『まんがタイムきらら』2019年10月号、昨日の続きです。
『むすんで、つないで。』。おお、薗部苺、君は最高だ。ミステリアスで美しく、そして様々な表情を見せる魅力的なお嬢さん。ん? いろんな表情? 薗部なのに? うん、そうなんですよ、はっきりいって驚いた。目が生きてるよな。すごいよ、薗部なのに。かのこと白百合、苺にコンタクトするんですが、めっちゃダイレクトな白百合、最高ですよね。それを受け止めて平然としてる苺もたいしたものだけど、どことなく大人びた振舞い見せる彼女のこと、かのこは中2病だっていってるけど、本人いわく、知らない世界で50年の時を過ごして、こちらに戻ってきたという。人生2度目! 最高や……。薗部くん、君は最高だ……。状況かきまわすトリックスター的なポジション、それが苺なのかなと思ったら、むしろそれは白百合で、この子の突然何をいいだすかわからないところ、めちゃくちゃ面白い。でも、そうかと思えば時にシリアスでクレバーな表情も見せるものだから、ああ、もう夢中になっちゃうじゃないですか。キャラクター、一面的でない。なるほどこんな子なんだねー、と思ったら、全然違う表情、側面を見せてくれる。その輝きよ! たまらないものあります。
『下を向いて歩こう』。しょーことすさみん、めっちゃ意気投合。それがシエルには面白くない? と思ったら、ちょっと違うな。一緒に加わりたいのか。この姿勢、前向きでいいじゃないの。でも、シエルの残念さとサポートしてくれたさざれの残念さ、ふたつの残念がひとつになってしょーこの困惑を導き出すにいたるという。さざれの語彙がちょっと特殊なんだな。けどこの子の知識、素晴しい。実地で浜を知るしょーことすさみんに対し、知識のベースがしっかりしているさざれといった感じ。みんな、素晴しいわ。そして、さざれの負けフラグですよ。季節はずれのサクラ貝、しかもこのあたりにはあまりいないのを拾いたい、シエルのわがままなんだけど、それに対し、拾えたら人気のお菓子おごっちゃうとかいっちゃった! あの、突然本気になる3人がめちゃくちゃ面白くて、そしてそこからの貝談義、シエルとしょーこの触れあう手と手! 展開の幅、語られることの面白さ、見事ですよ。しかし、さざれ、フラグに打ち勝ちましたね! これ、まったくの予想外だったわー。やられましたよ。
『海色マーチ』。あまね、水中メガネを落として溺れかけたあまね。これだけでも珊瑚を怒らせるに充分だったわけだけど、越えるなといわれていたラインを越えたこととか、離岸流にさらわれそうになってたとか、そこまで知られたらもう命はないレベルかも知れないな。少なくとも見放されかねないレベルだと思う。危なくて一緒に行動できない。と、今回は安心安全活動ですよ。海浜清掃。浜辺の掃除。そう、陸! 水につからない! よかった、あまねの命も守られた! けど、あまねだもんなあ、突拍子もない行動に走るのはいつもどおりで、のっけから子供と遊んでたり、捏造ボトルレターで珊瑚をかついだり。いや、ボトルレターは、あれ、あまねの本心だよね? ただ伝え方があかんのやろうなあ。この子もまた残念な子だわ。ボールのくだりとか、ああ、バレたら命はないレベルだったかも知れない。見放されかねないレベルでしたよ、あれ。
今回、最後にあまねが落とした水中メガネにシュノーケル、それが見つかったの、これいい展開だったなあって。今度こそ大切にしろよ、そう思ったら、いきなり投げてるやん! けどフナムシはビビるよな。フナムシがたかってたシュノーケル、くわえるのちょっと抵抗あるな……。でも、海はすべてを浄化するから大丈夫なのかな? そこんとこ、どうなんでしょう。
- 『まんがタイムきらら』第17巻第10号(2019年10月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