2019年10月27日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年12月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年12月号、一昨日の続きです。

『ねことちよ』。ほんと、この漫画、いいですよ。ほのぼの、のんびり、ねこが可愛い。今回、お手伝い頼まれたねこがちょっと失敗。サラダのクルトン、それをはじめて食べたらね、おいしかったからとつまみぐい。食卓に料理運ぶたびにちょいちょい食べちゃうから、しまいには残りいっこになっちゃって……。これ、ちよは別にクルトン食べたからって怒ったりしないと思うんだけど、ねこがね見事に焦っちゃってさ、あの動揺っぷり。いくら誤魔化そうとしても、そんなのすぐバレるんですけどね、なんとか当座をしのごうとするねこ。可愛い。子供の子供らしい感じがよく出ていて、でも全体に素直ないい子じゃないですか。ちよのねこをしかるでもなく、悪いことしたらごめんなさいしましょうって導くところもね、優しいなって。ほんと、いい雰囲気。大好きな漫画です。

『ひまりのまわり』。前回出てきた女の子。黒髪ショートの、ひまりの周辺いろいろうかがってた女の子。今回はこの子がメイン? 早見涼風。いろんなことを知りたい、好奇心の極めて発達した、そんな子なんですね。今はナゾの転校生、ひまりに夢中。自己紹介もうまくできなかった子なのに、初日から二年生と仲がいい。観察するも、よく関係がわからない。で、そのうちにひまりに懐かれたっぽいっていうのがね面白くって、すがるような目? ついついサポートしたくなる、そんなひまりの魔力に負けてっていうの、ほんと、この子も面白いなあ。これ、前回と時間が被ってますよね? 同学年に友達作れっていって、ちょっと突き放された時。ああ、ひまりはこんなにも心細い思いしてたんだ。その様子ね、あまりに不憫で、ああー、涼風も放っておけなかったか。でも、これがきっかけでちゃんと友達できたっていうの。ああ、涼風にとってひまりがナゾでなくたった瞬間、それがいいじゃないですか。ひまりのまわり、彼女独特の空気感? そこにすぽっとおさまる人、なんか気持ちよさがありますよね。そしてラスト、涼風の興味の向いた先。ほんと面白いなあ。この子、いいですよ、気にいりましたよ。

『あいらいく俳句』。これ、前回と対になってるんだ。食あたりして保健室にやってきたおにぎり。なぜそんなことになったかが語られた今回、って、いや違うな。おにぎりの食あたり、むしろなぜそんなことに!? って印象は今回も拭えないよ。今回のメイン、あいですよね。おしとやか? 優等生? そんな印象のあるこの子の実情というかが、これでもかと語られた感ある今回。基本まじめで、そしてどこかハズれてる? 1限目体育というの忘れてたり、着替えた体操着、後ろ前だったり、そんなちょっと抜けてる? うっかり? ああ、これがこの子なんだなって、うんうん、納得させられる。体のかたさ、あれは面白かったな。自分もこんな感じ。しかし、あい、いい表情しますよね。そんなあいの反復横飛び。ものすごいもの見せられたっていうこの感じ。素晴しかったと思う。その後のいろいろも、単語帳の使い方が独特だったり、そしてテスト、要領が悪かったり、そのどれも、いい加減にやってるとかじゃないっていうのがちゃんと伝わるのね。この子の一生懸命は伝わる。それだけに、あちらこちらに顔を出す残念感、それが気の毒に思われて、でもトータルではすごくバランスとれてるの。いや、バランスとれてよくなってるとかじゃないのが、また残念感に拍車をかけるんだけどもさ。そして、おにぎり。食あたりって、そうやってなったの! ほんと、この人はなにやってるのか。この無茶なところ、ええ、この漫画のらしさですよ。しかし、この子の場合、自業自得感がすごいから、お腹こわしてもあんまり気の毒に思えない。ずっと苦笑、とどまらぬ苦笑。これもまたいい塩梅です。

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