を見て、友達が増えました。ああ、嫉妬してるすずめがいい。ええ、ふたりはいい友達。悪くない漫画でしたよ。うん、ふたりともに可愛くて、放っとけない感じであります。

  • 『まんがタイムきらら』第12巻第3号(2014年3月号)

2014年2月7日金曜日

『まんがタイム』2014年3月号

『まんがタイム』2014年3月号、発売されました。表紙のテーマは鍋ですね。『おとぼけ課長』が見事に鍋奉行。この鍋に手出しはさせんという勢いで調理して、周辺にはその鍋をいただく面々? 『まりあ17』まりあがもぐもぐ。『おねがい朝倉さん』に『スキップAD!いろはちゃん』も鍋に一生懸命。そして『ゆとりノベライズ』ゆとり、泣くほど!? 皆がおいしそうに食べている、ほんと、これ、いいじゃありませんか。

『週末すろーらりー』、百子は在宅勤務だったんですね。いいなあ! あわてて起きる必要もないし二度寝しようと思ったらお婆ちゃんに起こされてしまうんですね。千枝さん。昭和ヒトケタ生まれって、えらい年いってないか!? 戦前生まれですよ? 百子のマイペース具合、いいですよね。裏の畑からネギをとってきてくれ、そう頼まれて、髪をブロー、着替えまでして、って、いやひょいといってひょいと抜いてきたらいいだけじゃないのかい? ええ、マイペース素敵女子です。これ、どこなんだろう。日本アルプスが見えるところだっていいますよ。そしてネギ、ああ、土の中に白い部分があるのに気付かず上だけ切ってきちゃったか。まあ関西じゃそれで普通ですよ! 一子と二子もやってきて、部屋のインテリアを考えたり、そしてまた卓球。ええ、なんだかほのぼの、いいですよ。

『あんばらんすりー』、新作です。まだ連載ではないのかな? 向陽と書いてひまり、この子が元気にアイドル活動! と思いきや、あれあれあっれー? お家が銭湯なんですね。それで、誰もいない浴場、掃除しながらアイドルの夢を見てた? 逆? アイドルの夢を見ながら掃除といったほうが正しそうですね。アイドルを夢見ている。踊りながら掃除するように、踊りながら食べて、お母さんに怒られたりする子なんですね。うん、落ち着きがない。でもってこの子、家業の銭湯、ひまり湯にて活動しよう、そう考えて、握手券など配布して、それできてくれた眼鏡のお姉さん。ああ、ビール割引券にひかれたのか……。ともあれ、ひまりのことも気にいってくれたみたいで、でもってこのお姉さんがキーパーソン。芸能プロダクションに採用されたところだっていうんですね。タイトルにすりーとあるってことは、他にもメンバー加えて三人で活動するのでしょうか。次号を楽しみに待ちますよ。

『ゆとりノベライズ』、里美さんと桜木ミツヒ、顔合わせですよ。いや、勝手に里美さんが都ん家にきて、勝手に出会ってしまった、みたいな感じです。しかし里美嵐、人見知りだっていうんですが、ほんと、こいつはおかしいや。里美嵐先生…? そう問われて、違います…、と逃げる。待て待て、なんでそこで嘘をつくかな。しかし、ほんとこりゃ面白いな。ミツヒに先輩と呼ばれてる都を見てヘソを曲げる。嫉妬深いんだなあ。この焼き餅焼きめ。と思っていたら、ここからがいかす展開です。ああ、里美さんは、ミツヒの手になるものとは気付いてなくとも、その活動を知っていたのか。レベルの高さを知っている。真剣な顔をした里美さんに都はミツヒが里美のライバルになったと理解し、そして自分のポジションを思う。ああ、やはりこれは都ゆとりの物語なんだな。ほんとこれは面白い。これはぐっときましたよ。

