2019年10月31日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号、先日の続きです。

『恋する小惑星』。今回は天文班、とりわけみらが輝いてましたね。コリメート撮影にはじまって、望遠鏡の倍率。最初はあおの方ができる感出してたんだけど、一年生に日周運動や小惑星帯、黄道など、小惑星についてのもろもろ説明するときのみらですよ。めちゃくちゃわかりやすい! これ、優秀な証拠だよなあ。さて、きら星チャレンジ、小惑星探しのイベントに参加すべく書類、小論文など、いろいろ頑張ってたみらとあお。ここでまさかみらだけ通るだなんてまったくの予想外の展開でした。てっきりペアで応募して参加するものだと思い込んでいたんですよ。この結果を受けてのふたり。どうにかして元気づけようとする下級生。ああ、お姉ちゃん、桜先輩に普通に連絡して、喝いれてもらってってのも、そりゃできますよね、妹だもんな。それからのあおの決心もね、ああ、なにをしようというのか。今できること、ベストを尽くそうとするその姿、それは心にぐっと働きかけるものありますね。

『mono』。今回、主にバイクの大変さが描かれて、いやあ、炎天下じゃそりゃもう四輪の方が楽だよなあ。エアコンもあるしさ。照りつける太陽にアスファルトの照り返し。熱された地面からの熱もあるよなあ。吹き付ける熱風にバイクの発熱。渋滞の苦しみ、実によく伝わる、そんな描写。それでもバイクを選ぶってことは、みんなよっぽど好きなんだろうなってのもわかります。先発してる車組の快適さとの対比、これは本当におかしかった。そしてトラブル。パンクしたのに修理キットがない。ああ、どうするんだろと思ったら、どっかで見たことあるシニアが! こうしたバイク乗りの助け合いみたいなのもあるあるだそうですね。この展開もまたよかった。バイクの大変さだけでなく魅力なんかも伝わってきましたよ。

『RPG不動産』。ああ、核心めいたところに接近していますよ。ファーのこと。夜になると家を出て、あちこちを放浪している? しかも今回は朝になっても帰ってきてなくて、ああ琴音は心配だよなあ。ファーの行方がそうなら、以前のドラゴンの現れた時のこと。果たしてファーとドラゴンの関係やいかに。今回は、物件の側、そちらで長命の種族、エルフとの時間の感覚の違いなど描いて、そのエルフさんの年齢と雰囲気のギャップなんか面白くて、楽しかったのだけど、やっぱり気になるのは琴音のこと。ファーのこと心配しすぎて使いものにならないかと思ったら、要望ぴったりの物件見つけ出してきたりと、意外や有能!? そしてこのお客さん、様子のおかしい琴音のこと心配して、相談に乗ってくれた。けどそこで得られた情報、余計に心配になるよ、これ! ファーが最近あちこちで被害を出しているドラゴンではないかという疑惑を超えて、魔王そのものなんじゃないかって疑い出てきて、認めたくない琴音と安全策とろうとするルフリアが対立して……、という、かつてないほどの対立! この緊迫感。さらにラストでファーの疑惑、より濃厚になるというからたまらない。ほんと、近々に大きな事件なり起こりそう。目が離せないですよ。

2019年10月30日水曜日

疲れたので今日は休みます

疲れたので今日は休みます。

2019年10月29日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年12月号

『まんがタイムオリジナル』2019年12月号、先日の続きです。

『となりのフィギュア原型師』。半藤が壊れかけてる! エア原型をいじってるっていうの、これ、ノイローゼじゃないのん? 存在しないパーツが取れたので存在しない瞬着探すとか、めっちゃやばい、と思ったら、おこめ先生から見てもやばいのか。今やってる原型に悩みがある。その行き詰まりをどう解消するかというので、せっちゃんに助けを求めるんだけど、せっちゃんの半藤に対する借りを作るくだり、驚くような展開、けどめちゃくちゃスムーズで、半藤が特になにかしないでも勝手に成立してるっていうのね、おかしかったですよ。すごい、この流れ。モデルを頼むところもね、まさかの求婚!? って、いや、なんでそうなるの!? そこからのもろもろも、際どかったり可愛かったりと面白い。そうか、やっぱりこの漫画、メインはこのふたりなんだな。あらためて思わされて、せっちゃんと一緒に半藤も成長していくのかな? そんな関係も面白そうだって、というか、実際面白かったです。

『僕は女心なんて知りたくない』。春喜周辺、めちゃくちゃ面白い。子ども会でハロウィーンをやるというので皆で手伝うのだけど、現金な女性たち、その発言と本音の差異とかね、いや、でも基本素直な人たちだから、本音が聞こえてもむしろ悪くないなあって思えてくる。まずいのは同年代とか、もっと小さな女の子だっていうのがちょっとブラックで、春喜気の毒だなあと思うと同時に、この漫画の面白さだなって思うんですね。そして佐藤ですよ。どんだけ春喜のこと好きなの? ハロウィーンの予定聞いた時の反応とかね、生き生きしとるやん! さすがの春喜もちょっと引くレベル? でも、いいよなあ、彼。大家さんじゃないけど、ふたりの関係、応援したい。というか、今回大家さんの仕込んだBL設定、あれは本当に面白かった。この人、大好きですよ。

『とびだせT.O.Z』。兄貴、こんなに前面に出るなんて、久しぶりだ。この人のめちゃくちゃなトレーニング。今回は磔にあってるんだけど、このX型の磔台、誰が用意してるのかと思ったら親御さんなんだ。てっきり兄貴本人かと思ってた。この兄貴の奇行、先生が完全に匙を投げてるのがおかしい。できれば制御したいとは思ってるものの、兄貴、人の制止などものともしない。それで妹に丸投げされるんだけど、まるで聞きゃあしねえな兄貴。泣き落としが駄目で、仮病も駄目で、実力行使に出たらむしろ逆効果っていうの、ほんと笑いがとまらない。ターボジャブってなんなんだと思ったら、やり投げの練習用具なんだ。メイスみたいなのかと思ったよ。この兄貴、相当に普通じゃないんだけど、その普通でなさ、最高でした。そんな兄貴が妹からのはげましに心動かすところ、それがまたよかった。奇行が目立つだけに、普通の感情の動き、そいつが際立ちますね。

『大奥より愛をこめて』。代参の帰りに寄った歌舞伎座。そこでなにが行われているのか偵察する菜々緒と蒔乃。これ、蒔乃がすごいですよね。すっかり歌舞伎に夢中になっちゃって、楽しんじゃって、ハメはずしちゃって、宴会ではお酒にもすっかり酔っちゃってというの、ん? あれ? この子、酒には酔わないはずじゃ? と思ったら、そうなんですよ、これ、周囲を欺くための演技か! 酔ったふりして菜々緒に抱きついたかと思うと、観察した状況を的確に報告。ああー、かっこいいよ、蒔乃。この視察、密偵任務、もう完璧なんじゃない? と思ったら、ここからがあかんのか。ほんと、おかしかった。役割分担の失敗。そこから転がり落ちるように危機的状況におちいって、色男にいいくるめられる菜々緒!? そんな、この人が!? と思ったら、蒔乃は蒔乃で密偵であることがバレた!? ほんと、この危機、どう乗り切るの? これ、ハラハラさせられる。いや、きっと大丈夫なんだろうとは思うんですけどね、魅せる展開、引き込む展開でありますよ。

2019年10月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号

 『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』、トオルが見事に絵の具まみれ!? これ、特色ってやつですかい? ビビッドな色合い、ビシビシ誌面に強い印象立ててきて、これ、最初、え? 『きららキャラット』!? って思うくらい雰囲気違いました。しかもいつもと違うインクだからなのか、トオル自体の肌の色、目の色、それらも雰囲気全然違って、いつもよりピンクが強く出てる感。色調変化させた、そんな雰囲気が目を引いて、ポップで鮮烈。目を引きます。

今月は新規ゲストが4本です。

『彼女がイチバンかわいい』。まおと千尋、女の子ふたりの関係がメインに描かれた漫画です。内気? 陰気? 人付き合いを避けてた千尋が、今はまおにべったり。そのかつての人を遠ざけようとする態度、その背景が垣間見えるところ、ああ、この子、苦労してきたんだなあって思わされて、それが今やまおという友人がいる。この子の雰囲気もだろうけど、置かれた環境もずいぶん変わったんだって思わされます。この漫画、ふたりの様子だけでなく、あの帰り道、高台のカーブを見下ろす構図とかね、こういう描き方、魅力的。キャラクターだけでなく、背景、情景でも多くを語る、そんなところ、強みだなあって思わされるところありました。そしてこのふたりの関係の変遷、その見せ方もいい。構成でもって語るところ、これもよかったです。

『またぞろ。』。新学期、新鮮味がないといってる女の子。それ受けて、二周目なんだからと答えてるの、お、ループもの? みたいに思ったけど、いや、これ、違うのか。ほんと虚をつかれた感がある。あるいは、ループもの、転生もの、そういったものに触れすぎて、そっちの方が当たり前に感じるようになってしまっていたか。いやあ、留年ですって! しかもひとりだけじゃない。主人公格? 新鮮味のないといった巴が留年。それを二周目と指摘したことも留年。その側にいる詩季も留年。三人それぞれに留年に対する意識が違うのは興味深い。ことはかなり気にしてる。巴と詩季はわりと気にしてないのかな? で、気にしてること、この子はどんな具合かと思ったら、ああ、勉強駄目なんだ。これ、留年の理由、単純に勉強でついていけなかったからと思っていいのかな? みたいに思っていたら、あ、もしかしたら違う理由がありそうだ。その理由、1年間こもりきりだった? 背景など、気にさせる情報、これ、しっかり気持ちをつかんでいきました。この子たちのこと、もっと知りたい、そんな気持ちにさせられました。

『おらつきメイド』。姉からのプレゼント、メイドだっていうんですが、ええ、この人、本当にメイドでいいの? その格好は姉の趣味で着せられたらしい。しかもメイドをやるつもりがあったわけじゃないんだ。バイトしようと思ったらメイドやらされることになっただけなのか。いろいろ心配になる情報です。しかし能力は高いのかな? テキパキと食器洗って片付けて、と思ったら、料理は絶望的。驚きの黒焦げ、でも味はいいのん? このメイド、妹、秋名の部屋に居座るつもりらしい。その押しの強さ、それがおらつきの由来? 寝るのは秋名のベッド。一緒に寝たはずが完全に占有されてというこの状況。いずれこのまま、この部屋自体もそんなことになりそうな予感させられる展開でありました。

『白百合が咲いたり咲かなかったりする頃に』。この学校には帰宅部があるんだ。釘ノ宮梨花は、この部で中学の3年間を過ごして、特に疑問にも思わずにいたのだけれど、3年目にしてついに気がついた。部室に5時半まで拘束される。それは帰宅部ではないのではないか? これ、同部員の水森菜々子にとっても衝撃の事実だったらしく、こうしたおかしな? 普通じゃない? 様子、ナンセンスさをもって面白みにしていくのかな? と思ったら、ここにふたりの恋愛感情? それを載せてくるっていうんですね。好みのゲームのキャラクター。その育成をしていたら、自分の背後にそのキャラが!? これ、菜々子のコスプレなんだけど、すっかり籠絡されて、イチャイチャしてというこの流れ。なるほどタイトルにいう咲いたり咲かなかったりですね。しかし、ずいぶん濃密。描写的にもグイグイきますね。

2019年10月27日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年12月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年12月号、一昨日の続きです。

『ねことちよ』。ほんと、この漫画、いいですよ。ほのぼの、のんびり、ねこが可愛い。今回、お手伝い頼まれたねこがちょっと失敗。サラダのクルトン、それをはじめて食べたらね、おいしかったからとつまみぐい。食卓に料理運ぶたびにちょいちょい食べちゃうから、しまいには残りいっこになっちゃって……。これ、ちよは別にクルトン食べたからって怒ったりしないと思うんだけど、ねこがね見事に焦っちゃってさ、あの動揺っぷり。いくら誤魔化そうとしても、そんなのすぐバレるんですけどね、なんとか当座をしのごうとするねこ。可愛い。子供の子供らしい感じがよく出ていて、でも全体に素直ないい子じゃないですか。ちよのねこをしかるでもなく、悪いことしたらごめんなさいしましょうって導くところもね、優しいなって。ほんと、いい雰囲気。大好きな漫画です。

『ひまりのまわり』。前回出てきた女の子。黒髪ショートの、ひまりの周辺いろいろうかがってた女の子。今回はこの子がメイン? 早見涼風。いろんなことを知りたい、好奇心の極めて発達した、そんな子なんですね。今はナゾの転校生、ひまりに夢中。自己紹介もうまくできなかった子なのに、初日から二年生と仲がいい。観察するも、よく関係がわからない。で、そのうちにひまりに懐かれたっぽいっていうのがね面白くって、すがるような目? ついついサポートしたくなる、そんなひまりの魔力に負けてっていうの、ほんと、この子も面白いなあ。これ、前回と時間が被ってますよね? 同学年に友達作れっていって、ちょっと突き放された時。ああ、ひまりはこんなにも心細い思いしてたんだ。その様子ね、あまりに不憫で、ああー、涼風も放っておけなかったか。でも、これがきっかけでちゃんと友達できたっていうの。ああ、涼風にとってひまりがナゾでなくたった瞬間、それがいいじゃないですか。ひまりのまわり、彼女独特の空気感? そこにすぽっとおさまる人、なんか気持ちよさがありますよね。そしてラスト、涼風の興味の向いた先。ほんと面白いなあ。この子、いいですよ、気にいりましたよ。

『あいらいく俳句』。これ、前回と対になってるんだ。食あたりして保健室にやってきたおにぎり。なぜそんなことになったかが語られた今回、って、いや違うな。おにぎりの食あたり、むしろなぜそんなことに!? って印象は今回も拭えないよ。今回のメイン、あいですよね。おしとやか? 優等生? そんな印象のあるこの子の実情というかが、これでもかと語られた感ある今回。基本まじめで、そしてどこかハズれてる? 1限目体育というの忘れてたり、着替えた体操着、後ろ前だったり、そんなちょっと抜けてる? うっかり? ああ、これがこの子なんだなって、うんうん、納得させられる。体のかたさ、あれは面白かったな。自分もこんな感じ。しかし、あい、いい表情しますよね。そんなあいの反復横飛び。ものすごいもの見せられたっていうこの感じ。素晴しかったと思う。その後のいろいろも、単語帳の使い方が独特だったり、そしてテスト、要領が悪かったり、そのどれも、いい加減にやってるとかじゃないっていうのがちゃんと伝わるのね。この子の一生懸命は伝わる。それだけに、あちらこちらに顔を出す残念感、それが気の毒に思われて、でもトータルではすごくバランスとれてるの。いや、バランスとれてよくなってるとかじゃないのが、また残念感に拍車をかけるんだけどもさ。そして、おにぎり。食あたりって、そうやってなったの! ほんと、この人はなにやってるのか。この無茶なところ、ええ、この漫画のらしさですよ。しかし、この子の場合、自業自得感がすごいから、お腹こわしてもあんまり気の毒に思えない。ずっと苦笑、とどまらぬ苦笑。これもまたいい塩梅です。

