『まんがタイムきららMAX』2019年12月号、発売されました。表紙は『初恋*れ〜るとりっぷ』。可愛く胸元でハートを作ってるそら、左手にRAIL TRIPの小旗、右手でちょこんとエプロンつまみあげてカーテシーっぽいポーズしてるまひろ先生、ふたりともに動きあって可愛いらしくていいですよね。そらですよ。ジャンプの躍動、はねる長いツインテールと、表情も、そのどれもがこの子の頑張り屋ってこと表現するようで、実にいい。先生も、そらのこと応援してるみたいなところあって、またいいんですね。
『初恋*れ〜るとりっぷ』。おお、鉄博! 床に時刻表、天井はダイヤグラム! へー、そんななってるんだ。と、今回、施設の紹介があり、けれどそればっかりにならなかったのは、そらの寝不足、これあってのことでしたよ。前夜、先生に抱き枕がわりにされて眠れなかった。朝から先生とのレアシチュエーション続発で興奮。ダブルでテンションがおかしくなってしまってるの、これが随所随所にアクセント挿入して、面白かった。しっかり寝てるのに、いつもどおりだというのに、鉄道いっぱいでハイテンションな先生をひとりにしない、そういう点でもよかった。ハイテンションとハイテンションが新たな境地を切り開く。さらには他の部員のこともほめまくって、なんだろう、いつも以上の密接感、パワー溢れかえってる! 最高でした。
『こみっくがーるず』。フーラ先輩、退寮するって本当ですか? 夜な夜な皆の枕元で、涙ながらにさよなら、さよならと囁くその姿。まさしくホラーで、ああー、扉のあなたはあんなにも美しいというのに、このギャップ! 本当、後輩からビビりまくられていて、けどそれでも愛されているっていうのがいいですよね。今回はフーラ先輩の悩み。漫画を続けるのか、あるいは漫画以外の道も模索するのかで揺れていて、はたして彼女の選択やいかに! というんだけど、その迷う様。もう、じたばたじたばた潔さのかけらもなくって、誰かに決めてもらいたい、求められたい、そうした気持ちのにじみでるというか、あふれかえってる様、ああー、でもこういう気持ちわかるよね。かおす、琉姫が共感しちゃってますけど、こうした弱気、わかるわーって人も多いと思うんですよね。わかるわー! めっちゃわかるわ。でも、そんなフーラ先輩のこと、かおすがほんとのほんと、その底までばっちり理解してた。いい後輩じゃないですか。最後の最後で、あすかの帰還、これまでのフーラ先輩の大騒ぎが全部全部ひっくりかえされちゃうんだけど、それもまるごと受け入れてるかおす。ええ、この先輩のまわりにはいい理解者がいますよね。でも、これ、かおすの見せ場、奪われちゃってると思うのだけど……、でも、本人、満足そうだからいいんですよね。面白かったです。
『社畜さんと家出少女』。ナルの友人、程島かおり。見るからにクール、落ち着いて、余裕あるたたずまい。そうか、昔から実際より年上に思われてきたのか。あだ名はホドシマ? 彼女の働く喫茶店にナルとユキ、ふたり訪れて話をするんですけど、あ、ユキとホドシマ、初対面じゃない……? そうだ、そうだった、以前登場してました。ナルのこと遠くで見てた人。なるほど、この人、見た目ほどに落ち着いてないんだ。ナルのこと大好きで大好きで、クールな素振りの向こうに隠された本心! ほんとはそんな感じの人なんだーっ! めちゃくちゃ面白かったです。ユキのこと、ちょっとライバル視!? ユキにナルをとれたって、見事に平常心失っていて、かと思ったら、ナルの心づかいにそんなにもラブハートっ!? そうか、ユキはこの人のもとでバイトすることになるのか。ほんと、えらい人のもとに送り出すことになるな! でも、ナルもホドシマの真実は知らんわけか。これ、いつかユキの前で漏れ出したりするんかな。面白いことになってきたぞ、そう思わずにはおられない展開。グッドです。
『ななどなどなど』。これまた面白い。ななどの言語設定、勝手に切り替わって大騒ぎ。突然アラビア語? になったかと思ったら、英語になったり、あと全然わからないのが出てきたりと、高性能だなあ! といいたいけど、本人が制御できないのはマズくない!? そうか、「言語」という単語に反応して切り替わる。って、よくわかったな。それで、るるがずっとゲンゴゲンゴいい続けて、日本語設定を呼び出したの、試行回数453回! ソシャゲのガチャにたとえるのはやめよう! でもほんと面白かった、と思ったら、また速攻で切り替わる。今度はイタリア語か! べそべそ泣き出するる。ほんと面白い。その後の妹、茶々に助け求めるところくだりも最高で、wi-fiに繋げるの、パスワードを口頭で入力するのは、ちょっと抵抗あるなあ! ダダ漏れになるやん! ともあれ、得意気だったり強気だったりするななどもいいし、しったかぶりして自爆したりめんどくさがったり怒ったりする小町も実にいい。ええ、皆いいキャラクター。高山萌も実にハイスペックで、これらキャラ強めの子らがひしめいて、誰ひとりひっこまないってのがまたすごいですよね。すごく個性が噛み合って、面白さをがんがん押し出してくる。最高でしたよ。
- 『まんがタイムきららMAX』第16巻第11号(2019年12月号)
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