『まんがタイムきらら』2019年10月号、昨日の続きです。
『初春が咲く』。柚子と彼方がつきあいはじめて、さあこの漫画の雰囲気どうなるんだろう。いろいろ覚悟もしていたのだけど、驚くほどに大丈夫。変わりがないわけじゃないんです。しっかりふたりの距離感、雰囲気、違っているんだけど、あのほのぼのと花を咲かせながら見つめあったりしちゃってるのがね、見事にパターンになってしまってて、しかも香織とみどりがふたりのことまるで気にしないで話してるのね、これがほんと面白くって、ふたりの世界というべきか、つきあってらんねえよってことなのか。見事な面白さでした。そして体育祭。香織、みどり、彼方が応援団やるんだ。みどり、かっこいい! そして彼方も、あれー、思ったよりもいけるじゃん! ボルテージあがってる柚子がおかしかったです。
『星屑テレパス』。海果、前進していますよ! 宇宙を目指す第一歩としてペットボトルロケット作りを提案する。最初に簡単なものから、少しずつ、けれど確実に進もうという姿勢、堅実でいいなあって。さらに材料のペットボトル、大きいのをドンと用意してきていて、さすがだ、ユウが望むこと、先読みしてきたわけですよ。これね、おでこぱしーに頼らずとも、人の気持ちを察して叶える。海果、立派ではないですか。堅実の海果、直情径行とにかくまっすぐなユウ、そして丁寧穏かな遥乃。3人ともに違った個性で、その違っている個性が一緒に取り組んだ先に見えたもの。ああ、あのロケットの飛び立った瞬間、同じものを見ていたんだなって思わせたあの表情、素敵でしたよ。海果も、こうした自分とは違う人の気持ちや意見、発想を通して、また違う自分に出会えそうで、この積み重ねの先に到達する地平。そこに希望が感じられるように思うのですね。
『みらいちゃんねる』。変態は変態を知るというやつなのか。ミライをスカウトしたきらりプロダクション。そこの社長兼プロデューサーの岬あこ。見た目に地味で、常識人かと思われたこの人が、ミライの秘密を見抜いていたっていうんですね。いや、見抜いてるだけなら別に変態でもなんでもないんだけど、なんでその説明するのに眼鏡はずして髪をほどいてドヤ顔する必要あったの!? しかも突然饒舌に語りだして、あの少年好きの姉と理解しあってる感出してきているっていうんです。しかしこの社長さんは、ベクトルとしては姉とは逆? 少女好きなんでしょうか。いや、そのへんはあまり掘り下げないでさらりと流していこう。ミライのことを気にいっているという行方由紀。ミライのファンといいながら先輩としての沽券にかかわると秘密にしようとしているこの子、でも早々にミライにもバレそうな感じしてますよね。社長の企画する合宿、ここで秘密を守りきれるのか。なんかボロ出しそうで、そこに期待してしまいます。
- 『まんがタイムきらら』第17巻第10号(2019年10月号)
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