2019年10月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年12月号

 『まんがタイムオリジナル』2019年12月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんをメインにハロウィンの仮装ですよ。ああ、山下さん、黒猫の格好? ボトムスはカボチャになってて、ちょっとシックなトップスとのギャップが可愛い。ええ、いい衣装だと思います。『小森さんは断れない!』からはしゅりとまさ子が登場。ふたり、悪魔なのかな? しかししゅり、すごい格好だな。ダイナマイトすぎる。そして『おしかけツインテール』は、フランケンシュタインの怪物やってる俊郎と花梨ですよ。花梨、白衣着て白髭つけて、なんか楽しそう。いいペアですよね。

『おしかけツインテール』。花梨の進路相談。ほんと、この流れ最高だったと思う。進路をどうするか、目的もなしに進学するのもどうだろう。悩みに悩んでる花梨に俊郎が助け船を出す、その的確さ。なんかね、いつも駄目人間みたいにいわれがちな俊郎だけど、ちゃんとした大人なんだって、花梨のことちゃんと見守っている保護者なんだって、心底思わされて、そのサポートするところなど感動的でさえありましたよ。いや、マジで。花梨の適性を見て、どうした職種が向いてるか、性格なんかも考慮してアドバイスする。ほんと、頼りになる大人だよ。けど頼りになる人ばかりだと面白みに欠けるからか、花梨母がえらいことしわよせ受けちゃってる感が! いや、いつものことか! これでこそ花梨母だよな! そして今回のラストですよ。俊郎の夢はどうなのか。花梨が気にしてたのですが、ああ、俊郎、ゲーム会社の夢、諦めてない。そのこと知らされた花梨の嬉しそうな様、これがね、この流れもね完璧で、素晴しかったわ。ほんと、この漫画、最高だと思う。

『ネコがOLに見えて困ります』。動物が人に見えるミコト。そうか、まるっきり人と同じになっちゃってるから、尻尾とかわからない。もちろん自分が飼ってる猫、OLさんの尻尾もわからない。学校の友達、ユラ、三島と尻尾の話題になって、ミコトの家に皆でいくんだけど、ユラの前でいいかっこしたがる三島がね、ほんと微笑ましくっていいじゃないかって思って、いやいや必死だよ、三島くん。そしてOLさんの尻尾。そうか、まん丸か! 読者もOLさんの猫姿、あんまり知らんからなあ。こうやって猫としての、というか本来の姿意識させられると、ミコトの困惑? みたいなの共有できて面白い。そういう意味では、今回読者はミコト側ですよね。そしてミコト、OLさんのこと、尻尾はまったくわからないんだけど、その表情やらなんやらで気持ちがわかる。それがさ、皆に共感されるの、うちの子限定の超能力だってね、これがまたよかった。雰囲気がよかった、楽しそうにしてるところもよかった。そして、OLさんの尻尾が見えないこと、残念に思ってるミコト。これがね、すごくよかった。ええ、微笑ましさに溢れてました。

カントリー少女は都会をめざす!?』。のっけから面白いなあ。もうすぐ十五夜ってテレビで団子が特集されてるの見てる八重だけど、そうか、この番組自体が2ヶ月遅れなのか。そうか、これが田舎あるあるなのか。とか思ってたら、本編途中で、日曜朝の番組が関西全体で遅れたり云々って、うわー、自分、当事者だったじゃーん! 笑った。面白かった。この子らのこと、もっと近しく、なんだかリアルに感じられた。素晴しかったですよ。さて、買った団子を振り回しちゃって、芋畑におっことしちゃって、そこからのもろもろ。これシンプルにおかしくって、ピヨピヨ八重とか、よじ上り八重とか、なんかレアじゃん。すごくいい。と、この団子がですよ、まさか最後の最後まで貫くテーマだったとか思わないじゃん。大河さんのお友達なんだからってみなからいわれて、お供達と捉える八重。ああー、桃太郎の! で、そこからのバリエーションがまた面白い。桃園の誓いまでいきついちゃいますか! この話題の幅。しかも八重、ばっちり反応できるのな。でもって、八重、すごくいい笑顔! この笑顔あってのあの落ち、あの表情の落差が生きる。ほんと、この子たち元気で楽しい。すごくいい。ほんと大好きです。

『スズちゃんでしょ!』。最終回でした。なにかものすごい展開、決着、なんてのがあるのかと思いきや、まあそんな風にはならない。うん、すごくこの作者らしいと思う。頼まれていた着物、一気にしあげて、その勢いのままお店に届けにいったけど、まさかの臨時休業。ええ、これですよ。着物の出来を見て、女将さんが、さすがねとか、見直したとか、そういう達成感みたいなのを見事にはずしてくるんですよ。じゃあ、若旦那とのあれこれ、それをぐいっと進展させるのかと思ったら、梨乃ちゃんと約束があるからって、ええ、こちらもすれ違い。なかなかね、スムーズに運ばない。でも、スズちゃん、若旦那のために夕食のおかず作って届けようとか思ったりね、で、それ渡して受け取ってのくだり、なんだか盛り上がらないなあみたいにこれまでずっと煮えきらない展開続けてきた甲斐があるってやつかい!? ああー、スズちゃん真っ赤ですか! え? 空が? ともあれ、このスズちゃん結構頑張って、赤面してること自覚なんてしちゃってっていう機微。この機微。ああ、これです、これですよ。最後にしっかり持ってきましたね。大きなことじゃない。ささやかではあるんだけど、そのささやかさに人の気持ちの浮き沈み、揺れて動いて、溢れるものあるっていうのがね、ああうまいなって。ええ、そんなよさある最終回でしたよ。

2019年10月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年12月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年12月号、昨日の続きです。

『球詠』。うわー、今回、冒頭からすごいな。柳大川越によるヨミ攻略ですよ。皆でヨミの投球フォームを分析していく。ヨミの投球場面、球種ごとの違いを比較して、明確なクセがある強直球を確実に見抜く。強直球は脅威ではあるものの、くるとわかっていたら対処できる。その恐怖。今はまだ対応しきれていないけれど、回を重ねるうちにタイミングもあわせてくるだろう。いずれ通用しなくなる、そんな状況で、こちらも相手の球に手が出ない。当ててもうまく処理されて、一進一退、どちらもこれといった当たりがないという中、悪送球で2塁打をこうむってしまう新越谷。これ、ほんと、ここから相手の流れになりそうな感じがある。ヨミの決め球を攻略できる、その確信がある柳大川越。対し新越谷はエラーをひきずりそうな気配漂わせて、ああ、怖い。ここで負けるわけにはいかんのですよ。まだまだ勝っていかないといかんのですよ。でも、ここから勝つにはどうしたらいい? ヨミの投球数、その多さも気にかかる。いやもう、ここにきて過去最大級のハラハラです。

『はるかなレシーブ』。この漫画は、ビーチバレーを通じ対話を重ねていくはるかとかなたの物語。改めてそうしたこと思わされた今回。はるかなの追撃をかわし、その攻撃を寄せ付けない夏希、沙都子組。あまりに手強いふたりに対峙して、なぜ沙都子は前に出ようとしないのか。はるかの感じた疑問が攻略の糸口となるのだけど、それは相手の弱点を突くのではなく、ただただ理解しようとする意識というのが素晴しいなって思ったんですね。沙都子へと一歩踏み込もうとするはるか。その姿勢は、沙都子を知り、沙都子の気持ちに寄り添おうというものに他ならず、たとえそれが攻略の足掛かりとなったとしても、敵対する気持ちじゃあないんだ。深く理解し、より近しくあろう、いうならば仲よくなろうとする意識になんら違いのないものなのだ。そんな風に感じられたのですね。この戦いの先にあらわれる関係、見えてくる景色がある。そのいまだたどりつかぬ場所への歩みがいよいよはじまって、ああ、なにを見せてくれるのか。ただ勝負の行方が気になるだけでないこの幅の厚みが実に魅力的です。

『SA07』。絵について、人と人の関係について、しっかり踏み込んできていい感じですよ。今回はクロッキーをやります。って、未体験の人もいるだろうって、小中でクロッキーやらんかった? 短時間で描く訓練。対象のかたちを捉え絵にする。ああ、美大にいった友人が延々やっとったなあ。こうした教室だけでなく、それこそそこらに立ってるだけの人でもなんでも手当たり次第に描いてた。今回は、そうしたとにかく描くということの大切さが語られたり、またこのたくさん描くということ、うまいと思ってる人がどれだけ描いてるのかって聞いてごらんって先生にいわれてね、ああ、絵を学ぶ同志としての関係性、そこにひとつのとっかかりができたじゃん。そして、宮田と茉愛の関係、いろいろあってちょっと気まずくなったふたりだけど、その関係修復の兆し! これも絵とおんなじかあ。はじめての気持ちにどしたらいいかわからない。人との関わり、その経験が少ないせいでどう接したらいいかわからない。そんな彼、彼女の、いろいろ話して知りあって、ちょっとのことでもう以前とは全然違う関係になってという、その様子。ああ、これも絵と同じだなって。たくさん描くこと、たくさん知っていろんな気持ちを経験していくこと。この重ねていくということが、この漫画のテーマなのかもと思わされたエピソードでありました。

2019年10月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年12月号

 『まんがタイムきららフォワード』2019年12月号、発売されました。表紙は『夢喰いメリー』。力強くパンチを放つメリー、なのですが、ああ、当のメリーは本編では出番ががが……! しかし、このメリー、スカートや袖、帽子なんかがボロボロになってて、その満身創痍ぶり。どれほどに厳しい状況に置かれてきたか、それでもくじけることなく気丈に振舞い続けたか、それを表すような表紙。ええ、戦いは佳境。ふたたびメリーに会える日のくること、彼女の強さに期待して待ちたいところです。

今月は新作ゲストが1本です。

『恋と呼ぶには』。人を好きなるとはどういうことなのか、それを考えてみるような漫画。内省的といいましょうか、好きになった相手のために容姿もなにも変える女子を見て、軽く軽蔑、それでも共感を覚える主人公。この少年が好きなの、幼馴染みの男子だというのですね。けれど、その彼は同じく幼馴染みの女の子とつきあうことになって、かくして破れた恋を胸にふたりから距離を置きつつあるという主人公。そんな状況で冒頭の女子と再会するっていうんですね。その彼女も失恋、しかもその相手というのは嘘で告白して彼女のこと振り回して遊んでいた、ゲームだったというのだから傷心もひとしおでしょう。そんな彼女と主人公の問答。男はいいなって、顔がいいだけでちやほやされて、女だってとっかえひっかえで。まったくの八つ当たりなんだけど、彼からしたら好きな相手、男とつきあうことに性別という障害のない女の方がずっといい。よく知らない同士だからこそかも知れない、本音を隠さないやりとり、そこに現れる人を好きになるということの意味、彼ら自身にとってそれはなんなのかという問い掛けのようにも感じられて、その答の容易に出せない様などよかったです。これ、主人公がゲイであること自覚していることで、このふたりが今後つきあうことになるみたいな展開がないこと示唆されて、だからむしろ同志? 仲間みたいになってるのね。そういうなんだかニュートラルな感じ、そこも気にいりました。

『桃ノ木家の四姉妹』。なんだ、今回、やたらカオスっぽい雰囲気あるぞ。むやみやたら元気だけはあるニノ。この子とクールな委員長の交流話? といっていいものか。なんかほんとによくわからないのよ。ニノが拾った委員長のパスケース。学生証入っていて、なんとか届けようとするんだけどニノが寄ると露骨に避けられる。そんなニノと委員長の再会。これがもうすごいの。なんだこれ!? って感じ。営業前なのに気づかないまま突入していった銭湯。気持ち良く裸になって浴場にいったら、なんとデッキブラシにまたがって飛ぼうとしている委員長が! 全裸対デッキブラシ。これはつらい、恥ずかしい、共感性羞恥持ちの読者がいよいよ試されようとしている! そんなシチュエーション。そこからの展開もすごくて、驚きのあまり湯船に落ちた委員長。必死で引き上げたら息をしてない!? そのまま人工呼吸までいく!? これ、ニノの知識がいいかげんだから助かったよね。本気で心臓マッサージされてたら、委員長、危なかったよ! すんでで目覚めた委員長に突き飛ばされて、今度はニノが水没。なんだこれ、とんでもないコメディタッチだよ。でも面白かった。これ、委員長の家が銭湯なのかな? なんて思ってたら、さらにもうひとつ秘密をかかえてらっしゃった。ああ、あなた留年してるの。誰にもいってないわよね!! って迫るんだけど、ニノ、まるで気づいてなかったよね? 今回、委員長、ちょっと自爆案件みたいです。

夢喰いメリー』。姿を消したメリー。どういうことかと思ったら、白儀に喰われてしまった、取り込まれてしまっていたというのですか。クリオネがいうには、メリーの音はどこからも聞こえない。まったく消えてしまったというのですが、彼女がいなければ現界も幻界も救う手立てがない。次々現れる銘無しにより混乱は広がりつつあり、もしこれが学外にまで溢れれば手のつけようもなくなるという、本当にぎりぎりの状況。さあ、ここで白儀に対峙するは我らがヒーロー夢路。しかし彼になりができるというのか。門番メリーのいない状況でなにか打てる手があるとすれば、夢路の持つ能力、夢魔の力を借りる武装明晰夢であるのか。だとしたら、どんな力がこの危機的状況を打破しうる可能性となるのだろうか。いよいよ山場も山場。今度こそ本当の最終決戦だろうけど、わくわくする気持ちより、不安、心配が強いんですよね。いや、夢路ならきっとなんとかしてくれる……。

