『まんがタイムきらら』2019年10月号、昨日の続きです。
『スロウスタート』。今回の前後編、それぞれに状況、シチュエーションは違うんだけど、話が繋がっていて、これ、すごいなあ。うまいよ。前半は皆の休日。いつもは一緒にいることが多いけど、ほぼバラバラに行動していて、そりゃそうだよなあ、いつも一緒ってことはないよなあ。納得しながらも、それでも最後に合流するっていう流れが自然に、魅力的に描かれていて、これが素晴しかったなって。まさか冠と先生が一緒に食べ歩きしてるとかさ、ここに栄依子がいないとか!? みたいにも思ったんだけど、冠の策略ですよ、最後の最後に栄依子を呼ぶためのきっかけを用意してきたりね、でもって栄依子が自分のために予定開けてくれていること、しっかり見通してたり、おお、冠よ、君はすごいな。そして後半に、栄依子の夢叶ったのか? ハンドクラフトしてるアクセサリー。花名だけが知ってたアレ。前半で納品にいくといってたの、先生と食べ歩き&ショッピングしてた冠が栄依子の作ったものと知らず買ってきていたの。ああ、いくつもの出来事の流れが寄り集まって、交差しあって、影響して、人の思いに触れる。素晴しかったよ。そして花名の思うこと。この子はまだネガティブなんだけどね、ちょっとした希望みたいなのが芽生えてるの。ほんと、濃密な2本でした。
『トールさんの通り道』。スライムの子、登場だよ。ママがいなくて寂しがってるけど、そのママって前回のあの人よね? 危なくトールが食われかけたあれよね? しかし子スライムは親と違ってあんまり危険そうじゃないですね。怖いものなしのアーティ、頭つっこんでゴクゴク飲んでるけどさ、消化液とかだったら危なくない!? いやもう、今回はまるで食うもの食われるものの立場逆転でした。スライムの子、リモ。この子があんまりにもフレンドリーなので、モンスターと人の境界を忘れかけたりしてね、アーティ危なっかしい。そして母と子の再会。ここでのママのがっかり! 娘より酒を優先しちゃったよ! リモが見せた意識を分裂させる魔術、それを使ってこっそり飲もうとしてるところとかね、ありゃあ面白かった。あんなに怖い登場したのに、愉快な人になりましたなあ。
『佐藤さんはPJK』。PJK、ピンチか。佐藤からの助けを求めるメールに招集されてみれば、PJK、まさかの筋肉痛。なんでまた!? と思ったら、ああー、前回の海、あれが効いたのか。皆より遅れてやってくる、そこにPJKとJKの差があるというんですね。ああ、これは切ない。筋肉痛からの回復をはかって冷やしてみたり暖めてみたり、でもどちらも極端で、またやり方が独特すぎたりして、はたしてこれで効果はあったのか……。今回、PJK佐藤が千春に甘えてみたりするところ、千春も頼られるなんて始めてといって嬉しがってるけど、これ、ほんとなあ、ふたりの距離、ここまで縮まったんだなあ。と、ふたりの仲の進展、深まりぐあいに胸を熱くしていたらですよ、千春が見つけた昔の写真。ああ、これは、千春の母ですよね? 物語、動くのでしょうか。佐藤がPJKなど目指した理由など、ここにあったりするのでしょうか。
- 『まんがタイムきらら』第17巻第10号(2019年10月号)
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