『まんがタイムきららキャラット』2019年10月号、昨日の続きです。
『かぐらまいまい』。テスト前だけど、禁断症状が出てる人がいるので、急遽御神楽に触れることに? いや、普通に部活動ですよね。合同公演に出ると仮定して演目を決めるのですけど、つまりまだ本決定ではないのかな? この演目決めの課程で、御神楽についてのこと、手にする小道具? 採り物について知ることができたり、そして紅しらべ、この舞についてのいろいろで、カンナが古文得意とわかるとかね、いやあ、自分は古文苦手だったのでこういうのかっこいいって思っちゃうのだねえ。歌詞を作った人は学問の神様として有名ってことは菅原道真なのかな? ここで一気に神頼みに向かう勉強苦手組。こういうのもまた面白いですね。さて、終盤のくだり、勤しみ励めば利ありの一文。これ、美夜に気づかせたということは、今後彼女に関わってくると思っていいのかな? そして勉強がはかどらないこふく。勉強も勤しみ励めば利ありですよ。
『おか研』。これ、謎の味わいあるよね。ゆるい雰囲気、ゆるい展開、ゆるい会話で、なんだか不思議と面白い。ぶわっと沸騰するようなおかしさじゃなくて、なんだかじわーっとあったまってくるみたいな面白さ。話してることも特に意味があるわけじゃない、ただ言葉の響きが似てるよね、みたいなこと口にして遊んでるだけなのに、おかしくなってくる。味だわ。これが味ってやつです。皆で集まってファミレスで食事。そこから急遽プールにいくことになるっていう、思い立ったら即行動みたいな展開。とりとめがない、彼女らの行動も会話も、それからこの漫画の展開も、そんな感じで進んでいくのだけど、そのとりとめのなさ、ただ日常にたゆたうように流れる、そのささやかな波立ちや凪、時々の様子が面白い。古語にいう「おかし」っていうのがこれなのでしょうか。
『先パイがお呼びです!』。すごくなんでもない日のできごと。調理実習で作ったパンが、ひょんなことからきなこの手に渡って、そこからのマヨのドキドキ。ほんと、全然大きなイベントじゃないんだけど、それだからこそなのかなあ、ただ先輩に会えるだけでもこんなに嬉しくて、一緒に食べるパンの味もわからないくらいにドキドキして、そんなマヨの気持ちと高まり、それがね、ほんと先輩のこと特別に思ってるんだってわかって素敵だったんですね。それできなこはというと、去ろうとするマヨを待ってと呼び止めて、それ、自分でも思いがけず発した声だったんだ。きなこもマヨのこと大切に思っている、一緒に過ごす時間を惜しむようにしていつくしむ。そうしたふたりの様子がやっぱり素敵で、ええ、この情景をプロデュースした猫さん、実にいい仕事なさいました。なにより可愛いのもよいよね。ええ、人も猫もみな可愛いのです。
- 『まんがタイムきららキャラット』第15巻第10号(2019年10月号)
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