2019年10月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年12月号

『まんがタイムスペシャル』2019年12月号、一昨日の続きです。

『六畳一間の憑き物石』。オカ研の亜依さん。瞬に入会を断わられてめちゃくちゃショックを受けてるの、気落ちしてる様子、気の毒なんだけど、この人、なんだろう、可愛いよなあ。この作者の漫画は人が可愛い。見た目とかではなく、その人の振る舞い、人となり、そこに愛らしさをのせてくる、そんな才能があるのだと思います。さて、瞬が入会を断った理由。漬物を食べたことでこいしのことを見えるようになったからというのだけど、この新たに増えた見える人。いずれその存在を目撃されてしまうのでは? なんて思ったら、ああー、まさに今回がそうでしたか。亜依に見られて、観念して、瞬もこいしもオカ研で活動する、そんな流れなのかなあ。と思ったら、そこにさらにこいしが見られてしまう異なるシチュエーション盛り込んで、ああー、そういう展開するとは予想外。予想外にして、なるほど乗り切れたと思ったピンチ、この動揺がために見事にバレましたか! もう誤魔化しも無理なレベルでバレましたか! でも、これ、亜依に見られたこと、これはもう大丈夫っぽい。ってのは、瞬に見られたのが大丈夫じゃないからか。この照れるこいし、鈍い瞬、ふたりのやりとり、なかなかに通いあわなくて、ちょっと微笑ましい。ふたりの関係、これでちょっと変わったりするのかな? 亜依の介在、これもなんらか影響しそうですよね。

『コスプレ地味子とカメコ課長』。課長が紫ノ井の家にやってきた。おお、さすがの課長も緊張するんだ。やっぱり女性の部屋だから? と思ったら、どうも違うな、なんか聖地巡礼っぽいノリになっとるよ? 自分の部屋に男性が? っていうので意識しちゃってる紫ノ井だけど、課長はそのへんは気にしないのかな? そう思ったら、あー、やっぱり意識はしてるみたいですね。紫ノ井の一人相撲みたいな話ではない。あのジッパーのくだりね、あの緊張しまくってるふたり、微妙に面白い。しかしこの漫画、コスプレイヤーの紫ノ井に対してもそうだけど、衣装の作り手としての紫ノ井にも課長がリスペクトを惜しまないところ。むしろ敬虔とさえいっていいほどに尊重しているところ、それがいいよなって。課長の態度、それが実に自然と思える。大げさでアンバランスでさえあるんだけど、それが不思議とおかしくない。いい魅力になってると思います。

『タヌバレ』。実は結構好きでした。まだまだ伸び代のある、そんな雰囲気ではあるのだけど、それだけに今のこの雰囲気、愛らしいキャラクターと楽しい雰囲気、それが貴重とも思われて、だって今あるこのよさというのは、作者の持ち味そのものだと思ったからなんですね。うまくなることで、このよさを伸ばしていけるのか、あるいはもっと違うよさを身につけていかれるのか、それはまだわからないのだけど、もしこの漫画が長く続いたら、そうした可能性、変化なんてのが見られたんだろうな。なんて思うから、この漫画の終わってしまったこと、さらにいえば、こういう漫画の受け皿となって、育て伸びていく場としての雑誌が失われること、残念に思われてならないのですね。

雑誌が一誌なくなるということは、掲載枠が一気になくなるわけで、スペシャルから他系列誌に移籍する漫画もあること、それ自体は嬉しいことではあるのだけど、それは逆に他誌の枠が減るということでもあって、それはやっぱり損失だなって思わざるを得ない。新たに現れる才能、育っていく才能、その可能性の場が減ってしまった。確かに今はwebが発表の場として(以前よりも確実に)機能していて、そこから現れる才能もある、そこで育つ才能もあるわけだけど、反面webでは見出されない表現もあるはずで、だからこそそうした場のひとつであったこの雑誌が休刊してしまうことを残念に思っています。

休刊を一番残念に思っているのはその作り手であった出版者、編集者、作家でありましょう。その可能性を信じていたのもおそらくは彼らでしょう。かなうなら存続させたい、そうした思いもきっとあったろう。それだけに雑誌という媒体を続けることがもう難しいという現実がつらく、歯痒い。こうした流れはもうとまらないのかも知れません。時代の節目に立っている。そういうことなのかも知れません。

2019年10月22日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年12月号

『まんがタイムきららMAX』2019年12月号、一昨日の続きです。

『ももいろジャンキー』。ももの誕生日を目前として、とはいうけど、一ヶ月以上先なのか。気がはやいな、もも。いや、子供というのはそういうものか。お友達のめぇちゃんの誕生日会、それが楽しかったんだろうなあ。で、ももの誕生日会の準備をします。招待状を書くの、美耶のイラストがリアルタッチで、ほんと、すごいよね。これ、わざとなの!? ってくらいの迫力。結局卯月に頼むんだけど、卯月の描いたブタのイラスト、それを写すだけなのに、なんでそんなリアルタッチブタ? むしろ、こっちの方が難しいよね!? ももの周囲にいるお姉さんたちが力を貸してくれて、ドレスのデザイン決まったり、それをお姉ちゃんが作るんでしょう? ほんと、もも、楽しい会になるのではないでしょうか。そして最後に美耶の試練、もものお友達がいっぱいくる。知らない子供いっぱいと聞いて緊張しはじめる美耶。ああ、これまでの総決算ですね。そして漫画も総決算、次回で終わっちゃうのか! うわあ、もっと見てたかったなあ。そう思うくらいに、この子たちの周辺、楽しかったですよ。

『魔王城ツアーへようこそ!』。こちらもか! いやあ、びっくりしましたよ。魔王城、観光地化計画。少しずつかたちになっていって、いよいよこれからだって矢先にトラブル発生。ああ、召喚されたつむぎ、その滞在期限が終わろうとしているのか。もとから召喚は時限式。時が過ぎればつむぎ滞在に必要な魔力が尽きて、もとの世界に戻されてしまう。その時が近づいてきたとわかって皆の見せた狼狽。そうだろうなあ。今やつむぎは欠くことのできないスタッフで仲間だものなあ。メロウの憔悴、そして半ば帰還を受け入れてしまっているつむぎ。それが悲しくて、ええ、もっともっと彼女らのしあわせな時間は続くものだと思ってた。そしてつむぎ帰還。次号、最終回。再召喚は叶うのか。これ、つむぎにとってどちらの世界がしあわせなのか。そうした問題でもあるけど、でも答はもう出てるんだよなあ。彼女らの望みが叶ってほしい、その一心ですよ。

『私を球場に連れてって!』。今回はタマスペシャルか! レオナ補習、猫子発熱。かくして今回はタマひとりでの観戦、となれば目的は球場飯! って、間違ってる! いや、これはこれで正しいのか? しかし今回のエピソード、今、球場の食環境ってこんなに充実してるの!? もう驚かされますよ。うどんとか焼きそばとかフランクフルトとか、そういうのは昔からあったように思うけど、ピザとか! しかも本格的なの! これ、確かに食が楽しみになるのわかるなあ。しかし今回の話、複雑なの、試合自体は負けてるのな。緊張する状況に買い出しにいって、リラックスできる攻撃時に食べるといってるけど、こんだけ負けとるとなあ、飯がうまいともいってらんないよね。今回、知って驚いたの、埼玉ってうどん生産量全国2位なのか。ほんと意外。そして面白かったの、弟からデブメシとかいわれたり、そしてうどんスタンドのお姉さんですよ。覚えられてるどころじゃないな。というか、どんだけ食べるのかタマ。それで太ってないんだから、どこにカロリーは消えるのか。あの旗パタパタじゃないのは間違いないよね。端からタマを見守るファル子、この子の視点がまた面白かったです。

『ぼっち・ざ・ろっく!』。ぼっちの秘密、ギターヒーローであること、曝露されました。さて、それでぼっちはどうなるのか。特にどうにもなりませんでした! みんな、それとなくぼっちの背景、うかがってたんですね。いやまあ、そういう雰囲気、出とったもんなあ。じゃあ今回のもろもろ、これがどういう意味を持つのか。ああ、天然煽り癖のあるライターのおかげで、みんな、火がついたんだ。すごいのはぼっちだけ、バンドとしてはたいしたことないっていわれたの、そりゃあ黙っちゃらんないよね。そしてその気持ち、それと打ち合わせたわけでないのに、同じ方向に向かって、あの最後に現れたぼっちですよ。いつになくいい顔をしていた。悩んで迷った末に、覚悟決まった、そんな感ありますね。腹の座ったぼっち。これ、なにか起こしてくれるんじゃないか。そんな予感がひしひしとします。

2019年10月21日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年12月号

 『まんがタイムスペシャル』2019年12月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』。メイン5人が勢揃いして、満面の笑みでもって手を振ってくれているんですよ。ああ、最終回表紙だ。連載の終わり。物語においてもエノとサヨは卒業を迎え高等部に進んでと、別れとそして新しい出会いが示唆されています。ええ、この表紙イラストもそうしたひとつの節目を表して、けれど決してそれは悲しいことではないっていってくれている、そんな明るさ、元気さが感じられます。そしてもうひとつの節目、今号をもって『まんがタイムスペシャル』は休刊を迎えることとなりました。ああ、そうかと空をあおぐ思い。これはどういいつくろおうと切ない別れですね。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。つきあうことになったふたり。その後どうかと思ったら、意外や普通。ちょっと距離の近さを意識して、みたいなことはあるみたいだけど、物理へのありあまる情熱ほとばしらせるところとか、なんも変わっとらんなあ、とか思ったら、朝永、普通に好きですとかいっちゃうんだ! これまでのうろうろが嘘みたい! それ観察してる陸上部、化学部、生物部が、とりわけ野依がやられまくっとる。甘々すぎるやりとり、たえがたいですか? でも、すぐそばにいる陸上部もたいがいよ? しかし、メインふたり、素直になったらすごくよい距離感ね。なんだろう、無理のない関係というのが見ていてよくわかる。そして、この恋の成就が物理を知るということ、その気持ちのありかたと重なってるというのが素敵だった。この世界が昨日とは違って見える感覚。それ、ワンダーというやつか。サイエンスのワンダー、そして恋のワンダー。そのともに浮き立つような思い。素敵な決着を見ましたね。

『うちの可愛い掃除機知りませんか?』。クリスマスをいよいよ迎えようという時期。透が智枝の家で料理に取り組んでいるんだけど、それ、妹、十萌のためだっていうのは重々承知しているのだけど、現状は掃除機アプリを喜ばせるばかりになってるというのが面白いですよ。アプリはサンタクロースの格好して、これ可愛いなあ。ヒゲがいいよ、ヒゲ。十萌がなにを欲しがってるか、わからなくて悩んでるんですね、透。いやほんと、十萌がかつて喜んだシリコンスプーン、十萌が見出してる価値がまるで透にはわからないというのがね、むしろ智枝が理解してるっていうのがね、姉の抱えるもどかしさ描き出してよかったですよ。しかし透、智枝もいうようにいつもは見せない様子、表情を見せてくれて、ああこの人の存在、その幅というのがふくらんでよいなあ。ええ、透、このイベントを通していろいろ気持ち動かしてますよね。クリスマスが楽しみになる、そんなふたりの様子でした。

『ワタシを欲しがる河野さん』。おお、最終回、いいラストを迎えたではないですか。吉山内が河野からいろいろ聞き出そうとしている。好みの色とかリサーチしてるっぽい。なぜ? ああ、なるほど、河野の誕生日が近いのか。それでなにかプレゼントしたいと、喜んでもらえることをしたい。いい後輩だ、吉山内。そして今回、なにがいいってさ、吉山内が頑張ったこと、それ、河野に河野自身の魅力を伝えようとしたこと。理想からかけはなれた自己像にいわば苦しんでいる彼女に、吉山内、港、ふたりして手をかけて、河野の気持ちも彼女の自身へのイメージも、きれいにさっぱり塗り替えていこうっていうその気持ちが嬉しい。ああ、自分は可愛くないと思っていた河野。けど自分のことかわいいといってくれる人がいて、そして自分自身そう思えるようにもなって、見事にこの人の世界が変わったわけですよ。いいラストだった。吉山内、すごくいいことした。最高でした。

『ローカル女子の遠吠え』。え? 静岡って西日本なの!? 調べてみれば、糸魚川静岡構造線より西が西日本。そうか、フォッサマグナか。というか、静岡の東半分、フォッサマグナの向こう側か! あらー、静岡全部がフォッサマグナの向こうみたいに思い込んどった。勉強になるなあ、この漫画。うどん圏とそば圏の話。地質学的区分じゃなく名古屋が境になってるとか、なるほどわかりやすい。こういうのね、読んでてすごく面白くって、西日本のはずの静岡だけどカップうどんは東日本仕様だとかね、でもってこれが関ヶ原が境目とか、こういう地域雑学? みたいなの、ほんとシンプルに面白くて好きなんですね。西日本向けと東日本向けの商品、それが両方買えるのが静岡のメリットみたいに話されて、あ、じゃあカールは? と思ったら、あれは近畿以西なのか。なかなか思うようにはいかないものだな。こうしてあるあるネタみたいなの、雑学みたいなの、面白く読んでるわけですが、そこに加えてギラギラ女子桐島みたいなのとかね、そしてデートスポット増やして少子化対策っての、チクリと皮肉るの、こういうのが面白い。ほんと、今回も見事に充実して、すごくよかったです。あと、秋津さんは可愛いです。

2019年10月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年12月号

『まんがタイムきららMAX』2019年12月号、昨日の続きです。

『しょうこセンセイ!』。これ、めちゃくちゃ可愛いな。軽音部にお願いされてボーカルやることになった翔子先生。うまいからじゃなくて癖になるからなのか。でも、なんかわかる気がする。翔子先生効果で軽音部に参加希望が殺到したり、それでオーディションやることになるっていうんだけど、翔子先生、希望してまでやりたいものなの!? けど、オーディションがあるから事前に準備したり練習したり、しかも皆の前で披露するところですよ。あれ、めっちゃ見どころ、一気に持っていかれた感ある。まじかる舞っていうんだ! 見た目に可愛く、実に魅力的。歌はフレミングの左手の法則か。最初、今回はどんな展開するのかと思ったら、歌、踊り、リコーダー、見事な山場があって、強み活かしてきましたなあ。そして最後に約束不履行の落ち! ええ、これも完璧な回収でした。

