『まんがタイムきららフォワード』2019年11月号、一昨日の続きです。
『ねことちよ』。これ、いいですよね。人気あるのか。嬉しいことだなあ。なんということもない、といったらすごく失礼だし語弊もあるけど、ちびっ子のねこと保護者のちよが一緒に暮らしている情景。ちよはねこにめろめろで、ねこもちよこのこと好きで、というのはいいとして、ねこははたして人なのか猫なのか。人よね? 謎よね? でも、その謎な感じがすごくいいんですよ。今回は、ちよが仕事にいってる間、ひとりお留守番してるねこのためかな? ちよが野菜の種を買ってくるのね。プランターに植えて、水をやって。ただそれだけのことなのに、ねこ可愛いし、面白いし、ほんとなんだろう、この感触。たまらんですね。ちよの、ねこに語りかける口調、その優しさ、あたりのやわらかさが素晴しい。また、タブレットでビデオ通話してるの、おお、テクノロジーが生活を豊かにしている! あの自然さ、コミュニケーションを楽しんでいる感じ、実に魅力的でした。しかし独特。このゆるい感じ、ここになごやかな温かみ感じるんですね。
『球詠』。いよいよ埼玉地区の準々決勝、柳大川越と新越谷戦、開幕ですよ。以前の新越谷とは違うということ、これまでの戦いでしっかり見せつけてきたわけですが、それにしても柳大川越、手強そう、というか余裕あるなあ。余裕見せてるのは新越谷も同様なのですが、ほら、ピッチャーマウンドでのよみがですよ、投げるぞー、ってどんだけ可愛いのか。かと思ったら、柳大川越の1番が自分の打順なのまるで気にせずベンチに居座ってるとかさ、なにしてんの! 柳大川越にとっては、かつて圧倒した相手が手強くなって帰ってきた。新越谷にしてはリベンジ戦、相手の傾向、狙い目をしっかり突いていきたいところだけど、柳大川越だって以前のままじゃないっていうのがまたこわい。まるで歯が立たないなんてことはないけれど、一枚二枚上回ってきそうな相手。頼みの強直球も通用しないかも……? ああ、これは熱戦になりそうな予感がします。梁幽館戦を超える激戦がくりひろげられそうで、これは楽しみよりもこわさが勝るなあ。
『SA07』。普通の人がいない!? 自分のことを姫と呼ぶよう求める危ない女、主人公の茉愛がまともでないのは当たり前として、その茉愛の取り巻きなの? モヒカン君が茉愛のこといわれるままに姫とか呼んでるんだけど、君、素直なの!? 茉愛のこと好きなの!? と思ったら、違う、ヲチ対象とか、わかってるなあ、いやそうなのか? まずは増長させて、やらかすの待ってるっぽいこの男、すごいわ。ほんと、このクラス、ろくなのいねえ。こうした人のおかしさ、あやうさ、ここにまずはとっかかりとしての面白み盛って、そしてややこしい人たちが関係することで生じる味わい、これを続く面白みとして提示する。あの昼食の様子、ほんといろいろあかん感じがします。で、こうした表に出てくる面白みの向こうに、わりとシリアスな悩み、学生としての本分、絵の巧拙をめぐる苦悩などが、描かれてる? 今はまだそこまではいってないけど、なんかこういうところにどかんとでかいの仕込んできそうな予感がするんだよなあ。茉愛はまだ、絵について、目的なり自己実現の手段なりといった捉え方はしてないんだけど、これがいつしか変わっていくのかなあ? わからん。変わらんかもしらん。でもまさかいつまでもこのまま、なんてことはないだろうからなあ。とは思いつつも、いつまでもよこしまな茉愛でいてほしいみたいな気持ちもあるんですよね。よこしまなまま上達していけ!
- 『まんがタイムきららフォワード』第13巻第11号(2019年11月号)
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