2019年10月8日火曜日

『まんがタイム』2019年11月号

『まんがタイム』2019年11月号、昨日の続きです。

『犬がいるので帰ります』。ほんと面白い。同期の異動をさみしく思っている同僚に、別れは人を強くするだなんていっちゃう俊ですよ。マロンちゅんとの別れって、それ、毎朝じゃん! どんだけ強くなろうというのか。今回のテーマは別れ、ひいてはその前段としての出会いでしたね。帰り道でマロンちゅんに遭遇? いや、似てるけど別の犬だ! 放っておけずとりあえず保護して帰るんだけど、マロンちゅんと間違えてしまったこと、そんなにショックだったのか。そっくりな犬が一緒に遊んでる情景、それだけで可愛くて、ええ、今回、見た目にも愛らしく、そして飼い主にちゃんと返せた、そのくだりも大変によかった。ちょっと切なそうなマロンちゅん。感情移入しすぎるふたり。でも、別れの時はほがらかで、しめっぽいばかりじゃなかったの、よかったです。

『テレパス皆葉と読めない彼女』。いい話だったよ。ふたりで出掛けた皆葉と矢ケ崎。バス乗り間違えちゃったんだ。全然知らないところ、田舎にいっちゃって、そこで明らかになる矢ケ崎の方向音痴。落ち込んでるのもめずらしいなあ。今回、皆葉が矢ケ崎の私服に気をとられちゃってたとか、こういう好意が素直に描かれるのもよかったです。でも一番よかったのは、矢ケ崎の昔の失敗。友達の気持ちを読めなくて傷つけたという苦い思い出。それが皆葉のテレパスに興味持たせる理由であったのだけど、そんな矢ケ崎に向けられた皆葉の言葉。ほんと、これだけで矢ケ崎はどれだけ救われたのだろう。皆葉はそんな気持ちまったくなかったんだろうけど、矢ケ崎のこれまでを見事に肯定してみせたんですね。皆葉のいいところは、これが無理したり考えた末の答じゃないところ。嘘がない、本音でポジティブ、そしてここぞというところで誤らない。素晴しいと思います。

『ご主人様!確保します♥』。警官からメイドに転職した愛未。この人の失敗? おっちょこちょい? メイドの格好で昔の職場にいってしまったっていうの、危うく不審者になるところだ! しっかりものの娘、心子にしかられるわけだけど、この子も実は母に似てるというところ、これ、よかったです。メイド喫茶での注文、手作りカレーライス。思いっきりレトルト茹でてるの見て、疑問で?連打してるお母さんが面白い。続いてのプラシーボ効果ってのも、いい感じにひとつのネタから展開、発展させていくの、見事でした。他に気にいったのは、まさか出てきた手料理がきんぴらごぼうと筑前煮。皆がかあちゃんかあちゃんいって泣きながら食べてるの、シンプルだけどこういうの好きですよ。そしてラスト。突然、客の足を踏み付けるお母さん。なにごと? どういうこと? ああ、隠しカメラ! こうして前職の経験を活かしていくところ、これもうまかったと思いましたよ。

『午前0時のおねだりごはん』。今回は牛喰じゃなくて神戸がメイン位置? 米沢と一緒に市民マラソン大会に出て、一緒に完走しましょう、サポートしますとやる気見せてるんですね。牛喰はというと、マラソン大会のサポート。ドリンクの用意する、その手際の見事さよ。いわば神戸とはライバル関係。負けてはいられないと、士気高めてきてますね。今回、米沢を元気づけたところもそうだけど、むしろライバルの神戸の不調にこそ本気のサポートして見せた牛喰、ここがよかったですよ。誰かが弱ってるの見たら手をさしのべないではいられない。こうしたところが牛喰のよいところですよね。先輩だから助けるんじゃない。これ見たら、いつか神戸とも仲良くなったりするんじゃないかなって、そんな期待してしまいますよね。夜のおねだりごはんのパートでは、神戸のことばっかり話しちゃう米沢にやきもち焼いてちょっとすねたりしちゃって、こういうところ、可愛らしい。けど、やっぱりいつかこの食事の席に神戸も一緒に、みたいになったら嬉しいな、なんてこと思ったりもします。牛喰と神戸は、きっといい友達になると思うんですよね。

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