『ハルメタルドールズ』。チズ、苦労するなあ。かなめが軽音部を乗っ取る宣言する際に、勝手にチズの写真送り付けられたりね、それでチズが喧嘩売ってきたって勘違いされて、ああー、見事に振り回されてる。軽音部部長はメタルが嫌い。そこにあの居丈高なかなめの言葉。初対面は最悪といってもいい。週末のストリートライブでも、部長と対面してね、最初はさ印象よさそうだったじゃん。チズの私服、めちゃくちゃ可愛いのな。で、フライングV、ハルの影響受けてる同士、わかりあえそうな雰囲気出してたっていうのに、ああー、こじれた。喧嘩売ってきたメタルの女と思われちゃった。しかも対決することになってしまったっていうんだけど、これ、この対決の先に和解ないし円満な決着なんてあるんだろうか。とりあえず、不和、軋轢をもろに被ってるのチズよね。これ、チズがなんらかの主張をできるようになったら、変わっていくんだろうかって思ったりもするんですが、ええ、この子の変化し、成長していくところ、それが鍵になるのは間違いない。だから後はその時がいつくるかですよね。少なくとも、この子が望んでいない不和、それを避けられたらよいなあって、チズのためによいなあって思っています。

『みわくの魔かぞく』。ミラ、風邪をひいたんだ。でも、これまで風邪なんてひいたことないから、これが風邪とわからないってね、極端だよ! と思ったけど、あんがいそんなもんかも知れませんね。ミラ、ホームルームの最中にばたーんって、倒れ方がすごいな! 今回、ミラの体調の変化に気づかなかったって自分のこと責めてたまいのこと、ケルがはげましてくれたのもよかったのだけど、熱で弱ったか、ミラがまいに甘えて、ずっと一緒にいてってね、頼りにしてるの、その、まいが求められていることがまたよかったなあって思ったんですね。なにかと自信のないまいだけど、ミラからしたら大切な人なんだって。あるいは憧れの相手でもある? そうしたことに気づけたのならいいなって。ほら、ケルもいってた、両親が再婚する前からまいのこと話してったていうの、ミラにとってまいがどういう存在であるのか、それが今後はっきりしていくといいなって、それがまいに伝わるといいなって、そう思わされた今回でした。ところで、布団に隠れてる時のまいとか、ミラに抱き寄せられた時のまいとか、すごい顔してるね! ほんと、面白かったです。

『いのち短し善せよ乙女』。今回の乙女の一日一善。逃がしてしまった強盗をサインペン使って捕まえないといけなくなったっていうんだけど、無茶じゃない!? 無理じゃない!? けど、まさかの展開してみせるのがね、この漫画の魅力ですよ。ほんと、天使のエリカの記憶操作。勢いあまると記憶に干渉したりするんか! ヤバいな! ほんと、ヤバいな! 気楽にほいほい使っちゃ駄目な能力だよ、それ! けれど、警察官の記憶が失われたせいで、乙女の能力が必要になってきた。似顔を描く。エリカに煽られるままに描くんだけど、なんだそのBL風味! 乙女のやらかし、これがもう面白くって、そこに加えて、自分はこんなにイケメンに見られてるのかって、まんざらでもない警察のおじさんがまた面白い。受け入れるなよ! ほんと! でも、この絵じゃ犯人見つからないよね? そう思ってたのに、まさかそんな展開が!? 強引だよ! でも、その強引さ、嫌いじゃない。さらには、犯人逮捕にいたるまでのもろもろ、乙女のBLイラストが大量にコピーされたり、さらには犯人逮捕のお手柄で新聞にまで載るんか! この顛末には笑わされました。その笑いの幾分かは苦笑だったようにも思うのだけど、面白かったこと、これは掛け値なし。間違いなしの面白さです。

2019年10月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2019年12月号、発売されました。表紙は『初恋*れ〜るとりっぷ』。可愛く胸元でハートを作ってるそら、左手にRAIL TRIPの小旗、右手でちょこんとエプロンつまみあげてカーテシーっぽいポーズしてるまひろ先生、ふたりともに動きあって可愛いらしくていいですよね。そらですよ。ジャンプの躍動、はねる長いツインテールと、表情も、そのどれもがこの子の頑張り屋ってこと表現するようで、実にいい。先生も、そらのこと応援してるみたいなところあって、またいいんですね。

『初恋*れ〜るとりっぷ』。おお、鉄博! 床に時刻表、天井はダイヤグラム! へー、そんななってるんだ。と、今回、施設の紹介があり、けれどそればっかりにならなかったのは、そらの寝不足、これあってのことでしたよ。前夜、先生に抱き枕がわりにされて眠れなかった。朝から先生とのレアシチュエーション続発で興奮。ダブルでテンションがおかしくなってしまってるの、これが随所随所にアクセント挿入して、面白かった。しっかり寝てるのに、いつもどおりだというのに、鉄道いっぱいでハイテンションな先生をひとりにしない、そういう点でもよかった。ハイテンションとハイテンションが新たな境地を切り開く。さらには他の部員のこともほめまくって、なんだろう、いつも以上の密接感、パワー溢れかえってる! 最高でした。

『こみっくがーるず』。フーラ先輩、退寮するって本当ですか? 夜な夜な皆の枕元で、涙ながらにさよなら、さよならと囁くその姿。まさしくホラーで、ああー、扉のあなたはあんなにも美しいというのに、このギャップ! 本当、後輩からビビりまくられていて、けどそれでも愛されているっていうのがいいですよね。今回はフーラ先輩の悩み。漫画を続けるのか、あるいは漫画以外の道も模索するのかで揺れていて、はたして彼女の選択やいかに! というんだけど、その迷う様。もう、じたばたじたばた潔さのかけらもなくって、誰かに決めてもらいたい、求められたい、そうした気持ちのにじみでるというか、あふれかえってる様、ああー、でもこういう気持ちわかるよね。かおす、琉姫が共感しちゃってますけど、こうした弱気、わかるわーって人も多いと思うんですよね。わかるわー! めっちゃわかるわ。でも、そんなフーラ先輩のこと、かおすがほんとのほんと、その底までばっちり理解してた。いい後輩じゃないですか。最後の最後で、あすかの帰還、これまでのフーラ先輩の大騒ぎが全部全部ひっくりかえされちゃうんだけど、それもまるごと受け入れてるかおす。ええ、この先輩のまわりにはいい理解者がいますよね。でも、これ、かおすの見せ場、奪われちゃってると思うのだけど……、でも、本人、満足そうだからいいんですよね。面白かったです。

『社畜さんと家出少女』。ナルの友人、程島かおり。見るからにクール、落ち着いて、余裕あるたたずまい。そうか、昔から実際より年上に思われてきたのか。あだ名はホドシマ? 彼女の働く喫茶店にナルとユキ、ふたり訪れて話をするんですけど、あ、ユキとホドシマ、初対面じゃない……? そうだ、そうだった、以前登場してました。ナルのこと遠くで見てた人。なるほど、この人、見た目ほどに落ち着いてないんだ。ナルのこと大好きで大好きで、クールな素振りの向こうに隠された本心! ほんとはそんな感じの人なんだーっ! めちゃくちゃ面白かったです。ユキのこと、ちょっとライバル視!? ユキにナルをとれたって、見事に平常心失っていて、かと思ったら、ナルの心づかいにそんなにもラブハートっ!? そうか、ユキはこの人のもとでバイトすることになるのか。ほんと、えらい人のもとに送り出すことになるな! でも、ナルもホドシマの真実は知らんわけか。これ、いつかユキの前で漏れ出したりするんかな。面白いことになってきたぞ、そう思わずにはおられない展開。グッドです。

『ななどなどなど』。これまた面白い。ななどの言語設定、勝手に切り替わって大騒ぎ。突然アラビア語? になったかと思ったら、英語になったり、あと全然わからないのが出てきたりと、高性能だなあ! といいたいけど、本人が制御できないのはマズくない!? そうか、「言語」という単語に反応して切り替わる。って、よくわかったな。それで、るるがずっとゲンゴゲンゴいい続けて、日本語設定を呼び出したの、試行回数453回! ソシャゲのガチャにたとえるのはやめよう! でもほんと面白かった、と思ったら、また速攻で切り替わる。今度はイタリア語か! べそべそ泣き出するる。ほんと面白い。その後の妹、茶々に助け求めるところくだりも最高で、wi-fiに繋げるの、パスワードを口頭で入力するのは、ちょっと抵抗あるなあ! ダダ漏れになるやん! ともあれ、得意気だったり強気だったりするななどもいいし、しったかぶりして自爆したりめんどくさがったり怒ったりする小町も実にいい。ええ、皆いいキャラクター。高山萌も実にハイスペックで、これらキャラ強めの子らがひしめいて、誰ひとりひっこまないってのがまたすごいですよね。すごく個性が噛み合って、面白さをがんがん押し出してくる。最高でしたよ。

2019年10月18日金曜日

ゼブラ エマルジョンボールペン ブレン bLen

 やっとこさといっていいものでしょうか。特に待ってはいないのですが、ついにボールペン課題の月がやってきましたよ。ペン習字の話です。ボールペンが好きではない私がボールペンに取り組まねばならない月。普段、仕事ではボールペンも使うけれど、油性ボールペンは忌避して水性ゲルインキのペンを使ってる。ですが、ペン字のボールペン課題では万年筆に筆致が似る水性は推奨されなくて、ええ、苦手のボールペンを苦手の油性で取り組まないといけないってわけです。

しかし、今月はちょっと様子が違いますよ。なんといっても、こちらには新兵器があります。ゼブラのボールペン bLenですよ。

筆記ストレスの軽減を売りにしているボールペンです。ペン先のブレをなくしたのでブレン。重心を低くして軸がブレにくくなったのでブレン。あとはパーツの隙間を減らして各部品のブレを減らしたのでブレン。無用の揺らぎが出ないようかっちりとしたつくりになってるというのですが、こういうの、ちょっとさわったくらいじゃわからないですよね。なので、ボールペン課題がくるのを待っていた。例年の課題に取り組むことで、このペンの真価、個性、利点もろもろわかるんじゃないだろうか。

それでもし、これがいいとなったら、今後はbLenがメインボールペンになるってわけです。

bLenには0.5mmと0.7mm、細字と中字にあたるのかな? 2種類の太さが用意されています。もちろん両方揃えていて、おそらくは0.7mmを選ぶことになるのではないかと思います。このあたりも、どっちがいいと事前に決めるのではなく、両方を使ってみてどちらがよいか見極めたいと思います。

2019年10月17日木曜日

VOX モデリングギター Starstream Type 1 Plus

 実はギターを買っておりまして、VOXのモデリングギター、Starstream。実はずっと前から興味持ってて、公式サイトとかレビューとか、いろいろ見てたりしていたんですが、ギターなんてそんなにポンポン買うもんじゃないし、増やしても弾かなかったらもったいない。そう思ってたらね、忘れた頃にですよ、なんかやたら安いのが売ってるって人から教えてもらったわけですよ。アウトレット、2級品なんだそうですが、売価にして通常品の半額くらい! うっわー、どうしよーかなー、考えて考えて考えあぐねた結果、買ってしまいました。うん、いつものパターンですわ。

VOX Starstreamはモデリングギターといいまして、弦振動がデジタル回路を経由してまったく違った個性の楽器の出音になって出力される、そんなちょっと特殊なギターなんですね。LINE6のVariaxがこのジャンルの先駆者になるのかな? モデリングアンプといって、様々な特性のアンプをシミュレーションしてくれる、そんなののギター版。これ1本あれば、全然違う個性のギターを複数手にしたも同じ。本物そのものとはいかないかも知れないけれど、柔軟に音色を切り替えて使い分けられるのは便利なのでは? みたいなこと思いましてね、興味だけは持っていたのでした。

さて、VOX Starstream、弾いてみた感想なのですが、初日、試しに弾いてみたアコースティックギターのモデリング。正直なところいいますと、ええーっ、この音で本当にいいのんか!? いやあ、駄目だよ、全然駄目じゃない!? そう思ったのだけど、不思議なものですね、翌日もう一度弾いてみたら、あ、これはこれでいけるかも。そりゃちょっとアコースティックというには不自然に感じるところもないではないけど、これはこれで充分弾けるよな。すっかり感想が変わってしまいました。

弾いてるうちに、このギターの弾き方がわかってくるんだと思うんですよ。アコースティックの音色、その場合はどのくらいの強さで弾いたらいいか、バランスよくなるか、みたいなのがわかってくる。触って、慣れて、馴染むといったらいいのでしょうか。このあたりは、モデリングギターでも、普通のギターでも、さして変わらんのでしょうね。

このギターには、ピックアップの異なるエレキギター数種とボディサイズ、弦の質が違うアコースティックギターを数種類。あと12弦ギターとか、リゾネーター、シタール、バンジョーみたいな変わり種に、ギターシンセが3音色用意されています。それで自分はなにをメインに弾いてるかというと、アコースティックギターなんですよね。このあたりはもう本当にどうしようもないと思うのですが、エレキギターマインドがまったくないといいますか、正直よくわからない。なので、弾くとなったらアコースティックギター。しかもフィンガースタイルで、これまでドレッドノートで弾いてたようなのを弾いてるってね。ほんと、こういうところ保守的ってやつなのかも知れません。

このギターはミニジャックがついてるから直接ヘッドホンが使えて便利です。これまでエレキギター弾くとなったら、ギター用意して、アンプ用意して、ケーブルで繋いで、みたいに手間がかかった。amPlug使うにしても同様で、その点、Starstreamはひと手間減らすことができる。amPlugとそんなに変わらんやん! って気もしますけどね、でもそのたったひと手間をケチることができるのがどんだけ大きいか。ギターによってはamPlug、安定しないしね。

ヘッドホン(インナーイヤーだけどね)を使える利点は他にもあって、これ、サイレントギターみたいに運用できます。それこそ夜中に弾いても全然うるさくならない。アコースティックギターは弱音器つけてもさほど小さくならんしね。けど、これだと生音はアンプ通さないエレキギターだから、ボディも空洞が少ないのか、本当に音が大きくならない。ギター弾きたくても日中に弾けるだけの時間がない。そんな人にもいいギターだと思う。もちろんアコースティックギター同様に弾けるわけではないから、代替でしかないといえばそのとおりなんだけれど、たとえそうでも弾けると弾けないでは大違いだから、ええ、これはありですよ。

そうそう、録音する際にマイク立てる必要ないのも利点かも知れません。もちろん、ちゃんとしたギターを、ちゃんとマイク立てて録音した方がいい音にはなるでしょうけどね。

欠点とまではいえないけれど、チューナーがついてたらよかったなあって。440Hzを発音できるだけでもいい。あと、モデリングに箱モノがあってもよかったよなあって。弾いてみたいけど持ってないからなんですが、こういういろいろ欲しい、いろいろやりたいみたいになると、今度はVariaxに手を出すことになるのかも。いやいや、そうそうギターばかり増やすわけにはいきません。

2019年10月16日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2019年10月15日火曜日

ぷれっぱ!

