2014年2月3日月曜日

『ネイビーヤード』Vol. 24

 買ってしまいました。『ネイビーヤード』Vol. 24。艦これですよね。なんとなくはじめたこのゲームのおかげで、船舶、中でも艦艇に興味を持つようになって、講読してる『モデルグラフィックス』から流れ流れて『ネイビーヤード』に辿り着いてしまいましたとさ。まあ、もともと自分は船舶に興味があって、けどもっぱら帆船だったんですけどね。動力船? あんなものは駄目だ! 美しくない! 往時の帆船乗りよろしく頑なに信じていた観念を捨て去って、いやもう、すっかり軍艦に興味津々です。

白状しますと、自分は戦艦を全然理解してなかったんですね。船の中央前よりにでかい艦橋が塔のようにそそり立っていて、前後甲板に砲塔が載っかっている。砲塔はまあいいんですが、この艦橋というのが特徴的だなと思っていて、ところがよくよく見てみれば、戦艦にもちゃんとマストが立っているんですよ。戦艦三笠にも立ってる。煙突はさんで前後に2本。これはNHKのドラマ『坂の上の雲』見た時に、あ、古い戦艦ってあんな感じなんだ、ちゃんと船なんだな、というのも変な感想ですが、自分のいろいろ見てきた帆船、その延長上に戦艦も存在しているのかと理解した瞬間といえるでしょう。そして昨今はやりの第二次世界大戦で活躍した艦艇も同様。例えば金剛は最初2本マストだった。扶桑もそう。改装後にもマストは残ってて、フォアマストこそは艦橋と一体化してそれと気付きにくいけど、メインマストはそのまんま残ってますよね。大和にだってある。いやほんと、帆を張る必要のない動力船なんだから、マストはないと思ってました。いやまあ、哨戒とかで登ったりする必要あったんでしょうね。あと、空中線もあるか。別に船の魅力はマストにあると思ってるわけでもないんですけど、でも、ああ、船だ、そうと実感したあの瞬間は今も忘れません。

『ネイビーヤード』の話ですよ。Vol. 24は正規空母特集です。けど表紙で一番でかいのが千歳、それも水上機母艦時代のってのが面白いですよね。ええ、千歳も載ってます。扶桑姉さまも載ってました。また巻頭には艦これからの入門者を意識した特集もあって、島風と雪風を作ってみようというんですが、おおう、なんぞこれ、島風のキットは古いため反りがあるので、ノコギリで切れ込み入れて船体の強度を落とし、まっすぐにして貼り付け、ノコギリで切ったその隙間はプラ板で埋めようですって!? おおう、艦艇模型はきびしいなあ。パチ組み楽々の『ガンプラ』でつらいつらいといってる自分には無理なんじゃないか? 艦艇模型の距離、なかなか埋められそうにないぞ。そんな感想であります。

空母特集は、模型、作例写真を眺めるだけで楽しいものです。どういう変遷を経たのか、どういう違いがあったのか、各部名称も図解、というか模型で解説、とりあえず模型を作る気のない人であっても、それでもって空母に興味のある人とっては読み応えのあるいい特集になってるんじゃないでしょうか。それに折しも装甲空母大鳳が実装、建造できた人、まだの人、いろいろだとは思いますが、その大鳳についても結構なページを割かれてる。ええ、面白かったですよ。また艦についてだけじゃない。その運用、迷彩、艦載機など、ほんと、すごい充実。対空火器の配置概念図なんてのもあって、なるほど、こういうのも模型作るなら意識せんといかんもんな。いやもう、知らないことを知るのは楽しいことではありますが、そうした楽しみを知る人には興味深い、そんな特集だと思います。

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