2019年10月5日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年11月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年11月号、先日の続きです。

『精霊さまの難儀な日常』。突然のゲリラ豪雨に見舞われたサラ。やっとの思いで帰宅すれば、ともりの言動がなんだかおかしい。いや、これ、サラを脅かそうとしたんじゃないのん? みたいに思ったんだけど、違ったんか! 発熱か。いつもの熱エネルギーじゃない!? って、サラの表現、面白いな。花火大会までにともりを完治させたい、サラの気持ちが嬉しいじゃないですか。看病してるところ見ても、冷水に浸したタオル、それを用意するだけでも大変で、サラにとっては命懸け!? このくだりだけでもサラの本気がわかろうというもの。コミカルなやりとりもあったけれど、しみじみと情感豊かにともりとの友情を伝えるいいエピソードだったと思います。自分だけでは無理な時はルカに助けを求めたところもよかったし、ルカも素直じゃないだけでしっかり協力してくれたところ、これも嬉しい展開でした。

『あやしびと』。冒頭のアヤの夢、これが後々に繋がってくるの、あれおかしかったなあ。というのは置いておいて、アヤの歓迎会であります。焼き肉やるっていうのね、それで友達呼ぶんだけど、友達ったってあんまいないよねえ、アヤ。みぞれとカバネくらい? ということでふたりが参加。あの、本当は嬉しいのに照れ隠しかつれない態度とってるカバネが可愛いですよね。可愛いゾンビとか、ちょっと斬新だな。いや、今どきじゃ普通なのかい? サトリ校長の特技、パーフェクト焼肉奉行っていうの、あれも面白かった。そうか、全員の好み、食べたいタイミングがお見通しなわけか。でも、それできっちり仕上げてくるというの、技だ。こういうあやしびと、それぞれの能力にかかわっての展開もろもろ、こういうのがいいのだと思います。命知らず? なユユのサトリチャレンジも面白い、というか、いつもこうやって酷い目にあわされるのに、どうしてこうもチャレンジャーなのか。お酒のせい? いや、この人、普段からこうだよな。サトリにいろいろやらかして、見事におしおきされて、まさかのユユの送別会。最後にちょっとブラック、でもくすっと笑わされて最高でした。

『異なる次元の管理人さん』。Polarisが消滅し、それぞれの世界に送り返された皆は、Polarisでの記憶をなくしてしまっていた。そのはずなのに、スズキのもとにやってきたノナ。取り戻されたスズキの記憶。ここからPolarisの、ひいてはポラリスの救出作戦がはじまろうというのですね。しかし、なぜ失われたはずの記憶が戻ったのか。そもそもノナはどうしてここまでやってこれたのか。その秘密、ノナのバックグラウンドが語られて、ああ、これ、ノナの苦悩でもあるのか。けれどスズキはその苦悩を和らげて、むしろその根っこ、前提から覆してくれて、こうしたところがスズキの慕われる所以なのだろうなあ。ともあれ、ポラリス救出の可能性が芽生えて、そのための行動、ひとまずの第一歩が踏み出されようとしている状況。これ、まさかPolarisでいろいろ見聞きしたこと、Polaris誕生を物語るかつての記録や写真、それらがここに繋がってくるとは思いませんでした。正直、もうエピローグだと思ってた。でも、全然違うんじゃん! いやあ、やられました。ここからはじまるさらなる盛り上がり、見事に引き込まれています。

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