 これをタイムリーといっていいものか。『ぷれっぱ!』。プレッパーとは備える者という意味。いつか起こるかも知れない災害に備えるべく、物資をたくわえ、シェルターを整備する。舞台は天羽学園防災部。起きないと信じつつ備えるをモットーとする彼女らの活動を通し、防災対策について知ることのできるというこの漫画。折しも我々は、災害とその備えについて意識せざるをえない状況にあって、猛威を奮う台風、いつ起こるかわからない地震、ひとたび被災すれば日常は簡単に非日常に変わり、当たり前が当たり前でなくなってしまう。そうした現実、可能性を前に我々はなにをどう備えればよいのか。この漫画を読むことで、具体的な行動の指針を得ることもできるかも知れません。

とはいうものの、『ぷれっぱ!』は学習漫画っぽくないんですよ。作者は氷川へきる。『ぱにぽに』の作者、といえばわかってくれる人も多いのではないかと思うのですが、あの投げっぱなし? 人を食った? なんともいいがたいテイスト、作風はこの漫画にも健在で、読み手を選ぶかも知れない、そんな感じがひしひしとしています。

私なんかはかなりこういうの好みなので、もう始終笑いながら読み進めることができましたが、例えばうちの年寄りとかに、防災に役立つ漫画だから読むがよい! といって渡して、そのまますんなり読んで、受け入れてくれるかというと、無理かな? っていわざるをえない、みたいにいうとわかってもらえるでしょうか。

だから、まずは自分が読んで、漉しとった知識でもって周囲をリードせよ! この漫画を防災に役立てるには、そんな具合にするのがよさそうです。

防災に対する情報は、作中でもノルマだなんていってますけど、シチュエーション含めちゃんとした説明とともに紹介されるので、読んで無駄になるってことはまずありません。食品の備蓄について、どうするのがいいのか。定番の非常食を買い置きするだけでなく、普通の食品でも、多めに購入したものを普段使いして補充するのがいいとかね、ローリング・ストック方式がわかりやすく紹介されているし、災害時の定番品とバリエーションみたいなのにも軽く触れられているなど、その見せ方は幅広く柔軟です。

まずは漫画で様々な情報に触れ、続くコラムにてしっかりと学ぶというのが基本でしょうか。避難について、備蓄について、具体的にどう行動すればいいかなど、まずはこれをとっかかりにさらりと概観できるように作られています。気を張るでなく、氷川へきる漫画を楽しむついでに防災について知り、さらなるステップアップをはかるなら、『東京防災』などそれに特化したものを読んでみたり、あるいは地域の防災イベントに参加したりするのがよいのではないか。そんな風に思いました。

この漫画では、賞味期限を迎える前に備蓄品を消費するイベントを開いたり、普段から備蓄食料を提供したりする様子が描かれていて、これは防災を身近なものにすることの大切さの指摘でありますね。皆が理解者で協力者で参加者なのが防災の理想形我々の敵は無知や無理解などの言葉は実に示唆に富んでいて、防災の現場においては、ただサービスを提供されるだけの受け身でいてはいけないこと、個人として災害に備えるとともに社会がどう災害に向きあっているかを知っておくことの大切さ、そしてそれら意識の醸成には普段からつとめるべきであることなどなど、登場人物の姿勢や活動、その言葉をきっかけに考えたり、気づけたりすることも多い、そんな漫画にしあがっています。

  • 氷川へきる『ぷれっぱ!』第1巻 (電撃コミックスNEXT) KADOKAWA,2019年。
  • 以下続刊?

引用

  • 氷川へきる『ぷれっぱ!』第1巻 (KADOKAWA,2019年),23頁。
  • 同前,35頁

2019年10月14日月曜日

Nintendo Live 2019

この2日はNintendo Live 2019だけで終わったといっていいくらいにNintendo Live漬け。もともと私はこういうイベントの生中継とか、あまり熱心に見るようなタイプではなかったんですが、『Splatoon』をきっかけにプレイ動画を見るようになり、ついには生放送を見るまでに。今、主に見るのは『大乱闘スマッシュブラザーズ』ですね。今回見たのもスマブラの決勝トーナメントを中心にいくつか、それから両日のハイカライブ。いや、しかし充実というかなんというか、驚くほどに充実した2日間。スマブラ見たらスプラが見られず、スプラを見たらスマブラが見られない。両方に熱心に取り組んでる人は、さぞや大変だったのではないかと思います。

スマブラのトーナメント、いつもは予選から見たりするんですが、それこそ小学生大会にはじまり、中高生大会、そして一般部門と、あればあるだけ見ていたのだけど、なんか今年は多くない? それこそスマッシュボール杯と一般の決勝見るだけでいっぱいいっぱい。申し訳ないけど、予選と小学生大会はパスせざるを得ない。それほどの充実、というか、ほんと、スタッフの人とか大変だったろうなあ。

そうか、前回のNintendo Liveはスマブラはまだ発売前で、発売直前イベントとして小学生大会と一般大会だけやってたんだ。今年はそれにスマッシュボール杯、さらにはワールドチャレンジカップと加わって、そりゃそうだよなあ、ステージ数がそもそも倍くらいになってるんだ。多いわけです。

前回はまだ余裕があったので、『ARMS』、それから『Splatoon 2』のステージも見てたんだっけ。ええ、なんだかいろいろ思い出してきました。

私はスマブラはSpecial、つまりSwitch版からのプレイヤーで、その周辺についてなど、まったく知らなかったのですが、この1年弱ほどの間に有名プレイヤーについてや対戦環境についてなど、少しずつ知識を増やしてきたんですね。とはいえ、まだほとんど知らないっていっていいくらいなんですが、それでもまったく知らないと少しでも知ってるとでは全然違います。対戦を見る時に、今回はどんなファイターで出るのだろう、どんな風に戦うのだろう、戦い方を指南する動画やBlog記事で解説されていること、その実践とはどのようなものだろう。心掛けがまず違うのですね。

以前はまったくわからなかったファイターの個性やアイテム、ルール、そしてなにより画面の見方も、1年弱の経験があることで見え方がまるで違ってきます。解説者のいってることがわかるのも大きい。この1年弱で、プレイヤーとしてはまったくでも、観戦者としてはそれなりに成長できたみたいですよ。

ああ、そうか、なるほど。昨今日本でもeスポーツと話題ですが、これは本当にスポーツ中継見ているのと同じだ。なにも変わらない。上級者の卓越した技術、それを知るにはそれなりの経験があった方がいいというのもスポーツと同じ。eスポーツはフィジカルスポーツよりも身体にかかる要素が小さいから、経験するだけならより幅広い層が参加可能。もちろんプレイ経験なし、見るだけの観戦者であってもいいと思うんですよ? けれど、同じ見るならプレイ経験があった方が絶対に面白いと思う。その、プレイヤーとしての参加しやすさ、それはeスポーツの優位だなあ。なんてこと思ったりもしていました。

そして一日の終わりはハイカライブ。Day 1のハイカライブは、その表現力、あたかもステージにテンタクルズが、シオカラーズがいる、そのリアルさに驚き、そしてその音楽に、会場の熱量にあてられたものですが、Day 2はちょっと違う感情が沸いてきて、ええ、なんだろう、終わりゆく寂しさや悲しさ、そんな思いに少しセンチメンタルでした。

2019年10月13日日曜日

ドクターマリオ ワールド

ドクターマリオ ワールド』、ほとんど遊んでいませんでした! とはいえ常に意識だけはしていて、というのもこれを母にすすめたら驚くほどにハマってしまって、気づいたらスマートフォン手にしてウイルスを退治している始末。でもって、つまるといろいろ聞いてくる。もう200ステージくらいに達してるのかな? ほんと、すごいよね。正直、ここまでハマるだなんて、予想さえしていませんでした。

さて、ほとんど遊んでなかった、それこそ当初の何日かしか遊べてなかったこのゲームについて、なぜ今あらためて書こうというのかというと、ほら、今開催されているアレですよ。青キノピオのしんさつイベント。母のプレイ画面を見てたら、なんか見たことないアイコンがあって、開いてみたらイベントやってるという。ああー、じゃあちょっとやっておこう。まあイベントたって、そこそこ遊んだらぱぱっとクリアできる、そんな感じのやつだろう。

そう思って取り組んでみたら、こいつがもう大違い。大きく3段階に分けられたステージ群。最初の5ステージは楽々クリアできて、ああ楽勝楽勝。そう思ってたら、2段階目の3ステージ目。こいつがやたら難しくって、あれー、これ、クリアできないよ!? そうなったらもうおさまらない。ハートの回復を待ってはアタックを繰り返す、そう、母がやってるのと同じ状態に自分もなってしまったというんですね。

正直なところ、よほど運がよくないとクリアできないんじゃないか? そう思われた第2段階ステージ3でしたが、やってるうちにコツがつかめたとでもいうのでしょうか、クリアできまして、次のハードルは第2段階ステージ5だったのですが、これもほどなくしてクリアできました。

よし、じゃあ次は3段階目だ。2段階目でこんなに難しかったんだから、もうクリアは無理じゃないかな? そう思ったら、あ、なるほど、3段階目はいわばアドバンスド。チャレンジステージといった具合。第2段階目でクリアしたステージ、それをすべて星3にせよというのですね。

うん、正直無理かと思った。クリアするのもやっとなのに、星3なんて無理だろって、心の底から思いました。

結論からいいますと、星3いけました! やったー! ただ、これは相当ちゃんと準備しないと無理だよね? 自分は全然準備が足りなかったわけだけど、運だけはよかったと見えて、手持ちのスカウトチケットやらお金やらを全部つぎ込んでドクターやらサポートやらを増やしてみたところ、そこに有効的な能力持ったやつがいたんですよ。

星3クリアでとりわけ難しかったのはステージ5。これは本当に運だったと思う。4%の確立でスキルゲージ満タンでスタートできるメガブロス、こいつがいないと不可能だった。今ふりかえっても、それ以外のやり方で星3を達成できたとは思えません。

かくしてイベントも無事クリアして、しかし『ドクターマリオ ワールド』、危険なゲームです。遊びはじめると、やっぱりやめどきがわからない。とりわけVSモードが危険。これ、延々遊べるポテンシャルがある。勝っても負けてももう一戦挑みたくなる。

こういう遊びたくなる気持ちにさせる塩梅。すっかりからめとられている気分ですよ。

2019年10月12日土曜日

『まんがタイムきらら』2019年11月号

『まんがタイムきらら』2019年11月号、昨日の続きです。

『夢見るルネサンス』。破られたイラストを残していなくなってしまったリーチャ。いったいどうしたのだろう。あんなに一生懸命、頑張って描いたというのに。ひとり公園にいたリーチャを見つけだしたレン。ふたりの会話する場面、レンのリーチャに向ける優しさ、あれが実によかったです。そしてリーチャの怖れていたこと。ああ、かつて暮らしていた時代では散々否定されてきた。絵を見るまでもなく門前払いされてきた。その記憶が今もリーチャを苦しめていたというんですね。そんなリーチャにかけられたレンの言葉。その温かみも素晴しければ、破いてしまった絵。その救済ですよ。なんてったって今は21世紀。写真に撮ってレタッチしてっていうの、リーチャからしたら魔法みたいに見えたんじゃないかなあ。この時のレンの頼もしさ。そして力づけられたリーチャの決断。ああ、リーチャの頑張りが報われたあの瞬間。涙ぐむほどの嬉しさありましたよ。

『佐藤さんはPJK』。皆で出かけた花火大会。縁日で遊んで、金魚すくいで見せつけるPJKのPJKたる所以。その能力よ。屋台のおじさん、かつての佐藤を覚えていたんだ。でもまさか同一人物とは思いやしまい。そしてその時、佐藤と一緒にいた人は? 千春と一緒に写真を撮る、その時、佐藤が思い出していたのはかつての友人。人混みに後ろ姿を見つけて駆け出す佐藤、そして追う千春。この追い、追われる様子、ドラマチックで、胸に迫るものあり、切なさでしょうか、佐藤の切迫する思い、佐藤に向ける千春の情愛。息づく思いの交錯して触れあうかに思えたあの瞬間。これまで心情をあらわにすることのなかった佐藤の心が見えそうになった。ああ、この人の胸に去来したもの。それはなんだったのか。揺れる佐藤の思いに千春はどう応えようというのか。千春が佐藤の心を揺らしたのか、そう思えばこそ、この子が佐藤の助けになればよい。そう思われてならないのです。

『初春が咲く』。柚子が可愛いなあ。身長差があるというので、彼方と組めなかった二人三脚。彼方と走った明石にえらいこと反発しちゃってね、徒競走であのライバル視。そこからの大活躍。うおおおおぉ!! で、ダァーッ! って、君、そんなキャラだったか!? 荒れてるっていわれてますけど、荒れてる柚子、面白可愛らしいなあ。今回、体育祭で活躍した彼方、いろいろ女子から話しかけられたり、明石とのこともね、それらもろもろが柚子の気持ちに働きかけるの。ちょっと寂しそうにしたり、それから彼方にいいとこ見せようと張り切ったり、こうしたところ、ああ、以前の柚子とはちょっと違う。ふたり気持ちを確かめて、つきあうことになって、それがこの子をこうして変えていったのだなあ、そう思うと感慨もひときわです。そして彼方と柚子、さらに一歩踏み出した。そんな体育祭。ああ、青春のイベント、一歩一歩歩んでいくふたりです。

My Private D☆V、『トールさんの通り道』の猫月です。おお、印象がずいぶんと違うぞ。いつもはファンタジー寄り。そこからリアルシチュエーションに寄せるとこんな感じになるのか。D☆Vポイントは、気丈に振る舞う女の子。頬に絆創膏? 大きなのを貼り付けた女の子が、大丈夫ってね、いってる、そんなイラスト。なるほど気丈。凛々しさ感じさせるクールさが確かに魅力で、こういうかっこいい系の女の子、いいよね。そう思ったら、そうした子の抱える問題が解決して号泣した瞬間、と続くんですね。面白いなあ。隠されていた本音というか、その子の本当みたいなのが一気に溢れる、そういうところがポイントなんだろうか。でも、こういうところ、確かにわかる気がします。緊張を抜けての安心感や、ひと山超えて深まった関係、心を開いてくれた、そんな感触。ああ、ドラマがあります。

