『まんがタイムきららフォワード』2019年11月号、先日の続きです。
『ひまりのまわり』。ひまりに友達がいない疑惑。昼休みに兄のクラスにやってくる、そうした行動がゆえに友達ができないのだとしたら、ここは心を鬼にして、ひまりを追い返すしかない。極端だなあと思うのだけど、それでひまりのクラスを見にいったりしたら、不審カップル扱いされる兄と恵がおかしくて、そうか、この不審カップルと謎の転校生に興味を持った女の子、涼風が今後ひまりに関わりを持つことになりそうですね。というか、この子も充分不審じゃない? 今回の見どころは、ひまりを遠ざけるのがつらくてつらくて、どんどん消耗していく恵だったり、でもって結局ひまりにほだされてしまう恵だったりと、感情の揺れ動き? なんかひとり相撲で右往左往してる様子、それが面白かった。ほんと、この人はひまりのことが好きなんだねえ。そうした気持ちがこれでもかと溢れかえってるのもまたよかったんですね。
『夢喰いメリー』。ヤエ、リコ戦、双方とも決着を見ましたね。何度も逆転の可能性をうかがわせ、しかしそのたびにその可能性が潰されてきたのだけど、今度こそは決定的に抑えることができて、ヤエはメリーの鍵でもって送還、リコはエンギに託された漉座刀からの霰茄子は分かつ繊月にて打破。ああ、これでボス前、最大の障壁も一段落か。そう思ったら、これ、負けることも作戦のうちって、ほんと、よほど意地が悪い! キノコ姉妹の敗北からの消滅で、キノコも霧消。そうなれば、キノコのうちに囲われていた銘無しが溢れ出すという、新たなピンチが発生して、その隙を突かれたというべきか、ふいに現れた白儀によってメリーの行方も不明に……。これ、ほんと、向かう先がわからない。白儀と夢路、一騎討ちになるの? それとも、単純な戦いではないなにかになるの? 密度の高い展開が続き、落ち着く余地もなく翻弄させられっぱなしです。
『あいらいく俳句』。またまたおかしなことになってますよ。体調不良で保健室に向かったうさこ。いったいなにを想像してドキドキなさっているのか? ほんと、この子の妄想癖。無理矢理気味で、けどそれがおかしくて、今回はそうした側面が見事に発揮されていました。保健室にいた凛花との対話。この子はパンクスタイルが好きなだけよね? けどうさこはSM趣味なのかとか聞いちゃう。しかも凛花はSMがなにかわからず、サマフェスの略とか勘違いして、大好きだぜ、って、ほらここでもう強引気味に誤解が発生してる。そこからはもう誤解が解かれないままに対話が進行して、そのたびたびのうさこのおかしな発想、それが五七五になるっていうのがまたおかしくて、いやはや楽しい。好きなノリでした。そして、うさこに迫る凛花! なになに、百合っぽい展開? いや、それはないとわかりながらも期待するのですが、出てきたものはふたりの衣装交換。いや、これ、いいじゃん。ちょっと印象も違って、ふたりの俳句にいう新鮮さ、見事に感じられるものでしたよ。そして落ちはおにぎり? 食あたりなんだ。無茶苦茶なやせかたしてて、ほんと、最後にえらいビジュアルがきたものですよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第13巻第11号(2019年11月号)
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