2019年9月30日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年11月号、一昨日の続きです。

『mono』。乗鞍岳からのスケボー動画、ほんとに撮るんですね。前回のスケボーがスポーン! ってすっとんでいったの見て、あー、これはご破算だなあ、とか思ってたんだけど、ちゃんと貫徹するんですね。えらいわ。今回は、動画のエピソードというよりも、山のエピソードといった感触が強くって、風におさえつけられて大きく育てないハイマツの話とか、熊が出没するとか、そういった方が印象に残ったんですね。さて、本編ですよ、スケボー動画を撮りますよ! あの疾走感、実にいいじゃん! そう思ってたんだけど、あれー、滑る方向間違えたのか! これ、どうするの? 完全迷子じゃん! 次回はスケボー組と同行組の再会が描かれるのかな? そのままほったかしだったら笑っちゃうな、これ。

『RPG不動産』。お、琴音の歌ってる歌。これ、なんか今後に関係してきそうだぞ! というのはさて置いて、吟遊詩人のお姉さんの住まい探しですよ。歌える物件を望まれてるのだけど、その歌っていうのがものすごい。ホゲエエエ!!! って、お姉さん、そのでかい口、ギャグ漫画の範疇に入っちゃってるよ!? ガラスは割れ、鳥は落ち、ラキラさえ失神させるその威力。冒険者時代には兵器として活用されてたっていうんだけど、この歌声で仕事なさってるの? いや、仕事はバニーガールのバイトがメインなのか。歌では稼げてないんだな……。なんとか歌による被害を出さないようにしたい不動産の面々と、逃げ道をふさぐお姉さんの要望、その攻防がまず面白く、そしてお姉さんの歌の威力にまつわる話、不動産の面々のリアクションがまた面白くって、今回、最初の導入からラスト、お姉さんの問題解決にいたるまで、みっちり充実、ほんと、たまらんエピソードでした。呪われた城でのいろいろも、もう絵面からしておかしい。最高でした。

『紡ぐ乙女と大正の月』。これ、いいなあ。また新しいお嬢さんが紡の周辺に加わりますよ。遠くから紡を見つめていたお嬢さん。蜂須賀初野。紡がこの時代にきた時に出会った、そして紡を不審に思った少女、その姉であるというのですか。おかしな風貌、見たこともない硬貨、そうした証言から紡をこの世界の人間ではないと察してコンタクトしてきた。その目的は? 唯月と一触即発、ただならぬ雰囲気かもしたと思えば、続き初野の提示するは紡天女説! そうか、あやしんで正体を暴こうというのではなく、ただただ憧れて近づきになりたかったっていうわけなのか。紡に憧れの眼差し向ける初野、実によい。突然の初野の介入は、唯月にとってライバル出現だったりするのでしょうか? ちょっと蚊帳の外っぽい万里小路が可哀そう。しかし、初野の意図、目的ははっきりしたけど、唯月の紡に向ける気持ちはまたちょっとわからない。ミステリアスですよね。

『先パイがお呼びです!』。最高だと思う。声が出ないというきなこ。あまりにレアな状況に塩ちゃんがうきうきしとるのがすごいよな。時はハロウィン、トリック・オア・トリート、お菓子がいたずらか選ばせるというの、お菓子がないからと塩ちゃんにいたずらをせがんだきなこですよ。ああ、危険だ。塩ちゃんが理性を失う。というか、塩ちゃんビジョンだからなのか、きなこがべらぼうに美しくって、これ、素晴しいよな。で、猫ミミ装備させて、自滅するんだ塩ちゃん! ほんと、塩ちゃん、極端すぎるよ。突然の異常事態にマヨが呼び出されるんだけど、マヨもきなこの猫ミミやら声の出ない先輩のたたずまいにやられちゃって、ああ、これまたたまらんですよね。塩ちゃんのビジョンとマヨのビジョンで、こんなにも雰囲気、ニュアンス、味わいが変わろうというのか。そのどちらもが素晴しい、素直にそう思える回でした。そして、終盤の無限ループ。これがまた面白くって、きなこ先輩が美しい、塩ちゃん、より子の反応が愛らしい、そして展開が面白い。最高のバランスが成立していました。

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