2019年10月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2019年11月号

『まんがタイムきらら』2019年11月号、昨日の続きです。

『ゆえに、アイドル革命!』。連載になるんですね。今回はゲスト3話目。異世界に送られ、どういう世界かざっくり理解して、じゃあどうやってファンを増やそう。今回はついに具体的に活動していく様子描かれて、話が動いていきますね。基本、困りごとをアイドルとしてサポートして解決に導く流れとなるのでしょうか。腕はいいのに客入りが悪い酒場の主人、そのお悩みを解決。自分たちの宣伝も兼ね、この店の名物を広く知らしめるためのイベントを開くというのですね。イベントは成功裏に終わって万々歳なのですが、自分たちの得意でもって問題をクリアしていくところ。今後、悩みやトラブルのバリエーションが増えるにしたがって、活用される能力、得意分野もろもろ、それらもともに開拓され、幅も広がっていきそうな予感がしますね。ともない、彼女らの個性など、より見えるようになってくれば最高です。

『さかさまロリポップ』。詩月が柚希の妹ということ、ずっと秘密にしてきたけど、ついに芽依にバレちゃった? と思ったら、これ、柚希の夢か。って、その内容を芽依にそのまんま話してどうするの。といっても、芽依は最初からわかってたから、特になんの問題もないという今回。慌てるのは柚希ひとり。肝心の詩月もバレたからといって別に慌てたりしないし、この余裕。しっかりものというか、ほんと、姉柚希を案じてついた嘘と明かされて、これ、ほんと利発な子ですよ。自分のことを知られるリスク、しっかり意識しているというんですね。この姉と妹のちょっと転倒したところ、これが持ち味だなって思わされます。それでいて、この姉のこと詩月は大好きでしょう。ちょっと優位に立ち回って、いたずらっぽくもある、そうした詩月の魅力、今回もよくよく出ていてよかったです。

『トールさんの通り道』。ブリって、ゴブリンのブリだったのか! とかいってたら、ライムもそんな感じか。ショック受けてるライムがおかしかったです。さてさて本編ですよ。ライムから、魔族のやり方について語られて、そうなのか、無秩序に人を襲う存在ってわけじゃないんですね。実際、こうして交渉して、利害さえ一致すれば、友好的な関係も築くことができる。でも、こうしたところ、人に見られるとまずいのか。だよな、魔族のルールとか、一般に人に知られてるわけじゃないものな。見られては困る魔族との関係。それを隠蔽するためのライムの技。おお、光学迷彩か!? と思ったら、あれ? モザイク? なんか予想と違ったぞ。また、偵察兵を追い払うためにピー太をドラゴンに化けさせたり、そうしたらモザイクとあわさってアレな感じになったりと、細かいところに笑いどころをちりばめつつ、人と魔族の関係、魔王についての情報など提示して、この世界の基盤をよりしっかりとさせていく。こういうところ、よいと思います。

2019年10月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2019年11月号

『まんがタイムきらら』2019年11月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』。可能性の限界と、それをどう乗り越えていくか。この漫画はこれがテーマなのかも知れないって思わされました。まずひとつ目は、ペットボトルロケットをいくら打ち上げようと宇宙に辿り着ける日はこない。この限界を打ち破るにはどうしたらいいのか。知識も技術も足りていない。と、ここで新たな可能性、新メンバーの勧誘に向かおうっていうんですね。メカニック、技術に長けた子。けれど学校にはずっときていなくって、さらにぶっきらぼうで怖そうで、海果、ちゃんとはなしできる? 雷門瞬。またたきちゃん。家に押し掛けて、ずかずか踏み込んでいく遥乃、この子、本当に強いわ。さらに加えてユウがずかずかいくでしょう。いやいや、君、初対面だから。瞬から電波扱いされてるの、申し訳ないけど笑ってしまった。そして、肝心の海果。ああ、ユウが、遥乃が背を押してくれる。頑張れ、海果。けど、海果、難しかったか。少しずつでも成長できた、そう思われた海果だけど、全然駄目だって、自分のいたらなさに泣いてしまって、これがもう辛い。ええ、海果の可能性。けど、今はまだこの子には限界があって、でもこの限界は自分で超えないといけない。海果にとってのブレイクスルー。それはどんなできごと、どんなきっかけがもたらすのか。この子の踏み出す一歩。きたるその瞬間を思うほどに胸がしめつけられそうな思いがします。

『海色マーチ』。ハーリーっていうのはドラゴンボートみたいなやつなのかな? ドラにあわせて船を漕いで競う、なんだか楽しそうなイベントです。希望者による学年対抗レース。沖縄ではポピュラーなのかな? なんか楽しそう。いやあ、こいつはあまねが黙っちゃいないな。でも、あまねが鐘打ち、皆の漕ぐリズムを決める重要そうな役目を担うんですけど、嫌な予感しかしねえ。優勝チームに水族館のチケットが提供されます。一気に本気になる珊瑚がいいな。というか、あまねを排除したがるの、うん、気持ちはよくわかる。しかし、今回、面白かった。あまねが無駄に1年生チームを挑発したりね、ああ、これフラグだよ。でもって、案の定あまねがやらかして、これ、落ちたの放置してゴールしたら失格なの? ほんと、期待を裏切らないのがあまねですよ。しかも、オールでゴツンってやられてるし、ほんと、この子、やったらあかんこと、危険な状況、進んで飛び込んでいくよね。あかんわ、あかんよあまね。海でヘマなことしたら命がないよ? このあまねの駄目さ加減、もうどうしよーもないなー、そんな感じで苦笑まじりに見ちゃうんだけど、人によってはこの子、あかんよな。そんなギリギリを突いてくるあまね。デンジャラスです。しかも終盤ね、またやらんでいい勝負やって負けてるし! あの微妙なサングラスもおかしければ、目の前で引かれてしまう水族館チケット。ほんと、このあかん感じ。絶妙だと思います。

『むすんで、つないで。』。最高だと思う。かのこを心配するつなぐ。けど、杞憂でしたね。普通に友達いっぱいですよ? あの心配が空振りに終わったつなぐの様子。いいことなんだけど、つなぐもそれはわかってるんだけど、ちょっと微妙そうですよね。完敗って感じだ。そして今回はつなぐと薗部苺の初遭遇。当たり前みたいに話しかけてくる苺、素晴しいな。しかもぶっとんだこという。つなぐ、必死だ。ゆりの評価気にしたり、すべてを見透すみたいな苺の意味深発言に動揺したり、でもなんとか隠せてるぞ。えらいぞつなぐ。成長してるぞ。今回、つなぐ、いろいろ飲み込むのに大変だったり、それからちょっと疎外感感じたり、この子の心の揺れ動き、面白いところあり、シリアスで神妙なところあり、でも、そんなつなぐのこと、かのこは普通に当たり前に、失踪前と同じような近しさでもって接してくれる。これ、読み手の私にしても嬉しかったな。変わらないかのことつなぐの友情。そして小学生との距離感わからない仲間としての苺。この関係性に、安心したり笑っちゃったり、でもつなぐは大丈夫そう、そう思えたことがなにより嬉しかったです。

2019年10月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2019年11月号

 『まんがタイムきらら』2019年11月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。ハロウィンの仮装でありますよ。猫耳つけて、いや、これ、狼か! たまてですね。あの狼手が可愛いなあ。隣りに座るのは花名、ジャック・オ・ランタン? 黒とオレンジが印象的な衣装、可愛いです。で、あえて触れずにいたんですが、中央にどーんと立つカボチャ大王! だ、誰!? って、カボチャからのぞく長い髪! 冠ですよ。シースルーの袖、エレガント。どーんと万歳するポーズも可愛くて、いやあ、なんか印象的、どんな表情なのか見てみたいです。あ、栄依子は後ろで魔女やってます。

今月は新作が2本。ゲストが1本、読み切りが1本です。

『スノウ*ライフ』。人の世界に慣れていない雪女の女の子、白原郁香。なるほど、どきどきして体温上がると溶けて小さくなっちゃうんだ。いろいろと親切にしてくれる日比野沙菜。この子と接近すると溶けてしまう。その気持ちにはいまだ自覚的ではないふみかだけど、サナになら自分のことバラしてもいいんじゃないか。どうにかしてお礼を伝えられないか。苦手なケータイ電話に苦戦したり、結局うまくいかなかったり、って、妖怪だからテクノロジーと相性悪いのか。呪いの電話みたいになっとる。仲良くしたいけどうまくいかない、でもそれでも仲良くしたいというふみかの気持ち。そのなかなか素直にいえないけれど、頑張ろうとするところ、悪くなかったです。けれど、まず今回は導入といったところ。事件? イベント? は続く第2話ですね。雪女、ふみかの秘密に気づいたらしい謎の少女出現。これは一波乱ありそうですね。

『魔法少女のいる☆のいる』。魔法少女もの、コメディ色強め、というか、まんまコメディであります。ゴミ捨て場に倒れてた女の子を助けたら、それが魔法少女。乞われるままに食べ物を与えはしたのだけど、これは危険だ、魔法少女だなんだと言動があやしい、速攻で警察に引き渡そうとするとか、なかなかにいい判断です。この漫画の面白いところ、この魔法少女、のいるが使える魔法というのが、鍋を磨くとかスーツのシミ抜きとか、風呂カビをキレイに落とすとか、派手さがない、生活密着、けどわりと便利そう? っていうそのバランス感覚にあると思うんです。なんだかんだでミオの家に居座ることができたのいる。魔法メイドになるって張り切ってるんだけど、魔法使うたびに消耗してお腹が減ってしまう。このコスパの悪さというの、なるほど、仕事量に対しかかるコストは変わらない! みたいなこと思いましたよ。でも魔法ではやさを得ているのだとしたら、これはありだな。商売に使えますよ。

『スロウスタート』。扉が表紙の続き! 冠がランタンオフしてる! さて、本編ですよ。ええ、珍しいこともあったものです。なんと、栄依子がこんなに負けっぱなしになるだなんて! 午後に会議があるとかで、いつもよりフォーマルな格好の榎並先生。やっぱりというか、当然のように絡んでいく栄依子なのだけれど、足を上げ放題なんていっちゃったせいで、足を上げ放題にされてしまった。その様子を見守るたまてがおかしかった。本場仕込みのセクハラってや! 問題ですよ、問題! しかし、いつも先生だろうとなんだろうと翻弄する栄依子がですよ、今回はやられっぱなしじゃないですか。ひどい目にあわされたって、メンタルゲージ使い切っちゃって、いやほんと珍しいものを見たものだ。続いての、甘味巡りする榎並先生と冠。なぜ栄依子が誘われないかというその理由明かされるところ。ここも栄依子、珍しいな! 詰めが甘いよ! さらに抗議からの本場のセクハラ返しとか、いやほんと、今回栄依子やられっぱなし。ほんと珍しいです。

『けいおん!Shuffle』。謎の先輩、莉子の秘密、語られましたね。あくまでも楽器はできない、そんなこといいながらも、やたらめったら詳しかった莉子先輩。でも、なんでできないふりなんてしていたのか。ああ、しなのとの関係あってのことだったというのですね。教えるのが苦手だったせいで、できないことを負い目に感じてたメンバーがやめてしまった。そんなしなのの傷。留学で部を離れることとなったしなのだけど、いつか帰ってくると信じて、莉子は誰とも組まずに待っていたっていうのですか。今回は莉子の回だったと思います。しなのの傷心を受け止めて、そして背を押す。紫たちのことにしても、もっと信用してあげてってしなののこと叱って、それからはげまして。ええ、莉子のこれまで隠されていた思い、熱というものが、ここぞという時を得て一気に溢れた。そんな感覚がありました。そして、しなのの発案、バンド対決するってやつね、これ、紫たちにはバンドとして初の演奏機会になるし、しなの、莉子の演奏、その実力も明らかにされる流れじゃないですか。これは期待。とりわけプレイヤーとしての莉子。これは楽しみです。というか、莉子、楽器はなにができるのん?