『鉄仮面のイブキさん』、ものすごいな。いやほんと、のっけからこのノリですよ。教室から歌声が聞こえる。そしたらそれが伊吹さん。教卓の上、歌いそして踊ってるというんですね。おおう、まさかのアイドル活動!? クラスのみんなも大喝采。最高じゃないか。超可愛いよ! というか、伊吹さん、歌うまいんだ。ちょっと意外でした。ミュージカルを見てその気になったらしい。感情を伝えるには歌だ! そう思ったらしい。いやほんと、すごい思い切りだな。国語の授業中、教科書読むにもメロディつけて、小テスト、できが悪かったらやっぱり歌で悲しみを表現。うん、わかりやすい。うん、面白い。無表情系アイドルっていうのも、その衣装はどうかと思うけど、うん、きっとブレイクするよ。でもって、女子でカラオケにいく。男子? うん、誘わなくていいよ。でもなんとかして伊吹さんの歌を聞きたい、後で酷い目にあわされる覚悟で喜多くん、相楽さんに電話したら、出るわけないって! いやもう、これはめちゃくちゃ面白かったです。いやほんと、伊吹さんのミュージカルタイムは一日で終わったみたいですけど、ものすごく楽しかったです。るるるー。

  • 『まんがタイム』第34巻第3号(2014年3月号)

2014年2月6日木曜日

SHUAS

 へー、『週刊アスキー』に連載されてた漫画だったんだ。そう聞いてはじめて理解、ああー! SHUASって、週アスか! わかんねえよ! 電撃コミックスっていうから、てっきり『電撃PlayStation』の付録四コマなんだと思ってた。そうかあ、違ったのかあ。まったくどんな漫画かも知らないまま買いました。Kinoppyの新着情報に出てきて、なんだろう、なんとなくお試ししてみて、なるほど、四コマね、そのままなんとなく買ってみたのでした。

女子野球部ものなんですね。私立あかね台高校女子野球部を舞台にくりひろげられる青春群像劇。いや、ごめん、ちょっと嘘。女子野球部は6人。うん、足りないんです。ああー、じゃあ部員募集してって展開ね! いや、違うんです。部長の四ノ宮曰く、決して部員を9人以上に増やしてはいけない。4人以下にしてもいけない。ええ、部を維持しつつ、かつまともに野球をする気なんてない、そんな不埒な6人プラスいろんな人たちの楽しい漫画です。

藤島はいり。一年生。この子が主役? 部長は四ノ宮、副部長は黒田。高梨清香は漫画家志望、岩清水倫子は行き場がなくて、大友智子は特にやる気がない。うん、最悪だ。その日その日でやりたいこと決めて、女子野球部がスイーツ部になったり、すぐさまダイエット部になったり、そんな漫画。ほんと、こまった娘たちなんですけど、気の利いたネタが見られて、気張らず、肩こらず、ほのぼのにこにこ楽しめる。学食でなんでもいいから一番おっきなパン! といったら食パン一斤でてくるとか、その微妙なゆるさが面白い。あとみんな可愛い。大友さんが特に可愛い。もちろん他の子らも可愛い。まめっこはいりも可愛い。最高ですね。

キャラクター主導型の漫画ですね。だから読み進めて、キャラクターを把握していくほどに面白みも増す。回を重ねるほどに個性も際立つから、その相乗ですよね。当初は漫画家志望でオタク、そういう面が強かった高梨清香だけど、おしゃべリボンなる側面もかいま見える。部長もその謎な部分がじわじわ語られていく。また教師や男子連中、女子野球部を敵視する生徒会会計宗谷岬子なんかも登場して、混沌とした感触がほのかにただよう。ええ、『究極超人あ〜る』みたいなノリが好きな人なら、いけるんじゃないかな、そう思いますよ。

そうそう、途中に出てくるデリバリーふじやの香西まなみなるお嬢さん。この人は別の漫画「おとどけ!まなみさん」の登場人物だったんですね。ええ、後半にちゃんと収録されてます。この一冊で、ばっちりしっかり、まるごとまるっと楽しめるのではないかと思います。

ところで、ずんだとか出てくるんですが、つまりは東北が舞台? 謎です。けど、あんまりそのへん意識せんでも平気よね。

  • 川村一真『SHUAS』(電撃コミックス EX) 東京:アスキー・メディアワークス,2011年。
  • 川村一真『SHUAS』(電撃コミックス EX) 東京:KADOKAWA / アスキー・メディアワークス,2013年。

