『まんがタイムスペシャル』2014年4月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコがピッチャー、今にも投げますよってところを、詰襟マキが応援しているという構図です。ラヴ・ど真ん中! こういうセンス、いかしますよね。そして応援しているのは『どろんきゅー』のふたり、佐倉とアキもでありまして、ふたりはチアガールの格好で、ただ手に持ってるのがポンポンならぬ亡霊という……。さすがの『どろんきゅー』であります。
『踊る!アントワネットさま』、不穏な宮廷の状況に、しばらく距離を置くよういわれたマリー。暇を持て余してるせいで読書が進む。というわけで、借りていた本をロベスピエールに返しにいこうというんですね。ロベスピエール、弁護士として頑張ってる、かと思いきや、そうじゃないっていう。庶民の弁護士たらんとして、第一身分である聖職者を訴えたせいで、すっかり立場を失ってしまった。それで自分の正義に疑問を持ってしまったっていうんですね。ここからのマリーの説得、あれは感動的。ルソーの『社会契約論』。身分制度が人々を縛っている。ロベスピエールにしても、そしてマリーにも。身分の差が、制度がたちはだかった。ああ、しかしこの展開、もうこの先は見えてきたんじゃないか。革命に向かうしかないんじゃないか。いやもう、ハラハラさせられますよ。もうひとりのマリーはどうなるのか。皆がしあわせになれる未来はないのか。ほんと、ハラハラします。
『おかってスタディ』、ゲストであります。町村せりあ、女子大生っていうんですが、見た目は割烹店の若女将であります。母が入院してしまったために、ご飯の用意をしなければならない。しかし要領が悪いようで、うまく作れないっていうんですね。で、そこに助っ人です。妹咲のクラスメイト、柚島ハヅキなる少年。差し入れのケーキが実においしい。少年の手作りだっていうんですね。かくして姉ちゃん、少年狙い撃ちですよ。年上は好き? って、一瞬はいって答えとるやんか! うん、年上いいよね。わかるわ、少年よ。かくして少年は姉ちゃんの料理の先生になって、妹は気になる男子が姉に心魅かれてるのではないかと穏やかでなく、少年は少年で、ピカピカのオーブンにベーカリーに興味津々。なるほど、皆それぞれの心のベクトル、一気に明確化されましたね。少年による最初のレッスンはおにぎり。ちょっとずつでもうまくなっていくお姉さん。お姉さんのちょっとした言葉が気になる少年。なかなか面白そうでありますよ。
『趣味じゃない園芸』は髪形の話ですよ。蘭々が髪を切ろうかといっている。なるほど、太陽のせいで髪が傷んじゃってるのか。けど、切る切らない、どう切るか、その基準が植物と一緒だっていうんですね。髪も剪定扱いって! しかし、こうしたらどうかという提案、バッサリとか可愛いじゃありませんか。うん、すごくキュート。見違えるほどに美少女です。そして髪形というと忘れちゃいけない稲生さん。今年のテーマはユキワリソウ? それともザゼンソウ? って、ザゼンソウめちゃくちゃ可愛いじゃないですか。って、毛根鍛えたいとかなんという理由。ダメージ受けてる男性連中も笑えます。蘭々作業中の格好、鞍馬天狗かはたまた忍者か。そして蜂群崩壊症候群の話題なんかも出て、なるほどなあ、ミツバチの巣を見付けたら屋上で飼うんだ。スズメバチは危ないことに加え、ミツバチを襲うから駆除されるんだろうなあ。なるほど面白いです。そして南方、安定の女子力。ええ、彼女の手前自重しても、なお溢れるのですね。
『ピンポン☆ブー』、クイズ研究会存続と退学を賭けたイントロクイズ、残るはあややのみという崖っ縁状況。ああ、これはまさかのあややの真価が明らかとなる展開かー!? ううむ、違いましたよ。やられましたよ。最後の曲、それを聴いた景二がね、涙流してるんですよ。もう駄目だと観念したのか、そう思ったら、どうも違う涙みたいですよ。景二、あややを使って腹話術ですよ。って、唇動いてるし! まさかの反則、しかしこれが駄目なら、パペット理事長も駄目だろう。ええ、景二は気がついたんですね。出題されてた曲、全部クイズ番組に関係する曲だったんですね。理事長もクイズが好きなのでは? その問に答える理事長、大平先生が彼女のヒーローだったっていうんですね。彼の傷つくところを見たくないばかりの行動だったとわかり、そしてクイズ活動解禁。思いもしない展開に、見事打たれましたよ。面白かった。これからまたまったり展開とのことですが、この導入、素晴しかったです。
- 『まんがタイムスペシャル』第23巻第4号(2014年4月号)
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