2019年10月8日火曜日

『まんがタイム』2019年11月号

『まんがタイム』2019年11月号、昨日の続きです。

『犬がいるので帰ります』。ほんと面白い。同期の異動をさみしく思っている同僚に、別れは人を強くするだなんていっちゃう俊ですよ。マロンちゅんとの別れって、それ、毎朝じゃん! どんだけ強くなろうというのか。今回のテーマは別れ、ひいてはその前段としての出会いでしたね。帰り道でマロンちゅんに遭遇? いや、似てるけど別の犬だ! 放っておけずとりあえず保護して帰るんだけど、マロンちゅんと間違えてしまったこと、そんなにショックだったのか。そっくりな犬が一緒に遊んでる情景、それだけで可愛くて、ええ、今回、見た目にも愛らしく、そして飼い主にちゃんと返せた、そのくだりも大変によかった。ちょっと切なそうなマロンちゅん。感情移入しすぎるふたり。でも、別れの時はほがらかで、しめっぽいばかりじゃなかったの、よかったです。

『テレパス皆葉と読めない彼女』。いい話だったよ。ふたりで出掛けた皆葉と矢ケ崎。バス乗り間違えちゃったんだ。全然知らないところ、田舎にいっちゃって、そこで明らかになる矢ケ崎の方向音痴。落ち込んでるのもめずらしいなあ。今回、皆葉が矢ケ崎の私服に気をとられちゃってたとか、こういう好意が素直に描かれるのもよかったです。でも一番よかったのは、矢ケ崎の昔の失敗。友達の気持ちを読めなくて傷つけたという苦い思い出。それが皆葉のテレパスに興味持たせる理由であったのだけど、そんな矢ケ崎に向けられた皆葉の言葉。ほんと、これだけで矢ケ崎はどれだけ救われたのだろう。皆葉はそんな気持ちまったくなかったんだろうけど、矢ケ崎のこれまでを見事に肯定してみせたんですね。皆葉のいいところは、これが無理したり考えた末の答じゃないところ。嘘がない、本音でポジティブ、そしてここぞというところで誤らない。素晴しいと思います。

『ご主人様!確保します♥』。警官からメイドに転職した愛未。この人の失敗? おっちょこちょい? メイドの格好で昔の職場にいってしまったっていうの、危うく不審者になるところだ! しっかりものの娘、心子にしかられるわけだけど、この子も実は母に似てるというところ、これ、よかったです。メイド喫茶での注文、手作りカレーライス。思いっきりレトルト茹でてるの見て、疑問で?連打してるお母さんが面白い。続いてのプラシーボ効果ってのも、いい感じにひとつのネタから展開、発展させていくの、見事でした。他に気にいったのは、まさか出てきた手料理がきんぴらごぼうと筑前煮。皆がかあちゃんかあちゃんいって泣きながら食べてるの、シンプルだけどこういうの好きですよ。そしてラスト。突然、客の足を踏み付けるお母さん。なにごと? どういうこと? ああ、隠しカメラ! こうして前職の経験を活かしていくところ、これもうまかったと思いましたよ。

『午前0時のおねだりごはん』。今回は牛喰じゃなくて神戸がメイン位置? 米沢と一緒に市民マラソン大会に出て、一緒に完走しましょう、サポートしますとやる気見せてるんですね。牛喰はというと、マラソン大会のサポート。ドリンクの用意する、その手際の見事さよ。いわば神戸とはライバル関係。負けてはいられないと、士気高めてきてますね。今回、米沢を元気づけたところもそうだけど、むしろライバルの神戸の不調にこそ本気のサポートして見せた牛喰、ここがよかったですよ。誰かが弱ってるの見たら手をさしのべないではいられない。こうしたところが牛喰のよいところですよね。先輩だから助けるんじゃない。これ見たら、いつか神戸とも仲良くなったりするんじゃないかなって、そんな期待してしまいますよね。夜のおねだりごはんのパートでは、神戸のことばっかり話しちゃう米沢にやきもち焼いてちょっとすねたりしちゃって、こういうところ、可愛らしい。けど、やっぱりいつかこの食事の席に神戸も一緒に、みたいになったら嬉しいな、なんてこと思ったりもします。牛喰と神戸は、きっといい友達になると思うんですよね。

2019年10月7日月曜日

『まんがタイム』2019年11月号

 『まんがタイム』2019年11月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。テーマはスポーツの秋ですね。バトンを手にリレーでありますよ。『年上お姉さんと恋の壁』あこ先生もバトンをこちらに差し出して、いままさにリレーを繋ごうといった風でありますね。そして『花丸町の花むすび』花子は、おお、ひとり砲丸投げだ。このちょっと違うところ、はずしてくるところ、なるほどこの人らしいって感じしますね。

『ハニトラなんか怖くない!』。めちゃめちゃ面白いな。シャツのボタンが飛んでしまった水木部長。かたくなにその失敗を認めようとしないのだけど、いや、この人はこの人で可愛らしいぞ。接待先のお店でも、綾小路が胸元が目立たないようにと気を使うんだけど、なにからなにまで裏目に出るっぽい? ほんと、これ、どう始末するんだろう。そう思ってたら、まさかの山田さんか。この店でバイト! ほんと、この人、万能だな。派遣戦士かなんかなのか!? ともあれ、ウェイトレススタイル、めちゃくちゃ可愛くて、いやもう、もっと大きな絵で見たい! で、山田さんのサポート。鉄板ステーキから紙エプロン! ナイスアシストやん。部長の胸元隠してリラックスさせるのも、またステーキ見て嬉しそうにしてるところ! 加えて、ラストのストール。ほんと、いいコンビネーション、素晴しかったです。水木部長もさすがに山田さんのこと気づいてましたね。お礼をいった時の笑顔、あれが本当に素敵でした。

『茨城ってどこにあるんですか?』。ご飯茶碗を作ります。そこで出てきたイタコ米。潮来あやめちゃんっていうの、本当にあるんですね! 茨城の米どころやオリジナル米を紹介し、かつ難読地名に繋げていく。バリエーションだ。過去の話題からの流れ、これも大きいよなあ。と思ってたら、さらに過去からの流れがきた! 加藤尚人、多恵のファン! これまでもまさかってところで出てきた彼だけど、今回もまさかってところで現れて、仕込みなの? いや、偶然なのか。ほんと、運命なのかなんなのか、この展開、おかしいし、笑っちゃうし、不機嫌になる森戸も可愛いし。そして鈴子の絵付けですよ。すごい、お土産もの定番みたいなの作っちゃった! でも、これ、可愛いなあ。なんか味わいある、いい絵皿です。

『良倉先生の承認欲求』。これ、面白いなあ。あの手この手、なにかと理由をつけてSNS映えを狙っていく良倉。今回は、古岩を気づかうように見せての江ノ島遠征。目的はパンケーキ店の平日限定メニュー! って、これらの行動、星畑に見透かされてるのがまたおかしい。けれど、皆でパンケーキ店にいったら、先生、写真撮れないことない? と思ったら、星畑に託すんだ。今回、SNS映え、大人の余裕なんて実はまるでない先生、みたいなネタも面白いのだけど、星畑と古岩の関係、星畑が、年上の余裕かね? 元気づけたりね、こういう関係が育ってるところもすごくいい。さらに、夕日に照らされる海辺に佇むふたりを写真に収めた先生。SNSに出せないのが歯痒いとかいってますけど、いや、それ、星畑に、むしろ古岩に送ってあげなよ! この先生と星畑の、ちょっと特殊な関係もいいですよね。ふたりとも、すごく自然にしてるのがいいです。

『オカルト女子は筋肉がお好き!?』。増井、さくらと一緒に映画にいくことに。さくらの私服見てドキドキ。実はなんでも似合うのでは? なんていってるけど、実際そうだとしても、さらに好きフィルターがかかってる感あるよね? 見る映画はさくら好みのホラーもの。怖さをまぎらわせるためにハンドグリップを握る増井もおかしいのだけど、苦手なのが出てきたさくらが握ってもいいですかって、まさか手を!? と思わせてハンドグリップ。この肩透かし! ほんと面白かったです。

『瀬戸際女優!白石さん』。白石が一日署長をつとめます。扉の白石、かっこいいよなあ! 皆からお似合いといわれるけれど、元ヤンの過去とのギャップ、ひっそりと居心地悪そうにしてる白石が面白い。でも、白バイと撮ってみますかっていわれて、ほんと嬉しそうにまたがるところとか、いやあ、この人すごくチャーミング。あらためて思いました。そしてイベントで、ニヤニヤしてる柄の悪そうな男ふたり。かつて敵対してたチームの奴ら! 警戒するけど、ああ、相手もすっかりいいパパになってたんだね。時は流れて、変化したのは白石だけじゃないんだって感じさせてくれるところ。それはつまり、白石も自分の過去を負い目に思ったりする必要ないんだってこと、ですよね。同様のことを告げるせいちゃんの言葉、これもまたとてもよかったです。

2019年10月6日日曜日

『まんがタウン』2019年11月号

『まんがタウン』2019年11月号、一昨日の続きです。

『レトロゲーとかマジウケる!』。今回はめずらしい導入ですね。いつもとは逆に、美咲によしおが絡んでいく。けど、美咲、ダンジョン攻略中。ということはRPGかな。と思ったら、ああ、不思議のダンジョン、いわゆるローグ系ですか。実はあんまりローグ系やったことないんですよ。それこそ一生遊べるみたいなやつですよね。毎回、ダンジョンが生成されるから、マップ覚えて攻略、みたいな手が使えない。今回もシステムわかってない美咲が自動生成ダンジョンの罠にハマってましたね。なるほど、あるあるだ、これ。1階層ごとに交代しながら攻略していく。なるほど、こういう遊び方もあるんだ。それで、個性、スタイルの違いが出てくるのが面白い。基本楽天的で、アイテムもどんどん使っていく美咲と、後のこと考えて温存しようとするよしお。自分は後者ですね。むしろ極力使わず持ち帰る系プレイヤーです。今回の面白かったの、歩けば回復とか皮の盾の効果に対して疑問呈する美咲。あの表情がいいな。そして満腹度が減って優先度がおかしくなっちゃってるところね。ああ、これはわかるな。ちょっとしたパニックだよな。ほんと、こうした気持ちわかる感、これが面白さになってる。多分ね、一緒にゲームプレイしてるような気持ちになってるんだ、これ。

『平日休みの堀出さん』。今回、異色回なのか? せっかくの休みだというのに大雨で外出できません。予定していたキャンプ、なにもしないゴロゴロするだけのキャンプもお流れになってしまって、さあどうする。家でゴロゴロするか? といったら、この夫、それができないのか。ちょっとした強迫観念感じるよな。決めたこと、自分のルールを遂行できないとパニックになる系っぽい感じがする。で、休みの付け替え試みようとして、平田を巻き込む。迷惑な人だな! 散々迷惑かけられた平田の、休みさえからまなきゃいい人っていう人物評。いや、ほんと、今回だけでよくよくわかりました。しかし、家に籠ってもそれなりに楽しそうにやってるじゃん。みたいに思っていたけど、なんか無為に過ごしてる感も強い。いや、出掛けてもこの人たちは無為か。全力で無為に打ち込む。そんな人たち。外からは同じ無為に感じても、本人にとっては違うんだろな。そんなこだわりの無為が感じとれた一本。とりあえずは平田さんが気の毒です。

『あいたま』。夜の学校に現れる謎の美少女を探るべく泊まり込む面々。バニラはお泊まりをエンジョイしてるかと思ったら、むしろカルチャーギャップに戸惑ってますね。布団しきつめての雑魚寝。布団全部ひとりで使おうとするってのは予想外だったな! そして夜になったらしゃっきりしてるはみちゃん。そうか、夜型なのか。他の皆が眠そうにしてる分、相対的にしっかりして見えてるのかな? はみちゃんはじめ、ひよこなんかもね、いつもとは違う側面見えるところ、いいイベントだったと思います。そして謎の美少女。ああ、この人もいつもと違う自分をここに開花させていたんだ。一般生の鈴木さん。なぜ夜の学校に? 学校に作られるイベントホール。そこで開かれるファッションショー、そこに参加する自分を思い、その発想をふくらませるべく夜の学校に入り込んでいた。ああ、この人もまた夢を追うひとりなんですね。夢を、憧れを追っているがゆえに、この子たちもまた輝く。そうした輝くひとりが鈴木さんだったんですね。

2019年10月5日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年11月号、先日の続きです。

『精霊さまの難儀な日常』。突然のゲリラ豪雨に見舞われたサラ。やっとの思いで帰宅すれば、ともりの言動がなんだかおかしい。いや、これ、サラを脅かそうとしたんじゃないのん? みたいに思ったんだけど、違ったんか! 発熱か。いつもの熱エネルギーじゃない!? って、サラの表現、面白いな。花火大会までにともりを完治させたい、サラの気持ちが嬉しいじゃないですか。看病してるところ見ても、冷水に浸したタオル、それを用意するだけでも大変で、サラにとっては命懸け!? このくだりだけでもサラの本気がわかろうというもの。コミカルなやりとりもあったけれど、しみじみと情感豊かにともりとの友情を伝えるいいエピソードだったと思います。自分だけでは無理な時はルカに助けを求めたところもよかったし、ルカも素直じゃないだけでしっかり協力してくれたところ、これも嬉しい展開でした。

『あやしびと』。冒頭のアヤの夢、これが後々に繋がってくるの、あれおかしかったなあ。というのは置いておいて、アヤの歓迎会であります。焼き肉やるっていうのね、それで友達呼ぶんだけど、友達ったってあんまいないよねえ、アヤ。みぞれとカバネくらい? ということでふたりが参加。あの、本当は嬉しいのに照れ隠しかつれない態度とってるカバネが可愛いですよね。可愛いゾンビとか、ちょっと斬新だな。いや、今どきじゃ普通なのかい? サトリ校長の特技、パーフェクト焼肉奉行っていうの、あれも面白かった。そうか、全員の好み、食べたいタイミングがお見通しなわけか。でも、それできっちり仕上げてくるというの、技だ。こういうあやしびと、それぞれの能力にかかわっての展開もろもろ、こういうのがいいのだと思います。命知らず? なユユのサトリチャレンジも面白い、というか、いつもこうやって酷い目にあわされるのに、どうしてこうもチャレンジャーなのか。お酒のせい? いや、この人、普段からこうだよな。サトリにいろいろやらかして、見事におしおきされて、まさかのユユの送別会。最後にちょっとブラック、でもくすっと笑わされて最高でした。

『異なる次元の管理人さん』。Polarisが消滅し、それぞれの世界に送り返された皆は、Polarisでの記憶をなくしてしまっていた。そのはずなのに、スズキのもとにやってきたノナ。取り戻されたスズキの記憶。ここからPolarisの、ひいてはポラリスの救出作戦がはじまろうというのですね。しかし、なぜ失われたはずの記憶が戻ったのか。そもそもノナはどうしてここまでやってこれたのか。その秘密、ノナのバックグラウンドが語られて、ああ、これ、ノナの苦悩でもあるのか。けれどスズキはその苦悩を和らげて、むしろその根っこ、前提から覆してくれて、こうしたところがスズキの慕われる所以なのだろうなあ。ともあれ、ポラリス救出の可能性が芽生えて、そのための行動、ひとまずの第一歩が踏み出されようとしている状況。これ、まさかPolarisでいろいろ見聞きしたこと、Polaris誕生を物語るかつての記録や写真、それらがここに繋がってくるとは思いませんでした。正直、もうエピローグだと思ってた。でも、全然違うんじゃん! いやあ、やられました。ここからはじまるさらなる盛り上がり、見事に引き込まれています。

2019年10月4日金曜日

『まんがタウン』2019年11月号

 『まんがタウン』2019年11月号、発売されました。表紙は『新婚のいろはさん』。ふたり、一緒にレンタルしてきたDVDを見てるんですね。秋の夜長。ふたりで過ごす時間。ポップコーンまで用意して、コーラなんかも用意して、気分はもう映画館でしょうか。この、普通のことをどうやったらもっと楽しくできるだろうかって考えて実践するふたり、そうしたところがこのイラストからもしっかり感じられますよね。そして新連載、『部長と2LDK』の告知カットもございます。

月替わりコミックエッセイの市川ヒロシさん。ダイエット中ということで、このエッセイ漫画描くのもつらかったって、じゃあ毎月の連載はどうだったの! 飯の話ばっかだったじゃん! いやもう、この告白がめちゃくちゃ面白かったです。