2014年2月5日水曜日

『まんがタウン』2014年3月号

『まんがタウン』2014年3月号、発売されました。表紙はヒロイン揃い踏み? コートにマフラーや手袋、耳当て、ショール、ホットコーヒーなど、暖かくしてる、その様子がとてもいいですね。中央に『あつあつふーふー』の蘭、そのまわりに『大正乙女カルテ』の路乃、『ちょい能力少女あゆむ』歩、『押しかけ時姫』時姫、『ままごと少女と人造人間』しずく。皆それぞれに魅力的。そんな中、時姫がアイスキャンディー持っていて、ああ、この子は好きなものはゆずらんなあ。歩のあっけらかんも、なんだか可愛らしくて、いい感じですよ。

『押しかけ時姫』は、時姫のお姫様らしさを追求しますよ。弓矢も剣術もこの程度という戦国時代の常識が現代では過剰防衛。そんな姫をさらに姫らしくっていうんだけど、海斗にとっては大内さんの方が姫らしく感じるっていうんですね。大内さんの時姫にいった着物の着付け、その常識の違いも面白い。今では着物をひとりで着られるヤングとかいないものなあ。それで感心されて、幼児扱いかと怒る時姫。ナイスです。ああ、ボタンはとめられないのか。ナイスです。そして時姫、ちょっとファッションショー。うん、洋装も魅力的。南蛮の服もよいものです。

『居間には今外国人がいます。』、前回謎に思っていた溝乱、なにかわかりましたよ。シャツの溝乱、まさかのドブラン! わかんねえよ! 名前かよ! かくして今回はミシェルとパパフランソワ再会編。けどあっという間に再会編は完結して、ミシェルという名前についての話題に移るんですが、ミシェル、マイケル、ミヒャエル、ああ! 全員ミカエルだ! というのはさすがに知ってますが、いやしかし、このために揃えてきてたんですね。そしてミカエル、日本の守護聖人というのは知りませんでした。聞いたこととかはあったのかなあ。しかし名付けの理由、誕生日で決まるというのはよく聞きますが、父息子でステファン、ミヒャエルを受け継いでいくっていうの、あれは面白かった。そして万希もまさかの彌帰依莱、ミカエラになる予定だった!? なんともミカエルずくしの回でした。

『涙の数だけ輝いて!』、直子が風邪で倒れた。ピュアドールズの皆がひとりひとり、直子に対するメッセージを告げる、そんなMC、かと思ったら直子の自宅かよ! この導入はしてやられました。すまん、面白かった。ドMが、いや唯が音痴といわれて傷ついてるの、あれも面白かった。なんというか、こういう容赦のなさ実によくって、そして晴香のおかゆ。口は悪い、味も悪い、けど性根はいい子なんだね。いやもう、なんだろう、なんのかんのいって可愛い子ですよ。ほんと。そして期待どおりのオチ。ええ、直子のソロ? 収録延期? ええ、まさに期待どおりです。

『大正乙女カルテ』は清志の腹痛ですよ。お昼がまだというので、少し古い? そんな煮物を食べさせたらば、お腹がくだった。ああー、食中毒か。そう思いますよね。ところがそうじゃなかった。ああー、風邪。路乃も同じ風邪にかかって、支えあいの帰り道。しかし、あの小児科の先生。いつぞやの浪花さんっていうんですね。その顔で小児科かよ! って酷い! いやしかし、怖くないよう怖がらせないように苦労、努力してる様はよかった。いやほんと、見た目はいかついけど中身は優しい。男が苦手の路乃と組ませてみても面白い。いい登場人物だと思いますよ。

『思春期13号』はまさかの秘密道具。性別をチョチョイと変えてしまうスプレーなんぞが出てきて、七瀬が男の子になっちゃった! 24時間で戻るらしいけど、いやもう、ちょっとしたTSものでありますね。恋をしたいとか言い出したひとみが発端なんですが、手つなぎデートなんていいながら、あんまりデートっぽくならない。でもむしろこれが七瀬にこそひとみを意識させることになるっていうのがおかしかったですよ。あれは男になってたからなのか? それとも恋は性別を超えるのか? しかし七瀬、男前。ほんと、さっぱりとして凛々しい、ハンサムな彼女であります。

  • 『まんがタウン』第15巻第3号(2014年3月号)

