2014年2月1日土曜日

『まんがホーム』2014年3月号

『まんがホーム』2014年3月号、発売されました。表紙はまさにバレンタインデー。『らいか・デイズ』、らいかは紙袋いっぱいのラッピング用品その他製菓用品抱えて、ああ、これはこれから誰かさんのためにチョコレートを用意しよう、そういった状況でありますね。右手には板チョコ、食べようとしてる、その表情、なかなかにいい感じではないですか。そして『シネマちっくキネ子さん』、キネ子さんが差し出すチョコレート。『新宿さんと周りの人々』新宿さんも見事に乙女であります。

『よゆう酌々』、女将、頑張ってるなあ。今のところ調理は板前まかせ、って、そりゃその方が安全だ。女将は台所には手を出さないのがきっといい。そういう所以が語られる今回。ヒラメの、カレイの、五枚下ろしの、いかにも女将は詳しくありませんよ。そうしたところが描かれて、加えて粧子さんはさらに上回る、って、それで喜んでいいのか? 女将? 女将の人となり、それがしみじみよく出てて、頑張ってる、けどそれがどことなく裏目に出てしまう。そんな人。加えて戸田くんのちょっと厳しいところ、けどそれは意地悪ってばかりじゃないというのも出てて、けどこれが説明にならずコメディとして面白くできている。ええ、充実でした。

『ようこそ!オーロラ百貨店』、これ、のっけから面白いな。大量のチョコレートを貰って困惑してるえにし。バレンタインデーを知らなかったんですね。水菜から説明を受けて、いやもう、最高だった。男だと思ってたのか!! くそっ修行はムダだった!! 修行! 修行って! いやもう、強烈にがつんときましたね。水菜のなぐさめも全然なぐさめになってないし。いやもう、めちゃくちゃ面白かったです。でもって水菜、男子社員から大人気! いやもう、けど今回は、冒頭いきなりのえにしが全部持っていった感じです。

『シネマちっくキネ子さん』、宇宙人編、後編にして完結編でありますよ。どろぼう星人のドキュメントを撮る。のっけからビデオレターなのはさすがの脱力感。見事です。しかし、意外に高性能などろぼう星人ですが、そいつが地球侵略を断念するくだり。これは実に面白かった。ああ、大八くん、やったじゃないか。そしてロケット砲を持ったマッチョ! いやもう、タフな肉体とプロの戦闘技術って! ほんと面白かった。うまいこと宇宙人ものの映画のパターン、約束を使って、面白く調理している。見事でした。ちょっとうれしいコンバッ太がナイスでした。

『孔明のヨメ。』、おお見事な展開。孔明のもとに徐兄と士元がやってきて、塩のこと、鉄のこと、どうなってるかと進捗報告。いやもう、黄承彦の見事な手腕、なんかのんびりして、娘ラブな親父さん、そんな印象だったこの人の、本質、やり手でありながらそれを表に出さない見事な手腕描かれて、いやもう、面白かった。孔明のまわりには、本当にすごい人材が集まっていて、黄承彦氏がそうなら、徐兄と士元もそうで、彼らの人的なネットワークが状況を打開していく、そのとんとん拍子が小気味いいですよ。しかし、この人的ネットワーク。黄承彦の力、それがすごかったんだなあ。有力者であるということ実感させられた。そして今度は、黄承彦から課された宿題の行方ですね。ほんと、次に次にと孔明に課されるミッション。孔明の研究はどう生きるのか。これは楽しみですよ。

  • 『まんがホーム』第28巻第3号(2014年3月号)

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