さて、今月は新作が1本です。

『部長と2LDK』。眼鏡が凛々しい東部長は厳しいと評判。そんな部長が有休をとって部屋探ししてるという、その不動産屋での会話がおかしい。30の女って、この人若いな! 部長っていうから、もっと年上かと思った。さて、実家を出たいというこの人。両親が過保護なのか。で、そんな環境から脱したい。けれど、自分の住む部屋のイメージがわかない。この漫画の主人公は、ちょっとゆるい子、東部長の部下、まだまだ新人の西菜々。なるほど、実家が不動産屋で、部長が訪ねたのが西の実家だったってわけですね。部長の部屋探しからひとり暮らしを考えていた菜々。けれど、菜々には無理だろうと家族からいわれて、と、そこに部長も部屋探し。ひとり暮らしが不安というなら、うちの菜々と一緒に住むのはどうですか? かくして年の差、上司と部下の同居が成立して、この導入、堅物と思われてた部長の可愛いところが西にバレたり、そしてくったくない西の振る舞いにほだされたり、みたいな展開期待させるものがありますね。

『新婚のいろはさん』。ふたりで訪れた温泉街。旅館が豪華で、城だキャッスルだ、さらには天国だと、この喜び方が独特で、素直で面白い。いろはという人のキャラクターがこれなんですよね。ちょっとズレてる? 評価、表現の軸が普通とちょっと違ってて、けどそれがこの人のよさ、魅力を見事に表現しているんですね。この独特のよさというのは始も同様ですよね。いろはの浴衣姿にくらっときてからのせりふ。とんでもない。この、よいものをよいと、思った気持ちをあからさまに伝える、そのストレートさ、美徳だと思うわあ。後半のふたりの試み、短かった恋人期間、それを今あらためて作ろうとかね、さらには修学旅行の思い出、それを上書きして、ふたりが夫婦でも恋人でもなかった頃の、友達だったころの記憶にまで立ち返ろう。その意欲! 発想! 面白いなって思ったんですね。かつてなかった思い出の隙間、そこに新たに彩りを添えていく。これ、楽しい時間だろうなって思わされました。で、続くんでしょうか? 続いたら続いたで、これ、面白いと思う。

『恋するヤンキーガール』。ちょっと高校生活を垣間見せてくれました。特別編。これは単行本に収録されるの? されなかったらもったいないなあ。ともあれ、アヤメちゃんが委員長やってるとかね、さらにクラスの皆から相談? されたりしてるの。ああ、ほんとにこの子は変わりましたね。すごくよくなった。ナデシコも素敵。皆のね、新しい環境で交わされる会話。昔どおりのことあり、変わったところもあり。でも、そのどれもが彼ら彼女ららしいと思わせるところがあって、ええ、いい情景だったと思います。終盤に向けての展開、アヤメちゃんの髪に触れようとするナギとかね、そこからのナギの言葉なんかもね、ああ、これはとてもいい。この変化していくこと、それが楽しみというの。そうでした、この漫画は少しずつ変わってきた子たちを描いた漫画でした。そうしたテーマに、あらためて立ち返った、そんな気がして、それがまた新鮮と感じられて、よかったです。

2019年10月3日木曜日

『まんがホーム』2019年11月号

『まんがホーム』2019年11月号、昨日の続きです。

『転生したら蘭丸でした』。おお、蘭丸が17歳。本来なら本能寺で没する運命にあったこの人が、悲しい結末を避けようと努力した結果なのか、なんと今は船上の人。ばったり出会った宣教師にうっかり英語で話しかけちゃったのが仇となって、遣欧使節に放り込まれてしまったのか。うん、努力とか関係なかった。いつものといっていいのか、蘭丸のおっちょこちょいと信長の気まぐれだった。けど、これで蘭丸生存のルートが確立したのかな? なんて思って読んでたらですよ、濃姫は乗り込んでくる、まさかの光秀がいる、さらには弟たちも、加えて信長まで! って、ほぼ全員やん! このまさかのメンバー。けど、こんだけ和気あいあいとして集まって、天下だなんだといったところから、いざ見知らぬ世界へ冒険だ! みたいな展開になっちゃってるの、楽しいよねえ。なんだかんだで、仲良しで、うまいこと日々を楽しくやっていきそうじゃない? ええ、本当ならありえない、そんな展開だけど、それが妙にさいわいで、いいラストだったと思います。

『歌詠みもみじ』。千恵がうきうき。彼氏でもできたのか? と思えば、なるほど、原付に夢中なんですね。バイトのために免許をとって、私生活でも活用してる。で、それを受けてまりなともみじが免許取得に挑戦。おお、もみじ、偉いな。自分で受験料捻出するんだ。それでジュースも我慢するんだ。千恵に問題出してもらって○×で応えてるところ、あれいいよなあ。このモチベーションの高さ、よほど本気なのだなあ、とか思ってたら、そうか、受験料、自腹だからか。学校の試験もそれくらいやって欲しいという先生の言葉とか、なるほど微笑ましい。こうしたもみじたちの認識、学生時分ならではって感じもしますよね。そして試験。まりなが不安なこといってましたけど、おお、ふたりともちゃんとクリアしたんだ。誇らしげに免許証をかかげるもみじが、めちゃ可愛いですよね。そして活用されない免許。もみじもまりなも、それぞれ違う理由で活かされない感、出てますよね。

『うちの秘書さま』。七瀬、友人の結婚式にいったのですね。それですっかりその気になって、結婚したいとかいっちゃって、そうか、ブーケをとったんだ。さらには結婚情報誌も買ってきて、でも肝心の相手がいない。メイドがね、はじめを推そうとしてくれるんだけど、そうかあ、七瀬の中でははじめはまるで対象になっとらんのだなあ。いや、まあ、そうか。まだまだ子供と思ってるんだもんな。今回も山田がヤバくて最高でした。なんかかっこよくはじめに恋愛指南とかしてたのに、一瞬でストーカーちっくに変貌するんだもんな。今回、七瀬、もしかしてはじめのこと、ちょっとはその可能性はあったりする? そう思わせて、結局やっぱり手のかかる弟みたいにしか思ってないよねという落ち。ああ、はじめ様、なんだかんだと思い悩む前に、自身成長しないといけないわけですね。でもなんか安心です。立派に大人におなりおそばせ、はじめ様。

2019年10月2日水曜日

『まんがホーム』2019年11月号

 『まんがホーム』2019年11月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、らいかのハロウィンでありますよ。いつもよりちょっとシャレたかっこうしまして、髪はツインテールに。これが実に可愛らしいときて、らいか、ポテンシャル高い子だよなあ。竹田の反応を見たいところです。他に『孔明のヨメ。』、うおお、月英さんも可愛い。で、孔明もかっこいいなあ。ふたり洋装、ちょっとゴシック風? 黒基調のドレス、シックで華やか、素敵です。『キャバ嬢とヒモ猫』、これはアリスですな! シオリはハートの女王、ボンちゃんがアリスです。『週末親子』は幽霊に扮したユカ、いい表情してますよ。

『河原課長とギャル部下ちゃん』。河原課長を訪ねてきた女性、高梨亜里沙はかつて河原の下で働いていた人なのか。この人が結婚して退職した、その入れ替わりで三崎が入社することになったというのだけど、なるほど、当時高梨亜里沙に懐かれて、それで好かれていると思って、自身好意を持ってしまっていて……、そんな過去が河原にあったというのですね。しかし、3年前の回想ですよ。自分から好意を伝えよう、そう思ったその時に、高梨から恋人からプロポーズされたと告げられて傷心。いやいや、ギリギリセーフじゃん! 自爆することなく、ギリギリで致命傷は避けられたじゃん! とはいえ、この好意、ひとり河原が胸に秘めて、と思ってるのは自分だけで、気付いている人がいたりはするのか。この傷心、この経験が、三崎の好意に素直に反応しない、そんな態度を作らせていると考えていいのかな? とはいえ、こらしゃあないよ。10代20代の女性から好意向けられてもそれを恋と勘違いしない、それはやはり重要なスキルだと思います、河原さん。

『孔明のヨメ。』。めちゃくちゃ面白い。劉備の策にハマる孔明ですよ。劉備とともに襄陽へと赴いた孔明。これを機会に劉琦を孔明に引き合わせて、なんらかの策を講じさせようというのだけど、孔明がめっちゃ警戒しとる! まあ、そらそうだわな。でも、なんとかするといった手前、なんとかしようとするのが劉備で、自分の代わりに孔明を差し向けるべく一芝居打ってみたり、そうしたら奴も必死だ、劉琦は劉琦で文字どおり梯子を外す! 一連のこのくだり、震えるほどに面白かったのだけど、同時に庭について語る劉琦の物悲しさ、楼上にての切実さ、それがもう胸に迫って、ああ、孔明が折れてくれてよかった。本当にそう思えたのですよ。しかし、身の危険について、劉琦の思いすごしだったりはしないのか、そんな甘いこと考えてたわけですけど、うわあ、怖い、劉琦暗殺の計画とか視野に入っとったんかい! ほんま、ただごとではないですよ。そして最後に気になる引きが。数ヶ月後、なにが起こるというんだろう。これは不安しかないですなあ。

そして、特別展『三国志』取材レポートですよ。これがまた面白い、というか密度濃いよね! 東京展は終わって九州展が始まったところといったタイミングですが、このレビュー見るだけでも、展覧会に参加できたかのような気持ちになれて、いや、でも本物はもっとすごいんだろうなあ。ただ三国時代の文物が展示されているだけではない、日本における受容を背景とする展示がなされていることも伝えられて、これ、蛇矛見るだけでも価値あるな! みたいに思わされる迫力。すごいよな、見どころいっぱいじゃん。ほんと、図録だけでも買おうかなあ、みたいに思っちゃいますよ。

『天国のススメ!』。星見町ホラークイーンとかいるんだ。口さけ女なんだ。わりとすたれた、そんな印象のある口さけ女だけど、今もトップランクにあるというの見れば、どれだけ頑張っているかってこともわかろうもの。さて、そんな口さけ女をこのところおびやかしているのが、オカルトポジティブ草間! オカルトポジティブってすごいな、はじめて耳にする響き! 口さけ女会いたさに、町を徘徊する草間。口さけ女さま! さまがつけられてるとこ、はじめて見た! あまりの草間のヤバさに悩んだ口さけ女が太一に相談しにくるのは、まあありえる展開として、さすがの太一にしてもなんのアドバイスもできない状況。どんだけ草間、強いのか。口さけ女遭遇からの予想図がもうめちゃくちゃ面白くって、そして最後のアドバイス、逃げてください、って、普通逆! そしてその後、哀れ口さけ女は草間と遭遇してしまい……! というのですが、私きれいの決めぜりふに、はい美しいです! 草間、強いな! ひざまづいて、あなたが尊すぎて! すごいな、ほんと、どんなシチュエーションやねん。口さけ女さん、負けたがな。恋に落ちたがな。草間、罪つくりやわ。しかもその後の展開がまた酷くて、ヘビ神のおねえさま! 再会に草間、カンゲキ! いや、今回のこの顛末、口さけ女さんは深みにハマる前に草間の本質に気づけてよかったのではないでしょうか。でも、それはそれで傷心だったのか。やっぱり草間、罪つくりですよ。

2019年10月1日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年11月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年11月号、先日の続きです。

『ひまりのまわり』。ひまりに友達がいない疑惑。昼休みに兄のクラスにやってくる、そうした行動がゆえに友達ができないのだとしたら、ここは心を鬼にして、ひまりを追い返すしかない。極端だなあと思うのだけど、それでひまりのクラスを見にいったりしたら、不審カップル扱いされる兄と恵がおかしくて、そうか、この不審カップルと謎の転校生に興味を持った女の子、涼風が今後ひまりに関わりを持つことになりそうですね。というか、この子も充分不審じゃない? 今回の見どころは、ひまりを遠ざけるのがつらくてつらくて、どんどん消耗していく恵だったり、でもって結局ひまりにほだされてしまう恵だったりと、感情の揺れ動き? なんかひとり相撲で右往左往してる様子、それが面白かった。ほんと、この人はひまりのことが好きなんだねえ。そうした気持ちがこれでもかと溢れかえってるのもまたよかったんですね。

『夢喰いメリー』。ヤエ、リコ戦、双方とも決着を見ましたね。何度も逆転の可能性をうかがわせ、しかしそのたびにその可能性が潰されてきたのだけど、今度こそは決定的に抑えることができて、ヤエはメリーの鍵でもって送還、リコはエンギに託された漉座刀からの霰茄子は分かつ繊月にて打破。ああ、これでボス前、最大の障壁も一段落か。そう思ったら、これ、負けることも作戦のうちって、ほんと、よほど意地が悪い! キノコ姉妹の敗北からの消滅で、キノコも霧消。そうなれば、キノコのうちに囲われていた銘無しが溢れ出すという、新たなピンチが発生して、その隙を突かれたというべきか、ふいに現れた白儀によってメリーの行方も不明に……。これ、ほんと、向かう先がわからない。白儀と夢路、一騎討ちになるの? それとも、単純な戦いではないなにかになるの? 密度の高い展開が続き、落ち着く余地もなく翻弄させられっぱなしです。

『あいらいく俳句』。またまたおかしなことになってますよ。体調不良で保健室に向かったうさこ。いったいなにを想像してドキドキなさっているのか? ほんと、この子の妄想癖。無理矢理気味で、けどそれがおかしくて、今回はそうした側面が見事に発揮されていました。保健室にいた凛花との対話。この子はパンクスタイルが好きなだけよね? けどうさこはSM趣味なのかとか聞いちゃう。しかも凛花はSMがなにかわからず、サマフェスの略とか勘違いして、大好きだぜ、って、ほらここでもう強引気味に誤解が発生してる。そこからはもう誤解が解かれないままに対話が進行して、そのたびたびのうさこのおかしな発想、それが五七五になるっていうのがまたおかしくて、いやはや楽しい。好きなノリでした。そして、うさこに迫る凛花! なになに、百合っぽい展開? いや、それはないとわかりながらも期待するのですが、出てきたものはふたりの衣装交換。いや、これ、いいじゃん。ちょっと印象も違って、ふたりの俳句にいう新鮮さ、見事に感じられるものでしたよ。そして落ちはおにぎり? 食あたりなんだ。無茶苦茶なやせかたしてて、ほんと、最後にえらいビジュアルがきたものですよ。