2014年2月4日火曜日

スクール人魚

  すっかりメインは電子書籍に移ってしまいました。マジで。主に利用しているのは紀伊國屋書店のKinoppyなのですが、iPad、iPhone、Macintoshと、複数の環境で同じ書棚を利用できる。また、新着図書を一覧できたり、シリーズの新作が出たら教えてくれたりと、割と自分にあったサービスが紀伊國屋かなあ、そんな感じに思っているんですね。さて、紀伊國屋書店の新着電子書籍に気になる本を見つけたんですよ。それが『スクール人魚』。ぎょっとさせられる、そんなインパクトのある表紙、ええ、誘いこまれるようにして、お試し版を読んでしまったんですね。

ジャンルとしてはオカルトとかホラーとか、そういうのになるみたい。女学生たちの間で噂になっている人魚の伝説。学校のプールで呪文を唱えると、人魚が出現する。その人魚というのが、スクール水着を着た女学生たちで、胸にはアルファベット一文字書かれたゼッケンがついている。この頭文字が重要なんですね。自分の好きな人の名前と同じ頭文字の人魚を見付けて、その肉を食べると恋が成就する。なので、恋に目がくらんだ女学生が、次から次へと人魚の捕獲にチャレンジすべく夜の学校にやってきては、包丁やらバールやら振り回し、人魚を追いかけまわして肉を食らう。ええ、なんともいえない設定なのであります。

しかし、そんな漫画が面白かったんですね。人魚には秘密がある。捕獲に成功すれば恋愛成就、けれどまったくリスクがないなんてわけがなく、彼女らはある種高い賭け金を支払って人魚に挑んでいる。ひとりでは人魚を捕獲できないかも知れない。だから友達も誘っていくのだけど、なんとかして自分の恋を叶えたい、その一心で利己的な顔をあらわにすることもあれば、出し抜こうと画策する、そうした必死であるが故に見えてくる感情や欲望が、その人魚の伝説の奇怪さに一層の面白み、心理的な重みを加えて、よいのですね。

この漫画、2巻でとりあえず完結しています。本当の完結という感じでもないんですけど、なるほどこれで終わりと納得できるだけのラストは用意されていて、本当、欲望が次の犠牲者をひきずりこむ、そうした欲望の連鎖していく話であるのだな、などと思わされましたよ。ああ、犠牲者と書きましたが、本当にケースごとに状況、ラストは違っていて、悲惨なものあれば、ハッピーエンドあり、コメディっぽいと思えるものもあって、そうした読後感の多様さ。そいつが、最後まで飽きさせず読ませる、そうした原動力となっていました。

  • 吉富昭仁『スクール人魚』第1巻 (チャンピオンREDコミックス) 東京:秋田書店,2013年。
  • 吉富昭仁『スクール人魚』第2巻 (チャンピオンREDコミックス) 東京:秋田書店,2013年。

2014年2月3日月曜日

『ネイビーヤード』Vol. 24

 買ってしまいました。『ネイビーヤード』Vol. 24。艦これですよね。なんとなくはじめたこのゲームのおかげで、船舶、中でも艦艇に興味を持つようになって、講読してる『モデルグラフィックス』から流れ流れて『ネイビーヤード』に辿り着いてしまいましたとさ。まあ、もともと自分は船舶に興味があって、けどもっぱら帆船だったんですけどね。動力船? あんなものは駄目だ! 美しくない! 往時の帆船乗りよろしく頑なに信じていた観念を捨て去って、いやもう、すっかり軍艦に興味津々です。

白状しますと、自分は戦艦を全然理解してなかったんですね。船の中央前よりにでかい艦橋が塔のようにそそり立っていて、前後甲板に砲塔が載っかっている。砲塔はまあいいんですが、この艦橋というのが特徴的だなと思っていて、ところがよくよく見てみれば、戦艦にもちゃんとマストが立っているんですよ。戦艦三笠にも立ってる。煙突はさんで前後に2本。これはNHKのドラマ『坂の上の雲』見た時に、あ、古い戦艦ってあんな感じなんだ、ちゃんと船なんだな、というのも変な感想ですが、自分のいろいろ見てきた帆船、その延長上に戦艦も存在しているのかと理解した瞬間といえるでしょう。そして昨今はやりの第二次世界大戦で活躍した艦艇も同様。例えば金剛は最初2本マストだった。扶桑もそう。改装後にもマストは残ってて、フォアマストこそは艦橋と一体化してそれと気付きにくいけど、メインマストはそのまんま残ってますよね。大和にだってある。いやほんと、帆を張る必要のない動力船なんだから、マストはないと思ってました。いやまあ、哨戒とかで登ったりする必要あったんでしょうね。あと、空中線もあるか。別に船の魅力はマストにあると思ってるわけでもないんですけど、でも、ああ、船だ、そうと実感したあの瞬間は今も忘れません。

