2019年9月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年11月号

 『まんがタイムオリジナル』2019年11月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。山下ナースが榊先生と一緒にストレッチ? 準備運動? ええ、季節は秋、スポーツ、運動の季節でありますね。『らいか・デイズ』らいかも足を伸ばして、準備運動。『小森さんは断れない!』しゅりと大谷も手を繋いで、脇を伸ばす運動? 照れてる大谷がいいですね。まだ慣れないんだね、彼。

今月は新規ゲスト1本です。

『鬼頭さんチのご兄妹』。7月号の新人まんが展受賞作なのだそうですが、これ確かに面白い。絵などにまだまだ発展の余地ありといった感じですが、夜に現れてわずらわしい蚊をめぐる兄妹、そして父母を加えて家族全員の騒動。いったいなにと戦ってるのか、文明を拒否し夜中に大騒ぎする兄と、クールに見えてしれっと兄に矢を射かけたりする妹。なかなか悪くない関係と思ったら、母ちゃんがいいな。兄にとまった蚊を力いっぱい叩いてとったら、その気になって、母まで含めて大騒ぎ。蚊とともにぶったたかれた父ちゃんの回想とか、ほんと、この展開、この見せ方、実に見どころ、実に面白かったです。

『スズちゃんでしょ!』。そうか、スズちゃん、若旦那との結婚、もう決定事項になってるんだ。松重先生の着物の直し。これ、若奥様になるための試練だったりするのかい!? なんか本人たちよりも周辺の方が乗り気というか盛り上がってるきらいがあって、こうした温度差、本人たちがむしろ静か? 自然体? いつもどおり? ぱっと見、その気があるように見えない感じ? この作者らしいなあって思わされました。そしてラスト、先代の和裁師さんにあいにいくスズちゃん。やたら厳しかったりする、あの剣幕? 勢い? でもって、針に糸を通したときのああっ! って声。その理由がおかしくって、こういうちょいとハズしてくるところも、この作者の味だなって感じがしましたよ。

『大奥より愛をこめて』。松平定信と大崎の対決。のっけから大崎の影武者ふたりとか、どこまでギャグなのか本設定なのかわからないネタからかましてくるわけですが、本編はというと、大崎の才覚が定信の攻勢に対し押し返しつつあるといった状況語られて、なるほど、大崎、有能なのだなあ。と思ったら、なんと、大崎、定信とゆかりがあったのか。幼少の定信を世話していたのが大崎! こりゃもう驚いた。こうした関係見えてくれば、このふたりの対立、その向こうになんらの念慮などあったりするのだろうか、ただ定信を押し返して、追い遣って終わりなんてつまらないことにはなるまいぞ。いろいろ思うところも膨らもうというもの。いやはや、すごいですね。そして先日の蒔乃が歌舞伎座で目撃したこと。それが次の展開に繋がって、ああ、菜々緒と蒔乃がその現場に乗り込むのかい? なかなかにスリリングなことになったりするのかも。ハラハラさせられます。

カントリー少女は都会をめざす!?』。大河の友達のこーちゃんが遊びにきました。柱のかげからふたりのこと見守ってる八重。警備員に不審者と思われとるのな! しかし今回、面白かった。友達がくるんだけど、このあたりに遊べる場所などあるか? 大河の問いに皆で考えるんだけど、ぜんぜんパッとした答が出んのな! このあたりは田舎で、遊べる場所とかそうそうない。でも食事できる場所はそれなりにあるのか。八重がリストアップしてくれた店、どばっと大量に出てくるの、これ普段からなんらかチェックなどしとるんだろうか、八重。ネット調べといってるの、その場でスマホで調べてくれた? いずれにせよ、八重、大河さん案件だけに頑張ってます。八重のサクラ、あれ、面白かったな。行く先々で出没する縦ロール。その響きがもう面白い。で、今回、八重が可愛いの。いや、可愛いのはいつもなんだけど、大河に誘われた時の焦り赤面する八重とか、抜群じゃない!? さらには、こーちゃんに見つかった時の八重、驚いたり、恥ずかしがったり、得意気、満喫、最高やん! 今回ね、八重としてはいつもどおりなんだろうけどさ、大河とその友人のためとなったら一生懸命になってくれるってとこね、それ大河たちがわかってるのがいいじゃないですか。ほんと、ラストなんて最高にすがすがしい、いい読後感残してくれるものでしたよ。

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