『まんがタイムジャンボ』2014年3月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんをメインに、セーラー服と…? これは『花任侠物語しずか』コミックス発売を受けてのものなのでしょうか。テーマはセーラー服なのだそうで、黒が重い、なかなかにずっしりと素敵に締まって、そして手には日本刀、って、これ妖刀とかそういう類のものだーっ! これもまたセーラー服なのでしょうか。『どろんきゅー』佐倉さんも小さく登場。おお、まんがタイム系の二大オカルトヒロイン、揃い踏みです!
『ちっこいんちょ』は、おお、恋の予感ですよ。まおがいーんちょを家に呼んだその理由ですよ。弟の大紀に頼まれてっていうんだけど、弟は勉強みてもらいたいわけじゃない。本当はいーんちょのことが……、っていうんですが、姉がさっぱり気付いてないのがいかしますよね。あんなにあからさまなのに。しかしほんと、弟中二、なぜにちっこいいーんちょのことが、みたいにも思うのだけど、ああ、姉とは違う面倒見のよさ、姉とは違う姉的なものを求めて辿りついたといってよいのではないでしょうか。しかし杏子が微妙に酷くて、いやほんと、恋する気持ち、当人は大変、周囲はにやにや、まさにその典型でありましたよ。
『ほのかミステリーノート』、今回は事件というより、シャーロッ子様の過去ですね。なんでシャーロッ子なんだろう。特にシャーロック的な要素もないのに。そう思ってたら、なんと、その理由は恒例の演劇に由来するというんですね。潤が整理しようとした机の上、そこに穂華の麗しい写真みつけて、なんだこれ、ものすごいお嬢様! そう思っていたら、なんかうさぎになってたり。ええ、児童館で毎年やってる芝居の衣装っていうんですね。うん、おそらくは理事長の趣味だ、穂華を着せ替え人形にしたかったんだ。その中にシャーロック・ホームズがあったんですね。緊張してシャーロッコ・ホームズといってしまった。それが定着したっていうのですが、そいつを潤に語りたがらない穂華がなんだか可愛いですよ。でもって、同じ経験した潤を思わず励ましたりしてね、ええ、いいパートナーだと思いますよ。かくして穂華はシャーロッ子様になり、そして潤は壁Bになった。ええ、いい話でした。感動しました。壁B。
『妖こそ!うつつの分校』、面白いですね。人と結婚したものの、老衰で夫を亡くして帰郷してきた魔奈子ですよ。ああ、お弁当作ったらお婆ちゃんのお弁当と思われてたのか。そうだよなあ。もうずいぶん生きてるんだものなあ。それで間榎先生に料理を教えてもらいたい、そう思ったりするんだけど、ちょっと顔を合わせにくい。ええ、今回は間榎と魔奈子の和解編とでもいう内容。いや、魔奈子がちょっとナーバスになってしまってただけっていうんですが、それでもふたりの距離が縮まって、いい話だと思いましたよ。人間を快く思っていない派閥にはっきりとノーを突き付け、自分の思い出の場所を守るためばっちり撃退し、そして草履の作り方と交換に料理を教えてもらう約束をとりつけた。ええ、いい和解編でした。
『どろんきゅー』、ゲストなんですけど、ほんと、フレンドリー幽霊たち、おかしくてたまりません。テストの答を教えてくれたり、ほんと佐倉さんのことが好きで、助けになりたくてしかたないと見える。あの、起きての幽霊も、だからやめようって言ったじゃないすか、ほんと、妙に気が弱い。見事でした。しかし、勉強頑張って、目標点達成して、それでお礼のケーキ、幽霊の皆さんにもちゃんとそなえてあげる。義理がたい佐倉さんが光ってました。
『ラン様の放課後遊戯』、結構な核心に迫ってきた感じですか? バレンタインデー。有太にチョコレートを贈ろうと思う葉沼ちゃんだけど、本当に自分は有太のことが好きといえるのか。眼鏡のゆさぶりを受けて自問して、けどそんな葉沼ちゃんを励ますのが他ならぬラン様っていうんです。好きでいたらいいんじゃないか。さらにはあなたは私なんだから。葉沼ちゃんを応援なんてしちゃいけないのに。意味深な台詞が気になります。ラン様がなぜ今の状況に立たされることになったのか。そうしたことも近々語られそうな予感がします。
- 『まんがタイムジャンボ』第20巻第3号(2014年3月号)
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