『ネイビーヤード』の話ですよ。Vol. 24は正規空母特集です。けど表紙で一番でかいのが千歳、それも水上機母艦時代のってのが面白いですよね。ええ、千歳も載ってます。扶桑姉さまも載ってました。また巻頭には艦これからの入門者を意識した特集もあって、島風と雪風を作ってみようというんですが、おおう、なんぞこれ、島風のキットは古いため反りがあるので、ノコギリで切れ込み入れて船体の強度を落とし、まっすぐにして貼り付け、ノコギリで切ったその隙間はプラ板で埋めようですって!? おおう、艦艇模型はきびしいなあ。パチ組み楽々の『ガンプラ』でつらいつらいといってる自分には無理なんじゃないか? 艦艇模型の距離、なかなか埋められそうにないぞ。そんな感想であります。

空母特集は、模型、作例写真を眺めるだけで楽しいものです。どういう変遷を経たのか、どういう違いがあったのか、各部名称も図解、というか模型で解説、とりあえず模型を作る気のない人であっても、それでもって空母に興味のある人とっては読み応えのあるいい特集になってるんじゃないでしょうか。それに折しも装甲空母大鳳が実装、建造できた人、まだの人、いろいろだとは思いますが、その大鳳についても結構なページを割かれてる。ええ、面白かったですよ。また艦についてだけじゃない。その運用、迷彩、艦載機など、ほんと、すごい充実。対空火器の配置概念図なんてのもあって、なるほど、こういうのも模型作るなら意識せんといかんもんな。いやもう、知らないことを知るのは楽しいことではありますが、そうした楽しみを知る人には興味深い、そんな特集だと思います。

2014年2月2日日曜日

『まんがホーム』2014年3月号

『まんがホーム』2014年3月号、昨日の続きです。

『うちの秘書さま』、扉の七瀬さん、その向こうの美月、どっちも可愛いなあ。ああ、でも願わくば、メイドの彼女も登場させて欲しかった! 彼女、好きなんですよ。いやしかし、今回はバレンタインデー。料理させると危険だからと七瀬さんの厨房入りを妨害するメイド隊ですが、メイドの彼女が七瀬の気持ちに打たれて涙を流す、あの展開、こういうの好きで、いやもう、このメイドさん、大好きです。美月の手作りが裏目に出るとか、そうしたところも面白い。ええ、皆が可愛らしい。それがこの漫画のよさだと思いますよ。

『はっち・ぽっち』、雪の日でありますよ。ハチと雪遊びしたい、そう思うポチ子にお婆ちゃんが着信してる電話を渡す。大丈夫だと思うよ? その理由、おおさすがのお婆ちゃん、ものごとをよくご理解なさってます。荒縄で滑り止め。出掛けてみれば荒縄でわらしべ長者。ドッグランに集まった頼もしい面々。いや、ほんと、面白かった。でもってハチですが、今のままでポチ子くらいなら引けるんじゃないのかなあ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、今回はバレンタインデー。って、なんだこのローディングって! 読んだ瞬間に違う話になるのか。うろ覚えだからとか、そんなレベルじゃないよ! いや、もう、めちゃくちゃ面白かったです。でもって本編も面白い。守る対象があった方がって、なるほどそのとおり。いや、そういう考えから男同士カップルでペア作って互いに守りあわせてた軍団とかあったらしいですが、まあこれは余談。ラプンツェル、最高でしたね。あのお婆様の返答がおかしくて、そして7匹の子ヤギ完結。完結? ピーターパンの残念さもナイス。姉さんの初恋もいい味出してました。最高です。

