2014年2月5日水曜日

『まんがタウン』2014年3月号

『まんがタウン』2014年3月号、発売されました。表紙はヒロイン揃い踏み? コートにマフラーや手袋、耳当て、ショール、ホットコーヒーなど、暖かくしてる、その様子がとてもいいですね。中央に『あつあつふーふー』の蘭、そのまわりに『大正乙女カルテ』の路乃、『ちょい能力少女あゆむ』歩、『押しかけ時姫』時姫、『ままごと少女と人造人間』しずく。皆それぞれに魅力的。そんな中、時姫がアイスキャンディー持っていて、ああ、この子は好きなものはゆずらんなあ。歩のあっけらかんも、なんだか可愛らしくて、いい感じですよ。

『押しかけ時姫』は、時姫のお姫様らしさを追求しますよ。弓矢も剣術もこの程度という戦国時代の常識が現代では過剰防衛。そんな姫をさらに姫らしくっていうんだけど、海斗にとっては大内さんの方が姫らしく感じるっていうんですね。大内さんの時姫にいった着物の着付け、その常識の違いも面白い。今では着物をひとりで着られるヤングとかいないものなあ。それで感心されて、幼児扱いかと怒る時姫。ナイスです。ああ、ボタンはとめられないのか。ナイスです。そして時姫、ちょっとファッションショー。うん、洋装も魅力的。南蛮の服もよいものです。

『居間には今外国人がいます。』、前回謎に思っていた溝乱、なにかわかりましたよ。シャツの溝乱、まさかのドブラン! わかんねえよ! 名前かよ! かくして今回はミシェルとパパフランソワ再会編。けどあっという間に再会編は完結して、ミシェルという名前についての話題に移るんですが、ミシェル、マイケル、ミヒャエル、ああ! 全員ミカエルだ! というのはさすがに知ってますが、いやしかし、このために揃えてきてたんですね。そしてミカエル、日本の守護聖人というのは知りませんでした。聞いたこととかはあったのかなあ。しかし名付けの理由、誕生日で決まるというのはよく聞きますが、父息子でステファン、ミヒャエルを受け継いでいくっていうの、あれは面白かった。そして万希もまさかの彌帰依莱、ミカエラになる予定だった!? なんともミカエルずくしの回でした。

『涙の数だけ輝いて!』、直子が風邪で倒れた。ピュアドールズの皆がひとりひとり、直子に対するメッセージを告げる、そんなMC、かと思ったら直子の自宅かよ! この導入はしてやられました。すまん、面白かった。ドMが、いや唯が音痴といわれて傷ついてるの、あれも面白かった。なんというか、こういう容赦のなさ実によくって、そして晴香のおかゆ。口は悪い、味も悪い、けど性根はいい子なんだね。いやもう、なんだろう、なんのかんのいって可愛い子ですよ。ほんと。そして期待どおりのオチ。ええ、直子のソロ? 収録延期? ええ、まさに期待どおりです。

『大正乙女カルテ』は清志の腹痛ですよ。お昼がまだというので、少し古い? そんな煮物を食べさせたらば、お腹がくだった。ああー、食中毒か。そう思いますよね。ところがそうじゃなかった。ああー、風邪。路乃も同じ風邪にかかって、支えあいの帰り道。しかし、あの小児科の先生。いつぞやの浪花さんっていうんですね。その顔で小児科かよ! って酷い! いやしかし、怖くないよう怖がらせないように苦労、努力してる様はよかった。いやほんと、見た目はいかついけど中身は優しい。男が苦手の路乃と組ませてみても面白い。いい登場人物だと思いますよ。

『思春期13号』はまさかの秘密道具。性別をチョチョイと変えてしまうスプレーなんぞが出てきて、七瀬が男の子になっちゃった! 24時間で戻るらしいけど、いやもう、ちょっとしたTSものでありますね。恋をしたいとか言い出したひとみが発端なんですが、手つなぎデートなんていいながら、あんまりデートっぽくならない。でもむしろこれが七瀬にこそひとみを意識させることになるっていうのがおかしかったですよ。あれは男になってたからなのか? それとも恋は性別を超えるのか? しかし七瀬、男前。ほんと、さっぱりとして凛々しい、ハンサムな彼女であります。

  • 『まんがタウン』第15巻第3号(2014年3月号)

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