2014年2月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年4月号

『まんがタイムきららMAX』2014年4月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』、ココアと千夜がふたり一緒にビールの給仕でありますよ。ふたりともに和装、それがすごく可愛くて、ぱっと明るい笑顔の千夜に、ちょっとしっとり照れてる感じもするココアの表情、いいコントラストになっていました。画面中央を軸にしての対称構図。千夜のリボンにココアの花飾り。大変に美しくて、大変によいイラストであります。あのビール、うさぎビールもよいですね。

ご注文はうさぎですか?』、今回は青山さんにスポットライトが当たりまして、いやいや、すごくいいですよ。扉からして美しい、冒頭の観察される青山さんも素敵です。って、全然仕事進んじゃいないな。なんかこの人は、基本、この仕事が進まないモードなんだな。テーマといっていいものでしょうか、観察や経験が描かれて、ココアがつけている青山さん観察日記。それが青山さんに刺激を与えるんですね。小説の主人公のモデルをどうしよう、それで周囲の人を観察しているんですが、それだけにとどまらず、フルール・ド・ラパンでバイトをはじめます。うわあ、ものすごいキュート! コミカルな展開も描きながら、人生みなが主人公、それを伝える語り手でありたいという青山さんの言葉、これはしみじみしました。青山さんが観察し経験するのは、その他の人の物語、それを知ろうとする試みなのかも知れませんね。そして真っ白な本。ええ、ロマンでした。ええ、素敵なプレゼントだったと思います。

『ロボらとり!』、ゲストです。体育倉庫に集まる不良たち、っていうんですが、あんまり不良っぽく見えないですよね。ええ、不良は不良でも、ポンコツ、ロボットたちの溜まり場になっていたっていうんですね。ボディが爆発する唐操ノコは茶運びロボット。ほのぼのとした雰囲気がいい感じ。そして怪力ロボットのイブに電波を発するビビ。人間みたくなって、ポンコツを脱したい、そう思っているんですね。そんな彼女らと出会ったのが主人公、安藤笑。クラス委員長にして文武両道の完璧人間。けど表情が実に乏しいというんですね。人間を知りたいから先生になって欲しい、そう請われる笑だけど、笑の方がロボっぽい。むしろ笑の方が、彼女らから笑顔を学ぼう、そんな雰囲気さえあるっていうんですね。皆、長所もありつつ短所もあって、そのポンコツ度合いが面白い。笑のやたらマイペースなところもいいですよ。

『楽園ふぇいく』、ゲストです。物置として使われている旧校舎、ヒロインちさとが不用品を片付けにいったら、なんとそこではぬいぐるみたちが自由に暮らしていたというんですね。なぜそんなことになっているのか。どうも旧校舎に住み着いているらしいお嬢さん、ヒメリの仕業らしい。人形たちは私のお友達。小さい頃から虚弱で学校にもいけなかった。そういうヒメリだけど、いや、そういうヒメリだからなのかい? 人形を動かす、そんな秘術を身につけたっていうんですね。そしてヒメリの魔の手はちさとにのびて、ずっと人間のお友達を作りたかった。そういって、なんと、ちさとが人形サイズに変えられてしまったっていうんですね。これ、ちさとの普段の生活はどうなるんだろう。ずっと人形サイズ!? ちょっと不安まじりの第1回ですよ!

『ちぐはぐフレンズ』、ゲストです。席替えで隣同士になったふたり。猫屋敷くんと犬塚八重。八重は認識さえされてなくて、けどめげずに、というか、この人はめげるとかなさそうだなあ。なれなれしく接近して、八重と呼ばせる、たまちゃんと呼ぶ。なるほど、猫屋敷珠樹なんですね。人付き合いが苦手そうな猫屋敷に、勉強教えてもらったりしよう、そんなこと思ってる八重が勝手に友達認定して、からんでいく。そうしたら八重のこと大好きなれーちゃんにえらいこと敵視されたりね。ちょっと迷惑そうにしてるけど、なんのかんのいって最後には八重にほだされてる猫屋敷がよかったですよ。可愛い少年じゃないの、ねえ、そんな風に思いましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第4号(2014年4月号)

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