『そもそも受付嬢には向いてません!』、めちゃくちゃ面白いですね。人見知りなのに受付嬢やってる丸尾もこ。彼女の奇行が楽しくて、受付でテーブルから出たら入ったり、飛び込み営業に怯んで話もできなかったり。転職となると、面接とか無理だからなんていうんだけど、ちょっと待て、この会社にはどうやって入ってきた? いやもう、謎の人です。けど、気が小さいのかと思ったらそうでもなくて、暇だと見れば、人の目がないと思えばやりたい放題。イスで遊んでる。うわあ、めっちゃくちゃチャーミングじゃん! 理想の受付も笑わされて、ほんとすごくいい。赤い目の少女の結末、これも面白かった。つっこみ役になってる竹さん、この人もまたいいんですよね。つっこみがいい、付き合いがいい、そして人がいい。いやもう、見事だと思います。

  • 『まんがホーム』第28巻第3号(2014年3月号)

2014年2月1日土曜日

『まんがホーム』2014年3月号

『まんがホーム』2014年3月号、発売されました。表紙はまさにバレンタインデー。『らいか・デイズ』、らいかは紙袋いっぱいのラッピング用品その他製菓用品抱えて、ああ、これはこれから誰かさんのためにチョコレートを用意しよう、そういった状況でありますね。右手には板チョコ、食べようとしてる、その表情、なかなかにいい感じではないですか。そして『シネマちっくキネ子さん』、キネ子さんが差し出すチョコレート。『新宿さんと周りの人々』新宿さんも見事に乙女であります。

『よゆう酌々』、女将、頑張ってるなあ。今のところ調理は板前まかせ、って、そりゃその方が安全だ。女将は台所には手を出さないのがきっといい。そういう所以が語られる今回。ヒラメの、カレイの、五枚下ろしの、いかにも女将は詳しくありませんよ。そうしたところが描かれて、加えて粧子さんはさらに上回る、って、それで喜んでいいのか? 女将? 女将の人となり、それがしみじみよく出てて、頑張ってる、けどそれがどことなく裏目に出てしまう。そんな人。加えて戸田くんのちょっと厳しいところ、けどそれは意地悪ってばかりじゃないというのも出てて、けどこれが説明にならずコメディとして面白くできている。ええ、充実でした。

『ようこそ!オーロラ百貨店』、これ、のっけから面白いな。大量のチョコレートを貰って困惑してるえにし。バレンタインデーを知らなかったんですね。水菜から説明を受けて、いやもう、最高だった。男だと思ってたのか!! くそっ修行はムダだった!! 修行! 修行って! いやもう、強烈にがつんときましたね。水菜のなぐさめも全然なぐさめになってないし。いやもう、めちゃくちゃ面白かったです。でもって水菜、男子社員から大人気! いやもう、けど今回は、冒頭いきなりのえにしが全部持っていった感じです。

『シネマちっくキネ子さん』、宇宙人編、後編にして完結編でありますよ。どろぼう星人のドキュメントを撮る。のっけからビデオレターなのはさすがの脱力感。見事です。しかし、意外に高性能などろぼう星人ですが、そいつが地球侵略を断念するくだり。これは実に面白かった。ああ、大八くん、やったじゃないか。そしてロケット砲を持ったマッチョ! いやもう、タフな肉体とプロの戦闘技術って! ほんと面白かった。うまいこと宇宙人ものの映画のパターン、約束を使って、面白く調理している。見事でした。ちょっとうれしいコンバッ太がナイスでした。

『孔明のヨメ。』、おお見事な展開。孔明のもとに徐兄と士元がやってきて、塩のこと、鉄のこと、どうなってるかと進捗報告。いやもう、黄承彦の見事な手腕、なんかのんびりして、娘ラブな親父さん、そんな印象だったこの人の、本質、やり手でありながらそれを表に出さない見事な手腕描かれて、いやもう、面白かった。孔明のまわりには、本当にすごい人材が集まっていて、黄承彦氏がそうなら、徐兄と士元もそうで、彼らの人的なネットワークが状況を打開していく、そのとんとん拍子が小気味いいですよ。しかし、この人的ネットワーク。黄承彦の力、それがすごかったんだなあ。有力者であるということ実感させられた。そして今度は、黄承彦から課された宿題の行方ですね。ほんと、次に次にと孔明に課されるミッション。孔明の研究はどう生きるのか。これは楽しみですよ。

  • 『まんがホーム』第28巻第3号(2014年3月号)