『まんがタイムファミリー』2014年4月号、発売されました。いやあ、びっくりしましたね。雪ですよ、雪。本来なら昨日発売されているところが、あの大雪で物流がストップして、発売日に入荷しなかった。ほんと、こんなことはじめてなんじゃないかな? そう思うような異常事態でした。さて、表紙はダブルヒロインですよ。『ぽちゃぽちゃ水泳部』カツ代と『大家さんは思春期!』のチエちゃんが、ふたりそろって表紙に登場です。カツを食べながら余裕のカツ代に、なんだかちょっと緊張が見えるチエちゃん、いいコントラストだったと思いましたよ。ほんと、どっちも可愛いですね。って、ちょっと待て、カツ代の方が背が低いのか! そして一日署長『椿さん』の敬礼、ばっちり決まっています。
『村ドル』、これはいいですね。ご当地アイドル芦原あおいと杉山紅子。ふたりが立つのは都心のステージ。ものすごい数の観客を前に緊張するふたりなんだけど、あの本番前の大崎さんの言葉、あれは作戦かなんかだったのかな。いや、なにも考えてない? しかし、その緊張のステージ、出てみればすっと緊張がひいて、なぜか? 誰も自分たちのこと見てくれてないことに気付いたからというんですね。それが悲しくて泣きそうになるあおいに、見事カツを入れる紅子。いいコンビだと思いましたよ。しかしそれで自分たちのポジションを理解し、それでもなお前に進みたいという、紅子の姿勢にしびれました。そして紅子の言葉を受けるあおい。あわせられた手、からめられた指、ええ、ぐっとくるいいエピソードでした。
『かなみ育成中!』、いろいろと設定を増やしてきましたね。いや、もとからだっけ? 弟たちを育てる丘叶美、彼女の両親のことが語られて、父悟、成人向け漫画を描くお仕事らしい。純情な人なんだそうですが、仕事場にはチビたちは絶対入れられない。で、打ち合わせは娘が代理で、それを同じ学校の男子に目撃されて誤解されて、これ今後なんらかの布石になってるのかな? そしてお母さん、栞は少女漫画家。打ち合わせで外に出るときはキラキラで、それだとチビたちは母と認識しないのか。けど普段のもさ髪眼鏡にしたら大丈夫。いやはや、もさ髪眼鏡、可愛いですよ。仕事柄普段表に出ない両親たち、近所では海外出張とか思われてるけど、ちゃんといるんですよ? そうした両親紹介回でありました。
『ダ・ヴィンチ系女子高生』は黒中みどり、フィレンツェの街を歩くでありますよ。いや、ほんと面白い。今の我々の常識と当時の常識がいかにかけ離れているか、それが描かれて、レオナルドの想像するみどりの世界、それがどんどんものすごくなっていく、そのエスカレーションとか見事でありました。当時の市場の情景、買い食いなんてできないのか! ハムやらチーズやらヤギやら抱えてカボチャをバリバリと食べるみどりのワイルドさ。いや、レオナルドの想像ですよ? みどりは当たり前と思ってることを当たり前にいうんだけど、それが全然レオナルドにとってはそうじゃない。水道が完備されてること。読み書きができるのは当たり前。しかしルネサンス・フィエンツェにおいてはそうではないというのがばっちり描かれて、そして娘が一人で出歩くことの非常識なども描かれて、なるほどなあ! ルネサンスという時代とその背景を理解することができて、なおかつ面白い。よかったですよ。あと、奥様がなんか自由に振る舞っていて、あれもナイスでした。
『パパとあそぼう!』、これ、面白いなあ。三連休をとれたパパ。そうしたら娘がやたら驚いて、不思議そうにしてるの。あの驚き顔、ナイスでした。そしてママ、買い物に出て、すごくエンジョイしてる感じ、グッドですよ。で、さくらがえらいことショック受けてる。もう一生寝ない、そうと誓って、布団をひもでしばろうとしたところ、うまくいかない。そこから助けてまでのコンボ、最高だったと思います。お父さんは家事が苦手。って、まあ、そりゃ普段家にいないんだものなあ。なにがどこにあるかとか、そりゃわからんですよ。で、さくらにいいとこ見せようとして料理して見せて、調子にのって大量にホットケーキのタネを作ってしまって、それでママににこやかにお仕置きされる。ええ、このお母さんが実にいいと思います。
- 『まんがタイムファミリー』第32巻第4号(2014年4月号)
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